JP2006302486A - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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佐々木 芳高
Takehiro Kamikama
上釜 健宏
Tatsuji Shimizu
達司 清水
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Abstract

【課題】ATEの問題がなく、極めて狭いトラック幅を持ち、しかも、O/W特性に優れ、スイッチングスピードの速い薄膜磁気ヘッドを提供すること。
【解決手段】書込素子2の下部ポール膜212は、無機絶縁膜271に設けられたトレンチ部の内部で、下部ヨーク膜211の一面上に設けられている。下部ポール部212の上には、トレンチ部の内部で、ギャップ膜24及び上部ポール膜221が設けられている。トレンチ部は、好ましくは、前記下部ポール膜212、前記ギャップ膜24及び前記上部ポール膜221の側面と向き合う内壁面に、無機材料28の付着膜を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、薄膜磁気ヘッド、及び、その製造方法に関し、更に詳しくは、高密度記録用薄膜磁気ヘッドの改良に係る。
近年、ハードデスク装置の面記録密度の向上にともなって薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められている。薄膜磁気ヘッドは書き込みを目的とする書込素子と、読み出しを目的とし、磁気抵抗効果を利用した読取素子との積層構造からなっている。特に最近のGMR Headは面密度150-200 (GB/P)を超える勢いである。GMR膜は複数の膜を組み合わせた多層構造である。GMRが発生するメカニズムはいくつかの種類があり、メカニズムによってGMR膜の層構造が変わる。量産を前提とするGMR膜としては、スピンバルブ膜(以下、SV膜と称する)や強磁性トンネル接合膜(以下、TMR膜と称する)が知られている。
一方、読取素子の性能向上にともなって、書込素子の性能向上も求められている。書込素子において、記録密度を高めるためには、狭トラック構造を実現し、トラック密度を上げなければならない。狭トラック構造を実現する手段として、上部記録磁材に、フォトリソグラフィ及びめっき法の適用によって、一応のトラック幅を得た後、RIEやIBEなどのドライエッチングによってトラック幅を調整する手法が知られている。
しかし、フォトリソグラフィ及びめっき法の適用によって、一応のトラック幅を得た後、RIEやIBEなどのドライエッチングによってトラック幅を調整する技術には、種々の問題点がある。まず、第1に、フォトリソグラフィ及びめっき法の適用によって、一応のトラック幅を得た後、RIEやIBEなどのドライエッチングによってトラック幅をコントロールするプロセスは、下部ヨーク膜の上に、下部ポール膜、ギャップ膜及び上部ポール膜を含むポール部分を形成した後に実行されるため、IBEやRIEの際に、上部ポール部分がシャドウとなって、ポール部分の立ち上がり部分でエッチングレートが低くなり、ポール部分から離れるにしたがってエッチングレートが高くなる。このため、下部ヨーク膜の表面が、ポール部分から離れるにつれて低くなり、ポール部分の基部付近で高くなり、いわゆるトリムショルダーが生じる。トリムショルダーが存在すると、その部分から漏れる磁束が原因となって、磁気記録媒体に対するデータの書き込み動作において、隣接トラック消去(Adjacent Track Erase ATE)の問題を生じる。
第2に、上部ポール膜は、一般に、空気ベアリング面(以下ABSと称する)となるポール端面からみて、後方部で面積が拡大されており、面積拡大の始点となるフレアポイントを有する。ポール端面からフレアポイントまでの距離は、できるだけ短く、かつ、一定した値に設定しなければならない。ポール端面からフレアポイントまでの距離の短縮化は、オーバーライト特性(以下O/Wと称する)を改善し、書き込みの立上がり特性を鋭化し、スイッチングスピードを上げるに有効だからである。
ところが、IBEやRIEを用いてトラック幅を微細化する技術では、フレアポイントの短縮化に限界があるうえ、フレアポイントが変動(shift)し、しかも、明確なフレアポイントを形成することが困難である。
薄膜磁気ヘッドの特性を改善するための手段として、U.S.P.6,043,959明細書や、U.S.P.6,259,583 B1明細書に開示されたものが知られているが、何れも、ポール幅を、フォトリソグラフィによって定めるものであり、記録密度を高めるためには、さらに、IBEやRIEを適用して、ポール部にサブμm加工を施し、狭トラック構造を実現しなければならない。しかし、このサブμm加工には、上述したような問題が付きまとう。上記先行技術には、その解決手段が記載されていない。
米国特許第6,043,959号明細書 米国特許第6,259,583号明細書
本発明の課題は、磁気記録媒体に対する書き込み動作において、ATE現象を生じにくい薄膜磁気ヘッド、及び、その製造方法を提供することである。
本発明のもう一つの課題は、極めて狭いトラック幅を持ち、高密度記録に適した薄膜磁気ヘッド、及び、その製造方法を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、極めて狭いトラック幅でありながら、O/W特性を向上させること、及び、書き込み磁束の立上がり特性を鋭化し、もってスイッチングスピードを上げることの可能な薄膜磁気ヘッド、及び、その製造方法を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、トラック幅を、極めて高精度に正確にコントロールし得る薄膜磁気ヘッド、及び、その製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る薄膜磁気ヘッドでは、書込素子は、下部ヨーク膜と、第1の絶縁膜と、下部ポール膜と、ギャップ膜と、上部ポール膜とを含んでいる。前記第1の絶縁膜は、無機絶縁材料でなり、前記下部ヨーク膜の表面に設けられ、少なくとも磁極端部に対応する部分にトレンチ部を有しており、前記トレンチ部の底面に前記下部ヨーク膜の表面が現れている。前記下部ポール膜は、前記トレンチ部の底面において、前記下部ヨーク膜の前記表面に付着されためっき膜である。前記ギャップ膜は、導電性非磁性膜であって、前記トレンチ部の内部において、前記下部ポール膜の前記磁極端部の表面に付着されためっき膜である。前記上部ポール膜は、前記トレンチ部の内部において、前記ギャップ膜の表面に付着されためっき膜である。
上述したように、本発明に係る薄膜磁気ヘッドでは、書込素子の下部ポール膜は、下部ヨーク膜の一面上に設けられためっき膜であり、前記下部ポール膜は、無機絶縁膜に設けられたトレンチ部の内部に位置する。したがって、下部ポール膜は、平坦化された下部ヨーク膜の上であって、トレンチ部の内部でめっきすることによって形成することができる。このため、IBEやRIEを用いてトラック幅を微細化する技術を用いた場合に、その発生が不可避であったトリムショルダーを生じることがない。トリムショルダーを生じることがないから、磁気記録媒体に対する書き込み動作において、ATEの問題を生じることがない。
トレンチ部内には、前記下部ポール膜のみならず、前記ギャップ膜及び前記上部ポール膜も配置されている。上部ポール膜について、フレアポイントを、トレンチ部の形状によって定まる、短く、かつ、高精度の位置に設定することができる。このため、上部ポール膜について、ポール端面からフレアポイントまでの距離を短縮し、それによってO/W特性を向上させること、及び、書き込み磁束の立上がり特性を鋭化し、もってスイッチングスピードを上げることが可能になる。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、上述したように、トレンチ部の幅によってトラック幅を決めるものであるので、トレンチ部の幅をコントロールすることにより、トラック幅を、極めて高精度に正確にコントロールし得る。その具体的構造として、前記トレンチ部は、内側面に非磁性材料でなる付着膜を有する構造とすることができる。これにより、前記下部ポール膜の前記磁極端部及び前記上部ポール膜の前記磁極端部は、前記付着膜によって縮小されたトラック幅を有するようになる。
前記付着膜は、好ましくは、Al2O3等を用いたCVD(Chemical Vapored Depositiom)膜、特に好ましくは、アトミックレイヤー法を用いたCVD膜、具体的にはAl-CVD膜である。アトミックレイヤー法を用いたAl-CVD膜は、H2O、N2O、H2O2,オゾンガスと、薄膜形成用材料であるAl(CH3)3又はAlCl3とを、交互に断続的に噴射することによって形成することができる。プロセス温度は、100〜300℃、好ましくは、180〜200℃の範囲に保つ。
アトミックレイヤー法を用いたAl-CVDによれば、ワンショットの噴射ガスで、1オングストロームの膜厚を形成することができる。従って、トレンチ部の幅を、オングストローム単位でコントロールできることになる。このことは、トレンチ部の幅によって定まるトラック幅を、実質的に任意に高精度にコントロールできることを意味する。なお、実際的なAl-CVD膜の膜厚は、5〜50nmの範囲になる。
アトミックレイヤー法を用いたCVD膜による高精度化及び超微細化は、上部ポール膜におけるフレアポイントの画定にも、直接的に反映されるから、フレアポイントの位置及び媒体対向面からフレアポイントまでの距離を、オングストローム単位でコントロールすることができる。一例であるが、本発明によれば、フレアポイントから媒体対向面までの距離は、0.1〜0.5μmの範囲に設定することができる。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドにおいて、前記トレンチ部は、狭幅部分と、拡幅部分とを含むことができる。前記狭幅部分は、前記下部ポール膜の前記磁極端部、及び、前記上部ポール膜の前記磁極端部を収納する部分であり、実質的にトラック幅を決める部分となる。前記拡幅部は、前記狭幅部分の後方に連続しており、前記下部ポール膜は、前記狭幅部分及び前記拡幅部において連続する。従って、拡幅部から狭幅部分に対して、書き込み磁束の集中が起こる。
前記下部ポール膜に隣接する前記ギャップ膜は、前記狭幅部分及び前記拡幅部において連続していてもよいし、狭幅部分に限ってもうけられていてもよい。
前記ギャップ膜に隣接する前記上部ポール膜は、後方部で面積が拡大されており、面積拡大の始点となるフレアポイントから前記媒体と対向する面までの距離が、0.1〜0.5μmの範囲にある。この点については、既に述べたとおりである。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、前記上部ポール膜の後方に、スロートハイトを決める非磁性膜を有することができる。前記非磁性膜は、前記ギャップ膜の上に付着されていてもよいし、前部分が前記下部ポール膜に付着され、後部分が前記前部分から立上がり前記非磁性膜に付着されている構造であってもよい。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、一般的な構造として、上部ヨーク膜と、薄膜コイルとを含む。前記上部ヨーク膜は、前記上部ポール膜と、前記下部ヨーク膜の後部とを磁気的に結合しており、前記薄膜コイルは、前記下部ヨーク膜、前記下部ポール膜、前記ギャップ膜、前記上部ポール膜及び前記上部ヨーク膜を巡る磁気回路を励磁する。
上記構造における具体的態様として、前記上部ポール膜と、前記下部ヨーク膜との結合部と、前記下部ポール膜、前記ギャップ膜及び前記上部ポール膜との間が、第2の絶縁膜によって埋められていて、前記薄膜コイルが、前記第2の絶縁膜の前記表面に形成されている構造を採用することができる。この場合、前記第2の絶縁膜及び前記上部ポール膜は、表面が、同一平面となるように平坦化されていることが好ましい。この構造によれば、薄膜コイルを平坦化面の上で形成することが可能になるので、コイルパターン精度が向上する。
別の態様として、前記下部ヨーク膜は、第1の下部ヨーク膜と、第2の下部ヨーク膜とを含むことができる。前記第1の下部ヨーク膜は、表面が平坦面を構成しており、前記第2の下部ヨーク膜は、前記第1の下部ヨーク膜の前記表面上において、限定された位置に設けられる。前記下部ポール膜、前記ギャップ膜及び前記上部ポール膜は、前記第2の下部ヨーク膜の表面に設けられる。この構造の場合は、第2の下部ヨーク膜が、下部ポール膜のシード層となる。
上述した構造をとる場合、前記薄膜コイルは、第1の薄膜コイルと、第2の薄膜コイルとを含むことができる。前記第1の薄膜コイルは、前記上部ポール膜と前記下部ヨーク膜との結合部と、前記第2の下部ヨーク膜との間に設けられる。前記第1の薄膜コイルの上において、前記上部ポール膜と前記下部ヨーク膜との結合部と、前記下部ポール膜、前記ギャップ膜及び前記上部ポール膜との間が、前記第1の絶縁膜によって埋められる。前記第2の薄膜コイルは、前記第1の絶縁膜の上に設けられる。この構造によれば、第1の薄膜コイル及び第2の薄膜コイルにより、起磁力を増大させることができる。
前記第1の絶縁膜及び前記上部ポール膜の表面は、平坦化されていることが好ましい。この構造によれば、第2の薄膜コイルのパターン精度を向上させることができる。
更に別の態様として、第2の上部ポール膜を含んでいてもよい。前記第2の上部ポール膜は、前記第1の上部ポール膜の上に設けられる。この場合、前記第2の上部ポール膜及び前記第2の薄膜コイルは、表面が、同一平面となるように平坦化されていることが好ましい。この平坦化によれば、上部ヨーク膜のパターン精度を向上させることができる。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、一般には、書き込み素子のみならず、読取素子をも含む複合タイプとなる。前記読取素子は、GMR素子又は強磁性トンネル接合膜を含む。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、磁気記録媒体(磁気ディスク)と組み合わされ磁気記録再生装置(磁気ディスク装置)を構成する。前記薄膜磁気ヘッドは、前記磁気記録媒体との間で、磁気記録及び再生を行なう。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドは次の方法によって製造できる。まず、下部ヨーク膜の一面上のポール部に対応する部分に、トレンチ部を有する無機絶縁膜を形成する。この場合、前記トレンチ部は前記下部ヨーク膜の前記一面が底部に露出するように形成する。
次に、前記トレンチ部の内部に、下部ヨーク膜をシード電極として、下部ポール膜、ギャップ膜及び上部ポール膜を順次にめっき法によって形成する。
追加的、修正的プロセスとして、無機絶縁膜にトレンチ部を形成した後、トレンチ部の内壁面に、付着膜として、アトミックレイヤー法の適用により、CVD膜、例えば、Al2O3膜(Al-CVD膜)を形成し、次に、このAl-CVD膜のうち、トレンチ部の内側面に存在するAl-CVD膜を残して、底部に存在するAl-CVD膜を、RIE等の手段によって、選択的に除去して開口させる。これにより、トレンチ部の内部の底面に、下部ヨーク膜が露出する。
この後、開口に現れる下部ヨーク膜の全部又は一部をシード電極として、下部ポール膜、ギャップ膜及び上部ポール膜を順次にめっきによって形成する。既に述べたように、アトミックレイヤー法によれば、トレンチ部の幅を、オングストローム単位で、任意に高精度にコントロールできるから、トラック幅も、オングストローム単位で、任意に高精度にコントロールできることになる。
本発明に係る製造方法は、先に挙げた態様に応じて、必要なプロセスが付加され、実行される。その具体例については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。図面は単なる例示にすぎない。
1.薄膜磁気ヘッド
<薄膜磁気ヘッドの実施例1>
図1、図2を参照すると、本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、スライダ5と、書込素子2と、読取素子3とを含む。スライダ5は、例えば、Al2O3−TiC等でなる基体15の表面に、Al2O3、SiO2等を用いたセラミック構造体である。スライダ5は、媒体対向面に浮上特性制御用の幾何学的形状を有している。そのような幾何学的形状の代表例として、図示では、ABS側の基底面50に、第1の段部51、第2の段部52、第3の段部53、第4の段部54、及び、第5の段部55を備える例を示してある。基底面50は、矢印F1で示す空気の流れ方向に対する負圧発生部となり、第2の段部52及び第3の段部53は、第1の段部51から立ち上がるステップ状の空気軸受けを構成する。第2の段部52及び第3の段部53の表面は、ABSとなる。第4の段部54は、基底面50からステップ状に立ち上がり、第5の段部55は第4の段部54からステップ状に立ちあがっている。電磁変換素子2、3は第5の段部55に設けられている。
電磁変換素子2、3は、書込素子2と、読取素子3とを含む。書込素子2及び読取素子3は、空気の流れ方向F1で見て、空気流出端(トレーリング.エッジ)の側に備えられている。
図3〜図6を参照するに、書込素子2は、下部ヨーク膜211と、上部ヨーク膜223と、ギャップ膜24と、下部ポール膜212と、上部ポール膜221、222、224と、薄膜コイル233、234と、更に、バックギャップ膜216〜218とを有している。「下部」及び「上部」という表現は、図示実施例を参照する限りの表現であって、上下関係が、逆転する場合もありえる。
まず、ヨーク構造について着目すると、下部ヨーク膜211は、絶縁膜34によって支持され、その表面は実質的に平坦な平面となっている。絶縁膜34は、例えば、Al2O3、SiO2、AlNまたはDLC等の無機絶縁材料によって構成される。下部ヨーク膜211及び上部ヨーク膜223は、例えば、NiFe、CoFe、CoFeN、CoNiFe、FeNまたはFeZrN等の磁性材料から選択することができる。このような下部ヨーク膜211、上部ヨーク膜223はフレームめっきによって形成できる。
次に、ポール構造について着目すると、下部ポール膜212は、下部ヨーク膜211の一面上に設けられためっき膜である。つまり、下部ポール膜212は、製造法的には、下部ヨーク膜211をシード電極とし、めっき法によって形成されたものである。下部ポール膜212は、具体的には、NiFe(80%:20%)やNiFe(45%:55%)若しくはCoNiFe(23kG、21kG)のめっき膜として形成することができる。
上部ポール膜221、223、224のうち、第1の上部ポール膜221は、ギャップ膜24に隣接し、ギャップ膜24を間に挟んで下部ポール膜212と対向している。第1の上部ポール膜221は、NiFe(80%:20%)やNiFe(45%:55%)若しくはCoNiFe(23kG、21kG)のめっき膜として形成することができる。ギャップ膜24は、非磁性金属材料、例えば、Ru、NiCu、Ta等によって構成される。
第1の上部ポール膜221の上には、第2の上部ポール膜222が積層され、更に第2の上部ポール膜222の上に、第3の上部ポール膜224が積層されている。第2の上部ポール膜及び第3の上部ポール膜224は、第1の上部ポール膜221と同様に、NiFe(80%:20%)やNiFe(45%:55%)若しくはCoNiFe(23kG、21kG)のめっき膜として形成できる他、FeAIN、FeN、FeCo、CoFeN若しくはFeZrNのスパッタ膜で形成することもできる。
上述したポール部分における膜構造と対応する関係で、バックギャップ部に、第1のバックギャップ膜216、第2のバックギャップ膜217及び第3のバックギャップ膜218が、順次に積層されている。第1の上部ポール膜221と第1のバックギャップ膜216は、同時工程によって成膜されたもので、同じ材料及び膜厚を有する。第2の上部ポール膜222と第2のバックギャップ膜217、及び、第3の上部ポール膜224と第3のバックギャップ膜218の関係も同様である。
第1の上部ポール膜221及び第1のバックギャップ膜216は、その間に存在する絶縁膜271とともに、表面が、例えばChemical Mechanical Polishing(以下、CMPと称する)の適用によって平坦化されている。
次に、薄膜コイル構造には、第1の薄膜コイル233と、第2の薄膜膜コイル234が含まれている。第1の薄膜コイル233及び第2の薄膜コイル234は、スパイラル状であって、Cu(銅)などの導電金属材料によって構成される。これらのコイルのうち、第1の薄膜コイル233は、平坦化された絶縁膜271の面上に配置され、第2のバックギャップ膜217の周りを周回する。第1の薄膜コイル233の周りは、有機絶縁材料でなる第2の絶縁膜272によって埋められている(図3参照)。第2の絶縁膜272は有機絶縁材料によって構成される。第1の薄膜コイル233及び第2の絶縁膜272は、その両側に位置する第2の上部ポール膜222及び第2のバックギャップ膜217とともに、表面がCMPによって平坦化されている。第1の薄膜コイル233及び第2の絶縁膜272の表面によって構成される平坦化面上には、第3の絶縁膜273が形成されている。第3の絶縁膜273は、Al2O3、SiO2、AlNまたはDLC等の無機絶縁材料のスパッタ膜として形成される。
第2の薄膜コイル234は、第3の絶縁膜273の面上に配置され、第3のバックギャップ膜218の回りを周回する。第2の薄膜コイル234の周りは、有機絶縁材料でなる第4の絶縁膜274によって埋められている。第4の絶縁膜274は有機絶縁材料によって構成される。第2の薄膜コイル234及び第4の絶縁膜274は、その両側に位置する第3の上部ポール膜224及び第3のバックギャップ膜218とともに、表面がCMPによって平坦化されている。第2の薄膜コイル234及び第4の絶縁膜274の表面によって構成される平坦化面上には、第5の絶縁膜275が形成されている。更に、第3の上部ポール膜224及び第3のバックギャップ膜218の外側には、第6の絶縁膜276が配置されている。第5の絶縁膜275及び第6の絶縁膜276は、Al2O3、SiO2、AlN又はDLC等の無機絶縁材料のスパッタ膜として形成される。
上部ヨーク膜223は、両端が第4の上部ポール膜224及び第3のバックギャップ膜218に接続されている。上部ヨーク膜223は、平坦化された第2の薄膜コイル234の表面をカバーする第5の絶縁膜275の上に設けられ、第5の絶縁膜275によって第2の薄膜コイル234から絶縁されている。上部ヨーク膜223は、媒体対向面55の後方に延び、第3のバックギャップ膜218に接続されている。これにより、下部ヨーク膜211、下部ポール膜212、ギャップ膜24、第1の上部ポール膜221、上部ヨーク膜223及び第1〜第3のバックギャップ膜216〜218を巡る薄膜磁気回路が完結する。
保護膜277は、書込素子2の全体を覆っている。保護膜277は、Al2O3またはSiO2等の無機絶縁材料で構成されている。
読取素子3の付近には、下部シールド膜31と、絶縁膜32と、第2のシールド膜33とが備えられている。下部シールド膜31及び第2のシールド膜33は、NiFe等によって構成される。下部シールド膜31は、基体1の表面に形成されている。基体1がAl2O3-TiCなどでなる場合は、基体1の表面にAl2O3、SiO2等の絶縁膜を設け、その上に下部シールド膜31を形成する。
読取素子3は、下部シールド膜31及び第2のシールド膜33の間にある絶縁膜32の内部に配置されている。読取素子3は、端面が媒体対向面55に臨んでいる。読取素子3は、スピンバルブ膜または強磁性トンネル接合素子の何れかによって構成することができる。
上述した基本的な構造において、下部ポール膜212、ギャップ膜24及び第1の上部ポール膜221は、少なくとも、媒体と対向する端面が、無機絶縁膜271に設けられたトレンチ部(281、282)の内部に位置する。トレンチ部(281、282)の構造及びその内部における下部ポール膜212、ギャップ膜24及び第1の上部ポール膜221の配置関係は、図5A〜図5Cに示されている。これらの図を参照すると、まず、トレンチ部(281、282)は、狭幅部分281と、拡幅部分282とを含む(図5A参照)。狭幅部分281は、下部ポール膜212の磁極端部、ギャップ膜24、及び、第1の上部ポール膜221の磁極端部を収納する部分(図5B参照)であり、実質的にトラック幅を決める部分となる。拡幅部分282は、狭幅部分281の後方に連続しており、下部ポール膜212は、狭幅部分281及び拡幅部分282において連続する。従って、拡幅部分282から狭幅部分281に対して、書き込み磁束を集中させることができる。
第1の上部ポール膜221の上には、第2の上部ポール膜222が備えられ、その上に、第3の上部ポール膜224が備えられ、第3の上部ポール膜224の上に、上部ヨーク膜223が備えられる(図5C)。
上述したように、書込素子の下部ポール膜212は、下部ヨーク膜211の一面上に設けられためっき膜であり、下部ポール膜212は、第1の無機絶縁膜271に設けられたトレンチ部(281、282)の内部に位置する。したがって、下部ポール膜212は下部ヨーク膜211をシード電極として、トレンチ部(281、282)の内部でめっきすることによって形成することができる。このため、IBEやRIEを用いてトラック幅を微細化する技術を用いた場合に、その発生が不可避であったトリムショルダーを生じることがない。トリムショルダーを生じることがないから、磁気記録媒体に対する書き込み動作において、ATEの問題を生じることがない。
トレンチ部(281、282)の内部には、下部ポール膜212のみならず、ギャップ膜24及び第1の上部ポール膜221も配置されている。このため、第1の上部ポール膜221について、ポール端面からフレアポイントまでの距離を短縮し、それによってO/W特性を向上させること、及び、書き込み磁束の立上がり特性を鋭化し、もってスイッチングスピードを上げることが可能になる。
この点について、図7及び図8を参照してさらに具体的に説明する。図7はフォトリソグラフィ及びめっき法の適用によって、一応のトラック幅を得た後、RIEやIBEなどのドライエッチングによってトラック幅を調整した従来の薄膜磁気ヘッドの第1の上部ポール膜221の一部を示す平面図、図8は本発明に係る薄膜磁気ヘッドにおける第1の上部ポール膜221の一部を示す平面図である。
第1の上部ポール膜221は、一般に、ABSとなる媒体対向面(ポール端面)55からみて、後方部で面積が拡大されており、面積拡大の始点となるフレアポイントFP1を有する。媒体対向面55からフレアポイントFP1までの距離ΔNH1は、できるだけ短く、かつ、一定した値に設定しなければならない。媒体対向面55からフレアポイントFP1までの距離ΔNH1の短縮化は、O/W特性を改善すること、及び、書き込みの立上がり特性を鋭化し、スイッチングスピードを上げることに、大きな影響を与えるからである。
ところが、フォトリソグラフィ及びめっき法の適用によって、一応のトラック幅を得た後、RIEやIBEなどのドライエッチングによって、トラック幅を調整する従来の技術では、図7に図示するように、本来設定すべきフレアポイントFP1の前後で、第1の上部ポール膜221の端縁がなだらかに変化してしまう。一方、第1の上部ポール膜221の媒体対向面55に現れるトラック幅は、所定の安定した寸法に設定しなければならない。このため、媒体対向面55から本来設定すべきであったフレアポイントFP1までの距離ΔNH1が長くなる。
しかも、フレアポイントFP1の前後で、第1の上部ポール膜221の端縁がなだらかに変化してしまうため、明確なフレアポイントを形成することができない。
このため、従来の技術によっては、O/W特性の向上、立上がり特性の鋭化、スイッチングスピードの高速化に限界を生じることになる。
これに対して、本発明に係る薄膜磁気ヘッドでは、媒体対向面55からフレアポイントFP1までの距離ΔNH1は、、RIEやIBEによって形成されたトレンチ部(281、282)の狭幅部分281によって定められる。このため、第1の上部ポール膜221について、媒体対向面55からフレアポイントFP1までの距離ΔNH1、及び、フレアポイントFP1を、狭幅部分281の形状によって定まる、短く、かつ、高精度の値に設定することができる。よって、第1の上部ポール膜221について、媒体対向面55からフレアポイントFP1までの距離を短縮し、それによって、O/W特性を改善すること、及び、書き込みの立上がり特性を鋭化し、スイッチングスピードを上げることが可能になる。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、上述したように、トレンチ部(281、282)を構成する狭幅部分281の幅によってトラック幅を決めるものであるので、狭幅部分281の幅をコントロールすることにより、トラック幅を、極めて高精度に正確にコントロールし得る。その具体的構造として、トレンチ部(281、282)のうち、少なくとも狭幅部分281は、内側面に非磁性材料でなる付着膜28を有する構造とすることができる。これにより、下部ポール膜212の磁極端部及び第1の上部ポール膜221の磁極端部は、付着膜28によって縮小されたトラック幅を有するようになる。
付着膜28は、好ましくは、Al2O3等を用いたCVD膜、特に好ましくは、アトミックレイヤー法を用いたCVD膜、具体的にはAl2O3によるAl-CVD膜である。アトミックレイヤー法によれば、ワンショットの噴射ガスで、1オングストロームの膜厚を形成することができる。従って、トレンチ部(281、282)の幅を、オングストローム単位でコントロールできることになる。このことは、トレンチ部(281、282)の幅によって定まるトラック幅を、実質的に任意に高精度にコントロールできることを意味する。なお、実際的なAl-CVD膜の膜厚は、5〜50nmの範囲になる。
アトミックレイヤー法を用いたCVD膜による高精度化及び超微細化は、第1の上部ポール膜221におけるフレアポイントFP1にも、直接的に反映されるから、フレアポイントFP1の位置及び媒体対向面からフレアポイントFP1までの距離を、オングストローム単位でコントロールすることができる。一例であるが、本発明によれば、フレアポイントFP1から媒体対向面までの距離は、0.1〜0.5μmの範囲に設定することができる。
下部ポール膜212に隣接するギャップ膜24は、狭幅部分281及び拡幅部分282において連続していてもよいし、狭幅部分281に限って設けられていてもよい。
再び図3〜図6を参照すると、本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、付加的な構成として、下部ポール膜212の後方に、スロートハイトを決める非磁性膜29を有する。この非磁性膜29の存在により、スロートハイトを正確に定めるとともに、スロートハイトを短縮し、磁気記録特性を向上させることができる。図示実施例では、非磁性膜29は、ギャップ膜24の表面に設けられているが、非磁性膜29を下部ポール膜212に後部に設け、その上にギャップ膜24を設けた構造であってもよい。また、非磁性膜29は、めっき法による成膜の可能な導電性金属膜、例えば、NiPd又はRu等で構成する。
<薄膜磁気ヘッドの実施例2>
図9〜図11は本発明に係る薄膜磁気ヘッドの別の実施例を示している。図において、図1〜図8に現れた構成部分と対応する構成部分については、同一の参照符号を付してある。図示の薄膜磁気ヘッドも、基本的には、図1〜図8に示した薄膜磁気ヘッドと同じ構造を持ち、同等の作用を奏する。以下の説明においては、特徴的な事項を中心にして説明する。
まず、下部ヨーク膜211の上に、第2の下部ヨーク膜213を設け、この第2の下部ヨーク膜213の一面上に、第1の下部ポール膜212を設けてある。つまり、第2の下部ヨーク膜213をシード電極として、第1の下部ポール膜212をめっき法によって形成するようにしてある。
バックギャップ部には、上述した第2の下部ヨーク膜213と対応する関係で、第1のバックギャップ膜216が設けられており、第2の下部ヨーク膜213と第1のバックギャップ膜216との間に、第1の薄膜コイル233が配置されている。第1の薄膜コイル233は、下部ヨーク膜211の表面に成膜された第3の絶縁膜273の面上に配置され、第1のバックギャップ膜216の周りを周回する。第1の薄膜コイル233の周りは、第2の絶縁膜272によって埋められている。第2の絶縁膜272は有機絶縁材料によって構成される。第1の薄膜コイル233及び第2の絶縁膜272は、その両側に位置する第2の下部ヨーク膜213及び第2のバックギャップ膜217とともに、表面がCMPによって平坦化されている。第1の薄膜コイル233及び第2の絶縁膜272の表面によって構成される平坦化面上には、第1の絶縁膜271が形成されている。
第1の絶縁膜271は、トレンチ部(281、282)を形成する部分であって、トレンチ部(281、282)のうちの狭幅部分281には、下部ポール膜212の磁極端部、ギャップ膜24及び第1の上部ポール膜221の磁極端部が配置されている。
第1の上部ポール膜221、第1の絶縁膜271、第2の絶縁膜272及び第1のバックギャップ膜216は、CMPによって、その表面が平坦化されている。第1の上部ポール膜221の平坦化面上には第2の上部ポール膜222が配置されており、第1の絶縁膜271の平坦化面上には、第2の薄膜コイル234が配置されている。第2の薄膜コイル234の周りは、有機絶縁材料でなる第4の絶縁膜274によって埋められている。
第2の薄膜コイル234及び第4の絶縁膜274は、その両側に位置する第3の上部ポール膜224及び第3のバックギャップ膜218とともに、表面がCMPによって平坦化されている。第2の薄膜コイル234及び第4の絶縁膜274の表面によって構成される平坦化面上には、第5の絶縁膜275が形成されている。更に、第3の上部ポール膜224及び第3のバックギャップ膜218の外側には、第6の絶縁膜276が配置されている。
上部ヨーク膜223は、両端が第2の上部ポール膜222及び第3のバックギャップ膜218に接続されている。上部ヨーク膜223は、平坦化された第2の薄膜コイル234の表面をカバーする第5の絶縁膜275の上に設けられ、第5の絶縁膜275によって第2の薄膜コイル234から絶縁されている。
下部ポール膜212、ギャップ膜24及び第1の上部ポール膜221が、トレンチ部(281、282)の内部において、第2の下部ヨーク膜213をシード電極としてめっき法によって形成される。また、トレンチ部(281、282)の内側面にはAlーCVD膜でなる付着膜28が付着されており、それによってトラック幅がコントロールされている。したがって、この実施例の場合も、図1〜図8を参照して説明した作用効果が得られる。
<薄膜磁気ヘッドの実施例3>
図12〜図14は本発明に係る薄膜磁気ヘッドの別の実施例を示している。図において、図1〜図8に現れた構成部分と対応する構成部分については、同一の参照符号を付してある。図示の薄膜磁気ヘッドも、基本的には、図1〜図8に示した薄膜磁気ヘッドと同じ構造をもつ。実施例について、特徴的な事項を中心にして説明すると、まず、スロートハイトを決める非磁性膜29が、ギャップ膜24の上に付着されている。このような構造であっても、図1〜図11に示した構造、つまり、スロートハイトを決める非磁性膜29をギャップ膜24の上に設ける場合と、同等の作用効果を得ることができる。
次に、第1の薄膜コイル233を覆う有機系の第2の絶縁膜272の周りに、第1の絶縁膜271が設けられ、この第1の絶縁膜271にトレンチ部(281、282)が設けられている。
この実施例においても、下部ポール膜212、ギャップ膜24及び第1の上部ポール膜221が、トレンチ部(281、282)の内部において、下部ヨーク膜211をシード電極としてめっき法によって形成される。また、トレンチ部(281、282)の内側面に付着膜28が付着され、それによってトラック幅がコントロールされる。したがって、この実施例の場合も、図1〜図8を参照して説明した作用効果が得られる。
また、第1の薄膜コイル233の断面積を、第2の薄膜コイル234よりも大きくしたから、第1の薄膜コイル233における発熱を低減できる。
2.薄膜磁気ヘッドの製造方法
<製造方法の実施例1>
製造方法に係る実施例1は、図15〜図35に図示されている。この製造方法は、図1〜図8に図示した薄膜磁気ヘッドの製造に向けられている。図15〜図35に図示するプロセスは、ウエハー上で実行されるものであることを予め断っておく。
図15の状態では、図4、図5に図示された下部シールド膜31、絶縁膜32、読取素子3、第2のシールド膜33、絶縁膜34及び下部ヨーク膜211が、周知のプロセスによって既に形成されている。そして、下部ヨーク膜211の表面には第1の絶縁膜271及び金属でなる保護膜M1が形成され、更に、その上にトレンチ部を形成するためのレジストフレームRF1が形成されている。第1の絶縁膜271はAl2O3のスパッタ膜である。
次に、図17〜図19に図示された工程では、第1の絶縁膜271を、IBEやRIEなどのドライエッチングを用いて、ポール部分に相当する位置に、トレンチ部(281、282)を形成する。トレンチ部(281、282)は、狭幅部281と拡幅部282とを有する。第1の絶縁膜271の表面には,保護膜M1とパターニングに供したレジストフレームRF1が残っている。
次に、レジストフレームRF1を、周知の手段によって除去した後、図20及び図21に図示するように、トレンチ部(281、282)の内面、第1の絶縁膜271の上の保護膜M1、下部ヨーク膜211の表面に付着膜28を形成する。付着膜28は、アトミックレイヤー法を用いたCVD膜、具体的にはAl2O3によるAl-CVD膜である。
アトミックレイヤー法を用いたAl-CVDによれば、ワンショットの噴射ガスで、1オングストロームの膜厚を形成することができる。従って、トレンチ部(281、282)のうち、トラック幅を決めるのに直接に関与する狭幅部281の幅を、オングストローム単位でコントロールできることになる。このことは、狭幅部281の幅によって定まるトラック幅を、実質的に任意に高精度にコントロールできることを意味する。なお、実際的なAl-CVD膜の膜厚は、5〜50nmの範囲になる。
次に、図22、図23に図示するように、トレンチ部(281、282)の内側面に付着した付着膜28は残して、トレンチ部(281、282)の底部に存在する付着膜28をドライエッチングによって除去する。
次に、図24、図25に図示するように、下部ヨーク膜211をシード電極として、めっきを行い、下部ポール膜212を付着させる。トレンチ部(281、282)の内部底面には、下部ヨーク膜211が露出しているので、上述しためっきが可能である。下部ポール膜212は、NiFe(80%:20%)やNiFe(45%:55%)若しくはCoNiFe(23kG、21kG)のめっき膜として形成することができる。
ここで、付着膜28は、アトミックレイヤー法を用いたCVD膜、具体的にはAl2O3によるAl-CVD膜である。アトミックレイヤー法を用いたAl-CVDによれば、ワンショットの噴射ガスで、1オングストロームの膜厚を形成することができる。従って、トレンチ部(281、282)のうち、トラック幅を決めるのに直接関与する狭幅部281の幅を、オングストローム単位でコントロールできることになる。このことは、狭幅部281の幅によって定まるトラック幅を、実質的に、任意に、高精度にコントロールできることを意味する。
上述のようにして、下部ポール膜212を形成した後、図25〜図27に図示するように、レジストフレームRF2によって定められたパターンに、ギャップ膜24、非磁性膜29をめっき法によって成膜する。ギャップ膜24は、めっきによって形成されるので、Ru、NiCu、Taなどの非磁性導電材料が用いられる。スロートハイトを決める非磁性膜29も、導電性を有する非磁性金属膜で構成する。
次に、図28、図29に図示するように、レジストフレームRF4を用いて、ギャップ膜24を露出させる開口部と、後方のバックギャップ領域に相当する部位で、下部ヨーク膜211を露出させる開口部とを形成し、第1の上部ポール膜221及び第1のバックギャップ膜216をめっきによって形成する。第1の上部ポール膜221も、下部ポール膜212と同様、、NiFe(80%:20%)やNiFe(45%:55%)若しくはCoNiFe(23kG、21kG)のめっき膜として形成することができる。
第1の上部ポール膜221も、付着膜28により、超高精度で、しかも、極めて狭い値に設定されている狭幅部281の内部に形成されることになる。これにより、トラック幅がオングストローム単位で制御されていて、従来技術では到底実現し得ない狭トラック幅を有するポール構造が得られることになる。
しかも、付着膜28による超高精度化及び超微細化は、フレアポイントの画定にも、直接的に反映されるから、第1の上部ポール膜221において、媒体対向面からフレアポイントまでの距離を、オングストローム単位で定まる高精度で、かつ、短い値に設定することができる(図8参照)。
次に、レジストフレームRF4を除去し、その跡に、Al2O3等の無機材料でなる第1の絶縁膜271を、例えばスパッタなどによって成膜した後、CMPの適用によって,表面を平坦化する。これにより、図30、図31に示すように、保護膜M1の表面に合わせて、第1の絶縁膜271、第1の上部ポール膜221及び第1のバックギャップ膜216の表面を、平坦化した構造が得られる。
次に、図32、図33に図示するように、平坦化された表面上に、第5の絶縁膜275、第2の上部ポール膜222、第1の薄膜コイル233、第2の絶縁膜272及び第2のバックギャップ膜217を形成し、それらの表面を、CMPの適用によって平坦化する。第2の上部ポール膜222は、第1の上部ポール膜221に隣接して、めっきによって形成される。第2のバックギャップ膜217は、第1のバックギャップ膜216に隣接して、めっきによって形成される。第1の薄膜コイル233もめっきによって形成されるものであって、周りが有機第2の絶縁膜272によって埋められている。
次に、図34、図35に図示するように、第3の上部ポール膜224、第3のバックギャップ膜218、第2の薄膜コイル234、第3の絶縁膜273、第4の絶縁膜274、及び第6の絶縁膜276を、通常のプロセスに従って成膜し、更に、第5の絶縁膜275の表面に、第3の上部ポール膜224と第3のバックギャップ膜218とを磁気的に連結する上部ヨーク膜223を形成する。上部ヨーク膜223は、NiFeまたはCoNiFeなどのパターンめっきとして成膜する。この後、保護のための絶縁膜277を、スパッタなどによって成膜する。これにより、図1〜図8に図示した薄膜磁気ヘッドが得られる。
<製造方法の実施例2>
製造方法に係る実施例2は、図36〜図54に図示されている。この製造方法は、図9〜図11に図示した薄膜磁気ヘッドの製造に向けられている。
まず、図36〜図38を参照すると、下部ヨーク膜211の表面には、既に、第2の下部ヨーク膜213、第1のバックギャップ膜216、第1の薄膜コイル233及び第1の絶縁膜271が形成されており、第1の絶縁膜271には、イオンミリングやRIEの適用によって、トレンチ部(281、282)が既に設けられている。第1の薄膜コイル233は、第3の絶縁膜273により、下部ヨーク膜211から電気絶縁され、更に、周囲が有機絶縁材料でなる第2の絶縁膜272によって埋められている。第2の下部ヨーク膜213、第1のバックギャップ膜216、第1の薄膜コイル233及び第2の絶縁膜272の表面は,CMPなどの手段によって平坦化されており、その表面上に第1の絶縁膜271が付着されている。第1の絶縁膜271の表面には、保護膜M4及びトレンチ部(281、282)の形成に供されたレジストフレームRF5が付着されている。
次に、レジストフレームRF5を、周知の手段によって除去した後、図39、図40に図示するように、トレンチ部(281、282)の内面、第1の絶縁膜271の上の保護膜M4、第2の下部ヨーク膜213及び第1のバックギャップ膜216の表面に、Al2O3のアトミックレイヤー法によるAl-CVD膜でなる付着膜28を形成する。これにより、超高精度で、超微細な膜厚を有する付着膜28が形成される。
したがって、トレンチ部(281、282)のトラック幅は、超高精度で、しかも、極めて狭い値に設定される。これにより、トラック幅がオングストローム単位で制御されていて、従来技術では到底実現し得ない狭トラック幅を有する薄膜磁気ヘッドが得られることになる。
次に、トレンチ部(281、282)の内側面に付着した付着膜28は残して、底面に露出する付着膜28を、ドライエッチングによって除去し、底部に下部ヨーク膜211の表面を露出させる。
次に、図41〜図43に図示するように、下部ヨーク膜211及び第2の下部ヨーク膜213をシード電極として、めっき法を実行し、下部ポール膜212を付着させる。トレンチ部(281、282)の内面のうち、内部底面には、下部ヨーク膜211が露出しているので、上述しためっきが可能である。下部ポール膜212は、NiFe(80%:20%)やNiFe(45%:55%)若しくはCoNiFe(23kG、21kG)のめっき膜として形成することができる。
ここで、付着膜28は、アトミックレイヤー法によるAl-CVD膜として形成されるので、トレンチ部(281、282)のうち、トラック幅に直接に関与する狭幅部281は、オングストローム単位で制御されることになり、従来技術では到底実現し得ない狭トラック幅を有する下部ポール膜212が得られることになる。付着膜28は、膜厚が5〜50nmの範囲に設定することができるから、この範囲で、下部ポール膜212のトラック幅を微細にコントロールすることができることになる。
図41〜図43では、下部ポール膜212及びギャップ膜24を、めっきによって成膜した後、レジストフレームRF6を形成し、レジストフレームRF6によって定められた所定の位置に、スロートハイトを決める非磁性膜29を、めっき法の適用によって形成する。非磁性膜29は、導電性を有する非磁性金属膜で構成する。図41〜図43は、非磁性膜29を成膜した後の状態を示している。ギャップ膜24は、めっきによって形成されるので、Ru、NiCu、Taなどの非磁性導電材料が用いられる。ギャップ膜24も、付着膜28により、超高精度で、しかも、極めて狭い値に設定されているトレンチ部(281、282)の内部に形成されることになる。
次に、図44〜図46に図示するように、ギャップ膜24の上に、スロートハイトを決める非磁性膜29を形成し、更に、図47〜図49に図示するように、第1の上部ポール膜221をめっき法の適用によって成膜する。このとき、同時に、第2のバックギャップ膜217も形成する。第1の上部ポール膜221及び第2のバックギャップ膜217も、NiFe(80%:20%)やNiFe(45%:55%)若しくはCoNiFe(23kG、21kG)のめっき膜として形成することができる。
第1の上部ポール膜221も、付着膜28により、超高精度で、しかも、極めて狭い値に設定されているトレンチ部(281、282)の狭幅部281の内部に形成されることになる。これにより、トラック幅がオングストローム単位で制御され、従来技術では到底実現し得ない狭トラック幅を有する第1の上部ポール膜221が得られることになる。付着膜28は、膜厚が5〜50nmの範囲に設定することができるから、この範囲で、第1の上部ポール膜221のトラック幅を微細にコントロールすることができる。
しかも、付着膜28による超高精度化及び超微細化は、フレアポイントにも、直接的に反映されるから、第1の上部ポール膜221において、媒体対向面からフレアポイントまでの距離を、オングストローム単位で定まる高精度で、かつ、短い値に設定することができる(図8参照)。
次に、図50〜図52に図示するように、第2の上部ポール膜222、第3のバックギャップ膜218、第2の薄膜コイル234及び第4の絶縁膜274を、通常のプロセスに従って成膜する。そして、第2の上部ポール膜222、第3のバックギャップ膜218、第2の薄膜コイル234及び第4の絶縁膜274の表面をCMPによって平坦化し、その上に第5の絶縁膜275を形成した後、図53及び図54に図示するように、第5の絶縁膜275の表面に、第2の上部ポール膜222と第3のバックギャップ膜218とを磁気的に連結する上部ヨーク膜223を形成する。上部ヨーク膜223は、NiFeまたはCoNiFeなどのパターンめっき法によって成膜する。この後、保護のための絶縁膜277を、スパッタなどによって成膜する。
<製造方法の実施例3>
製造方法に係る実施例3は、図55〜図71に図示されている。この製造方法は、図12〜図14に図示した薄膜磁気ヘッドの製造に向けられている。
まず、図55、図56を参照すると、下部ヨーク膜211の表面には、既に、第1の薄膜コイル233及び第1の絶縁膜271が形成されており、第1の絶縁膜271には、トレンチ部(281、282)が既に設けられている。第1の薄膜コイル233は、第3の絶縁膜273により、下部ヨーク膜211から電気絶縁され、更に、周囲が第2の絶縁膜272によって埋められている。第2の絶縁膜272の周囲は、更に、第1の絶縁膜271によって覆われている。第1の絶縁膜271の表面には、保護膜M5及びトレンチ部(281、282)の形成に供されたレジストフレームRF8が付着されている。
次に、レジストフレームRF8を、周知の手段によって除去し、トレンチ部(281、282)の内面に、アトミックレイヤー法を用いて、Al-CVD膜でなる付着膜28を形成し、更に、トレンチ部(281、282)の内部底面の付着膜28を除去し、下部ヨーク膜211を露出させる。そして、下部ヨーク膜211をシード電極として、その上に下部ポール膜212をめっき法によって成膜する。これにより、トラック幅がオングストローム単位で制御されていて、従来技術では到底実現し得ない狭トラック幅を有する薄膜磁気ヘッドが得られることになる。付着膜28は、膜厚が5〜50nmの範囲に設定することができるから、この範囲で、下部ポール膜212のトラック幅を微細にコントロールすることができることになる。
次に、図57、図58に図示するように、必要なパターンを有するレジストフレームRF9を形成した後、スロートハイトを決める非磁性膜29を、めっきによって形成する。レジストフレームRF10は、トレンチ部(281、282)の内部にも入る。図59、図60は、非磁性膜29を形成した後の状態を示している。
次に、図61、図62に図示するように、下部ポール膜212及び非磁性膜29の上に、ギャップ膜24をめっき法によって形成する。ギャップ膜24は、めっきによって形成されるので、Ru、NiCu、Taなどの非磁性導電材料が用いられる。ギャップ膜24も、付着膜28により、超高精度で、しかも、極めて狭い値に設定されているトレンチ部(281、282)の狭幅部281の内部に形成されることになる。
次に、図63〜図65に図示するように、ギャップ膜24及び第1のバックギャップ膜216の表面に、第1の上部ポール膜221をめっき法によって成膜する。第1の上部ポール膜221も、付着膜28により、超高精度で、しかも、極めて狭い値に設定されているトレンチ部(281、282)の内部に形成されることになる。これにより、トラック幅がオングストローム単位で制御されていて、従来技術では到底実現し得ない狭トラック幅を有する第1の上部ポール膜221が得られることになる。
しかも、付着膜28による超高精度化及び超微細化は、フレアポイントの画定にも、直接的に反映されるから、第1の上部ポール膜221において、媒体対向面からフレアポイントまでの距離を、オングストローム単位で定まる高精度で、かつ、短い値に設定することができる(図8参照)。
次に、図66〜図68に図示するように、第2の上部ポール膜222、第3のバックギャップ膜218、第2の薄膜コイル234及び第4、第5の絶縁膜274、275を、通常のプロセスに従って成膜し、更に、図69〜図71に図示するように、第5の絶縁膜275の表面に、第2の上部ポール膜222と第3のバックギャップ膜218とを磁気的に連結する上部ヨーク膜223を形成する。上部ヨーク膜223は、NiFeまたはCoNiFeなどのパターンめっきとして成膜する。この後、保護のための絶縁膜277を、スパッタなどによって成膜する。
<その他>
ところで、狭幅部281の内部で、均一な膜厚を有するギャップ膜24を、めっきによって成膜する手法として、図72及び図73に示す2段階めっきが有効である。通常、一回目のめっきによっては、図72に図示するように、めっき241の表面が波打つような形状になる。そこで、一回目のめっき処理が終わった後、2回目のめっき242を実行する。これにより、図73に図示するように、均一な膜厚のギャップ膜24が形成される。
3.磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置
本発明は、更に、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置についても開示する。図74及び図75を参照すると、本発明に係る磁気ヘッド装置は、図1〜図14に示した薄膜磁気ヘッド400と、ヘッド支持装置6とを含む。ヘッド支持装置6は、金属薄板でなる支持体61の長手方向の一端にある自由端に、同じく金属薄板でなる可撓体62を取付け、この可撓体62の下面に薄膜磁気ヘッド400を取付けた構造となっている。
具体的には、可撓体62は、支持体61の長手方向軸線と略平行して伸びる2つの外側枠部621、622と、支持体61から離れた端において外側枠部621、622を連結する横枠623と、横枠623の略中央部から外側枠部621、622に略平行するように延びていて先端を自由端とした舌状片624とを有する。横枠623のある方向とは反対側の一端は、支持体61の自由端付近に溶接等の手段によって取付けられている。
支持体61の下面には、例えば半球状の荷重用突起625が設けられている。この荷重用突起625により、支持体61の自由端から舌状片624へ荷重力が伝えられる。
薄膜磁気ヘッド400は、舌状片624の下面に接着等の手段によって取付けられている。薄膜磁気ヘッド400は、ピッチ動作及びロ〜ル動作が許容されるように支持されている。
本発明に適用可能なヘッド支持装置6は、上記実施例に限定するものではなく、これまで提案され、またはこれから提案されることのあるヘッド支持装置を、広く適用できる。例えば、支持体61と舌状片624とを、タブテープ(TAB)等のフレキシブルな高分子系配線板を用いて一体化したもの等を用いることもできる。また、従来より周知のジンバル構造を持つものを自由に用いることができる。
次に、図76を参照すると、本発明に係る磁気記録再生装置は、軸70の回りに回転可能に設けられた磁気ディスク71と、磁気ディスク71に対して情報の記録及び再生を行う薄膜磁気ヘッド72と、薄膜磁気ヘッド72を磁気ディスク71のトラック上に位置決めするためのアッセンブリキャリッジ装置73とを備えている。
アセンブリキャリッジ装置73は、軸74を中心にして回動可能なキャリッジ75と、このキャリッジ75を回動駆動する例えばボイスコイルモータ(VCM)からなるアクチュエータ76とから主として構成されている。
キャリッジ75には、軸74の方向にスタックされた複数の駆動アーム77の基部が取り付けられており、各駆動アーム77の先端部には、薄膜磁気ヘッド72を搭載したヘッドサスペンションアッセンブリ78が固着されている。各ヘッドサスペンションアセンブリ78は、その先端部に有する薄膜磁気ヘッド72が、各磁気ディスク71の表面に対して対向するように駆動アーム77の先端部に設けられている。
駆動アーム77、ヘッドサスペンションアッセンブリ78及び薄膜磁気ヘッド72は、図74、図75を参照して説明した磁気ヘッド装置を構成する。薄膜磁気ヘッド72は、図1〜図14に示した構造を有する。従って、図76に示した磁気記録再生装置は、図1〜図14を参照して説明した作用効果を奏する。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドを媒体対向面側から見た底面図である。 図1に示した薄膜磁気ヘッドの断面図である。 図1、図2に示した薄膜磁気ヘッドの書込素子部分を拡大して示す断面図である。 図3に示した書込素子部分を媒体対向面側から見た拡大図である。 図3及び図4に示した薄膜磁気ヘッドにおけるトレンチ部の配置を示す図である。 図5Aに示したトレンチ部に対する下部ポール膜、ギャップ膜及び第1の上部ポール膜の配置を示す図である。 図5Bに示した下部ポール膜、ギャップ膜及び第1の上部ポール膜の配置に対し上部ヨーク膜を配置した状態を示す図である。 図3〜図5に示した書込み素子部分を示す斜視図である。 従来の薄膜磁気ヘッドの問題点を示す上部ヨーク及び上部ポール膜の一部拡大平面図である。 図3〜図6に示したヨーク及びポールの構造を有する本発明の利点を示す一部拡大平面図である。 発明に係る薄膜磁気ヘッドの別の実施例における書込素子部分を拡大して示す断面図である。 図9に示した書込素子部分を媒体対向面側から見た拡大図である。 図9及び図10に示した書込素子部分を示す斜視図である。 本発明に係る薄膜磁気ヘッドの別の実施例における書込素子部分を拡大して示す断面図である。 図12に示した書込素子部分を媒体対向面側から見た拡大図である。 図12及び図13に示した書込素子部分を示す斜視図である。 トレンチ部形成する前の状態を示す図である。 図15の正面断面図である。 トレンチ部形成工程を示す図である。 図17の正面断面図である。 図17、図18に示した状態を左側(図において)から見た断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 は、図17〜図19に示した工程の後のアトミックCVD膜形成工程を示す図である。 図20を左側から見た断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図20、図21に示した工程の後の工程を示す図である。 図22を左側から見た断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図22、図23に示した工程の後の工程を示す図である。 図24の後の工程を示す断面図である。 図25に示した工程の後の工程を示す図である。 図26を左側から見た断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図26、図27に示した工程の後の工程を示す図である。 図28を左側から見た断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図28、図29に示した工程の後の形成工程を示す図である。 図30を左側から見た断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図30、図31に示した工程の後の工程を示す図である。 図32を左側から見た断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図32、図33に示した工程の後の工程を示す図である。 図34を左側から見た断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 トレンチ部形成工程を示す図である。 図36の正面断面図である。 図36の左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図36〜図38に示した工程の後の工程を示す図である。 図39の左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図39、図40に示した工程の後の工程を示す図である。 図41の正面断面図である。 図42の左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図41〜図43に示した工程の後の工程を示す図である。 図44の正面断面図である。 図45の左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図44〜図46に示した工程の後の工程を示す図である。 図47の正面断面図である。 図48の左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図47〜図49に示した工程の後の工程を示す図である。 図50の正面断面図である。 図51の左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図50〜図52に示した工程の後の工程を示す図である。 図53の正面断面図である。 トレンチ部形成工程を示す図である。 図55の左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図55、図56に示した工程の後の工程を示す図である。 図57の左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図57、図58に示した工程の後の工程を示す図である。 図59の左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図59、図60に示した工程の後の工程を示す図である。 図61の左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図61、図62に示した工程の後の工程を示す図である。 図63の正面断面図である。 図64の左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図63〜図65に示した工程の後の工程を示す図である。 図66の断面図である。 図67の拡大された左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 図66〜図68に示した工程の後の工程を示す図である。 図69の正面断面図である。 図69の拡大された左側面断面図で、ハッチングを省略して示す図である。 ギャップ膜の形成工程を示す図である。 図72に示した工程の後の工程を示す図である。 本発明に係る薄膜磁気ヘッドを用いた磁気ヘッド装置の正面図である。 図74に示した磁気ヘッド装置の底面図である。 図74、図75に示した磁気ヘッド装置を用いた磁気ディスク装置を示す図である。
符号の説明
2 書込素子
24 ギャップ膜
28 付着膜
211 下部ヨーク膜
212 下部ポール膜
221 上部ポール膜
271 無機絶縁膜

Claims (40)

  1. 書込素子を含む薄膜磁気ヘッドであって、前記書込素子は、下部ヨーク膜と、第1の絶縁膜と、下部ポール膜と、ギャップ膜と、上部ポール膜とを含んでおり、
    前記第1の絶縁膜は、無機絶縁材料でなり、前記下部ヨーク膜の表面に設けられ、少なくとも磁極端部に対応する部分にトレンチ部を有しており、前記トレンチ部の底面に前記下部ヨーク膜の表面が現れており、
    前記下部ポール膜は、前記トレンチ部の底面において、前記下部ヨーク膜の前記表面に付着されており、
    前記ギャップ膜は、導電性非磁性膜であって、前記トレンチ部の内部において、前記下部ポール膜の表面に付着されており、
    前記上部ポール膜は、前記トレンチ部の内部において、前記ギャップ膜の表面に付着されている、
    薄膜磁気ヘッド。
  2. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記下部ポール膜、前記ギャップ膜及び前記上部ポール膜は、めっき膜である、薄膜磁気ヘッド。
  3. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記トレンチ部は、内側面に非磁性材料でなる非磁性膜を有しており、
    前記下部ポール膜の前記磁極端部及び前記上部ポール膜の前記磁極端部は、前記非磁性膜によって縮小されたトラック幅を有する、
    薄膜磁気ヘッド。
  4. 請求項3に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記非磁性膜は、CVD膜である、薄膜磁気ヘッド。
  5. 請求項3に記載されて薄膜磁気ヘッドであって、前記非磁性膜は、Al2O3を主成分とする、薄膜磁気ヘッド。
  6. 請求項3に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記非磁性膜は、アトミックレイヤー法を用いたAl-CVD膜である、薄膜磁気ヘッド。
  7. 請求項6に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記Al-CVD膜は、膜厚が5〜50nmの範囲にある、薄膜磁気ヘッド。
  8. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
    前記トレンチ部は、狭幅部分と、拡幅部分とを含んでおり、
    前記狭幅部分は、前記下部ポール膜の磁極端部、及び、前記上部ポール膜の磁極端部を収納する部分であり、
    前記拡幅部は、前記狭幅部分の後方に連続しており、
    前記下部ポール膜は、前記狭幅部分及び前記拡幅部において連続する、
    薄膜磁気ヘッド。
  9. 請求項8に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記ギャップ膜は、前記狭幅部分及び前記拡幅部において連続する、薄膜磁気ヘッド。
  10. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記上部ポール膜は、後方部で面積が拡大されており、面積拡大の始点となるフレアポイントから前記媒体と対向する面までの距離が、0.1〜0.5μmの範囲にある、薄膜磁気ヘッド。
  11. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記上部ポール膜の後方に、スロートハイトを決める非磁性膜を有する、薄膜磁気ヘッド。
  12. 請求項11に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記非磁性膜は、前記ギャップ膜の上に付着されている、薄膜磁気ヘッド。
  13. 請求項11に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
    前記非磁性膜は、前部分が前記下部ポール膜に付着され、後部分が前記前部分から立上がり前記非磁性膜に付着されている、薄膜磁気ヘッド。
  14. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、上部ヨーク膜と、薄膜コイルとを含み、
    前記上部ヨーク膜は、前記上部ポール膜と、前記下部ヨーク膜の後部とを磁気的に結合しており、
    前記薄膜コイルは、前記下部ヨーク膜、前記下部ポール膜、前記ギャップ膜、前記上部ポール膜及び前記上部ヨーク膜を巡る磁気回路を励磁する、
    薄膜磁気ヘッド。
  15. 請求項14に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
    前記上部ポール膜と、前記下部ヨーク膜との結合部と、前記下部ポール膜、前記ギャップ膜及び前記上部ポール膜との間が、第2の絶縁膜によって埋められており、
    前記薄膜コイルは、前記第2の絶縁膜の前記表面に形成されている、
    薄膜磁気ヘッド。
  16. 請求項15に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記第2の絶縁膜及び前記上部ポール膜の表面は、表面が、同一平面となるように平坦化されている、薄膜磁気ヘッド。
  17. 請求項14に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
    前記下部ヨーク膜は、第1の下部ヨーク膜と、第2の下部ヨーク膜とを含み、
    前記第1の下部ヨーク膜は、表面が平坦面を構成しており、
    前記第2の下部ヨーク膜は、前記第1の下部ヨーク膜の前記表面上において、限定された位置に設けられており、
    前記下部ポール膜、前記ギャップ膜及び前記上部ポール膜は、前記第2の下部ヨーク膜の表面に設けられており、
    前記薄膜コイルは、第1の薄膜コイルと、第2の薄膜コイルとを含み、
    前記第1の薄膜コイルは、前記上部ポール膜と前記下部ヨーク膜との結合部と、前記第2の下部ヨーク膜との間に設けられており、
    前記第1の薄膜コイルの上において、前記上部ポール膜と前記下部ヨーク膜との結合部と、前記下部ポール膜、前記ギャップ膜及び前記上部ポール膜との間が、前記第1の絶縁膜によって埋められており、
    前記第2の薄膜コイルは、前記第1の絶縁膜の上に設けられている、
    薄膜磁気ヘッド。
  18. 請求項17に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記第1の絶縁膜及び前記上部ポール膜の表面は、平坦化されている、薄膜磁気ヘッド。
  19. 請求項18に記載された薄膜磁気ヘッドであって、
    更に、第2の上部ポール膜を含み、前記第2の上部ポール膜は、前記第1の上部ポール膜の上に設けられており、
    前記第2の上部ポール膜及び前記第2の薄膜コイルは、表面が、同一平面となるように平坦化されている、
    薄膜磁気ヘッド。
  20. 請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであって、さらに、読取素子を含む、薄膜磁気ヘッド。
  21. 請求項20に記載された薄膜磁気ヘッドであって、前記読取素子は、GMR素子又は強磁性トンネル接合膜を含む、薄膜磁気ヘッド。
  22. 薄膜磁気ヘッドと、磁気記録媒体とを含む磁気記録再生装置であって、
    前記薄膜磁気ヘッドは、書込素子を含んでおり、前記書込素子は、下部ヨーク膜と、第1の絶縁膜と、下部ポール膜と、ギャップ膜と、上部ポール膜とを含んでおり、
    前記第1の絶縁膜は、無機絶縁材料でなり、前記下部ヨーク膜の表面に設けられ、少なくとも磁極端部に対応する部分にトレンチ部を有しており、前記トレンチ部の底面に前記下部ヨーク膜の表面が現れており、
    前記下部ポール膜は、前記トレンチ部の底面において、前記下部ヨーク膜の前記表面に付着されており、
    前記ギャップ膜は、導電性非磁性膜であって、前記トレンチ部の内部において、前記下部ポール膜の前記磁極端部の表面に付着されており、
    前記上部ポール膜は、前記トレンチ部の内部において、前記ギャップ膜の表面に付着されており、
    前記薄膜磁気ヘッドは、前記磁気記録媒体との間で磁気記録及び再生を行なう、
    磁気記録再生装置。
  23. 請求項22に記載された磁気記録再生装置であって、前記下部ポール膜、前記ギャップ膜及び前記上部ポール膜は、めっき膜である、磁気記録再生装置。
  24. 請求項22に記載された磁気記録再生装置であって、
    前記トレンチ部は、内側面に非磁性材料でなる付着膜を有しており、
    前記下部ポール膜の前記磁極端部及び前記上部ポール膜の前記磁極端部は、前記付着膜によって縮小されたトラック幅を有する、
    磁気記録再生装置。
  25. 請求項24に記載された磁気記録再生装置であって、前記付着膜は、CVD膜である、磁気記録再生装置。
  26. 請求項24に記載されて磁気記録再生装置であって、前記非磁性膜は、Al2O3を主成分とする、磁気記録再生装置。
  27. 請求項22に記載された磁気記録再生装置であって、前記非磁性膜は、アトミックレイヤー法を用いたAl-CVD膜である、磁気記録再生装置。
  28. 請求項27に記載された磁気記録再生装置であって、前記Al-CVD膜は、膜厚が5〜50nmの範囲にある、磁気記録再生装置。
  29. 請求項22に記載された磁気記録再生装置であって、
    前記トレンチ部は、狭幅部分と、拡幅部分とを含んでおり、
    前記狭幅部分は、前記下部ポール膜の前記磁極端部、及び、前記上部ポール膜の前記磁極端部を収納する部分であり、
    前記拡幅部は、前記狭幅部分の後方に連続しており、
    前記下部ポール膜は、前記狭幅部分及び前記拡幅部において連続する、
    磁気記録再生装置。
  30. 請求項29に記載された磁気記録再生装置であって、前記ギャップ膜は、前記狭幅部分及び前記拡幅部において連続する、磁気記録再生装置。
  31. 請求項22に記載された磁気記録再生装置であって、前記上部ポール膜は、後方部で面積が拡大されており、面積拡大の始点となるフレアポイントから前記媒体と対向する面までの距離が、0.1〜0.5μmの範囲にある、磁気記録再生装置。
  32. 請求項22に記載された磁気記録再生装置であって、前記上部ポール膜の後方に、スロートハイトを決める非磁性膜を有する、磁気記録再生装置。
  33. 請求項22に記載された磁気記録再生装置であって、前記薄膜磁気ヘッドは、さらに、読取素子を含む、磁気記録再生装置。
  34. 請求項32に記載された磁気記録再生装置であって、前記読取素子は、GMR素子又は強磁性トンネル接合膜を含む、磁気記録再生装置。
  35. 書込素子を含む薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、
    下部ヨーク膜の表面上に無機絶縁膜を形成し、
    前記無機絶縁膜に、前記下部ヨーク膜の前記表面が底部に露出するように、トレンチ部を形成し、
    その後、前記トレンチ部の内部に、下部ポール膜、ギャップ膜及び上部ポール膜をめっき法によって形成する、
    工程を含む、製造方法。
  36. 請求項35に記載された製造方法であって、
    前記無機絶縁膜に、前記トレンチ部を形成した後、前記トレンチ部の内部に、前記下部ポール膜、前記ギャップ膜及び前記上部ポール膜を形成する前、前記トレンチ部の内壁面に、無機材料の付着膜を形成し、
    次に、前記付着膜のうち、前記トレンチ部の底部に存在する部分を除去する工程を含む、製造方法。
  37. 請求項36に記載された製造方法であって、前記付着膜はCVD法によって形成する、製造方法。
  38. 請求項37に記載された製造方法であって、前記付着膜は、アトミックレイヤー法によって形成する、製造方法。
  39. 請求項38に記載された製造方法であって、前記付着膜は、膜厚が5〜50nmの範囲となるように形成する、製造方法。
  40. 請求項39に記載された製造方法であって、前記下部ポール膜を形成した後、前記上部ポール膜を形成する前に、前記下部ポール膜の後方に、スロートハイトを決める非磁性膜を形成する工程を含む、製造方法。
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