JP2006335242A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 操縦性や耐摩耗性、耐久性を確保しつつ、転がり抵抗を低減させることができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 内側ベルト層14と外側ベルト層15との少なくとも2層のベルト層を備える空気入りタイヤ1であって、外側ベルト層15が、トレッド幅方向における中央に位置する中央ベルト層15aと、トレッド幅方向における両端に位置する端部ベルト層15bとによってトレッド幅方向に3分割されており、内側ベルト層14を構成するコード14Cのタイヤ周方向に対する傾き角度である内側ベルト角度(θ)が、中央ベルト層15aを構成するコード15aCのタイヤ周方向に対する傾き角度である中央ベルト角度(θ)よりも大きく、中央ベルト角度(θ)が、端部ベルト層15bを構成するコード15bCのタイヤ周方向に対する傾き角度である端部ベルト角度(θ)よりも小さいことを要旨とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数並列されるコードによって構成される第1ベルト層と第2ベルト層との少なくとも2層のベルト層を備える空気入りタイヤに関する。
近年、トレッド部における路面と接するトレッド接地面に発生する転がり抵抗や、空気入りタイヤ自体の変形に起因して発生する転がり抵抗等を低減する空気入りタイヤについて様々な提案がなされている。
例えば、一般的な空気入りタイヤのトレッド部に使用されるゴムよりも損失正接(tanδ)の小さいゴムをトレッド部に使用する方法(例えば、特許文献1を参照。)や、一般的な空気入りタイヤのトレッド部の厚さよりも薄くする方法、カーカス層のトレッド幅方向断面の形状であるカーカスラインを一般的な空気入りタイヤよりも長くする方法等が用いられることにより、転がり抵抗を低減し、車輌の燃費等を向上させる空気入りタイヤが知られている。
特開2002−205513号公報(第2頁−第3頁、第1図)
しかしながら、損失正接(tanδ)の小さいゴムをトレッド部に使用する方法では、不可避的に耐摩耗性や操縦性等を低下させてしまうことがあった。また、トレッド部の厚さを薄くする方法では、不可避的に耐久性や耐摩耗性等を低下させてしまうことがあった。さらに、空気入りタイヤのカーカスラインを長くする方法では、空気入りタイヤの重量が増加してしまうとともに、横剛性が低下してしまうため、操縦性等を低下させてしまうことがあった。
そこで、本発明は、上述の状況を鑑みてなされたものであり、操縦性や耐摩耗性、耐久性を確保しつつ、転がり抵抗を低減させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、複数並列されるコードによって構成される第1ベルト層(内側ベルト層14)と第2ベルト層(外側ベルト層15)との少なくとも2層のベルト層を備える空気入りタイヤ(空気入りタイヤ1)であって、第2ベルト層が、トレッド幅方向における中央に位置する中央ベルト層(中央ベルト層15a)と、トレッド幅方向における両端に位置する端部ベルト層(端部ベルト層15b)とによってトレッド幅方向に3分割されており、第1ベルト層を構成するコードのタイヤ周方向に対する傾き角度である第1ベルト角度(内側ベルト角度(θ))が、中央ベルト層を構成するコードのタイヤ周方向に対する傾き角度である中央ベルト角度(中央ベルト角度(θ))よりも大きく、中央ベルト角度(θ)が、端部ベルト層を構成するコードのタイヤ周方向に対する傾き角度である端部ベルト角度(端部ベルト角度(θ))よりも小さいことを要旨とする。
かかる特徴によれば、第1ベルト角度(θ)が中央ベルト角度(θ)よりも大きく、中央ベルト角度(θ)が端部ベルト角度(θ)よりも小さいことにより、従来の空気入りタイヤと比べ、操縦性や耐摩耗性、耐久性を確保しつつ、転がり抵抗を低減させることができる。
具体的には、タイヤの転がり抵抗の多くは、トレッド部を構成するゴムの歪みエネルギーロスによるものである。このトレッド部の歪みエネルギーロスは、トレッド部のセンター近傍ではタイヤ周方向へのせん断変形によって生じるものが主であり、トレッド部のショルダー近傍ではトレッド幅方向へのせん断変形によって生じるものが主であることが分かっている。
このトレッド部のセンターにおけるタイヤ周方向へのせん断変形を抑制するためには、トレッド部のタイヤ周方向への曲げ剛性を増大させ、曲げ変形によって生じるせん断変形による歪みエネルギーロスを減少させることが効果的である。
そのため、第1ベルト角度(θ)が中央ベルト角度(θ)よりも大きいことにより、トレッド部のセンターにおけるタイヤ周方向への曲げ剛性を増大させ、タイヤ周方向へのせん断変形を抑制しつつ、トレッド部のショルダーにおけるトレッド幅方向へのせん断剛性を向上させ、コーナーリング性能等の操縦性を確保することができる。
また、中央ベルト角度(θ)が端部ベルト角度(θ)よりも小さいことにより、トレッド部のショルダーにおけるトレッド幅方向へのせん断剛性が向上するため、トレッド幅方向へのせん断変形による歪みエネルギーロスを減少させ、転がり抵抗を低減させることができる。
また、本発明において、第1ベルト角度(θ)は、中央ベルト角度(θ)よりも大きく、かつ端部ベルト角度(θ)よりも小さいことが好ましい。
第1ベルト角度(θ)が、中央ベルト角度(θ)よりも大きく、かつ端部ベルト角度(θ)よりも小さいことにより、操縦性や耐摩耗性、耐久性を確保しつつ、転がり抵抗をさらに低減させることができる。
また、本発明において、トレッド幅方向断面において、第1ベルト層の幅(W)は、中央ベルト層の幅(W)よりも広いことが好ましい。
第1ベルト層の幅(W)が中央ベルト層の幅(W)よりも広いことにより、トレッド幅方向における剛性をさらに向上させることができる。また、第1ベルト層の幅(W)が中央ベルト層の幅(W)よりも広いことにより、従来の空気入りタイヤに比べ、トレッド部のショルダーにおける変形が大きく、空気入りタイヤの撓み量が増加する。さらに、空気入りタイヤの撓み量が増加することにより、トレッド部のセンターにおけるタイヤ周方向へのせん断変形による歪みエネルギーロスを減少させ、転がり抵抗をさらに低減させることができる。
また、本発明において、トレッド幅方向断面において、第1ベルト層の幅(W)は、中央ベルト層の幅(W)の110〜200%であることが好ましい。なお、第1ベルト層の幅(W)が中央ベルト層の幅(W)の110%よりも小さいと、操縦性や耐摩耗性を確保することができない場合がある。また、第1ベルト層の幅(W)が中央ベルト層の幅(W)の200%よりも大きいと、空気入りタイヤの重量が増加してしまうとともに、転がり抵抗を低減させることができない場合がある。
また、本発明において、トレッド幅方向断面において、端部ベルト層のトレッド幅方向外側に位置する端部は、第1ベルト層の端部よりもトレッド幅方向内側に位置することが好ましい。
端部ベルト層のトレッド幅方向外側に位置する端部が第1ベルト層の端部よりもトレッド幅方向内側に位置していることにより、せん断変形による歪みエネルギーロスを減少させ、さらに転がり抵抗を低減させることができる。
また、本発明において、第1ベルト角度(θ)は、30〜60度であることが好ましい。なお、第1ベルト角度(θ)が30度よりも小さいと、トレッド部のショルダーにおけるトレッド幅方向へのせん断剛性を向上させることができない場合がある。また、第1ベルト角度(θ)が60度よりも大きいと、転がり抵抗を低減させることができない場合がある。
また、本発明において、中央ベルト角度(θ)は、0〜20度であることが好ましい。なお、中央ベルト角度(θ)が20度よりも大きいと、トレッド部のセンターにおけるタイヤ周方向へのせん断剛性を向上させることができない場合がある。
また、本発明において、端部ベルト角度(θ)は、45〜90度であることが好ましい。なお、端部ベルト角度(θ)が45度よりも小さいと、トレッド部のショルダーにおけるトレッド幅方向へのせん断剛性を向上させることができない場合がある。
また、本発明において、トレッド幅方向断面において、第1ベルト層の幅(W)は、タイヤ最大幅の60〜90%であることが好ましい。なお、第1ベルト層の幅(W)がタイヤ最大幅の60%よりも小さいと、操縦性や耐摩耗性を確保することができない場合がある。また、第1ベルト層の幅(W)がタイヤ最大幅の90%よりも大きいと、転がり抵抗を低減させることができない場合がある。
また、本発明において、トレッド幅方向断面において、中央ベルト層の端部に位置する点Bと、タイヤ最大幅上でトレッド幅方向最外位置に位置する点Qとを結ぶ線分BQと、一方の点Qと他方の点Qとを結ぶ線分SWとが交差する角度(θ)は、50度以下であることが好ましい。
なお、線分BQと線分SWとが交差する角度(θ)が50度よりも大きいと、タイヤ径方向で交差する(重なり合う)幅である交差幅が広くなってしまい、タイヤ周方向へのせん断変形による歪みエネルギーロスを減少させることができず、転がり抵抗を低減させることができない場合がある。
また、本発明において、トレッド幅方向断面において、線分BQのタイヤ径方向外側に、タイヤ赤道線(CL)上でインナーライナー(インナーライナー13)からトレッド部(トレッド部17)の表面までの高さ分離れて線分BQと平行に延びる線分BQ2よりも、タイヤ径方向内側に位置するタイヤ輪郭線(タイヤ輪郭線18)を空気入りタイヤが有することが好ましい。
タイヤ輪郭線が線分BQ2よりもタイヤ径方向内側に位置していること、すなわち空気入りタイヤが線分BQ2よりもタイヤ径方向内側に位置していることにより、線分BQよりもタイヤ径方向外側に設けられた部分を薄くすることができるため、トレッド部のセンターへの偏芯変形を増加させ、トレッド部のセンターにおけるタイヤ周方向へのせん断変形をより効果的に抑制することができる。
また、本発明において、トレッド幅方向断面において、点Bからトレッド部の表面までの高さGBは、タイヤ赤道線上における中央ベルト層からトレッド部の表面までの高さGAの85%以下であることが好ましい。なお、高さGBが高さGAの85%よりも大きいと、転がり抵抗を低減させることができない場合がある。
また、本発明において、トレッド幅方向断面において、点Qから、一方のビードトゥ(ビードトゥ11c)と他方のビードトゥとを通るビード線(BL)までの高さQHは、ビード線とタイヤ赤道線との交点からトレッド部の表面までの高さであるセクションハイトSHの55%以下であることが好ましい。なお、高さQHがセクションハイトSHの55%よりも大きいと、トレッド部のショルダーにおける耐摩耗性を確保することができない場合がある。
また、本発明において、トレッド幅方向断面において、タイヤ赤道線を中心にトレッド部の表面で、線分SWの80%の位置に位置する点Pから、一方のビードトゥと他方のビードトゥとを通るビード線までの高さPHは、ビード線とタイヤ赤道線との交点からトレッド部の表面までの高さであるセクションハイトSHの85%以下であることが好ましい。なお、高さPHがセクションハイトSHの85%よりも大きいと、トレッド部のショルダーにおける耐摩耗性を確保することができない場合がある。
また、本発明において、トレッド幅方向断面において、一方の点Bから他方の点Bまでの領域におけるトレッド部の輪郭線であるトレッド輪郭線(TR)、及び、一方の点Bから他方の点Bまでの領域におけるインナーライナーの輪郭線であるインナー輪郭線(IR)は、線分SWと略平行であることが好ましい。
また、本発明において、トレッド幅方向断面におけるトレッド輪郭線とインナー輪郭線とによって区画される領域である上部領域において、タイヤ径方向における高さが最も高い位置と、タイヤ径方向における高さが最も低い位置との差は、タイヤ赤道線上で中央ベルト層からトレッド部の表面までの高さGAの50%以下であることが好ましい。
空気入りタイヤの内面が丸くなっていると、トレッド部のセンターのみが路面と接する接地形状となってしまい、トレッド部のショルダーに比べ、トレッド部のセンターの摩耗が促進してしまう。そのため、上述した構成とすることによって、空気入りタイヤが平らになり、接地形状が適正となるため、トレッド部における摩耗を均一にすることができる。
本発明によれば、操縦性や耐摩耗性、耐久性を確保しつつ、転がり抵抗を低減させることができる空気入りタイヤを提供することができる。
次に、本発明に係る空気入りタイヤ1の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向断面図である。なお、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の構造は、タイヤ赤道線に対して対象であるため、図面については、タイヤ赤道線CLより片側のみで示すものとする。
図1に示すように、空気入りタイヤ1は、ホイールのリム部(不図示)に接触するビードコア11a及びビードフィラー11b、ビードトゥ11cを含む1対のビード部11を有している。
また、空気入りタイヤ1は、当該空気入りタイヤ1の骨格となるカーカス層12を有している。また、カーカス層12のタイヤ径方向内側には、チューブに相当する気密性の高いゴム層であるインナーライナー13が設けられている。
カーカス層12のタイヤ径方向外側には、複数並列されるコードによって構成される2層のベルト層のうちタイヤ径方向内側に位置する内側ベルト層14(第1ベルト層)と、当該内側ベルト層14のタイヤ径方向外側に位置する外側ベルト層15(第2ベルト層)とがそれぞれ配置されている。
この外側ベルト層15は、トレッド幅方向における中央に位置する中央ベルト層15aと、トレッド幅方向における両端に位置する端部ベルト層15b(補強層)とによってトレッド幅方向に3分割されている。
また、外側ベルト層15のタイヤ径方向外側には、路面と接するトレッド部17が配置されている。
以下において、上述した内側ベルト層14及び外側ベルト層15の構成について説明する。内側ベルト層14の幅(W)は、外側ベルト層15を構成する中央ベルト層15aの幅(W)よりも広く構成されている(W>W)。内側ベルト層14の幅(W)は、中央ベルト層15aの幅(W)の110〜200%であることが好ましい(1.1W≦W≦2.0W)。この内側ベルト層14の幅(W)は、中央ベルト層15aの幅(W)の120〜160%であることがより好ましい。
また、内側ベルト層14の幅(W)は、タイヤ最大幅SWの60〜90%であることがさらに好ましい。この内側ベルト層14の幅(W)は、タイヤ最大幅SWの70〜85%であることがよりに好ましい。なお、このタイヤ最大幅とは、トレッド幅方向断面において、リムガードRを除く空気入りタイヤ1の最大幅を示すものとする。
また、内側ベルト層14の端部は、端部ベルト層15bのトレッド幅方向外側に位置する端部よりもトレッド幅方向外側に位置する。すなわち、端部ベルト層15bのトレッド幅方向外側に位置する端部は、内側ベルト層14の端部よりもトレッド幅方向内側に位置する。
ここで、図2に示すように、内側ベルト層14を構成するコード14Cのタイヤ周方向に対する傾き角度である内側ベルト角度(θ)は、中央ベルト層15aを構成するコード15aCのタイヤ周方向に対する傾き角度である中央ベルト角度(θ)よりも大きく構成されている(θ>θ)。
また、中央ベルト角度(θ)は、端部ベルト層15bを構成するコード15bCのタイヤ周方向に対する傾き角度である端部ベルト角度(θ)よりも小さく構成されている(θ<θ)。
具体的には、内側ベルト角度(θ)は、中央ベルト角度(θ)よりも大きく、かつ端部ベルト角度(θ)よりも小さく構成されている(θ<θ<θ)。
より具体的には、内側ベルト角度(θ)は、30〜60度であることが好ましく、中央ベルト角度(θ)は、0〜20度であることが好ましく、端部ベルト角度(θ)は、45〜90度であることが好ましい。
以下において、上述した空気入りタイヤ1の構成を採用するに至った経緯を作用とともに説明する。タイヤの転がり抵抗の多くは、トレッド部17を構成するゴムの歪みエネルギーロスによるものである。このトレッド部17の歪みエネルギーロスは、トレッド部17のセンター(タイヤ赤道線CL近傍)ではタイヤ周方向へのせん断変形によって生じるものが主であり、トレッド部17のショルダー近傍ではトレッド幅方向へのせん断変形によって生じるものが主であることが分かっている。
このトレッド部17のセンターにおけるタイヤ周方向へのせん断変形を抑制するためには、トレッド部17のタイヤ周方向への曲げ剛性を増大させ、曲げ変形によって生じるせん断変形による歪みエネルギーロスを減少させることが効果的である。
ここで、従来の空気入りタイヤ10は、図3に示すように、内側ベルト層140と外側ベルト層150とによって構成されている。また、本発明の空気入りタイヤ1は、図4に示すように、内側ベルト層14と、外側ベルト層15(中央ベルト層15a及び端部ベルト層15b)とによって構成されている。
図3に示す従来の空気入りタイヤ10と、図4に示す本発明の空気入りタイヤ1との変形状態を比較した結果、本発明の空気入りタイヤ1は、内側ベルト層14と外側ベルト層15を構成する中央ベルト層15aとがタイヤ径方向で交差する(重なり合う)幅である交差幅が従来の空気入りタイヤ10と比べて狭く、さらに中央ベルト角度(θ)が内側ベルト角度(θ)や端部ベルト角度(θ)に比べて小さいため、図5に示すように、ベルト張力(kgf/mm)がトレッド部17のセンターに集中することで、当該トレッド部17のセンターへの曲げ剛性が増加する。
また、トレッド部17のセンターへの曲げ剛性が増加することにより、図6に示すように、当該トレッド部17のセンターにおけるタイヤ周方向への変形を抑制することができ、図7(a)及び図7(b)に示すように、タイヤ周方向へのせん断変形による歪みエネルギーロスを減少させることができる。
さらに、中央ベルト角度(θ)よりも大きい内側ベルト角度(θ)を有する内側ベルト層14と、内側ベルト角度(θ)によりも小さい中央ベルト角度(θ)を有する中央ベルト層15aとが、タイヤ径方向で交差することにより、当該内側ベルト層14と中央ベルト層15aとの間であるベルト間のタイヤ周方向へのせん断変形が抑制され、当該ベルト間のタイヤ周方向へのせん断変形による歪みエネルギーロスが低減する。
このように、本発明の空気入りタイヤ1は、従来の空気入りタイヤ10と比べ、操縦性や耐摩耗性、耐久性を確保しつつ、歪みエネルギーロスを減少させることで、転がり抵抗を低減させることができる。
(変更例)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきでない。上述した実施形態の構成に加え、請求項の範囲において様々な変更を加えることができる。
図8は、本発明の変更例に係る空気入りタイヤ1を示すトレッド幅方向断面図である。なお、上述した本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1と相違する部分を主として説明する。また、以下において説明する本発明の規定は、JATMA等で規格された所定のリムに空気入りタイヤ1を組んだときのものとする。
図8に示すように、空気入りタイヤ1は、中央ベルト層15aの端部に位置する点Bと、タイヤ最大幅上でトレッド幅方向最外位置に位置する点Qとを結ぶ線分BQと、一方の点Qと他方の点Qとを結ぶ線分SW(すなわち、タイヤ最大幅)とが交差する角度(θ)が、50度以下である。
この角度(θ)は、20度以上であることが好ましい。角度(θ)が20度よりも小さいと、内側ベルト層14と中央ベルト層15aとの交差幅が狭くなってしまい、操縦性や耐摩耗性が悪化してしまう場合がある。
また、空気入りタイヤ1は、線分BQ2よりもタイヤ径方向内側に位置するタイヤ輪郭線18を有することが好ましい。すなわち、空気入りタイヤ1は、線分BQ2よりもタイヤ径方向内側に位置することが好ましい。なお、この線分BQ2は、線分BQのタイヤ径方向外側に、タイヤ赤道線CL上でインナーライナー13からトレッド部17の表面までの高さ分(すなわち、GC=F)離れて線分BQと平行に延びる線分を示す。
また、空気入りタイヤ1は、点Bからトレッド部17の表面までの高さGBが、タイヤ赤道線CL上における中央ベルト層15aからトレッド部17の表面Gまでの高さGAの85%以下であることが好ましい。
この高さGBは、高さGAの50%であることがさらに好ましい。高さGBが高さGAの50%よりも小さいと、トレッド部17のショルダーにおける耐摩耗性が悪化してしまう場合がある。
また、空気入りタイヤ1は、点Qから、一方のビードトゥ11cと他方のビードトゥ11cとを通るビード線BLまでの高さQHが、ビード線BLとタイヤ赤道線CLとの交点Mからトレッド部17の表面Gまでの高さであるセクションハイトSHの55%以下であることが好ましい。
この高さQHは、セクションハイトSHの30%以上であることがさらに好ましい。高さQHがセクションハイトSHの30%よりも小さいと、空気入りタイヤとリムホイール(不図示)とのフィット性が悪化してしまう場合がある。
また、空気入りタイヤ1は、タイヤ赤道線CLを中心にトレッド部17の表面で、線分SWの80%の位置に位置する点Pからビード線BLまでの高さPHが、セクションハイトSHの85%以下であることが好ましい。
この高さPHは、セクションハイトSHの60%以上であることがさらに好ましい。高さPHがセクションハイトSHの60%よりも小さいと、空気入りタイヤ1のエアボリュームが小さくなり、耐久性が悪化してしまう場合がある。
また、空気入りタイヤ1は、一方の点Bから他方の点Bまでの領域におけるトレッド部17の輪郭線であるトレッド輪郭線TR、及び、一方の点Bから他方の点Bまでの領域におけるインナーライナーの輪郭線であるインナー輪郭線IRが、線分SWと略平行であることが好ましい。なお、略平行とは、トレッド輪郭線TR及びインナー輪郭線IRの線分SWに対する角度が±10度の範囲を示すものとする。
また、空気入りタイヤ1は、トレッド輪郭線TRとインナー輪郭線IRとによって区画される領域である上部領域(図8では、斜線部分)において、タイヤ径方向における高さが最も高い位置と、タイヤ径方向における高さが最も低い位置との差が、タイヤ赤道線CL上で中央ベルト層15aからトレッド部17の表面Gまでの高さGAの50%以下であることが好ましい。
このタイヤ径方向における高さが最も高い位置と、タイヤ径方向における高さが最も低い位置との差は、高さGAの15〜35%以上であることがさらに好ましい。この範囲であれば、転がり抵抗と耐摩耗性とを両立するために適している。
このような変更例に係る空気入りタイヤ1によれば、従来の空気入りタイヤ10と比べ、操縦性や耐摩耗性、耐久性を確保しつつ、歪みエネルギーロスを減少させることで、転がり抵抗をさらに低減させることが可能となる。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。
具体的には、上述した実施形態や変更例では、トレッド幅方向に分割されていない第1ベルト層が、タイヤ径方向内側に位置する内側ベルト層14であり、タイヤ幅方向に3分割された第2ベルト層が、タイヤ径方向外側に位置する外側ベルト層15であるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、トレッド幅方向に分割されていない第1ベルト層が、タイヤ径方向外側に位置するベルト層であり、トレッド幅方向に3分割された第2ベルト層が、タイヤ径方向内側に位置するベルト層であっても勿論よい。
また、各ベルト層(内側ベルト層14や中央ベルト層15a、端部ベルト層15b)を構成する各コード(14Cや15aC、15bC)の傾き角度(内側ベルト角度(θ)や中央ベルト角度(θ)、端部ベルト角度(θ))は、図2に示すものに限定されるものではなく、例えば図9(a)及び図9(b)に示すものであっても勿論よい。
この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
次に、本発明の効果をさらに明確にするために、比較例及び本発明が適用された実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った試験結果について説明する。なお、空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ : 225/45ZR17
・ ホイールサイズ : 8JJ×17
・ 内圧条件 : 230kPa
・ 荷重条件 : 3.92kN
ここで、比較例1に係る空気入りタイヤ10は、図10に示すように、内側ベルト層140と外側ベルト層150とを有している。この内側ベルト層140の幅(W)は、タイヤ最大幅の78%であり、内側ベルト層140を構成するコードのタイヤ周方向に対する傾き角度である内側ベルト角度(θ)は、28度である。
また、外側ベルト層150の幅(W)は、内側ベルト層140の幅(W)の94%であり、外側ベルト層150を構成するコードのタイヤ周方向に対する傾き角度である外側ベルト角度(θ)は、28度である。
実施例1に係る空気入りタイヤ1は、図11に示すように、内側ベルト層14と中央ベルト層15a、端部ベルト層15bとを有している。この内側ベルト層14の幅(W)は、タイヤ最大幅の78%であり、内側ベルト角度(θ)は、40度である。
また、中央ベルト層15aの幅(W)は、内側ベルト層14の幅(W)の66%であり、中央ベルト層を構成するコードのタイヤ周方向に対する傾き角度である中央ベルト角度(θ)は、5度である。さらに、端部ベルト層15bを構成するコードのタイヤ周方向に対する傾き角度である端部ベルト角度(θ)は、90度である。
なお、端部ベルト層15bのトレッド幅方向内側に位置する端部が、中央ベルト層15aの端部よりもトレッド幅方向外側に位置する。
実施例2に係る空気入りタイヤ1は、図12に示すように、内側ベルト層14と中央ベルト層15a、端部ベルト層15cとを有している。この内側ベルト層14の幅(W)は、タイヤ最大幅の78%であり、内側ベルト角度(θ)は、40度である。
また、中央ベルト層15aの幅(W)は、内側ベルト層14の幅(W)の66%であり、中央ベルト角度(θ)は、5度であり、端部ベルト角度(θ)は、90度である。
なお、端部ベルト層15bのトレッド幅方向内側に位置する端部が、中央ベルト層15aの端部よりもトレッド幅方向内側に位置する。
この比較例1及び実施例1,2に係る空気入りタイヤの転がり抵抗及び耐摩耗性、操縦性、耐久性についての結果を表1に示す。
Figure 2006335242
<転がり抵抗>
各空気入りタイヤをドラム試験機に装着し、速度80km/hで走行したときの比較例1に係る空気入りタイヤ10の転がり抵抗を“100”とし、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1の転がり抵抗を指数表示した。なお、指数が小さいほど、転がり抵抗が小さいことを示す。
この結果、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1は、比較例1に係る空気入りタイヤ10と比べ、転がり抵抗が小さいことが分かった。すなわち、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1は、転がり抵抗を低減させることができると分かった。
<耐摩耗性>
各空気入りタイヤをドラム試験機に装着し、2000km走行した後の比較例1に係る空気入りタイヤ10の耐摩耗性を“100”とし、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1の耐摩耗性を指数表示した。なお、指数が大きいほど、耐偏摩耗性に優れていることを示す。
この結果、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1は、比較例1に係る空気入りタイヤ10と同等の耐摩耗性であることが分かった。すなわち、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1は、耐摩耗性を確保することができると分かった。
<操縦性>
各空気入りタイヤをテスト用車輌に装着し、ドライサーキットで各種の走行を行った際の操縦性をプロドライバーにて評価し、比較例1に係る空気入りタイヤ10の操縦性を“100”とし、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1の操縦性を指数表示した。なお、指数が大きいほど、操縦性に優れていることを示す。
この結果、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1は、比較例1に係る空気入りタイヤ10と同等の操縦性であることが分かった。すなわち、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1は、操縦性を確保することができると分かった。
<耐久性>
各空気入りタイヤをドラム試験機に装着し、速度200km/hで2000km走行した後の破損状態等を総合的に測定し、比較例1に係る空気入りタイヤ10の耐久性を“100”とし、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1の耐久性を指数表示した。なお、指数が大きいほど、耐久性に優れていることを示す。
この結果、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1は、比較例1に係る空気入りタイヤ10と同等の耐久性であることが分かった。すなわち、実施例1,2に係る空気入りタイヤ1は、耐久性を確保することができると分かった。
このように、本発明が適用された実施例に係る空気入りタイヤ1は操縦性や耐摩耗性、耐久性を確保しつつ、転がり抵抗を低減させることができると分かった。
本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向断面図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤの各ベルト層を示す展開図である。 従来の空気入りタイヤが路面と接しているときのトレッド幅方向断面図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤが路面と接しているときのトレッド幅方向断面図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤ及び従来の空気入りタイヤのベルト張力を示すグラフである。 本実施形態に係る空気入りタイヤ及び従来の空気入りタイヤのせん断歪みを示すグラフである。 本実施形態に係る空気入りタイヤ及び従来の空気入りタイヤの歪みエネルギーロスを示すグラフである。 変更例に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向断面図である。 その他の実施形態に係る空気入りタイヤのベルト層を示す展開図である。 比較例1に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向断面図である。 実施例1に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向断面図である。 実施例2に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向断面図である。
符号の説明
1,10…空気入りタイヤ、11…ビード部、11a…ビードコア、11b…ビードフィラー、11c…ビードトゥ、12…カーカス層、13…インナーライナー、14,140…内側ベルト層、15,150…外側ベルト層、15a…中央ベルト層、15b,15c…端部ベルト層、14C,15aC,15bC…コード、17…トレッド部、18…タイヤ輪郭線、BL…ビード線、CL…タイヤ赤道線、IR…インナー輪郭線、R…リムガード、TR…トレッド輪郭線

Claims (16)

  1. 複数並列されるコードによって構成される第1ベルト層と第2ベルト層との少なくとも2層のベルト層を備える空気入りタイヤであって、
    前記第2ベルト層は、トレッド幅方向における中央に位置する中央ベルト層と、前記トレッド幅方向における両端に位置する端部ベルト層とによってトレッド幅方向に3分割されており、
    前記第1ベルト層を構成する前記コードのタイヤ周方向に対する傾き角度である第1ベルト角度(θ)は、前記中央ベルト層を構成する前記コードのタイヤ周方向に対する傾き角度である中央ベルト角度(θ)よりも大きく、
    前記中央ベルト角度(θ)は、前記端部ベルト層を構成する前記コードのタイヤ周方向に対する傾き角度である端部ベルト角度(θ)よりも小さいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1ベルト角度(θ)は、前記中央ベルト角度(θ)よりも大きく、かつ前記端部ベルト角度(θ)よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. トレッド幅方向断面において、前記第1ベルト層の幅(W)は、前記中央ベルト層の幅(W)よりも広いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッド幅方向断面において、前記第1ベルト層の幅(W)は、前記中央ベルト層の幅(W)の110〜200%であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記トレッド幅方向断面において、前記端部ベルト層のトレッド幅方向外側に位置する端部は、前記第1ベルト層の端部よりもトレッド幅方向内側に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1ベルト角度(θ)は、30〜60度であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記中央ベルト角度(θ)は、0〜20度であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記端部ベルト角度(θ)は、45〜90度であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記トレッド幅方向断面において、前記第1ベルト層の幅(W)は、タイヤ最大幅の60〜90%であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記トレッド幅方向断面において、前記中央ベルト層の端部に位置する点Bと、タイヤ最大幅上でトレッド幅方向最外位置に位置する点Qとを結ぶ線分BQと、一方の前記点Qと他方の前記点Qとを結ぶ線分SWとが交差する角度(θ)は、50度以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  11. トレッド幅方向断面において、前記線分BQのタイヤ径方向外側に、タイヤ赤道線上でインナーライナーからトレッド部の表面までの高さ分離れて前記線分BQと平行に延びる線分BQ2よりも、タイヤ径方向内側に位置するタイヤ輪郭線を有することを特徴とする請求項10に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記トレッド幅方向断面において、前記点Bからトレッド部の表面までの高さGBは、タイヤ赤道線上における前記中央ベルト層から前記トレッド部の表面までの高さGAの85%以下であることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記トレッド幅方向断面において、前記点Qから、一方のビードトゥと他方のビードトゥとを通るビード線までの高さQHは、前記ビード線とタイヤ赤道線との交点からトレッド部の表面までの高さであるセクションハイトSHの55%以下であることを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記トレッド幅方向断面において、前記タイヤ赤道線を中心にトレッド部の表面で、前記線分SWの80%の位置に位置する点Pから、一方のビードトゥと他方のビードトゥとを通るビード線までの高さPHは、前記ビード線とタイヤ赤道線との交点から前記トレッド部の表面までの高さであるセクションハイトSHの85%以下であることを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  15. 前記トレッド幅方向断面において、一方の前記点Bから他方の前記点Bまでの領域におけるトレッド部の輪郭線であるトレッド輪郭線、及び、一方の前記点Bから他方の前記点Bまでの領域におけるインナーライナーの輪郭線であるインナー輪郭線は、前記線分SWと略平行であることを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  16. 前記トレッド幅方向断面における前記トレッド輪郭線と前記インナー輪郭線とによって区画される領域である上部領域において、タイヤ径方向における高さが最も高い位置と、タイヤ径方向における高さが最も低い位置との差は、タイヤ赤道線上で前記中央ベルト層から前記トレッド部の表面までの高さGAの50%以下であることを特徴とする請求項15に記載の空気入りタイヤ。


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