JP2006326603A - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガルバノメータやテーブル駆動機構を用い、スキャン距離や加工パターンに影響されずに、小型、低コストで高速なスキャンが可能なレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】 ガルバノメータ14を少なくとも2軸備え、レーザ発振器10から第1のガルバノミラー15aおよび第2のガルバノミラー15bを経て被加工物17に至る光経路、ならびに第1のガルバノメータおよび第2のガルバノメータの配置、のうちの少なくとも1つにおいて、第1および第2のガルバノミラーのレーザビームが当たる部分の面積が小さくなるように、ビーム被照射サイズ抑制機構が設けられ、ビーム被照射サイズ抑制機構は、2つのガルバノミラーでのレーザビームの入射角および反射角を、第1および第2のガルバノミラーともに45deg以下となるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ビームスキャン機構によりレーザビームの走査を行うレーザ加工装置のスキャン方法に関する。
ビームスキャン機構を具備したレーザ加工装置の光学システムは、レーザ発振器から出射されたレーザビームを、ビームスキャン機構であるガルバノメータで反射し、スキャン用集光レンズによって被加工物上に位置決め、照射する構成をとる。被加工物上の四角形(レーザビーム照射領域)は、ガルバノメータとスキャン用集光レンズによって制限されるスキャン可能なエリアである。被加工物を保持したテーブルを、テーブル駆動機構によりXY平面を2次元スキャン(以下、XYスキャンと記す)することで、被加工物の全域を加工することができる。
ガルバノメータとテーブル駆動機構は共にXYスキャンする機構であるが、ガルバノメータはそのスキャン可能なエリアのサイズが数10mm角と制限されており、テーブル駆動機構の駆動可能領域よりも狭い。上記スキャン方法を採る理由は、レーザ加工装置の高速化のためである。
テーブル駆動機構は駆動可能領域が広い代わりに、動作速度が遅い。一方、ガルバノメータはスキャン可能なエリアが狭い代わりに、動作速度が速い。ガルバノメータによって、スキャン可能なエリアを高速に加工する。その後、スキャン可能なエリアのサイズ分だけテーブルをスキャンする。再びガルバノメータによって高速加工を行う。この一連の作業を逐次繰り返すことにより、被加工物の全域の加工時間を短縮している。
上記のような標準タイプのレーザ加工装置のさらなる高速化が種々、考案されている。例えば上記のガルバノメータとテーブル駆動機構の関係と同様の発想で、ガルバノメータよりもさらにスキャン可能なエリアが狭い代わりに、ガルバノメータよりもさらに高速にスキャン可能な音響光学偏向素子を用いることが提案されている(特許文献1)。テーブルによって長距離のスキャンを行い、ガルバノメータによって中距離のスキャンを行い、音響光学偏向素子によって短距離のスキャンを行っている。これにより、被加工物全域の加工時間を短縮している。
また、音響光学偏向素子の代わりに、圧電素子により動作する微動ミラーを用いる提案もなされている(特許文献2)。さらに、標準タイプのレーザ加工装置のXYスキャン光学システムの部分、ガルバノメータとスキャン用集光レンズとを複数個並列に配置し、レーザ発振器より出射されたレーザビームを分光、またはチョッピングして、個々のXYスキャン光学システムに導く方式も提案されている(特許文献3)。この場合、2個並列に配置したならば、2倍の加工速度、3個並列に配置したならば、3倍の加工速度が得られる。
上記の標準タイプのレーザ加工装置におけるガルバノメータとテーブル駆動機構は共にXYスキャンする機構であるが、そのスキャンの軸方向は一致している。これに対して、ガルバノメータのスキャン軸方向とテーブル駆動機構のスキャン軸方向とに傾きを持たせ、この傾きを加工時間が最短になるよう加工パターンに合わせて調整する機構が提案されている(特許文献4)。
特開2003−136270号公報 特開2003−88986号公報 特開平10−323785号公報 特開2002−35975号公報
しかしながら、XY平面を2次元スキャンする光学システムにおいて、ガルバノメータよりも高速にスキャン可能な音響光学素子や圧電素子による微動ミラーを用いた場合、短距離のスキャンしか高速にできないので、中距離や長距離のスキャンが多い加工では高速化できない。
また、ガルバノメータやスキャン用集光レンズを複数個並列に配置した場合、装置コストは高額なものとなる。また、レーザ加工装置も大型化する。さらに、加工パターンに合わせたスキャン軸方向の設定では、特定の加工パターンでしか高速化が達成できず、すべての加工パターンでは効果が得られないという問題がある。
本発明は、ガルバノメータやテーブル駆動機構を用い、スキャン距離や加工パターンに影響されることなく、かつ、小型、低コストで高速なスキャンが可能なレーザ加工装置を提供することを目的とする。
本発明のレーザ加工装置は、レーザ発振器から発振されたレーザビームをスキャンして、被加工物へと導いて被加工物を加工するレーザ加工装置である。このレーザ加工装置は、レーザビームをスキャンするために、それぞれの軸にガルバノミラーが設けられたガルバノメータを少なくとも2軸備え、レーザ発振器から第1のガルバノミラーおよび第2のガルバノミラーを経て被加工物に至る光経路、ならびに第1のガルバノメータおよび第2のガルバノメータの配置、のうちの少なくとも1つにおいて、第1および第2のガルバノミラーのレーザビームが当たる部分の面積が小さくなるように、ビーム被照射サイズ抑制機構が設けられる。そして、そのビーム被照射サイズ抑制機構は、2つのガルバノミラーでのレーザビームの入射角および反射角を、第1および第2のガルバノミラーともに45deg以下となるようにする。ここで、レーザ加工には、単パルス、複数パルスあるいは連続発振のレーザビームを被加工物面上で2次元スキャンし、位置決め、照射して、被加工物を燃焼、溶融、昇華あるいは変色させて、切断、穴あけ、溶接、熱処理、あるいはマーキングなどの加工が含まれる。
上記のように、ビーム被照射サイズ抑制機構の作用で2つのガルバノミラーでの入射角および反射角を45deg以下にすることにより、ガルバノミラーにおけるレーザビームの照射面を必要以上に大きくせず、またガルバノミラーからはみ出ることなく、ガルバノミラーの面積を小さくできる。上記入射角および反射角が45degを超えると、レーザビームの断面サイズが有限であっても被照射面積は大きくなり、レーザビームのはみ出しをなくすためにガルバノミラーの面積を大きくしなければならない。上記入射角および反射角を45deg以下とする結果、慣性モーメントを小さく抑えることができ、小型のまま、低コストで高速なスキャンが可能となる。なお、後記する垂直入射および垂直反射では、上記入射角および反射角はともにゼロdegである。
本発明のレーザ加工装置を用いることにより、スキャン距離や加工パターンに影響されることなく、かつ、小型、低コストで、高速のレーザ加工を実現することができる。
次に図面を用いて、本発明の実施の一形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるビームスキャン機構を具備したレーザ加工装置を示す図である。図1では、レーザ発振器10から出射されたレーザビーム12を、ビームスキャン機構であるガルバノメータ14で反射し、スキャン用集光レンズ16によって被加工物17上に位置決め、照射する構成をとる。被加工物17上の四角形は、ガルバノメータ14とスキャン用集光レンズ16によって制限されるスキャン可能なエリア18である。被加工物17を保持したテーブル19を、テーブル駆動機構20によりXY平面を2次元スキャン(以下、XYスキャンと記す)することで、被加工物17全域を加工することができる。
ガルバノメータ14とテーブル駆動機構20は共にXYスキャンする機構であるが、ガルバノメータ14はそのスキャン可能なエリア18のサイズが数10mm角と制限されており、テーブル駆動機構20の駆動可能領域よりも狭い。上記スキャン方法を採る理由は、レーザ加工装置の高速化のためである。
テーブル駆動機構20は駆動可能領域が広い代わりに、動作速度が遅い。一方、ガルバノメータ14はスキャン可能なエリア18が狭い代わりに、動作速度が速い。ガルバノメータ14によって、スキャン可能なエリア18を高速に加工する。その後、スキャン可能なエリア18のサイズ分だけテーブル19をスキャンする。再びガルバノメータ14によって高速加工を行う。この一連の作業を逐次繰り返すことにより、被加工物17全域の加工時間を短縮している。以後の本発明の実施の形態において、少なくとも2軸のガルバノメータの部分については、とくに断らない限り図1に示すレーザ加工装置を基本的なタイプとして用いる。
本発明の実施の形態1におけるポイントは次のとおりである。上記の標準タイプのレーザ加工装置の高速化のためには、ビームスキャン機構であるガルバノメータ自身を高速化することが望ましいが、機構設計上、ガルバノメータの動作速度は限界に近づきつつある。ここで、ガルバノメータ先端のガルバノミラーを小さくすることで、ガルバノミラーの慣性モーメントを減らし、速度を向上させることができる。しかし、単純に小さくすると、ガルバノミラーで反射されるレーザビームのサイズも小さくなる。この結果、被加工物上に位置決めされる集光点のビーム径が大きくなり、加工の分解能が低下して、加工の品質低下につながる。したがって、良好な加工分解能を確保するために、レーザビームの必要とするサイズを確保しつつ、ガルバノミラーのサイズを最小限まで小さくし、慣性モーメントを小さく抑えられれば良い。本発明の実施の形態1では、ビーム被照射サイズ抑制機構は、第1および第2のガルバノミラー15a,15bの入射角および反射角が30deg〜35degとなるようにする機構である。
図2に、本発明の実施の形態1のレーザ加工装置におけるXYスキャンを行う2枚のガルバノミラーの配置を示す。図2(b)はXY平面のスキャンを行っている様子を重ね書きによって表し、図2(a)はスキャンを行っていない状態、すなわちガルバノ偏向角が0degの状態を示している。図中の矢印11の方向から入射してくるレーザビーム12は、一方のガルバノミラー15aによって図示を省略する被加工物面上Y軸方向へスキャンされる。ガルバノミラー15aによって反射されたレーザビーム12は、他方のガルバノミラー15bによって前記被加工物面上X軸方向へスキャンされる。
また、図3は、比較のために示す比較例のガルバノミラーを示す図である。図3において、ガルバノミラーの形状は、楕円形もしくは長方形の角の取れた楕円形に近い形状で表している。このように楕円形や長方形の角の取れた楕円形に近い形状を用いるのも、ガルバノミラーの慣性モーメントを少しでも小さく抑えるためである。
図3(a),(b)では、2枚のガルバノミラーそれぞれ15a,15bにおいて、レーザビーム12は入射角45degの反射角45deg(以下、反射折り返し角90degという風に記す)、反射折り返し角90degであるのに対し、図2(a)ではその反射折り返し角を60deg〜70degの鋭角にしている。反射折り返し角を鋭角にすることで、以下に述べるようにガルバノミラー15の慣性モーメントをより小さく抑えることができる。反射折り返し角が70degを超えると慣性モーメントの低減は十分ではなく、60deg未満ではレーザビームの干渉等が起き、不都合を生じる。
図4(a)に、Y軸方向スキャンのガルバノミラー15a(以下、Y軸ミラー15aと記す)の反射折り返し角が62degである場合、すなわち図2のガルバノミラー15aの形状を示す。また、図4(b)に、同じくY軸ミラー15aの反射折り返し角が90degである場合、すなわち図3のガルバノミラー15aの形状を示す。また、図4(c)に、X軸方向スキャンのガルバノミラー15b(以下、X軸ミラー15bと記す)の反射折り返し角が66degである場合、すなわち図2のガルバノミラー15bの形状を示す。さらに、図4(d)に、同じくX軸ミラー15bの反射折り返し角が90degである場合、すなわち図3のガルバノミラー15bの形状を示す。
図中の寸法は、2枚のガルバノミラー15同士の中心間隔を35mm、反射される円形レーザビーム12の必要サイズを直径φ30mm、ガルバノ偏向角を±8deg、ビーム偏光角±16degとした場合に、それぞれのガルバノミラー15に求められる寸法である。単純なミラーによる反射現象であるので、ビームの偏向角はガルバノミラー15の偏向角の2倍になる。なお、図4において、ガルバノミラー15を保持するためのつかみ代は省略している。
図4(a)〜(d)に示されたガルバノミラーの慣性モーメントは、ガルバノミラーが数mmと比較的薄い場合、近似的に次のように表される。
(反射折り返し角62degのY軸ミラー15aの慣性モーメント)
=84700tρ [g・mm]
(反射折り返し角90degのY軸ミラー15aの慣性モーメント)
= 183000tρ [g・mm]
(反射折り返し角66degのX軸ミラー15bの慣性モーメント)
= 234000tρ [g・mm]
(反射折り返し角90degのX軸ミラー15bの慣性モーメント)
= 494000tρ [g・mm]
ここで、tはガルバノミラーの厚み[mm]、ρはガルバノミラー材質の密度[g/mm]である。
図5は、Y軸ミラー15aとX軸ミラー15bとが同じ反射折り返し角になるようにした場合における、反射折り返し角と2枚のガルバノミラーそれぞれの慣性モーメントとの関係を表したグラフである。但し、縦軸の慣性モーメントは、上記式におけるtρ前の係数(すなわちガルバノミラーの厚みtと、その材質の密度ρとを変数とした表式の係数)の値を示している。また、これらの慣性モーメントは、上記と同じく2枚のガルバノミラー15同士の中心間隔を35mm、レーザビーム12のサイズを直径φ30mm、ガルバノ偏向角を±8deg、ビーム偏光角±16degとした場合に、Y軸ミラー15aとX軸ミラー15bとに求められる寸法から計算したものである。
図5のグラフ上×印は、図2において、Y軸ミラーにおいては、反射折り返し角が60deg以下になるとY軸ミラー15aに入射してくるレーザビーム12がX軸ミラー15bと干渉することを意味し、X軸ミラーにおいては、反射折り返し角が65deg以下になるとX軸ミラー15bによってスキャンされ図示を省略している集光用レンズへと出射していくレーザビーム12がY軸ミラー15aと干渉することを意味している。すなわち、反射折り返し角が鋭角になりすぎると、所定のレーザビーム12の直径φ30mmが達成されなくなることが分かる。
このように、反射折り返し角を60deg〜70degの鋭角にすることで、反射折り返し角が90degの場合と比べ、ガルバノミラーの慣性モーメントを半分程度に抑えることができる。標準タイプのレーザ加工装置で示したガルバノメータが同じ性能、動作速度であるならば、ガルバノミラーの慣性モーメントが小さい方がレーザ加工装置の加工速度は速くなる。
図4(a)〜(d)に示したガルバノミラーを作成し、同じ位置決め精度にて被加工物面上1mmピッチで繰り返し位置決めできる回数をスキャン速度と定義して、このスキャン速度を測定したところ、図3の光学システムでは約775回/秒、図2の光学システムでは約1180回/秒とおよそ1.5倍のスキャン速度が達成できた。
(実施の形態2)
図2や図3において、X軸ミラー15bは、Y軸ミラー15aによってスキャンされたレーザビーム12をこぼさず反射させる必要があるため、必ずY軸ミラー15aよりもサイズ(面積)が大きく、慣性モーメントも大きくなる。このX軸ミラー15bの慣性モーメントを小さくすることができれば、より効果的にレーザ加工装置の速度向上を達成することができる。
図6に、Y軸ミラー15aとX軸ミラー15bとの間にレンズを挿入した場合の、光学システムを示す。図6(a)において、Y軸ミラー15aによってスキャンされたレーザビーム12は、レンズ21aの作用によってX軸ミラー15bに対し、入射角度は変化するものの移動はせず同じ点を照射し続ける。スキャンによるレーザビーム12の振れをレンズ21aによって抑えることで、X軸ミラー15bのサイズ、慣性モーメントを小さく抑えることができる。また、ビーム被照射サイズ抑制機構は、Y軸ミラー(第1のガルバノミラー)15aおよびX軸ミラー(第2のガルバノミラー)15bにおける反射折り返し角を90deg以下にする機能も有する。とくに、上記のレンズ21aは、X軸ミラー(第2のガルバノミラー)15bに対するビーム被照射サイズ抑制機構として機能する。
図6(a)において、レンズ21aはおよそ左右対称の構造をとる。そこで図6(b)のように、反射ミラー22によって光路を折り返し、さらにY軸ミラー15aとX軸ミラー15bとを、レンズ21bの光軸に対しそれぞれ上下方向へずらすことにより、図6(a)に比べて光学システムを小型化することができる。レンズ枚数を半分に減らし、コストを削減することができる。
実施の形態1と同様、反射される円形レーザビーム12の必要サイズを直径φ30mm、ガルバノ偏向角を±8deg、ビーム偏光角±16degとして、図6に示した光学システムを作成し、前記スキャン速度を測定したところ、約1100回/秒と図3の光学システムに比べ、約1.4倍のスキャン速度が達成できた。
図6の光学システムでは、簡単のため2枚のガルバノミラー15a、15bの反射折り返し角をともに90degとしているが、図2で示したように反射折り返し角が鋭角になるようガルバノメータ、ガルバノミラー15を配置すれば、さらにレーザ加工装置の加工速度は向上する。
(実施の形態3)
図2において、XYスキャンを行う2枚のガルバノミラー15a、15bの反射折り返し角それぞれを60deg〜70degの鋭角にすると、ガルバノミラー15a、15bの慣性モーメントを小さく抑えることができ、その結果レーザ加工装置の速度向上が達成されることを示した。60deg以下の鋭角にすることができれば、より慣性モーメントを小さく抑えることができる。理想的にはガルバノミラー15a、15bに対しレーザビーム12が垂直入射、垂直反射する、0degの反射折り返し角となることが望ましい。
しかし、図2の構造では60deg以下の反射折り返し角を達成するのは困難である。それは、図5で示したように反射折り返し角を60deg以下にすると、入射してくるレーザビーム12がX軸ミラー15bと干渉したり、X軸ミラー15bによってスキャンされ図示を省略している集光用レンズへと出射していくレーザビーム12がY軸ミラー15aと干渉したりするためである。
しかしながら、2枚のガルバノミラー15同士の中心間隔をより遠ざけたり、反射される円形レーザビーム12の必要サイズをより小さくしたりすることができれば、60deg以下の反射折り返し角を達成することができる。しかし、これらはいずれもレーザ加工の品質低下につながる。図2においては、2枚のガルバノミラー15同士の中心間隔を35mmまで遠ざけて良く、反射される円形レーザビーム12には直径φ30mmのサイズが必要であるとしていた。このような条件下では、反射折り返し角の最小値は60deg程度となる。
図7は、本発明の実施の形態3におけるレーザ加工装置のガルバノミラーを示す図である。図7において、XYスキャンを行うガルバノミラー15a、15bは、0degの反射折り返し角を達成するための光学システムである。Y軸ミラー15aとX軸15bとを対向させて配置し、その間に偏光分離光学素子23、2枚のλ/4板24aと24bとを設けている。以下、この光学システムの動作を説明する。
まず、レーザビーム12には直線偏光を用い、偏光分離素子23に対しS偏光として入射させる。偏光分離素子23によって反射されたレーザビーム12は、λ/4板24aにより円偏光に変化してY軸ミラー15aに入射する。Y軸ミラー15aによって反射された円偏光ビームは、再びλ/4板24aを通過することで今度はP偏光に変化して、偏光分離素子23を透過する。偏光分離素子23を透過したレーザビーム12は、X軸ミラー15b手前のλ/4板24bによって再び円偏光と変化し、X軸ガルバノミラー15bで反射される。X軸ミラー15bで反射された円偏光ビームは、再びλ/4板24bを通過することでS偏光に戻るので、偏光分離素子23によって反射され、図示を省略する集光用レンズ、被加工物へと向かう。レーザ加工の品質を向上させるため、上記光学システムと集光用レンズとの間にλ/4板をもう一枚挿入し、再びS偏光を円偏光に変えても良い。
上記のように、偏光分離素子および2つのλ/4板を含むビーム被照射サイズ抑制機構を備える光学システムを用いることにより、0degの反射折り返し角を達成することができる。図7ではキュービック型の偏光分離素子23を用いたが、平板型の偏光分離素子を配置しても構わない。しかし、平板型の偏光分離素子を用いた場合は、キュービック型の場合に比べ、Y軸ミラー15aのスキャンによるX軸ミラー15b上でのレーザビーム12の振れが大きくなるため、X軸ミラー15bも大きく、慣性モーメントも大きくなる。これに対し、キュービック型の場合は空気より屈折率の高い媒質が、より大きな空間を占めているため、X軸ミラー15b上でのレーザビーム12の振れを小さくできる。同様の理由で、キュービック型の偏光分離素子23も材料の屈折率が高ければ高いほど、X軸ミラー15bを小さく、慣性モーメントを小さく抑制できる。
(実施の形態4)
図6では、Y軸ミラー15aのスキャンによるX軸ミラー15b上のレーザビーム12の振れを、レンズ21aや21bによって抑えることにより、X軸ミラー15bの慣性モーメントを小さく抑制できることを示し、図7では、XYスキャンを行うガルバノミラー15a、15b双方において、反射折り返し角を0degにすることで、同じく慣性モーメントを小さく抑制できることを示した。
これら2つの光学システムを組合せることによって、XYスキャンを行うガルバノミラー15a、15b双方の大きさを、レーザビーム12の必要サイズにまでほぼ近づけることが可能になる。図8は、本発明の実施の形態4のレーザ加工装置のガルバノミラーを示す図である。図8では、2つの光学システムを組合せた新たな光学システムを示している。以下、この光学システムの動作を説明する。
図8(a)において、S偏光の直線偏光として偏光分離素子23aに入射したレーザビーム12は、偏光分離素子23aによって反射され、その後Y軸ミラー15aによって反射され再び偏光分離素子23aに戻ってくる。この間レーザビーム12はλ/4板24aを2回通過するため、P偏光に変化しており、今度は偏光分離素子23aを透過する。レンズ21bを通過したレーザビーム12は反射ミラー22によって反射され、再びレンズ21bを通過して偏光分離素子23bに達する。この時点ではレーザビーム12はまだP偏光であるので、偏光分離素子23bを透過しX軸ミラー15bによって反射され、再び偏光分離素子23bに戻ってくる。Y軸ミラー15aによる反射と同様、この間レーザビーム12はλ/4板24bを2回通過するため、S偏光に変化している。S偏光となったレーザビーム12は偏光分離素子23bによって反射され、図示を省略する集光用レンズ、被加工物へと向かう。なお、図示は省略するが、図8(a)では2個の偏光分離素子23aと23bとを水平方向に並べて配置したが、鉛直方向に並べて配置することも可能である。上記偏光分離素子23a,23b、λ/4板24a,24bおよび反射ミラー22は、2軸のガルバノメータの配置とともに、ビーム被照射サイズ抑制機構を構成する。図8(b)に示す光学システムにおいても、対応する構成部が、同様にビーム被照射サイズ抑制機構を構成する。
図8(b)では、図8(a)では2個であった偏光分離素子23aと23bとを1個に統合することができることを示している。同じくS偏光の直線偏光として偏光分離素子23に入射したレーザビーム12を、今度は偏光分離素子23によってレンズ21bの方へ反射する。反射ミラー22によって再びレンズ21bを通過したレーザビーム12は、Y軸ミラー15aによってスキャンされ、再びレンズ21bを往復して偏光分離素子23に戻ってくる。この間レーザビーム12はλ/4板24aを2回通過しているため、P偏光に変化している。P偏光となったレーザビーム12は、偏光分離素子23を透過しX軸ミラー15bによって反射され、再び偏光分離素子23へと戻ってくる。この間レーザビーム12はλ/4板24bを再び2回通過しているため、S偏光に変化している。S偏光となったレーザビームは偏光分離素子23によって反射され、図示を省略する集光用レンズ、被加工物へと向かう。図8は、図6(b)の光学システムと図7の光学システムとを組合せた例を示すが、図6(a)の光学システムと図7の光学システムとを同様の手法で組合せることも可能である。
このように、Y軸ミラー15aのスキャンによるX軸ミラー15b上でのレーザビーム12の振れを抑え、反射折り返し角0degを実現することによって、XYスキャンを行うガルバノミラー15a、15b双方の大きさを、ほぼレーザビーム12の必要サイズまで小さくすることが可能となる。図9に、この場合のガルバノミラー形状を示す。図中の寸法は、反射される円形レーザビーム12の必要サイズを直径φ30mm、ガルバノ偏向角を±8deg、ビーム偏光角±16degとした場合に、ガルバノミラー15a、15bそれぞれに求められる寸法である。なお、ガルバノミラー15を保持するためのつかみ代は割愛している。
図9(a)〜(b)に示されたガルバノミラーの慣性モーメントは、ガルバノミラーが数mmと比較的薄い場合、近似的に次のように表される。
(反射折り返し角0degのY軸ミラー15aの慣性モーメント)
= 41000tρ [g・mm]
(反射折り返し角0degのX軸ミラー15bの慣性モーメント)
= 42700tρ [g・mm]
ここで、tはガルバノミラーの厚み[mm]、ρはガルバノミラー材質の密度[g/mm]である。
Y軸ミラー15aについてみると、反射折り返し角62degの時と比べても半分以下、90degの時と比べると1/4以下に慣性モーメントを減らすことができる。X軸ミラー15bについてみると、反射折り返し角62degの時と比べても1/5以下、90degの時と比べると1/10以下にも慣性モーメントを減らすことができる。
このように、Y軸ミラー15aのスキャンによるX軸ミラー15b上でのレーザビーム12の振れをレンズ21aや21bによって抑え、偏光分離素子23、23a、23b、λ/4板24a、24b、直線偏光を用いることで反射折り返し角0degの垂直入射、垂直反射を実現する。これにより、ガルバノミラー15の慣性モーメントを1/4〜1/10以下に減らし、レーザ加工装置の速度向上を達成することができる。
(実施の形態5)
従来のXYスキャンは、直交する2軸のガルバノメータ14、ガルバノミラー15によって行う、という光学システムであった。図10(a)に示すX軸とY軸の直交する2方向にスキャンできるガルバノメータ14によって、スキャン可能なエリア18a全域をカバーし、線上ではなく面加工するというものであった。
ここで、例えばX軸上、Y軸上をスキャンする場合、単位微小時間Δtに振ることのできるガルバノ偏向角をΔθとすると、実際に振られるレーザビーム12の偏向角は2倍の2Δθとなる。実施の形態1に示したように、Y軸ミラー15aとX軸ミラー15bの慣性モーメントが異なるため、本来ならば動作速度が異なるが、簡単のため同じ動作速度Δθ/Δtであるとする。この時のX軸上、Y軸上をスキャンする場合のレーザビーム12の移動距離Δdは、およそ集光用レンズ16の焦点距離fに比例することが知られており、つぎのように表される。
Δd = C×f×2Δθ = 2CfΔθ
ここで、式中のCは比例定数である。
このような光学システムで、図10(a)の四角形であるスキャン可能なエリア18aの対角方向へレーザビーム12をスキャンする場合は、Y軸ミラー15aとX軸ミラー15bとを同じ距離だけスキャンすれば良いのであるから、同じく単位微小時間Δtあたりに移動できる距離Δd’は次のようになる。
Δd’ = √2×Δd ≒ 2.83CfΔθ
軸方向へのスキャンよりも対角方向へのスキャンの方が、移動速度が√2倍大きく、レーザ加工の加工速度が速いことが分かる。また、上記式より集光用レンズ16の焦点距離fが大きい場合も移動速度を速くすることができることが分かる。しかし、焦点距離fも大きくしすぎると、レーザ加工の品質低下につながる。
図11は、本発明の実施の形態5のレーザ加工装置における、XYスキャンに3枚のガルバノミラー15c、15d、15eを用いる場合のスキャン模式図を示す。このようにX軸とY軸の2軸スキャンに対し、互いに直交ではなく、互いに60degの角をなす3軸のガルバノメータを用いた場合、スキャン可能なエリア18bは図10(b)に示すような六角形となる。図10(a)のようにスキャン可能なエリア18aが四角形である場合の軸をX軸、Y軸と呼んだのに対し、図10(b)のようにスキャン可能なエリア18bが六角形である場合の、それぞれの軸をL軸、M軸、N軸と呼ぶことにする。以下、このような六角形のエリアをスキャンする場合について説明する。
前述の2軸のガルバノメータによるスキャンと同様、1軸あたりの単位微小時間Δtにおける移動距離はΔd=2CfΔθと同じであるとする。次に例えば、被加工物面上L軸方向にレーザビーム12をスキャンする場合、L軸のガルバノメータ1軸だけを偏向するだけでなくM軸とN軸も合わせて3軸同時に偏向することができる。L軸とM軸、L軸とN軸との成す角が60degであることより、単位微小時間Δtあたりの移動距離Δdは、次のようになる。
Δd = 2×Δd = 4CfΔθ
上記の値はL軸方向へのスキャンだけでなく、M軸方向、N軸方向へのスキャンでも同様である。すなわち、軸方向へのスキャンにおいては、2軸スキャンに比べ3軸スキャンならば2倍の移動速度が達成される。
また、例えばL軸とM軸のちょうど中間方向へのスキャンは、同じくL軸とM軸との成す角が60degであることより、単位微小時間Δtあたりの移動距離Δd’は次のようになる。
Δd’ = √3×Δd ≒ 3.46CfΔθ
すなわち、2軸スキャンの対角方向への移動距離の約1.22倍の移動速度が達成される。
上記3軸スキャンの光学システムにおいて、軸方向のスキャン可能な距離を、図10に示すように2軸スキャンの場合と同じくDとすると、前述のL軸とM軸のちょうど中間方向にスキャンする場合が最も大きなガルバノ偏向角が要求され、それは2軸スキャンの場合と比べ、次のようになる。
(2軸スキャンの最大ガルバノ偏向角):(3軸スキャンの最大ガルバノ偏向角) = 3:2
また、スキャン可能なエリアの面積比は、次のようになる。
(2軸スキャンのエリア面積):(3軸スキャンのエリア面積) = 1:√3/2 ≒ 1:0.86
すなわち、およそ2/3のガルバノ偏向角で√3/2の面積をカバーしていることになるので、例えば2軸スキャンによるスキャン可能なエリア18aと同じ面積のレーザ加工を実現するためには、最大ガルバノ偏向角は2/3×2/√3≒0.77相当分まで振れれば良いということになる。実施の形態1では、例として最大ガルバノ偏向角を±8degとしてきたが、本実施の形態2における3軸スキャンの場合では、±8deg×0.77≒±6.2degの偏向角で、同じ面積のスキャン可能なエリア18bが確保できることになる。
また、図12に示すように、3軸スキャンが成す六角形のエリア18bは、2軸スキャンが成す四角形18aのエリア同様、被加工物17全域を隙間なく詰めていくことができる。例えば、3軸スキャンをさらに発展させた4軸スキャンのようなものを考えた場合、4軸スキャンが成す八角形のエリアの場合は、隙間なく詰めていくことができないため、互いのエリアを重ねる必要が生じ、無駄が発生するが、六角形の場合はこのような無駄が発生せず効率的である。
これまで、2軸スキャンにおいても3軸スキャンにおいても、1軸あたりの動作速度は同じであるとしてきた。しかし、実際にはガルバノメータ14先端のガルバノミラー15の慣性モーメントが軸毎によって異なるため、動作速度が異なってくる。この軸毎の動作速度の差を考慮し、それぞれの軸に優先順位をつける、すなわち動作速度の速い軸はより長い距離をスキャンし、動作速度の遅い軸はより短い距離しかスキャンさせないようにすることで、ビームスキャン機構全体としての速度を高く維持することができる。
上記のような場合、図12(a)の2軸スキャンによるスキャン可能なエリア18aは、長方形になり、図12(b)の3軸スキャンによるスキャン可能なエリア18bは、扁平した六角形になる。いずれの場合も、やはり被加工物17全域を隙間なく詰めていくことができる。
また、この3軸スキャンは図13に示すように、被加工物17を保持したテーブル19のスキャンにも適用することができる。すなわち、上記ガルバノメータ14によるビームスキャン機構同様、各テーブル駆動機構20同士の互いに成す角を60degとして配置し、テーブル19のスキャンを行う。上記ビームスキャン機構同様、1.22〜2倍の移動速度で被加工物17をスキャンでき、その最大ストロークはおよそ0.77倍の長さで、従来と同じサイズの被加工物17を加工することが可能となる。
このように、XY平面を2次元スキャンするガルバノメータ14やテーブル駆動機構20に対し、従来に比べ1軸多い3軸によるスキャンを行うことにより、1.22〜2倍のビーム移動速度、テーブル移動速度の向上を達成することができる。なお、ガルバノメータ14によるビームスキャン機構においては、実施の形態1〜4で述べたガルバノミラー15の慣性モーメントを小さく抑える光学システムと、本実施の形態5の3軸スキャンとを組合せ、レーザ加工装置のさらなる速度向上を達成することもできる。
(実施の形態6)
本実施の形態6では、テーブル駆動機構20の軸数を増やさずに、テーブル移動速度を向上させるスキャン方法を提供する。特開2002−35975号公報でも記載されているように、従来は上記標準タイプのようにガルバノメータとテーブル駆動機構は共にそのスキャンの軸方向は一致していた。このような場合、図14(a)に示すように、ガルバノメータ14のスキャン可能なエリア18の移動を繰り返しながらレーザ加工を行う際、テーブル移動にはX軸もしくはY軸のテーブル駆動機構20のいずれか一方しか用いておらず、実はもう片方の軸は機能していないことが分かる。
図15は、本発明の実施の形態6のレーザ加工装置におけるテーブルスキャンの模式図である。図15に示すように、テーブル駆動機構20のスキャン軸方向をガルバノメータ14のスキャン軸方向に対し(もしくは四角形のスキャン可能なエリア18の辺に対し)45deg傾けると、図14(b)のように、スキャン可能なエリア18のレーザ加工が終わり、次のエリア18へテーブル移動を行うには、X軸とY軸の両方のテーブル駆動機構20が機能することが分かる。
この場合、テーブルの移動方向はX軸とY軸のテーブル駆動機構20のスキャン軸方向に対しちょうど間の方向となるため、図14(a)の時と同じ量のテーブル移動を行うには、X軸とY軸のテーブル駆動機構20の移動距離はともに1/√2倍の距離で良いことが分かる。すなわち、テーブル移動速度を√2倍に向上させることができる。
被加工物17を保持したテーブル19のスキャンにおいて、3軸のスキャンではなく1軸少ない2軸スキャンでも、スキャン可能なエリア18の形状とこのエリア18を被加工物17全域で隙間なく詰めていく時の動作とを考慮して、テーブル駆動機構20のスキャン軸方向をガルバノメータ14のスキャン軸方向に対し45deg傾ければ、実質的なテーブル移動速度の向上を達成できる。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7では、ガルバノメータ14の軸数を増やさずに、同じガルバノ偏向角で被加工物17上のビーム移動距離を伸ばすスキャン方法を提供する。図16は、本実施の形態7のレーザ加工装置におけるビームスキャン機構の模式図である。図16(a)は簡単のため、Y軸方向スキャンについてのみ図示しており、以下、その動作について説明する。
レーザビーム12には直線偏向を用い、平板型の偏光分離素子25aに対しP偏光として入射するとする。偏光分離素子25aを透過したレーザビーム12は、λ/4板26aを通過することで円偏光に変化して、Y軸ミラー15aによって反射される。反射されたレーザビーム12は再びλ/4板26aを通過するので、偏光分離素子25aに対して今度はS偏光に変わっているので、今度は反射される。偏光分離素子25aによって反射されたレーザビーム12は、再びY軸ミラー15aによって反射され戻ってくるが、この間λ/4板26aを再び往復しているので、今度はP偏光に変化している。P偏光となったレーザビーム12は偏光分離素子25aを透過する。
ここで、レーザビーム12は2回同じガルバノミラー15aに入射、反射している。このように2回反射することで、前述と同じ単位微小時間Δtに振ることのできるガルバノ偏向角がΔθであるのに対し、4倍のビーム偏向角4Δθを得ることができる。すなわち、ガルバノメータ14の軸数を増やすことなく、2倍の移動速度を達成することができる。
XYスキャンを行うには、1枚目のY軸ミラー15aにP偏光として入射したレーザビーム12が、2回反射され出射してくる時には再びP偏光に戻っているため、2枚目のX軸ミラー15bに入射する前に偏光方向を90deg回しておく必要がある。すなわち、図16(b)に示すように、上記2倍角スキャンのガルバノミラー15a、15b同士の間にλ/2板27を挿入すれば良い。
図16では、平板型の偏光分離素子25a、25bを用いているが、キュービック型の偏光分離素子でも同様の効果が得られる。しかし、キュービック型の場合は、ガルバノミラー15との距離を広く取らなければならなくなる。このため、1回目反射するレーザビーム12と2回目反射するレーザビーム12との、ガルバノミラー15上での照射位置のずれが大きくなり、双方のレーザビーム12をともにこぼさないようにした場合、ガルバノミラー15が大きくなり、慣性モーメントも大きくなってしまう。慣性モーメントをより小さく抑えるためには、偏光分離素子25a、25bには平板型を、λ/4板26a、26bやλ/2板27にはより薄いものを用い、偏光分離素子25a、25bとλ/4板26a、26bとガルバノミラー15a、15bは、それぞれの軸毎で可能な限り近接させるのが、望ましい。偏光分離素子25a、25bとλ/4板26a、26bは貼り付けてしまっても構わない。
このように、偏光分離素子25a、25b、λ/4板26a、26b、λ/2板27と直線偏光を用いることで、同じガルバノミラー15で2回反射を繰り返し2倍の移動速度を持たせることで、レーザ加工装置の速度向上を達成することができる。
図16では、反射折り返し角90degでガルバノミラー15を配置している。これをより鋭角に近づけていくことも可能だが、鋭角になればなるほど偏光分離素子25a、25bのP偏光とS偏光の分離特性を満足させることが困難になる。しかし、図16の機構に、実施の形態2に示したレンズ21a、21bによって、Y軸ミラー15aのスキャンによるX軸ミラー15b上でのレーザビーム12の振れを抑える光学システムを組合せ、レーザ加工装置のさらなる速度向上を達成することは可能である。
上記実施の形態1〜7にあげた具体例と重複する説明となる場合もあるが、上記具体例よりも上位概念により、本発明の実施の形態を以下に説明する。
上記の2つのガルバノミラーでの入射角および反射角を、2枚のガルバノミラーともに45deg未満となるように配置することができる。これにより、一層ガルバノミラーの慣性モーメントを小さくすることができる。
本発明のレーザ加工装置では、少なくとも2軸のガルバノメータ先端のガルバノミラーでの入射角および反射角を、2枚のガルバノミラーともに35deg以下となるように配置することができる。より望ましくは、少なくとも2軸のガルバノメータ先端のガルバノミラーでの入射角、反射角を、2枚のガルバノミラーともに30〜35degとなるように配置することができる。これにより、レーザビームの干渉を生じないようにした上でガルバノミラーの面積を抑制し、その結果、慣性モーメントを小さくすることができる。
また、本発明のレーザ加工装置では、2つのガルバノミラー間にレンズを配置し、そのレンズを第2のガルバノミラーに対するビーム被照射サイズ抑制機構とすることができる。これにより、1枚目のガルバノミラーのスキャンによる2枚目のガルバノミラー上でのレーザビームの振れを抑えることができ、2枚目のガルバノミラーの慣性モーメントを小さく抑えることができる。
また、望ましくは、ビーム被照射サイズ抑制機構において、2つのガルバノミラーを互いに向き合うように配置し、光経路に偏光分離素子およびλ/4板を配置することにより、2枚のガルバノミラーともレーザビームが垂直入射、垂直反射するようにできる。これにより、ガルバノメータ先端のガルバノミラーの慣性モーメントを小さく抑えることができる。
また、ビーム被照射サイズ抑制機構において、2つのガルバノミラーがともに、反射面手前にλ/4板と偏光分離素子とを、反射面に対面するように配置することができる。これにより、同じガルバノ偏向角に対し、従来に比べ2倍の大きさのビーム偏向角を得ることができる。
さらに2枚のガルバノミラーの間にλ/2板を配置することができる。これにより、ガルバノメータ2軸において、同じガルバノ偏向角に対し、従来比で2倍の大きさのビーム偏向角を得ることができる。
また、ビームスキャン機構として3軸のガルバノメータを用い、各ガルバノメータのスキャン軸方向同士の成す角が60degとなるように配置し、3軸のガルバノメータのスキャン可能なエリアを六角形とすることができる。これにより、より小さなガルバノ偏向角でより大きなビーム偏向角を得ることができる。
また、被加工物を保持したテーブルのスキャンに3軸のテーブル駆動機構を用い、各テーブル駆動機構のスキャン軸方向同士の成す角が60degとなるように配置することができる。これにより、テーブル駆動機構のより小さなストローク量でより大きなテーブルスキャン量を得ることができる。
2軸スキャンを対象とする場合、上記被加工物を保持したテーブルのスキャンを行うテーブル駆動機構のスキャン軸方向を、ガルバノメータのスキャン軸方向に対し、45degの角度を成すように配置することができる。これによってテーブル移動速度を実質的に高めることができる。
本発明の実施の形態に関わるスキャン方法はつぎのとおりである。第1のスキャン方法は、XYスキャンを行う2軸のガルバノメータ先端のガルバノミラーでの入射角、反射角を、2枚のガルバノミラーともに30〜35deg、反射による折り返しの角度が60°〜70°の鋭角となるように2軸のガルバノメータを配置することで、ガルバノミラーの慣性モーメントを小さく抑えたことを特徴とする。
本発明に関わる第2のスキャン方法は、XYスキャンを行う2軸のガルバノメータ先端のガルバノミラー間にレンズを配置し、1枚目のガルバノミラーのスキャンによる2枚目のガルバノミラー上でのレーザビームの振れを抑えることで、2枚目のガルバノミラーの慣性モーメントを小さく抑えたことを特徴とする。
本発明に関わる第3のスキャン方法は、XYスキャンを行う2軸のガルバノメータ先端のガルバノミラーを互いに向き合うように配置し、前記2枚のガルバノミラーの間に偏光分離素子とλ/4板を配置し、レーザビームに直線偏光を用いることで、前記2枚のガルバノミラーともレーザビームが垂直入射、垂直反射するようにすることで、ガルバノミラーの慣性モーメントを小さく抑えたことを特徴とする。
本発明に関わる第4のスキャン方法は、ビームスキャン機構に3軸のガルバノメータを用い、各ガルバノメータのスキャン軸方向同士の成す角が60degとなるように配置し、3軸のガルバノメータのスキャン可能なエリアを六角形とすることで、より小さなガルバノ偏向角でより大きなビーム偏向角を得ることを特徴とする。
本発明に関わる第5のスキャン方法は、上記のガルバノメータに限らず、被加工物を保持したテーブルのスキャンに3軸のテーブル駆動機構を用い、各テーブル駆動機構のスキャン軸方向同士の成す角が60degとなるように配置することで、より小さなストローク量でより大きなテーブルスキャン量を得ることを特徴とする。
本発明に関わる第6のスキャン方法は、上記3軸のテーブルスキャンではなく1軸少ない2軸スキャンにおいて、テーブル駆動機構のスキャン軸方向をガルバノメータのスキャン軸方向に対し45deg傾けることで、実質的なテーブル移動速度を向上させたことを特徴とする。
本発明に関わる第7のスキャン方法は、XYスキャンを行う2軸のガルバノメータ先端のガルバノミラー反射面手前にλ/4板と偏光分離素子を配置し、またこのようなλ/4板と偏光分離素子を有した2枚のガルバノミラー同士の間にλ/2板を配置し、レーザビームに直線偏光を用いることで、同じガルバノ偏向角に対し、従来に比べ2倍の大きさのビーム偏向角を得ることを特徴とする。
上記において、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上記に開示された実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図されている。
本発明の実施の形態1のレーザ加工装置を説明するための図である。 図1のレーザ加工装置のビームスキャン機構におけるガルバノミラーの空間配置を説明するための図である。(a)はスキャンを行っていない状態を表し、(b)はXY平面のスキャンを行っている様子を重ね書きによって表した図である。 図2のガルバノミラーの空間配置と比較するための、比較例のガルバノミラーの空間配置を説明するための図である。(a)は、2枚のガルバノミラーにおいて入射角45deg、反射角45degの場合、(b)はより大きい入射角および反射角の場合を示す図である。 実施の形態1によるガルバノミラーのミラー形状と、比較のためのガルバノミラーのミラー形状とを説明するための図である。(a)は、Y軸ミラーの反射折り返し角が62degである場合、(b)は、Y軸ミラーの反射折り返し角が90degである場合、(c)は、X軸ミラーの反射折り返し角が66degである場合、(d)は、X軸ミラーの反射折り返し角が90degである場合をそれぞれ示す図である。 ガルバノミラーにおける反射折り返し角と、2枚のガルバノミラーそれぞれの慣性モーメントとの関係を表した図である。 本発明の実施の形態2のレーザ加工装置において、レンズを用いたビームスキャン機構を説明するための図である。(a)は左右対称にレンズを配置した場合、また(b)は反射ミラーにより小型化した場合を示す図である。 本発明の実施の形態3のレーザ加工装置において、ガルバノミラーに対しレーザビームを垂直入射、垂直反射させたビームスキャン機構を説明するための図である。 本発明の実施の形態4のレーザ加工装置において、図6の機構と図7の機構とを組合せたビームスキャン機構を説明するための図である。(a)は2つの偏光分離素子を設けた場合、(b)は1つの偏光分離素子に統合した場合を示す図である。 本発明の実施の形態4のレーザ加工装置におけるガルバノミラーのミラー形状を説明するための図である。(a)は折り返し角度0degの場合のY軸ミラーの形状、(b)は折り返し角度0degの場合のX軸ミラーの形状を示す図である。 本発明の実施の形態5のレーザ加工装置において、ビームスキャン機構の、スキャン可能なエリアを説明するための図である。(a)はスキャン可能エリアが四角形の場合、(b)はスキャン可能エリアが六角形の場合を示す図である。 本発明の実施の形態5のレーザ加工装置において、3軸のガルバノメータを用いたビームスキャン機構を説明するための図である。 本発明の実施の形態5のレーザ加工装置における被加工物上のスキャン可能なエリアの配置を説明するための図である。(a)は2軸スキャンがなす四角形エリアを示し、(b)は3軸スキャンがなす六角形エリアを示す図である。 本発明の実施の形態5のレーザ加工装置における3軸のテーブル駆動機構を説明するための図である。 本発明の実施の形態6のレーザ加工装置における被加工物上のスキャン可能なエリアから次のエリアへのテーブル移動を説明するための図である。(a)はガルバノメータのスキャン方向とテーブル移動のスキャン方向とが同じで、テーブル駆動機構の1つのスキャン方向のみを用いている場合、(b)はガルバノメータのスキャン方向とテーブル移動のスキャン方向とが45degの場合のテーブル駆動機構の作用を示す図である。 本発明の実施の形態6のレーザ加工装置において、ガルバノメータのスキャン軸に対し、スキャン軸を45deg傾けたテーブル駆動機構を説明するための図である。 本発明の実施の形態7のレーザ加工装置における2倍角スキャンのビームスキャン機構を説明するための図である。(a)はY軸ミラーにおけるレーザビームの進行を示す断面図であり、(b)はX軸ミラーとY軸ミラーとの間にλ/2板を配置した場合のレーザビームの進行を示す図である。
符号の説明
10 レーザ発振器、11 レーザビームの入射方向、12 レーザビーム、13 固定ミラー、14 ガルバノメータ、15 ガルバノミラー、16 集光用レンズ、17 被加工物、18 スキャン可能なエリア、19 テーブル、20 テーブル駆動機構、21 レンズ、22 反射ミラー、23 キュービック型偏光分離素子、24 λ/4板、25 平板型偏光分離素子、26 λ/4板、27 λ/2板。

Claims (11)

  1. レーザ発振器から発振されたレーザビームをスキャンして、被加工物へと導いて被加工物を加工するレーザ加工装置であって、
    前記レーザビームをスキャンするために、それぞれの軸にガルバノミラーが設けられたガルバノメータを少なくとも2軸備え、
    前記レーザ発振器から第1のガルバノミラーおよび第2のガルバノミラーを経て前記被加工物に至る光経路、ならびに第1のガルバノメータおよび第2のガルバノメータの配置、のうちの少なくとも1つにおいて、前記第1および第2のガルバノミラーの前記レーザビームが当たる部分の面積が小さくなるように、ビーム被照射サイズ抑制機構が設けられ、
    前記ビーム被照射サイズ抑制機構は、前記2つのガルバノミラーでの前記レーザビームの入射角および反射角を、第1および第2のガルバノミラーともに45deg以下となるようにする、レーザ加工装置。
  2. 前記2つのガルバノミラーでの入射角および反射角を、2枚のガルバノミラーともに45deg未満となるように配置した、請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記2つのガルバノミラーでの入射角および反射角を、2枚のガルバノミラーともに35deg以下となるように配置した、請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記2つのガルバノミラーでの入射角および反射角を、2枚のガルバノミラーともに30〜35degとなるように配置した、請求項1〜3のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  5. 前記2つのガルバノミラー間にレンズを配置して、そのレンズを前記第2のガルバノミラーに対するビーム被照射サイズ抑制機構とした、請求項1〜4のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  6. 前記ビーム被照射サイズ抑制機構において、前記2つのガルバノミラーを互いに向き合うように配置し、前記光経路に偏光分離素子およびλ/4板を配置することにより、前記2枚のガルバノミラーともレーザビームが垂直入射、垂直反射するようにした、請求項1に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記ビーム被照射サイズ抑制機構において、前記2つのガルバノミラーがともに、反射面手前に、λ/4板と偏光分離素子とを、反射面に対面するように配置した、請求項1に記載のレーザ加工装置。
  8. さらに前記2枚のガルバノミラーの間にλ/2板を配置した、請求項7に記載のレーザ加工装置。
  9. 前記レーザビームをスキャンするために、3軸のガルバノメータを用い、各ガルバノメータのスキャン軸方向同士の成す角を60degとなるように配置し、前記3軸のガルバノメータのスキャン可能なエリアを六角形とした、請求項1〜8のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  10. 前記被加工物を保持したテーブルのスキャンに3軸のテーブル駆動機構を用い、各テーブル駆動機構のスキャン軸方向同士の成す角が60degとなるように配置した、請求項1〜9のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  11. 前記被加工物を保持したテーブルのスキャンを行うテーブル駆動機構のスキャン軸方向を、前記ガルバノメータのスキャン軸方向に対し、45degの角度を成すように配置した、請求項1〜10のいずれかに記載のレーザ加工装置。
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