JP2006344310A - 現像方法および現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 露光された無機レジストを長時間現像する際に、現像工程を自動化し、現像液を再使用し、精密な制御を可能にする。
【解決手段】 被処理原盤21がスピンテーブル22に取り付けられてからプリリンス工程S1がなされる。次に、現像工程S2において第1段階の現像がなされる。現像が終了すると、リンス工程S3がなされる。そして、スピン乾燥工程S4がなされる。スピン乾燥工程S4が終了した段階で、モニタリング工程S5において、現像の進行度合いが測定される。モニタリング工程S5の測定結果から追加現像が必要か否かが判定工程S6で判定される。この判定結果に基づいて、工程S1(プリリンス)から再び追加現像処理がなされる。追加現像後に、現像が設定した段階となると、現像終了と判定される。その場合には、ポストリンス工程S7がなされる。
【選択図】 図7

Description

この発明は、例えば高密度光ディスクの製造に適用される現像方法および現像装置に関する。
高密度光ディスクとして、例えば片面単層で約25Gバイト、片面2層で約50Gバイトの記録容量を有するものが提案されている。かかる光ディスクでは、記録再生用ビームスポット径を小とするために、光源波長を405nmとし、対物レンズの開口数NA(Numerical Aperture)を0.85と大きくしている。高密度光ディスクでは、ビームスポットをDVDと比して、約1/5とすることができる。さらに、対物レンズの開口数NAを高めた結果、ディスク面とレーザ光の光軸がなす角度の90°からの傾きに許される角度誤差(チルト・マージンと称される)が小さくなるので、情報層を覆うカバー層を0.1mmまで薄くしている。情報層は、読み取り専用のディスクの場合では、ピットが形成された反射層または半透過反射層であり、記録可能なディスクの場合では、グルーブが形成された相変化等の記録可能な層である。
図1は、この発明を適用できる高密度光ディスクの一例の構造を示す。図1Aは、単層構造を示し、参照符号1が1.1mm厚みのポリカーボネイト(以下、PCと適宜略す)からなる基板を示す。
基板1は、射出成形で原盤ピットが転写されたもので、基板1に対して反射膜2が被着されている。反射膜2に対して、0.1mmの光透過層であるカバー層3が貼り合わされている。カバー層3は、あらかじめ打ち抜かれたPCシート5をUV(紫外線)硬化型接着剤4にて貼り合せ、表層部にハードコート6を施したものである。
図1Bは、2層構造を示す。単層構造と同様に、1.1mmの基材に全反射膜である反射膜2を形成し、その上に、中間層と呼ばれる光透過層7上に半透過反射膜8を形成し、更にカバー層3を貼り合せた情報層を2層有するディスクである。レーザ光の入射方向(ハードコート6側)から見て100μmの深さに反射膜2が形成され、75μmの深さに半透過反射膜8が形成される。
図1Bに示す片面2層ディスクの場合では、レーザ光の入射方向から見て100μmの深さにある反射膜2を基準層(第0記録層、L0層と呼ばれる)とし、75μmの深さに追加する記録層を第1記録層(L1層)と定義している。
上述した高密度光ディスクを製造する場合、基板上にレジストを塗布し、レーザ光によってピットまたはグルーブのパターンの露光を行い、現像によってレジストにピットまたはグルーブに対応する凹凸を有するディスク原盤を作成し、ディスク原盤から金属製のスタンパを作成し、スタンパを使用して射出成形によってディスク基板を作成し、ディスク基板上に記録層を成膜するようになされる。
図2は、スタンパの製造工程を示すものである。まず、基板10上に、スピンコート法等によってごく薄くレジスト(感光剤)11を塗布し、基板10を回転させながらカッティング装置のレーザ光12により露光する。レジスト11には、露光によってグルーブまたはピットに対応したパターンの潜像が形成される。
その後、回転するガラス基板10上に現像液13を滴下し、現像処理をすることで、光ディスクのグルーブまたはピットに対応した凹凸のレジストパターンを基板10上に形成する。現像液としては、酸またはアルカリ等の液体を用い、現像に用いられるアルカリ溶液としてはテトラメチルアンモニウム、KOH、NaOH、Na2CO3等の水溶液があり、酸性溶液としては塩酸、硝酸、硫酸、燐酸等が挙げられる。
次に、この基板10上にメッキ処理によりニッケル等の金属14を析出させ、これを剥離し、トリミングを行うことでスタンパ15が得られる。このスタンパ15を射出成型装置の金型に装着し、キャビティ内にPC等の樹脂を注入することによって、スタンパの凹凸が転写されたディスク基板が作製される。このとき、ディスク基板に用いる樹脂は高速で金型に充填することができるよう、熱により可塑化されている。そして、射出成形されたディスク基板を30度以下に冷却した後、スパッタ装置を用いて金属薄膜をピット面側に成膜することにより、反射膜が成膜される。
次に、反射層が成膜されたディスク基板上に、接着剤として紫外線硬化樹脂を滴下し、スピンコート法にて均一に塗布する。その後、ディスク基板上の紫外線硬化樹脂の塗布面とPCフィルムとを対向する位置に保持した後、貼り合わせを行う。なお、PCフィルムの貼り合わせは真空中で行う。ディスク基板とPCフィルムの貼り合わせ面にしわや隙間が入り、読み取りエラーが起こることを防ぐためである。
次に、PCフィルムが貼り合わされたディスクに紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂を硬化させ、ディスク基板とPCフィルムを接着する。さらに、ディスクに貼り合わせたPCフィルム上に紫外線硬化型のハードコート剤を滴下し、スピンコート法にて均一に塗布した上、再度紫外線を照射して硬化させることにより、ハードコート層を作製する。これにより、ディスクが完成する。
従来の有機レジストを使用する場合の問題点を解決して高密度光ディスクを製造することを可能する技術が下記の特許文献1に記載されている。特許文献1で開示される遷移金属の不完全酸化物からなる無機レジスト材料では405nm程度の可視レーザによる露光によっても、熱記録の特性によりスポット径より小さいパターンの露光が可能であることが示されており、高記録密度化に対応した光ディスクのマスタリング技術に有用な技術として注目される。
特開2003−315988号公報
ここでいう遷移金属の不完全酸化物とは、遷移金属のとりうる価数に応じた化学量論組成より酸素含有量が少ない方向にずれた化合物のこと、すなわち遷移金属の不完全酸化物における酸素の含有量が遷移金属のとりうる価数に応じた化学量論組成の酸素含有量より小さい化合物のことである。遷移金属の不完全酸化物において、露光による潜像形成部が酸化変質しているために、アルカリ現像液に可溶となり、光ディスク用原盤の微細加工を実現することができる。
この発明は、かかる無機レジストを使用した場合の現像に関するものである。従来の半導体ウェハー工程、或いは光ディスク原盤の現像工程では、現像は、1分程度の短時間処理が一般的である。ノボラック系や、化学増幅等の従来の有機レジストを使用する半導体ウェハー工程での現像方法としては、下記の方法が知られている。
一つの方法は、原盤を回転させながら現像液をセンター固定式またはスイング揺動式のノズルまたはスプレーにより表面に供給する方法である。他の方法は、原盤上に現像液を表面張力を利用して盛った後、原盤を静止させた状態で現像を進行させるパドル式処理方法である。
これらの方法は、基本的に1分程度の短時間且つ定時間の処理を目的としており、現像液は、使い捨てであった。短時間処理にする理由は、有機レジスト上露光部が現像液に対する反応性が高いために1分程度の短時間での現像処理で十分なこと、高価な現像液を多量に消費するような長時間処理を避けたいことである。また、使い捨てにしなければならない理由は、一旦現像処理を行うことによって、現像速度および能力に寄与すると考えられているアルカリ成分が消費されてその濃度が変化することにより、現像速度の低下、変化をひき起こすことで、処理時間での出来上がりにばらつきが生じるためである。また、現像液中のアルカリ濃度は、空気中の炭酸ガスを吸収することでも低下することが知られており、これも現像速度の低下、変化要因として現像液品質の重要な管理項目と考えられている。したがって、これらの方法は、反応速度が遅いために2〜30分程度の長時間を要する無機レジストを現像処理には、不向きであった。
定時間処理でない方法は、信号エリア内パターンまたは信号エリア外に形成したダミーパターンをモニタしながら、潜像部が所望の大きさまで開口したことを検出した時に、強制的に現像の進行を停止させる方法がある。現像の強制停止は、現像液の供給を停止し、同時にリンス水の供給を開始することで実現される。
なお、有機レジストの場合、現像の停止を行った場合は、レジスト表面の化学特性の変化により、その後追加現像を行っても、露光部の選択的な現像は進行しなくなる。したがって、現像は、1回停止させたら、その後で開口が小さかったからといって追加現像による開口部の拡大修正を行うことができない。
現像部の開口が所望の量または比率に到達した時点で、現像を強制停止する方法は、現像装置の自動化、並びに短時間現像処理に適しているが、長時間処理が必要な場合には、現像液の使用量が膨大となり、不向きである。例えばセンター固定式のノズルを使用して500〜1,000ml/minの液流量で、10分間の現像を行う場合には、5〜10l
もの現像液が必要となる。
パドル式処理方法は、1回の液盛り量が少量であり、表面張力を利用して液を盛るために、何回かの液盛りを繰り返す必要があり、長時間の現像を安定に行うことができない問題がある。
現像速度が遅くて処理に長い時間(2〜30分程度)を要する場合には、浸漬槽に現像液を満たした状態で、ディッピング(浸漬)を行うのが一般的である。この方法も定時間現像処理が一般的であり、液の攪拌には、スターラー等の攪拌子、またはポンプ循環が使用される。
ディッピングの場合では、浸漬槽とは別の現像停止用のリンス槽と、乾燥機構とを必要とするので、装置の小型化、自動化に不向きである。仮に、リンスと乾燥とを一体型のスピンチャンバーで行うとしても、浸漬槽から現像液で濡れたままの原盤を持ってくる必要があり、現像液によって装置が汚染されることを避けられない問題がある。
また、現像停止後に直ちにリンスを行いたいにもかかわらず、別の槽、装置への移しかえを必要とするために、現像を直ちに停止できないので、精密な現像制御ができない。さらに、原盤全体を原盤液中に浸漬させるので、現像液に対する耐性が高いガラス基板であれば良いが、無機レジストの場合では、シリコンウェハーのような素材自体がアルカリ現像液に対する耐性が弱いものを使用するので、腐食エッチングが進行し、精密な現像処理ができない問題がある。
したがって、この発明の目的は、上述した問題を解決でき、シリコンウェハー上に無機レジストが被着され、無機レジストに潜像が形成されている場合に、無機レジストを現像するのに好適な現像方法および現像装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、基板上に遷移金属の不完全酸化物からなる無機レジストが成膜され、露光によって潜像が無機レジストに形成された原盤が回転され、原盤の無機レジストに対して2分以上の現像時間、現像液を供給する現像工程と、
現像工程における現像時間が想定された現像完了時間より短いものとされ、現像工程後にさらに追加される追加現像工程と、
リンス水により現像後の原盤を回転させながら洗浄するリンス工程と、
洗浄後の原盤を現像工程、追加現像工程およびリンス工程に比してより高速で回転させて乾燥させる乾燥工程とからなり、
現像工程および追加現像工程で使用される現像液は、タンクに貯えられており、使用後の現像液がタンクに戻される現像方法である。
この発明は、基板上に遷移金属の不完全酸化物からなる無機レジストが成膜され、露光によって潜像が無機レジストに形成された原盤を回転させる回転テーブルと、
回転テーブルが収納されるスピンチャンバーと、
スピンチャンバーの上方から回転している原盤の表面に、合計して2分以上の現像時間、現像液を供給する現像液供給部と、
スピンチャンバーの上方から回転している原盤の表面にリンス水を供給するリンス水供給部と、
現像液供給部に対して現像液を供給し、使用済みの現像液をスピンチャンバーから回収して貯えるタンクとからなる現像装置である。
好ましくは、現像工程における現像時間が想定された現像完了時間より短いものとされ、
現像工程の後に、現像の進行度合いが判定され、現像の進行度合いが設定されたものに到達するまで現像工程を追加的に行うために、モニタ部が備えられている。モニタ部は、原盤の表面にレーザ光を照射し、表面で反射された0次光と1次光をそれぞれ検出し、検出された0次光と1次光の光量の比によって、現像の進行度合いが判定される。
この発明によれば、無機レジストを使用した場合の比較的長時間の現像に適した現像方法を提供できる。この発明では、従来の現像法と比較して装置の構成を簡単とでき、自動化に適した現像方法とでき、現像液の無駄な消費を防止でき、環境面で優れている。
無機レジストが被着される基板がシリコンウェハーのように、長時間のアルカリ現像液処理に対してエッチングされる材料であっても、シリコンの露出が殆ど無いレジスト表面での処理が主体となるので、基板への影響が殆ど無い利点がある。
さらに、この発明において、現像終点をモニターすることによって、追加現像が可能であり、さらに、追加現像を繰り返すことができるので、高密度光ディスクを製造するのに必要とされる、高精度の現像制御を行うことが可能となる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図3は、この発明の一実施形態による現像装置の構成を示す。カッティッグ装置において、レーザ光によりピット、グルーブ等の凹凸パターンに対応した潜像が形成された原盤21がスピンテーブル22上に真空チャック式で取り付けられている。被処理対象の原盤21は、例えばシリコンウェハー上に成膜された無機レジストに対してレーザ光により潜像が形成されたものである。スピンテーブル22は、スピンモータ23によって回転される。スピンテーブル22は、昇降自在に取り付けられている。
スピンテーブル22の周囲を円筒状に取り囲むスピンチャンバー24が設けられている。スピンチャンバー24の上方には、円形の開口25が形成されている。スピンテーブル22の面とほぼ平行して延びる現像アーム26が軸(1点鎖線で示す)27を中心として回転自在に設けられている。現像アーム26に沿って設けられたパイプ28を現像液が流れる。パイプ28の先端が下方に向かってL字状に折り曲げられ,その先端のノズル28aがスピンテーブル22上に固着されているディスク原盤21のほぼ中央部の上方に位置する。
この一実施形態は、回転している原盤21のほぼ中心から現像液を供給し、原盤21の表面を処理するスピン処理方式が採用され、原盤21の基板材であるシリコンウェハー自体のエッチングの進行が生じないようにされている。また、一連の現像の作業がスピンチャンバー24内で連続して行うようになされている。一例として、処理時の現像液流量が300〜800l/min程度とされ、その際の原盤回転数が100〜500rpmとされる。
参照符号29は、リンス水を供給するためのパイプを示す。バルブ30によってリンス水の供給がオン/オフされる。バルブ30および後述するバルブは、電気信号によって遠隔操作されることが可能な構成である。パイプ29の先端が下方に向かってL字状に折り曲げられ、現像液用のパイプ28と二重管構造でパイプ29が設けられ、パイプ29の先端がノズルとされている。パイプ29の先端がノズル28aと同様に、ディスク原盤21のほぼ中心の上方に位置する。現像アーム26によってパイプ28および29をスピンチャンバー24の上方に位置させ、パイプ28および29を通じてディスク原盤21に対して現像液およびリンス水をそれぞれ供給することができる。
参照符号31が現像モニタアームである。現像モニタアーム31は、スピンテーブル22の面とほぼ平行して延び、軸(1点鎖線で示す)32を中心として回転自在に設けられている。現像モニタアーム31に対してモニタ部33が取り付けられている。モニタ部33は、後述するように、光学的に現像の進行状態をモニタする。
なお、現像アーム26および現像モニタアーム31は、スイングアームの構成とされているので、現像開始時にディスク原盤21をスピンテーブル22に設置する場合、並びに現像終了後にスピンテーブル22から現像後のディスク原盤21を取り出す場合には、開口25の上方の外へ退避するように、これらのアーム26および31が回転される。また、現像アーム26および現像モニタアーム31は、分離した構成に限らず、一つのアームの構成としても良い。
参照符号41が現像液42を貯えるタンクである。タンク41は、スピンチャンバー24の下方に設置されている。ポンプ43によって現像液42がタンク41の底部からフィルタ44を介してバルブ45に供給される。ポンプ43としては、現像液に接する部分が現像液耐性のある材質からなるダイヤフラム式ポンプを使用できる。フィルタ44は、現像液に混入したゴミを取り除くために設けられている。
現像液は、現像速度を一定に維持するために、一定の温度に制御する必要があるため、温調機能が設けられている。例えばタンク41には、ヒータ46が設けられ、温度センサーによって現像液42の温度が検出され、現像液42が所定の温度例えば室温よりやや高い温度に制御される。ヒータ46として、タンク41に巻き付けられるバンド式のヒータを使用でき、また、冷却水パイプを設けても良い。
バルブ45によって、現像液の流れる経路が切り換えられる。一つの経路は、矢印aで示すように、現像液を現像アーム26のパイプ28を通じてディスク原盤21に対して供給する経路である。他の経路は、矢印bで示すように、現像液をタンク41に戻す経路である。すなわち、(タンク41→ポンプ43→フィルタ44→バルブ45→タンク41)の循環路が形成される。現像時以外に、現像液を循環させることによって、フィルタ44によってゴミを取り除くと共に、ポンプ43自体の発熱を利用して現像液の温度を上昇させることができ、ヒータ46を省略することも可能となる。
現像液は、繰り返し使用される。例えばディスク原盤の100面以上同一の現像液を繰り返し使用し続けて処理することが可能である。スピンチャンバー24の底部に溜まった処理後の現像液がパイプ47およびバルブ48を通じてタンク41に戻り、再使用される。バルブ48は、リンス処理時に発生する使用後のリンス水を廃液としてパイプ49を通じて外部に排出するために設けられている。スピンチャンバー24の底部に使用後の現像液の排出口と、使用後のリンス水の排出口とを別々に設けても良い。
図4を参照してモニタ部33について説明する。モニタ時には、現像モニタアーム31が回転し、開口25上の位置までモニタ部33を移動させる。また、原盤21が破線で示す位置からモニタ部33に接近した位置まで上昇される。モニタ部33は、発光源としてのレーザダイオード33a、受光素子としてのフォトディテクタ33bおよび33cからなる。レーザダイオード33aは、例えば405nm〜410nmの波長のレーザ光を発生し、レーザ光が原盤21の表面に対して垂直方向から所定の角度傾いた入射角で、且つ原盤21の半径方向に入射される。モニタ時に原盤21は、50〜200rpm程度の回転
数で回転されてる。
一実施形態におけるモニタ部33は、原盤21でそれぞれ反射および回折された0次光および1次光を使用して現像の進行の程度をモニタするものである。したがって、原盤21が無機レジスト用の光透過性を有しない基板(シリコンウェハー、アルミナ等)であっても使用することができる。
モニタ部33からのレーザ光が入射されるモニタ位置は、原盤21の記録信号領域内のモニタに適した所定の記録信号部、または記録信号領域の外周側に予め形成した専用のモニタ信号部である。専用のモニタ信号部の場合、原盤の寸法に合わせて位置、幅等を比較的自由に設定できる。例えば所定の長さのピットの単一信号パターン、同心円状または渦巻き状のグルーブ等を設定することができる。
データの記録符号化方式として1−7PP(Parity Preserve/Prohibit RMTR)と呼ぶ方
式が高密度光ディスクにおいて採用されている。この方式では、"1"と"1"の間に"0"を1
つ以上含むというルールにしたがって符号化がなされる。この場合では、ピット長として、(2T,3T,4T,5T,6T,7T,8T)と、一部で存在する9Tの8種類の長さのピットが形成される。記録信号部上の信号は、2T〜9Tのほぼランダムな信号パターンとなる。専用のモニタ信号部では、2T、3T等の比較的小さいピットの単一信号パターンが形成される。
ここで、変調度およびアシンメトリ値の定義について説明する。アシンメトリ値は、現像後のピットの大きさを示す値で、(ピット/ランド)の比率で表される。一例として、原盤21に塗布された無機レジストは、ポジ型レジストであり、レジスト光により潜像が形成された部分が現像によって溶ける。この部分は、例えば高密度光ディスクのピットに対応し、現像後に残る部分がランドに対応する。
1−7PP方式を採用している場合のより具体的なアシンメトリの規定方法について説明する。再生信号において、最長ランド、すなわち、8Tランドの戻り光量に対応するレベルをI8Hと表し、最長ピット、すなわち、8Tピットの戻り光量に対応するレベルをI8Lと表し、最短ランド、すなわち、2Tランドの戻り光量に対応するレベルをI2Hと表し、最短ピット、すなわち、2Tピットの戻り光量に対応するレベルをI2Lと表す。
再生信号波形において、ピットレベルは、ランドレベルに比してより低いレベルとなる。(ランドレベル−ピットレベル)が変調振幅と呼ばれる。変調度は、(I8H−I8L)/I8Hで定義される。アシンメトリは、光ディスクの再生波形における最長ピットのランド/ピットの変調レベルの平均値(I8H+I8L)/2と最短ピットのランド/ピットの変調レベルの平均値(I2H+I2L)/2の差を最長ピットの変調振幅で規格化したパラメータのことであり、下記の式で定義される。
〔(I8H+I8L)−(I2H+I2L)〕/〔2×(I8H−I8L)〕
最短ピットのサイズが大きくてその変調レベルの平均値が最長ピットの変調レベルの平均値より低くなる方向を、アシンメトリ(+)と定義する。勿論、これらの平均値が等しくてアシンメトリが0であることが好ましい。規格として例えば−10〜+15%のアシンメトリが規定されている。
所定の位置例えばダミーパターントラックの位置に対して45°〜50°の入射角で斜めにレーザ光が入射される。25Gバイトの容量の高密度光ディスクの場合のトラックピッチが320nmである。半径方向において、1本または所定本数のトラック単位で交互にピットが形成されている原盤21の面に対して上述した波長のレーザ光を入射すると、原盤21が反射型回折格子として機能し、0次光L0と1次光L1とが発生する。
実際の入射角をどのような値に設定するかは、1次光を極力短い光路長で受光するためである。この理由は、モニタポイントからフォトディテクタまでの距離が短い程、原盤に偏芯が存在した場合に、その影響でモニタ部分がずれることで回折方向がずれ、フォトディテクタに入るべき光が外れる可能性を極力小さくするためである。また、一つのアーム31にモニタ部33を構成する光学素子を搭載し易い利点もある。
0次光L0は、入射角と等しい反射角で反射され、フォトディテクタ33bによって受光され、0次光L0の強度に応じたレベルの検出信号がフォトディテクタ33bから得られる。1次光L1の強度は、フォトディテクタ33cによって検出される。1次光L1の強度は、現像後のピットの開口の大きさによって変化する。現像不足ではピットの開口が基準値より小さくなり、現像過多ではピットの開口が基準値より大きくなる。一実施形態では、現像の進行の度合い(適宜、現像レベルと称する)を上述したアシンメトリから検出するようにしている。
図5は、アシンメトリと現像レベルの関係の一例を示すグラフである。横軸がアシンメトリの値であり、規格値の範囲(−10〜+15%)が示されている。縦軸が現像レベルである。現像レベルは、反射回折光量比I1/I0(%)で表される。I0は,フォトディテクタ33bによって検出された0次光L0の強度を示す信号である。I1は,フォトディテクタ33cによって検出された1次光L1の強度を示す信号である。I1をI0で除算するのは、正規化のためである。
図5に示す例では、規格値の下限に近い−7%の時に、I1/I0が12%であり、適切な5%の時に、I1/I0が16.4%であり、上限値以上の17%の時に、I1/I0が20.4%である。予め図5のグラフに示す関係が得られるように、ゲイン等が調整されている。また、図5に示す関係は、例えばデータのテーブルとして制御装置のメモリに格納されている。現像処理時にモニタ部33から得られる現像レベルのデータから現像の進行の程度を判定することできる。
次に、この発明の一実施形態の現像方法の流れについて説明する。一実施形態においては、定時間現像法と追加現像法を行っている。定時間現像法は、現像時間を予め定めた所定の時間とするものである。追加現像法は、現像工程における現像時間が想定された現像完了時間より短いものとされ、現像工程後にさらに現像工程が追加される現像方法である。追加現像法では、現像工程の後に、現像の進行度合いを判定する判定工程を設け、判定工程において、現像の進行度合いが設定されたものに到達するまで現像工程が追加的になされる。追加現像法は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)等の遷移金属の不完全酸化物レジストを使用した場合、反応速度が遅くなるために、現像時間が長くなる現像方法において可能となる現像方法である。
図6は、追加現像が可能なことを示す実験データである。現像液として、NMD−32を使用し、現像温度を28℃とし、現像時間を8分、追加5分(合計13分)、追加5分(合計18分)としている。モニタ部33の出力信号からアシンメトリを計算した結果が縦軸に示されている。
第1段階の現像が終了した時点では、アシンメトリ値が0.04(4%)であり、第2段階の現像が終了した時点では、アシンメトリ値が0.15(15%)であり、第3段階の現像が終了した時点では、アシンメトリ値が0.22(22%)である。例えば目標値を0.1(10%)とすると、規格値の上限の0.15を超えない範囲で、目標値に最もアシンメトリ値が近い第2段階までの現像が良好なことが分かる。
図5に示すように、アシンメトリの10%は、反射回折光量比I1/I0が18%に対応するので、モニタ部33のフォトディテクタ33bおよび33cの出力信号からアシンメトリを知ることができ、所望のアシンメトリになるように現像時間が制御される。
図7は、現像処理の流れを示す。被処理原盤21がスピンテーブル22に取り付けられてからプリリンス工程S1がなされる。リンス水(純水)によって原盤21が洗浄される。リンス水の流量が1000〜1500mlとされる。原盤21が100〜500rpm程
度で回転され、1〜2分間リンス処理がなされる。
次に、現像工程S2がなされる。現像液の流量が300〜800mlとされる。原盤21が100〜500rpm程度で回転され、第1段階の現像がなされる。例えば終了予想が
10分間とすると、8分程度の現像時間が第1段階として設定される。8分間が経過すると、現像液の供給が停止され、原盤21の回転が維持された状態で、リンス水を供給するリンス工程S3がなされる。リンス時間は、1〜5分間程度とされる。
設定時間が経過すると、リンス水の供給が停止され、ノズル28aが取り付けられている現像アーム26がスピンチャンバー24上から退避され、スピン乾燥工程S4がなされる。スピン乾燥工程S4では、原盤21を高速回転させて、現像液が振り切られる。回転数は、速い程効果的であるが、例えば1,000〜2000rpmの回転数で1〜10分程
度スピン乾燥がなされる。なお、この際に、窒素ブロー、除電ブロー等を併用することも効果的である。
スピン乾燥工程S4が終了した段階で、モニタリング工程S5において、現像の進行度合いが測定される。モニタリング時には、現像モニタアーム31がスピンチャンバー24上にモニタ部33が位置するように回転され、また、スピンテーブル22が上昇して測定が実施される。モニタ位置は、上述したように、原盤21の記録信号領域内の所定の半径位置、または記録信号領域の外側に予め形成したモニタ信号部である。
モニタリング工程S5において、モニタ部33の出力信号から反射回折光量比I1/I0が求められ、光量比に基づいて現像の進行度合いを知ることができる。モニタリング工程S5の測定結果から追加現像が必要か否かが判定工程S6で判定される。例えば反射回折光量比が17%となる時点を現像終了時点と設定しており、モニタリングの結果、測定結果の光量比が15%であったとすると、2.0%不足していることが判定工程S6で分かる。この判定結果に基づいて、工程S1(プリリンス)から再び追加現像処理がなされる。
上述したのと同様に、現像工程S2、リンス工程S3、スピン乾燥工程S4、モニタリング工程S5を行い、測定結果がほぼ17%となると、現像終了と判定される。その場合には、ポストリンス工程S7がなされる。ポストリンス工程S7では、原盤21が100〜500rpm程度で回転され、1〜2分間リンス処理がなされる。次に、スピン乾燥工程
S8がなされる。例えば1,000〜2000rpmの回転数で1〜10分程度スピン乾燥
がなされる。以上の工程で現像処理が完了し、スピンテーブル22が上昇し,スピンチャンバー24から原盤21が取り出される。
追加現像は、現像不足を補うのに必要な現像時間を分割して追加現像時間を例えば1分間の固定時間とし、終了後に再度モニタを行い、光量比が現像終点の例えば17%に到達するまで、何回も追加現像処理を繰り返す方法で行うことができる。上述した例のように、現像終点の17%に対して2.0%不足している場合には、2回の追加現像処理がなされる。実際には、追加現像の回数を予め所定回数例えば3〜5回に設定し、この所定回数を繰り返しても光量比が現像終点の値に到達しない場合には、異常と判定し、アラームを発生するようになされる。
追加現像の他の方法も可能である。上述した例のように、現像終点の17%に対して2.0%不足している場合には、現像不足の2.0%に必要な現像時間を求め、その現像時間の処理を行うように自動的に制御すれば良い。例えば現像の初期、中期、後期のそれぞれで現像速度を予め実験で求めておき、この現像の速度曲線と、測定した反射回折光量比に応じて追加現像時間が設定される。
さらに、上述した追加現像処理は、現像処理を終了して、現像の結果をモニタして追加現像を行うか否かを判定している。しかしながら、現像中に専用モニタ信号部を同時にモニタし、反射回折光量比が予め設定した値に到達した時点で、現像液の供給を停止し、それと同時にリンス水の供給を開始することも考えられる。
この方法では、原盤表面を現像液が流れている状態でモニタを行うことが必要となり、現像液による精密な測定の妨害を排除するために、モニタ信号部付近のみを窒素ブロー(吹きつけ)によって現像液を排除し、原盤の表面を露出させることが必要となる。しかしながら、窒素ブローの吹きつけが信号領域内の現像の進行に影響しないようにする必要があり、また、モニタ信号部の現像の進行の度合いが信号領域内と相違するために、現像終点の精密な制御ができない問題がある。
以下、実施例−1について説明する。
25Gバイト容量の高密度光ディスク(ROMディスク)の原盤を一定時間現像法で作製し、良好な結果を得た。
1)レジスト基板の準備
8インチシリコンウェハー上にタングステン不完全酸化物レジスト(W:30mol%、
O:70mol%)を70nm厚成膜。成膜については予め上述した組成比率の酸化物ター
ゲットを準備し、Arガスを用いたRFスパッタ法で実施した。
2)レジスト基板に対して高密度光ディスク仕様の信号系で、カッティッグ露光を実施。露光用レーザは、レーザダイオード(波長405nm)、レーザパワー約10mW。対物レンズのNA=0.85、線速度4.9m/sec、トラックピッチ320nmの条件で
カッティッグ露光を実施。
3)現像工程
・現像液:東京応化工業製 NMD−3(TMAH 2.38%)
・現像液タンク:容量25リットルで、現像液20リットルをセット
・現像液温度:28℃(タンク内にケミカルヒータ、温度センサーを設置)
・ポンプ循環:5リットル/min(ダイヤフラム式ケミカルポンプ使用)
・現像液供給:0.5リットル/min
・現像液およびリンス水の供給:1本のスイング式アームにセットし、プロセス時に液供給が被現像体となる原盤の回転中心の位置になるようにする
・原盤の回転数および処理時間:現像時300rpm−10min、リンス時300rpm−3min、スピン乾燥時1500rpm−3min
現像モニタを実施せずに終了し、その後、ニッケル電鋳装置にセットして300μm厚のメッキを施すことによって、成形用金型(スタンパー)を作製した。
以上の方法を10回繰り返すことによって10枚のスタンパーを作製し、実際に射出成形を行い、高密度光ディスクを作製して信号値の安定性を評価した。ピットとランドの比率を示すアシンメトリ値は、面内平均値が5〜10%の範囲内に収まった。規格値−10〜15%に対しては問題のないことを確認した。なお、レジスト成膜、カッティッグ露光および現像の一連の工程は、1台の自動装置で実施した。
さらに、その後のテストにおいて、基本的に本実施例によって100枚以上の原盤に対する処理を最初にセットした20リントルの現像液をそのまま繰り返し使用し続けても問題なく作製可能であることを確認した。100枚以上と記したのは、120枚を超えた時点においても、まだ、使用可能な状態を維持し続け、現像液の現像能力、現像速度の低下が見られないためである。
次に、実施例−2について説明する。
実施例−2は、25Gバイト容量の高密度光ディスク(ROMディスク)の原盤を追加現像法で作製するものである。すなわち、実施例−1に対して、1回目の現像時間を7分とし、反射回折光量比が17.0%を超えるまで実施をした。
実施例−1と同様に10枚のスタンパーを作製し、実際に射出成形を行い、高密度光ディスクを作製して信号値の安定性を評価した。ピットとランドの比率を示すアシンメトリ値は、面内平均値が6〜8%の範囲内に収まり、精密な制御に追加現像法が効果的であることを確認した。なお、レジスト成膜、カッティッグ露光および現像の一連の工程は、実施例−1で使用したものと同一の1台の自動装置で実施した。
また、実験は、未だ実施していないが、追加現像法に関する実施例−2から、1回目の現像後に反射回折光量比の設定値17%に対する差に相当する時間分を2回目で実施する方法も可能であることは容易に推測できる。この方法は、追加現像の回数を1回とすることができる可能性があり、工程時間の短縮に有効である。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えばこの発明は、読み出し専用ディスクに限らず、記録可能なディスクに対しても適用することができる。また、ディスクに限らず、微細加工によって構造体を作製する場合に対しても適用できる。
この発明を適用できる光ディスクの一例を示す略線図である。 スタンパの製造工程を示す略線図である。 この発明の一実施形態による現像装置の構成を示す断面図である。 現像装置の一部の断面図である。 アシンメトリと現像レベルの関係の一例を示すグラフである。 現像時間とアシンメトリの関係の一例を示すグラフである。 この発明の一実施形態による現像方法の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
21・・・原盤
22・・・スピンテーブル
24・・・スピンチャンバー
26・・・現像アーム
31・・・現像モニタアーム
33・・・モニタ部
41・・・現像液を貯えるタンク
43・・・ポンプ

Claims (7)

  1. 基板上に遷移金属の不完全酸化物からなる無機レジストが成膜され、露光によって潜像が上記無機レジストに形成された原盤が回転され、上記原盤の上記無機レジストに対して2分以上の現像時間、現像液を供給する現像工程と、
    上記現像工程における上記現像時間が想定された現像完了時間より短いものとされ、上記現像工程後にさらに追加される追加現像工程と、
    リンス水により現像後の上記原盤を回転させながら洗浄するリンス工程と、
    上記洗浄後の上記原盤を上記現像工程、上記追加現像工程および上記リンス工程に比してより高速で回転させて乾燥させる乾燥工程とからなり、
    上記現像工程および上記追加現像工程で使用される上記現像液は、タンクに貯えられており、使用後の上記現像液が上記タンクに戻される現像方法。
  2. 請求項1において、
    上記現像工程の後に、現像の進行度合いを判定する判定工程を設け、上記判定工程において、現像の進行度合いが設定されたものに到達するまで上記追加現像工程がなされる現像方法。
  3. 請求項1において、
    上記追加現像工程は、現像不足を補う現像を1回行うものである現像方法。
  4. 請求項1において、
    上記追加現像工程は、現像不足を補う現像を複数回の現像工程に分割して行うものである現像方法。
  5. 請求項2において、
    上記判定工程は、上記原盤の表面にレーザ光を照射し、上記表面で反射された0次光と1次光をそれぞれ検出し、検出された上記0次光と上記1次光の光量の比によって、現像の進行度合いを判定する現像方法。
  6. 基板上に遷移金属の不完全酸化物からなる無機レジストが成膜され、露光によって潜像が上記無機レジストに形成された原盤を回転させる回転テーブルと、
    上記回転テーブルが収納されるスピンチャンバーと、
    上記スピンチャンバーの上方から回転している上記原盤の表面に、合計して2分以上の現像時間、現像液を供給する現像液供給部と、
    上記スピンチャンバーの上方から回転している上記原盤の表面にリンス水を供給するリンス水供給部と、
    上記現像液供給部に対して現像液を供給し、使用済みの現像液を上記スピンチャンバーから回収して貯えるタンクとからなる現像装置。
  7. 請求項6において、
    上記原盤の表面にレーザ光を照射し、上記表面で反射された0次光と1次光をそれぞれ検出するモニタ部を備え、
    上記モニタ部によって検出された上記0次光と上記1次光の光量の比によって、現像の進行度合いを判定する現像装置。
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