JP2006336160A - 布移動式パイル織機におけるテリーモーション部材の駆動機構 - Google Patents

布移動式パイル織機におけるテリーモーション部材の駆動機構 Download PDF

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Abstract

【課題】 布移動式のパイル織機において、送出側のテリーモーション部材と巻取側のテリーモーション部材とをそれぞれ異なる駆動態様で駆動しつつ、駆動手段に掛かる負荷が小さいものとする。
【解決手段】 送出側及び巻取側のテリーモーション部材に共通の駆動手段と各テリーモーション部材とを連結する駆動伝達機構であって、駆動手段によって揺動駆動される揺動部材、対応するテリーモーション部材を支持する支持部材及び揺動部材と支持部材とを連結する1以上の連結部材からなる連結手段を有する駆動伝達機構を備えた布移動式パイル織機におけるテリーモーション部材の駆動機構において、一方の駆動伝達機構に対し、専用のアクチュエータを駆動源として上記駆動軸の回転位相に対する上記一方の駆動伝達機構に含まれる揺動部材の揺動位置を変更する駆動変更手段を付設し、該駆動変更手段を、テリーモーション部材の変位過程で動作させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、布移動式パイル織機におけるテリーモーション部材の駆動機構であって、特に、送出側及び巻取側のテリーモーション部材と両テリーモーション部材に共通の駆動手段の駆動軸とを連結すべく各テリーモーション部材に対応して設けられた駆動伝達機構を含み、前記駆動伝達機構が、前記駆動手段によって揺動駆動される揺動部材、対応するテリーモーション部材を支持する支持部材及び前記揺動部材と前記支持部材とを連結する1以上の連結部材からなる連結手段を有する形式の布移動式パイル織機におけるテリーモーション部材の駆動機構に関する。
上記形式の布移動式のパイル織機の1つとして、特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載のパイル織機では、送出側のテリーモーション部材である地経糸用のテンションロールと巻取側のテリーモーション部材である布ガイドロールとが、それぞれ支持部材である支持レバー(揺動レバー)に支持されている。また、各テリーモーション部材に対応する支持レバーは、連結ロッドを介し、駆動モータ及びクランク機構を含む駆動手段によって揺動駆動される共通の揺動レバーと連結されている。そして、この揺動レバーが駆動手段によって揺動駆動されることにより、両支持レバーが揺動駆動され、送出側及び巻取側のテリーモーション部材が変位される。
上記特許文献1に記載のパイル織機では、送出側及び巻取側の両テリーモーション部材が機械的に連結されており、テリーモーション時において、両テリーモーション部材は常に一定の距離を持って変位する。すなわち、両テリーモーション部材の駆動態様(駆動量、駆動タイミング、駆動パターン等)の関係は製織中において常に一定である。
織機においては、開口運動に伴って経糸の張力が1製織サイクル中にも変動する。しかし、上記特許文献1に記載のパイル織機では、この1製織サイクル中における経糸張力の変動を積極的に補正することができない。その結果、筬打ち時に十分な経糸張力が得られずに緯糸の打ち込み性が悪くなったり、あるいは、開口時の経糸張力が過大となって経糸切れを起こし易くなるといった問題が生じる。
上記形式の他の布移動式のパイル織機として、特許文献2、3に記載されたものがある。特許文献2に記載のパイル織機では、送出側及び巻取側のテリーモーション部材が、それぞれに対応して設けられたカム機構からなる駆動手段、及びこのカム機構によって揺動駆動される揺動レバー等を含む駆動伝達機構(テリーモーション機構)によって駆動される構成となっている。更に特許文献2には、上記テリーモーション機構について、カム機構に代えてサーボモータ等の電動機(モータ)を採用することが記載されている。
また、特許文献3に記載のパイル織機では、送出側のテリーモーション部材と巻取側のテリーモーション部材とを機械的に連結せずにそれぞれ専用の駆動モータ(サーボモータ)で駆動することが記載されている。
この特許文献2、3によれば、上記構成により、送出側及び巻取側の両テリーモーション部材の駆動態様を独立して任意に変更することができるため、送出側のテリーモーション部材を、その変位過程おいて経糸の張力変動を補償するような運動パターンで駆動することができると記載されている。そして、この構成によれば、上記のような特許文献1に記載のパイル織機における問題の発生を防止することができる。
しかし、これらの従来技術では、駆動手段に掛かる負荷が大きくなるという新たな問題が発生する。すなわち、上記特許文献2、3の記載からも明らかなように、従来の技術思想では、送出側及び巻取側の両テリーモーション部材の駆動態様を独立して任意に変更することを考える場合、両テリーモーション部材をそれぞれ専用の駆動手段で駆動する手法を採用するのが一般的であるが、このように各テリーモーション部材に対応する駆動手段及び駆動伝達機構を独立させた場合、経糸又は織布の張力がそのまま駆動手段に掛かり、駆動手段に掛かる負荷が大きくなってしまう。
詳しくは、製織中において、送出側のテリーモーション部材には経糸の張力に相当する力が作用しており、また、巻取側のテリーモーション部材には織布の張力に相当する力が作用している。前述の特許文献1に記載のパイル織機のように送出側及び巻取側の各テリーモーション部材に対応する駆動伝達機構が機械的に連結されている場合、両テリーモーション部材に掛かる力がバランスされるため、上記した張力により駆動手段に掛かる負荷は小さい。しかし、送出側及び巻取側の各テリーモーション部材に対応する駆動手段及び駆動伝達機構を独立させた場合、上記各テリーモーション部材に作用する力がそのまま負荷として駆動手段に掛かることとなる。
上記のように駆動手段に掛かる負荷が大きいと、例えば、駆動手段の駆動源として専用の駆動モータを採用した場合、消費電力の増大や駆動手段の早期の破損等を招く。また、駆動手段が特許文献2に記載のカム機構を含む場合、カムの回転軸や揺動レバーの揺動軸等の部分に負荷が掛かり、この部分の早期の摩耗や損傷等を招く。
特開平10−331053号公報 特開平11−172552号公報 特開平2−47334号公報
従って、本発明の課題は、布移動式のパイル織機において、送出側のテリーモーション部材と巻取側のテリーモーション部材とをそれぞれ異なる駆動態様で駆動可能な構成であっても、駆動手段に掛かる負荷が小さくなるようなテリーモーション部材の駆動機構を提供することにある。
上記課題のもとに、本発明は、送出側及び巻取側のテリーモーション部材と両テリーモーション部材に共通の駆動手段の駆動軸とを連結すべく各テリーモーション部材に対応して設けられた駆動伝達機構を含み、上記駆動伝達機構が、駆動手段によって揺動駆動される揺動部材、対応するテリーモーション部材を支持する支持部材及び揺動部材と支持部材とを連結する1以上の連結部材からなる連結手段を有する布移動式パイル織機におけるテリーモーション部材の駆動機構において、送出側又は巻取側のテリーモーション部材に対応する一方の駆動伝達機構に対し、専用のアクチュエータを駆動源として上記駆動軸の回転位相に対する上記一方の駆動伝達機構に含まれる揺動部材の揺動位置を変更する駆動変更手段を付設し、該駆動変更手段を、テリーモーション部材の変位過程で動作させることを特徴とする。
また、上記駆動変更手段が、前記連結手段に連結され、前記揺動部材と前記連結手段との連結部及び前記支持部材と前記連結手段との連結部の両連結部間の距離を変更すべく前記連結部材に含まれる連結部材を変位させるように前記アクチュエータで駆動される被駆動部材を含むものとしてもよい。
さらには、上記連結手段を、互いに回動自在に連結された第1の連結部材と第2の連結部材とを含むものとし、上記被駆動部材が、第1及び第2の連結部材の連結部に連結されて第1の連結部材と第2の連結部材のなす角度を変更するようにアクチュエータに変位駆動されるものとしてもよい。
また、上記駆動伝達機構を、支持部材と連結手段との連結部の支持部材に対する連結位置、又は揺動部材と連結手段との連結部の揺動部材に対する連結位置が変更可能に構成し、上記駆動変更手段を、支持部材又は揺動部材に対する連結位置が変更可能な連結手段の連結部材に連結されて前記連結位置を変更すべくアクチュエータにより駆動される被駆動部材を含むものとすることができる。
上記の本発明によれば、送出側及び巻取側の両テリーモーション部材は、共通の駆動手段により駆動されるものであり、それぞれが駆動伝達機構を介して共通の駆動手段の出力軸に連結されているため、両者は機械的に連結されているといえる。従って、各テリーモーション部材に作用する張力による力はバランスされ、この力により駆動手段に掛かる負荷は小さいものとなる。
しかも、本発明では、専用のアクチュエータを駆動源として前記駆動軸の所定の回転位相に対する揺動部材の揺動位置を変更する駆動変更手段を送出側又は巻取側のテリーモーション部材に対応する一方の駆動伝達機構に対し付設すると共に、この駆動変更手段をテリーモーション部材の変位過程で動作させるため、その一方の駆動伝達機構に対応するテリーモーション部材は、上記駆動手段による駆動態様に上記駆動変更手段で変更を加えた駆動態様となる。従って、上記両テリーモーション部材の駆動態様が、駆動手段によるものに制限されることなく、一方のテリーモーション部材の駆動態様を他方とは独立して任意に設定することができるため、前述のような打ち込み性が悪くなったり経糸切れを起こし易くなったりするといった問題も有効に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜4に示すのは本発明の一実施形態であって、図1、2に本発明が適用される布移動式パイル織機を示す。また、図2に示すのは、本発明の要部を線図で示した概略図であって、図2では、図1に示すパイル経糸PT、巻取側のテリーモーション機構及びその駆動モータ等は省略してある。
図1に示すように、布移動式パイル織機1は、多数のパイル経糸PTがシート状に巻き付けられたパイル経糸用のワープビーム2(図面上側)と、多数の地経糸GTがシート状に巻き付けられた地経糸用のワープビーム3(図面下側)とを備える。パイル経糸PTは、ワープビーム2から送り出され、2つのガイドロール6、6と、その下流側に設けられたパイル経糸用のテンションロール7の外周に巻き掛けられて案内された後、綜絖8及び筬5を経て、織布Wの織前CFに導かれる。
また、地経糸GTは、ワープビーム3から送り出された後、送出側のテリーモーション部材である地経糸用のテンションロール15の外周に巻き掛けられて案内された後、パイル経糸PTと同様に、綜絖8及び筬5を経て織前CFに導かれる。
緯入れされた緯糸(図示せず)と共にパイル経糸PT及び地経糸GTによって形成された織布Wは、巻取側のテリーモーション部材である布ガイドロール16に案内された後、服巻ロール11及びガイドロール12、13を経て、最終的に布巻ロール14に巻き取られる。
図示のパイル織機1では、送出側のテリーモーション部材である地経糸用のテンションロール15及び巻取側のテリーモーション部材である布ガイドロール16は、共に織機の駆動源とは別の、両テリーモーション部材に共通の専用の駆動モータm1によって駆動され、各テリーモーション部材は、それぞれに対応して設けられた駆動伝達機構によって駆動モータm1と連結されている。
駆動モータm1は機台に固定配置されており、その出力軸m1s(駆動軸)には、地経糸用のテンションロール15に対応する駆動伝達機構20と布ガイドロール16に対応する駆動伝達機構30とに共通の、揺動部材としての揺動レバー18が取り付けられている。
駆動伝達機構20は、上記の揺動レバー18と、地経糸用のテンションロール15を支持する支持部材として支持レバー24と、揺動レバー18と支持レバー24とを連結する連結部材22、26とからなる。支持レバー24は、織機の両サイドフレーム(図示せず)のそれぞれに揺動軸24aで揺動可能に支持された一対の部材(図1にはその一方のみを図示)であって、地経糸用のテンションロール15をその両端で支持している。
図示のように、本実施例では、揺動レバー18と支持レバー24とを連結する連結手段が、第1の連結部材としての連結ロッド22と第2の連結部材として連結ロッド26とから構成されており、両連結ロッド22、26は互いに回動自在に連結されている。以下では、この連結ロッド22と連結ロッド26との連結部を連結部CP1とする。
支持レバー24は、揺動軸24aと反対側の端部において、連結ロッド26と回動自在に連結されている。以下では、この支持レバー24と連結ロッド26との連結部を連結部CP2とする。また、揺動レバー18は、駆動モータm1の出力軸m1sに連結される端部とは反対側の端部において、連結ロッド22と回動自在に連結されている。以下では、この揺動レバー18と連結ロッド22との連結部を連結部CP3とする。なお、連結部CP3の位置は、揺動レバー18の長手方向に調整可能となっている。
駆動伝達機構30は、上記の揺動レバー18と、布ガイドロール16を支持する支持部材としての支持レバー34と、揺動レバー18と支持レバー34とを連結する連結部材としての連結ロッド32とからなる。
支持レバー34は、支持レバー24と同様に、織機の両サイドフレームのそれぞれに揺動軸34aで揺動可能に支持されており、布ガイドロール16をその両端で支持している。また、支持レバー34は、揺動軸34aとは反対側の端部(連結部CP5)において連結ロッド32の一端と回動自在に連結されている。また、この連結ロッド32の他端は、揺動レバー18の出力軸m1sに連結される端部とは反対側の端部(連結部CP4)に回動自在に連結されている。すなわち、支持レバー34は、単一の連結ロッド32を介して揺動レバー18と連結されている。なお、その連結部CP4の位置も、揺動レバー18の長手方向に調整可能となっている。
このように構成された布移動式パイル織機1におけるテリーモーション部材の駆動機構において、本実施例では、地経糸用のテンションロール15(送出側のテリーモーション部材)に対応して設けられた駆動伝達機構20に対し、駆動モータm1によるテンションロール15の駆動態様に変更を加える駆動変更手段40が付設されている。
駆動変更手段40は、専用のアクチュエータである補助モータm2と、その補助モータm2の出力軸m2sに取り付けられた揺動レバー42と、この揺動レバー42の出力軸m2sとは反対側の端部(連結部CP6)に回動自在に連結された連結レバー44とからなる。なお、この場合、揺動レバー42を介して補助モータm2に変位駆動される連結レバー44が本発明における被駆動部材に相当する。そして、この連結レバー44は、連結部CP6とは反対側の端部で、連結ロッド22と連結ロッド26との連結部CP1に回動自在に連結されている。
この駆動変更手段40によれば、例えば、駆動モータm1の出力軸m1sがある所定の回転位相にある状態において、補助モータm2によって揺動レバー42を揺動変位させることにより、連結部CP1が変位し、これに伴って連結ロッド22と連結ロッド26とのなす角度が変更され、これに伴い、揺動レバー18と連結ロッド22との連結部CP3と支持レバー24と連結ロッド26との連結部CP2との両連結部間の距離が変更される。その結果、出力軸m1sのその回転位相に対する支持レバー24の揺動位置が変更される。
以上のようなテリーモーション部材の駆動機構の動作を図2〜4に基づいて説明する。なお、図2は、上記した駆動変更手段40を動作させない場合を示しており、また、図2では、ファーストピックの筬打ち時の状態を実線で示し、ルーズピックの筬打ち時の状態を一点鎖線で示している。
図2の場合において、両テリーモーション部材がルーズピックの筬打ち時の位置にある状態から、駆動モータm1の出力軸m1sを予め設定された量だけ図の時計回り方向へ回転させると、揺動レバー18が、図の一点鎖線で示す位置から実線で示す位置へ揺動される。
揺動レバー18の揺動に伴い、連結ロッド32を介して揺動レバー18と連結された支持レバー34が、揺動軸34aを中心に、揺動レバー18の揺動量に対応する量だけ揺動され、布ガイドロール16が実線で示すファーストピックの筬打ち時の位置へ変位する。なお、このときの出力軸m1sの回転量は、布ガイドロール16をルーズピックの筬打ち時の位置からファーストピックの筬打ち時の位置へ変位させるのに必要な量に設定される。
また、揺動レバー18の揺動に伴い、揺動レバー18の連結部CP3と連結ロッド22で連結された連結部CP1もその揺動量に対応する量だけ変位する。但し、図2の状態では、駆動変更手段40を動作させていないため、揺動レバー42の位置が補助モータm2によって保持されており、揺動レバー42と連結レバー44との連結部CP6の位置は固定されている。従って、連結部CP1は、連結部CP6を中心とし連結レバー44の長さを半径とする所定の回動軌跡上で一定の回動運動を行う。そして、この連結部CP1の回動運動に伴い、連結ロッド26を介して連結部CP1と連結された支持レバー24が揺動され、テンションロール15が実線で示すファーストピックの筬打ち時の位置へ変位する。
このようにして両テリーモーション部材15、16が変位されると、図の線bで示す位置にあった織前CFが移動し、筬5による筬打ち位置に相当する線aで示す位置となる。そして、その状態でファーストピックの筬打ちが行われる。また、ファーストピックの筬打ちが行われた後、駆動モータm1が出力軸m1sを反時計回り方向へ回転させ、揺動レバー18を上記とは逆方向へ駆動すると、両テリーモーション部材15、16が再び一点鎖線で示すルーズピックの筬打ち時の位置へ変位され、織前CFの位置が筬打ち位置から離間したルーズピックの筬打ち時の位置となる。このように、予め設定されたタイミングで駆動モータm1を往復駆動し、テンションロール15及び布ガイドロール16を往復変位させて織前CFを往復動させることにより、製織される織布Wにパイルが形成される。
上記において、駆動伝達機構30の布ガイドロール16を支持する支持レバー34と揺動レバー18とは連結ロッド32により直接連結されている。よって、布ガイドロール16の駆動態様は、常に駆動モータm1の駆動態様に規定されるものであり、その運動開始・終了タイミングは出力軸m1sの回転と同じであり、また、運動パターンは出力軸m1sの回転に対応したものとなっている。すなわち、布ガイドロール16の駆動態様と出力軸m1sの回転との関係は常に一定である。
一方、テンションロール15に対応する駆動伝達機構20には、駆動変更手段40が付設されており、テンションロール15の駆動態様を変更可能となっている。以下では、その具体例を図3、4に基づいて説明する。
なお、図3には、比較のために、駆動変更手段40を動作させない場合も併せて示し、図の(a)に動作させない場合を、(b)に動作させる場合を示す。また、図3では、ファーストピックの筬打ち時における状態が一点鎖線で示され、ルーズピックの筬打ち時の状態が点線で示されると共に、駆動モータm1の出力軸m1sがルーズピックの筬打ちの状態から角度θ1だけ時計回り方向へ回転された状態が実線で示されている。
また、図4は、上段に上記した布ガイドロール16の運動パターンを示し、下段にテンションロール15の運動パターンを示したもので、下段には、駆動変更手段40を動作させない場合のテンションロール15の運動パターンも点線で併せて示してある。そして、上記の駆動モータm1の出力軸m1sがルーズピックの筬打ちの状態から角度θ1だけ時計回り方向へ回転されたときの織機の主軸回転角度がθ0で示してある。
図4に示すように、この例では、ファーストピック及びルーズピックの筬打ち時のテンションロール15の位置(=テンションロール15の変位量)は、駆動変更手段40を動作させる場合とさせない場合とで同じとし、その変位過程の運動パターンを変更するものとする。因みに、図4においてF位置とは、ファーストピックの筬打ち時のテンションロール15及び布ガイドロール16の位置であり、L位置とは、ルーズピックの筬打ち時のテンションロール15及び布ガイドロール16の位置である。
図示の構成の場合、テンションロール15を変位させるための支持レバー24の揺動運動は、連結ロッド26によってこの支持レバー24が直接連結された連結部CP1の運動によって与えられる。前述のように、駆動変更手段40を動作させない場合(図3(a))、連結部CP1は、連結部CP6を支点として、出力軸m1sの回転に対応した回動運動を行う。従って、出力軸m1sの所定の回転位相と支持レバー24の揺動位置との関係は常に同じであり、テンションロール15は、常に駆動モータm1の出力軸m1sの各回転位相に応じた位置をとるような変位動作を行う。すなわち、駆動モータm1の出力軸m1sのある回転位相に対するテンションロール15の位置は、駆動伝達機構20の構成に変更がない限り常に同じであり、例えば、図3(a)に示すような出力軸m1sがルーズピックの筬打ち時の位相から角度θ1だけ回動された状態では、常に図の実線で示す位置となる。なお、上記でいう駆動変更手段40を動作させない場合とは、揺動レバー42を図3(a)で示す初期位置に保持すべく、出力軸m2sの回転位相を保持した状態をいうものであり、駆動変更手段40の作動自体を停止している(電源オフ)状態とは異なる。
これに対し、テンションロール15の変位過程において駆動変更手段40を動作させた場合、連結部CP1の運動は、上記の運動に対し、更に連結レバー44及び揺動レバー22を介して補助モータm2の駆動によって与えられる運動を加えたものとなる。そして、連結部CP1は、駆動モータm1による連結部CP6を支点とした回動運動と補助モータm2による連結部CP3を支点とした回動運動とを合成した運動を行う。
テンションロール15の変位過程における出力軸m1sが所定の回転位相である状態で考えると、そのときの連結部CP1の位置は、上記した駆動変更手段40を動作させない場合の連結部CP1の回動軌跡上の位置とは別の位置をとる。従って、この連結部CP1と連結部CP2において直接連結された支持レバー24の揺動位置(=テンションロール15の位置)も、駆動変更手段40を動作させない場合の位置と異なる位置となる。例えば、図3(b)に示すように、出力軸m1sがルーズピックの筬打ち時の位置から角度θ1だけ回転された時点で補助モータm2の出力軸m2sが角度θ2だけ回転されているように補助モータm2を駆動すると、その時点におけるテンションロール15の位置は、図3(a)の駆動変更手段40を動作させない場合に比べ、距離xだけ織前側に位置した状態となっている。
なお、上記では、連結部CP1とCP2との関係に基づいて説明したが、連結部CP3を基準として考えると、出力軸m1sが所定の回転位相であるときの連結部CP3の位置に対し、連結部CP1の位置が異なると、連結ロッド22と26とのなす角度によって連結部CP3とCP2との間の距離(揺動レバー18と支持レバー24との連結部間の距離)が変化する。このため、そのときの支持レバー24の揺動位置も、連結部CP1の位置に応じて異なる、ともいえる。
上記した支持レバー24の揺動位置に影響する連結部材CP1の位置は、補助モータm2の出力軸m2sの回転位相に応じて変更される。従って、駆動モータm1の一往復回転過程(=テンションロール15の一往復変位過程)の各時点において、テンションロール15が所望の位置をとるように補助モータm2の出力軸m2sの回転位相を設定し、それに応じた駆動パターンで補助モータm2を駆動することにより、駆動モータm1のみで駆動する場合とは異なる運動パターンでテンションロール15を駆動することができる。
例えば、図4に示すように、テンションロール15がルーズピックの筬打ち時の位置からファーストピックの筬打ち時の位置へ変位する織機サイクルにおいて、その前半では、開口に伴って経糸の張力が上昇する傾向にあるため、それを保障すべくテンションロール15の移動量を小さくし、後半で移動量を大きくしてファーストピックの筬打ち時の位置に達するような運動パターンとなるような補助モータm2の駆動パターンを設定することが考えられる。
他の実施の形態
上記実施例では、開口運動に伴う経糸の張力変動を補償するため、テリーモーション部材の変位過程における運動パターンを変更するように駆動変更手段40を動作させる場合について述べたが、本発明は、このような運動パターンを変更する場合に限らず、テリーモーション部材の変位量を変更することも可能である。
例えば、織機の運転中に製織条件(開口パターン、緯糸密度、織機回転数等)が変更された場合、ファーストピックの筬打ち時における経糸の張力状態が、製織条件変更前と比べて変化する場合がある。経糸の張力が低いと緯糸の打ち込み性が悪くなる等の問題があり、また、経糸の張力が高すぎると、筬打ちの衝撃により経糸切れが発生するといった問題が発生する。このような問題に対応するため、本発明により、ファーストピックの筬打ち時のテンションロール15の位置を、変更後の製織条件による経糸の張力状態に合せ、図5(a)、(b)に示すように、製織条件変更前と異ならせるように補助モータm2を駆動することで、上記のような問題の発生を防止することができる。
なお、上記のような製織条件の変更により、テリーモーション部材の変位過程でも経糸の張力状態が変化する場合がある。従って、この場合は、上記実施例で述べたテンションロール15の運動パターンを変化させるための補助モータm2の駆動パターンを、変更される製織条件に合わせたものを含めて複数設定しておき、選択される製織条件に合わせて駆動パターンを適宜選択し、それに基づいて補助モータm2を駆動するようにすればよい。
また、本発明によれば、上記テリーモーション部材の運動パターンや変位量に加え、変位を開始するタイミングも変更することができる。具体的には、図6(a)、(b)に示すように、テンションロール15がルーズピック又はファーストピックの筬打ち時の位置にある状態から補助モータm1を駆動する場合において、出力軸m1sの回転に伴って、連結部CP1が、支持レバー24の端部の連結部CP2を中心として連結ロッド26の長さ(連結部CP1とCP2の距離)を半径とする円弧C上を移動するように補助モータm2を駆動すれば、出力軸m1sが回転してもテンションロール15はその位置から移動しない。従って、これを利用してテリーモーション部材の変位開始のタイミングを変更することができる。
以上の実施例では、揺動レバー18と支持レバー24とを連結する連結手段を、互いに回動自在に連結された2つの連結ロッド(連結部材)22、26で構成し、駆動変更手段40によって連結部CP1の位置を変位させることにより、出力軸m1sの所定の回転位相に対する支持レバー24の揺動位置を変更している。しかし、本発明はこのような実施の形態に限らず、例えば、連結部材自体の有効長さを変更することにより上記連結部間の距離を変更し、それによってテリーモーション部材の駆動態様を変更するものであってもよい。
図7に示すのはその一例であって、この例では、図の(a)に示すように、揺動レバー18と支持レバー24とを連結する連結手段が、主として連結ロッド22と連結ロッド28とで構成されている。そして、連結ロッド22と28との間に駆動変更手段50が介装され、駆動変更手段50により連結ロッド22と28とが直線的に連結されている。なお、図示の例では、本発明の揺動部材に相当する揺動レバー18は、揺動軸18aで織機のサイドフレームに揺動自在に支持されており、リンク19及びクランクレバー17を介して駆動モータm1の出力軸m1sに連結され、出力軸m1sの回転によって揺動駆動されるものとなっている。
駆動変更手段50は、連結ロッド28の有効長さを変更するものであって、連結ロッド22の連結部CP3とは反対側の端部に固定されたハウジング52と、そのハウジング52の内部に回転自在に設けられたロータ58と、ロータ58の周囲に設けられた励磁コイル54とを有する。また、ロータ52の外周面には、上記励磁コイル54と対向する複数の永久磁石56が取り付けられている。従って、この例では、励磁コイル54及び永久磁石56からなる構成が、本発明でいう専用のアクチュエータとして機能する。
また、ロータ52には、その長手方向に貫通する同心状の貫通孔58aが穿設されており、その貫通孔58aの内周面に雌ねじ部が形成されている。更に、連結ロッド28には、連結部CP2とは反対側の端部に雄ねじ部28aが形成されている。そして、この雄ねじ部28aを上記ロータ58の貫通孔58aへ螺挿することにより、連結ロッド28が駆動変更手段50を介して連結ロッド22と連結された状態となる。
この駆動変更手段50を用いたテリーモーション部材の駆動機構では、駆動変更手段50の励磁コイル54を励磁することによりロータ58が回転され、これによって連結ロッド28の雄ねじ部28aの貫通孔58aに対する螺入量が変更される。その結果、連結ロッド28の有効長さ、すなわち、駆動変更手段50と支持レバー24(連結部CP2)との間の連結ロッド28の長さが変更され、それに伴って揺動レバー18の連結部CP3と支持レバー24の連結部CP2との両連結部間の距離が変更される。なお、この例の場合、励磁コイル54及び永久磁石56によって回転駆動されるロータ52が本発明における被駆動部材に相当する。また、ロータ52を回転駆動すると連結ロッド28の貫通孔58aに対する螺入量が変化するため、それに伴って連結ロッド28が駆動変更手段50側(連結部CP3側)へ変位される。
従って、駆動モータm1によるテンションロール15の変位過程で駆動変更手段50を動作させれば、連結部CP2の運動が、駆動モータm1によって与えられる連結部CP3の運動と異なるものとなるため、これを利用してテンションロール15の駆動態様を任意に変更することが可能となる。
なお、図7の例では、連結ロッド22を省略して揺動レバー18の先端(連結部CP3)に上記の駆動変更手段50が設けられた構成とすることもできる。すなわち、揺動レバー18と支持レバー24とを単一の連結部材で連結する構成とし、その単一の連結部材の有効長さを変更するように構成することもできる。なお、この場合、駆動変更手段50は、支持レバー24の先端(連結部CP2)に設けるものとすることもできるし、揺動レバー18と支持レバー24の両方に設けることもできる。
以上では、出力軸m1sの所定の回転位相に対する支持レバー24の揺動位置を変更する手法として、揺動レバー18と支持レバー24との連結部間の距離(連結部CP2とCP3との距離)を変更する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、揺動レバー18と連結部材との連結部CP3の揺動部材18の長手方向における位置を変更することにより、出力軸m1sの所定の回転位相に対する支持レバー24の揺動位置を変更するものとしてもよい。
図8に示す実施例では、揺動レバー18と支持レバー24とが単一の連結部材である連結レバー27で連結されおり、連結部CP2とCP3との間の距離は一定である。揺動レバー18には、その長手方向に沿って長孔18bが形成されている。そして、この長孔18bに連結レバー27の端部に設けられたピン27aが嵌挿されることにより、揺動レバー18と連結レバー27とが連結されている。
この実施例では、このような構成の駆動伝達機構に対し駆動変更手段60が付設されている。なお、駆動変更手段60自体の構成は、前述の駆動変更手段40の構成と同じであり、被駆動部材である連結レバー64が、連結レバー27に対し回動自在に連結されている。
図示の構成によれば、補助モータm2によって連結レバー64を変位させることにより、連結レバー64に連結された連結レバー27のピン27aが、揺動レバー18の長孔18b内を摺動変位する。その結果、連結部CP3と揺動軸18aとの間の距離が変更され、これにより、揺動レバー18の揺動量が変更される。そして、これに伴い、駆動モータm1の出力軸m1sの回転量に対する支持レバー24の揺動量が変更されるため、出力軸m1sの所定の回転位相に対する支持レバー41の揺動位置が、駆動変更手段60を動作させる前と比べて異なる位置となる。従って、この揺動量の変化を利用し、テリーモーション部材の変位過程における各時点の出力軸m2sの回転位相を適宜設定することにより、駆動モータm1の駆動に制限を受けないテリーモーション部材の任意の運動パターンを得ることができる。
また、図9に示す実施例では、揺動レバー18と連結ロッド29との連結部の位置を変更する手段として駆動変更手段70を採用している。この駆動変更手段70は、揺動レバー18に形成された空間部18bに配設されて図示しない駆動手段により回転駆動されるスクリュー部材72と、このスクリュー部材72が螺挿される雌ねじ部が形成された貫通孔を有する被駆動部材74とからなる。そして、この被駆動部材74が、支持レバー24に連結された連結ロッド29と連結されている。すなわち、揺動レバー18と連結ロッド29とが駆動変更手段70を介して連結されている。
この構成によれば、スクリュー部材72が回転駆動されることにより、スクリュー部材72の長手方向における変位部材72の位置が変化し、連結ロッド29と揺動レバー18との連結部CP3の位置、すなわち、連結部CP3と揺動軸18aとの間の距離が変化する。そして、図8に示す実施例と同様の作用が得られる。
なお、図8、9の実施例では、駆動モータm1の出力軸m1sの所定の回転位相に対する支持レバー18の揺動位置を変更すべく、揺動レバー18と連結部材との連結位置を変更するものとしたが、これに代えて、同様の構成により、支持レバー24と連結部材との連結位置を変更するものとしても同様の作用が得られる。
以上の実施例は、送出側及び巻取側のテリーモーション部材を駆動する共通の駆動手段として、専用の駆動モータm1を採用する場合についてのみ述べたが、本発明は、テリーモーション部材を織機の主軸によって駆動される、すなわち、織機の原動モータを駆動源とするものにも適用できる。
また、以上では、いずれも送出側のテリーモーション部材であるテンションロール15の駆動態様を変更する場合について述べたが、巻取側のテリーモーション部材である布ガイドロール16に対応して設けられた駆動伝達機構に本発明を採用することも可能であり、これにより布ガイドロール16の駆動態様を任意に変更可能とすることもできる。
さらに、駆動変更手段の駆動源である専用のアクチュエータは、上記した実施例のようなロータリ式のアクチュエータに限らず、リニアモータであってもよい。
なお、本発明は上記のいずれの実施形態にも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
本発明の布移動式パイル織機の一実施形態を示す側面図。 本発明の一実施形態の要部の概略を示す説明図。 本発明の一実施形態の要部の概略を示す説明図。 本発明の一実施形態によるテリーモーション部材の動作を示す動作説明図。 本発明の他の実施形態の要部の概略を示す説明図。 本発明の他の実施形態の要部の概略を示す説明図。 本発明の他の実施形態の要部を示す側面図。 本発明の他の実施形態の要部を示す側面図。 本発明の他の実施形態の要部を示す側面図。
符号の説明
1 布移動式パイル織機
2 パイル経糸用ワープビーム
3 地経糸用ワープビーム
5 筬
8 綜絖
15 地経糸用テンションロール(送出側テリーモーション部材)
16 布ガイドロール(巻取側テリーモーション部材)
18 揺動レバー(連結部材)
18a 揺動軸
22 連結ロッド(連結部材)
24 支持レバー(支持部材)
24a 揺動軸
26 連結ロッド(連結部材)
27 揺動レバー(連結部材)
28、29、32 連結ロッド(連結部材)
34 支持レバー(支持部材)
34a 揺動軸
40、50、60、70 駆動変更手段
42、62 揺動レバー
44、64 連結レバー(変位部材)
44a 支持軸
74 変位部材
m1 駆動モータ(駆動手段)
m2 補助モータ(専用アクチュエータ)
m1a、m2a 出力軸(駆動軸)
CP1、CP2、CP3、CP4、CP5、CP6 連結部
GT 地経糸
PT パイル経糸
CF 織前
CP 連結部
W 織布

Claims (4)

  1. 送出側及び巻取側のテリーモーション部材と両テリーモーション部材に共通の駆動手段の駆動軸とを連結すべく各テリーモーション部材に対応して設けられた駆動伝達機構を含み、前記駆動伝達機構が、前記駆動手段によって揺動駆動される揺動部材、対応するテリーモーション部材を支持する支持部材及び前記揺動部材と前記支持部材とを連結する1以上の連結部材からなる連結手段を有する布移動式パイル織機におけるテリーモーション部材の駆動機構において、
    前記送出側又は巻取側のテリーモーション部材に対応する一方の駆動伝達機構に対し、専用のアクチュエータを駆動源として前記駆動軸の回転位相に対する前記一方の駆動伝達機構に含まれる前記支持部材の揺動位置を変更する駆動変更手段を付設し、該駆動変更手段を前記テリーモーション部材の変位過程で動作させる、
    ことを特徴とする布移動式パイル織機におけるテリーモーション部材の駆動機構。
  2. 前記駆動変更手段が、前記連結手段に連結され、前記揺動部材と前記連結手段との連結部及び前記支持部材と前記連結手段との連結部の両連結部間の距離を変更すべく前記連結手段に含まれる連結部材を変位させるように前記アクチュエータで駆動される被駆動部材を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の布移動式パイル織機におけるテリーモーション部材の駆動機構。
  3. 前記連結手段は、互いに回動自在に連結された第1連結部材と第2の連結部材とを含み、
    前記駆動変更手段における前記被駆動部材は、前記第1及び第2の連結部材の連結部に連結されて前記第1の連結部材と第2の連結部材のなす角度を変更するように前記アクチュエータに変位駆動される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の布移動式パイル織機におけるテリーモーション部材の駆動機構。
  4. 前記駆動伝達機構は、前記支持部材と前記連結手段との連結部の前記支持部材に対する連結位置、又は前記揺動部材と前記連結手段との連結部の前記揺動部材に対する連結位置が変更可能に構成されており、
    前記駆動変更手段は、前記支持部材又は揺動部材に対する連結位置が変更可能な連結手段の連結部材に連結されて前記連結位置を変更すべく前記アクチュエータにより駆動される被駆動部材を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の布移動式パイル織機におけるテリーモーション部材の駆動機構。
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