JP2000061758A - 工具マガジン - Google Patents

工具マガジン

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JP2000061758A
JP2000061758A JP10235873A JP23587398A JP2000061758A JP 2000061758 A JP2000061758 A JP 2000061758A JP 10235873 A JP10235873 A JP 10235873A JP 23587398 A JP23587398 A JP 23587398A JP 2000061758 A JP2000061758 A JP 2000061758A
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巧 服部
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邦道 中嶋
Katsuhiro Sakugi
勝博 柵木
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具収納部に対する複数の工具の取り付け・
取り外しを自動的に行うことができる工具マガジンを提
供する。 【解決手段】 工具マガジン2における段取工具保持プ
レート8と収納プレート6との間の工具のやり取りは、
以下のようにして行われる。まず破線で示される動作
(1)で搬送ヘッド12が移動して、ソケット36は座標
C7R4すなわち最上段の工具セット部8aに直進し、
動作(2)でソケット36が前進して最上段の工具セット
部8aにセットされている工具T1を把持し、右斜め上
のアプローチ点C7'R4'に移動する。続いて、搬送ヘ
ッド12が上昇・右進・下降してアプローチ点C2'R
2'に到り、右斜め下方に移動して、座標C2R2で定
義される工具収納部6aに工具T1を取付け、ソケット
36が後退する。同様の動作を動作(10)まで繰り返すこ
とによって、工具T1〜T5が自動的に取付け・取り外
しされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床面に対して垂
直な平面上に複数の工具収納部を有する工具マガジンに
関し、特に複数の工具収納部に対して複数の工具の出し
入れを自動的に行うための工具段取装置を備えた工具マ
ガジンに関する。
【0002】
【従来の技術】床面に対して垂直な平面上に複数の工具
収納部を有する工具マガジンは、狭い設置面積で多数の
工具を収容できることから広く用いられている。このよ
うな工具マガジンとしては、例えば、特開昭61−50
740号公報に記載された工具貯蔵供給装置がある。
【0003】この工具貯蔵供給装置は、垂直に伸びた細
長いツールラックを左右方向に複数個並べて形成されて
いる。各ツールラックには、複数のツールポケット(工
具収納部)が、間隔を空けて上下方向に一列に並んで設
けられている。これによって、床面に対して垂直な平面
上に複数の工具収納部を有する工具マガジンとなってい
る。
【0004】前記ツールポケットは、水平方向すなわち
前記平面に対して垂直な方向に開口している。また、こ
の工具貯蔵供給装置は、工具把持部を移動させるための
工具搬送機構を備えている。この工具把持部は、前記平
面に垂直な方向すなわちツールポケットに対して進退す
る方向に移動可能であるとともに、工具搬送機構によっ
て、前記平面に沿って左右方向および上下方向に移動可
能となっている。従って、工具把持部を左右及び上下方
向に移動させてX−Y座標で定義される座標位置のツー
ルポケットの正面で停止させ、工具把持部を進退させる
ことによって、所望のツールポケットに新しい工具を取
り付け、あるいは不要になった工具を取り外すことがで
きる。
【0005】ここで、この工具貯蔵供給装置において
は、複数のツールポケットのうちの一つがツール着脱ス
テーションとして使用される。すなわち、このツール着
脱ステーションに作業者が新しい工具をセットし、工具
搬送機構を作動させて工具把持部をツール着脱ステーシ
ョンまで移動させ、該工具を把持する。そして、工具把
持部を所望のツールポケットまで移動させて新しい工具
を取付ける。また、ツールポケットから取り外された不
要になった工具は、ツール着脱ステーションまで移送さ
れて、作業者によって取り出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の工具マガジンにおいては、新しい工具の取り付けお
よび不要になった工具の取り外しを行うには、工具一本
ごとに作業者がツール着脱ステーションで作業しなけれ
ばならない。従って、複数の工具の取り付けあるいは取
り外しを行う場合には、全ての工具についての作業が完
了するまで作業者は付きっきりで居なくてはならない。
このため、その間は別の作業を行うことができず、極め
て作業効率が悪かった。また、別の問題点として、作業
者がツール着脱ステーションで作業しているときに、工
具搬送機構の工具把持部が接近する危険性があった。
【0007】そこで、本出願の請求項1乃至請求項5に
係る発明においては、工具収納部に対する複数の工具の
取り付け・取り外しを自動的に行うことができる工具マ
ガジンを提供することを目的とする。
【0008】また、請求項2に係る発明においては、工
具ごとに任意の工具収納部を指定して複数の工具の取り
付け・取り外しを自動的に行うことができる工具マガジ
ンを提供することを目的とする。
【0009】さらに、請求項3に係る発明においては、
工具が工具収納部に正しくない姿勢で取り付けられるの
を防止することができる工具マガジンを提供することを
目的とする。
【0010】また、請求項4に係る発明においては、工
具マガジン内で作業中の作業者に工具搬送機構の工具把
持部(搬送ヘッド)が接近するのを確実に防止すること
ができる工具マガジンを提供することを目的とする。
【0011】さらに、請求項5に係る発明においては、
工具搬送機構の搬送ヘッドが接近しているときに作業者
が工具マガジン内に立ち入るのを確実に防止することが
できる工具マガジンを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、上記の課題を解
決するために、請求項1に係る発明においては、複数の
工具収納部と、作業者が工具を取り付けおよび取り外し
できる複数の工具セット部を備えた工具段取装置と、前
記複数の工具収納部および前記複数の工具セット部に対
して工具を取り付けおよび取り外しできる搬送ヘッドを
備えた工具搬送機構と、前記工具セット部の番号と、工
具番号と、取り付け指令または取り外し指令のいずれか
とからなる段取情報を前記複数の工具セット部の各々に
ついて設定できる段取操作盤と、工具番号とその工具に
対応する工具収納部の座標とからなる収納部座標情報を
予め記憶している収納部座標情報記憶手段と、前記複数
の工具セット部について前記工具セット部の番号とその
番号に対応する座標とからなるセット部座標情報を予め
記憶しているセット部座標情報記憶手段と、前記段取情
報を記憶するメモリ手段とを備えた工具マガジン制御装
置とを有し、前記工具マガジン制御装置が、前記収納部
座標情報と前記セット部座標情報と前記段取情報とに基
づいて、前記工具搬送機構を制御して、前記工具セット
部に取付けられた工具を前記工具番号に対応した工具収
納部に搬送して取り付け、取り外すべき工具を前記工具
番号に対応した工具収納部から取り外して搬送し工具セ
ット部に取付けるという手順を記憶されている段取情報
の全部について繰り返すようにしたことを特徴とする工
具マガジンを創出した。
【0013】この工具マガジンにおいては、まず、工具
段取装置の工具セット部に、工具収納部に取付ける一以
上の工具がセットされる。その後、段取操作盤を用い
て、工具セット部の番号と工具番号と取り付け指令また
は取り外し指令のいずれかとからなる複数の段取情報が
設定されると、工具マガジン制御装置による自動制御が
開始される。
【0014】工具マガジン制御装置は、メモリ手段に記
憶されている段取情報から工具セット部の番号と工具番
号と取り付け指令か取り外し指令かを読み取る。そし
て、取り付け指令ならば、セット部座標情報記憶手段か
らその工具セット部の座標を読み取って、工具搬送機構
を制御してその工具セット部まで搬送ヘッドを移動させ
る。そして、搬送ヘッドで工具セット部から工具を取り
出して、収納部座標情報記憶手段からその工具に対応す
る工具収納部の座標を読み取る。そして、工具搬送機構
を制御してその工具収納部まで搬送ヘッドを移動させ、
その工具収納部に工具を取り付ける。
【0015】一方、メモリ手段に記憶されている段取情
報が取り外し指令の場合には、工具マガジン制御装置
は、収納部座標情報記憶手段から工具番号に対応する工
具収納部の座標を読み取る。そして、工具搬送機構を制
御してその工具収納部まで搬送ヘッドを移動させ、その
工具収納部から工具を取り外す。そして、セット部座標
情報記憶手段から工具セット部の座標を読み取って、工
具搬送機構を制御してその工具セット部まで搬送ヘッド
を移動させ、その工具セット部に工具を取り付ける。
【0016】このように、段取操作盤に設定された段取
情報の全部について処理が終了するまで、工具マガジン
制御装置による自動制御が繰り返される。このようにし
て、本発明の工具マガジンにおいては、工具収納部に対
する複数の工具の取り付け・取り外しを自動的に行うこ
とができる。これによって、作業者は、段取操作盤で複
数の段取情報を設定した後は、その場を離れて別の作業
をすることができるので、極めて作業効率が良くなる。
【0017】また、請求項2に係る発明においては、複
数の工具収納部と、作業者が工具を取り付けおよび取り
外しできる複数の工具セット部を備えた工具段取装置
と、前記複数の工具収納部および前記複数の工具セット
部に対して工具を取り付けおよび取り外しできる搬送ヘ
ッドを備えた工具搬送機構と、前記工具セット部の番号
と、前記工具収納部のうちの一つを特定する番号と、取
り付け指令または取り外し指令のいずれかとからなる段
取情報を前記複数の工具セット部の各々について設定で
きる段取操作盤と、前記工具収納部を特定する番号とそ
の番号に対応する工具収納部の座標とからなる収納部座
標情報を予め記憶している収納部座標情報記憶手段と、
前記複数の工具セット部について前記工具セット部の番
号とその番号に対応する座標とからなるセット部座標情
報を予め記憶しているセット部座標情報記憶手段と、前
記段取情報を記憶するメモリ手段とを備えた工具マガジ
ン制御装置とを有し、前記工具マガジン制御装置が、前
記セット部座標情報と前記段取情報と前記収納部座標情
報とに基づいて、前記工具搬送機構を制御して、前記工
具セット部に取付けられた工具を前記収納部座標情報に
よって示される工具収納部に搬送して取り付け、取り外
すべき工具を前記収納部座標情報によって示される工具
収納部から取り外して搬送し工具セット部に取付けると
いう手順を記憶されている段取情報の全部について繰り
返すようにしたことを特徴とする工具マガジンを創出し
た。
【0018】この工具マガジンにおいては、請求項1に
記載された発明における工具番号と工具収納部の座標と
の対応関係を予め記憶している収納部座標情報記憶手段
の代わりに、各工具収納部を特定する番号と工具収納部
の座標との対応関係を予め記憶している収納部座標情報
記憶手段を備えている。そして、段取操作盤において
は、工具セット部の番号と、工具収納部のうちの一つを
特定する番号と、取り付け指令または取り外し指令のい
ずれかとからなる段取情報が設定される。設定された段
取情報は、工具マガジン制御装置のメモリ手段に記憶さ
れる。従って、工具マガジン制御装置は、メモリ手段か
ら各工具セット部に対応した工具収納部を特定する番号
を読み出し、さらに収納部座標情報記憶手段からこの番
号に対応する工具収納部の座標を読み出して、工具搬送
機構と搬送ヘッドを制御して工具収納部への工具の出し
入れを実行する。
【0019】ここで、作業者は、段取操作盤で設定を行
うごとに工具セット部に対応する工具収納部を任意に指
定することができる。従って、工具の収納場所を変更し
たい場合にも容易に対応することができる。このように
して、工具ごとに任意の工具収納部を指定して複数の工
具の取り付け・取り外しを自動的に行うことができる工
具マガジンが提供される。
【0020】さらに、請求項3に係る発明においては、
請求項1または請求項2に記載された工具マガジンであ
って、前記複数の工具セット部に、作業者によって取付
けられる工具が正しく取付けられているか否かを判別す
る工具セット部センサを設け、この工具セット部センサ
によって工具が正しく取付けられていないと判別された
ときには、前記工具マガジン制御装置による前記工具搬
送機構の制御を中止するとともに警報を出力することを
特徴とする工具マガジンを創出した。
【0021】この工具マガジンにおいては、工具段取装
置の工具セット部に工具セット部センサを設け、工具が
作業者によって正しく取付けられているか監視する。そ
して、工具が正しく取付けられていないときには、工具
搬送処理を中止して警報を出力する。これによって、作
業者は工具が正しくセットされていないことを知らされ
るので、工具を正しくセットし直して自動制御を再開す
る。従って、工具が正しく取付けられていないままで搬
送されて、工具収納部に正しくない姿勢で取付けられる
ことが未然に防止される。このようにして、工具が工具
収納部に正しくない姿勢で取り付けられるのを防止する
ことができる工具マガジンが提供される。
【0022】また、請求項4に係る発明においては、請
求項1,請求項2または請求項3に記載された工具マガ
ジンであって、前記工具段取装置が前記複数の工具セッ
ト部を覆う開閉可能なカバー部材と、このカバー部材が
閉じているか否かを判別するカバー部材センサとを有
し、このカバー部材センサによって前記カバー部材が閉
じていないと判別されたときには、前記工具マガジン制
御装置による前記工具搬送機構の制御を中止するととも
に警報を出力することを特徴とする工具マガジンを創出
した。
【0023】この工具マガジンにおいては、工具段取装
置の工具セット部が開閉可能なカバー部材で覆われてお
り、このカバー部材が閉じているかがカバー部材センサ
によって監視されている。そして、カバー部材が閉じて
いないと判別されたときは、工具搬送処理を中止し、警
報を出力する。これによって、作業者がカバー部材を開
けて工具セット部で作業をしているときに搬送ヘッドが
接近する危険が回避される。このようにして、工具マガ
ジン内で作業中の作業者に工具搬送機構の搬送ヘッドが
接近するのを確実に防止することができる。
【0024】さらに、請求項5に係る発明においては、
請求項1,請求項2または請求項3に記載された工具マ
ガジンであって、前記工具段取装置が前記複数の工具セ
ット部を覆う開閉可能なカバー部材と、このカバー部材
が閉じているときにこのカバー部材を開けられないよう
にロックするロック機構とを有し、前記工具マガジン制
御装置は、前記工具搬送機構の前記搬送ヘッドが前記工
具段取装置に接近しているときは前記ロック機構をロッ
クさせ、前記搬送ヘッドが前記工具段取装置から離れて
いるときは前記ロック機構をロック解除させるように制
御することを特徴とする工具マガジンを創出した。
【0025】この工具マガジンにおいては、工具段取装
置の工具セット部が開閉可能なカバー部材で覆われてお
り、このカバー部材が閉じているときにこのカバー部材
を開けられないようにロックするロック機構を備えてい
る。そして、搬送ヘッドが工具段取装置に接近している
ときには、工具マガジン制御装置によって、ロック機構
がロック状態になるように制御される。これによって、
カバー部材が開けられなくなり、作業者は搬送ヘッドが
接近している工具段取装置内に入ることができなくな
る。
【0026】一方、搬送ヘッドが工具段取装置から離れ
ているときは、工具マガジン制御装置によって、ロック
機構がロック解除状態になるように制御される。これに
よって、作業者はカバー部材を開けることができ、搬送
ヘッドが離れた状態において工具段取装置内で作業する
ことができる。すなわち、このロック機構によって、作
業者は、搬送ヘッドが工具段取装置から離れているとき
しか工具マガジン内に立ち入ることができなくなり、作
業者の安全が確保される。このようにして、工具搬送機
構の搬送ヘッドが接近しているときに作業者が工具マガ
ジン内に立ち入るのを確実に防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 次に、本発明を具現化した第1の実施形態について、図
1乃至図12を参照して説明する。まず、本実施形態の
工具マガジンを備えた自動工作機械の全体構成につい
て、図1を参照して説明する。図1は、工具マガジンの
第1の実施形態が用いられる自動工作機械の全体構成を
示す平面図である。
【0028】参照符号16が自動工作機械の本体であ
り、参照符号2が工具マガジンである。この工具マガジ
ン2は、上下方向すなわち紙面に垂直な方向に伸びた複
数の収納プレート6〜6を有している。各収納プレート
6〜6の左右には、上下方向に並んだ複数の工具収納部
が設けられており、これらの工具収納部に各種工具T〜
Tが収納される。
【0029】工具マガジン2の左端には、工具段取装置
4が設けられている。この工具段取装置4も上下方向に
伸びた段取工具保持プレート8を有しており、段取工具
保持プレート8には上下方向に並んだ複数の工具セット
部が設けられている。この工具段取装置4は、想像線で
示されるように開閉が可能であり、作業者は工具段取装
置4を開いた状態で前記工具セット部に工具をセット
し、あるいは工具セット部から工具を取り外す。
【0030】また、工具マガジン2の奥には工具搬送機
構10が設けられており、この工具搬送機構10によっ
て、搬送ヘッド12が工具マガジン2内を左右方向およ
び上下方向に移動する。この搬送ヘッド12によって、
各収納プレート6〜6と段取工具保持プレート8間で、
工具のやり取りが行われる。さらに、工具マガジン2の
右側に隣接して、中間搬送装置14が設けられている。
自動工作機械16の工具を交換する場合には、収納プレ
ート6の工具収納部から該当する工具が搬送ヘッド12
で把持されて、工具搬送機構10で中間搬送装置14ま
で運ばれる。すると、図示しない自動工具交換装置(A
TC)が作動して、中間搬送装置14まで運ばれた工具
を自動工作機械16の主軸16aに取付けられている工
具と交換する。
【0031】自動工作機械16やATCは、マシン制御
用CNC装置18によってコンピュータ制御される。一
方、工具マガジン2の工具搬送機構10や工具段取装置
4は、マガジン制御用CNC装置20によってコンピュ
ータ制御される。従って、マガジン制御用CNC装置2
0は、本発明における工具マガジン制御装置に相当す
る。
【0032】次に、工具搬送機構10の構造について、
図2を参照して説明する。図2は、図1のII-II線に沿
って見た工具搬送機構10の構造を示す正面図である。
図2に示されるように、工具マガジン2の上下のマガジ
ンフレーム2a,2bには、工具マガジン2の左端から
右端まで伸びたガイドレール22a,22bがそれぞれ
固定されている。これらのガイドレール22a,22b
には、上下方向に伸びた左右送りフレーム24が、左右
方向にスライド可能に取付けられている。
【0033】さらに、上下のマガジンフレーム2a,2
bには、工具マガジン2の左端から右端まで伸びたラッ
ク26a,26bがそれぞれ固定されている。左右送り
フレーム24の上端および下端には、これらのラック2
6a,26bと噛み合う同調ピニオン28a,28bが
それぞれ設けられている。また、左右送りフレーム24
に搭載された電動モータ29は、下部のラック26bに
噛み合う駆動ピニオン29aを駆動できる。従って、駆
動ピニオン29aが電動モータ29で回転することによ
って、左右送りフレーム24は、同調ピニオン28a,
28bの同調作用によってガイドレール22a,22b
に沿って工具マガジン2内を左右方向に滑らかに移動す
る。
【0034】左右送りフレーム24には、上下方向に伸
びた一対のガイドレール30が固定されており、このガ
イドレール30には搬送ヘッド12が上下方向にスライ
ド可能に取付けられている。また、左右送りフレーム2
4にはボールネジ32が設けられており、このボールネ
ジ32は搬送ヘッド12に固定された雌ネジ34と噛み
合っている。従って、ボールネジ32が電動モータ32
aで回転することによって、搬送ヘッド12はガイドレ
ール30に沿って上下方向に移動する。
【0035】搬送ヘッド12には、工具を把持するため
のソケット36が設けられている。このソケット36に
工具が把持されて、各収納プレート6〜6の上下方向に
並んで設けられた工具収納部6a〜6aに対して、工具
の取り付け・取り外しが行われる。なお、図においては
工具収納部6aの一部のみが図示されており、実際には
収納プレート6の上から下まで連続的に工具収納部が設
けられている。
【0036】次に、工具段取装置4の構造について、図
3を参照して説明する。図3は、図1のIII矢視方向か
ら見た工具段取装置4の一部破断正面図である。図3に
示されるように、工具段取装置4は、ヒンジ40によっ
て工具マガジン2の本体に回動可能に取付けられてい
る。そして、工具段取装置4の右側のレバー42を押し
下げることによって、クランク機構44によって工具段
取装置4がヒンジ40を軸にして手前側に、図4の想像
線位置まで開くようになっている。
【0037】また、破断部分に示されるように、段取工
具保持プレート8は、上下方向に並んだ五つの工具セッ
ト部8a〜8aを有している。上述の如く、工具段取装
置4を開いた状態で、作業者が、これらの工具セット部
8a〜8aに新しい工具をセットし、また不要になって
工具収納部6aから取り外されてきた工具を工具セット
部8a〜8aから取り外す。
【0038】さらに、工具段取装置4の手前側の上部に
は、段取操作盤50が設けられている。この段取操作盤
50を作業者が操作することによって、後述するよう
に、工具セット部8aの番号と工具番号と取り付けか取
り外しかが設定される。そして、この設定に基づいて、
図1のマガジン制御用CNC装置20によって工具搬送
機構10が制御され、複数の工具が工具セット部8aと
工具収納部6aとの間で自動的にやり取りされる。な
お、全ての収納プレート6〜6と工具搬送機構10は、
網目状のカバープレート46で覆われている。
【0039】次に、搬送ヘッド12の構造と上から見た
工具段取装置4の構造について、図4を参照して説明す
る。図4は、搬送ヘッド12が工具段取装置4の後方位
置にきたときの、図3のIV-IV線に沿って破断した平面
図である。前述の如く、マガジンフレーム2aにはラッ
ク26aが固定されており、このラック26aと噛み合
うピニオン28aが回転することによって、左右送りフ
レーム24が左右方向に移動する。そして、ボールネジ
32が回転することによって、搬送ヘッド12が左右送
りフレーム24上を上下方向(紙面に垂直な方向)に移
動する。
【0040】この搬送ヘッド12には、前後ガイドウェ
イ52を介して、ソケット36が取付けられている。ソ
ケット36は、前後送りシリンダ54によって、前後ガ
イドウェイ52に沿って進退する。ソケット36には、
ソケット開閉爪56と、工具釈放シリンダ58が設けら
れている。
【0041】一方、工具Tは、段取工具保持プレート8
へ以下のようにして取付けられる。工具Tは、図に示さ
れるように、シャンク部Taと、環状溝Tbと、環状溝
Tbを挟む一対のリング状支持部Tcを有している。図
3に示されるように、段取工具保持プレート8の工具セ
ット部8aは斜め上を向いたU字形の開口部であり、こ
の工具セット部8aに工具Tの環状溝Tbがはまり込
む。そして、図4に示されるように、一対のリング状支
持部Tcが段取工具保持プレート8を挟みこむことによ
って、工具Tがぐらつくことなく保持される。なお、工
具Tは、収納プレート6の工具収納部6aにも、同様に
して取付けられる。
【0042】さて、工具取り付けが行われるときには、
工具段取装置4の段取工具保持プレート8に工具Tが取
付けられた状態で、搬送ヘッド12が移動して、図のよ
うにソケット36が工具Tの正面にくる。この状態で
は、工具釈放シリンダ58は、前進(釈放)状態にあ
る。そして、前後送りシリンダ54によってソケット3
6が前進して、ソケット把持部36aが工具Tのシャン
ク部Taにはまり込む。この後、工具釈放シリンダ58
は後退動作して、工具Tを締め付ける。なお、ソケット
開閉爪56は、中間搬送装置14との間でソケット36
の受け渡しを行うとき以外は、常時閉じてソケット36
を保持している。そして、工具Tのリング状支持部Tc
を段取工具保持プレート8から抜き取るには、図3に示
されるように、工具セット部8aが右斜め上方に開口し
ているので、搬送ヘッド12を右斜め上方に移動させ
る。それから搬送ヘッド12を最上部まで上昇させた
後、工具マガジン2内の収納プレート6の指定された工
具収納部6aへ移動する。
【0043】一方、工具取り外しが行われるときには、
上述したのと同じ手順で、収納プレート6の工具収納部
6aから不要な工具が取り外されて、搬送ヘッド12に
よって工具段取装置4の近傍まで運ばれる。そして、工
具がセットされていない工具セット部8aの右斜め上方
から接近して、工具Tの環状溝Tbを工具セット部8a
にはめ込む。その後、工具釈放シリンダ58が前進し
て、工具Tをソケット36に対して釈放する。そして、
前後送りシリンダ54によってソケット36が後退し
て、図4の状態に戻る。
【0044】さて、このようにして、工具の取り付け・
取り外しが行われるが、作業者が段取工具保持プレート
8の近傍で作業しているときに、搬送ヘッド12が接近
すると非常に危険である。そこで、本実施形態において
は、作業者の安全を確保するために、種々の工夫をして
いる。
【0045】まず、工具段取装置4は安全カバー47で
覆われており、かつ工具段取装置4が閉止位置にあるこ
とを確認するためのリミットスイッチ60が設けられて
いる。このリミットスイッチ60がONでないときは、
搬送ヘッド12が工具段取装置4に接近できないように
制御される。別のやり方としては、リミットスイッチ6
0がONでないときは、搬送ヘッド12は動かないよう
に制御される。逆に言えば、搬送ヘッド12が動いてい
るときは安全カバー47が閉じており、作業者は工具段
取装置4内に立ち入れない。従って、安全カバー47は
本発明におけるカバー部材に相当し、リミットスイッチ
60は本発明におけるカバー部材センサに相当する。
【0046】さらに、もう一つの安全機構について、図
5を参照して説明する。図5は、工具段取装置4の前端
部の構造を拡大図示した平面図である。図5に示される
ように、リミットスイッチ60は、固定カバー46に固
定された取り付けブラケット62上に設けられている。
そして、この取り付けブラケット62には、電磁ロック
64も取付けられている。この電磁ロック64は、電気
的に制御されて丸棒状のロックプランジャ64aを上下
動させるものである。一方、安全カバー47の内側には
ラッチプレート66が固定されており、このラッチプレ
ート66にはプランジャ嵌合孔66aが穿設されてい
る。
【0047】図のように、安全カバー47の閉止位置に
おいてロックプランジャ64aが上昇すると、プランジ
ャ嵌合孔66aにはまり込んでロックされる。搬送ヘッ
ド12が工具段取装置4に接近しているときは、常にこ
のロック状態が維持されるので、作業者がうっかり工具
段取装置4を開けようとしても開けることができない。
搬送ヘッド12が工具段取装置4から離れているとき
は、ロックプランジャ64aが下降してロックが解除さ
れ、作業者は工具段取装置4を開けることができる。従
って、電磁ロック64は、本発明におけるロック機構に
相当する。
【0048】この電磁ロック64の開閉処理は、図1の
マガジン制御用CNC装置20によって制御される。電
磁ロック64の制御手順について、図6を参照して説明
する。図6は、電磁ロック開閉処理の制御手順を示すフ
ローチャートである。ステップS10で処理が開始され
ると、まず工具マガジン2がマガジン制御用CNC装置
20によって連続運転されているか否かが判定される
(ステップS12)。この判定がNOであれば、そのま
ま処理を終了する(ステップS22)。ステップS12
の判定がYESであれば、工具段取装置4が閉止位置に
あるか否かが判定される(ステップS14)。この判定
がNOであれば、やはりそのまま処理を終了する(ステ
ップS22)。
【0049】ステップS14の判定がYESであれば、
搬送ヘッド12が工具段取装置4に接近しているか否か
が判定される(ステップS16)。この判定がYESで
あれば、電磁ロック64をONとして(ステップS1
8)、処理を終了する(ステップS22)。これによっ
て、作業者は工具段取装置4を開けることができなくな
る。一方、ステップS16の判定がNOであれば、電磁
ロック64を解除して(ステップS20)、処理を終了
する(ステップS22)。これによって、作業者は工具
段取装置4を開けて作業をすることができる。この図6
のフローチャートの処理は、一定時間間隔で繰り返し実
行される。
【0050】次に、作業者によって工具が工具セット部
8aに正しく取付けられているかチェックする機構につ
いて、図7を参照して説明する。図7は、工具段取装置
4の段取工具保持プレート8の一部を示す拡大図であ
る。図7に示されるように、段取工具保持プレート8に
は、センサ取り付け板70が固定されている。このセン
サ取り付け板70には、工具有無確認センサ72が、各
工具セット部8aごとに(すなわち計5個)取付けられ
ている。この工具有無確認センサ72は超音波センサで
あり、工具セット部8aに向けて放射される超音波の反
射によって、工具の有無を識別する。
【0051】さらに、各工具セット部8aに近接して、
小型のセンサ取り付け板76が段取工具保持プレート8
に固定されている。このセンサ取り付け板76には、密
着確認センサ78がそれぞれ取付けられている。この密
着確認センサ78は近接スイッチであり、工具Tのリン
グ状支持部Tcが密着確認センサ78に近接しているか
否かを判別する。工具Tが工具セット部8aに正しくセ
ットされていなければ、リング状支持部Tcは密着確認
センサ78から離れてしまうため、密着確認センサ78
によって検出されない。従って、密着確認センサ78
は、本発明における工具セット部センサに相当する。
【0052】なお、各工具セット部8aには、キー74
が段取工具保持プレート8の背面に埋め込まれており、
その先端は各工具セット部8a内に突出している。これ
に対応して、工具TにはキーウェイTdが設けられてお
り、工具Tが工具セット部8aに正しく取付けられた状
態において、キー74の先端がキーウェイTdにはまり
込む。これによって、工具セット部8aに取付けられた
工具Tは正しい向きに保持され、工具収納部6aに取付
けられるときにも正しい向きで取付けられる。
【0053】次に、段取操作盤50による工具段取手順
の設定の方法について、図8を参照して説明する。図8
は、段取操作盤50の構成を示す正面図である。図8に
示されるように、段取操作盤50は、ポット番号表示部
80と、工具番号表示部82を有している。ポットと
は、工具セット部8aのことであり、本実施形態におい
ては、ポット番号は1から5まである。ポット番号は、
ポット番号設定スイッチ84によって設定される。上向
きの矢印のスイッチ84aを押せばポット番号は増加
し、下向きの矢印のスイッチ84bを押せばポット番号
は減少する。
【0054】同様に、三桁の工具番号が、工具番号設定
スイッチ86によって設定される。上向きの矢印のスイ
ッチ86aを押せば各桁の数字は増加し、下向きの矢印
のスイッチ86bを押せば各桁の数字は減少する。この
ようにして、ポット番号と工具番号が設定されたら、次
は工具取り付けか工具取り外しかが指定される。すなわ
ち、工具段取装置4の工具セット部8aにセットされた
工具を工具マガジン2の工具収納部6aに取付ける場合
には、工具取付指令スイッチ88が押される。一方、工
具収納部6aから不要になった工具を取り外して工具セ
ット部8aに取付ける場合には、工具取外指令スイッチ
90が押される。
【0055】こうして、一つのポットについての設定が
完了したら、同様にして次のポットについての設定が行
われる。そして、全ての(本実施形態においては五つ
の)ポットについての設定が完了したら、全設定完了ス
イッチ92が押される。これによって、図1のマガジン
制御用CNC装置20による工具マガジン2の自動制御
が開始される。なお、途中で設定をやり直す場合には、
全設定キャンセルスイッチ94が押される。これによっ
て、それまで設定された内容が消去され、最初から設定
がやり直される。
【0056】全設定完了スイッチ92が押されて、マガ
ジン制御用CNC装置20による自動制御が開始される
と、工具がポットに取付けられるときとポットから取り
外されるときには、搬送サイクル確認ランプ96が点灯
する。これによって、作業者は、工具段取の進み具合を
確認することができる。また、後述するような異常事態
が発生したときには、アラームが出力されるので、作業
者は非常停止スイッチ98を押してマガジン制御用CN
C装置20による自動制御を停止させる。
【0057】段取操作盤50を用いて設定された工具段
取内容は、マガジン制御用CNC装置20のメモリに記
憶される。図9は、メモリに記憶された設定内容の一例
を示すテーブルである。図9に示されるように、ポット
番号1には工具番号025の取り付けが設定されてお
り、ポット番号3には工具番号053の取り付けが設定
されている。従って、工具段取装置4の一番目の工具セ
ット部8aには工具番号025の工具がセットされてお
り、三番目の工具セット部8aには工具番号053の工
具がセットされている。一方、ポット番号2,4,5に
は、それぞれ工具番号012,121,038の取り外
しが設定されている。従って、工具段取装置4の二番
目,四番目,五番目の工具セット部8aは、いずれも空
になっている。
【0058】各工具番号は、工具マガジン2の各工具収
納部6aの座標と一対一に対応している。本実施形態に
おいては、この対応関係は、予めマガジン制御用CNC
装置20のメモリに記憶されている。図10は、工具番
号と収納座標との対応関係を表した工具番地割り当てテ
ーブル(TAT)の一部を示したものである。図10に
示されるように、各工具番号には一つずつ収納座標が割
り当てられており、従って各工具は工具マガジン2内で
収納される工具収納部6aが一箇所に決められている。
この収納座標は、水平方向のX座標(C1,C2,C
3,………)と垂直方向のY座標(R1,R2,R3,
………)で決められる直交座標である。
【0059】また、アプローチ点が指定されているの
は、工具収納部6aも工具セット部8aと同様に斜めに
開口しているため、工具を把持した搬送ヘッド12はま
ず工具収納部6aの斜め上に移動して、そこから工具収
納部6aに接近する必要があるからである。さらに、T
ATには、収納座標で示される工具収納部6aに、現在
工具が有るか無いかも記憶されている。また、図には示
されていないが、TATには、工具段取装置4の各工具
セット部(ポット)8aの座標も記憶されている。
【0060】次に、工具マガジン2内の直交座標と、実
際の工具段取処理におけるソケット36の移動手順につ
いて、図11を参照して説明する。図11は、工具マガ
ジン2内の直交座標とそれに基づいたソケット36の動
きを示す正面図である。なお、ガイドレール22a,左
右送りフレーム24,搬送ヘッド12,ソケット36は
模式的に描かれており、図2,図4とは異なっている。
さて、図11に示されるように、収納プレート6の工具
収納部6aのX座標はC1〜C6で示され、Y座標はR
1〜R9で示される。また、段取工具保持プレート8の
工具セット部(ポット)8aのX座標はC7で示され、
Y座標はR4〜R8で示される。
【0061】かかる直交座標系において、図9に示され
るようにポット番号1,3について工具取り付けを、ポ
ット番号2,4,5について工具取り外しを行う場合の
手順について説明する。処理が始まる時点では、ソケッ
ト36の中心は原点座標C0R0にある。この状態か
ら、まず破線で示される動作(1)で、搬送ヘッド12が
移動して、ソケット36は座標C7R4、すなわち最上
段の工具セット部8aに直進する。このとき、ソケット
36は工具を把持しておらず、かつ後退位置にあるた
め、直進しても収納プレート6に収納されている工具と
接触する恐れはない。
【0062】次に、ソケット36が前進して最上段の工
具セット部8aにセットされている工具T1を把持し、
動作(2)へ移行して、右斜め上のアプローチ点C7'R
4'に移動する。続いて、搬送ヘッド12が上昇して座
標C7'R0に到り、さらに左右送りフレーム24が右
進して座標C2'R0を経由して、アプローチ点C2'R
2'まで下降する。そして、右斜め下方に移動して、座
標C2R2で定義される工具収納部6aに工具T1を取
付け、ソケット36が後退する。続いて、破線で示され
る動作(3)では、ソケット36は取り外すべき工具T2
の収納されている座標C6R7へ直進する。
【0063】ソケット36が前進して工具T2を把持す
ると、動作(4)に移行して左斜め上のアプローチ点C6'
R7'に移動する。続いて、動作(2)と同様に上昇・水平
移動・下降を行って、アプローチ点C7'R5'に到達す
る。そして、左斜め下方に移動して、座標C7R5で定
義される二番目の工具セット部8aに工具T2を取付
け、ソケット36が後退する。続く動作(5)では、ソケ
ット36は直下の三番目の工具セット部8aに下降し
て、工具T3を把持する。次に、動作(6)に移行して、
アプローチ点C7'R6'を経て上昇・水平移動・下降を
行って、アプローチ点C5'R4'に到達する。そして、
左斜め下方に移動して、座標C5R4で定義される工具
収納部6aに工具T3を取付け、ソケット36が後退す
る。
【0064】続いて破線で示される動作(7)では、ソケ
ット36は取り外すべき工具T4の収納されている座標
C1R6へ直進する。ソケット36が前進して工具T4
を把持すると、動作(8)に移行して右斜め上のアプロー
チ点C1'R6'に移動する。続いて、上昇・水平移動・
下降を行って、アプローチ点C7'R7'に到達する。そ
して、左斜め下方に移動して、座標C7R7で定義され
る四番目の工具セット部8aに工具T4を取付け、ソケ
ット36が後退する。
【0065】さらに、破線で示される動作(9)では、ソ
ケット36は取り外すべき工具T5の収納されている座
標C4R8へ直進する。ソケット36が前進して工具T
5を把持すると、動作(10)に移行して左斜め上のアプロ
ーチ点C4'R8'に移動する。続いて、上昇・水平移動
・下降を行って、アプローチ点C7'R8'に到達する。
そして、左斜め下方に移動して、座標C7R8で定義さ
れる五番目の工具セット部8aに工具T5を取付け、ソ
ケット36が後退する。以上のようにして、五つの工具
セット部8aについての工具段取処理が完了し、ソケッ
ト36は次の指令が与えられるまでこの位置で待機す
る。
【0066】かかる工具段取処理は、マガジン制御用C
NC装置20によって制御される。マガジン制御用CN
C装置20による詳細な制御手順について、図12のフ
ローチャートを参照して説明する。前述の如く、図8の
段取操作盤50の全設定完了スイッチ92が押されるこ
とによって、ステップS30で制御が開始される。ま
ず、全工具についての設定が完了したか、および工具段
取装置4が閉止位置にあるかが判定される(ステップS
32)。全ての工具セット部(ポット)8aについての
設定が完了していないのに全設定完了スイッチ92が押
された場合や、工具段取装置4が開いている場合には、
この判定はNOとなる。この場合には、ステップS52
に進んでアラームAを出力し、処理を終了する(ステッ
プS54)。このアラームAに対応して、作業者は設定
をやり直すか、工具段取装置4を閉じるという処置をす
る。
【0067】ステップS32の判定がYESであれば、
順序カウンタNの値を0としてから(ステップS3
4)、ソケット36が工具を把持していないことを確認
する(ステップS36)。この判定がNOであれば、ス
テップS52に進んでアラームAを出力し、処理を終了
する(ステップS54)。このアラームAに対応して、
作業者はソケット36から工具を取り外す。ステップS
36の判定がYESであれば、ソケット36が後退位置
にあるか否かを判定する(ステップS38)。この判定
がNOであれば、ステップS40でソケット36を後退
させ、ステップS38で再確認する。
【0068】ステップS38の判定がYESであれば、
順序カウンタNに1を加える(ステップS42)。これ
によって、N=1となり、ポット番号1について工具取
付指令が設定されているか否かが判定される(ステップ
S44)。この判定がYESであれば、図7の工具有無
確認センサ72がON状態か、すなわち一番目のポット
に工具がセットされているかが判定される(ステップS
46)。この判定がNOであれば、ステップS52に進
んでアラームAを出力し、処理を終了する(ステップS
54)。これによって、取り付けすべき工具がセットさ
れていないことが作業者に知らされるので、作業者は段
取操作盤50の非常停止スイッチ98を押して自動制御
を停止させ、工具を取付ける。
【0069】ステップS46の判定がYESであれば、
図7の密着確認センサ78がON状態か、すなわち工具
が正しくセットされているかが判定される(ステップS
48)。この判定がNOであれば、ステップS56に進
んでアラームAとは異なるアラームBが出力される。こ
れによって、工具が工具セット部8aに正しくセットさ
れていないことが作業者に知らされるので、作業者は段
取操作盤50の非常停止スイッチ98を押して自動制御
を停止させ、工具を正しく取付け直す。ステップS48
の判定がYESであれば、ポットの座標と取り付け先の
工具収納部6aの座標がTAT(工具番地割り当てテー
ブル)から読み取られる(ステップS50)。そして、
この座標データに基づいて、ステップS62で工具搬送
処理が実行される。
【0070】まず、工具搬送機構10によって搬送ヘッ
ド12が上下方向および左右方向にスライドして、ソケ
ット36がポットの座標位置CmRmへ移動する。続い
てソケット36が前進してポットにセットされている工
具を把持し、アプローチ点Cm'Rm'へ移動する。次
に、最上部R0まで上昇し、座標Cn'R0まで水平移
動し、工具収納部6aのアプローチ点Cn'Rn'まで下
降する。そして、指定された工具収納部6aの座標Cn
Rnへ移動して工具を取り付け、ソケット36は工具を
開放して後退する。以上で、工具搬送処理(工具取り付
け処理)が終了する。
【0071】続いて、順序カウンタNが5になったか判
定される(ステップS64)。この判定がYESであれ
ば、段取操作盤50で設定された処理が全て完了したこ
とになるので、自動制御を終了する(ステップS7
0)。ステップS64の判定がNOの場合には、ステッ
プS66へ進んで、交換工具準備動作の指令が出ている
か判定される。交換工具準備動作とは、図1の自動工作
機械16の工具を交換するために、工具マガジン2の工
具搬送機構10が新しい工具を中間搬送装置14まで搬
送することである。
【0072】この指令が出されると、工具搬送機構10
は交換工具準備のために使用され、工具マガジン2内で
の工具搬送処理ができなくなる。このため、順序カウン
タNの値を記憶して(ステップS68)、一旦自動制御
を終了する(ステップS70)。そして、交換工具準備
動作が終了した時点で、記憶したNの値が5でないこと
を確認した上で、ステップS42から自動制御を再開す
る。ステップS66の判定がNOの場合には、そのまま
ステップS42へ戻り、順序カウンタNの値を1増やし
て、ポット番号2について工具取付指令が設定されてい
るか否かが判定される(ステップS44)。この判定が
YESの場合には、ステップS46からの処理が繰り返
される。
【0073】一方、この判定がNOであれば、ステップ
S58へ進んで、ポット番号2について工具取外指令が
設定されているか否かが判定される。この判定もNOの
場合には、ポット番号2については工具取付指令も工具
取外指令も設定されていないことになるので、ステップ
S64へ進む。ステップS58の判定がYESであれ
ば、取り外し先の工具収納部6aの座標と二番目のポッ
ト8aの座標がTAT(工具番地割り当てテーブル)か
ら読み取られる(ステップS60)。そして、この座標
データに基づいて、ステップS62で工具搬送処理が実
行される。
【0074】まず、工具搬送機構10によって搬送ヘッ
ド12が上下方向および左右方向にスライドして、ソケ
ット36が指定された工具収納部6aの座標位置CmR
mへ移動する。続いてソケット36が前進して工具収納
部6aに収納されている工具を把持し、アプローチ点C
m'Rm'へ移動する。次に、最上部R0まで上昇し、座
標Cn'R0まで水平移動し、二番目のポット8aのア
プローチ点Cn'Rn'まで下降する。そして、二番目の
ポット8aの座標CnRnへ移動して工具を取り付け、
ソケット36は工具を開放して後退する。以上で、工具
搬送処理(工具取り外し処理)が終了する。
【0075】その後は、ステップS64,S66を経て
ステップS42へ戻り、順序カウンタNの値をさらに1
増やして、ポット番号3についての処理を行う。このよ
うにして、N=5になるまでステップS62の工具搬送
処理が繰り返される。ポット番号5についての工具搬送
処理が完了すると、N=5となり、ステップS64の判
定がYESとなるので、ステップS70へ進んで自動制
御を終了する。
【0076】なお、本実施形態においては、五つの工具
セット部(ポット)8aの各々について、工具取り付け
・取り外しのいずれか一つの処理を実行させている。し
かし、各工具セット部8aについて、工具取り付けと工
具取り外しの両方の処理を実行させることも可能であ
る。すなわち、まず工具セット部8aに取り付けすべき
工具をセットして、工具取り付け処理を行わせる。する
と、この工具セット部8aは空になるので、ここへ工具
収納部6aから取り外した工具を受け入れることができ
る。このようにすれば、最大10本の工具について一度
に段取設定することが可能である。この場合には、図9
の段取工具テーブルや図12のフローチャートは異なっ
たものとなる。
【0077】また、本実施形態においては、安全カバー
47が工具段取装置4と一体となっているが、工具段取
装置4は工具マガジン2内に固定されていて、安全カバ
ー47のみが開閉される構造にしても良い。
【0078】第2の実施形態 次に、本発明を具現化した第2の実施形態について、図
13を参照して説明する。本実施形態の工具マガジンが
第1の実施形態と異なるのは、図13に示される段取操
作盤の構成と、図10のTAT(工具番地割り当てテー
ブル)に収納座標が予め記憶されていない点のみであ
る。その他の部分については、図1〜図9,図11,図
12に示される第1の実施形態と同様であるので、説明
を省略する。
【0079】図13に示されるように、本実施形態の段
取操作盤100は、ポット番号表示部80と、工具番号
表示部82に加えて、収納座標表示部102を有してい
る。ポット番号は、ポット番号設定スイッチ84によっ
て設定され、工具番号は、工具番号設定スイッチ86に
よって設定される。そして、収納座標は、収納座標設定
スイッチ104,106によって設定される。
【0080】すなわち、本実施形態においては、工具番
号と収納座標との対応関係が予め記憶されておらず、工
具番号を設定するごとに作業者が任意の収納座標を選択
して設定するようになっている。これによって、作業者
は工具ごとに任意の工具収納部6aを選んで収納させる
ことができる。
【0081】収納座標設定スイッチ104,106のう
ち、水平座標設定スイッチ104は、水平座標Cnのn
の値を決定する。上向きの矢印のスイッチ104aを押
すとnの値は1増加し、下向きの矢印のスイッチ104
bを押すと1減少する。また、垂直座標設定スイッチ1
06は、垂直座標Rnのnの値を決定する。上向きの矢
印のスイッチ106aを押せばnの値は1増加し、下向
きの矢印のスイッチ106bを押せば1減少する。この
ようにして、ポット番号,工具番号,収納座標が設定さ
れたら、次は工具取り付けか工具取り外しかが指定され
る。すなわち、工具を工具収納部6aに取付ける場合に
は工具取付指令スイッチ88が押され、工具収納部6a
から不要になった工具を取り外す場合には工具取外指令
スイッチ90が押される。
【0082】こうして、一つのポットについての設定が
完了したら、同様にして次のポットについての設定が行
われる。そして、全ての(本実施形態においては五つ
の)ポットについての設定が完了したら、全設定完了ス
イッチ92が押される。これによって、図1のマガジン
制御用CNC装置20による工具マガジン2の自動制御
が開始される。その他の部分については、図8に示され
る第1の実施形態の段取操作盤50と同様である。この
ように、本実施形態においては、段取操作盤100によ
って工具番号ごとに収納座標を設定する方式としたた
め、工具の収納位置を変える必要が生じた場合にも容易
に対応することができる。
【0083】なお、本実施形態においては、段取操作盤
においてポット番号,工具番号,収納座標,工具取り付
けまたは工具取り外しを設定する方式を採っているが、
ポット番号と、工具取り付けまたは工具取り外しと、工
具収納部のうちの一つを特定する番号のみを設定する方
式としても良い。この場合には、各工具収納部を特定す
る番号と各工具収納部の座標との対応関係を予め記憶し
たテーブルを、マガジン制御用CNC装置20のメモリ
に備えておく。これによって、作業者は工具収納部の座
標を入力しなくても工具収納部を特定する番号を入力す
るだけで、マガジン制御用CNC装置20がその番号か
ら工具収納部の座標を前記テーブルから読み取って、工
具搬送処理を実行する。従って、作業者による設定作業
がより一層容易になるという利点が得られる。
【0084】第3の実施形態 次に、本発明を具現化した第3の実施形態について、図
14および図15を参照して説明する。まず、本実施形
態の工具マガジンの全体構成について、図14を参照し
て説明する。図14は、本実施形態の工具マガジンの全
体構成を模式的に示した正面図である。図14に示され
るように、本実施形態の工具マガジン110は、収納プ
レート116に、標準工具収納部116aと大径工具収
納部116bとを備えている。標準工具とは、第1の実
施形態の図4等で示されたような加工部の径が通常の大
きさの工具である。これに対して、大径工具とは、加工
部の径が通常よりも大きい工具である。
【0085】標準工具も大径工具も工具収納部にはめ込
まれる環状溝の大きさは同一なので、標準工具収納部1
16aと大径工具収納部116bの開口部の大きさは同
じである。但し、大径工具収納部116bについては、
大径の加工部同士が当接しないように、工具収納部間の
ピッチが大きくなっている。これに対応して、本実施形
態の工具段取装置の段取工具保持プレート114にも、
標準工具セット部114aと大径工具セット部114b
が設けられている。これらの開口部の大きさも同一であ
るが、最上段の大径工具セット部114bと二番目の標
準工具セット部114aの間はピッチが大きくなってい
る。
【0086】さらに、第1の実施形態の工具段取装置4
は、図3,図4に示されるように、垂直軸40を中心に
して水平面内に回転して開閉された。これに対して、本
実施形態の工具段取装置は、水平軸140を中心にして
垂直面内に回転して開閉される。すなわち、作業者が工
具セット部114a,114bに工具をセットしあるい
は取り外す場合は、想像線で示されるように、工具段取
装置の段取工具保持プレート114が倒れる形で開かれ
る。
【0087】次に、作業者が大径工具のセット位置を間
違えるミスを防止する方法について、図15を参照して
説明する。図15は、工具段取装置の段取工具保持プレ
ート114を表した正面図である。大径工具が工具マガ
ジン110内に収納される場合には、最上段の大径工具
セット部114bにセットされる。この、大径工具セッ
ト部114bにセットされた工具だけが、収納プレート
116の大径工具収納部116bに移送・収納されるよ
うに自動制御される。
【0088】ここで、作業者がうっかり標準工具セット
部114aに大径工具をセットすると、大径工具が収納
プレート116の標準工具収納部116aに移送・収納
されてしまう。そこで、かかるミスを防止するために、
図15に示されるように、段取工具保持プレート114
の手前側に邪魔板118を設けている。これによって、
大径工具セット部114bには大径工具がセットできる
が、標準工具セット部114aに大径工具をセットしよ
うとしても邪魔板118に当接するためにセットできな
い。このようにして、上述のような作業ミスを確実に防
止することができる。
【0089】上記の各実施形態においては、工具段取装
置の工具セット部が五箇所ある場合について説明した
が、工具セット部の数は幾つでも良いことは言うまでも
ない。また、上記の各実施形態においては、工具段取装
置を手動で開閉する例について説明したが、電動モータ
や油気圧シリンダ等を用いて自動的に開閉させるように
しても良い。
【0090】さらに、上記の各実施形態においては、工
具収納部の位置が直交するX−Y座標で定義される例に
ついて説明したが、工具収納部の位置は極座標等のその
他の座標系で定義しても良く、とにかく各々の工具収納
部の位置が特定されればどのように定義しても構わな
い。工具マガジンのその他の部分の構造,形状,寸法,
材質,接続関係等についても、上記の各実施形態に限定
されるものではない。
【0091】また、上記の各実施形態に固有の効果とし
て、工具段取装置を開いたときには工具マガジンから外
へ出るため、工具段取装置の上方に障害物がなくなる。
従って、天井に設置されたホイストチェーン等を用い
て、重量のある工具をも工具セット部にセットすること
ができる。
【0092】
【発明の効果】請求項1乃至請求項5に係る発明におい
ては、工具収納部に対する複数の工具の取り付け・取り
外しを自動的に行うことができる。また、請求項2に係
る発明においては、工具ごとに任意の工具収納部を指定
して複数の工具の取り付け・取り外しを自動的に行うこ
とができる。さらに、請求項3に係る発明においては、
工具が工具収納部に正しくない姿勢で取り付けられるの
を防止することができる。
【0093】また、請求項4に係る発明においては、工
具マガジン内で作業中の作業者に工具搬送機構の搬送ヘ
ッドが接近するのを確実に防止することができる。さら
に、請求項5に係る発明においては、工具搬送機構の搬
送ヘッドが接近しているときに作業者が工具マガジン内
に立ち入るのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工具マガジンの第1の実施形態が
用いられる自動工作機械の全体構成を示す平面図であ
る。
【図2】図1のII−II線に沿って見た正面図であり、工
具マガジンの第1の実施形態における工具搬送機構の構
造を示す図である。
【図3】図1のIII矢視方向から見た部分破断正面図で
あり、工具マガジンの第1の実施形態における工具段取
装置の構造を示す図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿って見た平面図であり、工
具マガジンの第1の実施形態における工具段取装置と搬
送ヘッドの構造を示す図である。
【図5】工具マガジンの第1の実施形態における工具段
取装置の取手近傍の構造を示す平面図である。
【図6】工具マガジンの第1の実施形態における電磁ロ
ック開閉処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】工具マガジンの第1の実施形態における段取工
具保持プレートへのセンサ取り付け状態を示す拡大正面
図である。
【図8】工具マガジンの第1の実施形態における段取操
作盤の構成を示す正面図である。
【図9】工具マガジンの第1の実施形態における段取操
作盤によって設定された段取工具テーブルの一例を示す
図である。
【図10】工具マガジンの第1の実施形態における工具
番地割り当てテーブルの内容を示す図である。
【図11】工具マガジンの第1の実施形態における直交
座標とそれに基づいたソケットの動きを示す正面図であ
る。
【図12】工具マガジンの第1の実施形態におけるマガ
ジン制御用CNC装置による制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図13】工具マガジンの第2の実施形態における段取
操作盤の構成を示す正面図である。
【図14】工具マガジンの第3の実施形態の全体構成を
模式的に示した正面図である。
【図15】工具マガジンの第3の実施形態における工具
段取装置の段取工具保持プレートを表した正面図であ
る。
【符号の説明】
2 工具マガジン 4 工具段取装置 6a 工具収納部 8a 工具セット部 10 工具搬送機構 12 搬送ヘッド 20 工具マガジン制御装置 47 カバー部材 50 段取操作盤 60 カバー部材センサ 64 ロック機構 78 工具セット部センサ
フロントページの続き (72)発明者 柵木 勝博 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 3C002 AA02 BB03 CC04 JJ04 JJ08 KK01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の工具収納部と、 作業者が工具を取り付けおよび取り外しできる複数の工
    具セット部を備えた工具段取装置と、 前記複数の工具収納部および前記複数の工具セット部に
    対して工具を取り付けおよび取り外しできる搬送ヘッド
    を備えた工具搬送機構と、 前記工具セット部の番号と、工具番号と、取り付け指令
    または取り外し指令のいずれかとからなる段取情報を前
    記複数の工具セット部の各々について設定できる段取操
    作盤と、 工具番号とその工具に対応する工具収納部の座標とから
    なる収納部座標情報を予め記憶している収納部座標情報
    記憶手段と、前記複数の工具セット部について前記工具
    セット部の番号とその番号に対応する座標とからなるセ
    ット部座標情報を予め記憶しているセット部座標情報記
    憶手段と、前記段取情報を記憶するメモリ手段とを備え
    た工具マガジン制御装置とを有し、 前記工具マガジン制御装置が、前記収納部座標情報と前
    記セット部座標情報と前記段取情報とに基づいて、前記
    工具搬送機構を制御して、前記工具セット部に取付けら
    れた工具を前記工具番号に対応した工具収納部に搬送し
    て取り付け、取り外すべき工具を前記工具番号に対応し
    た工具収納部から取り外して搬送し工具セット部に取付
    けるという手順を記憶されている段取情報の全部につい
    て繰り返すようにしたことを特徴とする工具マガジン。
  2. 【請求項2】 複数の工具収納部と、 作業者が工具を取り付けおよび取り外しできる複数の工
    具セット部を備えた工具段取装置と、 前記複数の工具収納部および前記複数の工具セット部に
    対して工具を取り付けおよび取り外しできる搬送ヘッド
    を備えた工具搬送機構と、 前記工具セット部の番号と、前記工具収納部のうちの一
    つを特定する番号と、取り付け指令または取り外し指令
    のいずれかとからなる段取情報を前記複数の工具セット
    部の各々について設定できる段取操作盤と、 前記工具収納部を特定する番号とその番号に対応する工
    具収納部の座標とからなる収納部座標情報を予め記憶し
    ている収納部座標情報記憶手段と、前記複数の工具セッ
    ト部について前記工具セット部の番号とその番号に対応
    する座標とからなるセット部座標情報を予め記憶してい
    るセット部座標情報記憶手段と、前記段取情報を記憶す
    るメモリ手段とを備えた工具マガジン制御装置とを有
    し、 前記工具マガジン制御装置が、前記セット部座標情報と
    前記段取情報と前記収納部座標情報とに基づいて、前記
    工具搬送機構を制御して、前記工具セット部に取付けら
    れた工具を前記収納部座標情報によって示される工具収
    納部に搬送して取り付け、取り外すべき工具を前記収納
    部座標情報によって示される工具収納部から取り外して
    搬送し工具セット部に取付けるという手順を記憶されて
    いる段取情報の全部について繰り返すようにしたことを
    特徴とする工具マガジン。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された工
    具マガジンであって、 前記複数の工具セット部に、作業者によって取付けられ
    る工具が正しく取付けられているか否かを判別する工具
    セット部センサを設け、 この工具セット部センサによって工具が正しく取付けら
    れていないと判別されたときには、前記工具マガジン制
    御装置による前記工具搬送機構の制御を中止するととも
    に警報を出力することを特徴とする工具マガジン。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2または請求項3に記
    載された工具マガジンであって、 前記工具段取装置が前記複数の工具セット部を覆う開閉
    可能なカバー部材と、このカバー部材が閉じているか否
    かを判別するカバー部材センサとを有し、 このカバー部材センサによって前記カバー部材が閉じて
    いないと判別されたときには、前記工具マガジン制御装
    置による前記工具搬送機構の制御を中止するとともに警
    報を出力することを特徴とする工具マガジン。
  5. 【請求項5】 請求項1,請求項2または請求項3に記
    載された工具マガジンであって、 前記工具段取装置が前記複数の工具セット部を覆う開閉
    可能なカバー部材と、このカバー部材が閉じているとき
    にこのカバー部材を開けられないようにロックするロッ
    ク機構とを有し、 前記工具マガジン制御装置は、前記工具搬送機構の前記
    搬送ヘッドが前記工具段取装置に接近しているときは前
    記ロック機構をロックさせ、前記搬送ヘッドが前記工具
    段取装置から離れているときは前記ロック機構をロック
    解除させるように制御することを特徴とする工具マガジ
    ン。
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