JP5242278B2 - レーザー加工装置 - Google Patents

レーザー加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5242278B2
JP5242278B2 JP2008194813A JP2008194813A JP5242278B2 JP 5242278 B2 JP5242278 B2 JP 5242278B2 JP 2008194813 A JP2008194813 A JP 2008194813A JP 2008194813 A JP2008194813 A JP 2008194813A JP 5242278 B2 JP5242278 B2 JP 5242278B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
processing
laser
workpiece
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008194813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010029906A (ja
Inventor
大樹 沢辺
圭司 能丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2008194813A priority Critical patent/JP5242278B2/ja
Publication of JP2010029906A publication Critical patent/JP2010029906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5242278B2 publication Critical patent/JP5242278B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

本発明は、一般的に半導体ウエーハ、光デバイスウエーハ等のワークを加工するレーザー加工装置に関し、特に、ワークの表面高さ検出機構を有するレーザー加工装置に関する。
サファイヤ基板等の表面に格子状に形成されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画されたそれぞれの領域に窒化ガリウム系化合物半導体等から形成された発光ダイオード(LED)等の光デバイスが積層された光デバイスウエーハは、ストリートに沿って個々の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。
このような光デバイスウエーハのストリートに沿った切断は、通常、切削ブレードを高速回転して切削する切削装置によって行われている。しかし、サファイヤ基板はモース硬度が高く難切削材であるため、切削加工速度を遅くする必要があり、生産性が悪いという問題がある。
近年、光デバイスウエーハをストリートに沿って分割する方法として、ウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザービームを用い、分割すべき領域の内部に集光点を合わせてパルスレーザービームを照射するレーザー加工方法も試みられている(例えば、特許第3408805号公報参照)。
このレーザー加工方法を用いたウエーハ分割方法は、ウエーハの一方の面側から内部に集光点を合わせてウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザービームを照射し、ウエーハの内部にストリートに沿って変質層を連続的に形成し、この変質層が形成されることによって強度が低下した分割予定ラインに沿って外力を加えることにより、ウエーハを個々のチップに分割するものである。
しかし、半導体ウエーハ等の板状の被加工物にはうねりがあり、その結果保持テーブルに保持された被加工物の高さ位置にばらつきがあると、レーザービームを照射する際に屈折率の関係で所定の深さに均一に変質層を形成することができない。
従って、半導体ウエーハ等の内部の所定深さに均一に変質層を形成するためには、予めレーザービームを照射する領域の凹凸を検出し、その凹凸にレーザービーム照射手段を追随させて加工する必要がある。
上述した問題を解消するために、本出願人は加工用レーザービームの対物レンズとは別に設けた対物レンズを通してチャックテーブルに保持された被加工物の表面にセンシング用レーザービームを照射し、被加工物の表面で反射したセンシング用レーザービームに基づいて被加工物の表面(上面)の高さ位置を検出する高さ位置検出手段を備えたレーザー加工装置を提案した(特開2005−297012号公報)。
特許第3408805号公報 特開2005−297012号公報
ところで、一般的に加工用レーザービームの対物レンズが配置される周辺は他の部品を配置するスペースが限られていることが多く、加工用レーザービームの対物レンズとは別にセンシング用レーザービームの対物レンズを使用した場合、各種収差が補正された高性能の組み合わせレンズが配置できず、使用するレンズの性能が低下し高精度の測定が不可能になるという問題がある。
また、加工用レーザービームの対物レンズとセンシング用レーザービームの対物レンズを兼用して同一の光路で加工用レーザービームとセンシング用レーザービームとを対物レンズに入射させた場合、加工用レーザービームとセンシング用レーザービームのウエーハへの照射位置が同じ箇所になってしまうため、リアルタイムでセンシングしながらの加工は不可能となる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リアルタイムでワークの高さ位置を検出しながらの加工が可能であり、加工用レーザービームとセンシング用レーザービームで同一の対物レンズが兼用されているレーザー加工装置を提供することである。
請求項1記載の発明によると、ワークにレーザー加工を施すレーザー加工装置であって、ワークを保持する保持手段と、該保持手段を加工送り方向に往復移動する加工送り手段と、加工用レーザービームを発振する加工用レーザー発振手段を含み、該保持手段に保持されたワークに該加工用レーザービームを照射してワークを加工するレーザー加工手段と、検出用レーザービームを発振する検出用レーザー発振手段を含み、ワークの表面に該検出用レーザービームを照射してワークの高さを検出する高さ検出手段と、該加工用レーザービーム及び該検出用レーザービームをワークに向かって集光する集光レンズと、を具備し、前記高さ検出手段は、該検出用レーザー発振手段から発振された検出用レーザービームを該集光レンズに向かって反射するダイクロイックミラーと、該ダイクロイックミラーを回転するミラー回転手段とを更に含み、前記加工用レーザービームは前記集光レンズに対して垂直に入射されるとともに、前記検出用レーザービームは前記集光レンズに対して斜めに入射され、往路方向の加工を行う際は、前記加工送り手段で前記保持手段を該往路方向と反対方向に加工送りするとともに、該ミラー回転手段で前記ダイクロイックミラーを第1の方向に回転して、ワーク上における前記加工用レーザービームが到達する箇所より加工進行方向側に往路検出用レーザービームを照射し、復路方向の加工を行う際は、前記加工送り手段で前記保持手段を該復路方向と反対方向に加工送りするとともに、該ミラー回転手段で前記ダイクロイックミラーを前記第1の方向と反対の第2の方向に回転して、ワーク上における前記加工用レーザービームが到達する箇所より加工進行方向側に復路検出用レーザービームを照射するようにしたことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
本発明によると、リアルタイムで被加工物の高さ位置を検出しながらの加工が可能であり、加工用レーザービームとセンシング用レーザービームで一つの対物レンズを兼用可能なレーザー加工装置が提供される。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明実施形態に係るワークの高さ位置検出装置を具備したレーザー加工装置の概略構成図を示している。
レーザー加工装置2は、静止基台4上にX軸方向に移動可能に搭載された第1スライドブロック6を含んでいる。第1スライドブロック6は、ボールねじ8及びパルスモータ10から構成される加工送り手段12により一対のガイドレール14に沿って加工送り方向、すなわちX軸方向に移動される。
第1スライドブロック6上には第2スライドブロック16がY軸方向に移動可能に搭載されている。すなわち、第2スライドブロック16はボールねじ18及びパルスモータ20から構成される割り出し送り手段22により一対のガイドレール24に沿って割り出し方向、すなわちY軸方向に移動される。
第2スライドブロック10上には円筒支持部材26を介してチャックテーブル28が搭載されており、チャックテーブル28は加工送り手段12及び割り出し送り手段22によりX軸方向及びY軸方向に移動可能である。チャックテーブル28には、チャックテーブル28に吸引保持されたLEDウエーハ等のワークをクランプするクランパ30が設けられている。
静止基台4にはコラム32が立設されており、このコラム32にはレーザービーム発振手段34を収容したケーシング35が取り付けられている。レーザービーム発振手段34は、後で詳細に説明するように、加工用レーザービーム発振手段とセンシング用(検出用)レーザービーム発振手段を含んでいる。
これらのレーザービーム発振手段から発振された加工用及びセンシング用レーザービームは、ケーシング35の先端に取り付けられた集光器36の対物レンズによって集光されてチャックテーブル28に保持されているLEDウエーハ等のワークに照射される。
ケーシング35の先端部には、集光器36とX軸方向に整列して加工用レーザービーム照射手段によってレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段38が配設されている。
撮像手段38は、可視光によって撮像する通常のCCD等の撮像素子の他に、ワークに赤外線を照射する赤外線照射手段と、赤外線照射手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、この光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する赤外線CCD等の赤外線撮像素子から構成される赤外線撮像手段を含んでおり、撮像した画像信号は後述するコントローラ(制御手段)40に送信される。
コントローラ40はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)42と、制御プログラム等を格納するリードオンリーメモリ(ROM)44と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)46と、カウンタ48と、入力インターフェイス50と、出力インターフェイス52とを備えている。
56は案内レール14に沿って配設されたリニアスケール54と、第1スライドブロック6に配設された図示しない読み取りヘッドとから構成される加工送り量検出手段であり、加工送り量検出手段56の検出信号はコントローラ40の入力エンターフェイス50に入力される。
60はガイドレール24に沿って配設されたリニアスケール58と第2スライドブロック16に配設された図示しない読み取りヘッドとから構成される割り出し送り量検出手段であり、割り出し送り量検出手段60の検出信号はコントローラ40の入力インターフェイス50に入力される。
撮像手段38で撮像した画像信号もコントローラ40の入力インターフェイス50に入力される。一方、コントローラ40の出力インターフェイス52からはパルスモータ10、パルスモータ20、レーザービーム照射手段34等に制御信号が出力される。
図2に示すように、レーザー加工装置2の加工対象であるLEDウエーハ等の光デバイスウエーハWの表面においては、第1のストリートS1と第2のストリートS2とが直交して形成されており、第1のストリートS1と第2のストリートS2とによって区画された領域に多数の光デバイスDが形成されている。
光デバイスウエーハWは、サファイア基板の上述したように区画されたそれぞれの領域に窒化ガリウム系化合物半導体等から形成された発光ダイオード(LED)等の光デバイスが積層されて構成されている。
ウエーハWは粘着テープであるダイシングテープTに貼着され、ダイシングテープTの外周部は環状フレームFに貼着されている。これにより、ウエーハWはダイシングテープTを介して環状フレームFに支持された状態となり、図1に示すクランパ30により環状フレームFをクランプすることによりチャックテーブル28上に支持固定される。
次に、図3乃至図6を参照して、本発明第1実施形態のレーザー加工装置の光学系について説明する。加工用レーザー発振器62は、被加工物であるウエーハWに対して透過性を有する波長の加工用パルスレーザービームを発振する。
加工用レーザー発振器62としては、例えば波長が1064nmである加工用パルスレーザービームを発振するYVO4パルスレーザー発振器或いはYAGパルスレーザー発振器を用いることができる。
加工用レーザー発振器62から発振された加工用パルスレーザービームLB1はミラー64で反射されてダイクロイックミラー66を透過する。ダイクロイックミラー66を透過した加工用パルスレーザービームは集光レンズ(対物レンズ)68に垂直に(集光レンズ68の光軸に平行に)入射し、集光レンズ68によりウエーハWの内部に集光点を合わせて照射され、ウエーハWの内部にストリートに沿って変質層を連続的に形成する。
一方、センシング用レーザー発振器70は例えばHe−Neレーザーから構成され、例えば波長633m、出力10mW、ビーム径1.0mmのレーザービームを発振する。
センシング用レーザー発振器70から発振されたセンシング用レーザービームLB2は、その一部がハーフミラー72を透過し、ダイクロイックミラー66で反射されて集光レンズ68に入射する。該ダイクロイックミラー66は例えばピエゾ素子等から構成されるミラー回転手段74により紙面に垂直な回転軸周りに回転可能に配設されている。
図3においては、ダイクロイックミラー66は反時計回り方向に回転されて、ダイクロイックミラー66の反射面がセンシング用レーザービームの光路73に対して45度からマイナス0.14度傾くように配設されている。
これにより、例えば焦点距離が200mmの集光レンズ68を使用してダイクロイックミラー66から集光レンズ68までの距離と集光レンズ68からウエーハWまでの距離が概略等しい場合、加工用レーザービームが照射される箇所より0.5mm先に、即ち加工方向進行側にセンシング用レーザービームを照射することができる。矢印Aは加工方向を示している。
ウエーハWの表面で反射されたセンシング用反射ビーム(反射光)は、集光レンズ68を透過してダイクロイックミラー66で反射され、その一部がハーフミラー72で反射され、更にミラー76で反射されて高さ位置検出部78に入射される。
即ち、ミラー76で反射されたセンシング用反射ビームは、ピンホールマスク80のピンホール80aを通過してビームスプリッタ82に入射され、ビームスプリッタ82により第1の光路83aと第2の光路83bに分割される。
第1の光路83aに分割されたセンシング用反射ビームは集光レンズ84によって100%集光され、第1の受光素子86に受光される。第1の受光素子86は、受光した光量に対応した電圧信号をコントローラ40に出力する。
一方、第2の光路83bに分割されたセンシング用反射ビームは、受光領域規制手段88のシリンドリカルレンズ90によって一次元に集光され、一次元マスク92によって所定の単位長さに規制されて第2の受光素子94に受光される。第2の受光素子94は、受光した光量に対応した電圧信号をコントローラ40に出力する。
ここで、第1の受光素子86と第2の受光素子94によって受光される反射光の受光量の関係について説明する。第1の受光素子86で受光されるセンシング用反射光は、集光レンズ84によって100%集光されるので受光量は一定であり、第1の受光素子86から出力される電圧値(V値)は一定(例えば10V)となる。
一方、第2の受光素子94によって受光されるセンシング用反射光は、シリンドリカルレンズ90によって一次元に集光された後、一次元マスク92によって所定の単位長さに規制されて第2の受光素子94に受光される。
従って、図5に示すようにセンシング用レーザービームLB2がウエーハWの上面に照射される際に、集光器36の集光レンズ68からウエーハWの上面までの距離、即ちウエーハWの高さ位置(厚み)によって第2の受光素子94の受光量は変化する。従って、第2の受光素子94から出力される電圧値(V2)は、センシング用レーザービームLB2が照射されるウエーハWの上面高さ位置によって変化する。
例えば、図5(A)に示すように、ウエーハWの高さ位置が高く(ウエーハWの厚みが厚く)集光レンズ68からウエーハWの上面までの距離Hが小さい場合には、センシング用レーザービームLB2はウエーハWの上面に照射される小さなスポットS1で反射する。
この反射光は上述したようにビームスプリッタ82により第1の光路83aと第2の光路83bに分割されるが、第1の光路83aに分割されたスポットS1の反射光は集光レンズ84によって100%集光されるので、反射光の全ての光量が第1の受光素子86に受光される。
一方、ビームスプリッタ82によって第2の光路83bに分割されたスポットS1の反射光は、シリンドリカルレンズ90によって一次元に集光されるので断面が略長方形となる。
このようにして断面が略長方形に絞られた反射光は、一次元マスク92によって所定の単位長さに規制されるので、第2の光路83bに分割された反射光の一部が第2の受光素子94によって受光されることになる。従って、第2の受光素子94に受光される反射光の光量は、第1の受光素子86に受光される光量より少なくなる。
次に、図5(B)に示すように、ウエーハWの高さ位置が低く(ウエーハWの厚みが薄く)、集光レンズ68からウエーハWの上面までの距離Hが大きい場合には、センシング用レーザービームLB2はウエーハWの上面に照射されるスポットS2で反射する。このスポットS2は図5(A)のスポットS1より大きい。
スポットS2の反射光はビームスプリッタ82により第1の光路83aと第2の光路83bに分割されるが、第1の光路83aに分割されたスポットS2の反射光は集光レンズ84によって100%集光されるので、反射光の全ての光量が第1の受光素子86に受光される。
一方、ビームスプリッタ82により第2の光路83bに分割されたスポットS2の反射光は、シリンドリカルレンズ90によって一次元に集光されるので断面が略長方形となる。この略長方形の長辺の長さは、反射光のスポットS2がスポットS1より大きいので、スポットS1の場合より長くなる。
このようにして断面が略長方形に集光された反射光は、一次元マスク92によって所定の長さに区切られ、一部が第2の受光素子94によって受光される。従って、第2の受光素子94によって受光される光量は、図5(A)に示す場合より少なくなる。
このように第2の受光素子94に受光される反射光の光量は、集光レンズ68からウエーハWの上面までの距離Hが小さい程、即ちウエーハWの高さ位置が高い(ウエーハWの厚みが厚い)程多く、集光レンズ68からウエーハWの上面までの距離Hが大きい程、即ちウエーハWの高さ位置が低い(ウエーハWの厚みが薄い)程少なくなる。
ここで、第1の受光素子86から出力される電圧値V1と第2の受光素子94から出力される電圧値V2との比と、集光レンズ68からウエーハWの上面までの距離H、即ちウエーハWの高さ位置との関係について、図6に示すマップを参照して説明する。
尚、図6において横軸は集光レンズ68からウエーハWの上面までの距離Hであり、縦軸は第1の受光素子86から出力される電圧値V1と第2の受光素子94から出力される電圧値V2との比(V1/V2)を示している。
図6に示す例においては、集光レンズ68からウエーハWの上面までの距離Hが30.0mmの場合、電圧値の比(V1/V2)は1であり、距離Hが30.6mmの場合、電圧値の比(V1/V2)は10に設定されている。
従って、第1の受光素子86から出力される電圧値V1と第2の受光素子94から出力される電圧値V2との比(V1/V2)を求め、この電圧値の比(V1/V2)を図6に示すマップに照合することにより、集光レンズ68からウエーハWの上面までの距離Hを求めることができる。尚、図6に示すマップは、コントローラ40のROM44に格納されている。
次に、図4を参照すると、加工方向が矢印B方向の場合の加工用レーザービームLB1に対するセンシング用レーザービームLB2の位置関係が示されている。この場合には、ミラー回転手段74によりダイクロイックミラー66を時計回り方向に僅かばかり回転する。
即ち、加工用レーザービームLB1より0.5mm先にセンシング用レーザービームLB2を照射する場合には、ダイクロイックミラー66の反射面をセンシング用レーザービームLB2の光路73に対して45度から+0.14度傾けるようにダイクロイックミラー66を回転する。
図4に示した場合のセンシング用レーザービームLB2の反射光に基づくウエーハWの高さ位置の検出は、図3を参照して説明した高さ位置の検出と同様であるのでその説明を省略する。
図7を参照すると、本発明第2実施形態のレーザー加工装置の光学系が示されている。上述した第1実施形態と実質上同一構成部分については同一符号を付して説明する。本実施形態では、2個のセンシング用レーザー発振器70a,70bを使用する。
加工用レーザー発振器62から発振された例えば波長1064nmの加工用レーザービームLB1は、ミラー64で反射されて集光レンズ68に垂直に入射し、集光レンズ68でウエーハWの内部に集光点を合わせてウエーハWに照射される。
一方、センシング用レーザー発振器70aから発振された波長633nmのセンシング用レーザービームLB2aは、その一部がハーフミラー96aで反射されて集光レンズ68によりウエーハWの表面に集光される。
センシング用レーザー発振器70bから発振された波長633nmのセンシング用レーザービームLB2bは、その一部がハーフミラー96bで反射されて集光レンズ68の手前側で加工用レーザービームLB1及びセンシング用レーザービームLB2aと一点で交差し、集光レンズ68によりウエーハWの表面に集光される。
センシング用レーザービームLB2aの反射光は、集光レンズ68を介してハーフミラー96aに入射され、その一部がハーフミラー96aで反射されて高さ位置検出部78aのピンホールマスク80のピンホール80aを通過する。
センシング用レーザービームLB2bの反射光は、集光レンズ68を介してハーフミラー96bに入射され、その一部がハーフミラー96bで反射されて高さ位置検出部78bのピンホールマスク80のピンホール80aを通過する。ピンホール80aを通過した後の反射光の光路は、図3及び図4に示した場合と同様であるのでその説明を省略する。
本実施形態では、加工方法は矢印Cで示す両方向であり、加工方向が右方向の場合には、センシング用レーザー発振器70aを駆動し、左方向の場合にはセンシング用レーザー発振器70bを駆動する。
上述した各実施形態では、本発明の高さ位置検出装置を半導体ウエーハWに適用した例について説明したが、本発明のワーク(被加工物)はこれに限定されるものではなく、チップ実装用としてウエーハの裏面に設けられるDAF(ダイ・アタッチ・フィルム)等の粘着部材、或いは半導体製品のパッケージ、セラミック、ガラス系或いはシリコン系の基板、更には、ミクロンオーダーの精度が要求される各種加工材料に適用可能である。
更に、ワークの内部に集光点を合わせてレーザーで加工する場合には、開口数(NA)が高い対物レンズ(集光レンズ)を使用する必要があり、その結果対物レンズとワークとの距離が近くなるので、対物レンズ周りのスペースが一層少なくなるため本発明は特に有効であり、アブレーションと呼ばれる熱蒸散現象により加工する場合には、加工点で発生する加工屑によって加工点の高さ位置を検出することは困難であるため、加工点から離れた位置でワークの高さ位置を検出することが必須となるので、本発明は特に有効である。
本発明の光学系を具備したレーザー加工装置の概略構成図である。 フレームと一体化されたウエーハを示す斜視図である。 本発明第1実施形態のレーザー加工装置の光学系を示す図である。 図3に類似しているが、加工方向が図3の場合と反対方向の場合のレーザー加工装置の光学系を示す図である。 チャックテーブルに保持された厚みが異なるウエーハにレーザービームを照射する状態を示す説明図である。 第1の受光素子から出力される電圧値V1と第2の受光素子から出力される電圧値V2との比(V1/V2)と、集光レンズからウエーハの上面までの距離との関係を示すマップである。 本発明第2実施形態のレーザー加工装置の光学系を示す図である。
符号の説明
2 レーザー加工装置
28 チャックテーブル
34 レーザービーム照射手段
36 集光器
38 撮像手段
40 コントローラ
62 加工用レーザー発振器
66 ダイクロイックミラー
68 集光レンズ
70,70a,70b センシング用レーザー発振器
74 ミラー回転手段
78 高さ位置検出部
80 ピンホールマスク
82 ビームスプリッタ
86 第1の受光素子
88 受光領域規制手段
90 シリンドリカルレンズ
92 一次元マスク
94 第2の受光素子
96a,96b ハーフミラー

Claims (1)

  1. ワークにレーザー加工を施すレーザー加工装置であって、
    ワークを保持する保持手段と、
    該保持手段を加工送り方向に往復移動する加工送り手段と、
    加工用レーザービームを発振する加工用レーザー発振手段を含み、該保持手段に保持されたワークに該加工用レーザービームを照射してワークを加工するレーザー加工手段と、
    検出用レーザービームを発振する検出用レーザー発振手段を含み、ワークの表面に該検出用レーザービームを照射してワークの高さを検出する高さ検出手段と、
    該加工用レーザービーム及び該検出用レーザービームをワークに向かって集光する集光レンズと、を具備し、
    前記高さ検出手段は、該検出用レーザー発振手段から発振された検出用レーザービームを該集光レンズに向かって反射するダイクロイックミラーと、該ダイクロイックミラーを回転するミラー回転手段とを更に含み、
    前記加工用レーザービームは前記集光レンズに対して垂直に入射されるとともに、前記検出用レーザービームは前記集光レンズに対して斜めに入射され、
    往路方向の加工を行う際は、前記加工送り手段で前記保持手段を該往路方向と反対方向に加工送りするとともに、該ミラー回転手段で前記ダイクロイックミラーを第1の方向に回転して、ワーク上における前記加工用レーザービームが到達する箇所より加工進行方向側に往路検出用レーザービームを照射し、
    復路方向の加工を行う際は、前記加工送り手段で前記保持手段を該復路方向と反対方向に加工送りするとともに、該ミラー回転手段で前記ダイクロイックミラーを前記第1の方向と反対の第2の方向に回転して、ワーク上における前記加工用レーザービームが到達する箇所より加工進行方向側に復路検出用レーザービームを照射するようにしたことを特徴とするレーザー加工装置。
JP2008194813A 2008-07-29 2008-07-29 レーザー加工装置 Active JP5242278B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194813A JP5242278B2 (ja) 2008-07-29 2008-07-29 レーザー加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194813A JP5242278B2 (ja) 2008-07-29 2008-07-29 レーザー加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010029906A JP2010029906A (ja) 2010-02-12
JP5242278B2 true JP5242278B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=41735038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008194813A Active JP5242278B2 (ja) 2008-07-29 2008-07-29 レーザー加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5242278B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011196785A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Disco Corp チャックテーブルに保持された被加工物の計測装置およびレーザー加工機
JP2011237348A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Disco Abrasive Syst Ltd チャックテーブルに保持された被加工物の高さ位置計測装置およびレーザー加工機
JP6002391B2 (ja) * 2012-01-20 2016-10-05 パナソニック デバイスSunx株式会社 レーザ加工装置
US11166697B2 (en) 2013-03-29 2021-11-09 Koninklijke Philips N.V. Systems for measuring force and torque on ultrasound probe during imaging through strain measurement
JP6670786B2 (ja) * 2017-03-23 2020-03-25 キオクシア株式会社 ダイシング方法及びレーザー加工装置
JP6907011B2 (ja) * 2017-04-24 2021-07-21 株式会社ディスコ レーザー加工装置、及びレーザー加工方法
JP7132786B2 (ja) * 2018-08-01 2022-09-07 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
JP7270216B2 (ja) * 2019-08-23 2023-05-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ加工装置、レーザ加工方法、および補正データ生成方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53145564A (en) * 1977-05-25 1978-12-18 Nec Home Electronics Ltd Production of semiconductor device
JPS57175093A (en) * 1981-04-20 1982-10-27 Toshiba Corp Laser working device
JPS5916786U (ja) * 1982-07-20 1984-02-01 三洋電機株式会社 自動焦点レ−ザ加工機
JPS59180878U (ja) * 1983-05-20 1984-12-03 三菱電機株式会社 レ−ザ加工装置
JPH11248437A (ja) * 1998-03-02 1999-09-17 Olympus Optical Co Ltd 測定装置
JP2007319882A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Seiko Epson Corp 積層体の製造方法、レーザ加工装置、表示装置、電気光学装置、電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010029906A (ja) 2010-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5117920B2 (ja) レーザー加工装置
JP5248825B2 (ja) チャックテーブルに保持された被加工物の高さ位置検出装置
JP5242278B2 (ja) レーザー加工装置
JP5154838B2 (ja) レーザー加工装置
JP4814187B2 (ja) チャックテーブルに保持された被加工物の高さ位置検出装置
JP4885762B2 (ja) チャックテーブルに保持された被加工物の計測装置およびレーザー加工機
JP5010978B2 (ja) レーザー加工装置
JP4977411B2 (ja) レーザー加工装置
JP4734101B2 (ja) レーザー加工装置
JP5912287B2 (ja) レーザー加工方法およびレーザー加工装置
JP5243098B2 (ja) レーザー加工装置
JP6148075B2 (ja) レーザー加工装置
JP5395411B2 (ja) ウエーハのレーザー加工方法
JP5221254B2 (ja) レーザー加工装置
JP5192213B2 (ja) レーザー加工装置
JP2009145292A (ja) 被加工物のエッジ検出装置およびレーザー加工機
JP2009283753A (ja) ウエーハのレーザー加工方法およびレーザー加工装置
KR20160026715A (ko) 레이저 가공 장치
KR101886357B1 (ko) 레이저 광선의 스폿 형상 검출 방법 및 스폿 형상 검출 장치
JP2009283566A (ja) ウエーハのレーザー加工方法およびレーザー加工装置
JP2017208445A (ja) レーザー加工装置及びレーザー加工方法
JP5420890B2 (ja) チャックテーブルに保持された被加工物の高さ位置計測装置
US20130306605A1 (en) Modified layer forming method
JP5656690B2 (ja) レーザ加工装置
JP5441111B2 (ja) 板状物の加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5242278

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250