JP2006315044A - 連続鋳造におけるスプレー冷却方法 - Google Patents

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一誠 竹▲崎▼
Takayuki Shiragami
孝之 白神
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Abstract

【課題】 大規模な設備投資を行うことなく、連続鋳造におけるスプレー冷却による鋳片の抜熱量調整可能範囲を増大することのできるスプレー冷却方法を提供する。
【解決手段】 冷却媒体を少なくとも2個の噴射口4a、4bから噴射させ、各噴射流5a,5bが鋳片表面1に到達するまでに衝突角θで衝突するように噴射させるスプレーノズル3(衝突型ノズル3a)を採用し、かつスプレーノズル3から鋳片表面1までの距離(ノズル高さH)を220mm以下の短距離とすることにより、冷却水量Wを増大させても、鋳造方向の散水厚みLが一定に保持される。散水表面積Aが一定に保持されるため、冷却水量Wを増大させたときに従来以上に大きな抜熱量Qを実現することができるので、結果としてスプレー冷却における抜熱量Qの調整可能範囲を拡大することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、連続鋳造のロール帯において鋳片を冷却するスプレー冷却方法に関するものである。
連続鋳造において鋳型内で表層部のみ凝固した鋳片は、鋳型下のロール帯に引き抜かれ、ロールに支持されながら凝固が進行する。ロール帯のロールは、ガイドロールやエプロンロールと呼ばれる。ロール帯においてはロールの間隙を通してスプレーノズルから冷却水を鋳片に噴射し、スプレー冷却を行う。
スプレー冷却に用いるスプレーノズルとして、当初は水スプレーノズルが用いられていた。これに対し最近は、空気と水の気液二流体を噴射する、いわゆるミストスプレーノズルを用いる方法が主流になりつつある。ミストスプレーノズルでは噴出角度が従来のスプレーノズルより広くできるため、冷却の有効面積を広くすることができ、鋳造方向では従来の水スプレーノズルでは達成できなかった均一冷却が得られるので、鋳片表面のロール間での強冷却、復熱による温度変化を最小限に維持できる。また、ミストノズルでは従来の水スプレーノズルの場合に比べて水量の制御範囲が広くとれるため、高水量域では強冷却できる一方で、低水量域では緩冷却も可能なため鋳片温度を高く均一に維持することができる。
スプレーノズルによる冷却能力の評価は、ノズル1個による抜熱量Q(kcal/h)として、(1)式で示すことができる。
Q=α×A×ΔT (1)
ここで、Aはスプレー冷却水がカバーする鋳片の表面積、ΔTは鋳片表面温度とスプレー水温との差である。また、αは熱伝達係数であり、下記(2)から求められる。
α=C1×WdC2 (2)
ここで、C1、C2は定数であり、0<C2<1の範囲にある。またWdは水量密度であり、下記(3)式の関係にある。
Wd=W/A (3)
ここでWはスプレーノズルから供給される単位時間あたりの冷却水量である。
以上の(1)〜(3)式から、
Q∝C1×WC2×A(1-C2) (4)
の関係が得られる。上述のようにC2は1未満の数値であるから、同一の冷却水量Wであれば表面積Aが大きいほど抜熱量Qは大きな値となる。また、同一の抜熱量Qを得るためには、表面積Aが大きいほど少ない冷却水量Wで足りることとなる。
鋳片表面においてスプレー冷却水がカバーする鋳片幅方向の散水幅をC、鋳造方向の散水厚みをLとすると、表面積Aはほぼ散水幅Cと散水厚みLの積に比例する。即ち、スプレー冷却水がカバーする鋳造方向の散水厚みLを大きくするほど、表面積Aが大きくなる。従って、散水厚みLを大きくすることによって、水量Wを変更することなく抜熱量Qを大きく、つまり冷却能力の強化が可能となる。
特許文献1においては、スプレーノズルから噴霧する有効スプレー角度(スプレー厚み角度)を30°以上とすることにより、散水厚みLを確保し、抜熱量Qを大きくする発明が記載されている。スプレーノズルとして、スリット開口を2本以上有する、いわゆる多条ノズルを用いると好ましいとしている。
特許文献2においては、複数の噴射口を有する噴射ノズルにおいて、噴射口の上流側に設けた複数の流路部分から衝突合流室へ流れ込んだ流体が衝突してから、噴射口から噴射されるようにした噴射ノズルが記載されている。従来の複数噴射口を有するノズルでは厚み方向中央部付近の水量が少なくなって水量分布が不均一になり、鋳片の品質低下を招きやすかったのに対し、同文献に記載のノズルは、噴射パターンでの厚み方向での流量の分布を均一化することができるとしている。
連続鋳造のロール帯においては、隣接するロール間の間隙が極めて狭い。従って、特に鋳片からノズルまでの高さが高い場合は、スプレーノズルからの噴出流の広がりはこのロール間隔によって制約され、十分な厚みLを確保することが困難となる。特許文献3においては、ミスト噴出装置からのミストの噴出を少なくとも2個1組の噴出口から行わせるとともに、各噴出流が鋳片表面に到達するまでに交差するようにミストを噴出させる発明が記載されている。交差後のミスト流は、ガイドロール背面側に回り込むようにして鋳片表面のほぼ全域に直接吹き付けられるとしている。特許文献3に記載のものは、いずれも鋳片からノズルまでの高さがロール直径よりも大きな値となっている。
スプレー冷却による鋳片からの抜熱量Qの好適な値は、鋳造する品種や鋳造条件によって変動する。同じ鋳造条件において、強冷却を必要とする品種では抜熱量Qを大きくし、緩冷却を必要とする品種では抜熱量を小さくする必要がある。また、同じ品種においても、鋳造速度が速い場合には抜熱量Qを大きくし、鋳造速度が遅い場合には抜熱量Qを小さくする必要がある。そのため、連続鋳造設備のスプレー冷却において、抜熱量Qの調整可能範囲を広い範囲とすることが必要である。前述のように、水スプレーノズルに比較するとミストスプレーノズルは抜熱量Qの調整範囲が拡大しているが、それでも必要とする調整範囲を十分に満たしているとはいえない。この点は上記特許文献1〜3に記載のものも同様である。
特許文献4においては、低水量域では気液二流体冷却のミスト冷却を用い、高水領域においては一流体水冷却の水スプレーとする方法が記載されている。これにより、低水量域から高水量域にわたってターンダウン分布安定性を大きくとることができるとしている。
特開2003−136205号公報 特開2003−93926号公報 特開59−159260号公報 特開2004−58117号公報
特許文献4に記載の方法では、低水量域と高水量域とで別々の冷却方法を採用することが必要であり、この方法を適用しようとすると冷却装置の大規模な改造が必要となり、設備投資費用を必要とする。
本発明は、大規模な設備投資を行うことなく、連続鋳造におけるスプレー冷却による鋳片の抜熱量調整可能範囲を増大することのできるスプレー冷却方法を提供することを目的とする。
従来のスプレーノズルを用いて冷却水を鋳片に噴射した場合、鋳造方向における有効散水厚みLは、冷却水量が多くなるほど狭まることが明らかになった。散水厚みLが狭くなるほど、散水表面積Aが小さくなる。前記(4)式から明らかなように、同一冷却水量Wにおいて、散水表面積Aが小さくなるほど抜熱量Qは小さくなる。即ち、抜熱量Qを大きくしようと冷却水量Wを増大すると、それに伴って表面積Aが小さくなり、抜熱量Qの増大代が損なわれることが明らかになった。
これに対し、図1(a)に示すように、冷却媒体を少なくとも2個の噴射口4a、4bから噴射させ、各噴射流5a,5bが鋳片表面1に到達するまでに衝突(衝突角θ)するように噴射させるスプレーノズル3(以下「衝突型ノズル3a」ともいう。)を採用し、かつスプレーノズル3から鋳片表面1までの距離(以下「ノズル高さH」ともいう。)を220mm以下の短距離とした場合には、冷却水量Wを増大させても、鋳造方向の散水厚みLが一定に保持されることが判明した。散水表面積Aが一定に保持されるため、冷却水量Wを増大させたときに従来以上に大きな抜熱量Qを実現することができるので、結果としてスプレー冷却における抜熱量Qの調整可能範囲を拡大することが可能となる。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、その要旨とするところは以下のとおりである。
(1)連続鋳造のロール帯においてロール2(図3(b))の間隙を通してスプレーノズル3から鋳片に冷却媒体を噴射して鋳片を冷却するにあたり、冷却媒体は少なくとも2個の噴射口4a、4bを有するスプレーノズル3から各噴射流5a,5bの中心軸が鋳片に到達するまでに衝突するように噴射させ、スプレーノズル3から鋳片表面1までの距離を100〜220mmとすることを特徴とする連続鋳造におけるスプレー冷却方法。
(2)噴射流の衝突角θを40°〜90°の範囲とすることを特徴とする上記(1)に記載の連続鋳造におけるスプレー冷却方法。
(3)冷却媒体は気液二流体であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の連続鋳造におけるスプレー冷却方法。
(4)各噴射口4a,4bからの噴射流5a,5bの主噴射方向が形成する各平面11a、11bが衝突した位置を示す衝突軸12が鋳片表面とロール軸の双方と平行乃至略平行なるように配置されることを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の連続鋳造におけるスプレー冷却方法。
本発明は、連続鋳造におけるスプレー冷却に衝突型ノズルを用い、ノズルから鋳片までの距離を100〜220mmとすることにより、冷却水量Wを増大した際にも散水表面積Aを一定に保持して大きな抜熱量Qを実現することができるので、スプレー冷却における抜熱量Qの調整可能範囲を拡大することができる。その結果、大きな設備投資を行うことなく、鋳造品種に応じて強冷却と緩冷却を使い分けることが可能となり、さらに鋳造速度範囲を拡大することも可能となる。
本発明は、連続鋳造のロール帯においてロール2の間隙を通してスプレーノズル3から鋳片表面1に冷却媒体を噴射して鋳片を冷却するスプレー冷却方法に適用される。ロール帯のロール2は、ガイドロールやエプロンロールと呼ばれる。冷却媒体としては、水のみを用いる水スプレー、あるいは水と空気を混合して噴射する気液二流体が用いられる。
図2(a)に示される噴射口4が1個である従来のスプレーノズル(以下「単口ノズル3b」ともいう。)を用いた場合について、冷却水量Wを変化させたときの鋳造方向の有効散水厚みLの変化を評価した。スプレーノズルとしては従来から使用している幅3mmのスリット状の噴射口4がスプレーチップ中央に配置されたスプレーノズルを用いた。また、ノズルから鋳片までのノズル高さHを250mmとした。
鋳片表面における水量密度は、鋳造方向に10mmピッチで仕切りを設けることにより複数の小部屋に分割した水槽の上部に、噴射口5のスリット方向と水槽の仕切りとが平行乃至略平行になるようにスプレーノズルを配置し、一定時間スプレーを噴射させた場合に各小部屋に溜まる水量分布を基に測定を行った。鋳造方向における有効散水厚みLについては、鋳片表面における最大水量密度を100%とし、それに対し20%以上の水量密度が得られる鋳造方向範囲を特定し、その範囲を有効散水厚みLとした。本発明のスプレーノズル(図1(b))をはじめとして、他のノズル(図2(b))の評価を行う際においても、単口ノズル最大水量密度の20%以上の水量密度を有効水量密度Wcと定義し、この水量密度Wcを実現している範囲の厚みを有効散水厚みLと定義する。
上記単口ノズル3bについては、距離Hが250mm、冷却水量Wが1.2リットル/分において、有効散水厚みLが120mmとなるようにノズルの諸元を選択してある。
ノズルから噴射する水量Wを1.2、14、25リットル/分の範囲で変動させ、有効散水厚みLの評価を行った。結果を図5に「×」印で示す。図5の縦軸については、有効散水厚みLが120mmの場合を1とする「有効散水厚み指標」にて表示している。図5から明らかなように、水量Wを増大するほど、鋳造方向の有効散水厚み指標が小さくなることがわかる。なお、鋳片幅方向については、スプレー冷却水が途切れないように隣接してスプレーノズルを配置する。従って、スプレー冷却水がカバーする鋳造幅方向の幅Cについては、隣接するノズル間隔と一致するとして一定と考えることができる。
スプレー冷却水がカバーする鋳片の表面積Aは有効散水厚みLに比例する。そして、スプレー冷却による抜熱量Qは前述の(4)式のとおり、水量Wが一定であればA(1-C2)に比例する。0<C2<1であるから、水量一定であれば、有効散水厚みLが小さくなるほど抜熱量Qが低くなることがわかる。即ち、噴射口が1個である従来のスプレーノズルを用いた場合において、水量Wを増大してもそれにみあった抜熱量Qの増大が実現できていなかったのは、水量Wを増大したときに有効散水厚みLが小さくなることがその原因であることが判明した。
本発明では、図1(噴射口が2個の例)に示すように、冷却媒体は少なくとも2個の噴射口4a,4bから噴射させ、各噴射流5a,5bが鋳片表面1に到達するまでに噴流の中心軸が衝突するように噴射させるノズル(衝突型ノズル3a)を用いる。各噴射口4はスリット型の開口とするのが一般的である。スリットの長手方向をロールの軸方向(幅方向8)に一致させ、複数の噴射口4a,4bのスリットを平行に配置する。各噴射口4a,4bからの噴射流5a,5bは、図1(c)に示すように鋳片の幅方向8に広がり(幅方向の噴射角η)を有し、鋳造方向7の広がりは幅方向8と比較すると小さい。ロールの軸方向(幅方向8)に見たとき(図1(a)(b))、各噴射口4a,4bからの噴射流5a,5bの衝突角をθとおく。本発明では各噴射流5a,5bが衝突するので、θが正の値をとる。衝突型ノズル3aを用いることにより、衝突後の噴射流は鋳造方向噴射角φの角度で広がり、鋳片表面1における鋳造方向7の散水厚みを確保することができ、さらにこの散水範囲での水量密度分布が均一になり、平坦な水量分布を得ることができる。2個以上の噴射口4a,4bを有するにもかかわらず、水量密度分布が極端な2ピークとなる可能性も少ない。
衝突型ノズル3aの諸元として、空気量14.0立方メートル/時で一定とした場合に、水量範囲1.2リットル/分で鋳片幅方向に対し一定の散水幅120mmを確保可能なスプレーノズルを用い、衝突角θを66°とし、ノズルから鋳片までの距離(ノズル高さH)を従来の単口ノズル3bと同じ250mmとして、ノズルから噴射する水量Wを1.2、14、25リットル/分の範囲で変動させ、有効散水厚みLの評価を行った。結果を図5に「△」印で示す。図5の縦軸については、有効散水厚みLが120mmの場合を1とする「有効散水厚み指標」にて表示している。図5から明らかなように、単口ノズル(図5の「×」印)と同様、水量Wを増大するほど、鋳造方向の有効散水厚み指標が小さくなることがわかる。
次に、上記衝突型ノズルを用い、ノズルから鋳片までの高さHを80〜250mmの範囲で変化させ、それぞれの距離において有効散水幅Lが120mmとなるようにノズル諸元を調整した。例えば、ノズル高さHが210、175、165mmにおいて、それぞれ衝突角θを58、64、66°としている。その上で、空気量を一定としてノズルから噴射する水量Wを1.2、14、25リットル/分の範囲で変動させ、有効散水厚みLの評価を行った。結果を図4に示す。図4から明らかなように、高さHが100〜220mmであれば、水量Wを変化させても有効散水厚みLが変動しないことが明らかである。なお、高さHが100mm未満もしくは220mmを超えると、衝突角θを調整しても有効散水厚みLが120mmを確保することが困難となる。また、この点について高さHが200mmの場合を図5の「○」印のグラフとして表示した。
本発明は以上の知見に基づいてなされたものであり、衝突型ノズル3aを用いた上でスプレーノズルから鋳片までのノズル高さHを100mm〜220mm以下とすることにより、スプレーから噴射する水量Wを増大させても、有効散水厚みLが減少せず、結果として、従来のノズルに比較し、水量Wを増大した際における抜熱量Qの増大代を大きくすることを可能とした。
図6に水量Wと伝熱量Qとの関係を示す。図6の縦軸については、○印の水量14リットル/分における抜熱量を基準とする「抜熱量指標」にて表示している。従来の単口ノズル(×印)、あるいは衝突型ノズルでも従来のようにノズル高さHを220mm超の範囲で用いた場合(△印)には、水量Wを増大しても十分には伝熱量Qが増大しないのに対し、本発明のように衝突型ノズルを用いてノズル高さを220mm以下とした場合(○印)には、水量Wの増大に伴って伝熱量Qが十分に増大する。そのため、水量Wを20倍の範囲で変化させたときに、伝熱量Qを6倍の範囲で変化させることが可能となる。
鋳造方向の水量密度Wdの鋳造方向7における分布状況について調査した結果を、図4の下半分に図示している。ノズル高さが100〜220mmでは、有効散水厚みLの範囲内において比較的平坦な水量密度分布を実現している(図4の下中央)。一方、ノズル高さHが220mmを超えると、水量密度Wdは山型の分布を示し(図4右下)、ノズル高さHが100mm未満では水量密度Wdが二山となり、中央の谷間部分で水量密度がピークの20%(Wc)を下回ることとなる(図4左下)。
本発明の衝突型スプレーノズルにおいては、ノズルの衝突角θにも好適範囲が存する。衝突型ノズルを用い、衝突角θを30〜100°の範囲で変化させ、それぞれの衝突角において有効散水厚みLが120mmとなるようにノズル諸元を調整した。例えば、衝突角が50、66、80°において、それぞれノズル高さHを220、165、100mmとしている。その上で、ノズルから噴射する水量Wを1.2〜25リットル/分の範囲で変動させ、有効散水厚みLの評価を行った。結果を図7(上半分)に示す。図7から明らかなように、衝突角40〜90°の範囲で、水量Wを変化させても有効散水厚みLが変動しないことが明らかである。また鋳造方向の水量密度Wdの鋳造方向7における分布状況について調査した結果を、図4の下半分に図示している。衝突角40〜90°の範囲において、鋳造方向7の水量密度Wdの分布は中央部が平坦な台形形状となっている(図7の下中央)。
衝突角θが40°未満では、水量Wが大きくなるほど有効散水厚みLが小さくなる(図7の上の図)。またその範囲で、鋳造方向7の水量密度Wdの分布は、山型の分布形状となっている(図7左下)。一方衝突角θが90°を超えると、逆に水量密度が少ない方が有効散水厚みLが小さくなるという傾向を示すようになる(図7の上の図)。またこの範囲で、鋳造方向7の水量密度Wdの分布は、台形に近い形状ながら中央部に谷間が形成され、水量密度が多い場合にはその谷間において水量密度Wdがピークの20%(Wc)を確保することができる場合があるものの、水量密度Wdが少ない場合はピークの20%(Wc)を下回り、有効散水厚みLが小さくなることとなる(図7右下)。
本発明において、冷却媒体は気液二流体であると好ましい。具体的には空気と水の二流体とする。これにより、一流体(水)だけでは実現困難である広い水量範囲で均一な水量密度分布を保ちながら広角な鋳造方向の噴射角φ及び幅方向の噴射角ηを得ることができる。
本発明に用いるスプレーノズルにおいて、各噴射口からの噴射流は、鋳片の幅方向に広がりを有し、鋳造方向の広がりは幅方向と比較すると小さい。従って、図7に示すように、各噴射口4a、4bからの噴射流5a、5bの主噴射方向が形成する平面11a、11bを定義することができる。また、各噴射口4からの噴射流5を衝突させるので、各噴射口4a、4bからの噴射流5a、5bが形成する各平面11a、11bが衝突した位置を示す衝突軸12を定義することができる。図1(d)はノズルを鋳片の幅方向8に見た図、図1(e)は斜視図である。本発明においては、この衝突軸が鋳片表面とロール軸の双方と平行乃至略平行になるように配置されると好ましい。各噴射口4をスリット型の開口とし、スリットの長手方向をロールの軸方向に一致させ、複数の噴射口4を平行に配置することにより、この関係を実現することができる。
本発明の衝突型スプレーノズルを用いた場合の、鋳造方向の有効散水厚みLを確保する手段及び鋳片幅方向の有効散水幅Cを確保する手段について、それぞれ順を追って説明する。
まず、鋳造方向7の有効散水厚みLについては、所定の衝突角θを与えて複数の噴射口4から噴射した噴射流5を衝突させることにより、鋳造方向の散水有効厚みLを確保している。例えば、有効散水厚みLを120mmとしたとき、ノズル高さHの範囲100〜220mmにおいて、表1に示すような設計条件で有効散水厚みLを120mmに確保することができる。なお、ノズルから散水厚みLを見たときの角度(鋳造方向噴射角)をφと置く。
Figure 2006315044
一方、鋳片幅方向8の散水幅Cについては、各噴射口4a,4bからの噴射流5a,5bが幅方向に広がりを有し、これによって散水幅Cを確保することができる。幅方向噴射角をηと置く。通常のノズルにおいて、幅方向噴射角ηを最大105〜110°程度とすることができる。従って図3(a)に示すように、幅方向に隣り合うノズルからの冷却水が重なり合うように、ノズル高さH、噴射角η、ノズルピッチの3者を定めればよい。
連続鋳造のロール帯においては、鋳片のロール間バルジングを低減するため、隣接するロール間隔は極力狭く配置される。その結果、隣接するロール間の間隙も狭くなっている。スプレーノズルから噴射した冷却媒体を、この狭い間隙を通して鋳片に到達させ、鋳造方向の有効散水厚みLの範囲に有効に散水するためには、スプレーノズル高さHを適切に配置することが必要である。図3(b)に示すように、ロールピッチがP、ロール半径がRであるとき、ロールの干渉を受けずに有効散水厚みLに散水するためには、ノズル高さHを下記式の範囲とすると良い。
|H・P+L・R−H・L|/√(4H2+L2)≦R (5)
上記(5)式からは、特にロール半径Rに比較してロールピッチPが狭いとき(ロール間の間隙が狭いとき)には、ロールに干渉されずに所定の散水厚みLを確保するためにノズル高さHを低くすることが必要となる。従来のスプレー冷却方法においては、スプレーノズル高さHは、ノズルチップとロールの干渉を避けるためロール直径の2/3以上の高さが一般的であり、更に高水量域での鋳造方向の散水幅が狭かったため、特にノズル高さはロール径によって異なるが220mmを超える高い位置に好適条件が存在していた。それに対し、本発明のスプレー冷却方法においては、ノズル高さHが220mm以下の低い高さに好適範囲が存在するため、前記(5)式を満足するノズル高さHを実現することにより、たとえロール間の間隙が狭い場合であっても、良好な散水厚みLを確保することが可能となる。特許文献2に開示があるような従来の鋳造方向に散水幅を拡大するノズルは、ノズル内部に小部屋を配置し、その中で鋳造方向の運動量を生じさせることで鋳造方向の散水幅を確保する為ノズルチップの設計上大型化が避けられないが、本発明のノズルチップはノズル外部で衝突させ鋳造方向の運動量を生じさせるため小型化が可能となったことにより、ノズル高さHがロール直径の2/3よりも低くなってもロール間の間隙と接触することがなく、ノズル高さHを十分に低くすることが可能となった。
ノズル形状として噴射口が2つの衝突型ノズルと単口ノズルを用いて水量密度分布と冷却効率の評価を行った。ノズル諸元として空気量1.2立方メートル/時、水量25リットル/分とし、衝突型ノズルはノズル高さH80〜250mm、衝突角θ15〜50°とし、単口ノズルはノズル高さH210mmとした。本実施例で使用したいずれのノズルも、水量Wが1.2リットル/分の低水量においては、有効散水厚みLが120mmとなるように設計されている。
鋳片表面における水量密度は、鋳造方向に10mmピッチで仕切りを設けることにより複数の小部屋に分割した水槽の上部に、噴射口5a,5bのスリットの長手方向と水槽の仕切りとが平行乃至略平行になるようにスプレーノズルを配置し、一定時間スプレーを噴射させた場合に各小部屋に溜まる水量分布を基に測定を行った。
表2に試験条件とその結果を示す。また、図8、9に各試験条件における鋳造方向7の水量密度分布を示す。図8、9の縦軸は、No.8の最大水量密度を100%として規格化した。図中No.2〜8については、No.1との対比を示している。
表2中の水量密度分布の評価基準としては、No.8単口ノズルのピーク水量密度の20%を有効水量密度Wcとし、◎は水量密度Wdが有効水量密度Wc以上である有効散水厚みLが120mm以上でかつノズルセンターで水量密度Wdが有効水量密度Wcを確保できている場合、○は有効散水厚みLが100mm以上120mm未満でかつノズルセンターで水量密度Wdが有効水量密度Wcを下回らない場合、△はそれが達成できなかった場合と評価した。
一方、冷却効率の評価基準としては、得られた有効散水厚みL及び水量Wを用いて前記(1)〜(3)式で得られる抜熱量Qを算出し、従来の単口ノズル(No.8)の抜熱量を基準として、◎が単口ノズルの抜熱量の1.2倍以上、○が1.1倍〜1.2倍未満、△が1.1倍未満と評価した。
Figure 2006315044
発明例(衝突型ノズルであってノズル高さが220mm以下)であるNo.1〜5においては、鋳造方行にほぼ均一な水量密度分布で散水厚みL120mm以上確保できており、冷却効率も従来例であるNo.8の1.1倍以上と良好な結果を得られたが、特に衝突角θ40°〜90°を満足しているNo.1〜3の場合には、水量密度分布が中央部の谷間が小さく冷却効率も1.2倍以上確保できた。
比較例No.6、7については、衝突型ノズルではあるが、ノズル高さが100mm未満、220mm超であるものであり、No.6についてはノズル高さが本発明範囲内よりも低いため、鋳造方向の水量密度分布は図9に示すように中央部に谷間が形成され、その谷間において水量密度がピークの20%を下回ることとなる。一方No.7については本発明範囲よりもノズルが高すぎるために鋳造方向の水量密度分布は山型の分布形状となり、山裾の位置で水量密度がピークの20%を下回ることとなる。(いずれも図9)。
No.4、5については、ノズル高さHは本発明範囲内であるが、衝突角度θが本発明範囲を外れており、No.4については、本発明範囲よりも大きいために鋳造方向の水量密度分布は山型の分布形状となり、山裾の位置で量密度がピークの20%を下回ることとなる(図8)。No.5については本発明範囲内よりも小さいため鋳造方向の水量密度分布は中央部に谷間が形成され、その谷間において水量密度がピークの20%を下回ることとなる(図9)。
従来例No.8については、従来ノズル(単口ノズル3b)の場合であり、特徴として、鋳造方向の水量密度分布は山形の分布形状となり、山裾の位置で量密度がピークの20%を下回ることとなる(図9)。
2ストランドをもつ垂直曲げ型スラブ連続鋳造機(機長45m)にて、厚さ282mm×幅1780mmの低炭素鋼(C含有量:0.03mass%)のスラブを鋳造速度1.5m/分で鋳造する際に、1つのストランドの鋳型の下部ロール帯(鋳型下端〜15m)の範囲に表2に示す発明例No.1の仕様のスプレーノズルを隣接ロール間にそれぞれ配置し、もう1つのストランドに表2に示すNo.8の仕様の従来のスプレーノズルを配置して連続鋳造操業を行った。なお、各スプレーノズルからの水量、及び空気量は、水量25リットル/分、および空気量14立方メートル/時と一定とした。これらの連続鋳造条件における鋳片表面温度降下量、鋳片冷却能力、及び鋳片品質について調査した。なお、鋳片表面温度降下量は鋳型下端から15m位置で、鋳片表面温度を熱電対によって測定し比較した。また鋳片冷却能力は、表面温度測定結果から、伝熱解析により、抜熱量を計算して比較した。品質については、鋳片内部割れについては、鋳造後に鋳片断面サンプルを採取し、内部割れ有無を観察し、表面疵については鋳片外観検査により疵の有無を観察し合否判定を行ったものである。
これらの調査結果を表3に示す。この結果から、本発明範囲内の使用で衝突型ノズル3aを使用することにより、冷却能力を大幅に向上させることができた。No.8仕様の従来スプレーノズル使用時には、水量25リットル/分の最大水量において、鋳片品質を悪化させない最大鋳造速度が1.5m/分であった。それに対し、No.1の本発明ノズルを用いた場合、同じ水量25リットル/分でも冷却能力が増大したため、最大鋳造速度1.7m/分においても鋳片品質が悪化しないことを確認できた。
Figure 2006315044
本発明の衝突型ノズルを説明する図であり、(a)はノズルを鋳造幅方向に見た拡大図、(b)はノズルを鋳造幅方向に見た図、(c)はノズルを鋳造方向に見た図および鋳造方向の水量密度分布、(d)は噴射流を鋳造方向に見た図、(e)は噴射流が形成する平面が衝突する部分の斜視図である。 従来の単口ノズルの場合の噴射流を説明する図であり、(a)はノズルを鋳造幅方向に見た拡大図、(b)はノズルを鋳造幅方向に見た図である。 本発明の衝突型ノズルの配置を示す図であり、(a)は鋳造方向に見た図、(b)は幅方向に見た図である。 本発明の衝突型ノズルを用いたときのノズル高さH、水量Wと有効散水厚みLとの関係を示す図である。 水量Wと有効散水厚みLとの関係を示す図である。 水量Wと抜熱量Qとの関係を示す図である。 本発明の衝突型ノズルを用いたときの衝突角θ、水量Wと有効散水厚みLとの関係を示す図である。 実施例における水量密度分布を示す図である。 実施例における水量密度分布を示す図である。
符号の説明
1 鋳片表面
2 ロール
3 スプレーノズル
3a 衝突型ノズル
3b 単口ノズル
4a 噴射口1
4b 噴射口2
5a 噴射流1
5b 噴射流2
7 鋳造方向
8 幅方向
11a 平面1
11b 平面2
12 衝突軸
θ 衝突角
φ 鋳造方向噴射角
η 幅方向噴射角
L 有効散水厚み
C 有効散水幅
H ノズル高さ

Claims (4)

  1. 連続鋳造のロール帯においてロールの間隙を通してスプレーノズルから鋳片に冷却媒体を噴射して鋳片を冷却するにあたり、冷却媒体は少なくとも2個の噴射口を有するスプレーノズルから各噴射流の中心軸が鋳片に到達するまでに衝突するように噴射させ、スプレーノズルから鋳片表面までの距離を100〜220mmとすることを特徴とする連続鋳造におけるスプレー冷却方法。
  2. 前記噴射流の衝突角θを40°〜90°の範囲とすることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造におけるスプレー冷却方法。
  3. 前記冷却媒体は気液二流体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の連続鋳造におけるスプレー冷却方法。
  4. 各噴射口からの噴射流の主噴射方向が形成する各平面は、各平面が衝突した位置を示す衝突軸が鋳片表面とロール軸の双方と平行乃至略平行になるように配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の連続鋳造におけるスプレー冷却方法。
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