JP2006321841A - ポリエチレン製微多孔膜 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、高品位で、孔閉塞性、熱収縮、高温下での早期緩和、及び高温強度を改善したポリオレフィン製微多孔膜を提供することを目的とする。
【解決手段】 分子量1万以下の量比が8〜60wt%でMw/Mnが11以上100以下、Mvが10万以上100万以下のポリエチレンと、Mw/Mnが1以上10以下、Mvが1万以上50万未満のポリエチレンとを含み、分子量1万以下の割合が8〜60wt%、気孔率が20〜95%、100℃の熱収縮率が10%以下であることを特徴とする、ポリエチレン製微多孔膜。
【選択図】 なし

Description

本発明は、物質の分離、選択透過、及び電池やコンデンサーなど電気化学反応装置の隔離材等として広く使用されている微多孔膜に関し、特にリチウムイオン電池用セパレータとして好適に使用される、ポリエチレン製微多孔膜に関する。
ポリエチレン製微多孔膜は、種々の物質の分離や選択透過及び隔離材等として広く用いられており、用途例としては、精密ろ過膜、燃料電池用、コンデンサー用セパレータ、または機能材を孔の中に充填させ新たな機能を出現させるための機能膜の母材、電池用セパレータなどが挙げられる。これらの用途において、ノート型パーソナルコンピュータや携帯電話、デジタルカメラなどに広く使用されているリチウムイオン電池用のセパレータとして、特に好適に使用されている。その理由としては、膜の機械強度や透過性のような特性に加えて、孔閉塞性と耐熱性を有していることが挙げられる。
孔閉塞性とは、電池内部が過充電状態などで過熱した時に、溶融して孔閉塞し、電池反応を遮断することにより、電池の安全性を確保する性能のことであり、孔閉塞の生じる温度は低いほど、安全性への効果は高いとされている。また、耐熱性とは、高温下でも電極間の絶縁を保持するために形状を保持する性能のことであり、高温下で低収縮であること、破膜しないことが求められている。
本出願人は、特許文献1〜3で、共重合ポリエチレンや低密度ポリエチレンなど、低融点のポリエチレンを、一部或いは全ての成分として使用することにより、孔閉塞性を改善した微多孔膜を提案した。これらの方法では、孔閉塞性については改善の方向にあるが、耐熱性については低下することが懸念された。
特許文献4〜6では、ワックスを添加した微多孔膜が提案されている。これらの方法でも、孔閉塞性については改善の方向にあるが、原料の均一性が悪くなるため、未溶融物が残存するなど膜品位には良くない方向である。また、これらの方法では耐熱性の悪化も避けられないと推定される。
特許文献7〜9で、また本出願人による特許文献10〜12では、二段重合ポリエチレンの単独使用、或いは分子量の高い単段重合ポリエチレンと分子量の低い単段重合ポリエチレンのブレンド使用による微多孔膜が提案されている。二段重合ポリエチレンを使用することで高ポリマー濃度での吐出を可能としているが、単段重合によって得られるポリエチレンに比べ、一般的に絡み合える分子量が減るために、常温や高温での強度が不十分となったり、熱収縮率が高くなる傾向にあった。更に熱固定が不充分であるため、より熱収縮率が高いことが推定される。
一方、分子量の高いポリエチレン成分は耐熱性改善に効果的であり、分子量の低いポリエチレン成分は孔閉塞性改善に効果的であるため、これらの方法では、孔閉塞性と耐熱性をある程度同時に改善することが可能である。しかし、これらの方法による上記性能の同時改善方向は、低分子量成分と高分子量成分が乖離方向であるため、原料の均一性が悪くなり、膜品位には良くない方向である。
更に特許文献13、14では、高分子量PEと低分子量PE、PP、及び低融点PEとからなる微多孔膜が提案されている。これらの方法でも孔閉塞性には効果が見られるが、低融点成分により高温での熱収縮が大きくなったり、原料の均一化が困難で、膜品位にはよくない方向である。また、低分子量成分を十分に含まない為、高温での熱収縮応力が高くなる傾向にある。
特許3113287号公報 特開2003−217554号公報 特開2003−231772号公報 特開平8−20659号公報 特開平10−17702号公報 特開平11−106533号公報 特許2657431号公報 特許3009495号公報 特開平11−92587公報 特許2794179号公報 特許3305006号公報 特許3258737号公報 特開2001−72788号公報 特開2001−72792号公報
本発明は、従来のポリエチレン製微多孔膜が有する特性を低下させることなく、また膜品位を保持しつつ、孔閉塞性、熱収縮、及び高温強度を改善したポリエチレン製微多孔膜を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決したものである。
即ち、本発明は、下記の通りである。
(1)分子量1万以下の量比が8〜60wt%で、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比Mw/Mnが11以上100以下、粘度平均分子量(Mv)が10万以上100万以下であるポリエチレン(PEA)と、Mw/Mnが1以上10以下、Mvが1万以上50万未満であるポリエチレン(PEB)を含み、分子量1万以下の量比が8〜60wt%、気孔率が20〜95%で、100℃の熱収縮率が10%以下であることを特徴とするポリオレフィン製微多孔膜。
(2)120℃の熱収縮率が25%以下であることを特徴とする(1)記載のポリエチレン製微多孔膜。
(3)120℃の熱収縮率が20%以下であることを特徴とする(1)、または(2)記載のポリエチレン製微多孔膜。
(4)150℃における熱収縮応力が600kPa以下であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のポリエチレン製微多孔膜。
(5)前記PEAが、多段重合法によって得られるポリエチレンであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のポリエチレン製微多孔膜。
(6)前記PEAが、GPCの分子量分布において、少なくとも二つ以上の極大もしくはショルダーピークを有し、かつ前記PEBの極大ピークが、PEAのピークX(PEAにおける、極大もしくはショルダーピークを示す低分子量側のピーク)とピークY(PEAにおける、極大もしくはショルダーピークを示す高分子量側のピーク)の間に位置することを特徴とする、(1)〜(5)のいずれかに記載のポリエチレン製微多孔膜。
(7)ポリマー材料と可塑剤或いはポリマー材料と可塑剤と無機剤とを溶融混練し押出し、延伸と可塑剤抽出或いは延伸と可塑剤抽出と、必要に応じて無機剤抽出を実施した後に、熱固定することにより得られることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載のポリエチレン製微多孔膜の製造方法。
(8)100℃以上135℃未満の温度にて0.6〜0.9の緩和率で熱固定を行う(7)記載のポリエチレン製微多孔膜の製造方法。
本発明のポリエチレン製微多孔膜は、従来のポリエチレン製微多孔膜と比較して、孔閉塞性、熱収縮、及び高温強度が改善されている。そのため、本発明の微多孔膜を電池セパレータに使用することにより、電池安全性を改善することが可能である。さらに、そのような良好な物性のポリオフィン製微多孔膜を高品位で提供することができる。
以下に本発明を詳述する。本発明のポリエチレン製微多孔膜は、分子量分布の広いポリエチレンと分子量分布の狭いポリエチレンを必須成分としている。
分子量1万以下の量比及び重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比Mw/Mnは、GPC測定によって求められる。また粘度平均分子量(Mv)は、デカリン溶媒における135℃での極限粘度[η]を求めることにより算出される。MwはMvとほぼ同一の値を示すが、本願では平均分子量の規定としてMvを用いた。
本発明のポリエチレン製微多孔膜を構成するポリエチレンであるPEA及びPEBについて説明する。
PEAの分子量1万以下の量比は、孔閉塞性の観点より8wt%以上であり、10wt%以上であることが好ましく、特に好ましくは15wt%以上である。8wt%以上であると、孔閉塞性が向上されるだけでなく、例えば過充電試験やオーブン試験等、急激な温度上昇下にある電池内部において、微多孔膜自らの収縮力の緩和が速やかに起こる為、好ましい。
一方、PEAの分子量1万以下の量比は、熱収縮の観点より60wt%以下であり、50wt%以下であることが好ましい。PEAのMw/Mnは、孔閉塞性及びPEBとの均一性の観点より11以上100以下であり、好ましくは15以上80以下、更に好ましくは20以上60以下である。PEAのMvは、PEBとの均一性の観点より10万以上であり、15万以上が好ましく、30万より大きいことがさらに好ましい。また、100万以下であり、80万以下であることが好ましい。このようなPEAは多段重合によって好適に得られ、生産性の良さ及び入手の容易性の観点より二段重合品が好ましい。二段重合法によって得られるこのようなPEAは、一段目の反応で低分子量成分を重合し、二段目の反応で高分子量成分を重合することが、生産性の面でも好ましい。
また、このような多段重合法によって得られるPEAは、二つ以上のGPCにおける極大もしくはショルダーピークを有し、低分子量側のピークが分子量10〜10、高分子量側のピークが10〜10に極大もしくはショルダーピークを持つ事が好ましい。
PEBのMw/Mnは、PEAとの均一性の観点より1以上10以下であり、5以上10以下が好ましい。PEBのMvは、孔閉塞性、PEAとの均一性、高温での強度と早期緩和性を両立させるため、1万以上50万未満であることを必須とし、好ましくは5万以上30万以下である。これらのPEBは単段重合によって好適に得られる。
また、PEAがGPCの分子量分布において、少なくとも二つ以上の極大もしくはショルダーピークを有する場合は、例えば図1のように、加えるPEBの極大ピークが、PEAのピークX(PEAにおける、極大もしくはショルダーピークを示す低分子量側のピーク)とピークY(PEAにおける、極大もしくはショルダーピークを示す高分子量側のピーク)の間に位置することによって、従来の低分子量PEと高分子量PEとのブレンド系ないし、二段重合PE単品からなる微多孔膜と比較して、低熱収縮で、膜の強度が高いため好ましい。この場合のショルダーピークとは、変曲点なども含む。
PEA、PEB共に、それぞれ1種類以上を用いることができる。また、いずれのポリエチレンも、ホモポリマー、コポリマーいずれも使用可能である。コポリマーのポリエチレンを選択する場合、熱収縮の観点より、コモノマーの含量は2モル%以下であることが好ましく、1モル%以下であることがより好ましく、0.6モル%以下であることがさらに好ましい。コモノマーとしては、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、及び1-エイコセンなどのα―オレフィンコモノマーや、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5-メチル-2-ノルボルネン、テトラシクロドデセン、及び2-メチル-1.4,5.8-ジメタノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタヒドロナフタレンなどの環状オレフィンコモノマーや、一般式CH2=CHR(式中Rは炭素数6〜20のアリール基である。)で表わされるスチレン、ビニルシクロヘキサン等の化合物や、1,3-ブタジエン、1,4-ペンタジエン、1,5-ヘキサジエン、1,4-ヘキサジエン、1,6-オクタジエン、1,7-オクタジエン及びシクロヘキサジエンなど炭素数4〜20の直鎖状、分岐状または環状のジエンなどが挙げられるが、α―オレフィンコモノマーであることが好ましい。
また、PEA及びPEBの触媒としては、チーグラー・ナッタ系触媒、フィリップス系触媒、メタロセン触媒などが挙げられる。
PEAの全膜構成材料に占める割合は、孔閉塞性と製膜性の観点より、10wt%以上が好ましく、20wt%以上が更に好ましく、50wt%以上が特に好ましい。また、94wt%以下が好ましく、90wt%以下さらに好ましい。PEBの割合は、孔閉塞性と熱破膜性、製膜性の観点より、90wt%以下が好ましく、80wt%以下がより好ましく、50wt%以下が特に好ましい。
本発明のポリエチレン製微多孔膜のMvは、耐熱性、膜強度、及び製膜性の観点より10万以上が好ましく、15万以上がさらに好ましい。また、孔閉塞性、製膜性の観点より200万以下が好ましく、100万以下がより好ましく、80万以下がさらに好ましい。
本発明のポリエチレン製微多孔膜の気孔率は、透過性の観点から20%以上であり、好ましくは25%以上であり、より好ましくは30%以上であり、さらに好ましくは35%以上である。また、膜強度の観点から95%以下であり、好ましくは80%以下であり、より好ましくは70%以下であり、さらに好ましくは60%以下である。
本発明のポリエチレン製微多孔膜の厚みは、膜強度の観点より3μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましい。また、透過性の観点より100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましい。
本発明のポリエチレン製微多孔膜の透気度は、1sec以上が好ましく、50sec以上がさらに好ましい。また、透過性の観点から2000sec以下が好ましく、1000sec以下がさらに好ましい。
本発明のポリエチレン製微多孔膜の突刺強度は、0.7〜20.0N/20μmが好ましく、2.5〜20.0N/20μmがさらに好ましい。突刺強度が低いと、電池セパレータとして使用される場合、電極材等の鋭利部が微多孔膜に突き刺さり、ピンホールや亀裂が発生しやすくなるので、突刺強度は高いことが好ましい。
本発明のポリエチレン製微多孔膜の140℃での突刺強度は、0.5〜20.0N/20μmが好ましく、0.7〜20.0N/20μmがさらに好ましい。
本発明のポリエチレン製微多孔膜の孔閉塞温度は、電池昇温時の安全性確保の観点から、20℃/minの高速昇温条件下において、140℃以下が好ましく、138℃以下がさらに好ましい。また、熱破膜温度は、電池昇温時の安全性確保の観点から、20℃/minの高速昇温条件下において、150℃以上が好ましく、155℃以上がさらに好ましい。熱収縮率は、電池昇温時の安全性確保の観点から、100℃条件において、10%以下であり、8%以下であることが好ましく、より好ましくは6%以下である。120℃条件においては、近年の電池安全試験などの昇温時には特に重要であり、25%以下が好ましく、より好ましくは20%以下、更に好ましくは10%以下である。
また、孔閉塞後のTD熱収縮力も、電池昇温時の安全性確保の観点から、150℃において、破膜することなく、600kPa以下が好ましく、400kPa以下がより好ましく、150kPa以下が更に好ましく、120kPa以下が特に好ましい。このような収縮応力を発現させるためには、膜全体の分子量1万以下の成分を8%以上含有させることが必須である。また、熱収縮率の観点から、膜全体の分子量1万以下の成分は60%以下であることが必須である。更に、熱固定工程において、後述のような条件を満たすことも、収縮応力を低減させる上で効果的である。
本発明のポリエチレン製微多孔膜では、高温強度、孔閉塞性、及び熱収縮性が、従来の微多孔膜よりも改善されている。
次に、本発明の微多孔膜の製造方法の好ましい例を説明する。
本発明の微多孔膜は、ポリマー材料と可塑剤或いはポリマー材料と可塑剤と無機剤とを溶融混練し押出し、延伸と可塑剤抽出或いは延伸と可塑剤抽出と、必要に応じて無機剤抽出を実施した後に、熱固定することによって得ることができる。
本発明で使用される無機剤としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、炭酸カルシウムなどが挙げられる。
可塑剤は、ポリエチレン材料と混合した際に、その融点以上において均一溶液を形成しうる不揮発性溶媒を指す。例えば、流動パラフィンやパラフィンワックス等の炭化水素類、ジ-2-エチルヘキシルフタレート(DOP)、ジイソデシルフタレート、ジヘプチルフタレートなどが挙げられる。
溶融混練される全混合物中に占める可塑剤と無機剤との合計重量割合は、膜の透過性と製膜性の観点より20〜95wt%が好ましく、30〜80wt%がさらに好ましい。
溶融混練時の熱劣化とそれによる品質悪化を防止する観点より、酸化防止剤を配合することが好ましい。酸化防止剤の濃度は、全ポリエチレン重量に対して、0.3wt%以上が好ましく0.5wt%以上がさらに好ましい。また、5.0wt%以下が好ましく、3.0wt%以下がさらに好ましい。
酸化防止剤としては、1次酸化防止剤であるフェノール系酸化防止剤が好ましく、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール、ペンタエリスリチル-テトラキス-[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート等が挙げられる。なお、2次酸化防止剤も併用して使用可能であり、トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスファイト、テトラキス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)-4,4-ビフェニレン-ジフォスフォナイト等のリン系酸化防止剤、ジラウリル-チオ-ジプロピオネート等のイオウ系酸化防止剤などが挙げられる。
本発明に規定のポリエチレン以外のポリオレフィンを、本発明の要件を損なわない範囲で、併用することも可能である。例えば、ポリエチレン、メチルペンテンコポリマー、エチレン・テトラシクロドデセン共重合体やエチレン・ノルボルネン共重合体などの環状オレフィンコポリマーなどが挙げられ、それぞれ或いは共に1種類以上を併用することが出来る。また、ポリオレフィン以外のポリマーやその他の有機材料についても、製膜性を損なうことなく、そして本発明の効果を損なわない範囲で配合することが可能である。
さらに、必要に応じて、ステアリン酸カルシウムやステアリン酸亜鉛等の金属石鹸類、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、防曇剤、着色顔料などの公知の添加剤も、製膜性を損なうことなく、そして本発明の効果を損なわない範囲で混合して使用することが出来る。
溶融混練及び押出しの方法として、まず、原材料の一部或いは全部を必要に応じてヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、タンブラーブレンダー等で事前混合する。少量の場合は、手で撹拌しても良い。次いで、全ての原材料について、一軸押出機、二軸押出機等のスクリュー押出機、ニーダー、ミキサー等により溶融混練し、T型ダイや環状ダイ等より押出す。
溶融混練に際しては、原料ポリマーに酸化防止剤を所定の濃度で混合した後、窒素雰囲気に置換し、窒素雰囲気を維持した状態で溶融混練を行うことが好ましい。溶融混練時の温度は、160℃以上が好ましく、180℃以上がさらに好ましい。また300℃未満が好ましく、240℃未満がより好ましく、230℃未満がさらに好ましい。
本願でいう溶融物には、無機剤抽出工程で抽出可能な未溶融の無機剤を含んでも良い。また、溶融混練され均一化された溶融物は、膜品位向上のためスクリーンを通過させても良い。
次に、必要に応じてシート成形を行う。シート成形の方法として、溶融混練し押出された溶融物を、圧縮冷却により固化させる。冷却方法として、冷風や冷却水等の冷却媒体に直接接触させる方法、冷媒で冷却したロールやプレス機に接触させる方法等が挙げられるが、冷媒で冷却したロールやプレス機に接触させる方法が、厚み制御が優れる点で好ましい。
続いて、延伸と可塑剤抽出、或いは延伸と可塑剤抽出と無機剤抽出については、それらの順序及び回数については特に制限はない。延伸と可塑剤抽出を行う場合として、延伸→可塑剤抽出、可塑剤抽出→延伸、延伸→可塑剤抽出→延伸などの序列の例が挙げられる。
また、延伸と可塑剤抽出と無機剤抽出を行う場合として、延伸→可塑剤抽出→無機剤抽出、可塑剤抽出→延伸→無機剤抽出、可塑剤抽出→無機剤抽出→延伸、延伸→無機剤抽出→可塑剤抽出、無機剤抽出→延伸→可塑剤抽出、無機剤抽出→可塑剤抽出→延伸、延伸→可塑剤抽出→延伸→無機剤抽出、延伸→可塑剤抽出→無機剤抽出→延伸、などのが序列の例が挙げられるが、抽出効率の観点より、無機剤抽出は、可塑剤抽出の後に行うことが好ましい。無機剤抽出は、必要に応じて行わなくても良い。
用いられる延伸方法としては、ロール延伸機によるMD一軸延伸(MDは機械方向を意味する)、テンターによるTD一軸延伸(TDは機械方向と垂直方向を意味する)、ロール延伸機とテンターの組み合わせによる逐次二軸延伸、同時二軸テンターやインフレーション成形による同時二軸延伸などが挙げられる。延伸倍率はトータルの面倍率で、膜厚の均一性の観点より、8倍以上が好ましく、15倍以上がさらに好ましく、40倍以上がもっとも好ましい。
可塑剤抽出における、抽出溶媒としては、膜を構成するポリオレフィンに対して貧溶媒であり、且つ可塑剤に対しては良溶媒であり、沸点が膜を構成するポリオレフィンの融点よりも低いものが望ましい。このような抽出溶媒としては、n-ヘキサンやシクロヘキサン等の炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、塩化メチレン、1,1,1-トリクロロエタン、フルオロカーボン系等のハロゲン化炭化水素類等の有機溶媒が考えられる。この中から適宜選択し、単独もしくは混合して用いられる。可塑剤抽出においては、これらの抽出溶媒に浸漬したり、抽出溶媒でシャワーすることなどにより可塑剤を抽出する。その後、充分に乾燥させる。
熱固定の方法としては、所定の温度雰囲気で、所定の緩和率で緩和操作を行う。テンターやロール延伸機を利用して行うことができる。緩和操作とは、膜のMD及び/或いはTDへの縮小操作のことである。緩和率とは、緩和操作後の膜のMD寸法を操作前の膜のMD寸法で除した値、或いは緩和操作後のTD寸法を操作前の膜のTD寸法で除した値、或いはMD、TD双方を緩和した場合はMDの緩和率とTDの緩和率を乗じた値のことである。所定の温度として、熱収縮率の観点より100℃以上が好ましく、気孔率及び透過性の観点より135℃未満が好ましい。所定の緩和率としては、熱収縮率の観点より0.9以下が好ましく、0.8以下であることがさらに好ましい。
また、しわ発生防止と気孔率及び透過性の観点より0.6以上であることが好ましい。緩和操作は、MD、TD両方向で行っても良いが、MD或いはTD片方だけの緩和操作でも、操作方向だけでなく操作と垂直方向についても、熱収縮率を低減することが可能である。
また、本発明の効果を損なわない範囲で、電子線照射、プラズマ照射、界面活性剤塗布、化学的改質などの表面処理を必要に応じ施すことが出来る。
本発明で用いた各種物性は、以下の試験方法に基づいて測定した。
(1)GPC測定
[装置]
Waters社製、商標、ALC/GPC 150C型
[測定条件]
カラム:昭和電工(株)製、商標、AT−807S(1本)と東ソー(株)製、商標、GMH−HT6(2本)を直列に接続
移動相:トリクロロベンゼン(TCB)
カラム温度:140℃
流量:1.0ml/分
試料調製:20mgの微多孔膜を、0.1wt%の2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを溶解させたTCB溶液20mlへ140℃に加温して溶解させる。
検出器:パーキンエルマー(株)社製、商標、FT−IR 1760X
(2)分子量1万以下の量比、Mw/Mn
ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフィー(GPC)の測定より算出した。装置はWaters社製、商標、ALC/GPCの150−C型を用い、東ソー(株)製、商標、TSK−ゲルGMH6−HTの60cmのカラム2本と昭和電工(株)製、商標、ATー807/Sカラム1本を直列接続して使用し、10ppmのペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を含む1、2、4−トリクロロベンゼンを移動相溶媒として、140℃で測定を行った。なお、標準物質として市販の分子量既知の単分散ポリスチレンを用いて検量線を作成した。求められた各試料のポリスチレン換算の分子量分布データに、0.43(ポリエチレンのQファクター/ポリスチレンのQファクター=17.7/41.3)を乗じることにより、ポリエチレン換算の分子量分布データを得た。
(3)粘度平均分子量Mv
ASTM−D4020に基づき、デカリン溶媒における135℃での極限粘度[η]を求める。ポリエチレンのMvは次式により算出した。
[η]=6.77×10−4Mv0.67
(4)α―オレフィンコモノマー含量(モル%)
13C−NMRスペクトルにおいて、コモノマー単位由来のシグナル強度の積分値のモル換算量(A)を、(A)と主モノマー単位由来のシグナル強度の積分値のモル換算量(B)との和で除して得られた値に100を乗じることにより、求めた。
例えば、コモノマーとしてプロピレンを用いたコポリマーポリエチレンの場合、下記の構造モデル(1)
Figure 2006321841
において、I、I1’、I2、I3、Iα、Iβ、Iγ、I、及びIをそれぞれ対応する炭素に由来する13C−NMRスペクトルのシグナル強度とすると、
コモノマー含量(モル%)=(A)/((A)+(B))×100
ここで、
(A)=(I1’+I+Iα/2)/3、
(B)=(I+I2+I3+I+Iα/2+Iβ+Iγ)/2
となるので、末端の炭素由来のシグナル強度I、I2、及びI3を無視して上式を整理すると、I=I1’=Iα/2=Iβ/2=Iγ/2であるので、
コモノマー含量(モル%)=I/(I+(I+5I)/2)×100
となる。
(5)膜厚(μm)
東洋精機製の微小測厚器、商標、KBM用いて室温23℃で測定した。
(6)気孔率(%)
10cm×10cm角の試料を微多孔膜から切り取り、その体積(cm)と質量(g)を求め、それらと膜密度(g/cm)より、次式を用いて計算した。
気孔率=(体積−質量/膜密度)/体積×100
なお、膜密度は0.95と一定にして計算した。
(7)透気度(sec)
JIS P−8117に準拠し、ガーレー式透気度計(東洋精器(株)製、商標、G−B2)により測定した。
(8)突刺強度(N/20μm)
カトーテック製、商標、KES−G5ハンディー圧縮試験器を用いて、針先端の曲率半径0.5mm、突刺速度2mm/secで、25℃雰囲気下にて突刺試験を行うことにより、最大突刺荷重として生の突刺強度(N)を得た。これに20(μm)/膜厚(μm)を乗じることにより20μm膜厚換算突刺強度(N/20μm)を算出した。
(9)140℃突刺強度(N/20μm)
微多孔膜を内径13mm、外径25mmのステンレス製ワッシャー2枚で挟み、固定して、140℃のシリコンオイル(信越化学工業:商標、KF-96-10CS)に60秒間浸漬する。破膜しなかったものについて、カトーテック製、商標、KES−G5ハンディー圧縮試験器を用いて、針先端の曲率半径0.5mm、突刺速度2mm/secで突刺試験を行うことにより、最大突刺荷重として生の140℃突刺強度(N)を得た。これに20(μm)/膜厚(μm)を乗じることにより20μm膜厚換算140℃突刺強度(N/20μm)を算出した。
(10)高速孔閉塞温度(℃)及び高速熱破膜温度(℃)
厚さ10μmのニッケル箔を2枚(A,B)用意し、一方のニッケル箔Aをスライドガラス上に、縦10mm、横10mmの正方形部分を残してテフロン(登録商標)テープでマスキングすると共に固定する(図2)。
熱電対を繋いだセラミックスプレート上に、別のニッケル箔Bを載せ、この上に、規定の電解液に3時間浸漬させ充分に電解液を含浸させた測定試料の微多孔膜を置き、その上からニッケル箔Aを貼りつけたスライドガラスを載せ、更にシリコンゴムを載せる(図3)。
これをホットプレート上にセットし、油圧プレス機にて1.5MPaの圧力をかけた状態で、20℃/minの速度で昇温する。このときのインピーダンス変化をLCRメーターにて交流1V,1kHzの条件下で測定する。この測定において、インピーダンスが1000Ωに達した時点の温度を高速孔閉塞温度とし、その後インピーダンスが1000Ωを下回った時点の温度を高速熱破膜温度とする。
なお、規定の電解液の組成比は以下の通りである。
溶媒の組成比(体積比):炭酸プロピレン/炭酸エチレン/δ−ブチルラクトン=1/1/2
溶質の組成比:上記溶媒にてLiBF4を1mol/リットルの濃度になるように溶解させる。
(11)熱収縮率
12cm×12cm角の試料を微多孔膜から切り取り、MD、TDに10cm間隔で四つ印を付け、紙ではさみ、100℃(120℃測定時は、120℃)のオーブン中に60分間静置する。オーブンから取り出し冷却した後、MD、TDの印間の長さ(cm)を測定し、以下の式にてMD及びTDの熱収縮率を算出する。
MD熱収縮率(%)=(10−加熱後のMDの長さ)/10×100
TD熱収縮率(%)=(10−加熱後のTDの長さ)/10×100
(12)熱収縮力(kPa)
島津製作所製TMA50(商標)を用いて測定した。TDに幅3mmに切り出したサンプルを、チャック間距離が10mmとなるようにチャックに固定し、専用プローブにセットする。初期荷重を1.0gとし、30℃より10℃/minの速度にてプローブを200℃まで昇温させ、そのとき発生する収縮荷重(g)を測定した。150℃時の荷重(g)から下記式を用いて収縮力を算出した。
熱収縮力(kPa)=(150℃収縮荷重/(3×t))×100×9.807×10
t:サンプル厚み(μm)
(13)欠点数
0.3mm以上の未溶融ポリマーゲルについて、50m分の試料の全面観測を行い、1m当りの平均欠点数を求めた。
(14)末端ビニル基濃度
ポリエチレン微多孔膜を、加熱プレスを用いて1mm程度の厚さにした後、赤外分光光度計(日本電子製、商標、FT/IR-5300)で測定した910cm−1における吸光度、ポリエチレンの密度(g/cm)及びサンプルの厚さ(mm)より、次式に従って、末端ビニル基の個数を算出した。
末端ビニル基濃度(個/10000C)=11.4×吸光度/(密度・厚さ)
本発明を実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
分子量1万以下の量比が15wt%で、Mw/Mnが43で、Mvが70万のホモポリマーのポリエチレン(PEA)を75wt%と、Mw/Mnが7で、Mvが12万である線状共重合高密度ポリエチレン(コモノマー:プレピレン。含有比0.6mol%)(PEB)を25wt%とを、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー混合物99wt%に酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1wt%添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。得られたポリマー等混合物は窒素で置換を行った後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供給した。また流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
溶融混練し、押し出される全混合物中に占める流動パラフィン量比が55wt%となるように、フィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、設定温度200℃であり、スクリュー回転数240rpm、吐出量12kg/hで行った。
続いて、溶融混練物を、T−ダイを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押出しキャストすることにより、厚み2100μmのゲルシートを得た。
次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0倍、TD倍率6.4倍、設定温度118℃である。
次に、メチルエチルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
次に、TDテンターに導き、熱固定を行った。熱固定温度は105℃で、TD緩和率は0.80とした。
得られた微多孔膜の物性を表1に示した。
[実施例2]
分子量1万以下の量比が15wt%で、Mw/Mnが35で、Mvが70万のホモポリマーのポリエチレン(PEA)を75wt%と、Mw/Mnが8で、Mvが30万である高密度ホモポリエチレン(PEB)を15wt%とを、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー混合物99wt%に酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1wt%添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。得られたポリマー等混合物は窒素で置換を行った後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供給した。また流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
溶融混練し、押し出される全混合物中に占める流動パラフィン量比が55wt%となるように、フィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、設定温度200℃であり、スクリュー回転数240rpm、吐出量12kg/hで行った。
続いて、溶融混練物を、T−ダイを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押出しキャストすることにより、厚み2100μmのゲルシートを得た。
次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0倍、TD倍率6.4倍、設定温度118℃である。
次に、メチルエチルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
次に、TDテンターに導き、熱固定を行った。熱固定温度は115℃で、TD緩和率は0.80とした。
得られた微多孔膜の物性を表1に示した。
[実施例3]
分子量1万以下の量比が15wt%で、Mw/Mnが43で、Mvが70万のホモポリマーのポリエチレン(PEA)を30wt%と、Mw/Mnが8で、Mvが30万である高密度ホモポリエチレン(PEB)を20wt%と、ジオクチルフタレート(DOP)30.6wt%、微紛シリカ18.4wt%、酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1wt%添加し、混合した。得られたポリマー等混合物は窒素で置換を行った後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供給した。
溶融混練条件は、設定温度200℃であり、スクリュー回転数240rpm、吐出量12kg/hで行った。
続いて、溶融混練物を、T−ダイを経て表面温度80℃に制御された冷却ロール上に押出しキャストすることにより、厚さ110μmのゲルシートを得た。
このゲルシートからDOP、微紛シリカを抽出除去し、微多孔膜を得た。該微多孔膜を2枚重ねて110℃で5倍縦方向に延伸した後、TDテンターに導き、130℃で横方向に2倍延伸した。その後のTD緩和率は0.80とした。
得られた微多孔膜の物性を表1に示した。
[実施例4]
分子量1万以下の量比が20wt%で、Mw/Mnが43で、Mvが55万のホモポリマーのポリエチレン(PEA)を85wt%と、Mw/Mnが6で、Mvが12万であるエチレン-ヘキセン共重合体(ヘキセン含有量2mol%)を15wt%とを、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー混合物99wt%に酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1wt%添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。得られたポリマー等混合物は窒素で置換を行った後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供給した。また流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
溶融混練し、押し出される全混合物中に占める流動パラフィン量比が55wt%となるように、フィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、設定温度200℃であり、スクリュー回転数240rpm、吐出量12kg/hで行った。
続いて、溶融混練物を、T−ダイを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押出しキャストすることにより、厚み2000μmのゲルシートを得た。
次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0倍、TD倍率6.4倍、設定温度115℃である。
次に、メチルエチルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
次に、TDテンターに導き、熱固定を行った。熱固定温度は110℃で、TD緩和率は0.70とした。
得られた微多孔膜の物性を表1に示した。
[実施例5]
分子量1万以下の量比が20wt%で、Mw/Mnが43で、Mvが55万のホモポリマーのポリエチレン(PEA)を70wt%と、Mw/Mnが9で、Mvが40万であるポリエチレン(PEB)(末端ビニル基濃度8個/10000C)30wt%とを、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー混合物99wt%に酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1wt%添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。得られたポリマー等混合物は窒素で置換を行った後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供給した。また流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
溶融混練し、押し出される全混合物中に占める流動パラフィン量比が65wt%となるように、フィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、設定温度200℃であり、スクリュー回転数240rpm、吐出量12kg/hで行った。
続いて、溶融混練物を、T−ダイを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押出しキャストすることにより、厚み1800μmのゲルシートを得た。
次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0倍、TD倍率6.4倍、設定温度120℃である。
次に、メチルエチルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
次に、TDテンターに導き、熱固定を行った。熱固定温度は120℃で、TD緩和率は0.70とした。
得られた微多孔膜の物性を表1に示した。
[比較例1]
分子量1万以下の量比が6wt%で、Mw/Mnが7で、Mvが27万のホモポリマーのポリエチレンを85wt%と、分子量1万以下の量比が0wt%で、Mw/Mnが9で、Mvが300万のホモポリマーのポリエチレンを15wt%とを、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー混合物99wt%に酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1wt%添加し、タンブラーブレンダーを用いて再度ドライブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。得られたポリマー等混合物は窒素で置換を行った後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供給した。また流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
溶融混練し、押し出される全混合物中に占める流動パラフィン量比が65wt%となるように、フィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、実施例1と同様である。
続いて、溶融混練物を、T−ダイを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押出しキャストすることにより、厚み1200μmのゲルシートを得た。
次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を行った。設定延伸条件は、実施例1と同様である。
次に、メチルエチルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
次に、TDテンターに導き、熱固定を行った。熱固定温度は123℃で、TD緩和率は1.00とした。得られた微多孔膜には多数の欠点が観察され、電池用セパレータとして求められる品質は満たしていなかった。
得られた微多孔膜の物性を表1に示した。
[比較例2]
分子量1万以下の量比が30wt%で、Mw/Mnが58で、Mvが25万のホモポリマーのポリエチレン99wt%に、酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1wt%添加し、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドすることにより、ポリマー原料を得た。得られたポリマー原料は窒素で置換を行った後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供給した。また流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
溶融混練し、押し出される全混合物中に占める流動パラフィン量比が55wt%となるように、フィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、実施例1と同様である。
続いて、溶融混練物を、T−ダイを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押出しキャストすることにより、厚み1300μmのゲルシートを得た。
次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0倍、TD倍率6.4倍、設定温度122℃である。
次に、メチルエチルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
次に、TDテンターに導き、熱固定を行った。熱固定温度は105℃で、TD緩和率は0.66とした。
得られた微多孔膜の物性を表1に示した。
[比較例3]
実施例1と同様のPEAを99wt%に、酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1wt%添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。得られたポリマー等混合物は窒素で置換を行った後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供給した。また流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
溶融混練し、押し出される全混合物中に占める流動パラフィン量比が55wt%となるように、フィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、実施例1と同様である。
続いて、溶融混練物を、T−ダイを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押出しキャストすることにより、厚み2100μmのゲルシートを得た。
次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を行った。設定延伸条件は、実施例1と同様である。
次に、メチルエチルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
次に、TDテンターに導き、熱固定を行った。熱固定温度及びTD緩和率は実施例1と同様である。
得られた微多孔膜の物性を表1に示した。
[比較例4]
分子量1万以下の量比が15wt%で、Mw/Mnが7で、Mvが10万のホモポリマーのポリエチレンを70wt%と、分子量1万以下の量比が0wt%で、Mw/Mnが9で、Mvが300万のホモポリマーのポリエチレンを30wt%とを、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー混合物99wt%に酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1wt%添加し、タンブラーブレンダーを用いて再度ドライブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。得られたポリマー等混合物は窒素で置換を行った後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供給した。また流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
溶融混練し、押し出される全混合物中に占める流動パラフィン量比が65wt%となるように、フィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、実施例1と同様である。
続いて、溶融混練物を、T−ダイを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押出しキャストすることにより、厚み1200μmのゲルシートを得た。
次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を行った。設定延伸条件は、実施例1と同様である。
次に、メチルエチルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
次に、TDテンターに導き、熱固定を行った。熱固定温度は115℃で、TD緩和率は0.75とした。得られた微多孔膜には多数の欠点が観察され、電池用セパレータとして求められる品質は満たしていなかった。
得られた微多孔膜の物性を表1に示した。
[比較例5]
Mw/Mnが7で、Mvが200万のホモポリマーのポリエチレンを40wt%と、Mw/Mnが6で、Mvが30万のホモポリマーの高密度ポリエチレンを50wt%と、Mw/Mnが3で、Mvが7万のエチレン-オクテン共重合体(オクテン含有量12.0mol%、融点100℃)を10wt%とを、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドした。それ以降の操作は、熱固定温度が120℃である以外は、比較例5と同様に行った。得られた微多孔膜には多数の欠点が観察され、電池用セパレータとして求められる品質は満たしていなかった。
得られた微多孔膜の物性を表1に示した。
[比較例6]
実施例2と同様のPEAを60wt%、Mw/Mnが7で、Mvが90万である高密度ホモポリエチレンを40wt%とを、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー混合物99wt%に酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1wt%添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。得られたポリマー等混合物は窒素で置換を行った後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供給した。また流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
溶融混練し、押し出される全混合物中に占める流動パラフィン量比が35wt%となるように、フィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、設定温度200℃であり、スクリュー回転数240rpm、吐出量12kg/hで行った。
続いて、溶融混練物を、T−ダイを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押出しキャストすることにより、厚み2100μmのゲルシートを得た。
次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0倍、TD倍率6.4倍、設定温度124℃である。
次に、メチルエチルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
次に、TDテンターに導き、熱固定を行った。熱固定温度は110℃で、TD緩和率は0.80とした。
得られた微多孔膜の物性を表1に示した。
比較例1、2、4および6においては、特に100℃の熱収縮性が劣り、比較例3および5においては、特に高温突刺強度が劣る。
Figure 2006321841
本発明のポリオレフィン製微多孔膜は、物質の分離や選択透過の分野で隔離材等として好適に用いられる。特に、リチウムイオン電池などのセパレータとして好適に使用される。
PEAの分子量分布の一例を示す模式図。 高速孔閉塞温度(℃)及び高速熱破膜温度(℃)の測定試料を示す平面説明図。 高速孔閉塞温度(℃)及び高速熱破膜温度(℃)の測定方法を示す立面説明図。

Claims (8)

  1. 分子量1万以下の量比が8〜60wt%で、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比Mw/Mnが11以上100以下、粘度平均分子量(Mv)が10万以上100万以下であるポリエチレン(PEA)と、Mw/Mnが1以上10以下、Mvが1万以上50万未満であるポリエチレン(PEB)を含み、分子量1万以下の量比が8〜60wt%、気孔率が20〜95%で、100℃の熱収縮率が10%以下であることを特徴とするポリオレフィン製微多孔膜。
  2. 120℃の熱収縮率が25%以下であることを特徴とする請求項1記載のポリエチレン製微多孔膜。
  3. 120℃の熱収縮率が20%以下であることを特徴とする請求項1、または2記載のポリエチレン製微多孔膜。
  4. 150℃における熱収縮応力が600kPa以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリエチレン製微多孔膜。
  5. 前記PEAが、多段重合法によって得られるポリエチレンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポリエチレン製微多孔膜。
  6. 前記PEAが、GPCの分子量分布において、少なくとも二つ以上の極大もしくはショルダーピークを有し、かつ前記PEBの極大ピークが、PEAのピークX(PEAにおける、極大もしくはショルダーピークを示す低分子量側のピーク)とピークY(PEAにおける、極大もしくはショルダーピークを示す高分子量側のピーク)の間に位置することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のポリエチレン製微多孔膜。
  7. ポリマー材料と可塑剤或いはポリマー材料と可塑剤と無機剤とを溶融混練し押出し、延伸と可塑剤抽出或いは延伸と可塑剤抽出と、必要に応じて無機剤抽出を実施した後に、熱固定することにより得られることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のポリエチレン製微多孔膜の製造方法。
  8. 100℃以上135℃未満の温度にて0.6〜0.9の緩和率で熱固定を行う請求項7記載のポリエチレン製微多孔膜の製造方法。
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