JP2006350194A - 定着ロール - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 ロール軸の外周に第一のシリコーンゴム層(内層)を有し、この第一のシリコーンゴム層の外側に第二のシリコーンゴム層(外層)を有し、更にその外側にフッ素樹脂からなる表層を有する定着ロールにおいて、シリコーンゴム内層がシリコーンゴム外層より高硬度であることを特徴とする定着ロール。
【効果】 本発明の定着ロールは、ロール間のニップ幅が大きくなり、トナー定着部位の温度が高くなっても、シリコーンゴム層においてゴム破壊が生じ難く、耐久性に優れたものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、複写機、レーザービームプリンター、FAXなどに使用する定着ロールに関するものである。詳しくは、高速印刷やカラー印刷のためにロール間のニップ幅が大きくなり、かつトナー定着部位の温度が高くなっても、ゴム破壊がなく、耐久性に優れる定着ロールに関するものである。
シリコーンゴムは、電気絶縁性、耐熱性、耐候性、難燃性に優れており、複写機やレーザービームプリンターのヒーターロールや加圧ロールなどの定着ロールの被覆材として用いられてきた。近年、コピーの高速化、カラーコピーの普及に伴い、トナーを短時間で溶融定着させる必要があり、ニップ幅を大きく取るため定着ロールにも低硬度化が求められてきた。ところが、シリコーンゴムを低硬度化すると、トナー離型性及びゴム強度が低下するため、表層にフッ素樹脂を用いる方法が採られてきている。
しかしながら、最近では、更に高速化が進み、ゴム層の硬度がより低下すると共に、定着部位の温度が高くなってきている。表層のフッ素樹脂と芯金の間にシリコーンゴムが存在する状態、即ち、密閉状態で長時間に亘り、高熱と繰り返しの圧縮を受けると、シリコーンゴムが軟化劣化し、ゴム破壊に到ってしまう。このような劣化を防止すためには、シリコーンゴムの架橋密度を高くする方法があるが、ゴムが硬くなりニップ幅が十分に取れなくなってしまう。また、芯金温度を上げないよう芯金の熱をトナーに効率よく伝えるために、シリコーンゴムの熱伝導率を高くする方法も種々知られている(特許文献1:特開平10−39666号公報、特許文献2:特開平11−158377号公報)が、シリコーンゴムの熱伝導率を上げるためには多量の無機充填剤を配合する必要があり、これによりゴム硬度が高くなってしまい、同様にニップ幅が取れなくなってしまう。あるいは、ゴム層を薄くして熱を効率よく表層に伝える方法もあるが、この場合もニップ幅が十分に取れないばかりか、ゴム弾性が不十分になると画像の鮮明度が低下してしまう。
更に、ロールについては、特開平4−173328号公報(特許文献3)及び特開2002−304075号公報(特許文献4)に提案がある。
特開平10−39666号公報 特開平11−158377号公報 特開平4−173328号公報 特開2002−304075号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ロール間のニップ幅が大きくなり、トナー定着部位の温度が高くなっても、シリコーンゴム層においてゴム破壊が生じ難く、耐久性の高い定着ロールを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、従来の芯金の周囲にシリコーンゴムによる弾性層、更にその周囲にフッ素樹脂からなる表層を有する定着ロールにおいて、シリコーンゴム層を硬さの異なる2種類のゴム、即ち、芯金に近い第一のシリコーンゴム層(内層)として、表層に近い第二のシリコーンゴム層(外層)よりも硬度の高いシリコーンゴムを用いることにより、特にカラーや高速タイプの複写機、レーザービームプリンターの定着ロールとして好適であることを見出したものである。
なお、このようなシリコーンゴムを2層にしたロールについては、特開平4−173328号公報に外層としてシリコーンゴム接着剤層を設ける方法が示されているが、硬度の具体的な例示はなく、また発明の詳細な説明には、外層の接着剤層は、内層のシリコーンゴム層の硬度と「同等又は10程度高めが好ましい」とあり、本発明とは全く構成が異なるものである。また、特開2002−304075号公報には、内層をフェニル基含有のシリコーンゴムとする方法が例示されており、実施例でロールについて硬度の記載はあるが、シリコーンゴム内層、外層それぞれの硬度について記述がない。更に表層にフッ素樹脂を有しないという点でも本発明と全く構成が異なるものである。
従って、本発明は、下記定着ロールを提供する。
請求項1:
ロール軸の外周に第一のシリコーンゴム層(内層)を有し、この第一のシリコーンゴム層の外側に第二のシリコーンゴム層(外層)を有し、更にその外側にフッ素樹脂からなる表層を有する定着ロールにおいて、シリコーンゴム内層がシリコーンゴム外層より高硬度であることを特徴とする定着ロール。
請求項2:
シリコーンゴム内層のデュロメータAによる硬度が2以上30以下、シリコーンゴム外層の硬度が15以下、かつシリコーンゴム外層のゴム硬度がシリコーンゴム内層のゴム硬度より2ポイント以上低いことを特徴とする請求項1記載の定着ロール。
請求項3:
シリコーンゴム内層の厚さが0.1〜10mm、シリコーンゴム外層の厚さが0.3〜30mmで、かつシリコーンゴム内層の厚さがシリコーンゴム外層の厚さの2/3以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の定着ロール。
請求項4:
シリコーンゴム内層及び外層が、それぞれ
(A)一分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合するアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)一分子中に少なくとも珪素原子と結合する水素原子を2個以上含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜50質量部、
(C)無機充填剤 0〜1,000質量部、
(D)付加反応触媒 触媒量
を構成成分とする液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を硬化させたものであり、かつ(A)成分の珪素原子に結合したアルケニル基に対する(B)成分の珪素結合水素原子の全量のモル比が、シリコーンゴム内層で0.5〜2.0、シリコーンゴム外層で0.3〜1.5であることを特徴とする請求項1,2又は3記載の定着ロール。
請求項5:
シリコーンゴム内層及び外層が、それぞれジメチルシリコーンゴムから形成されたものである請求項1〜4のいずれか1項記載の定着ロール。
請求項6:
定着ロールが、作動時のロール軸(芯金)温度が230℃以上、ロール表面の温度が180℃以上で、かつ芯金温度とロール表面との温度差が30℃以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の定着ロール。
請求項7:
定着ロールが、芯金内部に熱源を有するロールであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の定着ロール。
請求項8:
定着ロールが、作動時のロール回転速度において、モノクロ印字の場合A4通紙速度が30枚/分以上、カラー印字の場合10枚/分以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の定着ロール。
本発明の定着ロールは、ロール間のニップ幅が大きくなり、トナー定着部位の温度が高くなっても、シリコーンゴム層においてゴム破壊が生じ難く、耐久性に優れたものである。
本発明の定着ロールは、ロール軸の外周に第一のシリコーンゴム層(内層)を有し、この第一のシリコーンゴム層の外側に第二のシリコーンゴム層(外層)を有し、更にその外側にフッ素樹脂からなる表層を有する定着ロールであって、内層のシリコーンゴムが外層のシリコーンゴムより高硬度であることを特徴とする。
このような定着ロールは、高温・高速回転で使用されても長時間ゴム破壊が発生せず、非常に高耐久を有するものである。
特に、シリコーンゴム内層のデュロメータAによる硬度は2以上30以下、好ましくは2以上25以下、より好ましくは3以上20以下であることが望ましい。硬度が30を超えると、硬度が高過ぎてトナー定着に必要な十分なニップ幅が取れなくなってしまう場合があり、1未満では高熱により短時間でゴムが破壊してしまう場合がある。一方、シリコーンゴム外層のデュロメータAによる硬度は15以下、好ましくは12以下、より好ましくは10以下であることが望ましい。硬度が15を超えると、必要なニップ幅が取れなくなってしまう場合がある。なお、外層の硬度の下限は適宜選定されるが、通常、0以上、特に1以上、とりわけ2以上であることが好ましい。
また、外層のゴム硬度は、内層のゴム硬度より低いことが必須で、好ましくはデュロメータA硬度で2ポイント以上、より好ましくは3ポイント以上、特に好ましくは5ポイント以上低いことである。これは、内層のゴム硬度の方が外層のゴム硬度より低いと、内層のゴムが熱及び繰り返し圧縮による軟化劣化でゴム破壊しやすく、更に外層のゴムが硬くてニップ幅も不十分になってしまうためである。この場合、外層硬度は内層硬度よりかなり低硬度であってもよいが、外層は内層より20ポイント以下、特に15ポイント以下低いことが好ましい。
また、シリコーンゴム層の厚さは、内層が0.1〜10mmであることが好ましく、より好ましくは0.2〜5mmである。0.1mm未満では、定着ロールとして耐熱性を十分にもたせることができないだけでなく、成形も困難になってしまう場合があり、10mmを超えると、十分なニップ幅が取れなくなってしまう場合がある。また、外層のシリコーンゴム層の厚さは、0.3〜30mmが好ましく、より好ましくは0.5〜5mmである。0.3mm未満では、ニップ幅が不十分になってしまう場合があり、30mmを超えると、熱伝導が悪くなるおそれがあるばかりか、経済的にも不利である。更に、シリコーンゴム内層の厚さは、外層の厚さの2/3以下であることが好ましく、より好ましくは1/2以下である。これは、外層の厚さが内層の厚さに対し2/3を超えると、ニップ幅が十分でなくなってしまうおそれがあるだけでなく、ゴム層全体が厚くなって経済的に不利なためである。
このような内層及び外層用のシリコーンゴムとしては、液状付加硬化型のシリコーンゴム組成物を硬化させたものが好ましく、この場合、内層及び外層ともジメチルシリコーンゴムであることがより好ましい。特に、
(A)一分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合するアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)一分子中に少なくとも珪素原子と結合する水素原子を2個以上含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜50質量部、
(C)無機充填剤 0〜1,000質量部、
(D)付加反応触媒 触媒量
を構成成分とする液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を硬化させたものであることが好ましい。
なお、内層及び外層のシリコーンゴムの硬度は、(A),(B)成分の種類やそれらの使用割合、無機充填剤の種類や配合量などによって所望のものに調整し得る。
ここで、(A)成分の一分子中に少なくとも平均2個以上の珪素原子に結合したアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンとしては、下記平均組成式(1)で示されたものを用いることができる。
1 aSiO(4-a)/2 (1)
上記式(1)中、R1は互いに同一又は異種の炭素数1〜10、好ましくは1〜8の非置換又は置換一価炭化水素基であり、aは1.5〜2.8、好ましくは1.8〜2.5、より好ましくは1.95〜2.02の範囲の正数である。
ここで、上記R1で示される珪素原子に結合した非置換又は置換の一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、オクテニル基等のアルケニル基や、これらの基の水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子、シアノ基等で置換したもの、例えばクロロメチル基、クロロプロピル基、ブロモエチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基等が挙げられる。
この場合、R1のうち少なくとも2個はアルケニル基(炭素数2〜8のものが好ましく、更に好ましくは2〜6である)であることが必要である。なお、アルケニル基の含有量は、有機基R1中0.005〜20モル%、特に0.01〜10モル%とすることが好ましい。このアルケニル基は、分子鎖末端の珪素原子に結合していても、分子鎖途中の珪素原子に結合していても、両者に結合していてもよい。なお、アルケニル基を除くR1のうち90モル%以上(90〜100モル%)、特に95〜100モル%、更に99〜100モル%がメチル基であることが好ましい。
このオルガノポリシロキサンの構造は、基本的には主鎖がジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなり、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された直鎖状構造を有するが、部分的には分岐状の構造、環状構造などであってもよい。分子量については、液状であれば特に限定はないが、硬化してゴム状弾性体になるためには、重合度が100〜2,000、特に150〜1,000であることが好ましい。100未満では脆いゴム硬化物になってしまう場合があり、2,000以上では、粘度が高すぎて成形が困難になってしまう場合がある。
(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、(A)成分と反応し、架橋剤として作用するものであり、その分子構造に特に制限はなく、従来製造されている例えば線状、環状、分岐状、三次元網状構造(樹脂状)等各種のものが使用可能であるが、一分子中に2個以上、好ましくは3個以上の珪素原子に結合した水素原子(SiHで表されるヒドロシリル基)を有する必要があり、通常、2〜500個、好ましくは3〜200個、より好ましくは3〜150個程度のSiH基を有することが望ましい。このオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、下記平均組成式(2)で示されるものが用いられる。
2 bcSiO(4-b-c)/2 (2)
上記式(2)中、R2は、脂肪族不飽和結合を除く、好ましくは炭素数1〜10の珪素原子に結合した非置換又は置換の一価炭化水素基であり、このR2における非置換又は置換の一価炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基や、これらの基の水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子で置換したもの、例えばクロロメチル基、クロロプロピル基、ブロモエチル基、トリフルオロプロピル基等が挙げられる。R2の非置換又は置換の一価炭化水素基としては、好ましくはアルキル基、アリール基であり、より好ましくはメチル基である。また、bは0.7〜2.1、cは0.001〜1.0で、かつb+cが0.8〜3.0を満足する正数であり、好ましくは、bは1.0〜2.0、cは0.01〜1.0、b+cが1.5〜2.5である。
一分子中に2個以上、好ましくは3個以上含有されるSiH基は、分子鎖末端、分子鎖途中のいずれに位置していてもよく、またこの両方に位置するものであってもよい。また、このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの分子構造は直鎖状、環状、分岐状、三次元網状構造のいずれであってもよいが、一分子中の珪素原子の数(又は重合度)は通常2〜500個、好ましくは3〜300個、より好ましくは3〜150個程度のものが望ましく、25℃における粘度が、通常、0.1〜10,000mPa・s、好ましくは0.5〜5,000mPa・s程度の室温(25℃)で液状のものが使用される。
上記式(2)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとして具体的には、例えば、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、トリス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)メチルシラン、トリス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)フェニルシラン、メチルハイドロジェンシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・メチルフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、(CH32HSiO1/2単位と(CH33SiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位と(C65)SiO3/2単位とからなる共重合体などが挙げられる。
このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して0.1〜50質量部、特に0.3〜30質量部とすることが好ましい。
また、このオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基に対する(B)成分中の珪素原子に結合した水素原子(即ち、SiH基)のモル比が0.3〜2.0、特に内層用としては0.5〜2.0が好ましく、より好ましくは0.7〜1.87である。一方、外層用としては、0.3〜1.5が好ましく、より好ましくは0.4〜1.2である。
(C)成分の無機充填剤は、硬化ゴムの補強、熱伝導性の向上、その他粘度・ゴム硬度の調整や耐熱向上・着色などの目的で配合されるものである。このようなものとしては、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、珪藻土、粉砕石英、酸化チタン、酸化鉄、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、カーボンブラックなどがある。
配合量は、(A)成分100質量部に対し、0〜1,000質量部とすることができ、補強目的としては、1〜50質量部、熱伝導性の向上のためには、100〜1,000質量部、耐熱や着色目的としては0.1〜5質量部、その他粘度や硬度調整の目的では任意の量を配合できる。しかしながらいずれの場合も、1,000質量部以下、好ましくは800質量部以下である。1,000質量部を超えると、ゴム物性が著しく低下するだけでなく、配合も困難になってしまう。なお、このような無機充填剤は、各種アルコキシシラン及びその加水分解物、ジフェニルシランジオール、カーボンファンクショナルシラン、シラノール基含有低分子シロキサン、ヘキサメチルジシラザンなどのシラザン類、オクタメチルシクロテトラシロキサンなどの表面処理剤で予め表面処理したものを用いてもよいし、これら表面処理剤を充填剤を配合する際に同時に添加してもよい。
(D)成分の付加反応触媒は、(A)成分中のアルケニル基と(B)成分中のSiH基とのヒドロシリル化付加反応を促進するための触媒であり、この付加反応触媒としては、白金黒、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸と一価アルコールとの反応物、塩化白金酸とオレフィン類との錯体、白金ビスアセトアセテート等の白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒などの白金族金属触媒が挙げられる。なお、この付加反応触媒の配合量は触媒量とすることができるが、通常、白金族金属として(A)成分及び(B)成分の合計質量に対して0.5〜1,000ppm、特に1〜500ppm程度配合することが好ましい。
本発明に係るシリコーンゴム組成物の硬化方法は、定着装置に使用されるロールが成形可能な方法であればいかなる方法でも構わない。例えば、注入成形、圧縮成形、射出成形、コーティングなど種々の方法がある。硬化条件としては、60〜350℃の温度で10秒〜4時間の範囲が好適に採用される。また、硬化物の圧縮永久歪を低下させる、低分子シロキサン成分を低減する、あるいは除去する等の目的で、成形後、更に120〜250℃のオーブン内で30分〜70時間程度のポストキュア(2次キュア)を行ってもよい。また、シリコーンゴム2層の成形は、内層を型内あるいはコーティングなどの方法で硬化させた後、外層のシリコーンゴムを更に型内あるいはコーティングにより成形する方法が好ましい。この場合、内層のシリコーンゴムの硬化後、外層のシリコーンゴムを硬化させる際に、プライマーを用いたり接着剤を塗布するなどの方法を用いて、内層と外層のシリコーンゴムをより強固に接着させてもよい。
本発明の定着ロールは、ステンレス、鉄、ニッケル、アルミなどの芯金上に2種のシリコーンゴム層を形成するものであるが、この場合、芯金やベルトの材質、寸法等はロールの種類に応じて適宜選定し得る。
シリコーンゴム層の外周に形成するフッ素系樹脂層は、フッ素系樹脂コーティング材やフッ素系樹脂チューブなどにより形成される。ここでフッ素系樹脂コーティング材としては、例えばポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)のラテックスや、ダイエルラテックス(ダイキン工業社製、フッ素系ラテックス)等が挙げられ、またフッ素系樹脂チューブとしては、市販品を使用し得、例えばポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、フッ化エチレン−ポリプロピレン共重合体樹脂(FEP)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)、ポリフッ化ビニル樹脂などが挙げられるが、これらのうちで特にPFAが好ましい。
また、本発明の定着ロールは、通常使用されるいかなる複写機、レーザープリンター、FAXマシンなどの定着部位に使用可能であるが、特に内部にヒーターを有し、高温にさらされる条件で好適に使用できる。このような定着部位の温度としては、トナー定着動作作動時のロール軸(芯金)の温度が230℃以上であることが好ましく、より好ましくは250℃以上であり、ロール表面の温度としては180℃以上であることが好ましく、より好ましくは200℃以上である。更に、ロール軸とロール表面の温度差が30℃以上、より好ましくは40℃以上になる時に、本発明の定着ロールは好適に用いられる。
更に、本発明の定着ロールは、特に印字速度が速い場合に好適で、モノクロの場合、A4紙で通紙速度が30枚/分以上、好ましくは40枚/分以上であり、カラー印字の場合、同じくA4紙で通紙速度が10枚/分以上、好ましくは15枚/分以上の時、好適に用いられる。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
[組成物1]
側鎖ビニル基含有ジメチルポリシロキサン(重合度700、ビニル価0.0094mol/100g)100質量部、BET法による比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本エアロジル社製R−972)2質量部、酸化鉄1質量部、平均粒子径が5μmの石英粉50質量部をプラネタリーミキサーに入れ、30分撹拌を続けた後、更に架橋剤として両末端及び側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、SiH量0.0030mol/g)を2.2質量部(SiH/アルケニル=0.7)、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05質量部、白金触媒(Pt濃度1質量%)0.1質量部を添加し、15分撹拌を続けてできあがった組成物をシリコーンゴム組成物(1)とした。
この組成物を120℃で10分プレスキュア後、200℃で4時間のポストキュアを実施し、ゴム密度、硬度、引張り強度をJIS K6249に準じて測定した。
[組成物2]
側鎖ビニル基含有ジメチルポリシロキサン(重合度700、ビニル価0.0094mol/100g)20質量部、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(重合度500)80質量部、平均粒子径1.5μmの石英粉20質量部、平均粒子径12μmのアルミナ200質量部、酸化鉄1.0質量部、酸化セリウム0.5質量部をプラネタリーミキサーに入れ、30分撹拌を続けた後、3本ロールに1回通した。更に、これに架橋剤として組成物1のメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、SiH量0.0030mol/g)を2.5質量部(SiH/アルケニル=1.1)、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05質量部、白金触媒(Pt濃度1質量%)0.1質量部を添加し、15分撹拌を続けてできあがった組成物をシリコーンゴム組成物(2)とした。
この組成物を120℃で10分プレスキュア後、200℃で4時間のポストキュアを実施し、ゴム密度、硬度、引張り強度をJIS K6249に準じて測定した。
[組成物3]
側鎖ビニル基含有ジメチルポリシロキサン(重合度700、ビニル価0.0094mol/100g)100質量部、BET法による比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本エアロジル社製R−972)2質量部、酸化鉄1質量部、平均粒子径が5μmの石英粉50質量部をプラネタリーミキサーに入れ、30分撹拌を続けた後、更に架橋剤として両末端及び側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、SiH量0.0030mol/g)を2.0質量部(SiH/アルケニル=0.52)、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05質量部、白金触媒(Pt濃度1質量%)0.1質量部を添加し、15分撹拌を続けてできあがった組成物をシリコーンゴム組成物(3)とした。
この組成物を120℃で10分プレスキュア後、200℃で4時間のポストキュアを実施し、ゴム密度、硬度、引張り強度をJIS K6249に準じて測定した。
[組成物4]
側鎖ビニル基含有ジメチルポリシロキサン(重合度700、ビニル価0.0094mol/100g)100質量部、BET法による比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本エアロジル社製R−972)2質量部、酸化鉄1質量部、平均粒子径が5μmの石英粉50質量部をプラネタリーミキサーに入れ、30分撹拌を続けた後、更に架橋剤として両末端及び側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、SiH量0.0030mol/g)を1.7質量部(SiH/アルケニル=0.65)、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05質量部、白金触媒(Pt濃度1質量%)0.1質量部を添加し、15分撹拌を続けてできあがった組成物をシリコーンゴム組成物(4)とした。
この組成物を120℃で10分プレスキュア後、200℃で4時間のポストキュアを実施し、ゴム密度、硬度、引張り強度をJIS K6249に準じて測定した。
[組成物5]
側鎖ビニル基含有ジメチルポリシロキサン(重合度700、ビニル価0.0094mol/100g)20質量部、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(重合度500)80質量部、平均粒子径1.5μmの石英粉20質量部、平均粒子径12μmのアルミナ200質量部、酸化鉄1.0質量部、酸化セリウム0.5質量部をプラネタリーミキサーに入れ、30分撹拌を続けた後、3本ロールに1回通した。更に、これに架橋剤として組成物1のメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、SiH量0.0030mol/g)を2.0質量部(SiH/アルケニル=0.9)、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05質量部、白金触媒(Pt濃度1質量%)0.1質量部を添加し、15分撹拌を続けてできあがった組成物をシリコーンゴム組成物(5)とした。
この組成物を120℃で10分プレスキュア後、200℃で4時間のポストキュアを実施し、ゴム密度、硬度、引張り強度をJIS K6249に準じて測定した。
以上の組成物を硬化して得られた硬化物(シリコーンゴム)の物性を表1に示す。
Figure 2006350194
[実施例1]
直径20mm×長さ300mmのアルミニウムシャフトの表面に付加反応型液状シリコーンゴム用プライマーNo.101A/B(信越化学工業(株)製)を塗付した。シャフトを金型中央にセットし、シリコーンゴム組成物(1)を流し込んで、140℃で20分加熱硬化させた。これを型から取り出し、ロール軸上に厚さ0.6mmでシリコーンゴム層が形成されたロールを得た。このロールを更に、金型に内面をプライマー処理した50μmのフッ素PFAチューブが装着された型の中央にセットし、チューブとの間にシリコーンゴム組成物(3)を注入し、120℃で30分加熱硬化し、型から取り出した。これを、更に200℃で4時間ポストキュアし、ゴム厚さ2.0mm(内層0.6mm、外層1.4mm)、長さ250mmのPFA樹脂被覆シリコーンゴムロールを作製した。このロールをモノクロレーザープリンターの定着ロールとして組み込み、通紙(45枚/分、芯金温度260℃、表層温度200℃)を行ったところ、1万枚連続通紙しても画像及びロールに全く異常は見られなかった。
[比較例1]
直径20mm×長さ300mmのアルミニウムシャフトの表面に付加反応型液状シリコーンゴム用プライマーNo.101A/B(信越化学工業(株)製)を塗付した。シャフトを金型中央にセットし、更に金型に、内面をプライマー処理した50μmのフッ素PFAチューブを装着した後、シャフトとチューブの間にシリコーンゴム組成物(1)を流し込んで、140℃で20分加熱硬化させ、これを型から取り出した。これを、更に200℃で4時間ポストキュアし、ゴム厚さ2.0mm、長さ250mmのPFA樹脂被覆シリコーンゴムロールを作製した。このロールをレーザープリンターの定着ロールとして組み込み、通紙(40枚/分、芯金温度260℃、表層温度200℃)を行ったところ、1枚目よりトナー定着が不十分であった。通紙速度を20枚/分に低下させることで、トナー定着は可能となった。
[比較例2]
直径20mm×長さ300mmのアルミニウムシャフトの表面に付加反応型液状シリコーンゴム用プライマーNo.101A/B(信越化学工業(株)製)を塗付した。シャフトを金型中央にセットし、更に金型に、内面をプライマー処理した50μmのフッ素PFAチューブを装着した後、シャフトとチューブの間にシリコーンゴム組成物(3)を流し込んで、140℃で20分加熱硬化させ、これを型から取り出した。これを、更に200℃で4時間ポストキュアし、ゴム厚さ2mm、長さ250mmのPFA樹脂被覆シリコーンゴムロールを作製した。このロールをレーザープリンターの定着ロールとして組み込み、通紙(45枚/分、芯金温度260℃、表層温度200℃)を行ったところ、2,000枚通紙で画像が乱れ始め、2,200枚で停止し、ロールを取り出したところ、ロール軸に近い部分のゴムに破壊が見られた。
[比較例3]
直径30mm×長さ300mmのアルミニウムシャフトの表面に付加反応型液状シリコーンゴム用プライマーNo.101A/B(信越化学工業(株)製)を塗付した。シャフトを金型中央にセットし、シリコーンゴム組成物(4)を流し込んで、140℃で20分加熱硬化させた。これを型から取り出し、ロール軸上に厚さ0.6mmでシリコーンゴム層が形成されたロールを得た。このロールを更に、金型に内面をプライマー処理した50μmのフッ素PFAチューブが装着された型の中央にセットし、チューブとの間にシリコーンゴム組成物(1)を注入し、120℃で30分加熱硬化し、型から取り出した。これを、更に200℃で4時間ポストキュアし、ゴム厚さ2.0mm(内層0.6mm、外層1.4mm)、長さ250mmのPFA樹脂被覆シリコーンゴムロールを作製した。このロールをレーザープリンターの定着ロールとして組み込み、通紙(45枚/分、芯金温度260℃、表層温度200℃)を行ったところ、1枚目より定着が不十分であった。通紙速度を29枚/分に低下させることで、トナー定着は可能となった。
[実施例2]
直径30mm×長さ300mmのアルミニウムシャフトの表面に付加反応型液状シリコーンゴム用プライマーNo.101A/B(信越化学工業(株)製)を塗付した。シャフトを金型中央にセットし、シリコーンゴム組成物(2)を流し込んで、140℃で20分加熱硬化させた。これを型から取り出し、ロール軸上に厚さ1.0mmでシリコーンゴム層が形成されたロールを得た。この周囲にプライマーとしてKF99(信越化学工業(株)製)をトルエンで10質量%に希釈したものを塗布し、95℃で30分乾燥させた。このロールを更に、金型の中央にセットし、シリコーンゴム組成物(5)を注入し、120℃で30分加熱硬化し、型から取り出した。これを、更に200℃で2時間ポストキュアし、ゴム厚さ5mm(内層1.0mm、外層4.0mm)、長さ250mmのシリコーンゴムロールを作製した。この硬化物表面にダイエルラテックスとシリコーンゴム用プライマーGLP−103SR(ダイキン社製)を均一に塗付し、80℃で10分加熱後、更にダイエルラテックスGLS−213を均一にスプレー塗付し、300℃で1時間加熱焼成し、ダイエルラテックスコーティングシリコーンゴムロールを作製した。
このロールをカラーレーザープリンターの定着ロールとして組み込み、通紙(30枚/分、芯金温度280℃、表層温度220℃)を行ったところ、1万枚連続通紙しても画像及びロールに全く異常は見られなかった。
[比較例4]
直径30mm×長さ300mmのアルミニウムシャフトの表面に付加反応型液状シリコーンゴム用プライマーNo.101A/B(信越化学工業(株)製)を塗付した。シャフトを金型中央にセットし、シリコーンゴム組成物(5)を流し込んで、140℃で20分加熱硬化させた後、型から取り出した。これを、更に200℃で2時間ポストキュアし、ゴム厚さ5mm、長さ250mmのシリコーンゴムロールを作製した。この硬化物表面にダイエルラテックスとシリコーンゴム用プライマーGLP−103SR(ダイキン社製)を均一に塗付し、80℃で10分加熱後、更にダイエルラテックスGLS−213を均一にスプレー塗付し、300℃で1時間加熱焼成し、ダイエルラテックスコーティングシリコーンゴムロールを作製した。
このロールをカラーレーザープリンターの定着ロールとして組み込み、通紙(30枚/分、芯金温度280℃、表層温度220℃)を行ったところ、8,000枚通紙で画像が乱れ始め、8,100枚で停止し、ロールを取り出したところ、ロール軸に近い部分のゴムに破壊が見られた。
[比較例5]
直径30mm×長さ300mmのアルミニウムシャフトの表面に付加反応型液状シリコーンゴム用プライマーNo.101A/B(信越化学工業(株)製)を塗付した。シャフトを金型中央にセットし、シリコーンゴム組成物(2)を流し込んで、140℃で20分加熱硬化させた後、型から取り出した。これを、更に200℃で2時間ポストキュアし、ゴム厚さ5mm、長さ250mmのシリコーンゴムロールを作製した。この硬化物表面にダイエルラテックスとシリコーンゴム用プライマーGLP−103SR(ダイキン社製)を均一に塗付し、80℃で10分加熱後、更にダイエルラテックスGLS−213を均一にスプレー塗付し、300℃で1時間加熱焼成し、ダイエルラテックスコーティングシリコーンゴムロールを作製した。
このロールをカラーレーザープリンターの定着ロールとして組み込み、通紙(30枚/分、芯金温度280℃、表層温度220℃)を行ったところ、1枚目よりトナー定着が不十分であった。通紙速度を9枚/分に低下させることで、十分なトナー定着が得られた。

Claims (8)

  1. ロール軸の外周に第一のシリコーンゴム層(内層)を有し、この第一のシリコーンゴム層の外側に第二のシリコーンゴム層(外層)を有し、更にその外側にフッ素樹脂からなる表層を有する定着ロールにおいて、シリコーンゴム内層がシリコーンゴム外層より高硬度であることを特徴とする定着ロール。
  2. シリコーンゴム内層のデュロメータAによる硬度が2以上30以下、シリコーンゴム外層の硬度が15以下、かつシリコーンゴム外層のゴム硬度がシリコーンゴム内層のゴム硬度より2ポイント以上低いことを特徴とする請求項1記載の定着ロール。
  3. シリコーンゴム内層の厚さが0.1〜10mm、シリコーンゴム外層の厚さが0.3〜30mmで、かつシリコーンゴム内層の厚さがシリコーンゴム外層の厚さの2/3以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の定着ロール。
  4. シリコーンゴム内層及び外層が、それぞれ
    (A)一分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合するアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン 100質量部、
    (B)一分子中に少なくとも珪素原子と結合する水素原子を2個以上含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜50質量部、
    (C)無機充填剤 0〜1,000質量部、
    (D)付加反応触媒 触媒量
    を構成成分とする液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を硬化させたものであり、かつ(A)成分のケイ素原子に結合したアルケニル基に対する(B)成分のケイ素結合水素原子の全量のモル比が、シリコーンゴム内層で0.5〜2.0、シリコーンゴム外層で0.3〜1.5であることを特徴とする請求項1,2又は3記載の定着ロール。
  5. シリコーンゴム内層及び外層が、それぞれジメチルシリコーンゴムから形成されたものである請求項1〜4のいずれか1項記載の定着ロール。
  6. 定着ロールが、作動時のロール軸(芯金)温度が230℃以上、ロール表面の温度が180℃以上で、かつ芯金温度とロール表面との温度差が30℃以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の定着ロール。
  7. 定着ロールが、芯金内部に熱源を有するロールであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の定着ロール。
  8. 定着ロールが、作動時のロール回転速度において、モノクロ印字の場合A4通紙速度が30枚/分以上、カラー印字の場合10枚/分以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の定着ロール。
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