JP5902490B2 - レーザー光線のスポット形状検出方法およびスポット形状検出装置 - Google Patents

レーザー光線のスポット形状検出方法およびスポット形状検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、レーザー加工機のレーザー光線発振手段から発振され集光器によって集光されるレーザー光線のスポット形状を検出するレーザー光線のスポット形状検出方法およびスポット形状検出装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に形成された分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。このように形成された半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々のデバイスを製造している。また、サファイア基板や炭化珪素基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウエーハも分割予定ラインに沿って切断することにより個々の発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。
上述したウエーハを分割予定ラインに沿って分割する方法として、ウエーハに対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射することにより破断の起点となるレーザー加工溝を形成し、この破断の起点となるレーザー加工溝が形成された分割予定ラインに沿って外力を付与することにより割断する方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
また、上述したウエーハを分割予定ラインに沿って分割する方法として、ウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を用い、分割すべき領域の内部に集光点を合わせてパルスレーザー光線を照射するレーザー加工方法も試みられている。このレーザー加工方法を用いた分割方法は、ウエーハの一方の面側から内部に集光点を合わせてウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、ウエーハの内部にストリートに沿って改質層を連続的に形成し、この改質層が形成されることによって強度が低下したストリートに沿って外力を加えることにより、ウエーハを破断して分割するものである。(例えば、特許文献2参照)。
しかるに、レーザー光線を集光する集光器は多数の凸レンズと凹レンズを組み合わせた組み合わせレンズによって構成されているため、またレーザー発振器から集光器に至るまでの光学系に歪みがあり、集光スポット形状が必ずしも円形等の意図した形状に集光されるとは限らない。レーザー光線の集光スポット形状および集光スポットの大きさが加工品質に影響を及ぼすことが判っており、このため、ウエーハ等の被加工物に照射されるレーザー光線のスポット形状および集光スポットの大きさを検出している。
特開平10−305420号公報 特許第3408805号公報
而して、ウエーハ等の被加工物に照射されるレーザー光線のスポット形状および集光点位置の検出は、例えば曇りガラスにレーザー光線のスポットを位置付け、CCDカメラによって裏側からスポットを撮像する方法が実施されているが、曇りガラスの散乱光によって正確なスポット形状および集光点位置を検出することができないという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、レーザー光線のスポット形状および集光点位置(焦点距離)を正確に検出することができるレーザー光線のスポット形状検出方法を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、レーザー光線発振手段によって発振され集光器によって集光されたレーザー光線のスポット形状を検出するレーザー光線のスポット形状検出方法であって、
集光スポットの大きさより小さい大きさの微細プリズムが表面に形成された透明基板を集光器によって集光されるレーザー光線の光軸(Z軸)上にZ軸方向と直交するX軸方向およびZ軸方向とX軸方向とに直交するY軸方向に移動可能に位置付ける透明基板位置付け工程と、
該透明基板に形成された微細プリズムが位置する領域に該透明基板を加工することができない出力のレーザー光線を該集光器によって集光して照射するレーザー光線照射工程と、
該透明基板に形成された微細プリズムが位置する領域にレーザー光線を照射した状態で該透明基板を該集光器に対して相対的にX軸方向およびY軸方向に移動させつつ該透明基板に形成された微細プリズムによって屈折された光の光強度を光強度検出手段によって検出する光強度検出工程と、
該光強度検出工程において検出された微細プリズムのx,y座標値における光強度マップを作成する光強度マップ作成工程と、を含み、
該集光器をZ軸方向における複数の検出位置において該光強度検出工程および該光強度マップ作成工程を実施し、該光強度マップ作成工程で作成された複数の光強度マップに基づいてレーザー光線のスポット形状画像を作成するスポット形状画像形成工程と、該スポット形状画像形成工程によって作成されたスポット形状画像を表示手段に表示する表示工程を含んでいる、
ことを特徴とするレーザー光線のスポット形状検出方法が提供される。
また、本発明によれば、レーザー光線発振手段によって発振され集光器によって集光されたレーザー光線のスポット形状を検出するレーザー光線のスポット形状検出装置であって、
集光器によって集光されたレーザー光線の光軸(Z軸)上に配設され集光スポットの大きさより小さい大きさの微細プリズムが表面に形成された透明基板と、該透明基板をZ軸方向と直交するX軸方向に移動するX軸方向移動手段と、該透明基板をZ軸方向とX軸方向とに直交するY軸方向に移動するY軸方向移動手段と、該集光器をZ軸方向に移動するZ軸方向移動手段と、該透明基板に形成された微細プリズムのX軸方向位置を検出するX軸方向位置検出手段と、該透明基板に形成された微細プリズムのY軸方向位置を検出するY軸方向位置検出手段と、該集光器のZ軸方向位置を検出するZ軸方向位置検出手段と、該透明基板に形成された微細プリズムによって屈折された光の光強度を検出する光強度検出手段と、該光強度検出手段と該X軸方向位置検出手段と該Y軸方向位置検出手段および該Z軸方向位置検出手段からの検出信号に基づいてレーザー光線のスポット形状を求める制御手段と、該制御手段によって求められたレーザー光線のスポット形状を表示する表示手段と、を具備し、
該制御手段は、該レーザー光線発振手段を作動して該透明基板に形成された微細プリズムが位置する領域に該透明基板を加工することができない出力のレーザー光線を該集光器によって集光して照射するレーザー光線照射工程と、該透明基板に形成された微細プリズムが位置する領域にレーザー光線を照射した状態で該X軸方向移動手段および該Y軸方向移動手段を作動して該透明基板を該集光器に対して相対的にX軸方向およびY軸方向に移動させつつ該透明基板に形成された微細プリズムによって屈折された光の光強度を光強度検出手段によって検出する光強度検出工程と、該光強度検出工程において検出された微細プリズムのx,y座標値における光強度マップを作成する光強度マップ作成工程と、該集光器をZ軸方向における複数の検出位置において該光強度検出工程および該光強度マップ作成工程を実施し、該光強度マップ作成工程で作成された複数の光強度マップに基づいてレーザー光線のスポット形状画像を作成するスポット形状画像形成工程と、該スポット形状画像形成工程によって作成されたスポット形状画像を該表示手段に表示する表示工程と、を実行する、
ことを特徴とするレーザー光線のスポット形状検出装置が提供される。
上記透明基板は石英基板からなり、微細プリズムは石英基板に形成されている。
また、上記光強度検出手段は、透明基板に形成された微細プリズムによって屈折された光の光軸上に位置付けられた結像レンズ1と、該結像レンズによって結像された光を捉えるホトデテクターとからなっている。
本発明によるレーザー光線のスポット形状検出方法およびスポット形状検出装置においては、集光スポットの大きさより小さい大きさの微細プリズムが表面に形成された透明基板を集光器によって集光されるレーザー光線の光軸(Z軸)上にZ軸方向と直交するX軸方向およびZ軸方向とX軸方向とに直交するY軸方向に移動可能に位置付ける透明基板位置付け工程と、該透明基板に形成された微細プリズムが位置する領域に該透明基板を加工することができない出力のレーザー光線を該集光器によって集光して照射するレーザー光線照射工程と、透明基板に形成された微細プリズムが位置する領域にレーザー光線を照射した状態で透明基板を集光器に対して相対的にX軸方向およびY軸方向に移動させつつ透明基板に形成された微細プリズムによって屈折された光の光強度を光強度検出手段によって検出する光強度検出工程と、光強度検出工程において検出された微細プリズムのx,y座標値における光強度マップを作成する光強度マップ作成工程とを含み、集光器をZ軸方向における複数の検出位置において光強度検出工程および光強度マップ作成工程を実施し、光強度マップ作成工程で作成された複数の光強度マップに基づいてレーザー光線のスポット形状画像を作成するスポット形状画像形成工程と、該スポット形状画像形成工程によって作成されたスポット形状画像を表示手段に表示する表示工程を含んでいるので、光強度マップに基づいてスポットの境界部である輪郭(スポット形状)を求めることができる。そして、レーザー光線の光軸(Z軸)方向における複数の検出位置において検出されたスポットの大きさ(面積)が最小となるスポットが集光スポットとなり、集光スポットの大きさ(面積)を求めることができるとともに、集光器の焦点距離を正確に求めることができる。
本発明によるレーザー光線のスポット形状検出方法が実施されるレーザー加工機の斜視図。 図1に示すレーザー加工機に装備されるレーザー光線照射手段のブロック構成図。 本発明によるレーザー光線のスポット形状検出装置を構成するスポット形状検出機構の斜視図。 図3に示すスポット形状検出機構の構成部材を分解して示す斜視図。 図3に示すスポット形状検出機構を構成する透明基板に設けられた微細プリズムと光強度検出手段との関係を示す説明図。 図1に示すレーザー加工機に装備される制御手段のブロック構成図。 本発明によるレーザー光線のスポット形状検出方法における透明基板位置付け工程の説明図。 本発明によるレーザー光線のスポット形状検出方法における光強度検出工程の説明図。 本発明によるレーザー光線のスポット形状検出方法における光強度マップ作成工程で作成される光強度マップの一例を示す図。 本発明によるレーザー光線のスポット形状検出方法におけるスポット形状画像形成工程の説明図。
以下、本発明によるレーザー光線のスポット形状検出方法およびスポット形状検出装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明によるレーザー光線のスポット形状検出方法を実施するためのレーザー加工機の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工機は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示すX軸方向に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2に上記X軸方向と直交する矢印Yで示すY軸方向に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット支持機構4と、該レーザー光線照射ユニット支持機構4にX軸方向およびY軸方向に対して垂直な矢印Zで示すZ軸方向に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット5とを具備している。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上にX軸方向に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上にX軸方向に移動可能に配設された第一の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上にY軸方向に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持された支持テーブル35と、被加工物を保持する保持手段としてのチャックテーブル36を具備している。このチャックテーブル36は多孔性材料から形成された吸着チャック361を具備しており、吸着チャック361の上面である保持面上に被計測物を図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル36は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。なお、チャックテーブル36には、被加工物を保護テープを介して支持する環状のフレームを固定するためのクランプ362が配設されている。
上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面にX軸方向に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動させるためのX軸方向移動手段としての加工送り手段37を具備している。加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第一の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工機は、上記チャックテーブル36の移動位置を検出するためのX軸方向位置検出手段374を備えている。X軸方向位置検出手段374は、案内レール31に沿って配設されたリニアスケール374aと、第1の滑動ブロック32に配設され第1の滑動ブロック32とともにリニアスケール374aに沿って移動する読み取りヘッド374bとからなっている。このX軸方向位置検出手段374の読み取りヘッド374bは、図示の実施形態においては0.1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36のX軸方向移動位置を検出する。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、Y軸方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿ってY軸方向に移動させるためのX軸方向移動手段としての第1の割り出し送り手段38を具備している。第1の割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿ってY軸方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工機は、上記第2の滑動ブロック33のY軸方向移動位置を検出するためのY軸方向位置検出手段384を備えている。Y軸方向位置検出手段384は、案内レール322に沿って配設されたリニアスケール384aと、第2の滑動ブロック33に配設され第2の滑動ブロック33とともにリニアスケール384aに沿って移動する読み取りヘッド384bとからなっている。このY軸方向位置検出手段384の読み取りヘッド384bは、図示の実施形態においては0.1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り位置を検出する。
上記レーザー光線照射ユニット支持機構4は、静止基台2上にY軸方向に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該案内レール41、41上にY軸方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面にZ軸方向に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿ってY軸方向に移動させるための第2の割り出し送り手段43を具備している。第2の割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ネジロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿ってY軸方向に移動せしめられる。
図示の実施形態のおけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたレーザー光線照射手段52を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、Z軸方向に移動可能に支持される。
図示のレーザー光線照射手段52は、上記ユニットホルダ51に固定され実質上水平に延出する円筒形状のケーシング521を含んでいる。ケーシング521内には図2に示すようにレーザー光線発振手段522と出力調整手段523とが配設されている。このレーザー光線発振手段522および出力調整手段523は、後述する制御手段によって制御される。また、レーザー光線照射手段52は、上記レーザー光線発振手段522から発振され出力調整手段523によって出力が調整されたレーザー光線を集光してチャックテーブル36に保持された被加工物に照射する集光器524を具備している。この集光器524は、多数の凸レンズと凹レンズを組み合わせた組み合わせレンズによって構成されており、上記ケーシング521の先端部に装着されている。
図1に戻って説明を続けると、レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521の前端部には、上記集光器524から照射されるレーザー光線によってレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段55が配設されている。この撮像手段55は、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像データを図示しない制御手段に送る。
図1を参照して説明を続けると、図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51を一対の案内レール423、423に沿ってZ軸方向に移動させるためのZ軸方向移動手段53を具備している。Z軸方向移動手段53は、上記加工送り手段37や第1の割り出し送り手段38および第2の割り出し送り手段43と同様に一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ532等の駆動源を含んでおり、パルスモータ532によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51とレーザー光線照射手段52を一対の案内レール423、423に沿ってZ軸方向に移動せしめる。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、レーザー光線照射手段52のZ軸方向位置を検出するためのZ軸方向位置検出手段54を具備している。Z軸方向位置検出手段54は、上記案内レール423、423と平行に配設されたリニアスケール54aと、上記ユニットホルダ51に取り付けられユニットホルダ51とともにリニアスケール54aに沿って移動する読み取りヘッド57bとからなっている。このZ軸方向位置検出手段54の読み取りヘッド54bは、図示の実施形態においては0.1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。また、レーザー光線照射ユニット5は、レーザー光線照射手段52のケーシング521の前端部に配設され後述する被加工物の加工領域を撮像する撮像手段55を備えている。この撮像手段55は、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。
図3には、上記レーザー光線照射手段52のレーザー光線発振手段522によって発振され集光器524によって集光されたレーザー光線のスポット形状を検出するためのスポット形状検出装置を構成するスポット形状検出機構6の斜視図が示されている。スポット形状検出機構6は、基台61と、該基台61上に配設された支持手段62と、該支持手段62上に支持される第1の支持枠体63と、該第1の支持枠体63にX軸方向に移動可能に支持される第2の支持枠体64と、該第2の支持枠体64にY軸方向に移動可能に支持される透明基板65と、光強度検出手段66を具備している。
基台61は、図示の実施形態においては上記チャックテーブル36と略同じ大きさの円盤状に形成されている。上記支持手段62は図示の実施形態においては図4に示すように4本の支持柱621からなっており、4本の支持柱621は四角形状に配置されている。上記第1の支持枠体63は、図示の実施形態においては正方形の枠を形成する同一長さを有する4枚の側板631、632、633、634と、該側板の下面におけるX軸方向に平行な側板631、632の下面に装着され内方に突出する一対の第1の案内レール635、635からなっている。このように構成された第1の支持枠体63は、図3に示すように4本の支持柱621からなる支持手段62上に装着される。
上記第2の支持枠体64は、図4に示すように長方形の枠を形成する同一長さを有する2枚の側板641、642および同一長さを有する2枚の側板643、644と、該側板の下面におけるY軸方向に平行な側板643、644の下面に装着され内方に突出する一対の第2の案内レール645、645からなっている。なお、2枚の側板643、644の長さは、上記第1の支持枠体63の側板631と632の内面間に対応した寸法に形成されている。また、2枚の側板641、642の長さは、上記第1の支持枠体63の側板633と634の長さより短い寸法に形成されている。このように構成された第2の支持枠体64のY軸方向に平行な一方の側板643の外面には、X軸方向移動手段67が装着されている。このX軸方向移動手段67は、印可する電圧に応じて拡張幅が変化するピエゾ素子からなっており、図示の実施形態においては1Vの電圧を印可すると1μm拡張するようになっている。このように構成された第2の支持枠体64とX軸方向移動手段67は、図3に示すように第1の支持枠体63内において第1の案内レール635、635上に載置される。そして、X軸方向移動手段67の外面(側板643の外面に装着された面と反対側の面)が第1の支持枠体63を構成する側板633の内面に装着される。従って、X軸方向移動手段67に電圧を印可することにより、X軸方向移動手段67は第1の案内レール635、635に沿ってX軸方向に印可電圧に対応して拡張する。
上記透明基板65は、図示の実施形態においては正方形の石英基板からなっており、その一辺が上記第2の支持枠体64のY軸方向に平行な側板643、644の内面間に対応した寸法に設定されている。透明基板65の表面中央部には、上記集光器524から照射されるレーザー光線の集光スポットの大きさより小さい大きさの微細プリズム651が形成されている。この微細プリズム651は、長さAが2μm、幅Bが2μmに形成されているとともに、図5に示すように傾斜角度Cが30度に設定されている。このように構成された透明基板65における微細プリズム651の幅B方向に平行な側面には、Y軸方向移動手段68が装着されている。このY軸方向移動手段68は、上記X軸方向移動手段67と同様に印可する電圧に応じて拡張幅が変化するピエゾ素子からなっており、図示の実施形態においては1Vの電圧を印可すると1μm拡張するようになっている。このように構成された透明基板65とY軸方向移動手段68は、図3および図4に示すように第2の支持枠体64内において第2の案内レール645、645上に載置される。そして、Y軸方向移動手段68の外面(透明基板65の側面に装着された面と反対側の面)が第2の支持枠体64を構成する側板642の内面に装着される。従って、Y軸方向移動手段68に電圧を印可することにより、透明基板65は第2の案内レール645、645に沿ってY軸方向に印可電圧に対応して拡張する。
上記光強度検出手段66は、上記基台61上において微細プリズム651によって屈折される光を捉えることができる位置に配設されている。この光強度検出手段66は、図5に示すように微細プリズム651によって屈折される光の光軸上に位置付けられた結像レンズ661と、該結像レンズ661によって結像された光を捉えるホトデテクター662とからなっている。このように構成された光強度検出手段66は、ホトデテクター662が捉えた光の光強度に対応する電圧信号を後述する制御手段に送る。
図示の実施形態におけるレーザー加工機は、図6に示す制御手段7を具備している。制御手段7はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)71と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)72と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)73と、カウンター74と、入力インターフェース75および出力インターフェース76とを備えている。制御手段7の入力インターフェース75には、上記X軸方向位置検出手段374、Y軸方向位置検出手段384、Z軸方向位置検出手段54、撮像手段55、光強度検出手段66のホトデテクター662等からの検出信号が入力される。そして、制御手段7の出力インターフェース76からは、上記パルスモータ372、パルスモータ382、パルスモータ432、パルスモータ532、レーザー光線発振手段522、出力調整手段523、X軸方向移動手段67、Y軸方向移動手段68、表示手段70等に制御信号を出力する。
図示の実施形態におけるレーザー加工機は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
上述したレーザー加工機におけるレーザー光線照射手段52の集光器524から照射されるレーザー光線のスポット形状を検出するためには、図7に示すように上記微細プリズム651を有する透明基板65を備えたスポット形状検出機構6の基台61をチャックテーブル36上に載置する。このとき、第1の支持枠体63を構成する側板631、632がX軸方向に平行になるように位置付ける。そして、図示しない吸引手段を作動することによりスポット形状検出機構6をチャックテーブル36上に吸引保持する。このようにして、スポット形状検出機構6が保持されたチャックテーブル36は、X軸方向移動手段としての加工送り手段37およびY軸方向移動手段としての第1の割り出し送り手段38を作動してチャックテーブル36の中心位置をレーザー光線照射手段52の集光器524の直下(集光器524によって集光されるレーザー光線の光軸(Z軸)上)に位置付ける(透明基板位置付け工程)。
チャックテーブル36の中心位置をレーザー光線照射手段52の集光器524の直下に位置付けたならば、レーザー光線照射手段52を作動して集光器524からチャックテーブル36に保持されたスポット形状検出機構6を構成する透明基板65に形成された微細プリズム651が位置する領域にレーザー光線を照射する。このようにして照射されたレーザー光線は、透明基板65を加工することができない出力(例えば0.01W)に設定されている(レーザー光線照射工程)。
次に、Z軸方向移動手段53を作動してレーザー光線照射手段52の集光器524をZ軸方向に移動し、集光器524によって集光されるレーザー光線の集光点がチャックテーブル36に保持されたスポット形状検出機構6を構成する透明基板65の表面(上面)より設計値として所定量高い第1の検出位置(Z1)に位置付ける。そして、チャックテーブル36に保持されたスポット形状検出機構6を構成する透明基板65に形成された微細プリズム651が位置する領域を図8に示す光強度検出工程開始位置(x1,y1)に位置付ける。図8には、レーザー光線照射手段52の集光器524から透明基板65に照射されたレーザー光線のスポットSと、スポット形状検出機構6を構成する透明基板65に形成された微細プリズム651が誇張した状態で示されている。即ち、制御手段7は、X軸方向移動手段としての加工送り手段37およびY軸方向移動手段としての第1の割り出し送り手段38を作動してチャックテーブル36をX軸方向およびY軸方向に移動するとともに、X軸方向位置検出手段374およびY軸方向位置検出手段384からの検出信号に基づいてチャックテーブル36に保持されたスポット形状検出機構6を構成する透明基板65に形成された微細プリズム651を例えば(x1,y1)の座標値に位置付ける。そして、スポット形状検出機構6の第1の支持枠体63に装着されたX軸方向移動手段67に印可する電圧を1Vずつ上げていき、第1の支持枠体63に載置された第2の支持枠体64上に載置されている透明基板65に形成された微細プリズム651を(xn,y1)の座標値まで移動する。この透明基板65に形成された微細プリズム651の移動は、レーザー光線のスポットSが位置していない領域からスポットSが位置している領域を通過してスポットSが位置していない領域に至る。このようにして移動する透明基板65に形成された微細プリズム651がレーザー光線のスポットS領域に位置していないときはレーザー光線が照射されないので光強度検出手段66のホトデテクター662によって捉えられる光の強度は極めて小さく、微細プリズム651がレーザー光線のスポットS領域に位置するときはレーザー光線が照射されるのでホトデテクター662によって捉えられる光の強度は高い。そして、微細プリズム651がレーザー光線のスポットSの境界部に位置するときは部分的にレーザー光線が照射されるのでホトデテクター662によって捉えられる光の強度は比較的低い。このようにして透明基板65に形成された微細プリズム651が移動する際に、光強度検出手段66のホトデテクター662は透明基板65に形成された微細プリズム651によって屈折された光を受光し、その光強度信号を制御手段7に送る。制御手段7は、ホトデテクター662からの光強度信号とX軸方向移動手段67に印可した電圧値およびY軸方向移動手段68に印可した電圧値に基づいて1μm毎の座標値に対応した光強度をランダムアクセスメモリ(RAM)73に格納する。従って、X軸方向移動手段67に印可する電圧値およびY軸方向移動手段68に印可する電圧値を制御する制御手段は、透明基板65に形成された微細プリズム651のX軸方向位置を検出するX軸方向位置検出手段およびY軸方向位置を検出するY軸方向位置検出手段として機能する。
上述したように、(x1,y1)座標値から(xn,y1)座標値まで走査したならば、X軸方向移動手段67に印可した電圧を解除する。この結果、透明基板65に形成された微細プリズム651は、(x1,y1)の座標値に戻る。次に、Y軸方向移動手段68に1Vの電圧を印可する。この結果、透明基板65は第2の案内レール645、645に沿ってY軸方向に1μm拡張し、透明基板65に形成された微細プリズム651が(x1,y2)の座標値に位置付けられる。そして、スポット形状検出機構6の第1の支持枠体63に装着されたX軸方向移動手段67に印可する電圧を1Vずつ上げていき、第1の支持枠体63に載置された第2の支持枠体64上に載置されている透明基板65に形成された微細プリズム651を(xn,y2)の座標値まで移動する。このようにして透明基板65に形成された微細プリズム651が移動する際に、光強度検出手段66のホトデテクター662は透明基板65に形成された微細プリズム651によって屈折された光を受光し、その光強度信号を制御手段7に送る。制御手段7は、ホトデテクター662からの光強度信号とX軸方向移動手段67に印可した電圧値およびY軸方向移動手段68に印可した電圧値に基づいて1μm毎の座標値に対応した光強度をランダムアクセスメモリ(RAM)73に格納する。次に制御手段7は、(x1,y3)座標値から(xn,y3)座標値まで走査し、以後順次(x1,yn)座標値から(xn,yn)座標値まで走査して、光強度検出手段66によって検出された各(x,y)座標値における光強度をランダムアクセスメモリ(RAM)73に格納する。
以上のようにして第1の検出位置(Z1)における(x1,y1)座標値から(xn,yn)座標値までの光強度検出工程を実施したならば、制御手段7は、ランダムアクセスメモリ(RAM)73に格納された各(x,y)座標値における透明基板65に形成された微細プリズム651によって屈折された光の光強度に基づいて、例えば図9に示すように第1の検出位置(Z1)の各(x,y)座標値における光強度マップを作成し、ランダムアクセスメモリ(RAM)73に格納する(光強度マップ作成工程)。
上述したように第1の検出位置(Z1)における光強度検出工程および光強度マップ作成工程を実施したならば、制御手段7はZ軸方向移動手段53を作動してレーザー光線照射手段52の集光器524をZ軸方向に1μm下降せしめ、集光器524を第2の検出位置(Z2)に位置付ける。そして、第2の検出位置(Z2)において、上記光強度検出工程および光強度マップ作成工程を実施する。以後、Z軸方向移動手段53を作動してレーザー光線照射手段52の集光器524をZ軸方向に1μmづつ下降し、第3の検出位置(Z3)、第4の検出位置(Z4)、第5の検出位置(Z5)〜第nの検出位置(Zn)においてそれぞれ上述した光強度検出工程および光強度マップ作成工程する。
次に、制御手段7は、上記各検出位置(Z1〜Zn)における光強度マップに基づいてレーザー光線のスポット形状画像を作成する(スポット形状画像形成工程)。このスポット形状画像形成工程においては、上述したようにスポットSの境界部においては部分的にレーザー光線が照射されるのでホトデテクター662によって捉えられる光の強度は比較的低いので、この比較的低い光強度の(x,y)座標値に基づいてスポットSの輪郭を求めることができる。図10には、スポット形状画像形成工程によって求められた各検出位置(Z1〜Z5)におけるスポットSの輪郭が示されており、この画像が表示手段70に表示される(表示工程)。従って、表示手段70に表示されたスポットSの輪郭に基づいてスポット形状を確認することができる。なお、図10においては、第3の検出位置(Z3)においてスポットSの大きさ(面積)が最小となっている。従って、第3の検出位置(Z3)におけるスポットSが集光スポットとなり、集光スポットの大きさ(面積)を求めることができるとともに、集光器524の焦点距離を正確に求めることができる。なお、図10に示す実施形態においては、第1の検出位置(Z1)および第2の検出位置(Z2)の画像は集光器524が焦点距離より高い位置に位置付けられた状態を示し、第4の検出位置(Z4)および第5の検出位置(Z5)の画像は集光器524が焦点距離より低い位置に位置付けられた状態を示している。なお、上述したスポット形状画像形成工程において作成されたスポット形状が設定された形状と異なる場合には、加工品質に影響を及ぼすので、集光器を交換したり組レンズ等の光学系の修正を行う。
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。例えば図示の実施形態においては、微細プリズム651が表面に形成された透明基板65をX軸方向およびX軸方向に移動する移動手段としてピエゾ素子からなるX軸方向移動手段67およびY軸方向移動手段68を用いた例を示したが、微細プリズム651が表面に形成された透明基板65をX軸方向およびX軸方向に移動する移動手段としてはチャックテーブル36をX軸方向およびX軸方向に移動するX軸方向移動手段としての加工送り手段37およびY軸方向移動手段としての第1の割り出し送り手段38を用いることができる。この場合、透明基板65に形成された微細プリズム651のX軸方向位置およびY軸方向位置の検出は、チャックテーブル36のX軸方向位置およびY軸方向位置を検出するX軸方向位置検出手段374およびY軸方向位置検出手段384を用いることができる。
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
374:X軸方向位置検出手段
38:第1の割り出し送り手段
384:Y軸方向位置検出手段
4:レーザー光線照射ユニット支持機構
43:第2の割り出し送り手段
5:レーザー光線照射ユニット
52:レーザー光線照射手段
524:集光器
53:Z軸方向移動手段
54:Z軸方向位置検出手段
6:スポット形状検出機構
61:基台
63:第1の支持枠体
64:第2の支持枠体
65:透明基板
651:微細プリズム
66:光強度検出手段
67:X軸方向移動手段
68:Y軸方向移動手段
7:制御手段
70:表示手段

Claims (4)

  1. レーザー光線発振手段によって発振され集光器によって集光されたレーザー光線のスポット形状を検出するレーザー光線のスポット形状検出方法であって、
    集光スポットの大きさより小さい大きさの微細プリズムが表面に形成された透明基板を集光器によって集光されるレーザー光線の光軸(Z軸)上にZ軸方向と直交するX軸方向およびZ軸方向とX軸方向とに直交するY軸方向に移動可能に位置付ける透明基板位置付け工程と、
    該透明基板に形成された微細プリズムが位置する領域に該透明基板を加工することができない出力のレーザー光線を該集光器によって集光して照射するレーザー光線照射工程と、
    該透明基板に形成された微細プリズムが位置する領域にレーザー光線を照射した状態で該透明基板を該集光器に対して相対的にX軸方向およびY軸方向に移動させつつ該透明基板に形成された微細プリズムによって屈折された光の光強度を光強度検出手段によって検出する光強度検出工程と、
    該光強度検出工程において検出された微細プリズムのx,y座標値における光強度マップを作成する光強度マップ作成工程と、を含み、
    該集光器をZ軸方向における複数の検出位置において該光強度検出工程および該光強度マップ作成工程を実施し、該光強度マップ作成工程で作成された複数の光強度マップに基づいてレーザー光線のスポット形状画像を作成するスポット形状画像形成工程と、該スポット形状画像形成工程によって作成されたスポット形状画像を表示手段に表示する表示工程を含んでいる、
    ことを特徴とするレーザー光線のスポット形状検出方法。
  2. レーザー光線発振手段によって発振され集光器によって集光されたレーザー光線のスポット形状を検出するレーザー光線のスポット形状検出装置であって、
    集光器によって集光されたレーザー光線の光軸(Z軸)上に配設され集光スポットの大きさより小さい大きさの微細プリズムが表面に形成された透明基板と、該透明基板をZ軸方向と直交するX軸方向に移動するX軸方向移動手段と、該透明基板をZ軸方向とX軸方向とに直交するY軸方向に移動するY軸方向移動手段と、該集光器をZ軸方向に移動するZ軸方向移動手段と、該透明基板に形成された微細プリズムのX軸方向位置を検出するX軸方向位置検出手段と、該透明基板に形成された微細プリズムのY軸方向位置を検出するY軸方向位置検出手段と、該集光器のZ軸方向位置を検出するZ軸方向位置検出手段と、該透明基板に形成された微細プリズムによって屈折された光の光強度を検出する光強度検出手段と、該光強度検出手段と該X軸方向位置検出手段と該Y軸方向位置検出手段および該Z軸方向位置検出手段からの検出信号に基づいてレーザー光線のスポット形状を求める制御手段と、該制御手段によって求められたレーザー光線のスポット形状を表示する表示手段と、を具備し、
    該制御手段は、該レーザー光線発振手段を作動して該透明基板に形成された微細プリズムが位置する領域に該透明基板を加工することができない出力のレーザー光線を該集光器によって集光して照射するレーザー光線照射工程と、該透明基板に形成された微細プリズムが位置する領域にレーザー光線を照射した状態で該X軸方向移動手段および該Y軸方向移動手段を作動して該透明基板を該集光器に対して相対的にX軸方向およびY軸方向に移動させつつ該透明基板に形成された微細プリズムによって屈折された光の光強度を光強度検出手段によって検出する光強度検出工程と、該光強度検出工程において検出された微細プリズムのx,y座標値における光強度マップを作成する光強度マップ作成工程と、該集光器をZ軸方向における複数の検出位置において該光強度検出工程および該光強度マップ作成工程を実施し、該光強度マップ作成工程で作成された複数の光強度マップに基づいてレーザー光線のスポット形状画像を作成するスポット形状画像形成工程と、該スポット形状画像形成工程によって作成されたスポット形状画像を該表示手段に表示する表示工程と、を実行する、
    ことを特徴とするレーザー光線のスポット形状検出装置。
  3. 該透明基板は石英基板からなり、該微細プリズムは石英基板に形成されている、請求項2記載のレーザー光線のスポット形状検出装置。
  4. 該光強度検出手段は、該透明基板に形成された微細プリズムによって屈折された光の光軸上に位置付けられた結像レンズ1と、該結像レンズによって結像された光を捉えるホトデテクターとからなっている、請求項2又は3記載のレーザー光線のスポット形状検出装置。
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