JP4067874B2 - 乗客コンベアの外装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアに設けられる外装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高齢化社会の到来を背景に、エスカレータや動く歩道といったような人荷を搬送する乗客コンベアの設置が急ピッチで進められている。乗客コンベアは、踏段やハンドレールといった可動部を乗り口と降り口との間で循環移動させることで、乗客や荷物等を運搬する構造となっている。
【0003】
ところで、大規模な建物等のように乗客の大量輸送が要求される環境に乗客コンベアを設置する場合には、複数台の乗客コンベアを並列して設置することもしばしば行われている。
【0004】
乗客コンベアを2台並列に設置した場合の一般的な乗客コンベア間の構造を図5に示す。各乗客コンベアは、トラスと呼ばれる主枠100を基準として組み立てられており、踏段101やハンドレール102がこの主枠100に沿った方向に移動するようになっている。各乗客コンベアの踏段101の外側には、スカートガード103、内レッジ104、インテリアパネル105及び外デッキ106から構成される欄干がそれぞれ設けられている。そして、この欄干を構成するインテリアパネル105の上部にハンドレール102が支持されている。
【0005】
通常、2台の乗客コンベアを並列に設置する場合、各乗客コンベアのセンター位置P1,P2間の距離は所定距離W1に規格化されており、これに合わせて、各乗客コンベアの欄干を構成する外デッキ106の外形寸法も所定の値W2に規定されている。したがって、2台の乗客コンベアを規格通りに設置する場合には、各乗客コンベアの外デッキ106の端部同士が当接し、これら乗客コンベアが隙間無く設置されることになる。
【0006】
しかしながら、乗客コンベアが設置される建物等によっては、構造上の制約等により2台の乗客コンベアを規格通りに設置できない場合もある。そして、2台の乗客コンベアを規格通りに設置できないことによって、図6に示すように、各乗客コンベアの外デッキ106間に所定寸法W3の隙間が生じてしまう場合もある。
【0007】
このように、各乗客コンベアの外デッキ106間に隙間が生じると、外観上の見栄えが低下することに加えて、乗客が欄干の外側に荷物を落下させてしまった場合に、その荷物が隙間に入り込んで容易に回収できなくなるといった問題が生じることも懸念される。そこで、各乗客コンベアの外デッキ106間に隙間が生じる場合には、この隙間を何らかのかたちで塞ぐことが強く望まれる。
【0008】
並列して設置される2台の乗客コンベアの外デッキ106間の隙間を塞ぐ方法としては、図7に示すように、各乗客コンベアの外デッキ106の外形寸法を例えば隙間の寸法W3の1/2分延長して、延長された外デッキ106の端部同士を当接させる方法が考えられる。しかしながら、この方法では、規定寸法外の外デッキ106を作製する必要があることから、工期及び工費の増加を招くといった問題が生じる。
【0009】
そこで、並列して設置される2台の乗客コンベアの外デッキ106間に隙間が生じる場合には、図8に示すように、各乗客コンベアの主枠100に外装板支え部材107を取り付けて、この外装板支え部材107にて外装板108を支持し、外装板108によって各乗客コンベアの外デッキ106間の隙間を塞ぐようにしているのが一般的である。この方法では、外デッキ106として規定寸法W2のものを用いることができるので、規定寸法外の外デッキ106を用いることに起因する工期及び工費の増加といった問題は回避される。なお、本明細書においては、以上のような外装板、外装板支え部材及びこれらの部材の取り付けに用いられる部材を含めて外装装置といい、それ以外を乗客コンベア本体と呼称する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、外装板支え部材107は、外装板108を支持する目的から、外方に突出するようにしてコンベア装置の主枠100に取り付けられる。このため、外装支え部材107は、主枠100を建物等に据え付ける際の安全性を考慮して、主枠100が建物等に据え付けられた後に、その現場にて取り付けられるようになっている。また、外装板支え部材107を主枠100に取り付ける方法としては、ネジ止めによる締結が考えられるが、乗客コンベア装置の自重を支える主枠100にネジ孔を穿設することは強度的な観点から望ましくないため、一般的には溶接によって固着させる方法が採られている。
【0011】
しかしながら、建物等に据え付けられた主枠100に対して外装支え部材107を溶接によって固着させるようにした場合、主枠100に既に組み込んである各種機器類に溶接時の火花等が降りかかると故障の原因となることも考えられるので、このような問題を回避するために十分な養生を施すことが要求される。また、乗客コンベアの設置現場にて溶接を行うには、溶接機の準備等の作業段取りに多くの時間を割く必要があり、結果的に、現場での作業が長時間化する傾向にあるのが現状である。
【0012】
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、取り付け作業が容易に行え、現場での作業性の向上を実現できる構造の乗客コンベアの外装装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る乗客コンベアの外装装置は、並列に設置した2台の乗客コンベアの外デッキ間の隙間を塞ぐように配設される外装板と、前記2台の乗客コンベアの構造物に各々固着され、前記外装板の一端側と他端側とをそれぞれ支持する一対の外装板支え部材とを備え、前記2台の乗客コンベアの構造物にはそれぞれボルト固定溝が設けられ、前記一対の外装板支え部材が、前記ボルト固定溝に固定されたボルトによって前記構造物に各々固着されていることを特徴としている。
【0014】
この乗客コンベアの外装装置では、乗客コンベア本体の構造物に設けられたボルト固定溝にボルトの頭部を挿入し、外側に突出するボルトの軸部を外装板支え部材に挿通して、外装板支え部材を挟んでナット等を締め込むことによって、外装板支え部材を構造物に容易に固着させることができる。なお、ここで構造物とは、外装板や外装板支え部材を確実に固定できる十分な強度を有する部材をいい、乗客コンベア本体の自重を支える主枠自体や、この主枠と一体とされた部材、主枠に取り付けられた部材等をいう。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
並列に設置された2台の乗客コンベア間の構造について、本発明を適用した一例を図1に断面図で示す。
【0017】
各乗客コンベアは、設置現場である建物等に据え付けられて乗客コンベア本体の自重を支える主枠1を基準として組み立てられている。そして、踏段2やハンドレール3といった可動部が、この主枠1に沿った方向に移動するようになっている。なお、この主枠1の内部には、踏段2を無端状に連結する踏段チェーンや踏段2の移動を案内するガイドレール、踏段2やハンドレール3を駆動する駆動機構等が配設されているが、これらは本発明の要旨に直接関係しない部分であるので、詳細な説明は省略する。
【0018】
各乗客コンベアの踏段2の外側には、踏段2及びハンドレール3の移動方向に沿って、スカートガード4、内レッジ5、インテリアパネル6及び外デッキ7から構成される欄干が、乗り口から降り口に至る移動行程のほぼ全域に亘ってそれぞれ設けられている。
【0019】
スカートガード4は、踏段2の左右に所定の隙間を存して立設され、欄干の踏段2側(内側)の側面を閉塞するようになっている。また内レッジ5は、欄干の内側の上面を閉塞するようになっており、外デッキ7が、欄干の外側の上面を閉塞するようになっている。インテリアパネル6は、基端側が内レッジ5と外デッキ7との間から欄干の内部に挿入され、欄干の内部に配設されたパネル受け8及びパネル押さえ9によって挟み込まれるようにして支持されている。このインテリアパネル6の他の部分は欄干外部に突出して、踏段2の踏み面に対して略垂直に立設されている。そして、その先端部に、ハンドレール3が移動可能に支持されている。
【0020】
パネル受け8は、欄干支え10を介して主枠1に固定されており、欄干に沿って乗り口から降り口に至る移動行程のほぼ全域に亘って設けられている。そして、このパネル受け8は、内側を向く一方の側面部をインテリアパネル6基端側の外側面に当接させている。また、インテリアパネル6基端側の内側面にはパネル押さえ9が当接するようになっている。これにより、インテリアパネル6は、その基端側がパネル受け8及びパネル押さえ9によって厚み方向に挟み込まれた状態で支持され、これらパネル受け8及びパネル押さえ9、欄干支え10を介して主枠1に固定されている。なお、パネル受け8は、適宜な長さの複数の部材をその長手方向につなぎ合わせるようにして、乗り口から降り口に至る移動行程のほぼ全域に亘って隙間無く設けられている。
【0021】
本例においては、以上のように並列に設置された各乗客コンベアの欄干の内部に設けられたパネル受け8(構造物)に、外装装置を構成する外装板支え部材11がそれぞれ固着され、これら外装板支え部材11によって外装板12の両端部が支持されることで、各乗客コンベア間の隙間、具体的には各乗客コンベアの外デッキ7の端部間の隙間が外装板12により塞がれるようになっている。
【0022】
詳述すると、本例においては、図2に示すように、パネル受け8の外側を向く他方の側面部に、外装板支え部材11を固着するためのボルト13の頭部13aが挿入されるボルト固定溝14が設けられている。このボルト固定溝14は、例えばボルト13に対応した形状の断面略T字状の溝として、欄干(外デッキ7の長手方向)に沿って、パネル受け8の長手方向の全長に亘って設けられている。このボルト固定溝14の溝幅Sは、ボルト13の頭部13aの最大径L1よりも小とされている。すなわち、ボルト13の頭部13aは例えば矩形に成形されており、その長辺方向の寸法L1がボルト固定溝14の溝幅Sよりも大となっている。なお、このボルト13の頭部13aの短辺方向の寸法L2は、ボルト固定溝14の溝幅Sよりも小となっている。
【0023】
また、外装板支え部材11は、例えば、パネル受け8の他方の側面部に当接する矩形板状の基部11aを有しており、この基部11aの高さ方向(短辺方向)の略中央部に、外装板12の裏面側に当接して外装板1の端部を支持する長尺状の支持部11bが、基部11aに対して略垂直な方向に立設された構造となっている。そして、この外装板支え部材11の基部11aの長手方向の端部には、高さ方向の略中央部、すなわち、支持部11bと略同一の高さ位置に、ボルト13の軸部13bが挿通されるボルト挿通孔15が設けられている。このボルト挿通孔15は、例えば、一端側が基部11aの端部にて開放された長孔形状に形成されている。
【0024】
以上のように、外装板支え部材11は、ボルト13の軸部13bが挿通されるボルト挿通孔15が、支持部11bと略同一高さに位置する基部11aの端部に設けられているので、その高さ寸法Hを最小限に抑えることが可能である。したがって、この外装板支え部材11は、外デッキ7や主枠1等の部材に干渉することなく適切にパネル受け8に固着され、外装板12を最適な位置で支持することができる。
【0025】
以上のような外装板支え部材11をパネル受け8に対して固着させる際は、まず、ボルト13の頭部13aをパネル受け8に設けられたボルト固定溝14に挿通させる。このとき、ボルト13の頭部13aの短辺方向の寸法L2は、ボルト固定溝14の溝幅Sよりも小となっているので、ボルト13をパネル受け8の長手方向における任意の位置に移動させることが可能である。
【0026】
また、パネル受け8は乗り口から降り口に至る移動行程のほぼ全域に亘って設けられており、このパネル受け8の長手方向の全長に亘ってボルト固定溝14が設けられているので、ボルト13の位置、すなわち、外装板支え部材11を固着させる位置は任意に選択可能である。また、パネル受け8は、適宜な長さの複数の部材がつなぎ合わされた構造となっているが、各部材がそれぞれ欄干支え10によって同一高さ位置に固定されており、各部材に設けられたボルト固定溝14が連続した一体の溝とされるので、部材間のつなぎ合わせの部分にも何ら支障無くボルト13を配置して外装板支え部材11を固着させることが可能である。
【0027】
次に、外装板支え部材11の基部11aをパネル受け8の他方の側面部に当接させ、ボルト11の軸部11bを基部11aに設けられたボルト挿通孔15に挿通させる。このとき、ボルト挿通孔15は長孔形状に形成されているので、ボルト13に対する外装板支え部材11の相対位置の若干の誤差をこのボルト挿通孔15で吸収することが可能である。
【0028】
最後に、外装板支え部材11の基部11aから突出しているボルト13の軸部13bから、必要に応じて座金やワッシャ等を介してナット16を螺合させ、ボルト13とナット16との締結力によって外装板支え部材11をパネル受け8に対して固着させる。このとき、ナット16の回転に伴いボルト13にも回転方向の力が加わることになるが、ボルト固定溝14の溝幅Sがボルト13の頭部13aの最大径L1よりも小とされているので、ボルト13の頭部11aがボルト固定溝14の壁面に干渉して、ボルト13の回転は阻止される。したがって、ナット16は、当該ナット16を回し込む作業のみで、ボルト13の軸部13bに適切に螺合されることになり、ボルト13とナット16の双方をスパナ等の工具を用いて操作して締結させる場合に比べて、作業性が格段に向上する。特に、このような外装板支え部材11の固着は、欄干の内部といった限定されたスペースでの作業が要求されるので、以上のようにナット16側の操作のみで外装板支え部材11の固着が行える有用性は極めて高い。
【0029】
また、上述したように、外装板支え部材11のボルト挿通孔15は、支持部11bと略同一高さに位置する基部11aの端部に設けられているので、外装板支え部材11を上方から眺めてパネル受け8に固着させる際に、ボルト挿通孔15を支持部11bにて遮られることなく目視にて確認することができ、ボルト挿通孔15の位置を適格に把握しながら作業を行うことができる。したがって、ボルト挿通孔15の位置を手探りで確認しながら作業を行う場合に比べて、作業効率を格段に向上させることができる。
【0030】
外装板12は、並列に設置された各乗客コンベアの外デッキ7の端部間の隙間寸法よりも若干大きい幅寸法を有する板状に成形されており、その幅方向の両端部が各乗客コンベアに設けられた外装板支え部材11の支持部11b上に各々載置されることで、各乗客コンベアの乗り口から降り口に至る移動行程のほぼ全域に亘って、外デッキ7の端部間の隙間を塞ぐように配設されている。そして、この外装板12は、幅方向の両端部が外装板支え部材11の支持部11bにネジ部材17等によって締結されることで、外装板支え部材11に対して位置決め固定されるようになっている。
【0031】
なお、この外装板12を外装板支え部材11に対して位置決め固定するためのネジ部材17は、最終的に各乗客コンベアの外デッキ7によって覆われるようになっているので、外観上の見栄えも良好なものとなる。
【0032】
ここで、以上のような乗客コンベア本体や外装装置を建物等の設置現場に設置する際の作業手順を簡単に説明する。
【0033】
設置現場での作業としては、まず、工場で組み立てられた各乗客コンベアの主枠1を設置現場に搬入して所定の位置に並列してそれぞれ据え付ける。この主枠1には、上述したガイドレールや駆動機構等が予め組み付けられており、欄干支え10やパネル受け8、パネル押さえ9等も予め主枠1に固定されている。また、パネル受け8にはボルト固定溝14が予め設けられている。
【0034】
各乗客コンベアの主枠1の据え付けが終了したら、次に、上述した手法によって、外装装置を構成する外装板支え部材11を各乗客コンベアのパネル受け8に固着させる。そして、パネル受け8に固着された外装板支え部材11の支持部11b上に、外装板12の幅方向の両端部を各々載置して、ネジ部材17により位置決め固定する。
【0035】
次に、ネジ部材17を覆うように各乗客コンベアの外デッキ7を取り付け、また、インテリアパネル6、内レッジ5、スカートガード4をそれぞれ取り付けて、各乗客コンベアの欄干を完成させる。そして、踏段チェーンにより連結された踏段2を一対の欄干の間に配置させると共に、ハンドレール3をインテリアパネル6の上部に取り付け、駆動機構の配線作業等を行って設置現場での作業が終了する。
【0036】
以上説明したように、並列して設置された2台の乗客コンベアに本発明を適用することによって、各乗客コンベアの外デッキ7端部間の隙間を外装板12によって適切に塞ぐことができ、また、外装板12及びこれを支持する外装板支え部材11の取り付け作業も極めて簡便に行えるので、現場での作業性を大幅に向上させることができる。特に、外装板支え部材11は、溶接ではなく、ボルト13及びナット16を用いた締結によって各乗客コンベアのパネル受け8(構造物)に固着されるようになっているので、溶接を行う場合に必要となる養生行程や準備工程が不要とされ、その分作業時間の短縮を図ることができる。
【0037】
なお、以上は、乗客コンベアの欄干を構成するパネル受け8に外装板支え部材11が固着され、この外装板支え部材11により外装板12が支持された構造を例に挙げて本発明の一実施形態を説明したが、本発明は以上の例に限定されるものではなく、外装板支え部材11の取り付け位置や形状等を必要に応じて適宜変更することも可能である。
【0038】
具体的には、例えば図3に示すように、各乗客コンベアの主枠1にレール部材18(構造物)を取り付けて、このレール部材18に対して外装板支え部材11を固着させるようにしてもよい。この場合には、主枠1に取り付けられたレール部材18にボルト固定溝14が設けられ、このボルト固定溝14に頭部13aが挿入されたボルト13とナット16との締結によって、外装板支え部材11がレール部材18に対して固着されることになる。そして、この外装板支え部材11によって外装板12が支持されることになる。この例では、レール部材18(構造物)に対する外装板支え部材11の取り付け位置と、外装板支え部材11に対する外装板12の取り付け位置とが近くなるので、外装板支え部材11を小型化することができ、その分コスト的に有利であることに加え、外装板支え部材11の強度が高められて外装板12の位置決め固定を更に高精度に行うことが可能となる。
【0039】
また、例えば図4に示すように、各乗客コンベアの主枠1自体に外装板支え部材11を固着させるようにしてもよい。この場合には、主枠1自体にぼると固定溝14が設けられ、このボルト固定溝14に頭部13aが挿入されたボルト13とナット16との締結によって、外装板支え部材11が主枠1に対して固着されることになる。そして、この外装板支え部材11によって外装板12が支持されることになる。この例においても、上述した他の例と同様の効果を発揮することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係る乗客コンベアの外装装置によれば、設置現場での作業性を大幅に向上させることができ、特に、外装支え部材を溶接で固着させる場合に必要とされていた養生行程や準備工程が不要とされるので、その分作業時間を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一適用例を示す図であり、並列に設置された2台の乗客コンベア間の構造を踏段の移動方向に沿った方向から見た様子を示す断面図。
【図2】前記乗客コンベアのパネル受けに対する外装板支え部材の取り付け構造を説明する斜視図。
【図3】本発明の他の適用例を示す図であり、並列に設置された2台の乗客コンベア間の構造を踏段の移動方向に沿った方向から見た様子を示す断面図。
【図4】本発明の更に他の適用例を示す図であり、並列に設置された2台の乗客コンベア間の構造を踏段の移動方向に沿った方向から見た様子を示す断面図。
【図5】2台の乗客コンベアが規格通りに並列に設置された場合における各乗客コンベア間の構造を踏段の移動方向に沿った方向から見た様子を示す断面図。
【図6】2台の乗客コンベア間に隙間が形成された場合における各乗客コンベア間の構造を踏段の移動方向に沿った方向から見た様子を示す断面図。
【図7】2台の乗客コンベア間の隙間を各乗客コンベアの外デッキを延長することで塞ぐようにした場合における各乗客コンベア間の構造を踏段の移動方向に沿った方向から見た様子を示す断面図。
【図8】2台の乗客コンベア間の隙間を外装板で塞ぐようにした従来の各乗客コンベア間の構造を踏段の移動方向に沿った方向から見た様子を示す断面図。
【符号の説明】
1 主枠
8 パネル受け
11 外装板支え部材
12 外装板
13 ボルト
14 ボルト固定溝
15 ボルト挿通孔

Claims (5)

  1. 並列に設置した2台の乗客コンベアの外デッキ間の隙間を塞ぐように配設される外装板と、
    前記2台の乗客コンベアの構造物に各々固着され、前記外装板の一端側と他端側とをそれぞれ支持する一対の外装板支え部材とを備え、
    前記2台の乗客コンベアの構造物にはそれぞれボルト固定溝が設けられ、前記一対の外装板支え部材が、前記ボルト固定溝に固定されたボルトによって前記構造物に各々固着されていること
    を特徴とする乗客コンベアの外装装置。
  2. 前記ボルト固定溝が、前記外デッキの長手方向に沿って前記構造物に設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの外装装置。
  3. 前記ボルト固定溝の溝幅が、前記ボルトの頭部の最大径よりも小とされていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の乗客コンベアの外装装置。
  4. 前記外装板支え部材は、前記構造物に当接する基部と、この基部に対して略垂直に延設されて前記外装板に当接する支持部とを有し、前記支持部と略同一高さに位置する前記基部の所定の部位に、前記ボルト固定溝に固定されたボルトの軸部が挿通されるボルト挿通孔が設けられていること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の乗客コンベアの外装装置。
  5. 前記構造物として、前記乗客コンベア本体の主枠に固着されたレール部材を備え、このレール部材に前記外装板支え部材が固着されていること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の乗客コンベアの外装装置。
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