JP2006347488A - 車両の製造方法およびその製造設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンガー1に搭載された車体2からドア3を外そうとするとハンガーに干渉するケースにおいて、ハンガー1を改造しなくても、ドア3をハンガー1に干渉することなく車体2から外すことができるようにする。
【解決手段】 ドア3を車体2から外す際にハンガー1に干渉する車種であるときは、車体2をハンガー1上で干渉位置から干渉回避位置へずらし、その状態でドア3を車体2から外し、しかる後に、車体2を所定の搭載位置に移す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の製造方法およびその製造設備に関する。
車両の製造において、塗装が終了した車体からドアを外し、ウインドガラス等の組み付けを行なうドア艤装と、車体内装、サスペンション等の組み付けを行なう車両組立(車体艤装)とを別ラインで実行し、しかる後に艤装が終了したドアを車体に組み付けることは一般に行なわれている。例えば、特許文献1には、塗装終了後の車体をスラットコンベアで搬送する車体搬送ラインの両側に、左右のドアを車体から外す作業エリアを設け、車体から外した左右のドア各々をハンガーによってドア艤装作業エリアへ搬送する一方、ドアが外された車体をスラットコンベアでそのまま車体艤装エリアに搬送することが記載されている。
また、車両製造に関し、車体をハンガーに搭載して搬送するオーバヘッドコンベア方式、並びに同一ラインで複数の車種を混合して流す混流生産(混合ライン生産)方式も一般に知られている。
特開2004−237949号公報
ところで、車体の搬送にオーバヘッドコンベア方式を採用した場合、混流生産においては車体形状が車種によって異なることから、図18の左に示すように、ハンガー1に搭載された車体2からドア3を外すとき、そのドア3がハンガー1に干渉してしまうことがある。これに対して、図18の右に示すように、ハンガー1をドア3に干渉しないように改造し、車種毎に異なるハンガー1を用いることが考えられる。しかし、その場合、新たなハンガーの設計、製造、設備のために生産ライン立ち上げのための工期が長くなるとともに、多額の設備投資が必要になる。しかも、混流生産において車種変更(生産順序や生産比率の変更、新たな車種の投入)の度にハンガーを変更する必要を生ずる。
一方、図19の左に示すように、ドア3がハンガー1に干渉しないように、予め車体2をハンガー1の後寄りに搭載することも考えられる。しかし、ハンガー1における車体2の重心位置が後方へ移るため、車体後部(例えばトランク内)の艤装作業時や、図19の右に示すように工場内の通路越え等のためにハンガー1が傾斜状態になって移動するときに、車体2がハンガー1から落下しやすくなる。
そこで、本発明は、ハンガーを改造しなくても、ドアをハンガーに干渉することなく車体から外すことができるようにすること、その後の車体搬送時や艤装時にバランスが崩れて車体がハンガーから落下する問題も生じないようにすること、さらに、車種変更に簡単に且つ速やかに対応できるようにすることを課題とする。
本発明は、このような課題に対して、図1の左に示すように、ドア3を車体2から外す際にハンガー1に干渉する車種であるときは、車体2を鎖線で示す干渉位置から実線で示す干渉回避位置へずらし、その状態でドア3を車体2から外し、しかる後に、図1の右に示すように、車体2を所定の搭載位置に移すようにした。
請求項1に係る発明は、塗装が完了した複数の車種の各車体を搬送用の各ハンガーに搭載し且つ混合して搬送する混合ライン生産方式を採用する車両の製造方法であって、
上記ハンガーに搭載された状態の車体からドアを外し、該ドアをドア艤装エリアへ送る一方、ドアが外された車体を上記ハンガーに載せたまま車両組立エリアへ搬送するにあたり、
上記ハンガーによる車体搬送ラインに、該ハンガーにおける車体の搭載位置を変更する第1及び第2の移載装置を配置しておき、
上記ハンガーに搭載された状態の車体からドアを外そうとするとそのドアが当該ハンガーに干渉することが予測される車種か否かを判定し、
上記ドア干渉が予測される車種であるとき、上記第1移載装置によって当該車体の上記ハンガーにおける搭載位置を上記ドア干渉を生じない当該車種に応じた回避位置に移し、
上記回避位置において上記ハンガーに搭載された状態の車体からドアを外し、
上記ドアを外した車体を上記第2移載装置によって上記回避位置から上記ハンガーにおける所定の搭載位置に移し、しかる後に当該ハンガーによって上記車両組立エリアへ搬送することを特徴とする。
従って、ハンガーに搭載された車体からドアをハンガーに干渉することなく外すことができ、ドアを外した車体は当該ハンガーにおける所定の搭載位置に移されるから、その後の車体搬送時或いは車両組立エリアでの艤装時に車体がバランスを崩してハンガーから落下することが避けられる。また、車種に応じた回避位置の設定により、車種変更にも格別な手段を講じることなく直ちに対応することができる。
請求項2に係る発明は、塗装が完了した複数の車種の各車体を搬送用の各ハンガーに搭載し且つ混合して搬送する混合ライン生産方式において、上記ハンガーに搭載された状態の車体からドアを外し、該ドアをドア艤装エリアへ送る一方、ドアが外された車体を上記ハンガーに載せたまま車両組立エリアへ搬送するための車両の製造設備であって、
車体を搭載する搬送用のハンガーを備えた搬送装置と、
上記ハンガーに搭載された状態の車体からドアを外そうとするとそのドアが当該ハンガーに干渉することが予測される車種か否かを判定する車種判定手段と、
上記搬送装置による車体搬送ラインに設けられ、上記ドア干渉が予測される車種であるときに、当該車体の上記ハンガーにおける搭載位置を上記ドア干渉を生じない当該車種に応じた回避位置に移す第1移載装置を備えた第1搭載位置変更ステーションと、
上記車体搬送ラインの上記第1搭載位置変更ステーションよりも下流側に設けられ、上記ハンガーの上記回避位置に搭載された車体からドアを外すドア外しステーションと、
上記車体搬送ラインの上記ドア外しステーションよりも下流側に設けられ、上記ドアを外した車体を上記回避位置から上記ハンガーにおける所定の搭載位置に移す第2移載装置を備えた第2搭載位置変更ステーションとを備えていることを特徴とする。
従って、ドア干渉が予測される車種の車体がハンガーに搭載されて第1搭載位置変更ステーションに搬送されてくると、車体は第1移載装置によってハンガーにおける搭載位置が回避位置に移される。よって、続くドア外しステーションに車体が搬送されたとき、その車体からドアを当該ハンガーに干渉することなく外すことができる。次いで車体が第2搭載位置変更ステーションに搬送されると、車体は第2移載装置によって上記回避位置から当該ハンガーにおける所定の搭載位置に移される。よって、その後の車体搬送時或いは車両組立エリアでの艤装時に車体がバランスを崩してハンガーから落下することが避けられる。また、車種に応じた回避位置の設定により、車種変更にも格別な手段を講じることなく直ちに対応することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2において、
上記第1移載装置は、
上記ハンガーをクランプして定位置に保持する位置決め装置と、
上記定位置に保持されたハンガーにおける上記車体の搭載位置を検出する検出装置と、
上記検出装置による検出信号に基いて上記車体を上記ハンガーから持ち上げて上記回避位置に移す第1リフター付きスライド装置とを備え、
上記第2移載装置は、
上記ドアを外した車体を上記ハンガーから持ち上げて上記回避位置から上記所定の搭載位置に移す第2リフター付きスライド装置と、
移動する上記ハンガーに係合し、上記第2リフター付きスライド装置を該ハンガーに同期させて移動させる同期装置とを備えていることを特徴とする。
従って、第1移載装置による車体の回避位置への移載においては、ハンガーを定位置に保持した状態で車体の搭載位置が検出されるから、車体を回避位置に移すために必要となる第1リフター付きスライド装置による移動量が正確に求まることになり、車体をハンガー上の回避位置に確実に移すことができる。
また、第2移載装置による車体の所定搭載位置への移載においては、第2リフター付きスライド装置をハンガーに同期して移動させるから、しかも、ハンガー上の回避位置は車種に応じて定められたものであるから、当該スライド装置、ハンガー、及び回避位置にある車体三者の位置関係は車種に応じた一定不変のものになる。よって、車体を上記回避位置から所定の搭載位置に移すための、スライド装置による車体の移動にあたって車体位置を検出する必要がなく、当該スライド装置の作動制御が簡単なものになる。
以上のように請求項1及び請求項2の各発明によれば、第1移載装置によって車体をハンガーの回避位置に移すから、ハンガーに搭載された車体からドアをハンガーに干渉することなく外すことができ、ドアを外した車体は第2移載装置によって当該ハンガーにおける所定の搭載位置に移すから、その後の車体搬送時或いは車両組立エリアでの艤装時に車体がバランスを崩してハンガーから落下することが避けられ、しかも、車種に応じた回避位置の設定により、車種変更にも格別な手段を講じることなく直ちに対応することができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に係る発明によれば、上記第1移載装置は、上記ハンガーをクランプして定位置に保持する位置決め装置と、上記定位置に保持されたハンガーにおける上記車体の搭載位置を検出する検出装置と、該検出装置による検出信号に基いて上記車体を上記ハンガーから持ち上げて上記回避位置に移す第1リフター付きスライド装置とを備え、上記第2移載装置は、上記ドアを外した車体を上記ハンガーから持ち上げて上記回避位置から上記所定の搭載位置に移す第2リフター付きスライド装置と、移動する上記ハンガーに係合し、上記第2リフター付きスライド装置を該ハンガーに同期させて移動させる同期装置とを備えているから、第1移載装置及び第2移載装置の簡単な作動制御によって、車体のハンガー上の回避位置への移載及び所定搭載位置への移載を正確且つ確実に行なうことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<車両製造ラインのレイアウト>
図2に車体塗装工程以降の車両製造ラインのレイアウトを示す。同図において、5は車体塗装工場よりボディハンガー1に搭載して搬送された車体の当該ハンガー1による搬送ライン、6は車体から外された左ドアのドアハンガー4による搬送ライン、7は同じく右ドアのドアハンガー4による搬送ライン、8は車体搬送ライン5によって搬送された艤装済み車体に、先に外された左右のドアが再度組み付けられるスラットコンベアである。
車体搬送ライン5には、塗装工場より搬送された車体のストレージエリア11に続いて、第1移載装置12を備えた第1搭載位置変更ステーション13、車体から左右のドアを外すドア外しステーション14、並びに第2移載装置15を備えた第2搭載位置変更ステーション16が、当該ライン5の上流側から下流側に向かって順に設けられている。そして、第2搭載位置変更ステーション16からスラットコンベア8に至る間に、車体に対してシート、その他の内装品やサスペンション、エンジン等を組み付ける車両組立エリア(図示省略)が設けられている。17はスラットコンベア8に車体が移されて空になったボディハンガーを車体組立エリア(図示省略)に返送する返送ラインであり、ボディハンガー1は車体組立エリア、塗装工場を巡って循環移動する。
左右のドア搬送ライン6,7は、ドア外しステーション14における車体搬送ライン5の両側より延びてスラットコンベア8のドア組付ステーション18に至っている。そして、ドアが車体に組み付けられて空になったドアハンガー4の返送ライン19がドア組付ステーション18より上記ドア外しステーション14に延びており、ドアハンガー4はドア外しステーション14とドア組付ステーション18とを循環移動する。また、図2において、20は上記移載装置12,15等の作動を制御する制御手段である。
<ボディハンガーのコンベア>
図3はストレージエリア11及び第1搭載位置変更ステーション13を概略的に示す。同図において、10は車体2をボディハンガー1に搭載して搬送するオーバヘッドコンベアである。ボディハンガー1は、その上部フレーム21に設けられた前後(搬送方向を前後という。以下、同じ。)の支持体22のローラ23によってガイドレール24に移動自在に吊下げ支持されている。前後の支持体22はロッド25によって前後の走行体26に連結され、この前後の走行体26はローラ23によってガイドレール24に移動自在に係合している。前走行体26には前後に間隔をおいて爪28が設けられている。このコンベア10におけるボディハンガー1の搬送には、前走行体26のローラ23をモータで回転駆動する、ガイドレール24に沿って走行するチェーンにボディハンガー側を係合させる、といった種々の手段を採用することができる。
ストレージエリア11の前端及び第1搭載位置変更ステーション13には、上記爪28に係合可能な可動ストッパ29,30が設けられている。すなわち、第1搭載位置変更ステーション13の可動ストッパ30は、該ステーション13での車体搭載位置の変更が必要なボディハンガー1を停止させるためのものであり、ストレージエリア11の可動ストッパ29は、第1搭載位置変更ステーション13での車体搭載位置の変更作業の間、次のボディハンガー1を待機させるためのものである。
可動ストッパ30は、制御手段20により、ボディハンガー1に搭載された車体2が搭載位置の変更を要する車種と判定されると、当該ボディハンガー1が停止位置に来たときに爪28に対する係合位置に突出し、その変更の終了が判定されると、爪28に対する係合を解除して当該ボディハンガー1の前進を許容する。可動ストッパ29は、制御手段20により、可動ストッパ30によるボディハンガー1の停止が検出されると、ボディハンガー1がストレージエリア11の前端に来たときに爪28に対する係合位置に突出し、第1搭載位置変更ステーション13からのボディハンガー1の搬出が検出されると、爪28に対する係合を解除して当該ボディハンガー1の前進を許容する。
<第1搭載位置変更ステーション>
第1搭載位置変更ステーション13は、ボディハンガー1に搭載された車体2からドア3を外そうとするとそのドア3が当該ハンガー1に干渉することが予測されるとき、当該車体2のボディハンガー1における搭載位置を上記ドア干渉を生じない回避位置に移すためのステーションである。
−車種判定−
第1搭載位置変更ステーション13には、上記第1移載装置12よりも手前側にボディハンガー1に搭載された車体2の車種を検知する、図4に示す検知手段31が設けられている。この検知手段31は、前後に間隔をおいて支柱32に取り付けた3つの光電管、すなわち、前端の車種判別用第1光電管33a,33b、後端の車種判別用第2光電管34a,34b、及び中間のトリガ光電管35a,35bよりなる。なお、これら光電管の符号に付した「a」は投光用、「b」は受光用を意味する。
本実施形態は図5に示す車種A、車種B及び車種Cの3車種を判別する例であり、トリガ光電管35a,35bが車体2のヘッドライト取付部上のノーズ先端36を検出した(トリガ光電管35a,35bが遮光された)ときに、第1光電管33a,33bがバンパー取付部37を検出し(第1光電管33a,33bが遮光され)且つ第2光電管34a,34bが車体前端下の突起38を検出している(第2光電管34a,34bが遮光された)ときは車種A、第1光電管33a,33bによる上記検出があり且つ第2光電管34a,34bによる上記検出がないときは車種B、第1光電管33a,33b及び第2光電管34a,34bによる上記検出が共にないときは車種Cであると、制御手段20により判別される。図5において、aはトリガ光電管35a,35bの光線位置、bは第1光電管33a,33bの光線位置、cは第2光電管34a,34bの光線位置である。
この場合、車種A及びBは当該車体2からドアを外すときにそのドアとボディハンガー1との干渉が予測される車種であり、車種Cはその干渉が予測されない車種である。また、車種A及びBは当該干渉を避けるためのボディハンガー1での搭載位置、すなわち、回避位置が相異なる。
制御手段20は、上記光電検知手段31による車種判別と、車両生産管理部からオンラインで得られる車種に関する生産順序情報とに基づいて、ボディハンガー1に搭載されている車体2が第1移載装置12によって搭載位置を変更すべき車種か否かを判定する。
すなわち、制御手段20には、相異なる車種の車両をどのような順で混流生産するかという、車種に関する生産順序情報が予め与えられている。そして、生産順序情報から得られる車種と、光電検知手段31によって判別された車種とを照合し、それが一致し且つ車種A又はBであるとき、当該ボディハンガー1の第1搭載位置変更ステーション13への到着を検出する手段(リミットスイッチ)の検出を受けて、上記可動ストッパ30及び第1移載装置12を作動させ、それが車種Cであるときは、上記可動ストッパ30及び第1移載装置12を作動させることなく、当該ボディハンガー1が第1搭載位置変更ステーション13を通過するようにする。一方、上記照合の結果、不一致であるときは、作業者に異常警報を出し、作業者による車種判定に委ねる。
−第1移載装置12−
図6は第1搭載位置変更ステーション13の第1移載装置12とボディハンガー1との関係を示す。まず、ボディハンガー1は、門型のものであり、その左右の縦フレーム41の下端より後方に延びる支持アーム42を備え、この支持アーム42の前端と後端とに車体2のサイドシルを受ける車体受け43が設けられている。なお、支持体22のローラ23の図示は省略している。
第1移載装置12は、ボディハンガー1をクランプして車体搬送ライン5上の定位置に保持する位置決め装置44と、車体2をボディハンガー1から持ち上げ車種に応じた所定の回避位置に移す第1リフター付きスライド装置45と、上記定位置に保持されたボディハンガー1における車体2の搭載位置を検出する車体位置検出装置46とを備えている。この検出装置46としては1個のみを図示しているが、上述の如く車種A,Bに応じて2個設けられ、車種A,Bの異なる形状の車体部分(後部タイヤハウス)の位置を検出する。上記スライド装置45は、検出装置46による検出信号に基いて車体2の搭載位置の変更を行なう。
位置決め装置44は、ベース47に立設された支柱48に前後回動自在に支持された前後のクランプアーム49と、このクランプアーム49をクランプ位置及びクランプ解除位置に回動させるシリンダ装置50とを備えてなり、ボディハンガー1の縦フレーム41をクランプアーム49によって前後から把持することにより、ボディハンガー1を定位置に保持するものである。
第1リフター付きスライド装置45は、昇降テーブル51と、この昇降テーブル51の上に設けられ車体2を載せて回避位置に移動させるためのスライドテーブル52と、車体2を回避位置に位置付けるためのストッパ53とを備えている。昇降テーブル51は、図7に示すように、昇降手段を構成するパンタグラフ機構54によってベース47に支持され、駆動手段(図示省略)によるパンタグラフ機構54の作動によって昇降する。スライドテーブル52は、図6に示すように昇降テーブル51のレール55に前後動自在に支持され、駆動手段としてのシリンダ装置56の作動により前後動する。ストッパ53は、昇降テーブル51に駆動手段(図示省略)によって昇降自在に支持され、上昇位置ではスライドテーブル52の後退位置を規制することにより、車体2をその回避位置に位置付ける。
各車体位置検出装置46は、図7に示すように、スライドテーブル52に駆動手段(図示省略)によって昇降自在に支持され、先端にローラを備え、上昇位置においてローラが車種A,Bで形状の異なる車体2の後部タイヤハウスの前端に接触したとき位置検出信号を出力する。
次に上記第1移載装置12による車体搭載位置の変更について説明する。ボディハンガー1における搭載位置を回避位置に変更すべき車体2が第1搭載位置変更ステーション13に搬入され、該ハンガー1の移動がストッパ30の作動により停止されたとき、位置決め装置44により該ハンガー1がクランプされて定位置に保持される。これにより、当該ボディハンガー1と第1移載装置12との位置関係が固定され、従って、車体2を回避位置に位置付けるための第1移載装置12のストッパ53に関しても、そのボディハンガー1に対する位置関係が固定されることになる。
次いで図7Aに示すように特定の車種に対応した車体位置検出装置46が上昇し、図7Bに示すようにスライドテーブル52が前進する。車体位置検出装置46によって車体2が検出されると、スライドテーブル52の前進が停止し、車体位置検出装置46は下降する。これにより、ボディハンガー1における車体2の搭載位置が検出されたことになる。これは、後述するように、ボディハンガー1における車体搭載位置の回避位置からのずれ量を検出しているということである。
次いで図7Cに示すように、昇降テーブル51が上昇してボディハンガー1から車体2がスライドテーブル52に取り上げられ、図7Dに示すようにスライドテーブル52は上昇位置にあるストッパ53に当たるまで車体2を後退させてボディハンガー1における回避位置に位置付ける。しかる後、図7Eに示すように、昇降テーブル51が下降して車体2はスライドテーブル52からボディハンガー1に再度載せられ、位置決め装置44によるボディハンガー1のクランプが解除され、当該ボディハンガー1は次工程に搬送される。
上記車体位置検出装置46による車体2の検出について補足説明すると、以上のように、スライドテーブル52を車体位置検出装置46によって車体2が検出されるまで前進させた後、スライドテーブル52に車体2を載せてストッパ53に当たるまで後退させ、そのことによって車体2を回避位置に位置付ける、ということは、そのスライドテーブル52の後退移動量が、ボディハンガー1における車体搭載位置の回避位置からのずれ量に相当するということである。従って、車体位置検出装置46によって車体2が検出されるまでスライドテーブル52を前進させるということは、換言すれば、ボディハンガー1における車体搭載位置の回避位置からのずれ量を検出しているということになる。そして、このずれ量の検出のために、位置決め装置44によってボディハンガー1をクランプして、このボディハンガー1を第1移載装置12に固定しているものである。
なお、車体2がボディハンガー1の回避位置よりも後寄りに搭載されている場合は車体位置検出装置46を上昇させることができない。この場合は、車体位置検出装置46及びストッパ53を下降させた状態でスライドテーブル52を所定の後退端まで後退させた後に、車体位置検出装置46を上昇させてスライドテーブル52を車体位置検出装置46によって車体2が検出されるまで前進させる。そして、昇降テーブル51を上昇させて車体2をボディハンガー1からスライドテーブル52に取り上げ、該スライドテーブル52を所定の前進位置まで一旦前進させ、しかる後に、ストッパ53を上昇させてスライドテーブル52をストッパ53に当たるまで後退させて、車体2を回避位置に位置付けることになる。
−第1搭載位置変更ステーションでの制御の流れ−
図8及び図9は第1搭載位置変更ステーション13での制御手段20による処理の流れを示す。
図8に示すように、スタート後のステップA1では、当該ステーション13に搬送された車体2の車種データを車両生産管理コンピュータからオンラインによって切り出して求め、車体2を回避位置に移載すべきものとして該当車種テーブルに予め登録された車種データ(車種A,B)と比較する。続くステップA2で該当車種テーブルに登録された車種であるか否かをみて、YESであるときはときはステップA3に進んで当該車体については回避位置に移載すべき、ずらし動作車種と判断し、NOであるときはステップA4に進んで当該車体については回避位置への移載を行なうことなく第1搭載位置変更ステーション13を通過させる、パス車種と判断する。
続くステップA5で車体搬送ライン5に設けられたリミットスイッチ(図示省略)によって当該ボディハンガー1の車種検知区間(第1搭載位置変更ステーション)への搬入が検出されると、ステップA6に進んで車体2により光電検知手段31のトリガ光電管35a,35bが遮光されたか否かをみる。YESである(遮光されている)ときはステップA7に進んで第1光電管33a,33bが遮光されているか否かをみる。YESである(遮光されている)ときはステップA8に進んで第2光電管34a,34bが遮光されているか否かをみる。
ステップA8でYESである(遮光されている)ときはステップA9に進んで当該車体2はずらし動作1を行なうべき車種Aと判断し、NOである(遮光されていない)ときはステップA10に進んで当該車体2はずらし動作2を行なうべき車種Bと判断する。また、ステップA6及びA7のいずれか一方で遮光が判定されなかったときはステップA11に進んで、当該車体2はバス車種であると判断する。そうして、続くステップA12において、オンラインによる車種データの結果と上記光電検知手段31による車種判定結果との照合を行なう。
図9に示すように、続くステップA13ではオンラインによる車種と光電検知手段31による車種とが一致しているか否かをみる。YES(一致)であるときはステップA14に進んでそれがずらし動作車種であるか否かをみる。ステップA14でYESであるときはステップA15に進んで当該ボディハンガー1の車体2はずらし動作車種と判断する。そして、続くステップA16で当該ボディハンガー1がストレージコンベアの先頭、すなわち、第1搭載位置変更ステーション13の第1移載装置12が設けられている位置に到着したとき、位置決め装置44によるボディハンガー1のクランプ(ステップA17)、第1移載装置12による車体2の回避位置へのずらし動作(ステップA18)、位置決め装置44によるボディハンガー1のクランプの解除(ステップA19)を順に行ない、ボディハンガー1を搬出させる(ステップA20)。
ずらし動作1を行なうべき車種Aとずらし動作2を行なうべき車種Bとでは、使用する車体位置検出装置46を変えることにより、回避位置(ずらし量)を異なるものにする。
そうして、続くステップA21で、車体搬送ライン5に設けられたリミットスイッチ(図示省略)により、ボディハンガー1が車種検知区間(第1搭載位置変更ステーション)を通過したことが検出されると、ステップA22に進んで車種に関するオンラインデータを次に搬入されるものに切り替える。
ステップA13において、車種のオンラインデータと光電検知手段31によって判別された車種とが一致していないと判定されたときは、ステップA23に進んで照合異常又は車種判別異常であるとして警報を出す。そして、続くステップA24で作業者による異常リセット操作(異常復帰処理)が行なわれ、続くステップA25で作業者によって強制ずらし動作又はパスが手動スイッチ(図示省略)によって選択される。続くステップA26で強制ずらし動作が選択されたか否かをみて、強制ずらし動作が選択されているときはステップA16以降の第1移載装置12による車体搭載位置の変更処理に進み、パスが選択されているときはステップA27に進み、当該ボディハンガー1がストレージコンベアの先頭に到着すると、ステップA20のハンガー搬出処理に進む。
また、ステップA14において、当該車体がずらし動作車種でないときはステップA28に進んでパス車種と判断し、ステップA29に進んで当該ボディハンガー1がストレージコンベアの先頭に到着すると、ステップA20のハンガー搬出処理に進む。
<ドア外しステーション>
図10はドア外しステーション14に設けられたドア移載装置61、ドアハンガー4等を示す。このドア外しステーション14では、車体搬送ライン5の両側を左右のドア搬送ライン6,7が平行に延びている。ドア移載装置61としては、車体搬送ライン5とその両側の左右のドア搬送ライン6,7との間の各々に左ドア用と右ドア用とが設けられている。
ドア移載装置61は、ドア3の内面側に開口したスピーカーやウィンドレギュレータを組み込むための開口62の上縁に係合させる係合部63aと、ドア3の下部に当てるドア当て部63bとを有するドア保持具63と、このドア保持具63を支持する支持手段64とを備えている。支持手段64は、車体搬送ライン5に沿って延びるガイドレール65にローラを移動自在に係合させて支持された横フレーム67と、この横フレーム67に横移動自在に且つ垂直軸回り回転自在に支持された下方へ延びる縦フレーム68とを備えている。そして、ドア保持具63を支持するL形支持部材69が縦フレーム68に設けられた縦ガイド71に係合されて、シリンダ装置72によって昇降自在になされている。ドア保持具63はL形支持部材69の横アーム部の適宜の位置に位置決めできるようになされている。
ドア搬送ライン6,7はドア3をドアハンガー4に搭載して搬送するオーバヘッドコンベアによって構成されており、ドアハンガー4はガイドレール74にローラを係合させて移動自在に支持されている。このドアハンガー4には、下端にドア受け部76が設けられ、その上側にドア当て77が設けられ、更にその上にドア3を保持するドア保持具78が設けられている。
車体2からドア3を外すときは、これを開き位置にしてドア保持具63をドア3に係合させる。このとき、先の第1搭載位置変更ステーション13において車体2がボディハンガー1の回避位置に移されているから、前ドア3をドアハンガー1の縦フレーム41に干渉することなく開き位置にすることができる。次いでドアヒンジを車体2から外して、ドア3をドア保持具63に保持させる。そうして、ドア支持手段64によるドア保持具63の昇降、回転及び横移動の組み合わせによって、このドア保持具63に保持されたドア3をドアハンガー4に搭載する。車体2の前後左右4枚のドア3の全てのドアハンガー4への移載が完了した後、ボディハンガー1はドア3が外された車体2を搭載したまま次の第2搭載位置変更ステーション16へ移動する。
<第2搭載位置変更ステーション>
第2搭載位置変更ステーション16は、第1搭載位置変更ステーション13でボディハンガー1の回避位置に移載された車体を、その後の搬送に支障が出ないように、ボディハンガー1の所定の搬送用搭載位置に移すためのステーションである。
−車種判定−
第2搭載位置変更ステーション16には、第2移載装置15よりも手前側にボディハンガー1に搭載された車体2の車種を検知する、図11に示す検知手段81が設けられている。この検知手段81は、前後に間隔をおいて支柱82に取り付けた2つの光電管、すなわち、前端の車種検知光電管83a,83b、及び後端のトリガ光電管84a,84bよりなる。なお、これら光電管の符号に付した「a」は投光用、「b」は受光用を意味する。
本実施形態は、先に説明したように車種A,B,Cの3種が混流生産される例であるが、回避位置に移載した車種A,Bの各車体2は、第2搭載位置変更ステーション16において、第2移載装置15によって両者共に同じ距離だけボディハンガー1の前方へ移動させて搬送用搭載位置に位置付けるようにしている。つまり、第2移載装置15が車種A及びBの各車体2を搬送用搭載位置に位置付けるために行なう動作は同じであって、両車種A,Bを区別する必要がない。従って、上記車種検知手段81は、第2搭載位置変更ステーション16に搬送された車体2が先に回避位置に移載された車種A又はBに係るものか、回避位置への移載がなされなかった車種Aに係るものかを判別すればよく、そのために、第1搭載位置変更ステーション13の検知手段31とは違って、光電管は2種類になっている。
具体的に説明すると、図12に示すように、トリガ光電管84a,84bが車体2のヘッドライト取付部上のノーズ先端36を検出したときに、車種検知光電管83a,83bがバンパー取付部37を検出しているときは車種A又は車種B、車種検知光電管83a,83bによる上記検出が共にないときは車種Cであると、制御手段20により判別される。図12において、aはトリガ光電管84a,84bの光線位置、bは車種検知光電管83a,83bの光線位置である。
制御手段20は、上記光電検知手段81による車種判別と、車種に関する生産順序情報とに基づいて、ボディハンガー1に搭載されている車体2が第2移載装置15によって搭載位置を変更すべき車種か否かを判定する。
すなわち、制御手段20は、車両生産管理部からオンラインで得られる生産順序情報から得られる車種と、光電検知手段81によって判別された車種とを照合し、それが一致し且つ車種A又はBであるとき、当該ボディハンガー1の第2搭載位置変更ステーション16への到着を検出する手段(リミットスイッチ)の検出を受けて、第2移載装置15を作動させ、それが車種Cであるときは、第2移載装置15を作動させることなく、当該ボディハンガー1が第2搭載位置変更ステーション16を通過するようにする。一方、上記照合の結果、不一致であるときは、作業者に異常警報を出し、作業者による車種判定に委ねる。
−第2移載装置15−
図13に示すように、第2移載装置15は、ドアを外した車体をボディハンガー1から持ち上げて上記回避位置から所定の搬送用搭載位置に移す第2リフター付きスライド装置90と、移動するボディハンガー1に係合し、第2リフター付きスライド装置90を該ハンガー1に同期させて移動させる同期装置91とを備えている。第2リフター付きスライド装置90は、車体搬送ライン5と同方向に延びるレール92に移動自在に支持された台車93に載置されている。
先に同期装置91について説明すると、これは、上記台車93と、該台車93の前端の左右各々に駆動手段(図示省略)によって昇降できるように支持された同期アーム94とによって構成されている。すなわち、左右の同期アーム94は、その上昇によりボディハンガー1の前端左右の車体受け43の前端面に係合する位置に突出する。従って、この同期アーム94を車体受け43に係合させることにより、台車93はボディハンガー1と一緒になって前方へ移動し、第2リフター付きスライド装置90はボディハンガー1に同期して移動することになる。
第2リフター付きスライド装置90は、昇降テーブル95と、この昇降テーブル95の上に設けられ車体2を載せて回避位置から搬送用搭載位置に移動させるためのスライドテーブル96とを備えている。昇降テーブル95は、図14Dに示すように、昇降手段としてのパンタグラフ機構97によって台車93に支持され、駆動手段(図示省略)によるパンタグラフ機構97の作動によって昇降する。スライドテーブル96は、図13に示すように、昇降テーブル95のレール98に前後動自在に支持され、駆動手段としてのシリンダ装置99の作動により前後動する。
次に上記第2移載装置15による車体搭載位置の変更について説明する。ボディハンガー1における搭載位置を搬送用搭載位置に変更すべき車体2が第2搭載位置変更ステーション16に搬入されたとき、図14A及び図14Bに示すように原点に位置付けられている第2移載装置15の同期アーム94が上昇する。その状態でボディハンガー1が前進してくると、図14Cに示すように、同期アーム94がボディハンガー1に係合し、第2移載装置15はボディハンガー1に同期して前進するようになる。その状態で図14Dに示すように、昇降テーブルが上昇してボディハンガー1から車体2がスライドテーブル96に取り上げられる。
次いで図15Aに示すようにスライドテーブル96は昇降テーブルに対して一定距離前方へ移動することにより、車体2をボディハンガー1に対して一定距離前進させてボディハンガー1における搬送用搭載位置に位置付ける。しかる後、図15Bに示すように、昇降テーブルが下降して車体2はスライドテーブル96からボディハンガー1の搬送用搭載位置に載せられる。次いで、図15Cに示すように、同期アーム94が下降して第2移載装置15がボディハンガー1から切り離される。そうして、図15Dに示すように、ボディハンガー1は搬送用搭載位置に車体2を載せた状態でそのまま車両組立エリアへ移動する一方、第2移載装置15は別に設けられた駆動手段(図示省略)によって原点位置に戻される。
以上のように、車体2の回避位置から搬送用搭載位置への移動においては、ボディハンガー1における車体2の位置検出を行なっていないが、第1搭載ステーション13において車体2がボディハンガー1の所定回避位置に位置付けられているため、車体位置の検出が不要になっているものである。
−第2搭載位置変更ステーションでの制御の流れ−
図16及び図17は第2搭載位置変更ステーション13での制御手段20による処理の流れを示す。
図16に示すように、スタート後のステップB1において、車体搬送ライン5に設けられたリミットスイッチ(図示省略)によって当該ボディハンガー1の車種検知区間スタート開始(第2搭載位置変更ステーション16への移動開始)が検出されると、ステップB2に進んで車種に関するオンラインデータが次の車種、すなわち、今回搬入されるものに切り替えられる。続くステップB3でオンラインによる求められた車種データと、車体2を回避位置から搬送用搭載位置に移載すべきものとして該当車種テーブルに予め登録された車種データ(車種A,B)と比較する。続くステップB4で該当車種テーブルに登録された車種であるか否かをみて、YESであるときはときはステップB5に進んで当該車体については搬送用搭載位置に移載すべき、戻し動作車種と判断し、NOであるときはステップB6に進んで当該車体については搬送用搭載位置への移載を行なうことなく第2搭載位置変更ステーション16を通過させる、パス車種と判断する。
続くステップB7で車体搬送ライン5に設けられたリミットスイッチ(図示省略)によって当該ボディハンガー1の車種検知区間(第2搭載位置変更ステーション)への搬入が検出されると、ステップB8に進んで車体2により光電検知手段81のトリガ光電管84a,84bが遮光されているか否かをみる。YESである(遮光されている)ときはステップB9に進んで車種検知光電管83a,83bが遮光されているか否かをみる。
ステップB9でYESである(遮光されている)ときは、ステップB10に進んで当該車体2は戻し動作車種と判断する。また、ステップB8及びB9のいずれか一方で遮光されていないNOであるときは、ステップB11に進んで、当該車体2はバス車種であると判断する。
そうして、図17に示すように、続くステップB12において、オンラインによる車種データの結果と上記光電検知手段81による車種判定結果との照合を行なう。続くステップB13ではオンラインによる車種と光電検知手段81による車種とが一致しているか否かをみる。YES(一致)であるときはステップB14に進んでそれが戻し動作車種であるか否かをみる。ステップB14でYESであるときはステップB15に進んで当該ボディハンガー1の車体2は戻し動作車種と判断する。そして、続くステップB16で当該ボディハンガー1が第2移載装置15と同期移動すべき区間に進入することがリミットスイッチ(図示省略)により検出されたとき、ステップB17で同期アーム94を上昇させる。
ボディハンガー1が同期区間に到着すると、第2移載装置15との同期移動が開始され(ステップB18)、第2移載装置15による車体2の搬送用搭載位置への戻し動作が行なわれ(ステップB19)、しかる後、同期アーム94が下降して(ステップB20)、リミットスイッチ(図示省略)の作動により、当該車種検知区間が終了してリターンする(ステップB21)。
ステップB13において、車種のオンラインデータと光電検知手段81によって判別された車種とが一致していないと判定されたときは、ステップB22に進んで照合異常又は車種判別異常であるとして警報を出す。そして、続くステップB23で作業者による異常リセット操作(異常復帰処理)が行なわれ、続くステップB24で作業者によって強制戻し動作又はパスが手動スイッチ(図示省略)によって選択される。続くステップB25で強制戻し動作が選択されたか否かをみて、強制戻し動作が選択されているときはステップB26に進んで、同期区間が開始しているか否かをみる。同期区間が開始していないときはステップB16に進み、同期区間が開始しているときはステップB17に進む。
また、ステップB14において、当該車体が戻し動作車種でないときはステップB27に進んでパス車種と判断し、そのときはステップB21を経てリターンする。
なお、上記実施形態では、車種A,Bは回避位置が異なるにも拘わらず、車体2を搬送用搭載位置に載せるための移動量は同じにしたが、その移動量は車種に応じて変えてもよい。
また、上記実施形態では、ボディハンガー1は車体2を位置決めピン等で位置決めすることなく搭載支持するものであるが、位置決めピン等で位置決めして搭載するケースであっても、本発明は適用することができる。そのケースでは、搬送用搭載位置としては、当該位置決めピン等による位置決め搭載位置を採用してもよい。
また、上記実施形態では、車種確認を確実なものとするために車種に関するオンラインデータ(生産順序情報)と車種検知手段による車種検知結果とを照合して車体の移載を行なうべきか否かを判定するようにしたが、オンラインデータ(生産順序情報)及び車種検知手段のいずれか一方のみで車体の移載を行なうべきか否かを判定するようにしてもよい。
本発明の内容を概略的に示す説明図である。 実施形態に係る車両製造ラインのレイアウト図である。 実施形態に係るストレージエリア及び第1搭載位置変更ステーションを概略的に示す側面図である。 実施形態に係る第1搭載位置変更ステーションの光電検知手段の斜視図である。 上記第1搭載位置変更ステーションの光電検知手段による車種判別の説明図である。 実施形態に係る第1移載装置及びボディハンガーの斜視図である。 上記第1移載装置による車体の移載工程を順に示す側面図である。 上記第1搭載位置変更ステーションでの制御手段の処理の流れの前半部を示すフロー図である。 上記処理の流れの後半部を示すフロー図である。 実施形態に係るドア外しステーションの装置を示す正面図である。 実施形態に係る第2搭載位置変更ステーションの光電検知手段の斜視図である。 上記第2搭載位置変更ステーションの光電検知手段による車種判別の説明図である。 実施形態に係る第2移載装置及びボディハンガーの斜視図である。 上記第2移載装置による車体の移載工程の前半部を順に示す側面図である。 上記移載工程の後半部を順に示す側面図である。 上記第2搭載位置変更ステーションでの制御手段の処理の流れの前半部を示すフロー図である。 上記処理の流れの後半部を示すフロー図である。 ドア干渉問題及びこれに対する従来の対策の説明図である。 ドア干渉問題に対する従来の別の対策及びその問題の説明図である。
符号の説明
1 ボディハンガー
2 車体
3 ドア
5 車体搬送ライン
10 オーバヘッドコンベア(搬送装置)
12 第1移載装置
13 第1搭載位置変更ステーション
14 ドア外しステーション
15 第2移載装置
16 第2搭載位置変更ステーション
31 車種検知手段
44 位置決め装置
45 第1リフター付きスライド装置
46 車体位置検出装置
90 第2リフター付きスライド装置
91 同期装置

Claims (3)

  1. 塗装が完了した複数の車種の各車体を搬送用の各ハンガーに搭載し且つ混合して搬送する混合ライン生産方式を採用する車両の製造方法であって、
    上記ハンガーに搭載された状態の車体からドアを外し、該ドアをドア艤装エリアへ送る一方、ドアが外された車体を上記ハンガーに載せたまま車両組立エリアへ搬送するにあたり、
    上記ハンガーによる車体搬送ラインに、該ハンガーにおける車体の搭載位置を変更する第1及び第2の移載装置を配置しておき、
    上記ハンガーに搭載された状態の車体からドアを外そうとするとそのドアが当該ハンガーに干渉することが予測される車種か否かを判定し、
    上記ドア干渉が予測される車種であるとき、上記第1移載装置によって当該車体の上記ハンガーにおける搭載位置を上記ドア干渉を生じない当該車種に応じた回避位置に移し、
    上記回避位置において上記ハンガーに搭載された状態の車体からドアを外し、
    上記ドアを外した車体を上記第2移載装置によって上記回避位置から上記ハンガーにおける所定の搭載位置に移し、しかる後に当該ハンガーによって上記車両組立エリアへ搬送することを特徴とする車両の製造方法。
  2. 塗装が完了した複数の車種の各車体を搬送用の各ハンガーに搭載し且つ混合して搬送する混合ライン生産方式において、上記ハンガーに搭載された状態の車体からドアを外し、該ドアをドア艤装エリアへ送る一方、ドアが外された車体を上記ハンガーに載せたまま車両組立エリアへ搬送するための車両の製造設備であって、
    車体を搭載する搬送用のハンガーを備えた搬送装置と、
    上記ハンガーに搭載された状態の車体からドアを外そうとするとそのドアが当該ハンガーに干渉することが予測される車種か否かを判定する車種判定手段と、
    上記搬送装置による車体搬送ラインに設けられ、上記ドア干渉が予測される車種であるときに、当該車体の上記ハンガーにおける搭載位置を上記ドア干渉を生じない当該車種に応じた回避位置に移す第1移載装置を備えた第1搭載位置変更ステーションと、
    上記車体搬送ラインの上記第1搭載位置変更ステーションよりも下流側に設けられ、上記ハンガーの上記回避位置に搭載された車体からドアを外すドア外しステーションと、
    上記車体搬送ラインの上記ドア外しステーションよりも下流側に設けられ、上記ドアを外した車体を上記回避位置から上記ハンガーにおける所定の搭載位置に移す第2移載装置を備えた第2搭載位置変更ステーションとを備えていることを特徴とする車両の製造設備。
  3. 請求項2において、
    上記第1移載装置は、
    上記ハンガーをクランプして定位置に保持する位置決め装置と、
    上記定位置に保持されたハンガーにおける上記車体の搭載位置を検出する検出装置と、
    上記検出装置による検出信号に基いて上記車体を上記ハンガーから持ち上げて上記回避位置に移す第1リフター付きスライド装置とを備え、
    上記第2移載装置は、
    上記ドアを外した車体を上記ハンガーから持ち上げて上記回避位置から上記所定の搭載位置に移す第2リフター付きスライド装置と、
    移動する上記ハンガーに係合し、上記第2リフター付きスライド装置を該ハンガーに同期させて移動させる同期装置とを備えていることを特徴とする車両の製造設備。
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