JP2006321559A - 包装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トレイ等の容器を使用することなく見栄えの良い状態で被包装品を包装することを可能にする包装装置を提供する。
【解決手段】 被包装品の搬送機構と、前記包装フィルムを袋状に製袋する製袋機構と、前記包装フィルムを袋状に製袋した袋部に被包装品を収納した状態で包装フィルムを熱溶着シールし、熱溶着シール部を切断する溶着・切断機構とを備え、前記搬送機構が、1回の包装操作の際に前記包装フィルムによって包装される被包装品がセットされる受け板22と、該受け板22に昇降自在に支持され、受け板により前記被包装品を搬送する際には、前記受け板から離間する上位置で前記受け板にセットされた被包装品を保持し、前記被包装品および前記受け板とともに袋部に送入された状態から前記袋部に前記被包装品を移す際には、前記被包装品と干渉しない下位置に移動するホルダ23とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は包装装置に関し、より詳細には、ばらのきのこ等の包装に好適に用いることができる包装装置に関する。
きのこの包装方法には、えのき茸あるいはぶなしめじのように、株状に生長したきのこを株のまま包装する方法と、包装品の内容量に合わせてきのこを計量し、トレイ等の容器にきのこを収納して包装する方法がある。
本出願人は先に、逆ピロー方式の包装方法を利用してきのこを包装する包装装置について提案した(特許文献1、2参照)。逆ピロー方式による包装方法は、包装フィルムを長手方向に搬送しながら、送り方向に平行なフィルムの両側縁部を持ち上げ、側縁部を上方で合掌させて溶着することにより包装する方法である。この包装方法では、株状のきのこの傘がついている側を下向きにして包装フィルム上にのせ、フィルムの溶着位置が株の底側に位置するようにして包装するといったように用いられる。
一方、正ピロー方式の包装方法は、包装フィルムの両側縁部を鉛直下方で合掌させて溶着する包装方法であり、ばらになったきのこ等の包装に使用される。これは株状に生長したきのこは塊状でばらけることがないから、きのこの傘がついた側を下向きにして包装フィルムにのせるようにすることができるが、ばら物のきのこの場合にはトレイ等の容器にきのこを収納した状態でないと包装フィルムにセットすることができず、したがって包装時には、容器にきのこを収納した状態で被包装品の上方を包装フィルムで覆うように、いいかえれば包装フィルムの両側縁部が容器の下側で溶着されるようにする必要があるからである。
特開2003−205910号公報 特開2003−175914号公報
しかしながら、ばら物のきのこを包装する場合のように、トレイ等の容器と被包装品を包装した場合は、容器のコストがかかるという問題と、トレイ等の容器はそのまま廃棄されることになるから、廃棄物の量を削減して環境に悪影響を与えないようにするために、トレイ等の廃棄対象となるものが包装品中に混在しないようにする包装方法が求められる。
ばら物のきのこのように通常は容器を使用して包装する商品を、容器を使用せずに包装する方法としては、包装フィルムに被包装品を収納する収納凹部を下向きに突出して形成し、この収納凹部に被包装品を収納した後、収納凹部の開口側に別の包装フィルムを溶着して包装する方法がある。しかしながら、このように包装フィルムを2枚使用して包装する方法は包装コストがかかるという問題があり、また、きのこのばら物を包装する場合には包装品中で被包装品の向きが揃わず、見栄えが悪くなるといった問題があった。
本発明はこれらの従来の包装方法における課題を解消すべくなされたものであり、包装品中にトレイ等の廃棄対象となる被包装品の容器を収容することなく包装することを可能とし、これによって包装品から生じる廃棄物の量を減らすとともに、見栄えのよい包装品を得ることができる包装装置を提供するにある。
上記目的を達成するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、長尺体として形成された包装フィルムを使用して正ピロー方式により被包装品を包装する包装装置であって、前記被包装品の搬送機構と、前記包装フィルムを袋状に製袋する製袋機構と、前記包装フィルムを袋状に製袋した袋部に被包装品を収納した状態で包装フィルムを熱溶着シールし、熱溶着シール部を切断する溶着・切断機構とを備え、前記搬送機構が、1回の包装操作の際に前記包装フィルムによって包装される被包装品がセットされる受け板と、該受け板に昇降自在に支持され、受け板により前記被包装品を搬送する際には、前記受け板から離間する上位置で前記受け板にセットされた被包装品を保持し、前記被包装品および前記受け板とともに袋部に送入された状態から前記袋部に前記被包装品を移す際には、前記被包装品と干渉しない下位置に移動するホルダとを備えることを特徴とする。
なお、前記包装フィルムを熱溶着シールし、熱溶着シール部を切断するとは、熱溶着シール部上を切断する場合と、若干間隔をあけて設けられた熱溶着シール部の中間位置を切断する場合とを含む意である。
また、前記ホルダは、下端側に転動自在にローラが装着された支持ロッドを介して前記受け板に昇降自在に支持され、前記受け板の搬送方向と平行に延出して前記ローラが当接するカム面が形成され、前記被包装品を袋部に移す前記受け板の搬送先側の移動位置において前記カム面がより低位となる傾斜面が形成されたカム板が設けられていることを特徴とする。これによって受け板が被包装品を袋部に移す搬送先側まで移動した際に、前記ホルダが下位置に移動し、受け板から袋部内に被包装品をスライドさせるようにして簡単に移動させることが可能となる。
また、前記ホルダは、前記受け板にセットされる被包装品の受け部の領域を囲む平面形状に設けられていることを特徴とする。ホルダは、受け板にセットされた被包装品を保持する作用をなすものであり、単なる矩形の枠状に形成する他、複数の領域に仕切る形とすることもできる。
また、前記受け部は、平面形状が被包装品の搬送方向に長手となる長方形に形成され、前記ホルダは、前記受け部の前端の短辺と該短辺に連続する2つの長辺に沿った、前記受け部の外形寸法よりも幅広となる、三方を囲む枠状に形成されるとともに、前記受け部の後端側の短辺位置に配置されるプッシャ板を備えたプッシャが、前記被包装品の搬送方向に平行に進退動可能に設けられていることを特徴とする。ホルダが受け部の三方を囲む配置に設けられ、プッシャ板を受け部の後端側の短辺に配置することによって、被包装品をセットする領域が包囲された形態となり、ホルダとプッシャとによって被包装品を確実に保持した状態で被包装品を搬送操作することが可能になる。
また、前記プッシャ板は、前記受け板にセットされている被包装品の後部側面に当接する高さ位置に設けられ、前記搬送機構は、前記受け板から前記包装フィルムの袋部に被包装品を移す際に、前記被包装品を後部側から押動して、前記プッシャを前送りする駆動機構を備えていることを特徴とする。駆動機構によりプッシャを移動操作することにより、被包装品を受け板から包装フィルムによって形成された袋部に移すといった操作を容易に行うことができる。
また、前記ホルダに、被包装品をセットする際の開き位置と、被包装品を搬送する際の起立位置との間で開閉し、搬送操作の際に被包装品を保護する保護板が取り付けられていることにより、前記搬送機構により被包装品を搬送する際に、包装フィルムに被包装品が当接することが保護板によって保護され、被包装品を損傷させずに包装することができる。
また、前記製袋機構は、包装フィルムが巻回されたロール体から包装フィルムを被包装品の搬送面側に供給する供給機構と、前記搬送面から鉛直方向に対して上端部が送り方向の後方に偏位するように傾斜して延設され、包装フィルムの送り方向から見て逆U字状に形成された製袋バーと、該製袋バーによって折り返された前記包装フィルムを先送りしつつ包装フィルムの側縁部を熱シールする熱シール部とを備えていることを特徴とする。製袋バーによって包装フィルムが折り込まれて筒状に形成され、熱シール部により包装フィルムの側縁部が熱シールされて被包装品が収納される袋部が形成される。
また前記製袋バーの基部には、該製袋バーによって折り返された前記包装フィルムの両側縁部が導入されるスリット孔が形成されたガイド板が設けられ、前記熱シール部は、前記ガイド板に導入された前記包装フィルムの両側縁部を挟んで対向配置される熱シールローラおよび受けローラと、該熱シールローラおよび受けローラを前記包装フィルムの送り方向に回転駆動する駆動機構とを備えていることを特徴とする。
また、前記溶着・切断機構は、前記包装フィルムの送り方向に離間して、被包装品の搬送位置を挟んで一対ずつ配置され、前記包装フィルムの袋部に収納された被包装品の後方位置で、前記包装フィルムを側方から内側に折り込む突き出しロッドを備えた折り込みプッシャと、該折り込みプッシャの前後方向の中間に、上下方向に昇降可能に設けられ、前記折り込みプッシャにより前記包装フィルムが折り込まれた状態で包装フィルムを上下方向からクランプして熱溶着シールする一対の熱シールブロックと、該熱シールブロックにより熱溶着シールされた部位を切断する切断刃を備えていることを特徴とする。
また、前記溶着・切断機構は、前記包装フィルムの送り方向に離間して、被包装品の搬送位置を挟んで一対ずつ配置され、前記包装フィルムの袋部に収納された被包装品の後方位置で、前記包装フィルムを側方から内側に折り込む突き出しロッドを備えた折り込みプッシャと、該折り込みプッシャの前後方向の中間に、上下方向に昇降可能に設けられ、前記折り込みプッシャにより前記包装フィルムが折り込まれた状態で包装フィルムを上下方向からクランプして熱溶着シールする一対の熱シールブロックと、該熱シールブロックにより熱溶着シールされた部位を切断する切断刃を備え、前記プッシャは、上下に離間して配置された2枚のプッシャ板を有し、前記突き出しロッドは、前記プッシャにより前記包装フィルムの袋部に前記被包装品が収納された状態で前記被包装品が溶着・切断される位置まで前送りされた際に、前記2枚のプッシャ板の上下方向の中間に位置することを特徴とする。2枚のプッシャ板の中間に突き出しロッドが位置することにより、包装フィルムが確実に折り込まれ、被包装品が袋部内で位置ずれしたりせずに包装される。
本発明に係る包装装置によれば、被包装品を搬送する際に受け板とホルダとによって被包装品が支持されることにより、被包装品が位置ずれしたりすることなく確実に保持した状態で包装することが可能となり、ばらのきのこを包装するような場合に、きのこを位置ずれさせずに見栄えの良い状態で包装することが可能となり、トレイ等の容器にきのこを収納せずに包装することが可能になる。
以下、本発明の好適な実施の形態として、きのこの包装に用いられる包装装置について、添付図面にしたがって詳細に説明する。
図1に示す包装装置は、被包装品10を搬送する搬送機構20と、包装フィルムを袋状に製袋する製袋機構50と、包装フィルムに被包装品10を収納した状態で包装フィルムを熱溶着シールし、熱溶着シールした部位を切断する溶着・切断機構80と、包装品100を搬出する搬出機構90とを備える。基台5の上面に設けられた被包装品10の搬送面は、作業者の腰の高さ程度に設けられ、基台5の一方側に搬送機構20が他方側に搬出機構90が設けられ、搬送機構20に供給された被包装品10が製袋機構50により筒状に製袋された包装フィルム内に収納され、溶着・切断機構80によって密封シールされ、搬出機構90により基台5の他端側から搬出されるように構成されている。
(被包装品の搬送機構)
図5は、搬送機構20に設けられた被包装品10のセット部21の構成を拡大して示している。セット部21は、被包装品10がのせられる受け板22と、受け板22にのせられた被包装品10が倒れないように支持するホルダ23と、受け板22にのせられた被包装品10の後部側(搬入方向に対して後部側)の側面を支持するプッシャ24とを備える。
図5(b)に示すように、受け板22で被包装品10をセットする部位は、被包装品10の搬送方向に長手となる長方形に形成され、ホルダ23は細棒を屈曲して、長方形に形成された受け板22の受け部の前端側の1つの短辺と、該短辺に連続する受け部の2つの長辺に沿った三方を囲む枠状に形成される。ホルダ23は、受け板22の受け部の外形寸法よりも内寸がわずかに幅広に(大きく)形成され、受け板22の被包装品10がのせられる受け部の外形位置と干渉しない平面配置に設けられている。
図5(a)に示すように、基台5の上面には被包装品10の搬送方向に平行に、水平にガイドロッド25が設置され、ガイドロッド25に摺動自在にスライドブッシュ26が装着され、スライドブッシュ26に受け板22が水平に固定されている。
一方、ホルダ23の後端部は、受け板22にスライドブッシュ28を介して鉛直方向に摺動自在に設けられた支持ロッド27の上端に、ホルダ23が水平方向に延出するように固定されている。
図5(b)に示すように、受け板22の受け部の後部側は被包装品10を支持する領域よりも幅広に形成され、この受け板22の後部下面にガイドロッド25が一対配置され、前記ホルダ23は、2つの後端部の各々が前記支持ロッド27に固定されている。
図5(a)に示すように、支持ロッド27の下端にはローラ29が転動自在に装着され、ローラ29の下方にローラ29が常時当接して転動するカム板30が設置されている。カム板30は受け板22のの搬送方向と平行に、被包装品の搬送方向の左右に一対設けられる。カム板30の上端面はローラ29が当接するカム面として形成され、カム面の前部(搬入先側)は前方が低位となる傾斜面に形成され、傾斜面に形成された前部を除いては基台5の上面と平行に設けられている。
図5(b)に示すように、プッシャ24は、受け板22で被包装品10を収納する領域の後部に配置されるプッシャ板24aと、プッシャ板24aの後端面に連結された支持板24bと、支持板24bとガイドロッド32に摺動自在に装着されたスライドブッシュ34とを連結する連結板24cとを備える。ガイドロッド32も被包装品の搬送方向と平行に基台5上に設置され、プッシャ24が被包装品10の搬送方向に平行に移動するようにガイドする作用をなす。
図5(a)に示すように、プッシャ板24aは、2枚の平板を上下に若干離間させて配置したもので、被包装品10を搬送する際にホルダ23が2枚の平板の高さ方向の中間に位置するように高さが設定されている。なお、被包装品10を搬送する際にプッシャ板24aの高さは不変である。
図4は、上述したセット部21およびプッシャ24の構成に加えて、セット部21およびプッシャ24を進退動させる駆動機構との連携構造を示している。
すなわち、ホルダ23を支持する支持ロッド27の下端部は無端循環部材36に係止され、無端循環部材36はガイドローラ36a、36b、36cを介して駆動モータ38の出力軸に係合する。また、プッシャ24の支持板24bは下端部で無端循環部材39に係止され、ガイドローラ39a、39b、39cを介して駆動モータ40の出力軸に係合する。なお、図4では、ガイドローラ36c、39cが同一の正面位置に重なって配置され、2台の駆動モータ38、40が同一の正面位置に重なって配置されている。
(包装フィルムの製袋機構)
本実施形態の包装装置では、長尺状フィルムをロール状に巻回したロール体51として提供される包装フィルムを使用して被包装品10を包装する。基台5の上面には被包装品の搬送面を挟んで対向する配置に一対の支持フレーム52が立設され、支持フレーム52、52間にロール体51の軸53を掛け渡してロール体51を支持している。
軸53の軸端側には軸53と一体回転するスプロケット54が取り付けられ、支持フレーム52の側面にスプロケット54と噛合するスプロケット55が回転自在に装着されている。支持フレーム52にはロール体51を回転駆動する駆動モータ56が取り付けられ、駆動モータ56の出力軸にもうけられたスプロケット56aとスプロケット55との間にベルト57が掛け渡されている。図2は、支持フレーム52、52間にロール体51をセットした状態を側面方向から見た状態を示す。
支持フレーム52にはロール体51から供給される包装フィルム60の搬送方向をガイドして、基台5の上面の搬送面上に向けて包装フィルム60を送出する複数のガイドバー61が設けられ、搬送面に面する包装フィルム60の送出端には、包装フィルム60を折り返して筒形の袋状に製袋する製袋バー62が、基台5の搬送面上から上方に延出するように設けられている。また、支持フレーム52には製袋バー62の前方(送り方向の前方)に向けて、包装フィルム60内に送入された被包装品10を包装フィルム60の上方から若干、押さえるようにするためのフィルムガイド64が設けられている。
製袋バー62は、基台5上で鉛直方向に対して上端部が後方(送り方向の後方)に偏位するように傾斜した状態に取り付けられる。
図2に示すように、製袋バー62は、細棒を用いて逆U字状に屈曲した形態の側面形状に形成され、製袋バー62の起立しているバーの中間に、製袋バー62の上端位置よりも低位となる配置にフィルムガイド64が設けられている。
ロール体51から供給される包装フィルム60は製袋バー62によって折り返されるとともに、両側縁部が熱シールされて袋状に形成される。
図6は、製袋バー62によって折り返された包装フィルム60を先送りしつつ包装フィルム60の側縁部をシールする熱シール部70の構成を示す。すなわち、製袋バー62の基部は基台5に水平に取り付けられたガイド板66に連結され、製袋バー62によって折り返された包装フィルム60の両側縁部はガイド板66の幅方向の中央に被包装品10の搬送方向に平行に開口するスリット孔に導入される。
スリット孔は、0.2mm程度の細幅に形成されたもので、包装フィルム60の両側縁部が通過できる間隔に形成されている。
製袋バー62の基部近傍の包装フィルム60の搬送先側にはガイド板66のスリット孔に導入された包装フィルム60の両側縁部を熱シールする熱シール部70が設けられている。
この熱シール部70は、包装フィルム60の両側縁部を挟んで搬送方向に直交して対向配置されている熱シールローラ71と受けローラ72と、熱シールローラ71を駆動する駆動モータ74とを備える。熱シールローラ71はヒータが内蔵されている加熱ローラであり、受けローラ72は耐熱性の樹脂ローラである。受けローラ72は駆動モータ74とチェーン部材を介して連繋される。
包装フィルム60の側縁部は熱シールローラ71と受けローラ72とで挟圧されるとともに、駆動モータ74により熱シールローラ71と受けローラ72とが回転駆動され、熱シールされつつ前送りされる。
本実施形態の包装装置では、一対の熱シールローラ71と受けローラ72とを用いて包装フィルム60の側縁部のシールと包装フィルム60の前送り操作を行う構成としたことにより、製袋バー62の基部に近接して熱シール部70を配置することが可能となり、包装フィルム60を袋状に製袋する構成をコンパクトに形成することができ、袋状に製袋された包装フィルム60に被包装品10を送入してシール包装する操作を可能としている。なお、一対の熱シールローラ71と受けローラ72を配置する構成とするかわりに、包装フィルム60の熱シール用に一対の熱ローラを設け、包装フィルム60の送り用に一対の送りローラを設ける構成とすることも可能である。
(包装フィルムの溶着・切断機構)
熱シール部70の前方には、包装フィルム60を幅方向に熱溶着シールし、熱溶着シールした部位を切断する溶着・切断機構80が設けられている。
溶着・切断機構80は、包装フィルム60の送り方向に対して前後に離間した配置に設けられる折り込みプッシャ81、82と、折り込みプッシャ81、82を用いて包装フィルム60を両側から折り込んだ折り込み位置で、包装フィルム60を上下方向からクランプする熱シールブロック83、84を備える。
折り込みプッシャ81、82は包装フィルム60の側方から包装フィルム60を内側に折り込むためのもので、包装フィルム60を幅方向に折り込むための突き出しロッド81a、82aを備える。
熱シールブロック83は包装フィルム60の送り方向の上方に配され、包装フィルム60を幅方向に切断する切断刃83aを挟んで一対設けられている。熱シールブロック84は、包装フィルム60の送り方向の下方に配され、前記一対の熱シールブロック83、83に対向する配置に一対設けられている。
図3は、包装装置を包装品が搬出される側から見たもので、被包装品10の搬出方向に対して直交する配置に、被包装品10の搬送路を挟んで、一対の折り込みプッシャ81、81が配置されていることを示す。折り込みプッシャ81、81は、プッシャ本体から突出入駆動される突き出しロッド81a、81aを互いに対向させて配置される。突き出しロッド81a、81aは、袋状に形成された包装フィルム60の側面部分の高さの略中間位置となるように設定されている。
なお、折り込みプッシャ81から若干離間して後方に配置される折り込みプッシャ82についても、折り込みプッシャ81と同様に、被包装品10の搬送路を挟んで、突き出しロッド82a、82aを互いに対向させて配置されている。
包装フィルム60を上下方向に挟んで配置される熱シールブロック83、84のうち、熱シールブロック83は、常時は包装フィルム60の上面が通過する位置よりも上方の退避位置にあり、熱シールブロック84は包装フィルム60の下面が通過する位置よりも下方に位置する。本実施形態では熱シールブロック83、84を上下方向に駆動する駆動部85、86としてエアシリンダを使用しているが、エアシリンダ以外の適宜駆動機構を使用することができる。
なお、図3に示すように、熱シールブロック83については、熱シールブロック83を昇降操作するためのエアシリンダを一対設け、各々のエアシリンダの駆動ロッドにスプリング87を介してスリーブ85a、85aを装着し、スリーブ85a、85aに熱シールブロック83を支持する構成とした。これによって、熱シールブロック83、84によって包装フィルム60を弾性的にクランプすることが可能になる。
(包装品の搬出機構)
溶着・切断機構80の前方には溶着・切断機構80によって包装フィルム60が熱溶着シールされ切断されることによって分離された包装品100を搬出する搬出機構90が配置されている。搬出機構90は、送り板92と、送り板92を搬出方向にガイド移動させるガイド機構94と、送り板92を進退動させるモータ等の駆動機構とを備える。なお、送り板92を進退動させる構成とするかわりに、コンベヤベルトを循環移動させて包装品を搬出する構成とすることもできる。
(包装装置の作用)
続いて、上述した包装装置を用いてきのこを包装する際の作用について説明する。
図7、8はきのこを包装する操作を、受け板22、ホルダ23およびプッシャ24の動作とともに示したものである。以下では、図7、8を参照しながら説明する。
きのこの包装操作は、図1の状態、すなわち受け板22とホルダ23とプッシャ24が製袋バー62の後方に位置する状態で、受け板22の上にきのこをセットする操作から開始される。
図4に示すように、受け板22および受け板22に支持されたホルダ23は無端循環部材36を介して駆動モータ38に連繋され、プッシャ24は無端循環部材39を介して駆動モータ40に連繋されており、駆動モータ38、40が駆動されることにより受け板22はガイドロッド25によりガイドされ、プッシャ24はガイドロッド32によりガイドされて進退動する。なお、駆動モータ38、40は制御部により受け板22とプッシャ24の移動位置が制御される。
図7(a)は、受け板22およびホルダ23とプッシャ24とが被包装品10をセットする位置にある状態を示している。プッシャ24はプッシャ板24aの前縁がホルダ23の後端と略一致する位置にあり、ホルダ23とプッシャ板24aにより平面形状が長方形状の包囲領域が形成される。ホルダ23とプッシャ板24aは受け板22よりも若干上方に離間して位置しているから、この状態できのこを受け板22上にセットすると、きのこの側面がホルダ23とプッシャ板24aとによって支持される。
図7(b)は受け板22にきのこをセットした状態である。ホルダ23とプッシャ板24aとによってきのこが支持され、ばらけたきのこであってもきのこが倒れないようにセットすることができる。
受け板22にきのこをセットした後、駆動モータ38、40を駆動して受け板22およびホルダ23とプッシャ24とを図7(b)の位置関係を維持しながら前進させ、製袋バー62によって包装フィルム60が折り返されて形成された袋部60aの内側に送入する。受け板22を前進させる操作は、受け板22に被包装品10がセットされた状態をセンサによって検知するか、操作者がスイッチ操作することによってなされる。
図7(c)は、袋部60aの手前に、受け板22にきのこがセットされた状態で受け板22が位置している状態を示す。
図7(d)は、袋部60aの内側にきのこを送入した状態を示す。きのこは、受け板22およびホルダ23とプッシャ板24aとともに袋部60aに送入される。
このように、ホルダ23およびプッシャ板24aによってきのこを保持しながら袋部60aの内側にきのこを送入することにより、きのこが受け板22にセットされたままの状態で袋部60aにきのこを送入することができる。
製袋バー62の前方に配置されているフィルムガイド64は、袋部60aにきのこを送入する際に、包装フィルム60の上方からきのこの傘部分を押さえて、袋部60a内できのこを倒れないように支持する作用をなす。
袋部60aにきのこを送入した後、包装フィルム60とともに袋部60aに送入されたきのこを、溶着・切断位置まで前進させる。具体的には、袋部60aに被包装品10が収納された状態で、熱シールブロック83、84を通過して溶着・切断位置まで被包装品10を前進させる。
図8に、被包装品10を袋部60aとともに溶着・切断位置まで前進させ、包装フィルム60を熱溶着シールし、切断するまでの作用を示す。
被包装品10を溶着・切断位置まで前進させる操作は、プッシャ24を前進させる操作によって行われる。図7(d)の状態から受け板22とホルダ23が前進すると、カム板30の上端面に当接しているローラ29がカム板30の前部に形成された傾斜面に達し、傾斜面に沿ってローラ29が下動することにより支持ロッド27が降下し、受け板22の高さまでホルダ23が降下する。
ホルダ23が受け板22の高さまで降下したところで、プッシャ24が受け板22に対して相対的に前進し、プッシャ板24aが被包装品10の後部側を前方に押すことにより、被包装品10が受け板22上から袋部60a内に送出される。
図8(a)は、袋部60aとともに被包装品10が溶着・切断位置まで前進した状態を示す。袋部60aの前部は前回の溶着・切断操作によって閉止されており、プッシャ板24aによって被包装品10を前方に向けて押すことによって、被包装品10の前部が袋部60aの内面に当接し、被包装品10は位置ずれすることなく前送りされる。
この被包装品10の前送り操作は、包装フィルム60の送り操作とタイミングを合わせて行われる。すなわち、駆動モータ74が駆動され、熱シールローラ71と受けローラ72が回転することによって、包装フィルム60の側縁部が前送りされ、同時に包装フィルム60の側縁部が熱シールされる。
なお、この前送り操作では、駆動ローラ56によりロール体51が回転され、包装フィルム60が製袋バー62に供給され、製袋バー62により包装フィルム60が袋状に折り返されるとともに、包装フィルム60の側縁部が袋部60aの下側で熱シールされて製袋される。
図8(a)に示すように、この前進操作によって、袋部60aとともに被包装品10であるきのこが溶着・切断位置(熱シールブロック83、84が配置されている位置よりも前方の位置)まで前進する。この前送り操作の際には、受け板22とホルダ23は熱シールブロック83、84が配置されている位置よりも後方に位置し、プッシャ24のみが被包装品10とともに袋部60a内に進入する。
プッシャ24が最前位置まで移動した状態で、プッシャ板24a、24aの高さ方向の中間に折り込みプッシャ81、82の突き出しロッド81a、82aが位置する。
プッシャ24を最前位置まで移動させたところで、折り込みプッシャ81、82を駆動し、包装フィルム60の袋部60aの側方から袋部60aの内側に向けて、突き出しロッド81a、82aを突き出しする。突き出しロッド81a、82aをプッシャ板24a、24aの中間位置に突き出すことにより、袋部60aの後部側が幅方向に絞られる。
図8(b)は、突き出しロッド81a、82aを用いて袋部60aを幅方向に折り込んだ後、プッシャ24を後退させた状態を示す。突き出しロッド81a、82aを突き出して、袋部60aを幅方向に折り込むことによって、被包装品10は折り込み位置で包装フィルム60によって支持されるようになる。
突き出しロッド81a、82aを突き出して包装フィルム60を折り込んだところで、駆動部85により熱シールブロック83を下降させ、駆動部86により熱シールブロック84を上昇させて、突き出しロッド81a、82aによって折り込まれた包装フィルム60を熱溶着し、次いで切断刃83aにより包装フィルム60を切断する。切断刃83aは一対ずつ設けられている熱シールブロック83、83と熱シールブロック84、84によって熱溶着シールされる中間位置を切断する。熱シールブロック83、84は突き出しロッド81a、82aの中間位置で包装フィルム60を熱溶着し、突き出しロッド81a、82aと干渉することはない。
包装フィルム60を熱シールブロック83、84によって熱溶着シールされた中間位置で切断することにより、包装品100の後端部と切り残された袋部60aの前端部がともに熱溶着シールされた状態になる。
図8(c)が、包装フィルム60を溶着・切断した状態を示す。包装フィルム60の袋部60aから包装品100が分断され、袋部60aが熱シールブロック83、84の後方に残された状態を示す。包装品100は搬送機構90により前送りされるから、順次、段ボール箱等に包装品100を収納すればよい。
プッシャ24と、受け板22およびホルダ23は、図1の被包装品10をセットするセット位置まで後退し、次回の包装操作に備える。受け板22が後退すると、カム板30の上端面上をローラ29が転動して元位置(後退位置)に復帰することにより、受け板22から上方にホルダ23が持ち上げられ、受け板22とホルダ23とが離間した状態になる。プッシャ24はプッシャ板24aの前縁がホルダ23の後退位置に一致する位置まで移動している。
こうして、本実施形態の包装装置によれば、ロール体51から供給される包装フィルム60が製袋バー62により袋状に製袋され、熱シール部70により包装フィルム60の側縁がシールされて袋状に形成されるとともに、包装フィルム60の袋部60aに的確に被包装品10が収納された状態で密封シールされた包装品100を得ることができる。
作業者は、被包装品10をセットするセット部21で受け板22に被包装品10をのせる操作を行うだけであり、きわめて簡単な操作によって包装することができる。
被包装品10は受け板22上で、ホルダ23とプッシャ板24aとにより倒れないように支持されて包装フィルム60の袋部60aに送入され、袋部60a内に送入された状態で被包装品10がプッシャ24によって倒れないように支持されることによって、見栄えよく包装することができる。
また、包装フィルム60の袋部60aを熱溶着シールして切断する際には、受け板22、ホルダ23、プッシャ24を袋部60aから搬出した状態で熱溶着シールするから、被包装品10内に被包装品10のみが収納された状態、すなわちノントレイ方式によって包装することができる。
こうして、ばらのきのこのように、包装時に位置ずれしやすい被包装品10であっても、トレイ等の収納容器を使用することなく見栄えよく包装することができる。
もちろん、ばらのきのこをトレイに収納し、トレイごと受け板22の上にセットして包装することもできる。このときも、ホルダ23とプッシャ板24aによってトレイが保持され、プッシャ24によってトレイの後部を前方に押すようにして受け板22から包装フィルム60の袋部60aに被包装品10を送入して包装される。
(セット部の他の構成例)
図9、10は、ホルダ23に保護板23aを設けた構成例を示す。すなわち、本実施形態では、ホルダ23の両側縁部にヒンジ等により開閉可能に保護板23aを取り付け、保護板23aにより被包装品10であるきのこを保護するように形成したことを特徴とする。図9(a)は、ホルダ23に保護板23aを取り付けた状態を正面方向から見た状態、図9(b)は平面方向から見た状態を示す。図9(b)に示すように、対向して配置された保護板23aの後端側の上部には、保護板23aの開放端側を内向きに付勢する付勢手段としてスプリング23cが取り付けられ、保護板23aの内側のホルダ23に、保護板23aが起立した際の起立角度を規制するストッパ23dが設けられている。
セット部21の後方には、セット部21が被包装品10であるきのこをセットするセット位置に戻った際に、保護板23aを外方に押し開く開閉板23bが設けられている。この開閉板23bは機枠に固定して設けられており、保護板23aの後端縁が当接する当接部がテーパ面に形成されている。図9は、セット部がきのこをセットするセット位置に戻った状態で保護板23aの開放側が外向きに開いた状態を示している。
図10は、保護板23aを備えたセット部21の動作を示す。図10(a)は、セット部21にきのこをセットする状態を示す。セット位置では保護板23aの開放側が外向き(開き位置)となり、被包装品10をセットしやすくなっている。この状態で被包装品10をセットする。セット部21が前進して保護板23aと開閉板23bとが離間すると、スプリング23cの付勢力により保護板23aが起立する(起立位置)。図1(b)が、セット部21にきのこがセットされ保護板23aが起立した状態である。保護板23aはストッパ23dに内側面が当接して起立位置が規制される。ストッパ23dとしてたとえばボルトを使用し、ボルトのねじ込み高さを調節することにより、保護板23aの起立角度を調節することができる。
図10(c)は、セット部21をさらに前進させて、包装フィルム60によって形成された袋部60cに被包装品10とともにセット部21を送入した状態を示す。
ホルダ23に設けた保護板23aは、被包装品10を袋部60aに送入する際に、包装フィルム60にきのこが当たって、きのこが損傷することを防止する作用をなす。きのこを包装する場合に、きのこの傘にフィルムが当たると簡単に傘が欠けてしまう場合があり、とくに袋部60aに被包装品10を送入する操作を行う場合には、側面部にあるきのこの傘に包装フィルム60が当たりやすいため、保護板23aによってきのこを保護するようにすることが有効である。
図10(c)は、袋部60aにセット部21を送入した後、ホルダ23が受け板22の位置まで降下した状態を示す。
図10(d)は、袋部60aからセット部21が引き出され、セット部21が被包装品10をセットする位置まで戻った状態を示す。被包装品10をセットする位置までセット部21が戻ると、開閉板23bの当接部が保護板23aの後端縁に当接し、セット部21の戻り力により、スプリング23cの付勢力に抗して保護板23aの開放側が外方に押し広げられ保護板23aが開き位置となる。こうして、次の被包装品10をセットする状態になる。
本実施形態の包装装置の場合は、ホルダ23に保護板23aを設けたことによって、きのこの傘のように欠けやすいもの、損傷しやすいものを確実に保護して包装することができる。きのこの場合には、傘が欠けてしまうと商品価値が大きく低下するから、被包装品10を損傷させずに包装することが重要であり、保護板23aを用いて包装する方法が有効に利用できる。もちろん、きのこ以外の損傷しやすい物品を包装する場合にも適用できる。
本発明に係る包装装置は、きのこの他に、商品を包装する際に商品を収納する向きを揃える必要がある商品、たとえば、ミニアスパラ、プロッコリーの芽、ミニトマトなどの包装にも利用できる。ホルダ23は高さ調節することが可能であり、被包装品によってホルダ23の高さを調節したり、包装フィルム60を製袋するときの袋部の高さを調節したりすることによって商品に合わせた包装が可能である。
なお、上記実施形態ではホルダ23が受け板22の受け部の三方を囲むように形成したが、ホルダ23は必ずしも受け部の三方を囲む配置に限るものではなく、受け部の四方を囲む配置としてもよい。また、受け部にホルダ23を受け板22の高さ内に収納する収納溝を設けることで、受け部の領域内にホルダ23を配置する構成とすることもできる。また、ホルダ23に複数の仕切りを設けることも可能である。また、場合によっては、プッシャ24を設けない構成とすることも可能である。
本発明に係る包装装置の一実施形態の全体構成を示す正面図である。 包装装置の右側面図である。 包装装置の左側面図である。 包装装置の一実施形態の駆動機構を示す説明図である。 搬送機構の正面図(a)および平面図(b)である。 製袋機構と溶着・切断機構の構成を示す説明図である。 包装装置の作用を示す説明図である。 包装装置の作用を示す説明図である。 包装装置の被包装品のセット部の他の構成を示す正面図(a)および平面図(b)である。 包装装置のセット部の作用を示す説明図である。
符号の説明
10 被包装品
20 搬送機構
21 セット部
22 受け板
23 ホルダ
23a 保護板
23b 開閉板
23d ストッパ
24 プッシャ
24a プッシャ板
25 ガイドロッド
27 支持ロッド
29 ローラ
30 カム板
36、39 無端循環部材
38、40、56、74 駆動モータ
50 シール機構
51 ロール体
52 支持フレーム
60 包装フィルム
60a 袋部
62 製袋バー
64 フィルムガイド
66 ガイド板
70 熱シール部
74 駆動モータ
80 溶着・切断機構
81、82 折り込みプッシャ
81a、82a 突き出しロッド
83、84 熱シールブロック
83a 切断刃
85、86 駆動部
90 搬出機構
100 包装品

Claims (10)

  1. 長尺体として形成された包装フィルムを使用して正ピロー方式により被包装品を包装する包装装置であって、前記被包装品の搬送機構と、前記包装フィルムを袋状に製袋する製袋機構と、前記包装フィルムを袋状に製袋した袋部に被包装品を収納した状態で包装フィルムを熱溶着シールし、熱溶着シール部を切断する溶着・切断機構とを備え、
    前記搬送機構が、
    1回の包装操作の際に前記包装フィルムによって包装される被包装品がセットされる受け板と、
    該受け板に昇降自在に支持され、受け板により前記被包装品を搬送する際には、前記受け板から離間する上位置で前記受け板にセットされた被包装品を保持し、前記被包装品および前記受け板とともに袋部に送入された状態から前記袋部に前記被包装品を移す際には、前記被包装品と干渉しない下位置に移動するホルダとを備えることを特徴とする包装装置。
  2. 前記ホルダは、下端側に転動自在にローラが装着された支持ロッドを介して前記受け板に昇降自在に支持され、
    前記受け板の搬送方向と平行に延出して前記ローラが当接するカム面が形成され、前記被包装品を袋部に移す前記受け板の搬送先側の移動位置において前記カム面がより低位となる傾斜面が形成されたカム板が設けられていることを特徴とする請求項1記載の包装装置。
  3. 前記ホルダは、前記受け板にセットされる被包装品の受け部の領域を囲む平面形状に設けられていることを特徴とする請求項1記載の包装装置。
  4. 前記受け部は、平面形状が被包装品の搬送方向に長手となる長方形に形成され、
    前記ホルダは、前記受け部の前端の短辺と該短辺に連続する2つの長辺に沿った、前記受け部の外形寸法よりも幅広となる、三方を囲む枠状に形成されるとともに、
    前記受け部の後端側の短辺位置に配置されるプッシャ板を備えたプッシャが、前記被包装品の搬送方向に平行に進退動可能に設けられていることを特徴とする請求項3記載の包装装置。
  5. 前記プッシャ板は、前記受け板にセットされている被包装品の後部側面に当接する高さ位置に設けられ、
    前記搬送機構は、前記受け板から前記包装フィルムの袋部に被包装品を移す際に、前記被包装品を後部側から押動して、前記プッシャを前送りする駆動機構を備えていることを特徴とする請求項4記載の包装装置。
  6. 前記ホルダに、被包装品をセットする際の開き位置と、被包装品を搬送する際の起立位置との間で開閉し、搬送操作の際に被包装品を保護する保護板が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の包装装置。
  7. 前記製袋機構は、
    包装フィルムが巻回されたロール体から包装フィルムを被包装品の搬送面側に供給する供給機構と、
    前記搬送面から鉛直方向に対して上端部が送り方向の後方に偏位するように傾斜して延設され、包装フィルムの送り方向から見て逆U字状に形成された製袋バーと、
    該製袋バーによって折り返された前記包装フィルムを先送りしつつ包装フィルムの側縁部を熱シールする熱シール部とを備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の包装装置。
  8. 前記製袋バーの基部には、該製袋バーによって折り返された前記包装フィルムの両側縁部が導入されるスリット孔が形成されたガイド板が設けられ、
    前記熱シール部は、
    前記ガイド板に導入された前記包装フィルムの両側縁部を挟んで対向配置される熱シールローラおよび受けローラと、
    該熱シールローラおよび受けローラを前記包装フィルムの送り方向に回転駆動する駆動機構とを備えていることを特徴とする請求項7記載の包装装置。
  9. 前記溶着・切断機構は、
    前記包装フィルムの送り方向に離間して、被包装品の搬送位置を挟んで一対ずつ配置され、前記包装フィルムの袋部に収納された被包装品の後方位置で、前記包装フィルムを側方から内側に折り込む突き出しロッドを備えた折り込みプッシャと、
    該折り込みプッシャの前後方向の中間に、上下方向に昇降可能に設けられ、前記折り込みプッシャにより前記包装フィルムが折り込まれた状態で包装フィルムを上下方向からクランプして熱溶着シールする一対の熱シールブロックと、該熱シールブロックにより熱溶着シールされた部位を切断する切断刃を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の包装装置。
  10. 前記溶着・切断機構は、
    前記包装フィルムの送り方向に離間して、被包装品の搬送位置を挟んで一対ずつ配置され、前記包装フィルムの袋部に収納された被包装品の後方位置で、前記包装フィルムを側方から内側に折り込む突き出しロッドを備えた折り込みプッシャと、
    該折り込みプッシャの前後方向の中間に、上下方向に昇降可能に設けられ、前記折り込みプッシャにより前記包装フィルムが折り込まれた状態で包装フィルムを上下方向からクランプして熱溶着シールする一対の熱シールブロックと、該熱シールブロックにより熱溶着シールされた部位を切断する切断刃を備え、
    前記プッシャは、上下に離間して配置された2枚のプッシャ板を有し、
    前記突き出しロッドは、前記プッシャにより前記包装フィルムの袋部に前記被包装品が収納された状態で前記被包装品が溶着・切断される位置まで前送りされた際に、前記2枚のプッシャ板の上下方向の中間に位置することを特徴とする請求項4または5記載の包装装置。
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