JP2014152033A - 乗客コンベア及び乗客コンベアの組み立て方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】内側デッキやスカートモールの取り付け作業が簡単で、しかもその取り付け時間を短縮することができる乗客コンベアを提供することにある。
【解決手段】スカートガードの踏み板側にガイドレールを配置し、このガイドレールに設けた固定部によってガイドレール、スカートガード、デッキベースを密着、固定し、更に内側デッキの下側縁部をデッキベースの上端面と重なるように対向させ、ガイドレールに設けた押し付け部によって内側デッキの下側縁部をデッキベース側に押し付けて接触させると共に、ガイドレールの外周囲からスカートモールを取り付けた。
【選択図】図1
【解決手段】スカートガードの踏み板側にガイドレールを配置し、このガイドレールに設けた固定部によってガイドレール、スカートガード、デッキベースを密着、固定し、更に内側デッキの下側縁部をデッキベースの上端面と重なるように対向させ、ガイドレールに設けた押し付け部によって内側デッキの下側縁部をデッキベース側に押し付けて接触させると共に、ガイドレールの外周囲からスカートモールを取り付けた。
【選択図】図1
Description
本発明はエスカレータや電動道路等の乗客コンベアに係り、特にスカートガードと踏み板の間に乗客の衣類等が挟まれるのを予防するスカートモールを備えた乗客コンベア及び乗客コンベアの組み立て方法に関するものである。
乗客搬送用の乗客コンベアの代表的な適用例としてエスカレータが良く知られている。このエスカレータは、建屋の上階と下階の間にトラスを掛け渡し、このトラスに乗客搬送用の踏み段列が組み込まれ、この踏み段列の両側に欄干が設けられている。踏み段列は多数の踏み段を無端状に連結してなり、この踏み段列が建屋の下階から上階あるいは上階から下階に向って順次走行し、この走行する踏み段列を介して乗客を下階から上階あるいは上階から下階に搬送するようになっている。
そして、踏み段の側方には僅かな隙間をあけてスカートガードがほぼ垂直に設けられている。トラスに固定された欄干固定部材の上には欄干パネルが立設され、この欄干パネルの内面とスカートガードの上部側の縁部との間に内側デッキが踏み段に向かって傾斜するように設けられている。この内側デッキの上部側の縁部は欄干パネルの内面に目地部材を介して固定され、下部側には踏み段側に突出する折り曲げ部の縁部がスカートガードの上に重ね合わされ、固定ボルトにて固定されていた。しかしながら、このような構成の場合において、内側デッキに踏み段側に突出する部分がないため、エスカレータを利用する乗客がスカートガード側に寄り過ぎ、スカートガードと踏み段の間に衣服が挟まれて衣服が損傷するといった問題があった。尚、ここではエスカレータの例をあげているが、電動道路においても同様である。したがって、以下の説明ではエスカレータの踏み段、及び電動道路のパレットを含めて踏み板という。
このような問題を解決するために、例えば特開2009-227352号公報(特許文献1)には、内側デッキとスカートガードをデッキベースを介して固定する固定ボルトを用いて踏み板側に突出するスカートモールを共締めして固定することで、スカートガードと踏み板の間に乗客の衣類等が挟まれるのを予防するようにしていた。
特許文献1に記載されているスカートモールは確かにスカートガードと踏み板の間に乗客の衣類等が挟まれるのを予防することは可能であるが、次に述べるような課題を有していた。以下、この特許文献1に記載されたスカートモールの構成とその課題について説明する。
図15において、踏み板1の側方には僅かな隙間をあけてスカートガード2がほぼ垂直に設けられている。このスカートガード2の上部はトラス(図示せず)に固定された欄干固定部材(図示せず)から延出するように設けられたデッキベース3とボルト(図示せず)により固定されている。欄干固定部材の上には欄干パネル4がパッキン5を介して立設され、この欄干パネル4の内面とスカートガード2の上部側の縁部との間に内側デッキ6が踏み板1に向かって傾斜するように設けられている。
この内側デッキ6の上部側の縁部6Aは、欄干パネル4の内面にパッキン5を介して固定され、下部側の縁部6Bは、デッキベース3の上端に重ね合わされ、踏み板1の上方の空間部分から内側デッキ6の縁部6Bを貫通してデッキベース3に設けたナット7Bとこれに螺挿されたボルト7Aにより固定されている。ボルト7Aを覆うように設けられたスカートモール8は踏み板1側に突出するよう構成され、かつ、スカートモール8内に収納される隠しボルト9Aによりスカートガード2、デッキベース3を介してナット9Bに螺挿され、スカートモール8、スカートガード2、デッキベース3が共に密着、固定される。
ここで、デッキベース3には、予めボルト7A、スカートガード2とデッキベース3の固定用ボルト、及び隠しボルト9Aのための細長い通し孔が設けられている。したがって、スカートガード2、デッキベース3及び内側デッキ6の組み立てにおいては、先ずスカートガード2の上端をデッキベース3に重ね合わせてボルトで固定する。次に、内側デッキ6の下端部の縁部6Bをスカートガード2の端面と突き合わせてボルト7Aにて固定する。その後、スカートモール8をボルト7A、及びスカートガード2とデッキベース3の固定用のボルトを覆うように、スカートガード2と内側デッキ6の縁部6Bの突き合わせ部分に取り付け、最後に隠しボルト9Aをスカートガード2を挟んでデッキベース3に設けたナット9Bに捩じ込んで固定する。尚、隠しボルト9Aは頭部に6角穴を形成した穴付きボルトが使用されており、6角レンチによって締め付けられるものである。
ここで、図15に示したナット7B、9Bは調整ナットと称されるものであり、この調整ナットは溶接等によってデッキベース3に固定されているわけではなく、調整ナットが本来存在すべき位置付近に移動可能に取り付けられるものであり、このため各ボルトが挿通するデッキベース3の通し孔は細長い形状に形成されている。
調整ナットの構造を図16に示している。図16に示されるように、調整ナット7B、9Bはナット本体7C、9Cの周囲に取り付け金具10を取り付け、取り付け金具10の先端側に設けた弾性を有する係止片10Aをデッキベース3の通し孔11に弾性的に係止する構造となっている。取り付け金具10をデッキベース3の通し孔11に取り付ける時、係止片10Aを内側に曲げた後に開放することによって、調整ナット7B、9Bはデッキベース3の通し孔11に移動可能に係止されることになる。
この調整ナットを用いる理由は、スカートガード2、デッキベース3、内側デッキ6等の構成部品の寸法精度にばらつきがあること、乗客コンベアの設置時に組み合わされる各構成部品の接合寸法にばらつきがあること等から据付時に各構成部品の固定位置がずれてくることによるものである。したがって、各ボルトの固定時には調整ナット7B、9Bを通し孔11の範囲で横方向に移動して位置調整を行うようにしている。
このような構成において、スカートガード2とデッキベース3を固定する時は内側デッキ6が取り付けられていないため、目視によってボルトとナット(これらは図示されていない)の位置合わせが確認できるので簡単に固定作業を行なうことが可能である。
ところが、内側デッキ6をデッキベース3に固定する時、及びスカートモール8をデッキベース3に固定する時は内側デッキ6が取り付けられているので、デッキベース3に取り付けられた調整ナット7B、9Bの位置が目視で確認できない状態となっている。このため、固定ボルト7Aや隠しボルト9Aとこれに対応した調整ナット7B、9Bの位置合わせが困難となり、ドライバー等を使用して調整ナット7B、9Bの位置を微調整しながら位置合わせを行なうようにしている。このため、内側デッキ6やスカートモール8を取り付ける取り付け作業に多大の時間がかかるといった課題がった。
本発明の目的は、内側デッキやスカートモールの取り付け作業が簡単で、しかもその取り付け時間を短縮することができる乗客コンベア及び乗客コンベアの組み立て方法を提供することにある。
本発明の特徴は、スカートガードの踏み板側にガイドレールを配置し、このガイドレールに設けた固定部によってガイドレール、スカートガード、デッキベースを密着、固定し、更に内側デッキの下側縁部をデッキベースの上端面と重なるように対向させ、ガイドレールに設けた押し付け部によって内側デッキの下側縁部をデッキベース側に押し付けて接触させると共に、ガイドレールの外周囲からスカートモールを取り付けた、ところにある。
また、本発明の特徴は、ガイドレールに設けた固定部によってガイドレール、スカートガード、デッキベースを密着して固定し、この後に内側デッキの下側縁部を前記デッキベースの上端面と重なるように対向させ、ガイドレールに設けた押し付け部によって内側デッキの下側縁部をデッキベースの上端面に押し付けて接触させ、最後にガイドレールの外周囲からスカートモールを前記ガイドレールに取り付けて乗客コンベアを組み立てるようにした、ところにある。
本発明によれば、内側デッキの下側縁部をデッキベース側に押し付けて押圧して固定するので従来のような調整ナットの位置の目視による確認作業が不要となり、同様にスカートガードの外側に位置するガイドレールにスカートモールを取り付けるのでこれも従来のような調整ナットの位置の目視による確認作業が不要となり、結果的に取り付け作業が簡単で、その取り付け時間を短縮できるようになるものである。
次に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
図1において、スカートガード2の上側縁部2Aと内側デッキ6の下側縁部6Bは夫々の端面が突き合わされるように対向され、この対向する領域付近の踏み板1側にはガイドレール12が配置されている。このガイドレール12は後述するように踏み板1の進行方向に延びる所定長さを備えた長尺形状である。ガイドレール12の下側には突起部12Aが形成され、この突起部12Aはスカートガード2の上側縁部2Aの表面に接触されている。この突起部12Aと接触するスカートガード2の上側縁部2Aの突起部12Aとは反対側の面である裏面にはデッキベース3の立上部3Aの表面が接触している。尚、この立上部3Aは内側デッキ6の下側縁部6Bの裏面と接触するように上側に延びるように形成されている。ここで、突起部12Aは後述する押し付けボルト14に弾性力を与えるための機能も有している。
そして、ガイドレール12には固定ボルト13Aが係止されており、この固定ボルト13Aはガイドレール12の突起部12Aに形成された挿通孔12Bを通り、スカートガード2の上側縁部2A、及びデッキベース3の立上部3Aを挿通してナット13Bに螺挿されている。したがって、ガイドレール12、スカートガード2、及びデッキベース3は固定ボルト13Aとナット13Bよりなる固定部によって強固に密着、固定されている。ここで、ナット13Bは上述したような調整ナットではなく、標準ナットが使用されている。
また、ガイドレール12に係止された固定ボルト13Aの上側には、押し付け部である押し付けボルト14がガイドレール12に螺合されている。押し付けボルト14は固定ボルト13Aとの高さ方向の干渉を避けるため、横方向に位置をずらして配置されている。押し付けボルト14はガイドレール12に直接形成されたねじ溝12Cに捩じ込まれるもので、押し付けボルト14を捩じ込むことによって、このボルト14の先端が内側デッキ6の下側縁部6Bの表面をデッキベース3の立上部3Aに向けて押し付けるように作用する。したがって、ガイドレール12とデッキベース3の立上部3Aとの間は固定ボルト13Aとナット13Bによって固定されているので、内側デッキ6の下側縁部6Bが押し付けボルト14とデッキベース3の立上部3Aとで挟み込まれて固定されるようになる。上述したように押し付けボルト14が設けられている部分は突起部12Aによって浮かされた形となり弾性力を押し付けボルト14に与えている。
このような状態で、ガイドレール12に係止した固定ボルト13Aとナット13Bによってスカートガード2とデッキベース3が強固に固定され、またガイドレール12に係止された押し付けボルト14によってデッキベース3と内側デッキ6とが固定されるものである。そして、ガイドレール12を全体的に覆うスカートモール15が上端に形成した係止爪15Uと下端に形成した係止爪15Bで係止されてガイドレール12に固定されるようになっている。尚、スカートモール15は自身に形成した固定ボルト挿入孔16を介して図6に示す固定ボルト17によってガイドレール12に固定されるものである。この固定ボルト17はスカートモール固定部として機能する。尚、この固定方法については後述する。このように、スカートモール15によってガイドレール12、固定ボルト13A、押し付けボルト14を覆うため、これらの構成部品の角部が乗客の衣服が絡みつく、或いは引っ掛かるといった障害を予防することができるようになる。
次に、上述したガイドレール12を用いてスカートガード2、デッキベース3、内側デッキ6を固定するための組み立て順序を図2A乃至図2Cに基づき説明する。図2Aは全ての構成部品が組み立てられる前の状態を示している。ここで参照番号2Bはスカートガード2の上側端部2Aに形成した通し孔であり、また、参照番号3Bはデッキベース3の立上部3Aに形成した通し孔である。尚、デッキベース3の立上部3Aに形成した通し孔3Bは横方向に延びた細長い形状に構成されており、特許文献1に記載の通し孔と同じ機能を備えている。
このような状態から図2Bに示されているように、ガイドレール12の突起部12Aに形成された挿通孔12Bに固定ボルト13Aを差し込んで係止させ、この固定ボルト13Aをスカートガード2の上側縁部2Aに設けた通し孔2B、及びデッキベース3の立上部3Aに形成した通し孔3Bを挿通させ、ナット13Bと螺合させる。この状態で、ガイドレール12、スカートガード2、デッキベース3は強固に固定されることになる。ここで、この取り付け作業は、内側デッキ6がまだ取り付けられていないため、目視によってナット13Bと固定ボルト13Aの先端の位置合わせが容易に行うことができるようになっている。このため、取り付け作業が簡単で、その時間も短縮することができる。更に、内側デッキ6が無いので、ナット13Bを回転しないように押さえておくスパナ等も自由に出し入れできるので、これによっても取り付け作業が簡単で、その時間も短縮することができる。また、ナット13Bは調整ナットのような特殊なナットではなく、取り付け作業を速やかに作業できるように標準的なナットを使用するようにしている。
この組み立て状態をA−Aの方向に見た図が図3Aである。図3Aにあるように、ガイドレール12の固定ボルト13A、押し付けボルト14が配置される領域は切り欠かれた切り欠き領域12Dを形成している。これによって、固定ボルト13A、押し付けボルト14の頭部がガイドレールの外表面から飛び出さないようにしている。したがって、本実施例では切り欠き領域12Dは狭いためスパナ等を使用することができないので、固定ボルト13A、押し付けボルト14の頭部に6角穴が形成された穴付きボルトが使用されている。尚、切り欠き領域12Dを広くすれば穴付ボルトを使用する必要はなく、一般の6角ボルトを使用することができる。
次に、図2Bで示すスカートガード2とデッキベース3の固定が終了すると、図2C及び図3Bに示されているように内側デッキ6の固定が行われる。図3Aと同様に図2Cの組み立て状態をA−Aの方向に見た図が図3Bである。
図2C及び図3Bにおいて、内側デッキ6の下側縁部6Bの端面をスカートガード2の上側縁部2Aの端面と突き合せるように、しかも内側デッキ6の下側縁部6Bの裏面にデッキベース3の立上部3Aが位置するように配置する。この状態で、内側デッキ6によってデッキベース3の上側が閉ざされるので、デッキベース3は目視によって見ることができないようになる。そこで、押し付けボルト14をガイドレール12に直接形成したねじ溝12Cに捩じ込み、押し付けボルト14の先端によって内側デッキ6の下側縁部6Bの表面をデッキベース3の立上部3A側に押し付けることによって、内側デッキ6をデッキベース3に固定することができる。そして、図2Cの状態でスカートモール15を取り付ければ完成となるものである。
従来の構造であれば、内側デッキ6とデッキベース3を固定する時、及びスカートモール8をデッキベース3に固定する時は内側デッキ6が取り付けられているので、デッキベース3に取り付けられた調整ナット7B、9Bの位置が目視で確認できない状態となっていたが、本実施例ではこのような問題はなく、全てボルトやナットが目視できる状態で作業ができるようになり、取り付け作業が簡単となり、その時間も短縮できるようになる。
以上のような方法でガイドレール12を取り付けた乗客コンベアを斜めから見た外観斜視図を図4に示している。図4において、スカートガード2には乗降部ガイドレール12-1と、曲り部ガイドレール12−2、及び斜め走行部ガイドレール12−3が取り付けられている。これらのガイドレール12−1、12−2、12−3の両端は固定ボルト13Aによって固定されている。ここで、本実施例では乗降部ガイドレール12-1と、曲り部ガイドレール12−2はある程度その長さが決められているので両端のみで固定としたが、斜め走行部ガイドレール12−3は長いので両端のみでなく途中の箇所でも固定している。尚、斜め走行部ガイドレール12−3はその強度、製造単価等を考慮して適切に分割して設けるようにしても良い。また、固定ボルト13Aによる固定部の数も製品に合わせて適切に決められることが望ましい。
更に、図5にスカートモール15を取り付けた乗客コンベアを斜めから見た外観斜視図を示している。図5において、乗降部ガイドレール12−1、曲り部ガイドレール12−2、及び斜め走行部ガイドレール12−3には、その外周面から乗降部スカートモール15−1、曲り部スカートモール15−2、及び複数の斜め走行部スカートモール15−3が取り付けられている。このスカートモールの具体的な固定方法については後で説明することとするが、スカートモール15の上端側と下端側には図1にあるように係止爪15U、15Bを設け、この係止爪15U、15Bをガイドレール12に係合させれば、スカートモール15が前面側(踏み板側)へ倒れこむことが無いので図6に示す固定ボルト17による取り付け作業が容易となる効果がある。
ここで、係止爪15U、15Bによる係合を行なって固定する場合は、乗降部スカートモール15-1、及び複数の斜め走行部スカートモール15−3は夫々のガイドレール12-1、12-3に黒矢印ASで示すように横側から滑らせての取り付けとなる。尚、係止爪は上側の係止爪15Uだけでも良いものである。
また、曲り部スカートモール15-2については黒矢印AFで示すように前面側からの取り付けとなる。この場合、曲り部スカートモール15-2には係止爪15U、15Bは設けられていない構成となる。
したがって、各スカートモール15-1乃至15-3の取り付け順序は、乗降部ガイドレール12-1、複数の斜め走行部ガイドレール12−3を取り付けた後に乗降部スカートモール15-1、及び複数の斜め走行部スカートモール15−3を取り付け、その後に曲り部ガイドレール12-2、及び曲り部スカートモール15-2を取り付けるように組み立てられるものである。
次に、ガイドレール12にスカートモール15を固定する方法について説明する。図1にあるように、スカートガード2に固定されたガイドレール12にスカートモール15を取り付けた場合、ガイドレール12とスカートモール15の間で上下方向及び前後方向に隙間を生じる。これはスカートモール15をガイドレール12に嵌めこむ時にスカートモール15の内寸法はガイドレール12の外寸法より大きく取る必要があるためである。特にスカートモール15をガイドレール12の横から挿入する場合は長手方向の寸法が長いため、ガイドレール12とスカートモール15の寸法公差を大きくとる必要があり、この結果として上下方向及び前後方向の隙間も大きくなる。隙間がある場合にはガイドレール12とスカートモール15の間に『がたつき』が生じるため、これに対処する構造が必要となる。
このため、本実施例では図6、図7に示すようにガイドレール12にねじ溝を形成した取り付け孔12Eを設け、これにスカートモール15の一部に開けた固定ボルト挿入孔16から挿通した固定ボルト17を捩じ込んで固定するようにした。図6、図7において、スカートモール15の底部には固定ボルト挿入孔16が設けられており、この固定ボルト挿入孔16を通して固定ボルト17がガイドレール12側に挿入されている。ガイドレール12の底部には取り付け孔12Eが形成されているため、固定ボルト17はこの取り付け孔12Eに捩じ込まれ、スカートモール15とガイドレール12が強固に固定される。これによって、ガイドレール12とスカートモール15の間に上下方向及び前後方向の隙間があっても、ガイドレール12とスカートモール15が強固に固定されているので『がたつき』を生じることが無いものである。
また、本実施例では固定ボルト17が露出していると、固定ボルト17の頭部によって衣服が引っ掛かるという恐れがあるので、固定ボルト17の頭部付近を囲う保護壁18がスカートモール15の底部に形成されている。この保護壁18は図7にあるように固定ボルト17の頭部付近を切り欠いた切り欠き部18Aを有しており、この切り欠き部18Aを使って固定ボルト17がスパナ、或いはレンチによって回転されるものである。尚、切り欠き部18Aが小さい場合では、固定ボルトは穴付きボルトを使用することができる。更に、スカートモール15に形成した固定ボルト挿入孔16は細長い形状の孔に形成されており、これによりある程度は横方向の位置調整が可能になるようになっている。
次に、乗降部スカートモール15-1、曲り部スカートモール15−2、及び斜め走行部スカートモール15−3のガイドレール12への取り付け方法を説明する。
図8は曲り部スカートモール15-2と曲り部ガイドレール12-2を固定する構成を示したものである。曲り部ガイドレール12-2と曲り部スカートモール15-2は曲っているため横方向から滑らせてガイドレール12−2に係止させることができないので、係止爪15U、15Bは設けられていない。
したがって、曲り部スカートモール15−2は曲り部ガイドレール12−2を外周側から覆うように前面側から被せられ、スカートガード2の上側縁部2A、及び内側デッキ6の下側縁部6Bの表面と接触するように押し付けて、図6に示される固定ボルト17によって固定されるものである。したがって、曲り部スカートモール15-2はスカートガード2の上側縁部2A、内側デッキ6の下側縁部6B側にこれ以上移動することが無いので、この方向での『がたつき』を無くすことができる。
図9は乗降部スカートモール15-1と乗降部ガイドレール12-1、及び斜め走行部スカートモール15-3と斜め走行部ガイドレール12-3を固定する構成を示したものである。乗降部スカートモール15-1、斜め走行部スカートモール15-3は乗降部ガイドレール12-1、斜め走行部ガイドレール12-3が直線状であるため横方向から滑らせて取り付けることができ、この状態で係止爪15U、15Bで夫々のガイドレール12−1、12−3に係止させることができる。
したがって、夫々のスカートモール15−1、15-3はスカートガード2の上側縁部2A、内側デッキ6の下側縁部6Bから離れる方向で、しかも係止爪15U、15Bがガイドレール12−1、ガイドレール12−3の端面と接触する位置まで移動されて、図6に示される固定ボルト17によって固定されるものである。したがって、夫々のスカートモール15-1、15-3は夫々のガイドレール12-1、12-3の端面によって係止爪15U、15Bがこれ以上前面側に移動することが無いので、この方向での『がたつき』を無くすことができる。尚、上述したように係止爪は上側の係止爪15Uだけでも良いものである。
次に、以上に述べたスカートモールの位置調整方法について説明する。スカートモールにおいては、組み合わされたスカートモール全体の直行度、及び個々のスカートモールの継ぎ部における隙間、段差等の調整が必要である。上述した従来の調整ナットを用いる方法においては、組み合わされたスカートモール全体の直行度、及び個々のスカートモールの継ぎ部における隙間、段差等に調整が必要になった場合には、内側デッキが固定されている状態で、スカートモールとスカートガード、及び内側デッキとを固定している固定ボルトと調整ナットの位置を再調整して固定し直す必要があり、長い作業時間を必要とすることになる。
本実施例においては、ガイドレール12を用いているので簡単な方法でスカートモール全体の直行度、及び個々のスカートモールの継ぎ部における隙間、段差等の調整が可能となっている。
まず、組み合わされたガイドレール12、或いはスカートモール15の全体の直行度を調整する方法について説明する。図10はガイドレール12を固定する段階での乗客コンベア全体の正面図を示している。図10にあるように、この状態は未だ内側デッキ6を固定していない段階なので、図2Bにあるようにガイドレール12とスカートガード2、デッキベース3とが固定され、内側デッキは固定されていない状態である。この状態で、固定済みの組み合わされたガイドレール12の全体の直行度、或いは後で固定されるスカートモール15の想定される直行度を目視で確認することが可能である。更には、図10に示すような専用の位置調整用金具24を用いて、ガイドレール12の全体の直行度及び左右のガイドレール12の高さのつり合いを確認することも有効である。
この位置調整用金具24は踏み板1の表面からガイドレール12の上端までの高さHを定めた、底面部24Aと上端側腕部24Bとを有しており、この位置調整金具24によってガイドレール12の取り付け高さを確認することができる。つまり、位置調整用金具24の底面部24Aを踏み板1の表面に接触させ、上端側腕部24Bとガイドレール12の上端位置合わせを行ない、この時の位置を調整位置とすれば良いものである。
この場合、ガイドレール12の突起部12の挿通孔12Bの孔径、スカートガード2の上側縁部2Aに形成した通し孔2Bの孔径、デッキベース3の立上部3Aに形成した通し孔3Bの孔径を適宜選択してガイドレール12の位置調整ができるようにされている。
ここで、ガイドレール12の取り付け位置の調整が必要となった場合には、内側デッキ6が取り付けられるべき空間を利用して、目視しながらガイドレール12、スカートガード2、及びデッキベース3を共締めしている固定ボルト13Aとナット13Bの締結を緩めることでガイドレール12の取り付け位置の調整が可能となる。
このような方法によって、組み合わされたガイドレール12、或いはスカートモール全体の直行度を調整することができるようになる。
次に、組み合わされたスカートモール15の個々のスカートモール15の継ぎ部における隙間、段差等を調整する方法について説明する。図11にあるように、この状態は内側デッキ6が固定されている段階なので、図2Cにあるようにガイドレール12とスカートガード2、デッキベース3、及び内側デッキ6とが固定されている。この状態でスカートモール15の隙間、段差の調整が行われるものである。
図11において、スカートモール15はガイドレール12に対して『仮固定』の状態とされている。ここでいう『仮固定』とは図6に示されているように、固定ボルト17によってガイドレール12とスカートモール15とがしっかりと固定されている状態ではなく、単にスカートモール15をガイドレール12に係止しただけの設置状態を意味している。例えば、図1にあるようにスカートモール15の係止爪15U、15Bによって係止されている状態であり、これによってガイドレール12からスカートモール15が前面側に倒れこむことが無いのでスカートモール15の『仮固定』が容易となる。
この状態において、乗降部スカートモール15-1は係止爪15Uによって係止されているため重力による下方向の移動は無く、また、曲り部スカートモール15-2は曲り部ガイドレール12-2の曲り部分において支えられ、更に斜め走行部スカートモール15-3は曲り部スカートモール15-2においてに支えられるため、これらも重力による下方向の移動は無いものである。したがって、図6にあるような固定ボルト17を用いてスカートモール15を支持する必要が無いので各スカートモール15の移動が簡単になるものである。尚、曲り部スカートモール15-2、斜め走行部スカートモール15-3が下方向に動く場合は乗降部スカートモール15-1、曲り部スカートモール15-2の1箇所だけ固定ボルト17を締めれば全体のスカートモール15の移動を少なくすることができる。
そして、各スカートモールの間の継ぎ目に隙間がある場合は、図7にあるように固定ボルト挿入孔16が細長く形成されているので、この範囲で夫々のスカートモール15を移動できるので、隙間が無くなった状態で固定ボルト17によってスカートモール15とガイドレール12とを固定すれば隙間を無くすようにすることができる。
更に、それぞれのスカートモール15の間に段差がある場合は図8、図9にあるように、夫々のスカートモール15の外表面の面合わせを行なった後に、固定ボルト17によって固定することで夫々のスカートモール15の間の段差を無くすことができるようになる。
最後に、図12に示すようにスカートモール15を左右のスカートガード2に取り付けて全体に亘ってスカートモール15の直行度の確認を行なうようにする。この場合は、目視で確認することや、図10に示した位置調整用金具24を用いて確認することができる。例えば、ガイドレール12の直行度に問題がなく、スカートモール15に直行度を阻害する原因がある場合があるので、この確認作業においてスカートモール15の直行度に問題があれば、再度スカートモール15あるいはガイドレール12の取り付け位置の再調整を行なうようにする。このようにして最終的にスカートモール15の直行度が調整されることになる。
次に、この夫々のスカートモール15の継ぎ目部分の隙間を無くす、或いはできるだけ短くする他の固定方法を説明する。
図13にあるように、夫々のスカートモール15-1乃至15-3においては、その隣接する継ぎ目端面で隙間なく配置することは難しく、多くの場合で夫々のスカートモール15-1乃至15-3間の継ぎ目においては多少隙間を生じるようになる。このために本実施例では以下の構成を採用している。
図13において、乗降部スカートモール15-1と曲り部スカートモール15−2の間、及び曲り部スカートモール15-2と斜め走行部スカートモール15−3の間の継ぎ目部分を相互に重なるようにし、この部分をボルトで固定すれば継ぎ目部分の隙間を短くすることができる。図13において、乗降部スカートモール15-1の端部と曲り部スカートモール15−2の端部は相互に重ね合わされている。そして、乗降部スカートモール15-1の端部は内側が後退し外側が突出した段部を有し、曲り部スカートモール15-2の端部は外側が後退し内側が突出した段部を有し、これらの段部が重なり合って乗降部スカートモール15-1の端部と曲り部スカートモール15−2の端部が接合可能な状態となっている。ここで、段部の形状は上述した形態ではなく、逆の形態でも良いことはいうまでもない。
そして乗降部スカートモール15-1の端部に形成した段部にはねじ溝を切った取り付け孔(図示せず)が形成され、曲り部スカートモール15-2の端部に形成した段部には固定ボルト19の挿通孔が形成されている。
したがって、乗降部スカートモール15-1の端部と曲り部スカートモール15−2の端部が相互に重ね合わされている状態において、固定ボルト19を乗降部スカートモール15-1の端部に形成した段部の取り付け孔に捩じ込めば、乗降部スカートモール15-1の端部と曲り部スカートモール15−2の端部が隙間なく、或いは隙間をできるだけ短くして継ぎ合わせることができる。
また、本実施例においても固定ボルト19が露出していると、固定ボルト19の頭部によって衣服が引っ掛かるという恐れがあるので、図7にあるような固定ボルト19の頭部付近を囲う保護壁20がスカートモール15の底部に形成されている。
同様に、曲り部スカートモール15-2と斜め走行部スカートモール15−3の間の継ぎ目部分においても上述した構成によって両者が継ぎ合わされている。
尚、本実施例においては、曲り部スカートモール15-2を前面側から取り付けた後に、乗降部スカートモール15-1及び斜め走行部スカートモール15-3を横側から滑らせながら取り付けることで、乗降部スカートモール15-1と曲り部スカートモール15−2の間、及び曲り部スカートモール15-2と斜め走行部スカートモール15−3の間の継ぎ目部分を相互に重なるようにして固定ボルト19で固定することができる。但し、上階側と下階側の2つの曲り部スカートモール15-2のうち、一方は斜め走行部スカートモール15−3を取り付けた後に取り付ける。
次にガイドレール12とスカートモール15の他の固定方法を図14に基づき説明する。この方法は図6に示す固定ボルト17を使用しないで、ガイドレール12とスカートモール15とを固定するものである。
図14において、曲り部スカートモール15-2の底部には、これに沿った所定の厚みを有する外側に突出した段部25を備えており、この段部5は曲り部スカートモール15-2の両側端部より突出して形成された固定部26を備えている。そして、乗降部スカートモール15-1と曲り部スカートモール15-2の継ぎ目部分と、曲り部スカートモール15-2と斜め走行部スカートモール15-3の継ぎ目部分とは図13に示す構成と同様に、乗降部スカートモール15-1の端部は内側が後退し外側が突出した段部を有し、曲り部スカートモール15-2の端部は外側が後退し内側が突出した段部を有し、これらの段部が重なり合って乗降部スカートモール15-1の端部と曲り部スカートモール15−2の端部が接合可能な状態となっている。また、曲り部スカートモール15-2と斜め走行部スカートモール15-3と継ぎ目部分も同様である。
そして、この実施例では曲り部スカートモール15-2と一体に形成された固定部26に係止された固定ボルト27によって乗降部スカートモール15-1と曲り部スカートモール15-2の継ぎ目部分と、曲り部スカートモール15-2と斜め走行部スカートモール15-3の継ぎ目部分とが強固に固定されている。
そして、この一体化された乗降部スカートモール15-1、曲り部スカートモール15-2、及び斜め走行部スカートモール15-3はガイドレール12に載置されて固定状態となる。曲り部スカートモール15-2は図8に示す形態でガイドレール12-2に載置され、乗降部スカートモール15-1と斜め走行部スカートモール15-3は図9に示す形態でガイドレール12-1、12-3に載置される。ここで、図9にあるように乗降部スカートモール15-1と斜め走行部スカートモール15-3には夫々係止爪15U,15Bが設けられているので、この係止爪15U,15Bによって夫々のスカートモール15はガイドレール12に係止され、前面側に倒れ込まないようになっている。
この状態であると、重力の作用によって夫々のスカートモール15は下側に向かって垂下しているので、ガイドレール12の上端面とは実質的な隙間を生じない。一方、ガイドレール12の下端面とは隙間を生じるものとなる。そして、高さ方向に生じる『がたつき』は下から上へ作用する外力が働いた場合である。例えば、図14にあるように乗降部スカートモール15-1に黒矢印の部分で下から上に向かって突き上げる外力が作用した場合、曲り部スカートモール15-2によって乗降部スカートモール15-1の動きが制限されるので高さ方向に生じる『がたつき』を抑制することができるようになる。尚、乗客コンベアにおいて下から上へ突き上げる外力の発生頻度は低いので、高さ方向に生じる『がたつき』が問題となるのは極めて少ない。本実施例ではスカートモールをガイドレールの上端面に載置して係止爪で係止するだけなので、スカートモールの取り付け作業が極めて簡単となる効果がある。
以上説明したように、本発明は、スカートガードの踏み板側にガイドレールを配置し、このガイドレールに設けた固定部によってガイドレール、スカートガード、デッキベースを密着、固定し、更に内側デッキの下側縁部をデッキベースの上端面と重なるように対向させ、ガイドレールに設けた押し付け部によって内側デッキの下側縁部をデッキベース側に押し付けて接触させると共に、ガイドレールの外周囲からスカートモールを取り付けるように構成した。これによって、取り付け作業が簡単で、その取り付け時間を短縮できるようになるものである。
1…踏み板、2…スカートガード、2A…スカートガードの上側縁部、3…デッキベース、3A…デッキベースの立上部、4…欄干パネル、5…パッキン、6…内側デッキ、6A…内側デッキの下側縁部、12…ガイドレール、12A…突起部、13A…固定ボルト、13B…標準ナット、14…押し付けボルト、15…スカートモール。
Claims (14)
- 踏み板の側方に立設され上端をデッキベースに固定されたスカートガードと、前記スカートガードの前記踏み板の反対側の位置において上方に立設された欄干パネルと、前記欄干パネルと前記スカートガードとの間に設けられ、下側縁部が前記デッキベースに固定された内側デッキとを有する乗客コンベアにおいて、
前記スカートガードの前記踏み板側にガイドレールを配置し、前記ガイドレールに設けた固定部によって前記ガイドレール、前記スカートガード、前記デッキベースを固定し、更に前記内側デッキの前記下側縁部を前記デッキベースの上端面と重なるように対向させ、前記ガイドレールに設けた押し付け部によって前記内側デッキの前記下側縁部を前記デッキベースの前記上端面に押し付けて接触させると共に、前記ガイドレールの外周囲からスカートモールを前記ガイドレールに取り付けたことを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1において、
前記ガイドレールに設けた固定部は、前記ガイドレール、前記スカートガード、前記デッキベースを挿通する固定ボルトとナットにより構成され、前記固定ボルトと前記ナットで前記ガイドレール、前記スカートガード、前記デッキベースを密着、固定することを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1乃至請求項2のいずれかにおいて、
前記ガイドレールに設けた押し付け部は、前記ガイドレールに形成したねじ溝を切った取り付け孔に螺合された押し付けボルトであり、前記押し付けボルトを捩じ込むことにより前記押し付けボルトの先端で前記内側デッキの前記下側縁部を前記デッキベースの前記上端面に押し付けて接触させることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、
前記固定部は固定ボルトとナットにより構成され、
前記スカートガードの上側縁部と前記デッキベースの立上部を重ね合わせ、この重なり部分に前記固定ボルトを挿通して前記ナットにより前記ガイドレール、前記スカートガード、前記デッキベースを密着、固定し、
前記押し付け部は押し付けボルトを有し、
前記スカートガードの前記上側縁部の端面と前記内側デッキの前記下側縁部の端面を突き合わせて前記内側デッキの前記下側縁部を前記デッキベースの前記立上部と重ね合わせ、前記押し付けボルトによって前記内側デッキの前記下側縁部を前記デッキベースの立上部に押し付けることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、
前記固定部は固定ボルトとナットにより構成され、
前記ガイドレールは前記スカートガード側に突出した突起部を備えており、前記突起部に挿通孔が形成されおり、前記挿通孔に前記固定ボルトが挿通されていることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、
前記ガイドレールと前記スカートモールとは両者だけを固定するスカートモール固定部によって固定されていることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項6において、
前記ガイドレールと前記スカートモールを固定するスカートモール固定部は、前記ガイドレールの底部と前記スカートモールの底部を固定する固定ボルトから構成されていることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項7において、
前記スカートモール固定部の前記固定ボルトの頭部付近は前記スカートモールに形成した保護壁によって囲われていることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1乃至請求項8のいずれかにおいて、
前記ガイドレール及び前記スカートモールは、乗降部、前記乗降部に繋がる曲り部、及び前記曲り部に繋がる斜め走行部の夫々に設けられていることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項9において、
前記乗降部のスカートモール、前記斜め走行部のスカートモールには、対応する前記ガイドレールに係止する係止爪が設けられていることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項9において、
前記乗降部のスカートモール、前記曲り部のスカートモール、及び前記斜め走行部のスカートモールの端部は夫々固定ボルトによって相互に固定され、前記乗降部のスカートモール、及び前記斜め走行部のスカートモールに形成した係止爪を対応する前記ガイドレールに係止して、夫々の前記ガイドレールに夫々の前記スカートモールを固定することを特徴とする乗客コンベア。 - 踏み板の側方に立設され上端をデッキベースに固定されたスカートガードと、前記スカートガードの前記踏み板の反対側の位置において上方に立設された欄干パネルと、前記欄干パネルと前記スカートガードとの間に設けられ、下側縁部が前記デッキベースに固定された内側デッキとを有する乗客コンベアの組み立て方法であって、
前記スカートガードの前記踏み板側にガイドレールを配置し、
前記ガイドレールに設けた固定部によって前記ガイドレール、前記スカートガード、前記デッキベースを密着して固定し、
前記内側デッキの前記下側縁部を前記デッキベースの上端面と重なるように対向させ、前記ガイドレールに設けた押し付け部によって前記内側デッキの前記下側縁部を前記デッキベースの前記上端面に押し付けて接触させ、
前記ガイドレールの外周囲からスカートモールを前記ガイドレールに取り付ける
ことを特徴とする乗客コンベアの組み立て方法。 - 請求項12において、
乗降部、前記乗降部に繋がる曲り部、及び前記曲り部に繋がる斜め走行部の夫々に設けられている前記ガイドレールに設けた前記固定部によって前記ガイドレール、前記スカートガード、前記デッキベースを密着して固定した後に、夫々の前記ガイドレールの直行度を確認して前記ガイドレールの取り付け位置を調整することを特徴とする乗客コンベアの組み立て方法。 - 請求項13において、
前記ガイドレールの取り付け位置を調整した後に、前記ガイドレールに前記スカートモールを取り付けて夫々の前記スカートモールの継ぎ部分の隙間を調整することを特徴とする乗客コンベアの組み立て方法。
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JP2013025519A JP2014152033A (ja) | 2013-02-13 | 2013-02-13 | 乗客コンベア及び乗客コンベアの組み立て方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017030909A (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 株式会社日立ビルシステム | 乗客コンベア、乗客コンベアのモールディング取付構造及びモールディング取付方法 |
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CN109484958A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-03-19 | 江苏同力日升机械股份有限公司 | 一种压弯成型围裙板 |
JP2021147215A (ja) * | 2020-03-23 | 2021-09-27 | フジテック株式会社 | スカートガード及びマンコンベヤ |
-
2013
- 2013-02-13 JP JP2013025519A patent/JP2014152033A/ja active Pending
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