JP4885658B2 - 加工孔の深さ検出装置およびレーザー加工機 - Google Patents

加工孔の深さ検出装置およびレーザー加工機 Download PDF

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Description

本発明は、被加工物に形成された加工孔の深さを検出するための加工孔の深さ検出装置およびこの加工孔の深さ検出装置を装備したレーザー加工機に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体チップを製造している。
装置の小型化、高機能化を図るため、複数の半導体チップを積層し、積層された半導体チップの電極を接続するモジュール構造が実用化されている。このモジュール構造は、半導体ウエーハの表面におけるボンディングパッドが形成された位置に裏面からボンディングパッドに達する孔(ビアホール)を形成し、このビアホールに電極と接続するアルミニウム等の導電性材料を埋め込む構成である。(例えば、特許文献1参照。)
特開2003−163323号公報
上述した半導体ウエーハに設けられるビアホールは、ドリルによって形成されている。しかるに、半導体ウエーハに設けられるビアホールは直径が100〜300μmと小さく、ドリルによる穿孔では生産性が悪いという問題がある。
上記問題を解消するために本出願人は、半導体ウエーハ等の被加工物に効率よく細孔を形成することができるレーザー加工装置を特願2005−64867号として提案した。このレーザー加工装置は、被加工物を保持するチャックテーブルとレーザー光線照射手段との相対的な加工送り量を検出する加工送り量検出手段と、被加工物に形成する細孔のX,Y座標値を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された細孔のX,Y座標値と加工送り量検出手段からの検出信号に基づいてレーザー光線照射手段を制御する制御手段とを具備し、被加工物に形成する細孔のX,Y座標値がレーザー光線照射手段の集光器の直下に達したらレーザー光線を照射するように構成したものである。
上述した半導体ウエーハの裏面からレーザー光線を照射してビアホールを形成する形成方法においては、半導体ウエーハの表面に形成されたボンディングパッドに穴を開けないように寸止めしなければならず、このためにはビアホールがボンディングパッドに達した時点でレーザー光線の照射を停止する必要がある。しかるに、ビアホールがボンディングパッドに達したことを検出することは非常に難しく、ビアホールがボンディングパッドに達していない場合がある。従って、ウエーハに形成されたビアホールがボンディングパッドに達したか否かを確認することが必要であり、もし、ビアホールがボンディングパッドに達していなかったら効率よく再加工できるようにビアホールの深さを検出できることが望ましい。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、被加工物に形成された加工孔の深さを効率よく検出することができる加工孔の深さ検出装置および加工孔の深さ検出装置を装備したレーザー加工機を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持する保持面を備えたチャックテーブルと、該チャックテーブルをX軸方向に移動するX軸移動手段と、該チャックテーブルをX軸方向と直交するY軸方向に移動するY軸移動手段とを具備し、該チャックテーブルの保持面に保持された被加工物に形成されている加工孔の深さを検出する加工穴の深さ検出装置であって、
所定波長の第1の検査用レーザー光線を第1の光路に発振する第1の検査用レーザー光線発振手段を備え該第1の検査用レーザー光線の反射光に基づいて被加工物における照射部の高さ位置を検出する第1の表面位置検出手段と、
該第1の検査用レーザー光線の波長と異なる波長の第2の検査用レーザー光線を第2の光路に発振する第2の検査用レーザー光線発振手段を備え該第2の検査用レーザー光線の反射光に基づいて被加工物における照射部の高さ位置を検出する第2の表面位置検出手段と、
該第1の光路に発振された該第1の検査用レーザー光線と該第2の光路に発振された該第2の検査用レーザー光線を第3の光路に導く合成ビームスプリッターと、
該第3の光路に配設され該第1の検査用レーザー光線および該第2の検査用レーザー光線を集光して該チャックテーブルに保持された被加工物に照射する集光器と、
該第1の光路または該第2の光路に配設され該第1の検査用レーザー光線または該第2の検査用レーザー光線の集光点位置を変更する集光点位置調整手段と、
該第1の表面位置検出手段によって検出された検出値と該第2の表面位置検出手段によって検出された検出値に基づいて被加工物に形成された加工孔の深さを求める制御手段と、を具備し
該第1の表面位置検出手段は、該第1の光路に配設され被加工物で反射した反射光を第4の光路に分岐する第1の無偏向ビームスプリッターと、該第4の光路に配設され該第1の無偏向ビームスプリッターによって分岐された反射光のうち該第1の検査用レーザー光線の波長の反射光のみを通過せしめるパスフィルターと、該パスフィルターを通過した反射光を第5の光路と第6の光路に分岐する無偏向補助ビームスプリッターと、該無偏向補助ビームスプリッターによって該第5の光路に分岐された反射光を100%受光する第1の受光素子と、該補助ビームスプリッターによって該第6の光路に分光された反射光を受光する第2の受光素子と、該第6の光路に配設され該第2の受光素子が受光する反射光の受光領域を規制する受光領域規制手段とを備えており、
該第2の表面位置検出手段は、該第2の光路に配設され被加工物で反射した反射光を第7の光路に分岐する第2の無偏向ビームスプリッターと、該第7の光路に配設され該第2の無偏向ビームスプリッターによって分岐された反射光のうち該第2の検査用レーザー光線の波長の反射光のみを通過せしめるパスフィルターと、該パスフィルターを通過した反射光を第8の光路と第9の光路に分岐する無偏向補助ビームスプリッターと、該無偏向補助ビームスプリッターによって該第8の光路に分岐された反射光を100%受光する第1の受光素子と、該無偏向補助ビームスプリッターによって該第9の光路に分光された反射光を受光する第2の受光素子と、該第9の光路に配設され該第2の受光素子が受光する反射光の受光領域を規制する受光領域規制手段とを備えており、
該制御手段は、該第1の表面位置検出手段の該第1の受光素子と該第2の受光素子の検出信号に基づいて該第1の受光素子が受光した光量と該第2の受光素子が受光した光量との比を演算し該光量の比に基づいて被加工物の上面の高さ位置または加工孔の底面の高さ位置を求め、該第2の表面位置検出手段の該第1の受光素子と該第2の受光素子の検出信号に基づいて該第1の受光素子が受光した光量と該第2の受光素子が受光した光量との比を演算し該光量の比に基づいて加工孔の底面の高さ位置または被加工物の上面の高さ位置を求め、該被加工物の上面の高さ位置と該加工孔の底面の高さ位置に基づいて被加工物に形成されている加工孔の深さを求める、
ことを特徴とする加工穴の深さ検出装置が提供される。
上記制御手段は、上記第1の表面位置検出手段および第2の表面位置検出手段の第1の受光素子が受光した光量と第2の受光素子が受光した光量との比と第1の検査用レーザー光線および第2の検査用レーザー光線の照射部の高さ位置との相関関係が設定された制御マップを格納する記憶領域を備えたメモリを具備しており、第1の表面位置検出手段の第1の受光素子と第2の受光素子の検出信号に基づいて第1の受光素子が受光した光量と第2の受光素子が受光した光量との比を演算し該光量の比を制御マップと照合して被加工物の上面の高さ位置または加工孔の底面の高さ位置を求め、第2の表面位置検出手段の第1の受光素子と第2の受光素子の検出信号に基づいて第1の受光素子が受光した光量と第2の受光素子が受光した光量との比を演算し該光量の比を制御マップと照合して加工孔の底面の高さ位置または被加工物の上面の高さ位置を求め、被加工物の上面の高さ位置と該加工孔の底面の高さ位置に基づいて被加工物に形成されている加工孔の深さを求める。
また、上記制御手段のメモリは、複数の物質の反射率に関するデータを格納するする記憶領域を備えており、制御手段は第1の表面位置検出手段または第2の表面位置検出手段の第1の受光素子が受光した光量に基づいて被加工物に形成されている加工孔が加工された物質から他の物質に達したたか否かを判定する。
本発明による加工穴の深さ検出装置は、第1の検査用レーザー光線発振手段を備え第1の検査用レーザー光線の反射光に基づいて被加工物における照射部の高さ位置を検出する第1の表面位置検出手段によって検出された検出値と、第2の検査用レーザー光線発振手段を備え第2の検査用レーザー光線の反射光に基づいて被加工物における照射部の高さ位置を検出する第2の表面位置検出手段によって検出された検出値に基づいて被加工物に形成された加工孔の深さを求めるので、被加工物に形成されている加工穴の深さを効率よく検出することができる。従って、未完成の加工穴を確実に再加工することができる。
以下、本発明に従って構成された加工孔の深さ検出装置およびレーザー加工機の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された加工孔の深さ検出装置が装備されたレーザー加工機の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工機1は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2に上記X軸方向と直交する矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット支持機構4と、該レーザー光線ユニット支持機構4に矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット5とを具備している。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上に矢印Xで示す加工送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設された第一の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上に矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持された支持テーブル35と、被加工物保持手段としてのチャックテーブル36を具備している。このチャックテーブル36は多孔性材料から形成された吸着チャック361を具備しており、吸着チャック361の上面である保持面上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル36は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。なお、チャックテーブル36には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ362が配設されている。
上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動させるためのX軸移動手段としての加工送り手段37を具備している。加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第一の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工機1は、上記チャックテーブル36の加工送り量を検出するための加工送り量検出手段374を備えている。加工送り量検出手段374は、案内レール31に沿って配設されたリニアスケール374aと、第1の滑動ブロック32に配設され第1の滑動ブロック32とともにリニアスケール374aに沿って移動する読み取りヘッド374bとからなっている。この送り量検出手段374の読み取りヘッド374bは、図示に実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出する。なお、上記加工送り手段37の駆動源としてパルスモータ372を用いた場合には、パルスモータ372に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出することもできる。また、上記加工送り手段37の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出することもできる。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための第1のY軸移動手段としての第1の割り出し送り手段38を具備している。第1の割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工機1は、上記第2の滑動ブロック33の割り出し加工送り量を検出するための割り出し送り量検出手段384を備えている。割り出し送り量検出手段384は、案内レール322に沿って配設されたリニアスケール384aと、第2の滑動ブロック33に配設され第2の滑動ブロック33とともにリニアスケール384aに沿って移動する読み取りヘッド384bとからなっている。この送り量検出手段384の読み取りヘッド384bは、図示に実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量を検出する。なお、上記第1の割り出し送り手段38の駆動源としてパルスモータ382を用いた場合には、パルスモータ382に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量を検出することもできる。また、上記第1の割り出し送り手段38の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量を検出することもできる。
上記レーザー光線照射ユニット支持機構4は、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該案内レール41、41上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面に矢印Zで示す方向に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための第2のY軸移動手段としての第2の割り出し送り手段43を具備している。第2の割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ねじロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態のおけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたレーザー光線照射手段52を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動可能に支持される。
図示のレーザー光線照射手段52は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング521を含んでいる。ケーシング521内には図2に示すように加工用パルスレーザー光線発振手段6と、この加工用パルスレーザー光線発振手段6が発振する加工用パルスレーザー光線を図2において下方に向けて90度変換する方向変換ミラー7が配設されており、ケーシング521の先端には方向変換ミラー7によって方向変換されたレーザー光線を集光せしめる集光レンズ81を備えた集光器8が装着されている(図1参照)。加工用パルスレーザー光線発振手段6は、被加工物であるウエーハに対して吸収性を有する波長の加工用パルスレーザー光線LBを発振する。この加工用パルスレーザー光線発振手段6は、ウエーハがシリコン基板、炭化珪素基板、リチウムタンタレート基板、ガラス基板或いは石英基板を含むウエーハである場合、例えば波長が355nmである加工用パルスレーザー光線LBを発振するYVO4パルスレーザー発振器或いはYAGパルスレーザー発振器を用いることができる。
上記集光レンズ81を備えた集光器8は、上記ケーシング521の先端部に装着されている。この集光器8は、集光レンズ81を含む組レンズから構成されており、上記加工用パルスレーザー光線発振手段6から発振され方向変換ミラー7によって方向変換された加工用パルスレーザー光線LBを集光点Pに集光する。
図2を参照して説明を続けると、図示の実施形態におけるレーザー加工機1は、チャックテーブルに保持された被加工物に加工された加工孔の深さを検出する深さ検出装置9を具備している。加工孔の深さ検出装置9は、図示の実施形態においては第1の検査用レーザー光線LB1を第1の光路Aに発振する第1の検査用レーザー光線発振手段90aを備えた第1の表面位置検出手段9aと、第2の検査用レーザー光線LB2を第2の光路Bに発振する第2の表面位置検出手段9bとからなっている。また、加工孔の深さ検出装置9は、第1の光路Aに発振された第1の検査用レーザー光線LB1および第2の光路Bに発振された第2の検査用レーザー光線LB2を第3の光路に導く合成ビームスプリッター91を具備している。なお、第3の光路Cに上記集光器8が配設されるようになっている。
第1の表面位置検出手段9aは、上述した第1の検査用レーザー光線発振手段90aと、上記加工用パルスレーザー光線発振手段6と合成ビームスプリッター91と間に配設されたダイクロイックハーフミラー91aと、該ダイクロイックハーフミラー91aと第1の検査用レーザー光線発振手段90aとの間に配設された第1の無偏向ビームスプリッター92aを具備している。第1の検査用レーザー光線発振手段90aは、例えば波長が633nmの第1の検査用レーザー光線LB1を発振するHe-Neレーザー発振器を用いることができる。ダイクロイックハーフミラー91aは、加工用パルスレーザー光線発振手段6から発振された加工用パルスレーザー光線LBは合成ビームスプリッター91に向けて通過するが、第1の検査用レーザー光線発振手段90aから発振された第1の検査用レーザー光線LB1を合成ビームスプリッター91に向けて方向を変換する。第1の無偏向ビームスプリッター92aは、第1の検査用レーザー光線LB1は通過させ、ダイクロイックハーフミラー91aによって反射された反射光を第4の光路Dに分岐せしめる。
図示の実施形態における第1の表面位置検出手段9aは、第1の無偏向ビームスプリッター92aによって反射された反射光のうち第1の検査用レーザー光線LB1の波長(例えば、633nm)に対応する反射光のみを通過せしめるパスフィルター93aと、該パスフィルター93aを通過した反射光を第5の経路Eと第6の経路Fに分光する無偏向補助ビームスプリッター94aと、該無偏向補助ビームスプリッター94aによって第5の経路Eに分光された反射光を100%集光する集光レンズ95aと、該集光レンズ95aによって集光された反射光を受光する第1の受光素子96aを具備している。第1の受光素子96aは、受光した光量に対応した電圧信号を後述する制御手段に送る。また、図示の実施形態における第1の表面位置検出手段9aは、無偏向補助ビームスプリッター94aによって第6の経路Fに分光された反射光を受光する第2の受光素子97aと、該第2の受光素子97aが受光する反射光の受光領域を規制する受光領域規制手段98aを具備している。受光領域規制手段98aは、図示の実施形態においては無偏向補助ビームスプリッター94aによって第6の経路Fに分光された反射光を一次元に集光するシリンドリカルレンズ981aと、該シリンドリカルレンズ981aによって一次元に集光られた反射光を単位長さに規制する一次元マスク982aとからなっている。該一次元マスク982aを通過した反射光を受光する第2の受光素子97aは、受光した光量に対応した電圧信号を後述する制御手段に送る。
次に、加工孔の深さ検出装置9を構成する第2の表面位置検出手段9bについて説明する。
第2の表面位置検出手段9bは、上述した第2の検査用レーザー光線LB2を発振する第2の検査用レーザー光線発振手段90bと、該第2の検査用レーザー光線発振手段90bと上記合成ビームスプリッター91との間に配設された第2の無偏向ビームスプリッター92bを具備している。第1の検査用レーザー光線発振手段90bは、例えば波長が532nmの第2の検査用レーザー光線LB2を発振するYAGレーザー発振器を用いることができる。第2の無偏向ビームスプリッター92bは、第2の検査用レーザー光線LB2は通過させ、上記合成ビームスプリッター91によって反射された反射光を第7の光路Gに方向を変換せしめる。
図示の実施形態における第2の表面位置検出手段9bは、第2の無偏向ビームスプリッター92bによって反射された反射光のうち第2の検査用レーザー光線LB2の波長(例えば、532nm)に対応する反射光のみを通過せしめるパスフィルター93bと、該パスフィルター93bを通過した反射光を第8の経路Jと第9の経路Kに分光する無偏向補助ビームスプリッター94bと、該無偏向補助ビームスプリッター94bによって第8の経路Jに分光された反射光を100%集光する集光レンズ95bと、該集光レンズ95bによって集光された反射光を受光する第1の受光素子96bを具備している。第1の受光素子96bは、受光した光量に対応した電圧信号を後述する制御手段に送る。また、図示の実施形態における第2の表面位置検出手段9bは、無偏向補助ビームスプリッター94bによって第9の経路Kに分光された反射光を受光する第2の受光素子97bと、該第2の受光素子97bが受光する反射光の受光領域を規制する受光領域規制手段98bを具備している。受光領域規制手段98bは、図示の実施形態においては無偏向補助ビームスプリッター94bによって第9の経路Kに分光された反射光を一次元に集光するシリンドリカルレンズ981bと、該シリンドリカルレンズ981bによって一次元に集光された反射光を単位長さに規制する一次元マスク982bとからなっている。該一次元マスク982bを通過した反射光を受光する第2の受光素子97bは、受光した光量に対応した電圧信号を後述する制御手段に送る。また、図示の実施形態における第2の表面位置検出手段9bは、上記無偏向ビームスプリッター91bと第2の無偏向ビームスプリッター92bとの間に配設された集光点位置調整手段としてのビームエキスパンダー99を備えている。このビームエキスパンダー99は、2枚の凸レンズ991と992と、該2枚の凸レンズ991と992との間隔を調整する調整手段(図示せず)とからなっている。
図示の実施形態における加工孔の深さを検出装置9は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。先ず、加工孔の深さを検出装置9を構成する第1の表面位置検出手段9aの作用について説明する。
第1の表面位置検出手段9aの第1の検査用レーザー光線発振手段90aから発振された第1の検査用レーザー光線LB1は、第1の無偏向ビームスプリッター92aを通過してダイクロイックハーフミラー91aに達し、該ダイクロイックハーフミラー91aによって合成ビームスプリッター91に向けて反射される。合成ビームスプリッター91に向けて反射された第1の検査用レーザー光線LB1は、合成ビームスプリッター91を通過して第3の光路Cを通り上記加工用パルスレーザー光線LBと同様に方向変換ミラー7によって方向変換され集光レンズ81によって集光される。このようにして集光される第1の検査用レーザー光線LB1は、チャックテーブル36に保持された被加工物の表面(上面)で反射し、その反射光が図2において破線で示すように集光レンズ81、方向変換ミラー7、合成ビームスプリッター91、ダイクロイックハーフミラー91a、第1の無偏向ビームスプリッター92aを介してパスフィルター93aに達する。なお、後述するように第2の検査用レーザー光線LB2の反射光も第1の検査用レーザー光線LB1と同様に経路を介してパスフィルター93aに達する。パスフィルター93aは上述したように第1の検査用レーザー光線LB1の波長(例えば、633nm)に対応する反射光のみを通過せしめるように構成されているので、第2の検査用レーザー光線LB2の反射光はパスフィルター93aによって遮断される。従って、第1の検査用レーザー光線LB1の反射光だけがパスフィルター93aを通過し、無偏向補助ビームスプリッター94aに達する。
無偏向補助ビームスプリッター94aに達した第1の検査用レーザー光線LB1の反射光は、第5の経路Eと第6の経路Fに分光される。第5の経路Eに分光された反射光は、集光レンズ95aによって100%集光され第1の受光素子96aに受光される。そして、第1の受光素子96aは、受光した光量に対応した電圧信号を後述する制御手段に送る。一方、第6の経路Fに分光された第1の検査用レーザー光線LB1の反射光は、受光領域規制手段98aのシリンドリカルレンズ981aによって一次元に集光され、一次元マスク982aによって所定の単位長さに規制されて第2の受光素子97aに受光される。そして、第2の受光素子97aは、受光した光量に対応した電圧信号を後述する制御手段に送る。
ここで、第1の受光素子96aと第2の受光素子97aによって受光される第1の検査用レーザー光線LB1の反射光の受光量について説明する。第1の受光素子96aに受光される第1の検査用レーザー光線LB1の反射光は、集光レンズ95aによって100%集光されるので受光量は一定であり、第1の受光素子96aから出力される電圧値(V1)は一定(例えば10V)となる。一方、第2の受光素子97aによって受光される第1の検査用レーザー光線LB1の反射光は、シリンドリカルレンズ981aによって一次元に集光された後、一次元マスク982aによって所定の単位長さに規制されて第2の受光素子97aに受光されるので、第1の検査用レーザー光線LB1が集光器8の集光レンズ81によって集光された集光点Pの被加工物に対する位置によって第2の受光素子97aの受光量は変化する。従って、第2の受光素子97aから出力される電圧値(V2)は、第1の検査用レーザー光線LB1の集光点Pの被加工物に対する位置によって変化する。
例えば、図3に示すようにチャックテーブル36に保持された被加工物Wに第1の検査用レーザー光線LB1を照射する場合、チャックテーブル36の表面(上面)から高さh1上方位置に集光点P1を合わせて照射すると、第1の検査用レーザー光線LB1は被加工物Wの表面(上面)に照射される面積S1で反射する。この反射光は上述したように無偏向補助ビームスプリッター94aによって第5の経路Eと第6の経路Fに分光されるが、第5の経路Eに分光された面積S1の反射光は集光レンズ95aによって100%集光されるので、反射光の全ての光量が第1の受光素子96aに受光される。一方、無偏向補助ビームスプリッター94aによって第6の経路Fに分光された面積S1の反射光は、シリンドリカルレンズ981aによって一次元に集光されるので断面が楕円形となる。このようにして断面が楕円形に絞られた反射光は、一次元マスク982aによって所定の単位長さに規制されるので、第2の経路942に分光された反射光の一部が第2の受光素子97aによって受光されることになる。従って、第2の受光素子97aに受光される反射光の光量は上述した第1の受光素子96aに受光される光量より少なくなる。このようにして断面が楕円形に集光された反射光は、一次元マスク982aによって所定の長さに区切られ一部が第2の受光素子97aによって受光される。従って、第2の受光素子97aに受光される反射光の光量は、被加工物Wの表面(上面)が第1の検査用レーザー光線LB1の集光点Pより上方に位置するほど少なくなる。
ここで、上記第1の受光素子96aから出力される電圧値(V1)と第2の受光素子97aから出力される電圧値(V2)との比と、第1の検査用レーザー光線LB1が照射される被加工物Wの表面(上面)の高さ位置との相関関係について、図4に示す制御マップを参照して説明する。なお、図4において横軸は集光点Pからの高さを示しており、縦軸は第1の受光素子96aから出力される電圧値(V1)と第2の受光素子97aから出力される電圧値(V2)との比(V1/ V2)を示している。
図4に示す例においては、上記電圧値の比(V1/V2)が “1”の場合は、第1の検査用レーザー光線LB1の集光点Pが被加工物Wの表面(上面)に照射された場合である。そして、図4に示すように集光点P1から被加工物Wの表面(上面)までの高さが高くなるに従って、上記電圧値の比(V1/ V2)は大きくなる。従って、上記電圧値の比(V1/ V2)を求めることによって被加工物Wの表面(上面)の集光点Pからの高さhxを検出することができる。この集光点P1からの高さhxとチャックテーブル36の表面(上面)から集光点P1までの高さh1を加算することにより、被加工物Wの厚さH1を求めることができる(HI=h1+hx)。なお、図4に示す制御マップは、後述する制御手段のメモリに格納される。
次に、加工孔の深さを検出装置9を構成する第2の表面位置検出手段9bの作用について説明する。
第2の表面位置検出手段9bの第2の検査用レーザー光線発振手段90bから発振された第2の検査用レーザー光線LB2は、第2の無偏向ビームスプリッター92bを通過して合成ビームスプリッター91に達し、該合成ビームスプリッター91によって第3の光路Cに向けて方向が変換され、上記加工用パルスレーザー光線LBおよび第1の検査用レーザー光線LB1と同様に集光レンズ81によって集光される。このようにして集光される第2の検査用レーザー光線LB2は、チャックテーブル36に保持された被加工物の表面(上面)で反射し、その反射光が図2において破線で示すように集光レンズ81、方向変換ミラー7、合成ビームスプリッター91、第2の無偏向ビームスプリッター92bを介してパスフィルター93bに達する。なお、上述した第1の検査用レーザー光線LB1の反射光も第2の検査用レーザー光線LB2と同様の経路を介してパスフィルター93bに達する。パスフィルター93bは上述したように第2の検査用レーザー光線LB2の波長(例えば、532nm)に対応する反射光のみを通過せしめるように構成されているので、第1の検査用レーザー光線LB1の反射光はパスフィルター93bによって遮断される。従って、第2の検査用レーザー光線LB2の反射光だけがパスフィルター93bを通過し、無偏向補助ビームスプリッター94bに達する。
無偏向補助ビームスプリッター94bに達した第2の検査用レーザー光線LB2の反射光は、第8の経路Jと第9の経路Kに分光される。第8の経路Jに分光された反射光は、集光レンズ95bによって100%集光され第1の受光素子96bに受光される。そして、第1の受光素子96bは、受光した光量に対応した電圧信号を後述する制御手段に送る。一方、第9の経路Kに分光された第2の検査用レーザー光線LB2の反射光は、受光領域規制手段98bのシリンドリカルレンズ981bによって一次元に集光され、一次元マスク982bによって所定の単位長さに規制されて第2の受光素子97bに受光される。そして、第2の受光素子97bは、受光した光量に対応した電圧信号を後述する制御手段に送る。
ここで、第1の受光素子96bと第2の受光素子97bによって受光される第2の検査用レーザー光線LB2の反射光の受光量について説明する。第1の受光素子96bに受光される第2の検査用レーザー光線LB2の反射光は、集光レンズ95bによって100%集光されるので受光量は一定であり、第1の受光素子96aから出力される電圧値(V1)は一定(例えば10V)となる。一方、第2の受光素子97bによって受光される第2の検査用レーザー光線LB2の反射光は、シリンドリカルレンズ981bによって一次元に集光された後、一次元マスク982bによって所定の単位長さに規制されて第2の受光素子97bに受光されるので、第2の検査用レーザー光線LB2が集光器8の集光レンズ81によって集光された集光点Pの被加工物に対する位置によって第2の受光素子97bの受光量は変化する。従って、第2の受光素子97bから出力される電圧値(V2)は、第2の検査用レーザー光線LB2の集光点Pの被加工物に対する位置によって変化する。
例えば、図5に示すようにチャックテーブル36に保持された被加工物Wに形成された加工孔Hの底面に第2の検査用レーザー光線LB2を照射する場合、チャックテーブル36の上面即ち被加工物Wの下面に集光点P2を合わせて照射する。なお、この第2の検査用レーザー光線LB2の集光点位置合わせは、集光点位置調整手段としてのビームエキスパンダー99を構成する2枚の凸レンズ991と992との間隔を調整することによって実施する。第2の検査用レーザー光線LB2を被加工物Wの下面に集光点P2を合わせて照射すると、第2の検査用レーザー光線LB2は被加工物Wに形成された加工孔Hの底面に照射される面積S2で反射する。この反射光は上述したように無偏向補助ビームスプリッター94bによって第8の経路Jと第9の経路Kに分光されるが、第8の経路Jに分光された面積S2の反射光は集光レンズ95bによって100%集光されるので、反射光の全ての光量が第1の受光素子96bに受光される。一方、無偏向補助ビームスプリッター94bによって第9の経路Kに分光された面積S2の反射光は、シリンドリカルレンズ981bによって一次元に集光されるので断面が楕円形となる。このようにして断面が楕円形に絞られた反射光は、一次元マスク982bによって所定の単位長さに規制されるので、第9の経路Kに分光された反射光の一部が第2の受光素子97bによって受光されることになる。従って、第2の受光素子9bに受光される反射光の光量は上述した第1の受光素子96bに受光される光量より少なくなる。このようにして断面が楕円形に集光された反射光は、一次元マスク982bによって所定の長さに区切られ一部が第2の受光素子97bによって受光される。従って、第2の受光素子97bに受光される反射光の光量は、加工孔Hの底面が第1の検査用レーザー光線LB1の集光点P2より上方に位置するほど少なくなる。
なお、上記第1の受光素子96bから出力される電圧値(V1)と第2の受光素子97bから出力される電圧値(V2)との比と、第2の検査用レーザー光線LB2が照射される被加工物Wに形成された加工孔Hの底面との相関関係について、上記図4に示す制御マップを用いることができる。図4に示す制御マップを参照して被加工物Wに形成された加工孔Hの底面の高さ位置を求めると、次のようになる。上記電圧値の比(V1/ V2)が “1”の場合は、加工孔Hの底面が被加工物Wの下面に達した場合で、集光点P2からの高さTは零(0)となる。そして、図5に示すように集光点P2から被加工物Wに形成された加工孔Hの底面までの高さTが高くなるに従って、上記電圧値の比(V1/ V2)は大きくなる。従って、上記電圧値の比(V1/ V2)を求めることによって被加工物Wに形成された加工孔Hの底面の集光点P2からの高さTを検出することができる。このように第2の検査用レーザー光線LB2の集光点P2を被加工物Wの下面に合わせることにより、上記高さTが加工孔Hの底面の被加工物Wの下面からの高さとなる。従って、上記第1の表面位置検出手段9aによって検出された被加工物Wの厚さH1から第2の表面位置検出手段9bによって検出された被加工物Wに形成された加工孔Hの底面の被加工物Wの下面からの高さTを減算することにより、被加工物Wに形成された加工孔Hの深さH2を求めることができる(H2=H1−T )。
図1に戻って説明を続けると、上記レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521の先端部には、レーザー光線照射手段52によってレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段11が配設されている。この撮像手段11は、可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51を一対の案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向(吸着チャック361の上面である保持面に対して垂直な方向)に移動させるためのZ軸移動手段としての集光点位置調整手段53を具備している。集光点位置調整手段53は、一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ532等の駆動源を含んでおり、パルスモータ532によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51および集光器8を備えたレーザー光線照射手段52を案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向に移動せしめる。なお、図示の実施形態においてはパルスモータ532を正転駆動することによりレーザー光線照射手段52を上方に移動し、パルスモータ532を逆転駆動することによりレーザー光線照射手段52を下方に移動するようになっている。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置1は、制御手段10を具備している。制御手段10はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)102と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)103と、カウンター104と、入力インターフェース105および出力インターフェース106とを備えている。制御手段8の入力インターフェース105には、上記加工送り量検出手段374、割り出し送り量検出手段384および撮像手段11等からの検出信号が入力される。制御手段10の入力インターフェース105には、上記加工送り量検出手段374、割り出し送り量検出手段384、第1の表面位置検出手段9aの第1の受光素子96a、第2の受光素子97a、 第2の表面位置検出手段9bの第1の受光素子96b、第2の受光素子97b、および撮像手段11等からの検出信号が入力される。そして、制御手段10の出力インターフェース106からは、上記パルスモータ372、パルスモータ382、パルスモータ432、パルスモータ532、加工用パルスレーザー光線発振手段6、第1の検査用レーザー光線発振手段90a、第2の検査用レーザー光線発振手段90b、表示手段100等に制御信号を出力する。なお、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)103は、上述した図4に示す制御マップを格納する第1の記憶領域103a、後述する被加工物の設計値のデータを記憶する第2の記憶領域103bや他の記憶領域を備えている。
図示の実施形態におけるレーザー加工機1は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図6にはレーザー加工される被加工物としての半導体ウエーハ30の平面図が示されている。図6に示す半導体ウエーハ30は、例えば100μmのシリコンウエーハからなっており、その表面30aに格子状に配列された複数の分割予定ライン301によって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイス302がそれぞれ形成されている。この各デバイス302は、全て同一の構成をしている。デバイス302の表面にはそれぞれ図7に示すように複数の電極303(303a〜303j)が形成されている。なお、図示の実施形態においては、303aと303f、303bと303g、303cと303h、303dと303i、303eと303jは、X方向位置が同一である。この複数の電極303(303a〜303j)部にそれぞれ裏面10bから電極303に達する加工穴(ビアホール)が形成される。各デバイス302における電極303(303a〜303j)のX方向(図7おいて左右方向)の間隔A、および各デバイス302に形成された電極303における分割予定301を挟んでX方向(図7において左右方向)に隣接する電極即ち電極303eと電極303aとの間隔Bは、図示の実施形態においては同一間隔に設定されている。また、各デバイス302における電極303(303a〜303j)のY方向(図7において上下方向)の間隔C、および各デバイス302に形成された電極303における分割予定ライン301を挟んでY方向(図7において上下方向)に隣接する電極即ち電極303fと電極303aおよび電極303jと電極303eとの間隔Dは、図示の実施形態においては同一間隔に設定されている。このように構成された半導体ウエーハ30について、図6に示す各行E1・・・・Enおよび各列F1・・・・Fnに配設されたデバイス302の個数と上記各間隔A,B,C,Dは、その設計値のデータが上記ランダムアクセスメモリ(RAM)103の第2に記憶領域103bに格納されている。
上述したレーザー加工装置を用い、上記半導体ウエーハ30に形成された各デバイス302の電極303(303a〜303j)部に加工孔(ビアホール)を形成するレーザー加工の実施形態について説明する。
上記のように構成された半導体ウエーハ30は、図8に示すように環状のフレーム40に装着されたポリオレフィン等の合成樹脂シートからなる保護テープ50に表面30aを貼着する。従って、半導体ウエーハ30は、裏面30bが上側となる。このようにして環状のフレーム40に保護テープ50を介して支持された半導体ウエーハ30は、図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブル36上に保護テープ50側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ30は、保護テープ50を介してチャックテーブル36上に吸引保持される。また、環状のフレーム40は、クランプ362によって固定される。
上述したように半導体ウエーハ30を吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37によって撮像手段11の直下に位置付けられる。チャックテーブル36が撮像手段11の直下に位置付けられると、チャックテーブル36上の半導体ウエーハ30は、図9に示す座標位置に位置付けられた状態となる。この状態で、チャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ30に形成されている格子状の分割予定ライン301がX軸方向とY軸方向に平行に配設されているか否かのアライメント作業を実施する。即ち、撮像手段11によってチャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ30を撮像し、パターンマッチング等の画像処理を実行してアライメント作業を行う。このとき、半導体ウエーハ30の分割予定ライン301が形成されている表面301aは下側に位置しているが、撮像手段11が上述したように赤外線照明手段と赤外線を捕らえる光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された撮像手段を備えているので、半導体ウエーハ30の裏面301bから透かして分割予定ライン301を撮像することができる。
次に、チャックテーブル36を移動して、半導体ウエーハ30に形成されたデバイス302における最上位の行E1の図9において最左端のデバイス302を撮像手段11の直下に位置付ける。そして、更にデバイス302に形成された電極303(303a〜303j)における図9において左上の電極303aを撮像手段11の直下に位置付ける。この状態で撮像手段11が電極303aを検出したならばその座標値(a1)を第1の加工送り開始位置座標値として制御手段10に送る。そして、制御手段10は、この座標値(a1)を第1の加工送り開始位置座標値としてランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納する(加工送り開始位置検出工程)。このとき、撮像手段11とレーザー光線照射手段52の集光器8はX軸方向に所定の間隔を置いて配設されているので、X座標値は上記撮像手段11と集光器8との間隔を加えた値が格納される。
このようにして図9において最上位の行E1のデバイス302における第1の加工送り開始位置座標値(a1)を検出したならば、チャックテーブル36を分割予定ライン301の間隔だけY軸方向に割り出し送りするとともにX軸方向に移動して、図9において最上位から2番目の行E2における最左端のデバイス302を撮像手段11の直下に位置付ける。そして、更にデバイス302に形成された電極303(303a〜303j)における図9において左上の電極303aを撮像手段11の直下に位置付ける。この状態で撮像手段11が電極303aを検出したならばその座標値(a2)を第2の加工送り開始位置座標値として制御手段10に送る。そして、制御手段10は、この座標値(a2)を第2の加工送り開始位置座標値としてランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納する。このとき、撮像手段11とレーザー光線照射手段52の集光器10は上述したようにX軸方向に所定の間隔を置いて配設されているので、X座標値は上記撮像手段11と集光器10との間隔を加えた値が格納される。以後、制御手段10は、上述した割り出し送りと加工送り開始位置検出工程を図9において最下位の行Enまで繰り返し実行し、各行に形成されたデバイス302の加工送り開始位置座標値(a3〜an)を検出して、これをランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納する。
次に、半導体ウエーハ30の各デバイス302に形成された各電極303(303a〜303j)部にレーザー加工孔(ビアホール)を穿孔する穿孔工程を実施する。穿孔工程は、先ず加工送り手段37を作動しチャックテーブル36を移動して、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納されている第1の加工送り開始位置座標値(a1)をレーザー光線照射手段52の集光器8の直下に位置付ける。このように第1の加工送り開始位置座標値(a1)が集光器8の直下に位置付けられた状態が11に示す状態である。図10に示す状態から制御手段10は、レーザー光線照射手段52を制御して集光器8から加工用パルスレーザー光線LBを照射する。
上記穿孔工程における加工条件の一例について説明する。
光源 :LD励起QスイッチNd:YVO4パルスレーザー
波長 :355nm
エネルギー密度 :30J/cm2
集光スポット径 :φ70μm
このような加工条件によって穿孔工程を実施すると、シリコンウエーハにはパルスレーザー光線の1パルス当たり深さが2μm程度のレーザー加工孔を形成することができる。従って、厚さが100μmのシリコンウエーハにパルスレーザー光線を50パルス照射することにより、図11に示すように電極303に達するレーザー加工孔310を形成することができる。
上述したようにして、第1の加工送り開始位置座標値(a1)に穿孔工程を実施したならば、加工送り手段37を作動しチャックテーブル36を上記間隔Aだけ移動して、ボンディングパッド303bに対応する位置をレーザー光線照射手段52の集光器8の直下に位置付ける。そして、上記穿孔工程を実施する。このように半導体ウエーハ30に形成された全てのボンディングパッド303に対応する位置をレーザー光線照射手段52の集光器8の直下に位置付け上記穿孔工程を実施することにより、半導体ウエーハ30には、裏面30bから各電極303に達するレーザー加工孔310を形成することができる。
上述した穿孔工程を実施することにより、半導体ウエーハ30には、裏面30bから各電極303に達するレーザー加工孔310を形成することができるが、加工されたレーザー加工孔310の中には電極303に達していない場合がある。従って、レーザー加工孔310が電極303に達したか否かを確認する必要がある。そこで、図示のレーザー加工機1においては、上記加工孔の深さ検出装置9を作動して半導体ウエーハ30に形成されたレーザー加工孔310の深さを検出する深さ検出工程を実施する。
深さ検出工程は、図12に示すように半導体ウエーハ30の上面(裏面30b)と各レーザー加工孔310を順次集光器8の直下に位置付け、加工孔の深さを検出装置9を構成する第1の表面位置検出手段9aの第1の検査用レーザー光線発振手段90aから第1の検査用レーザー光線LB1を発振するとともに、第2の表面位置検出手段9bの第2の検査用レーザー光線発振手段90bから第2の検査用レーザー光線LB2を発振し、上述したように集光器8から半導体ウエーハ30に向けて照射することによって実施する。なお、半導体ウエーハ30に形成された各レーザー加工孔310の位置付けは、上述した穿孔工程と同様に制御手段10のランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納されている各電極303の座標データに基づいて、チャックテーブル36を移動することによって行うことができる。
ここで、深さ検出工程において照射される第1の検査用レーザー光線LB1と第2の検査用レーザー光線LB2の一例について説明する。
(1)第1の検査用レーザー光線LB1
光源 :He-Ne連続波レーザー
波長 :633nm
平均出力 :2〜3mW
(2)第2の検査用レーザー光線LB2
光源 :YAG 連続波レーザー
波長 :532nm
平均出力 :2〜3mW
なお、第1の検査用レーザー光線LB1の集光点P1と第2の検査用レーザー光線LB2の集光点P2はとの距離は、上記集光点位置調整手段としてのビームエキスパンダー99を構成する2枚の凸レンズ991と992との間隔を調整することによって実施する。例えば、厚さ100μmの半導体ウエーハ30に電極303に達する100μmの深さの加工穴を形成する場合は、第1の検査用レーザー光線LB1の集光点P1と第2の検査用レーザー光線LB2の集光点P2はとの距離を90〜100μmに調整する。そして、Z軸移動手段としての集光点位置調整手段53によって第2の検査用レーザー光線LB2の集光点P2を図12の(a)に示すように半導体ウエーハ30の下面(表面30a)即ち電極303の裏面に位置付ける。従って、第1の検査用レーザー光線LB1の集光点P1は半導体ウエーハ30の下面(表面30a)からh1だけ上方に位置付けられる。
半導体ウエーハ30の上面(裏面30b)に照射された第1の検査用レーザー光線LB1と第2の検査用レーザー光線LB2はそれぞれS1とS2の面積で反射され、第1の検査用レーザー光線LB1の反射光が上述したように第1の表面位置検出手段9aの第1の受光素子96aと第2の受光素子97aに受光される。従って、第1の受光素子96aから出力される電圧値(V1)と第2の受光素子97aから出力される電圧値(V2)との電圧値の比(V1/ V2)から上述したように図4の制御マップに従って半導体ウエーハ30の上面(裏面30b)の集光点P1からの高さhxを検出することができる。この高さhxと半導体ウエーハ30の下面(表面30a)から集光点P1までの高さh1を加算することにより、半導体ウエーハ30の厚さH1を求めることができる(HI=h1+hx)。なお、第2の検査用レーザー光線LB2の反射光は上述したように第2の表面位置検出手段9bの第1の受光素子96bと第2の受光素子97bに受光されるが、反射光の面積が非常に大きいので第1の受光素子96bから出力される電圧値(V1)と第2の受光素子97bから出力される電圧値(V2)との電圧値の比(V1/ V2)が非常に大きくなるため、制御手段10は異常データとして無効とする。このようにして、第1の検査用レーザー光線LB1に基づき第1の表面位置検出手段9aによって検出された半導体ウエーハ30の厚さH1は、制御手段10のランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納する。
次に、半導体ウエーハ30に形成されたレーザー加工孔310を順次集光器11の直下に位置付け、第1の検査用レーザー光線LB1と第2の検査用レーザー光線LB2を半導体ウエーハ30の上面(裏面30b)に照射すると、図12の(b)に示すように第1の検査用レーザー光線LB1の集光点P1は上述したように半導体ウエーハ30の下面(表面30a)からh1だけ上方(半導体ウエーハ30の上面(裏面30b)から深さhx下方位置)に位置付けられる。一方、第2の検査用レーザー光線LB2の集光点P2は、半導体ウエーハ30の下面(表面30a)に位置付けられる。半導体ウエーハ30に形成されたレーザー加工孔310に照射された第1の検査用レーザー光線LB1と第2の検査用レーザー光線LB2はレーザー加工孔310の底面でそれぞれS1とS2の面積で反射され、第2の検査用レーザー光線LB2の反射光が上述したように第2の表面位置検出手段9bの第1の受光素子96bと第2の受光素子97bに受光される。従って、第1の受光素子96bから出力される電圧値(V1)と第2の受光素子97bから出力される電圧値(V2)との電圧値の比(V1/ V2)から上述したように図4の制御マップに従って半導体ウエーハ30に形成されたレーザー加工孔310の底面の集光点P2からの高さTを検出することができる。この高さTは、集光点P2が半導体ウエーハ30の下面(表面30a)に位置付けられているので、半導体ウエーハ30の下面(表面30a)からレーザー加工孔310の底面までの高さとなる。なお、図12の(b)に示す実施形態においては、半導体ウエーハ30に形成されたレーザー加工孔310が半導体ウエーハ30の下面(表面30a)即ち電極303に達しているので、高さTは零(0)となる。一方、第1の検査用レーザー光線LB1の反射光は上述したように第1の表面位置検出手段9aの第1の受光素子96aと第2の受光素子97aに受光されるが、反射光の面積が非常に大きいので第1の受光素子96aから出力される電圧値(V1)と第2の受光素子97aから出力される電圧値(V2)との電圧値の比(V1/ V2)が非常に大きくなるため、制御手段10は異常データとして無効とする。このようにして、第2の検査用レーザー光線LB2に基づき第2の表面位置検出手段9bによって検出されたレーザー加工孔310の底面の集光点P2からの高さT(半導体ウエーハ30の下面(表面30a)からレーザー加工孔310の底面までの高さ)は、制御手段10のランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納する。
以上のようにして、検出された半導体ウエーハ30の厚さH1とレーザー加工孔310の底面の集光点P2からの高さT(半導体ウエーハ30の下面(表面30a)からレーザー加工孔310の底面までの高さ)に基づいて、制御手段10は半導体ウエーハ30に形成されたレーザー加工孔310の深さH2を求める。即ち、制御手段は、半導体ウエーハ30の厚さH1からレーザー加工孔310の底面の集光点P2からの高さT(半導体ウエーハ30の下面(表面30a)からレーザー加工孔310の底面までの高さ)を減算することにより、半導体ウエーハ30に形成されたレーザー加工孔310の深さH2を求める(H2=H1−T)。このレーザー加工孔310の深さH2が半導体ウエーハ30の厚さH1とイコールの場合には、レーザー加工孔310は底面即ち電極303の裏面に達していることになる。一方、レーザー加工孔310の深さH2の値が正数の場合には、レーザー加工孔310は底面に達していない。そして、上記レーザー加工孔310の底面の集光点P2からの高さT(未加工厚さ)およびレーザー加工孔310の深さH2の値を制御手段10のランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納する。
上述した深さ検出工程を半導体ウエーハ30に形成された全てのレーザー加工孔310に実施し、制御手段10は図4に示す制御マップに基づいてレーザー加工孔310の底面の集光点P2からの高さT(未加工厚さ)およびレーザー加工孔310の深さH2を求めたならば、図13に示すようにレーザー加工孔310の判定マップを作成する。
また、制御手段10は、ウエーハを形成するシリコンの反射率や電極を形成する銅等の金属の反射率に関するデータをランダムアクセスメモリ(RAM)の所定領域に格納してあり、第2の表面位置検出手段9bの第1の受光素子96bからの出力値が電極303の反射率に対応する値であるか否かも判定する。即ち、シリコンの反射率は57.48%であり、電極303を形成する銅の反射率は43.27%であるため、第2の表面位置検出手段9bの第1の受光素子96bに受光される光量はレーザー加工孔310が電極303に達しているか否かによって異なる。従って、第1の受光素子96bからの出力値が銅の反射率に対応した値であれば、半導体ウエーハ30に形成されたレーザー加工孔310は確実に電極303に達していることが判る。従って、上述した加工孔310の深さH2の計算において加工孔310の深さH2が半導体ウエーハ30の厚さH1とイコールとならない場合でも、レーザー加工孔310は電極303に達していると判定することができる。
上述したように図13に示す判定マップを作成したならば、制御手段10は電極303に達していないと判定されたレーザー加工孔310(図13に示す実施形態においては、E1の303f、Enの303b)について、再加工パルス数を設定する。即ち、上述した加工条件においてはパルスレーザー光線の1パルス当たり深さが2μm程度のレーザー加工孔を形成することができるので、E1の303fのレーザー加工孔310については10μm加工する必要があるので再加工パルス数は5パルスと設定し、Enの303bのレーザー加工孔310については20μm加工する必要があるので再加工パルス数は10パルスと設定する。このように作成された判定マップは、表示手段100に表示される。
以上のようにして、図13に示す判定マップに再加工パルス数を設定したならば、制御手段10はチャックテーブル36を移動してE1の303fの座標を集光器8の直下に位置付け加工用パルスレーザー光線LBを5パルス照射し、また、チャックテーブル36を移動してEnの303bの座標を集光器8の直下に位置付け、加工用パルスレーザー光線LB1を10パルス照射する。この結果、電極303に達していないと判定されたE1の303fのレーザー加工孔310およびEnの303bのレーザー加工孔310は、電極303に達するように再加工される。
次に、本発明による加工孔の深さを検出装置9の他の実施形態について、図14を参照して説明する。なお、図14に示す加工孔の深さを検出装置9は、検査用レーザー光線を発振する検査用レーザー光線発振手段を共通にしたもので、上記図2に示す加工孔の深さを検出装置9の構成部品と実質的に同一の部品には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図14に示す加工孔の深さを検出装置9は、第1の表面位置検出手段9aと第2の表面位置検出手段9bとからなっているが、共通の検査用レーザー光線発振手段900を備えている。この検査用レーザー光線発振手段900は、上記図2に示す加工孔の深さを検出装置9の第1の検査用レーザー光線発振手段90aと同様に例えば波長が633nmの検査用レーザー光線LB3を発振するHe-Neレーザー発振器を用いることができる。この検査用レーザー光線発振手段900と上記第1の表面位置検出手段9aの第1の無偏向ビームスプリッター92aおよび第2の表面位置検出手段9bの第2の無偏向ビームスプリッター92bとの間には、偏向板901と偏向ビームスプリッター902が配設されている。検査用レーザー光線発振手段900から発振された検査用レーザー光線LB3は、偏向板901によってP波LBPとS波LBSが所定の角度に規定される。偏向板901によって所定の角度に規定されたP波LBPは、偏向ビームスプリッター902によって第1の表面位置検出手段9aの第1の経路Aに配設された第1の無偏向ビームスプリッター92aに向けて分岐される。一方、偏向板901によって分けられたS波LBSは、偏向ビームスプリッター902によって第2の表面位置検出手段9bの第2の経路Bに配設された第2の無偏向ビームスプリッター92bに向けて分岐される。
第1の表面位置検出手段9aの第1の無偏向ビームスプリッター92aに向けて分岐された検査用レーザー光線LB3のP波LBPは、上記図2に示す加工孔の深さを検出装置9と同様に、第1の無偏向ビームスプリッター92a、ダイクロイックハーフミラー91a、合成ビームスプリッター91、方向変換ミラー7を介して集光レンズ81によって集光される。このようにして集光される検査用レーザー光線LB3のP波LBPは、図1に示すチャックテーブル36に保持された被加工物の表面(上面)で反射し、その反射光が図14において破線で示すように集光レンズ81、方向変換ミラー7、合成ビームスプリッター91、ダイクロイックハーフミラー91a、第1の無偏向ビームスプリッター92aを介してパスフィルター903aに達する。なお、後述するように検査用レーザー光線LB3のS波LBSの反射光も検査用レーザー光線LB3のP波LBPと同様の経路を介してパスフィルター903aに達する。このパスフィルター903aはP波のみを通過せしめるように構成されているので、S波LBSの反射光はパスフィルター903aによって遮断される。従って、検査用レーザー光線LB3のP波LBPの反射光だけがパスフィルター903aを通過し、無偏向補助ビームスプリッター94aに達する。
無偏向補助ビームスプリッター94aに達した検査用レーザー光線LB3のP波の反射光は、上記図2に示す第1の表面位置検出手段9aと同様に第5の経路Eと第6の経路Fに分光される。第5の経路Eに分光された反射光は、集光レンズ95aによって100%集光され第1の受光素子96aに受光される。そして、第1の受光素子96aは、受光した光量に対応した電圧信号を上記制御手段10に送る。一方、第6の経路Fに分光された検査用レーザー光線LB3のP波の反射光は、受光領域規制手段98aのシリンドリカルレンズ981aによって一次元に集光され、一次元マスク982aによって所定の単位長さに規制されて第2の受光素子97aに受光される。そして、第2の受光素子97aは、受光した光量に対応した電圧信号を上記制御手段10に送る。
以上のようにして、第1の表面位置検出手段9aの第1の受光素子96aと第2の受光素子97aから送られた電圧信号に基づいて、制御手段10は上述したように半導体ウエーハ30の厚さH1を求めることができる。
また、第2の表面位置検出手段9bの第2の無偏向ビームスプリッター92bに向けて偏向された検査用レーザー光線LB3のS波LBSは、上記図2に示す加工孔の深さを検出装置9と同様に、第2の無偏向ビームスプリッター92b、ビームエキスパンダー99、合成ビームスプリッター91、方向変換ミラー7を介して集光レンズ81によって集光される。このようにして集光される検査用レーザー光線LB3のS波LBSは、図1に示すチャックテーブル36に保持された被加工物の表面(上面)で反射し、その反射光が図14において破線で示すように集光レンズ81、方向変換ミラー7、合成ビームスプリッター91、ビームエキスパンダー99、第2の無偏向ビームスプリッター92b、方向変換ミラー904を介してパスフィルター903bに達する。なお、上述した検査用レーザー光線LB3のP波LBPの反射光も検査用レーザー光線LB3のS波LBSと同様の経路を介してパスフィルター903bに達する。このパスフィルター903bはS波のみを通過せしめるように構成されているので、P波LBPの反射光はバンドパスフィルター903bによって遮断される。従って、検査用レーザー光線LB3のS波LBSの反射光だけがバンドパスフィルター903bを通過し、無偏向補助ビームスプリッター94bに達する。
無偏向補助ビームスプリッター94bに達した検査用レーザー光線LB3のS波LBSの反射光は、第8の経路Jと第9の経路Kに分光される。第8の経路Jに分光された反射光は、集光レンズ95bによって100%集光され第1の受光素子96bに受光される。そして、第1の受光素子96bは、受光した光量に対応した電圧信号を上記制御手段10に送る。一方、第9の経路Kに分光された検査用レーザー光線LB3のS波LBSの反射光は、受光領域規制手段98bのシリンドリカルレンズ981bによって一次元に集光され、一次元マスク982bによって所定の単位長さに規制されて第2の受光素子97bに受光される。そして、第2の受光素子97bは、受光した光量に対応した電圧信号を上記制御手段10に送る。
以上のようにして、第1の表面位置検出手段9aの第1の受光素子96aと第2の受光素子97aおよび第2の表面位置検出手段9bの第1の受光素子96bと第2の受光素子97bから送られた電圧信号に基づいて、制御手段10は上述したように半導体ウエーハ30の厚さH1および半導体ウエーハ30の下面(表面30a)からレーザー加工孔310の底面までの高さTを求めることができる。そして、制御手段10は、半導体ウエーハ30の厚さH1から半導体ウエーハ30の下面(表面30a)からレーザー加工孔310の底面までの高さTを減算してレーザー加工孔310の深さH2を求め (H2=H1−T)、半導体ウエーハ30の下面(表面30a)からレーザー加工孔310の底面までの高さTおよびレーザー加工孔310の深さH2に基づいて、上記図13に示すようにレーザー加工孔310の判定マップを作成する。
本発明に従って構成されたレーザー加工機の斜視図。 図1に示すレーザー加工機に装備されるレーザー光線照射手段および加工孔の深さ検出装置の構成を簡略に示すブロック図。 図2に示す加工孔の深さ検出装置の第1の表面位置検出手段から照射される第1の検査用レーザー光線LB1の照射位置により照射面積が変化する状態を示す説明図。 図2に示す加工孔の深さ検出装置の第1の受光素子から出力される電圧値(V1)と第2の受光素子から出力される電圧値(V2)との比と、加工孔の底面の適正位置からの高さとの関係を示す制御マップ。 図2に示す加工孔の深さ検出装置の第2の表面位置検出手段から照射される第2の検査用レーザー光線LB2の照射位置により照射面積が変化する状態を示す説明図。 被加工物としての半導体ウエーハの斜視図。 図6に示す半導体ウエーハの一部を拡大して示す平面図。 図6に示す半導体ウエーハを環状のフレームに装着された保護テープの表面に貼着した状態を示す斜視図。 図6に示す半導体ウエーハが図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブルの所定位置に保持された状態における座標位置との関係を示す説明図。 図1に示すレーザー加工機によって図6に示す半導体ウエーハにレーザー加工孔を形成する穿孔工程の説明図。 図10に示す穿孔工程によってレーザー加工孔が形成された半導体ウエーハの要部拡大断面図。 図1に示すレーザー加工機に装備される加工孔の深さ検出装置により実施される加工孔の深さ検出工程の説明図。 図1に示すレーザー加工機に装備される制御手段によって作成される判定マップの一例を示す図。 本発明によって構成された加工孔の深さ検出装置の他の実施形態を示すブロック図。
符号の説明
1:レーザー加工機
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
31:案内レール
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
374:加工送り量検出手段
38:第1の割り出し送り手段
4:レーザー光線照射ユニット支持機構
41:案内レール
42:可動支持基台
43:第2の割り出し送り手段
433:割り出し送り量検出手段
5:レーザー光線照射ユニット
51:ユニットホルダ
52:レーザー光線加工装置
6:パルスレーザー光線発振手段
7:方向変換ミラー
8:集光器8
81:集光レンズ
9:加工孔の深さ検出装置
9a:第1の表面位置検出手段
90a:検査用レーザー光線発振手段
91a:ダイクロイックハーフミラー
92a:第1の無偏向ビームスプリッター
93a:パスフィルター
94a:無偏向補助ビームスプリッター
95a:集光レンズ
96a:第1の受光素子
97a:第2の受光素子
98a:受光領域規制手段
9b:第2の表面位置検出手段
90b:検査用レーザー光線発振手段
91:合成ビームスプリッター
92b:第2の無偏向ビームスプリッター
93b:パスフィルター
94b:無偏向補助ビームスプリッター
95b:集光レンズ
96b:第1の受光素子
97b:第2の受光素子
98b:受光領域規制手段
99:ビームエキスパンダー
10:制御手段
11:撮像手段
30:半導体ウエーハ
301:ストリート
302:デバイス
40:環状のフレーム
50:保護テープ

Claims (3)

  1. 被加工物を保持する保持面を備えたチャックテーブルと、該チャックテーブルをX軸方向に移動するX軸移動手段と、該チャックテーブルをX軸方向と直交するY軸方向に移動するY軸移動手段とを具備し、該チャックテーブルの保持面に保持された被加工物に形成されている加工孔の深さを検出する加工穴の深さ検出装置であって、
    所定波長の第1の検査用レーザー光線を第1の光路に発振する第1の検査用レーザー光線発振手段を備え該第1の検査用レーザー光線の反射光に基づいて被加工物における照射部の高さ位置を検出する第1の表面位置検出手段と、
    該第1の検査用レーザー光線の波長と異なる波長の第2の検査用レーザー光線を第2の光路に発振する第2の検査用レーザー光線発振手段を備え該第2の検査用レーザー光線の反射光に基づいて被加工物における照射部の高さ位置を検出する第2の表面位置検出手段と、
    該第1の光路に発振された該第1の検査用レーザー光線と該第2の光路に発振された該第2の検査用レーザー光線を第3の光路に導く合成ビームスプリッターと、
    該第3の光路に配設され該第1の検査用レーザー光線および該第2の検査用レーザー光線を集光して該チャックテーブルに保持された被加工物に照射する集光器と、
    該第1の光路または該第2の光路に配設され該第1の検査用レーザー光線または該第2の検査用レーザー光線の集光点位置を変更する集光点位置調整手段と、
    該第1の表面位置検出手段によって検出された検出値と該第2の表面位置検出手段によって検出された検出値に基づいて被加工物に形成された加工孔の深さを求める制御手段と、を具備し
    該第1の表面位置検出手段は、該第1の光路に配設され被加工物で反射した反射光を第4の光路に分岐する第1の無偏向ビームスプリッターと、該第4の光路に配設され該第1の無偏向ビームスプリッターによって分岐された反射光のうち該第1の検査用レーザー光線の波長の反射光のみを通過せしめるパスフィルターと、該パスフィルターを通過した反射光を第5の光路と第6の光路に分岐する無偏向補助ビームスプリッターと、該無偏向補助ビームスプリッターによって該第5の光路に分岐された反射光を100%受光する第1の受光素子と、該補助ビームスプリッターによって該第6の光路に分光された反射光を受光する第2の受光素子と、該第6の光路に配設され該第2の受光素子が受光する反射光の受光領域を規制する受光領域規制手段とを備えており、
    該第2の表面位置検出手段は、該第2の光路に配設され被加工物で反射した反射光を第7の光路に分岐する第2の無偏向ビームスプリッターと、該第7の光路に配設され該第2の無偏向ビームスプリッターによって分岐された反射光のうち該第2の検査用レーザー光線の波長の反射光のみを通過せしめるパスフィルターと、該パスフィルターを通過した反射光を第8の光路と第9の光路に分岐する無偏向補助ビームスプリッターと、該無偏向補助ビームスプリッターによって該第8の光路に分岐された反射光を100%受光する第1の受光素子と、該無偏向補助ビームスプリッターによって該第9の光路に分光された反射光を受光する第2の受光素子と、該第9の光路に配設され該第2の受光素子が受光する反射光の受光領域を規制する受光領域規制手段とを備えており、
    該制御手段は、該第1の表面位置検出手段の該第1の受光素子と該第2の受光素子の検出信号に基づいて該第1の受光素子が受光した光量と該第2の受光素子が受光した光量との比を演算し該光量の比に基づいて被加工物の上面の高さ位置または加工孔の底面の高さ位置を求め、該第2の表面位置検出手段の該第1の受光素子と該第2の受光素子の検出信号に基づいて該第1の受光素子が受光した光量と該第2の受光素子が受光した光量との比を演算し該光量の比に基づいて加工孔の底面の高さ位置または被加工物の上面の高さ位置を求め、該被加工物の上面の高さ位置と該加工孔の底面の高さ位置に基づいて被加工物に形成されている加工孔の深さを求める、
    ことを特徴とする加工穴の深さ検出装置。
  2. 該制御手段は、該第1の表面位置検出手段および第2の表面位置検出手段の該第1の受光素子が受光した光量と該第2の受光素子が受光した光量との比と該第1の検査用レーザー光線および該第2の検査用レーザー光線の照射部の高さ位置との相関関係が設定された制御マップを格納する記憶領域を備えたメモリを具備しており、該第1の表面位置検出手段の該第1の受光素子と該第2の受光素子の検出信号に基づいて該第1の受光素子が受光した光量と該第2の受光素子が受光した光量との比を演算し該光量の比を該制御マップと照合して被加工物の上面の高さ位置または加工孔の底面の高さ位置を求め、該第2の表面位置検出手段の該第1の受光素子と該第2の受光素子の検出信号に基づいて該第1の受光素子が受光した光量と該第2の受光素子が受光した光量との比を演算し該光量の比を該制御マップと照合して加工孔の底面の高さ位置または被加工物の上面の高さ位置を求め、該被加工物の上面の高さ位置と該加工孔の底面の高さ位置に基づいて被加工物に形成されている加工孔の深さを求める、請求項記載の加工穴の深さ検出装置。
  3. 該制御手段の該メモリは、複数の物質の反射率に関するデータを格納する記憶領域を備えており、該制御手段は該第1の表面位置検出手段または第2の表面位置検出手段の該第1の受光素子が受光した光量に基づいて被加工物に形成されている加工孔が加工された物質から他の物質に達したたか否かを判定する、請求項又は記載の加工穴の深さ検出装置。
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