JP7198447B2 - 電力測定装置及び電力測定方法 - Google Patents

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Description

導電路に対して非接触の状態で交流電源から導電路を通して供給される電力を測定する電力測定装置及び電力測定方法
例えば、特許文献1(特開2006-343109号公報)に記載されているように、従来から、電源電圧が印加されている電線の近傍に、検出電極を非接触に配置して電線の電圧波形を検出し、電力を測定する電力測定装置が知られている。特許文献1に記載の電力測定装置では、電線とプローブとを容量結合によって繋げることで、非接触でも電圧波形が測定できる構成となっている。
しかしながら、特許文献1に記載の電力測定装置では、測定対象の導電路の電圧または電流が歪むと測定される電力の測定精度が低下する。また、電線とプローブとの結合状況が変動して電線に生じている電圧とプローブに生じる電圧との関係が変動すると、特許文献1の電力測定装置では電力の測定精度が低下する場合がある。
導電路に非接触の状態で、導電路を通じて供給される電力を測定する電力測定装置には測定精度を向上するという課題がある。
第1観点の電力測定装置は、電圧検出部と、電流検出部と、電力算出部とを備える。電圧検出部は、交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源から電力を供給する導電路の交流電圧を非接触の状態で検出して、導電路の交流電圧の電圧波形に関する第1データを出力する。電流検出部は、導電路を流れる交流電流を非接触の状態で検出して、導電路の交流電流の電流波形に関する第2データを出力する。電力算出部は、第1データ及び第2データを入力し、第1データが示す電圧波形の第1瞬時電圧を所定値に基づいて変換して生成された第2瞬時電圧と、第2データが示す電流波形の瞬時電流との積から、導電路の有効電力を算出する。
第1観点の電力測定装置は、規定されている所定値を用いることにより、非接触で交流電圧を検出することによる電力算出への影響を抑えることができ、また第2瞬時電圧と瞬時電流との積から有効電力を算出することで高調波の影響を考慮することができるので、電力の測定精度が向上する。
第2観点の電力測定装置は、第1観点の電力測定装置であって、所定値は、交流電源の交流電圧の実効値またはピーク値であり、電力算出部は、導電路の有効電力の算出において、所定値に対する電圧波形が示す実効値またはピーク値の比率に基づいて、第1瞬時電圧を第2瞬時電圧に変換する。
第2観点の電力測定装置は、導電路の周囲の環境変化による所定値に対する電圧波形が示す実効値またはピーク値の比率の変化を高調波に反映させることができ、電力の測定精度を向上させることができる。
第3観点の電力測定装置は、電圧検出部と、電流検出部と、電力算出部とを備える。電圧検出部は、交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源から電力を供給する導電路の交流電圧を非接触の状態で検出して、導電路の電圧の電圧波形に関する第1データを出力する。電流検出部は、導電路を流れる交流電流を非接触の状態で検出して、電流波形に関する第2データを出力する。電力算出部は、第1データ及び第2データを入力し、第2データが示す電流波形の交流電流の大きさと、所定値と、第1データから得られる電圧波形の基本波と第2データから得られる電流波形の基本波との位相差とから、導電路の有効電力を算出する。
第3観点の電力測定装置は、規定されている所定値を用いることで電圧に高調波が重畳した場合でも電力算出への高調波の影響を抑えることができ、また位相差に電流波形の基本波を用いることでノイズによる位相差の誤差を抑制できるので、電力の測定精度が向上する。
第4観点の電力測定装置は、第1観点から第3観点のいずれかの電力測定装置であって、電圧検出部は、プローブと、入力部と、差動アンプと、調整器とを有する。プローブは、導電路に対して非接触に配置される電極を持ち、導電路と電極との間に容量成分を含むインピーダンスを生じさせる。入力部は、プローブに接続され、電極の電位に基づいて導電路の交流電圧の波形に応じた入力信号を発生させる。差動アンプは、入力部が発生させる入力信号を増幅して第1データである出力信号を出力する。調整器は、差動アンプの出力信号の大きさに基づいて差動アンプのゲイン及び入力部が発生させる入力信号の大きさのうちの少なくとも一方を調整し、差動アンプの出力信号の大きさを所定範囲内に収める。
第4観点の電力測定装置は、周囲環境の変化によってインピーダンスが大きく変化して電極の電位が大きく変化しても、調整器により、差動アンプの出力信号の大きさを所定範囲内に収めることができる。その結果、非接触電圧計測回路の計測する交流電源電圧の電圧波形の解像度の低下が抑制される。
第5観点の電力測定装置は、第4観点の電力測定装置であって、導電路は、第1電線及び第2電線を含む。プローブは、電極として第1電線と非接触に配置される第1電極及び第2電線と非接触に配置される第2電極を持ち、第1電線と第1電極との間に容量成分を含む第1インピーダンスを生じさせ、第2電線と第2電極との間に容量成分を含む第2インピーダンスを生じさせる。入力部は、第1電極と第2電極の間の電位差の波形に応じた入力信号を発生させる。
第5観点の電力測定装置は、周囲環境の変化によってインピーダンスが大きく変化して第1電極と第2電極との間に生じる電位差が大きく変化しても、調整器により、差動アンプの出力信号の大きさを所定範囲内に収めることができる。
第6観点の電力測定装置は、第4観点または第5観点の電力測定装置であって、調整器は、ゲインを最小に調整したときの差動アンプの出力信号の大きさを、ゲインを最大に調整したときの差動アンプの出力信号の大きさの2分の1よりも小さくすることができるように構成されている。
第6観点の電力測定装置では、差動アンプの入力信号が周囲環境の変化によって2倍以上に大きく変化するケースに対しても、調整器により、差動アンプの出力信号の大きさを所定範囲内に収めることができる。
第7観点の電力測定装置は、第4観点から第6観点のいずれかの電力測定装置であって、調整器が、差動アンプのゲインを決める抵抗値を、差動アンプの出力信号の大きさに基づいて変化させるプログラマブル抵抗器である。
第7観点の電力測定装置では、プログラマブル抵抗器が、差動アンプの出力信号の大きさを所定範囲内に収めるための制御を容易にする。
第8観点の電力測定装置は、第4観点から第6観点のいずれかの電力測定装置であって、入力部が、交流電源電圧を分圧するために電極に接続されている分圧回路を含む。分圧回路は、調整器によって調整されて入力信号の大きさを変化させる可変キャパシタ及び可変抵抗器のうちの少なくとも一方を持っている。
第8観点の電力測定装置では、可変キャパシタ及び可変抵抗器のうちの少なくとも一方が、差動アンプの出力信号の大きさを所定範囲内に収めるための制御を容易にする。
第9観点の電力測定装置は、第4観点から第6観点のいずれかの電力測定装置であって、入力部が、交流電源電圧を分圧するために電極に接続されている分圧回路を含んでいる。分圧回路は、調整器によって調整されて入力信号の大きさを変化させる可変キャパシタ及び可変抵抗器のうちの少なくとも一方を持っている。調整器は、差動アンプのゲインを決める抵抗値を、差動アンプの出力信号の大きさに基づいて変化させるプログラマブル抵抗器を含んでいる。調整器は、差動アンプの出力信号の大きさに基づいてプログラマブル抵抗器の抵抗値と可変キャパシタ及び可変抵抗器のうちの少なくとも一方の値とを変化させるように構成されている。
第9観点の電力測定装置では、プログラマブル抵抗器と、可変キャパシタ及び可変抵抗器のうちの少なくとも一方とは、差動アンプの出力信号の大きさを所定範囲内に収めるための制御を容易にする。
第10観点の電力測定方法は、交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源から電力を供給する導電路の交流電圧の電圧波形を非接触の状態で検出し、導電路を流れる交流電流の電流波形を非接触の状態で検出し、電圧波形が示す第1瞬時電圧を所定値に基づいて変換して第2瞬時電圧を生成し、第2瞬時電圧と電流波形が示す瞬時電流との積から、導電路の有効電力を算出する。
第11観点の電力測定方法は、交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源から電力を供給する導電路の交流電圧の電圧波形を非接触の状態で検出し、導電路を流れる交流電流の電流波形を非接触の状態で検出し、電流波形から交流電流の大きさを算出し、電流波形の基本波と電圧波形の基本波との位相差を算出し、所定値、電流波形の交流電流の大きさ、及び電流波形の基本波と電圧波形の基本波との位相差から、導電路の有効電力を算出する。
第1実施形態の電力測定装置の構成の概要と導電路との関係を示す模式図。 第1実施形態の電力測定装置の構成の一例を示す回路図。 導電路に取り付けられている3つのプローブの断面図。 第1電線に取り付けられているプローブの平面図。 第1電線に取り付けられているプローブの側面図。 入力部の構成を説明するための回路図。 プローブで検出される交流電圧の大きさを説明するためのグラフ。 第1実施形態の電力測定方法の態様を示すフローチャート。 第2実施形態の電力測定装置の構成の一例を示す回路図。 第2実施形態の電力測定方法の態様を示すフローチャート。 電力測定装置の構成の概要を示すブロック図。 プローブと電線との関係を説明するための模式的な断面図。 第3実施形態に係る電力測定装置の構成を示す回路図。 図11の非接触電圧計測回路の構成の概要を説明するための概念図。 変形例3Aに係る電力測定装置の構成を示す回路図。 第4実施形態に係る電力測定装置の構成を示す回路図。 変形例4Bに係る電力測定装置の構成を示す回路図。 第5実施形態に係る電力測定装置の構成を示す回路図。
<第1実施形態>
(1)全体構成
図1に、電力測定装置1が示されている。電力測定装置1は、交流電源900のブレーカ901に接続されている。交流電源900の交流電圧の大きさは、所定値に規定されている。この所定値は、例えば実効値で200Vである。ここでは、実効値を用いて説明するが、交流電圧の大きさは実効値には限られない。所定値が、例えばピーク値で規定されていてもよい。例えば、交流電源900は、交流電圧の大きさがピーク値で282Vに規定されているとしてもよい。また、第1実施形態では、交流電源900の交流が三相交流である場合を例に挙げて説明するが、交流電源900は二相交流など他の交流で電力を供給するものであってもよい。
交流電源900には、導電路100が接続されている。交流電源900は、導電路100を通して、空気調和機800に電力を供給する。さらに具体的には、導電路100は、空気調和機800の室外機に接続され、導電路100によって室外機に電力が供給される。
電力測定装置1は、導電路100の有効電力を測定する。導電路100の電力測定のために、電力測定装置1は、電圧検出部3と、電流検出部4と、電力算出部2とを備えている。
電圧検出部3は、交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源900から電力を供給する導電路100の交流電圧を非接触の状態で検出して、導電路100の電圧の電圧波形に関する第1データda1を出力する。電圧検出部3は、導電路100の交流電圧を非接触の状態で検出するプローブ5を有している。電圧計測部38は、プローブ5から出力される交流電圧を入力し、導電路100の交流電圧に応じた第1データda1を出力する。電流検出部4は、導電路100を流れる交流電流を非接触の状態で検出して、電流波形に関する第2データda2を出力する。電流検出部4は、導電路100を流れる交流電流を非接触の状態で検出する変流器6を有している。電流計測部48は、変流器6で変換された後の交流電流を入力し、導電路100に流れる交流電流に応じた第2データda2を出力する。
電力算出部2は、電圧検出部3が出力する第1データda1を入力し、電流検出部4が出力する第2データda2を入力する。電力算出部2は、第1データda1及び第2データda2を直接入力する場合だけでなく、第1データda1及び第2データda2の内容を間接的に入力してもよい。電力算出部2が第1データda1及び第2データda2の内容を間接的に入力する場合としては、例えば、次のような場合がある。アナログ信号で出力された第1データda1及び第2データda2をAD変換器がデジタル信号に変換し、AD変換器がデジタル信号の第1データda1及び第2データda2を電力算出部2に直接出力する場合である。第1実施形態の電力算出部2は、AD変換器25を内部に備えている。このような電力算出部2では、電圧検出部3及び電流検出部4が出力したアナログの第1データda1及び第2データda2を直接入力し、電力算出部2の内部でアナログデータからデジタルデータへの変換が行われる。
電力算出部2は、交流電流の大きさと、交流電圧の大きさと、交流電流と交流電圧の位相差から有効電力を算出する。電力算出部2は、電流波形の交流電流の大きさとして、第2データda2によって示される大きさを用いる。電力算出部2は、交流電圧の大きさとして、交流電源900の所定値を用いる。電力算出部2は、位相差として、第1データda1から得られる電圧波形の基本波と第2データda2から得られる電流波形の基本波との位相差を用いる。
電力測定装置1は、電力算出部2が算出した有効電力を、導電路100の有効電力として出力する。
(2)詳細構成
導電路100は、第1電線101、第2電線102及び第3電線103を有している。第1電線101は、交流電源900のR相に対応し、第2電線102はS相に対応し、第3電線103はT相に対応している。
(2-1)電圧検出部3
図2に示されているように、電圧検出部3は、3つのプローブ5r,5s,5tと、電圧計測部38とを有している。電圧計測部38は、入力部31と、ゲイン調整可能な増幅部35とを含んでいる。図1に示されている3つのプローブ5とR相、S相及びT相との対応関係を明確にさせるときには、図2に示されているプローブ5r,5s,5tのように添え字をつけて区別する。
図3に示されているように、プローブ5rは、絶縁被覆121の上から第1電線101を挟み込むように、第1電線101に取り付けられる。同様に、プローブ5sが絶縁被覆122の上から第2電線102に取り付けられ、プローブ5tが絶縁被覆123の上から第3電線103に取り付けられる。プローブ5rの第1電極51、プローブ5sの第2電極52及びプローブ5tの第3電極53は、それぞれ、絶縁被覆121,122,123の外周に配置される。絶縁被覆121,122,123、例えばプラスチックまたはゴムからなる。
図4及び図5には、プローブ5rを上方から見た形状と側面から見た形状が示されている。プローブ5s,5tの形状は、プローブ5rと同じように、上方から見ても側面から見ても、実質的に長方形である。プローブ5rは、絶縁被覆121が延びる方向に沿って延びている。プローブ5rからは、第1電極51に接続されている配線55が引き出されている。図1及び図2に示されている配線56,57も、それぞれ、第2電極52及び第3電極53に接続されている。第1電極51、第2電極52及び第3電極53は、交流電源電圧が印加される電線と非接触に配置される電極50に含まれるものである。
プローブ5r,5s,5tは、それぞれ、導電路100の第1電線101、第2電線102及び第3電線103に対して非接触に配置される第1電極51、第2電極52及び第3電極53を持っている。プローブ5r,5s,5tは、それぞれ、導電路100との第1電線101、第2電線102及び第3電線103との間に容量成分を含むインピーダンスを生じさせる。
図2に示されているように、プローブ5r,5s,5tは、それぞれ、配線55~57によって入力部31に接続されている。入力部31は、例えば、コンデンサCr,Ctを有するように構成される。コンデンサCrの両端には、第1電線101と第2電線102の間に生じる相間電圧に応じた交流電圧が発生する。同様に、コンデンサCtの両端には、第3電線103と第2電線102の間に生じる相間電圧に応じた交流電圧が発生する。
図6には、入力部31の他の構成の概要が示されている。図6に示されている入力部31は、抵抗とキャパシタからなる第1回路RC1と第2回路RC2とユニゲインオペアンプUA1~UA4を有する。ユニゲインオペアンプUA1の入力端子311,312には、アナロググランドAGNDとプローブ5rの配線55の間に生じる交流電圧Vrが入力される。ユニゲインオペアンプUA1の入力端子311,312の間には、アナロググランドAGNDとプローブ5rの配線55の間に生じる交流電圧Vrが印加される。ユニゲインオペアンプUA2,UA3の入力端子313,314の間には、アナロググランドAGNDとプローブ5sの配線57の間に生じる交流電圧Vsが印加される。ユニゲインオペアンプUA4の入力端子315,316の間には、アナロググランドAGNDとプローブ5tの配線56の間に生じる交流電圧Vtが印加される。第1回路RC1は、ユニゲインオペアンプUA1が出力するプローブ5rの電圧Vrと、ユニゲインオペアンプUA2が出力するプローブ5sの電圧Vsとから、第1電線101と第2電線102の相間電圧に相似の電圧波形を持つ交流電圧Vrsを発生させ、出力端子317,318から交流電圧Vrsを出力する。第2回路RC2は、ユニゲインオペアンプUA4が出力するプローブ5tの電圧Vtと、ユニゲインオペアンプUA3が出力するプローブ5sの電圧Vsとから第3電線103と第2電線102の相間電圧に相似の電圧波形を持つ交流電圧Vtsを発生させ、出力端子319,320から交流電圧Vtsを出力する。このような第1回路RC1と第2回路RC2は、従来から知られた周知の回路で実現できるので、ここでは第1回路RC1と第2回路RC2の回路構成の説明を省略する。
入力部31が出力する交流電圧Vrs,Vtsの電圧波形の振幅は、プローブ5r、5s、5tの表面積、絶縁被覆121,122,123の厚さ、第1電線101~第3電線103の芯線の太さ及び電線表面の汚れ、プローブ5r、5s、5tの密着度、プローブ5r、5s、5tの周囲の温度及び湿度などの影響を受ける。
入力部31を構成している電圧検出回路は、電圧波形を歪まず出力できるが、電圧波形の絶対値を検出できない。そのため、電力測定装置1の入力部31の出力する交流電圧Vrs、Vtsの電圧波形の振幅は規定値(例えば、実効値200V)であるとして取り扱う。
図7には、入力部31が出力する交流電圧Vrsとして、種々の電圧波形Vrs1,Vrs2,Vrs3と基準値(例えばAC200V)と同じ大きさを持つ電圧波形VRSが示されている。図7に示されているように、高調波が重畳されて電圧波形VRSが歪んでいても、入力部31が出力する電圧波形Vrs1,Vrs2,Vrs3は歪んだ電圧波形VRSに対して相似形になる。
入力部31が出力する交流電圧Vrs、Vtsの電圧波形は、それぞれゲインを変更可能な増幅器37a,37bで増幅される。増幅器37a,37bは、例えば、プログラマブルゲインアンプである。増幅器37a,37bは、入力部31が出力する電圧波形が小さすぎるとAD変換誤差が大きいので、入力部31が出力する電圧波形を適切な大きさに増幅して拡大する。増幅器37a,37bは、例えば、2倍,4倍,8倍,16倍,32倍などのうちから増幅の倍率を選択する。また、入力部31が出力する電圧波形が大きすぎると波形を正しく変換できないので、適切な大きさに増幅して縮小する。増幅器37a,37bは、例えば、1/2倍,1/4倍,1/8倍,1/16倍,1/32倍などのうちから増幅する倍率を選択する。増幅器37a,37bの出力は、AD変換器23a,23bに入力される。
(2-2)電流検出部4
図2に示されている電流検出部4は、変流器6a,6bと、電流計測部48とを有している。電流計測部48は、抵抗R11,R12と、増幅器61,62とを含んでいる。変流器6aは、第1電線101に非接触に配置されている。変流器6aは、第1電線101に流れる交流電流を変換して、第1電線101の交流電流とは大きさが異なる交流電流を出力する。抵抗R11は変流器6aに接続され、抵抗R11には変流器6aが出力する交流電流が流れる。変流器6aから出力される交流電流の電流波形と同じ形状の電圧波形が抵抗R11の両端に発生する。増幅器61は、抵抗R11の両端の電圧波形を増幅して、電圧波形を第1電線101の交流電流として扱える大きさにする。
変流器6bは、第3電線103に非接触に配置されている。変流器6bは、第3電線103に流れる交流電流を変換して、第3電線103の交流電流とは大きさが異なる交流電流を出力する。抵抗R12は変流器6bに接続され、抵抗R12には変流器6bが出力する交流電流が流れる。変流器6bから出力される交流電流の電流波形と同じ形状の電圧波形が抵抗R12の両端に発生する。増幅器62は、抵抗R12の両端の電圧波形を増幅して、電圧波形を第3電線103の交流電流として扱える大きさにする。
(2-3)電力算出部2
電力算出部2は、AD変換器22a,22b,23a,23b及び電力計算部21を有している。電力算出部2は、例えば、AD変換器を有するコンピュータで実現できる。電力計算部21は、例えば、コンピュータでプログラムを実行することで、コンピュータのCPUに形成される。AD変換器22aには増幅器61が接続され、AD変換器22bには増幅器62が接続されている。AD変換器22aは、増幅器61から出力される交流電流Irを示すアナログ信号の瞬時値を、デジタルデータに変換する。AD変換器22bは、増幅器62から出力される交流電流Itを示すアナログ信号の瞬時値を、デジタルデータに変換する。増幅器61,62から出力されるアナログ信号が示す交流電流Ir,Itの大きさは、それぞれ、変流器6a,6bから出力される交流電流の大きさになっている。増幅器61,62が出力するアナログ信号が、電流検出部4の出力する第2データである。変流器6a,6bから出力される交流電流の大きさ及び電流波形に関するデジタルデータが、AD変換器22a,22bによって電力計算部21のメモリ211に出力される。
AD変換器23aには増幅器37aが接続され、AD変換器23bには増幅器37bが接続されている。AD変換器23a,23bは、それぞれ、増幅器37a,37bから出力される交流電圧Vrs,Vtsを示すアナログ信号の瞬時値を、デジタルデータに変換する。増幅器37a,37bが出力するアナログ信号が、電圧検出部3の出力する第1データである。第1電線101と第2電線102の間に生じる電圧の電圧波形及び第3電線103と第2電線102の間に生じる電圧の電圧波形に関するデジタルデータが、AD変換器23a,23bによって電力計算部21のメモリ211に出力される。
電力算出部2の電力計算部21の比率決定部212,213では、所定値に対する交流電圧Vrs,Vtsの電圧波形が示す実効値またはピーク値の比率α,βを決定する。例えば、交流電圧Vrsの2周期分のデジタルデータが、{Vrs(1)、Vrs(2)、Vrs(3)、・・・、Vrs(n-1)、Vrs(n)}のn個あるとする。これらn個のデータの二乗平均平方根を計算して、交流電圧Vrsの実効値Vrsrmsを求める。同様に、交流電圧Vtsの2周期分のn個のデジタルデータ{Vts(1)、Vts(2)、Vts(3)、・・・、Vts(n-1)、Vts(n)}から、交流電圧Vtsの実効値Vtsrmsを求める。例えば、所定値が実効値で200Vとすると、所定値を交流電圧Vrsの実効値Vrsrmsで除してαが求まり(α=200/Vrsrms)、所定値を交流電圧Vtsの実効値Vtsrmsで除してβが求まる(β=200/Vtsrms)。
また、変流器6a,6bで決まる電流変換係数γを用いて、第1電線101を流れる交流電流の瞬時値がn個のデータ{γIr(1)、γIr(2)、・・・、γIr(n)}であり、第3電線103を流れる交流電流の瞬時値がn個のデータ{γIt(1)、γIt(2)、・・・、γIt(n)}であるとすると、有効電力Pは、(1)式及び(2)式で表されるP1とP2との和で求まる。
P1=(1/n)×{αVr(1)×γIr(1)+αVr(2)×γIr(2)+・・・+αVr(n)×γIr(n)} ・・・(1)
P2=(1/n)×{βVt(1)×γIt(1)+βVt(2)×γIt(2)+・・・+βVt(n)×γIt(n)} ・・・(2)
上述の有効電力Pの計算には、実効値が用いられているが、所定値の実効値(例えば200V)の代わりに所定値のピーク値(例えば282V)を用いてもよい。例えば、αは、282/(交流電圧Vtsのピーク値)で求められる。
図2に示されている乗算器214では、メモリ211に記憶されている交流電圧Vrsの瞬時値と、比率決定部212から出力される比率αとの乗算が行われる。乗算器214には、第1瞬時電圧の値が入力され、第2瞬時電圧の値が出力される。乗算器215では、メモリ211に記憶されている交流電圧Vtsの瞬時値と、比率決定部213から出力される比率βとの乗算が行われる。乗算器215には、第1瞬時電圧の値が入力され、第2瞬時電圧の値が出力される。係数出力部216は、メモリ211に記憶されている電流変換係数γを出力する。乗算器217では、メモリ211に記憶されている交流電流Irの瞬時値と、係数出力部216から出力される電流変換係数γとの乗算が行われる。乗算器218では、メモリ211に記憶されている交流電流Itの瞬時値と、係数出力部216から出力される電流変換係数γとの乗算が行われる。乗算器219では、乗算器214から出力された第2瞬時電圧の値と乗算器217から出力された瞬時電流の値の乗算が行われる。例えば、乗算器219では、αVr(n)×γIr(n)の計算が行われる。乗算器220では、乗算器215から出力された第2瞬時電圧の値と乗算器218から出力された瞬時電流の値の乗算が行われる。例えば、乗算器220ではβVt(n)×γIt(n)の計算が行われる。累算器221では、乗算器219,220からそれぞれ出力されるn個のデータの累算が行われる。乗算器223では、累算器221の出力と係数出力部222から出力される1/nの値を乗算して、乗算器223から有効電力P(=P1+P2)の値が出力される。
(3)電力測定方法の概要
電力測定方法の概要を図8に沿って説明する。まず、電力測定装置1は、交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源900から電力を供給する導電路100の交流電圧の電圧波形を非接触の状態で検出する(ステップST1)。既に説明したように、第1電線101、第2電線102及び第3電線103に取り付けられたプローブ5r,5s,5tを用いて、電圧検出部3が、非接触で交流電圧の電圧波形を検出する。
電圧波形の検出(ステップST1)と同時に、電力測定装置1は、導電路100を流れる交流電流の電流波形を非接触の状態で検出する(ステップST2)。既に説明したように、第1電線101及び第3電線103に取り付けられた変流器6a,6bを用いて、電流検出部4が、非接触で交流電流電流波形を検出する。
電力測定装置1は、電圧波形が示す第1瞬時電圧を所定値に基づいて変換して第2瞬時電圧を生成する(ステップST3)。既に説明したように、第1実施形態では、乗算器214,215に与えられる値が、第1瞬時電圧の値である。第1瞬時電圧の値に、比率α,βを掛けることで、第2瞬時電圧の値が算出される。α及びβは、それぞれ、交流電源900の交流電圧の所定値(実効値またはピーク値)に対する交流電圧Vrs,Vtsの電圧波形が示す実効値またはピーク値の比率である。
電力計算部21は、第2瞬時電圧と瞬時電流との積を用いて、導電路100の有効電力を算出する(ステップST4)。電力測定装置1は、電力計算部21が算出した導電路100の有効電力を出力する(ステップST5)。
(4)特徴
(4-1)
第1実施形態の電力測定装置1または電力測定方法は、交流電源900で規定されている所定値を用いることによって、プローブ5r,5s,5tを使って非接触で交流電圧を検出することによる電力算出への影響を抑えることができる。また、第1実施形態の電力測定装置1では、第2瞬時電圧と瞬時電流との積を用いて有効電力を算出することで高調波の影響を考慮することができるので、電力の測定精度が向上する。
(4-2)
第1実施形態の電力測定装置1または電力測定方法では、導電路100の周囲の環境変化による所定値に対する電圧波形が示す実効値またはピーク値の比率α,βが変化する。例えば、プローブ5r、5s、5tの周囲の温度及び湿度などの影響を受けて、プローブ5r、5s、5tから出力される交流電圧の大きさが変化する。このような比率α,βが交流電流の高調波にまで反映させることができるので、電力測定装置1が出力する有効電力の測定精度を向上させることができる。
(5)変形例
(5-1)変形例1A
第1実施形態では、交流電源900が三相交流を供給するものである場合について説明した。しかし、第1実施形態で説明した技術が適用できるのは、三相交流を供給する交流電源には限られない。例えば、二相交流を供給する交流電源に、第1実施形態で説明した技術を適用することもできる。
(5-2)変形例1B
第1実施形態では、デジタルデータを用いた計算によって交流電圧の大きさを求める方法について説明した。しかし、交流電圧の大きさを求める方法は、このような方法に限られない。例えば、整流電圧計を用いて交流電圧の大きさを検出してもよい。あるいは、簡易的に、FFT分析によって高調波を含む交流電圧の基本波の大きさを求めて、基本波の大きさを交流電圧の大きさとみなしてもよい。なお、FFTは、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)の略語である。
<第2実施形態>
(6)電力測定装置の概要
第1実施形態では、電力算出部2において、瞬時電圧と瞬時電流の積を用いて有効電力Pを算出する場合について説明した。しかし、電力算出部2の構成は、以下で説明する第2実施形態のように変更することができる。電力測定装置1の電力算出部2は、図9に示されているように、フィルタ231~234と、AD変換器235~238と、位相差算出部239,240と、電流振幅算出部241,242と、演算部243とを有している。電力算出部2は、例えば、フィルタとAD変換器を有するコンピュータで実現できる。電力計算部21は、例えば、コンピュータでプログラムを実行することで、コンピュータのCPUに形成される。
第2実施形態の電圧検出部3及び電流検出部4は、第1実施形態と同様である。電圧検出部3は、交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源から電力を供給する導電路100の交流電圧を非接触の状態で検出する。電圧検出部3は、導電路100の電圧の電圧波形に関する第1データである交流電圧Vrs,Vtsの電圧波形を出力する。電流検出部4は、導電路100を流れる交流電流を非接触の状態で検出する。電流検出部4は、電流波形に関する第2データである変流器6a,6bから出力される交流電流Ir,Itを示すアナログ信号を出力する。
フィルタ231,232は、それぞれ、電圧検出部3の増幅器37a,37bから出力される交流電圧Vrs,Vtsの電圧波形を示すアナログ信号を濾波する。フィルタ231,232は、例えば交流電源900の交流電圧の周波数が60Hzであれば、60Hz以外の周波数を持つ電圧波形を減衰させる。言い換えると、フィルタ231,232は、交流電圧の基本波の電圧波形を示すアナログ信号を出力する。
フィルタ233,234は、それぞれ、変流器6a,6bの出力電流Ir、Itを示す電流検出部4の増幅器61,62の出力信号を濾波する。フィルタ233,234は、交流電源900の周波数60Hz以外の周波数を持つ電流波形を減衰させる。言い換えると、フィルタ233,234は、交流電流の基本波の電流波形と電流の大きさを示すアナログ信号を出力する。
AD変換器235,236,237,238は、それぞれ、フィルタ231,232,233,234の出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。
電流振幅算出部241,242は、それぞれ、AD変換器237,238の出力信号から交流電流の振幅を検出する。電流振幅算出部241,242は、それぞれ、例えば交流電流の実効値Irrms,Itrmsの大きさを示す出力信号を演算部243に出力する。
位相差算出部239は、AD変換器235の出力信号が示す交流電圧Vrsの基本波と、AD変換器237が示す交流電流Irの基本波の位相差Φ1を検出する。位相差算出部240は、AD変換器236の出力信号が示す交流電圧Vtsの基本波と、AD変換器238の出力信号が示す交流電流Itの基本波の位相差Φ2を検出する。交流電圧Vrs、Vtsの基本波及び交流電流Ir,Itの基本波は、単純なsin波であるので位相差Φ1,Φ2の検出は従来から知られた方法で簡単に算出できるため、ここでは、位相差算出部239,240の詳細な説明は省く。
演算部243は、フィルタ233,234が出力する交流電流Ir,Itの基本波の大きさIrrms,Itrmsと、交流電源900の電圧の大きさの規定値(ここでは、実効値200V)と、交流電圧Vrs、Vtsの基本波と交流電流Ir,Itの基本波との位相差Φ1,Φ2を使って有効電力Pを算出する。具体的には、次に示す(3)式と(4)式で与えられるP1とP2の和を、演算部243が計算する。なお、γは、変流器6a,6bで決まる電流変換係数である。
P1=200×(γ×Irrms)×cosΦ1 ・・・ (3)
P2=200×(γ×Itrms)×cosΦ2 ・・・ (4)
(7)電力測定方法の概要
電力測定方法の概要を図10に沿って説明する。まず、電力測定装置1は、交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源900から電力を供給する導電路100の交流電圧の電圧波形を非接触の状態で検出する(ステップST11)。既に説明したように、第1電線101、第2電線102及び第3電線103に取り付けられたプローブ5r,5s,5tを用いて、電圧検出部3が、非接触で交流電圧の電圧波形を検出する。
電力測定装置1は、電圧波形の検出(ステップST11)と同時に、導電路100を流れる交流電流の電流波形を非接触の状態で検出する(ステップST12)。既に説明したように、第1電線101及び第3電線103に取り付けられた変流器6a,6bを用いて、電流検出部4が、非接触で交流電流電流波形を検出する。
電力測定装置1は、電流波形から交流電流の大きさを算出する(ステップST13)。既に説明したように、第2実施形態では、電流振幅算出部241,242が、それぞれ、例えば交流電流の実効値Irrms,Itrmsの大きさを算出する。また、電力測定装置1は、電流波形の基本波と電圧波形の基本波との位相差を算出する(ステップST14)。電力測定装置1は、電力計算部21において、交流電源900の電圧の大きさを規定した所定値、電流波形の交流電流の大きさ、及び電流波形の基本波と電圧波形の基本波との位相差から、導電路100の有効電力を算出する(ステップST15)。電力測定装置1は、電力計算部21が算出した導電路100の有効電力を出力する(ステップST16)。
(8)特徴
(8-1)
第2実施形態の電力測定装置1または電力測定方法では、交流電源900の電圧の大きさとして規定されている所定値を用いることによって、プローブ5r,5s,5tを使って非接触で交流電圧を検出することによる電力算出への影響を抑えることができるので、電力の測定精度が向上する。
(9)変形例
(9-1)変形例2A
第2実施形態では、交流電源900が三相交流を供給するものである場合について説明した。しかし、第2実施形態で説明した技術が適用できるのは、三相交流を供給する交流電源には限られない。例えば、二相交流を供給する交流電源に、第2実施形態で説明した技術を適用することもできる。
(9-2)変形例2B
第2実施形態の電力測定装置1では、電流波形と電圧波形の基本波の検出に、フィルタ231~234を用いる場合について説明した。しかし、電流波形と電圧波形の基本波を検出方法は、フィルタ231~234を用いる方法には限られない。例えば、電力測定装置1は、電流波形と電圧波形の基本波を検出するために、FFT分析を用いるように構成されてもよい。
<第3実施形態>
(10)全体構成
電力測定装置1は、図11に示されているように、導電路100で供給される電力を測定する装置である。第3実施形態では、導電路100が、第1電線101と第2電線102からなる場合について説明する。本開示において、「電線」というときには、導体のみで構成されている部分をいい、絶縁のために導体の周囲に配置される絶縁被覆を含まない。導電路100には、交流電源電圧が印加されている。導電路100に接続された機器で電力が消費されているときには、導電路100に交流電流が流れる。
電力測定装置1は、図11に示されているように、第1実施形態及び第2実施形態の電力算出部2に相当する電力計算回路20と、第1実施形態及び第2実施形態の電流検出部4に相当する非接触電流計測回路10と、第1実施形態及び第2実施形態の電圧検出部3に相当する非接触電圧計測回路30とを備えている。
(10-1)非接触電流計測回路10
図11に示されているように、非接触電流計測回路10は、変流器6と電流計測部48とを有している。変流器6は、第1電線101に非接触に配置される。変流器6は、第1電線101に流れる交流電流を変換して、第1電線101に流れる交流電流とは電流の大きさが異なる交流電流を出力する。電流計測部48は変流器6に接続されている。電流計測部48は、変流器6で変換された後の交流電流を入力し、第1電線101に流れる交流電流に応じたアナログ信号I1を出力する。
(10-2)非接触電圧計測回路30
非接触電圧計測回路30は、プローブ5と電圧計測部38とを有している。プローブ5は、導電路100に対して非接触に配置される。プローブ5は、導電路100に容量結合されている。電圧計測部38は、図13に示されているように、入力部31と差動アンプ32と調整器33とを有している。
(10-2-1)プローブ5
図12には、導電路100とプローブ5の関係が模式的に示されている。プローブ5は、電極50を持っている。電極50は、導電路100と非接触に配置される。この電極50には、第1電線101と非接触に配置される第1電極51と、第2電線102と非接触に配置される第2電極52とが含まれる。
導電路100の周囲には、絶縁のための絶縁被覆120が設けられている。第1電線101の周囲には、例えばプラスチックまたはゴムからなる第1の絶縁被覆121が施されている。第2電線102の周囲には、例えばプラスチックまたはゴムからなる第2の絶縁被覆122が施されている。従って、プローブ5の電極50が導電路100と非接触に配置される場合には、導体からなる導電路100の周りの絶縁被覆120に電極50が接触する場合が含まれる。さらに詳細には、第1電極51が、第1電線101に対して非接触に配置される場合には、第1電極51が第1の絶縁被覆121に接触する場合が含まれる。第2電極52が、第2電線102に対して非接触に配置される場合には、第2電極52が第2の絶縁被覆122に接触する場合が含まれる。
図13には、電力測定装置1の構成がさらに詳細に記載されている。図13に示されているコンデンサC1は、第1電線101と第1電極51と第1の絶縁被覆121とによって形成されているコンデンサである。絶縁被覆121が誘電体の役割を果たす。換言すると、第1電線101と第1電極51とが容量結合されているということである。なお、ここでは、コンデンサC1のみを記載しているが、実際は、第1電線101と第1電極51との間には、容量成分だけでなく、例えば抵抗成分も生じる。別の見方をすると、プローブ5が、第1電線101と第1電極51との間に、図14に示されているように、容量成分を含むインピーダンスZaを生じさせているということである。
図13に示されているコンデンサC2は、第2電線102と第2電極52と第2の絶縁被覆122とによって形成されているコンデンサである。絶縁被覆122が誘電体の役割を果たす。換言すると、第2電線102と第2電極52とが容量結合されているということである。なお、ここでは、コンデンサC2のみを記載しているが、実際は、第2電線102と第2電極52との間には、容量成分だけでなく、例えば抵抗成分も生じる。別の見方をすると、プローブ5が、第2電線102と第2電極52との間に、図14に示されているように、容量成分を含むインピーダンスZbを生じさせているということである。
(10-2-2)入力部31
入力部31は、プローブ5に接続している。入力部31は、電極50の電位に基づいて交流電源電圧の波形に応じた入力信号SIを発生させる。図13に示されている非接触電圧計測回路30では、第1電極51と第2電極52の電位差が入力信号SIになる。
(10-2-3)差動アンプ32
差動アンプ32には、入力部31が発生させる入力信号SIが入力される。差動アンプ32は、入力信号SIを増幅して出力信号SOを出力する。差動アンプ32は、電力計算回路20に出力信号SOを出力する。
(10-2-4)調整器33
調整器33は、差動アンプ32の出力信号SOの大きさを所定範囲内に収めるために、差動アンプ32の出力信号SOの大きさに基づいて差動アンプ32のゲイン及び入力部31が発生させる入力信号SIの大きさのうちの少なくとも一方を調整する。第3実施形態の差動アンプ32は、調整器33によりゲインを変更できる差動アンプである。第3実施形態の調整器33は、差動アンプ32のゲインを調整する機能を有している。入力部31が発生させる入力信号SIの大きさを調整する場合については他の実施形態で説明する。
所定範囲は、差動アンプ32のフルスケール出力より小さく且つ、適切な分解能が保てる範囲に予め設定されている。所定範囲は、差動アンプ32の出力信号SOの大きさが差動アンプ32のフルスケール出力に対して特定の割合になる範囲である。所定範囲は、例えば、差動アンプ32の出力信号SOの実効値が差動アンプ32の実効値のフルスケール出力に対して特定の割合になる範囲である。特定の割合は、例えば、出力信号SOの実効値が、差動アンプ32のフルスケール出力の60%±5%の範囲、または60%~50%の範囲のように定められる。あるいは、所定範囲は、例えば、出力信号SOのピーク値の絶対値が差動アンプ32のピーク値の絶対値のフルスケール出力に対して特定の割合になる範囲である。
調整器33は、差動アンプ32のゲインを最小に調整したときの差動アンプ32の出力信号SOの大きさを、ゲインを最大に調整したときの差動アンプ32の出力信号SOの大きさの2分の1よりも小さくすることができるように構成されることが好ましい。交流電源電圧の大きさが一定でも、1日の間で、入力信号SIの大きさが環境(例えば、湿度、気温など)の変化によって2倍程度に変化する例が実験で観測されているからである。
(10-3)電力測定装置1による電力測定
電力測定装置1は、非接触電圧計測回路30の差動アンプ32の出力信号SOの大きさを示す信号を調整器33にフィードバックして、非接触電圧計測回路30が計測する電圧波形の大きさを調整する。電力測定装置1は、導電路100に印加されている交流電源電圧の実効値が所定値であるとして、非接触電圧計測回路30と非接触電流計測回路10の計測結果に基づいて導電路100により供給される電力を測定する。例えば、100Vの商用の交流電源電圧であれば、実効値の所定値は100Vである。
(11)詳細構成
(11-1)電力計算回路20
電力計算回路20は、電力計算部21とAD変換器22,23とを有している。電力計算部21は、CPU(中央演算処理装置)90によって実現される。CPU90は、メモリ(図示せず)に記憶されているプログラムを実行することにより、電力計算部21を形成する。電力計算回路20は、AD変換器22が出力する電流値とAD変換器23が出力する電圧値とを使って電力値を算出する。
AD変換器22は、電流計測部48に接続されている。AD変換器22は、アナログ信号I1の瞬時値をデジタル信号に変換する。AD変換器22が出力するデジタル信号の桁数は、後段のCPU90が入力可能な桁数である。例えば、CPU90が16ビットのデジタル信号を入力可能であれば、正負を示すために1ビットを使い、残りの15ビット(15桁)を瞬時値の大きさを表すために使う。
AD変換器23は、差動アンプ32の出力信号SOを入力する。AD変換器23は、アナログ信号である出力信号SOの瞬時値をデジタル信号に変換してCPU90に出力する。AD変換器23が出力するデジタル信号の桁数は、後段のCPU90が入力可能な桁数である。例えば、CPU90が16ビットのデジタル信号を入力可能であれば、正負を示すために1ビットを使い、残りの15ビット(15桁)を瞬時値の大きさを表すために使う。
(11-2)入力部31
第3実施形態の入力部31は、図13に示されているように、コンデンサC3と抵抗器R1,R2とを備えている。コンデンサC3の一方端はプローブ5の第1電極51に接続され、コンデンサC3の他方端はプローブ5の第2電極52に接続されている。抵抗器R1の一方端は第1電極51に接続され、他方端は接地されている。抵抗器R2の一方端は第2電極52に接続され、他方端は接地されている。また、抵抗器R1の一方端は差動アンプ32の一方の入力端子に接続され、抵抗器R2の一方端は、差動アンプ32の他方の入力端子に接続されている。抵抗器R1の一方端の電位と抵抗器R2の一方端の電位との電位差が、差動アンプ32によって増幅される。抵抗器R1の一方端の電位と抵抗器R2の一方端の電位との電位差が、入力信号SIである。
入力部31は、図14に示されているように、プローブ5の第1電極51と第2電極52の間にインピーダンスZiを生じさせていると見なせる。図14から分かるように、3つのインピーダンスZa,Zi,Zbが第1電線101と第2電線102の間に直列に接続されている。従って、インピーダンスZiの両端に発生する電圧(電位差)は、第1電線101と第2電線102の間に印加されている交流電源電圧を分圧した電圧になる。
実質的には、Za≒コンデンサC1の容量値,Zb≒コンデンサC2の容量値,Zi≒コンデンサC3の容量値であるから、直列に接続されたコンデンサC1,C2,C3によって分圧された電圧になる。換言すれば、第3実施形態の入力部31は、分圧回路を含んでいる。
(11-3)調整器33
調整器33は、プログラマブル抵抗器R3を有している。プログラマブル抵抗器R3は、差動アンプ32のゲインを変化させるゲイン抵抗器として機能する。図13には、プログラマブル抵抗器R3が差動アンプ32に外付けされている場合が示されている。しかし、ゲイン抵抗器として機能するプログラマブル抵抗器R3は、差動アンプ32に内蔵されていてもよい。プログラマブル抵抗器R3は、フィードバックされる出力信号SOの大きさを示す信号に応じて抵抗値を変化させる。
(11-4)フィードバック回路40
電力測定装置1は、差動アンプ32の出力信号SOの大きさを示す信号を調整器33にフィードバックするフィードバック回路40を備えている。第3実施形態のフィードバック回路40は、スイッチ41と電圧信号判定部42とを有している。
スイッチ41は、AD変換器23から与えられるデジタル信号を、電力計算部21と電圧信号判定部42のいずれに与えるかを選択的に切り換える。スイッチ41は、CPU90によって実現される。CPU90は、メモリ(図示せず)に記憶されているプログラムを実行することにより、スイッチ41を形成する。なお、ここでは、CPU90によってスイッチ41が実現される場合を例に挙げて説明するが、スイッチ41は、物理的な1個の部品として設けられてもよい。
電圧信号判定部42は、CPU90によって実現される。CPU90は、メモリ(図示せず)に記憶されているプログラムを実行することにより、電圧信号判定部42を形成する。なお、ここでは、CPU90によって電圧信号判定部42が実現される場合を例に挙げて説明するが、電圧信号判定部42は、物理的な1個の部品として設けられてもよい。
電圧信号判定部42は、電力計算部21が電力計算をする前に、差動アンプ32の出力信号SOの大きさを判定する。そのため、電力計算の前に、スイッチ41を切り換えて、AD変換器23から与えられるデジタル信号を電圧信号判定部42に与える。電圧信号判定部42は、出力信号SOの大きさが所定範囲に収まるように、出力信号SOの大きさを示す信号を調整器33に出力する。電圧信号判定部42は、出力信号SOの大きさが所定範囲に収まると、AD変換器23から与えられるデジタル信号を電力計算部21に与えるようにスイッチ41を切り換える。
出力信号SOが大きいときには、電圧信号判定部42は、差動アンプ32のゲインを小さくするようなフィードバック信号をプログラマブル抵抗器R3に出力する。言い換えると、差動アンプ32のゲインを小さくするようなフィードバック信号は、出力信号SOが大きいことを示す信号である。出力信号SOが小さいときには、電圧信号判定部42は、差動アンプ32のゲインを大きくするようなフィードバック信号をプログラマブル抵抗器R3に出力する。言い換えると、差動アンプ32のゲインを大きくするようなフィードバック信号は、出力信号SOが小さいことを示す信号である。
(12)全体動作
導電路100に例えば空気調和機などの機器が接続されて運転されている場合、導電路100に接続された機器で電力が消費される。このとき、機器に供給される電力に応じて、導電路100には電流が流れる。導電路100に交流電源電圧が印加されるので、電力の計算には、導電路100で供給される電圧と電流の値だけでなく、力率を計算するために電圧波形と電流波形が必要になる。
非接触電流計測回路10と電力計算回路20による電流に関する処理は、従来から知られた公知の方法で行われるので、ここでは電流に関する処理についての説明を省略する。
100Vの商用の交流電源に導電路100が接続されている場合について例を挙げて説明する。この場合、電力計算回路20は、例えば、メモリ(図示せず)に商用の交流電源が100Vであるという情報を記憶している。電力計算部21は、メモリの記憶から、計算しようとしている交流電力に関する交流電圧の実効値が100V(所定値の例)であることを決定する。
電力計算部21は、AD変換器22から与えられる交流電流に関するデジタル信号より、交流電流の実効値を計算する。
電力計算部21は、AD変換器22とAD変換器23から与えられる交流電流と交流電圧に関するデジタル信号より、交流電流波形と交流電圧波形を用いて力率を計算する。この計算において、電力計算部21は、調整器33により、所定範囲内に大きさが収まるように調整された差動アンプ32の出力信号SOから得られる交流電圧波形を用いることができる。
電力計算部21は、以上のように計算した交流電流の実効値及び力率と記憶している交流電圧の実効値を用いて消費電力を計算する。なお、ここでは、電力計算部21が交流電流の実効値、交流電圧の実効値及び力率を用いて消費電力を計算する場合について説明したが、消費電力の計算方法はこのような方法に限られるものではない。例えば、電力計算部21は、交流電流の瞬時値と交流電圧の瞬時値の積の平均から消費電力を計算するように構成されてもよい。例えば、第3実施形態の電力計算回路20の構成は、第1実施形態の電力算出部2の構成と同じものであってもよい。例えば、第3実施形態の電力計算回路20の構成は、第2実施形態の電力算出部2の構成と同じものであってもよい。
(13)変形例
(13-1)変形例3A
第3実施形態では、フィードバック回路40がフィードバックする信号を生成する期間と電力計算部21が電力を計算する期間とを分ける構成を電力測定装置1が持つ場合について説明した。しかし、図15に示されているように、電力測定装置1は、フィードバック回路40でフィードバックする信号を生成しつつ電力計算部21で電力を計算するように構成されてもよい。
図15に示されているフィードバック回路40は、例えば、マイクロプロセッシングユニット(MPU)43を備えている。MPU43は、AD変換器23の出力する交流電圧を示すデジタル信号を入力する。MPU43は、AD変換器23のデジタル信号から差動アンプ32の出力信号SOの大きさを算出し、出力信号SOを所定範囲内に収めることができるゲイン抵抗を求める。MPU43は、ゲイン抵抗を求めた値に変更する制御信号をプログラマブル抵抗器R3に出力する。
(13-2)変形例3B
第3実施形態では、差動アンプ32のゲインを調整する調整器33がプログラマブル抵抗器R3である場合について説明した。しかし、差動アンプ32のゲインを調整する方法は、ゲインを決める抵抗値を変化させる場合に限られるものではない。例えば、調整器と差動アンプの機能を一体化したプログラマブルゲインアンプを用いてもよい。また、調整器と差動アンプの機能を一体化した差動アンプは、例えば、外部から与えられる電圧の大きさに応じてゲインを変化させる差動アンプであってもよい。
<第4実施形態>
(14)全体構成
第4実施形態の電力測定装置1が第3実施形態の電力測定装置1と異なる点は、非接触電圧計測回路30及び調整器33の構成である。そこで、第4実施形態の電力測定装置1及び非接触電圧計測回路30については、非接触電圧計測回路30と調整器33の変更点を中心に説明し、他の部分の説明は省略する。
図16に示されている第4実施形態の調整器33は、差動アンプ32の出力信号SOの大きさを所定範囲内に収めるために、差動アンプ32の出力信号SOの大きさに基づいて入力部31が発生させる入力信号SIの大きさを調整する。
(15)詳細構成
(15-1)入力部31
第4実施形態の入力部31は、図16に示されているように、プログラマブルキャパシタC4と抵抗器R1,R2とを備えている。プログラマブルキャパシタC4の一方端はプローブ5の第1電極51に接続され、プログラマブルキャパシタC4の他方端はプローブ5の第2電極52に接続されている。抵抗器R1の一方端は第1電極51に接続され、他方端は接地されている。抵抗器R2の一方端は第2電極52に接続され、他方端は接地されている。また、抵抗器R1の一方端は差動アンプ32の一方の入力端子に接続され、抵抗器R2の一方端は、差動アンプ32の他方の入力端子に接続されている。抵抗器R1の一方端の電位と抵抗器R2の一方端の電位との電位差が、差動アンプ32によって増幅される。抵抗器R1の一方端の電位と抵抗器R2の一方端の電位との電位差が、入力信号SIである。
入力部31は、図14に示されているように、プローブ5の第1電極51と第2電極52の間にインピーダンスZiを生じさせていると見なせる。図14から分かるように、3つのインピーダンスZa,Zi,Zbが第1電線101と第2電線102の間に直列に接続されている。従って、インピーダンスZiの両端に発生する電圧(電位差)は、第1電線101と第2電線102の間に印加されている交流電源電圧を分圧した電圧になる。
実質的には、Za≒コンデンサC1の容量値,Zb≒コンデンサC2の容量値,Zi≒プログラマブルキャパシタC4の容量値であるから、直列に接続されたこれら3つのコンデンサによって分圧された電圧になる。換言すれば、第4実施形態の入力部31は、分圧回路を含んでいる。
(15-2)差動アンプ32
第4実施形態の差動アンプ32のゲインを定める抵抗器R4は、抵抗値を変更することができない固定抵抗器である。
(15-3)調整器33
第4実施形態の調整器33は、図16に示されているように、プログラマブルキャパシタC4を有している。プログラマブルキャパシタC4は、可変キャパシタである。プログラマブルキャパシタC4は、入力部31が発生させる入力信号SIの大きさを調整する可変キャパシタとして機能する。プログラマブルキャパシタC4は、フィードバックされる出力信号SOの大きさを示す信号に応じて容量値を変化させる。
プログラマブルキャパシタC4は、容量を最小に調整したときの差動アンプ32の出力信号SOの大きさを、容量を最大に調整したときの差動アンプ32の出力信号SOの大きさの2分の1よりも小さくすることができるように構成されることが好ましい。
(15-4)フィードバック回路40
電圧信号判定部42は、出力信号SOの大きさが所定範囲に収まるように、出力信号SOの大きさを示す信号を調整器33に出力する。出力信号SOが大きいときには、電圧信号判定部42は、差動アンプ32の入力信号SIを小さくするようなフィードバック信号をプログラマブルキャパシタC4に出力する。言い換えると、入力信号SIを小さくするようなフィードバック信号は、出力信号SOが大きいことを示す信号である。出力信号SOが小さいときには、電圧信号判定部42は、入力信号SIを大きくするようなフィードバック信号をプログラマブルキャパシタC4に出力する。言い換えると、入力信号SIを大きくするようなフィードバック信号は、出力信号SOが小さいことを示す信号である。
(16)変形例
(16-1)変形例4A
第4実施形態の電力測定装置1においても、変形例3Aの電力測定装置1と同様に、フィードバック回路40を、図15に示されているMPU43を用いたものに変更することができる。
(16-2)変形例4B
第4実施形態の電力測定装置1及び非接触電圧計測回路30においては、調整器33がプログラマブルキャパシタC4を用いて構成されている。しかし、入力部31が生成する入力信号SIの大きさを制御するための調整器33は、可変キャパシタ(プログラマブルキャパシタC4)を用いた構成には限られない。
例えば、図17に示されているように、図16の可変キャパシタC4の代わりに可変抵抗器R5を用いてもよい。可変抵抗器R5の一方端がプローブ5の第1電極51に接続され、可変抵抗器R5の他方端がプローブ5の第2電極52に接続される。可変抵抗器R5は、例えばプログラマブル抵抗器である。調整器33は、可変抵抗器R5の抵抗値を変化させることにより入力部31が発生させる入力信号SIの大きさを調整することができる。
<第5実施形態>
(17)全体構成
第5実施形態の電力測定装置1が第3実施形態の電力測定装置1と異なる点は、非接触電圧計測回路30及び調整器33の構成である。そこで、第5実施形態の電力測定装置1及び非接触電圧計測回路30については、非接触電圧計測回路30と調整器33の変更点を中心に説明し、他の部分の説明は省略する。
図18に示されている第5実施形態の調整器33は、差動アンプ32の出力信号SOの大きさを所定範囲内に収めるために、差動アンプ32の出力信号SOの大きさに基づいて差動アンプ32のゲイン及び入力部31が発生させる入力信号SIの大きさを調整する。
(18)詳細構成
(18-1)入力部31
第5実施形態の入力部31は、図18に示されているように、第4実施形態の入力部31と同様に、プログラマブルキャパシタC4と抵抗器R1,R2とを備えている。
(18-2)差動アンプ32
第5実施形態の差動アンプ32は、第3実施形態と同様に、プログラマブル抵抗器R3によりゲインを変更することができるように構成されている。差動アンプ32には、入力部31が発生させる入力信号SIが入力される。差動アンプ32は、入力信号SIを増幅して出力信号SOを出力する。差動アンプ32は、電力計算回路20に出力信号SOを出力する。
(18-3)調整器33
第5実施形態の調整器33は、図18に示されているように、プログラマブル抵抗器R3及びプログラマブルキャパシタC4で構成されている。
プログラマブル抵抗器R3及びプログラマブルキャパシタC4は、抵抗値及び容量を最小に調整したときの差動アンプ32の出力信号SOの大きさを、抵抗値及び容量を最大に調整したときの差動アンプ32の出力信号SOの大きさの2分の1よりも小さくすることができるように構成されることが好ましい。
(18-4)フィードバック回路40
電圧信号判定部42は、出力信号SOの大きさが所定範囲に収まるように、出力信号SOの大きさを示す信号を調整器33に出力する。出力信号SOが大きいときには、電圧信号判定部42は、差動アンプ32の入力信号SIを小さくするようなフィードバック信号をプログラマブル抵抗器R3及びプログラマブルキャパシタC4に出力する。出力信号SOが小さいときには、電圧信号判定部42は、入力信号SIを大きくするようなフィードバック信号をプログラマブル抵抗器R3及びプログラマブルキャパシタC4に出力する。
(19)変形例
(19-1)変形例5A
第5実施形態の電力測定装置1においても、変形例3Aの電力測定装置1と同様に、フィードバック回路40を、図15に示されているMPU43を用いたものに変更することができる。
(19-2)変形例5B
第5実施形態の電力測定装置1及び非接触電圧計測回路30においては、調整器33がプログラマブル抵抗器R3及びプログラマブルキャパシタC4を用いて構成されている。しかし、入力部31が生成する入力信号SIの大きさを制御するための調整器33は、プログラマブル抵抗器R3及びプログラマブルキャパシタC4を用いた構成には限られない。
例えば、変形例4Bの電力測定装置1と同様に、図17に示されているように、第5実施形態の入力部31の抵抗に可変抵抗器R5を用いて調整器33を構成してもよい。
(20)特徴
(20-1)
上記各実施形態及び各変形例の非接触電圧計測回路30は、プローブ5の電極50と導電路100との間に生じるインピーダンスが周囲環境の変化によって大きく変化する場合がある。さらに詳細には、図14に示した第1電極51と第1電線101の間のインピーダンスZa(第1インピーダンスの例)と第2電極52と第2電線102の間のインピーダンスZb(第2インピーダンスの例)が周囲環境の変化によって大きく変化する場合がある。
電極50と導電路100との間に生じるインピーダンスが大きく変化した場合、差動アンプ32に入力される入力信号SIが大きく変化する。しかし、調整器33は、差動アンプ32のゲインを調整して、差動アンプ32の出力信号SOを所定範囲内、例えば80%±5%の範囲内に収めることができる。その結果、電力計算部21が差動アンプ32から得る電圧波形の解像度が適切な範囲に保たれる。このように、プローブ5の電極50と導電路100との間のインピーダンスが周囲環境によって変化しても、非接触電圧計測回路30は、計測する交流電源電圧の電圧波形の解像度の低下を抑制することができる。このように非接触電圧計測回路30が計測する交流電源電圧の電圧波形の解像度の低下が抑制されることにより、電力測定装置1が精度良く電力を測定することができる。
(20-2)
調整器33は、ゲインを最小に調整したときの差動アンプ32の出力信号SOの大きさを、ゲインを最大に調整したときの差動アンプ32の出力信号SOの大きさの2分の1よりも小さくすることができるように構成されていることが好ましい。このように構成されている場合には、差動アンプ32の入力信号SIが周囲環境の変化によって2倍以上に大きく変化するケースに対しても、調整器33により、差動アンプ32の出力信号SOの大きさを所定範囲内に収めることができる。
(20-3)
第3実施形態の非接触電圧計測回路30においては、調整器33がプログラマブル抵抗器R3で構成されている。このプログラマブル抵抗器R3は、差動アンプ32のゲインを決める抵抗値を、差動アンプ32の出力信号SOの大きさに基づいて変化させる。そのために、プログラマブル抵抗器R3には、フィードバック回路40から出力信号SOの大きさに係わる信号がフィードバックされるように構成されている。プログラマブル抵抗器R3を用いると、非接触電圧計測回路30は、差動アンプ32の出力信号SOの大きさを所定範囲内に収めるように簡単に制御できる。
(20-4)
第4実施形態の非接触電圧計測回路30においては、調整器33がプログラマブルキャパシタC4で構成されている。このプログラマブルキャパシタC4は、入力部31の入力信号SIの大きさを決める容量値を、差動アンプ32の出力信号SOの大きさに基づいて変化させる可変キャパシタである。そのために、プログラマブルキャパシタC4には、フィードバック回路40から出力信号SOの大きさに係わる信号がフィードバックされるように構成されている。プログラマブルキャパシタC4を用いると、非接触電圧計測回路30は、差動アンプ32の出力信号SOの大きさを所定範囲内に収めるように簡単に制御できる。
(20-5)
第5実施形態の非接触電圧計測回路30においては、調整器33がプログラマブル抵抗器R3及びプログラマブルキャパシタC4で構成されている。このプログラマブル抵抗器R3及びプログラマブルキャパシタC4は、差動アンプ32のゲインを決める抵抗値及び入力部31の入力信号SIの大きさを決める容量値を、差動アンプ32の出力信号SOの大きさに基づいて変化させる可変抵抗器及び可変キャパシタである。そのために、プログラマブル抵抗器R3及びプログラマブルキャパシタC4には、フィードバック回路40から出力信号SOの大きさに係わる信号がフィードバックされるように構成されている。プログラマブル抵抗器R3及びプログラマブルキャパシタC4を用いると、非接触電圧計測回路30は、差動アンプ32の出力信号SOの大きさを所定範囲内に収めるように簡単に制御できる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 電力測定装置
2 電力算出部
3 電圧検出部
4 電流検出部
5,5r,5s,5t プローブ
10 非接触電流計測回路 (電流検出部の例)
30 非接触電圧計測回路 (電圧検出部の例)
31 入力部
32 差動アンプ
33 調整器
50 電極
51 第1電極
52 第2電極
100 導電路
101 第1電線
102 第2電線
R3 プログラマブル抵抗器
R5 可変抵抗器
C4 プログラマブルキャパシタ (可変キャパシタの例)
特開2006-343109号公報

Claims (10)

  1. 交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源から電力を供給する導電路(100)の交流電圧を非接触の状態で検出して、前記導電路の交流電圧の電圧波形に関する第1データを出力する電圧検出部(3,30)と、
    前記導電路を流れる交流電流を非接触の状態で検出して、前記導電路の交流電流の電流波形に関する第2データを出力する電流検出部(4,10)と、
    前記第1データ及び前記第2データを入力し、前記第1データが示す前記電圧波形の第1瞬時電圧を前記所定値に基づいて変換して生成された第2瞬時電圧と、前記第2データが示す前記電流波形の瞬時電流との積から、前記導電路の有効電力を算出する電力算出部(2)と
    を備え、
    前記電圧検出部は、プローブ(5,5r,5s,5t)と、入力部(31)と、差動アンプ(32)と、調整器(33)とを有し、
    前記プローブは、前記導電路に対して非接触に配置される電極(50)を持ち、前記導電路と前記電極との間に容量成分を含むインピーダンスを生じさせ、
    前記入力部は、前記プローブに接続され、前記電極の電位に基づいて前記導電路の交流電圧の波形に応じた入力信号を発生させ、
    前記差動アンプは、前記入力部が発生させる前記入力信号を増幅して前記第1データである出力信号を出力し、
    前記調整器は、前記差動アンプの出力信号の大きさに基づいて前記差動アンプのゲイン及び前記入力部が発生させる前記入力信号の大きさのうちの少なくとも一方を調整し、前記差動アンプの出力信号の大きさを所定範囲内に収める、電力測定装置(1)。
  2. 前記所定値は、前記交流電源の交流電圧の実効値またはピーク値であり、
    前記電力算出部は、前記導電路の有効電力の算出において、前記所定値に対する前記電圧波形が示す実効値またはピーク値の比率に基づいて、前記第1瞬時電圧を前記第2瞬時電圧に変換する、
    請求項1に記載の電力測定装置(1)。
  3. 交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源から電力を供給する導電路(100)の交流電圧を非接触の状態で検出して、前記導電路の電圧の電圧波形に関する第1データを出力する電圧検出部(3,30)と、
    前記導電路を流れる交流電流を非接触の状態で検出して、電流波形に関する第2データを出力する電流検出部(4,10)と、
    前記第1データ及び前記第2データを入力し、前記第2データが示す前記電流波形の交流電流の大きさと、前記所定値と、前記第1データから得られる前記電圧波形の基本波と前記第2データから得られる前記電流波形の基本波との位相差とから、前記導電路の有効電力を算出する電力算出部(2)と
    を備え、
    前記電圧検出部は、プローブ(5,5r,5s,5t)と、入力部(31)と、差動アンプ(32)と、調整器(33)とを有し、
    前記プローブは、前記導電路に対して非接触に配置される電極(50)を持ち、前記導電路と前記電極との間に容量成分を含むインピーダンスを生じさせ、
    前記入力部は、前記プローブに接続され、前記電極の電位に基づいて前記導電路の交流電圧の波形に応じた入力信号を発生させ、
    前記差動アンプは、前記入力部が発生させる前記入力信号を増幅して前記第1データである出力信号を出力し、
    前記調整器は、前記差動アンプの出力信号の大きさに基づいて前記差動アンプのゲイン及び前記入力部が発生させる前記入力信号の大きさのうちの少なくとも一方を調整し、前記差動アンプの出力信号の大きさを所定範囲内に収める、電力測定装置(1)。
  4. 前記導電路は、第1電線(101)及び第2電線(102)を含み、
    前記プローブは、前記電極として前記第1電線と非接触に配置される第1電極(51)及び前記第2電線と非接触に配置される第2電極(52)を持ち、前記第1電線と前記第1電極との間に容量成分を含む第1インピーダンスを生じさせ、前記第2電線と前記第2電極との間に容量成分を含む第2インピーダンスを生じさせ、
    前記入力部は、前記第1電極と前記第2電極の間の電位差の波形に応じて前記入力信号を発生させる、
    請求項に記載の電力測定装置(1)。
  5. 前記調整器は、前記ゲインを最小に調整したときの前記差動アンプの出力信号の大きさを、前記ゲインを最大に調整したときの前記差動アンプの出力信号の大きさの2分の1よりも小さくすることができるように構成されている、
    請求項または請求項に記載の電力測定装置(1)。
  6. 前記調整器は、前記差動アンプの前記ゲインを決める抵抗値を、前記差動アンプの出力信号の大きさに基づいて変化させるプログラマブル抵抗器(R3)である、
    請求項からのいずれか一項に記載の電力測定装置(1)。
  7. 前記入力部は、前記導電路の交流電圧を分圧するために前記電極に接続されている分圧回路を含み、
    前記分圧回路は、前記調整器によって調整されて前記入力信号の大きさを変化させる可変キャパシタ(C4)及び可変抵抗器(R5)のうちの少なくとも一方を持つ、
    請求項からのいずれか一項に記載の電力測定装置(1)。
  8. 前記入力部は、前記導電路の交流電圧を分圧するために前記電極に接続されている分圧回路を含み、
    前記分圧回路は、前記調整器によって調整されて前記入力信号の大きさを変化させる可変キャパシタ及び可変抵抗器のうちの少なくとも一方を持ち、
    前記調整器は、前記差動アンプの前記ゲインを決める抵抗値を、前記差動アンプの出力信号の大きさに基づいて変化させるプログラマブル抵抗器を含み、前記差動アンプの出力信号の大きさに基づいて前記プログラマブル抵抗器の抵抗値と前記可変キャパシタ及び前記可変抵抗器のうちの少なくとも一方の値とを変化させるように構成されている、
    請求項からのいずれか一項に記載の電力測定装置(1)。
  9. 交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源から電力を供給する導電路(100)の交流電圧の電圧波形を非接触の状態で検出し、
    前記導電路を流れる交流電流の電流波形を非接触の状態で検出し、
    前記電圧波形が示す第1瞬時電圧を前記所定値に基づいて変換して第2瞬時電圧を生成し、
    前記第2瞬時電圧と前記電流波形が示す瞬時電流との積から、前記導電路の有効電力を算出する、電力測定方法であって、
    プローブの電極を前記導電路に対して非接触に配置して、前記導電路と前記プローブとの間に容量成分を含むインピーダンスを生じさせ、
    前記電極の電位に基づいて前記導電路の交流電圧の波形に応じた入力信号を発生させ、
    差動アンプにより、前記入力信号を増幅して、前記導電路の交流電圧の前記電圧波形に関する出力信号を前記差動アンプから出力し、
    前記差動アンプの出力信号の大きさに基づいて前記差動アンプのゲイン及び前記入力信号の大きさのうちの少なくとも一方を調整し、前記差動アンプの出力信号の大きさを所定範囲内に収める、電力測定方法。
  10. 交流電圧の大きさが所定値に規定されている交流電源から電力を供給する導電路(100)の交流電圧の電圧波形を非接触の状態で検出し、
    前記導電路を流れる交流電流の電流波形を非接触の状態で検出し、
    前記電流波形から交流電流の大きさを算出し、
    前記電流波形の基本波と前記電圧波形の基本波との位相差を算出し、
    前記所定値、前記電流波形の交流電流の大きさ、及び前記電流波形の基本波と前記電圧波形の基本波との位相差から、前記導電路の有効電力を算出する、電力測定方法であって、
    プローブの電極を前記導電路に対して非接触に配置して、前記導電路と前記プローブとの間に容量成分を含むインピーダンスを生じさせ、
    前記電極の電位に基づいて前記導電路の交流電圧の波形に応じた入力信号を発生させ、
    差動アンプにより、前記入力信号を増幅して、前記導電路の交流電圧の前記電圧波形に関する出力信号を前記差動アンプから出力し、
    前記差動アンプの出力信号の大きさに基づいて前記差動アンプのゲイン及び前記入力信号の大きさのうちの少なくとも一方を調整し、前記差動アンプの出力信号の大きさを所定範囲内に収める、電力測定方法。
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