JP2006344538A - 電気コネクタ - Google Patents

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JP2006344538A
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Akira Okada
彰 岡田
Toshiaki Hayashi
利秋 林
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/436Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
    • H01R13/4361Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion
    • H01R13/4362Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion comprising a temporary and a final locking position

Abstract

【課題】 電気コネクタにおいて、電気コネクタの小型化または低背化を妨げることなく、コネクタハウジングに収容された端子が確実に係止できるようにするとともに、端子の係止解除の操作性を向上させる。
【解決手段】 電気コネクタ1は、開口部23が設けられたコネクタハウジング本体2と、開口部23に挿着されるリテーナ3からなる。リテーナ3は、係止爪34aにより端子4を仮係止する、弾性を有する仮係止部34と、端子4を挿入する貫通孔を挟んで仮係止部34の反対側に設けられて、端子4を本係止する肩部35aからなる本係止部35とを備える。端子4はリテーナ3が開口部23に浅く挿入された第一の位置において仮係止部34によって仮係止され、さらに深く挿入された第二の位置において仮係止が完全に外れて、本係止部35によって本係止される。コネクタハウジング本体2とリテーナ3の左右両側壁に仮係止を解除するための窓部を設ける。
【選択図】 図7

Description

本発明は、電気コネクタに関し、特にコネクタハウジング内に端子を固定する構造に関するものである。
従来、コネクタハウジング(以下、単にハウジングという。)内に収容された端子を固定するための構造として、ハウジング内部に設けた弾性を有する係止用部材(ハウジングランス)によって端子を係止するものが知られている。しかしながら、このランスは、絶縁性の樹脂によりハウジングと一体に成形されるのが通常であるため形状に制限があり、コネクタの構造上その弾性変位量を十分に確保できない場合には端子を確実に係止できず、また弾性変位量を大きくする、すなわちランスの腕を長くする場合には端子を固定するために十分な保持強度を得られないおそれがあった。
このため、ハウジングに収容された端子を、まずランスによって一次係止し、さらにハウジングの外周壁に開けられた孔から端子抜け止め用の部材(リテーナ)を挿入して二次係止する、いわゆる二重係止構造が採用されている。
また、二重係止構造としては、例えば、ハウジングに収容された端子に対して、リテーナに設けられたランスによる係止とリテーナの係止段部による係止が同時に行われているものも開示されている。(特許文献1)
特許第3311228号公報
上記のような従来の二重係止構造の電気コネクタでは、ハウジングに収容された端子に対して、ハウジング又はリテーナのランスによる一次係止とリテーナによる二次係止が同時に行われている。しかし、端子の固定保持は、主にリテーナによって担われており、ランスの寄与はあまり大きくない。しかも、ランスによって端子を確実に係止できるようにしようとすると、弾性変位量を十分に確保する必要があるためコネクタの小型化または低背化を妨げてしまうという問題がある。
また、上述したような従来のコネクタは、リテーナの前方、すなわち端子の挿入口側に、端子の係止を解除するための窓部が設けられているものがあり、それらはコネクタハウジングの内部に収容された端子の係止の状態が外部から目視し難く、棒状の解除治具を挿入して該係止の解除をする際に、操作しづらいといった問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、電気コネクタの小型化または低背化を妨げることなく、コネクタハウジングに収容された端子が確実に係止できるようにするとともに、端子の係止解除の操作性を向上させた電気コネクタを提供することを目的とするものである。
本発明の電気コネクタは、内部に端子を収容し、側壁に開口部が設けられたコネクタハウジング本体と、
該開口部に挿着されて、端子が挿通される貫通孔を有するリテーナとからなる電気コネクタにおいて、
該リテーナが、前記貫通孔に挿通される端子に向かって突出した係止爪を備えた弾性を有するランスであって、前記リテーナが前記開口部に浅く挿入された第一の位置において、前記係止爪が前記コネクタハウジング本体に挿入された前記端子の仮係止用凹部に係止して、該端子を仮係止する仮係止部と、
前記貫通孔を挟んで前記仮係止部の反対側に位置する肩部であって、前記リテーナが前記第一の位置からさらに深く挿入され、前記コネクタハウジング本体に完全に挿入された第二の位置において、前記端子の本係止用段部に係止して、該端子を本係止する本係止部とを備え、
前記第二の位置では、前記仮係止部による前記端子の前記仮係止が外れることを特徴とするものである。
ここで、本発明において側壁とは、相手コネクタとの嵌合方向すなわち端子の挿入方向と平行する面の壁のことをいう。
なお、本発明では、電気コネクタにおいて相手コネクタとの嵌合面を前面、電線が接続される側の面を後面とする。
また、本発明の電気コネクタは、前記リテーナが前記コネクタハウジング本体に挿着された時に、該コネクタハウジング本体の外部から前記仮係止部の前記仮係止を解除するために、該コネクタハウジング本体と前記リテーナの前記仮係止部を挟んで対向する左右両側壁の少なくとも一方に、窓部を設けることができる。
なお、前記リテーナの前記左右両側壁の外面の少なくとも一方に、少なくとも1つの凸部が設けられ、
該リテーナの両側壁の外面に対向する前記コネクタハウジング本体の前記左右両側壁の内面の少なくとも一方に、前記凸部と係合して前記リテーナを前記第一の位置と前記第二の位置に保持する凹部が設けられており、
該凹部の少なくとも1つが孔の一部と兼用されており、該孔が前記窓部を構成していることが好ましい。
上記のように構成された本発明による電気コネクタによれば、リテーナが、弾性を有し端子を仮係止する仮係止部と、端子を本係止する本係止部とを備えているため、本係止部が弾性変位量を確保する必要がないので、電気コネクタの小型化または低背化を妨げる要素が低減し、さらに端子の本係止に必要な強度を十分に備えることができるため、本係止部によって端子を確実に本係止することができる。
また、本係止は本係止部によってなされているので、仮係止部の弾性変位量を従来より小さくしても、端子を確実に係止することができ、仮係止部の変位空間を大きくする必要がないので、コネクタの小型化にも有利である。
また、弾性変位量を確保するために仮係止部を長くする必要がないため、破損しにくくなり、仮係止時に端子を仮係止するための保持力を大きくすることもできる。
また、本係止部が貫通孔を挟んで仮係止部の反対側に設けられていて、リテーナが第一の位置から第二の位置に向かって挿入されることにより、第一の位置において仮係止部によって仮係止されていた端子の仮係止が、第二の位置で完全に外れて、端子は本係止部によって本係止されるので、端子は対向する2方向から挟まれるようにして、仮係止部と本係止部の少なくとも一方によって必ず係止されている状態を保持することができて、端子がコネクタハウジング本体から抜ける可能性を低減させることができる。
また、リテーナがコネクタハウジング本体に挿着された時に、コネクタハウジング本体の外部から仮係止部の仮係止を解除するために、コネクタハウジング本体とリテーナの仮係止部を挟んで対向する左右両側壁の少なくとも一方に、窓部が設けられた場合には、棒状の解除治具を挿入して操作する際に、仮係止の状態を外部から目視しながら操作することができるため、容易に係止を解除することができ、係止解除の操作性を向上させることができる。
さらに、リテーナの左右両側壁の外面の少なくとも一方に、少なくとも1つの凸部が設けられ、リテーナの両側壁の外面に対向するコネクタハウジング本体の左右両側壁の内面の少なくとも一方に、前記凸部と係合してリテーナを第一の位置と第二の位置に保持する凹部が設けられた場合には、第一の位置と第二の位置のそれぞれにおいて、リテーナをコネクタハウジング本体に確実に係止することができる。したがって、第一の位置では、コネクタハウジング本体の挿入口とリテーナの貫通孔とが確実に連通した状態を保持できるため、端子をコネクタハウジング本体に円滑に挿入することができ、第二の位置では、端子を本係止しているリテーナを、コネクタハウジング本体に係止しているので、端子の係止を強化することができる。
なお、従来の構造のコネクタは、ランスがコネクタハウジング本体と一体成形で形成されているため、コネクタハウジング本体を構成する材料は、ランスが端子を係止するのに必要な弾性を有したものでなければならなかったが、本発明の電気コネクタによれば、リテーナが端子を仮係止する仮係止部と端子を本係止する本係止部とを備えているので、コネクタハウジング本体にランスを設ける必要がないため、コネクタハウジング本体を構成する材料が制限されない。したがって、コネクタハウジング本体に強い機械強度が要求された場合には、要求された強度を確保するために、強度が強化されるが故に、端子を係止するためには弾性が乏しい樹脂、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂にガラス繊維を充填して機械強度を強くしたガラス入りPBT等の樹脂を使用することができる。
次に、図面を参照して、本発明に係る実施形態の電気コネクタについて説明する。本実施形態の電気コネクタは、例えば自動車のシートベルトのリトラクタ用スクイブコネクタとして、嵌合間口位置を変更する中間ハーネスに用いられるものである。
図1は、本実施形態における電気コネクタの斜視図、図2(a)は図1におけるリテーナの斜視図、図2(b)は図2(a)を反対側から見た斜視図、図3は電気コネクタに挿入される端子の側面図、図4は電気コネクタに端子が挿入された際の主要断面図を示すものである。
本実施形態における電気コネクタ1は、図1に示す如く、コネクタハウジング本体2と、コネクタハウジング本体2に対し、着脱可能に挿着されるリテーナ3とから概略構成され、コネクタハウジング本体2に端子4(図3に示す)を後端から挿入して収容するようにしている。以下、本実施形態の電気コネクタ1は、図1において紙面奥側(相手側コネクタとの嵌合面)を前方(正面)、紙面手前側(電線が接続される側)を後方として説明する。なお、便宜上、図において紙面上側を上方、紙面下側を下方として説明する。
コネクタハウジング本体2は、内部に2本の端子4を収容する端子収容室21と、端子収容室21に連通して、端子4を挿入する挿入口22が後壁に横に並列して2つ設けられている。後壁と略直角をなす上壁には、リテーナ3が着脱可能に挿着される略長方形の開口部23が、長手方向が左右方向となるように設けられ、前方には正面に相手側コネクタ(図示しない)と結合するための結合口を有するドーム形状の結合部24が設けられている。また上壁を介して対向する両側壁外面には、後壁から結合部24の手前まで側壁に沿って略並行に2本の溝25a、25bが上下に設けられている。2本の溝25a、25bは、結合部24側の端部から、開口部23の短辺と略同距離Lにおいて、端子収容室21と連通する孔を形成し、この孔が後述する窓部26a、26bを構成している。
リテーナ3は、図1、図2に示す如く、開口部23に着脱可能に挿着されるものであって、挿着時に上方に位置する上壁と、該上壁を介して対向する左右両側壁と、上壁と左右両側壁とそれぞれ略直角をなし、挿着時にコネクタハウジング本体2の後方側に位置する後壁とからなる、略直方体の箱状に形成されている。以下、図2(a)において紙面奥側(挿着時、相手側コネクタと嵌合側)を前方、紙面手前側(挿着時、電線が接続される側)を後方として説明する。
後壁には、挿着時に挿入口22と連通し、端子4が挿通される貫通孔31が横に並列して2つ設けられていて、左右両側壁の外面には、それぞれ、コネクタハウジング本体2の窓部26aまたは/及び窓部26bと係合する突起部32a、32bが上下に設けられている。さらに左右両側壁には、該側壁の前側端部から後方に向かって、前記下側の突起部32bまで切り欠かれた窓部33がそれぞれ設けられている。
また貫通孔31の下方には、貫通孔31の下端から内方に向かって延びる、弾性を有するランス34’が突設されており、ランス34’の自由端部には端子4に係合する係止爪34aが貫通孔31に挿通される端子4に(上方に)向かって突出されている。このランス34’が端子4を仮係止する仮係止部34となる。
また貫通孔31を挟んで仮係止部34の反対側には、後壁の内面と、該内面と略直角をなす貫通孔31の上面とによって形成される肩部35aが位置している。この肩部35aが端子4を本係止する本係止部35となる。
ここで、本実施形態において特徴的なのは、仮係止部34が本係止部35よりも、リテーナ3の挿入方向において深い側に(下方に)位置するように設けられ、係止爪34aは浅い側に(上方に)向かって突出されていることである。
次に、図3に端子4の側面図を示す。紙面左から右に向かう方向(図中矢印方向)を、コネクタハウジング本体2に端子4を挿入する方向とし、紙面右側を前方、紙面左側を後方とする。
端子4は金属板を打ち抜き、折曲げ加工してなるものであり、図3に示す如く、角筒部41の前方にはタブ42が突出して設けられ、後方には、連結部43を介して電線(図示しない)の一端部を圧着するためのバレル部44が形成されている。バレル部44には電線の導体を圧着するコンダクタバレル44aと絶縁被覆を圧着するインシュレーションバレル44bが設けられている。また、角筒部41の一面(図中下面)には前記挿入方向(図中矢印方向)の略中央位置に前述した係止爪34aと係合する仮係止用凹部46が形成され、角筒部41の後方端部から連結部43に向かって形成された段部47’が、前述した肩部35aと係合する本係止用段部47となる。
ここで本実施形態において特徴的なのは、図4に示す如く、仮係止部34の係止爪34aの内面から本係止部35の肩部35aの内面までの距離Yが、挿入される端子の、前記距離Yと同方向の幅Xより小さくなるように構成されていることである。
次に、上記のように構成された本実施形態の電気コネクタ1において、コネクタハウジング本体2にリテーナ3を挿着して、コネクタハウジング本体2の端子収容室21内部に収容された端子4を固定する過程を説明する。図5に端子を挿入する前の図1におけるA−A断面図、図6に端子を仮係止した時の図1におけるA−A断面図、図7に端子を本係止した時の図1におけるA−A断面図をそれぞれ示す。
先ず、コネクタハウジング本体2の開口部23にリテーナ3を挿入する。このとき、リテーナ3の、下側に位置する突起部32b、32bが、コネクタハウジング本体2の、上側に位置する窓部26b、26bとそれぞれ係合するようにして、リテーナ3を開口部23に浅く挿入された第一の位置に保持しておく。このとき第一の位置では、図5に示す如く、コネクタハウジング本体2の挿入口22とリテーナ3の貫通孔31とが確実に連通した状態を保持できるため、端子をコネクタハウジング本体に円滑に挿入することができる。
次に、図6に示す如く、コネクタハウジング本体2に端子4を挿入する。端子4は一次係止部34の係止爪34aを押し下げて端子収容室21内に進入して所定位置までくると、係止爪34aが元の位置に復帰して、該進入した端子4の仮係止用凹部46を係止する。この状態が仮係止部34の端子4に対する仮係止である。このとき、上述したように、仮係止部34が本係止部35よりも、リテーナ3の挿入方向において深い側に(下方に)位置するように設けられ、係止爪34aは浅い側に(上方に)向かって突出されているので、端子4はリテーナ3がコネクタハウジング本体2に浅く挿入された第一の位置にあるときのみ仮係止される。このように端子4を仮係止しておけば、端子4に圧着されている電線が引っ張られる等した場合でも、端子4は挿入方向における動きが抑制されているので、コネクタハウジング本体2から簡単に抜けることがなく、後述する本係止を確実に行うことができる。
さらに、リテーナ3を第一の位置から深く挿入すると、リテーナ3の上下の突起部32a、32bが、コネクタハウジング本体2の上下の窓部26a、26bとそれぞれ係合して、リテーナ3はコネクタハウジング本体2に完全に挿入された第二の位置に確実に保持される。このとき、上述したように、仮係止部34の係止爪34aの内面から本係止部35の肩部35aの内面までの距離Yが、挿入される端子の、距離Yと同方向の幅Xより小さくなるように構成されているので、仮係止部34によって仮係止されていた端子4の仮係止が外れる前に、本係止部35によって端子4の本係止が開始されるため、端子4は対向する2方向から挟まれるようにして、仮係止部と本係止部の少なくとも一方によって必ず係止される。
そして、リテーナ3が第二の位置に完全に挿入されたときに、図7に示す如く、仮係止部34による端子4の仮係止が完全に外れて、肩部35aによって端子4の本係止用段部47が係止される。この状態が本係止部35の端子4に対する本係止である。
このとき、上述したように、仮係止部34が本係止部35よりも、リテーナ3の挿入方向において深い側に(下方に)位置するように設けられているので、端子4はリテーナ3がコネクタハウジング本体2に深く挿入された第二の位置において、仮係止部34による端子4の仮係止が完全に外れ、リテーナ3の挿入方向において浅い側に(上方に)位置する、すなわち貫通孔31に挿通された端子4よりも上方に位置する本係止部35のみによって端子4がコネクタハウジング本体2に本係止される。
このような構成により、ランス34’(仮係止部34)の弾性変位量を従来より小さくしても、本係止は本係止部35によってなされているので、端子4を確実に係止することができ、ランス34’(仮係止部34)の変位空間を大きくする必要がないので、コネクタの小型化にも有利である。また、変位量を確保するためにランス34’(仮係止部34)を長くする必要がないため、破損しにくくなり、仮係止時に端子4を仮係止するための保持力を大きくすることもできる。
また、端子4は対向する2方向から挟まれるようにして、仮係止部34と本係止部35の少なくとも一方によって必ず係止されている状態を保持することができるので、端子4がコネクタハウジング本体2から抜ける可能性を低減させることができる。
また、端子4を端子収容室21から抜き出すときは、リテーナ3を第一の位置まで引き上げて、コネクタハウジング本体2とリテーナ3にそれぞれ設けられた窓部26a、33から、棒状の解除治具を挿入して、図6に示す如く、係止爪34aと仮係止用凹部46との間に生じる隙間Sに該解除治具を差し込み、仮係止部34を下方に撓ませることにより、係止爪34aと仮係止用凹部46との係合を解除する。係止爪34aが端子4から外れれば、端子4は容易に引き抜くことが可能となる。
このとき、コネクタハウジング本体2とリテーナ3にそれぞれ設けられた窓部26a、33が仮係止部34を挟んで対向する左右両側面に設けられているので、棒状の解除治具を挿入して操作する際に、隙間Sの位置を外部から目視しながら操作することができるため、容易に仮係止を解除することができる。
なお本実施形態における電気コネクタは、仮係止部34の係止爪34aの内面から本係止部35の肩部35aの内面までの距離Yが、挿入される端子の、前記距離Yと同方向の幅Xより小さくなるように構成されているが、本発明の電気コネクタはこれに限られるものではなく、距離Yと幅Xが同距離であってもよい。その場合、仮係止部34によって仮係止されていた端子4の仮係止が外れるのと同時に、本係止部35によって端子4の本係止が開始されることになる。
また、本実施形態における電気コネクタは、2本の端子を収容可能な構造としたが本発明の電気コネクタはこれに限られるものではなく、例えば1本の端子を収容する構造や複数の端子を収容する構造のものでもよく、適宜に設計変更可能である。
また、本実施形態における電気コネクタは、コネクタハウジング本体とリテーナの左右両側壁にそれぞれ窓部を設けたが、本発明の電気コネクタはこれに限られるものではなく、端子の係止を解除することが可能であれば、例えば左右どちらか一方の側壁に窓部を設けてもよい。
以上のように構成された本発明の電気コネクタによれば、リテーナが端子を仮係止する仮係止部と端子を本係止する本係止部とを備えているので、コネクタハウジング本体にランスを設ける必要がないため、コネクタハウジング本体を構成する材料が制限されない。したがって、コネクタハウジング本体に強い機械強度が要求された場合には、要求された強度を確保するために、強度が強化されるが故に、端子を係止するためには弾性が乏しい樹脂、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂にガラス繊維を充填して機械強度を強くしたガラス入りPBT等の樹脂を使用することができる。
また、リテーナが、弾性を有し端子を仮係止する仮係止部と、端子を本係止する本係止部とを備えているため、本係止部が弾性変位量を確保する必要がないので、電気コネクタの小型化または低背化を妨げる要素が低減し、さらに端子の本係止に必要な強度を十分に備えることができるため、本係止部によって端子を確実に本係止することができる。
また、本係止は本係止部によってなされているので、仮係止部の弾性変位量を従来より小さくしても、端子を確実に係止することができ、仮係止部の変位空間を大きくする必要がないので、コネクタの小型化にも有利である。
また、弾性変位量を確保するために仮係止部を長くする必要がないため、破損しにくくなり、仮係止時に端子を仮係止するための保持力を大きくすることもできる。
また、本係止部が貫通孔を挟んで仮係止部の反対側に設けられていて、リテーナが第一の位置から第二の位置に向かって挿入されることにより、第一の位置において仮係止部によって仮係止されていた端子の仮係止が、第二の位置で完全に外れて、端子は本係止部によって本係止されるので、端子は対向する2方向から挟まれるようにして、仮係止部と本係止部の少なくとも一方によって必ず係止されている状態を保持することができて、端子がコネクタハウジング本体から抜ける可能性を低減させることができる。
また、リテーナがコネクタハウジング本体に挿着された時に、コネクタハウジング本体の外部から仮係止部の仮係止を解除するために、コネクタハウジング本体とリテーナの仮係止部を挟んで対向する左右両側壁の少なくとも一方に、窓部が設けられた場合には、棒状の解除治具を挿入して操作する際に、仮係止の状態を外部から目視しながら操作することができるため、容易に係止を解除することができ、係止解除の操作性を向上させることができる。
さらに、リテーナの左右両側壁の外面の少なくとも一方に、少なくとも1つの凸部が設けられ、リテーナの両側壁の外面に対向するコネクタハウジング本体の左右両側壁の内面の少なくとも一方に、前記凸部と係合してリテーナを第一の位置と第二の位置に保持する凹部が設けられた場合には、第一の位置と第二の位置のそれぞれにおいて、リテーナをコネクタハウジング本体に確実に係止することができる。したがって、第一の位置では、コネクタハウジング本体の挿入口とリテーナの貫通孔とが確実に連通した状態を保持できるため、端子をコネクタハウジング本体に円滑に挿入することができ、第二の位置では、端子を本係止しているリテーナを、コネクタハウジング本体に係止しているので、端子の係止を強化することができる。
本発明の一実施形態にかかる電気コネクタの斜視図である。 図1におけるリテーナの斜視図である。 図1の電気コネクタに挿入される端子の側面図である。 図1の電気コネクタに端子が挿入された際の主要断面図である。 端子を挿入する前の図1におけるA−A断面図である。 端子を仮係止した時の図1におけるA−A断面図である。 端子を本係止した時の図1におけるA−A断面図である。
符号の説明
1 電気コネクタ
2 コネクタハウジング本体
21 端子収容室
22 挿入口
23 開口部
3 リテーナ
31 貫通孔
32 凸部
33 窓部
34 仮係止部
34’ ランス
34a 係止爪
35 本係止部
35a 肩部
4 端子
46 仮係止用凹部
47 本係止用段部

Claims (3)

  1. 内部に端子を収容し、側壁に開口部が設けられたコネクタハウジング本体と、
    該開口部に挿着されて、端子が挿通される貫通孔を有するリテーナとからなる電気コネクタにおいて、
    該リテーナが、前記貫通孔に挿通される端子に向かって突出した係止爪を備えた弾性を有するランスであって、前記リテーナが前記開口部に浅く挿入された第一の位置において、前記係止爪が前記コネクタハウジング本体に挿入された前記端子の仮係止用凹部に係止して、該端子を仮係止する仮係止部と、
    前記貫通孔を挟んで前記仮係止部の反対側に位置する肩部であって、前記リテーナが前記第一の位置からさらに深く挿入され、前記コネクタハウジング本体に完全に挿入された第二の位置において、前記端子の本係止用段部に係止して、該端子を本係止する本係止部とを備え、
    前記第二の位置では、前記仮係止部による前記端子の前記仮係止が外れることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記リテーナが前記コネクタハウジング本体に挿着された時に、該コネクタハウジング本体の外部から前記仮係止部の前記仮係止を解除するために、該コネクタハウジング本体と前記リテーナの前記仮係止部を挟んで対向する左右両側壁の少なくとも一方に、窓部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記リテーナの前記左右両側壁の外面の少なくとも一方に、少なくとも1つの凸部が設けられ、
    該リテーナの両側壁の外面に対向する前記コネクタハウジング本体の前記左右両側壁の内面の少なくとも一方に、前記凸部と係合して前記リテーナを前記第一の位置と前記第二の位置に保持する凹部が設けられており、
    該凹部の少なくとも1つが孔の一部と兼用されており、該孔が前記窓部を構成しているものであることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の電気コネクタ。
JP2005170376A 2005-06-10 2005-06-10 電気コネクタ Pending JP2006344538A (ja)

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