JP2010061715A - 磁気ヘッドの製造方法および情報記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主磁極の絞り部形状を高精度に形成することが可能な磁気ヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法は、基板11上に薄膜を順次積層して形成した基体6上に、磁気シールド18および補助磁極19を形成する工程と、前記磁気シールド18および前記補助磁極19が被覆されるように、絶縁層36を形成する工程と、少なくとも前記磁気シールド18と前記補助磁極19との間に位置する絶縁層36を、該絶縁層36の上面が該磁気シールド18および該補助磁極19の上面よりも低くなるまでウェットエッチングする工程と、前記磁気シールド18、前記補助磁極19および前記絶縁層36上に、鍍金ベース20を介して主磁極21を形成する工程とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気ヘッドの製造方法および情報記憶装置に関し、特に、磁気ディスク装置に用いられる垂直磁気記録方式の磁気ヘッドの製造方法、および当該磁気ヘッドを備える情報記憶装置に関する。
近年、磁気ディスク装置等の情報記憶装置における記憶容量は顕著に増大する傾向にある。これに伴い、記録媒体の高記録密度化と共に、磁気ヘッドの記録再生特性のさらなる性能向上が要請されている。例えば、再生ヘッドとして、高い再生出力を得ることができるGMR(Giant Magnetoresistance)素子、あるいは、より高い再生感度の得られるTMR(Tunneling Magnetoresistance)素子等の磁気抵抗効果型再生素子を用いたヘッドが開発されている。一方、記録ヘッドとして、電磁誘導を利用した誘導型のヘッドが開発されている。
このような背景の下、垂直磁気記録方式、すなわち垂直磁気記録媒体と垂直磁気記録ヘッドとを組み合わせて使用する記録方式の情報記憶装置において、高記録密度化を目的とする狭トラック化を図るため、隣接トラックへの漏れ磁界を防いで、隣接トラックへのはみ出し記録(サイドイレーズ)を防ぐことが課題となっている。この課題に対して、非特許文献1、特許文献1において、垂直磁気記録ヘッドの主磁極のリーディング側に配置されるシールド(以下、「リーディングシールド」という)を設け、サイドイレーズを抑制する構造が提案されている。
第31回日本応用磁気学会学術講演概要集(2007)、14pE−2、p391 特開2005−310363号公報
その一方で、リーディングシールドによる記録磁界低下の影響も指摘されており、記録特性に優れる主磁極を高精度に形成することが求められている。
本発明は、主磁極の絞り部形状を高精度に形成することが可能な磁気ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
この磁気ヘッドの製造方法は、基板上に薄膜を順次積層して形成した基体上に、磁気シールドおよび補助磁極を形成する工程と、前記磁気シールドおよび前記補助磁極が被覆されるように、絶縁層を形成する工程と、少なくとも前記磁気シールドと前記補助磁極との間に位置する絶縁層を、該絶縁層の上面が該磁気シールドおよび該補助磁極の上面よりも低くなるまでウェットエッチングする工程と、前記磁気シールド、前記補助磁極および前記絶縁層上に、鍍金ベースを介して主磁極を形成する工程と、を備えることを要件とする。
本発明によれば、特に、主磁極先端部下面の絞り部形状を高精度に形成することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳しく説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る磁気記録ヘッド1の例を示す概略図(コア幅方向に垂直な断面図)である。図2〜図13は、本発明の実施の形態に係る磁気ヘッド1の製造方法の例を説明するための説明図である。図14は、図1の磁気記録ヘッド1の主磁極21の先端部近傍の拡大図である。図15は、本発明の実施の形態に係る情報記憶装置50の例を示す概略図である。
本発明の実施の形態に係る磁気ヘッド1は、ハードディスク等の磁気記録媒体へ磁気信号を書き込む記録ヘッド部3を有する磁気ヘッドである。
記録ヘッド部3が積層され、その積層面に直交する面に浮上面5が設けられて、ヘッドスライダとして構成された後、当該浮上面5によって回転する磁気記録媒体上を浮上して記録を行うものである。
以下、磁気ヘッド1として、垂直磁気記録方式の磁気ヘッドについて説明する。
図1に示すように、磁気ヘッド1は、一つの実施形態として、再生ヘッド部2と記録ヘッド部3とを備える複合型磁気ヘッドとして構成される。なお、本発明の適用を当該複合型磁気ヘッドに限定するものではない。
ここで、図1はコア幅方向に垂直な方向の断面図として図示している。なお、図中の符合5は浮上面(媒体対向面)を表すが、本来、浮上面は、積層工程が完了した後に、研磨工程を経て形成されるものであるため、途中工程においては、浮上面形成予定位置と考えるべきものである。
先ず、再生ヘッド部2の構成例を説明する。ベースとなるウエハ基板11上に、再生ヘッド部2の下部シールド層12が形成される。
下部シールド層12の上層には、再生素子13が形成される。ここで、再生素子13には、例えば、TMR素子もしくはGMR素子等の磁気抵抗効果型再生素子が用いられるが、その膜構成としては、種々の構成を採用することができる。なお、符号30は、Al等からなる絶縁層である。
再生素子13および絶縁層30上に、上部シールド層14が形成される。なお、上部シールド層14、下部シールド層12共に、NiFe等の磁性材料(軟磁性材)を用いて構成される。
次に、記録ヘッド部3の構成例を説明する。前記上部シールド層14上に絶縁層31が形成される。絶縁層31上に、磁性材料からなる第1リターンヨーク15が形成される。
第1リターンヨーク15上にAl等からなる絶縁層32が形成され、絶縁層32上には導電材料を用いて、平面螺旋状に第1コイル16が形成され、さらに、第1コイル16を覆うように、レジスト等からなる絶縁層34が形成される。なお、符号33は、Al等からなる絶縁層である。
第1コイル16、絶縁層33、絶縁層34の上には、同図のようにAl等の絶縁材料からなる絶縁層35を一部に介しつつ、補助磁極19が設けられる。なお、一例として、補助磁極19は磁性材料(後述)によって構成される。
また、絶縁層35上の浮上面5寄りには、補助磁極19と連続するように絶縁層36が形成され、さらに同図のように、絶縁層35上の浮上面5寄りの先端部には、磁性材料からなるリーディングシールド18が形成される。
ここで、符号17は、補助磁極19およびリーディングシールド18を鍍金プロセスによって形成する場合の鍍金ベースであり、当該鍍金ベース17は一例として、下層から順にTi(チタン)層17A、NiFe層17Bの2層構造が用いられる。
なお、本実施の形態においては、基板11から鍍金ベース17に至るまでの積層構造を「基体」という(図中、符号6)。ただし、基体6については種々の構成を採用することができ、上記構成はあくまでも一例示に過ぎない。
また、リーディングシールド18、補助磁極19、絶縁層36の上には、磁性材料からなる主磁極21が形成される。なお、主磁極21を形成する方法は複数考えられるが、例えば、鍍金プロセスを用いて形成する場合は、一旦、先に鍍金ベース20を形成し、その上に主磁極21を形成することとなる。一例として、鍍金ベース20には、下層から順にTi層21A、Ru(ルテニウム)層21B、NiFe層21Cの3層構造が用いられる。
なお、主磁極21は単層構造に限られず、異なる磁性材料を積層させる多層構造を採用することも考えられる。
また、主磁極21の上には、トレーリングギャップ37およびバックギャップ22が設けられ、トレーリングギャップ37の一部の上に、トレーリングシールド24が設けられる。一例として、トレーリングギャップ37はAl等の絶縁材料により形成され、トレーリングシールド24およびバックギャップ22は磁性材料により形成される。
なお、トレーリングシールド24およびバックギャップ22の周囲は、Al等を用いた絶縁層38が積層される。本実施の形態においては、この段階で、バックギャップ22、トレーリングシールド24、絶縁層38の上面が同一平面に平坦化されて形成される。
さらに、その上には、一例として、導電性材料である銅を用いて、平面螺旋状に第2コイル23が形成される。
また、第2コイル23の巻線間および巻線上に絶縁層39が設けられる。絶縁層39は、一例として、レジスト等の絶縁材料により形成される。
絶縁層39の上には、第2リターンヨーク26が設けられる。一例として、第2リターンヨーク26は磁性材料により形成される。なお、符号25は、第2リターンヨーク26を鍍金プロセスによって形成する場合の鍍金ベースである。
また、第2リターンヨーク26の上には、Al等を用いた絶縁層40が積層される。
なお、第1リターンヨーク15、リーディングシールド18、補助磁極19、主磁極21、バックギャップ22、トレーリングシールド24、第2リターンヨーク26を構成する磁性材料としては、BS(飽和磁束密度)が高く且つμ(透磁率)が低い磁性材料(軟磁性材)を用いることが記録特性向上の観点から好適であり、一例として、NiFe、CoNiFe等が挙げられる。
ここで、リーディングシールドの作用と従来の課題について説明する。
従来、リーディングシールドは、磁気ヘッド(磁気記録ヘッド)のライトイレーズ改善のために提案された技術であり、主磁極下部(リーディング側)にリーディングシールドを設ける構造とすることによって、トラック幅方向の磁界広がりを抑制し、サイドイレーズを防止することが可能となる。しかし、それと同時に、記録能力自体の低下(記録磁界強度の低下)を招いてしまうという課題が指摘されていた。
この点、記録能力向上のためには主磁極の浮上面寄り先端部に絞り部を設ける構造が効果的であるが、主磁極下部に絞り形状を持たせた構造を上記のリーディングシールド構造と組み合わせる場合、パターニング工程やイオンミル工程等を追加しなければならず、工程増加(小工程で20工程前後の増加)が課題となる。
さらに、リーディングシールドのハイトコントロールに加えて、主磁極の絞り部のハイトコントロールが必要となるため、管理が複雑化・高度化してしまうという課題が生じる。
続いて、本実施の形態に係る磁気ヘッド1の製造方法について説明する(図2〜図13参照)。
当該製造方法の概要として、再生ヘッド部2を形成した後、記録ヘッド部3を形成することとなるが、本実施の形態に特徴的な工程から説明を行う。
先ず、ウエハ基板11上に薄膜を順次積層し、第1コイル16、絶縁層33、絶縁層34で構成される層に至るまでの積層構造を形成する。一例として、それらの上面が連続する同一平面となるようにCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)プロセス(第1のCMPプロセス)によって平坦化し、次いで、レジスト材料によるマスク(不図示)を形成した後、スパッタリングにより絶縁層35の形成を行い、当該マスクをリフトオフプロセスにより除去する。
ここまでの形成が完了した状態を図2(a)、(b)に示す。ここで、図2(a)は積層体を浮上面5側から視た端面図(断面図)であり、図2(b)は、積層体のコア幅方向に垂直な断面図であり、いずれも絶縁層35よりも下層は図示を省略している。なお、この図示方法は、図2〜図13までの各図における(a)、(b)について共通である。
次いで、図3(a)、(b)に示すように、絶縁層34、絶縁層35の上に鍍金ベース17をスパッタリングによって形成する。なお、本実施の形態では、Ti層17A、NiFe層17Bの順に(図1参照)、それぞれスパッタリングを行う。
次いで、鍍金ベース17上にリーディングシールドおよび補助磁極を形成する。
一例として、フォトリソグラフィプロセスが用いられ、より具体的には、図4(a)、(b)に示すように、鍍金ベース17上に、レジスト材料41を塗布し、露光・現像によるパターン形成が行われる。
次いで、図5(a)、(b)に示すように、鍍金プロセスによって、当該パターン内にリーディングシールド18および補助磁極19が形成される。このとき、補助磁極19は、鍍金ベース17を介して絶縁層34と絶縁層35とに跨るようにそれらの上層に形成される。
ここで、上記のパターン(レジスト材料41)の形成およびリーディングシールド18の形成に関して、リーディングシールド18の浮上面5位置からの素子高さ方向の長さが、後工程において形成されることとなる主磁極21の浮上面5寄り先端部下面に設けられる絞り部21Aの長さと同一長さに設定する。当該構成によって、本実施の形態に特徴的な作用効果が奏されることとなる(詳細は後述)。
次いで、図6(a)、(b)に示すように、リーディングシールド18および補助磁極19が形成されていない領域の鍍金ベース17を、ドライエッチング(例えばイオンミルプロセス)によって除去したうえで、リーディングシールド18および補助磁極19が被覆されるように、絶縁層36をスパッタリングによって形成する。当該絶縁層36は、絶縁材料(例えばAl等)を用いて形成する。
次いで、図7(a)、(b)に示すように、CMPプロセス(第2のCMPプロセス)によって、リーディングシールド18、補助磁極19および絶縁層36の上面が連続する平坦面となるように平坦化を行う。
次いで、図8(a)、(b)に示すように、絶縁層36の上面が、リーディングシールド18および補助磁極19の上面よりも低くなるまでウェットエッチングを行って、絶縁層36の一部(上部)を除去する。本実施の形態では、絶縁層36の上面が、リーディングシールド18の上面よりも30[nm]低くなる位置までウェットエッチングを行う。一例として、当該ウェットエッチングは、エッチング液としてアルカリ性エッチング液を用いてエッチングが行われる。なお、当該アルカリ性エッチング液として、前工程のCMPプロセスで洗浄に用いられるアルカリ洗浄液、あるいは前記フォトリソグラフィプロセスにおけるフォトレジスト用現像液を使用すれば、あらためて専用のエッチング液を用意する必要がなく、生産コストの面で有利である。
この工程によって、リーディングシールド18と絶縁層36との境界を、なだらかに連続するスロープ状に形成することが可能となる。その結果、後工程で形成される主磁極21において、絞り部(絞り部21A)と非絞り部とがなだらかに連続するスロープ状となるように形成される効果が得られる(図14参照)。すなわち、主磁極は、角部を有する段差部があると記録特性に悪影響を与えてしまうが、本実施の形態の主磁極21では、絞り部にそのような段差部が生じず、なだらかなスロープ状に形成されるため、記録特性を向上させることが可能となる。
次いで、図9(a)、(b)に示すように、全面に鍍金ベース20をスパッタリングによって形成する。なお、本実施の形態では、Ti層20A、Ru層20B、NiFe層20Cの順に(図1参照)、それぞれスパッタリングを行う。
当該鍍金ベース20は、後工程で形成される主磁極21の鍍金プロセス用の下地として機能すると共に、当該主磁極21とリーディングシールド18との間のギャップ(「リーディングシールドギャップ」という)としても機能する。
次いで、図10(a)、(b)に示すように、鍍金ベース20上に主磁極21を形成する。ここで、主磁極21の形成は、レジスト塗布 − パターニング − ポストベーク − 現像 − 電解鍍金 − レジスト除去、のいわゆるレジストリフロープロセスによって行う。より具体的には、浮上面5位置における断面形状が逆台形状の溝を有するレジスト層(不図示)を形成し、鍍金プロセスによって、当該溝内に主磁極となる磁性層を形成し、リフトオフプロセスによって、当該レジスト層を除去する。
このようにして、浮上面5位置における形状が下層側から上層側に向かって逆台形状を有し、サイドイレーズ防止に効果的な主磁極が形成される。
このとき、図10(b)に示すように、主磁極21の浮上面5寄りの先端部下面に絞り部21Aが形成される。
仮に、絞り部21Aをパターニングおよびイオンミルによって形成位置のコントロールをしようとすると、追加工程が大幅に増加してしまい(小工程で20工程前後増加)、加えて、パターニングおよびイオンミルそれぞれにおいて複雑で高度なハイトコントロール管理が必要となってしまうのに対し、本実施の形態によれば、たった1工程程度の工程増加で済み、且つ、絞り部21Aの形成位置はおのずと、リーディングシールド18と絶縁層36との境界位置に定まるため、形成位置をコントロールするための複雑・高度な管理が不要となるという顕著な効果が奏される。
逆に言えば、絞り部21Aを所望の長さに形成するためには、リーディングシールド18の浮上面5位置からの素子高さ方向の長さを、その絞り部21Aの長さと同一に形成するだけで、絞り部21Aを高精度に所望の長さに形成することが可能となる。
次いで、図11(a)、(b)に示すように、主磁極21が被覆されるように、ストッパ層42をスパッタリングによって形成する。なお、本実施形態では、主磁極21の上方のストッパ層42が、後工程(図12で示される工程)において、CMPプロセスのストッパとしての機能も果たす。これらを踏まえて、ストッパ層42を構成する材料の例としては、非磁性の金属材料であるタンタル(Ta)、ルテニウム(Ru)等を用いることが考えられる。
次いで、図12(a)、(b)に示すように、まずAl等からなる絶縁層43を全面に形成したうえで、CMPプロセス(第3のCMPプロセス)によって、ストッパ層42の上面が表出するまで、絶縁層43の研磨(除去)を行う。このとき、ストッパ層42(一例としてTa層)が、当該CMPプロセスではほとんど膜減りしないため、ストッパとして機能する。
次いで、反応性ガスを用いるドライエッチング(例えばRIE:Reactive Ion Etching)によって、主磁極21の上面が表出するまでストッパ層42を除去する。ここで、反応性ガスとしては、フッ素系反応性ガス(例えばCF4)等の使用が考えられる。なお、他の例として、ICP(Inductively Coupled Plasma)によりドライエッチングを行ってもよい。
さらに、CMPプロセス(第4のCMPプロセス)により、主磁極21の上面が平坦化されるまで研磨する工程を実施する。このとき、絶縁層43についても、当該主磁極21の上面と連続する平面となるように研磨される。一例として、主磁極21の膜厚方向高さを160[nm]程度に形成する。
ここで、当該主磁極21上面の平坦化工程を、CMPプロセスに代えて、ドライエッチング(例えば「イオンミリング」)によって行う方法も考えられるが、平坦化精度を向上させる観点においては、CMPプロセスが好適である。
次いで、図13(a)、(b)に示すように、主磁極21上に、レジスト材料(不図示)を塗布し、露光・現像によりパターン形成を行った後、ドライエッチング(例えばイオンミルプロセス)を行い、主磁極21の浮上面5寄りの先端部上面に絞り部21Bを形成する。
このようにして、主磁極21浮上面5寄りの先端部下面および上面に、それぞれ絞り部21A、21Bを形成することができ、記録磁界強度を増加させることが可能となる。
その後、トレーリングギャップ37、トレーリングシールド24等、前述の所定層を上層に積層する工程(不図示)を実施して、最終的に図1に示す磁気ヘッド1として形成される。
ここで、磁気ヘッド1の主磁極21先端部近傍の拡大図を図14に示す(図14(a)はコア幅方向に垂直な断面図であり、図14(b)は、浮上面5側から視た端面図である)。一例として、絞り部21Aは、長さ200[nm]前後が好適であり、絞り部21Bは、長さ100[nm]前後が好適である。
続いて、本発明の実施形態に係る情報記憶装置について説明する。
上記の構成を備える磁気ヘッド1を用いて、磁気ディスク装置等を構成することにより、サイドイレーズの防止が可能で、且つより高密度の記録が可能な情報記憶装置が実現される。
当該情報記憶装置の一例として、図15に磁気ディスク装置50の構成を示す。前記の磁気ヘッド1は、磁気記録媒体(磁気記録ディスク)51との間で情報を記録し、情報を再生するヘッドスライダ52に組み込まれる。さらに、ヘッドスライダ52は、ヘッドサスペンション53のディスク面に対向する面に取り付けられ、該サスペンション53の端部を固定し、回動自在なアクチュエータアーム54と、該サスペンション53および該アクチュエータアーム54上の絶縁された導電線を通じて、前記磁気抵抗効果素子13に電気的に接続され、磁気記録ディスク51との間で情報の読取および情報の記録を行うための電気信号を検出・送信する回路とを有する情報記憶装置として構成される。その作用として、磁気記録ディスク51が回転駆動されることにより、ヘッドスライダ52がディスク面から浮上し、磁気記録ディスク51との間で情報を記録し、情報を再生する操作がなされる。
本実施形態に係る情報記憶装置によれば、サイドイレーズ磁界の増加を抑制しつつ、記録磁界を増加させることが可能な磁気ヘッドを備えて、サイドイレーズの防止が可能となり、且つより高密度の記録が可能となる。また主磁極が高精度に形成されており、記録特性のバラツキを防止することが可能となる。
以上説明した通り、本実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法によれば、主磁極の浮上面寄りの先端部下面および上面のそれぞれに絞り部を形成することができ、当該磁気ヘッドの記録磁界強度を増加させることが可能となる。なお、当該下面および上面の絞り部は、磁気ヘッドの膜構成、主磁極の全体形状等に応じて、それぞれ最適な設計値があるが、本実施の形態によれば、特に主磁極先端部下面の絞り部の長さを高精度且つ容易に形成することが可能となる。すなわち、当該下面の絞り部の形成に際し、たった1工程程度の工程増加で済み、且つ、形成位置をコントロールするための複雑・高度な管理が不要となる。
また、当該製造方法によって形成される磁気ヘッドによれば、主磁極下部にリーディングシールドを備えてサイドイレーズ磁界の増加を抑制しつつ、主磁極先端部の下面および上面に絞り部を備えて記録磁界を増加させることが可能となる。さらに、絞り部の形状精度を高精度に形成することが可能となるため、記録特性にバラツキが生じることを防止でき、信頼性に優れた情報記憶装置の実現が可能となる。
本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの例を示す概略図(断面図)である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法の例を説明するための説明図である。 図1の磁気記録ヘッドの主磁極先端部近傍の拡大図である。 本発明の実施形態に係る磁気記録装置の例を示す概略図である。
符号の説明
1 磁気ヘッド
2 再生ヘッド部
3 記録ヘッド部
5 浮上面
6 基体
11 ウエハ基板
12 下部シールド層
13 再生素子
14 上部シールド層
15 第1リターンヨーク
16 第1コイル
17、20、25 鍍金ベース
18 リーディングシールド
19 補助磁極
21 主磁極
22 バックギャップ
23 第2コイル
24 トレーリングシールド
26 第2リターンヨーク
30〜36、38〜40、43 絶縁層
37 トレーリングギャップ
50 情報記憶装置(磁気ディスク装置)

Claims (6)

  1. 基板上に薄膜を順次積層して形成した基体上に、磁気シールドおよび補助磁極を形成する工程と、
    前記磁気シールドおよび前記補助磁極が被覆されるように、絶縁層を形成する工程と、
    少なくとも前記磁気シールドと前記補助磁極との間に位置する絶縁層を、該絶縁層の上面が該磁気シールドおよび該補助磁極の上面よりも低くなるまでウェットエッチングする工程と、
    前記磁気シールド、前記補助磁極および前記絶縁層上に、鍍金ベースを介して主磁極を形成する工程と、を備えること
    を特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  2. 前記磁気シールドを形成する工程は、該磁気シールドの浮上面位置からの素子高さ方向の長さが、前記主磁極の浮上面寄り先端部下面に設けられる絞り部の長さと同一長さに設定されて、該磁気シールドが形成されること
    を特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  3. 前記絶縁層を形成する工程と、該絶縁層をウェットエッチングする工程との間に、
    前記磁気シールド、前記補助磁極および前記絶縁層の上面が連続する平坦面となるように平坦化を行う工程を備えること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の磁気ヘッドの製造方法。
  4. 前記ウェットエッチングする工程は、エッチング液として、アルカリ性エッチング液が用いられること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. 前記主磁極を形成する工程は、浮上面位置における端面形状が、下層から上層に向かって逆台形状となるように形成する工程と、コア幅方向に垂直な断面形状が、浮上面寄り先端部の上面に絞り部を有する形状となるように形成する工程と、を備えること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の磁気ヘッドの製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気ヘッドの製造方法により製造される磁気ヘッドを備えたヘッドスライダと、
    前記ヘッドスライダを支持するサスペンションと、
    前記サスペンションの端部を固定し、回動自在なアクチュエータアームと、
    前記サスペンションおよび前記アクチュエータアーム上の絶縁された導電線を通じて、磁気記録媒体に情報を記録するための電気信号を前記磁気ヘッドに送信する回路と、を備えること
    を特徴とする情報記憶装置。
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