JP2009015966A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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徳康 安曽
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Abstract

【課題】磁気記録媒体に高密度に情報を記録でき、且つ歩留りを向上できる磁気ヘッド及びその製造方法を提供することにある。
【解決手段】書き込みヘッドの下部磁極となる磁気シールド層35の上にギャップ層44を形成した後、ギャップ層44の上に給電層47及びフォトレジスト膜48を形成する。その後、フォトレジスト膜48に開口部48aを形成し、開口部48aの内面にシード層50を形成する。次に、シード層50の上にCu等を電解めっきし、開口部48aの幅を例えば150nm以下に狭める。その後、開口部48a内に磁性金属をめっきして上部電極38(38a)を形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、磁気記録媒体に情報を高密度に記録可能な磁気記録装置の磁気ヘッド及びその製造方法に関する。
近年、磁気記録装置(ハードディスク)は、コンピュータだけでなくポータブル音楽プレーヤやハードディスクビデオレコーダ(HDDレコーダ)等の家電製品にも広く使用されるようになった。従来は、磁気記録媒体の表面を水平方向(媒体表面に平行な方向)に磁化する水平磁気記録方式の磁気記録装置が一般的であった。しかし、近年の大容量化の要求に応じて磁気記録媒体の表面を垂直方向に磁化する垂直磁気記録方式の磁気記録装置が開発され、既に実用化されている。今後は、この垂直磁気記録方式の磁気記録装置が主流になるものと考えられている。
図1は、磁気記録装置に使用される磁気ヘッドの構造を示す模式図である。この図1に示すように、磁気記録装置に使用される一般的な磁気ヘッドは、基板(スライダー)10の端面上に、磁気記録媒体20に情報を書き込む書き込みヘッド(ライトヘッド)WRと、磁気記録媒体20から情報を読み出す読み出しヘッド(リードヘッド)REとを積層した構造を有している。
読み出しヘッドREは磁気抵抗素子13により構成されており、この磁気抵抗素子13は非磁性絶縁膜(図示せず)に挟まれた状態で下層側磁気シールド層12と上層側磁気シールド層15との間に配置されている。また、磁気抵抗素子13の両側部(図1では一方の側のみを図示している)には引き出し電極14が接続されており、これらの引き出し電極14を介して磁気抵抗素子13から電気信号を取り出すようになっている。なお、この図1に示す磁気ヘッドでは、上層側磁気シールド層15が書き込みヘッドWRの下部磁極を兼ねるようになっている。
書き込みヘッドWRは、上層側磁気シールド層(下部磁極)15と、上部磁極18と、それらの間に配置されたコイル17とにより構成されている。上部磁極18の磁気記録媒体20側の端部(以下、先端部18aという)は細く加工されており、上層側磁気シールド層15との間に一定の間隔(ギャップ)が保持されている。また、上部磁極18の先端部18aと反対側の端部は、上層側磁気シールド層15と接続されている。コイル17は、上層側磁気シールド層15と上部磁極18との接続部を中心として渦巻状に形成されている。
コイル17に信号(書き込み信号)が供給されると、上部磁極18の先端部18aと上層側磁気シールド層15との間に記録磁界が発生し、磁気記録媒体20に情報が書き込まれる。磁気記録媒体20に情報を高密度に記録するためには、上部磁極18の先端部18aの幅を150nm以下、例えば100nm程度まで小さくすることが必要である。
図2(a)〜(h)は、書き込みヘッドの上部磁極の作製方法の一例を示す図である。なお、図2(a)〜(h)では上部磁極の先端部に対応する部分を磁気記録媒体の側から見た状態を示しており、上層側磁気シールド層(下部磁極)よりも下側(基板側)の図示を省略している。
まず、図2(a)に示すように、上層側磁気シールド層15の上に、アルミナ(Al23)等の非磁性絶縁膜からなるギャップ層21を形成する。そして、ギャップ層21の上に導電材料により給電層22を形成した後、給電層22の上にフォトレジストを塗布してフォトレジスト膜23を形成する。次に、フォトレジスト膜23の所定の領域を露光した後、現像処理を行うことにより、図2(b)に示すように所定のパターンで給電層22が露出する開口部23aを形成する。
次に、給電層22を電源に接続し、開口部23a内に例えばFeNi合金(パーマロイ)等の磁性金属を電解めっきして上部磁極を形成する。図2(c)には、開口部23a内に形成された上部磁極の先端部18aを示している。その後、図2(d)に示すように、フォトレジスト膜23を除去する。
次に、図2(e)に示すように、イオンミリングにより上部磁極18の先端部18aをスリミング(細幅化)して、先端部18aの幅を例えば100nm程度とする。その後、図2(f)に示すように、ギャップ層21の上側全面にアルミナ等からなる非磁性絶縁膜24を形成した後、この非磁性絶縁膜24をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨して、図2(g)に示すように表面を平坦化する。その後、図2(h)に示すように、非磁性絶縁膜24の上にアルミナ等からなる非磁性絶縁膜25を形成する。このようにして、磁気ヘッドの上部磁極が形成される。
なお、本発明に関係すると思われる従来技術として、特許文献1,2に記載されたものがある。これらの特許文献1,2には、アルミナ等の無機絶縁膜に溝を形成し、スパッタ法、イオンビームデポジッション法及びフレームめっき法等を使用して溝内に磁性金属を埋め込んで上部磁極を形成する方法が記載されている。
特開2006−252753号公報 特開2006−107697号公報
上述したように、磁気記録媒体に情報を高密度に記録するためには、書き込みヘッドの上部磁極の先端部の幅を100nm程度まで細くする必要がある。フォトレジスト法ではレジスト膜に100nm程度の細溝をある程度の深さ(例えば、300nm)に形成することは極めて困難であり、そのため上述したように上部磁極を形成した後、イオンミリング等により上部磁極の先端部をスリミング(細幅化)する工程が必要である。しかしながら、上述した従来の方法では、スリミングの際に上部磁極の先端部が倒れてしまう現象(いわゆる磁極倒れ)が発生することがあり、歩留りの低下の原因となっている。
また、上述の特許文献1,2に記載された方法ではアルミナ等の無機絶縁膜に溝を細い幅で形成する必要があるが、アルミナ等の無機絶縁膜に幅が100nm、深さが300nm程度の細溝を形成することは極めて困難である。
以上から、本発明の目的は、磁気記録媒体に高密度に情報を記録でき、且つ歩留りを向上できる磁気ヘッド及びその製造方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、磁気記録媒体に情報の記録を行う磁気ヘッドにおいて、コイルと、前記コイルに流れる信号により記録磁界を発生する磁極とを有し、前記磁極の前記磁気記録媒体側の先端部の両側に非磁性金属めっき膜及び導電膜が形成されている磁気ヘッドが提供される。
本発明の他の観点によれば、コイルと、前記コイルに流れる信号により記録磁界を発生し磁気記録媒体に情報を書き込む磁極とを有する磁気ヘッドの製造方法において、基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上に導電性材料により給電層を形成する工程と、前記給電層の上に非磁性絶縁膜を形成する工程と、前記非磁性絶縁膜に前記給電層が露出する開口部を形成する工程と、前記開口部の内面に導電膜を被着させる工程と、前記導電膜の上に非磁性金属膜をめっき法により形成して前記開口部の幅を狭める工程と、めっき法により前記開口部内に磁性金属を充填し前記磁極を形成する工程とを有する磁気ヘッドの製造方法が提供される。
本発明においては、絶縁膜の上に給電層を形成した後、給電層の上に非磁性絶縁膜を形成し、この非磁性絶縁膜に給電層が露出する開口部を形成する。この開口部はフォトリソグラフィ法を用いて形成するが、開口部の先端部(記録媒体側の先端部)の幅をフォトリソグラフィ法により比較的容易に形成できる幅(例えば150nm以上)とする。
その後、開口部の内面に導電膜を被着させ、給電層及び導電膜を電源に接続してめっき法により非磁性金属膜を形成する。この非磁性金属膜により開口部の先端部の幅が狭くなる。非磁性金属膜により、開口部の先端部の幅を例えば150nm以下にすることができる。
次いで、めっき法により開口部の内側に磁性金属を充填し、磁極を形成する。このようにして、幅が150nm以下の磁極を比較的容易に形成することができる。本発明によれは、イオンミリングによるスリミング工程が不要であるので、スリミング工程に起因する磁極倒れ等の不具合の発生が回避される。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る磁気ヘッドの構造を示す模式図である。この図3に示すように、本実施形態に係る磁気ヘッドは、基板(スライダー)30の端面上に、磁気記録媒体40に情報を書き込む書き込みヘッド(ライトヘッド)WRと、磁気記録媒体40から情報を読み出す読み出しヘッド(リードヘッド)REとを積層した構造を有している。
読み出しヘッドREは、MR(Magneto Resistive)素子、GMR(Giant Magneto Resistive)素子又はTMR(Tunnel Magneto Resistive)素子等の磁気抵抗素子33により構成されている。この磁気抵抗素子33は非磁性絶縁膜(図示せず)に挟まれた状態で下層側磁気シールド層32と上層側磁気シールド層35との間に配置されている。また、磁気抵抗素子33の両側部(図3では一方の側のみを図示している)には引き出し電極34が接続されており、これらの引き出し電極34を介して磁気抵抗素子33から電気信号を取り出すようになっている。なお、本実施形態に係る磁気ヘッドでは、上層側磁気シールド層35が書き込みヘッドWRの下部磁極を兼ねるようになっている。
書き込みヘッドWRは、磁性材料からなる上層側磁気シールド層(下部磁極)35及び上部磁極38と、それらの間に配置されたコイル37とにより構成されている。上部磁極38の磁気記録媒体40側の端部(以下、先端部38aという)の幅は100nm程度と細くなっており、上層側磁気シールド層35との間に一定の間隔(ギャップ)が保持されている。また、上部磁極38の先端部38aと反対側の端部は、上層側磁気シールド層(下部磁極)35と接続されている。コイル37は、アルミニウム合金等のように電気抵抗が低い金属からなり、上層側磁気シールド層35と上部磁極38との接続部を中心として渦巻状に形成されている。
コイル37に信号(書き込み信号)が供給されると、上部磁極38の先端部38aと上層側磁気シールド層35との間に記録磁界が発生し、磁気記録媒体40に情報が書き込まれる。また、磁気記録媒体40から情報を読み出すときには、磁気記録媒体40から発生する磁界による磁気抵抗素子33の抵抗値の変化を検出する。
以下、本実施形態の磁気ヘッドの製造方法の一例について、図4に示す磁気ヘッドの断面図を参照して説明する。
まず、アルチック(AlTiC)等の絶縁材料により形成された基板30を用意する。そして、この基板30の上にアルミナ(Al23)等の絶縁材料からなる下地膜41を形成する。その後、下地膜41の上に例えばFeNi合金(パーマロイ)等の磁性材料により下層側磁気シールド層32を2〜3μmの厚さに形成する。次いで、下層側磁気シールド層32の上に、例えばアルミナ等により厚さが約200nmの非磁性絶縁膜42を形成する。
次に、非磁性絶縁膜42の上に磁気抵抗素子33を形成する。磁気抵抗素子33としてMR素子を使用する場合は、例えば厚さが20nmのNiFeCrからなるSAL(Soft Adjacent Layer)層と、厚さが10nmのTa等からなる非磁性層と、厚さが20nmのNiFe等からなるMR層とを積層して構成される。これらのSAL層、非磁性層及びMR層はスパッタ法により形成され、フォトリソグラフィ法及びエッチング法により所定の形状にパターニングされて磁気抵抗素子33となる。なお、磁気抵抗素子33は、図3に示すようにヘッド先端側(磁気記録媒体40の側)の端部に配置される。磁気抵抗素子33として、GMR素子又はTMR素子を採用してもよい。
次に、リフトオフ法により、磁気抵抗素子33に接続する引き出し電極34を形成する。すなわち、基板30の上側全面にフォトレジスト膜を形成する。その後、フォトレジスト膜に対し露光及び現像処理を実施して、所定の領域に開口部を形成する。次いで、スパッタ法等により基板30の上側全面に例えばアルミニウム合金からなる金属膜を形成した後、フォトレジスト膜をその上の金属膜とともに除去する。これにより、フォトレジスト膜の開口部に対応する部分に金属膜が残り、磁気抵抗素子33の両端にそれぞれ接続した一対の引き出し電極34が形成される。
次に、基板30の上側全面に、例えばALD(Atomic Layer Deposition)法によりアルミナ等からなる非磁性絶縁膜43を10〜20nmの厚さに形成し、この非磁性絶縁膜43により磁気抵抗素子33及び引き出し電極34等を被覆する。その後、非磁性絶縁膜43の上に、例えばFeNi合金等の磁性材料からなる上層側磁気シールド層35を、例えば2〜3μmの厚さに形成する。この上層側磁気シールド層35は、磁気抵抗素子33に対する磁気シールドとしての機能と、書き込みヘッドWRの下部磁極としての機能の両方を有している。
次に、基板30の上側全面に、例えばアルミナ等の絶縁材料によりギャップ層(絶縁膜)44を形成する。このギャップ層44は書き込みヘッドWRのヘッドギャップを決定するものであり、例えば200nmの厚さに形成する。
次に、ギャップ層44の上に非磁性絶縁膜45を形成する、この非磁性絶縁膜45は、例えばフォトレジストをスピンコート法で塗布してフォトレジスト膜を形成した後、このフォトレジスト膜を露光及び現像処理して所定の領域上のみに残すことにより形成される。その後、熱処理を実施して、フォトレジスト膜を熱硬化(ハードキュア)させる。このようにして、ギャップ層44の所定の領域上にフォトレジスト膜からなる非磁性絶縁膜45が形成される。
次に、非磁性絶縁膜45の上に例えばスパッタ法等によりアルミニウム合金からなる金属膜を形成し、この金属膜をパターニングして渦巻状のコイル37を形成する。その後、コイル37を覆うようにして、非磁性絶縁膜45の上に非磁性絶縁膜46を形成する。この非磁性絶縁膜46も、非磁性絶縁膜45と同様に例えばフォトレジストをスピンコート法で塗布してフォトレジスト膜を形成した後、露光及び現像処理を実施して、所定の領域上のみにフォトレジスト膜を残すことにより形成される。その後、熱処理を実施して、フォトレジスト膜を熱硬化(ハードキュア)させる。このようにして、非磁性絶縁膜45の上に、コイル37を被覆する非磁性絶縁膜46が形成される。次いで、コイル37の中心部分のギャップ層44を除去して、下層側磁気シールド層35を露出させる。
次に、上部磁極38を形成する。この上部磁極38形成方法を、図4とともに図5(a)〜(h)に示す図を参照して説明する。図5(a)〜(h)は上部磁極の先端部に対応する部分を磁気記録媒体の側から見た状態を示しており、上層側磁気シールド層(下部磁極)35よりも下側(基板側)の図示を省略している。
まず、図5(a)に示すように、スパッタ法又は蒸着法により、上層側シールド層35の上側全面に、給電層47としてRu(ルテニウム)、Au(金)又はCu(銅)等の導電性金属からなる膜を例えば10nmの厚さに形成する。給電層47は、磁気ヘッドの特性に影響を与えないという観点から非磁性体により形成することが好ましい。また、長期間にわたる信頼性を確保するという観点から、給電層47は耐食性が良好な材料で形成することも要求される。
次に、給電層47の上にフォトレジストを塗布して、例えば厚さが300nmのフォトレジスト膜48を形成する。その後、フォトレジスト膜48に対し露光及び現像処理を実施して、図5(b)に示すように給電層47が露出する開口部48aを所望の上部磁極のパターンで形成する。本実施形態では、フォトレジスト膜48を電子ビーム(EB)により露光するものとするが、KrFレーザによりフォトレジスト膜48を露光してもよい。フォトレジスト膜48を現像処理した後、例えば150℃の温度で熱処理(ポストベーク)を行ってフォトレジスト膜48を熱硬化させる。このようにして、例えばテーパー角が約10度の逆台形状又は逆三角形の開口部48aが形成される。この場合、上部磁極の先端部に対応する部分の開口部48aの幅は例えば150nm程度とする。なお、書き込みヘッドの特性を考慮すると、上部磁極の先端部の高さ(図4のY方向の長さ)は、幅の2倍以上であることが好ましい、従って、上部磁極の先端部に対応する部分の開口部48aの幅Wを1としたときに、開口部48aの深さD(フォトレジスト膜48の厚さ)を2以上とすることが好ましい。
次に、図5(c)に示すように、フォトレジスト膜48の開口部48aに対応する形状の開口部が設けられたマスク49によりフォトレジスト膜48の表面を覆う。そして、スパッタ法又は蒸着法によりTa(タンタル)等の非磁性金属からなるシード層50を例えば5nmの厚さに形成して、このシード層50によりフォトレジスト膜48の開口部48aの内面を被覆する。このシード層50は、開口部48aの底部で給電層47と電気的に接続される。
次に、給電層47を電源に接続し、電解めっき法により開口部48aの内面にCu(銅)又はその他の非磁性体金属を被着させて、図5(d)に示すように、開口部48a内のシード層50の上に非磁性金属膜51を例えば30nmの厚さに形成する。これにより、開口部48aの幅が側壁面に付着したシード層50及び非磁性金属膜51の厚さ分だけ減少する。なお、開口部48aの幅、シード層50及び非磁性金属膜51の厚さは、所望の上部磁極先端部の幅に応じて適宜設定する。
次に、電解めっき法により、非磁性金属膜51の上にFeNi合金等の磁性金属をめっきして開口部48a内に磁性金属を充填する。これにより、図5(e)に示すように上部磁極38(図5(e)では上部磁極38の先端部38aのみを図示)が形成される。なお、上部電極38となる磁性金属としては、FeNi合金の他にFeCo合金又はCNF合金(CoNiFe合金)等を使用することもできる。その後、図5(f)に示すように、フォトレジスト膜48を除去する。
次に、図5(g)に示すように、ギャップ層44の上側全面にアルミナ等により非磁性絶縁膜膜52を形成し、この非磁性絶縁膜52により上部磁極38を覆う。その後、図5(h)に示すように、非磁性絶縁膜53の表面をCMP研磨して平坦化する。このようにして、本実施形態に係る磁気ヘッドが完成する。
従来は、図2(b),(c)に示すように、開口部23aの底面に設けられた給電層22から給電してめっきを行うため、めっき金属が開口部23aの底部から成長する。この場合、めっき金属により開口部の幅を制御することができない。一方、本実施形態では、図5(c),(d)に示すように給電層47に電気的に接続されたシード層50が開口部48aの底面だけでなく壁面にも形成されているため、非磁性金属膜51が開口部48aの壁面全体に均一の厚さで成長する。従って、非磁性金属膜51のめっき厚さで開口部48aの幅を制御することができる。これにより、幅が150nm以下(好ましくは100nm程度)の磁極(上部磁極先端部38a)を形成することができる。本実施形態によれば、イオンミリングによるスリミング工程が不要であり、スリミング工程に起因する磁極倒れ等の不具合の発生が回避される。
なお、上述の製造方法は本発明の一実施形態を示すものであり、本発明がこの実施形態に記載した方法のみに限定されるものでない。また、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法は、垂直磁気記録方式の磁気記録装置用磁気ヘッド及び水平磁気記録方式の磁気記録装置用磁気ヘッドのいずれにも適用することができる。
(磁気記録装置)
図6は、本発明の実施例に係る磁気ヘッドを用いた磁気記録装置を示す平面図である。
磁気記録装置60は、その筐体内に、円盤状の磁気記録媒体(磁気ディスク)61と、磁気記録媒体61を回転させるスピンドルモータ(図示せず)と、情報の書き込み及び読み出しを行う磁気ヘッド62と、磁気ヘッド62を保持するサスペンション63と、サスペンション63を磁気ディスク61の半径方向に駆動制御するアクチュエータ64と、スピンドルモータ及びアクチュエータ64を駆動制御するとともに磁気ヘッド62を介して磁気記録媒体61に対し情報の書き込み及び読み出しを行う電子回路65とを有している。ここで、磁気ヘッド62は図3,図4に示す構造を有し、図5(a)〜(h)に示す工程を経て作製される。
このように構成された本実施形態に係る磁気記録装置において、スピンドルモータにより磁気記録媒体61が高速で回転すると、磁気記録媒体61の回転によって生じる空気流により、磁気ヘッド62は磁気記録媒体61から若干浮上する。アクチュエータ64により磁気ヘッド62が磁気記録媒体61の半径方向に移動し、磁気記録媒体61に対して情報の書き込み又は読み出しが行われる。
以下、本発明の諸態様を、付記としてまとめて記載する。
(付記1)磁気記録媒体に情報の記録を行う磁気ヘッドにおいて、
コイルと、
前記コイルに流れる信号により記録磁界を発生する磁極とを有し、
前記磁極の前記磁気記録媒体側の先端部の両側に非磁性金属めっき膜及び導電膜が形成されていることを特徴とする磁気ヘッド。
(付記2)前記磁極の幅が150nm以下であることを特徴とする付記1に記載の磁気ヘッド。
(付記3)コイルと、前記コイルに流れる信号により記録磁界を発生し磁気記録媒体に情報を書き込む磁極とを有する磁気ヘッドの製造方法において、
基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜の上に導電性材料により給電層を形成する工程と、
前記給電層の上に非磁性絶縁膜を形成する工程と、
前記非磁性絶縁膜に前記給電層が露出する開口部を形成する工程と、
前記開口部の内面に導電膜を被着させる工程と、
前記導電膜の上に非磁性金属膜をめっき法により形成して前記開口部の幅を狭める工程と、
めっき法により前記開口部内に磁性金属を充填し前記磁極を形成する工程と
を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
(付記4)前記非磁性絶縁膜をフォトレジストにより形成することを特徴とする付記3に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記5)前記非磁性絶縁膜に前記開口部を形成する工程では、前記非磁性絶縁膜を電子ビーム又はレーザ光により露光することを特徴とする付記4に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記6)前記非磁性絶縁膜の開口部の前記磁気記録媒体側の端部における幅が150nm以上であり、前記磁極の前記磁気記録媒体側の端部における幅が150nm以下であることを特徴とする付記3に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記7)前記開口部の内面に導電膜を被着させる工程では、前記開口部に対応する形状の開口部が設けられたマスクを用いて、前記非磁性絶縁膜の開口部の外側に導電膜が被着しないようにすることを特徴とする付記3に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記8)前記非磁性絶縁膜の開口部の前記磁気記録媒体側の端部における断面形状が逆三角形又は逆台形であり、幅と深さとの比が1:2以上であることを特徴とする付記3に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記9)前記給電層を、耐食性を有する非磁性金属により形成することを特徴とする付記3に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記10)前記磁極を形成する工程の後に、
前記非磁性絶縁膜を除去する工程と、
前記基板の上側全面に第2の非磁性絶縁膜を形成し、該第2の非磁性絶縁膜により前記磁極を覆う工程と、
前記第2の非磁性絶縁膜の表面を平坦化する工程と
を有することを特徴とする付記3に記載の磁気ヘッドの製造方法。
図1は、磁気記録装置に使用される磁気ヘッドの構造を示す模式図である。 図2(a)〜(h)は、従来の書き込みヘッドの上部磁極の作製方法の一例を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る磁気ヘッドの構造を示す模式図である。 図4は、本発明の実施形態に係る磁気ヘッドの断面図である。 図5(a)〜(h)は、本発明の実施形態に係る磁気ヘッドの製造方法を示す図である。 図6は、本発明の実施例に係る磁気ヘッドを用いた磁気記録装置を示す平面図である。
符号の説明
10,30…基板、
12,32…下層側磁気シールド層、
13,33…磁気抵抗素子、
14,34…引き出し電極、
15,35…上層側磁気シールド層、
17,37…コイル、
18,38…上部磁極、
18a,38a…上部磁極の先端部、
20,40,61…磁気記録媒体、
21,44…ギャップ層、
22,47…給電層、
23,48…フォトレジスト膜、
48a…フォトレジスト膜の開口部、
24,25,42,43,45,46,52…非磁性絶縁膜、
41…下地膜、
49…マスク、
50…シード層、
51…非磁性金属膜、
60…磁気記録装置、
62…磁気ヘッド、
63…サスペンション、
64…アクチュエータ、
65…電子回路、
WR…書き込みヘッド、
RE…読み出しヘッド。

Claims (5)

  1. 磁気記録媒体に情報の記録を行う磁気ヘッドにおいて、
    コイルと、
    前記コイルに流れる信号により記録磁界を発生する磁極とを有し、
    前記磁極の前記磁気記録媒体側の先端部の両側に非磁性金属めっき膜及び導電膜が形成されていることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. コイルと、前記コイルに流れる信号により記録磁界を発生し磁気記録媒体に情報を書き込む磁極とを有する磁気ヘッドの製造方法において、
    基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の上に導電性材料により給電層を形成する工程と、
    前記給電層の上に非磁性絶縁膜を形成する工程と、
    前記非磁性絶縁膜に前記給電層が露出する開口部を形成する工程と、
    前記開口部の内面に導電膜を被着させる工程と、
    前記導電膜の上に非磁性金属膜をめっき法により形成して前記開口部の幅を狭める工程と、
    めっき法により前記開口部内に磁性金属を充填し前記磁極を形成する工程と
    を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  3. 前記非磁性絶縁膜をフォトレジストにより形成することを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  4. 前記非磁性絶縁膜の開口部の前記磁気記録媒体側の端部における幅が150nm以上であり、前記磁極の前記磁気記録媒体側の端部における幅が150nm以下であることを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. 前記開口部の内面に導電膜を被着させる工程では、前記開口部に対応する形状の開口部が設けられたマスクを用いて、前記非磁性絶縁膜の開口部の外側に導電膜が被着しないようにすることを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッドの製造方法。
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