JP2006331464A - 情報記録媒体 - Google Patents
情報記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006331464A JP2006331464A JP2005148941A JP2005148941A JP2006331464A JP 2006331464 A JP2006331464 A JP 2006331464A JP 2005148941 A JP2005148941 A JP 2005148941A JP 2005148941 A JP2005148941 A JP 2005148941A JP 2006331464 A JP2006331464 A JP 2006331464A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information recording
- tape
- recording medium
- lock
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】スプリング支持部が破損しにくく、かつケース本体の外観が綺麗な情報記録媒体を提供する。
【解決手段】磁気テープが巻回されたテープリールを回転可能に収容すると共に磁気テープを引き出すための切り欠き部21aがその底板21に形成されたケース本体3と、底板21の外側にスライド可能に配設されて切り欠き部21aを開閉するスライド部8と、底板21に配設されてスライド部8をスライド不可状態にロックするロック部23と、ロック部23をスライド部8側に向けてその一端部で押圧するロックスプリング10aと、ロックスプリング10aの他端部側を支持するスプリング支持部41とを備え、スプリング支持部41は、ケース本体3とは別体に形成されてケース本体3内における天面側に収容されたカバー部材4に配設されている。
【選択図】図11
【解決手段】磁気テープが巻回されたテープリールを回転可能に収容すると共に磁気テープを引き出すための切り欠き部21aがその底板21に形成されたケース本体3と、底板21の外側にスライド可能に配設されて切り欠き部21aを開閉するスライド部8と、底板21に配設されてスライド部8をスライド不可状態にロックするロック部23と、ロック部23をスライド部8側に向けてその一端部で押圧するロックスプリング10aと、ロックスプリング10aの他端部側を支持するスプリング支持部41とを備え、スプリング支持部41は、ケース本体3とは別体に形成されてケース本体3内における天面側に収容されたカバー部材4に配設されている。
【選択図】図11
Description
本発明は、ケース本体に形成されたテープ引き出し口を開閉するスライド部と、スライド部をスライド不可状態にロックするロック部と、ロック部を押圧するロックスプリングとを備えた情報記録媒体に関するものである。
この種の情報記録媒体として、特開平9−17151号公報に開示されたテープカートリッジが知られている。このテープカートリッジは、上ハーフおよび下ハーフで構成されたカートリッジ本体と、カートリッジ本体の内部に回転自在に収納されたテープリールと、下ハーフにスライド移動自在に支持されて記録再生装置側のテープローディング手段が進入するローディング空間部を開閉するスライダと、上ハーフと下ハーフの前面部を閉塞するリッドとを備えて構成されている。この場合、下ハーフには、スライダをスライド不可状態にロックするスライダロック片が設けられている。また、上ハーフには、下ハーフのスライダロック片をスライダ側に押圧するロックスプリングを取り付ける(ロックスプリングに挿入する)ための円柱状のスプリング取付け部が一体形成されている。このテープカートリッジでは、下ハーフのスライダロック片がロックスプリングによってスライダ側に付勢されることにより、スライダロック片に形成されている係合凸部がスライダに形成されているロック部のロック穴に係合してスライダがスライド不可状態にロックされる。
特開平9−17151号公報(第5−7頁、第1−8図)
ところが、上記のテープカートリッジには、以下の問題点がある。すなわち、このテープカートリッジでは、円柱状のスプリング取付け部が、カートリッジ本体における上ハーフに一体形成されている。ここで、例えば、テープカートリッジの記録容量を増加させるために、現状よりも幅広の磁気テープを採用するときには、カートリッジ本体の厚みを厚くすることが考えられ、これに伴ってロックスプリングおよびスプリング取付け部を現状よりも長くする必要がある。この場合、上ハーフは、一般的に、樹脂を射出成形することによって製造される。また、スプリング取付け部は小径のロックスプリングに挿入可能に細長く形成されている。このため、この種のテープカートリッジにおいてカートリッジ本体の厚みを厚くしたときには、細長のスプリング取付け部をさらに長く形成する必要がある結果、射出成形時における離型性が低下して、スプリング取付け部が破損するおそれがある。この場合、上ハーフに台座を形成してその台座に従来と同じ長さのスプリング取付け部を形成し、従来と同じ長さのロックスプリングをそのスプリング取付け部に取り付ける方法も考えられる。しかしながら、上ハーフは、上記したように射出成形によって製造されるため、この方法では、上ハーフにおける台座の形成部分が他の部分よりも肉厚となって、射出成形時にひけが発生して上ハーフの表面に凹凸が生じることがある。したがって、この種のテープカートリッジには、表面に生じた凹凸によって外観が損なわれるおそれがあるという問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、スプリング支持部が破損しにくく、かつケース本体の外観が綺麗な情報記録媒体を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係る情報記録媒体は、磁気テープが巻回されたテープリールを回転可能に収容すると共に当該磁気テープを引き出すためのテープ引き出し口がその底面に形成されたケース本体と、当該ケース本体における前記底面の外側にスライド可能に配設されて前記テープ引き出し口を開閉するスライド部と、前記ケース本体の前記底面に配設されて前記スライド部をスライド不可状態にロックするロック部と、当該ロック部を前記スライド部側に向けてその一端部で押圧するロックスプリングと、当該ロックスプリングの他端部側を支持するスプリング支持部とを備え、前記スプリング支持部は、前記ケース本体とは別体に形成されて当該ケース本体内における天面側に収容された固定部材に配設されている。
この場合、テープリールを視認させるため窓部を前記天面に形成して前記ケース本体を構成し、前記窓部を閉塞する前記固定部材としてのカバー部材に前記スプリング支持部を配設することができる。
また、前記磁気テープのテープエンドを検出するための検出光の光路を変更させるプリズムが取り付けられた前記固定部材としての光学系部材に前記スプリング支持部を配設することができる。
また、前記ロックスプリングの前記他端部を当接させる台座と、当該台座に配設されて前記ロックスプリングの前記他端部側に挿入される突出部とを備えて前記スプリング支持部を構成することができる。
また、前記台座を中空に形成することができる。
本発明に係る情報記録媒体によれば、ケース本体とは別体に形成されてケース本体内における天面側に収容された固定部材にスプリング支持部を配設したことにより、ケース本体の天面にスプリング支持部を直接形成する構成とは異なり、例えば、スプリング支持部の強度を向上させるためにスプリング支持部の基端部側を大径に形成して固定部材にひけが生じたとしても、ケース本体の外部からそのひけが視認される事態を確実に回避できるため、ケース本体の外観を綺麗な状態に維持することができる。
また、本発明に係る情報記録媒体によれば、ケース本体の天面に形成された窓部を閉塞する固定部材としてのカバー部材にスプリング支持部を配設したことにより、スプリング支持部を配設するための別部材を設ける必要がないため、その分、情報記録媒体の製造工程を簡略化することができる。この結果、この情報記録媒体によれば、その製造コストを十分に低減することができる。
また、本発明に係る情報記録媒体によれば、磁気テープのテープエンドを検出するための検出光の光路を変更させるプリズムが取り付けられた固定部材としての光学系部材にスプリング支持部を配設したことにより、スプリング支持部を配設するための別部材を設ける必要がないため、その分、情報記録媒体の製造工程を簡略化することができる。この結果、この情報記録媒体によれば、その製造コストを十分に低減することができる。
さらに、本発明に係る情報記録媒体によれば、ロックスプリングの他端部を当接させる台座と、台座に配設されてロックスプリングの他端部側に挿入される突起部とを備えてスプリング支持部を構成したことにより、ケース本体の厚みに応じて台座の高さを規定することで、ケース本体の厚みが異なる他の情報記録媒体との間において、共通のロックスプリングを使用することができる。したがって、この情報記録媒体によれば、他の情報記録媒体との間においてロックスプリングを共通化できる分、その製造コストを十分に低減することができる。
また、本発明に係る情報記録媒体によれば、また、スプリング支持部の台座を中空に形成したことにより、固定部材における台座の形成部分周囲のひけの発生を確実に防止することができるため、台座(スプリング支持部)の寸法精度を十分に向上させることができる。
以下、本発明に係る情報記録媒体の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、情報記録媒体1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す情報記録媒体1は、例えば、電子計算機に記録されたデータをバックアップするためのストレージデバイスとして用いられる2リールタイプのカートリッジ式の情報記録媒体であって、同図に示すように、磁気テープTが巻回されたテープリール2,2、ケース本体3、カバー部材4(図4参照)、光学系部材5,5(図4参照)、リールブレーキ6、シート7,7、スライド部8、フロントカバー9およびロックスプリング10a,10aを備えて構成されている。
テープリール2は、図1,2に示すように、磁気テープTを巻回可能に構成されて、ケース本体3の内部に収容されている。この場合、テープリール2の一端部には、図2に示すように、リールブレーキ6の突起部61aが係合することによって回転が禁止される歯部2aが形成されている。ここで、テープリール2に巻回される磁気テープTの両端部には、透明または半透明のリーダーテープ(図示せず)がそれぞれ取り付けられており、各リーダーテープの端部が各テープリール2,2にそれぞれ固定されている。
ケース本体3は、図1に示すように、互いに嵌合可能な下ケース11および上ケース12を備えて構成されて、両ケース11,12の嵌合状態において形成される内部空間にテープリール2,2を回転可能に収容する。下ケース11は、図3に示すように、底板21(本発明における底面)および側壁22a〜22fを備えて、全体として、浅皿状に形成されている。底板21は、情報記録媒体1をドライブ装置に挿入する際の前面側(同図における下側)の中央部に切り欠き部21a(本発明におけるテープ引き出し口)が形成されて構成されている。また、底板21には、ドライブ装置の駆動軸を挿通させるための円形の挿通孔21b,21bが形成されている。また、底板21の切り欠き部21a側には、スライド部8をスライド不可状態にロックするためのロック部23,23が形成(配設)されている。この場合、ロック部23は、同図に示すように、基端部23aを除く部位が底板21から切り離されて先端部23b側が上下動可能なアーム状に形成されている。また、ロック部23の先端部23bには、図5に示すように、スライド部8の係合孔81b,81c(図8も参照)に係合する突起部23cが形成されている。側壁22a〜22fは、底板21の縁部にそれぞれ立設されている。この場合、側壁22d,22eには、図13に示すように、ドライブ装置の検出部から射出される磁気テープTのテープエンド検出用の検出光をケース本体3の内部に入射させる矩形の窓部24がそれぞれ形成されている。
上ケース12は、図4に示すように、天板31(本発明における天面)、側壁32a〜32eを備えて、ドライブ装置に挿入する際の前面側に開口部12aを有する浅皿状に形成されている。天板31は、全体として矩形に形成されている。また、天板31の中央部には、ケース本体3に収容されたテープリール2(磁気テープT)を外部から視認させるための矩形の天窓31a(本発明における窓部)が形成されている。側壁32a〜32eは、天板31の縁部にそれぞれ立設されている。この場合、側壁32d,32eには、図13に示すように、下ケース11の窓部24から入射して後述するプリズム52によって光路をU字状に変更させられた検出光をケース本体3の外部に出射させる矩形の窓部33がそれぞれ形成されている。
カバー部材4は、本発明における固定部材の一例であって、図4に示すように、上ケース12における天板31の内側(ケース本体内における天面側)に取り付けられている。この場合、カバー部材4は、上ケース12の天窓31aを閉塞するための部材であって、例えば、光透過性を有する樹脂によって上ケース12(ケース本体3)とは別体に形成されている。また、カバー部材4には、同図に示すように、一対のスプリング支持部41,41が一体形成されている。スプリング支持部41は、台座41aおよび突起部41bを備えて構成されている。台座41aは、図5に示すように、中空の直方体状に形成されている。また、突起部41bは、その外径がロックスプリング10aの内径よりもやや小径の円柱状(または円錐状)に構成されて、台座41aに一体形成されている。このスプリング支持部41は、同図に示すように、突起部41bがロックスプリング10aの一方の端部側(本発明における他端部側:同図における上端部側)に挿入されると共に、ロックスプリング10aにおけるその一方の端部が台座41aの端面に当接することにより、ロックスプリング10aを支持する。この場合、ロックスプリング10aは、図11に示すように、下ケース11のロック部23の先端部23bをスライド部8側に向けて(下方向に)押圧する。ここで、スプリング支持部41が、上ケース12とは別体に形成されて上ケース12における天板31の内側に取り付けられるカバー部材4に形成されている。このため、ケース本体3の天板にスプリング支持部を直接形成する構成とは異なり、スプリング支持部41を形成することによってカバー部材4にひけが生じたとしても、ケース本体3の外部からそのひけが視認される事態が確実に回避されている。一方、台座41aは、ケース本体の厚みが異なる他の情報記録媒体との間において、共通のロックスプリング10aの使用を可能とするために、ケース本体3の厚みに応じてその高さが規定されている。したがって、台座41aは、例えば、図6に示す情報記録媒体101のようにその厚みがケース本体3の厚みよりも薄いケース本体103におけるスプリング支持部141の台座141aと比較して、両ケース本体3,103の厚みの差分だけ高くなるように規定されている。
光学系部材5,5は、図4に示すように、本体部51およびプリズム52をそれぞれ備えている。本体部51,51は、板状に形成されて、上ケース12の天板31における側壁32d,32eの近傍にそれぞれ取り付けられている。プリズム52は、ドライブ装置の検出部から射出されて、下ケース11の窓部24から入射したテープエンド検出用の検出光の光路をU字状に変更させて、上ケース12の窓部33からケース本体3の外部に出射させる。
リールブレーキ6は、図7に示すように、本体部61および腕部62,62を備えて構成されている。本体部61は、テープリール2,2に対して接離する方向に沿ってスライド可能にケース本体3の内部に配設されると共に、図1に示すスプリング10bによってテープリール2,2に近接する向きに付勢されている。また、本体部61には、2つの突起部61a,61aが形成されている。この場合、本体部61は、テープリール2,2に近接したときに、突起部61a,61aがテープリール2,2の歯部2aにそれぞれ係合することにより、テープリール2,2の回転を規制する。また、本体部61は、テープリール2,2から離間したときにテープリール2,2の歯部2aに対する突起部61a,61aの係合が解除されることにより、テープリール2,2の回転規制を解除する。腕部62,62は、図7に示すように、本体部61の両端部にそれぞれ突出形成されている。この場合、腕部62,62は、フロントカバー9の回動に伴い、その先端部がフロントカバー9の支持部92に係合して移動させられることにより、テープリール2,2に対して接離する方向に沿って本体部61をスライドさせる。
シート7,7は、例えば、樹脂材料によって成形されたシートであって、図1に示すように、下ケース11とテープリール2との間、およびテープリール2と上ケース12との間にそれぞれ配設されている。このシート7は、テープリール2を円滑に回転動作させると共に、磁気テープTの幅方向への移動を防止することによって磁気テープTをテープリール2に整然と巻き取らせる機能を有している。
スライド部8は、図8に示すように、スライド本体部81および側壁82,82を備えて構成されている。スライド本体部81は、矩形の板状に形成されている。また、スライド本体部81には、ドライブ装置の駆動軸を挿通させるための円形の挿通孔81a,81aが形成されている。また、スライド本体部81には、下ケース11におけるロック部23の突起部23cに係合する一対の係合孔81b,81bおよび一対の係合孔81c,81cが形成されている。側壁82,82は、スライド本体部81の両端部にそれぞれ立設されている。この場合、スライド部8は、図11に示すように、下ケース11における底板21の外側にスライド可能に嵌め合わされて、図1に示すスプリング10cによって下ケース11の切り欠き部21a側に向けて付勢されている。
フロントカバー9は、図9に示すように、本体部91、および本体部91の両端部に形成された支持部92,92を備えて構成されている。この場合、フロントカバー9は、図13に示すように、上ケース12の側壁32d,32eに支持部92,92が回動可能に取り付けられて、ドライブ装置によって回動させられることにより、本体部91が上ケース12の開口部12aを開閉する。また、フロントカバー9は、回動させられる際に、支持部92に形成されている突起部(図示せず)がリールブレーキ6の腕部62の先端部における突起部(図示せず)に係合して腕部62を移動させることにより、リールブレーキ6の本体部61をテープリール2,2に対して接離する方向に沿ってスライドさせる。
次に、情報記録媒体1を用いたデータの記録再生方法について、図面を参照して説明する。
この情報記録媒体1が図外のドライブ装置から取り出されている状態、つまり非使用時においては、図2に示すように、リールブレーキ6の本体部61が、スプリング10b(図1参照)の付勢力によってテープリール2,2に近接している。このため、本体部61の突起部61a,61aがテープリール2,2の歯部2aにそれぞれ係合して、テープリール2,2の回転が規制されている。また、図10,11に示すように、スライド部8が、下ケース11における底板21の切り欠き部21a側の位置P1に位置して、底板21の挿通孔21b,21bおよび切り欠き部21aを閉塞している。この場合、スライド部8は、図5,10に示すように、ロックスプリング10a,10aによって押圧されている下ケース11におけるロック部23,23の突起部23c,23cがスライド本体部81の係合孔81b,81bにそれぞれ係合することにより、スライド不可状態にロックされている。また、この状態では、図11に示すように、フロントカバー9が、ケース本体3における上ケース12の開口部12aを閉塞している。なお、図11,13では、ロックスプリング10aとロック部23との位置関係を明確に図示するために、テープリール2、光学系部材5、リールブレーキ6およびシート7等の図示を省略している。
一方、情報記録媒体1がドライブ装置の挿入口から装填部に向けて挿入されたときには、装填部が情報記録媒体1を内部に引き込む。この場合、下ケース11におけるロック部23,23の突起部23c,23cが挿入口の近傍に取り付けられた当接部(図示せず)に当接した状態で情報記録媒体1が引き込まれる。この際に、突起部23c,23cが上方向(上ケース12の天板31へ向かう方向)に押し上げられて、スライド部8におけるスライド本体部81の係合孔81b,81bと突起部23c,23cとの係合が解除されて、スライド部8のスライド不可状態が解除される。このため、図12,13に示すように、スライド部8が、スプリング10c(図1参照)による付勢力に抗して下ケース11の側壁22a側にスライドさせられて、位置P2に位置する。この状態では、スライド部8の挿通孔81aと下ケース11の挿通孔21bとが連通すると共に、下ケース11における底板21の切り欠き部21aが開口される。また、図12に示すように、下ケース11におけるロック部23,23の突起部23c,23cがスライド部8におけるスライド本体部81の係合孔81c,81cにそれぞれ係合することにより、スライド部8が、スライド不可状態にロックされている。次に、装填部が、ドライブ装置内の駆動軸の先端部に向けて情報記録媒体1を移動させる。この際に、駆動軸が挿通孔81a,81aおよび挿通孔21b,21bを通ってテープリール2の中心部に挿入される。
次に、ドライブ装置が、図13に示すように、フロントカバー9を回動させることにより、上ケース12の開口部12aが開放される。この際に、フロントカバー9における支持部92の突起部(図示せず)が、リールブレーキ6の腕部62,62における先端部の突起部(図示せず)に係合して、腕部62,62を開口部12a側に移動させる。これに伴い、リールブレーキ6の本体部61が、スプリング10b(図1参照)による付勢力に抗してテープリール2,2から離間する方向に沿ってスライドさせられる。このため、テープリール2,2の歯部2aと本体部61の突起部61a,61aとの係合が解除されて、テープリール2,2の回転の規制が解除される。
次いで、ドライブ装置が磁気テープTを磁気ヘッドに当接させると共に、テープリール2,2を回転させて、データの読み出しや書き込みを開始する。また、ドライブ装置に配設されているテープエンド検出部が、検出光を射出する。この場合、検出光は、ケース本体3における下ケース11の窓部24から入射して、磁気テープTに照射される。続いて、磁気テープTが一方のテープリール2に巻き取られて、他方のテープリール2に巻回されていた磁気テープTがテープエンドとなったときには、検出光が、磁気テープTの端部に取り付けられているリーダーテープを透過して、光学系部材5のプリズム52によって光路がU字状に変更させられて、ケース本体3における上ケース12の窓部33を介してケース本体3の外部に出射する。この際に、テープエンド検出部が検出光を受光し、これに応じて、ドライブ装置がデータの読み出しや書き込みを終了すると共に、テープリール2,2の回転を停止させる。次に、ドライブ装置は、磁気テープTから磁気ヘッドを離間させる。
次いで、装填部が、駆動軸の先端部から情報記録媒体1を離間させる。続いて、ドライブ装置が、上記した方向とは逆方向にフロントカバー9を回動させることにより、図11に示すように、上ケース12の開口部12aが閉塞される。この際に、フロントカバー9における支持部92が、リールブレーキ6の腕部62,62をテープリール2,2側に移動させる。これに伴い、リールブレーキ6の本体部61が、テープリール2,2に近接する方向に沿って移動させられる。このため、テープリール2,2の歯部2aに本体部61の突起部61a,61aが係合して、テープリール2,2の回転が規制される。次に、装填部が、挿入口の外側に向けて情報記録媒体1を押し出す。この場合、下ケース11におけるロック部23,23の突起部23c,23cが挿入口の近傍に取り付けられた当接部(図示せず)に当接した状態で情報記録媒体1が押し出される。この際に、突起部23c,23cが上方向に押し上げられて、スライド部8における係合孔81c,81cと突起部23c,23cとの係合が解除され、スライド部8のスライド不可状態が解除される。このため、図10,11に示すように、スライド部8が、スプリング10c(図1参照)の付勢力によって下ケース11における底板21の切り欠き部21a側にスライドさせられて、位置P1に位置する。この状態では、底板21の挿通孔21b,21bおよび切り欠き部21aがスライド部8によって閉塞される。また、図5,10に示すように、ロックスプリング10a,10aによって押圧されている下ケース11におけるロック部23,23の突起部23c,23cがスライド部8におけるスライド本体部81の係合孔81b,81bにそれぞれ係合することにより、スライド部8がスライド不可状態にロックされる。これにより、情報記録媒体1がドライブ装置の挿入口から取り出し可能な状態となる。
このように、この情報記録媒体1によれば、ケース本体3とは別体に形成されてケース本体3における天板31側に収容されたカバー部材4にスプリング支持部41を配設したことにより、ケース本体3の天板にスプリング支持部41を直接形成する構成とは異なり、例えば、スプリング支持部41の強度を向上させるためにスプリング支持部41の基端部側を大径に形成してカバー部材4にひけが生じたとしても、ケース本体3の外部からそのひけが視認される事態を確実に回避できるため、ケース本体3の外観を綺麗な状態に維持することができる。
また、ケース本体3に形成された天窓31aを閉塞するカバー部材4にスプリング支持部41を一体形成したことにより、スプリング支持部41を配設するための別部材を設ける必要がないため、その分、情報記録媒体1の製造工程を簡略化することができる。この結果、この情報記録媒体1によれば、その製造コストを十分に低減することができる。
また、ロックスプリング10aの他端部を当接させる台座41aと、台座41aに配設されてロックスプリング10aの他端部側に挿入される突起部41bとを備えてスプリング支持部41を構成したことにより、ケース本体3の厚みに応じて台座41aの高さを規定することで、ケース本体の厚みが異なる他の情報記録媒体(例えば、情報記録媒体101)との間において、共通のロックスプリング10aを使用することができる。したがって、この情報記録媒体1によれば、他の情報記録媒体との間においてロックスプリング10aを共通化できる分、その製造コストを十分に低減することができる。
また、スプリング支持部41の台座41aを中空に形成したことにより、カバー部材4における台座41aの形成部分周囲のひけの発生を確実に防止することができるため、台座41a(スプリング支持部41)の寸法精度を十分に向上させることができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、カバー部材4にスプリング支持部41を形成する例について上記したが、図14に示すように、カバー部材4に代えて、光学系部材105(本発明における固定部材の他の一例)にスプリング支持部41を一体形成する構成を採用することもできる。また、図15に示すように、カバー部材4と光学系部材5とを一体化して1つの板状部材204(本発明における固定部材のさらに他の一例)に形成し、その板状部材204にスプリング支持部41を一体形成する構成を採用することもできる。さらに、カバー部材4や光学系部材5とは別のスプリング支持部41(専用の固定部材)を設ける構成を採用することもできる。この場合、スプリング支持部41における台座41aは、その形状が上記した直方体以外の円柱状等の任意の形状であってもよいし、その構造が中空以外の構造であってもよい。
また、電子計算機に記録されたデータのバックアップに用いられる情報記録媒体1を例に挙げて説明したが、画像データの記録に用いられる情報記録媒体や、音声データの記録に用いられる情報記録媒体等の各種の情報記録媒体に本発明を適用することができる。また、2つのテープリール2を備えた情報記録媒体1を例に挙げて説明したが、単一のテープリールを備えた情報記録媒体に本発明を適用することもできる。
1,101 情報記録媒体
2 テープリール
3,103 ケース本体
4 カバー部材
5,105 光学系部材
8 スライド部
10a ロックスプリング
12a 開口部
21 底板
21a 切り欠き部
23 ロック部
31 天板
31a 天窓
41,141 スプリング支持部
41a,141a 台座
41b 突起部
52 プリズム
204 部材
T 磁気テープ
2 テープリール
3,103 ケース本体
4 カバー部材
5,105 光学系部材
8 スライド部
10a ロックスプリング
12a 開口部
21 底板
21a 切り欠き部
23 ロック部
31 天板
31a 天窓
41,141 スプリング支持部
41a,141a 台座
41b 突起部
52 プリズム
204 部材
T 磁気テープ
Claims (5)
- 磁気テープが巻回されたテープリールを回転可能に収容すると共に当該磁気テープを引き出すためのテープ引き出し口がその底面に形成されたケース本体と、当該ケース本体における前記底面の外側にスライド可能に配設されて前記テープ引き出し口を開閉するスライド部と、前記ケース本体の前記底面に配設されて前記スライド部をスライド不可状態にロックするロック部と、当該ロック部を前記スライド部側に向けてその一端部で押圧するロックスプリングと、当該ロックスプリングの他端部側を支持するスプリング支持部とを備え、
前記スプリング支持部は、前記ケース本体とは別体に形成されて当該ケース本体内における天面側に収容された固定部材に配設されている情報記録媒体。 - 前記ケース本体は、テープリールを視認させるため窓部が前記天面に形成されて構成され、
前記スプリング支持部は、前記窓部を閉塞する前記固定部材としてのカバー部材に配設されている請求項1記載の情報記録媒体。 - 前記スプリング支持部は、前記磁気テープのテープエンドを検出するための検出光の光路を変更させるプリズムが取り付けられた前記固定部材としての光学系部材に配設されている請求項1記載の情報記録媒体。
- 前記スプリング支持部は、前記ロックスプリングの前記他端部を当接させる台座と、当該台座に配設されて前記ロックスプリングの前記他端部側に挿入される突出部とを備えて構成されている請求項1から3のいずれかに記載の情報記録媒体。
- 前記台座は、中空に形成されている請求項4記載の情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005148941A JP2006331464A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005148941A JP2006331464A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 情報記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006331464A true JP2006331464A (ja) | 2006-12-07 |
Family
ID=37553021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005148941A Pending JP2006331464A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006331464A (ja) |
-
2005
- 2005-05-23 JP JP2005148941A patent/JP2006331464A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0565946B2 (ja) | ||
US7021579B2 (en) | Recording tape cartridge | |
JP2008204543A (ja) | 記録テープカートリッジ | |
JP2006216218A (ja) | 情報記録媒体 | |
JP2006331464A (ja) | 情報記録媒体 | |
JP2008041221A (ja) | 情報媒体 | |
JP2006268920A (ja) | 記録ディスクカートリッジ | |
JP4140114B2 (ja) | テープカセット | |
JPH1196717A (ja) | 磁気テープカートリッジ | |
JP4819011B2 (ja) | 記録テープカートリッジ | |
JP2006351050A (ja) | 情報記録媒体 | |
JP2006338728A (ja) | 情報記録媒体 | |
JP2009217886A (ja) | 記録テープカートリッジ | |
US20050091677A1 (en) | Disk cartridge | |
JP3550857B2 (ja) | テープカートリッジ | |
JP2007265541A (ja) | 情報媒体 | |
JP2006331465A (ja) | 情報記録媒体 | |
JP2007052830A (ja) | リール及び記録テープカートリッジ | |
JP2010067318A (ja) | 記録テープカートリッジ | |
JP2006228350A (ja) | 記録テープカートリッジ | |
JP2008217893A (ja) | 記録テープカートリッジ | |
JP2005276264A (ja) | ディスクカートリッジ | |
JP2006331466A (ja) | 情報記録媒体 | |
JP2007042242A (ja) | カートリッジケースおよび情報記録媒体 | |
JP2005135487A (ja) | 記録メディアカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090625 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090728 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091201 |