JP2009217886A - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリーボードを安価な製造コストで安定して傾斜配置させることができる記録テープカートリッジの提供を課題とする。
【解決手段】記録テープTが巻装されたリール20を収容するケース12と、各種情報が記憶されたICチップhを有する非接触型のメモリーボードMと、メモリーボードMを所定の角度で傾斜配置させるためにケース12に設けられた支持部材100と、支持部材100に設けられ、ICチップhを保護可能で接着機能を有する保護材Pと、を備えた記録テープカートリッジ10とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、主にコンピューター等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テープをケース内に収容してなる記録テープカートリッジに関する。
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体(データバックアップ)として使用される磁気テープ等の記録テープを合成樹脂製のリールに巻装し、そのリールをケース内に単一で収容してなる記録テープカートリッジが知られている。このような記録テープカートリッジには、記録容量や記録形式等の各種情報を記憶したICチップを備えた非接触型のメモリーボードが内蔵される場合がある。
このメモリーボードのICチップは、電磁波によりアクセス(読み取り・書き込み)可能に構成されており、ICチップに記憶されている各種情報を、ケースの後面側からアクセスするライブラリー装置や、ケースの下面側からアクセスするドライブ装置に対応可能なように、メモリーボードは、ケース内において、所定の角度(例えば45°)に傾斜配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−185431号公報
しかしながら、特許文献1に記載のメモリーボードは、その上端部と下端部がそれぞれ接着剤によってケースに接着されて、所定の角度(例えば45°)に傾斜配置されているため、記録テープカートリッジの製造コストがかかる問題がある。また、メモリーボードの上端部と下端部をそれぞれ接着剤でケースに固定する場合、所定の角度(例えば45°)に安定して傾斜配置させることが難しい。
そこで、本発明は、メモリーボードを安価な製造コストで安定して傾斜配置させることができる記録テープカートリッジを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカートリッジは、記録テープが巻装されたリールを収容するケースと、各種情報が記憶されたICチップを有する非接触型のメモリーボードと、前記メモリーボードを所定の角度で傾斜配置させるために前記ケースに設けられた支持部材と、前記支持部材に設けられ、前記ICチップを保護可能で接着機能を有する保護材と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、メモリーボードを所定の角度に傾斜配置させるための支持部材に、ICチップを保護可能で接着機能を有する保護材が設けられているので、メモリーボードはICチップを保護材に対面(埋め込む)させる状態でケース内に供給されるだけで、その支持部材に接着状態で固定される。したがって、メモリーボードは、比較的安価な製造コストでありながら、安定して所定の角度に傾斜配置される。また、ICチップの保護材をケース側に備えるので、メモリーボードにICチップを保護する保護材を設ける必要がない。よって、メモリーボードの製造コストも低減することができる。
また、請求項2に記載の記録テープカートリッジは、請求項1に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記支持部材が、前記保護材を収容する凹部を備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、支持部材が、保護材を収容する凹部を備えているので、メモリーボードを設ける以前において、その保護材は支持部材に良好に保持される。
以上のように、本発明によれば、メモリーボードを安価な製造コストで安定して傾斜配置させることができる記録テープカートリッジを提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図1において、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を矢印Aで示し、それを記録テープカートリッジ10の前方向(前側)とする。そして、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向(右側)とする。また、矢印A方向及び矢印B方向と直交する方向を矢印Cで示し、それを記録テープカートリッジ10の上方向(上側)とする。
図1〜図3で示すように、記録テープカートリッジ10は、略矩形箱状のケース12を有している。このケース12は、ポリカーボネート(PC)等の樹脂製の上ケース14と下ケース16とが、それぞれ天板14Aの周縁に立設された周壁14Bと、底板16Aの周縁に立設された周壁16Bとを互いに当接させた状態で、超音波溶着やビス止め等によって接合されて構成されている。
すなわち、例えば上ケース14及び下ケース16には、ビスボス15がそれぞれ各コーナー部近傍に形成されており、下ケース16の下面側から、そのビスボス15に図示しないビスが螺合されることにより、ケース12が組み立てられるようになっている。そして、ケース12の内部には、リール20が1つだけ回転可能に収容されている。
このリール20は、軸心部を構成する有底円筒状のリールハブ22と、その下端部に設けられる下フランジ26とが一体に成形され、上フランジ24がリールハブ22の上端部に超音波溶着されて構成されている。そして、そのリールハブ22の外周面に、情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTが巻回され、上フランジ24及び下フランジ26によって、その巻回された記録テープTの幅方向の端部が保持されている。
また、リールハブ22の底壁28の下面には、リールギア44が環状に形成されており、下ケース16の中央部には、そのリールギア44を外部に露出するためのギア開口40が穿設されている。このギア開口40から露出されるリールギア44が、ドライブ装置の回転シャフト(図示省略)に形成された駆動ギア(図示省略)に噛合されて回転駆動されることにより、ケース12内において、リール20がケース12に対して相対回転可能とされる。
また、底壁28の下面におけるリールギア44の径方向内側には、磁性材料でできた環状金属板であるリールプレート46が、インサート成形により、同軸的かつ一体的に固着されており、ドライブ装置の回転シャフトに設けられた環状のマグネット(図示省略)の磁力によって吸着・保持されるようになっている。更に、リール20は、上ケース14及び下ケース16の内面にそれぞれ部分的に突設されて、ギア開口40と同軸的な円形の軌跡上にある内壁としての遊動規制壁42によってガタつかないように保持されている。
また、ケース12の右壁12Bには、リール20に巻装された記録テープTを引き出すための開口18が形成されており、この開口18から引き出される記録テープTの自由端部には、ドライブ装置の引出部材(図示省略)によって係止(係合)されつつ引き出し操作されるリーダーピン30が固着されている。リーダーピン30の記録テープTの幅方向端部より突出した両端部には、環状溝32が形成されており、この環状溝32が引出部材のフック等に係止される。これにより、記録テープTを引き出す際に、フック等が記録テープTに接触して傷付けることがない構成である。
また、ケース12の開口18の内側、即ち上ケース14の天板14A内面及び下ケース16の底板16A内面には、ケース12内においてリーダーピン30を位置決めして保持する上下一対のピン保持部36が設けられている。このピン保持部36は、記録テープTの引き出し側が開放された略半円形状をしており、直立状態のリーダーピン30の両端部34は、その開放側からピン保持部36内に出入可能とされている。
また、ピン保持部36の近傍には、板バネ38が固定配置されるようになっており、この板バネ38の二股状の先端部がリーダーピン30の上下両端部34にそれぞれ係合してリーダーピン30をピン保持部36に保持するようになっている。なお、リーダーピン30がピン保持部36に出入する際には、板バネ38の先端部は適宜弾性変形してリーダーピン30の移動を許容する構成である。
また、その開口18は、ドア50によって開閉される。このドア50は、開口18を閉塞可能な大きさの略矩形板状に形成され、ケース12の右壁12Bに沿って移動できるように、開口18内側の天板14A及び底板16Aには、ドア50の上下端部を摺動可能に嵌入させる溝部64が形成されている。
また、ドア50の後端部中央には、シャフト52が突設されており、そのシャフト52には、コイルバネ58が挿嵌されている。そして、シャフト52の後端には、そのコイルバネ58を脱落防止とする拡開部54が形成されている。また、下ケース16には、そのシャフト52に挿嵌されたコイルバネ58の後端を係止する係止部62を有する支持台60が突設されている。
したがって、ドア50は、シャフト52が支持台60上に摺動自在に支持されるとともに、コイルバネ58の後端が係止部62に係止されることにより、そのコイルバネ58の付勢力によって、常時開口18の閉塞方向へ付勢される構成である。なお、開口18の開放時、シャフト52を支持する支持台66を支持台60の後方側に更に突設しておくことが好ましい。
また、ドア50の前端部には、開閉操作用の凸部56が外方に向かって突設されている。この凸部56が、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填に伴い、そのドライブ装置側の開閉部材(図示省略)と係合するようになっている。これにより、ドア50がコイルバネ58の付勢力に抗して開放される構成である。
また、図2、図3で示すように、ケース12の左後部には、記録テープTへの記録可・不可が設定されるライトプロテクト70が左右方向にスライド可能に設けられており、ケース12の後壁12Dには、このライトプロテクト70を人手で操作するための操作突起72を突出させる開孔68が形成されている。この開孔68は、上ケース14と下ケース16とを接合したときに、上ケース14の周壁14Bに形成された切欠部68Aと、下ケース16の周壁16Bに形成された切欠部68Bとによって形成される構成である。
また更に、下ケース16には、ライトプロテクト70の突部74が露出される長孔69が左右方向に長く穿設されており、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填されたときに、そのドライブ装置側でライトプロテクト70の位置を検知して、記録テープTへの記録可・不可が自動的に判断されるようになっている。なお、この突部74は下ケース16の下面から突出することはない。
また、リールハブ22の底壁28の上面周縁には、係合ギア48が所定の間隙を隔てて(等間隔に)複数(例えば120度間隔で3個)立設されており、その係合ギア48の間で、リールギア44上となる所定位置には、貫通孔28Aが複数(この場合は120度間隔で3個)穿設されている。そして、そのリールハブ22の内部には、樹脂材で成形された円板状の制動部材80が挿設される。
制動部材80の下面80A周縁には、係合ギア48と噛合可能な制動ギア84が環状に形成されており、制動部材80の上面には、上ケース14の天板14A内面から下方へ向かって突設された平面視略十字状の回転規制リブ76が内部に挿入される平面視略十字状の係合突起86が、その回転規制リブ76の高さよりも若干高くなるように立設されている。これにより、制動部材80はケース12(上ケース14)に対して回転不能とされるとともに、リールハブ22内において、上下方向に移動可能とされる。
また、上ケース14と制動部材80との間には圧縮コイルスプリング98が配設される。すなわち、圧縮コイルスプリング98の一端が上ケース14の回転規制リブ76の外側に突設された環状突起78の内側(回転規制リブ76と環状突起78の間)に当接し、他端が制動部材80の上面に設けられた環状溝88内に当接した状態に配設される。この圧縮コイルスプリング98の付勢力により、制動部材80は、常時下方に向かって付勢される。
したがって、記録テープカートリッジ10は、不使用時(ドライブ装置に装填されないとき)において、常時制動ギア84が係合ギア48と噛合する状態とされて、リール20のケース12に対する相対回転が阻止された回転ロック状態とされる。なお、このとき、リール20は、この付勢力によって下ケース16側に押し付けられ、リールギア44をギア開口40から露出させる。
また、リールハブ22の内部で、かつ制動部材80の下側(底壁28と制動部材80との間)には、樹脂材で成形された平面視略正三角形状の解除部材90が挿設される。解除部材90には、適宜位置に所定の形状とされた貫通孔92が複数(図示のものは六角形状とされて3つ)穿設されており、解除部材90の軽量化が図られている。そして、解除部材90の下面で、かつ各頂点部分には、貫通孔28Aに挿通されて底壁28の下面からリールギア44上に所定高さ突出する脚部94が突設されている。
また、解除部材90の上面90A中央には平面状の支持凸部96が形成されており、制動部材80の下面80A中央に突設された略半球状の解除突起82が当接するようになっている(図2、図3参照)。これにより、制動部材80と解除部材90との接触面積が低減され、使用時(リール20の回転時)における摺動抵抗が軽減される構成である。なお、制動部材80の材質としては、例えばポリアセタール(POM)が用いられ、解除部材90の材質としては、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)が用いられる。
また、図2、図3で示すように、ケース12の右後部には、記録容量、記録形式等の各種情報が記憶され、非接触でアクセス可能なICチップhを備えたメモリーボードMが所定の角度に傾斜配置される。このメモリーボードMは、略矩形平板状(平面視略長方形状)に形成され、その長手方向略中央部よりも一端側(例えば左半分側)の一方の面(下面)のほぼ中央に、そのICチップhが設けられている。
また、図2、図4〜図6で示すように、下ケース16の底板16A内面で、かつ右後側のビスボス15及び支持台66の後方側には、メモリーボードMを所定の角度θ(例えばθ=45°)に傾斜配置させる支持部材100が一体に形成されている。この支持部材100は、側面視で略直角二等辺三角形となる略三角柱状に形成されており、その所定の角度θに傾斜した上面がメモリーボードMよりも面積が少し小さい平面視略長方形状の支持面102とされている。
そして、その支持面102の一端側(この場合は左半分側)には、所定の面積とされた平面視略正方形状の凹部104が形成されており、この凹部104内に、ICチップhを保護可能で、かつ接着機能を有する保護材Pが収容されるようになっている。ここで、この保護材Pとしては、例えば、エポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ポリウレタン樹脂系接着剤などが挙げられ、中でも工程内での作為的硬化が可能であり、寸法安定性、耐久性に優れた紫外線硬化性エポキシ樹脂系接着剤が最も好ましい。また、凹部104の形状は、平面視略正方形状に限定されるものではなく、ICチップhを保護可能な大きさであれば、例えば長方形や台形、菱形等の四角形状や円形状などにしてもよい。
さて、このような支持部材100の支持面102上にメモリーボードMが設けられるが、その際には、長手方向が左右方向とされ、かつICチップhが保護材Pに対面して埋め込まれる状態で設けられる。そして、このとき、保護材Pは接着機能を有しているので、ICチップhの周りのメモリーボードMの一端側(この場合は左半分側)の一方の面(下面)が保護材Pに接着される。つまり、これにより、メモリーボードMは、保護材Pによって支持面102上に接着された状態で固定され、所定の角度θに安定して傾斜配置される。
なお、支持部材100の前方側に、メモリーボードMの下端部を位置規制する位置規制リブ(位置規制部材)105を左右方向に所定間隔を隔てて2個突設したり、支持部材100の左方側に、メモリーボードMの左端部を位置規制する位置規制リブ(位置規制部材)106を突設し、支持部材100の右方側に、メモリーボードMの右端部を位置規制する位置規制リブ(位置規制部材)108を突設したりして、メモリーボードMの前後方向及び左右方向の位置を規制するようにしてもよい。
また、このように、メモリーボードMは、支持部材100に接着されて固定されるため、上ケース14側には、メモリーボードMを保持する保持部材等を形成しなくてもよいが、図3で示すように、上ケース14の天板14A内面で、かつ右後側のビスボス15よりも後方側に、メモリーボードMの他方の面(上面)に対して微少な間隙を隔てて対向する保持リブ110を左右方向に所定間隔を隔てて2個突設するようにしてもよい。
以上のような構成の記録テープカートリッジ10において、次にその作用について説明する。記録テープカートリッジ10では、不使用時(保管時や運搬時等)には、開口18がドア50によって閉塞されている。そして、圧縮コイルスプリング98の付勢力によって、制動部材80が回転ロック位置に位置して制動ギア84を係合ギア48に噛合させている。このため、リール20は、ケース12に対する回転が阻止されている。
一方、記録テープTを使用する際には、前壁12Aを先頭にして記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿って、ドライブ装置内へ装填する。すると、まず、そのドライブ装置側に設けられた開閉部材が、ドア50の凸部56に係合する。そして、この状態で、記録テープカートリッジ10が更に矢印A方向へ移動すると、開閉部材が凸部56をコイルバネ58の付勢力に抗しつつ相対的に後方へ移動させる。すると、その凸部56が突設されているドア50は、右壁12Bに沿って溝部64内を後側へ摺動し、開口18を開放する。
こうして、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に所定深さ装填され、開口18が完全に開放されると、記録テープカートリッジ10は所定高さ下降し、ドライブ装置の位置決め部材(図示省略)が、下ケース16に形成された位置決め用の穴部(図示省略)に挿入される。これにより、記録テープカートリッジ10がドライブ装置内における所定位置に正確に位置決めされ、ドア50のそれ以上の摺動(後方への移動)が規制される。
また、この記録テープカートリッジ10の下降動作によって、回転シャフトが相対的にギア開口40から進入し、駆動ギアをリールギア44に噛合させる。すると、その駆動ギアがリールギア44と噛合する動作に伴って、リールギア44上に突出している脚部94が、圧縮コイルスプリング98の付勢力に抗して押し上げられ、解除部材90を介して制動部材80が上方へ押し上げられて、制動ギア84と係合ギア48との噛合が解除される。
そして、駆動ギアとリールギア44とが完全に噛合した状態で、リールプレート46が、駆動ギアの内側に設けられた環状のマグネットの磁力によって吸着・保持されることにより、リール20は、駆動ギアに対するリールギア44の噛合が維持されつつ、ケース12内で、そのケース12に対して相対回転可能となるロック解除状態とされる。
一方、開放された開口18からは、ドライブ装置側に設けられた引出部材がケース12内に進入し、ピン保持部36に位置決め保持されたリーダーピン30を把持して引き出す。なお、このとき、記録テープカートリッジ10はドライブ装置内において正確に位置決めされているので、引出部材は確実にリーダーピン30の環状溝32にそのフックを係止させることができる。また、リール20は、その回転ロック状態が解除されているので、リーダーピン30の引出動作に伴って回転できる。
こうして、開口18から抜き出されたリーダーピン30は、図示しない巻取リールに収容される。そして、その巻取リールとリール20とを同期して回転駆動することにより、記録テープTは、巻取リールに巻き取られつつ順次ケース12から引き出され、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド(図示省略)によって情報の記録や再生が行われる。
情報の記録や再生が終了した記録テープカートリッジ10をドライブ装置から排出する際には、まず、回転シャフトが逆回転することにより、記録テープTがリール20に巻き戻される。そして、記録テープTがリール20に最後まで巻き戻されて、リーダーピン30がピン保持部36に保持されると、記録テープカートリッジ10は所定高さ上昇し、位置決め部材が位置決め用の穴部から抜き出されるとともに、回転シャフトがギア開口40から抜き出され、リールギア44に対する駆動ギアの噛合が解除される。
すると、圧縮コイルスプリング98の付勢力により、制動部材80及び解除部材90が下方に向かって押圧され、脚部94が貫通孔28Aに挿通されて底壁28の下面からリールギア44上に所定高さ突出するとともに、制動ギア84が係合ギア48に噛合する。これにより、リール20は、再度ケース12内での相対回転が阻止された回転ロック状態となり、その後、記録テープカートリッジ10は、図示しないイジェクト機構によって矢印A方向とは反対方向に移動される。
すると、この移動に伴って、ドア50はコイルバネ58の付勢力によって開口18の閉塞方向へ摺動し、開口18を完全に閉塞する(初期状態に復帰する)。こうして、リール20のケース12に対する相対回転がロックされ、開口18が閉塞された記録テープカートリッジ10は、ドライブ装置内から完全に排出される。
次に、メモリーボードMを所定の角度θ(例えばθ=45°)に保持する支持部材100の作用について説明する。記録テープカートリッジ10の製造工程では、メモリーボードMは、下ケース16側へ供給される。ここで、このメモリーボードMには、ICチップhを保護する保護材Pが設けられておらず、ICチップhは露出された状態になっている。つまり、保護材Pは、メモリーボードMがケース12内に供給された際にICチップhに設けられるため、この時点では設ける必要がない。したがって、メモリーボードMの製造コストを低減することができ、その生産性を向上させることができる。
一方、下ケース16には、メモリーボードMを所定の角度θに傾斜配置させるための支持部材100が形成されている。そして、この支持部材100の支持面102に形成された凹部104内には、ICチップhを保護する保護材Pが予め収容されている。したがって、メモリーボードMが供給される以前において、保護材Pは支持面102上に良好に保持される。そして、メモリーボードMは、そのICチップhを保護材Pに対面させる状態で、下ケース16内に供給され、その保護材PにICチップhが埋め込まれる(埋設される)。これにより、ICチップhが保護材Pによって保護(封止)される。
また、この保護材Pは接着機能を有している。したがって、ICチップhを保護材Pに埋め込むようにしてメモリーボードMが支持面102上に設けられると、その保護材PによってメモリーボードMが支持面102上に接着・固定される。これにより、メモリーボードMは、支持部材100の支持面102上から脱落することなく(支持面102上に沿って位置ズレすることなく)、安定して所定の傾斜角度θに保持される。
なお、凹部104内に収容・保持されている保護材Pは、側面視で、その凹部104内から上方に向けて大きくはみ出さないようになっている。つまり、保護材Pは、メモリーボードMを接着可能な程度にしか支持面102上からはみ出さないようになっている。したがって、メモリーボードMは、支持面102から離隔する方向、即ちメモリーボードMの他端側(右半分側)の幅方向を軸方向とした回転方向の位置ズレも抑制されている。
よって、メモリーボードMは、その位置が安定化され、メモリーボードMに対して後面側からアクセスするライブラリー装置(図示省略)や、メモリーボードMに対して下面側からアクセスするドライブ装置(図示省略)からの通信距離を安定化することができる。なお、位置規制リブ105、106、108によって、メモリーボードMの前後方向及び左右方向の位置を規制してもよく、これによれば、メモリーボードMの位置を更に安定化することができる。
なお、メモリーボードMが下ケース16内に所定の角度θで保持(傾斜配置)された後、所定のタイミングで上ケース14が下ケース16に被されるが、メモリーボードMは、下ケース16から脱落することなく(支持面102上に接着固定されて)保持されているので、上ケース14と下ケース16との間に、そのメモリーボードMが挟まれるような不具合は起きない。また、下ケース16には、凹部104が形成された支持面102を有する支持部材100を設けるだけでよいため、その形状を簡素化することができ、その寸法精度を向上させることができる。
また、図7で示すように、凹部104を、支持面102の他端側(右半分側)を含むように左右方向に大きく形成し(長手方向に長い平面視略長方形状に形成し)、保護材Pをその内部に収容すれば、メモリーボードMの左右方向の向きを制限することなく、下ケース16に供給することが可能となる。
つまり、このような構成にすると、ICチップhが、その他端側(右半分側)の一方の面(下面)のほぼ中央に設けられた状態で供給されても、保護材PによりICチップhを保護することができ、メモリーボードMを支持面102上に接着させることができる。したがって、この場合には、記録テープカートリッジ10の製造ライン上のコストも低減することが可能となり、その生産性を向上させることができる。
以上、本実施形態に係る記録テープカートリッジ10について説明したが、本実施形態に係る記録テープカートリッジ10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、上記実施例の記録テープカートリッジ10では、リーダー部材としてリーダーピン30を有する構成としたが、図示しないリーダーテープを有する構成としてもよい。
また、位置規制リブ105及び保持リブ110は、各2個設ける構成としたが、例えば各1個又は各3個以上設ける構成にしてもよい。更に、ドア50も、直線状の動軌跡となる構成にしたが、例えば平面視略円弧状の動軌跡となる平面視略円弧状ドアとしてもよい。また、記録テープTは、情報の記録及び記録した情報の再生が可能な長尺テープ状の情報記録再生媒体として把握されるものであれば足り、記録テープカートリッジ10が、如何なる記録再生方式の記録テープTにも適用可能であることは言うまでもない。
記録テープカートリッジの概略斜視図 記録テープカートリッジを上方から見た場合の概略分解斜視図 記録テープカートリッジを下方から見た場合の概略分解斜視図 メモリーボードを支持部材に保持させる前の状態を示す概略斜視図 メモリーボードを支持部材に保持させた後の状態を示す概略斜視図 メモリーボードを支持部材に保持させた後の状態を示す概略側面図 メモリーボードを変形例の支持部材に保持させる前の状態を示す概略斜視図
符号の説明
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
14 上ケース
16 下ケース
20 リール
30 リーダーピン
50 ドア
70 ライトプロテクト
80 制動部材
90 解除部材
100 支持部材
102 支持面
104 凹部
105 位置規制リブ
106 位置規制リブ
108 位置規制リブ
110 保持リブ
h ICチップ
M メモリーボード
P 保護材
T 記録テープ

Claims (2)

  1. 記録テープが巻装されたリールを収容するケースと、
    各種情報が記憶されたICチップを有する非接触型のメモリーボードと、
    前記メモリーボードを所定の角度で傾斜配置させるために前記ケースに設けられた支持部材と、
    前記支持部材に設けられ、前記ICチップを保護可能で接着機能を有する保護材と、
    を備えたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
  2. 前記支持部材は、前記保護材を収容する凹部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録テープカートリッジ。
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