JP2006326150A - ミシンの糸通し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過酷な条件で糸通しレバーを操作したとしても、全ての区間において糸通しフックの誤回転を小スペースで防止することのできるミシンの糸通し装置を提供する。
【解決手段】糸通し装置100は、ストッパ8が設けられた針棒2と、糸通しフック41を有する糸通し軸3と、糸通し軸3を軸にして螺旋状のガイド溝65が形成された糸通しレバー6とを備える。また、ストッパ81の上で糸通し軸3から突出した第一突出部51bと、ガイド溝65に挿入された第二突出部51aと、第二突出部51aの上で糸通しレバー6に対して上下動自在に支持されるとともに糸通しレバー6に対して回転が固定され、第一又は第二突出部51b、51aよりも糸通し軸3の周方向におけるガイド溝65の上端部側に配された回転規制部73が設けられ、ストッパ81の上で第一突出部51bよりも下方に延出した係止解除部74が設けられた誤回転防止部材7とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ミシン針の針穴へ糸を通すミシンの糸通し装置に関する。
従来、ミシン針の針穴に上糸を通す糸通し装置が知られており、例えば、ミシン針の針穴を通り抜けることができる微細な糸通しフックにより、定められた長さに切断された上糸を引き込むことで糸通しを行うものである(例えば、特許文献1、2参照)。
例えば図11に示すように、糸通しフック308は、針棒301近傍に略平行となるように設けられた糸通し軸302の先端に設けられ、糸通し軸302の上端部には、軸方向に略垂直となるようにピン303が貫通して設けられている。また、糸通し軸302の上下動を操作する糸通しレバー304が、ピン303が糸通しレバー304に形成されたガイド溝305に挿入されることによって糸通し軸302に連結されている。また、ピン303と糸通しレバー304との間には、軸バネ306が設けられており、この軸バネ306の付勢力によって糸通し軸302は糸通しレバー304に連動して移動できるようになっている。
ここで、糸通しを行う際には、図11の状態から糸通しレバー304が押し下げられることによって、図12に示すように、同時に糸通し軸302も押し下げられる。一方、糸通し軸302のピン303は、針穴に対して一定の位置に取り付けられた針棒ガイド307に突き当たることにより、糸通し軸302の下方への移動が停止される。しかし、糸通しレバー304は、糸通し軸302に対してさらに下方に移動できるので、図13に示すように、ガイド溝305の作用によって、ガイド溝305に挿入されたピン303を介して糸通し軸302は回転され、この糸通し軸302の回転に伴い、糸通し軸302の先端に設けられた糸通しフック308により針穴に糸が通される。
特開平10−137481号公報 特開平4−64386号公報
しかしながら、上記従来の糸通し装置では、構造上、強く針棒301側に押しつけながら糸通しレバー304を操作したり、早い速度で糸通しレバー304を押し下げると、糸通し軸302と、糸通し軸302を上下移動自在に支持する軸受け309との摩擦により、糸通し軸302の下方への移動が止められてしまうことがあった。一方、糸通しレバー304は下方への移動が止まることがないため、糸通しレバー304の下方への移動によって、糸通し軸302のピン303を介して糸通し軸302が回転し、これにより糸通しフック308が正規の位置以外で回転を始め、針穴に糸通しフック308を進入させて糸を引き込むといった針穴に糸を通すことができない場合があった。また、正規の位置以外で糸通しフック308が回転することにより、糸通しフック308の曲がり等にもつながることがあった。
そこで、糸通しフック308の誤回転を防止する方法として、糸通し軸302に設けられたピン303を伸ばして、糸通し軸302のストローク分だけピン303を案内するガイド(図示しない)を設け、誤回転を防止していたが、スペースを取る上に糸通し可能区間には上記ガイドを設けることができず、その区間では誤回転してしまうことがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、過酷な条件で糸通しレバーを操作したとしても、全ての区間において糸通しフックの誤回転を小スペースで防止することのできるミシンの糸通し装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、例えば図2、図3に示すように、上下に延在し、ストッパ81が外周部に設けられるとともに下端部に針1が設けられた針棒2と、
前記針棒と平行に設けられ、下端部に糸通し手段(糸通しフック41)が設けられた糸通し軸3と、
前記糸通し軸を回転自在かつ上下動自在に支持するとともに、前記糸通し軸を軸にして螺旋状のガイド溝65が形成された操作手段(糸通しレバー6)とを備え、前記操作手段の下方移動操作により前記糸通し軸を下方に移動させかつ前記ガイド溝に沿って回転させることで前記糸通し手段による糸通し動作を行わせる糸通し装置100において、
前記糸通し軸の外周面から突出し、前記ストッパに上方から当接するピンと、
前記ピンの上側において前記操作手段に対して上下動自在に支持されるとともに前記操作手段に対して回転が固定され、前記ピンに対して前記糸通し軸の周方向における前記ガイド溝の上端部に向かう方向に位置する側に配された回転規制部が設けられ、前記ストッパに上方から当接するとともに前記ピンよりも下方に延出した係止解除部が設けられた誤回転防止手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、例えば、図2、図3に示すように、請求項1に記載のミシン200の糸通し装置において、
前記ピンは、前記糸通し軸の外周面から突出し、前記ストッパに上方から当接する第一突出部51bと、
前記糸通し軸の外周面から突出して前記ガイド溝に挿入された第二突出部51aとを備え、
前記第二突出部の上側において前記操作手段に対して上下動自在に支持されるとともに前記操作手段に対して回転が固定され、前記第一突出部又は前記第二突出部に対して前記糸通し軸の周方向における前記ガイド溝の上端部に向かう方向に位置する側に配された回転規制部73が設けられ、前記ストッパに上方から当接するとともに前記第一突出部よりも下方に延出した係止解除部74が設けられた誤回転防止手段(誤回転防止部材7)を備えることを特徴とする。
請求項1又は2の発明によれば、螺旋状のガイド溝にピン(第二突出部)が挿入され、回転規制部がピンよりも周方向におけるガイド溝の上端部に向かう方向に位置する側に配されているので、ガイド溝に挿入されたピン(第二突出部)は回転規制部に係止し、ピンの回転が防止される。そして、この状態から操作手段を下方に移動させると、操作手段とともに誤回転防止手段及び糸通し軸が下方に移動する。すると、係止解除部がピン(第二突出部)よりも下方に延出しているので、係止解除部がピンよりも先にストッパに係止する。これにより、誤回転防止手段の下方への移動が停止するが、ピン及び操作手段は下方に移動するので、ピンが回転規制部よりも下に位置し、ピンと回転規制部との係止が解除されるとともに、ピンがストッパに係止する。このため、ピンがガイド溝に沿って移動自在となる上、糸通し軸の下方への移動が停止する。この状態でさらに、操作手段を下方に移動させると、ピンがガイド溝に沿って相対的に移動するから、糸通し軸が回転して、これに伴って糸通し手段も回転し、糸が針に通される。
したがって、従来のように、操作手段を強く押しつけて、早い速度で押し下げるといった過酷な条件で操作した場合でも、ピン(第一突出部)が回転規制部に係止することによって、ピンがストッパに当たる前に糸通し軸が回転することを防止することができる。その結果、糸通し軸が正規の位置以外で回転を始めることがなく、針穴に糸を精度良く通すことができ、糸通し手段の曲がり等も防止することができる。また、誤回転防止手段は、糸通し軸の外周面に設けられるため、スペースを取ることもない。
請求項3の発明は、例えば、図2、図3に示すように、請求項1又は2に記載のミシンの糸通し装置において、
前記操作手段に対して前記誤回転防止手段を下方に付勢する付勢手段(軸バネ32)を備えることを特徴とする。
本発明に係るミシンの糸通し装置によれば、操作手段を過酷な条件で操作したとしても、小スペースで、糸通し軸の全ての区間において誤回転を防止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る糸通し装置が装着されたミシン200の斜視図である。なお、図1中、糸通しフックは図面の関係上省略している。
図1に示すように、本発明に係る糸通し装置100は、ミシン200のアーム部201に装着されており、針1近傍に案内された上糸(以下、単に糸と言う)を針穴に通す装置である。
ミシン200は、上面を縫製作業台としたベッド部202と、ベッド部202の右端部から一体に上方左方に延在するアーム部201とから構成されている。そして、アーム部201の先端部下部に、針1を備えた針棒が設けられ、ベッド部202内には、この針1に対応して図示しない布送り機構や水平釜機構が配設されている。また、ベッド部202内には駆動源となる図示しないモータ及び動力伝達機構が配設され、モータの動力が針棒や布送り機構、水平釜機構等に伝達されて縫製の各動作が行われるようになっている。
また、アーム部201の上部には、糸駒(図示しない)がセットされるようになっており、その糸駒から供給される糸は、アーム部201に設けられた糸調子台や天秤機構を通って針1へと導かれ、針1の針穴(図示しない)に通されるようになっている。
図2は、本発明の実施の形態に係る糸通し装置100を示し、糸通しレバー6を押し下げる前の状態である。(a)は、糸通し装置100の正面図、(b)は、(a)の上端部における左側面図である。また、図3は、図2(a)の上端部における拡大図である。なお、本実施の形態において、糸通し軸3やピン5の回転方向について、糸通し装置100を上から見た際に時計回りに回転する場合を時計回り(図10の矢印方向A)、反時計回りに回転する場合を反時計回り(図10の矢印方向B)と言うこととする。
図2及び図3に示すように、糸通し装置100は、上下に延在し、ストッパ81が外周部に設けられるとともに下端部に針1が装着された針棒2と、針棒2に略平行に設けられ下端部に糸通しフック(糸通し手段)41が設けられた糸通し軸3と、糸通し軸3を回転自在かつ上下動自在に支持するとともに糸通し軸3を軸にして螺旋状のガイド溝65が形成された糸通しレバー(操作手段)6とを備えている。
また、糸通し軸3の上端部と糸通しレバー6の上端部との間に、糸通し軸3の誤回転を防止するための後述する誤回転防止部材7が設けられている。
以下、各部材について説明する。
針棒2は、アーム部201の機枠(図示しない)に針棒台(図示しない)を介して支持されている。針棒台は、長尺な板状をなし、上下に離間してそれぞれ軸受け(図示しない)が設けられており、これら軸受けに針棒2が挿通されている。
針棒2の上方側途中部分には、図示を省略した主軸からクランクを介して上下方向に往復動される針棒抱き21が固定されている。この針棒抱き21の直上には、糸通し軸ガイド8が針棒2に固定されている。糸通し軸ガイド8は、正面視略コ字型状をなした部材であって、後述する誤回転防止部材7及びピン5の第二突出部51aが係止するストッパ81と、ストッパ81上に一体に設けられてストッパ81の上面との間に略矩形状に切り欠かれた逃げ溝82aを有するガイド部82とを備えている。ストッパ81の、図2(a)中、左側端部は、ガイド部82の左側端部よりも左側(糸通し軸3側)に突出している。また、逃げ溝82aは、後述のピン5が回転した際に、第一突出部51bの逃げ用の溝であり、第一突出部51bがこの逃げ溝82aを移動できるようになっている。
さらに、針棒2の下端部分には、針留め22を介して針1が取り付けられるともに、針留め22には糸が掛けられる糸案内23がネジ止めされている。
糸通し軸3は、上記針棒台のうち、針棒2の近傍(図2中、左側)に、上下に離間して設けられた軸受け31a,31bに挿通されて、針棒2に対して略平行に、回転自在かつ上下動自在に支持されている。糸通し軸3の下端部には、糸通し前の糸を引っ掛けて、針1の針穴内に糸を引き込む糸通しフック41がフックホルダ42を介して固定されている。
糸通しフック41は、一般に用いられているものと同様の機構を有するものであり、鍵状爪によって糸を引っ掛けるように構成されており、糸通し軸3の回転によって針1の針穴に進入又は針穴から退避するようになっている。また、フックホルダ42には、糸を滑り案内する案内板43が設けられており、糸通しフック41と案内板43とは糸通し軸3に対して互いに反対側に位置するように取り付けられている。そして、糸を針穴に通す際に、糸通し軸3が回転することにより、糸通しフック41が針穴に背面から進入する位置に配置したときに、案内板43は糸が掛け渡されて、糸を糸通しフック41に引っ掛けるのに適した準備状態に保持するものである。
また、糸通し軸3の上端部には、軸方向に略垂直に突出するようにピン5が貫通しており、糸通し軸3の上端部及び下端部は、糸通しレバー6に連結されている。
糸通しレバー6は、長尺状であって、糸通し軸3の軸方向に略平行に設けられている。糸通しレバー6は、糸通し軸3に略平行に上下に延在し、糸通し軸3の上端部に対向して設けられた上側長尺部61と、糸通し軸3に略平行に上下に延在し、上側長尺部61の下端部に設けられた下側長尺部62とを備えている。
また、上側長尺部61の上端部及び下側長尺部62の下端部には、軸方向と略垂直となるように、糸通し軸3が上下に挿通される2つの挿通部63a,63bが設けられ、下側長尺部62の下端部で挿通部63bと逆側にレバー部64が設けられ、これら上側長尺部61、下側長尺部62、挿通部63a,63b、レバー部64が一体に形成されている。
レバー部64は、正面視略L字型をなしており、下側長尺部62の下端部側面に設けられ、レバー部64を操作者が指で押し下げ自在とされている。
挿通部63a,63bは、糸通し軸3が上下動自在に挿通される挿通孔(図示しない)を有し、これら挿通孔に糸通し軸3が挿通されている。また、上側の挿通部63aの下面には、糸通し軸3が挿通された軸バネ(付勢手段)32が位置しており、軸バネ32の下端部には、ピン5に係止して糸通し軸3の誤回転を防止するための誤回転防止部材7が位置している。
この軸バネ32は、糸通しレバー6の上側挿通部61及び誤回転防止部材7を互いに離間する方向に付勢している。すなわち、糸通しレバー6は、後述するように下方への移動が停止された糸通し軸3に対して、軸バネ32の付勢力に抗して押し下げできるようになっている。
また、上側長尺部61は、平面視略円弧状に形成されている。この上側長尺部61の外周面には、外周面に沿ってかつ糸通し軸3を中心とした螺旋状にガイド溝65が形成されている。
ガイド溝65の上端部は、ガイド溝65の下端部よりも時計回りA側に位置している。また、ガイド溝65には、上述の糸通し軸3に設けられたピン5のうち、外方に突出した第二突出部51aが挿入されており、第二突出部51aがガイド溝65に沿って移動自在とされている。したがって、上下の挿通部63a,63bに糸通し軸3が挿通されるとともに、ガイド溝65にピン5の第二突出部51aが挿入されることにより、糸通しレバー6が糸通し軸3に連結されている。そして、後述するが、レバー部64が糸通し軸3に対して下方に押し下げられることにより、第二突出部51aはガイド溝65に沿って上側(矢印方向C)に移動し、これに伴って糸通し軸3が時計回りAに回転する。このとき、ピン5のうち、内方に突出した第一突出部51bは逃げ溝82a内を移動するようになっている(図8参照)。
次に、本発明の特徴部分である誤回転防止部材7について説明する。
図9は、誤回転防止部材7の斜視図、図10は、誤回転防止部材7によってピン5の回転が規制された状態を示す上断面図、すなわち、図2のように糸通しレバー6を押し下げる前の状態である。
誤回転防止部材7は、上述のように糸通し軸3の軸バネ32とピン5との間に位置しており、図9に示すように、内部に糸通し軸3が挿通される略円筒状の上側円筒部71と、上側円筒部71の下面に一体に形成されて上側円筒部71よりも径の大きな下側円筒部72とを備えている。
上側円筒部71の外周面には、軸バネ32の下端部が係止され(図3参照)、軸バネ32は下側円筒部72を下方に付勢しているが、下側円筒部72がピン5によって受けられ、ピン5がガイド溝64の下端部に当接することにより、誤回転防止部材7への移動が規制されている。
下側円筒部72の外周面には、外方に突出する2つの外方突起部72a,72bが所定間隔に設けられている。これら外方突起部72a,72bは、図2(b)に示すように、糸通しレバー6の上側長尺部61の前端部及び後端部とにそれぞれ当接し、これら外方突起部72a,72bにより上側長尺部61の外周側面を挟み、誤回転防止部材7の回転方向の位置決めがなされ、糸通し軸3に対する誤回転防止部材7の回転が規制されている。
さらに、下側円筒部72の下面で、上記2つの外方突出部72a,72b間には、下面から下方に突出する回転規制部73が設けられている。
回転規制部73は、図2(b)、図3及び図10に示すように、糸通しレバー6が押し下げられる前の状態で、ガイド溝65内に挿入されたピン5の第二突出部51aに対して、糸通し軸3の周方向におけるガイド溝65の上端部に向かう方向に位置する側に配置され、これによって第二突出部51aが係止されて、第二突出部51aをガイド溝65の最下端位置で固定している。そのため、ピン5がガイド溝65内を自在に移動できないので、この状態において糸通し軸3の時計回りAの回転が防止される。
また、図9に示すように、下側円筒部72の外周面で、上記2つの外方突起部72a,72b間において、回転規制部73と反対側には、外周面から外方に突出するとともに下方に突出する係止解除部74が設けられている。
係止解除部74の上下の長さMは、回転規制部73の上下の長さmよりも長くなっている。さらに、係止解除部74の上下の長さMは、ピン5の第一突出部51bの上下の長さ(すなわち、ピン5の直径)よりも長くなっている。そのため、糸通しレバー6とともに糸通し軸3が押し下げられると、係止解除部74が第一突出部51bよりも先にストッパ81の上面、すなわち、ガイド部82の左側に突出した部分に係止するようになっている。これにより、誤回転防止部材7の下方への移動が停止するが、ピン5及び糸通しレバー6は下方に移動する。そのため、第一突出部51b及び第二突出部51aが、回転規制部74よりも下方に位置し、第二突出部51aと回転規制部73との係止が解除されるとともに、第一突出部51bがストッパ81に係止する。このため、第二突出部51aがガイド溝85に沿って移動自在となる上、糸通し軸3の下方への移動が停止する。
次に、上述の構成をなした糸通し装置100の動作について説明する。
図4は、係止解除部74がストッパ81に係止するまで糸通しレバー6とともに糸通し軸3を押し下げた状態であり、図5は、図4の状態からさらに糸通しレバー6のみを押し下げた状態である。また、図6は、図2(a)の上端部における裏面図、図7は、図4(a)の上端部における裏面図、図8は、図5(a)の上端部における裏面図である。
まず、ミシン200に糸を通した後、針留め22に組み付けられている糸案内23に糸掛けをする。さらに、糸の先端部分を所定の糸掛け位置に糸掛けをしておく。
初期状態では、図2及び図3に示すように、ピン5の第二突出部51aは、ガイド溝65に挿入されており、誤回転防止部材7の回転規制部74が第二突出部51aよりも周方向におけるガイド溝65の上端部側に配されているので、第二突出部51aは回転規制部74により係止されて、ガイド溝65の最下端位置に固定され、ピン5の回転が防止されている。一方、第一突出部51bは、図6に示すように、係止解除部74に反時計回りBに係止されている。これによって、糸通し軸3は糸通しレバー6に固定されており、糸通し軸3と糸通しレバー6とは一体となって下方に移動自在とされている。
この状態から、糸通しレバー6のレバー部64を指で下方に押し下げると、糸通しレバー6とともに糸通し軸3が一体となって下方に押し下げられる。このように下方に押し下げられると、図4及び図7に示すように、始めに、誤回転防止部材7の係止解除部74の下端部が、針棒ガイド8のストッパ81の上面に係止する。
すると、誤回転防止部材7の下方への移動が停止するが、ピン5及び糸通しレバー6は下方に移動自在であり、これらを軸バネ32の付勢力に抗してさらに押し下げると、ピン5の第一突出部51bもストッパ81の上面に係止する。これによって、ピン5の第二突出部51aがガイド溝65に沿って移動自在となる上、糸通し軸3の下方への移動が停止する。
しかし、この状態で糸通しレバー6はさらに下方に移動自在であるため、糸通しレバー6を糸通し軸3に対して下方に押し下げる。すると、第二突出部51aがガイド溝65に沿って上側(矢印方向C)へ相対的に移動し、その後、第二突出部51aはガイド溝65の最上端位置に移動する(図5及び図8参照)。
また、この第二突出部51aのガイド溝65における移動と同時に、係止解除部74に係止されていた第一突出部51bは、図7から図8の状態に、係止解除部74から離間する方向へと時計回りAに針棒ガイド8の逃げ溝82a内を移動する。そして、第二突出部51aが、ガイド溝65に沿って移動し、最上端位置で停止することにより第一突出部51bの移動も停止する。このようにピン5が時計回りAに回転することによって、ピン5とともに糸通し軸3も時計回りAに回転する。
さらに、糸通し軸3の回転に伴って、糸通し軸3の下端部に取り付けられた糸通しフック41は、針1の針穴と略同一の高さ位置で回転し、針1の針穴に進入し、案内板43に掛け渡された糸を引っ掛ける。
次いで、図5及び図8の状態から、操作レバー6への押圧力を徐々に解除すると、まず、軸バネ32の付勢力により、操作レバー6は、第二突出部51aがガイド溝65に挿入されたまま、糸通し軸3に対して上方に移動する。すると、ガイド溝65の最上端位置で停止していた第二突出部51aがガイド溝65内を下側(矢印方向Cと反対方向)に移動する。
また、これと同時に第一突出部51bも、係止解除部74側へ反時計回りBに逃げ溝82a内を移動する。そして、図4及び図7に示すように、第二突出部51aが、ガイド溝65の最下端位置まで移動すると、第二突出部51aよりも周方向におけるガイド溝65の上端部側に配されている回転規制部74により係止されて、ガイド溝65の最下端位置で固定され、再びピン5の回転が防止される。このとき、ピン5の回転とともに糸通し軸3の反時計回りBに回転する。
さらに、糸通し軸3の回転に伴って、針1の針穴に進入した糸通しフック41は、針1の針穴から退避位置へと戻り、このとき掛け渡された糸が針1の針穴から引き出されるので、針1の針穴に糸が通される。
その後、さらに操作レバー6への押圧力を解除すると、軸バネ32の付勢力により糸通し軸3及び操作レバー6が一体となって上方へ移動し、図2、図3及び図6に示す初期状態に戻る。
なお、糸通しフック41の高さ位置の規制は、ピン5の第一突出部51bが糸通し軸ガイド8の逃げ溝82a内に受けられることによって精度良く行われている。
以上、本発明の実施の形態における糸通し装置100によれば、ガイド溝65にピン5の第二突出部51aが挿入され、回転規制部73がピン5よりも周方向におけるガイド溝65の上端部側に配されているので、ガイド溝65に挿入された第二突出部51aは回転規制部73に係止し、ピン5の回転が防止される。
そして、この状態から糸通しレバー6を下方に移動させると、糸通しレバー6とともに誤回転防止部材7及び糸通し軸3が下方に移動し、係止解除部73がピン5よりも先にストッパ81に係止することにより、誤回転防止部材7の下方への移動が停止する。しかし、ピン5及び糸通しレバー6は下方に移動するので、これによって第二突出部51aが回転規制部74よりも下に位置し、ピン5と回転規制部74との係止が解除されるとともに、第一突出部51bがストッパ81に係止する。このため、第二突出部51aがガイド溝65に沿って移動自在となる上、糸通し軸3の下方への移動が停止する。この状態でさらに、糸通しレバー6を下方に移動させると、ピン5がガイド溝65に沿って相対的に移動するから、糸通し軸3が回転して、これに伴って糸通しフック41も回転し、糸が針1に通される。
このように、糸通しレバー6を下方に移動させて、係止解除部74がストッパ81に係止するまで、ピン5の第二突出部51aの回転が防止されており、係止解除部74がストッパ81に係止されて、回転規制部73による第二突出部51aの係止が解除されると、第二突出部51aがガイド溝65に沿って移動し、糸通し軸3が回転することから、過酷な条件で糸通しレバー6を操作した場合であっても、糸通し軸3が正規の位置以外で回転を始めることがなく、針穴に糸を精度良く通すことができ、糸通しフック41の曲がり等も防止することができる。また、誤回転防止部材7は、糸通し軸3の外周面に設けられるため、スペースを取ることもない。
なお、本発明は上記事情に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本発明の糸通し装置100を装着するミシンの種類は特に限定しない。
また、上記実施の形態において、上から見た場合の時計回りAを反時計回りBと言いかえ、反時計回りBを時計回りAと言い換えても構わない。
本発明の実施の形態に係るミシンの糸通し装置が装着されたミシンの斜視図である。 本発明の実施の形態に係るミシンの糸通し装置を示し、糸通しレバーを押し下げる前の状態で、(a)は正面図、(b)は(a)の上端部における左側面図である。 図2のミシンの糸通し装置の上端部における拡大図である。 本発明の実施の形態に係るミシンの糸通し装置を示し、係止解除部がストッパに係止するまで糸通しレバーとともに糸通し軸を押し下げた状態で、(a)は正面図、(b)は(a)の上端部における左側面図である。 本発明の実施の形態に係るミシンの糸通し装置を示し、図4の状態からさらに糸通しレバーのみを押し下げた状態で、(a)は正面図、(b)は(a)の上端部における左側面図である。 図2(a)の上端部における裏面図である。 図4(a)の上端部における裏面図である。 図5(a)の上端部における裏面図である。 誤回転防止部材の斜視図である。 誤回転防止部材によってピンの回転が規制された状態を示す上断面図である。 従来例のミシンの糸通し装置を示し、糸通しレバーを押し下げる前の状態で、(a)は正面図、(b)は(a)の上端部における左側面図である。 従来例のミシンの糸通し装置を示し、係止解除部がストッパに係止するまで糸通しレバーとともに糸通し軸を押し下げた状態で、(a)は正面図、(b)は(a)の上端部における左側面図である。 従来例のミシンの糸通し装置を示し、図12の状態からさらに糸通しレバーのみを押し下げた状態で、(a)は正面図、(b)は(a)の上端部における左側面図である。
符号の説明
1 針
2 針棒
3 糸通し軸
5 ピン
6 糸通しレバー(操作手段)
7 誤回転防止部材(誤回転防止手段)
32 軸バネ(付勢手段)
41 糸通しフック(糸通し手段)
51b 第一突出部
51a 第二突出部
73 回転規制部
74 係止解除部
100 糸通し装置
200 ミシン

Claims (3)

  1. 上下に延在し、ストッパが外周部に設けられるとともに下端部に針が設けられた針棒と、
    前記針棒と平行に設けられ、下端部に糸通し手段が設けられた糸通し軸と、
    前記糸通し軸を回転自在かつ上下動自在に支持するとともに、前記糸通し軸を軸にして螺旋状のガイド溝が形成された操作手段とを備え、前記操作手段の下方移動操作により前記糸通し軸を下方に移動させかつ前記ガイド溝に沿って回転させることで前記糸通し手段による糸通し動作を行わせるミシンの糸通し装置において、
    前記糸通し軸の外周面から突出し、前記ストッパに上方から当接するピンと、
    前記ピンの上側において前記操作手段に対して上下動自在に支持されるとともに前記操作手段に対して回転が固定され、前記ピンに対して前記糸通し軸の周方向における前記ガイド溝の上端部に向かう方向に位置する側に配された回転規制部が設けられ、前記ストッパに上方から当接するとともに前記ピンよりも下方に延出した係止解除部が設けられた誤回転防止手段と、を備えることを特徴とするミシンの糸通し装置。
  2. 前記ピンは、前記糸通し軸の外周面から突出し、前記ストッパに上方から当接する第一突出部と、
    前記糸通し軸の外周面から突出して前記ガイド溝に挿入された第二突出部とを備え、
    前記第二突出部の上側において前記操作手段に対して上下動自在に支持されるとともに前記操作手段に対して回転が固定され、前記第一突出部又は前記第二突出部に対して前記糸通し軸の周方向における前記ガイド溝の上端部に向かう方向に位置する側に配された回転規制部が設けられ、前記ストッパに上方から当接するとともに前記第一突出部よりも下方に延出した係止解除部が設けられた誤回転防止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸通し装置。
  3. 前記操作手段に対して前記誤回転防止手段を下方に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの糸通し装置。
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