JP2006310869A - 半導体回路、半導体回路設計方法及びsocユニット - Google Patents

半導体回路、半導体回路設計方法及びsocユニット Download PDF

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【課題】マルチプロジェクトウェーハ(MPW)上に半導体回路を設計するための1つの手法を開示する。
【解決手段】1あるいはそれ以上の顧客によって設計された確認済みの機能を有する1つあるいはそれ以上の標準モジュールを最初に特定する。その標準モジュールのいくつかを利用に応じて蓄える。少なくとも1つの再構成可能なMPW上のモジュールを、1つあるいはそれ以上の接続層を介して1つあるいはそれ以上接続することでプログラムする。さらに、標準モジュールは、プログラムされた回路の設計に従って、プログラムされた再構成可能なモジュールと接続される。そして、完成された回路は最終的な使用のために確認される。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般的に、半導体デバイスに関するものであり、とりわけ市場へのアクセス時間、開発コスト、今日の“システムオンチップ”設計への固有のリスクを低減するための、マルチプロジェクトウェーハ(multi-project wafer)半導体の利用に関するものである。
本出願は、アメリカ合衆国への仮出願シリアル番号第60/56684号、出願日2004年4月29日、発明の名称「再構成可能なマルチプロジェクトウェーハ技術によるSOC開発」に関するものであり、仮出願に基づく優先権を主張するものである。
半導体プロセス技術が、ディープサブミクロン技術に移行し、“システムオンチップ”設計がより複雑になるにつれて、これらの回路設計を開発するための、工程数,開発時間,コスト,及び技術的リスクが指数関数的に増大している。複雑な回路は、デジタル信号プロセッシング,イーサネット(登録商標),メモリ、高速入力/出力モジュール,アナログ-デジタル変換器(ADCs),デジタル-アナログ変換器(DACs),あるいは、他の独自の回路を必要とする。従来の回路チップ設計手法においては、これらの各モジュールは、その回路チップに集積する前に設計し、その機能を確認する必要があり、回路のオペレーション上のパフォーマンスは、その後でのみ検証可能であった。回路の開発者は、これらのデバイスの試作と量産化に膨大な時間と予算を使うが、ディープサブミクロンデバイスのパフォーマンスは、開発スケジュールに対して付加的技術的リスクとなるクロストーク,エレクトロマイグレーション,配線遅延などの効果による不利な影響を受ける可能性がある。マスクとウェーハの消費を繰り返すこのようなプロセスは、やがて結果として、市場へのアクセス時間の長期化,開発コストの高騰,プロセスステップの増大,および技術的リスクの増大を招く。
それゆえ、量産プロセスの多くで使用可能であり、量産工程の最後の数ステップで顧客対応(customization)を委ねることで、量産コストと時間が節約できる付加的標準設計が導入されることが望まれている。従来技術の“システムオンチップ”回路設計で望まれることは、再構成可能なモジュールのコストを分担することによる、市場へ製品供給可能な生産開始までの時間とコストをより短縮する試作と製品開発のための方法論である。
特開平5−190812号公報
前述の通り、本発明は、構成可能なロジックあるいはメモリモジュールを使った再構成可能なマルチプロジェクトウェーハの利用によって、システムオンチップの開発時間,コスト,及びリスクを改善する方法を提出することを課題とする。
本発明の請求項1記載の半導体回路は、マルチプロジェクトウェーハ上の半導体回路であって、確認済みの機能を有する1つあるいはそれ以上の標準モジュールと、1つの再構成可能なモジュールと、あらかじめ決められた設計にしたがって、前記再構成可能なモジュールをプログラムし、このプログラムされた前記再構成可能なモジュールを前記標準モジュールと接続するための1つあるいはそれ以上の接続層とから構成され、前記標準モジュールが、少なくとも1つのメモリモジュールと少なくとも1つの入力/出力モジュールを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2記載の半導体回路は、前記標準モジュールが、異なる顧客により設計されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3記載の半導体回路は、前記標準モジュールが、利用に応じて蓄えられることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4記載の半導体回路は、前記接続層が、少なくとも製造フローの最後の配線プロセスで形成されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5記載の半導体回路設計方法は、マルチプロジェクトウェーハ上に少なくとも1つの半導体回路を設計する半導体回路設計方法であって、確認済みの機能を有する1つあるいはそれ以上の標準モジュールを供給するステップと、少なくとも1つの再構成可能なモジュールを、1つあるいはそれ以上の接続層を介して1つあるいはそれ以上の接続を行なうことで、プログラムするステップと、前記標準モジュールを、あらかじめ決められた設計にしたがって、プログラムされた前記再構成可能なモジュールと接続するステップとを有し、
前記標準モジュールが、少なくとも1つのメモリモジュールと少なくとも1つの入力/出力モジュールを含み、プログラム前の前記標準モジュールと前記再構成可能なモジュールに、少なくとも1つの金属配線層を形成し、前記少なくとも1つの金属配線層の形成後に、1つあるいはそれ以上の接続層にて前記プログラムと接続のステップが行なわれることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6記載の半導体回路設計方法は、前記標準モジュールが、異なる顧客により設計されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7記載の半導体回路設計方法は、前記標準モジュールが、利用に応じて蓄えられることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項8記載の半導体回路設計方法は、前記接続層が、金属配線と層間接続を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項9記載の半導体回路設計方法は、マルチプロジェクトウェーハ上の回路に基づき、製品ウェーハ上の不必要な標準モジュールを除去するステップをさらに有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項10記載のSOCユニットは、システムオンチップ(SOC)に適用可能なユニットであって、1つあるいはそれ以上の顧客により設計され、確認済みの機能を有する1つあるいはそれ以上の標準モジュールと、1つあるいはそれ以上の接続層を介して1つあるいはそれ以上の接続を行なうことで動作可能な1つあるいはそれ以上の機能を有する、少なくとも1つの再構成可能なモジュールとを有し、前記標準モジュールと前記再構成可能なモジュールとの接続が、少なくとも、当該SOCユニットの最終的な接続層の1つで、あらかじめ決められた回路設計にしたがって行なわれることを特徴とするSOCユニットものである。
また、本発明の請求項11記載のSOCユニットは、前記標準モジュールが、利用に応じて蓄えられることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項12記載のSOCユニットは、前記再構成可能なモジュールが、前記機能が動作する前に配置された少なくとも1つの金属層を有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項13記載のSOCユニットは、さらに、前記再構成可能なモジュールが、外部で書き込み可能なユニットを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項14記載のSOCユニットは、前記再構成可能なモジュールが、ロジックユニットを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項15記載のSOCユニットは、前記再構成可能なモジュールが、メモリユニットを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項16記載のSOCユニットは、前記再構成可能なモジュールが、マスクで再構成可能なユニットを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項17記載のSOCユニットは、前記マスクで再構成可能なユニットが、少なくとも1つの入力/出力ユニットを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項18記載のSOCユニットは、前記再書き込み可能なモジュールが、パフォーマンスで再構成可能なユニットを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項19記載のSOCユニットは、前記パフォーマンスで再構成可能なユニットが、クロックレートで再構成可能なユニットを有することを特徴とするものである。
本発明は、構成可能なロジックあるいはメモリモジュールを使った再構成可能なマルチプロジェクトウェーハの利用によって、システムオンチップの開発時間、コスト、及びリスクを大幅に改善できる。
本発明の方法論では、標準の確認済みのチップ基板の中に埋め込まれた確認済みの多くの顧客用モジュールの標準セットを使ってシステムオンチップ(SOC)半導体を設計開発するマルチプロジェクトウェーハ(MPW)を利用する。MPW上に1つのSOCを設計する際は、1またはそれ以上の顧客(ベンダー)によって設計された1つまたはそれ以上の標準モジュールで機能が確認されたものを最初に特定する。そのSOCの少なくとも1つの再構成可能なモジュールを、1層あるいはそれ以上の配線層を介して1つあるいはそれ以上接続することでプログラムする。さらに、その標準モジュールは、回路の前もって決められた設計に従って、そのプログラムされた再構成可能なロジックモジュールと接続される。そして、完成した回路は、最終的な用途のために確認される。
しかしながら、本発明による構造とその動作方式は、付加される目的と利点と共に、添付図面と共に、特定した実施例に関して以下の説明から、最も良く理解されるであろう。
ここで、本発明は、マルチプロジェクトウェーハ開発による方法論を利用して今日のシステムオンチップの開発時間,コスト,及びリスクを改善する方法の具体例で説明,記述されるが、ここで示した詳細な内容に限定されるものではない。種々の改良・構造の変更が、本発明の精神から逸脱することなく、また請求項と均等の意図と範囲内で可能である。
本発明は、カスタム(顧客仕様)回路設計開発のため再構成可能なマルチプロジェクトウェーハ(MPW)半導体を利用する方法論の1つの具体例を開示する。特定のMPWは、そのMPW上に複数のダイを有し、当該ダイ上には異なる設計回路があると考えられる。各々のダイを1つの順応性のあるSOCと呼ぶことができ、当該SOCは、コストを分かち合うことができるユニット、あるいはある顧客の要求に基づくオンデマンドで実施できる機能を有し最後の数製造工程の層でカスタム化(顧客仕様対応化)できる再構成可能なモジュールを有する。当該コストを分かち合うことができるユニットは、1層あるいはそれ以上の構成可能な層が導入される前に、ユニット中に少なくとも1層の金属配線層を有することができる。再構成は、最後の数製造工程の層、可能であるならは全て最後の製造工程の層で実施される。
順応性のあるSOCは、製造工程の最後の数工程の前まで製造された1つの基板上に、異なる顧客からの異なる設計のモジュール、あるいは知的財産(IP)を含むことができる。これらの再構成可能な順応性のあるSOCの量産仕様は、再構成可能な複数のロジックデバイスと同様に、例えば、複数の埋め込まれたメモリデバイスといった再構成可能なモジュールを利用することができる。再構成可能なロジックデバイスは、例えば、最後の数相互接続層によってある種のプログラム可能性を有しどんなブール関数も実行できる。SOCは、外部構成の可否、マスクでの構成の可否、及びパフォーマンスでの構成の可否の機能によって分類できる。外部で再構成可能な機能を有する再構成可能なモジュールは、外部でプログラムできる。このような外部プログラム可能なデバイスには、1回プログラムが可能なもの(OTP)あるいは多数回プログラムが可能なもの(MTP)FPGA,CPLD,FlashRAM,NV-RAMデバイスがある。マスクでの再構成可能な機能を有する再構成可能なモジュールは、製造設備の中で、マスクをつくるか、あるいは直接電子線照射をすることによってのみプログラムできる。それらの例の1つとしてMaskROMがある。パフォーマンスによる再構成可能なモジュールは、プログラムによる手法よりもその機能性が強調される。パフォーマンスあるいは機能性は、例えば、スピード,回路比,バンド幅,ビット間隔,アナログパフォーマンス,または正確さで、再構成することができる。要するに、再構成可能なモジュールは、ASIC,メモリ,入力/出力回路(I/O),アナログIP,RF,混在モードIP,MEM,PLA,あるいはPLDデバイスを含んだ多様性のあるデバイスで有ってもよい。
ここで、本発明は、顧客の回路設計を埋め込まれたメモリモジュールと再書き込み可能なロジックモジュールを利用して開発する手法として、図示され、詳しく述べられるが、ここで示した詳細な内容に限定されるものではない。種々の改良・構造の変更が、本発明の精神から逸脱することなく、また請求項と均等の意図と範囲内で可能である。
図1に、カスタム化前の再構成可能なMPW上の標準的な順応性のあるSOC100のレイアウトを示す。典型的な標準モジュールは、再構成可能あるいは順応性のあるSOC100の基板中に埋め込まれており、それらは、カスタム回路の中で使われる可能性がある。順応性のあるSOC100は、この実施例では、顧客AからHの他の標準的な確認済みの機能的モジュール(混在シグナル,PLL,ADC,DACなど)と同様に、再構成可能なメモリモジュール104、再構成可能なロジックモジュール106、複数のデータバス配置領域108を含んでおり、これらは、カスタム回路の機能的要求に合わせるために必要な機能性を提供する。順応性のあるSOC100は、カスタム化あるいは構成前に配置された少なくとも1つの配線層を有する。標準モジュールの全部、あるいは一部は、最終的な顧客の要求に合わせるため利用されるだろう。標準モジュールは、既に試験が終わっているのでそれらのモジュールの機能性をさらにデバッグすることは必要ない。リーク電流を低減するために、ある入力あるいは出力シグナルはVDD(動作電圧)あるいはグランドに固定されることになるが、どの使用しないモジュールも、試作(プロトタイプ)のユニットでは“接続されずに”回路基板のなかに残されるだろう。これらの使用しないモジュールは量産仕様チップでは基板の領域を最小とするため取り除かれる。さらに、MPW上には、そのテストウェーハとしての性質上、異なる製品の設計のための、異なるSOCあるいは分離した依存性のないチップが存在するだろう。
埋め込まれたメモリモジュール104は、複数の再構成可能なロジックモジュール106と同様に、顧客の機能的ロジックと接続の要求に合わせるためカスタム化できる。加えて、同様に標準モジュールはどんな配置も可能である。例えば、データバス配置領域108は、データが適切に流れることを確かめるために、再編成することができる。それだけで、最後の数配線プロセス工程,あるいは最後の数接続層形成工程を除いて、既に確認済みのモジュールを使用した順応性のあるSOCの製造工程は完了している。最後の数接続層が、回路設計のための全ての必要な標準モジュールを周辺と接続することで、標準的な順応性のあるSOCをプログラム可能あるいはカスタム化を可能にする。カスタム回路設計の迅速な転換が期待される。このカスタム回路設計を実行する利点は、最後の僅かな配線工程でそれが実行できることより、既に完了している製品SOCに追加するプロセス工程を最小限にできると共に、大部分のモジュールを、ある層に対して予め構築し組立てた状態にすることができる。
図2は、本発明の一実施例による、カスタム化後のカスタムSOC200のレイアウトを示す。このカスタムSOC200は、特定の製品プロセスの最終的な回路の要求に合わせて設計されている。言い換えると、順応性のあるSOC100上の色々な標準的な機能モジュールは、その物理的実体はシリコン上に存在するが、図から除かれている一方、複数の再構成可能なロジックモジュール106と同様に埋め込まれたメモリモジュール104を含む他の機能モジュールが、特定の回路顧客の製品プロセスのためにカスタム化されている。
図1と図2を比較すると、例えば、IP#1,混在シグナル1,再構成可能な入力/出力(I/O)セルは、もはや図2には存在せず、SOC200の基板は(図中に複数のドット領域202で示した通り)多くの空白の部分を有する。言い換えると、カスタムSOC200は、それらのモジュールの機能を必要としていない。しかしながら、(例えば、ドット領域204で示した混在シグナル1のように)プロトタイプのレイアウト中には、それらのモジュールがまだ存在しているが、それらは、接続されていないので、機能しない。図2の他のモジュールの空間的相互配置関係は何も変化することなく、図2のレイアウトの設計でカスタム化されていることに注目すべきである。金属配線層と層間の接続を、標準的プロセスフローで最後の数接続層ですること(つまり、最後の2つの金属配線)で、再構成可能なロジックモジュールはプログラム可能になり、標準モジュールはそれとともに適切に接続される。
この段階で、モジュールは試験され機能的に確認される。カスタム化が、最後の数製造工程でなされることによって、標準的な基板は物理的なレイアウトを変更することなく、標準的な確認済みのモジュールを利用でき、そして、他のカスタムモジュール最後の数製造工程で実行できることより、カスタムSOC200は、半導体設計の従来の方法よりもより短時間で開発することができる。例えば、この順応性のあるSOCプロセスを利用することにより、SOCのサイクルタイムは、従来が60日であったものが7日から10日に短縮される。コスト的見通しは、典型的な90nmプロセスのSOC設計では、カスタム対応のマスク数を低減することにより、75000ドルのMPWの費用を再構成可能なMPWの7500ドルに低減することができる。言い換えれば、顧客は、最後の数層の配線工程のマスクの料金のみを負担する一方、他の多くのウェーハ工程に対するマスクの大部分を共有化し割賦返済する。
図3に、本発明の一実施例による、SOC製品チップ300のレイアウトを示す。SOC製品チップ300では、同じ確認済みの標準モジュール(例えば、埋め込まれたメモリモジュール104,ADC,DACなど)が使われる一方、物理的なレイアウトは、未使用領域302によって示されるように、要求された回路の基板が最小になるように再配置されている。それゆえ、同じ回路設計がより小さいダイ上で実現可能となり、そのことにより歩留も向上する。製品チップは、機能的カスタム回路要求に合わせられるが、ひとつの基板上に既に製造された標準的な確認されたモジュールを使用し、最後の数金属配線工程、特に最後の金属配線プロセスでロジック、メモリのカスタム化と接続をすることで、従来の回路設計の時間とコストを劇的に低減することができる。
SOCは、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)モジュールのようなメモリを少なくとも1つと、接続されるべき入力/出力モジュールと、金属配線接続を介して構成されるロジックか、あるいは組み合わせロジックの再構成可能なモジュールとを有することに注目すべきである。さらに、SOCが異なる顧客からの多くの設計回路を含み、チップ上の全ての機能性は、その機能を実現する金属配線を使用することによって成し遂げられることに注目すべきである。
図4は、本発明の一実施例による、順応性のあるSOCを使ったデバイスの生産を説明するフローチャート400を示す。フローチャートは、ステップ402で開始されるが、当該ステップは、例えば、SOC100のような、1つあるいはそれ以上の順応性のあるSOCを含む標準的再構成可能なMPWを前もって決められたSOC設計のために選択する。順応性のあるSOCは、ある接続層の配置に依存する色々なデバイス中につくることができる。つまり、SOCのある機能は、接続層の配置に基づいて達成される。フローはステップ404に進み、そこでは、最終的なSOC設計の要求に合う全ての標準モジュールが選定される。フローは、ステップ406に進み、そこでは、最終的なSOC設計の要求に合わない全ての標準モジュールは選択されることなく、“接続される”こともない。次に、フローは、ステップ408に進み、そこでは、再構成可能なモジュールが、最終的なSOC設計を完成させるために最終の数金属層あるいは接続層で接続することでプログラムすることができる。例えば、再構成可能なモジュールをカスタム化させるために少なくとも最終的な1つの接続層が使われる。最終的な製造工程が実施される前に、要求される基板の領域を最小とするために、ステップ410でMPWは再配置かつパックすることができる。最終的に、ステップ412で、MPW上のSOCは、最終製造工程でスケジュール化される。
まとめると、SOCが半導体回路設計に使用されるとき、1つあるいはそれ以上の顧客による確認された機能による1つあるいはそれ以上の標準モジュールが特定される。SOCの少なくとも1つの再構成可能なロジックモジュールは、1つあるいはそれ以上の接続層を介して1つあるいはそれ以上の接続をすることによって、プログラムされる。さらに、標準モジュールは、既に決められた回路設計に従って、プログラムされた再構成可能なロジックモジュールと接続される。完成された回路は、その後、最終的な利用のために確認される。標準的モジュールは、少なくとも1つのメモリモジュールと少なくとも1つの入力/出力モジュールを含み、再構成可能なロジックモジュールのプログラムと、配線の接続と層間の接続による接続が、製造フローの最後の数接続プロセスの中で実現されることがわかる。
SOCとして、メモリとロジック設計のカスタム化を可能にするのは、最終の接続工程(例えば、最終の2工程)を除いて完成された、標準的な確認済みのチップ基板である。標準的な確認済みのチップ基板は、確認された標準モジュールの選択と付加的なカスタムロジック、及びメモリと、相互の接続を介して、カスタム設計の多くに利用される。回路設計は、最終的なプロトタイプの設計で利用され相互接続される標準的モジュールを決める機能的要求を有する。基板内の全ての他のモジュールがプロトタイプのために利用されるわけではないが、それらはチップの内部に残される。カスタムロジックの再構成可能なカスタムモジュールの相互接続は、最終工程の数層を通して実現されることにより、SOCを完成するまでに必要なプロセス工程数を最小にし、プロトタイプの設計回路を導くために必要なプロセス工程数を最小にする。プロトタイプの回路設計の評価の後に、製品チップは、使用しないモジュールを再配置する要求される基板領域を最小にするための最終的なレイアウト変更のみが必要である。
上記の説明は、様々な実施例を提供するか、あるいは、本発明の様々な特徴を実行する実施例を提供するものである。構成と工程を示す明細書中の実施例は、本発明を明確にするための手助けとなるものであるが、勿論、これらは単に実施例に過ぎず、各請求項に記述された内容から本発明を限定するものではない。
ここで、本発明は、複数の実施例で説明,記述されたが、種々の改良・構造の変更が、ここで示した詳細な内容に限定されるものではない。種々の改良・構造の変更が、本発明の精神から逸脱することなく、また請求項と均等の意図と範囲内で可能である。従って、請求項に述べるように、広い範囲で、発明の範囲と一致した形で、添付の請求項は構築されるものである。
カスタム化前の再構成可能なMPW上の標準的な順応性のあるSOCのレイアウトを示す図である。 本発明の一実施例による、カスタム化後のカスタムSOCのレイアウトを示す図である。 本発明の一実施例による、SOC製品チップのレイアウトを示す図である。 本発明の一実施例による、再構成可能なモジュールを使ったSOC設計の製造方法を含むフローチャートを示す図である。
符号の説明
100 順応性のあるSOC
104 メモリモジュール
106 ロジックモジュール
108 データバス配置領域
200 カスタムSOC
300 SOC製品チップ

Claims (19)

  1. マルチプロジェクトウェーハ上の半導体回路であって、
    確認済みの機能を有する1つあるいはそれ以上の標準モジュールと、
    1つの再構成可能なモジュールと、
    あらかじめ決められた設計にしたがって、前記再構成可能なモジュールをプログラムし、このプログラムされた前記再構成可能なモジュールを前記標準モジュールと接続するための1つあるいはそれ以上の接続層とから構成され、
    前記標準モジュールが、少なくとも1つのメモリモジュールと少なくとも1つの入力/出力モジュールを含むことを特徴とする半導体回路。
  2. 前記標準モジュールが、異なる顧客により設計されることを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  3. 前記標準モジュールが、利用に応じて蓄えられることを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  4. 前記接続層が、少なくとも製造フローの最後の配線プロセスで形成されることを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  5. マルチプロジェクトウェーハ上に少なくとも1つの半導体回路を設計する半導体回路設計方法であって、
    確認済みの機能を有する1つあるいはそれ以上の標準モジュールを供給するステップと、
    少なくとも1つの再構成可能なモジュールを、1つあるいはそれ以上の接続層を介して1つあるいはそれ以上の接続を行なうことで、プログラムするステップと、
    前記標準モジュールを、あらかじめ決められた設計にしたがって、プログラムされた前記再構成可能なモジュールと接続するステップとを有し、
    前記標準モジュールが、少なくとも1つのメモリモジュールと少なくとも1つの入力/出力モジュールを含み、
    プログラム前の前記標準モジュールと前記再構成可能なモジュールに、少なくとも1つの金属配線層を形成し、前記少なくとも1つの金属配線層の形成後に、1つあるいはそれ以上の接続層にて前記プログラムと接続のステップが行なわれることを特徴とする半導体回路設計方法。
  6. 前記標準モジュールが、異なる顧客により設計されることを特徴とする請求項5記載の半導体回路設計方法。
  7. 前記標準モジュールが、利用に応じて蓄えられることを特徴とする請求項5記載の半導体回路設計方法。
  8. 前記接続層が、金属配線と層間接続を含むことを特徴とする請求項5記載の半導体回路設計方法。
  9. マルチプロジェクトウェーハ上の回路に基づき、製品ウェーハ上の不必要な標準モジュールを除去するステップをさらに有することを特徴とする請求項5記載の半導体回路設計方法。
  10. システムオンチップ(SOC)に適用可能なユニットであって、
    1つあるいはそれ以上の顧客により設計され、確認済みの機能を有する1つあるいはそれ以上の標準モジュールと、
    1つあるいはそれ以上の接続層を介して1つあるいはそれ以上の接続を行なうことで動作可能な1つあるいはそれ以上の機能を有する、少なくとも1つの再構成可能なモジュールとを有し、
    前記標準モジュールと前記再構成可能なモジュールとの接続が、少なくとも、当該SOCユニットの最終的な接続層の1つで、あらかじめ決められた回路設計にしたがって行なわれることを特徴とするSOCユニット。
  11. 前記標準モジュールが、利用に応じて蓄えられることを特徴とする請求項10記載のSOCユニット。
  12. 前記再構成可能なモジュールが、前記機能が動作する前に配置された少なくとも1つの金属層を有することを特徴とする請求項10記載のSOCユニット。
  13. さらに、前記再構成可能なモジュールが、外部で書き込み可能なユニットを有することを特徴とする請求項10記載のSOCユニット。
  14. 前記再構成可能なモジュールが、ロジックユニットを有することを特徴とする請求項10記載のSOCユニット。
  15. 前記再構成可能なモジュールが、メモリユニットを有することを特徴とする請求項10記載のSOCユニット。
  16. 前記再構成可能なモジュールが、マスクで再構成可能なユニットを有することを特徴とする請求項10記載のSOCユニット。
  17. 前記マスクで再構成可能なユニットが、少なくとも1つの入力/出力ユニットを有することを特徴とする請求項16記載のSOCユニット。
  18. 前記再書き込み可能なモジュールが、パフォーマンスで再構成可能なユニットを有することを特徴とする請求項16記載のSOCユニット。
  19. 前記パフォーマンスで再構成可能なユニットが、クロックレートで再構成可能なユニットを有することを特徴とする請求項18記載のSOCユニット。

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