JP2006343109A - 電力測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全かつ正確に電力を測定でき、しかも小型化および低価格化を実現し得る電力測定装置を提供する。
【解決手段】電線100との容量結合を介して電圧Vを検出して誘導電圧Vvを出力する電圧測定プローブ2と、誘導電圧Vvについての電圧波形の位相を補正する制御部42(位相補正部)とを備え、制御部42は、電圧Vの電圧波形と同相の第2の波形および誘導電圧Vvの電圧波形の位相差φdに基づいて、誘導電圧Vvの電圧波形の位相を補正して電圧Vの電圧波形とした後に、電圧Vの電圧波形と電流Iの電流波形とに基づいて電力を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線に印加されている電圧の電圧波形とその電線を流れている電流の電流波形とに基づいて電力を測定する電力測定装置に関するものである。
この種の電力測定装置として、出願人は、特開2000−338147号公報において、負荷で消費される電力を三相3線2電力計法によって算出する電力測定装置を開示している。この電力測定装置では、測定対象の3本の電線の各々にクリップを電気的に接続して各電線に印加されている電圧を測定する。また、この電力測定装置では、電線に非接触で電流を測定可能なクランプ式の電流計を用いて測定対象の3本の電線の中から2本の電線について流れている電流を測定する。この場合、この電力測定装置では、測定した電圧および電流を用いた電力算出処理を行うことによって負荷で消費されている電力が算出される。
一方、実開平6−28748号公報には、非接触方式で交流商用ラインの交流電圧を測定する非接触交流電圧計が開示されている。この非接触交流電圧計では、交流商用ラインの被覆にピックアップを被せることにより、交流商用ラインとピックアップとを容量結合させる。この場合、この非接触交流電圧計では、このピックアップに接続された演算増幅器の出力電圧を測定することにより、交流商用ラインに印加されている電圧が算出される。
特開2000−338147号公報(第2〜6頁、第10図) 実開平6−28748号公報(第4頁、第1図)
ところが、特開2000−338147号公報に開示されている電力測定装置には、以下の解決すべき課題がある。すなわち、この電力測定装置では、電圧を測定するためのクリップを電気的に電線の導線に接続している。このため、この電力測定装置には、クリップを導線に接続する際に、作業者が導線に接続したクリップの金属部分に触れるおそれがある。また、この電力測定装置では、電線に高電圧が印加されているときには、クリップを介して高電圧が直接的に入力されるため、その電圧に耐えることができる回路構成を採用しなければならず、回路構成が複雑化するおそれがある。したがって、この電力測定装置には、回路構成の複雑化に伴い、装置の小型化や低価格化が困難になるおそれもある。
一方、実開平6−28748号公報に開示された非接触交流電圧計では、交流商用ラインとピックアップとを容量結合させて電圧を測定しているため、電線に印加されている電圧と測定した電圧との位相が容量結合による微分特性により大幅にずれて測定される。したがって、この非接触交流電圧計によれば、測定した電圧を用いて電力を算出するときに、この位相のずれによって電力を正確に算出することが困難となるという問題点がある。
本発明は、かかる解決すべき課題に鑑みてなされたものであり、安全かつ正確に電力を測定でき、しかも小型化および低価格化を実現し得る電力測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の電力測定装置は、電線に印加されている電圧の電圧波形と当該電線を流れている電流の電流波形とに基づいて電力を測定する電力測定装置であって、前記印加されている電圧を前記電線との容量結合を介して検出して検出信号を出力する電圧測定プローブと、前記検出信号についての第1の波形の位相を補正する位相補正部とを備え、前記位相補正部は、前記印加されている電圧の電圧波形と同相の第2の波形および前記第1の波形の位相差に基づいて、当該第1の波形の位相を補正して前記電圧波形とする。
請求項2記載の電力測定装置は、請求項1記載の電力測定装置において、前記第1の波形の電圧値に基づいて前記印加されている電圧の電圧波形についての電圧値を算出する演算部を備え、前記演算部は、前記位相補正部によって位相補正された前記電圧波形と、予め設定された補正係数とを乗算して前記印加されている電圧の電圧波形についての電圧値を算出すると共に、当該算出した電圧値と前記電流波形の電流値とに基づいて前記電力を算出する。
請求項1記載の電力測定装置によれば、位相補正部が、印加されている電圧の電圧波形と同相の第2の波形および第1の波形の位相差に基づいて第1の波形の位相を補正して電線に印加されている電圧の電圧波形とすることにより、電線の導線に電圧測定プローブを電気的に直接的に接続することなく検出した検出信号についての第1の波形から、印加されている電圧の位相を正確に算出することができる。したがって、この電力測定装置によれば、電線を介して供給されている電力を安全かつ正確に算出することができる。また、この電力測定装置によれば、電線に印加されている電圧を電線との容量結合(正確には電線の導線との容量結合)を介して検出することにより、印加されている電圧が高電圧のときに、その高電圧が電力測定装置に直接的に入力されないため、簡易な回路構成を採用することができる結果、装置の小型化や低価格化を図ることができる。
また、請求項2記載の電力測定装置によれば、位相補正した電圧波形と予め設定された補正係数とを乗算して印加されている電圧の電圧波形についての電圧値を算出すると共に、算出した電圧値と電流波形の電流値とに基づいて電力を算出することにより、電線を介して供給されている電力をより正確に算出することができる。
以下、本発明に係る電力測定装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、電力測定装置1の構成について、図面を参照して説明する。この電力測定装置1は、図1に示すように、例えば電線100に被覆された絶縁被覆102の上から測定した電圧の波形および電流の波形に基づいて電力を測定するのに用いられ、電圧測定プローブ2、電流測定プローブ3および本体部4を備えて構成されている。
電圧測定プローブ2は、図2に示すように、一対のクリップ片21a,21b、および一対の電圧センサ22a,22bを備え、一対のクリップ片21a,21bによって電線100を挟持可能なクリップ状に構成されている。また、クリップ片21a,21bは、絶縁体である樹脂材料で形成され、これらの内部において両者間に掛け渡されたV字状のねじりコイルバネによって常時閉状態になるように付勢されている。
電圧センサ22a,22bは、クリップ片21a,21bにおける電線100を挟持する箇所の内側に電線100の断面円形の形状に沿うように曲げられた状態に形成されている。また、電圧センサ22a,22bの各々は、絶縁シートを挟んだ状態で重ねられた2枚の金属箔(例えば、銅箔)およびこれらを覆う2枚の絶縁カバー(いずれも図示せず)でそれぞれ構成されている。また、電圧センサ22a,22bは、各金属箔に図示しないケーブルが接続されることによって本体部4に接続される。この場合、重ねられた2枚の金属箔のうちの電線100側の金属箔がセンサ電極として機能して、他方の金属箔がシールド電極として機能する。また、電圧測定プローブ2によって挟持された電線100に交流電圧V(以下、単に「電圧V」ともいう)が印加されて交流電流I(以下、単に「電流I」ともいう)が流れているときには、電圧センサ22a,22bと導線101とが容量結合されることにより、電圧センサ22a,22bには振幅が電圧Vに比例する誘導電圧Vvが誘起される。したがって、電圧センサ22a,22bは、容量結合によって検出した誘導電圧Vvを本発明における検出信号として出力する。なお、この誘導電圧Vvは、電線100に印加されている電圧Vよりも位相が約90度進んだ状態で検出される。
電流測定プローブ3は、図1に示すように、略円形に形成されると共に先端が開閉自在に構成されたクランプ部31と、クランプ部31の内部に配設されて鉄心に巻線を巻き付けたコイルで構成された電流センサ(図示せず)とを備えている。この場合、電流センサは、クランプ部31で電線100を挟み込んだ状態において、挟み込んだ電線100を流れている電流Iを検出してその電流値に振幅が比例する電流対応信号Viを検出信号として本体部4に出力する。なお、この電流対応信号Viは、電圧測定プローブ2によって出力される誘導電圧Vvとは異なり、電線100を流れている電流Iと位相が同じ状態(同相)で検出される。
本体部4は、図1に示すように、入力部41、制御部42、記憶部43、操作部44および表示部45を備えて構成されている。入力部41は、バッファ、レンジアンプおよびA/Dコンバータなどで構成され、電圧測定プローブ2および電流測定プローブ3からそれぞれ出力された誘導電圧Vvおよび電流対応信号Viをサンプリングしてデジタル信号に変換して、誘導電圧Vvおよび電流対応信号Viの各波形を示す波形データDv,Diを制御部42に出力する。なお、入力部41は、入力した誘導電圧Vvおよび電流対応信号Viに対して、必要な周波数帯域の信号だけを通過させたり(フィルタリング)、必要に応じて増幅する。
制御部42は、本発明における位相補正部に相当し、検出された誘導電圧Vvについての電圧波形(本発明における第1の波形)、および電線100に実際に印加されている電圧Vの電圧波形と同相の波形(本発明における第2の波形)に基づいて、両波形の位相差φdを算出する。また、制御部42は、入力した波形データDvと波形データDi(図5参照)とを記憶部43に記憶させる。この場合、制御部42は、誘導電圧Vvの電圧波形を位相差φdに基づいて補正して電線100に印加されている電圧Vの電圧波形とする。これにより、電圧Vの電圧波形と誘導電圧Vvの電圧波形との位相差φdが相殺される、つまり、誘導電圧Vvの電圧波形が位相差φdだけ遅らされて両電圧V,Vvの電圧波形の位相が一致して同相となる。また、制御部42は、位相差φdだけ遅らせた誘導電圧Vvの電圧波形を示す波形データDv1を記憶部43に記憶させる。さらに、制御部42は、本発明における演算部に相当し、位相差φdで位相補正した電圧波形(波形データDv1、図6参照)に基づいて、電線100に印加されている電圧Vの電圧波形についての電圧値を算出すると共に、算出した電圧値と電線100を流れている電流Iの電流波形の電流値とに基づいて電力を算出する。
記憶部43は、制御部42から入力された位相差φdや各波形データDv,Di,Dv1などを記憶する。操作部44は、作業者によって操作された操作内容に応じた指示信号を制御部42に出力する。表示部45は、制御部42による制御に従い、誘導電圧Vvの波形、波形データDv1に基づく波形、および電流対応信号Viの波形などを表示する。
次に、電線100を介して供給されている電力を電力測定装置1を用いて測定する測定方法について、図面を参照して説明する。
まず、電圧測定プローブ2を用いて検出した誘導電圧Vvの波形と電線100に実際に印加されている電圧Vの波形との位相差φdを算出する。この際に、使用者は、図3に示すように、例えば50Hzの交流の電圧Vsを出力する交流電源200に接続されている電線300に電圧測定プローブ2を接続する。この場合、電圧測定プローブ2は、電線300を挟持した状態において、電線300に印加されている電圧Vsに起因して誘起される誘導電圧Vvsを検出して本体部4に出力する。なお、この際に、使用者は、本体部4の電流測定プローブ3の入力端子と交流電源200の出力部とを電流測定プローブ3に代えて接続ケーブルで接続することにより、交流電源200から出力される電圧Vsを擬似的に電流対応信号Visとして本体部4に入力させる。これにより、電線300に印加されている電圧Vs(および電線300を流れている電流Is)と同相(φd=0°)の電流対応信号Visが本体部4に入力される。次いで、使用者は、操作部44を操作することにより、入力部41に入力されている誘導電圧Vvsおよび電流対応信号Visをサンプリングさせて波形データDvs,Disを記憶部43の所定のアドレスに順次に記憶させる。
次いで、制御部42は、図4に示すように、記憶部43に記憶されている波形データDvs,Disに基づいて、誘導電圧Vvsの波形および電流対応信号Visの波形を表示部45に表示させる。この際に、制御部42は、波形データDvs,Disに基づいて、誘導電圧Vvsの電圧値が0VになるゼロクロスポイントP1のアドレスと、電流対応信号Visの電流値が0A(実際には電圧値が0V)になるゼロクロスポイントP2のアドレスとを算出する。なお、誘導電圧Vvsの波形は電線300に印加されている電圧Vsの波形よりも位相が進んだ状態で検出されるため、制御部42は、いずれか1つのゼロクロスポイントP2とそれよりも前にサンプリングされたゼロクロスポイントP1とのアドレスの2つを選択する。続いて、制御部42は、2つのゼロクロスポイントP1,P2のアドレスの差分を算出する。これにより、制御部42は、その差分を位相差φdに換算して算出すると共に、算出した位相差φdを記憶部43に記憶させる。
次に、使用者は、図1に示すように、電線100を電圧測定プローブ2で挟持すると共にその電線100を電流測定プローブ3で挟み込む。この状態において、本体部4には、電線100に印加されている電圧Vによって誘起される誘導電圧Vvが入力されると共に、その電線100を流れている電流Iの電流値と振幅が比例する電流対応信号Viが入力される。この際に、使用者は、操作部44を操作することにより、入力部41に入力されている誘導電圧Vvおよび電流対応信号Viをサンプリングさせて波形データDvおよび波形データDiを記憶部43に記憶させる。
次いで、制御部42は、図5に示すように、記憶部43に記憶されている波形データDvおよび波形データDiに基づいて、誘導電圧Vvの波形および電流対応信号Viの波形を表示部45に表示させる。この際に、制御部42は、記憶部43に記憶されている誘導電圧Vvの波形データDvに基づいて、波形データDvのゼロクロスポイントP3のアドレスを算出する。次いで、制御部42は、記憶部43に記憶されている位相差φdを読み込むと共に、その位相差φdに相当するアドレス分だけ波形データDvの位相を遅らせる位相補正を実行する。続いて、制御部42は、図6に示すように位相補正した波形データDv1を記憶部43に記憶させる。
次に、制御部42は、図7に示す電圧値補正処理60を実行して、位相補正した波形データDv1の電圧値を補正することにより、電線100に印加されている電圧Vの電圧波形を求める。この際に、使用者は、例えば、図1に示すように、DMM(Digital Multi Meter)51を用いて、このDMM51に接続されているテストリード棒52を導線101に接触させて、電線100に印加されている電圧Vの実効値を測定すると共に、操作部44を操作してその実効値を入力する。これにより、制御部42は、入力された電圧Vの実効値を基準電圧V1として設定する(ステップ61)。次いで、制御部42は、電圧値の補正の要否の選択画面を表示部45に表示させる(ステップ62)。この際に、使用者は、電圧値を補正するか否かを判断して操作部44を操作する。続いて、制御部42は、操作部44からの指示に従って電圧値を補正するか否かを判別し(ステップ63)、電圧値を補正すると判別したときには、位相補正した波形データDv1を読み込むと共に、その波形データDv1の波形についての実効電圧V2を算出する(ステップ64)。次いで、制御部42は、ステップ61において設定した基準電圧V1を実効電圧V2で除算して補正係数K(V1/V2)を算出する(ステップ65)。続いて、制御部42は、記憶部43に記憶されている波形データDv1の電圧値に補正係数Kを乗算することによって波形データDv1を波形データDv2(図8参照)に補正する(ステップ66)。次いで、制御部42は、電圧値を補正した波形データDv2を電圧Vの電圧波形として記憶部43に記憶して、この電圧値補正処理60を終了する。以上により、電線100に印加されている電圧Vの電圧波形についての正確な電圧値が算出される。
一方、ステップ62において電圧値を補正しないと判別したときには、制御部42は、ステップ61において設定した基準電圧V1が実効電圧となるように記憶部43に記憶されている波形データDv1の電圧値を設定して(ステップ67)、波形データDv2として記憶部43に記憶させる。この場合、電圧値を補正しないときには、使用者は、DMM51による電圧測定を行うことなく、操作部44を操作して基準電圧V1を設定することもできる。以上により、この電圧値補正処理60を終了する。
この後、制御部42は、電線100を介して供給されている電力を算出する。この際に、制御部42は、電線100に印加されている電圧Vの電圧波形を示し記憶部43に記憶されている波形データDv2と、電線100を流れている電流Iの電流波形を示し同じく記憶部43に記憶されている波形データDiとをそれぞれ乗算することにより、電線100を介して供給されている電力を求める。次いで、求めた電力を表示部45に表示させる。以上により、電力測定が終了する。
このように、この電力測定装置1によれば、電流対応信号Visの電流波形を示す波形データDisと、誘導電圧Vvsの電流波形を示す波形データDvsとの位相差φdに基づいて、誘導電圧Vvの波形データDvの位相を補正して電線100に印加されている電圧Vの電圧波形とすることにより、電圧測定プローブ2によって導線101に電気的に直接的に接続することなく検出した誘導電圧Vvの波形データDvから電圧Vの位相を正確に算出することができる。したがって、この電力測定装置1によれば、電線100を介して供給されている電力を安全かつ正確に算出することができる。また、この電力測定装置1によれば、電線100に印加されている電圧Vを電線100との容量結合を介して検出することにより、電圧Vが高電圧のときに、その高電圧が入力部41に直接的に入力されないため、簡易な回路構成を採用することができる結果、装置の小型化や低価格化を図ることができる。
また、この電力測定装置1によれば、位相補正した誘導電圧Vvの波形データDv1と予め設定した補正係数Kとを乗算して電圧Vの電圧波形の電圧値を算出すると共に、算出した電圧値と電流Iについての電流波形の電流値とを乗算することにより、電線100を介して供給されている電力をより正確に算出することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、記憶部43に記憶されている波形データDv1の電圧値を電圧値補正処理60によって補正する構成について説明したが、高い精度が求められないときには、補正を行うことなく、波形データDv1と波形データDiとに基づいて電力を算出することもできる。また、電圧波形を示す波形データDv2と、電流波形を示す波形データDiとの乗算によって電力を算出する方法について説明したが、波形データDv2(またはDv1)と波形データDiとによって力率を算出することによってスカラー的に電力を算出することもできる。この場合、位相補正した電圧波形(波形データDv1)と電流波形(波形データDi)との位相差の角度を算出すると共に、電圧および電流の各実効値をそれぞれの振幅から算出し、電圧の実効値と電流の実効値と位相差の角度の余弦値とを乗算することによって電力を算出する。
さらに、本例では導線101が絶縁被覆102で覆われている電線100の誘導電圧Vvを検出しているが、これに限らない。例えば、電圧測定プローブ2のクリップ片21a,21bを絶縁体で形成しているため、絶縁被覆102で覆われていない導線101についての誘導電圧Vvを検出することもできる。この場合においても、導線101と電圧センサ22a,22bとが電気的に直接的に接続されていないため、安全に電力を測定することができる。
また、制御部42がソフトウェア的に処理して本発明における位相補正部の機能を実現して誘導電圧Vv(波形データDv)の電圧波形の位相を補正する構成について説明したが、これに限らない。例えば、積分回路を付加することによって位相補正部の機能をハードウェアで構成することもできる。
さらに、電圧値補正処理60において電圧値を補正する際に、DMM51を用いて測定した電圧Vの実効値を基準電圧V1として設定する例について説明したが、これに限らない。例えば、電線100に印加されている電圧が商用交流のように電圧値が比較的に一定値に規定されているときなどには、DMM51を用いた測定を行うことなく、その規定値(例えば100V)を予め設定しておくことができる。
また、波形データDvおよび波形データDiを取得した後に波形データDv1の電圧値を補正する例について説明したが、予め補正係数Kを算出しておき、誘導電圧Vvの波形データDv1を検出しつつ制御部42がその波形データDv1の電圧値を補正係数Kで補正する構成を採用することもできる。
電力測定装置1および測定系のブロック図である。 電圧測定プローブ2の内部構造を示す斜視図である。 位相差φdを算出する際の電力測定装置1および測定系のブロック図である。 図3に示す電線300から検出した波形データDvs(電圧波形)および波形データDis(電流波形)の関係を示す波形図である。 図1に示す電線100から検出した波形データDv(電圧波形)および波形データDi(電流波形)の関係を示す波形図である。 位相を補正した波形データDv1(電圧波形)および波形データDi(電流波形)の関係を示す波形図である。 電圧値補正処理60を示すフローチャートである。 電圧値を補正した波形データDv2(電圧波形)および波形データDi(電流波形)の関係を示す波形図である。
符号の説明
1 電力測定装置
2 電圧測定プローブ
3 電流測定プローブ
4 本体部
22a,22b 電圧センサ
42 制御部
100,300 電線
V,Vs 電圧
Vv,Vvs 誘導電圧
I,Is 電流
φd 位相差
K 補正係数

Claims (2)

  1. 電線に印加されている電圧の電圧波形と当該電線を流れている電流の電流波形とに基づいて電力を測定する電力測定装置であって、
    前記印加されている電圧を前記電線との容量結合を介して検出して検出信号を出力する電圧測定プローブと、前記検出信号についての第1の波形の位相を補正する位相補正部とを備え、
    前記位相補正部は、前記印加されている電圧の電圧波形と同相の第2の波形および前記第1の波形の位相差に基づいて、当該第1の波形の位相を補正して前記電圧波形とする電力測定装置。
  2. 前記第1の波形の電圧値に基づいて前記印加されている電圧の電圧波形についての電圧値を算出する演算部を備え、
    前記演算部は、前記位相補正部によって位相補正された前記電圧波形と、予め設定された補正係数とを乗算して前記印加されている電圧の電圧波形についての電圧値を算出すると共に、当該算出した電圧値と前記電流波形の電流値とに基づいて前記電力を算出する請求項1記載の電力測定装置。
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