JP6821259B2 - 被加工物の加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のレーザビーム照射予定ラインを備え、レーザビーム照射予定ライン上に第1の高さの第1部位と、第1部位に隣接した第2の高さの第2部位とが形成された被加工物の加工方法に関する。
IC、LSI、LED等の複数のデバイスがストリート(分割予定ライン)によって区画され表面に形成されたシリコンウェーハ、サファイアウェーハ等のウェーハは、加工装置によって個々のデバイスチップに分割され、分割されたデバイスチップは、携帯電話、パソコン等の各種電子機器に広く利用されている。
ウェーハの分割には一般的に切削装置を用いたダイシング方法が利用されるが、最近では、レーザビームを用いてウェーハを個々のデバイスチップに分割するレーザ加工方法が開発され実用化されている。
特にウェーハに対して透過性を有する波長のレーザビームをウェーハの内部に集光するようにウェーハに照射して、ウェーハの内部に改質層を形成し、次いで外力を付与して改質層を破断起点としてウェーハをデバイスチップに分割する方法では、加工屑の発生もなく、従来一般的に用いられてきた切削ブレードによるダイシングに比較し、カットラインの狭小化や無水加工等のメリットがあるため、最近盛んに用いられている。
また、レーザビームの照射によるダイシング方法では、プロジェクションウェーハに代表されるようなストリート(分割予定ライン)が非連続的な構成のウェーハを加工できるというメリットがある(例えば、特開2010−123723号公報参照)。ストリートが非連続的なウェーハの加工では、ストリートの設定に従ってレーザビームの出力をON/OFFして加工する。
ウェーハの内部に改質層を形成するレーザ加工方法では、ウェーハの内部の一定高さ位置に改質層を形成する必要があり、そのためレーザビームを照射するストリートに沿ってレーザビームの照射面高さを検出し、検出した高さ位置に基づいてレーザビームの集光点位置を調整してレーザビームをウェーハに照射している(例えば、特許文献2乃至4参照)。
特開2010−123723号公報 特開2005−297012号公報 特開2008−12566号公報 特開2009−269074号公報
シリコンウェーハ、サファイアウェーハ等のウェーハでは、第1の方向及び該第1の方向に直交する第2の方向に伸長するストリートは、一般的にデバイスの高さ位置より僅かばかり低く(例えば10μm程度)なるように形成されている。
よって、プロジェクションウェーハに代表されるような第2の方向に伸長するストリートが非連続的な構成のウェーハでは、第2の方向に伸長するストリートに沿って上面高さ位置を検出する際に、デバイスとストリートの始点とが隣接する段差部において、例えば、検出装置のオートフォーカスが作動して高さ位置が大きくぶれるため、正確に高さ位置を検出できず、ウェーハ内部の一定高さ位置に改質層を形成できないという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所定方向に伸長する第1の高さのストリートと、該ストリートに隣接して第2の高さのデバイスが形成された、ストリートが非連続的な構成の被加工物においても、均一な高さ位置に改質層を形成し得る被加工物の加工方法を提供することである。
本発明によると、第1の方向に伸長する複数の第1ストリートと、該第1の方向に交差する第2の方向に伸長する複数の第2ストリートと、該複数の第1ストリートと該複数の第2ストリートで区画された各領域にそれぞれ形成された複数のデバイスと、を表面に有し、該第2の方向において隣接する該デバイスが該第1の方向に互いにずれて配置されることで該複数の第2ストリートは該第2の方向に非連続で形成され、該第1ストリート及び該第2ストリートの上面高さ位置が該デバイスの上面高さ位置と異なる被加工物の加工方法であって、被加工物をチャックテーブルで保持する保持ステップと、該チャックテーブルと上面高さ位置測定手段とを該第1の方向に相対的に移動させて、第1ストリート上面高さ位置データを取得する第1ストリート上面高さ位置検出ステップと、該チャックテーブルと該上面高さ位置測定手段とを該第2の方向に相対的に移動させて、第2ストリート上面高さ位置データを取得する第2ストリート上面高さ位置検出ステップと、該第1ストリート上面高さ位置データに基づいて、被加工物に対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点を被加工物内部に位置付けた状態で該第1ストリートに沿って該レーザビームを照射して、該第1ストリートに沿った第1改質層を形成する第1レーザ加工ステップと、該第2ストリート上面高さ位置データに基づいて、該レーザビームの集光点を被加工物内部に位置付けた状態で該第2ストリートに沿って該レーザビームを照射して、該第2ストリートに沿った非連続な第2改質層を形成する第2レーザ加工ステップと、を備え、該第2ストリート上面高さ位置検出ステップでは、該第2の方向における該デバイスと該第2ストリートの上面高さ位置を連続的に検出し、該第2レーザ加工ステップでは、該第2ストリート上面高さ位置データの内、該デバイスと該デバイスに隣接する該第2ストリートの境界を始点とし、該第2ストリート内で該始点から所定距離離間した位置を終点とした領域を除く該第2ストリートの上面高さ位置データを基に、該レーザビームの集光点を被加工物内部に位置付けることを特徴とする被加工物の加工方法が提供される。
本発明の加工方法によると、第1の高さのデバイスと第2の高さのストリートとの隣接部において、上面の高さ位置を検出しない非検出領域が設定されるため、ストリートが非連続的な構成の被加工物において、上面高さ位置を検出する際にデバイスとストリートとが隣接する段差部においても正確に上面高さ位置を検出できる。従って、第1の高さのデバイスと該デバイスに隣接した第2の高さのストリートとが形成された被加工物においても均一な高さ位置に改質層を形成することができる。
本発明の加工方法を実施するのに適したレーザ加工装置の斜視図である。 図1に示されたレーザ加工装置に搭載された光学系の構成図である。 チャックテーブルに保持された厚みが異なるウェーハにレーザビームを照射する状態を示す側面図である。 第1の受光素子から出力される電圧値V1と第2の受光素子から出力される電圧値V2との比(V1/V2)と、集光レンズからウェーハの上面までの距離との関係を示すマップである。 図5(A)は本発明の加工方法を実施するのに適した被加工物の一例を示す平面図、図5(B)は図5(A)に示したウェーハを5B−5B線に沿って切断した一部拡大断面図である。 保持ステップを示す断面図である。 所定の非検出領域が設定された第2ストリートの上面高さ位置データに基づいて第2レーザ加工ステップを実施している状態の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明実施形態に係る加工方法を実施するのに適したレーザ加工装置2の概略構成図を示している。レーザ加工装置2は、静止基台4上にX軸方向に移動可能に搭載された第1スライドブロック6を含んでいる。
第1スライドブロック6は、ボールねじ8及びパルスモータ10から構成される加工送り手段12により一対のガイドレール14に沿って加工送り方向、即ちX軸方向に移動される。
第1スライドブロック6上には第2スライドブロック16がY軸方向に移動可能に搭載されている。すなわち、第2スライドブロック16はボールねじ18及びパルスモータ20から構成される割り出し送り手段22により一対のガイドレール24に沿って割り出し方向、すなわちY軸方向に移動される。
第2スライドブロック10上には円筒支持部材26を介してチャックテーブル28が搭載されており、チャックテーブル28は加工送り手段12及び割り出し送り手段22によりX軸方向及びY軸方向に移動可能である。チャックテーブル28には、チャックテーブル28に吸引保持されたLEDウェーハ等の被加工物をクランプするクランプ30が設けられている。
静止基台4にはコラム32が立設されており、このコラム32にはレーザビーム発振手段34を収容したケーシング35が取り付けられている。レーザビーム発振手段34は、後で詳細に説明するように、加工用レーザビーム発振手段とセンシング用(検出用)レーザビーム発振手段を含んでいる。
これらのレーザビーム発振手段から発振された加工用及びセンシング用レーザビームは、ケーシング35の先端に取り付けられた集光器36の対物レンズによって集光されてチャックテーブル28に保持されているLEDウェーハ等の被加工物に照射される。
ケーシング35の先端部には、集光器36とX軸方向に整列して加工用レーザビーム発振手段によって発振されたレーザビームにより、レーザ加工すべき加工領域を検出する撮像手段38が配設されている。
撮像手段38は、可視光によって撮像する通常のCCD等の撮像素子の他に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照射手段と、赤外線照射手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、この光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する赤外線CCD等の赤外線撮像素子から構成される赤外線撮像手段を含んでおり、撮像した画像信号は後述するコントローラ(制御手段)40に送信される。
コントローラ40はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)42と、制御プログラム等を格納するリードオンリーメモリ(ROM)44と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)46と、カウンタ48と、入力インターフェイス50と、出力インターフェイス52とを備えている。
56は案内レール14に沿って配設されたリニアスケール54と、第1スライドブロック6に配設された図示しない読み取りヘッドとから構成される加工送り量検出手段であり、加工送り量検出手段56の検出信号はコントローラ40の入力エンターフェイス50に入力される。
60はガイドレール24に沿って配設されたリニアスケール58と第2スライドブロック16に配設された図示しない読み取りヘッドとから構成される割り出し送り量検出手段であり、割り出し送り量検出手段60の検出信号はコントローラ40の入力インターフェイス50に入力される。
撮像手段38で撮像した画像信号もコントローラ40の入力インターフェイス50に入力される。一方、コントローラ40の出力インターフェイス52からはパルスモータ10、パルスモータ20、レーザビーム照射手段34等に制御信号が出力される。
次に、図2乃至図4を参照して、本発明実施形態のレーザ加工装置の光学系について説明する。加工用レーザ発振器62は、被加工物であるウェーハ11に対して透過性を有する波長の加工用パルスレーザビームを発振する。
加工用レーザ発振器62としては、例えば波長が1064nmである加工用パルスレーザビームを発振するYVO4パルスレーザ発振器或いはYAGパルスレーザ発振器を用いることができる。
加工用レーザ発振器62から発振された加工用パルスレーザビームLB1はミラー64で反射されてダイクロイックミラー66を透過する。ダイクロイックミラー66を透過した加工用パルスレーザビームは集光レンズ(対物レンズ)68に垂直に(集光レンズ68の光軸に平行に)入射し、集光レンズ68によりウェーハ11の内部に集光点を合わせて照射され、ウェーハ11の内部にストリートに沿って改質層を連続的に形成する。
一方、センシング用レーザ発振器70は例えばHe−Neレーザから構成され、例えば波長633nm、出力10mW、ビーム径1.0mmのレーザビームを発振する。
センシング用レーザ発振器70から発振されたセンシング用レーザビームLB2は、その一部がハーフミラー72を透過し、ダイクロイックミラー66で反射されて集光レンズ68に入射する。該ダイクロイックミラー66は例えばピエゾ素子等から構成されるミラー回転手段74により紙面に垂直な回転軸周りに回転可能に配設されている。
図2においては、ダイクロイックミラー66は反時計回り方向に回転されて、ダイクロイックミラー66の反射面がセンシング用レーザビームの光路73に対して45度からマイナス0.14度傾くように配設されている。
これにより、例えば焦点距離が200mmの集光レンズ68を使用してダイクロイックミラー66から集光レンズ68までの距離と集光レンズ68からウェーハ11までの距離が概略等しい場合、加工用レーザビームが照射される箇所より0.5mm先に、即ち加工方向進行側にセンシング用レーザビームを照射することができる。矢印Aは加工方向を示している。
ウェーハ11の表面で反射されたセンシング用反射ビーム(反射光)は、集光レンズ68を透過してダイクロイックミラー66で反射され、その一部がハーフミラー72で反射され、更にミラー76で反射されて高さ位置検出部78に入射される。
即ち、ミラー76で反射されたセンシング用反射ビームは、ピンホールマスク80のピンホール80aを通過してビームスプリッタ82に入射され、ビームスプリッタ82により第1の光路83aと第2の光路83bに分割される。
第1の光路83aに分割されたセンシング用反射ビームは集光レンズ84によって100%集光され、第1の受光素子86に受光される。第1の受光素子86は、受光した光量に対応した電圧信号をコントローラ40に出力する。
一方、第2の光路83bに分割されたセンシング用反射ビームは、受光領域規制手段88のシリンドリカルレンズ90によって一次元に集光され、一次元マスク92によって所定の単位長さに規制されて第2の受光素子94に受光される。第2の受光素子94は、受光した光量に対応した電圧信号をコントローラ40に出力する。
ここで、第1の受光素子86と第2の受光素子94によって受光される反射光の受光量の関係について説明する。第1の受光素子86で受光されるセンシング用反射光は、集光レンズ84によって100%集光されるので受光量は一定であり、第1の受光素子86から出力される電圧値(V値)は一定(例えば10V)となる。
一方、第2の受光素子94によって受光されるセンシング用反射光は、シリンドリカルレンズ90によって一次元に集光された後、一次元マスク92によって所定の単位長さに規制されて第2の受光素子94に受光される。
従って、図3に示すようにセンシング用レーザビームLB2がウェーハ11の上面に照射される際に、集光器36の集光レンズ68からウェーハ11の上面までの距離、即ちウェーハ11の高さ位置によって第2の受光素子94の受光量は変化する。従って、第2の受光素子94から出力される電圧値(V2)は、センシング用レーザビームLB2が照射されるウェーハ11の上面高さ位置によって変化する。
例えば、図3(A)に示すように、ウェーハ11の高さ位置が高く集光レンズ68からウェーハ11の上面までの距離Hが小さい場合には、センシング用レーザビームLB2はウェーハ11の上面に照射される小さなスポットS1で反射する。
この反射光は上述したようにビームスプリッタ82により第1の光路83aと第2の光路83bに分割されるが、第1の光路83aに分割されたスポットS1の反射光は集光レンズ84によって100%集光されるので、反射光の全ての光量が第1の受光素子86に受光される。
一方、ビームスプリッタ82によって第2の光路83bに分割されたスポットS1の反射光は、シリンドリカルレンズ90によって一次元に集光されるので断面が略長方形となる。
このようにして断面が略長方形に絞られた反射光は、一次元マスク92によって所定の単位長さに規制されるので、第2の光路83bに分割された反射光の一部が第2の受光素子94によって受光されることになる。従って、第2の受光素子94に受光される反射光の光量は、第1の受光素子86に受光される光量より少なくなる。
次に、図3(B)に示すように、ウェーハ11の高さ位置が低く、集光レンズ68からウェーハ11の上面までの距離Hが大きい場合には、センシング用レーザビームLB2はウェーハ11の上面に照射されるスポットS2で反射する。このスポットS2は図3(A)のスポットS1より大きい。
スポットS2の反射光はビームスプリッタ82により第1の光路83aと第2の光路83bに分割されるが、第1の光路83aに分割されたスポットS2の反射光は集光レンズ84によって100%集光されるので、反射光の全ての光量が第1の受光素子86に受光される。
一方、ビームスプリッタ82により第2の光路83bに分割されたスポットS2の反射光は、シリンドリカルレンズ90によって一次元に集光されるので断面が略長方形となる。この略長方形の長辺の長さは、反射光のスポットS2がスポットS1より大きいので、スポットS1の場合より長くなる。
このようにして断面が略長方形に集光された反射光は、一次元マスク92によって所定の長さに区切られ、一部が第2の受光素子94によって受光される。従って、第2の受光素子94によって受光される光量は、図3(A)に示す場合より少なくなる。
このように第2の受光素子94に受光される反射光の光量は、集光レンズ68からウェーハ11の上面までの距離Hが小さい程、即ちウェーハ11の高さ位置が高い程多く、集光レンズ68からウェーハ11の上面までの距離Hが大きい程、即ちウェーハ11の高さ位置が低い程少なくなる。
ここで、第1の受光素子86から出力される電圧値V1と第2の受光素子94から出力される電圧値V2との比と、集光レンズ68からウェーハ11の上面までの距離H、即ちウェーハ11の高さ位置との関係について、図4に示すマップを参照して説明する。
尚、図4において横軸は集光レンズ68からウェーハ11の上面までの距離Hであり、縦軸は第1の受光素子86から出力される電圧値V1と第2の受光素子94から出力される電圧値V2との比(V1/V2)を示している。
図4に示す例においては、集光レンズ68からウェーハ11の上面までの距離Hが30.0mmの場合、電圧値の比(V1/V2)は1であり、距離Hが30.6mmの場合、電圧値の比(V1/V2)は10に設定されている。
従って、第1の受光素子86から出力される電圧値V1と第2の受光素子94から出力される電圧値V2との比(V1/V2)を求め、この電圧値の比(V1/V2)を図4に示すマップに照合することにより、集光レンズ68からウェーハ11の上面までの距離Hを求めることができる。尚、図4に示すマップは、コントローラ40のROM44に格納されている。
本実施形態では、集光レンズ68を通してウェーハ11に照射されるセンシング用レーザビームLB2及び高さ位置検出部78で上面高さ位置測定手段を構成する。
図5(A)を参照すると、本発明の加工方法で加工されるのに適した被加工物であるウェーハ11の平面図が示されている。図5(B)は図5(A)に示したウェーハ11を5B−5B線に沿って切断した一部拡大断面図である。
ウェーハ11はその表面11aに、第1の方向に伸長する複数の第1ストリート13aと、第1の方向に直交する第2の方向に伸長する複数の第2ストリート13bと、複数の第1ストリート13aと複数の第2ストリート13bとで区画された各領域にそれぞれ形成された複数のデバイス15と、を有している。
ここで注意すべきは、第1の方向において隣接するデバイス15は第1の方向に互いにずれて配置されていることにより、複数の第2ストリート13bは第2の方向に非連続で形成されている。
更に、図5(B)に示されるように、第1ストリート13a及び第2ストリート13bの上面高さ位置は、デバイス15の上面高さ位置より僅かばかり(例えば10μm程度)低く形成されている。
以下、本発明実施形態の被加工物の加工方法について詳細に説明する。まず、図6に示すように、チャックテーブル28でウェーハ11を吸引保持する保持ステップを実施する。次いで、第1の方向に伸長するストリート13aと集光器36とを加工送り方向(X軸方向)に整列させるアライメントステップを実施する。このアライメントステップは、第2の方向に伸長する第2ストリート13bについても同様に実施する。
アライメントステップ実施後、図5(A)に示す第1の方向に集光器36とウェーハ11を保持したチャックテーブル28とを相対的に移動させて、第1ストリート13aの上面高さ位置データを取得する第1ストリート上面高さ位置検出ステップと、この第1ストリート上面高さ位置データに基づいて、ウェーハ11に対して透過性を有する波長のレーザビームLB1の集光点をウェーハ11の内部に位置付けた状態で第1ストリート13aに沿って加工用レーザビームLB1を照射して、第1ストリート13aに沿った第1改質層を形成する第1レーザ加工ステップと、を同時に実施する。
即ち、図2に示す光学系を採用した本実施形態のレーザ加工方法では、センシング用レーザビームLB2は加工用レーザビームLB1より所定距離(例えば0.5mm)先に矢印Aで示す加工方向進行側に照射される。
第1の方向に伸長するストリート13aは連続的に同一高さで形成されているため、加工用レーザビームLB1でウェーハ11の内部に形成される改質層は所定高さ位置に連続的に形成される。
第1ストリート上面高さ位置検出ステップと第1レーザ加工ステップとを同時に実施せず、第1の方向に伸長する全ての第1ストリート13aについて高さ位置検出ステップを実施した後、第1レーザ加工ステップを実施するようにしてもよい。
或いは、上面高さ位置検出ステップを実施している第1ストリート13aとは異なる上面高さ位置検出済みの第1ストリート13aについて、第1レーザ加工ステップを実施するようにしてもよい。
第1ストリート上面高さ位置検出ステップ及び第1レーザ加工ステップ実施後、第2ストリート上面高さ位置検出ステップ及び第2レーザ加工ステップを実施する。即ち、チャックテーブル28を90°回転して、第2の方向に伸長する第2ストリート13bを加工送り方向(X軸方向)と平行に整列させる。
そして、集光器36から加工用レーザビームLB1及びセンシング用レーザビームLB2を第2ストリート13bに照射しつつチャックテーブル28をX軸方向に加工送りすることにより、第2ストリート上面高さ位置検出ステップと第2レーザ加工ステップとを同時に実施する。
この第2ストリート上面高さ位置検出ステップ及び第2レーザ加工ステップについて、図7を参照して詳細に説明する。第2ストリート上面高さ位置検出ステップでは、センシング用レーザビームLB2を使用して第2の方向における第2ストリート13bとデバイス15の上面高さ位置を連続的に検出し、第2ストリート13bの上面高さ位置データを取得し、このデータをコントローラ40のRAM46に格納する。
然し、デバイス15と第2ストリート13bとの段差部において、正確に第2ストリート13bの上面高さ位置を検出できないという課題があるため、第2レーザ加工ステップでは、第2ストリート上面高さ位置データの内、デバイス15とこのデバイス15に隣接する第2ストリート13bの境界21aを始点とし、第2ストリート13b内で始点21aから所定距離離間した位置21bを終点とした領域(非検出領域)25を除く、第2ストリート13bの上面高さ位置データを基に加工用レーザビームLB1の集光点をウェーハ11の内部に位置付けて改質層27を形成する。
実際には、所定距離の非検出領域25でも第2ストリート13bの上面高さ位置を検出して第2ストリート上面高さ位置データを取得しているが、この範囲の上面高さ位置データはレーザ加工時には使用せずに、直前の上面高さ位置データ或いは今まで取得した第2ストリートの上面高さ位置データの平均値に基づいて非検出領域25でのレーザ加工を実施する。
この第2ストリート上面高さ位置検出ステップ及び第2レーザ加工ステップは、ウェーハ11を吸引保持したチャックテーブル28を第2の方向に伸長する第2ストリート13bのピッチずつY軸方向に割り出し送りしながら、第2の方向に伸長する第2ストリート13bについて次々と実施する。
上述した実施形態では、第2ストリート上面高さ位置検出ステップと第2レーザ加工ステップとを同時に実施しているが、同時ではなく、第2の方向に伸長する全ての第2ストリート13bについて高さ位置検出ステップを実施した後、第2レーザ加工ステップを実施するようにしてもよい。
或いは、上面高さ位置検出ステップを実施している第2ストリート13bとは異なる上面高さ位置検出済みの第2ストリート13bについて、第2レーザ加工ステップを実施するようにしてもよい。
上述した実施形態の加工方法によると、デバイス15と第2ストリート13bとの隣接部において検出した上面高さ位置データをレーザ加工時に利用しない非検出領域が設定されるため、第2ストリート13bの上面高さ位置を検出する際にデバイス15と第2ストリート13bとの段差部においても正確に第2ストリート13bの上面高さ位置を検出できる。
従って、第1の高さのデバイス15とデバイス15に隣接した第2の高さの第2ストリート13とが形成されたウェーハ11においても、均一な高さ位置に改質層27を形成することができる。
尚、上述した実施形態では、第2ストリート13bの高さ位置の測定とレーザ加工とを同時に実施しているが、第2ストリート13bについて、往路で所定の第2ストリート13bの高さ位置を測定し、復路で第2ストリート13bの高さ位置データに基づいて該所定の第2ストリート13bについてレーザ加工を実施するようにしてもよい。
この実施形態の場合、往路で実施する第2ストリート13bの上面高さ位置検出ステップでは、ミラー回転手段74によりダイクロイックミラー66の反射面がセンシング用レーザビームLB2の光路に対して丁度45°傾くように調整する。
そして、加工用レーザ発振器62の作動を停止して、センシング用レーザ発振器70のみを作動させて、センシング用レーザビームLB2を第2ストリート13bに沿って照射して、第2ストリート13bの高さ位置データを取得する。
同一の第2ストリート13bに対して復路で実施するレーザ加工ステップでは、センシング用レーザ発振器70の作動を停止して、加工用レーザ発振器60のみを作動させて、加工用パルスレーザビームLB1を第2ストリート13bに沿って照射してウェーハ11の内部の均一な高さ位置に改質層27を形成する。
このように同一のストリートについて往路で高さ位置の測定と復路でレーザ加工を繰り返す実施形態は、図7に示した改質層27の形成位置とウェーハ11の上面高さ位置の集光レンズ68の焦点距離が所定以上離れている場合に、特に有効である。
図2に示す光学系を採用した上述した実施形態のレーザ加工装置では、レーザ加工位置と上面高さ位置の集光レンズ68の焦点距離があまり離れていない場合を想定しており、この場合には上面高さ位置の測定とレーザ加工を同時に実施することができる。
2 レーザ加工装置
11 ウェーハ(被加工物)
13a 第1ストリート
13b 第2ストリート
15 デバイス
21a 始点
21b 終点
25 非検出領域
27 改質層
28 チャックテーブル
36 集光器
62 加工用レーザ発振器
66 ダイクロイックミラー
68 集光レンズ
70 センシング用レーザ発振器
78 高さ位置検出部
80 ピンホールマスク
82 ビームスプリッタ
86 第1の受光素子
88 受光領域規制手段
90 シリンドリカルレンズ
92 一次元マスク
94 第2の受光素子

Claims (1)

  1. 第1の方向に伸長する複数の第1ストリートと、該第1の方向に交差する第2の方向に伸長する複数の第2ストリートと、該複数の第1ストリートと該複数の第2ストリートで区画された各領域にそれぞれ形成された複数のデバイスと、を表面に有し、
    該第2の方向において隣接する該デバイスが該第1の方向に互いにずれて配置されることで該複数の第2ストリートは該第2の方向に非連続で形成され、
    該第1ストリート及び該第2ストリートの上面高さ位置が該デバイスの上面高さ位置と異なる被加工物の加工方法であって、
    被加工物をチャックテーブルで保持する保持ステップと、
    該チャックテーブルと上面高さ位置測定手段とを該第1の方向に相対的に移動させて、第1ストリート上面高さ位置データを取得する第1ストリート上面高さ位置検出ステップと、
    該チャックテーブルと該上面高さ位置測定手段とを該第2の方向に相対的に移動させて、第2ストリート上面高さ位置データを取得する第2ストリート上面高さ位置検出ステップと、
    該第1ストリート上面高さ位置データに基づいて、被加工物に対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点を被加工物内部に位置付けた状態で該第1ストリートに沿って該レーザビームを照射して、該第1ストリートに沿った第1改質層を形成する第1レーザ加工ステップと、
    該第2ストリート上面高さ位置データに基づいて、該レーザビームの集光点を被加工物内部に位置付けた状態で該第2ストリートに沿って該レーザビームを照射して、該第2ストリートに沿った非連続な第2改質層を形成する第2レーザ加工ステップと、を備え、
    該第2ストリート上面高さ位置検出ステップでは、該第2の方向における該デバイスと該第2ストリートの上面高さ位置を連続的に検出し、
    該第2レーザ加工ステップでは、該第2ストリート上面高さ位置データの内、該デバイスと該デバイスに隣接する該第2ストリートの境界を始点とし、該第2ストリート内で該始点から所定距離離間した位置を終点とした領域を除く該第2ストリートの上面高さ位置データを基に、該レーザビームの集光点を被加工物内部に位置付けることを特徴とする被加工物の加工方法。
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