JP4713836B2 - 薄膜磁気ヘッド、磁気記録装置及びその製造方法 - Google Patents
薄膜磁気ヘッド、磁気記録装置及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4713836B2 JP4713836B2 JP2004005861A JP2004005861A JP4713836B2 JP 4713836 B2 JP4713836 B2 JP 4713836B2 JP 2004005861 A JP2004005861 A JP 2004005861A JP 2004005861 A JP2004005861 A JP 2004005861A JP 4713836 B2 JP4713836 B2 JP 4713836B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- coil
- pole
- adjacent
- lower pole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
Description
図1〜図4を参照すると、本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、スライダ5と、書き込み素子2と、読取素子3とを含む。スライダ5は、例えば、Al2O3−TiC等でなる基体15の表面に、Al2O3、SiO2等の絶縁膜16を設けた(図3参照)セラミック構造体である。スライダ5は、媒体対向面に浮上特性制御用の幾何学的形状を有している。そのような幾何学的形状の代表例として、図示では、ABS側の基底面50に、第1の段部51、第2の段部52、第3の段部53、第4の段部54、及び、第5の段部55を備える例を示してある。基底面50は、矢印F1で示す空気の流れ方向に対する負圧発生部となり、第2の段部52及び第3の段部53は、第1の段部51から立ち上がるステップ状の空気軸受けを構成する。第2の段部52及び第3の段部53の表面は、ABSとなる。第4の段部54は、基底面50からステップ状に立ち上がり、第5の段部55は第4の段部54からステップ状に立ちあがっている。電磁変換素子2、3は第5の段部55に設けられている。
上部ヨーク224は、両端が第3の上部ポール膜223及び第6のバックギャップ膜227に隣接する。上部ヨーク224は、平坦化された第3のコイル233及び第4のコイル234の表面をカバーする絶縁膜273の上に設けられ、絶縁膜273によって第3のコイル233及び第4のコイル234から絶縁されている。上部ヨーク224は、ABS52、53の後方に延び、バックギャップ膜216〜218、225〜227において、下部ヨーク211に結合されている。これにより、下部ヨーク211、下部ポール部P1、ギャップ膜24、上部ポールP2、上部ヨーク224及びバックギャップ膜216〜218、225〜227を巡る薄膜磁気回路が完結する。
(1)実施例1
製造方法に係る実施例1は、図1〜図5に図示した薄膜磁気ヘッドの製造プロセスである。図8〜図47に図示するプロセスは、ウエハー上で実行されるものであることを予め断っておく。
図8を参照すると、基体15の上に付着された絶縁膜16の上に、第1のシ−ルド膜31、読取素子3、絶縁膜32、第2のシ−ルド膜33、絶縁膜34及び下部ヨーク211を、周知のプロセスによって形成する。一例を述べると、まず、基体15に、例えばアルミナでなる絶縁膜16を約3μmの厚さで堆積する。次に下部シールド膜(3)を形成するために、この上にフォトレジスト膜をマスクにメッキ法にてパーマロイを約2〜3μmの厚みで選択的に形成する。次に約3〜4μmの厚さでアルミナ膜(図示せず)を形成し、Chemical Mechanical Polishing(以下、CMPと称する)を適用して、平坦化する。続いてシールドギャップを構成する絶縁膜32、読取素子3とそのリード線(図示せず)を形成し、約1.0〜1.5μmの厚さで、上部シールド膜33を選択的に形成する。その後0.3μmの厚みで、例えばアルミナでなる絶縁膜33を形成する。
次に、レジストフレームを除去した後、ポール膜及びバックギャップ膜を形成するためのフォトリソグラフィプロセスを実行して、ポール膜及びバックギャップ膜のためのレジストフレームを形成する。
次に、図10に示すように、第1のコイル231、第2の下部ポール膜212及びバックギャップ膜216を覆うフォトレジスト膜RS1を形成する。この後、フォトレジスト膜RS1に対してフォトリソグラフィプロセスを実行し、更に、IBEを実行することにより、第1のヨーク211を、所定のパターンとなるようにパターニングする。
次に、図11に示すように、第1のコイル231及びその周囲を覆うレジストカバーFR1を形成し、更に、レジストカバーFR1の全体を覆う絶縁膜253を付着させる。絶縁膜253は、アルミナを、4〜5μmの範囲の膜厚となるように形成する。
次に、絶縁膜253及びレジストカバーFR1を、CMPによって研磨し、平坦化する。図12はCMP処理を施した後の状態を示している。CMPは、第2の下部ポール膜212及び第1のバックギャップ膜216が露出するまで実行する。第2の下部ポール膜212及び第1のバックギャップ膜216は、CMPの終了した状態で、3.5〜4.0μmの膜厚となるようにする。第1のコイル231は露出させない。
次に、ケミカルエッチングなどの手段によって、レジストカバーFR1を除去する。
次に、絶縁膜251、253、第1のコイル231、第2の下部ポール膜212及び第1のバックギャップ膜216の表面及び側面に、絶縁膜252を付着させる。絶縁膜252は、具体的には、高純度のアルミナを用いたAl2O3−CVDによって、0.1〜0.15μm程度の膜厚となるように形成する。
次に、図15に図示するように、Seed膜261の上に、第2のコイルとなるメッキ膜232を、例えば3〜4μmの膜厚となるように形成する。メッキ膜232は、Cuを主成分とする。
次に、図16に図示するように、メッキ膜232をCMPによって研磨し、平坦化する。CMPにあたっては、アルミナ系スラリーを用いる。これにより、第2のコイル232が、平面状のスパイラルパターンとなるように、パターン化されるとともに、第1のコイル231から、絶縁膜252によって分離される。CMPにおいては、第2の下部ポール膜212、第1のバックギャップ膜216および絶縁膜253の表面も、第1のコイル231及び第2のコイル232の表面と同一の平面となるように研磨される。このCMPにより、第2の下部ポール膜212、第1のバックギャップ膜216、絶縁膜253、第1のコイル231及び第2のコイル232は、膜厚が2.5μm〜3.0μmの範囲となるように調整される。
次に、図17に図示するように、第1のコイル231及び第2のコイル232の表面を覆う絶縁膜254を付着させる。絶縁膜254は、Al2O3でなり、例えば、0.2〜0.3μmの膜厚となるように形成する。絶縁膜254には、第2の下部ポール膜212、第1のバックギャップ膜216及び第1の接続導体膜281の真上に、開口を設ける。そして、第1のコイル231と第2コイル232とを電気的に接続するジャンパ配線となる第2の接続導体膜282を、開口をとおして、第1の接続導体膜281の上に設ける。第2の接続導体膜282は、0.5〜1.0μmの範囲の膜厚となるように形成する。第2の下部ポール膜212及び第1のバックギャップ膜216の真上に設けられた開口には、第3のポール膜213及び第2のバックギャップ膜217を形成する。
次に、第3の下部ポール膜213及びバックギャップ膜217を形成してある表面に、Al2O3でなる絶縁膜255を、例えば、1〜1.5μmの範囲の膜厚として形成した後、CMPを施し、最終的に0.5μmの膜厚となるように研磨する。
次に、第3の下部ポール膜213の上に、第4の下部ポール膜214のためのスパッタ膜を形成した後、その上にNiFe、CoNiFeのメッキパターンを形成する。スパッタ膜は0.3〜0.5μmのCoFeN(2.4T)によって構成する。CoFeNのスパッタ膜の他、FeAIN、FeN、FeCo、FeZrN等のスパッタ膜でもよい。
次に、レジストマスクFR3をリフトオフした後、第4の下部ポール膜214、第3のバックギャップ膜218及び第3の接続導体膜283の上に、レジストマスクFR4を形成する。第4の下部ポール膜214の上のレジストマスクFR4は、第4の下部ポール膜214の後方側をカバーしないような形状とする。
次に、レジストマスクFR4をリフトオフした後、表面に、軽くCMPを施し、第4の下部ポール膜214及び絶縁膜257を平坦化する。その後、0.08〜0.1μmの厚みで、ギャップ膜24を形成する。ギャップ膜24は、Al2O3、Ru、NiCu、Taなどの非磁性材料によって形成される。
次に、図22に示すように、第3のバックギャップ膜218の上で、ギャップ膜24に開口を設けた後、図23に示すように、第1の上部ポール膜221として、HiBs材であるFeAlN、FeN、FeCo、CoFeN、FeZrN等のスパッタ膜を、0.1〜0.5μmの厚みで形成する。
次に、第1の上部ポール膜221の表面に、フォトリソグラフィプロセスの適用によって、レジストカバーFR5を形成する。レジストカバーFR5は、第4の下部ポール膜214の上方、第3のバックギャップ膜218の上方及び第3の接続導体膜283の上方のそれぞれに位置するように形成する。次に、レジストカバーFR5をマスクにして、第1の上部ポール膜221をエッチングする。そのエッチングは、IBEやRIEである。これにより、図24に示すように、所定形状にパターニングされた第1の上部ポール膜221、第4のバックギャップ膜224及び第4の接続導体膜284が形成される。
次に、図25に図示するように、エッチングされた部分に、Al2O3でなる絶縁膜257を、例えば、0.2〜0.6μmの範囲の膜厚となるように、スパッタなどの手段によって付着させる。この後、レジストカバーFR5を、リフトオフ方法によって除去する。
次に、絶縁膜257、第1の上部ポール膜221、第4のバックギャップ膜224及び第4の接続導体膜284の表面を、CMPによって研磨し、より完全に平坦化する。
次に、Seed膜をイオンミリングなどの手段によって除去する。この段階で、第4の下部ポール膜214、ギャップ膜24、第1の上部ポール膜221及び第2の上部ポール膜222を、イオンミリングによってパターン化してもよい。その後、第4の接続導体膜284の上に、第5の接続導体膜285を、Cuの選択的メッキによって形成する。
次に、スパッタなどによって、アルミナでなる絶縁膜258を、2〜4μmの膜厚となるように付着させた後、絶縁膜258の表面をCMPによって研磨する。このCMPは、絶縁膜258、第2の上部ポール膜222、第5のバックギャップ膜225及び第5の接続導体膜285の各表面が、均一な平坦面となるように実行する。
次に、絶縁膜258の表面で、選択的Cuメッキ処理を実行し、第3のコイル233を、例えば3〜3.5μmの厚みとなるように成長させる。第3のコイル233を形成するプロセスにおいて、第5の接続導体膜285の表面に、第6の接続導体膜286を、選択的Cuメッキ処理によって形成する。
次に、第2の上部ポール膜222、及び、第5のバックギャップ膜225をSeed膜として、選択的メッキ処理を行い、第3の上部ポール膜223及び第6のバックギャップ膜226を成長させる。第3の上部ポール膜223及び第6のバックギャップ膜226は、例えばCoNiFe(2.3T)を用いて3.5〜4.0μmの膜厚となるように形成する。
次に、絶縁膜258、第3のコイル233、第3の上部ポール膜223及び第6のバックギャップ膜226の表面及び側面に、絶縁膜271を付着させる。絶縁膜271は、具体的には、高純度のアルミナを用いたAl2O3−CVDによって、0.1〜0.15μm程度の膜厚となるように形成する。
次に、第3のコイル233、第3の上部ポール膜223、第6のバックギャプ膜226及び第6の接続導体膜286を覆うフォトレジスト膜を形成した後、フォトレジスト膜に対してフォトリソグラフィプロセスを実行し、図34に示すように、第3のコイル233及びその周囲を覆うレジストカバーFR6を形成する。
次に、図35、図36に図示するように、レジストカバーFR6の全体を覆う絶縁膜272を付着させる。絶縁膜272は、3〜5μmの範囲の膜厚となるように形成する。
次に、絶縁膜272及びレジストカバーFR6を、CMPによって研磨し、平坦化する。CMPにあたっては、アルミナ系スラリーを用いる。図37はCMP処理を施した後の状態を示している。
次に、レジストカバーFR6を除去した後、第3のコイル233、第3の上部ポール膜223、第6のバックギャップ膜226、第6の接続導体膜286及び絶縁膜272の表面及び側面に、Cu−CVDによって、0.05〜0.1μmの範囲の膜厚となるように、Seed膜262を付着させる。
次に、図39、図40に図示するように、Seed膜262の上に、第4のコイルとなるメッキ膜234を、例えば、3〜4μmの膜厚となるように形成する。メッキ膜234は、Cuを主成分とする。
次に、図41、図42に図示するように、メッキ膜234をCMPによって研磨し、平坦化する。CMPにあたっては、アルミナ系スラリーを用いる。これにより、第4のコイル234が、平面状のスパイラルパターンとなるように、パターン化されるとともに、第3のコイル233から、絶縁膜271によって分離される。CMPにおいては、第3の上部ポール膜223、第6のバックギャップ膜226、第6の接続導体膜286および絶縁膜272の表面も、第3のコイル233及び第4のコイル234の表面と同一の平面となるように研磨される。第3のコイル233及び第4のコイル234は、膜厚が2.0〜3.0μmの範囲となる。
次に、第3のコイル233及び第4のコイル234の表面を覆う絶縁膜273を付着させる。絶縁膜273は、Al2O3でなり、例えば、0.2μmの膜厚となるように形成する。
次に、図45、図46に図示するように、保護膜274を、20〜40μmの膜厚となるように付着させる。図47を参照すると、下部ヨーク211の中間部に、スロートハイト零点TH0があり、ここまで、研磨され、研磨された面がABSとなる。
製造方法に係る実施例2は、図6、図7に図示した薄膜磁気ヘッドの製造プロセスであり、図48〜図79に図示されている。図48〜図79に図示するプロセスも、ウエハー上で実行されるものであることを予め断っておく。
図48〜図50の状態に至るプロセスは、実施例1の図8〜図10に図示したプロセスと実質的に同じであるので、詳細は省略する。
図50において、フォトレジスト膜RS2に対してフォトリソグラフィプロセスを実行し、更に、IBEを実行することにより、第1のヨーク211を、所定のパターンとなるようにパターニングした後、フォトレジスト膜RS2を除去する。
次に、図52に図示するように、次に、Seed膜261の上に、第2のコイルとなるメッキ膜232を、フレームメッキ法により、例えば、3〜4μmの膜厚となるように形成する。メッキ膜232は、Cuを主成分とし、選択メッキ法によって形成する。メッキ膜232によって覆われていないSeed膜261は、希塩酸、希硫酸もしくは硫酸銅などを用いたウエットエッチング、又は、Ion Millingなどのドライエッチングによって除去する。
図52の状態から図53の状態に至るプロセスでは、絶縁膜253及びメッキ膜232をCMPによって研磨し、平坦化する。これにより、第2のコイル232が、平面状のスパイラルパターンとなるように、パターン化されるとともに、第1のコイル231から、絶縁膜252によって分離される。CMPにおいては、第2の下部ポール膜212、第1の接続導体膜216および絶縁膜252の表面も、第1のコイル231及び第2のコイル232の表面と同一の平面となるように研磨される。
図53の状態から図54の状態に至るプロセスでは、第1のコイル231及び第2のコイル232の表面を覆う絶縁膜254を付着させる。絶縁膜254は、Al2O3でなり、例えば、0.2μm〜0.5μmの膜厚となるように形成する。
図54の状態から図55の状態に至るプロセスでは、絶縁膜255、第3の下部ポール膜213及び第2のバックギャップ膜217の被研磨面に、第4の下部ポール膜となる磁性膜214を、例えば、0.5〜1.0μmの膜厚となるように形成する。磁性膜214は、CoFeN(2.4T)のメッキ膜、又は、FeAlN、FeN、FeCoもしくはFeZrNのスパッタ膜によって構成することができる。この後、第3の下部ポール膜213及び第2のバックギャップ膜217の上に、NiFeまたはCoNiFeのパターンメッキ膜でなるマスク250が形成される。そして、マスク250を介して、磁性膜214をIBEの適用によってパターニングする。これにより、図56に図示するように、第4の下部ポール膜214と、第3のバックギャップ膜218が形成される。
図56の状態から図57の状態に至るプロセスでは、Al2O3でなる絶縁膜256を、スパッタなどの手段によって付着させる。この後、図58に図示するように、絶縁膜256、第4の下部ポール膜214、第3のバックギャップ膜218及び第3の接続導体膜283の表面を、CMPによって研磨して平坦化する。
次に、第4の下部ポール膜214、第3のバックギャップ膜218及び第3の接続導体膜283の上に、レジストマスクFR7を形成する。第4の下部ポール膜214の上のレジストマスクFR7は、第4の下部ポール膜214の後方側をカバーしないような形状とする。
次に、レジストマスクFR7をリフトオフした後、表面に、軽くCMPを施し、第4の下部ポール膜214及び絶縁膜257を平坦化する。その後、0.08〜0.1μmの厚みで、ギャップ膜24を形成する。ギャップ膜24は、Al2O3、Ru、NiCu、Taなどの非磁性材料によって形成される。
次に、第2の上部ポール膜222、第3の上部ポール膜223、第5のバックギャップ膜225、第6のバックギャップ膜226、第5の接続導体膜285及び第6の接続導体膜286をマスクにして、第1の上部ポール膜221をエッチングする。エッチングはギャップ膜24が露出するまで行なう。そのエッチングは、IBEやRIEである。これにより、図62、図63に示すように、第2の上部ポール膜222、第3の上部ポール膜223、第5のバックギャップ膜225及び第6のバックギャップ膜226が所定形状にパターニングされる。この後、第5の接続導体膜285及び第6の接続導体膜286を選択的にエッチングする。
次に、第2の上部ポール膜222、第3の上部ポール膜223、第5のバックギャップ膜225及び第6のバックギャップ膜226をマスクにして、絶縁膜255が露出するまでエッチングし、平坦化した後、露出した絶縁膜255の表面に、第3のコイル233を形成する。この工程において、第3の接続導体膜283が再び形成される。
次に、絶縁膜255、第3のコイル233、第1の上部ポール膜221〜第3の上部ポール膜223、第3のバックギャップ膜218〜第6のバックギャップ膜226の表面及び側面に、絶縁膜271を付着させる。絶縁膜271は、具体的には、高純度のアルミナを用いたAl2O3−CVDによって、0.1〜0.15μm程度の膜厚となるように形成する。
次に、絶縁膜271の表面に、スパッタまたはCu-CVDによって、50nm〜80nmの範囲の膜厚となるように、Seed膜262を付着させる。 次に、次に、Seed膜262の上に、第4のコイルとなるメッキ膜234を、フレームメッキ法により、例えば、3〜4μmの膜厚となるように形成する。メッキ膜234は、Cuを主成分とし、選択メッキ法によって形成する。
次に、メッキ膜234によって覆われていないSeed膜262は、希塩酸、希硫酸もしくは硫酸銅などを用いたウエットエッチング、又は、Ion Millingなどのドライエッチングによって除去する。
次に、メッキ膜234によって覆われていない領域、及び、メッキ膜234を覆うように、Al2O3でなる絶縁膜272を形成する。絶縁膜272は、4〜6μmのスパッタ膜として形成する。
図72の状態から図73の状態に至るプロセスでは、絶縁膜272及びメッキ膜234をCMPによって研磨し、平坦化する。これにより、第4のコイル234が、平面状のスパイラルパターンとなるように、パターン化されるとともに、第3のコイル233から、絶縁膜272によって分離される。CMPにおいては、第3の上部ポール膜223、第6の接続導体膜226および絶縁膜272の表面が、第3のコイル233及び第4のコイル234の表面と同一の平面となるように研磨される。
図73の状態から図74の状態に至るプロセスでは、第3のコイル233及び第4のコイル234の表面を覆う絶縁膜273を付着させる。絶縁膜273は、Al2O3でなり、例えば、0.2μm〜0.5μmの膜厚となるように形成する。第6のバックギャップ膜226及び第4の上部ポール膜234の真上において、絶縁膜273を、部分的に開口させる。
次に、絶縁膜273の表面に、第6のバックギャップ膜226及び第4の上部ポール膜234を連結するように、上部ヨーク224を形成する。上部ヨーク224は、フレームメッキ法によって、NiFeまたはCoNiFeなどのパターンメッキとして形成する。
次に、保護膜274を、20〜40μmの膜厚となるように付着させる。保護膜274はアルミナをスパッタすることによって形成される。
次に、切断工程により、ウエハから薄膜磁気ヘッド素子を取り出した後、ポール側を研磨する。図78は研磨後の状態を示している。ここで、第1及び第2のコイル231、232は、下部ポールを構成する第2の下部ポール膜212〜214の高さ内にあり、第3のコイル233及び第4のコイル234は、上部ポールを構成する第1の上部ポール膜221〜第3のポール膜223の高さを利用しており、ギャップ膜24は第2の下部ポール膜212〜214の高さ、及び、第1の上部ポール膜221〜第3のポール膜223の高さによって定まるポール長さの中間に位置するから、コイル階層構造をとったにもかかわらず、ギャップ膜24の下側に位置する下部ポールの高さと、ギャップ膜24の上側に位置する上部ポールの高さとをバランスさせることができる。このため、ABSを研磨した場合に、ギャップ膜の両側における下部ポール及び上部ポールの研磨量を均一化し、研磨の不均衡に起因するヘッドとメディアの衝突を回避し、高密度記録に不可欠なスライダの低浮上量化の要請に応えることができる。
本発明は、更に、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置についても開示する。図80及び図81を参照すると、本発明に係る磁気ヘッド装置は、図1〜図7に示した薄膜磁気ヘッド400と、ヘッド支持装置6とを含む。ヘッド支持装置6は、金属薄板でなる支持体61の長手方向の一端にある自由端に、同じく金属薄板でなる可撓体62を取付け、この可撓体62の下面に薄膜磁気ヘッド400を取付けた構造となっている。
211 下部ヨーク
212 第2の下部ポール膜
213 第3の下部ポール膜
214 第4の下部ポール膜
221 第1の上部ポール膜
222 第2の上部ポール膜
223 第3の上部ポール膜
224 上部ヨーク
24 ギャップ膜
3 電磁変換素子(読取素子)
Claims (18)
- 書き込み素子を含む薄膜磁気ヘッドであって、
前記書き込み素子は、下部ヨークと、下部ポールと、上部ヨークと、上部ポールと、ギャップ膜と、下部コイルと、上部コイルとを含んでおり、
前記下部ポールは、複数の下部ポール膜を含み、
第1の下部ポール膜は、前記下部ヨークによって構成され、
第2の下部ポール膜は、前記第1の下部ポール膜に隣接し、一面が平坦化され、
他の下部ポール膜は、前記第2の下部ポール膜の上で、順次に隣接して設けられ、表面がその周りに設けられた絶縁膜と同一の高さで平坦化され、
最上層の下部ポール膜は、ギャップ膜と隣接し、前記ギャップ膜と隣接する領域の後方に、凹部と、前記凹部によって膜厚の減少された部分とを有し、前記凹部を構成する端がスロートハイトを決定し、
前記上部ヨークは、前記下部ヨークに対して、間隔を隔てて配置され、前記媒体対向面を基準にして後方側のバックギャップ部により、前記下部ヨークと結合されており、
前記上部ポールは、前記ギャップ膜に隣接し、前記ギャップ膜を間に挟んで前記最上層の前記下部ポール膜と対向しており、
前記下部コイルは、前記下部ヨークの前記一面を基準にした前記第2の下部ポール膜の高さ内で、前記バックギャップ部の周りを、スパイラル状に周回しており、
前記上部コイルは、前記上部ヨークの前記一面を基準にした前記上部ポールの高さを利用して、前記下部コイルの上方に配置され、前記バックギャップ部の周りを、スパイラル状に周回し、
更に、前記下部ヨークと、前記最上層の前記下部ポール膜よりは下層の下部ポール膜とは、その両側の端部が空気ベアリング面のトラック幅方向に広がり、
前記最上層の前記下部ポール膜、前記ギャップ膜及び前記上部ポールは、両側から、狭トラック幅となるように削減されており、
前記下部コイルは、第1のコイルと、第2のコイルとを含んでおり、
前記第2のコイルは、前記第1のコイルのコイルターン間のスペースに嵌め込まれ、前記スペースの底面及び側面に付着された無機絶縁膜によって前記第1のコイルから絶縁され、前記無機絶縁膜の底面及び側面に付着されたシード膜の上に成膜されためっき膜であって、同一方向の磁束を生じるように、前記第1のコイルに接続されている。 - 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
前記上部コイルは、第3のコイルと、第4のコイルとを含んでおり、
前記第4のコイルは、前記第3のコイルのコイルターン間のスペースに嵌め込まれ、前記スペースの底面及び側面に付着された無機絶縁膜によって前記第3のコイルから絶縁され、前記無機絶縁膜の底面及び側面に付着されたシード膜の上に成膜されためっき膜であって、同一方向の磁束を生じるように、前記第3のコイルに接続されている。 - 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
前記下部ポールは、第3の下部ポール膜及び第4の下部ポール膜を含み、前記第3の下部ポール膜は前記第2の下部ポール膜に隣接し、第4の下部ポール膜は前記第3の下部ポール膜に隣接して最上層を構成している。 - 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
前記上部ポールは、複数の上部ポール膜を含み、前記複数の上部ポール膜は前記ギャップ膜の上に順次に隣接し、最上層の上部ポール膜が前記上部ヨークに隣接する。 - 請求項4に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
前記上部ポールは、第1の上部ポール膜乃至第3の上部ポール膜を含み、前記第1の上部ポール膜は前記ギャップ膜に隣接し、前記第2の上部ポール膜は前記第1の上部ポール膜に隣接し、前記第3の上部ポール膜は前記第2の上部ポール膜に隣接している。 - 請求項5に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
さらに、コイル接続導体を含んでおり、
前記コイル接続導体は、第1の接続導体膜乃至第6の接続導体膜を含んでおり、
前記第1の接続導体膜は、前記第1のコイル膜の内端であり、その表面が、前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第2の下部ポール膜と同一の高さで平坦化されており、
前記第2の接続導体膜は、前記第1の接続導体膜と同じ材料で構成され、前記第1の接続導体膜の前記表面に形成され、その表面が、前記第2の下部ポール膜に隣接する第3の下部ポール膜、と同一の高さで平坦化されており、
前記第3の接続導体膜は前記第2の接続導体膜に隣接し、前記第4の接続導体膜は前記第3の接続導体膜に隣接し、前記第5の接続導体膜は前記第4の接続導体膜に隣接し、前記第6の接続導体膜は前記第5の接続導体膜に隣接しており、
前記バックギャップ部は、第1乃至第6のバックギャップ膜を含んでおり、
前記第1のバックギャップ膜は、前記第1の下部ポール膜と同一の材料でなり、前記下部ヨークの前記一面に隣接して形成され、その表面が、前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第2の下部ポール膜と同一の高さで平坦化されており、
前記第2のバックギャップ膜は、前記第3の下部ポール膜と同じ材料で構成され、前記第1のバックギャップ膜に隣接して形成され、その表面が、前記第3の下部ポール膜と同一の高さで平坦化されており、
前記第3のバックギャップ膜は、前記第2のバックギャップ膜に隣接しており、
前記第4のバックギャップ膜は前記第3のバックギャップ膜に隣接しており、
前記第5のバックギャップ膜は前記第4のバックギャップ膜に隣接しており、
前記第6のバックギャップ膜は前記第5のバックギャップ膜に隣接している。 - 請求項6に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
前記第3の下部ポール膜、前記第2の接続導体膜及び第2のバックギャップ膜は、表面が互いに同一の高さで平坦化されており、
第4の下部ポール膜、前記第3の接続導体膜及び第3のバックギャップ膜は、表面が互いに同一の高さで平坦化されており、
前記第1の上部ポール膜、前記第4の接続導体膜及び第4のバックギャップ膜は、表面が互いに同一の高さで平坦化されており、
前記第2の上部ポール膜、前記第5の接続導体膜及び第5のバックギャップ膜は、表面が互いに同一の高さで平坦化されており、
前記第3の上部ポール膜、前記第6の接続導体膜及び前記第6のバックギャップ膜は、表面が、前記第3のコイル及び前記第4のコイルの表面と、同一の高さで平坦化されており、
前記上部ヨークは、両端が前記第3の上部ポール膜及び前記第6のバックギャップ膜に隣接する。 - 薄膜磁気ヘッドと、磁気記録媒体とを含む磁気記録再生装置であって、
前記薄膜磁気ヘッドは、書き込み素子を含んでおり、
前記書き込み素子は、下部ヨークと、下部ポールと、上部ヨークと、上部ポールと、ギャップ膜と、下部コイルと、上部コイルとを含んでおり、
前記下部ポールは、複数の下部ポール膜を含み、
第1の下部ポール膜は、前記下部ヨークによって構成され、
第2の下部ポール膜は、前記第1の下部ポール膜に隣接し、一面が平坦化され、
他の下部ポール膜は、前記第2の下部ポール膜の上で、順次に隣接して設けられ、表面がその周りに設けられた絶縁膜と同一の高さで平坦化され、
最上層の下部ポール膜は、ギャップ膜と隣接し、前記ギャップ膜と隣接する領域の後方に、凹部と、前記凹部によって膜厚の減少された部分とを有し、前記凹部を構成する端がスロートハイトを決定し、
前記上部ヨークは、前記下部ヨークに対して、間隔を隔てて配置され、前記媒体対向面を基準にして後方側のバックギャップ部により、前記下部ヨークと結合されており、
前記上部ポールは、前記ギャップ膜に隣接し、前記ギャップ膜を間に挟んで前記最上層の前記下部ポール膜と対向しており、
前記下部コイルは、前記下部ヨークの前記一面を基準にした前記第2の下部ポール膜の高さ内で、前記バックギャップ部の周りを、スパイラル状に周回しており、
前記上部コイルは、前記上部ヨークの前記一面を基準にした前記上部ポールの高さを利用して、前記下部コイルの上方に配置され、前記バックギャップ部の周りを、スパイラル状に周回し、
更に、前記下部ヨークと、前記最上層の前記下部ポール膜よりは下層の下部ポール膜とは、その両側の端部が空気ベアリング面のトラック幅方向に広がり、
前記最上層の前記下部ポール膜、前記ギャップ膜及び前記上部ポールは、両側から、狭トラック幅となるように削減されており、
前記下部コイルは、第1のコイルと、第2のコイルとを含んでおり、
前記第2のコイルは、前記第1のコイルのコイルターン間のスペースに嵌め込まれ、前記スペースの底面及び側面に付着された無機絶縁膜によって前記第1のコイルから絶縁され、前記無機絶縁膜の底面及び側面に付着されたシード膜の上に成膜されためっき膜であって、同一方向の磁束を生じるように、前記第1のコイルに接続されており、
前記磁気ヘッドと前記磁気記録媒体との間で、磁気記録及び再生を行う。 - 請求項8に記載された磁気記録再生装置であって、
前記上部コイルは、第3のコイルと、第4のコイルとを含んでおり、
前記第4のコイルは、前記第3のコイルのコイルターン間のスペースに嵌め込まれ、前記スペースの底面及び側面に付着された無機絶縁膜によって前記第3のコイルから絶縁され、前記無機絶縁膜の底面及び側面に付着されたシード膜の上に成膜されためっき膜であって、同一方向の磁束を生じるように、前記第3のコイルに接続されている。 - 請求項8に記載された磁気記録再生装置であって、
前記下部ポールは、第3の下部ポール膜及び第4の下部ポール膜を含み、前記第3の下部ポール膜は前記第2の下部ポール膜に隣接し、第4の下部ポール膜は前記第3の下部ポール膜に隣接して最上層を構成している。 - 請求項8に記載された磁気記録再生装置であって、
前記上部ポールは、複数の上部ポール膜を含み、前記複数の上部ポール膜は前記ギャップ膜の上に順次に隣接し、最上層の上部ポール膜が前記上部ヨークに隣接する。 - 請求項11に記載された磁気記録再生装置であって、
前記上部ポールは、第1の上部ポール膜乃至第3の上部ポール膜を含み、前記第1の上部ポール膜は前記ギャップ膜に隣接し、前記第2の上部ポール膜は前記第1の上部ポール膜に隣接し、前記第3の上部ポール膜は前記第2の上部ポール膜に隣接している。 - 請求項12に記載された磁気記録再生装置であって、
さらに、コイル接続導体を含んでおり、
前記コイル接続導体は、第1の接続導体膜乃至第6の接続導体膜を含んでおり、
前記第1の接続導体膜は、前記第1のコイル膜の内端であり、その表面が、前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第2の下部ポール膜と同一の高さで平坦化されており、
前記第2の接続導体膜は、前記第1の接続導体膜と同じ材料で構成され、前記第1の接続導体膜の前記表面に形成され、その表面が、前記第2の下部ポール膜に隣接する第3の下部ポール膜、と同一の高さで平坦化されており、
前記第3の接続導体膜は前記第2の接続導体膜に隣接し、前記第4の接続導体膜は前記第3の接続導体膜に隣接し、前記第5の接続導体膜は前記第4の接続導体膜に隣接し、前記第6の接続導体膜は前記第5の接続導体膜に隣接しており、
前記バックギャップ部は、第1乃至第6のバックギャップ膜を含んでおり、
前記第1のバックギャップ膜は、前記第1の下部ポール膜と同一の材料でなり、前記下部ヨークの前記一面に隣接して形成され、その表面が、前記第1のコイル、前記第2のコイル及び前記第2の下部ポール膜と同一の高さで平坦化されており、
前記第2のバックギャップ膜は、前記第3の下部ポール膜と同じ材料で構成され、前記第1のバックギャップ膜に隣接して形成され、その表面が、前記第3の下部ポール膜と同一の高さで平坦化されており、
前記第3のバックギャップ膜は、前記第2のバックギャップ膜に隣接しており、
前記第4のバックギャップ膜は前記第3のバックギャップ膜に隣接しており、
前記第5のバックギャップ膜は前記第4のバックギャップ膜に隣接しており、
前記第6のバックギャップ膜は前記第5のバックギャップ膜に隣接している。 - 請求項13に記載された磁気記録再生装置であって、
前記第3の下部ポール膜、前記第2の接続導体膜及び第2のバックギャップ膜は、表面が互いに同一の高さで平坦化されており、
第4の下部ポール膜、前記第3の接続導体膜及び第3のバックギャップ膜は、表面が互いに同一の高さで平坦化されており、
前記第1の上部ポール膜、前記第4の接続導体膜及び第4のバックギャップ膜は、表面が互いに同一の高さで平坦化されており、
前記第2の上部ポール膜、前記第5の接続導体膜及び第5のバックギャップ膜は、表面が互いに同一の高さで平坦化されており、
前記第3の上部ポール膜、前記第6の接続導体膜及び前記第6のバックギャップ膜は、表面が、前記第3のコイル及び前記第4のコイルの表面と、同一の高さで平坦化されており、
前記上部ヨークは、両端が前記第3の上部ポール膜及び前記第6のバックギャップ膜に隣接する。 - 請求項1乃至7の何れかに記載された薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、
下部ヨークの一面上に、下部ポール、下部コイル、バックギャップ膜及びコイル接続導体を形成し、
その工程において、
前記下部ポールは、複数の下部ポール膜を積層して構成し、
前記下部ヨークと、前記最上層の前記下部ポール膜よりは下層の下部ポール膜とは、その両側の端部が空気ベアリング面のトラック幅方向に広がり、前記最上層の前記下部ポール膜及び前記ギャップ膜は、両側から、狭トラック幅となるように削減し、
前記下部ポールを形成した後、前記ギャップ膜を形成する前、前記下部ポールのうち、前記ギャップ膜と隣接すべき最上層の下部ポール膜について、前記ギャップ膜と隣接する領域の後方を削減して、端がスロートハイトを決定する凹部を形成し、
前記下部コイルは、前記下部ヨークの前記一面を基準にした前記下部ポールの高さ内で、前記バックギャップ部の周りを、スパイラル状に周回させ、一端を前記コイル接続導体のための第1の接続導体膜とし、
次に、前記下部コイルを覆う絶縁膜、及び、前記下部ポールに隣接するギャップ膜を形成し、
次に、前記ギャップ膜の上に上部ポールを形成し、前記上部ポールを、両側から、狭トラック幅となるように削減するとともに、前記絶縁膜の上に上部コイルを形成し、前記上部コイルは、前記上部ポールの高さを利用して、前記下部コイルの上方に配置され、前記バックギャップ部の周りを、スパイラル状に周回し、前記下部コイルに対してコイル接続導体によって接続され、
次に、前記上部ポールと前記バックギャップとを接続するように、上部ヨークを形成する工程を含み、
前記下部コイルの形成にあたり、第1のコイルをスパイラル状に形成した後、前記第1のコイルのコイルターン間のスペースの内壁面に、無機絶縁膜を形成し、
次に、前記無機絶縁膜の表面に、めっきのためのシード膜を形成し、
次に、前記シード膜を用いてめっき処理を施すことにより、前記スペース内に第2のコイルを電気絶縁して嵌めこみ、かつ、同一方向の磁束を生じるように、前記第1のコイルに接続する。 - 請求項15に記載された製造方法であって、
前記上部コイルの形成にあたり、第3のコイルをスパイラル状に形成した後、前記第3のコイルのコイルターン間のスペースの内壁面に無機絶縁膜を形成し、
次に、前記無機絶縁膜の表面にめっきのためのシード膜を形成し、
次に、前記シード膜を用いてめっき処理を施すことにより、前記スペース内に第4のコイルを電気絶縁して嵌めこみ、かつ、同一方向の磁束を生じるように、前記第3のコイルに接続する。 - 請求項16に記載された製造方法であって、
第1の下部ポール膜となる前記下部ヨークの一面上に、前記下部コイル、第2の下部ポール膜、第1のバックギャップ膜及び第1の接続導体膜を形成した後、これらの表面を平坦化し、
その後、前記ギャップ膜、前記上部ポール、前記上部コイル及び前記上部ヨークを形成する、
工程を含む。 - 請求項17に記載された製造方法であって、
前記ギャップ膜、前記上部ポール及び前記上部コイルを形成した後、前記上部ポール及び前記上部コイルの表面を平坦化し、
次に、平坦化された表面に絶縁膜を形成し、その絶縁膜の上に前記上部ヨークを形成する、
工程を含む。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004005861A JP4713836B2 (ja) | 2004-01-13 | 2004-01-13 | 薄膜磁気ヘッド、磁気記録装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004005861A JP4713836B2 (ja) | 2004-01-13 | 2004-01-13 | 薄膜磁気ヘッド、磁気記録装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005202999A JP2005202999A (ja) | 2005-07-28 |
JP4713836B2 true JP4713836B2 (ja) | 2011-06-29 |
Family
ID=34820040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004005861A Expired - Fee Related JP4713836B2 (ja) | 2004-01-13 | 2004-01-13 | 薄膜磁気ヘッド、磁気記録装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4713836B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001339492A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-12-07 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 電子機器 |
JP2001325252A (ja) * | 2000-05-12 | 2001-11-22 | Sony Corp | 携帯端末及びその情報入力方法、辞書検索装置及び方法、媒体 |
JP3906044B2 (ja) * | 2001-08-22 | 2007-04-18 | 三洋電機株式会社 | 携帯電子機器 |
-
2004
- 2004-01-13 JP JP2004005861A patent/JP4713836B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005202999A (ja) | 2005-07-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5715750B2 (ja) | 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法並びにヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置 | |
US9466319B1 (en) | Perpendicular magnetic recording (PMR) write shield design with minimized wide adjacent track erasure (WATE) | |
JP4377799B2 (ja) | 薄膜磁気ヘッド、これを用いた磁気記録装置及びその製造方法 | |
US8043515B2 (en) | Thin film magnetic head and manufacturing method thereof | |
US8358487B2 (en) | Thin-film magnetic head having coil of varying thinknesses in spaces adjacent the main magnetic pole | |
US8472137B2 (en) | Magnetic head and method of manufacture thereof wherein the head includes a pole layer and non-magnetic layer having a continuous tapered face opposed to a trailing shield | |
JP2006085884A (ja) | 垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法 | |
US7060207B2 (en) | Thin film magnetic head and magnetic recording apparatus having a lowered coil resistance value, reduced generated heat, and high-frequency | |
US7085099B2 (en) | Thin film magnetic head having spiral coils and manufacturing method thereof | |
JP2008262668A (ja) | 磁気ヘッド、ヘッドアセンブリ及び磁気記録再生装置 | |
JP2008243351A (ja) | 磁気ヘッド及びその製造方法 | |
US7463448B2 (en) | Thin film magnetic head having upper and lower poles and a gap film within a trench | |
US11264051B1 (en) | Capacitive one turn (C1T) perpendicular magnetic recording (PMR) writer designs | |
US7372667B2 (en) | Thin-film magnetic head, head gimbal assembly with thin-film magnetic head, head arm assembly with head gimbal assembly, magnetic disk drive apparatus with head gimbal assembly and manufacturing method of thin-film magnetic head | |
US8208220B1 (en) | Magnetic head, head assembly, and magnetic recording/reproducing apparatus to reduce risk of wide area track erase | |
JP2010061715A (ja) | 磁気ヘッドの製造方法および情報記憶装置 | |
JP2005122818A (ja) | 薄膜磁気ヘッド、これを用いた磁気記録装置及びその製造方法 | |
JP4713836B2 (ja) | 薄膜磁気ヘッド、磁気記録装置及びその製造方法 | |
US7054104B2 (en) | Magnetic head with helical coil and plural outer conductor groups and method of manufacturing same | |
US8760805B2 (en) | Thin film magnetic head, thin film magnetic head device, and magnetic recording/reproducing apparatus | |
WO2009153837A1 (ja) | 磁気ヘッド、磁気ヘッドの製造方法、及び磁気記憶装置 | |
US8323517B2 (en) | Method of forming magnetic pole section of perpendicular magnetic recording type thin-film magnetic head and manufacturing method of perpendicular magnetic recording type thin-film magnetic head | |
US20100084262A1 (en) | Manufacturing method of perpendicular magnetic recording head | |
JP2005116008A (ja) | 薄膜磁気ヘッド、これを用いた磁気記録装置及びその製造方法 | |
JP2009015966A (ja) | 磁気ヘッド及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061019 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080618 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080911 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090128 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090413 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20090610 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20090814 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110325 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |