JP2006328004A - 育毛剤の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 風化造礁サンゴを原料とした育毛効果の高い育毛剤の提供を課題とする。
【解決手段】 風化造礁サンゴを例えば898℃以上1500℃以下で加熱し、上記風化造礁サンゴが含有する炭酸カルシウム(CaCO3)を酸化カルシウム(CaO)に化学変化させる工程と、上記酸化カルシウム(CaO)を水酸化カルシウム(Ca(OH)2)に化学変化させる工程とを含む製造工程にて育毛剤を得る。
【選択図】 図1
【解決手段】 風化造礁サンゴを例えば898℃以上1500℃以下で加熱し、上記風化造礁サンゴが含有する炭酸カルシウム(CaCO3)を酸化カルシウム(CaO)に化学変化させる工程と、上記酸化カルシウム(CaO)を水酸化カルシウム(Ca(OH)2)に化学変化させる工程とを含む製造工程にて育毛剤を得る。
【選択図】 図1
Description
本発明は、風化造礁サンゴを原料とした育毛剤の製造方法に関するものである。
風化造礁サンゴは、サンゴ礁を形成する造礁サンゴが年月を経て風化したものであり、化石サンゴ、古代サンゴ、コーラルサンドとも呼ばれる。風化造礁サンゴは、その大部分を占める炭酸カルシウムに加えて、マグネシウム、ナトリウム、カリウム等の豊富なミネラルを含んでいる。
この風化造礁サンゴによりミネラルを摂取し、毛髪の育毛を促進する手法がある。例えば特許文献1では、次のような養毛方法が提案されている。
この養毛方法は、炭酸カルシウムを主成分とするカルシウム化合物(例えば、風化造礁サンゴ)ならびに植物蛋白の発酵により得られる核酸含有物質よりなる食品と遠赤外線放射性微粒子を練り込んだ繊維よりなる装身具とを併用するようにしてある。
この養毛方法は、炭酸カルシウムを主成分とするカルシウム化合物(例えば、風化造礁サンゴ)ならびに植物蛋白の発酵により得られる核酸含有物質よりなる食品と遠赤外線放射性微粒子を練り込んだ繊維よりなる装身具とを併用するようにしてある。
しかし、特許文献1の養毛方法は、豊富なミネラルを摂取することによりある程度の育毛効果は得られるが、薄毛に悩む人を救うほどの効果はなかった。
また、特許文献2では、風化造礁サンゴ等より得られる炭酸カルシウムを主成分とする皮膚剤が提案されている。
また、特許文献2では、風化造礁サンゴ等より得られる炭酸カルシウムを主成分とする皮膚剤が提案されている。
この皮膚剤は、カルシウムを主成分とする生物起源の化石から得た炭酸カルシウムを含有させてなる構成としてある。
しかし、特許文献2の皮膚剤は、豊富なミネラルを含む風化造礁サンゴ等を皮膚剤として頭皮に用いて育毛促進を図っているが、炭酸カルシウムでは十分な育毛効果を得ることはできなかった。
特開平9−313628号公報
特開平7−196434号公報
しかし、特許文献2の皮膚剤は、豊富なミネラルを含む風化造礁サンゴ等を皮膚剤として頭皮に用いて育毛促進を図っているが、炭酸カルシウムでは十分な育毛効果を得ることはできなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、風化造礁サンゴを原料とした育毛効果の高い育毛剤の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の育毛剤の製造方法は、風化造礁サンゴを例えば898℃以上1500℃以下で加熱し、上記風化造礁サンゴが含有する炭酸カルシウムを酸化カルシウムに化学変化させる工程と、上記酸化カルシウムを水酸化カルシウムに化学変化させる工程とを含むようにしてある。
好ましくは、上記風化造礁サンゴを加熱した後、水を投入することにより上記酸化カルシウムを水酸化カルシウムに化学変化させるようにする。
より好ましくは、上記風化造礁サンゴを酸で溶かす工程を含むようにし、また、上記風化造礁サンゴをpH3からpH8にpH調整する工程を含むようにし、さらに、上記風化造礁サンゴに乳酸を加える工程を含むようにする。
より好ましくは、上記風化造礁サンゴを酸で溶かす工程を含むようにし、また、上記風化造礁サンゴをpH3からpH8にpH調整する工程を含むようにし、さらに、上記風化造礁サンゴに乳酸を加える工程を含むようにする。
さらに好ましくは、上記加熱後の風化造礁サンゴに、898℃以上で加熱していない未加熱の風化造礁サンゴを混入する工程を含むようにし、また、貝殻類、カニ殻、キチンキトサン、ヒアルロンサン溶液、パパイヤ酵素エキス、コラーゲン、DHA、フコイダン、マルチビタミン、アミノ酸、もろみ酢、薬草エキス、酵素、ゲルマニウム、核酸、エビ殻、イカ類の骨、魚類の骨、魚類の鱗、動物の骨、植物に含まれるミネラル、石灰、黒酢、スクワランのうち少なくとも1つを加える工程を含むようにする。
本発明の育毛剤の製造方法によれば、風化造礁サンゴが含有する炭酸カルシウムを加熱して酸化カルシウムに化学変化させ、この酸化カルシウムを水酸化カルシウムに化学変化させることで、風化造礁サンゴが含有する豊富なミネラルが生かされ、育毛効果の高い育毛剤を得ることができる。
以下、本発明の実施例に係る育毛剤の製造方法について、図1乃至図5を参照しながら説明する。
<第1実施例>
図1は、本発明の第1実施例に係る製造工程を示すフローチャートである。同図に示すS11からS15の順に育毛剤の製造工程について説明する。
<第1実施例>
図1は、本発明の第1実施例に係る製造工程を示すフローチャートである。同図に示すS11からS15の順に育毛剤の製造工程について説明する。
(S11)
風化造礁サンゴを電気炉に投入し、例えば1100℃(好ましくは、898℃乃至1500℃)で数時間加熱する。これにより、以下の化学式(1)のように、風化造礁サンゴの大部分を占める炭酸カルシウム(CaCO3)が酸化カルシウム(CaO)に化学変化する。
風化造礁サンゴを電気炉に投入し、例えば1100℃(好ましくは、898℃乃至1500℃)で数時間加熱する。これにより、以下の化学式(1)のように、風化造礁サンゴの大部分を占める炭酸カルシウム(CaCO3)が酸化カルシウム(CaO)に化学変化する。
CaCO3→CaO+CO2・・・(1)
この際、二酸化炭素CO2は抜けていく。また、この加熱は、風化造礁サンゴに含まれる海中生物の死骸、海藻等の不純物を取り除くことにもなる。これら不純物は、場合によっては、風化造礁サンゴの20%以上を占める場合もあり、取り除くことで育毛効果が増す。
この際、二酸化炭素CO2は抜けていく。また、この加熱は、風化造礁サンゴに含まれる海中生物の死骸、海藻等の不純物を取り除くことにもなる。これら不純物は、場合によっては、風化造礁サンゴの20%以上を占める場合もあり、取り除くことで育毛効果が増す。
(S12)
塩酸及び水をそれぞれ加熱後の風化造礁サンゴと例えば同量投入する。この際、まず一部のみを投入するとよい。ここで、以下の化学式(2)のように、風化造礁サンゴの酸化カルシウム(CaO)が、水(H2O)に反応して水酸化カルシウム(Ca(OH)2)になっていく。
塩酸及び水をそれぞれ加熱後の風化造礁サンゴと例えば同量投入する。この際、まず一部のみを投入するとよい。ここで、以下の化学式(2)のように、風化造礁サンゴの酸化カルシウム(CaO)が、水(H2O)に反応して水酸化カルシウム(Ca(OH)2)になっていく。
CaO+H2O→Ca(OH)2・・・(2)
ここで、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)は、水の中でカルシウムイオンCa2+と2つの水酸化物イオンOH-とに分離しやすい状態となる。なお、水は水道水を用いるのではなく、加熱処理等を施した殺菌済みの水を用いることで育毛効果が増す。また、塩酸を他の強酸に変えても風化造礁サンゴを溶かすことは可能である。
ここで、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)は、水の中でカルシウムイオンCa2+と2つの水酸化物イオンOH-とに分離しやすい状態となる。なお、水は水道水を用いるのではなく、加熱処理等を施した殺菌済みの水を用いることで育毛効果が増す。また、塩酸を他の強酸に変えても風化造礁サンゴを溶かすことは可能である。
(S13)
残りの塩酸及び水を順次投入しながら攪拌する。攪拌する時間を4時間以上とすると、100%近い溶解液となりやすく、乳白色から薄い黄色に変わっていく。
残りの塩酸及び水を順次投入しながら攪拌する。攪拌する時間を4時間以上とすると、100%近い溶解液となりやすく、乳白色から薄い黄色に変わっていく。
(S14)
水酸化ナトリウムや水を加えることによりpH調整する。ここでは、弱酸性にする。なお、pH調整は、弱酸性にしなくとも、pH3〜8程度であればよい。
水酸化ナトリウムや水を加えることによりpH調整する。ここでは、弱酸性にする。なお、pH調整は、弱酸性にしなくとも、pH3〜8程度であればよい。
(S15)
殺菌のための加熱やろ過を行い、育毛剤の原液が完成する。そして、水で例えば10倍乃至50倍程度に希釈する。この際、上述のように、不純物を取り除くため、水に溶けやすくなっている。
殺菌のための加熱やろ過を行い、育毛剤の原液が完成する。そして、水で例えば10倍乃至50倍程度に希釈する。この際、上述のように、不純物を取り除くため、水に溶けやすくなっている。
以上のようにして、本実施例の育毛剤が完成する。さらに、貝殻類、カニ殻、キチンキトサン、ヒアルロンサン溶液、パパイヤ酵素エキス、コラーゲン、DHA、フコイダン、マルチビタミン、アミノ酸、もろみ酢、薬草エキス、酵素、ゲルマニウム、核酸、エビ殻、イカ類の骨、魚類の骨、魚類の鱗、動物の骨、植物に含まれるミネラル、石灰、黒酢、スクワラン等を育毛剤の製造後又は製造時に投入することで育毛効果をより発揮させることもできる。また、上記したものに限らず、その他の添加物を投入して育毛効果を増すようにすることも考えられる。
図2Aは、本発明の第1実施例に係る育毛剤を塗布する前の使用者の頭部を示す図である。図2Bは、上記育毛剤を3ヶ月塗布した後の上記使用者の頭部を示す図である。図3Aは、本発明の第1実施例に係る育毛剤を塗布する前の使用者の頭部を示す図である。図3Bは、上記育毛剤を3ヶ月塗布した後の上記使用者の頭部を示す図である。
図2A,図2Bに示す使用者、図3A,図3Bに示す使用者はそれぞれ本実施例の育毛剤を3ヶ月間、1日1回頭部に塗布した。図2Aから図2Bにかけては、今まで毛髪が生えていなかった部分からも毛髪が生えていることがわかる。このように、図2A及び図2Bに示す使用者は、毛髪が増え続けている。また、図3Aから図3Bにかけては、毛髪がない部分が明らかに減少していることがわかる。この使用者は、薄毛が完全に解消されつつあり、この育毛剤の育毛効果が高いことがわかる。
以上のように、本実施例によれば、風化造礁サンゴが含有する炭酸カルシウム(CaCO3)を加熱して酸化カルシウム(CaO)に化学変化させ、この酸化カルシウム(CaO)を水(H2O)により水酸化カルシウム(Ca(OH)2)に化学変化させることで、風化造礁サンゴが含有する豊富なミネラルが生かされ、育毛効果の高い育毛剤を得ることができる。
また、風化造礁サンゴを含有する炭酸カルシウムを水酸化カルシウムに化学変化させることで、カルシウム含有量が増し、育毛が促進されると共に、有機物が少ないことで雑菌の繁殖や腐敗が発生しなくなる。
さらに、898℃以上の高温で加熱することで、風化造礁サンゴに含まれる海中生物の死骸、海藻等の不純物を取り除くことができる。
<第2実施例>
図4は、本発明の第2実施例に係る製造工程を示すフローチャートである。同図に示すS21からS26の順に育毛剤の製造工程について説明する。
<第2実施例>
図4は、本発明の第2実施例に係る製造工程を示すフローチャートである。同図に示すS21からS26の順に育毛剤の製造工程について説明する。
(S21)
風化造礁サンゴを電気炉に投入し、例えば1100℃(好ましくは、898℃乃至1500℃)で6時間ほど加熱する。これにより、以下の化学式(1)のように、風化造礁サンゴの大部分を占める炭酸カルシウム(CaCO3)が酸化カルシウム(CaO)に化学変化する。
風化造礁サンゴを電気炉に投入し、例えば1100℃(好ましくは、898℃乃至1500℃)で6時間ほど加熱する。これにより、以下の化学式(1)のように、風化造礁サンゴの大部分を占める炭酸カルシウム(CaCO3)が酸化カルシウム(CaO)に化学変化する。
CaCO3→CaO+CO2・・・(1)
この際、二酸化炭素CO2は抜けていく。また、この加熱は、風化造礁サンゴに含まれる海中生物の死骸、海藻等の不純物を取り除くことにもなる。これら不純物は、場合によっては、風化造礁サンゴの20%以上を占める場合もあり、取り除くことで育毛効果が増す。
この際、二酸化炭素CO2は抜けていく。また、この加熱は、風化造礁サンゴに含まれる海中生物の死骸、海藻等の不純物を取り除くことにもなる。これら不純物は、場合によっては、風化造礁サンゴの20%以上を占める場合もあり、取り除くことで育毛効果が増す。
(S22)
塩酸及び水をそれぞれ加熱後の風化造礁サンゴと例えば同量投入する。この際、まず一部のみを投入するとよい。ここで、以下の化学式(2)のように、風化造礁サンゴの酸化カルシウム(CaO)が、水(H2O)に反応して水酸化カルシウム(Ca(OH)2)になっていく。
塩酸及び水をそれぞれ加熱後の風化造礁サンゴと例えば同量投入する。この際、まず一部のみを投入するとよい。ここで、以下の化学式(2)のように、風化造礁サンゴの酸化カルシウム(CaO)が、水(H2O)に反応して水酸化カルシウム(Ca(OH)2)になっていく。
CaO+H2O→Ca(OH)2・・・(2)
ここで、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)は、水の中でカルシウムイオンCa2+と2つの水酸化物イオンOH-とに分離しやすい状態となる。
ここで、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)は、水の中でカルシウムイオンCa2+と2つの水酸化物イオンOH-とに分離しやすい状態となる。
(S23)
残りの塩酸及び水を順次投入しながら攪拌する。攪拌する時間を4時間以上とすると、100%近い溶解液となりやすく、乳白色から薄い黄色に変わっていく。
残りの塩酸及び水を順次投入しながら攪拌する。攪拌する時間を4時間以上とすると、100%近い溶解液となりやすく、乳白色から薄い黄色に変わっていく。
(S24)
加熱する風化造礁サンゴと例えば同量の乳酸(C3H6O3)を投入する。
(S25)
水酸化ナトリウムや水を加えることによりpH調整する。ここでは、弱酸性にする。なお、pH調整は、弱酸性にしなくとも、pH3〜8程度であればよい。
加熱する風化造礁サンゴと例えば同量の乳酸(C3H6O3)を投入する。
(S25)
水酸化ナトリウムや水を加えることによりpH調整する。ここでは、弱酸性にする。なお、pH調整は、弱酸性にしなくとも、pH3〜8程度であればよい。
(S26)
殺菌のための加熱やろ過を行い、育毛剤の原液が完成する。そして、水で例えば10倍乃至30倍程度に希釈する。また、水の量を減らし、育毛剤をクリーム状にすることも考えられる。その場合には、保管及び在庫管理が容易になると共に、容器をガラス等にする必要がなくなり破損の危険性が減る。
殺菌のための加熱やろ過を行い、育毛剤の原液が完成する。そして、水で例えば10倍乃至30倍程度に希釈する。また、水の量を減らし、育毛剤をクリーム状にすることも考えられる。その場合には、保管及び在庫管理が容易になると共に、容器をガラス等にする必要がなくなり破損の危険性が減る。
以上のようにして、本実施例の育毛剤が完成する。さらに、貝殻類、カニ殻、キチンキトサン、ヒアルロンサン溶液、パパイヤ酵素エキス、コラーゲン、DHA、フコイダン、マルチビタミン、アミノ酸、もろみ酢、薬草エキス、酵素、ゲルマニウム、核酸、エビ殻、イカ類の骨、魚類の骨、魚類の鱗、動物の骨、植物に含まれるミネラル、石灰、黒酢、スクワラン等を育毛剤の製造後又は製造時に投入することで育毛効果をより発揮させることもできる。また、上記したものに限らず、その他の添加物を投入して育毛効果を増すようにすることも考えられる。
なお、S24における乳酸の投入は、S21における加熱、S22における塩酸及び水の投入、又はS23における攪拌の工程前等に行ってもよく、また、乳酸が混入されている風化造礁サンゴを用いてS21乃至S23、S25及びS26の工程を行うことも考えられる。
本実施例の育毛剤についても上記2人の使用者が塗布したところ、上記第1実施例に係る育毛剤よりも同等以上の育毛効果を得ることができた。
以上のように、本実施例によれば、上記第1実施例の効果に加えて、乳酸を用いることで、上記第1実施例の育毛剤と同等以上に育毛を促進することができる。
<第3実施例>
図5は、本発明の第3実施例に係る製造工程を示すフローチャートである。同図に示すS31からS36の順に育毛剤の製造工程について説明する。
以上のように、本実施例によれば、上記第1実施例の効果に加えて、乳酸を用いることで、上記第1実施例の育毛剤と同等以上に育毛を促進することができる。
<第3実施例>
図5は、本発明の第3実施例に係る製造工程を示すフローチャートである。同図に示すS31からS36の順に育毛剤の製造工程について説明する。
(S31)
風化造礁サンゴを電気炉に投入し、例えば1100℃(好ましくは、898℃乃至1500℃)で数時間加熱する。これにより、以下の化学式(1)のように、風化造礁サンゴの大部分を占める炭酸カルシウム(CaCO3)が酸化カルシウム(CaO)に化学変化する。
風化造礁サンゴを電気炉に投入し、例えば1100℃(好ましくは、898℃乃至1500℃)で数時間加熱する。これにより、以下の化学式(1)のように、風化造礁サンゴの大部分を占める炭酸カルシウム(CaCO3)が酸化カルシウム(CaO)に化学変化する。
CaCO3→CaO+CO2・・・(1)
この際、二酸化炭素CO2は抜けていく。また、この加熱は、風化造礁サンゴに含まれる海中生物の死骸、海藻等の不純物を取り除くことにもなる。これら不純物は、場合によっては、風化造礁サンゴの20%以上を占める場合もあり、取り除くことで育毛効果が増す。
この際、二酸化炭素CO2は抜けていく。また、この加熱は、風化造礁サンゴに含まれる海中生物の死骸、海藻等の不純物を取り除くことにもなる。これら不純物は、場合によっては、風化造礁サンゴの20%以上を占める場合もあり、取り除くことで育毛効果が増す。
(S32)
ここで、S31の工程で加熱を施していない未焼成の風化造礁サンゴを投入する。この量の割合は、未焼成の割合が少ないのが望ましい。
ここで、S31の工程で加熱を施していない未焼成の風化造礁サンゴを投入する。この量の割合は、未焼成の割合が少ないのが望ましい。
(S33)
塩酸及び水をそれぞれ加熱後の風化造礁サンゴと例えば同量投入する。この際、まず一部のみを投入するとよい。ここで、以下の化学式(2)のように、風化造礁サンゴの酸化カルシウム(CaO)が、水(H2O)に反応して水酸化カルシウム(Ca(OH)2)になっていく。
塩酸及び水をそれぞれ加熱後の風化造礁サンゴと例えば同量投入する。この際、まず一部のみを投入するとよい。ここで、以下の化学式(2)のように、風化造礁サンゴの酸化カルシウム(CaO)が、水(H2O)に反応して水酸化カルシウム(Ca(OH)2)になっていく。
CaO+H2O→Ca(OH)2・・・(2)
ここで、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)は、水の中でカルシウムイオンCa2+と2つの水酸化物イオンOH-とに分離しやすい状態となる。なお、水は水道水を用いるのではなく、加熱処理等を施した殺菌済みの水を用いることで育毛効果が増す。
ここで、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)は、水の中でカルシウムイオンCa2+と2つの水酸化物イオンOH-とに分離しやすい状態となる。なお、水は水道水を用いるのではなく、加熱処理等を施した殺菌済みの水を用いることで育毛効果が増す。
(S34)
残りの塩酸及び水を順次投入しながら攪拌する。攪拌する時間を4時間以上とすると、100%近い溶解液となりやすく、乳白色から薄い黄色に変わっていく。
残りの塩酸及び水を順次投入しながら攪拌する。攪拌する時間を4時間以上とすると、100%近い溶解液となりやすく、乳白色から薄い黄色に変わっていく。
(S35)
水酸化ナトリウムや水を加えることによりpH調整する。ここでは、弱酸性にする。なお、pH調整は、弱酸性にしなくとも、pH3〜8程度であればよい。
水酸化ナトリウムや水を加えることによりpH調整する。ここでは、弱酸性にする。なお、pH調整は、弱酸性にしなくとも、pH3〜8程度であればよい。
(S36)
殺菌のための加熱やろ過を行い、育毛剤の原液が完成する。そして、水で例えば10倍乃至50倍程度に希釈する。この際、上述のように、不純物を取り除くため、水に溶けやすくなっている。
殺菌のための加熱やろ過を行い、育毛剤の原液が完成する。そして、水で例えば10倍乃至50倍程度に希釈する。この際、上述のように、不純物を取り除くため、水に溶けやすくなっている。
以上のようにして、本実施例の育毛剤が完成する。さらに、貝殻類、カニ殻、キチンキトサン、ヒアルロンサン溶液、パパイヤ酵素エキス、コラーゲン、DHA、フコイダン、マルチビタミン、アミノ酸、もろみ酢、薬草エキス、酵素、ゲルマニウム、核酸、エビ殻、イカ類の骨、魚類の骨、魚類の鱗、動物の骨、植物に含まれるミネラル、石灰、黒酢、スクワラン等を育毛剤の製造後又は製造時に投入することで育毛効果をより発揮させることもできる。また、上記したものに限らず、その他の添加物を投入して育毛効果を増すようにすることも考えられる。
本実施例の育毛剤についても上記2人の使用者が塗布したところ、上記第1実施例及び第2実施例に係る育毛剤よりはやや劣るものの、それなりの育毛効果を得ることができた。
以上のように、本実施例に係る育毛剤の製造方法によれば、風化造礁サンゴをその一部のみ加熱し、風化造礁サンゴが含有する炭酸カルシウムを酸化カルシウム、水酸化カルシウムに化学変化させることでも、育毛効果を得ることができる。
なお、上記第1実施例乃至第3実施例の製造方法は、あくまで好ましい一例であって、本発明の育毛剤の製造方法の特徴は、風化造礁サンゴを加熱し、風化造礁サンゴが含有する炭酸カルシウムを酸化カルシウム、水酸化カルシウムに化学変化させることにあり、その他の点に関しては、第1実施例乃至第3実施例に限定されない。
Claims (8)
- 風化造礁サンゴを加熱し、該風化造礁サンゴが含有する炭酸カルシウムを酸化カルシウムに化学変化させる工程と、
前記酸化カルシウムを水酸化カルシウムに化学変化させる工程と
を含むことを特徴とする育毛剤の製造方法。 - 前記風化造礁サンゴを加熱する温度が、898℃以上1500℃以下であることを特徴とする請求項1記載の育毛剤の製造方法。
- 前記風化造礁サンゴを加熱した後、水を投入することにより前記酸化カルシウムを水酸化カルシウムに化学変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の育毛剤の製造方法。
- 前記風化造礁サンゴを酸で溶かす工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項記載の育毛剤の製造方法。
- 前記風化造礁サンゴをpH3からpH8にpH調整する工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項記載の育毛剤の製造方法。
- 前記風化造礁サンゴに乳酸を加える工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項記載の育毛剤の製造方法。
- 前記加熱後の風化造礁サンゴに、約898℃以上で加熱していない未加熱の風化造礁サンゴを混入する工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項記載の育毛剤の製造方法。
- 貝殻類、カニ殻、キチンキトサン、ヒアルロンサン溶液、パパイヤ酵素エキス、コラーゲン、DHA、フコイダン、マルチビタミン、アミノ酸、もろみ酢、薬草エキス、酵素、ゲルマニウム、核酸、エビ殻、イカ類の骨、魚類の骨、魚類の鱗、動物の骨、植物に含まれるミネラル、石灰、黒酢、スクワランのうち少なくとも1つを加える工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項記載の育毛剤の製造方法。
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- 2005-05-27 JP JP2005155337A patent/JP2006328004A/ja not_active Withdrawn
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