JP2006332556A - ウエーハの分割方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウエーハの分割予定ラインに沿ってパルスレーザー光線を照射して変質層を形成し、変質層が形成された分割予定ラインに沿って分割する分割方法において、抗折強度を低下させることなく容易に分割することができるウエーハの分割方法を提供する。
【解決手段】 表面に格子状に形成された分割予定ラインとによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハを、分割予定ラインに沿って分割するウエーハの分割方法であって、ウエーハに対して透過性を有するパルスレーザー光線をウエーハの厚さ方向中間部に照射し、ウエーハの厚さ方向中間部に内部変質層を形成する内部変質層形成工程と、パルスレーザー光線をウエーハの少なくとも一方の面付近に分割予定ラインに沿って間欠的に照射し、ウエーハの少なくとも一方の面に間欠的に露出する露出変質層を形成する露出変質層形成工程と、内部変質層および露出変質層が形成されたウエーハに外力を付与し、ウエーハを露出変質層を割断起点として内部変質層に沿って分割する分割工程とを含む。
【選択図】 図8

Description

本発明は、表面に格子状に形成された分割予定ラインによって区画された領域にIC、LSI等のデバイスが形成されたウエーハを、分割予定ラインに沿って分割するウエーハの分割方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に形成されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体チップを製造している。
上述した半導体ウエーハの分割予定ラインに沿った切断は、通常、ダイサーと称されている切削装置によって行われている。この切削装置は、半導体ウエーハ等の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削するための切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に移動せしめる切削送り手段とを具備している。切削手段は、回転スピンドルと該スピンドルに装着された切削ブレードおよび回転スピンドルを回転駆動する駆動機構を備えたスピンドルユニットを含んでいる。切削ブレードは円盤状の基台と該基台の側面外周部に装着された環状の切れ刃からなっており、切れ刃は例えば粒径3μm程度のダイヤモンド砥粒を電鋳によって基台に固定し厚さ20μm程度に形成されている。
しかるに、切削ブレードは20μm程度の厚さを有するため、チップを区画する分割予定ラインとしては幅が50μm程度必要となり、ウエーハの面積に対する分割予定ラインが占める面積比率が大きく、生産性が悪いという問題がある。
一方、近年半導体ウエーハ等の板状の被加工物を分割する方法として、その被加工物に対して透過性を有するパルスレーザー光線を用い、分割すべき領域の内部に集光点を合わせてパルスレーザー光線を照射するレーザー加工方法も試みられている。このレーザー加工方法を用いた分割方法は、被加工物の一方の面側から内部に集光点を合わせて被加工物に対して透過性を有する赤外光領域のパルスレーザー光線を照射し、被加工物の内部に分割予定ラインに沿って変質層を連続的に形成し、この変質層が形成されることによって強度が低下した分割予定ラインに沿って外力を加えることにより、被加工物を分割予定ラインに沿って破断して分割するものである。(例えば、特許文献1参照。)
特許第3408805号公報
しかるに、ウエーハを内部に変質層が形成された分割予定ラインに沿って破断するには比較的大きな外力を作用せしめる必要があるとともに、外力を加えても必ずしも分割予定ラインに沿って分割されるとは限らず、チップが破損するという問題がある。
上述した問題を解消するために、ウエーハの少なくとも一方の面に変質層を露出させて形成することにより、変質層に沿って確実に分割できるようにしたウエーハの分割方法が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
特開2004−343008号公報
而して、一方の面に露出した変質層は分割されたチップの側面に残留し、この一方の面に露出した変質層がチップの抗折強度を低下させるという新たな問題が生じた。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、ウエーハの分割予定ラインに沿ってパルスレーザー光線を照射することにより変質層を形成し、該変質層が形成された分割予定ラインに沿って分割する分割方法において、抗折強度を低下させることなく容易に分割することができるウエーハの分割方法を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、表面に互いに平行に形成された複数の第1の分割予定ラインと該第1の分割予定ラインと交差し互いに平行に形成された複数の第2の分割予定ラインとによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハを、該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って分割するウエーハの分割方法であって、
ウエーハに対して透過性を有するパルスレーザー光線をウエーハの厚さ方向中間部に該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って照射し、ウエーハの厚さ方向中間部に該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って内部変質層を形成する内部変質層形成工程と、
ウエーハに対して透過性を有するパルスレーザー光線をウエーハの少なくとも一方の面付近に該第1の分割予定ラインと該第2の分割予定ラインに沿って間欠的に照射し、ウエーハの少なくとも一方の面に間欠的に露出する露出変質層を形成する露出変質層形成工程と、
該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って内部変質層および露出変質層が形成されたウエーハに外力を付与し、ウエーハを該露出変質層を割断起点として該内部変質層に沿って個々のチップに分割する分割工程と、を含む、
ことを特徴とするウエーハの分割方法が提供される。
上記露出変質層形成工程は、第1の分割予定ラインと第2の分割予定ラインとの交差部において実施することが望ましい。また、上記露出変質層形成工程は、第1の分割予定ラインと第2の分割予定ラインの端部において実施する。更に、上記内部変質層形成工程と露出変質層形成工程は、交互に実施することが望ましい。
本発明におけるウエーハの分割方法によれば、ウエーハの厚さ方向中間部に第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインに沿って内部変質層が形成されるとともに、間欠的にウエーハの少なくとも一方の面に露出する露出変質層が形成されるので、ウエーハに外力を付与することにより露出変質層を割断起点として内部変質層に伝播するため、第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインに沿って容易に破断することができる。そして、第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインに沿って分割されたチップの側面には変質層が残留するが、ウエーハの表面または裏面に露出する露出変質層は間欠的であるため、分割されたチップの抗折強度が大幅に低下することはない。
以下、本発明によるウエーハの分割方法について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明によるウエーハの分割方法における内部変質層形成工程および露出変質層形成工程を実施するためのレーザー加工装置の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工装置1は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2に上記矢印Xで示す方向と直角な矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット支持機構4と、該レーザー光線ユニット支持機構4に矢印Zで示す方向に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット5とを具備している。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上に矢印Xで示す加工送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設された第一の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上に矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持された支持テーブル35と、被加工物保持手段としてのチャックテーブル36を具備している。このチャックテーブル36は多孔性材料から形成された吸着チャック361を具備しており、吸着チャック361上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル36は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。なお、チャックテーブル36には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ362が配設されている。
上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動させるための加工送り手段37を具備している。加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第一の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置1は、上記チャックテーブル36の加工送り量を検出するための加工送り量検出手段374を備えている。加工送り量検出手段374は、案内レール31に沿って配設されたリニアスケール374aと、第1の滑動ブロック32に配設され第1の滑動ブロック32とともにリニアスケール374aに沿って移動する読み取りヘッド374bとからなっている。この送り量検出手段374の読み取りヘッド374bは、図示に実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出する。なお、上記加工送り手段37の駆動源としてパルスモータ372を用いた場合には、パルスモータ372に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出することができる。また、上記加工送り手段37の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出することができる。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための第1の割り出し送り手段38を具備している。第1の割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
上記レーザー光線照射ユニット支持機構4は、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該案内レール41、41上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面に矢印Zで示す方向に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための第2の割り出し送り手段43を具備している。第2の割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ねじロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置1は、上記レーザー光線照射ユニット支持機構4の可動支持基台42の割り出し送り量を検出するための割り出し送り量検出手段433を備えている。割り出し送り量検出手段433は、案内レール41に沿って配設されたリニアスケール433aと、可動支持基台42に配設されリニアスケール433aに沿って移動する読み取りヘッド433bとからなっている。この送り量検出手段433の読み取りヘッド433bは、図示に実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、レーザー光線照射ユニット5の割り出し送り量を検出する。なお、上記第2の割り出し送り手段43の駆動源としてパルスモータ432を用いた場合には、パルスモータ432に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、レーザー光線照射ユニット5の割り出し送り量を検出することができる。また、上記第2の割り出し送り手段43の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、レーザー光線照射ユニット5の割り出し送り量を検出することができる。
図示の実施形態のおけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたレーザー光線照射手段52を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、矢印Zで示す方向に移動可能に支持される。
図示のレーザー光線照射手段52は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング521を含んでいる。ケーシング521内には図2に示すようにパルスレーザー光線発振手段6と、このパルスレーザー光線発振手段6が発振するパルスレーザー光線を伝送する光学伝送手段7が配設されており、ケーシング521の先端には光学伝送手段7によって伝送されたレーザー光線を集光せしめる集光レンズ81を備えた集光器8が装着されている(図1参照)。パルスレーザー光線発振手段6は、被加工物であるウエーハに対して透過性を有するパルスレーザー光線LBを発振する。このパルスレーザー光線発振手段6は、ウエーハがシリコン基板、炭化珪素基板、リチウムタンタレート基板、ガラス基板或いは石英基板を含むウエーハである場合、例えば波長が1064nmであるパルスレーザー光線LBを発振するYVO4パルスレーザー発振器或いはYAGパルスレーザー発振器を用いることができる。
光学伝送手段7は、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線LBが集光レンズ81によって集光される集光点位置を変位せしめるための集光点深さ変位手段71と、該集光点深さ変位手段71を介して伝送されるパルスレーザー光線LBを図2において下方に向けて90度変換する方向変換ミラー72とを具備している。集光点深さ変位手段71は、間隔を置いて配設された第1の凸レンズ711および第2の凸レンズ712と、該第1の凸レンズ711と第2の凸レンズ712との間に配設された第1のミラー対713および第2のミラー対714とからなっている。第1のミラー対713は互いに平行に配設された第1のミラー713aと第2のミラー713bとからなり、該第1のミラー713aと第2のミラー713bは互いの間隔を維持した状態で図示しないミラー保持部材に固定されている。第2のミラー対714も互いに平行に配設された第1のミラー714aと第2のミラー714bとからなっており、該第1のミラー714aと第2のミラー714bは互いの間隔を維持した状態で図示しないミラー保持部材に固定されている。そして、図2に示す状態においては第1の凸レンズ711の焦点(f1)と第2の凸レンズ712の焦点(f2)が、第1のミラー対713の第2のミラー713bと第2のミラー対714の第1のミラー714aの間の集束点Dで一致するように構成されている。この状態においては、第2の凸レンズ712から方向変換ミラー72に向けて照射されるパルスレーザー光線10は平行となる。なお、第1のミラー対713および第2のミラー対714はそれぞれ図示しないミラー保持部材に保持されており、それぞれガルバノスキャナー715、716によって第1のミラー713aと第2のミラー713bおよび第1のミラー714aと第2のミラー744bが点対称の位置となる点Q1、Q2を中心として回動せしめられるようになっている。
このように構成された集光点深さ変位手段71においては、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線LBを、第1の凸レンズ711、第1のミラー対713の第1のミラー713aおよび第2のミラー713b、第2のミラー対714の第1のミラー714aおよび第2のミラー714b、第2の凸レンズ712を介して方向変換ミラー72に導く。そして、ガルバノスキャナー715、716によって第1のミラー対713および第2のミラー対714をそれぞれ点Q1、Q2を中心として回動し、各ミラーの設置角度を変更することにより第1の凸レンズ741の焦点(f1)および第2の凸レンズ742の焦点(f2)をそれぞれ図において左右方向に変位することができる。
このように構成された集光点深さ変位手段71は、図2に示す状態においては上述したように第1の凸レンズ711の焦点(f1)と第2の凸レンズ722の焦点(f2)が集束点Dで一致し、第2の凸レンズ722から方向変換ミラー72に向けて伝送されるパルスレーザー光線LBを平行にする。この場合、集光レンズ81によって集光される集光点Pは図2で示す位置となる。一方、第1のミラー対713および第2のミラー対714を点Q1、Q2を中心として一方に回動し、第1の凸レンズ711の焦点(f1)を上記集束点Dより図2において左方に変位し、第2の凸レンズ712の焦点(f2)を上記集束点Dより図2において右方に変位すると、第2の凸レンズ712から方向変換ミラー72に向けて照射されるパルスレーザー光線LBは末広がりとなる。この結果、方向変換ミラー72を介して上記集光レンズ81に入射するパルスレーザー光線LBも末広がりとなるため、集光レンズ81によって集光される集光点Pは図2で示す状態より下方に変位する。他方、第1のミラー対713および第2のミラー対714を点Q1、Q2を中心として他方に回動し、第1の凸レンズ711の焦点(f1)を上記集束点Dより図2において右方に変位し、第2の凸レンズ712の焦点(f2)を上記集束点Dより図2において左方に変位すると、第2の凸レンズ712から方向変換ミラー72に向けて照射されるパルスレーザー光線LBは末細りとなる。この結果、方向変換ミラー72を介して上記集光レンズ81に入射するパルスレーザー光線LBも末細りとなるため、集光レンズ81によって集光される集光点Pは図2で示す状態より上方に変位する。
上記集光レンズ81を備えた集光器8は、上記ケーシング521の先端部に装着されている。この集光器8は、集光レンズ81を含む組レンズから構成されており、上記パルスレーザー光線発振手段6から発振され集光点深さ変位手段71および方向変換ミラー72を介して伝送されたパルスレーザー光線LBを集光点Pに集光する。
図1に戻って説明を続けると、上記レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521の先端部には、レーザー光線照射手段52によってレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段9が配設されている。この撮像手段9は、可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51を一対の案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向に移動させるための移動手段53を具備している。移動手段53は、一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ532等の駆動源を含んでおり、パルスモータ532によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51およびレーザー光線照射手段52を案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向に移動せしめる。なお、図示の実施形態においてはパルスモータ532を正転駆動することによりレーザー光線照射手段52を上方に移動し、パルスモータ532を逆転駆動することによりレーザー光線照射手段52を下方に移動するようになっている。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置1は、制御手段10を具備している。制御手段10はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)102と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)103と、カウンター104と、入力インターフェース105および出力インターフェース106とを備えている。制御手段10の入力インターフェース105には、上記送り量検出手段374および撮像手段9等からの検出信号が入力される。そして、制御手段10の出力インターフェース106からは、上記パルスモータ372、パルスモータ382、パルスモータ432、パルスモータ532、レーザー光線照射手段52等に制御信号を出力する。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置1は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図3には、本発明によるウエーハの分割方法よって分割される被加工物としての半導体ウエーハ20の斜視図が示されている。図3に示す半導体ウエーハ20は、例えば厚さが300μmのシリコンウエーハからなっており、表面20aに互いに平行に形成された複数の第1の分割予定ライン21と該第1の分割予定ライン21と直角に交差し互いに平行に形成された複数の第2の分割予定ライン22とによって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイス23が形成されている。このように形成された半導体ウエーハ20は、図4に示すように環状のフレーム30に装着されたポリオレフィン等の合成樹脂シートからなる保護テープ40に表面20a側を貼着する。従って、半導体ウエーハ20は、裏面20bが上側となる。
図5に示すように、環状のフレーム30に保護テープ40を介して支持された半導体ウエーハ20は、図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブル36上に保護テープ40側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ20は、保護テープ40を介してチャックテーブル36上に吸引保持される。また、環状のフレーム30は、クランプ362によって固定される。
上述したように半導体ウエーハ20を吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37によって撮像手段9の直下に位置付けられる。チャックテーブル36が撮像手段9の直下に位置付けられると、撮像手段9および制御手段10によって半導体ウエーハ20のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段9および制御手段10は、半導体ウエーハ20の所定方向に形成されている第1の分割予定ライン21と、第1の分割予定ライン21に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段52の集光器8との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する。また、半導体ウエーハ20に形成されている第2の分割予定ライン22に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。このとき、半導体ウエーハ20の第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22が形成されている表面20aは下側に位置しているが、撮像手段9が上述したように赤外線照明手段と赤外線を捕らえる光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された撮像手段を備えているので、裏面20bから透かして第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22を撮像することができる。
上述したようにアライメントが行われると、チャックテーブル36上の半導体ウエーハ20は、図5の(a)に示す座標位置に位置付けられた状態となる。なお、図5の(b)はチャックテーブル36即ち半導体ウエーハ20を図5の(a)に示す状態から90度回転した状態を示している。
上述したようにチャックテーブル36上に保持されている半導体ウエーハ20に形成されている第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22を検出し、レーザー光線照射位置のアライメントが行われたならば、チャックテーブル36を移動し図5の(a)の状態において第1の分割予定ライン21における最上位の第1の分割予定ライン21を撮像手段9の直下に位置付ける。そして、更に図6で示すように第1の分割予定ライン21の一端(図6において左端)を撮像手段9の直下に位置付ける。この状態で撮像手段9が第1の分割予定ライン21の一端(図6において左端)を検出したならばその座標値(図6の(a)においてA1)を加工送り開始位置座標値として制御手段10に送る。次に、チャックテーブル36を図6において矢印X1で示す方向に移動し、第1の分割予定ライン21の他端(図6において右端)を撮像手段9の直下に位置付ける。この間に撮像手段9は図5の(a)に示すように第2の分割予定ライン22との交差点の座標値(E1,E2,E3・・・En)および他端(図5の(a)において右端)の座標値(B1)を検出し、それぞれ交差点座標値および加工送り終了位置座標値として制御手段10に送る。制御手段10は、入力した第1の分割予定ライン21の加工送り開始位置座標値(A1)と交差点座標値(E1,E2,E3・・・En)および加工送り終了位置座標値(B1)をランダムアクセスメモリ(RAM)103に一時格納する(分割予定ライン検出工程)。
このようにして図5の(a)において最上位の第1の分割予定ライン21の加工送り開始位置座標値と交差点座標値および加工送り終了位置座標値を検出したならば、チャックテーブル36を第1の分割予定ライン21の間隔だけ矢印Yで示す方向に割り出し送りして、図5の(a)において最上位から2番目の第1の分割予定ライン21を撮像手段9の直下に位置付ける。そして、この最上位から2番目の第1の分割予定ライン21に対して上述した分割予定ライン検出工程を実施して、最上位から2番目の第1の分割予定ライン21の加工送り開始位置座標値(A2)と交差点の座標値(E1,E2,E3・・・En)および加工送り終了位置座標値(B2)を検出し、これをランダムアクセスメモリ(RAM)103に一時格納する。以後、上述した割り出し送りと分割予定ライン検出工程を図5の(a)において最下位の第1の分割予定ライン21まで繰り返し実行し、第1の分割予定ライン21の加工送り開始位置座標値(A3〜An)と交差点座標値(E1,E2,E3・・・En)および加工送り終了位置座標値(B3〜Bn)を検出して、これをランダムアクセスメモリ(RAM)103に一時格納する。
上述したように第1の分割予定ライン21に対して分割予定ライン検出工程を実施したならば、チャックテーブル36従って半導体ウエーハ20を90度回動して、図5の(b)に示す状態に位置付ける。次に、第2の分割予定ライン22に対して上述した分割予定ライン検出工程を実施し、各第2の分割予定ライン22の加工送り開始位置座標値(C1〜Cn)と交差点座標値(F1,F2,F3・・・Fn)および加工送り終了位置座標値(D1〜Dn)を検出して、これをランダムアクセスメモリ(RAM)103に一時格納する。
なお、半導体ウエーハ20に形成された第1の分割予定ライン21に対する加工送り開始位置座標値(A1〜An)と交差点座標値(E1,E2,E3・・・En)および加工送り終了位置座標値(B1〜Bn)および第2の分割予定ライン22に対する加工送り開始位置座標値(C1〜Cn)と交差点座標値(F1,F2,F3・・・Fn)および加工送り終了位置座標値(D1〜Dn)は、半導体ウエーハ20の設計値を予めリードオンリメモリ(ROM)102またはランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納しておき、上述した分割予定ライン検出工程を省略してもよい。
次に、半導体ウエーハ20に形成された第1の分割予定ライン21に沿ってパルスレーザー光線を照射し、半導体ウエーハ20の内部に第1の分割予定ライン21に沿って変質層を形成する変質層形成工程を実施する。
変質層形成工程は、先ずチャックテーブル36を移動して図5の(a)において最上位の第1の分割予定ライン21をレーザー光線照射手段52の集光器8の直下に位置付ける。そして、更に図7で示すように第1の分割予定ライン21の一端(図7において左端)である加工送り開始位置座標値(A1)(図5の(a)参照)を集光器8の直下に位置付ける。そして、集光器8から被加工物である半導体ウエーハ20に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル36即ち半導体ウエーハ20を図7において矢印X1で示す方向に加工送りする。そして、第1の分割予定ライン21の他端(図7において右端)即ち加工送り終了位置座標値(B1)がレーザー光線照射手段52の集光器8の照射位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル36即ち半導体ウエーハ20の加工送りを停止する。
ここで、上述した変質層形成工程について、更に詳細に説明する。
図8に示す第1の実施形態においては、加工送り開始位置座標値(A1)ではパルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ20の厚さ方向中間部に合わせる。この結果、半導体ウエーハ20の厚さ方向中間部には、第1の分割予定ライン21に沿って内部変質層210が形成される(内部変質層形成工程)。そして、上記交差点座標値(E1)が集光器8の直下に達したら、パルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ20の表面20a(下面)付近に合わせる。この集光点Pの変更は制御手段10により上述した集光点深さ変位手段71のガルバノスキャナー715、716を制御することによって行われる。この結果、半導体ウエーハ20の交差点座標値(E1)には表面20a(下面)に露出する露出変質層220が形成される(露出変質層形成工程)。このように内部変質層形成工程と露出変質層形成工程を交互に実施することにより、交差点座標値間においては半導体ウエーハ20の厚さ方向中間部に内部変質層210が形成され、交差点座標値(E1,E2,E3・・・En)においては半導体ウエーハ20の表面20a(下面)に露出する露出変質層220が形成される。この内部変質層210および露出変質層220は、溶融再固化層、クラック層として形成され、強度を低下せしめられる。
なお、上記内部変質層形成工程および露出変質層形成工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :LD励起QスイッチNd:YVO4パルスレーザー
波長 :1064nm
パルス出力 :10J
繰り返し周波数 :100kHz
パルス幅 :40nm
集光スポット径 :φ1μm
加工送り速度 :100mm/秒
上述した内部変質層形成工程および露出変質層形成工程を半導体ウエーハ20に形成された全ての第1の分割予定ラインに沿って実施する。次に、チャックテーブル36即ち半導体ウエーハ20を90度回動し、半導体ウエーハ20に形成されている第2の分割予定ライン22に沿って上述した内部変質層形成工程および露出変質層形成工程を実施する。
次に、内部変質層形成工程および露出変質層形成工程の第2の実施形態について、図9を参照して説明する。
図9に示す実施形態は、交差点座標値E(F)においてパルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ20の裏面2b(上面)付近に合わせ露出変質層形成工程実施することにより、半導体ウエーハ20の裏面2b(上面)に露出する露出変質層220を形成する。なお、内部変質層形成工程は、上記図8に示す第1の実施形態と同じでよい。
次に、内部変質層形成工程および露出変質層形成工程の第3の実施形態について、図10を参照して説明する。
図10に示す実施形態は、交差点座標値E(F)においてパルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ20の表面20a(下面)付近と裏面2b(上面)付近に合わせ露出変質層形成工程実施することにより、半導体ウエーハ20の表面20aおよび裏面2b(上面)に露出する露出変質層220、220を形成する。なお、内部変質層形成工程は、上記図8に示す第1の実施形態と同じでよい。
次に、内部変質層形成工程および露出変質層形成工程の第4の実施形態について、図11を参照して説明する。
図11に示す実施形態は、加工送り開始位置座標値A(C)と加工送り終了位置座標値B(D)および交差点座標値E(F)においてパルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ20の表面20a(下面)付近と裏面2b(上面)付近に合わせ露出変質層形成工程実施する。この結果、加工送り開始位置座標値A(C)と加工送り終了位置座標値B(D)および交差点座標値E(F)に半導体ウエーハ20の表面20aおよび裏面2b(上面)に露出する露出変質層220、220を形成する。なお、内部変質層形成工程は、上記図8に示す第1の実施形態と同じでよい。
次に、内部変質層形成工程および露出変質層形成工程の第5の実施形態について、図12を参照して説明する。
図12に示す実施形態は、加工送り開始位置座標値A(C)と加工送り終了位置座標値B(D)および交差点座標値E(F)においてパルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ20の表面20a(下面)付近に合わせ露出変質層形成工程実施する。そして、上記各座標値間は、パルスレーザー光線の集光点Pをカーブを描いて上下に移動して内部変質層形成工程を実施する。この結果、加工送り開始位置座標値A(C)と加工送り終了位置座標値B(D)および交差点座標値E(F)に半導体ウエーハ20の表面20aおよび裏面2b(上面)に露出する露出変質層220が形成されるとともに、上記各座標値間に半導体ウエーハ20の厚さ方向中間部に内部変質層210が形成され、半導体ウエーハ20の内部には露出変質層220と内部変質層210とによってブリッジ状の変質層が形成される。
上述した内部変質層形成工程および露出変質層形成工程を実施したならば、半導体ウエーハ20に外力を作用せしめて第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22に沿って分割する分割行程を実施する。この分割工程は、図示の実施形態においては図13に示す分割装置60を用いて実施する。図13に示す分割装置60は、上記環状のフレーム30を保持するフレーム保持手段61と、該フレーム保持手段61に保持された環状のフレーム30に装着された保持テープ40を拡張するテープ拡張手段62を具備している。フレーム保持手段61は、環状のフレーム保持部材611と、該フレーム保持部材611の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ機構612とからなっている。フレーム保持部材611の上面は環状のフレーム30を載置する載置面611aを形成しており、この載置面611a上に環状のフレーム30が載置される。そして、載置面611a上に載置された環状のフレーム30は、クランプ機構612によってフレーム保持部材611に固定される。このように構成されたフレーム保持手段61は、テープ拡張手段62によって上下方向に進退可能に支持されている。
テープ拡張手段62は、上記環状のフレーム保持部材611の内側に配設される拡張ドラム621を具備している。この拡張ドラム621は、環状のフレーム30の内径より小さく該環状のフレーム30に装着された保持テープ40に貼着される半導体ウエーハ20の外径より大きい内径および外径を有している。また、拡張ドラム621は、下端に支持フランジ622を備えている。図示の実施形態におけるテープ拡張手段62は、上記環状のフレーム保持部材611を上下方向に進退可能な支持手段63を具備している。この支持手段63は、上記支持フランジ622上に配設された複数のエアシリンダ631からなっており、そのピストンロッド632が上記環状のフレーム保持部材611の下面に連結される。このように複数のエアシリンダ631からなる支持手段63は、環状のフレーム保持部材611を載置面611aが拡張ドラム621の上端と略同一高さとなる基準位置と、拡張ドラム621の上端より所定量下方の拡張位置の間を上下方向に移動せしめる。従って、複数のエアシリンダ631からなる支持手段63は、拡張ドラム621とフレーム保持部材611とを上下方向に相対移動する拡張移動手段として機能する。
以上のように構成された分割装置60を用いて実施する分割工程について図14を参照して説明する。即ち、図14に示すように半導体ウエーハ20(第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22に沿って内部変質層210および露出変質層220が形成されている)を保持テープ40を介して支持した環状のフレーム30を、図14の(a)に示すようにフレーム保持手段61を構成するフレーム保持部材611の載置面611a上に載置し、クランプ機構612によってフレーム保持部材611に固定する。このとき、フレーム保持部材611は図14の(a)に示す基準位置に位置付けられている。次に、テープ拡張手段62を構成する支持手段63としての複数のエアシリンダ631を作動して、環状のフレーム保持部材611を図14の(b)に示す拡張位置に下降せしめる。従って、フレーム保持部材611の載置面611a上に固定されている環状のフレーム30も下降するため、図14の(b)に示すように環状のフレーム4に装着された保持テープ40は拡張ドラム621の上端縁に当接して拡張せしめられる(テープ拡張工程)。この結果、保持テープ40に貼着されている半導体ウエーハ20は放射状に引張力が作用する。このように半導体ウエーハ20に放射状に引張力が作用すると、第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22に沿って形成された内部変質層210および露出変質層220は強度が低下せしめられているので、半導体ウエーハ20は内部変質層210および露出変質層220に沿って破断され個々の半導体チップ200に分割される。このとき、第1の分割予定ライン21と第2の分割予定ライン22との交差点には半導体ウエーハ20の表面20aおよび/または裏面2b(上面)に露出する露出変質層220が形成されているので、この露出変質層220が割断起点となって内部変質層210に伝播するため、半導体ウエーハ20を第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22に沿って容易に破断することができる。なお、上述した図11に示す第4の実施形態のように、加工送り開始位置座標値A(C)および加工送り終了位置座標値B(D)にも露出変質層形成工程実施し、半導体ウエーハ20の表面20aおよび/または裏面2b(上面)に露出する露出変質層220を形成することにより、半導体ウエーハ20を第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22に沿って更に容易に破断することができる。
なお、分割工程は上述した分割方法の外に、次のような分割方法を用いることができる。
即ち、保持テープ40に貼着された半導体ウエーハ20(第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22に沿って内部変質層210および露出変質層220が形成されている)を柔軟なゴムシート上に載置し、その上面をローラーによって押圧することによって、半導体ウエーハ20を内部変質層210および露出変質層220が形成され強度が低下した第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22に沿って割断する方法を用いることができる。また、内部変質層210および露出変質層220が形成され強度が低下した分割予定ライン21および22に沿って例えば周波数が28kHz程度の縦波(疎密波)からなる超音波を作用せしめる方法や、内部変質層210および露出変質層220が形成され強度が低下した第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22に沿って押圧部材を作用せしめる方法、或いは内部変質層210および露出変質層220が形成され強度が低下した第1の分割予定ライン21および第2の分割予定ライン22に沿ってレーザー光線を照射してヒートショックを与える方法等を用いることができる。
上述した図8に示す第1の実施形態によって内部変質層形成工程および露出変質層形成工程が実施された半導体ウエーハ20が個々に分割された半導体チップ200は、図15に示すようにその側面に内部変質層210および露出変質層220が残留する。しかるに、露出変質層220は側面における長手方向両端部だけであり、内部変質層210は半導体ウエーハ20の厚さ方向中間部に形成され表面および裏面に達していないので、抗折強度が低下することはない。
以上、本発明をシリコンウエーハからなる半導体ウエーハ20に実施した例を示したが、本発明はサファイヤ基板からなる光デバイス等の他のウエーハに実施しても同様の作用効果が得られる。
また、上述した各実施形態においては、第1の分割予定ライン21と第2の分割予定ライン22との交差点に露出変質層220を形成する例を示したが、ウエーハの厚さが200μm以上と比較的厚い場合には、交差点以外の領域に所定の間隔で間欠的に露出変質層を形成してもよい。
本発明によるウエーハの分割方法における内部変質層形成工程および露出変質層形成工程を実施するためのレーザー加工装置の斜視図。 図1に示すレーザー加工装置に装備されるレーザー光線照射手段の構成を簡略に示すブロック図。 被加工物としての半導体ウエーハの斜視図。 図3に示す半導体ウエーハを環状のフレームに装着された保護テープの表面に貼着した状態を示す斜視図。 図3に示す半導体ウエーハが図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブルの所定位置に保持された状態における座標との関係を示す説明図。 図1に示すレーザー加工装置によって実施する分割予定ライン検出工程の説明図。 図1に示すレーザー加工装置によって実施する内部変質層形成工程および露出変質層形成工程の説明図。 本発明によるウエーハの分割方法における内部変質層形成工程および露出変質層形成工程の第1の実施形態を示す説明図。 本発明によるウエーハの分割方法における内部変質層形成工程および露出変質層形成工程の第2の実施形態を示す説明図。 本発明によるウエーハの分割方法における内部変質層形成工程および露出変質層形成工程の第3の実施形態を示す説明図。 本発明によるウエーハの分割方法における内部変質層形成工程および露出変質層形成工程の第4の実施形態を示す説明図。 本発明によるウエーハの分割方法における内部変質層形成工程および露出変質層形成工程の第5の実施形態を示す説明図。 本発明によるウエーハの分割方法における分割工程を実施する分割装置の一実施形態を示す斜視図。 本発明によるウエーハの分割方法における分割工程の説明図。 本発明によるウエーハの分割方法によって分割されたチップの斜視図。
符号の説明
1:レーザー加工装置
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
38:第1の割り出し送り手段
4:レーザー光線照射ユニット支持機構
42:可動支持基台
43:第2の割り出し送り手段
5:レーザー光線照射ユニット
51:ユニットホルダ
52:レーザー光線加工手段
6:パルスレーザー光線発振手段
7:光学伝送手段
71:集光点深さ変位手段
8:集光器8
81:集光レンズ
9:撮像手段
10:制御手段
20:半導体ウエーハ
21:第1の分割予定ライン
22:第2の分割予定ライン
23:デバイス
30:環状のフレーム
40:保護テープ
60:分割装置
61:フレーム保持手段
62:テープ拡張手段
63:支持手段

Claims (4)

  1. 表面に互いに平行に形成された複数の第1の分割予定ラインと該第1の分割予定ラインと交差し互いに平行に形成された複数の第2の分割予定ラインとによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハを、該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って分割するウエーハの分割方法であって、
    ウエーハに対して透過性を有するパルスレーザー光線をウエーハの厚さ方向中間部に該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って照射し、ウエーハの厚さ方向中間部に該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って内部変質層を形成する内部変質層形成工程と、
    ウエーハに対して透過性を有するパルスレーザー光線をウエーハの少なくとも一方の面付近に該第1の分割予定ラインと該第2の分割予定ラインに沿って間欠的に照射し、ウエーハの少なくとも一方の面に間欠的に露出する露出変質層を形成する露出変質層形成工程と、
    該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って内部変質層および露出変質層が形成されたウエーハに外力を付与し、ウエーハを該露出変質層を割断起点として該内部変質層に沿って個々のチップに分割する分割工程と、を含む、
    ことを特徴とするウエーハの分割方法。
  2. 該露出変質層形成工程は、該第1の分割予定ラインと該第2の分割予定ラインとの交差部において実施する、請求項1記載のウエーハの分割方法。
  3. 該露出変質層形成工程は、該第1の分割予定ラインと該第2の分割予定ラインの端部において実施する、請求項1又は2記載のウエーハの分割方法。
  4. 該内部変質層形成工程と該露出変質層形成工程は、交互に実施する、請求項1から3のいずれかに記載のウエーハの分割方法。
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