JP2006331816A - フラットケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】 配線時や使用時等における断線を防止することができるフラットケーブルを提供すること。
【解決手段】 複数本のケーブル10が並列配置されたフラットケーブル100の前記各ケーブル10のうち少なくとも一部のケーブル長が非等長であるように構成する。例えば、前記各ケーブル10は、ケーブル長が並列中央から並列外側に向かうに従って長くなるように並列配置されている。これにより、フラットケーブルの両端部間部分を結束したときにケーブルに引張力が掛からないように構成することができるので、配線時や使用時等における断線を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数本のケーブル、例えば高速伝送用の極細同軸ケーブルが並列配置されたフラットケーブルに関する。
中心導体を誘電体により覆い、この誘電体の外周を導体から成るシールド層により覆い、更に、このシールド層の外周を外被(ジャケット)により覆って構成される同軸ケーブルは、一般的に知られ、高周波用の伝送線として広く使用されている。近年、該同軸ケーブルの細径化が進み、例えば中心導体の直径が0.1mm以下で、同軸ケーブルの外径が0.35mm程度の極めて細い同軸ケーブルが、携帯用電話機や小型のノート型パソコン等の電子機器に使用されるようになっている。
これらの電子機器では、複数本の同軸ケーブルを用いて例えば液晶表示部を備えた可動部と制御部を備えた本体部とを細い径を有するヒンジを介して電気的に接続する必要があるが、これらの配線・接続は手間が掛かる。そこで、複数本の同軸ケーブルを同一平面に並べ、分離容易な状態に結合して束線化し、その中間部分を複数の小束線に分割するとともにその小束線の両端部分を個々の同軸ケーブルに分割し、1個所に重ねて分離容易な状態に結合したフラットケーブルが提案されている。この種のフラットケーブルを使用すれば、重畳された中間部分を細径のヒンジ内に容易に配線することができるとともに、束線化された両端部分を液晶表示部と制御部の各接続端子に容易に接続することができる(特許文献1参照)。
実開平1−155212号公報
上述した種類のフラットケーブルでは、同一長の複数本のケーブルの両端部分が同一平面上で束線化されているため、中間部分を1個所に重ねたときに、特に両端部分の両外側のケーブルが重畳部分の方向へ強く引っ張られることになる。このため、フラットケーブルの両端部分の両外側において中心導体の断線が発生し易くなる。また、近年、液晶表示部を備えた可動部が制御部を備えた本体部に対して開閉して表示状態をオン・オフするとともに回転して表示方向を変更するような新しい形態の電子機器が登場している。このような電子機器に上記した種類のフラットケーブルを使用した場合、両端部分の両外側のケーブルには重畳部分の方向への引張力が開閉動作や回転動作の度に掛かることになるため、その中心導体の断線の発生率も高まることになる。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、配線時や使用時等における断線を防止することができるフラットケーブルを提供することにある。
上記目的達成のため、本発明のフラットケーブルは、複数本のケーブルが並列配置されたフラットケーブルにおいて、前記各ケーブルのうち少なくとも一部のケーブル長が非等長であることを特徴としている。これにより、フラットケーブルの両端部間部分を結束したときにケーブルに引張力が掛からないように構成することができるので、配線時や使用時等における断線を防止することができる。
また、前記各ケーブルは、ケーブル長が並列中央から並列外側に向かうに従って長くなるように並列配置されていることを特徴としている。これにより、フラットケーブルの両端部間部分を並列中央にてケーブルに引張力を掛けることなく結束させることができる。また、前記各ケーブルは、ケーブル長が一方の並列外側から他方の並列外側に向かうに従って長くなるように並列配置されていることを特徴としている。これにより、フラットケーブルの両端部間部分を一方の並列外側にてケーブルに引張力を掛けることなく結束させることができる。
また、前記各ケーブルのケーブル長は、ケーブル端部間の長さとケーブル端部の幅とケーブル端部間において、ケーブルを結束するヒンジに基づいて決定される所定の範囲内であることを特徴としている。すなわち、前記ケーブル端部間の長さをL、前記ケーブル端部の幅をW、前記ヒンジの長さをm、前記ヒンジの内径をn、前記ヒンジのオフセット量をSとしたとき、前記各ケーブルのケーブル長xは、次式 √(((L-m)/2−S)2+((W-n)/2)2)+√(((L-m)/2+S)2+((W-n)/2)2)+m≦x≦L+W-n の範囲内であることを特徴としている。これにより、ケーブルを容易に構成することができる。また、前記各ケーブルは、少なくとも1つの任意の個所にて1つに結束されることを特徴としている。これにより、例えば液晶表示部を備えた可動部と制御部を備えた本体部とを繋ぐ細い径のヒンジ内を容易に配線することができる。
以下、本発明に係るフラットケーブルの実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明に係るフラットケーブルの第1の実施形態を示す平面図、図2は、そのA−A線断面図である。このフラットケーブル100は、複数本の非等長の同軸ケーブル10が並列されている。すなわち、各同軸ケーブル10は、従来のように等長には形成されておらず、この例では並列中央から並列外側に向かうに従って長くなるように形成されている。
この同軸ケーブル10は、図3の拡大図に示すように、複数本の導体を撚り合わせて作られた中心導体11の周囲に絶縁材料から成る誘電体層12を形成し、この誘電体層12の外周に複数本の導体を横巻きに設けてシールド層13を形成し、更にシールド層13の外周に絶縁材料から成る外被14を形成して構成されている。この同軸ケーブル10は、例えば直径が0.15mm〜0.35mm程度と極めて細い径となっている。誘電体層12及び外被14の材料としては、例えばテトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下、「PFA」という)が用いられる。
そして、図2及び図4から分かるように、各同軸ケーブル10は、両端部分が揃えられ、外皮14を除去して露出したシールド層13において、各端部で2枚の金属製(例えば錫メッキリン青銅)で略板状のグランドバー30に挟持されて固着されている。したがって、このフラットケーブル100の形状は、従来のように矩形帯状とはならず、両端部間部分が並列外側に向かって膨らんだ形状となる。
上記実施形態は、図1及び図4を参照して、さらに詳述すると、同軸ケーブル10を並列中央から並列外側に向かうに従って長くなるように配列し、フラットケーブル100の両端部分を揃え、その両端部分の各同軸ケーブル10において、所定長さの外皮14を取り除き、露出したシールド層13を2枚のグランドバー30で上下から挟み、グランドバー30とシールド層13をハンダ付けなどで堅固に固着したものである。
このような形態にすることによって、同軸ケーブル10間の間隔(以降、ピッチという)が変動することがないように固着できると共に、一括で電気的処理ができるようになる。上記設置したグランドバー30から、さらにフラットケーブル100の外側に向かう端部側では、シールド層13が取り除かれ、次に所定長さの誘電体層12を取り除き、中心導体11を露出することによって、電気信号の送受ができるようになる。上述したように、フラットケーブル100の両端部分の同軸ケーブル10が、そのシールド層13において金属製の板状体であるグランドバー30と一体固着化される構造を有するものを、以下、必要に応じてグランドバータイプと呼ぶ。
なお、本実施形態に係るフラットケーブル100において、グランドバー30によって固定される同軸ケーブル10の本数は、特に制限はない。例えば、携帯用電話機では20本〜50本程度の同軸ケーブルから成るフラットケーブルが使用されているが、ノート型パソコン用ではさらに多数本の同軸ケーブルから成るフラットケーブルが使用されており、何れにも本実施形態に係るフラットケーブル100を適用することができる。
さらに、別の実施形態として、図5に示すように、同軸ケーブル10を並列中央から並列外側に向かうに従って長くなるように配列し、柔軟なラミネートシート50を両端部分の同軸ケーブル10の外皮14に融着固定し、ラミネートシート構造のフラットケーブル70とすることもできる。すなわち、図5のフラットケーブル70のB−B線断面図である図6に示すように、この実施形態は、ラミネートシート50を融着層51側が上を向くように配置し、その上に上述したように同軸ケーブル10を融着固定したものである。
このような形態にすることで、上述したグランドバータイプ同様、各同軸ケーブル10の両端部分において、各同軸ケーブル10のピッチが変動しないよう固着することができる。前述のようなラミネート構造を有するものを、以下、必要に応じてストリームタイプと呼ぶ。なお、図5及び図6に示した例は、片面ラミネートシート構造であるが、もう1枚別のラミネートシート50を用意し、図6で示す同軸ケーブル10の上下から挟んで融着固定する両面ラミネートシート構造とすることもできる。
さらに、ラミネートシート50について述べると、このラミネートシート50は、図6に示すように、ベース層52と融着層51との二層構造となっている。ベース層52は、例えば多孔質ポリテトラフルオロエチレン(以下、「EPTFE」という)を厚さ30μm〜100μmの帯状に加工した極薄のシートである。EPTFEは、原材料のポリテトラフルオロエチレン(以下、「PTFE」という)を延伸加工することにより得ることができ、微細な連続多孔質構造を有するフッ素樹脂である。EPTFEは、耐熱性、耐薬品性、耐候性等に優れた特性を有し、厚さ30μm〜100μmの極薄シートに加工しても耐久性に優れると共に、柔軟性に富み、可撓性が極めて良好である。
融着層51は、ベース層52の同軸ケーブル10を固定する側に形成され、例えばテトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(以下、「FEP」という)から成る厚さ10μm〜50μmの融着層である。FEPから成る融着層51は、熱融着により、PFAから成る同軸ケーブル10の外被14と、EPTFEから成るベース層52とを容易に融着し固定することが可能である。また、熱融着による固定により、融着固定後にラミネートシート50の一部にレーザー加工を施し、その部分を剥離することができる。以上、上記したグランドバータイプあるいはストリームタイプは、フラットケーブルの用途等を勘案し、任意に選択が可能である。
ここで、例えば携帯用電話機の液晶表示部を備えた可動部と制御部を備えた本体部との間には、内径3.0mm〜5.5mm、深さ5.0mm〜20mm程度のヒンジ孔(貫通孔)が形成されたヒンジが使用されており、特に最近では、内径3.0mm〜4.0mm、深さ5.0mm〜20mm程度のヒンジ孔が形成されたヒンジが使用され、更に、内径が2.0mm〜3.0mm程度に小さくなることが予想される。このように小径のヒンジ孔内に上述した構成のフラットケーブル100を挿入・配線化する場合、各同軸ケーブル10の両端部間部分の例えば中央部分を1つに束ねる必要がある。
このときの結束方法としては、ストリームタイプを例とすると、図16に示すように、軸方向に丸め、あるいは図17に示すように、軸方向に折り曲げる方法がある。このような場合でも、各同軸ケーブル10は並列中央から並列外側に向かうに従って長くなっているため、各同軸ケーブル10を結束しても特に両外側の同軸ケーブル10の両端部分にあるラミネートシート50近傍部分には引張力は働かない。したがって、図18に示すように、丸められたフラットケーブル100もしくは折り曲げられたフラットケーブル100をヒンジ80に形成されたヒンジ孔80a(貫通孔)内に通過させても、同軸ケーブル10の断線を防止することができる。
なお、図7に示すように、グランドバータイプのフラットケーブル100の場合も、各同軸ケーブル10を中央部分で結束しても、両端部分にあるグランドバー30近傍部分には引張力は働かない。さらに、グランドバータイプのフラットケーブル100の場合も、ストリームタイプのフラットケーブルと同様に同軸ケーブル10のピッチを保持したままヒンジ80に挿入・配線することができる。
図8は、上記フラットケーブル100の模式図である。上述したように、フラットケーブル100は非等長の同軸ケーブル10で構成されており、図8に示すように、ケーブル端部の幅Wを等分割する位置にヒンジ80が位置するものについて述べると、その非等長ケーブル長xの範囲は、最小非等長ケーブル長をA、最大非等長ケーブル長をBとしたとき、次式(1)で表される。
A≦x≦B・・・(1)
そして、ケーブル端部間の長さをL、ケーブル端部の幅をW、ヒンジの長さをm、ヒンジの内径をn、ケーブル端部間の中央からのヒンジのオフセット量をSとしたとき、最小非等長ケーブル長A、最大非等長ケーブル長Bは次式(2)、(3)で表される。なお、ケーブル端部の幅Wは、同軸ケーブル10の外径を基準に測定した値とする。
A=√(((L-m)/2−S)2+((W-n)/2)2)+√(((L-m)/2+S)2+((W-n)/2)2)+m・・・(2)
B=L+W-n・・・(3)
したがって、非等長ケーブル長xは、次式(4)の範囲内となる。
√(((L-m)/2−S)2+((W-n)/2)2)+√(((L-m)/2+S)2+((W-n)/2)2)+m≦x≦L+W-n・・(4)
ここで、S=0の場合、図9に示すように、ケーブル端部の幅と共にケーブル端部間の長さに対しても等分割する位置にヒンジ80が位置する構成となる。なお、非等長ケーブルの長さの下限値は、ケーブル端部間の長さ、ケーブル端部の幅、ヒンジの長さ、ヒンジの内径及びヒンジのオフセット量を考慮し、ヒンジがケーブル端部間のどの部分に位置しても開閉動作あるいは回転動作などによりケーブルに応力が掛からない長さとすれば良く、また、上限値は、携帯電話機やノート型パソコン等の限られたスペースに組み込む際に、内部の周辺機器に干渉しないよう考慮すると共に、長過ぎによるケーブルの座屈を生じさせない長さとすれば良い。
さらに、上記した式によって表される非等長ケーブル長は、本発明の一つの実施形態に好適に適応するもので、ケーブル端部の幅Wに対して等分割するような位置にヒンジ80が設置されない場合には、前記式に拘束されることなく、その場合に対応して、必要な非等長ケーブル長を得ることができるように構成すれば良い。
さらに述べると、図10から図13は、ケーブル端部間の長さLとケーブル端部の幅W、ヒンジの長さm、ヒンジの内径n、ヒンジのオフセット量Sを変化させたときの上記フラットケーブル100の模式図である。図10は、非等長ケーブル長xが最小である場合のフラットケーブル100の模式図であり、両外側に向かう同軸ケーブル10の両端部分にあるグランドバー30近傍部分は直線状になっているが、同軸ケーブル10には引張力は働かない。図11は、非等長ケーブル長xが最大である場合のフラットケーブル100の模式図であり、両外側に向かう同軸ケーブル10のヒンジ80近傍部分は略L字状になっており、同軸ケーブル10には引張力は働かない。図12は、非等長ケーブル長xが最適である場合のフラットケーブル100の模式図であり、両外側に向かう同軸ケーブル10の両端部分にあるグランドバー30近傍部分は僅かに湾曲しており、同軸ケーブル10には引張力は働かない。また、前記図10、図11、図12は、ヒンジ80のオフセット量Sが0の場合を説明したのに対し、図13は、ヒンジ80がフラットケーブル100のケーブル端部間において、中央部ではなく、オフセットして設置されているが、同軸ケーブル10には引張力は働かない。以上のように、ケーブル端部間の長さLとケーブル端部の幅W、ヒンジの長さm、ヒンジの内径n、ヒンジのオフセット量Sで表される範囲内に非等長ケーブル長xを設定することにより、フラットケーブル100をヒンジ80に形成されたヒンジ孔80a(貫通孔)内に通過させても、同軸ケーブル10の断線を防止することができる。
次に、本発明の実施例について説明する。以下に記す実施例1〜3のフラットケーブル100を用いて、ヒンジ通過試験及び捻回試験を行った。
[実施例1]
直径25μmの銀メッキスズ入り銅合金で成る導体を7本撚った中心導体11の外周に外径が180μmとなるようにPFAから成る誘電体層12を設け、この誘電体層12の外周に直径30μmのスズメッキスズ入り銅合金で成る導体素線を20本横巻きに巻回して外部導体層13としての横巻シールド層を形成し、この外部導体層13の外周に35μm厚のPFAから成る外被14を設け、外径0.31mmとした極細同軸ケーブル10を用意した。
そして、ケーブル端部間の長さLを50.0mm、ケーブル端部の幅Wを16.0mm、ヒンジの長さを5.0mm、ヒンジの内径を4.0mm、ヒンジのオフセット量を0mmとして最小非等長ケーブル長A=√(((L-m)/2−S)2+((W-n)/2)2)+√(((L-m)/2+S)2+((W-n)/2)2)+m=51.6mmと最大非等長ケーブル長B=L+W-n=62.0mmをそれぞれ求めた。その結果、最大となる(最も外側の)非等長ケーブル長xを53.0mmとして40心のそれぞれの外部導体層13を幅0.6mm、厚さ0.08mmの錫メッキリン青銅のグランドバー30で挟み、ハンダ付けにより固定してフラットケーブル100を作成した。
[実施例2]
上記極細同軸ケーブル10と同一のものを用意した。そして、ケーブル端部間の長さLを26.0mm、ケーブル端部の幅Wを16.0mm、ヒンジの長さを5.0mm、ヒンジの内径を4.0mm、ヒンジのオフセット量を0mmとして最小非等長ケーブル長A=√(((L-m)/2−S)2+((W-n)/2)2)+√(((L-m)/2+S)2+((W-n)/2)2)+m=29.2mmと最大非等長ケーブル長B=L+W-n=38.0mmをそれぞれ求めた。その結果、最大となる(最も外側の)非等長ケーブル長xを36.0mmとして40心のそれぞれの外部導体層13を幅0.6mm、厚さ0.08mmの錫メッキリン青銅のグランドバー30で挟み、ハンダ付けにより固定してフラットケーブル100を作成した。
[実施例3]
上記極細同軸ケーブル10と同一のものを用意した。そして、ケーブル端部間の長さLを200.0mm、ケーブル端部の幅Wを40.0mm、ヒンジの長さを5.0mm、ヒンジの内径を4.0mm、ヒンジのオフセット量を0mmとして最小非等長ケーブル長A=√(((L-m)/2−S)2+((W-n)/2)2)+√(((L-m)/2+S)2+((W-n)/2)2)+m=203.3mmと最大非等長ケーブル長B=L+W-n=236.0mmをそれぞれ求めた。その結果、最大となる(最も外側の)非等長ケーブル長xを206.0mmとして40心のそれぞれの外部導体層13を幅0.6mm、厚さ0.08mmの錫メッキリン青銅のグランドバー30で挟み、ハンダ付けにより固定してフラットケーブル100を作成した。
上記各フラットケーブル100のいずれも、内径4.0mm、深さ5.0mmの貫通孔を有するヒンジを通過させて行った捻回試験において、従来要求されていた捻回数の50万回の捻回数を掛けても断線しなかった。
図14及び図15は、本発明に係るフラットケーブルのさらに他の実施形態を図1及び図7に対応させて示す平面図であり、同一構成個所は同一番号を付して詳細な説明を省略する。このフラットケーブル200は、複数本の非等長の同軸ケーブル10が並列されている。すなわち、各同軸ケーブル10は、図14に示すように、従来のように等長には形成されておらず、この例では一方の並列外側(図示右側)から他方の並列外側(図示左側)に向かうに従って長くなるように形成されている。そして、各同軸ケーブル10は、両端部分が揃えられ、露出したシールド層13において各端部で2枚のグランドバー30に挟持されて固定されている。したがって、このフラットケーブル200の形状は、従来のように矩形帯状とはならず、両端部間部分が他方の並列外側(図示左側)に向かって膨らんだ形状となる。
このフラットケーブル200の同軸ケーブル10及びグランドバー30は、図1に示すフラットケーブル100の同軸ケーブル10及びグランドバー30と同様に構成されている。また、フラットケーブル200は、図7に示すフラットケーブル100と同様に、図15に示すように、ヒンジ80に形成されたヒンジ孔80a(貫通孔)内に通過させても、同軸ケーブル10の断線を防止することができる。ただし、結束部分は、図1に示すフラットケーブル100のように並列中央には形成されず、一方の並列外側(図示右側)に形成されることになる。このため、例えば電子機器の液晶表示部を備えた可動部と制御部を備えた本体部を繋ぐヒンジが電子機器の側面側に設けられている場合に、スペースや作業性等に関して効果的に配線することができる。
なお、上述した実施形態では、フラットケーブル100、200の結束部分は、ケーブル端部間の中央に1個所形成するようにしたが、これに限定されるものではなく、任意の部分に任意の数を形成するようにしても良い。
以上のように本実施形態のフラットケーブルによれば、複数本の同軸ケーブル10のうち少なくとも一部のケーブル長が非等長であるので、フラットケーブル100、200の両端部間部分を結束したときに同軸ケーブル10に引張力が掛からないように構成することができ、配線時や使用時等における断線を防止することができる。また、複数本の同軸ケーブル10は、ケーブル長が並列中央から並列外側に向かうに従って長くなるように並列配置されているので、フラットケーブル100の両端部間部分を並列中央にてケーブルに引張力を掛けることなく結束させることができる。また、複数本の同軸ケーブル10は、ケーブル長が一方の並列外側から他方の並列外側に向かうに従って長くなるように並列配置されているので、フラットケーブル200の両端部間部分を一方の並列外側にてケーブルに引張力を掛けることなく結束させることができる。
また、複数本の同軸ケーブル10のケーブル長は、ケーブル端部間の長さとケーブル端部の幅、ヒンジの長さ、ヒンジの内径、ヒンジのオフセット量に基づいて決定される所定の範囲内であるので、フラットケーブル100、200を容易に構成することができる。また、複数本の同軸ケーブル10は、少なくとも1つの任意の個所にて1つに結束されるので、例えば液晶表示部を備えた可動部と制御部を備えた本体部とを繋ぐ細い径のヒンジ内を容易に挿入・配線することができる。
なお、本発明の範囲は上述した実施形態や実施例に限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に反しない限り、他の様々な実施形態に適用可能である。また、本発明に係るフラットケーブルに端末加工を行って、フラットケーブルの用途・機能を更に向上させることも可能である。
本発明に係るフラットケーブルは、携帯電話機やパソコン等の電子機器で使用される他、自動車等の分野においても適用が可能である。
本発明に係るフラットケーブルの第1の実施形態を示す平面図である。 図1のフラットケーブルのA−A線断面図である。 図1のフラットケーブルに使用される同軸ケーブルの断面図である。 図1の端部部分概略側面図である。 本発明に係るフラットケーブルの別の実施形態を示す平面図である。 図5のフラットケーブルのB−B線断面図である。 図1のフラットケーブルをヒンジに通した状態を示す平面図である。 図1のフラットケーブルの模式図である。 図8において、S=0のときのフラットケーブルの模式図である。 図1のフラットケーブルにおいて、主にケーブル端部間の長さとケーブル端部の幅を変化させたときの模式図である。 図1のフラットケーブルにおいて、主にケーブル端部間の長さとケーブル端部の幅を変化させたときの模式図である。 図1のフラットケーブルにおいて、主にケーブル端部間の長さとケーブル端部の幅を変化させたときの模式図である。 図1のフラットケーブルにおいて、ヒンジのオフセットがあるときに、主にケーブル端部間の長さとケーブル端部の幅を変化させたときの模式図である。 本発明に係るフラットケーブルのさらに他の実施形態を示す平面図である。 図14のフラットケーブルをヒンジに通した状態を示す平面図である。 図5のフラットケーブルを丸めた状態を示す断面図である。 図5のフラットケーブルを折り曲げた状態を示す断面図である。 図5のフラットケーブルをヒンジに通した状態を示す平面図である。
符号の説明
10 同軸ケーブル、11 中心導体、12 誘電体層、13 シールド層、14 外被、30 グランドバー、50 ラミネートシート、51 融着層、52 ベース層、80 ヒンジ、70、100、200 フラットケーブル

Claims (6)

  1. 複数本のケーブルが並列配置されたフラットケーブルにおいて、
    前記各ケーブルのうち少なくとも一部のケーブル長が非等長であることを特徴とするフラットケーブル。
  2. 前記各ケーブルは、ケーブル長が並列中央から並列外側に向かうに従って長くなるように並列配置されていることを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブル。
  3. 前記各ケーブルは、ケーブル長が一方の並列外側から他方の並列外側に向かうに従って長くなるように並列配置されていることを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブル。
  4. 前記各ケーブルのケーブル長は、ケーブル端部間の長さとケーブル端部の幅及びケーブル端部間において、ケーブルを結束するヒンジに基づいて決定される所定の範囲内であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のフラットケーブル。
  5. 前記ケーブル端部間の長さをL、前記ケーブル端部の幅をW、前記ヒンジの長さをm、前記ヒンジの内径をn、前記ヒンジのオフセット量をSとしたとき、前記各ケーブルのケーブル長xは、次式の範囲内であることを特徴とする請求項4に記載のフラットケーブル。
    √(((L-m)/2−S)2+((W-n)/2)2)+√(((L-m)/2+S)2+((W-n)/2)2)+m≦x≦L+W-n
  6. 前記各ケーブルは、少なくとも1つの任意の個所にて1つに結束されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のフラットケーブル。
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