JP5788693B2 - 噴射ノズル及びデスケーリング又は洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、熱間圧延された圧延鋼板の表面のスケールの除去、半導体ウエハーや液晶基板などの洗浄などに利用できる噴射ノズル装置及びこのノズル装置を用いたデスケーリング又は洗浄方法に関する。
熱延鋼材は、鋼スラブを酸化性雰囲気の加熱炉で1100〜1400℃程度に加熱し、圧延機で熱間圧延することにより製造されている。前記加熱炉での加熱により鋼スラブの表面には酸化鉄で構成されたスケールが生成し、このスケールを除去しないまま熱間圧延すると、圧延鋼板の表面にスケール疵が生じ、製品価値を低下させる。このようなスケールを除去するため、水を高圧で噴射するためのデスケーリングノズルが使用されている。
デスケーリング効率(壊食能)を向上させるために、種々の工夫がされており、例えば、特開2000−263124号公報(特許文献1)には、吐出圧力40MPa以上の圧力でノズルから水を吐出させ、吐出孔から鋼板までの距離150mm以下で鋼板の表面に衝突させてスケールを除去するためのデスケーリングノズルであって、吐出流の吐出方向がノズル軸心に垂直な面内の幅方向に広がりを有し、この幅方向と垂直な厚み方向に1.5〜2.5°の範囲の壊食厚み角度を有するデスケーリングノズルが開示されている。
このように、従来のデスケーリングノズルでは、噴射圧力、距離、角度などの条件を制御することにより、壊食能を向上させているが、設備上の制約などで、ノズルの壊食能を最大限に発揮させることは実用上困難である。
特に、気中水噴流の場合、ノズルから噴射された水柱は、周囲の空気との干渉により水流の周囲から微粒化が進むことが報告されており(ウォータージェット第6巻第3号(1989)、p.3(非特許文献1))、噴霧特性と壊食能との関係では、液塊と液滴との混在状態で壊食能が最大となり、微粒化が進むにつれて、壊食能は低下することが報告されている(ウォータージェット第9巻第2号(1992)、p.45(非特許文献2))。すなわち、液塊と液滴との混在状態となる位置を噴射距離とすれば壊食特性は向上するが、液塊と液滴との混在状態となる位置は、前述の如く、他の使用条件によっても変化するため、実用上は、水流の微粒化が進行し、壊食性能が低下することとなる。
一方、特開2001−137747号公報(特許文献2)には、ノズルボディ内部に導入された液体を吐出するとともに、同ノズルボディ内部に導入された気体を高速気流として噴射することにより、前記液体を外部混合により微粒化するノズルにおいて、前記高速気流は、前記ノズルボディに設けられた気体噴射口の前方位置に焦点を結ぶ先細り円錐状に前記気体噴射口から噴射される構成であって、前記焦点領域で、前記気体噴射口の内側に設けられた液体噴射口から噴出されて液柱を形成する液体を、前記高速気流によって前記液柱中心に及ぶまで粉砕して微粒化する微粒化ノズルが開示されている。
しかし、この微粒化ノズルでは、液体と気体とが混合して微粒化しているため、デスケーリング用ノズルとして利用した場合、デスケーリング能力が充分でない。
さらに、特開平10−323710号公報(特許文献3)には、液体ジェットと気体ジェットを平行に噴出する剥離洗浄用液体ジェットのノズルが開示されている。この文献では、液体ジェットが周囲気体の粘性抵抗で減速することを、気体ジェットで抑制することにより洗浄効率を向上している。また、この文献には、気体ジェットの噴出速度を液体ジェットの噴出速度以上とすることが記載されるとともに、実施例では、デスケーリング圧150kgf/cm(約15MPa)の水ジェットに対して、給気圧3kgf/cm(約0.3MPa)の高圧空気を噴射している。
しかし、この方法では、高圧にて、高速の空気流を発生させるために、大容量のエアーコンプレッサーが必要となり、設備コストやユーティリティーコストが高価となり、簡便性や生産性が低く、実用化にまでは至らなかった。さらに、気体ジェットの噴出速度を液体ジェットの噴出速度以上とすることが記載されているだけであり、噴出流量や、気体ジェットと液体ジェットの交差角度については記載されていない。
特開2000−263124号公報(特許請求の範囲) 特開2001−137747号公報(特許請求の範囲) 特開平10−323710号公報(特許請求の範囲、段落[0012]〜[0016]、実施例)
ウォータージェット第6巻第3号(1989)、p.3 ウォータージェット第9巻第2号(1992)、p.45
従って、本発明の目的は、簡便な方法で、周囲の空気との干渉による水流の微粒化を抑制でき、高いデスケーリング又は洗浄能力を発現できる噴射ノズル装置及びデスケーリング又は洗浄方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、低圧の空気流を用いても、デスケーリング能に優れ、スケールを効率よく除去できるデスケーリングノズル装置及びデスケーリング方法を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、フラットパターンの主水流の厚み方向の少なくとも一方の側から、主水流に対して低圧の被覆気流で主水流を被覆噴射して、被覆気流で主水流を被覆することにより、簡便な方法で、周囲の空気との干渉による水流の微粒化を抑制でき、高いデスケーリング又は洗浄能力を発現できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の噴射ノズル装置は、フラットパターンの主水流を噴射可能な主吐出口と、主水流の厚み方向の少なくとも一方の側(側方)から主水流を被覆するための被覆気流を噴射可能な補助吐出口とを備えた噴射ノズル装置であって、主水流の噴射圧力が、被覆気流の噴射圧力の70倍以上である。本発明では、主水流に対して定圧の被覆気流を噴射するだけの簡便な方法で、周囲の空気との干渉による水流の微粒化を抑制でき、洗浄能力を向上できる。そのため、鋼板のデスケーリングなどに用いると、デスケーリング効率を高め、鋼板の生産性を向上できる。
本発明の噴射ノズル装置において、被覆気流の噴射流量は、被覆気流の噴射流量の10倍以上であってもよく、例えば、主水流の噴射圧力と、被覆気流の噴射圧力との比が、前者/後者=100/1〜10000/1であってもよい。被覆気流の最大流速は、主水流の最大流速の0.1〜0.7倍程度であってもよい。また、補助吐出口の噴射出口は、主吐出口の噴射出口よりも5〜100mm上流側に位置してもよい。また、主水流の噴射方向に向かって5〜35°の角度で被覆気流を噴射してもよい。さらに、主水流の噴射流量が1〜20m/時間であり、かつ被覆気流の噴射流量は10〜500m/時間であってもよい。本発明では、噴射流量、流速、被覆気流の噴射位置及び角度をこのような範囲に調整することにより、低圧の被覆気流が主水流を攪拌混合することなく、かつ鋼板などの被洗浄体の到達時点でも速度を大きく低下せずに、主水流を有効に被覆できるため、主水流に対して低圧の被覆気流であっても、効果的に水流の微粒化を抑制でき、デスケーリング能や洗浄能を向上できる。
本発明の噴射ノズル装置において、被覆気流がブロワー方式で噴射された気流であり、被覆気流の噴射圧力が0.2MPa以下であってもよい。すなわち、本発明では、被覆気流の噴射圧力が低圧であり、ブロワー方式での噴射が可能であるため、大容量のエアーコンプレッサーなど不要であり、設備コストやユーティリティーコストも削減できる。
本発明の噴射ノズル装置は、デスケーリングノズル装置であり、鋼板表面において、主水流のフラットパターンの幅に対して被覆気流の幅が0.8倍以上であってもよい。本発明の噴射ノズル装置は、デスケーリングノズル装置として適しており、鋼板表面で被覆気流の被覆率を増大させると、デスケーリング能を向上でき、圧延鋼板のスケールを効率良く除去できる。
本発明の噴射ノズルにおいて、被覆気流が空気流であり、前記補助吐出口は、主水流の厚み方向の両側(両側方)から第1の被覆気流及び第2の被覆気流を噴射可能であり、主水流を第1及び第2の被覆気流でサンドイッチ状に被覆して噴射してもよい。被覆気流は、主水流の厚み方向の片側から被覆気流を吐出してもよいが、両側から吐出すると、サンドイッチ状に主水流を被覆気流で被覆することにより、主水流に対する空気の干渉をフラットパターンの両面から防止できるため、デスケーリングや洗浄能力をより向上できる。さらに、空気流であれば、安全性や操作性などにも優れている。
本発明の噴射ノズル装置は、主吐出口が主スプレーユニットに形成され、補助吐出口が前記主スプレーユニットと独立又は一体化して配設される補助スプレーユニットに形成されるとともに、前記主スプレーユニットが、先端部に形成された凹面又は凹部で開口した楕円形状の主吐出口と、この主吐出口から所定のテーパ角θで上流方向に延びる円錐状流路とを備えており、前記凹面又は凹部が、先端部から上流方向にいくにつれて半径方向の内方へ傾斜した傾斜側壁を備えており、かつ前記補助スプレーユニットが楕円形状、スリット状又は複数のドット状吐出口を有していてもよい。主スプレーユニットがこのような特定の円錐状流路を備えることにより、例えば、デスケーリングノズルとして使用した場合、低圧及び/又は低流量であってもデスケーリング効率を改善できるとともに、この主スプレーユニットと補助スプレーユニットとを組み合わせることにより、容易にデスケーリング又は洗浄能力を向上できる。
本発明には、前記噴射ノズル装置を用いて、主吐出口からフラットパターンの主水流を吐出するとともに、主水流の厚み方向の少なくとも一方の側から主水流を被覆して噴射するように、補助吐出口から被覆気流を吐出するデスケーリング又は洗浄方法も含まれる。
なお、本明細書では、被覆気流の「膜状」とは、厚みの薄い膜状又は面状の形状を意味し、「フラットパターン」とは、いわゆる「扇形吹きのパターン形状」のことであり、厚みが薄く、噴射方向に進むにつれて幅方向に拡がるパターン形状を意味する。
また、被覆気流の「噴射角度」とは、主水流に対するスプレーノズルの向きを意味する場合と、フラットパターンが噴射方向に進むにつれて幅方向に拡がる角度を意味する場合とがある。
また、「噴射ノズル装置(又はデスケーリングノズル装置)」とは、(1)主スプレーユニットの付属物として(又はその内部に)補助スプレーユニットを備えたスプレーユニット(ノズル単体又は一体型の装置)、(2)主スプレーユニットとこの主スプレーユニットに対して独立した補助スプレーユニット(例えば、主スプレーユニットと同様の構造を有する独立した補助スプレーノズルユニット)とを組み合わせたスプレーユニット(ノズル単体)、(3)複数の主スプレーユニットを備えたヘッダ(例えば、複数の主スプレーユニットを備えたヘッダ)と複数の補助スプレーを備えたヘッダ(例えば、複数の補助スプレーユニットを備えたヘッダ)とを組み合わせたノズルを含む装置、(4)複数の主スプレーユニットを備えたヘッダと、複数のヘッダから噴射される複数の主水流に対して単独のヘッダで主水流を被覆可能な補助スプレーユニットとを組み合わせたノズルを含む装置のいずれをも含む意味で用いる。
さらに、「洗浄方法」には、鋼板のスケールを除去するためのデスケーリング方法も含む意味で用いることがある。
本発明では、主水流の厚み方向の少なくとも一方の側から、主水流に対して低圧の被覆気流で主水流を被覆噴射するため、簡便な方法で、周囲の静止した空気との干渉による水流の微粒化を抑制でき、高いデスケーリング又は洗浄能力を発現できる。特に、デスケーリングノズルとして適しており、低圧の空気流を用いても、壊食能に優れ、スケールを効率よく除去できる。
図1は、本発明の噴射ノズル装置の一例を示す概略部分切欠斜視図である。 図2は、図1の噴射ノズル装置のII-II線概略断面図である。 図3は、図1の噴射ノズル装置の噴射状態を示す概略側面図である。 図4は、図3の噴射状態の概略平面図である。 図5は、本発明の噴射ノズル装置の他の例を用いて、圧延鋼板の表面をデスケーリングしている状態を示す概略斜視図である。 図6は、本発明の噴射ノズル装置のさらに他の例を用いて、圧延鋼板の表面をデスケーリングしている状態を示す概略斜視図である。 図7は、本発明の噴射ノズル装置の別の例を用いて、圧延鋼板の表面をデスケーリングしている状態を示す概略斜視図である。 図8は、本発明の噴射ノズル装置のさらに別の例を用いて、圧延鋼板の表面をデスケーリングしている状態を示す概略斜視図である。 図9は、主スプレーユニットと補助スプレーユニットとを一体化した噴射ノズル装置の噴射状態を示す概略側面図である。
以下、必要に応じて添付図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。
本発明の噴射ノズル装置は、スケールなどを除去するためのフラットパターンの主水流に対して、主水流の厚み方向の少なくとも一方の側から、主水流に対して低圧の被覆気流を吐出して、主水流の少なくとも一部を被覆気流で被覆することを特徴とする。主水流は、被覆気流で被覆されると、被覆気流が低圧であるにも拘わらず、被覆気流との接触部分において周囲の空気(静止状態の空気)との緩衝により促進される微粒化を抑制できる。従って、本発明では、主水流の少なくとも一部を被覆すればよいが、被覆気流による被覆部分(被覆流との接触面積)が多いほど、主水流のデスケーリング又は洗浄効率は向上する。すなわち、本発明の噴射ノズル装置は、主水流の少なくとも一部を被覆気流で被覆することにより、このような効果を発現すればよく、装置の構造は下記図面の構造に限定されない。
図1は本発明の噴射ノズルの一例を示す概略部分切欠斜視図であり、図2は図1の噴射ノズルのII-II線概略断面図であり、図3は、図1の噴射ノズルの噴射状態を示す概略側面図であり、図4は、図3の噴射状態の概略平面図である。
この噴射ノズルは、主スプレーユニット1と、主スプレーユニット1の先端部に近接して配設され、かつ主スプレーユニット1の先端面に開口する楕円形状の主吐出口15の短軸方向の両側に位置する第1のスリット状補助吐出口(吐出孔又は噴出口)34及び第2のスリット状補助吐出口44から、それぞれ第1の被覆気流51及び第2の被覆気流52で前記主水流50を被覆して噴射可能な第1の補助スプレーユニット30及び第2の補助スプレーユニット40とで構成されている。
主スプレーユニット1は、水が流入可能な円筒状流路を備えた円筒状ケーシング2と、このケーシングが装着可能な円筒状ノズルケース11と、このノズルケースの先端部に装着可能な超硬合金製ノズルチップ12とで構成されており、これらの部材の軸芯にはノズル孔又は流路が軸線方向に形成されている。なお、円筒状ケーシング2は、前記ノズルケース11に対して螺着可能な第1のケーシング2aと、このケーシングに対して装着可能な第2のケーシング2bとで構成されている。
前記第2のケーシング2bの上流側端部の周面及び端面には、軸方向に延びる複数のスリット3が周方向に所定間隔毎に形成され、フィルタを構成している。また、第2のケーシング2b内の流路には整流ユニット4が配設されており、この整流ユニット4は、芯体から放射方向に延びる複数の整流板5と、芯体の上流側及び下流側に同軸に形成され、かつそれぞれ先端部を上下流方向に向けて形成された鋭角な円錐部6a,6bとを備えている。
前記円筒状ケーシング2の流路は、第2のケーシング2bの上流側端部から整流ユニット4の下流端に至る円筒状流路P1と、前記整流ユニット4の下流端から下流方向に向かって第1のケーシング2aの途中部に至り、かつ緩やかな傾斜でテーパ状に狭まる傾斜流路P2と、この傾斜流路の下流端から下流方向に向かって延びる円筒状流路P3とを備えている。この例では、傾斜流路(環状傾斜流路)P2を形成する傾斜壁(テーパ部)のテーパ角は、例えば、5〜12°程度に形成されている。
前記ノズルケース11内には、上流方向に向かって、超硬合金製ノズルチップ12と、前記第1のケーシング2aの下流端と同じ内径の流路が形成されたブッシュ17とが順次装着されており、掛止段部13により前記ノズルチップ12の抜けが規制されている。前記ノズルチップ12の先端面には、断面U字状の湾曲溝14が半径方向に形成され、この湾曲溝14の湾曲凹面には、楕円形状の主吐出口15が開口している。
さらに、ノズル1の軸線方向に延びるノズル孔は、前記湾曲凹面14で楕円形状に開口した主吐出口15と、ノズルチップ12に形成され、かつ前記主吐出口15から軸線の上流方向に向かって直線的に拡径して延びるテーパ部16により形成された円錐状流路P5と、前記テーパ部16の上流端から軸線方向に沿って上流方向へ連なる円筒状流路P4とで構成されている。なお、前記テーパ部16の上流端から実質的に同じ内径で延びる流路(P3及びP4)を径大部18とすることができる。
さらに、楕円形状の主吐出口15の長径Daと短径Dbとの比(Da/Db)は、1.2〜1.5程度に形成され、楕円形状の主吐出口15と径大部18との関係について、主吐出口15の短径Dbに対する径大部18(円筒状流路P3及びP4、又は整流ユニットから下流方向に延びる傾斜流路P2の下流端)の内径Dcの割合(Dc/Db)は、ノズルを小型化するとともに、液滴(又は噴霧液滴)の平均径を大きくするため、3〜6程度に設定されている。また、径大部18の内径Dcは、10〜15mm程度に、長さLは、60〜80mm程度に設定され、径大部の長さLと径大部の内径Dcとの割合(L/Dc)は、6〜8程度である。さらには、低圧及び/又は低流量であっても衝突力を高めるため、前記テーパ部16の角度(テーパ角)θは、45〜55°程度に設定されている。
このような主スプレーユニット1を利用すると、ノズル孔の径大部18を経てテーパ部16が直線的に傾斜して主吐出口15に至っているため、シャープな衝突力分布を実現できるとともに、前記主吐出口を特定の楕円形状に形成し、前記主吐出口から延びるノズル孔を特定の円錐状テーパ部として形成し、かつ前記径大部を特定の形状に形成するため、ザウター平均粒子径が200〜450μm程度の噴霧液を吐出することができ、小型であっても壊食能が高く、低圧及び/又は低流量で効率よくスケールを除去できる。また、低圧及び/又は低流量でデスケーリングできるため、鋼板の冷却を抑制しつつデスケーリング性能を改善できる。さらに、鋼板に対して主スプレーユニット1を近接させることにより、さらに衝突力を向上でき、デスケーリング性能を改善できる。
第1の補助スプレーユニット30及び第2の補助スプレーユニット40は、主スプレーユニット1から噴射される主水流50に対して、サンドイッチ状に第1の被覆気流51及び第2の被覆気流52で被覆して噴射するために、主スプレーユニット1の先端面に開口する楕円形状の主吐出口15の短軸方向の両側に配設される長尺の略矩形状又は板状ブロック部材で構成されている。
第1の補助スプレーユニット30は、第1の被覆気流51を噴射可能なノズル構造を有しており、ユニットの板面に立設して形成され、かつ中空円筒状である複数の気体導入口31と、この気体導入口31から導入した気体(空気)を流通(又は滞留)可能である長尺な略矩形状(又は板状)の流路32と、ユニットの長尺方向の側面で開口する第1のスリット状補助吐出口34とを備えている。さらに、流路32の中央部には、ユニットの長手方向に沿って仕切り部33が、流路の高さ(深さ)に対して0.6〜0.8倍程度の高さで形成されており、気体導入口31と仕切り部33との間に位置する空間を、気体が一時的に滞留する空間(気体溜まり)として作用させている。
第1の補助スプレーユニット30は、第1のスリット状補助吐出口34を、主ノズルユニット1の主吐出口15の近傍で且つ主吐出口15よりも後方に位置させるために、主スプレーユニット1の軸線に対して傾斜させて配設している。詳しくは、第1の補助スプレーユニット30は、第1のスリット状補助吐出口34が主吐出口15に近づく方向に角度20°程度傾斜させて配設している。
さらに、第2の補助スプレーユニット40も、第1の補助スプレーユニット30と同様に、第2の被覆気流52を噴射可能なノズル構造を有し、かつ気体導入口41と仕切り部43を有する流路42と第2のスリット状補助吐出口44とを備えており、主吐出口15の長軸を中心線として、第1の補助スプレーユニット30と対称に配設されている。
このような第1の補助スプレーユニット30及び第2の補助スプレーユニット40を利用すると、主スプレーユニット1から吐出された主水流50に対して、第1の補助スプレーユニット30及び第2の補助スプレーユニット40から第1の被覆気流51及び第2の被覆気流52を噴射することにより、第1の被覆気流51及び第2の被覆気流52を略膜状気流として、主水流50の厚み方向の両側から主水流50をサンドイッチ状に被覆できるため、周囲の静止した空気との干渉による主水流50の微粒化を抑制でき、デスケーリングや洗浄能力を向上できる。特に、補助スプレーユニットの第1のスリット状補助吐出口34及び第2の補助吐出口44を、主スプレーユニット1の主吐出口15の後方に配設するとともに、かつ主ノズルユニット1の軸線に対して約20°の角度で第1の被覆気流51及び第2の被覆気流52を噴射しているため、図3及び図4に示すように、主水流が被覆気流により攪拌混合されることなく、主水流が被覆気流で充分に被覆されて進むため、周囲に滞留する空気との干渉による微粒化も抑制でき、鋼板53を効率良くデスケーリング又は洗浄できる。
このような被覆気流の噴射圧力は、主水流に対して低圧であり、例えば、10〜20MPa程度の噴射圧力の主水流に対して、0.001〜0.01MPa程度であり、このような低圧の被覆気流であっても、主水流の微粒化を抑制できる。被覆気流の噴射流量は、特に制限されず、その一例は、100〜300m/時間程度であり、主水流の噴射流量5〜10m/時間に対して10倍以上の流量にすることにより、被覆気流による効果を向上できる。被覆気流の最大流速(吐出口における気流量と断面積から求めた理論流速)は、主水流の流速(噴霧距離300mmにおいて、位相ドップラー式レーザ粒子分析計(PDPA装置、TSI社製)により実測した平均流速)に対して0.4〜0.5倍である。このような条件において、第1の被覆気流51及び第2の被覆気流52で主水流50を被覆噴射することにより、微粒化を抑制でき、デスケーリングや洗浄能力を向上できる。
さらに、スリット状補助吐出口は長尺に形成され、主スプレーユニット1及び第1の補助スプレーユニット30及び第2の補助スプレーユニット40を前記条件で噴霧したとき、図4に示すように、補助吐出口34から略膜状気流が噴射され、主水流50の全幅を被覆気流51でカバー(被覆)できるため、主水流50の全幅において微粒化抑制効果を発現できる。なお、図4では、主水流、被覆気流をそれぞれ単独で噴射したときのパターン形状を示している。
このような主スプレーユニットと補助スプレーユニットとを組み合わせた噴射ノズル装置は、液滴(又は噴霧液)を吐出させ、熱間圧延などの鋼板表面のスケールを除去するためのデスケーリングノズル(又はフラットデスケーリングノズル)として有用である。また、各種の洗浄用ノズルとしても利用できる。
主スプレーユニットは、径大部から所定のテーパ部を経て吐出口に至るノズル孔を有し、かつフラットスプレーノズルを構成できる限り、テーパ部を含めてノズル孔の形状は特に制限されず、種々のノズル孔(例えば、特許第4084295号公報に記載のノズル孔など)が利用できる。例えば、テーパ部は、前記のように、所定の角度で直線状に傾斜しているテーパ部に限らず、異なる複数の角度で傾斜しているテーパ部(多段テーパ部)であってもよく、湾曲して傾斜しているテーパ部であってもよい。
ノズル孔は、通常、先端部の凹面又は凹部で開口した吐出口と、吐出口から延びるテーパ部と、このテーパ部に連なる径大部とで構成すればよく、前記吐出口とチップ端面との間には、通常、傾斜壁が形成されている。
前記テーパ部の角度(テーパ角)θは、特に制限されず、20〜80°程度の範囲から選択してもよく、通常、例えば、30〜80°、好ましくは35〜75°(例えば、35〜60°)、さらに好ましくは40〜70°、特に40〜60°程度の範囲から選択できる。なお、テーパ部が湾曲部で構成されている場合、前記テーパ角θは、吐出側(下流側)に位置する最小の孔部(吐出口)と、上流側に位置する径大部の始端部とを結ぶ線で形成される角度を意味する。また、テーパ部が複数のテーパ部で構成されている場合、前記テーパ角θは、噴霧特性に影響を与える最も吐出側(下流側)に位置するテーパ部の角度を意味する。
また、吐出口の短径Dbに対する径大部の内径Dcの割合(Dc/Db)は、特に制限されず、2〜10程度であってもよい。ノズルを小型化するためには、割合(Dc/Db)は、3以上(特に、3以上7未満)、例えば、3〜6.9(例えば、3〜6)、好ましくは3.5〜6.9(例えば、3.5〜6)、さらに好ましくは4〜6.5(例えば、4〜6)程度であり、4.5〜6(例えば、4.5〜5.5)程度であってもよい。なお、径大部の内径Dcは、8〜20mm(例えば、8〜15mm、好ましくは9〜15mm)程度であってもよい。
吐出口において、長径Daと短径Dbとの割合は、例えば、Da/Db=1.1〜3.0程度の範囲から選択でき、例えば、1.15〜2.8、好ましくは1.2〜2.5、さらに好ましくは1.2〜2(特に1.2〜1.5)程度であってもよい。吐出口の長径Daは、1.5〜7mm(好ましくは1.8〜6mm、さらに好ましくは2〜5mm)程度であってもよい。また、前記吐出口の短径Dbは、1〜5mm(好ましくは1.2〜4.5mm、さらに好ましくは1.5〜4mm)程度であってもよい。
径大部は、通常、実質的に同じ内径に形成する場合が多いものの、デスケーリング効率や洗浄効率を損なわない限り、前記傾斜部のように、角度0〜5°(例えば、0〜3°)で上流方向に向かって内径が若干拡大して傾斜していてもよい。前記図2の筒状ケーシングの傾斜流路(環状傾斜流路)P2のテーパ角は、例えば、5°を越え25°以下[好ましくは7〜15°(例えば、10〜15°)]程度に形成してもよい。径大部(円筒状径大部又は径大流路部)の全体の長さは、特に制限されず、例えば、30〜300mm(例えば、50〜200mm)、好ましくは50〜180mm(例えば、75〜160mm)程度である。なお、テーパ部の上流端から実質的に同じ内径で延びる径大部の長さ(例えば、前記図2に示す例では、第1のケーシング2aの途中まで延びる流路の長さ)は、例えば、25〜200mm(例えば、30〜150mm)、好ましくは35〜150mm(例えば、40〜125mm)程度であってもよい。
主スプレーユニットは、前記吐出口から上流方向に延びるテーパ部と、このテーパ部からほぼ同じ内径で延びる径大部とを備えていればよく、前記筒状ケーシングは必ずしも必要ではない。さらに、ノズルの上流側において整流ユニットは必ずしも必要ではないが、通常、整流手段、例えば、前記スタビライザ(又は整流ユニット)が配設されている。ケーシング及びスタビライザとしては、図1及び図2に記載のケーシング及びスタビライザの他に、例えば、特許第4084295号公報に記載のケーシング、スタビライザなどを利用できる。
補助スプレーユニットにおいて、補助吐出口は、主水流の厚み方向の両側に形成されたユニットに限定されず、片側に形成されたユニットであってもよいが、主水流の微粒化を高度に抑制する点から、両側に形成されたユニットが好ましい。
ノズルの構造において、主スプレーユニットとは別個に独立して補助スプレーユニットを設置する構造としては、並列した複数の主スプレーユニットに対して、各々の主スプレーユニットに対応する複数の補助スプレーユニットを、主スプレーユニットと独立して設置する構造(複数の主スプレーユニット毎に独立した補助スプレーユニットを設置する構造)に限定されず、並列した複数の主スプレーユニットに対して、1個の長尺のスリット状又は複数のドット状補助吐出口を有する補助スプレーユニットを主スプレーユニットと別個に独立したユニットとして設置する構造(複数の主スプレーユニットに対して独立した単独の補助スプレーユニットを設置する構造)であってもよい。
複数の主スプレーユニット毎に独立した補助スプレーユニットを設置する構造において、補助スプレーユニットとしては、フラットパターンの気流を噴射できる限り、前記スリット状補助吐出口を有する補助スプレーユニットに限定されず、慣用のスプレーノズル、例えば、図1に示される主スプレーユニット(ノズル孔が楕円形状やスリット状のフラットパターンのデスケーリングノズル)、コイン状スプレーノズル(例えば、特開平4−65146号公報に記載のノズルなど)などが利用できる。これらのスプレーノズルのうち、容易に広角のフラットパターンを噴射できる点から、図1に示す補助スプレーユニット、ノズル孔が楕円形状やスリット状のフラットパターンのデスケーリングノズルが好ましい。
図5は、並列した複数の主スプレーユニットに対して、各々の主スプレーユニットに対応する複数のフラットパターンのデスケーリングノズル(補助スプレーユニット)を用いて、圧延鋼板の表面をデスケーリングしている状態を示す概略斜視図である。図5に示すように、圧延鋼板のデスケーリングでは、工業生産される鋼板は幅広であるため、1枚の鋼板65に対して、ヘッダ62に所定の間隔をおいて並設された複数の主スプレーユニット(デスケーリングノズル)61を用いてスケール除去が行われる。詳しくは、各主スプレーユニット61からフラットパターンの主水流61aが鋼板65の表面に対して略垂直となるように鋼板65に向けて高圧で噴射されて、鋼板表面のスケールが除去される。なお、図示されていないが、鋼板の熱間圧延を行うラインでは、鋼板は、フィードローラーによってライン内を搬送されるため、ノズルの設置位置によってはフィードローラーの間隙から水流を噴射してもよい。
この例では、前記ヘッダ62の周方向には一対の補助ヘッダ64,64′が配設され、これらの補助ヘッダ64,64′には、各々主スプレーユニット61に対応して複数の補助スプレーユニット63,63′が装着されている。各補助ヘッダ64,64′に装着された補助スプレーユニット63,63′は、斜め方向から主スプレーユニットの噴霧方向に向いている。詳しくは、各補助ヘッダ64,64′に並設された複数の補助スプレーユニット63,63′から、前記フラットパターンの主水流61aと所定の角度で交差するように略同方向に1対の被覆気流63a,63′aが噴射され、主水流61aを厚み方向の両側からサンドイッチ状に被覆している。
なお、図5の概略模式図では、ノズルの構造や位置関係の理解を容易にするため、主水流61a及び被覆気流63a,63′aの厚みは記載していないが、実際は主水流61a及び被覆気流63a,63′aは噴射方向に向かうにつれて若干拡がる厚みを有している(図6〜8も同様)。また、図5では、主水流及び被覆気流の供給ラインは省略されている(図6〜8も同様)。
複数の主スプレーユニットに対して独立した単独の補助スプレーユニットを設置する構造において、1個の長尺のスリット状又は複数のドット状補助吐出口を有する補助スプレーユニットとしては、例えば、長尺な円柱状又は矩形状(角柱状)ブロックの内部に、ブロックの長尺方向に延びる流路(円筒状流路など)を有し、かつブロックの長尺方向に延びるスリット状補助吐出口を有するノズルや、ブロックの長尺方向に並列した複数のドット状補助吐出口を有するノズルなどを利用できる。なお、ドット形状は、特に限定されず、例えば、円形状、楕円形状、多角形状などであってもよい。このようなノズルを用いると、吐出口からブロックの長尺方向に連続した気膜がエアーナイフ状に噴射され、並列した複数の主水流を1個の被覆気流で被覆できる。特に、スリット補助吐出口の長軸径は、主水流の全幅を被覆できるように設計されるのが好ましい。このような補助スプレーユニットは、通常、金属で形成されている。
図6は、複数の主スプレーユニットに対して独立した単独の補助スプレーユニットを設置する構造において、補助スプレーユニットとして、長尺のスリット状補助吐出口を有する補助スプレーユニットを用いて、圧延鋼板の表面をデスケーリングしている状態を示す概略斜視図である。図6に示すように、フラットパターンの主水流71aに対して、厚み方向の両側から主水流71aを被覆するように、円柱パイプ状の補助スプレーユニット73,73′により被覆気流73a,73a′が噴射されている。詳しくは、補助スプレーユニット73,73′において、ユニットの長軸方向に沿って形成された長尺のスリット状補助吐出口(図示せず)から、複数の主水流71aに対して、主水流71aに対して所定の角度交差するように略同方向に噴射された1対の被覆気流73a及び73a′でサンドイッチ状に被覆している。
なお、図6の概略模式図でも、実際は主水流71a及び被覆気流73aは噴射方向に拡がる厚みを有しており、主水流71aが鋼板75に達する前に被覆気流73aと接触している。特に、被覆気流は噴射直後から幅方向及び厚み方向に拡がりながら噴射され、主水流の噴射直後から主水流と接触している。
図7は、複数の主スプレーユニットに対して独立した単独の補助スプレーユニットを設置する構造において、補助スプレーユニットとして、複数のドット状補助吐出口を有する補助スプレーユニットを用いて、圧延鋼板の表面をデスケーリングしている状態を示す概略斜視図である。図7に示すように、この例では、円柱パイプ状の補助スプレーユニット83の長尺方向に、複数のドット状補助吐出口83aが並列して形成されており、この補助吐出口83aから噴射される被覆気流も噴射直後から幅方向及び厚み方向に拡がりながら噴射され(図示せず)、エアーナイフ状に拡がって主水流81aをサンドイッチ状に被覆する。なお、この例では、ヘッダ82及び補助スプレーユニット83と、圧延鋼板85との間には、揺動する圧延鋼板との接触からノズルを保護するためのプロテクター(金属板など)86が介在しており、このプロテクター86には主水流及び被覆気流を貫通可能な孔部86aが形成されている。
図8は、複数の主スプレーユニットに対して独立した単独の補助スプレーユニットを設置する構造において、ドット状補助吐出口を有する補助スプレーユニットとして、図7とは異なる補助スプレーユニットを用いて、圧延鋼板の表面をデスケーリングしている状態を示す概略斜視図である。図8に示すように、この例では、矩形状の補助スプレーユニット93の長尺方向に、複数のドット状補助吐出口93aが3段に並列して形成されている。このように、補助吐出口を複数段形成することにより、被覆気流の流量を増大することができる。
ノズルの構造は、主スプレーユニットの先端部の近傍において、主スプレーユニットとは別個に独立して補助スプレーユニットを配設(設置)する構造に限定されず、例えば、主スプレーユニットの先端部に対して、嵌合などにより装着する構造、主スプレーユニット(特に、主スプレーユニットのノズルケース)と一体化した構造などであってもよい。
図9は、主スプレーユニットと補助スプレーユニットとが一体化した噴射ノズル装置の噴射状態を示す概略側面図である。この例では、主スプレーユニット101と補助スプレーユニット102とがノズルケース103によって一体化されている。
補助スプレーユニットは、気体を導入するための気体導入口と、この気体導入口から導入した気体を滞留させつつ流通可能な流路と、この流路に滞留した気体を噴射可能な補助吐出口とを備えていればよい。
気体導入口は、ユニットの表面から立設した中空円筒状に限定されないが、通常、中空円筒状である。気体導入口は、形状や構造については特に限定されないが、流量の均等性の点から、複数設けるのが好ましく、流量の均等性を向上させるために、長尺のユニットほど気体導入口の数を多くするのが好ましい。
補助スプレーユニットの補助吐出口(吐出口が形成された壁面における流路)は、主水流を被覆気流で被覆(特に、サンドイッチ状に被覆気流で主水流を被覆)できるように、主水流の噴射方向(フラットスプレーパターンの中心軸方向)に向かって、所定の傾斜角度(又交差角度)で被覆気流を噴射するのが好ましい。主水流の噴射方向に対する被覆気流(又は被覆気流の噴射方向)の傾斜又は交差角度(即ち、主スプレーユニットの軸線に対する補助吐出口が形成された壁面の流路の軸線の傾斜角度)は0〜35°程度の範囲から選択できるが、主水流に対する被覆効率の点から、例えば、35°以下(例えば、1〜35°)であってもよく、好ましくは3〜30°(例えば、5〜25°)、さらに好ましくは5〜20°(特に8〜15°)程度である。傾斜角度が小さすぎると、被覆気流による主水流の被覆率が小さくなるためか、デスケーリング又は洗浄効率が低下し、一方、大きすぎると、被覆気流により主水流が攪拌混合されるため、デスケーリング又は洗浄効率が低下する。なお、主水流を攪拌混合しない観点からは、被覆気流が主水流に対して略平行に噴出されるのが好ましいが、本発明では、低圧で被覆気流を噴出することにより、被覆気流が主水流を攪拌混合する作用が弱いため、このように所定の傾斜角度で被覆気流を噴射するのが好ましい。
補助吐出口が形成された壁面の流路の長さは、例えば、0.3〜5mm、好ましくは0.5〜4mm、さらに好ましくは1〜3mm程度である。
補助吐出口の位置は、被覆気流が主水流を被覆できる限り限定されず、主吐出口と同じ位置や主吐出口よりも前方に形成されていてもよいが、主水流のフラットパターンの全面を被覆し易い点から、主吐出口よりも後方に形成されているのが好ましい。具体的には、補助吐出口の噴出出口は、主吐出口の噴出出口よりも5〜100mm(好ましくは10〜80mm、さらに好ましくは20〜75mm、特に30〜70mm)上流側(又は後方)に形成されていてもよい。すなわち、補助吐出口の先端部と主吐出口の先端部との軸方向における距離(図4中のL)がこの範囲であってもよい。
補助吐出口の形状は、被覆気流を噴射できればよく、スリット状(略線状)、楕円形状、複数のドット状に限定されず、円形状、長円形状、多角形状などであってもよい。複数の主スプレーユニットに対して1個の補助スプレーユニットを使用する場合、通常、スリット状補助吐出口又は楕円形状補助吐出口を有する補助スプレーユニットを、スリット形状又は楕円形状の長軸が、主スプレーユニットの楕円形状主吐出口の長軸に平行となるように設置される。また、複数のドット状補助吐出口は、複数に並列されたドット状吐出口の列方向を、主スプレーユニットの楕円形状主吐出口の長軸に平行となるように設置される。
補助吐出口の大きさは、特に限定されず、主水流のフラットパターンの拡がり幅などに応じて選択できるが、鋼板などの被洗浄体に到達するまでの間、主水流の全幅を被覆できるように調整するのが好ましい。複数の主スプレーユニットに対して、1個の長尺のスリット状又は複数のドット状補助吐出口を形成する場合、両端の主スプレーユニットの水流を被覆できるように長径やドットの数を調整してもてよい。スリット状補助吐出口の短径又はドット状吐出口の平均径は、例えば、0.1〜100mm、好ましくは0.2〜50mm、さらに好ましくは0.3〜30mm程度であってもよい。
本発明の方法において、主水流は、例えば、吐出圧又は噴射圧5〜55MPa(好ましくは8〜25MPa、さらに好ましくは10〜20MPa、特に12〜18MPa)程度でノズルから液滴(又は噴霧液)を吐出させることにより噴射される。特に、デスケーリング方法の場合、本発明では、このような低圧及び/又は低流量であってもデスケーリング効率を大きく改善できる。そのため、デスケーリング過程での鋼板の冷却を抑制でき、熱間圧延を円滑に行うことができる。液滴(又は噴霧液)の吐出流量(又は噴射流量)は、例えば、0.1〜30m/時間程度の範囲から選択でき、通常、1〜20m/時間、好ましくは3〜15m/時間、さらに好ましく5〜10m/時間程度であってもよい。
本発明では、前記主水流の噴射圧力に対して低圧の被覆気流を噴射することを特徴とする。すなわち、主水流の噴射圧力が、被覆気流の噴射圧力の70倍以上であればよく、例えば、主水流(主スプレーユニット)の噴射圧力と、被覆気流(補助スプレーユニット)の噴射圧力(第1及び第2の被覆気流を噴射する場合、各噴射圧力)との比は、前者/後者=100/1〜10000/1、好ましくは500/1〜8000/1、さらに好ましくは1000/1〜5000/1(特に2000/1〜4000/1)程度である。本発明では、このような微圧の被覆気流を主水流に対して噴射するだけで、効果的に主水流の微粒化を抑制できる。なお、主水流に対する被覆気流の噴射圧力が大きすぎると、主水流の微粒化を抑制する効果が圧力に比例して上昇せず、高価な設備が必要となり、一方、小さすぎると、主水流の微粒化を抑制する効果が低下する。
具体的には、被覆気流の噴射圧力は0.2MPa以下の範囲から選択でき、例えば、0.001〜0.2MPa、好ましくは0.002〜0.1MPa、さらに好ましくは0.003〜0.01MPa(特に0.004〜0.008MPa)程度である。このような低圧の噴射圧力は、ブロワー(扇風機)方式での噴射が可能であるため、エアーコンプレッサーなどの設備が不要であり、簡便性や生産性が高い。
被覆気流の噴射流量(第1及び第2の被覆気流を噴射する場合、各噴射流量)は、主水流の噴射流量の10倍以上であるのが好ましく、例えば、10〜100倍、好ましくは15〜80倍、さらに好ましくは20〜60倍(特に30〜50倍)程度である。主水流に対する被覆気流の噴射流量が小さすぎると、主水流の微粒化を抑制する効果が低下する。被覆気流の噴射流量は、例えば、10〜500m/時間、好ましくは50〜400m/時間、さらに好ましくは100〜350m/時間(特に200〜300m/時間)程度である。本発明では、主水流に対する被覆気流の噴射流量を調整することにより、被覆気流が被洗浄体に到達した際の速度の低下を抑制できるため、主水流の微粒化を抑制できる。
被覆気流の最大流速[補助吐出口における理論的流速(流量/吐出口面積)]は、主水流の最大流速よりも低くてもよく、例えば、0.1〜0.7倍、好ましくは0.2〜0.6倍、さらに好ましくは0.3〜0.55倍(特に0.35〜0.5倍)程度である。主水流に対する被覆気流の最大流速が大きすぎると、最大流速の増加に比例した主水流の微粒化抑制効果が得られず、一方、小さすぎると、主水流の微粒化を抑制する効果が低下する。被覆気流の最大流速は、例えば、20〜200m/秒、好ましくは30〜150m/秒、さらに好ましくは40〜100m/秒(特に50〜80m/秒)程度であってもよい。
被覆気流の形状は、膜状又はフラットパターン形状(扇形吹きのパターン形状)に限定されず、楕円吹きのパターン形状(楕円錐形状)、円錐(フルコーン又はホロコーン)吹きのパターン形状(円錐形状)などであってもよいが、主水流のデスケーリングや洗浄能を低下させずに主水流を被覆できる点から、厚みの薄い膜状(噴射方向に略同一幅の膜状)又はフラットパターン形状が好ましい。
主水流に対する被覆気流の大きさは、特に限定されず、主水流のフラットパターンの幅よりも小さい幅の被覆気流であってもよいが、主水流の微粒化を効果的に抑制する点から、鋼板などの被洗浄体への到達点において、被覆気流(第1及び第2の被覆気流を噴射する場合、各被覆気流)の幅は、主水流の幅(複数の主水流を噴射する場合、全体の主水流の幅)と略同じであるか、又は主水流の幅よりも大きいのが好ましく、例えば、到達点における主水流のフラットパターンの幅に対して、各被覆気流の幅が0.8倍以上であってもよく、例えば、1〜2倍、好ましくは1.05〜1.8倍、さらに好ましくは1.1〜1.5倍程度であってもよい。すなわち、被覆気流により被覆率80%以上で主水流を被覆するのが好ましい。
被覆気流は、通常、空気流であるが、炭酸ガス、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、蒸気などの気流であってもよい。
被洗浄体(鋼板など)に対する噴射距離(スプレー距離)は、主スプレーユニットの先端を基準にして、例えば、600mm以下(例えば、50〜500mm程度)の範囲から適当に選択できる。本発明では、主水流の微粒化が抑制されるため、広い噴射距離に亘って高いデスケーリングや洗浄能力を示す。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、実施例及び比較例における各評価項目の評価方法は以下の通りである。
比較例1
図1に示す噴射ノズル装置(デスケーリングノズル装置)のうち、主スプレーユニットのみを用いた。このノズルは、断面U字状溝の凹面で開口されたノズルチップの楕円形状吐出口(長径4.8mm、短径3.3mm)、吐出口からテーパ部のテーパ角θ=50°、ノズルケース及び第1のケーシングの途中部まで延びる内径11mmφ及び長さ75mmの円筒状流路(径大部)、この円筒状流路(径大部)の上流端からテーパ角7.5°で延びる傾斜部傾斜流路(長さ36mm)、この傾斜流路の上流端から内径16mmφで延び、且つ整流部材(羽根の軸方向の長さ16mm、軸部から放射状に延出た羽根の数8枚)が装着された円筒状流路、第2のケーシングの上流側端部に形成された12個のスリット(スリット長32mm)を有している。
この主スプレーユニットを用いて、スプレーの噴出圧(吐出圧)15MPa、噴射流量116リットル/分(6.96m/時間)、最大流速148m/秒に設定し、噴射距離300mmで、デスケーリング性能の評価手法の一つである鉛板の壊食試験を15秒間行った。この主スプレーユニットから噴射されるフラットパターンの噴射角度(幅方向の拡がり角度)θ1は35°であった。
参考例1〜5及び実施例1〜
図1に示す噴射ノズル装置(デスケーリングノズル装置)を用いて、主スプレーユニットからの主水流を、補助スプレーユニットの被覆気流でサンドイッチするように噴射させて、比較例1と同様の実験を行った。
なお、補助スプレーユニットは、図1の補助スプレーユニットの長尺方向の長さが主スプレーユニット1個の長さに対応する長さ(スリット状補助吐出孔の長径280mm、短径2mm)のユニットを用いた。補助スプレーユニットとしては、ブロワーノズルを用いて、空気圧0.0052MPa、噴射流量264m/時間、最大流速66m/秒に設定し、空気流を噴射した。スリット状補助吐出口の位置は、主スプレーユニットの主吐出口より35mm前方(図4のL=−35mm)の位置、同じ位置(L=0mm)、35mm、70mm、100mm後方の位置(L=35mm、70mm、100mm)のいずれかに設定した。また、主水流に対する補助スプレーユニットの吐出口の傾斜角度も0〜30°の間で変化させた。
結果を表1に示す。なお、鉛壊食量は、比較例1の壊食量を1としたときの相対値で表した。得られた壊食痕の長さは約190mmであった。
Figure 0005788693
表1の結果から明らかなように、実施例のデスケーリングノズルでは、比較例のデスケーリングノズルよりも壊食能が向上している。
さらに、比較例1と実施例について、位相ドップラー式レーザ粒子分析計(PDPA装置、TSI社製)を用いて、粒子3万個中の粒子径分布を測定し、比較した結果を表2に示す。
Figure 0005788693
表2の結果から明らかなように、比較例1に比べて、実施例では、150μm以上の径大粒子の数が多い。同一の噴射条件の場合、壊食能力は、衝突力に比例するが、液滴径も大きく影響を与える。この結果は、表1の結果とも整合している。
本発明は、種々の用途、例えば、被処理体の洗浄(半導体ウエハーや液晶基板など精密機器部品の洗浄)、被冷却体の冷却などに利用できる。特に、種々の鋼板表面のデスケーリング(熱間圧延工程での鋼板表面のデスケーリング)に有効に利用でき、鋼板の種類は特に制限されない。例えば、鋼板はSi含有量の多い高Si鋼板であってもよいが、Si含有量の少ない低Si鋼(例えば、Si含有量が0.5重量%以下(0.2〜0.5重量%程度)の普通鋼など)のデスケーリングに有効に利用できる。
1,61,101…主スプレーユニット
2…円筒状ケーシング
4…整流ユニット
11,103…ノズルケース
12…ノズルチップ
14…湾曲溝
15…主吐出口
16…テーパ部(又は円錐状傾斜壁)
17…ブッシュ(又は環状側壁)
18…径大部
30,40,63,73,83,93,102…補助スプレーユニット
31,41…気体導入口
32,42…流路(気体溜まり)
33,43…仕切り部
34,44…スリット状補助吐出口
50…主水流
51,52…被覆気流
53,65,75,85…鋼板
62,82…ヘッダ
64,73,83,93…補助ヘッダ

Claims (12)

  1. フラットパターンの主水流を噴射可能な主吐出口と、主水流の厚み方向の少なくとも一方の側から主水流を被覆するための被覆気流を噴射可能な補助吐出口とを備えたデスケーリングノズル装置であって、主水流の噴射圧力が、被覆気流の噴射圧力の70倍以上であり、かつ主水流の噴射方向に向かって5〜35°の角度で被覆気流を噴射するデスケーリングノズル装置。
  2. 被覆気流の噴射流量が主水流の噴射流量の10倍以上である請求項1記載のデスケーリングノズル装置。
  3. 被覆気流の最大流速が主水流の最大流速の0.1〜0.7倍である請求項1又は2記載のデスケーリングノズル装置。
  4. 補助吐出口の噴射出口が、主吐出口の噴射出口よりも5〜100mm上流側に位置する請求項1〜3のいずれかに記載のデスケーリングノズル装置。
  5. 主水流の噴射方向に向かって5〜25°の角度で被覆気流を噴射する請求項1〜4のいずれかに記載のデスケーリングノズル装置。
  6. 主水流の噴射流量が1〜20m/時間であり、かつ被覆気流の噴射流量が10〜500m/時間である請求項1〜5のいずれかに記載のデスケーリングノズル装置。
  7. 被覆気流がブロワー方式で噴射された気流であり、被覆気流の噴射圧力が0.2MPa以下である請求項1〜6のいずれかに記載のデスケーリングノズル装置。
  8. 主水流の噴射圧力と、被覆気流の噴射圧力との比が、前者/後者=100/1〜10000/1である請求項1〜7のいずれかに記載のデスケーリングノズル装置。
  9. 板表面において、主水流のフラットパターンの幅に対して被覆気流の幅が0.8倍以上である請求項1〜8のいずれかに記載のデスケーリングノズル装置。
  10. 被覆気流が空気流であり、補助吐出口が、主水流の厚み方向の両側から第1の被覆気流及び第2の被覆気流を噴射可能であり、主水流を第1及び第2の被覆気流でサンドイッチ状に被覆して噴射する請求項1〜9のいずれかに記載のデスケーリングノズル装置。
  11. 主吐出口が主スプレーユニットに形成され、補助吐出口が前記主スプレーユニットと独立又は一体化して配設される補助スプレーユニットに形成されるとともに、
    前記主スプレーユニットが、先端部に形成された凹面又は凹部で開口した楕円形状の主吐出口と、この主吐出口から所定のテーパ角θで上流方向に延びる円錐状流路とを備えており、前記凹面又は凹部が、先端部から上流方向にいくにつれて半径方向の内方へ傾斜した傾斜側壁を備えており、かつ
    前記補助スプレーユニットが楕円形状、スリット状又は複数のドット状吐出口を有する請求項1〜10のいずれかに記載のデスケーリングノズル装置。
  12. 請求項1〜11のいずかに記載のデスケーリングノズル装置を用いて、主吐出口からフラットパターンの主水流を吐出するとともに、主水流の厚み方向の少なくとも一方の側から主水流を被覆して噴射するように、補助吐出口から被覆気流を吐出するデスケーリング又は洗浄方法。
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