JP2006317181A - 加速度センサ - Google Patents

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大介 若林
Hitoshi Yoshida
仁 吉田
Yasuji Konishi
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Abstract

【課題】加速度センサチップの小型化が可能で、しかも、加速度センサチップとストッパとを接着する工程において加速度センサチップの金属配線がスペーサ部材によりダメージを受けるのを防止することが可能な加速度センサを提供する。
【解決手段】加速度センサチップ1と、加速度センサチップ1の一表面に対向配置され重り部12の過度な変位を規制する平板状のストッパ2と、ストッパ2の周部と加速度センサチップ1のフレーム部11との間に設けられたスペーサ部材8と、スペーサ部材8を覆いストッパ2の周部と加速度センサチップ1のフレーム部11とを接着する接着剤からなる接着部6とを備える。加速度センサチップ1のフレーム部11には、ゲージ抵抗たるピエゾ抵抗Rに電気的に接続された金属配線16のうちスペーサ部材8と重なる部分を保護する保護膜17が上記一表面側に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加速度センサに関し、特に耐衝撃性に優れた加速度センサに関するものである。
従来から、加速度センサとして、図8に示すように、加速度センサチップ1’と、加速度センサチップ1’のフレーム部11’の一表面側(図8における上面側)の4隅に接着剤により固着され重り部12’の過度な変位を制限する矩形板状のガラス基板からなるストッパ2’と、一面が開放された箱状であって内底面に加速度センサチップ1’のフレーム部11’が固着されたパッケージ3’と、パッケージ3’の上記一面を閉塞する矩形板状のパッケージ蓋4’とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここにおいて、加速度センサチップ1’は、図9に示すように、矩形枠状のフレーム部11’の内側に配置される重り部12’が一表面側において可撓性を有する4つの撓み部13’を介してフレーム部11’に揺動自在に支持されている。この加速度センサチップ1’は、互いに直交する3方向の加速度を検出可能な3軸加速度センサチップであって、図8および図9それぞれの左側に示すように、加速度センサチップ1’の厚み方向に直交する平面において矩形枠状のフレーム部11’の一辺に沿った方向をx軸方向、この一辺に直交する辺に沿った方向をy軸方向、加速度センサチップ1’の厚み方向をz軸方向と規定すれば、重り部12’の変位により撓み部13’に生じる歪みによって抵抗値の変化するピエゾ抵抗Rが各撓み部13’の適宜位置に形成され、これらのピエゾ抵抗Rが各軸それぞれの加速度を検出するブリッジ回路を構成するように図示しない配線(拡散層配線、金属配線など)によって接続されている。なお、上述の加速度センサチップ1’は、1枚のSOI(Silicon On Insulator)ウェハに多数形成した後で個々の加速度センサチップ1’に分割されている。
上述の加速度センサでは、z軸方向の正方向への重り部12’の過度な変位を規制するストッパ2’を備えているので、重り部12’が過度に変位することがなく、撓み部13’などが破損するのを防止することができる。つまり、上述の加速度センサでは、ストッパ2’を設けたことにより、ストッパ2’を設けていない場合に比べて耐衝撃性を高めることができるという利点がある。
ここにおいて、上述の加速度センサは、加速度がかかっていない状態におけるストッパ2’と加速度センサチップ1’の重り部12’との間のギャップ長を5〜10μmの範囲で設定してあり、上述の加速度センサチップ1’のフレーム部11’の4隅それぞれに所定深さ寸法の凹部を設け、この所定深さ寸法の設計値と上記ギャップ長の設計値との合計値を直径とする球状のスペーサ部材を混合した接着剤を上記凹部に塗布してストッパ2’とフレーム部11’における凹部の形成部位とを固着している。ここで、上記特許文献1には、一例として、所定深さ寸法の設計値を10μm、上記ギャップ長の設計値を5μmとした場合に、球状のスペーサ部材の直径を15μmとすることが例示されている。
なお、上述のようにストッパ2’を接着剤により加速度センサチップ1’のフレーム部11’に固着した加速度センサでは、ガラス基板を加工して形成したストッパを加速度センサチップの一表面側へ陽極接合により固着したものに比べて、ガラスとシリコンとの熱膨張係数差に起因して撓み部13’に生じる熱応力を低減でき、ブリッジ回路のオフセット電圧の温度依存性を小さくできるという利点がある。
特開2004−233072号公報(段落〔0025〕〜段落〔0027〕、および図1〜図4)
ところで、上述の加速度センサでは、加速度センサチップ1’におけるフレーム部11’にも金属配線や拡散層配線の一部を引き回す必要があるが、加速度センサチップ1’のフレーム部11’の4隅に上記SOIウェハの活性層の厚さ程度の凹部が形成されているので、金属配線や拡散層配線のパターン設計の制約が多く、加速度センサチップ1’のより一層の小型化が難しかった。
そこで、加速度センサチップ1’のフレーム部11’に凹部を設けずに、図10に示すように加速度センサチップ1のフレーム部11’とストッパ2’の周部との間に上記ギャップ長に応じた厚みの板状のスペーサ部材8’を介在させるとともに、スペーサ部材8’を覆いストッパ2’の周部と加速度センサチップ1’のフレーム部11’とを接着する接着剤からなる接着部6’を設けることが考えられる。
しかしながら、図10に示した構成では、加速度センサチップ1’の上記一表面側にスペーサ部材8’を載置した後で接着剤として用いる樹脂を滴下してから、ストッパ2’を載置し、ストッパ2’を加速度センサチップ1’側へ押し付けることでストッパ2’と加速度センサチップ1’とを接着するので、加速度センサチップ1’の上記一表面側に形成されている絶縁膜(例えば、シリコン酸化膜)19’上の金属配線16’がスペーサ部材8’によりダメージ(例えば、損傷による配線抵抗の増加、断線など)を受けてしまう恐れがあった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、加速度センサチップの小型化が可能で、しかも、加速度センサチップとストッパとを接着する工程において加速度センサチップの金属配線がスペーサ部材によりダメージを受けるのを防止することが可能な加速度センサを提供することにある。
請求項1の発明は、枠状のフレーム部の内側に配置される重り部が一表面側において可撓性を有する撓み部を介してフレーム部に揺動自在に支持され撓み部にゲージ抵抗が設けられた加速度センサチップと、加速度センサチップの前記一表面に対向配置され重り部の過度な変位を規制する平板状のストッパと、ストッパの周部と加速度センサチップのフレーム部との間に設けられたスペーサ部材と、スペーサ部材を覆いストッパの周部と加速度センサチップのフレーム部とを接着する接着剤からなる接着部とを備え、加速度センサチップのフレーム部には、ゲージ抵抗に電気的に接続された金属配線のうちスペーサ部材と重なる部分を保護する保護膜が前記一表面側に形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、ストッパの周部と加速度センサチップのフレーム部との間にスペーサ部材を設けてあるので、従来のように加速度センサチップのフレーム部に複数の凹部を形成して凹部の内底面とストッパとの間にスペーサ部材を設けた構成に比べて、金属配線や拡散層配線などの配線のパターン設計の自由度が高くなって加速度センサチップの小型化が可能となり、しかも、加速度センサチップのフレーム部にはゲージ抵抗に電気的に接続された金属配線のうちスペーサ部材と重なる部分を保護する保護膜が設けられているので、加速度センサチップとストッパとを接着する工程において加速度センサチップの金属配線がスペーサ部材によりダメージを受けるのを防止することが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記保護膜は、有機材料により形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記保護膜を無機材料により形成する場合に比べて、前記保護膜の膜厚を容易に厚くすることができる。すなわち、前記保護膜を無機材料により形成する場合に比べて、短時間で所望の膜厚に成膜することができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記有機材料は、ポリイミドからなることを特徴とする。
この発明によれば、前記保護膜の電気絶縁性および耐熱性を高めることができる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記ポリイミドは、感光性ポリイミドからなることを特徴とする。
この発明によれば、前記保護膜の形成にあたって、感光性ポリイミド膜を成膜した後で、フォトリソグラフィ技術を利用して感光性ポリイミド膜をパターニングすることにより前記保護膜を形成するプロセスを採用することが可能となるので、前記保護膜を容易に形成することができる。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記保護膜は、表面が平坦化されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記スペーサ部材が前記金属配線へダメージを与える可能性を低減できる。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、前記スペーサ部材は、球状の粒子であることを特徴とする。
この発明によれば、前記スペーサ部材を前記接着剤に予め混入させておくことできるので、前記スペーサ部材を前記加速度センサチップの前記フレーム部上に載置してから前記接着剤を滴下し、その後、前記ストッパを載置して前記ストッパの周部と前記加速度センサチップのフレーム部とを接着するというプロセスを採用する場合に比べて、製造工程が簡単になる。
請求項1の発明では、加速度センサチップの小型化が可能で、しかも、加速度センサチップとストッパとを接着する工程において加速度センサチップの金属配線がスペーサ部材によりダメージを受けるのを防止することが可能になるという効果がある。
(実施形態1)
図1に示す本実施形態の加速度センサについて説明するにあたって、まず、加速度センサチップ1について図2を参照しながら説明する。
加速度センサチップ1は、図2(a),(b)に示すように、枠状(本実施形態では、矩形枠状)のフレーム部11を備え、フレーム部11の矩形状の開口窓内に配置される重り部12が一表面(図2(b)における上面)側において可撓性を有する4つの短冊状の撓み部13を介してフレーム部11に揺動自在に支持されている。ここにおいて、加速度センサチップ1は、シリコン基板からなる支持基板上のシリコン酸化膜からなる絶縁層(埋込酸化膜)上にn形のシリコン層(活性層)を有するSOIウェハを加工することにより形成してあり、フレーム部11は、SOIウェハの支持基板、絶縁層、シリコン層それぞれを利用して形成してある。これに対して、撓み部13は、SOIウェハにおけるシリコン層を利用して形成してあり、フレーム部11よりも薄肉となっている。なお、SOIウェハについては、支持基板の厚さを400〜600μm程度、絶縁層の厚さを0.3〜1.5μm程度、シリコン層の厚さを4〜6μm程度に設定してあるが、これらの数値は特に限定するものではない。
重り部12は、上述の4つの撓み部13を介してフレーム部11に支持された直方体状のコア部12aと、加速度センサチップ1の上記一表面側から見てコア部12aの四隅それぞれに連続一体に連結された直方体状の4つの付随部12bとを有している。言い換えれば、重り部12は、フレーム部11の内側面に一端部が連結された各撓み部13の他端部が外側面に連結されたコア部12aと、コア部12aと一体に形成されコア部12aとフレーム部11との間の空間に配置される4つの付随部12bとを有している。つまり、各付随部12bは、加速度センサチップ1の上記一表面側から見て、フレーム部11とコア部12aと互いに直交する方向に延長された2つの撓み部13,13とで囲まれる空間に配置されており、各付随部12bそれぞれとフレーム部11との間にはスリット14が形成され、撓み部13を挟んで隣り合う付随部12b間の間隔が撓み部13の幅寸法よりも長くなっている。ここにおいて、コア部12aは、SOIウェハの支持基板、絶縁層、シリコン層それぞれを利用して形成し、各付随部12bは、SOIウェハの支持基板を利用して形成してある。しかして、加速度センサチップ1の上記一表面側において各付随部12bの表面は、コア部12aの表面を含む平面から加速度センサチップ1の他表面(図2(b)における下面)側へ離間して位置している。
また、重り部12のコア部12aおよび各付随部12bは、支持基板を利用して形成されている部分の厚さがフレーム部11において支持基板を利用して形成されている部分の厚さに比べて、加速度センサチップ1の厚み方向(図2(b)における上下方向)への重り部12の許容変位量分だけ薄くなっている。したがって、加速度センサチップ1のフレーム部11をパッケージ(図示せず)の内底面に固着したときに、加速度センサチップ1の上記他表面側には加速度センサチップ1の厚み方向への重り部12の変位を可能とする隙間が形成される。
ところで、図2(a),(b)それぞれの右側に示したように、加速度センサチップ1の厚み方向に直交する平面において矩形枠状のフレーム部11の一辺に沿った方向をx軸方向、この一辺に直交する辺に沿った方向をy軸方向、加速度センサチップ1の厚み方向をz軸方向と規定すれば、重り部12は、x軸方向に延長されてコア部12aを挟む2つ1組の撓み部13,13と、y軸方向に延長されてコア部12aを挟む2つ1組の撓み部13,13とを介してフレーム部11に支持されていることになる。ここで、加速度センサチップ1は、x軸方向を長手方向とする2つの撓み部13,13におけるコア部12a近傍にx軸方向の加速度を検出するためのピエゾ抵抗Rが2つずつ形成され、y軸方向を長手方向とする2つの撓み部13,13におけるコア部12a近傍にy軸方向の加速度を検出するためのピエゾ抵抗Rが2つずつ形成され各軸方向ごとにそれぞれ4つのピエゾ抵抗Rがブリッジ回路を構成するように金属配線16、拡散層配線21、パッケージを実装する回路基板からなる実装基板(図示せず)に形成されている導体パターン(回路パターン)などを介して適宜接続される。ここに、加速度センサチップ1の上記一表面側には、例えばシリコン酸化膜からなる絶縁膜19が形成されており、ピエゾ抵抗Rに電気的に接続されたパッド15(図1(a)参照)がフレーム部11に対応する部位で加速度センサチップ1の上記一表面側に設けられている。なお、金属配線16と拡散層配線21とはコンタクト部18において電気的に接続されている。コンタクト部18は、絶縁膜19に開孔したコンタクトホールに金属配線16の一部を埋め込むことにより形成されている。
したがって、加速度センサチップ1に加速度が作用すると、加速度の方向および大きさに応じて重り部12がフレーム部11に対して相対的に変位し、結果的に撓み部13が撓んでピエゾ抵抗Rの抵抗値が変化することになる。つまり、ピエゾ抵抗Rの抵抗値の変化を検出することにより加速度センサチップ1に作用したx軸方向、y軸方向それぞれの加速度を検出することができる。要するに、各ブリッジ回路の対角位置の一方の端子間に適宜の検出用電源を接続するとともに対角位置の他方の端子間の電圧を検出し、適宜の補正を加えれば、重り部12に作用するx軸方向、y軸方向それぞれの加速度に比例する電圧を得ることができる。なお、本実施形態では、各ピエゾ抵抗Rそれぞれが、フレーム部11に対する重り部12の変位により撓み部13に生じるひずみによって抵抗率の変化するゲージ抵抗を構成している。また、本実施形態の加速度センサは、x軸方向およびy軸方向それぞれの加速度を各別に検出することができる2軸加速度センサを構成しているが、z軸方向の加速度を検出するために各撓み部13におけるフレーム部11近傍の適宜位置にピエゾ抵抗を形成して別途にブリッジ回路を構成することで3軸加速度センサを構成するようにしてもよい。
本実施形態の加速度センサは、上述の加速度センサチップ1と、加速度センサチップ1の上記一表面に対向配置され重り部12の過度な変位を規制する平板状(本実施形態では、矩形板状)のガラス基板からなるストッパ2と、ストッパ2の周部と加速度センサチップ1のフレーム部11との間に設けられた複数個(本実施形態では、4個)の矩形板状のスペーサ部材8と、各スペーサ部材8それぞれを覆いストッパ2の周部と加速度センサチップ1のフレーム部11とを接着する接着剤(例えば、シリコーン樹脂のようなシリコーン系樹脂など)からなる接着部6とを備えている。本実施形態の加速度センサの製造時には、、スペーサ部材8を加速度センサチップ1のフレーム部11上に載置してから接着剤を滴下し、その後、ストッパ2を載置してストッパ2の周部と加速度センサチップ1のフレーム部11とを接着すればよい。
ここにおいて、本実施形態では、4個のスペーサ部材8をストッパ2の四隅それぞれの近傍における加速度センサチップ1のフレーム部11との対向面側に配置してあり、スペーサ部材8は、フレーム部11においてパッド15を設けていない2辺それぞれに2つずつ設けられている。なお、スペーサ部材8の厚みは、ストッパ2と重り部12のコア部12aとの間の規定のギャップ長に応じて、例えば、10μm〜20μm程度の範囲内で適宜設定すればよい。ここに、スペーサ部材8は、例えば、シリコン基板やガラス基板などを加工することにより形成すればよい。
また、加速度センサチップ1は、矩形枠状のフレーム部11の4辺のうちの2辺のみに上述のパッド15を設けてあり、ストッパ2は、加速度センサチップ1のフレーム部11に接着剤により固着した状態でフレーム部11に設けられた各パッド15が露出するように外周形状および外形寸法を設計してある。具体的には、加速度センサチップ1の外周形状を正方形状とする一方で、ストッパ2の外周形状を長方形状とし、ストッパ2の長辺の長さを加速度センサチップ1の一辺の長さよりもやや短く設定してある。したがって、ストッパ2を加速度センサチップ1に固着した後で、加速度センサチップ1の各パッド15とパッケージの各端子パターンとをそれぞれボンディングワイヤを介して接続することができる。
ところで、加速度センサチップ1のフレーム部11には、ピエゾ抵抗Rに電気的に接続された金属配線16のうちスペーサ部材8と重なる部分を保護する保護膜17が上記一表面側に形成されている。ここにおいて、保護膜17は、絶縁性を有する有機材料(例えば、ポリイミドなど)により形成されている。本実施形態では、保護膜17を有機材料により形成しているので、保護膜17を無機材料により形成する場合に比べて、保護膜17の膜厚を容易に厚くすることができる。すなわち、保護膜17を無機材料により形成する場合に比べて、短時間で所望の膜厚(例えば、2〜5μm程度)に成膜することができる。
以下、上述の加速度センサの製造方法について説明するが、保護膜17の形成工程以外の工程は周知なので簡単に説明する。
まず、上述のSOIウェハの主表面側(シリコン層の表面側)に各ピエゾ抵抗Rおよび各拡散層配線21をリソグラフィ技術、不純物拡散技術などを利用して形成し、その後、SOIウェハの上記主表面側の全面に絶縁膜19を形成し、更にその後、絶縁膜19に上記コンタクトホールを形成してから、金属配線16を形成する。
その後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して、SOIウェハの支持基板において重り部12に対応する部位をSOIウェハの裏面側から上記許容変位量分だけ薄くする。その後、SOIウェハの裏面側に、支持基板においてフレーム部11、コア部12a、各付随部12bそれぞれに対応する部位を覆い且つ他の部位を露出させるようにパターニングされたレジスト層を形成し、当該レジスト層をエッチングマスクとして、SOIウェハを裏面側から上記絶縁層に達する深さまで略垂直にドライエッチングする裏面側パターニング工程を行う。
裏面側パターニング工程の後、保護膜形成工程を行う。保護膜形成工程では、まず、SOIウェハの主表面側の全面にポリイミドを塗布して保護膜17の基礎となるポリイミド膜27を成膜し(図3(a))、その後、SOIウェハの主表面側において保護膜17形成用にパターニングされたアルミニウム膜28を形成する(図3(b))。続いて、アルミニウム膜28をマスクとしてポリイミド膜27の不要部分をエッチング除去することでそれぞれポリイミド膜27の一部からなる保護膜17を形成してから、アルミニウム膜28を除去する(図3(c))というプロセスを行う。
保護膜形成工程の後、SOIウェハの主表面側に、絶縁膜19においてフレーム部11、コア部12a、各撓み部13それぞれに対応する部位および各保護膜17を覆い他の部位を露出させるようにパターニングされたレジスト層(図示せず)を形成し、当該レジスト層をエッチングマスクとして、絶縁膜19の露出部分をエッチングすることで絶縁膜19をパターニングし、SOIウェハを主表面側から上記絶縁層に達する深さまでエッチングする表面側パターニング工程を行う。その後、上記絶縁層のうちフレーム部11、コア部12aそれぞれに対応する部位を残して不要部分をエッチング除去し、レジスト層を除去する(図3(d))。
その後、SOIウェハをダイシング工程により個々の加速度センサチップ1に分割してから、加速度センサチップ1のフレーム部11における保護膜17上にスペーサ部材8を載置してから、上記接着剤を塗布し、続いて、ストッパ2を加速度センサチップ1の上記一表面側に載置してストッパ2を加速度センサチップ1に近づけるように押しつければよい。
次に、加速度センサチップ1を、パッケージの内底面にエポキシ系樹脂もしくはシリコーン系樹脂からなる接着剤を用いて接着してから、各パッド15をパッケージに設けられている端子と例えばボンディングワイヤを介して電気的に接続し、パッケージにパッケージ蓋を封着すればよい。
なお、保護膜形成工程は、上述のプロセスに限らず、例えば、SOIウェハの主表面側の全面に感光性ポリイミドを塗布して保護膜17の基礎となる感光性ポリイミド膜27’を成膜し(図4(a))、その後、フォトリソグラフィ技術を利用して感光性ポリイミド膜27’をパターニングすることでそれぞれ感光性ポリイミド膜27’の一部からなる保護膜17を形成する(図4(b))ようにしてもよく、当該保護膜形成工程の後、上述の表面側パターニング工程を行えばよい(図4(c))。このように保護膜17の有機材料として感光性ポリイミドを採用する場合には、上述のプロセスに比べて、保護膜17を容易に形成することができる。
以上説明した本実施形態の加速度センサでは、ストッパ2の周部と加速度センサチップ1のフレーム部11との間にスペーサ部材8を設けてあるので、従来のように加速度センサチップ1’のフレーム部11’に複数の凹部を形成して凹部の内底面とストッパ2’との間にスペーサ部材を設けた構成に比べて、金属配線16や拡散層配線21などの配線のパターン設計の自由度が高くなって加速度センサチップ1の小型化が可能となる。しかも、加速度センサチップ1にはピエゾ抵抗Rに電気的に接続された金属配線16のうちフレーム部11に設けられスペーサ部材8と重なる部分を保護する保護膜17が設けられているので、加速度センサチップ1とストッパ2とを接着する工程において加速度センサチップ1の金属配線16がスペーサ部材8によりダメージを受けるのを防止することが可能となり、製造歩留まりの向上による低コスト化を図れる。また、保護膜17を形成する有機材料としてポリイミドを採用しているので、ポリイミド以外の一般的な樹脂を採用する場合に比べて、保護膜17の電気絶縁性および耐熱性を高めることができる。
ところで、保護膜17の膜厚が比較的薄い場合には、金属配線16の表面と絶縁膜19の表面との間の段差に起因して図6に示すように保護膜17の表面に凹凸が形成されてしまうので、スペーサ部材8が金属配線16へダメージを与える可能性がある。そこで、保護膜17を予め厚めに成膜してから、保護膜17を研磨することで図5に示すように平坦化すれば、スペーサ部材8が金属配線16へダメージを与える可能性を低減できる。なお、保護膜17の表面を平坦化する技術は研磨に限らず周知の平坦化技術を適宜利用すればよい。
(実施形態2)
本実施形態の加速度センサの基本構成は実施形態1と略同じであって、図7(a),(b),に示すように、スペーサ部材8を球状の粒子により構成し、ストッパ2の四隅近傍それぞれにおいて複数個のスペーサ部材8が配置されている点が相違する。本実施形態におけるスペーサ部材8mp粒径は、上記ギャップ長に応じて、10μm〜20μm程度の範囲内で適宜設定すればよい。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
しかして、本実施形態の加速度センサでは、ストッパ2と加速度センサチップ1とを接着する接着剤に複数のスペーサ部材8を予め混入させておくことできるので、実施形態1の加速度センサを製造する場合のように、スペーサ部材8を加速度センサチップ1のフレーム部11上に載置してから接着剤を滴下し、その後、ストッパ2を載置してストッパ2の周部と加速度センサチップ1のフレーム部11とを接着するというプロセスを採用する場合に比べて、製造工程が簡単になる。
なお、実施形態1,2では、ストッパ2をガラス基板により構成しているが、シリコン基板により構成してもよく、ストッパ2としてシリコン基板を採用する場合には、ストッパ2としてガラス基板を採用する場合に比べて、所望の形状への加工が容易で低コスト化を図れる。
なお、上記各実施形態では、SOIウェハを用いて形成した加速度センサチップ1について例示したが、加速度センサチップ1はSOIウェハに限らず、例えばシリコン基板を用いて形成してもよい。また、加速度センサチップ1および重り部12それぞれの形状も特に限定するものではなく、重り部12が加速度センサチップ1の厚み方向へ変位可能な構造のものであれば、重り部12を一方向のみから片持ちで支持した1軸の加速度を検出する加速度センサチップでもよい。また、撓み部13に設けるゲージ抵抗もピエゾ抵抗Rに限らず、例えばカーボンナノチューブを採用してもよい。
実施形態1を示し、(a)は概略断面図、(b)は(a)のA−A’概略断面図である。 同上における加速度センサチップを示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のB−B’概略断面図である。 同上の製造方法の一例を説明するための主要工程平面図である。 同上の製造方法の他の例を説明するための主要工程平面図である。 同上の要部概略断面図である。 同上の要部概略断面図である。 実施形態2を示し、(a)は概略断面図、(b)は(a)のC−C’概略断面図である。 従来例を示す概略断面図である。 同上における加速度センサチップの概略斜視図である。 他の従来例を示す要部断面図である。
符号の説明
1 加速度センサチップ
2 ストッパ
6 接着部
8 スペーサ部材
11 フレーム部
12 重り部
13 撓み部
14 スリット
15 パッド
16 金属配線
17 保護膜
18 コンタクト部
21 拡散層配線
R ピエゾ抵抗

Claims (6)

  1. 枠状のフレーム部の内側に配置される重り部が一表面側において可撓性を有する撓み部を介してフレーム部に揺動自在に支持され撓み部にゲージ抵抗が設けられた加速度センサチップと、加速度センサチップの前記一表面に対向配置され重り部の過度な変位を規制する平板状のストッパと、ストッパの周部と加速度センサチップのフレーム部との間に設けられたスペーサ部材と、スペーサ部材を覆いストッパの周部と加速度センサチップのフレーム部とを接着する接着剤からなる接着部とを備え、加速度センサチップのフレーム部には、ゲージ抵抗に電気的に接続された金属配線のうちスペーサ部材と重なる部分を保護する保護膜が前記一表面側に形成されてなることを特徴とする加速度センサ。
  2. 前記保護膜は、有機材料により形成されてなることを特徴とする請求項1記載の加速度センサ。
  3. 前記有機材料は、ポリイミドからなることを特徴とする請求項2記載の加速度センサ。
  4. 前記ポリイミドは、感光性ポリイミドからなることを特徴とする請求項3記載の加速度センサ。
  5. 前記保護膜は、表面が平坦化されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の加速度センサ。
  6. 前記スペーサ部材は、球状の粒子であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の加速度センサ。
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