JP2006331612A - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006331612A
JP2006331612A JP2005342150A JP2005342150A JP2006331612A JP 2006331612 A JP2006331612 A JP 2006331612A JP 2005342150 A JP2005342150 A JP 2005342150A JP 2005342150 A JP2005342150 A JP 2005342150A JP 2006331612 A JP2006331612 A JP 2006331612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
magnetic pole
upper yoke
magnetic
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005342150A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Sasaki
佐々木 芳高
Hiroyuki Ito
浩幸 伊藤
Takehiro Kamikama
上釜 健宏
Tatsuji Shimizu
達司 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAE Magnetics HK Ltd
Headway Technologies Inc
Original Assignee
SAE Magnetics HK Ltd
Headway Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAE Magnetics HK Ltd, Headway Technologies Inc filed Critical SAE Magnetics HK Ltd
Publication of JP2006331612A publication Critical patent/JP2006331612A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/3116Shaping of layers, poles or gaps for improving the form of the electrical signal transduced, e.g. for shielding, contour effect, equalizing, side flux fringing, cross talk reduction between heads or between heads and information tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/1278Structure or manufacture of heads, e.g. inductive specially adapted for magnetisations perpendicular to the surface of the record carrier

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

【課題】オーバーライト特性の良好な垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドを提供すること。
【解決手段】薄膜磁気ヘッドは磁気ディスクに対向する媒体対向面(ABS)の側に磁極端部210を有する主磁極膜211と、媒体対向面の側において、記録ギャップ膜241を形成するようにして磁極端部210に対向するライトシールド膜222と、少なくともライトシールド膜222の一部の周りに巻回された薄膜コイル231とが積層された構成を有している。また、薄膜磁気ヘッドは主磁極膜211における記録ギャップ膜241よりもABSから離れた部分よりも大きい上部ヨーク磁極膜212を有し、この上部ヨーク磁極膜212が主磁極膜211の薄膜コイル231に近い側に接合されている。上部ヨーク磁極膜212において、ABSの側の端部が、主磁極膜211を基準にした膜厚の増大に追従して、ABSから離れる方向に後退している。
【選択図】図3

Description

本発明は、垂直記録方式で磁気記録動作を行う薄膜磁気ヘッド及びその製造方法並びに磁気ヘッド装置および磁気ディスク装置に関する。
近年、磁気ディスク装置の面記録密度が著しく向上している。特に最近では磁気ディスク装置の面記録密度は、160〜200ギガバイト/プラッタに達し、更にそれを超える勢いである。これに伴い、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められている。
薄膜磁気ヘッドは、記録方式により大別すると、情報を、磁気ディスクの記録面内(長手)方向に記録する長手記録方式と、記録面の垂直方向に記録する垂直記録方式とに分けることができる。このうち、垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドは長手記録方式に比べて格段に高い記録密度を実現できる上に、記録済の磁気ディスクが熱揺らぎの影響を受けにくいので、長手記録方式よりも有望視されている。従来の垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドは、例えば、特許文献1〜4等に開示されている。
ところで、垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドは磁気ディスクの内周や外周の領域にデータを記録するときに、データを記録するトラックに対して、磁気ディスクに対向する媒体対向面(エアベアリング面、ABSともいう)の側に配置された磁極端部がある角度での傾き(Skew Angle)を生じる。
垂直記録方式の磁気ヘッド(perpendicular magnetic recording head:以下「PMR」という)で書き込み能力が高い場合は、このSkew Angleが生じることによって、隣接するトラック同士の間に余分なデータを記録してしまう、いわゆる書きにじみと呼ばれる問題を生じることがある。この書きにじみが生じると、サーボ信号の検出や、再生波形のS/N比に悪影響を及ぼす。そこで、従来のPMRは、主磁極膜におけるABS側の磁極端部を一方向に向って漸次幅の狭まるべベル形状にしている(特許文献5、6参照)。
磁極端部をべベル形状にしたPMRとしては、下部ヨーク膜と、べベル形状の磁極端部を有する主磁極膜と、ABSの側で記録ギャップ膜を挟んで、主磁極膜と対向するライトシールド(Write shield)層とを備えたものが知られている。この種のPMRでも、記録密度を向上させるため、トラック幅をより狭くしたものが求められている。しかも、オーバーライト特性が良好で、磁気ディスクに記録されているデータに別のデータを上書きしてしまうことがないようにするのが望ましい。そのためには、下部ヨーク膜がABSにできるだけ近づいた構造にするのが望ましい。
しかしながら、この種のPMRでは、下部ヨーク膜の次に主磁極膜が形成されるため、磁極端部をべベル形状にして主磁極膜を形成するときに、下部ヨーク膜が影響を受けてネックハイト(neck height)が現れ、トラック幅に対応した幅の狭い部分がネックハイトの分だけ長くなり、設計した長さからずれる(shift)おそれがあった。
このネックハイトのシフトによる影響を避けるためには、下部ヨーク膜をABSから離して形成しなければならず、ABSに近い箇所の磁気量(磁気ボリュームともいう)を大きくすることが困難であった。このため、従来のPMRでは、オーバーライト特性を良好にすることが難しいという問題があった。
米国特許第6,504,675号明細書 米国特許第4,656,546号明細書 米国特許第4,672,493号明細書 特開2004-94997号公報 特開2003-242607号公報 特開2003-203311号公報
本発明の課題は、オーバーライト特性を良好にすることが可能な構造を備えた垂直記録方式の薄膜磁気ヘッド及びその製造方法並びに磁気ヘッド装置及び磁気ディスク装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、主磁極膜と、ライトシールド膜と、上部ヨーク磁極膜と、薄膜コイルとを含む。前記主磁極膜は、磁気ディスクと対向すべき媒体対向面(ABS)の側に磁極端部を有している。前記ライトシールド膜は、前記ABSの側において、記録ギャップ膜を形成するようにして前記磁極端部に対向している。前記上部ヨーク磁極膜は、前記主磁極膜の前記ライトシールド膜に近い側に接合され、前記ABSの側の端部が、前記主磁極膜を基準にした膜厚の増大に追従して、前記ABSから離れる方向に後退している。前記薄膜コイルは、前記主磁極膜、前記ライトシールド膜及び上部ヨーク磁極膜を通る磁束を供給する。
上述したように、本発明に係る薄膜磁気ヘッドでは、上部ヨーク磁極膜は、主磁極膜のライトシールド膜に近い側に接合されている。つまり、ヨーク磁極膜は主磁極膜の上側に接合されており、ライトシールド膜から遠い主磁極膜の下側に接合されていた従来の構造とは異なる。上記構造によれば、薄膜磁気ヘッドは、ABSの近くに磁気量の多い上部ヨーク磁極膜を配置することができ、ABSの近くにおける磁気量を多くすることができる。よって、オーバーライト特性の良好な薄膜磁気ヘッドを得ることができる。
本発明のもう1つの重要な点は、上部ヨーク磁極膜において、ABSの側の端部が、前記主磁極膜を基準にした膜厚の増大に追従して、ABSから離れる方向に後退していることである。この構造によれば、上部ヨーク磁極膜の端部と、ライトシールド膜との間の距離が、ABSから離れるに従って拡大されるから、上部ヨーク磁極膜の端部から漏洩する磁束によって、主磁極の磁極端と対向するライトシールド膜のシールド端部が磁気飽和を起こすのを回避することができる。
しかも、主磁極膜の磁極端と対向するライトシールド膜のシールド端部が磁気飽和を起こすのを回避することができるから、上部ヨーク磁極膜の端部を、更にABSに近づけ、オーバライト特性を更に改善できる。
上部ヨーク磁極膜において、ABSの側の端部を、主磁極膜を基準にした膜厚の増大に追従して、ABSから離れる方向に後退させる具体的構成の一例は、上部ヨーク磁極膜の端部を傾斜面とすることである。この構造は、上部ヨーク磁極膜が、1層の場合でも適用できるし、複数層の場合でも適用できる。
上部ヨーク磁極膜が複数層である場合は、各層の上部ヨーク磁極膜の端部を、順次にABSから離れる方向に後退させることができる。
さらに、薄膜磁気ヘッドは、主磁極膜と、上部ヨーク磁極膜とが互いに飽和磁束密度の異なる磁性材を用いて形成され、上部ヨーク磁極膜の飽和磁束密度よりも、主磁極膜の飽和磁束密度が高く設定されているようにするとよい。こうすると、磁極端部の飽和磁束密度を高く設定でき、磁極端部におけるトラック幅を狭めても、磁束の飽和を生じ難くすることができる。
また、主磁極膜に接し、Ta,W,Mo,TiW,TiN,Cr,NiCr,Mo,Ru,SiN等からなる高引張力膜を更に有することが好ましい。この高引張力膜によって、書き込み終了後における主磁極膜の残貿磁化の方向をABSに沿った方向に保つことができる。そして、シールド端部と、主磁極膜とが互いに飽和磁束密度の異なる磁性材を用いて形成され、主磁極膜の飽和磁束密度よりも、シールド端部の飽和磁束密度が低く設定されていることが好ましい。
本発明は、更に、上述した薄膜磁気ヘッドを用いた磁気ヘッド装置、磁気ディスク装置、及び、薄膜磁気ヘッドの製造方法を開示する。
以上のべたように、本発明によれば、オーバーライト特性を良好にすることが可能な構造を備えた垂直記録方式の薄膜磁気ヘッド及びその製造方法並びに磁気ヘッド装置及び磁気ディスク装置を提供することができる。
本発明は、詳細な説明及び添付図面から十分に理解される。図面は単なる例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
1.薄膜磁気ヘッド
<薄膜磁気ヘッドの実施例1>
図1、図2を参照すると、本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、スライダ5と、記録ヘッド2と、読取素子3とを含む。スライダ5は、例えば、Al2O3-TiC等でなるセラミック構造体である。スライダ5は、ABSに浮上特性制御用の幾何学的形状を有している。そのような幾何学的形状の代表例として、図示では、ABS側の基底面50に、第1の段部51、第2の段部52、第3の段部53、第4の段部54、及び、第5の段部55を備える例を示してある。基底面50は、矢印F1で示す空気の流れ方向に対する負圧発生部となり、第2の段部52及び第3の段部53は、第1の段部51から立ち上がるステップ状の空気軸受けを構成する。第2の段部52及び第3の段部53の表面は、ABSとなる。第4の段部54は、基底面50からステップ状に立ち上がり、第5の段部55は第4の段部54からステップ状に立ちあがっている。電磁変換素子2、3は第5の段部55に設けられている。
電磁変換素子2、3は、記録ヘッド2と、読取素子3とを含む。記録ヘッド2及び読取素子3は、空気の流れ方向F1で見て、空気流出端(トレーリング.エッジ)の側に備えられている。
次に、図3A、図3Bを参照するに、スライダ5の端面上に、第1のシールド膜31、絶縁膜32、第2のシールド膜33及び絶縁膜34が、順次に形成されており、絶縁膜32の内部に、読取素子3が形成されている。読取素子3は、GMR(Giant Magnetoresistive)素子、又は、強磁性トンネル接合素子によって構成することができる。
記録ヘッド2は、磁気ディスクの磁気記録層を、その記録面に対して垂直方向に磁化してデータを記録する垂直記録用素子である。記録ヘッド2は、主磁極膜211と、上部ヨーク磁極膜212と、ライトシールド膜221と、記録ギャップ膜241と、薄膜コイル231と、更に、バックギャップ部216とを有している。「下部」及び「上部」という表現は、図を参照する限りの表現であって、上下関係が、逆転する場合もありえる。
主磁極膜211、上部ヨーク磁極膜212、ライトシールド膜221、及び、記録ギャップ膜241の構成及び相対的関係は、図4乃至図6Aに示されている。これらの図を参照すると、主磁極膜211は、ABS側に磁極端部210を有している。主磁極膜211は、データの記録密度を高くするため、磁極端部210における横幅W1を狭めた狭トラック幅構造になっているが、狭トラック幅構造にしても、磁束の飽和が起きないように、上部ヨーク磁極膜212よりも、飽和磁束密度の高い磁性材(Hi-Bs材)が用いられている。
磁極端部210はABSの側に配置され、トラック幅を規定する一定の幅を備えたトラック幅規定部を有している。磁極端部210は、、薄膜コイル231に近い方の横幅がW1で、薄膜コイル231から離れた方の横幅がW2であり、横幅が薄膜コイル231から離れるにしたがい漸次狭まるべベル形状になっている。即ち、(W1>W2)であり、横幅W1がトラック幅になる。そして、磁極端部210の奥行き(ABSからの距離)がスロートハイトTH1に対応するようになっている。
主磁極膜211のうち、磁極端部210の後方に連なるヨーク部は、図6Aに図示されているように、記録ギャップ膜241及び磁極端部210よりもABSから離れた箇所に配置されている。このヨーク部はABSから離れるにしたがい漸次幅の広がる可変幅領域12と、幅一定の定幅領域13とを有する。
主磁極膜211のヨーク部のうち、薄膜コイル231に近い側の表面に上部ヨーク磁極膜212が接合されている。図6Aを参照すると、上部ヨーク磁極膜212は、ABSから離れた位置に配置され、横幅がABSから離れるにしたがい漸次広がる可変幅領域21と、横幅が一定の定幅領域22とを有し、その全体が主磁極膜211のヨーク部の大きさよりも大きい面積を有している。上部ヨーク磁極膜212は、主磁極膜211と接する先端縁が、横方向に幅W3だけ飛び出している。
上部ヨーク磁極膜212は、主磁極膜211のヨーク部が内側に納まるようにして、ヨーク部の薄膜コイル231に近い側の表面に接合されている。つまり、上部ヨーク磁極膜212は、その周辺部分が主磁極膜211のヨーク部よりも外側に配置されるようにして、ヨーク部に接合されている。そして、上部ヨーク磁極膜212は、ABSから離れた部分において、ライトシールド膜221が磁気的に連結されており、ライトシールド膜221とともに連結部216を形成している。記録ギャップ膜241は、主磁極膜211と、ライトシールド膜221の第1のライトシールド部222との間に形成されている。
再び、図3A及び図3Bを参照すると、ライトシールド膜221は、第1のライトシールド部222と、第2のライトシールド部223とを有している。第1のライトシールド部222は、ABSにおいて、記録ギャップ膜241を挟んで主磁極膜211の磁極端部210と対向しており、ABSに交差する方向の奥行きにより、スロートハイトTH1が決まるように形成されている。また、第1のライトシールド部222は、上部ヨーク磁極膜212の薄膜コイル231に近い側の端面と互いに同じ高さに形成された端面を有し、この端面に第2のライトシールド部223が接続されている。
薄膜コイル231は、それぞれ絶縁膜271、272、273を介して、上部ヨーク磁極膜212及びライトシールド膜221に対して絶縁された状態で巻回されている。薄膜コイル231は、平面スパイラル状またはヘリカル状の何れの態様をとることができる。
上述したように、本発明に係る薄膜磁気ヘッドでは、上部ヨーク磁極膜212が主磁極膜211における薄膜コイル231に近い側の表面に接合され、主磁極膜211よりも後に形成されるようになっている。そのため、上部ヨーク磁極膜212よりも先に磁極端部210がすでに形成されてしまうので、上部ヨーク磁極膜212が磁極端部210を形成する工程の影響を受けることはなく、形状が変わるようなことはない。したがって、トラック幅を有する幅の狭い部分の長さは磁極端部210によって決まり、設計した長さからずれることなく、想定したとおりの長さに設定できる。よって、上部ヨーク磁極膜212をABSに近づけて形成することができる。
その上、上部ヨーク磁極膜212は大きさが主磁極膜211のヨーク部よりも大きく、磁気ボリュームが大きくなっている。したがって、ABSの近くに磁気量の多い上部ヨーク磁極膜212を配置することができ、ABSの近くにおける磁気量の多くすることができる。よって、オーバーライト特性を良好にすることが可能になる。
更に、上部ヨーク磁極膜212と、第1のライトシールド部222を有し、第1のライトシールド部222がABSにおいて、記録ギャプ膜241を挟んで磁極端部210に対向するように配置されている。この第1のライトシールド部222によって、磁気ディスクからの磁束のターンを吸収することができ、余分の磁気が漏れないようにすることができる。これにより、上部ヨーク磁極膜212をABSに近づけて形成してもオーバーライト特性を良好に保つことができるようになるとともに、ATEを防止することもできる。
図示された薄膜磁気ヘッドは、もう1つの重要な構成として、上部ヨーク磁極膜212において、ABSの側の端部が、主磁極膜211を基準にした膜厚の増大に追従して、ABSから離れる方向に後退している。具体的には、上部ヨーク磁極膜212の端部が傾斜面201となっている。この構造によれば、上部ヨーク磁極膜212の端部と、ライトシールド膜211の一部である第1のライトシールド部222との間の距離が、ABSから離れるに従って、間隔G1から間隔G2に拡大されるから、上部ヨーク磁極膜212の端部から漏洩する磁束によって、ライトシールド膜211の第1のライトシールド部222が磁気飽和を起こすのを回避することができる。
しかも、主磁極膜211の磁極端210と対向するライトシールド部222が磁気飽和を起こすのを回避することができるから、上部ヨーク磁極膜212の端部を、更にABSに近づけ、オーバライト特性を更に改善できる。
上部ヨーク磁極膜212は、主磁極膜211と接する下縁が、第1のライトシールド部222に対して、その間隔G1を保って最も接近する。上部ヨーク磁極膜212の上縁は、第1のライトシールド部222に対して、間隔G1よりも大きな間隔G2を保っている。実施例では、上部ヨーク磁極膜212を単層膜とし、その端部に傾斜面201を設けてある。間隔G1、G2は、アルミナ等の無機絶縁膜242によって埋められている。
更に、第2のライトシールド部223は、図5に図示するように、上部ヨーク磁極膜212の側の端部を、絶縁膜242の面に沿って第1のライトシールド部222よりも少し突出させる。そして、突出端縁を、上部ヨーク磁極膜212、絶縁膜242及び第1のライトシールド部222の作る平坦面に形成された絶縁膜243に沿って、斜め上方に立ち上げ、更に、絶縁膜243の表面に沿って少し延ばし、そこから垂直に立ち上げてある。絶縁膜243は、アルミナ等の無機絶縁材料によって構成され、その表面に、同じく無機絶縁材料でなる絶縁膜271を成膜し、絶縁膜271の表面に薄膜コイル231を形成してある。
更に、データの記録密度を高くするため、磁極端部210における横幅W1を狭めて狭トラック幅構造とし、さらに磁束の飽和が起きないように、主磁極膜211を上部ヨーク磁極膜212よりも、飽和磁束密度の高い磁性材を用いて形成している。この構造によれば、上部ヨーク磁極膜212について、主磁極膜211よりも飽和磁束密度の低い磁性材を用いて磁歪λを小さくできる。
この点について、図6Bを参照して説明する。主磁極膜211は、磁性材の飽和磁束密度が上部ヨーク磁極膜212の飽和磁束密度よりも高いので、磁歪λを小さくすることが難しい。そのため、磁化msの方向がABSに沿った方向に揃えてあっても、主磁極膜211の書き込み終了後における残留磁化mrの向きがABS側を向き、ABSに沿った方向とは異なる方向(異方向)を向いてしまいやすい。
これに対して、本発明では、上述したように、上部ヨーク磁極膜212について、主磁極膜211よりも飽和磁束密度の低い磁性材を用いて磁歪λを小さくできるようにしてあるから、上部ヨーク磁極膜212の書き込み終了後における残留磁化の方向が異方向を向かないようにすることができる。
そして、このような上部ヨーク磁極膜212が、主磁極膜211に接合されているため、図6Bに示すように、主磁極膜211の書き込み終了後における残留磁化mrの方向が上部ヨーク磁極膜212における磁化によって矯正され、異方向を向かないようになっている。
つまり、上部ヨーク磁極膜212を主磁極膜211に接合することによって、書き込み終了後における主磁極膜211の残留磁化mrの方向を上部ヨーク磁極膜212における磁化によって矯正している。そのため、残留磁化mrによる漏れ磁束によって、既に磁気ディスクに書き込まれているデータが消去されるようなことはない。したがって、記録密度を向上させながら、ポールイレージャーの発生を効果的に防止できる。なお、ポールイレージャーとは、最大保磁力(Coercivity)Hcの大きい磁気ディスクにデータを書込みした後、薄膜コイルに記録電流(write current〕を流していないにもかかわらず、漏れ磁束がABSから磁気ディスクに流れて他のデータを消去してしまう現象である。
絶縁膜34と主磁極膜211との間に、主磁極膜211に接するテンシル膜251を有するようにしてもよい。このテンシル膜251は、Ta,W,Mo,TiW,TiN,Cr,NiCr等からなり、200MPa以上の高い引張力を加えて形成された高引張力膜である。テンシル膜251を設けると、主磁極膜211の書き込み終了後における残留磁化mrの方向をABSに沿った方向に保つことができる。よって、薄膜磁気ヘッド302は、ポールイレージャーの発生を効果的に防止することができるようになっている。
図7は、上部ヨーク磁極膜212の別の例を示す平面図である。図において、図6A、図6Bに現れた構成部分と対応する部分については、同一参照符号を付し、重複説明を省略する。この実施例では、上部ヨーク磁極膜212について、ABS側の端部に直線部分23を設け、この部分の磁気ボリュウムを増大させてある。
上記実施例では、上部ヨーク磁極膜212が単層の場合を示したが、上部ヨーク磁極膜212は複数層であってもよい。上部ヨーク磁極膜212が複数層である場合は、各層の上部ヨーク磁極膜の端部を、順次にABSから離れる方向に後退させることができる。次のその例を示す。
<薄膜磁気ヘッドの実施例2>
まず、図8は、第1の上部ヨーク磁極膜212、第2の上部ヨーク磁極膜213、第2のライトシールド部223、及び、第3のライトシールド部224を有する例を示している。第1の上部ヨーク磁極膜212は、ABS側の端部201が、第1のライトシールド部222から間隔G1を隔てて配置されている。第2の上部ヨーク磁極膜213は、ABS側の端部202が第1のライトシールド部222から、間隔G2を隔てて配置されている。第1のライトシールド部222を基準にして、第2のライトシールド部223は、第2の上部磁極膜213の方向に突出量G3だけ突出し、第3のライトシールド部224は突出量G4だけ突出している。
従って、第1の上部ヨーク磁極膜212の端部201と、第1のライトシールド部222、第2のライトシールド部223及び第3のライトシールド部224との間の間隔が、それぞれ、G1、(G1−G3)のように、段階的に変化する。また、第2の上部ヨーク磁極膜213の端部202と、第2のライトシールド部223及び第3のライトシールド部224との間の間隔が、それぞれ、(G2−G3)、(G2−G4)のように、段階的に変化する。この間隔の段階的変化により、第1の上部ヨーク磁極膜212及び第2の上部ヨーク部213の端部201、202から漏洩する磁束によって、第1のライトシールド部222、第2のライトシールド部223及び第3のライトシールド部224が磁気飽和を起こすのを回避することができる。
しかも、磁極端210と対向するライトシールド部222が磁気飽和を起こすのを回避することができるから、上部ヨーク磁極膜212の端部201をABSに近づけ、オーバライト特性を更に改善できる。
<薄膜磁気ヘッドの実施例3>
図9は、第1の上部ヨーク磁極膜212、第2の上部ヨーク磁極膜213、第2のライトシールド部223、第3のライトシールド部224及び第4のライトシールド部225を有する例を示している。第1の上部ヨーク磁極膜212は、ABS側の端部201が、第1のライトシールド部222から間隔G1を隔てて配置されている。第2の上部ヨーク磁極膜213は、ABS側の端部202が第1のライトシールド部222から、間隔G2を隔てて配置されている。第2のライトシールド部223は、第1のライトシールド部222を基準にして、第2の上部磁極膜213の方向に突出量G3だけ突出し、第3のライトシールド部224は突出量G4だけ突出している。従って、第1の上部ヨーク磁極膜212の端部201、及び、第2の上部ヨーク磁極膜213の端部202は、第1のライトシールド部222、第2のライトシールド部223及び第3のライトシールド部224に対する間隔が、G1、(G1−G3)、(G2−G3)、(G2−G4)のように、段階的に変化する。この間隔の段階的変化に加えて、第4のライトシールド部225が、第2の上部ヨーク磁極膜213に対して、絶縁膜271の厚み分を介して、(G5−G2)だけ重なる。このため、第1の上部ヨーク磁極膜212及び第2の上部ヨーク部213の端部201、202から漏洩する磁束によって、第1のライトシールド部222、第2のライトシールド部223、第3のライトシールド部224及び第4のライトシールド部225が磁気飽和を起こすのを回避することができる。
しかも、磁極端210と対向するライトシールド部222が磁気飽和を起こすのを回避することができるから、上部ヨーク磁極膜212の端部201をABSに近づけ、オーバライト特性を改善できる。
<薄膜磁気ヘッドの実施例4>
図10は、第1の上部ヨーク磁極膜212、第2の上部ヨーク磁極膜213及び第2のライトシールド部223を有する例を示している。第1の上部ヨーク磁極膜212は、ABS側の端部201が、第1のライトシールド部222から間隔G1を隔てて配置されている。第2の上部ヨーク磁極膜213は、ABS側の端部202が第1のライトシールド部222から、間隔G2を隔てて配置されている。第2のライトシールド部223は、第1のライトシールド部222を基準にして、第2の上部磁極膜213の方向に突出量G3だけ突出している。
従って、第1の上部ヨーク磁極膜212の端部201、及び、第2の上部ヨーク磁極膜213の端部202は、第1のライトシールド部222及び第2のライトシールド部223に対する間隔が、G1、(G2−G3)のように、段階的に変化する。この間隔の段階的変化に加えて、第2のライトシールド部223が、第2の上部ヨーク磁極膜213に対して、絶縁膜243の厚み分を介して、(G3−G1)だけ重なる。このため、第1の上部ヨーク磁極膜212及び第2の上部ヨーク部213の端部201、202から漏洩する磁束によって、第1のライトシールド部222及び第2のライトシールド部223が磁気飽和を起こすのを回避することができる。
しかも、磁極端210と対向するライトシールド部222が磁気飽和を起こすのを回避することができるから、上部ヨーク磁極膜212の端部201をABSに近づけ、オーバライト特性を改善することができる。
次に、具体的な実施例の幾つかについて、図11〜図14を参照して説明する。これ
らの図において、先に示した図面に現れた部分に相当する部分については、同一の参照符号を付し、重複説明を省略することがある。
<薄膜磁気ヘッドの実施例5>
まず、図11A〜図11Cを参照すると、上部ヨーク磁極膜212が主磁極膜211における薄膜コイル231に近い側の表面に接合され、主磁極膜211よりも後に形成されるようになっている。したがって、トラック幅を有する幅の狭い部分の長さは磁極端部210によって決まり、設計した長さからずれることなく、想定したとおりの長さに設定できる。よって、上部ヨーク磁極膜212をABSに近づけて形成することができる。
その上、上部ヨーク磁極膜212は大きさが主磁極膜211のヨーク部よりも大きく、磁気ボリュームが大きくなっている。したがって、ABSの近くに磁気量の多い上部ヨーク磁極膜212を配置することができ、ABSの近くにおける磁気量の多くすることができる。よって、オーバーライト特性を良好にすることが可能になる。
更に、上部ヨーク磁極膜212と、第1のライトシールド部222を有し、その第1のライトシールド部222がABSにおいて、記録ギャプ膜241を挟んで磁極端部210に対向するように配置されている。この第1のライトシールド部222によって、磁気ディスクからの磁束のターンを吸収することができ、余分の磁気が漏れないようにすることができる。これにより、上部ヨーク磁極膜212をABSに近づけて形成してもオーバーライト特性を良好に保つことができるようになるとともに、ATEを防止することもできる。
第1のライトシールド部222と間隔G1、G2を隔てて向きあう上部ヨーク磁極膜212の端部は、傾斜面201となっている。この構造によれば、上部ヨーク磁極膜212の端部と、第1のライトシールド部222との間の距離が、ABSから離れるに従って、間隔G1から間隔G2に拡大されるから、上部ヨーク磁極膜212の端部から漏洩する磁束によって、ライトシールド膜211の第1のライトシールド部222が磁気飽和を起こすのを回避することができる。
しかも、主磁極膜211の磁極端210と対向するライトシールド部222が磁気飽和を起こすのを回避することができるから、上部ヨーク磁極膜212の端部を、更にABSに近づけ、オーバライト特性を更に改善できる。
記録ギャップ膜241は、主磁極膜211と第1の上部ヨーク膜212との間にあり、ライトシールド膜221が第1の上部ヨーク膜212と接続される位置の手前まで延びている。従って、主磁極膜211と第1の上部ヨーク膜212との2つの磁気回路が構成される。
<薄膜磁気ヘッドの実施例6>
次に、図12A、図12Bの実施例では、絶縁膜34と主磁極膜211との間に、主磁極膜211に接するテンシル膜251を有する。このテンシル膜251は、Ta,W,Mo,TiW,TiN,Cr,NiCr等からなり、200MPa以上の高い引張力を加えて形成された高引張力膜である。テンシル膜251を設けると、主磁極膜211の書き込み終了後における残留磁化mrの方向をABSに沿った方向に保つことができる。よって、薄膜磁気ヘッドは、ポールイレージャーの発生を効果的に防止することができるようになっている。
上部ヨーク磁極膜212が主磁極膜211における薄膜コイル231に近い側の表面に接合され、主磁極膜211よりも後に形成されるようになっていること、及び、第1のライトシールド部222と向きあう上部ヨーク磁極膜212の端部が傾斜面201となっていることは、図11A〜図11Cの実施例と同じであり、従って、図12A、図12Bの実施例の場合も、図11A〜図11Cの実施例で述べた作用効果得られる。
<薄膜磁気ヘッドの実施例7>
図13A、図13Bの実施例は、図11A〜図11Cに図示した実施例を基本とし、記録ギャップ膜241を、上部ヨーク磁極膜212の先端とABSとの間に配置した例を示している。
<薄膜磁気ヘッドの実施例8>
図14A、図14Bの実施例は、図12A、図12Bに図示した実施例を基本とし、記録ギャップ膜241を、上部ヨーク磁極膜212の先端とABSとの間に配置した例を示し、図12A、図12Bの実施例と同様の作用効果を奏する。
2.薄膜磁気ヘッドの製造方法
(1)図1〜図7に図示した薄膜磁気ヘッドの製造方法
次に、図15A、15B〜図20A、20Bを参照し、図1〜図7に含まれる薄膜磁気ヘッドの製造方法について説明する。なお、製造プロセスは、全てウエハの上で実行されるもので、以下に説明する図では、ウエハ上に多数形成される素子のうち、1素子分を抽出して図示してある。
<図15A、15Bの状態に至る工程>
まず、図15A、図15Bに図示する段階では、図3A、図3Bに示す薄膜磁気ヘッドを得る工程において、主磁極膜211を形成するまでの製造プロセスが、既に終了しているものとする。前記製造プロセスについて、その概略を、図3A、図3Bを参照しながら説明すると、例えばアルミニウムオキサイド・チタニウムカーバイド(Al2O3・TiC)よりなるスライダ5の上に、第1のシールド膜31、絶縁膜32、第2のシールド膜33及び絶縁膜34が、順次に形成されており、絶縁膜32の内部に、読取素子3が既に形成されている。
また、絶縁膜34の上には、必要に応じて、テンシル膜251が形成されている。
図15A、図15Bの状態では、上述の製造プロセスを経て形成された絶縁膜34の上に、主磁極膜211を形成した状態を示している。主磁極膜211は、約0.6〜0.8μmの厚さで、飽和磁束密度が2.3T〜2.4Tの高い飽和磁束密度を有するCoFeまたはCoNiFeを磁性材に用いてめっきを行い、ABSの側に磁極端部210を有するように形成する。続いて、めっきを行うために形成した電極膜(図示せず)を除去すると、図15A、図15Bに示すようになる。このとき、めっき層は約0.7μmの厚さで形成する。
<図16A、図16Bの状態に至る工程>
次に、図16A、図16Bに図示するように、全面にアルミナ(Al203)からなる絶縁部342を例えば0.5〜1.0μmの厚さで形成し、主磁極膜211の高さが0.2〜0.25μm程度になるように、その表面を例えば化学機械研摩(以下CMPという)により研摩して、表面の平坦化処理を行う。
ここで、CMPにより研摩した後、またはCMPにより研摩する前に、200〜260℃で、主磁極膜211のうち、少なくとも磁極端部210の表面に対するアニール(annea1)を行うとよい。このアニールを行うことにより、書き込み終了後における磁極端部210の内部の残留磁化の影響を低減することができる。なお、このアニールは、後述する記録ギャップ膜241の形成後に行ってもよい。
続いて、積層体の上面全体を覆うように、記録ギャップ膜241を形成するための被膜を40nm〜50nmの膜厚となるように形成する。この被膜の材料は、アルミナ等の絶縁材料でもよいし、Ru,NiCu,Ta,W,Cr,Al203,Si203等の非磁性金属材料でもよい。そして、ABS側の領域を残し、かつ、主磁極膜211におけるABSから離れた側の部分が露出するように、その被膜を選択的にエッチングする。これにより、記録ギャップ膜241が形成される。
<図17A、図17Bの状態に至る工程>
次に、積層体の全面にめっき法により、飽和磁束密度が1.0〜1.6TのNiFeまたは飽和磁束密度が1.9〜2.lTで、磁歪λ及び最大保持力Hcが小さいCoNiFeを磁性材に用いて、0.3〜1.0μm程度の厚さで上部ヨーク磁極膜212と、第1のライトシールド部222とを同じ工程で一緒に形成する。
上部ヨーク磁極膜212は主磁極膜211の記録ギャップ膜241で被覆されない箇所に接合するように形成し、第1のライトシールド部222は記録ギャッブ層241のABS側に接続するように形成する。また、上部ヨーク磁極膜212と、第1のライトシールド部222とは、後続の工程でそれぞれの端面が互いに同じ高さになるようにして形成される。更に、第1のライトシールド部222は、ABSにおいて記録ギャップ膜241を挟んで磁極端部210と対向するようにして、スロートハイトを決める位置に形成する。
上部ヨーク磁極膜212は、先端部、つまり、第1のライトシールド部222と向き合う端部に傾斜面201が生じるように、例えば、反応性イオンエッチング(以下、RIEと称する)またはイオンビームエッチング(以下、IBEと称するという)によるドライエッチングを施す。
上部ヨーク磁極膜212及び第1のライトシールド部222は、CoNiFeや、NiFeを磁性材に用いてめっき法で形成することができる。また、FeN,FeCoZrO,FeAlN等の磁性材(各磁性材は磁歪λ及び最大保持力Hcが小さく、飽和磁束密度が1.9〜2.0T)を用いてスパッタ法により形成することができる。図17A、図17Bは上述した工程を終了した後の状態を示している。
<図18A、図18Bの状態に至る工程>
次に、積層体の全面にアルミナ(Al203)からなる絶縁膜242を例えば1.0〜1.5μmの厚さで形成する。また、第1のライトシールド部222と上部ヨーク磁極膜212の厚さが0.3〜0.8μm程度になるように、その表面をCMPにより研摩して、表面の平坦化処理を行う。この表面の平坦化処理によって、第1のライトシールド部222と、絶縁膜242と、上部ヨーク磁極膜212とが同じ高さの端面を有するようになる。
続いて、積層体の全面にアルミナ(Al203)からなる絶縁膜271を0.2μm程度の厚さで形成し、第2のライトシールド部223を形成すべき箇所に開口部を設ける。これによって、薄膜コイル231と、上部ヨーク磁極膜212とがショートしないように絶縁するための絶縁膜271が得られる。
さらに続いて、絶縁膜271の上に、導電性材料からなる電極膜(図示せず)及びフォトリゾグラフィにより、フレームを形成した上で、電極膜を用いた電気めっきを行い、Cuよりなるめっき層を形成する。このめっき層およびその下の電極膜が薄膜コイル231になる。薄膜コイル231は、絶縁膜271により、上部ヨーク磁極膜212から電気的に絶縁される。
次に、図示しないが、フォトリゾグラフィによってフレームを形成の上、フレームめっき法によって、第2のライトシールド部223を形成する。第2のライトシールド部223は、第1のライトシールド部222と同じ磁性材を用いる。なお、この第2のライトシールド部223と、薄膜コイル231とは、順序を逆にして形成してもよい。
<図19A、図19Bの状態に至る工程>
さらに、積層体の全面を覆うようにフォトレジストを塗布して、さらにその上に、アルミナ(Al2O3)からなる絶縁膜を形成した後、表面全体をCMPにより研摩して、表面の平坦化処理を行う。この場合、薄膜コイル231と第2のライトシールド部223の厚さを2.0〜2.5μm程度になるように、その表面をCMPにより研摩する。
<図20A、図20Bの状態に至る工程>
さらに続いて、積層体の全面を覆うようにアルミナ(A1203)からなる絶縁膜273を0.2μm程度の厚さで形成したのち、第2のライトシールド部223が形成されている箇所に開口部を設ける。これによって、薄膜コイル231と、第3のライトシールド部224とをショートしないように絶縁するための絶縁膜273が得られる。次に、2〜3μm程度の厚さでライトシールド膜221が形成される。この後、保護膜をスパッタ法によって形成することにより、図1〜図7に図示した薄膜磁気ヘッドが得られる。
(2)図8〜図10に示した磁極構造を持つ薄膜磁気ヘッドの製造方法
次に、図21A、図21B〜図25A、図25Bを参照し、図8〜図10に図示した磁極構造を持つ薄膜磁気ヘッドの製造方法について説明する。図8〜図10に示す実施例の場合、磁極構造の細部は互いに異なるが、第1の上部ヨーク磁極膜212及び第2の上部ヨーク磁極膜213を有する点では共通であり、基本的には、殆ど同じプロセスによって製造できる。
<図21A、図21Bの状態に至る工程>
まず、図21A、図21Bに図示する段階では、図3A、図3Bに示す薄膜磁気ヘッドの完成構造のうち、主磁極膜211を形成するまでの製造プロセスは終了しているものとする。この製造プロセスの概略はすでに説明したので、重複説明は省略する。図21A、図21Bの状態では、上述の製造プロセスを経て形成された絶縁膜34の上に、主磁極膜211を形成した状態を示している。主磁極膜211は、約0.6〜0.8μmの厚さで、飽和磁束密度が2.3T〜2.4Tの高い飽和磁束密度を有するCoFeまたはCoNiFeを磁性材に用いてめっきを行い、ABSの側に磁極端部210を有するように形成する。続いて、めっきを行うために形成した電極膜(図示せず)を除去すると、図21A、図21Bに示すようになる。このとき、めっき層は約0.7μmの厚さで形成する。
<図22A、図22Bの状態に至る工程>
次に、図22A,図22Bに図示するように、全面にアルミナ(Al203)からなる絶縁部342を例えば0.5〜1.0μmの厚さで形成し、主磁極膜211の高さ及び絶縁部342の厚さが0.2〜0.25μm程度になるように、その表面を例えばCMPにより研摩して、表面の平坦化処理を行う。
ここで、CMPにより研摩した後、またはCMPにより研摩する前に、200〜260℃で、主磁極膜211のうち、少なくとも磁極端部210の表面に対するアニール(annea1)を行うとよい。このアニールを行うことにより、書き込み終了後における磁極端部210の内部の残留磁化の影響を低減することができる。なお、このアニールは、後述する記録ギャップ膜241の形成後に行ってもよい。
続いて、積層体の上面全体を覆うように、記録ギャップ膜241を形成するための被膜を40nm〜50nmの膜厚となるように形成する。この被膜の材料は、アルミナ等の絶縁材料でもよいし、Ru,NiCu,Ta,W,Cr,Al203,Si203等の非磁性金属材料でもよい。そして、ABS側の領域を残し、かつ、主磁極膜211におけるABSから離れた側の部分が露出するように(ここで、露出する部分が前述のヨーク部になる)その被膜を選択的にエッチングする。これにより、記録ギャップ膜241が形成される。
<図23A、図23Bの状態に至る工程>
次に、積層体の全面にめっき法により、飽和磁束密度が1.0〜1.6TのNiFeまたは飽和磁束密度が1.9〜2.lTで、磁歪λ及び最大保持力Hcが小さいCoNiFeを磁性材に用いて、0.3〜1.0μm程度の厚さで上部ヨーク磁極膜212と、第1のライトシールド部222とを同じ工程で一緒に形成する。
上部ヨーク磁極膜212は主磁極膜211の記録ギャップ膜241で被覆されない箇所に接合するように形成し、第1のライトシールド部222は記録ギャッブ層241のABS側に接続するように形成する。また、上部ヨーク磁極膜212と、第1のライトシールド部222とは、後続の工程でそれぞれの端面が互いに同じ高さになるようにして形成される。更に、第1のライトシールド部222は、ABSにおいて記録ギャップ膜241を挟んで磁極端部210と対向するようにして、スロートハイトを決める位置に形成する。
<図24A、図24Bの状態に至る工程>
次に、積層体の全面にアルミナ(Al203)からなる絶縁膜242を例えば1.0〜1.5μmの厚さで形成する。また、第1のライトシールド部222と上部ヨーク磁極膜212の厚さが0.3〜0.8μm程度になるように、その表面をCMPにより研摩して、表面の平坦化処理を行う。この表面の平坦化処理によって、第1のライトシールド部222と、絶縁膜242と、上部ヨーク磁極膜212とが同じ高さの端面を有するようになる。
続いて、上述のようにして平坦化された面上に、めっき法により、第2の上部ヨーク磁極膜213と、第2のライトシールド部223とを同じ工程で一緒に形成する。第2の上部ヨーク磁極膜213は、第1の上部ヨーク磁極膜212の先端部から、若干、後退させて、第1の上部ヨーク磁極膜212に接合するように形成し、第2のライトシールド部223は第1のライトシールド部222に接合するように形成する。
次に、積層体の全面にアルミナ(Al203)からなる絶縁膜243を例えば1.0〜1.5μmの厚さで形成した後、第2のライトシールド部223と、絶縁膜243と、第2の上部ヨーク磁極膜213とが同じ高さの端面を有するように、CMPなどによって平坦化する。
上述のように平坦化した後、ABS側の端部において、第2のライトシールド部223及び絶縁膜243の表面を、例えば、ミリングなどの手段によって部分的に削除し、めっき法により、第3のライトシールド部224を形成する。更に、第3のライトシールド部224の形成されていない部分に、絶縁膜271をスパッタ法などの手段によって形成する。その後、第3のライトシールド部224及び絶縁膜271の表面を、CMPなどの手段によって平坦化する。図24A、図24Bの状態は、この平坦化工程が終了した後の状態を示している。
<図25A、図25Bの状態に至る工程>
次に、絶縁膜271の上に、導電性材料からなる電極膜(図示せず)及びフォトリゾグラフィにより、フレームを形成した上で、電極膜を用いた電気めっきを行い、Cuよりなるめっき層を形成する。このめっき層およびその下の電極膜が薄膜コイル231になる。薄膜コイル231は、絶縁膜271により、上部ヨーク磁極膜212から電気的に絶縁される。
次に、図示しないが、フォトリゾグラフィによってフレームを形成の上、フレームめっき法によって、第4のライトシールド部225を形成する。第4のライトシールド部225と、薄膜コイル231とは、順序を逆にして形成してもよい。
さらに、積層体の全面を覆うようにフォトレジストを塗布して、さらにその上に、アルミナ(Al203)からなる絶縁膜273を形成した後、表面全体をCMPにより研摩して、表面の平坦化処理を行う。この場合、薄膜コイル231と第4のライトシールド部225の厚さを2.0〜2.5μm程度になるように、その表面をCMPにより研摩する。
さらに続いて、積層体の全面を覆うようにアルミナ(A1203)からなる絶縁膜274を0.2μm程度の厚さで形成したのち、2〜3μm程度の厚さでライトシールド膜221が形成される。図25A、図25Bの状態は、ライトシールド膜221の形成工程が終了した後の状態を示している。この後、保護膜をスパッタ法によって形成することにより、図8〜図10に図示した薄膜磁気ヘッドが得られる。
(3)図11A、図11B、図11C〜図14A、図14Bに示した薄膜磁気ヘッドの製造に適用可能な製造方法。
次に、図26A、図26B〜図31A、図31Bを参照し、図11A、図11B、図11C〜図14A、図14Bに示した薄膜磁気ヘッドの製造に適用可能な製造方法について説明する。
<図26A、26Bの状態に至る工程>
まず、図26A、図26Bに図示する状態では、絶縁膜34の上に、めっき電極膜252及び主磁極膜211を形成した状態を示している。主磁極膜211は、約0.6〜0.8μmの厚さで、飽和磁束密度が2.3T〜2.4Tの高い飽和磁束密度を有するCoFeまたはCoNiFeを磁性材に用いてめっきを行い、ABSの側に磁極端部210を有するように形成する。
<図27A、図27Bの状態に至る工程>
次にめっき電極膜252をパターニングした後、図27A、図27Bに図示するように、全面にアルミナ(Al203)からなる絶縁部342を例えば0.5〜1.0μmの厚さで形成し、主磁極膜211の高さが0.2〜0.25μm程度になるように、その表面を例えばCMPにより研摩して、表面の平坦化処理を行う。
<図28A、図28Bの状態に至る工程>
続いて、積層体の上面全体を覆うように、記録ギャップ膜241を形成するための被膜を40nm〜50nmの膜厚となるように形成する。そして、ABS側の領域を残し、かつ、主磁極膜211におけるABSから離れた側の部分が露出するように、その被膜を選択的にエッチングする。これにより、記録ギャップ膜241が形成される。
次に、積層体の全面にめっき法により、飽和磁束密度が1.0〜1.6TのNiFeまたは飽和磁束密度が1.9〜2.lTで、磁歪λ及び最大保持力Hcが小さいCoNiFeを磁性材に用いて、0.3〜1.0μm程度の厚さで上部ヨーク磁極膜212と、第1のライトシールド部222とを同じ工程で一緒に形成する。
上部ヨーク磁極膜212は主磁極膜211の記録ギャップ膜241で被覆されない箇所に接合するように形成し、第1のライトシールド部222は記録ギャッブ層241のABS側に接続するように形成する。また、上部ヨーク磁極膜212と、第1のライトシールド部222とは、後続の工程でそれぞれの端面が互いに同じ高さになるようにして形成される。更に、第1のライトシールド部222は、ABSにおいて記録ギャップ膜241を挟んで磁極端部210と対向するようにして、スロートハイトを決める位置に形成する。
上部ヨーク磁極膜212は、先端部、つまり、第1のライトシールド部222と向き合う端部に傾斜面201が生じるように、例えば、RIEまたはIBEによるドライエッチングを施す。
<図29A、図29Bの状態に至る工程>
次に、積層体の全面にアルミナ(Al203)からなる絶縁膜242を例えば1.0〜1.5μmの厚さで形成する。また、第1のライトシールド部222と上部ヨーク磁極膜212の厚さが0.3〜0.8μm程度になるように、その表面をCMPにより研摩して、表面の平坦化処理を行う。この表面の平坦化処理によって、第1のライトシールド部222と、絶縁膜242と、上部ヨーク磁極膜212とが同じ高さの端面を有するようになる。
続いて、積層体の全面にアルミナ(Al203)からなる絶縁膜271を0.2μm程度の厚さで形成し、第2のライトシールド部223を形成すべき箇所に開口部を設ける。これによって、薄膜コイル231と、上部ヨーク磁極膜212とがショートしないように絶縁するための絶縁膜271が得られる。
さらに続いて、絶縁膜271の上に、導電性材料からなる電極膜(図示せず)及びフォトリゾグラフィにより、フレームを形成した上で、電極膜を用いた電気めっきを行い、Cuよりなるめっき層を形成する。このめっき層およびその下の電極膜が薄膜コイル231になる。薄膜コイル231は、絶縁膜271により、上部ヨーク磁極膜212から電気的に絶縁される。
次に、図示しないが、フォトリゾグラフィによってフレームを形成の上、フレームめっき法によって、第2のライトシールド部223を形成する。第2のライトシールド部223は、第1のライトシールド部222と同じ磁性材を用いる。なお、この第2のライトシールド部223と、薄膜コイル231とは、順序を逆にして形成してもよい。
<図30A、図30Bの状態に至る工程>
さらに、積層体の全面を覆うようにフォトレジストを塗布して、さらにその上に、アルミナ(Al203)からなる絶縁膜を形成した後、表面全体をCMPにより研摩して、表面の平坦化処理を行う。この場合、薄膜コイル231と第2のライトシールド部223の厚さを2.0〜2.5μm程度になるように、その表面をCMPにより研摩する。
<図31A、図31Bの状態に至る工程>
さらに続いて、積層体の全面を覆うようにアルミナ(Al203)からなる絶縁膜273を0.2μm程度の厚さで形成したのち、第2のライトシールド部223が形成されている箇所に開口部を設ける。これによって、薄膜コイル231と、第3のライトシールド部224とをショートしないように絶縁するための絶縁膜273が得られる。次に、2〜3μm程度の厚さでライトシールド膜221が形成される。この後、保護膜をスパッタ法によって形成する。
3.磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置
本発明は、更に、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置についても開示する。図32及び図33を参照すると、本発明に係る磁気ヘッド装置(ヘッド・ジンバル・アセンブリ、ヘッド・スタック・アセンブリ等)は、図1〜図14に示した薄膜磁気ヘッド400と、ヘッド支持装置6とを含む。ヘッド支持装置6は、金属薄板でなる支持体61の長手方向の一端にある自由端に、同じく金属薄板でなる可撓体62を取付け、この可撓体62の下面に薄膜磁気ヘッド400を取付けた構造となっている。
具体的には、可撓体62は、支持体61の長手方向軸線と略平行して伸びる2つの外側枠部621、622と、支持体61から離れた端において外側枠部621、622を連結する横枠623と、横枠623の略中央部から外側枠部621、622に略平行するように延びていて先端を自由端とした舌状片624とを有する。横枠623のある方向とは反対側の一端は、支持体61の自由端付近に溶接等の手段によって取付けられている。
支持体61の下面には、例えば半球状の荷重用突起625が設けられている。この荷重用突起625により、支持体61の自由端から舌状片624へ荷重力が伝えられる。
薄膜磁気ヘッド400は、舌状片624の下面に接着等の手段によって取付けられている。薄膜磁気ヘッド400は、ピッチ動作及びロ〜ル動作が許容されるように支持されている。
本発明に適用可能なヘッド支持装置6は、上記実施例に限定するものではなく、これまで提案され、またはこれから提案されることのあるヘッド支持装置を、広く適用できる。例えば、支持体61と舌状片624とを、タブテープ(TAB)等のフレキシブルな高分子系配線板を用いて一体化したもの等を用いることもできる。また、従来より周知のジンバル構造を持つものを自由に用いることができる。
次に、図34を参照すると、本発明に係る磁気記録再生装置は、軸70の回りに回転可能に設けられた磁気ディスク71と、磁気ディスク71に対して情報の記録及び再生を行う薄膜磁気ヘッド72と、薄膜磁気ヘッド72を磁気ディスク71のトラック上に位置決めするためのアッセンブリキャリッジ装置73とを備えている。
アセンブリキャリッジ装置73は、軸74を中心にして回動可能なキャリッジ75と、このキャリッジ75を回動駆動する例えばボイスコイルモータ(VCM)からなるアクチュエータ76とから主として構成されている。
キャリッジ75には、軸74の方向にスタックされた複数の駆動アーム77の基部が取り付けられており、各駆動アーム77の先端部には、薄膜磁気ヘッド72を搭載したヘッドサスペンションアッセンブリ78が固着されている。各ヘッドサスペンションアセンブリ78は、その先端部に有する薄膜磁気ヘッド72が、各磁気ディスク71の表面に対して対向するように駆動アーム77の先端部に設けられている。
駆動アーム77、ヘッドサスペンションアッセンブリ78及び薄膜磁気ヘッド72は、図32、図33を参照して説明した磁気ヘッド装置を構成する。薄膜磁気ヘッド72は、図1〜図14に示した構造を有する。従って、図34に示した磁気記録再生装置は、図1〜図14を参照して説明した作用効果を奏する。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドの底面図である。 図1に示した薄膜磁気ヘッドの断面図である。 図3Aは図1及び図2に示した薄膜磁気ヘッドの素子部分を拡大して示す断面図、図3Bは図3AをABS側から見た正面図である。 図3A,Bに示した素子部分の構造を更に拡大して示す斜視図である。 図3A,Bに示した素子部分の構造を更に拡大して示す断面図である 図3A,Bに示した素子部分の構造について、上部ヨーク磁性膜と、ライトシールド膜のシールド端部との関係を示す平面図である。 図6Aに示した素子部分の構造と、その作用を説明する平面図である。 図3A,Bに示した素子部分の構造について、上部ヨーク磁性膜と、ライトシールド膜のシールド端部との別の関係を示す平面図である。 素子部分の構造について、別の例を示す断面図である。 素子部分の構造について、更に別の例を示す断面図である。 素子部分の構造について、更に別の例を示す断面図である。 本発明に係る薄膜磁気ヘッドの更に別の例を示す断面図である。 図11Aに示した薄膜磁気ヘッドについて、上部ヨーク磁性膜と、ライトシールド膜のシールド端部との関係を示す断面図である。 図11A、Bに示した薄膜磁気ヘッドをABS側から見た正面図である。 図12Aは、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの更に別の例を示す断面図、図12Bは、図12Aに示した薄膜磁気ヘッドをABS側から見た正面図である。 図13Aは本発明に係る薄膜磁気ヘッドの更に別の例を示す断面図、図13Bは、図13Aに示した薄膜磁気ヘッドをABS側から見た正面図である。 図14Aは、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの更に別の例を示す断面図、図14Bは、図14Aに示した薄膜磁気ヘッドをABS側から見た正面図である。 図15Aは、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法を示す断面図、図15Bは、図15Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図16Aは、図15A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図16Bは、図16Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図17Aは、図16A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図17Bは、図17Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図18Aは、図17A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図18Bは、図18Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図19Aは、図18A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図19Bは、図19Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図20Aは、図19A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図20Bは、図20Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図21Aは、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの別の製造方法を示す断面図、図21Bは、図21Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図22Aは、図21A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図22Bは、図22Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図23Aは、図22A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図23Bは、図23Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図24Aは、図23A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図24Bは、図24Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図25Aは、図24A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図25Bは、図25Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図26Aは、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの更に別の製造方法を示す断面図、図26Bは、図26Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図27Aは、図26A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図27Bは、図27Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図28Aは、図27A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図28Bは、図28Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図29Aは、図28A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図29Bは、図29Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図30Aは、図29A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図30Bは、図30Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 図31Aは、図30A、Bに示した工程の後の工程を示す断面図、図31Bは、図31Aに示した状態をABS側から見た正面図である。 本発明に係る薄膜磁気ヘッドを用いた磁気ヘッド装置の正面図である。 図32に示した磁気ヘッド装置の底面図である。 図32、図33に示した磁気ヘッド装置を用いた磁気ディスク装置を示す図である。
符号の説明
210 磁極端部
211 主磁極膜
222 第1のライトシールド部
212 上部ヨーク磁極膜
231 薄膜コイル
241 記録ギャプ膜


Claims (16)

  1. 主磁極膜と、ライトシールド膜と、上部ヨーク磁極膜と、薄膜コイルとを含む薄膜磁気ヘッドであって、
    前記主磁極膜は、磁気ディスクと対向すべき媒体対向面の側に磁極端部を有しており、
    前記ライトシールド膜は、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ膜を形成するようにして前記磁極端部に対向しており、
    前記上部ヨーク磁極膜は、前記主磁極膜の前記ライトシールド膜に近い側に接合され、前記媒体対向面の側の端部が、前記主磁極膜を基準にした膜厚の増大に追従して、前記媒体対向面から離れる方向に後退しており、
    前記薄膜コイルは、前記主磁極膜、前記ライトシールド膜及び上部ヨーク磁極膜を通る磁束を供給する、
    薄膜磁気ヘッド。
  2. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記上部ヨーク磁極膜は、前記端部が傾斜面となっている、薄膜磁気ヘッド。
  3. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記上部ヨーク磁極膜は複数であり、それぞれは順次に接合されており、それぞれの前記端部が順次に前記媒体対向面から離れる方向に後退する、薄膜磁気ヘッド。
  4. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記主磁極膜と、前記上部ヨーク磁極膜とが互いに飽和磁束密度の異なる磁性材を用いて形成され、前記上部ヨーク磁極膜の飽和磁束密度よりも、前記主磁極膜の飽和磁束密度が高く設定されている、
    薄膜磁気ヘッド。
  5. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記主磁極膜に接し、
    Ta,W,Mo,TiW,TiN,Cr,NiCr,Mo,Ru,SiN等からなる高引張力膜を更に有する、薄膜磁気ヘッド。
  6. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記ライトシールド膜のシールド端部と、前記主磁極膜とが互いに飽和磁束密度の異なる磁性材を用いて形成され、前記主磁極膜の飽和磁束密度よりも、前記シールド端部の飽和磁束密度が低く設定されている、薄膜磁気ヘッド。
  7. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、更に読取素子を含む、薄膜磁気ヘッド。
  8. 請求項7に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記読取素子はGMR素子又は強磁性トンネル接合膜を含む、薄膜磁気ヘッド。
  9. 薄膜磁気ヘッドと、ジンバルとを含む磁気ヘッド装置であって、
    前記薄膜磁気ヘッドは、主磁極膜と、ライトシールド膜と、上部ヨーク磁極膜と、薄膜コイルとを含んでおり、
    前記主磁極膜は、磁気ディスクに対向すべき媒体対向面の側に磁極端部を有しており、
    前記ライトシールド膜は、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ膜を形成するようにして前記磁極端部に対向しており、
    前記上部ヨーク磁極膜は、前記主磁極膜の前記ライトシールド膜に近い側に接合され、前記媒体対向面の側の端部が、前記主磁極膜を基準にした膜厚の増大に追従して、前記媒体対向面から離れる方向に後退しており、
    前記薄膜コイルは、前記主磁極膜、前記ライトシールド膜及び上部ヨーク磁極膜を通る磁束を供給し、
    前記ジンバルは、前記薄膜磁気ヘッドを支持する、
    磁気ヘッド装置。
  10. 請求項9に記載された磁気ヘッド装置であって、前記上部ヨーク磁極膜は、前記端部が傾斜面となっている、磁気ヘッド装置。
  11. 請求項9に記載された磁気ヘッド装置であって、前記上部ヨーク磁極膜は複数であり、それぞれは順次に接合されており、それぞれの前記端部が順次に前記媒体対向面から離れる方向に後退する。
  12. 磁気ヘッド装置と、磁気ディスクとを含む磁気ディスク装置であって、
    磁気ヘッド装置は、ジンバルによって薄膜磁気ヘッドを支持し、前記薄膜磁気ヘッドを前記磁気ディスクと対向させるものであり、
    前記薄膜磁気ヘッドは、主磁極膜と、ライトシールド膜と、上部ヨーク磁極膜と、薄膜コイルとを含み、
    前記主磁極膜は、磁気ディスクに対向すべき媒体対向面の側に磁極端部を有しており、
    前記ライトシールド膜は、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ膜を形成するようにして前記磁極端部に対向しており、
    前記上部ヨーク磁極膜は、前記主磁極膜の前記ライトシールド膜に近い側に接合され、前記媒体対向面の側の端部が、前記主磁極膜を基準にした膜厚の増大に追従して、前記媒体対向面から離れる方向に後退しており、
    前記薄膜コイルは、前記主磁極膜、前記ライトシールド膜及び上部ヨーク磁極膜を通る磁束を供給する、
    磁気ディスク装置。
  13. 請求項12に記載された磁気ディスク装置であって、前記上部ヨーク磁極膜は、前記端部が傾斜面となっている、磁気ディスク装置。
  14. 請求項12に記載された磁気ディスク装置であって、前記上部ヨーク磁極膜は複数であり、それぞれは順次に接合されており、それぞれの前記端部が順次に前記媒体対向面から離れる方向に後退する、磁気ディスク装置。
  15. 薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、
    前記薄膜磁気ヘッドは、主磁極膜と、ライトシールド膜と、上部ヨーク磁極膜と、薄膜コイルとを含んでおり、
    前記主磁極膜は、磁気ディスクと対向する媒体対向面の側に磁極端部を有しており、
    前記ライトシールド膜は、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ膜を形成するようにして前記磁極端部に対向しており、
    前記上部ヨーク磁極膜は、前記主磁極膜の前記ライトシールド膜に近い側に接合され、前記媒体対向面の側の端部が、前記主磁極膜を基準にした膜厚の増大に追従して、前記媒体対向面から離れる方向に後退しており、
    前記薄膜コイルは、前記主磁極膜、前記ライトシールド膜及び上部ヨーク磁極膜を通る磁束を供給するものであり、
    前記薄膜磁気ヘッドの製造に当たり、
    前記媒体対向面の側に前記磁極端部を有するように、絶縁膜上に前記主磁極膜を形成し、
    前記主磁極膜における前記媒体対向面から離れた側の部分が露出するようにして、前記主磁極膜上に前記記録ギャップ膜を形成し、
    前記主磁極膜における前記記録ギャップ膜で被覆されない箇所に上部ヨーク磁極膜を形成し、
    前記上部ヨーク磁極膜における前記媒体対向面の側の端部をエッチングし、前記端部を、前記主磁極膜を基準にした膜厚の増大に追従して、前記媒体対向面から離れる方向に後退させ、
    次に、前記上部ヨーク磁極膜の上に絶縁膜によって支持された前記薄膜コイルを形成し、
    次に、前記ライトシールド膜を形成する
    工程を含む薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  16. 薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、
    前記薄膜磁気ヘッドは、主磁極膜と、ライトシールド膜と、上部ヨーク磁極膜と、薄膜コイルとを含んでおり、
    前記主磁極膜は、磁気ディスクと対向する媒体対向面の側に磁極端部を有しており、
    前記ライトシールド膜は、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ膜を形成するようにして前記磁極端部に対向しており、
    前記上部ヨーク磁極膜は、前記主磁極膜の前記ライトシールド膜に近い側に接合され、前記媒体対向面の側の端部が、前記主磁極膜を基準にした膜厚の増大に追従して、前記媒体対向面から離れる方向に後退しており、
    前記薄膜コイルは、前記主磁極膜、前記ライトシールド膜及び上部ヨーク磁極膜を通る磁束を供給するものであり、
    前記薄膜磁気ヘッドの製造に当たり、
    前記媒体対向面の側に前記磁極端部を有するように、絶縁膜上に前記主磁極膜を形成し、
    前記主磁極膜における前記媒体対向面から離れた側の部分が露出するようにして、前記主磁極膜上に前記記録ギャップ膜を形成し、
    前記主磁極膜における前記記録ギャップ膜で被覆されない箇所に複数層の上部ヨーク磁極膜を形成し、複数層の上部ヨーク磁極膜のそれぞれは、それぞれの前記端部が順次に前記媒体対向面から離れる方向に後退するように形成し、
    次に、前記上部ヨーク磁極膜の上に、絶縁膜によって支持された前記薄膜コイルを形成し、
    次に、前記ライトシールド膜を形成する、
    工程を含む薄膜磁気ヘッドの製造方法。

JP2005342150A 2005-05-23 2005-11-28 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 Pending JP2006331612A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/134,477 US7463450B2 (en) 2005-05-23 2005-05-23 Thin film magnetic head

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006331612A true JP2006331612A (ja) 2006-12-07

Family

ID=37448074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005342150A Pending JP2006331612A (ja) 2005-05-23 2005-11-28 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (2) US7463450B2 (ja)
JP (1) JP2006331612A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009140607A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Headway Technologies Inc 垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法
US8064163B2 (en) 2007-01-31 2011-11-22 Tdk Corporation Perpendicular magnetic write head having a thin film coil generating a magnetic flux and method of manufacturing perpendicular magnetic write head, and magnetic write device
JP2014238905A (ja) * 2013-04-04 2014-12-18 シーゲイト テクノロジー エルエルシー 書込み極を備える装置、ならびに磁束エミッタおよびデータ読取り器を備えるデータ変換器
US9007719B1 (en) 2013-10-23 2015-04-14 Western Digital (Fremont), Llc Systems and methods for using double mask techniques to achieve very small features
US9263067B1 (en) 2013-05-29 2016-02-16 Western Digital (Fremont), Llc Process for making PMR writer with constant side wall angle
US9275657B1 (en) * 2013-08-14 2016-03-01 Western Digital (Fremont), Llc Process for making PMR writer with non-conformal side gaps

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7492555B2 (en) * 2005-07-13 2009-02-17 Headway Technologies, Inc. Thin-film magnetic head structure, method of manufacturing the same, and thin-film magnetic head
US7808743B2 (en) * 2007-03-05 2010-10-05 Tdk Corporation Perpendicular magnetic write head having a structure that suppresses unintended erasure of information on a write medium at a non-writing time
JP2008226296A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Tdk Corp 垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法
US8514518B2 (en) * 2008-05-02 2013-08-20 HGST Netherlands B.V. Flat E-yoke for cusp write head
US8089724B2 (en) * 2008-05-19 2012-01-03 Seagate Technology Llc Self-aligned perpendicular writer pole and front shield
US8347488B2 (en) * 2009-12-09 2013-01-08 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic write head manufactured by damascene process producing a tapered write pole with a non-magnetic step and non-magnetic bump
US8201320B2 (en) * 2009-12-17 2012-06-19 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Method for manufacturing a magnetic write head having a wrap around shield that is magnetically coupled with a leading magnetic shield

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0266710A (ja) * 1988-09-01 1990-03-06 Toshiba Corp 薄膜磁気ヘッド
JP2001236605A (ja) * 2000-02-17 2001-08-31 Tdk Corp 薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気ディスク装置
JP2002197615A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Alps Electric Co Ltd 垂直磁気記録ヘッドおよびその製造方法
JP2004127479A (ja) * 2002-04-03 2004-04-22 Seagate Technology Llc 非磁性シード層を有する垂直ライタ磁極
JP2004319084A (ja) * 2003-04-10 2004-11-11 Headway Technologies Inc 垂直磁気記録構造体
JP2005071429A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Alps Electric Co Ltd 垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法
JP2006004591A (ja) * 2004-05-20 2006-01-05 Alps Electric Co Ltd 垂直磁気記録ヘッド

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0166890B1 (de) 1984-05-04 1988-12-14 Siemens Aktiengesellschaft Dünnschicht-Magnetkopf mit einem Doppelspalt für ein senkrecht zur magnetisierendes Aufzeichnungsmedium
US4656546A (en) 1985-01-22 1987-04-07 Digital Equipment Corporation Vertical magnetic recording arrangement
US6504675B1 (en) 2000-01-12 2003-01-07 Seagate Technology Llc Perpendicular magnetic recording heads with write pole shaped to reduce skew effects during writing
JP3593312B2 (ja) * 2000-12-26 2004-11-24 アルプス電気株式会社 垂直磁気記録ヘッドおよびその製造方法
US6791793B1 (en) * 2001-09-14 2004-09-14 Western Digital (Fremont), Inc. Perpendicular recording write head having a recessed magnetic adjunct pole and method of making the same
JP2003203311A (ja) 2001-12-28 2003-07-18 Tdk Corp 磁性層パターンの形成方法および薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP4088453B2 (ja) 2002-02-14 2008-05-21 株式会社日立グローバルストレージテクノロジーズ 垂直記録用磁気ヘッド及びそれを搭載した磁気ディスク装置
GB0207724D0 (en) 2002-04-03 2002-05-15 Seagate Technology Llc Patent submission-Ruthenium as non-magnetic sedlayer for electrodeposition
JP3950725B2 (ja) * 2002-04-05 2007-08-01 新科實業有限公司 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法、ならびに磁気記録装置
JP2004094997A (ja) 2002-08-29 2004-03-25 Tdk Corp 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP4317717B2 (ja) * 2003-01-22 2009-08-19 株式会社日立グローバルストレージテクノロジーズ 垂直記録用薄膜磁気ヘッドを用いた磁気ディスク装置
JP4060224B2 (ja) * 2003-03-31 2008-03-12 新科實業有限公司 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2005018851A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Tdk Corp 薄膜磁気ヘッドおよび磁気記録装置
JP2005038535A (ja) * 2003-07-16 2005-02-10 Tdk Corp 垂直磁気記録素子、磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置
JP4051327B2 (ja) * 2003-09-19 2008-02-20 新科實業有限公司 垂直磁気記録ヘッドおよびその製造方法、ならびに磁気記録装置
US7060207B2 (en) 2003-09-30 2006-06-13 Headway Technologies, Inc. Thin film magnetic head and magnetic recording apparatus having a lowered coil resistance value, reduced generated heat, and high-frequency
US7151647B2 (en) 2003-10-10 2006-12-19 Headway Technologies, Inc. Thin film magnetic head and manufacturing method for creating high surface recording density and including a second yoke portion having two layers of which one is etched to form a narrow portion and a sloped flare portion
JP2005122818A (ja) 2003-10-16 2005-05-12 Headway Technol Inc 薄膜磁気ヘッド、これを用いた磁気記録装置及びその製造方法
US7360301B2 (en) 2003-10-20 2008-04-22 Headway Technologies, Inc. Method of manufacturing a thin film magnetic head
US7085099B2 (en) 2004-01-20 2006-08-01 Headway Technologies, Inc. Thin film magnetic head having spiral coils and manufacturing method thereof
US7239479B2 (en) 2004-02-23 2007-07-03 Headway Technologies, Inc. Thin film magnetic head and manufacturing method thereof
JP4105654B2 (ja) * 2004-04-14 2008-06-25 富士通株式会社 垂直磁気記録媒体、磁気記憶装置、および垂直磁気記録媒体の製造方法
US7580222B2 (en) * 2004-06-18 2009-08-25 Headway Technologies, Inc. Thin-film magnetic head, a head gimbal assembly and hard disk drive
US7558020B2 (en) * 2004-11-12 2009-07-07 Headway Technologies, Inc. Thin-film magnetic head structure having a magnetic pole tip with an even width portion method of manufacturing thereof, and thin-film magnetic head having a magnetic pole tip with an even width portion
US7477483B2 (en) * 2004-12-27 2009-01-13 Tdk Corporation Perpendicular magnetic recording head including extended yoke layer
US7463448B2 (en) 2005-04-20 2008-12-09 Headway Technologies, Inc. Thin film magnetic head having upper and lower poles and a gap film within a trench
US7648731B2 (en) * 2006-04-25 2010-01-19 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands, B.V. Fabricating perpendicular write elements in perpendicular magnetic recording heads
US7808743B2 (en) * 2007-03-05 2010-10-05 Tdk Corporation Perpendicular magnetic write head having a structure that suppresses unintended erasure of information on a write medium at a non-writing time

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0266710A (ja) * 1988-09-01 1990-03-06 Toshiba Corp 薄膜磁気ヘッド
JP2001236605A (ja) * 2000-02-17 2001-08-31 Tdk Corp 薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気ディスク装置
JP2002197615A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Alps Electric Co Ltd 垂直磁気記録ヘッドおよびその製造方法
JP2004127479A (ja) * 2002-04-03 2004-04-22 Seagate Technology Llc 非磁性シード層を有する垂直ライタ磁極
JP2004319084A (ja) * 2003-04-10 2004-11-11 Headway Technologies Inc 垂直磁気記録構造体
JP2005071429A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Alps Electric Co Ltd 垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法
JP2006004591A (ja) * 2004-05-20 2006-01-05 Alps Electric Co Ltd 垂直磁気記録ヘッド

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8064163B2 (en) 2007-01-31 2011-11-22 Tdk Corporation Perpendicular magnetic write head having a thin film coil generating a magnetic flux and method of manufacturing perpendicular magnetic write head, and magnetic write device
JP2009140607A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Headway Technologies Inc 垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2014238905A (ja) * 2013-04-04 2014-12-18 シーゲイト テクノロジー エルエルシー 書込み極を備える装置、ならびに磁束エミッタおよびデータ読取り器を備えるデータ変換器
US9263067B1 (en) 2013-05-29 2016-02-16 Western Digital (Fremont), Llc Process for making PMR writer with constant side wall angle
US9275657B1 (en) * 2013-08-14 2016-03-01 Western Digital (Fremont), Llc Process for making PMR writer with non-conformal side gaps
US9940951B2 (en) 2013-08-14 2018-04-10 Western Digital (Fremont), Llc PMR writer with non-conformal side gaps
US9007719B1 (en) 2013-10-23 2015-04-14 Western Digital (Fremont), Llc Systems and methods for using double mask techniques to achieve very small features

Also Published As

Publication number Publication date
US7463450B2 (en) 2008-12-09
US8043515B2 (en) 2011-10-25
US20060262440A1 (en) 2006-11-23
US20090045162A1 (en) 2009-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8043515B2 (en) Thin film magnetic head and manufacturing method thereof
US7679862B2 (en) Perpendicular recording head with reduced thermal protrusion
JP4970744B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法並びにヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置
JP4917275B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法並びにヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置
JP4694213B2 (ja) 垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法
US7551395B2 (en) Main pole structure coupled with trailing gap for perpendicular recording
US8472137B2 (en) Magnetic head and method of manufacture thereof wherein the head includes a pole layer and non-magnetic layer having a continuous tapered face opposed to a trailing shield
JP4970768B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド用構造物およびその製造方法並びに薄膜磁気ヘッド
JP4377799B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド、これを用いた磁気記録装置及びその製造方法
JP4116626B2 (ja) 垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2007172816A (ja) 垂直磁気記録ヘッド及びサイドシールドの作製方法
JP4906268B2 (ja) 垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法
US8161627B2 (en) Method of making a write head lapping guide about aligned to a non-magnetic layer surrounding a write pole
JP2008262668A (ja) 磁気ヘッド、ヘッドアセンブリ及び磁気記録再生装置
US7463448B2 (en) Thin film magnetic head having upper and lower poles and a gap film within a trench
JP2005285306A (ja) 薄膜磁気ヘッド
US8208220B1 (en) Magnetic head, head assembly, and magnetic recording/reproducing apparatus to reduce risk of wide area track erase
JP4713836B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド、磁気記録装置及びその製造方法
JP2005108293A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JP2005310337A (ja) 薄膜磁気ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081030

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100604

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100929