JP2010001006A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】転動抵抗の改善に寄与する空気入りタイヤを提供することにある。
【解決手段】左右のビード部3間にカーカス層4を延設し、トレッド部1のカーカス層4外周側に複数のベルト層7,8を配置した空気入りタイヤである。タイヤ最大幅位置Aの領域にあるカーカス層部分4A1,4A2とがなすタイヤ内側での角度θが90°≦θ≦110°の関係を満足している。また、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置Aまでのタイヤ径方向高さSWHが、タイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH/H≦0.55になっている。左右のタイヤ最大幅位置A間のタイヤ断面幅SWは、リム幅RWとの関係で0.55≦RW/SW≦0.78を満足している。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、転動抵抗を改善するようにした空気入りタイヤに関する。
環境対策の一環として、車両の燃費向上が求められている。その対策の一つとして、空気入りタイヤにおいては転動抵抗の低減がある。従来、空気入りタイヤの転動抵抗を低減する手法として、例えば、タイヤの軽量化により転動抵抗を低減したり、あるいはトレッドゴム層を薄くしてゴムの発熱を抑制することにより転動抵抗を低減する手法が知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、近年の環境意識の高まりから、更なる車両の燃費向上が求められており、空気入りタイヤにおいても更なる転動抵抗の改善が求められていた。
特開2005−22430号公報
本発明の目的は、転動抵抗の改善に寄与する空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、左右のビード部間にカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側に複数のベルト層を配置した空気入りタイヤにおいて、180kPaの5%に相当する空気圧を充填した状態で、サイドウォール部のタイヤ最大幅位置Aを通りタイヤ軸と平行に延びる直線Mとカーカス層との交点をA’、タイヤ最大幅位置Aからタイヤ径方向に沿ってタイヤ内側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置Bを通りタイヤ軸と平行に延びる直線Nとカーカス層との交点をB’、タイヤ最大幅位置Aからタイヤ径方向に沿ってタイヤ外側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置Cを通りタイヤ軸と平行に延びる直線Qとカーカス層との交点をC’とすると、交点B’と交点A’間のカーカス層部分と交点A’と交点C’間のカーカス層部分とがなすタイヤ内側での角度θがタイヤ子午線断面において90°≦θ≦110°を満足し、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置Aまでのタイヤ径方向高さSWHがタイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH/H≦0.55を満足し、左右のタイヤ最大幅位置A間のタイヤ断面幅SWがリム幅RWとの関係で0.55≦RW/SW≦0.78を満足することを特徴とする。
また、上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、車両に対するタイヤ表裏の装着向きが指定されていると共に、左右のビード部間にカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側に複数のベルト層を配置した空気入りタイヤにおいて、180kPaの5%に相当する空気圧を充填した状態で、車両内側のサイドウォール部について、該サイドウォール部のタイヤ最大幅位置A1 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線M1 とカーカス層との交点をA1'、タイヤ最大幅位置A1 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ内側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置B1 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線N1 とカーカス層との交点をB1'、タイヤ最大幅位置A1 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ外側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置C1 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線Q1 とカーカス層との交点をC1'とすると、交点B1'と交点A1'間のカーカス層部分と交点A1'と交点C1'間のカーカス層部分とがなすタイヤ内側での角度θ1 がタイヤ子午線断面において90°≦θ1 ≦110°を満足し、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置A1 までのタイヤ径方向高さSWH1 がタイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH1 /H≦0.55を満足し、トレッド幅方向の中心位置P0 から車両内側のタイヤ最大幅位置A1 までのタイヤ断面半幅SW1 がリム幅RWとの関係で0.55≦(RW/2)/SW1 ≦0.78を満足することを特徴とする。
特に、車両に対するタイヤ表裏の装着向きが指定された空気入りタイヤにおいては、180kPaの5%に相当する空気圧を充填した状態で、車両外側のサイドウォール部について、該サイドウォール部のタイヤ最大幅位置A2 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線M2 とカーカス層との交点をA2'、タイヤ最大幅位置A2 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ内側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置B2 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線N2 とカーカス層との交点をB2'、タイヤ最大幅位置A2 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ外側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置C2 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線Q2 とカーカス層との交点をC2'とすると、交点B2'と交点A2'間のカーカス層部分と交点A2'と交点C2'間のカーカス層部分とがなすタイヤ内側での角度θ2 がタイヤ子午線断面においてθ2 >110°を満足し、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置A2 までのタイヤ径方向高さSWH2 がタイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH2 /H≦0.55を満足し、トレッド幅方向の中心位置P0 から車両外側のタイヤ最大幅位置A2 までのタイヤ断面半幅SW2 がリム幅RWとの関係で(RW/2)/SW2 >0.78を満足することが好ましい。
本発明によれば、タイヤ最大幅の領域におけるカーカス層の角度θ及びそのタイヤ最大幅位置Aまでのタイヤ径方向高さを上記の範囲に規定することにより、接地時にサイドウォール部がトレッド部の曲げ変形を吸収するような撓み変形をすることが可能になるので、トレッド部の曲げ変形が抑制され、転動抵抗を改善できることができる。
また、タイヤ最大幅位置A間のタイヤ断面幅SWを上記範囲とすることで、JATMAに規定するリムを使用することができ、特別仕様のリムを新たに作製する必要がない。
車両に対するタイヤ表裏の装着向きが指定された空気入りタイヤにおいては、車両内側のサイドウォール部について、タイヤ最大幅の領域におけるカーカス層の角度θ1 及びそのタイヤ最大幅位置A1 までのタイヤ径方向高さを上記の範囲に規定することにより、接地時にサイドウォール部がトレッド部の曲げ変形を吸収するような撓み変形をすることが可能になるので、トレッド部の曲げ変形が抑制され、転動抵抗を改善することができる。一方、車両外側のサイドウォール部について、タイヤ最大幅の領域におけるカーカス層の角度θ2 及びそのタイヤ最大幅位置A2 までのタイヤ径方向高さを上記の範囲に規定することにより、転動抵抗の低減を維持しながら、コーナリング性能を向上することができる。
この場合、トレッド幅方向の中心位置P0 から車両内側のタイヤ最大幅位置A1 までのタイヤ断面半幅SW1 及びトレッド幅方向の中心位置P0 から車両外側のタイヤ最大幅位置A2 までのタイヤ断面半幅SW2 を上記範囲とすることで、JATMAに規定するリムを使用することができ、特別仕様のリムを新たに作製する必要がない。
本発明では、トレッド幅方向の中心位置P0 でのトレッドゴムゲージをD0 、中心位置P0 からタイヤ軸方向外側に向かって最も幅が広いベルト層のベルト幅BWの15%の距離だけ離れた位置P1 でのトレッドゴムゲージをD1 としたとき、トレッドゴムゲージD0 がトレッドゴムゲージD1 に対して1.1≦D0 /D1 ≦1.3を満足することが望ましい。
このようにトレッド幅方向の中心位置P0 でのトレッドゴムゲージD0 をその外側位置P1 でのトレッドゴムゲージD1 よりも大きくすることにより、転動抵抗の低減を維持しながら、中心位置P0 での接地長を十分に確保し、コーナリング性能を向上することが可能になる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示す概略断面図である。 図1の要部拡大断面図である。 本発明の空気入りタイヤにおけるトレッド部の変形例を示す拡大断面図である。 本発明の空気入りタイヤにおけるトレッド部の他の変形例を示す拡大断面図である。 本発明の空気入りタイヤの他の実施形態を示す概略断面図である。 図5における車両内側のサイドウォール部を示す拡大断面図である。 図5における車両外側のサイドウォール部を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1,2は、本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。
左右のビード部3間にタイヤ径方向に延在する有機繊維コードからなる補強コードをタイヤ周方向に所定の間隔で配置してゴム層に埋設したカーカス層4が延設され、その両端部がビード部3に埋設したビードコア5の周りにビードフィラー6を挟み込むようにしてタイヤ軸方向内側から外側に折り返されている。
カーカス層4は、ビードコア5間に延在する本体部4Aと折り返された両端部4Bとから構成され、両端部4Bはタイヤ径方向外側にタイヤ最大幅位置Aを超える位置まで延設されている。ビードコア5の外周側に配置したビードフィラー6は、ビード部3からサイドウォール部2に向けて延在し、その外周端6Aがタイヤ最大幅位置Aよりタイヤ径方向内側に配置されている。
トレッド部1のカーカス層4の外周側には、スチールコードなどの補強コードをタイヤ周方向に対して傾斜配列すると共に、層間でタイヤ周方向に対する傾斜方向を逆向きにしてゴム層に埋設した2層(複数)のベルト層7,8が設けられている。内側に配置されたベルト層7が外側に配置されたベルト層8より幅が広くなっている。
カーカス層4のタイヤ子午線断面形状は、サイドウォール部2の表面に位置するタイヤ最大幅位置Aを通りタイヤ軸と平行に延びる直線Mとカーカス層4の本体部4Aとの交点をA’、タイヤ最大幅位置Aからタイヤ径方向に沿ってタイヤ内側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置Bを通りタイヤ軸と平行に延びる直線Nとカーカス層4の本体部4Aとの交点をB’、タイヤ最大幅位置Aからタイヤ径方向に沿ってタイヤ外側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置Cを通りタイヤ軸と平行に延びる直線Qとカーカス層4の本体部4Aとの交点をC’とすると、交点B’と交点A’間のカーカス層部分4A1と交点A’と交点C’間のカーカス層部分4A2とがなすタイヤ内側での角度θが、タイヤ子午線断面において90°≦θ≦110°の関係を満足するように構成されている。
また、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置Aまでのタイヤ径方向高さSWHが、タイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH/H≦0.55を満足するようにしている。
本発明者は、タイヤの転動抵抗について鋭意検討した結果、以下のことを知見した。即ち、タイヤの転動抵抗は、トレッド部の曲げ変形に大きく影響される。接地時にトレッド部の曲げ変形が大きくなるとタイヤ内部の発熱が増大し転動抵抗が増加する傾向を示し、逆に接地時のトレッド部の曲げ変形が小さくなると転動抵抗が低下する傾向を示す。
そこで、トレッド部に繋がるサイドウォール部に着目した。サイドウォール部がトレッド部を支持するため、トレッド部の曲げ変形はサイドウォール部の撓み変形の影響を受ける。このサイドウォール部は、接地時にタイヤ最大幅位置が屈曲点となって撓み変形する。そこで、サイドウォール部のこの屈曲点の領域におけるカーカス層の断面形状を変更してトレッド部の曲げ変形の状態を調べてみると、上述した角度θを上記の範囲に特定することにより、トレッド部(ショルダー領域)の曲げ変形を吸収するような撓み変形挙動をサイドウォール部が示し、それによりトレッド部の曲げ変形が抑制され、転動抵抗が改善できることがわかった。また、屈曲点となるタイヤ最大幅位置としては、上記した範囲で示すタイヤ断面高さHの中央部分にするのがよいこともわかった。
そこで、本発明では、上記のように角度θを90°≦θ≦110°、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置Aまでのタイヤ径方向高さSWHをタイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH/H≦0.55の範囲にしたのである。これにより接地時のトレッド部1の曲げ変形を抑制し、転動抵抗を改善することができる。従って、他の転動抵抗を改善する技術と組み合わせることにより、転動抵抗を一層改善することが可能になり、車両の燃費向上に大きく寄与する。
また、本発明では、左右のタイヤ最大幅位置A間のタイヤ断面幅SWが、装着するリムの幅(リム幅)RWとの関係で0.55≦RW/SW≦0.78を満足している。これによりJATMAに規定するリムを使用可能にし、特別仕様のリムを新たに作製するのを回避している。
角度θが90°より小さくなると、逆にトレッド部1の曲げ変形が増加する傾向を示し、転動抵抗が悪化する。角度θが110°を超えると、トレッド部1の曲げ変形抑制効果が得られず、転動抵抗を改善することができない。角度θは好ましくは95〜105°の範囲がよい。
SWH/Hが0.45より小さくても0.55より大きくても、トレッド部1の曲げ変形抑制効果が得られず、転動抵抗を改善することが難しくなる。
RW/SWが0.55より小さいと、特別仕様のリムが必要になる。RW/SWが0.78を超えても、JATMA規定リム外になり、特別仕様のリムが必要になる。
本発明において、タイヤ断面幅SWは、最も幅が広いベルト層7のベルト幅BWとの関係でBW/SW≦0.70を満足するのが、ベルト層7のエッジ部の歪みを小さく、即ちトレッド部1の歪みを小さくして転動抵抗を改善する上で好ましい。BW/SWの下限値としては、トレッド部1の歪を適正にするという観点から0.60≦BW/SWにするのがよい。
カーカス層4の両端部4Bは、上記したようにタイヤ径方向外側にタイヤ最大幅位置Aを超える位置まで延在させるのが耐久性の点からよい。より好ましくは、リム径位置RPから少なくともタイヤ断面高さHの80%の高さ0.80Hまで延設させるのが、転動抵抗と耐久性の点からよい。上限値は、転動抵抗の点から、タイヤ断面高さHの90%の高さ0.90Hの位置までとするのが望ましい。
周囲のゴムより硬度が高いビードフィラー6は、好ましくは、外周端6Aをリム径位置RPからタイヤ断面高さHの25%の高さ0.25Hの位置Gからタイヤ径方向内側に位置する領域に配置するのが、転動抵抗(サイドウォール部2の曲げ変形の適正化)の点からよい。下限値は、サイドウォール部2の曲げ変形が大きくなり過ぎないようにする点から、タイヤ断面高さHの10%の高さとするのが望ましい。
図2に示すように、サイドウォール部2に配置したサイドゴム層9において、タイヤ最大幅位置Aを含むゴム部分9Aは、60℃のtanδが0.10以下のゴムから構成するのがよく、それによりサイドウォール部2の発熱を抑えることができるので、転動抵抗及び耐久性の点からよい。60℃のtanδの下限値は、ゴムの粘弾性特性の点から、0.01以上にするのが望ましい。なお、60℃のtanδは、粘弾性スペクトロメーター(東洋精機製作所製)を使用し、温度60℃の雰囲気中で、周波数20Hz、初期歪10%、動歪±2%の条件で測定するものである。
ゴム部分9Aが位置する領域Xとしては、リム径位置RPからタイヤ断面高さHの40〜60%の範囲にするのがよく、これによりサイドゴム層9の変形時の発熱を効果的に抑えることができる。
図3は本発明の空気入りタイヤにおけるトレッド部の変形例を示すものである。図3に示すように、トレッド幅方向の中心位置P0 でのトレッドゴムゲージをD0 、中心位置P0 からタイヤ軸方向外側に向かって最も幅が広いベルト層7のベルト幅BWの15%の距離だけ離れた位置P1 でのトレッドゴムゲージをD1 としたとき、トレッドゴムゲージD0 がトレッドゴムゲージD1 に対して1.1≦D0 /D1 ≦1.3を満足している。ここで、トレッドゴムゲージD0 はトレッド幅方向の中心位置P0 を中心とするベルト幅BWの10%の領域での平均ゴムゲージを意味し、トレッドゴムゲージD1 は位置P1 を中心とするベルト幅BWの10%の領域での平均ゴムゲージを意味する。
このようにトレッド幅方向の中心位置P0 でのトレッドゴムゲージD0 をその外側位置P1 でのトレッドゴムゲージD1 よりも大きくすることにより、転動抵抗の低減を維持しながら、中心位置P0 での接地長を十分に確保し、コーナリング性能を向上することが可能になる。D0 /D1 が1.1未満であると接地長が不足するためコーナリング性能の向上効果が得られず、逆に1.3を超えると段差による接地面積の減少によりコーナリング性能の向上効果が得られなくなる。
図4は本発明の空気入りタイヤにおけるトレッド部の他の変形例を示すものである。図3ではトレッド幅方向の中心位置P0 をトレッド表面の他の部位よりも突き出させることによってD0 /D1 の値を上記範囲に設定しているが、図4ではベルト層7をトレッド幅方向の中央部においてタイヤ径方向内側へ窪ませることによってD0 /D1 の値を上記範囲に設定している。このような構成であっても、トレッド幅方向の中心位置P0 での接地長を十分に確保し、コーナリング性能を向上することが可能になる。
図5〜7は、本発明の空気入りタイヤの他の実施形態を示すものである。この空気入りタイヤは車両に対するタイヤ表裏の装着向きは指定されたものであり、車両内側をINにて示し、車両外側をOUTにて示す。
図5〜7において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右のビード部3間にタイヤ径方向に延在する有機繊維コードからなる補強コードをタイヤ周方向に所定の間隔で配置してゴム層に埋設したカーカス層4が延設され、その両端部がビード部3に埋設したビードコア5の周りにビードフィラー6を挟み込むようにしてタイヤ軸方向内側から外側に折り返されている。
カーカス層4は、ビードコア5間に延在する本体部4Aと折り返された両端部4Bとから構成され、両端部4Bはタイヤ径方向外側にタイヤ最大幅位置A1 ,A2 を超える位置まで延設されている。ビードコア5の外周側に配置したビードフィラー6は、ビード部3からサイドウォール部2に向けて延在し、その外周端6Aがタイヤ最大幅位置A1 ,A2 よりタイヤ径方向内側に配置されている。
トレッド部1のカーカス層4の外周側には、スチールコードなどの補強コードをタイヤ周方向に対して傾斜配列すると共に、層間でタイヤ周方向に対する傾斜方向を逆向きにしてゴム層に埋設した2層(複数)のベルト層7,8が設けられている。内側に配置されたベルト層7が外側に配置されたベルト層8より幅が広くなっている。
カーカス層4のタイヤ子午線断面形状は、トレッド幅方向の中心位置P0 の両側で非対称になっている。つまり、車両内側のサイドウォール部2においては、該サイドウォール部2の表面に位置するタイヤ最大幅位置A1 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線M1 とカーカス層4の本体部4Aとの交点をA1'、タイヤ最大幅位置A1 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ内側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置B1 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線N1 とカーカス層4の本体部4Aとの交点をB1'、タイヤ最大幅位置A1 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ外側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置C1 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線Q1 とカーカス層4の本体部4Aとの交点をC1'とすると、交点B1'と交点A1'間のカーカス層部分411と交点A1'と交点C1'間のカーカス層部分412とがなすタイヤ内側での角度θ1 が、タイヤ子午線断面において90°≦θ1 ≦110°の関係を満足するように構成されている。
また、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置A1 までのタイヤ径方向高さSWH1 が、タイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH1 /H≦0.55を満足するようになっている。
一方、車両外側のサイドウォール部2においては、該サイドウォール部2の表面に位置するタイヤ最大幅位置A2 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線M2 とカーカス層4の本体部4Aとの交点をA2'、タイヤ最大幅位置A2 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ内側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置B2 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線N2 とカーカス層4の本体部4Aとの交点をB2'、タイヤ最大幅位置A2 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ外側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置C2 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線Q2 とカーカス層4の本体部4Aとの交点をC2'とすると、交点B2'と交点A2'間のカーカス層部分421と交点A2'と交点C2'間のカーカス層部分422とがなすタイヤ内側での角度θ2 がタイヤ子午線断面においてθ2 >110°を満足するように構成されている。
また、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置A2 までのタイヤ径方向高さSWH2 が、タイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH2 /H≦0.55を満足するようになっている。
上記のように、車両に対するタイヤ表裏の装着向きが指定された空気入りタイヤにおいては、車両内側のサイドウォール部2について、角度θ1 を90°≦θ1 ≦110°、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置A1 までのタイヤ径方向高さSWH1 をタイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH1 /H≦0.55の範囲にすることにより、接地時のトレッド部1の曲げ変形を抑制し、転動抵抗を改善することができる。従って、他の転動抵抗を改善する技術と組み合わせることにより、転動抵抗を一層改善することが可能になり、車両の燃費向上に大きく寄与する。
一方、車両外側のサイドウォール部2について、角度θ2 をθ2 >110°、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置A2 までのタイヤ径方向高さSWH2 をタイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH2 /H≦0.55の範囲にすることにより、転動抵抗の低減を維持しながら、コーナリング性能を向上することができる。
ここで、角度θ1 が90°より小さくなると、トレッド部1の曲げ変形が増加する傾向を示し、転動抵抗が悪化する。角度θ1 が110°を超えると、トレッド部1の曲げ変形抑制効果が得られず、転動抵抗を改善することができない。角度θ1 は好ましくは95〜105°の範囲がよい。角度θ2 が110°以下であるとコーナリング性能の改善効果が低下する。なお、角度θ2 の上限値は160°とするのがよい。
SWH1 /H及びSWH2 /Hが0.45より小さくても0.55より大きくても、トレッド部1の曲げ変形抑制効果が得られず、転動抵抗を改善することが難しくなる。
上記空気入りタイヤにおいては、トレッド幅方向の中心位置P0 から車両内側のタイヤ最大幅位置A1 までのタイヤ断面半幅SW1 がリム幅RWとの関係で0.55≦(RW/2)/SW1 ≦0.78を満足している共に、トレッド幅方向の中心位置P0 から車両外側のタイヤ最大幅位置A2 までのタイヤ断面半幅SW2 がリム幅RWとの関係で(RW/2)/SW2 >0.78を満足している。これにより、JATMAに規定するリムを使用可能にし、特別仕様のリムを新たに作製するのを回避している。
ここで、(RW/2)/SW1 が0.55より小さいと、特別仕様のリムが必要になる。(RW/2)/SW1 が0.78を超えても、JATMA規定リム外になり、特別仕様のリムが必要になる。また、(RW/2)/SW2 が0.78以下であると、特別仕様のリムが必要になる。(RW/2)/SW2 の上限値は0.88とするのがよい。
上記空気入りタイヤにおいて、タイヤ断面半幅SW1 は、最も幅が広いベルト層7のベルト幅BWとの関係で(BW/2)/SW1 ≦0.70を満足するのが、ベルト層7のエッジ部の歪みを小さく、即ちトレッド部1の歪みを小さくして転動抵抗を改善する上で好ましい。(BW/2)/SW1 の下限値としては、トレッド部1の歪を適正にするという観点から0.60≦(BW/2)/SW1 にするのがよい。一方、タイヤ断面半幅SW2 は、最も幅が広いベルト層7のベルト幅BWとの関係で(BW/2)/SW2 >0.70を満足するのがよい。(BW/2)/SW2 の上限値は0.80とするのがよい。
カーカス層4の両端部4Bは、上記したようにタイヤ径方向外側にタイヤ最大幅位置A1 ,A2 を超える位置まで延在させるのが耐久性の点からよい。より好ましくは、リム径位置RPから少なくともタイヤ断面高さHの80%の高さ0.80Hまで延設させるのが、転動抵抗と耐久性の点からよい。上限値は、転動抵抗の点から、タイヤ断面高さHの90%の高さ0.90Hの位置までとするのが望ましい。
周囲のゴムより硬度が高いビードフィラー6は、好ましくは、外周端6Aをリム径位置RPからタイヤ断面高さHの25%の高さ0.25Hの位置Gからタイヤ径方向内側に位置する領域に配置するのが、転動抵抗(サイドウォール部2の曲げ変形の適正化)の点からよい。下限値は、サイドウォール部2の曲げ変形が大きくなり過ぎないようにする点から、タイヤ断面高さHの10%の高さとするのが望ましい。
図6,7に示すように、サイドウォール部2に配置したサイドゴム層9において、タイヤ最大幅位置A1 ,A2 をそれぞれ含むゴム部分9A1 ,9A2 は、60℃のtanδが0.10以下のゴムから構成するのがよく、それによりサイドウォール部2の発熱を抑えることができるので、転動抵抗及び耐久性の点からよい。60℃のtanδの下限値は、ゴムの粘弾性特性の点から、0.01以上にするのが望ましい。
ゴム部分9A1 ,9A2 が位置する領域Xとしては、リム径位置RPからタイヤ断面高さHの40〜60%の範囲にするのがよく、これによりサイドゴム層9の変形時の発熱を効果的に抑えることができる。
上述した空気入りタイヤにおいては、コーナリング性能を確保するために、車両外側のサイドウォール部2について、角度θ2 をθ2 >110°としているが、車両内側と同様に、90°≦θ2 ≦110°とすることも可能である。この場合、車両内側及び車両外側のサイドウォール部2を対称構造としてもよく、或いは、非対称構造としてもよい。
本発明は、サイドウォール部2の高さが比較的高い扁平率55%以上の乗用車用の空気入りタイヤに好ましく用いることができる。
なお、本発明では、タイヤ子午線断面において規定される各位置及び各寸法は、適用リムに装着した空気入りタイヤに180kPaの5%に相当する空気圧を充填した状態におけるものである。
タイヤサイズを215/60R15で共通にし、角度θ、SWH/H、RW/SWを表1のようにした図1に示す構成の扁平率60%の本発明タイヤ1〜7(実施例1〜7)と比較タイヤ1〜4(比較例1〜4)及び従来タイヤ1(従来例1)をそれぞれ試験タイヤとして作製した。
各試験タイヤ共に、BW/SWが0.74、タイヤ断面高さHに対するカーカス層両端部のエッジ位置が0.6H、タイヤ断面高さHに対するビードフィラーの外周端の位置が0.35H、サイドゴム層のタイヤ断面高さHの40〜60%の範囲に位置するゴム部分のゴムの60℃のtanδが0.20で共通である。
これら各試験タイヤを以下に示す方法により、転動抵抗の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
転動抵抗:
各試験タイヤを適用リムに装着し、空気圧を230kPaにして測定ドラム試験機に取り付け、負荷荷重4.5kN、速度80km/hの条件下での抵抗値を測定した。その評価結果を従来タイヤ1を100とする指数値で示す。この値が大きい程、転動抵抗が小さく、転動抵抗が改善されたことを意味する。
Figure 2010001006
表1から、本発明は、転動抵抗を改善できることがわかる。
次に、タイヤサイズを実施例1と同じにし、角度θ、SWH/H、RW/SW、BW/SW、タイヤ断面高さHに対するカーカス層両端部のエッジ位置、タイヤ断面高さHに対するビードフィラーの外周端の位置、サイドゴム層のタイヤ断面高さHの40〜60%の範囲に位置するゴム部分のゴムの60℃のtanδを表2のようにした図1に示す構成の扁平率60%の本発明タイヤ8〜11(実施例8〜11)をそれぞれ試験タイヤとして作製した。
これら各試験タイヤを実施例1と同様にして転動抵抗の評価試験を行ったところ、表2に示す結果を得た。
Figure 2010001006
表2から、BW/SW、タイヤ断面高さHに対するカーカス層両端部のエッジ位置、タイヤ断面高さHに対するビードフィラーの外周端の位置、サイドゴム層のタイヤ断面高さHの40〜60%の範囲に位置するゴム部分のゴムの60℃のtanδをそれぞれ変更することにより、転動抵抗を一層改善できることがわかる。
次に、タイヤサイズを215/60R15で共通にし、角度θ、SWH/H、BW/SW、RW/SW、D0 /D1 、サイドゴム層のタイヤ断面高さHの40〜60%の範囲に位置するゴム部分のゴムの60℃のtanδを表3のようにした図3に示す構成の扁平率60%の本発明タイヤ12〜17(実施例12〜17)及び従来タイヤ2(従来例2)をそれぞれ試験タイヤとして作製した。
各試験タイヤ共に、タイヤ断面高さHに対するカーカス層両端部のエッジ位置が0.6H、タイヤ断面高さHに対するビードフィラーの外周端の位置が0.35Hで共通である。
これら各試験タイヤについて、上記と同様の方法により転動抵抗の評価試験を行うと共に、以下に示す方法によりコーナリング性能の評価試験を行ったところ、表3に示す結果を得た。但し、転動抵抗の評価結果は従来タイヤ2を100とする指数値である。
コーナリング性能:
各試験タイヤを適用リムに装着し、空気圧を230kPaにしてフラットベルト式タイヤ特性試験機に取り付け、負荷荷重4.5kN、速度10km/h、スリップ角1°の条件下でコーナリングフォースを計測した。その評価結果を従来例2を100とする指数値で示す。この値が大きい程、コーナリングフォースが大きく、コーナリング性能が優れていることを意味する。
Figure 2010001006
表3から、D0 /D1 を変更することにより、転動抵抗の低減を維持しながら、コーナリング性能を向上できることがわかる。
次に、車両に対するタイヤ表裏の装着向きが指定された空気入りタイヤにおいて、タイヤサイズを215/60R15で共通にし、車両内側の角度θ1 、(BW/2)/SW1 、(RW/2)/SW1 、車両外側の角度θ2 、(BW/2)/SW2 、(RW/2)/SW2 、サイドゴム層のタイヤ断面高さHの40〜60%の範囲に位置するゴム部分のゴムの60℃のtanδを表4のようにした図5に示す構成の扁平率60%の本発明タイヤ18〜21(実施例18〜21)をそれぞれ試験タイヤとして作製した。
各試験タイヤ共に、SWH1 /H及びSWH2 /Hが0.5、タイヤ断面高さHに対するカーカス層両端部のエッジ位置が0.6H、タイヤ断面高さHに対するビードフィラーの外周端の位置が0.35Hで共通である。
これら各試験タイヤについて、上記と同様の方法により転動抵抗及びコーナリング性能の評価試験を行ったところ、表4に示す結果を得た。但し、転動抵抗及びコーナリング性能の評価結果は本発明タイヤ18を100とする指数値である。
Figure 2010001006
表4から、車両に対するタイヤ表裏の装着向きが指定された空気入りタイヤにおいて、車両内側のサイドウォール部について、タイヤ最大幅の領域におけるカーカス層の角度θ1 及びそのタイヤ最大幅位置A1 までのタイヤ径方向高さSWH1 を規定することにより、転動抵抗を改善できることがわかる。また、車両外側のサイドウォール部について、タイヤ最大幅の領域におけるカーカス層の角度θ2 及びそのタイヤ最大幅位置A2 までのタイヤ径方向高さSWH2 を規定することにより、転動抵抗の低減を維持しながら、コーナリング性能を向上できることがわかる。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
4A 本体部
4A1,4A2 カーカス層部分
4B 端部
5 ビードコア
6 ビードフィラー
6A 外周端
7,8 ベルト層
9 サイドゴム層
9A ゴム部分

Claims (20)

  1. 左右のビード部間にカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側に複数のベルト層を配置した空気入りタイヤにおいて、
    180kPaの5%に相当する空気圧を充填した状態で、サイドウォール部のタイヤ最大幅位置Aを通りタイヤ軸と平行に延びる直線Mとカーカス層との交点をA’、タイヤ最大幅位置Aからタイヤ径方向に沿ってタイヤ内側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置Bを通りタイヤ軸と平行に延びる直線Nとカーカス層との交点をB’、タイヤ最大幅位置Aからタイヤ径方向に沿ってタイヤ外側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置Cを通りタイヤ軸と平行に延びる直線Qとカーカス層との交点をC’とすると、交点B’と交点A’間のカーカス層部分と交点A’と交点C’間のカーカス層部分とがなすタイヤ内側での角度θがタイヤ子午線断面において90°≦θ≦110°を満足し、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置Aまでのタイヤ径方向高さSWHがタイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH/H≦0.55を満足し、左右のタイヤ最大幅位置A間のタイヤ断面幅SWがリム幅RWとの関係で0.55≦RW/SW≦0.78を満足する空気入りタイヤ。
  2. タイヤ断面幅SWが、最も幅が広いベルト層のベルト幅BWとの関係で0.60≦BW/SW≦0.70を満足する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. カーカス層の両端部をビード部に埋設したビードコアの周りにタイヤ軸方向内側から外側に折り返すと共にタイヤ径方向外側にタイヤ最大幅位置Aを超える位置まで延設した請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. カーカス層の両端部をリム径位置RPから少なくともタイヤ断面高さHの80%の高さまで延設した請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. ビード部からサイドウォール部に向けて延在するビードフィラーを有し、該ビードフィラーの外周端をタイヤ最大幅位置Aよりタイヤ径方向内側に配置した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. ビードフィラーの外周端をリム径位置RPからタイヤ断面高さHの25%の高さの位置からタイヤ径方向内側に位置する領域に配置した請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. サイドウォール部のサイドゴム層において、タイヤ最大幅位置Aを含むゴム部分を60℃のtanδが0.10以下のゴムから構成した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. ゴム部分がリム径位置RPからタイヤ断面高さHの40〜60%の範囲に位置する請求項7に記載の空気入りタイヤ。
  9. 車両に対するタイヤ表裏の装着向きが指定されていると共に、左右のビード部間にカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側に複数のベルト層を配置した空気入りタイヤにおいて、
    180kPaの5%に相当する空気圧を充填した状態で、車両内側のサイドウォール部について、該サイドウォール部のタイヤ最大幅位置A1 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線M1 とカーカス層との交点をA1'、タイヤ最大幅位置A1 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ内側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置B1 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線N1 とカーカス層との交点をB1'、タイヤ最大幅位置A1 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ外側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置C1 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線Q1 とカーカス層との交点をC1'とすると、交点B1'と交点A1'間のカーカス層部分と交点A1'と交点C1'間のカーカス層部分とがなすタイヤ内側での角度θ1 がタイヤ子午線断面において90°≦θ1 ≦110°を満足し、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置A1 までのタイヤ径方向高さSWH1 がタイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH1 /H≦0.55を満足し、トレッド幅方向の中心位置P0 から車両内側のタイヤ最大幅位置A1 までのタイヤ断面半幅SW1 がリム幅RWとの関係で0.55≦(RW/2)/SW1 ≦0.78を満足する空気入りタイヤ。
  10. タイヤ断面半幅SW1 が、最も幅が広いベルト層のベルト幅BWとの関係で0.60≦(BW/2)/SW1 ≦0.70を満足する請求項9に記載の空気入りタイヤ。
  11. 180kPaの5%に相当する空気圧を充填した状態で、車両外側のサイドウォール部について、該サイドウォール部のタイヤ最大幅位置A2 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線M2 とカーカス層との交点をA2'、タイヤ最大幅位置A2 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ内側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置B2 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線N2 とカーカス層との交点をB2'、タイヤ最大幅位置A2 からタイヤ径方向に沿ってタイヤ外側にタイヤ断面高さHの10%の距離だけ離れた位置C2 を通りタイヤ軸と平行に延びる直線Q2 とカーカス層との交点をC2'とすると、交点B2'と交点A2'間のカーカス層部分と交点A2'と交点C2'間のカーカス層部分とがなすタイヤ内側での角度θ2 がタイヤ子午線断面においてθ2 >110°を満足し、リム径位置RPからタイヤ最大幅位置A2 までのタイヤ径方向高さSWH2 がタイヤ断面高さHとの関係で0.45≦SWH2 /H≦0.55を満足し、トレッド幅方向の中心位置P0 から車両外側のタイヤ最大幅位置A2 までのタイヤ断面半幅SW2 がリム幅RWとの関係で(RW/2)/SW2 >0.78を満足する請求項9または10に記載の空気入りタイヤ。
  12. タイヤ断面半幅SW2 が、最も幅が広いベルト層のベルト幅BWとの関係で(BW/2)/SW2 >0.70を満足する請求項11に記載の空気入りタイヤ。
  13. カーカス層の両端部をビード部に埋設したビードコアの周りにタイヤ軸方向内側から外側に折り返すと共にタイヤ径方向外側にタイヤ最大幅位置を超える位置まで延設した請求項9乃至12のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  14. カーカス層の両端部をリム径位置RPから少なくともタイヤ断面高さHの80%の高さまで延設した請求項13に記載の空気入りタイヤ。
  15. ビード部からサイドウォール部に向けて延在するビードフィラーを有し、該ビードフィラーの外周端をタイヤ最大幅位置よりタイヤ径方向内側に配置した請求項9乃至14のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  16. ビードフィラーの外周端をリム径位置RPからタイヤ断面高さHの25%の高さの位置からタイヤ径方向内側に位置する領域に配置した請求項15に記載の空気入りタイヤ。
  17. サイドウォール部のサイドゴム層において、タイヤ最大幅位置を含むゴム部分を60℃のtanδが0.10以下のゴムから構成した請求項9乃至16のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  18. ゴム部分がリム径位置RPからタイヤ断面高さHの40〜60%の範囲に位置する請求項17に記載の空気入りタイヤ。
  19. トレッド幅方向の中心位置P0 でのトレッドゴムゲージをD0 、中心位置P0 からタイヤ軸方向外側に向かって最も幅が広いベルト層のベルト幅BWの15%の距離だけ離れた位置P1 でのトレッドゴムゲージをD1 としたとき、トレッドゴムゲージD0 がトレッドゴムゲージD1 に対して1.1≦D0 /D1 ≦1.3を満足する請求項1乃至18のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  20. 扁平率が55%以上である請求項1乃至19のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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