JP6820679B2 - テリークロス織機におけるパイル縦糸の張力を調整するための装置 - Google Patents

テリークロス織機におけるパイル縦糸の張力を調整するための装置 Download PDF

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Description

本発明は、テリークロス織物の製造のための織機の分野に属し、また、簡潔には、テリークロス織機に言及するものである。特に、本発明は、テリークロス織物の製造のための織機におけるパイル縦糸の張力を調整する装置に関するものである。
当業者によく知られているように、テリークロス織物の形成は、縦糸の2つのシリーズ、まさにこの理由で、常に引っ張られた状態で維持されるテリークロスの基礎織物を形成する通常の縦糸、糸の一連のループを正確に形成することを目的とする、この分野で“パイル”として示され、織物の少なくとも一方側、好ましくは両方側で、基礎縦糸に関して可変高さを有するパイル縦糸、によって行われる。したがって、テリークロスの製造のための織機において、パイル(パイルビーム)を形成するための縦糸の提供に使用される、通常、織機の上方の上昇位置に配置される追加のワープビームが提供される。
パイル縦糸のアンラッピングは、パイルビームのアンラッピング速度及び織物のラッピング速度を調整する調整システムによって一般的に制御され、調整システムは、基礎縦糸から全く独立した方法で、パイル縦糸の張力を調整することを可能としており、このような方法で、一定の高さのパイルを定期的な形成を可能としている。しかし、シェッド(杼口)形成のための縦糸の初期ステップ及びパイルを形成するためのリードのビーティングアップ(おさ打ち)の間、好ましくない縦糸の張力増加を避けるために、パイルステップ形成のためのシェッド開放及びリードおさ打ちの間、パイル縦糸にかけられる経路長の増加を補償するために、パイルビームから出る縦糸は、アセンブリの他のロールの固定された位置に関して、ロール(“ワープテンショナー”又は“ワープテンショナーロール”と呼ばれる)の1つで取られた位置に応じて可変長さを有する経路に沿って、パイルワープ送出ロールアセンブリ(この分野ではトップパイルワープロールアセンブリと呼ばれる)を通過する。ワープテンショナーロールの動作は、経路長の増加により、パイル縦糸の張力が所定値を超えたとき、このような動作を可能とするように調整されている適当な弾性手段によって対抗される。そして、この長さ補償は、自動的に行われ、制御されないので、“負的な”補償と呼ばれている。
テリークロスの形成は、リードが、織られる織物に対して通常の第1のおさ打ち位置に加えて、第1のものに関して異なる距離に設定され、その距離は、パイルの所望高さの2倍に対応する、第2の後方おさ打ち位置も備えているという事実により得られる。リードのこの第2後方動作位置において、2つの連続する横糸は、最も頻度の高い場合、打たれ縦糸で結ばれて、続く横糸挿入で、リードは通常のおさ打ち位置を再開し、2つの横糸がすでに後方位置で打たれたこの位置に引く。これら2つの横糸は、2つの挿入された横糸に対してスライドしないよう、パイルを形成するように、このステップでのこれら後者が十分低い張力に維持されるという事実により、永続的に張力をかけられた基礎縦糸の上をスライドし、パイル縦糸を前方に引く。
織機における織物構造セットにより、織物の一方側のみ又はその両側において、パイルを有するテリークロスを得ることが可能であり、この両方が、均等に、所望の多かれ少なかれ複雑なパターンに応じて、織機又は、代わりに、直接個々のヒールドを操作するジャカード織機のヒールドフレームを操作する伝統的な織機、によって得られる。
テリークロス製造方法に関する限り、織機は、リードの前述の後方おさ打ち位置が得られる機械配置のタイプによる、2つのカテゴリーに分類される。第1の織機カテゴリーにおいて、それは同じスレイ(おさ)すなわちリード移動部材であり、相対制御システムの変更によって得られる第2の後方おさ打ち位置を備えている。第2の織機カテゴリーにおいて、本発明の調整装置が構成され、リードは、その通常の単一おさ打ち位置を維持し、織りプロセスに加わる要素のいくつか、すなわち、基礎縦糸とパイル縦糸の両方、ブレストビーム、基礎縦糸及び織られる織物のワープガイドロールは、リードの単一のおさ打ち位置から/位置へ、織物の形成ラインから離れる/に近づくように移動するように、往復及び同期運動で前後に移動する。この場合でも、リードが、織機に固定される基準システムに対して、単一及び一定のおさ打ち位置を有しているという事実にもかかわらず、織られる織物に固定される基準システムが考慮される場合、リードの“通常の”おさ打ち位置及び“後退した”おさ打ち位置が決定される。
上記第2の解決策に関する問題の1つは、織られる織物の前方移動によって生じるパイル縦糸の張力の増加に対する満足しない補償です。一方、実際には、ワープビームによる基礎縦糸を偏向させる基礎ワープガイドロール及び織物ビームにおいて新しく形成される織物を偏向させるブレストビームと同程度に、ブレストビームの移動機構が移動するので、基礎縦糸において、この補償は必要なく、パイル縦糸の正方向の移動が、パイルビームの側ではなく、織られる織物側で行われることを考慮すると、パイル縦糸において、補償は、実際不可欠である。
今までに知られた解決策において、パイル縦糸正方向移動のこの非対称の補償は、シェッド開放及びパイルを形成するリードおさ打ちの間のパイル縦糸の正しい張力の維持を制御する同じ負的な補償機構により達成される。単に、前記機構の弾性対比部材の調整は、この追加の補償の必要性を考慮するように行われる。しかし、パイル縦糸の移動は、パイルを形成するほんの少し前に、負的なシステムの動的の相対的変更で、弾性対比部材の張力の変化を生じさせ、そのステップは、むしろ糸の制御された一定の張力を要求する。同じ織りプロセスの間で、パイル縦糸の移動の範囲は、テリークロスのデザインによってかけられる要求によって異なることができ、反対に、負の補償は、システムの慣性によって影響され、その応答は、織機の速度で変化することを考慮して、このような変更はまた、一定でない。したがって、これは、多変数の複雑なシステムであり、そのため、上記の異なる補償要件の両方を満足する設定を決定することは困難である。
EP-1669483(ツダコマ)は、上述の第2のカテゴリーに属するテリークロスの形成のための織機を開示しており、それにおいて、トップパイルロールアセンブリのワープテンショナーロールは、基礎縦糸及び織られる織物の同じ往復動作と同期して、適当な電気ステッピングモータによって制御されるレバー機構によって、織物の前進方向において、前後に移動される。織機のメインモータから、レバー及びロッドのシステムによって、基礎縦糸をそらす、制御された振動動作で織られる織物のガイドロールを提供することによって、この後者の動作は、それ自体既知の方法で、得られる。そして、上記のすべての要素を前方に移動させると、リード動作自体において何も変更せずに、通常のものに対して後方に設定される、リードおさ打ちの第2ラインを決定する目的が達成される。前方、後方、前進及び後退の方向は、ここ及び以下において、織機における織物の送りノーマル方向に言及していることに留意すべきである。
この特許において、特に、まだ安定していない新しく形成されたパイルが、このような追加の緩みは、停止のタイプ(横糸の破損、縦糸の破損、作業中断のための停止等)によって異なり、修復操作によって生じる張力増加の結果、解かれることを避けるために、織物及び基礎縦糸の交互運動の間のパイル縦糸の一定の張力を維持するだけでなく、織機の停止の場合のパイル縦糸の追加の緩みを決定する、ワープテンショナーロールハンドリングシステムの使用が開示されている。
ツダコマ特許において、シェッド開放によるパイル縦糸の経路長の増加の補償は、対処されていない。したがって、そのような補償は、唯一の既知の伝統的な方法で、すなわち、上述した“負的な”補償を可能とするワープテンショナーロールで得られる。ツダコマの解決策においても、パイル縦糸の移動の補償がここで正的な方法で行われているという事実にもかかわらず、この補償の効果は、制御されない方法で、上述した同じ理由で、システムの適当な調整をより重要とする、シェッド開放動作の負的な補償のものに重なることは明らかである。
ツダコマ特許のさらなる欠点は、パイル縦糸の動作を制御する追加の電気モータの必要性であり、それは、織機の製造コストを上昇させ、その管理を複雑にする。
したがって、本発明の目的は、上述した第2のカテゴリーの“可動ブレストビーム”モードによるテリークロスの製造のための織機を提供することであり、何よりも、シェッド開放及びパイルを形成するためのリードおさ打ちの負の補償から独立して、ブレストビームの動作によって必要となった、パイル縦糸の交互運動の補償が正的な方法で達成され、補償の2つのタイプは、互いに影響を及ぼさない。
そして、本発明の別の目的は、この目的のため、特定の駆動モータを導入することなく、したがって、製造される織物の品質を同じとしながら、織機のコストを大幅に減少させる、交互に基礎縦糸を移動させる同じ駆動を使用する前記正の補償を得ることである。
これらの目的は、請求項1に規定された特徴を有するパイル縦糸の張力を調整する装置によって達成される。本装置のさらに好ましい特徴は、従属請求項において規定される。
本発明の調整装置は、2つの互いに独立した機械システムによって、ワープテンショナーロールの位置で作動することでこれを達成する。第1システムは、織物及びブレストビームの交互の並進運動を補償するために、ワープテンショナーロールの“正的な”運動を与える。シェッド開放及びパイル形成のためのリードおさ打ちによって生じる、パイル縦糸の経路長の増加を補償するために、第2システムは、伝統的な方法で、正的なものから独立して、ワープテンショナーロールの“負的な”移動を可能とする。
これら2つの異なる補償の駆動及び効果を分離することによって、その高さ及びそれ自身の存在/不存在に関する両方において、織物の動き及びパイルを形成するためのサイクルにおける等しい連続の可能な変化によって生じる経路長の連続及び交互の変化にかかわらず、パイル縦糸の張力を、できるだけ一定に保ち、より大きな正確さで制御することが可能である。
本発明に係るパイル縦糸の張力を調整する装置のさらなる特徴及び利点は、いずれにせよ、単なる限定されない例として与えられ、添付の図面で示される、その好ましい実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになる。
可動ブレストビームを有するタイプのテリークロス製造のための織機の基本要素を示す概略正面図である。 本発明のパイル縦糸の張力を調整する装置を備える、図1の織機のいくつかの要素の拡大斜視図である。 図2のパイル縦糸の上部パイルロールアセンブリのみのさらなる拡大図である。 閉止されたシェッド作動位置における、図3のパイル縦糸の上部パイルロールアセンブリの概略断面図である。 ワープテンショナーロールの負の補償で、開放されたシェッド作動位置における、図4Aと同じ図である。 ワープテンショナーロールの正の補償で、前進位置における閉止されたシェッド作動位置及びブレストビームにおける、図4Aと同じ図である。
テリークロス形成の動作
“可動ブレストビーム”テリークロス織機の本質的な構成要素は、図1に示されている。本明細書の導入部で述べられたように、この用語は、テリークロスの形成のための織機の特定のカテゴリーを示しており、スレイSは、伝統的な方法で、すなわち単一のおさ打ち位置で、リードPを交互に移動させ、パイルを形成するのに必要なリードの第2おさ打ち位置は、織物の形成を制御する他の全ての要素、すなわち基礎縦糸Wb、パイル縦糸Wr、織物C及びブレストビームFの前進運動、すなわち矢印Kの方向で得られる。
上記の様々な要素の並進前進運動、及びリードおさ打ち位置が通常のものに戻らなければならないときのその後の後方運動は、モータMによって交互同期移動で動作される、メイン連結ロッドLを含む運動学的システムで与えられる。物の織りの間もまた、振幅及び周波数の両方においてこの運動の実行を制御することが非常に容易に可能であるという事実により、織物の特定のパターンに基づき、パイルの高さ及び割合を所望するときいつでも変化させることができるように、織機の一般的なモータによる運動のより伝統的な解決策と比べて、この運動を形成するための専用のモータMの使用が好ましい。したがって、後者は、通常の割合である3横糸/1パイル又は4横糸/1パイルに限定されず、N横糸/1パイルに続くすべての可能な割合を含み、並進運動の振幅は、各パイル形成サイクルで異なり、ゼロから縦糸の最大可能並進振幅の半分に対応する最大値まで変化可能なパイルの理論的な高さとなる。
連結ロッドLの交互運動は、レバー1の運動を生じさせ、それは順に、前記レバーが両方固定されるシャフト2を介して、第2レバー3の対応する回転を生じさせる。レバー3の自由端において、各レバー6及び7を介して、矢印Kの方向及び織機の以下の装置、ワープガイドロール8(相対基礎ワープビームBbからの基礎縦糸Wbの偏向を提供する)、ブレストビームF、及び織物ガイドロール9(織物ドローイングロール10及び織物ビームBcに向けて新しく形成された織物の偏向を提供する)の反対の方向における交互運動を制御する後方タイロッド4及び前方タイロッド5は、最終的に回転される。
以上のことから、本明細書の導入部で既に述べられた問題、すなわち、基礎縦糸Wbは、ロール8及び9によって、同じ程度まで縦方向変位を受ける間、それらの両端では、同じことが、織物ガイドロール9の対応においてのみで、その反対側の端部、すなわちパイル縦糸の上部パイルロールアセンブリGの対応においてではなく、矢印Kの方向に移動されるパイル縦糸Wrに生じないことを明確とした。本発明の調整装置は、この問題を解決することを望み、ブレストビームの交互並進運動の間、基礎縦糸のものと同様に、パイル縦糸の張力を完全に一定に維持するように、このまさに位置においてパイル縦糸の正の補償を提供する。
この基本的な目的に加えて、本発明の調整装置は、シェッドの開放/閉止及びパイルを形成するためのリードおさ打ちによる、基礎縦糸及びパイル縦糸の経路長における変化を補償するのに伝統的に使用される通常の負の補償を妨げないような方法で、パイル縦糸の正の補償を得ることを提案する。本発明のこの点をよりよく理解するために、特にパイル縦糸Wrに関して、以下の縦糸の負の補償モードにおいて、簡単に記載され、その補償は、シェッドの開放及びパイルを形成するためのリードのおさ打ちの間、上部パイルロールアセンブリGにおけるロールの幾何学的配置の適当な変化を通して、行われる。
パイル縦糸及び基礎の負の補償
上部パイルロールアセンブリGの負の補償は、実際、全てのワープガイドロールアセンブリ、及び、したがって、基礎縦糸Wbのガイドロールアセンブリ8も同様において、パイル縦糸(上部パイルビームBrから来る)がシェッド開放の間引っ張られ、シェッド閉止の間及びパイル形成のためのリードおさ打ちの間緩められるとき、織機(ドビー又はジャカード)のシェッド開放の間、必要である。これらの連続の張力変化及び縦糸の完全性及び正確な平行性におけるその結果の効果をただ避けるために、糸自体の張力のレベルの関数で、ロールアセンブリの位置、その結果、縦糸の経路の長さを自動的に変更する、負の補償システムを有するワープガイドロールアセンブリの導入が提供される。
この目的に対して、そして、図3及び図4に示されるように、パイル縦糸の上部パイルロールアセンブリGは、第1偏位ロール11及び第2偏位ロール12を備えており、両者は、織機の固定位置でアイドル回転される。ワープテンショナー13は、アセンブリを完成し、偏位ロール11をワープテンショナー13に一体的に接続する一連のレバー15を介して、第1偏位ロール11で支持され、ワープテンショナー13の振動の間、任意の可能な干渉を避けるように、それから適当な距離で、偏心ロール12の回りを通過する。その結果、ワープテンショナー13及びそれと一体の小さい直径の糸搬送バー14は、パイル縦糸Wrの張力及び適当な調整可能な弾性手段16(図2)のコントラスト力に対応して、偏位ロール11の軸回りに回転することができ、偏位ロール11を、ワープテンショナー13にその両端で接続する。上部パイルロールアセンブリGでの縦糸Wrの配置は、図4に示されるものであり、糸は、第1偏位ロール11によって生じる第1前方偏位、第2偏位ロール12によって生じる第2後方偏位、及び最後にワープテンショナー13及び相対糸搬送バー14によって生じる最終前方偏位を受けることを見ることができる。
弾性手段16の調整は、パイル縦糸Wrによって与えられる全荷重、したがって、このような糸の総数を関数として設定され、シェッド閉止の状態において、上部パイルロールアセンブリGは、図4Aに示されるように位置する。シェッド開放又はパイルを形成するためのリードおさ打ちの効果により、ワイヤの荷重が増加すると、弾性手段16は圧縮され、ワープテンショナー13及び対応する一体の糸搬送バー14は、図4Bで示される最終位置に達するまで、偏心ロール11の軸回りに回転することができる。図4Bを見ると、上部パイルロールアセンブリGのワープテンショナーの新しい配置が、どのように縦糸Wrの経路長の明確な減少、したがって、シェッド開放及びパイルを形成するためのリードおさ打ちによって生じる対応する増加を補償する、をもたらすかは明らかである。
同様の負的な補償装置は、当然、基礎ワープガイドロール8の対応において設けられる。
パイル縦糸の正の補償
本発明に係る正的な補償装置は、ブレストビームの往復運動を決定し、モータMによって駆動される上述した同じ運動学的機構によって移動される。モータMによって接続ロッドLに与えられる動作は、実際、−レバー1、シャフト2及びシャフト2に一体の短いクランクによって−その反対側の端部の固定支点22(すなわち、支点22は、織機構造にヒンジ結合されている)に対して、スロット自由端を有するレバー21の振動を生じさせる接続ロッド20に伝達され、接続ロッド20とレバー21とは、ヒンジ23で一緒に結合されている。支点22の位置とヒンジ23の位置の両方は、補償の範囲の調整を可能とするよう、異なる別の位置に調整可能である。
レバー21のスロット端部は、レバー21のスロット内を移動するヒンジスライド24と協働し、それ及び上述したようにワープテンショナー13に固定されている糸搬送バー14の回転の生じさせるために、ワープテンショナー13と一体のレバー25の端部で回転される。
この構造により、ブレストビームFの交互運動の間、レバー20は、この運動においてヒンジスライド24を引き、レバー21を支点22の回りで振動させる。レバー25の端部に伝達される直線的な運動は、レバー及びワープテンショナー13のその回転軸回りの回転、したがって、糸搬送バー14の前方移動を生じさせる(図4C)。この運動は、上述のレバー機構の適当な設計で、ブレストビームF及び織物ガイドロール9の前方及び後方の運動による、上記糸によって受ける移動に正確に対応し、本発明の第1目的を達成するパイル縦糸における正の補償を決定する。

ヒンジスライド24が、ワープテンショナー13の負の補償運動の間、すなわち、第1偏位ロール11の軸回りのワープテンショナー13の回転の間、ヒンジスライド24が行うように、レバー21のスロット端部の配置は、実質的に円の弧に平行となるように理解される。この回転の間、ヒンジスライド24はしたがって、自由にスライドし、レバー21のスロット端部内で摩擦はなく、その逆も同様で、レバー21が正的な補償装置によって操作されるとき、ワープテンショナー13のそれ自体の軸回りの回転以外の、第1偏位ロール11回りのワープテンショナー13の回転は決定されない。したがって、この配置は、上部パイルロールアセンブリGの正的及び負的な補償を明確に分離することを可能とし、したがって、弾性手段16は、ブレストビームFの交互の運動によって生じるパイル縦糸Wrの経路長の変動の補償によって、全く影響を受けない、又は、後述するように一部のみ影響を受ける。
実際、本発明の変形例によれば、ヒンジスライド24の円の円弧に関して、ゆっくりした傾斜を示すように、レバー21の長手方向スロット端部の長手方向軸の傾きを変更することも可能である。このように、シェッド開放及びパイルを形成するためのリードおさ打ちの間のワープテンショナー13の負の補償運動の間でも、糸搬送バー14の部分回転、したがって、様々な程度の正の補償を得ることが可能である。
上述したように、レバー21は、基準ロッド20の旋回点を移動させることができる一連の孔を備えている。この旋回点を移動させることによって、パイル糸の糸搬送バー14の正の補償実行の変更を得ることができる。基準ロッド20の走行が同じである場合、旋回点23が支点22に向かって移動されるほど、ワープテンショナー13回転及び糸搬送バー14の移動、その結果、パイルワープテンショナーの正の補償がより大きくなる。
旋回点23の調整を通して、実質的に、2つの異なる状態が生じる。
1.ブレストビームの走行は、糸搬送バー14の正的な走行に等しい。これは理想的な設計状態であり、この場合、負的な補償は、シェッド開放動作及びパイル形成のためのリードおさ打ちの間のみ使用される。
2.ブレストビームの走行は、糸搬送バー14の正的な経路より大きい。この場合、負的な補償は、ブレストビームの運動の補償の一部に加わる。これは、弾性手段16の正確な調整を通して管理されることができるが、最適な状態ではない。
しかし、いずれにしても、ブレストビームの走行が糸搬送バー14の正的な経路より低いという場合は、レバーの形状を考慮して、生じることはない。そのような構成は、高すぎる正の補償を意味し、パイル縦糸の張力の過度の緩みを引き起こす。
上述の正的な補償装置の利点は、この出願で通常使用される負的な補償システムと比べて、基本的に以下のとおりである。
・弾性手段16の前負荷は、シェッド開放及びパイル形成のためのリードおさ打ちによって決定され、ブレストビームの動作によって決定されるものではない、縦糸の張力における変化のみを補償しなければならない。これは、システムの非常に簡単な調整を有することを可能とする。
・織機の動作速度における増加によって増加される構造の重量は、補償の有効性に影響を与えないので、システムの慣性から独立している。
・パイルの品質及び寸法における向上を有するパイルワープテンショナーの走行の能動的な調整
しかし、本発明は、その例示的な実施形態のみを示す上記に示された特別の配置によって限定されるものと考えられるべきでなく、異なる変形が可能であり、以下の請求項によって専ら規定される本発明自体の範囲から逸脱しない、当業者が理解できるすべてのものということが理解される。

Claims (7)

  1. シェッド開放及びパイル形成のためのリードおさ打ちの負の補償運動を備えるワープテンショナーロール(13)を有するパイルワープロールアセンブリ(G)を備えるタイプの可動性のブレストビームテリークロス織機において、パイル縦糸(Wr)の張力及び調整可能な弾性手段(16)のコントラスト力に対応して、パイルワープロールアセンブリ(G)の第1偏位ロール(11)の軸回りのワープテンショナーロール(13)の回転を通して、パイル縦糸の張力を調整する装置であって、
    ワープテンショナーロール(13)は、さらに、パイル縦糸の交互の移動の正の補償運動を備えており、
    ワープテンショナーロール(13)の正の補償運動は、ブレストビーム(F)の交互の運動を駆動する同じ制御によって、別の機構を介して作動され、
    前記機構は、ワープテンショナーロール(13)の回転を生じさせ、正の補償運動は、ワープテンショナーロール(13)と一体の糸搬送バー(14)によって提供されることを特徴とする装置。
  2. 前記機構は、スロットスライド(21、24)結合を備え、ワープテンショナーロール(13)の負の補償の間、休止又は部分的にのみ能動的であり、ワープテンショナーロール(13)の正の補償の間、能動的である、請求項1記載のパイル縦糸の張力を調整する装置。
  3. ワープテンショナーロール(13)の正の補償運動と負の補償運動とは、スロット−スライド(21、24)結合によって、互いに分離されており、分離された機構をワープテンショナーロール(13)と一体の第2レバー(25)に結合している、請求項2記載のパイル縦糸の張力を調整する装置。
  4. 前記スロットの長手方向軸は、ワープテンショナーロール(13)の負の補償運動に平行である、請求項3記載のパイル縦糸の張力を調整する装置。
  5. 前記スロットの長手方向軸は、ワープテンショナーロール(13)の負の補償運動に対して傾斜しており、その結果、ワープテンショナーロール(13)の負の補償運動の間、糸搬送バー(14)は、シェッド開放及びパイル形成のためのリードおさ打ちのステップの間でも、部分的な正の補償を提供するように、ワープテンショナーロール(13)の回りを回転する、請求項3記載のパイル縦糸の張力を調整する装置。
  6. 前記機構は、
    a.一端は織機にヒンジ結合される固定支点(22)を有し、他端はスロット自由端を有する、第1レバー(21)と、
    b.制御(M)による動作を受け、固定支点(22)回りに、第1レバー(21)の振動を生じさせる接続ロッド(20)と、
    c.第1レバー(21)のスロット自由端内を移動し、ワープテンショナーロール(13)と一体の第2レバー(25)の端部で回転し、ワープテンショナーロールとそれに固定される糸搬送バー(14)の回転を生じさせるヒンジスライド(24)と、を備え、
    接続ロッド(20)と第1レバー(21)とは、ヒンジ(23)によって、互いに結合されている、請求項3記載のパイル縦糸の張力を調整する装置。
  7. 第1レバー(21)の固定支点(22)の位置及びヒンジ(23)の位置、接続ロッド(20)と第1レバー(21)の結合は、補償の範囲の調整を可能とするために、異なる別の位置に調整可能となっている、請求項6記載のパイル縦糸の張力を調整する装置。
JP2016142093A 2015-07-21 2016-07-20 テリークロス織機におけるパイル縦糸の張力を調整するための装置 Active JP6820679B2 (ja)

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