JP4246936B2 - 乗客コンベアの欄干構造 - Google Patents
乗客コンベアの欄干構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4246936B2 JP4246936B2 JP2001272008A JP2001272008A JP4246936B2 JP 4246936 B2 JP4246936 B2 JP 4246936B2 JP 2001272008 A JP2001272008 A JP 2001272008A JP 2001272008 A JP2001272008 A JP 2001272008A JP 4246936 B2 JP4246936 B2 JP 4246936B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- balustrade
- stopper
- pressing plate
- passenger conveyor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エスカレータや動く道路等の乗客コンベアの欄干構造に係わり、特に、乗客コンベアのリニューアル工事の際に用いるのに好適な乗客コンベアの欄干構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は一般的なエスカレータの全体構造を示す側面図である。
【0003】
一般に乗客コンベア、例えば図5に示すエスカレータは、傾斜部分を有するフレーム4と、このフレーム4上に立設される下部欄干(いわゆる下R欄干)1、上部欄干(いわゆる上R欄干)2、および中間欄干3とを有し、これらの欄干1〜3はそれぞれ欄干パネル1a〜3aを備えている。さらにエスカレータは、図示を省略したが乗客を乗せて移動する複数の踏段と、これらの踏段と同期して欄干1〜3上を移動する移動手摺りと、踏段の左右両側に設けられて内デッキや外デッキと、乗降口に設けられるコームプレートやカバープレートなどの床板も備えている。
【0004】
下部欄干1は下側水平部分、上側傾斜部分および中間のいわゆるR部分から形成され、同様に上部欄干2は上側水平部分、下側傾斜部分および中間のR部分から形成され、一方、中間欄干3は傾斜部分のみで形成されている。また、下部の欄干パネル1aの端面1bは上記の傾斜部分と直交する方向へ傾き、同様に、上部の欄干パネル2aの端面2b、および中間の欄干パネル3aの両端面3b、3cもそれぞれ傾いている。なお、後述する図4に示すように欄干パネル1aの端面1bなどが鉛直方向に形成される場合もある。
【0005】
このような乗客コンベアでは、設置後、例えば20年以上も経過しているような場合、乗客が目にする意匠部品、すなわち欄干1〜3、移動手摺り、床板、踏段、および内デッキや外デッキなどが傷ついていたり汚れていることが多く、また、汚れが少ない場合でも形状やデザインが時代にそぐわなくなっていることが多く、例えば20年以上前の意匠部品を現在の意匠部品と比較すると、安全性や信頼性の面で充分な配慮がなされていないものも多いため、従来より、かかる意匠部品を含む乗客コンベアのリニューアル工事が広く実施されている。
【0006】
この種の従来の乗客コンベアのリニューアル方法としては、フレームを含む全ての既設構成部品、またはフレームを除く他の全ての既設構成部品を撤去して、新規の構成部品を単品ごとにまとめて工場より発送し、新規の乗客コンベアを設置するものが一般的であるが、このような従来のリニューアル方法では、リニューアル工期が長引くという問題がある。
【0007】
そこで、上記のような従来の不具合を解決する一手段として、例えば特開昭52−147883号公報に示されるように、据付時に取外す固定金具をつけた欄干組立品を据付現場に一体搬入して組立てる技術が提案されており、この従来の技術では、工場内で部分的に組立てた欄干1〜3を据付現地に運搬することにより、現地での工期を短縮することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の技術にあっては、工場内で部分的に組立てた欄干1〜3を据付現場に運搬する際に移動手摺りフレームを固定するのみであるため、特に、R部分および傾斜部分を有する下部欄干1、上部欄干2の欄干パネル1a2aのズレを防止するのが難かしく、運搬時の振動により欄干パネル1a、2aがズレてしまい現地で修正する作業が発生してリニューアル工期が長引くという問題がある。
【0009】
本発明は、上述した従来の技術における実情に鑑みてなされたもので、その目的は、乗客コンベアの欄干を運搬する際に欄干パネルのズレを確実に防止することのできる乗客コンベアの欄干構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係わる発明は、複数の欄干パネルを有し、踏段の左右両側に立設される乗客コンベアの欄干構造において、前記欄干パネルの下端を受け入れる係合溝を有するベースと、前記係合溝に一部が挿入され、前記欄干パネルの表面に当接するパネル押し板と、前記ベースの外側のねじ穴に螺合し、前記パネル押し板を付勢する押しボルトと、前記パネル押し板の一端に取外し可能に取付けられるパネルストッパとを備え、前記パネルストッパは、前記パネル押し板に一体的に設けられる取付板と、前記欄干パネルの端面に当接する当接板とによって構成してある。
【0011】
このように構成した本発明の請求項1に係わる発明では、パネル押し板で欄干パネルの表面に圧接して欄干パネルの移動や振動を防止できるとともに、パネルストッパが欄干パネルの端面に当接して欄干パネルの移動を規制できるので、乗客コンベアの欄干を運搬する際に欄干パネルのズレを確実に防止することができる。
【0012】
また、本発明の請求項2に係わる発明は、請求項1に係わる発明において、前記パネルストッパの取付角度を、前記欄干パネルの端面の角度に応じて設定する構成にしてある。
【0013】
このように構成した本発明の請求項2に係わる発明では、欄干パネルの端面の角度に応じてそれぞれパネルストッパの取付角度を設定することにより、欄干パネルの端面に対してパネルストッパを面一に当接させて、パネルストッパを十分に欄干パネルの端面に当接させることができる。これにより、欄干パネルの端面が欄干の傾斜方向と直交する方向へ傾く場合や、欄干パネルの端面が鉛直方向に形成される場合のいずれにも対応することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の乗客コンベアの欄干構造の実施の形態を図に基づき説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施形態に係わるエスカレータの欄干構造を示す正面図、図2は本実施形態に設けられるパネルストッパおよびその周辺を拡大して示す正面図、図3は図2の矢印Aで示す方向より見た側面図である。なお、図1〜図3において前述した図5に示すものと同等のものには同一符号を付してある。
【0018】
図1に示す本実施形態の欄干構造は、下部欄干1の欄干パネル1aの下端を受け入れる係合溝4を有するベース5と、係合溝4に一部が挿入され、欄干パネル1aの表面に当接するパネル押し板6と、ベース5の外側のねじ穴7に螺合し、パネル押し板6を付勢する押しボルト8と、パネル押し板6の一端に取外し可能に取り付けられるパネルストッパ9とを備えており、このパネルストッパ9は、パネル押し板6に取付けられる取付板10と欄干パネル1aの端面1bに当接する当接板11とからL字形状に形成されている。同様に、図示を省略したが図5の上部欄干2および中間欄干3のそれぞれにも、少なくとも1個のパネルストッパが設けられている。
【0019】
この実施形態の欄干構造にあっては、ベース5の係合溝4に欄干パネル1aの下端およびパネル押し板6を挿入して、ベース5の外側のねじ穴7に螺合する押しボルト8を締め込むことにより、この押しボルト8の先端でパネル押し板6を付勢して欄干パネル1aの表面に圧接させる。また、パネル押し板6に取り付けたパネルストッパ9の当接板11を欄干パネル1aの端面1bに当接させる。
【0020】
このように構成した本実施形態の欄干構造では、パネル押し板6で欄干パネル1aの表面に圧接して欄干パネル1aの移動や振動を防止するとともに、パネルストッパ9の当接板11で欄干パネル1aの端面1bに当接して欄干パネル1aの移動が規制できるので、下部欄干1を運搬する際に欄干パネル1aのズレを確実に防止することができる。
【0021】
また、本実施形態の欄干構造では、欄干パネル1aを支えるパネル押し板6にパネルストッパ9を取り付けたので、このパネルストッパ9を取付けるために他の部材を特に設ける必要がなくて済み、比較的安価な構造とすることができる。
【0022】
図4は本発明の他の実施形態に係わるエスカレータの欄干構造を示す正面図である。なお、図4において前述した図1〜図3、図5に示すものと同等のものには同一符号を付してある。
【0023】
図4に示す本実施形態の欄干構造は、図1〜図3に示すものと比べて、鉛直方向に延びる欄干パネル1aの端面の角度に応じてパネルストッパ9の取付角度を設定することにより、欄干パネル1aの端面1bにパネルストッパ9の当接板11が面一に当接するようにしたことが異なっており、その他の構成は基本的に同様である。
【0024】
この実施形態の欄干構造にあっては、欄干パネル1aの端面1bにパネルストッパ9の当接板11が面一に当接するので、パネルストッパ9が十分に欄干パネル1aの端面1bに当接している。
【0025】
このように構成した本実施形態の欄干構造でも、前述した図1〜図3に示すものと同様に、下部欄干1を運搬する際に欄干パネル1aのズレを確実に防止することができる。
【0026】
なお、上記実施形態では、パネルストッパ9をパネル押し板6に取り外し可能に装着したが、本発明はこれに限らず、パネル押し板6と一体構造でもよく、この場合にはさらに安価な構造となる。
【0027】
さらに、上記実施形態では、パネルストッパ9の断面形状をL字形状に形成したが、このL字形状の代わりに、U字形状、およびコ字形状など、取付面とストッパ面との2面以上あればどのような断面形状でもよい。
【0028】
さらに、上記実施形態では、下部欄干1のみの構造に関して例示したが、本発明はこれに限らず、図5に示す他の欄干2、3の構造に関しても同様である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係わる発明によれば、パネル押し板で、欄干パネルの表面を圧接して欄干パネルの移動や振動を防止するとともに、パネルストッパが欄干パネルの端面に当接することにより欄干パネルの移動を規制できるので、この欄干パネルのズレを確実に防止することができる。したがって、いわゆるR部分および傾斜部分を有する下部欄干、上部欄干の欄干パネルを工場で組み立てて据付現場まで円滑に運搬することができ、乗客コンベアのリニューアル工事などの作業効率を向上できるという効果がある。また、欄干パネルを支えるパネル押し板にパネルストッパを取り付けたので、パネルストッパを取付けるために他の部材を特に設ける必要がなくて済み、比較的安価な構造とすることができる。
【0030】
また、本発明の請求項2に係わる発明によれば、欄干パネルの端面の角度に応じてそれぞれパネルストッパの取付角度を設定することにより、欄干パネルの端面に対してパネルストッパを面一に当接し、パネルストッパを十分に欄干パネルの端面に当接できる。したがって、欄干パネルの端面が欄干の傾斜方向と直交する方向へ傾く場合や、欄干パネルの端面が鉛直方向に形成される場合に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるエスカレータの欄干構造を示す正面図である。
【図2】本実施形態に設けられるパネルストッパおよびその周辺を拡大して示す正面図である。
【図3】図2の矢印Aで示す方向より見た側面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係わるエスカレータの欄干構造を示す正面図である。
【図5】一般的なエスカレータの全体構造を示す側面図である。
【符号の説明】
1 下部欄干
1a 欄干パネル
1b 端面
5 べース
6 パネル押し板
7 ねじ穴
8 押しボルト
9 パネルストッパ
10 取付板
11 当接板
Claims (2)
- 複数の欄干パネルを有し、踏段の左右両側に立設される乗客コンベアの欄干構造において、
前記欄干パネルの下端を受け入れる係合溝を有するベースと、前記係合溝に一部が挿入され、前記欄干パネルの表面に当接するパネル押し板と、前記ベースの外側のねじ穴に螺合し、前記パネル押し板を付勢する押しボルトと、前記パネル押し板の一端に取外し可能に取付けられるパネルストッパとを備え、
前記パネルストッパは、前記パネル押し板に一体的に設けられる取付板と、前記欄干パネルの端面に当接する当接板とから形成されていることを特徴とする乗客コンベアの欄干構造。 - 請求項1の記載において、前記パネルストッパの取付角度を、前記欄干パネルの端面の角度に応じて設定するようにしたことを特徴とする乗客コンベアの欄干構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272008A JP4246936B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 乗客コンベアの欄干構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272008A JP4246936B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 乗客コンベアの欄干構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003081568A JP2003081568A (ja) | 2003-03-19 |
JP4246936B2 true JP4246936B2 (ja) | 2009-04-02 |
Family
ID=19097438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001272008A Expired - Lifetime JP4246936B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 乗客コンベアの欄干構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4246936B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6703350B2 (ja) * | 2016-05-27 | 2020-06-03 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | エスカレーターパネル滑落防止装置 |
-
2001
- 2001-09-07 JP JP2001272008A patent/JP4246936B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003081568A (ja) | 2003-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2661246C2 (ru) | Паллета для траволатора или ступень для эскалатора | |
KR20120095475A (ko) | 프로파일 트랙 통합 구동 시스템 | |
KR101380034B1 (ko) | 신규한 비상 가이드 수단을 지닌 에스컬레이터 | |
JP4835146B2 (ja) | 乗客コンベアのスカートガード装置 | |
JP4246936B2 (ja) | 乗客コンベアの欄干構造 | |
JP2002155608A (ja) | ユニット階段 | |
JP2004196443A (ja) | 乗客コンベア | |
US7207427B2 (en) | Base for an escalator or moving walkway | |
JPH11209029A (ja) | エレベーター用ガイドレール | |
JP2008068961A (ja) | エレベータ用ガイドレールの継目板 | |
JP4802685B2 (ja) | エレベータの乗場装置 | |
JPH0318464Y2 (ja) | ||
JP4298192B2 (ja) | 乗客コンベアの欄干梱包方法 | |
KR100302697B1 (ko) | 에스컬레이터난간의설치구조 | |
JP4067874B2 (ja) | 乗客コンベアの外装装置 | |
JP2839748B2 (ja) | マンコンベアの欄干 | |
JP3612468B2 (ja) | 中間踊り場付き階段用通路設備 | |
JP2818331B2 (ja) | マンコンベアの欄干 | |
CN113727935A (zh) | 乘客输送机的桁架 | |
JP2007176692A (ja) | 乗客コンベアの欄干構造 | |
JP3771715B2 (ja) | マンコンベアの欄干装置 | |
JP2000219469A (ja) | マンコンベアの欄干組立方法 | |
JP3757046B2 (ja) | 乗客コンベア | |
JPH07179283A (ja) | 通路設備 | |
JP2002362875A (ja) | 保全用部材の保持具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050817 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080501 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080610 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080715 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081216 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090109 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4246936 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150116 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |