JP2006315853A

JP2006315853A - 乗客コンベアの安全装置

Info

Publication number: JP2006315853A
Application number: JP2005167454A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Kaneko; 義昭金子
Original assignee: Nissin Co Ltd
Current assignee: Nissin Co Ltd
Priority date: 2005-05-11
Filing date: 2005-05-11
Publication date: 2006-11-24

Abstract

【課題】内デッキカバーとスカートガードを締め付けるネジの突出防止の効果、および外観上でも優れた乗客コンベアの安全装置を提供する。
【解決手段】内デッキカバー７とスカートガード６を備えた乗客コンベアにおいて、内デッキカバー７とスカートガード６を締め付けるネジ１２の緩みに伴う、ネジの突出防止のため、ネジ１２のネジ頭を覆った短辺にネジ１２を締め付ける孔１０Ａを設け、長辺にネジ１２を挿入する長孔１０Ｂを設け、さらに短辺の両端に内側に曲げたガイドレール１０Ｃを設け、両端のガイドレール間に挿入されたプレートを設けた不等辺の凹溝からなる安全装置１０を設けた構成。
【選択図】図２

Description

本発明は、エスカレータや電動道路等の乗客コンベアに係わり、特にステップ側部と欄干の間における事故防止用の安全装置に関する。

スカートガードの設置するため、トラスネジ、皿ネジの共ネジで内デッキカバー側から締結されている。従来、この固定用ネジの緩み防止、ネジ頭の突出防止に対して、糊付アルミテープ等でネジ頭を被う構造や平成１５年１２月１日の出願番号２００３４３６１８２におけるネジカバー等でネジの突出事故を防止するようになっている。

発明が解決しようとする課題

上記従来技術は、安全装置の脱着に伴う反復貼付強度や美観の問題、またネジカバーについてはネジをはづす際、廻し過ぎによりカバーの弾性を失い修復に問題があり、安全性の維持と経時対応の面で改善を要するという課題があった。

本発明の目的は、ステップとスカートガード間における安全性の向上、美観および保全性にも優れた乗客コンベアの安全装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

本発明は上記目的を達成するために、無端状に連結されて移動するステップと、このステップの両側部に直立配置される欄干と、この欄干を構成するスカートガード、内デッキカバーおよび欄干パネル等を備えた乗客コンベアにおいて、スカートガードを固定する基材体とスカートガードを挟み込んだ内デッキカバーの下辺に設けたネジ挿入部分に、ネジ頭を被う不等辺の凹溝を設け、短辺でネジ頭を覆い、長辺にはネジ挿入のため短辺よりも長い長孔を設け、さらに短辺の両端に内側に曲げたガイドレールを設け、ネジ軸の貫通孔を設けたプレートをガイドレール開に挿入し、ネジを締結することによりプレートがガイドレールを押し、内デッキカバーに密着させる構造を備えた安全装置を挿入する構成にしてある。

上記の構成は、ガイドレールを備えプレートを持った安全装置を内デッキカバーの下辺より挿入し、凹溝の長辺の長孔上部よりネジを挿入、仮締めし、安全装置を上部に移行させる。さらにネジ頭を被う短辺に設けたネジ頭径より小さな穴より本締めし安全装置を装着する構成であるので、スカートガードの取り付け強度が高く、かつスカートガードの脱着作業も極めて容易となり、ネジを引抜するまでは安全装置の長孔にネジ軸が挿入されている状態にあり、さらにネジを引き抜いても安全装置の凹溝のバネ効果によって内デッキの下辺を挟み込む状態と成り、安全装置自体の脱落が無く、さらに安全装置を離脱させる際、ネジを緩め過ぎて、安全装置の凹溝が開いた状態でも、安全装置を装着する際ガイドレール内のプレートをネジ締めにより押す為凹溝が修復され安全装置と内デッキカバーが密着され、かつ安全装置の外観も傷める事がなく美観も損なわない利点を有する。

以下、本発明の乗客コンベアの安全装置の一実施形態を図に基づいて説明する。
図１は本発明による乗客コンベアとその安全装置を示す斜視図、図２は図１におけるＭ−Ｍ線に沿う断面図である。図３は安全装置の斜視図、図４は図３におけるＮ−Ｎ線に沿う断面図である。図において、エスカレータ式の乗客コンベア１は、下階２から上階（図示省略）にかけて設置され、乗降口３から他の乗降口（図示省略）にかけて無端状に連結されて移動するステップ４と、このステップ４の両側部に直立配置される欄干５と、この欄干５を構成するスカートガード６、内デッキカバー７、欄干パネル８、ハンドレール９等を備えている。このスカートガード６と内デッキカバー７を留めているネジ１２の緩みによるネジ頭の突出を防止するため、短辺にドライバーの先端が差し込める１０Ａの孔を設け、長辺にネジ１２が短辺に触れないで挿入出来る長孔１０Ｂを設け、さらに短辺の両端に内側に曲げたガイドレール１０Ｃを設け、両端のガイドレール間に挿入されたプレート１１を設けた、不等辺の凹溝状の安全装置１０をスカートガード６と内デッキカバー７との間に、内デッキカバー７の下部より挿入し、ネジ１２を長孔１０Ｂ上部より挿入し、仮締めし、安全装置１０を上部に移動し、孔１０Ａをネジ１２の中心に合せ、本締め固定する。なお短辺のは図４、図５に図示されている様に、ネジ１２を覆っているので、乗客の履物、衣服等の引っ掛り事故に対し安全である。さらに、エスカレータ点検時に、スカートガード６をはづす必要がある。この場合ネジの緩め過ぎによる安全装置の凹溝が開く変形がおきても、装着の際ガイドレール１０Ｃとプレート１１により変形を修復する事が出来る為、点検作業においても有効である。

発明の効果

以上説明したように本発明によれば、内デッキカバーとスカートガードを締め付けるネジの突出防止の効果、および外観上でも優れた乗客コンベアの安全装置を得ることができる。

本発明による乗客コンベアとその安全装置をしめす斜視図である。図１のＭ−Ｍ線に沿う断面図である。本発明による安全装置の斜視図である。図３のＮ−Ｎ線に沿うトラスネジ使用の断面図である。図３のＮ−Ｎ線に沿う皿ネジ使用の断面図である。

符号の説明

１…乗客コンベア、３…乗降口、４…ステップ、５…欄干
６…スカートガード、７…内デッキカバー、８…欄干パネル
９…ハンドレール、１０…安全装置、１１…プレート、１２…ネジ
１０Ａ…短辺の孔、１０Ｂ…長辺の長孔、１０Ｃ…短辺両端のガイドレール

Claims

無端状に連結されて移動するステップと、このステップの両側部に直立配置される欄干と、この欄干を構成するスカートガード、内デッキカバーおよび欄干パネル等を備えた乗客コンベアにおいて、基材体にスカートガードを固定するためスカートガードと内デッキカバーをトラスネジ、皿ネジ等の共ネジで締結する。このネジの緩み防止及び緩みによるネジ頭の突出防止のため、両端を内側に曲げたガイドレールを設けた短辺がネジ頭を覆い，ガイドレール間にガイドレールを押えるプレートを備え、長孔を設けた長辺を内デッキカバー下部よりスカートガードと内デッキカバーの間に挿入するよう不等辺の凹溝を設けた事を特徴とする乗客コンベアの安全装置。