JP2006326709A - 工具ホルダチェンジャー制御プログラム作成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 仮搬入搬出順情報作成手段36と搬出繰上げ手段37とを有するものとする。仮搬入搬出順情報作成手段36は、スケジュール別使用工具ホルダ情報F1、およびスケジュール実行順情報F2から、搬出指令R1および搬入指令R2を、仮の実行順に並べて設定した情報である仮搬入搬出順情報F3を作成する。搬出繰上げ手段37は、仮搬入搬出順情報F3における搬出指令R1を、この搬出指令R1よりも前にある搬入指令R2に結合してこれらの指令による工具ホルダ7の搬入との両方を工具ホルダチェンジャー3の移動体22の一往復で行う交換指令R3とする。
【選択図】 図4
Description
このような課題を解消するものとして、複数のパンチ工具を搭載したタレット形式の工具ホルダを、旋回可能な工具ホルダマガジンの円周方向複数箇所に着脱自在に保持するマルチタレット形式のものが提案されている(例えば、特許文献1)。これは、工具ホルダマガジンの旋回により、希望の工具ホルダを所定の加工位置に割出し、その割り出された工具ホルダを旋回させて工具ホルダ中の希望のパンチ工具をパンチ加工に用いるものである。
また、加工位置に割り出された同じ工具ホルダに搭載されたパンチ工具を使用するときは、工具ホルダマガジン等に比べて小さくて軽量の工具ホルダを旋回させれば良いため、工具割出の時間が短縮でき、効率の良いパンチ加工が行える。
すなわち、パンチプレスへの工具ホルダの搬入が必要となったときは、工具ホルダチェンジャーは、機外工具ホルダマガジンの近傍の待機位置に待機している移動体がパンチプレスまで走行移動して工具ホルダをパンチプレスへ搬入し、待機位置へ戻る。また、工具ホルダの搬出が必要になったときは、前記移動体がパンチプレスまで走行移動し、工具ホルダをパンチプレスから受け取って機外工具ホルダマガジンへ戻り、工具ホルダの搬出を行う。
また、機外工具ホルダマガジンにおいて、工具ホルダに対する工具交換の段取り作業は作業者の手作業で行われるため、時間がかかる。そのため、工具ホルダに搭載する工具の交換が必要になったときに搬出するのでは、工具ホルダチェンジャーの搬出のための走行移動から、機外工具ホルダマガジンにおける工具交換の段取り作業、およびその段取り済みの工具ホルダの工具ホルダチェンジャーによる搬入までの動作を、パンチプレスの停止状態で行うことが必要となり、加工の効率が悪い。
この発明の他の目的は、機外工具ホルダマガジンにおける工具交換の段取り作業の進行状況に応じて、早期に工具ホルダの搬入が行えて、工具ホルダを運ぶ移動体の往復動作回数を低減でき、また工具ホルダチェンジャーに次の搬入搬出等の動作の余裕が得られるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、機外での工具交換の段取り作業を早く開始することができ、これにより機外での工具交換の段取り作業をできるだけ加工機の加工中に行えるようにすることである。
作成するチェンジャー制御プログラム(34)は、前記移動体(22)の機外工具ホルダマガジン(6)から加工機(1)までの往復動作により加工機(1)から機外工具ホルダマガジン(6)へ工具ホルダ(7)を搬出させる搬出指令(R1)、前記移動体(22)の前記往復動作により機外工具ホルダマガジン(6)から加工機(1)へ工具ホルダ(7)を搬入する搬入指令(R2)、および前記移動体(22)の前記往復動作により機外工具ホルダマガジン(6)から加工機(1)へ工具ホルダ(7)を搬入しかつ加工機(1)から機外工具ホルダマガジン(6)へ工具ホルダ(7)を搬出させる交換指令(R3)を、これらの指令(R1,R2,R3)の実行順に並べたプログラムである。
搬出繰上げ手段(27)は、上記仮搬入搬出順情報(F3)における搬出指令(R1)を、この搬出指令(R1)よりも前にある搬入指令(R2)に結合し、これら搬入指令(R2)による工具ホルダ(7)の搬入と搬出指令(R1)による工具ホルダ(7)の搬出との両方を前記移動体(22)の一往復で行う交換指令(R3)とするものてある。
上記仮搬入搬出順情報(F3)を作成した後、搬出繰上げ手段(37)により、上記仮搬入搬出順情報(F3)における搬出指令(R1)を、この搬出指令(R1)よりも前にある搬入指令(R2)に結合してこれら搬出指令(R1)による工具ホルダ(1)の搬出と搬入指令(R2)による工具ホルダ(7)の搬入との両方を前記移動体(22)の一往復で行う交換指令(R3)とする。
このように、搬出指令(R1)を、前にある搬入指令(R2)に結合することにより繰上げて交換指令(R3)とするため、工具ホルダチェンジャー(3)の移動体(22)の往復動作で共に工具ホルダ(7)を搬送する交換動作が増え、空搬送が少なくなる。そのため、工具ホルダ(7)を運ぶ移動体(22)の往復動作回数を低減できて、効率の良い搬入搬出が行える。また搬出動作が繰上げられるため、機外での工具交換の段取り作業が、その繰上げ分だけ早期に開始できる。したがって、機外での工具交換の段取り作業が、できるだけ加工機(1)の加工中に行えて、加工機(1)による加工の効率化が図れる。
第2の発明の工具ホルダチェンジャー制御プログラム作成装置(35)は、次の搬入繰上げ手段(38)を設けたことを特徴とする。この搬入繰上げ手段(38)は、段取り作業済みの工具ホルダ(7)があると仮定される所定の条件を充足する場合に、仮搬入搬出順情報(F3)における前記段取り作業済みの工具ホルダ(7)を搬入する搬入指令(R2)を、この搬入指令(R2)よりも前にある搬出指令(R1)に結合してこれら搬入指令(R2)による工具ホルダの搬入と搬出指令(R1)による工具ホルダ(7)の搬出との両方を前記移動体(22)の一往復で行う交換指令(R3)とする手段である。
この構成の場合、段取り作業済みの工具ホルダ(7)がある場合に、その段取り作業済みの工具ホルダ(7)を搬入する搬入指令(R2)を、この搬入指令(R2)よりも前にある搬出指令(R1)に結合して交換指令(R3)とする。したがって、工具ホルダチェンジャー(3)の移動体(22)の往復動作で共に工具ホルダ(7)を搬送する交換動作が増えて空搬送が少なくなり、移動体(22)の往復動作回数が低減されて、効率の良い搬入搬出が行える。また、機外工具ホルダマガジン(6)における工具交換の段取り作業の進行状況に応じて、早期に工具ホルダ(7)の搬入が行える。
段取り作業済みの工具ホルダ(7)があるか否かについては、段取り作業済みの工具ホルダ(7)があると仮定される所定の条件を充足する場合に、段取り作業済みの工具ホルダ(7)があるとする。上記所定の条件は適宜設定すれば良いが、例えば、判断対象となる工具ホルダ(7)が機外工具ホルダマガジン(6)に滞在するスケジュールの数などで設定できる。工具ホルダ(7)が機外工具ホルダマガジン(6)にある時間が長いと、その間に工具交換の段取り作業が済んでいると考えられるためである。
今回のスケジュール(Sch )で使用される工具ホルダ(7)を搬出する搬出指令(R1)がある場合に、今回のスケジュール(Sch )の直前に搬出指令(R1)を実行するのでは、工具ホルダ(7)を搬出し、機外工具ホルダマガジン(6)で工具交換の段取りを行い、その段取り済みの工具ホルダ(7)を加工機(1)へ搬入する過程が必要となり、この間、加工機(1)が駆動できず、加工機(1)の停止時間が長くなる。
上記構成の段取り工具ホルダ搬出繰上げ手段(39)が設けられていると、搬出指令(R1)が繰上げられ、工具ホルダ(7)の搬出が早期に行われるため、機外工具ホルダマガジン(6)での工具交換の段取り作業を早く開始することができる。これにより、機外での工具交換の段取り作業を、できるだけ加工機(1)の加工中に行えるようになり、加工機(1)を停止する工具ホルダ(7)の搬入搬出時間が短縮されて、加工機(1)の効率を向上させることができる。
また、工具ホルダ7は、図2のように工具支持部7aの個数,配置,寸法等の種々異なる複数種類のものが準備される。同じ工具支持部7aに、外径寸法の合う複数種類の個別工具8の搭載が可能であり、各種類の工具ホルダ7の工具支持部7aに、適合可能な任意の個別工具8を搭載して工具ホルダ7の工具編成が行われる。
パンチ位置Pに割り出された個別工具8は、サーボモータ等のパンチ駆動原により、昇降自在なラムを介してパンチ加工のための昇降動作が与えられる。
工具ホルダチェンジャー3は、これら機内工具ホルダマガジン5と機外工具ホルダマガジン6の交換用割出位置R,Sに渡って設けられたガイドレール21と、このガイドレール21に沿って走行する移動体22とを備える。移動体22は、それぞれ工具ホルダ7を保持する2つのチャック23,24が走行方向に並んで設けられている。これら2つのチャック23,24は、いずれか片方のチャック23,24で交換用の工具ホルダ7を保持しておき、空の方のチャック23,24で工具ホルダマガジン5,6から工具ホルダ7を受け取り、上記片方のチャック23,24で保持していた交換用の工具ホルダ7を工具ホルダマガジン5,6に渡す動作を行う。これにより、移動体22の両工具ホルダマガジン5,6間の一度の走行で工具ホルダ7の交換が行える。
また移動体22に設けられる上記チャック23,24は、いずれも各工具ホルダマガジン5,6と同じく、パンチ工具搭載の工具ホルダ7用のものと、ダイ工具搭載の工具ホルダ7用のものとが、上下に並んで設けられている。
これら加工機制御装置31、チェンジャー制御装置32、およびローダ制御装置は、相互に信号を送受して、動作の連携を行う。加工機制御装置31、チェンジャー制御装置32、およびローダ制御装置は、物理的には同じコンピュータ等に構成されたものであっても良く、また別のコンピュータ等で構成されたものであっても良い。
計画スケジュールFにおける各スケジュールSch の並びの順が、スケジュール実行情報F2となる。なお、計画スケジュールFのテーブルの2行目に示した識別番号「TM11」,「TM21」,…は、スケジュールSch 実行前の初期配置を示す。
交換指令R3は、移動体22の前記往復動作により、機外工具ホルダマガジン2からパンチプレス1へ工具ホルダ7を搬入しかつパンチプレス1から機外工具ホルダマガジン2へ工具ホルダ7を搬出させる指令である。
仮搬入搬出順情報F3は、同図の例では、例えばスケジュール Sch1で、T04の工具ホルダ7を搬出し、その後に同じT04の工具ホルダ7を搬入する動作を示している。
なお、仮搬入搬出順情報F3における搬入指令R1および搬出指令R2は、必ずしも指令の形式でなくても良く、搬入、搬出が区別できる情報であれば良い。
上記繰上げによる結合の具体例を挙げると、矢印(1) で示すように、仮搬入搬出順情報F3における順位3で示す工具ホルダT08の搬出の指令を、その前の工具ホルダT07の搬入の指令と結合し、繰上げ搬入搬出順情報F4では、工具ホルダT07の搬入および工具ホルダT08の搬出を行う交換の指令R3(R31 )としている。
また、搬出繰上げ手段37において、搬出指令R1の繰上げは、その繰上げによってスケジュール Schで使用する工具ホルダ7がそのスケジュール Schの実行前に搬出されることが生じない範囲で行うものとされる。
具体例を挙げると、矢印(8) で示すように、仮搬入搬出順情報F3における順位(6)で示す工具ホルダT09の搬入の指令を、その前の順位(5)における工具ホルダT08の搬入の指令と結合し、工具ホルダT09の搬入および工具ホルダT08の搬出を行う交換の指令R3とする。ただし、図1の繰上げ搬入搬出順情報F4では、搬入繰上げ手段38とは別の手段による処理が併せて行われた結果、工具ホルダT09の搬入および工具ホルダT07の搬出を行う交換の指令R34 に変更されている。
段取り作業済み情報は、段取済み宣言手段40によって与えられる。段取済み宣言手段40は、作業者の入力によってフラグを立てるなどの処理を行う手段であり、機外工具ホルダマガジン6の近傍に設けられたスイッチ等の入力手段で操作される。
この場合、矢印(5) で示すように、今回のスケジュール Sch6における工具ホルダT09の搬出指令R1を、前回使用のスケジュール Sch1とその直後のスケジュール Sch2との間になるように順序を組み換えている。同図の例では、この組み換えは、工具ホルダT09の搬出指令R1と工具ホルダ8の搬入指令R2とを結合した交換指令R32 としている。
この場合に、仮搬入搬出順情報作成手段36は、上記スケジュール別使用工具ホルダ情報F1およびスケジュール実行順設定情報F2から、図6に示す仮搬入搬出順情報F3を作成する。
そのため、仮搬入搬出順情報作成手段36では、順位(1)の動作として、スケジュール Sch1の開始前に、工具ホルダT04を搬出する動作を行い、その後に同じ工具ホルダT04を搬入する動作を行うものとしている。
他の搬入,搬出動作は説明を省略するが、図5の通りである。なお、搬入,搬出は、基本的には各スケジュール Schの前に行われ、スケジュール Schの実行途中では、止むを得ない場合を除き、行われないものとされる。
図5,図6の例では、矢印(1) で示すように、仮搬入搬出順情報F3における順位(3)で示す工具ホルダT08の搬出を、その一つ前の工具ホルダT07の搬入と結合し、繰上げ搬入搬出順情報F4では、工具ホルダT07の搬入および工具ホルダT08の搬出を行う交換の指令R31 としている。
矢印(2) で示すように、順位(5)の工具ホルダT08の搬出は、その前の順位(4)の工具ホルダT07の搬入と結合し、工具ホルダT07を搬入して工具ホルダT08を搬出する交換指令R33 としている。
上記と同様に、矢印(3) で示すように、順位(8)の工具ホルダT08の搬出は、その前の順位(7)の工具ホルダT07の搬入と結合し、工具ホルダT07を搬入して工具ホルダT08を搬出する交換指令R36 としている。
この場合、図6に矢印(5) で示すように、今回のスケジュール Sch6における工具ホルダT09の搬出指令R1を、前回使用のスケジュール Sch1とその直後のスケジュール Sch2との間になるように順序を組み換えている。同図の例では、この組み換えは工具ホルダT09の搬出指令R1と工具ホルダT08の搬入指令R2とを結合した交換指令R32 としている。
なお、図6においてスケジュール番号の表示部分の右側に示した搬入,搬出の動作は、そのスケジュール番号のスケジュールの実行前に行われる動作である。図7には、そのスケジュール番号と搬入,搬出等の動作との時間的関係を明示して図示してある。
上記の段取り工具ホルダ搬出繰上げ手段38によると、工具ホルダTM91の搬出指令R1が繰上げられ、工具ホルダTM91の搬出が早期に行われるため、機外工具ホルダマガジン6でのTM91からTM92とする工具交換の段取り作業を早く開始することができる。これにより、機外での工具交換の段取り作業を、できるだけパンチプレス1の加工中に行えるようになる。すなわち、図7に示すように、スケジュール Sch2の実行中に工具ホルダTM92の段取りが行われる。そのため、パンチプレス1を停止する工具ホルダの搬入搬出時間が短縮されて、加工機の効率を向上させることができる。
また、矢印(7) で示すように、今回のスケジュール Sch13における工具ホルダT09の搬出指令R1を、前回使用のスケジュール Sch6よりも後で今回のスケジュール Sch13から2スケジュール以上空くスケジュールとなるスケジュール Sch7の前になるように順序を組み換えている。
前述した例で説明すると、図6に矢印(8) で示すように、仮搬入搬出順情報F3における順位(6)で示す工具ホルダT09の搬入の指令を、その前の順位(5)における工具ホルダT08の搬入の指令と結合し、工具ホルダT09の搬入および工具ホルダT08の搬出を行う交換の指令R3とする。ただし、同図の例では、搬入繰上げ手段38とは別の手段による処理が併せて行われた結果、順位(5)における搬出は、工具ホルダT07の搬出となっており、工具ホルダT09の搬入は、この工具ホルダT07の搬出と結合して工具ホルダT09の搬入、工具ホルダT07の搬出を行う交換指令R34 とされる。
3…工具ホルダチェンジャー
5…機内工具ホルダマガジン
6…機外工具ホルダマガジン
7…工具ホルダ
8…個別工具
17…段取り用交換部
22…移動体
23,24…チャック
32…チェンジャー制御装置
33…加工プログラム
34…チェンジャー制御プログラム
35…工具ホルダチェンジャー制御プログラム作成装置
36…仮搬入搬出順情報作成手段
37…搬出繰上げ手段
38…搬入繰上げ手段
39…段取り工具ホルダ搬出繰上手段
40…段取済み宣言手段
41…スケジュール設定手段
F…計画スケジュール
F1…スケジュール別使用工具ホルダ情報
F2…スケジュール実行順情報
F3…仮搬入搬出順情報
F4…繰上げ搬入搬出順情報
R1…搬出指令
R2…搬入指令
R3…交換指令
T01,T02…工具ホルダの識別番号
TM11,TM21,…工具編成別の工具ホルダの識別番号
Claims (3)
- 複数の工具ホルダを交換可能に装備する加工機と、この加工機外の工具ホルダを保管する機外工具ホルダマガジンとの間で、工具ホルダを運ぶ移動体の移動により工具ホルダを自動交換する工具ホルダチェンジャーの制御用のプログラムを作成する装置であって、
作成するチェンジャー制御プログラムは、前記移動体の機外工具ホルダマガジンから加工機までの往復動作により加工機から機外工具ホルダマガジンへ工具ホルダを搬出させる搬出指令、前記移動体の前記往復動作により機外工具ホルダマガジンから加工機へ工具ホルダを搬入する搬入指令、および前記移動体の前記往復動作により機外工具ホルダマガジンから加工機へ工具ホルダを搬入しかつ加工機から機外工具ホルダマガジンへ工具ホルダを搬出させる交換指令を、これらの指令の実行順に並べたプログラムであり、
このプログラム作成装置は、
一つの素材を加工する加工単位であるスケジュールで前記加工機が用いる工具ホルダの識別番号を設定したスケジュール別使用工具ホルダ情報、およびスケジュールの実行順を設定した情報から、前記搬出指令および搬入指令を、前記加工機による前記スケジュールの加工が可能な範囲で仮の実行順に並べて設定した情報である仮搬入搬出順情報を作成する仮搬入搬出順情報作成手段と、
上記仮搬入搬出順情報における搬出指令を、この搬出指令よりも前にある搬入指令に結合してこれら搬入指令による工具ホルダの搬入と搬出指令による工具ホルダの搬出との両方を前記移動体の一往復で行う交換指令とする搬出繰上げ手段とを有するものとした、
工具ホルダチェンジャー制御プログラム作成装置。 - 複数の工具ホルダを交換可能に装備する加工機と、この加工機外の工具ホルダを保管する機外工具ホルダマガジンとの間で、工具ホルダを運ぶ移動体の移動により工具ホルダを自動交換する工具ホルダチェンジャーの制御用のプログラムを作成する装置であって、
作成するチェンジャー制御プログラムは、前記移動体の機外工具ホルダマガジンから加工機までの往復動作により加工機から機外工具ホルダマガジンへ工具ホルダを搬出させる搬出指令、前記移動体の前記往復動作により機外工具ホルダマガジンから加工機へ工具ホルダを搬入する搬入指令、および前記移動体の前記往復動作により機外工具ホルダマガジンから加工機へ工具ホルダを搬入しかつ加工機から機外工具ホルダマガジンへ工具ホルダを搬出させる交換指令を、これらの指令の実行順に並べたプログラムであり、
このプログラム作成装置は、
一つの素材を加工する加工単位であるスケジュールで前記加工機が用いる工具ホルダの識別番号を設定したスケジュール別使用工具ホルダ情報、およびスケジュールの実行順を設定した情報から、前記搬出指令、搬入指令、および交換指令を、前記加工機による前記スケジュールの加工が可能な範囲で仮の実行順に並べて設定した情報である仮搬入搬出順情報を作成する仮搬入搬出順情報作成手段と、
段取り作業済みの工具ホルダがあると仮定される所定の条件を充足する場合に、仮搬入搬出順情報における前記段取り作業済みの工具ホルダを搬入する搬入指令を、この搬入指令よりも前にある搬出指令に結合してこれら搬入指令による工具ホルダの搬入と搬出指令による工具ホルダの搬出との両方を前記移動体の一往復で行う交換指令とする搬入繰上げ手段とを有するものとした、
工具ホルダチェンジャー制御プログラム作成装置。 - 上記仮搬入搬出順情報において、今回のスケジュールで使用される工具ホルダを搬出する搬出指令があって、同工具ホルダを前回使用するスケジュールと今回のスケジュールとの間に2スケジュール以上空く場合に、今回のスケジュールにおける同工具ホルダの搬出指令を、前回使用のスケジュールの後でかつ今回から1スケジュール以上空くスケジュールの前となるように順序を組み換え、この組み換えにおいてその組み換える搬出指令を搬入指令と結合した交換指令とし、または搬出指令のままとする段取り工具ホルダ搬出繰上手段を設けた請求項1または請求項2記載の工具ホルダチェンジャー制御プログラム作成装置。
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