JP2006310624A - プログラム可能な不揮発性メモリおよび半導体集積回路装置 - Google Patents

プログラム可能な不揮発性メモリおよび半導体集積回路装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006310624A
JP2006310624A JP2005132461A JP2005132461A JP2006310624A JP 2006310624 A JP2006310624 A JP 2006310624A JP 2005132461 A JP2005132461 A JP 2005132461A JP 2005132461 A JP2005132461 A JP 2005132461A JP 2006310624 A JP2006310624 A JP 2006310624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
memory cell
contact
memory
floating gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005132461A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4619190B2 (ja
Inventor
Takashi Tanaka
孝志 田中
Seiichi Endo
誠一 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2005132461A priority Critical patent/JP4619190B2/ja
Priority to US11/411,935 priority patent/US7518176B2/en
Publication of JP2006310624A publication Critical patent/JP2006310624A/ja
Priority to US12/405,579 priority patent/US7812389B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4619190B2 publication Critical patent/JP4619190B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/04Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
    • G11C16/0408Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells containing floating gate transistors
    • G11C16/0433Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells containing floating gate transistors comprising cells containing a single floating gate transistor and one or more separate select transistors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B41/00Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates
    • H10B41/40Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the peripheral circuit region
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B41/00Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates
    • H10B41/40Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the peripheral circuit region
    • H10B41/41Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the peripheral circuit region of a memory region comprising a cell select transistor, e.g. NAND
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

Abstract

【課題】 フローティングゲートの蓄積電荷量によりデータを記憶するプログラム可能なメモリのデータ保持特性を、マスク位置合わせずれなどの影響を受けることなく、保証する。
【解決手段】 メモリセルを構成するフローティングゲートトランジスタ(FTR)のフローティングゲート(FG)とドレインコンタクト(14)の距離λmは、周辺トランジスタ(PH)の制御ゲート(CG)とコンタクト(CT)の間の最小設計寸法に基づいて定められる距離λよりも大きくする。
【選択図】 図10

Description

この発明はプログラム可能な不揮発性メモリおよび半導体集積回路装置に関し、特に、1回プログラムが可能なROM(OTPROM:ワンタイムプログラマブル・リード・オンリ・メモリ)およびこのメモリを搭載する半導体集積回路装置に関する。より特定的には、この発明はメモリのデータ保持特性を改善するための構成に関する。
データ処理システムにおいては、OS(オペレーティングシステム)を起動するブートローダプログラム、音声データ、フォントデータなどの固定データは、一般に、ROM(リード・オンリ・メモリ)に格納される。ROMには、記憶内容が製造工程時のマスク配線より決定されるマスクROMと1回だけ記憶内容をプログラムすることのできるOTPROMがある。このOTPROMは、紫外線消去型ROM(EPROM:電気的に書込可能なROM)と較べて、記憶内容を消去するための紫外線透過窓がなく、記憶内容の消去ができず、再書込ができない点が異なる。
OTPROMは、ユーザが、用途に応じてその記憶内容をプログラムすることができ、ユーザが必要な機能を追加することができ、また高価な紫外線照射用窓がなく安価なパッケージを利用することができるという利点を有している。
ROMは、プログラムされたデータを固定的に長期にわたって保持する必要がある。このようなOTPROMの記憶素子として、フローティングゲートまたは絶縁膜に電荷を蓄積してデータを記憶する素子を利用する場合、その電荷保持特性を保証する必要がある。従来、このようなROMの信頼性を保証するために、フローティングゲート下のゲート絶縁膜の膜質の改善などの対策がとられている。
特許文献1(特開2001−15617号公報)においては、メモリセルが、データを記憶するメモリトランジスタと、選択信号に従ってこのメモリトランジスタをデータ線(ビット線)に結合する選択トランジスタで構成される不揮発性半導体記憶装置が開示されている。メモリトランジスタは、記憶情報に応じて電荷を蓄積するフローティングゲートと、フローティングゲート上層に形成されるコントロールゲートとを有する積層ゲート型電界効果トランジスタで構成される。選択トランジスタは、このメモリトランジスタと同一製造工程で形成され、コントロールゲートとフローティングゲートとが短絡されて、単一ゲートMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)として機能する。周辺回路のMOSトランジスタは、コントロールゲートと同一製造工程で形成されるゲートを有する。
この特許文献1は、メモリとロジック回路とが同一半導体基板上に形成される集積回路装置において、メモリセルトランジスタとロジック回路のトランジスタとを同一製造工程で形成する。ロジック回路の周辺トランジスタのゲートは、メモリセルのトランジスタのコントロールゲートと同一製造工程で形成される。特許文献1では、周辺トランジスタとメモリセルトランジスタを同一製造工程で形成し、周辺回路部とメモリアレイ部との段差を低減するために、フローティングゲート電極層を薄くする。選択トランジスタのコントロールゲート電極層をフローティングゲート電極層に接続することにより、選択トランジスタの制御電極の厚さを等価的に厚くする。
この特許文献1は、メモリアレイ部と周辺のロジック回路部のトランジスタの段差を低減するために、制御電極として用いられる第1層目のゲート電極膜(フローティングゲート)を薄くした場合、ゲート電極に対する金属配線コンタクトの突き抜けという不良が発生し、信頼性が低下するため、メモリトランジスタと同一工程で、選択トランジスタに対してもフローティングゲートを形成して3層構造として膜厚を等価的に厚くする。メモリトランジスタのコントロールゲートと同一製造工程で形成される導電膜を、第1層目のフローティングゲートに対応するゲート電極に電気的に短絡する。これにより、選択トランジスタのゲート電極膜厚を十分に確保して、選択トランジスタのゲート電極のコンタクトの信頼性を改善することを図る。
特許文献2(特開平11−17156号公報)は、メモリセルトランジスタに対するビット線コンタクト不良を解消するために、フィールド絶縁膜をドレイン開口部以外の領域に残し、このフィールド絶縁膜をマスクとしてエッチングを行なってドレインコンタクト用の開口部を形成する構成を示している。アスペクト比を低減して自己整合的にコンタクト領域を開口し、ダマシン法を用いてドレインコンタクト領域にビット線およびビット線コンタクトを形成し、また、同様に、ダマシン法を利用してソース領域およびソースコンタクトを形成している。
また、特許文献3(米国特許第6678190号明細書)においては、フローティングゲートのみを形成したMOSトランジスタをメモリトランジスタとして利用し、このメモリトランジスタを選択トランジスタを介してソース線に接続する不揮発性メモリセル構成が示されている。メモリトランジスタはビット線に接続される。プログラム時に、ビット線およびソース線間に電流を流して、チャネルホットエレクトロンを生成し、フローティングゲートにホットエレクトロンを注入して書き込みを行う。消去時には、紫外線照射により一括消去を行う。この特許文献3は、この不揮発性メモリを一般のEPROMおよびOTPROMとして利用することを開示している。
特開2001−15617号公報 特開平11−17156号公報 米国特許第6678190号明細書
ROMにおいては、記憶データを長期にわたって安定に保持することが要求される。しかしながら、ある条件下では、データ保持特性が劣化するという問題があり、その原因として、蓄積電荷量によりデータを記憶する不揮発性メモリにおいて、メモリセルトランジスタと周辺トランジスタとでは、マスク位置合わせずれによるゲート−配線間距離およびサイズばらつき等のプロセス変動に対する余裕度が異なるということが本願発明者により発見された。すなわち、メモリセルアレイにおいては、フローティングゲート等に電子を蓄積するメモリセルトランジスタに近接して信号線(ビット線またはソース線)が配設される。フローティングゲートに電子が蓄積されている場合は、フローティングゲートの電位はたとえば接地電位以下に維持される。近接信号線電位は、通常動作時においては、接地電位以上である。信号線とフローティングゲートとの間の距離が短くなると、近接信号線とフローティングゲートとの間の電界が大きくなり、この電界によりフローティングゲートから近接信号線へ層間絶縁膜中の電荷トラップ準位を介して蓄積電荷がリークし、データ保持特性が損なわれるという問題が生じる。層間絶縁膜中の電荷トラップ準位は、膜の欠陥および不純物等の存在により発生するため、不可避的に電荷捕獲準位がある程度存在する。
従って、周辺トランジスタと同一の設計ルール(最小設計寸法)に従ってメモリトランジスタをレイアウトした場合、製造工程でのマスクの位置合わせずれ(misalignment)によりフローティングゲートと近接信号線との重なり具合のずれおよび寸法のばらつき等の製造パラメータ変動が生じて、近接信号線とフローティングゲートの距離が短くなると、周辺トランジスタにおいては、短絡などの問題は生じなくても、メモリトランジスタにおいては電荷保持特性の劣化という問題が生じ、歩留まりおよび信頼性が低下するという問題が生じる。
特許文献1においては、ゲートコンタクト不良の問題については考慮しているものの、このようなフローティングゲートから近接信号線(ソース線)への蓄積電荷のリークの問題については何ら考慮していない。
特許文献2においては、ドレインおよびソースコンタクトを形成するための開口部を高精度で形成するために、フィールド絶縁膜上に形成される層間絶縁膜をマスクとして利用する。しかしながら、この特許文献2においても、コンタクト不良を改善することを意図するだけであり、メモリセルトランジスタに近接してソース線およびビット線が配設される場合のマスク位置合わせずれの問題については考慮しておらず、また、電荷のリークの問題の存在についてさえ示唆していない。
特許文献3においては、単一ゲートトランジスタを直列に接続して不揮発性メモリセルとして利用することにより、セルサイズの低減および周辺回路とメモリアレイとの段差の低減を実現することを図る。しかしながら、この特許文献3においても、電荷のリークの問題および電荷保持特性については何ら考慮していない。
それゆえ、この発明の目的は、製造工程時にマスク位置合わせずれ等により製造パラメータ変動が生じても記憶データの信頼性が維持されるプログラム可能な不揮発性メモリおよびこれを用いた半導体集積回路装置を提供することである。
この発明の第1の観点に係るプログラム可能な不揮発性メモリは、データを蓄積電荷量に応じて不揮発的に記憶するメモリセルトランジスタを含むメモリセルを備える。このメモリセルトランジスタは、基板領域に形成される第1および第2の不純物領域と、これら第1および第2の不純物領域の間の基板領域上に配置される電荷蓄積領域とを含む。
この発明の第1の観点に係るプログラム可能な不揮発性メモリは、さらに、メモリセルトランジスタに対応して配置される第1の導電線と、第1の不純物領域と第1の導電線とを電気的に結合する第1のコンタクトと、メモリセルと同一半導体基板上にメモリセルの配置領域と異なる領域に配置され、データ記憶以外の動作に用いられる周辺トランジスタを備える。この周辺トランジスタは、半導体基板表面に形成される第3および第4の不純物領域と、第3および第4の不純物領域の間の半導体基板上に形成され、オン/オフ状態を設定する信号を受ける制御ゲートを有する。
この発明の第1の観点に係るプログラム可能な不揮発性メモリは、さらに、周辺トランジスタに対応して配置される第2の導電線と、第3の不純物領域と第2の導電線とを電気的に結合する第2のコンタクトを含む。メモリセルトランジスタの第1のコンタクトとフローティングゲートとの間の第1および第2の不純物領域を結ぶ方向に沿った距離と、周辺トランジスタの制御ゲートと第2のコンタクトの第3および第4の不純物領域を結ぶ方向に沿った距離については異なる設計ルールで設定される。
この発明の第2の観点に係る半導体集積回路装置は、互いに対向して配置され、各々がデータを不揮発的に記憶するメモリセルトランジスタを有する第1および第2のメモリセルと、これら第1および第2のメモリセルの間に配置され、第1のコンタクトを介して第1および第2のメモリセルのメモリトランジスタに共通に結合される第1の導電線と、第1および第2のメモリセルと同一半導体基板上の異なる領域上に配置され、かつその制御ゲートに与えられる電圧に応じて導通/非導通状態が設定されてデータ記憶と異なる動作を行なう周辺トランジスタと、この周辺トランジスタに第2のコンタクトを介して結合され、周辺トランジスタと信号または電圧を授受する第2の導電線を含む。
第1および第2のメモリセルのメモリセルトランジスタと第1のコンタクトとの間の距離は、周辺トランジスタの制御ゲートと第2のコンタクトとの間の距離と異なる設計ルールに基づいて設定される。
メモリセルトランジスタの例えばフローティングゲートである電荷蓄積領域と対応の信号線に対するコンタクトとの間の距離と周辺トランジスタの制御ゲートと対応の信号線とのコンタクトの間の距離を、異なる設計ルールで設定することにより、マスク位置合わせずれ等により、メモリセルトランジスタの電荷蓄積領域と信号線間の距離が短くなっても、これらの電荷蓄積領域および信号線間の電界を、電荷蓄積領域に蓄積された電荷が捕獲準位を介してリークするのを抑制するレベルに設定することができ、メモリセルトランジスタの電荷保持特性の劣化を抑制することができる。また、周辺トランジスタに対しては、コンタクトは、不純物の拡散抵抗および制御ゲートと信号線との間のカップリングを最小とするように、ゲート−コンタクト間距離を、例えば最小設計寸法に従って設定することができ、高速動作を安定に行なうことができる。
これにより、メモリ回路とロジック回路などの周辺回路とが同一半導体基板上に集積化される装置においても、同一製造工程で、メモリセルおよび周辺回路をメモリトランジスタの信頼性を維持して作製することができる。
[実施の形態1]
図1は、この発明に従うプログラム可能なメモリ(不揮発性メモリ)において用いられるメモリセルの断面構造を概略的に示す図である。図1において、メモリセルMCは、N型ウェル領域(半導体基板領域:Nウェル)1表面に間をおいて形成されるP型不純物領域2a、2b、および2cと、不純物領域2aおよび2bの間のNウェル1上にゲート絶縁膜を介して形成される選択ゲートSGと、不純物領域2bおよび2cの間のNウェル1上にゲート絶縁膜を介して形成されるフローティングゲートFGとを含む。
選択ゲートSGは、たとえばポリシリコンで形成される第1電極層3aと、第1電極層3aに接してたとえばタングステンシリサイドで形成される低抵抗の第2電極層4aとを含む。フローティングゲートFGも、同様、第1電極層3bおよび第2電極層4bを含む。選択ゲートSGおよびフローティングゲートFG各々を、2層膜電極構造とすることにより、選択ゲートSGの配線抵抗を低減し、また、選択ゲートSGおよびフローティングゲートFGを同一製造工程で形成する。選択ゲートSGは、複数のメモリセルに対して連続的に延在して配設され、対応のメモリセルに対して選択ゲート線SGL上の選択信号を共通に伝達する。
不純物領域2aは、ソース線SLに結合され、不純物領域2cがビット線BLに結合される。ソース線SLおよびビット線BLは、選択ゲート線SGLと交差する方向に延在して配置され、複数のメモリセルに結合される。
この図1に示すメモリセルMCは、その断面構造自体は、先の特許文献3に示されるメモリセル構造と同様である。但し、特許文献3においては、選択ゲートSGおよびフローティングゲートの電極構造の詳細については示されていない。
メモリセルMCは、ソース線SLとビット線BLとの間に直列に接続されるPチャネルMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)で構成される。フローティングゲートFGの蓄積電荷量に応じて選択的に不純物領域2bおよび2cの間に反転層が形成される。
図2は、図1に示すメモリセルMCの電気的等価回路を示す図である。図2に示すように、メモリセルMCは、ソース線SLとビット線BLの間に直列に制御される選択トランジスタSTRおよびフローティングゲートトランジスタFTRを含む。選択トランジスタSTRの制御ゲートが、図1に示す選択ゲートSGに対応し、選択ゲート線SGLに接続される。フローティングゲートトランジスタFTRの制御電極は、フローティング状態とされる。したがって、選択ゲート線SGLが選択状態となり、選択トランジスタSTRが導通状態となった場合、フローティングゲートトランジスタFTRの導通/非導通状態に応じてソース線SLとビット線BLの間に電流が流れる。フローティングゲートトランジスタFTRの導通状態および非導通状態を、それぞれ2値データの各論理値に対応付ける。
図3は、メモリセルMCの書込時の印加電圧の一例を示す図である。書込モード時においては、ソース線SLに0Vが印加され、選択ゲート線SGLおよびビット線BLに−7.0Vが印加される。基板領域のNウェル1に対しては、0Vが印加される。選択トランジスタSTRにおいては、選択ゲートSGに−7.0Vの負電圧が印加され、不純物領域2aおよび2bの間にチャネルが形成され、正孔が不純物領域2aから不純物領域2bに流れる。フローティングゲートFGは、初期状態(消去状態)は電荷を蓄積していない状態であり、ビット線BLへの負電圧印加に応じて、ビット線BLとの間の容量結合により、その電圧レベルが、負電圧(たとえば−1.0V)となる。この容量結合による電位低下に応じて不純物領域2bおよび2cの間に反転層が形成され、不純物領域2bから不純物領域2cに向かって正孔が流れる。このフローティングゲートトランジスタFTRのチャネル領域の正孔は、ビット線BLに印加される負電圧による高電界により加速され、チャネルホットホールとなり、電子正孔対を形成する。この正孔の加速により生成された正孔および電子対のうちホットエレクトロンが、不純物領域2cに印加される電圧−7.0Vによる高電界により加速されて、フローティングゲートFGに注入される。ホットホール(正孔)は、基板領域のNウェル1を介して接地ノードへ送出される。フローティングゲートFGへの電子の注入により、フローティングゲートFGの電位が低下し、チャネル領域の反転層がさらに低抵抗となり(フローティングゲートトランジスタFTRが強いオン状態となり)、さらにチャネルホットエレクトトンが生成されて、フローティングゲートFGへ注入される。
フローティングゲートFGとビット線BLの間の電位差が電子注入により小さくなり、フローティングゲートトランジスタFTRのドレイン近傍での加速電界が小さくなり、フローティングゲートFGへの電子の注入が停止する。フローティングゲートFGに電子が注入された状態においては、フローティングゲートFGの電位は、例えば負の電圧レベルであり(例えば−3V)、常時、不純物領域2bおよび2cの間に反転層が形成され、フローティングゲートトランジスタFTRは、常時導通状態となる。
一方、フローティングゲートFGへの電子の注入が行なわれない場合、フローティングゲートトランジスタFTRは、初期状態の接地電位レベルを維持し、等価的に絶対値の大きなしきい値電圧を有する状態となる。2値データ記憶時には、このフローティングゲートトランジスタFTRの導通状態/非導通状態を、記憶データの論理値“0”および“1”に対応付ける。
なお、上述の説明においてはチャネルホットエレクトロンが生成されてフローティングゲートに注入されている。しかしながら、ビット線BLに印加される電圧によるドレイン高電界により、ドレインアバランシェホットエレクトロンが生成されてフローティングゲートFGに注入されてもよい。
図4および図5は、メモリセルMCの記憶データ読出時の印加電圧を示す図である。図4においては、フローティングゲートFGに電荷(電子)が蓄積された状態を示し、図5に、フローティングゲートFGが、初期状態の、電子が蓄積されていない状態を示す。
図4および図5に示すように、データ読出時においては、ソース線SLおよびNウェル(基板領域)1に対しては、接地電圧(0V)が印加される。選択ゲート線SGLに、−3.3Vが印加され、ビット線BLに、−1.5Vが印加される。
図4に示すようにフローティングゲートFGに電荷(電子)が蓄積されている状態においては、フローティングゲートトランジスタFTRにおいては反転層が形成される。したがって、ソース線SLから不純物領域2aおよび2bを介して供給される正孔が、不純物領域2bおよび2cを介してビット線BLに流れる(PMOSトランジスタでは多数担体が正孔)。したがって、この状態においては、たとえば−40μAのドレイン電流(ビット線BLからソース線SLへ流れる電流)Idが流れる。
一方、図5に示すように、フローティングゲートFGに電荷が蓄積されていない状態では、フローティングゲートトランジスタFTRにおいては、不純物領域2bおよび2cの間には反転層は形成されないかまたは弱い反転層が形成される。この場合、ビット線BLに負の−1.5Vが印加されて、容量結合によりフローティングゲートFGの電位が負電位となっても、その容量結合によるフローティングゲートFGの電位変化は、しきい値電圧以下である(たとえば、フローティングゲートトランジスタFTRのしきい値電圧が−1.5Vに設定する)。
したがって、選択トランジスタSTRが、選択ゲート線SGL上の負電圧(−3.3V)に従って導通状態となり、不純物領域2bに正孔が供給されても、不純物領域2cへは、多数担体の正孔は流れない。したがって、ソース線SLからビット線BLへ電流はほとんど流れないか、流れてもごくわずかであり、ドレイン電流(ビット線電流)Idは−1μA程度である。したがって、このドレイン電流Idを図示しない読出回路において検出することにより、メモリセルMCの記憶データを読出すことができる。
このメモリセルMCは、選択トランジスタSTRおよびフローティングゲートトランジスタFTRも、ゲートが1層であり、通常のシングルゲートMOSトランジスタと同一の構造を有する。したがって、このメモリセルMCは、周辺回路と同一製造工程で製造することができ、また、フローティングゲートおよびコントロールゲートの2層のゲートを有する積層ゲート型MOSトランジスタを利用する場合に比べて、メモリセルMCと周辺トランジスタとの段差が少なく、製造工程を簡略化することができるという利点を有する。
したがって、図6に示すように、メモリセルMCを含むメモリセルアレイ10と、このメモリセルアレイ10に対するデータの書込/読出に関連する動作を行なう周辺回路12とは、同一製造工程で、同一半導体基板上に製造される。この同一製造工程でメモリセルアレイ10のメモリセルのトランジスタおよび周辺回路12のトランジスタ(周辺トランジスタと以下称す)と同一製造工程で形成する場合、回路設計として、同一設計ルール(最小設計寸法)に基づいてメモリセルトランジスタおよび周辺トランジスタを設計(レイアウト)した場合、前述のように、データ保持特性の問題が生じるため、メモリセルアレイ10と周辺回路12において、フローティングゲートFGとビット線BLとの間のコンタクトの距離と周辺トランジスタのコントロールゲートと対応の信号線との間のコンタクト間の距離とにそれぞれ適用される設計ルールを異ならせる。
すなわち、通常、MOSトランジスタなどを形成する場合、製造工程時におけるマスク位置合わせずれを考慮して、コンタクトの位置が設計される。このビット線コンタクト(ドレインコンタクト)は、フローティングゲートFGおよび選択ゲートSGを形成した後、自己整合的に不純物イオン注入を行なって不純物領域2a−2cを形成した後に写真製版およびエッチング技法を用いて、通常、形成される。したがって、マスク位置合わせずれを考慮して、ゲート−コンタクト間のショートなどが生じないようにコンタクトとゲート(コントロールゲートおよびフローティングゲート)の間の距離が設定される。このゲート−コンタクト間距離を、フローティングゲートと周辺トランジスタとに対して異なる設計ルールを適用する。
残りの設計ルールについては、できるだけ同一の設計ルールを適用する。すなわち、メモリセルアレイ10内のフローティングゲートトランジスタのフローティングゲートFGとビット線BLとの間のコンタクト距離を除いて同一設計ルールを適用して、設計の効率化を図る。
今、図7に示すように、フローティングゲートFGに対して、ビット線に接続されるドレインコンタクト14との距離として、最小設計寸法(最小加工寸法)を規定する設計ルールに基づいて距離λが適用される場合を考える。周辺トランジスタも、同様の設計ルールに基づいてゲートとコンタクトとの間の距離か決定される。今、マスク位置合わせずれにより、ドレインコンタクト14のフローティングゲートFGに対する位置が、AおよびBだけずれた状態を考える(フローティングゲートFGおよびドレインコンタクトのいずれがずれてもよい)。マスク(フローティングゲート用マスクとドレインコンタクト用マスク)の重ね合わせずれ量AおよびBは、それぞれ、0.3λおよび0.5λである。したがって、重ね合わせずれ量Aの場合には、フローティングゲートFGとドレインコンタクト14との間の距離は0.7λとなり、重ね合わせずれ量Bの場合には、フローティングゲートFGとドレインコンタクト14の間の距離が、0.5λとなる。
通常のシングルゲートMOSトランジスタの場合、ゲートとドレインコンタクト14のショートを防止でき、また結合容量が小さければ、この重ね合わせずれは、例えばずれ量Bの場合でも、トランジスタ動作特性上問題は生じない。しかしながら、フローティングゲートFGに電荷を蓄積してデータを記憶する場合、以下に説明する問題が生じる。
図8は、マスクの重ね合わせずれ量とメモリセル電流値の減少量の関係を示す図である。横軸に、マスク重ね合わせずれ量を示し、縦軸に、メモリセル電流値の減少量(電荷のリーク量(抜け量))を示す。データ保持(リテンション)判定のしきい値は、メモリセル電流読出時の判定基準となる参照電流値を示す。測定は、電荷の書込後100時間経過後に測定される。
図8に示されるように、マスク重ね合わせずれ量Aの場合には、メモリセル電流の減少量は少なく、書込まれたデータを正確に記憶することができる(OK)。一方、重ね合わせずれ量Bの場合には、メモリセルの電流の値の減少量が大きく、メモリセル電流量が低下し、電荷(電子)非蓄積状態と判定され、データの誤読出が生じる(NG)。
なお、測定時のメモリセル電流(ドレイン電流)は、図8において判定の閾値を示す線を対称軸として減少量曲線を折り返すことによりえられる。
したがって、個々のマスクの位置合わせずれが許容範囲内であっても、フローティングゲート作成用マスクおよびドレインコンタクト作成用マスクの相対的な位置のずれが大きくなる場合があり、相対的な位置のずれを示すマスク重ね合わせずれとして、0.5λのずれが生じた場合、このメモリの信頼性が損なわれる。このようなマスク重ね合わせずれに起因するデータ保持特性の劣化の問題が、本発明者らにより見出された。したがって、このようなマスク位置合わせずれ(マスク重ね合わせずれ)が生じても、正確にデータ保持特性を維持することが必要となる。
まず、対策を検討する前にリークの発生原因を考える。このドレインコンタクトの相対的位置のずれによるフローティングゲートの蓄積電荷のリークは、以下のようなメカニズムで生じると考えられる。
図9は、このメモリセルのドレインコンタクトの構成を具体的に示す図である。図9において、ドレインコンタクト14は、ビット線に結合されるアルミニウムでたとえば構成されるメタル配線15と、このメタル配線15と不純物領域2cの間に形成されるバリアメタル16を含む。バリアメタル16は、メタル配線15がアルミニウムで構成され、また、Nウェル(半導体基板領域)1が、シリコン半導体基板領域の場合、このアルミニウムとシリコンとの間の共融反応によるアルミニウムの突き抜け(メタル配線15が、不純物領域2cを超えて基板領域(Nウェル)1にまで到達する現象)を防止し、また、このドレインコンタクト14と不純物領域2cとの間にオーミックな電気的接続を形成するために用いられる。
フローティングゲートFGとドレインコンタクト14との間には、TEOS膜(テトラエチルオルトシリケート膜)で構成される層間絶縁膜が形成される。この層間絶縁膜においては、電荷を捕獲する電荷トラップ準位18が存在する。ドレインコンタクト14とフローティングゲートFGとの間の電界により、電荷トラップ準位18を介してフローティングゲートFGに格納された電荷(電子)が移動する。ドレインコンタクト14は、ビット線に接続されており、データ読出時、−1.5Vであり、フローティングゲートFGが書込状態のときには、約−3.0V程度の電圧レベルである。したがって、ドレインコンタクト14の電位が高いため、このフローティングゲートFGとドレインコンタクト14の間の電界により、電荷トラップ準位18を電子が順次移動し、フローティングゲートFGに蓄積された電荷(電子)が消失する。
この電荷のリークの度合いは、フローティングゲートFGとドレインコンタクト14の間の電界強度に依存する。したがって、このドレインコンタクト14とフローティングゲートFGの距離が短くなった場合、電荷トラップ準位18を介して多くの電荷(電子)がドレインコンタクト14へ流出し、データ(電荷)保持特性が劣化する。このような電荷トラップ準位18は、層間絶縁膜の膜質とその密度には依存するものの、格子欠陥または不純物は、ある割合で不可避的に層間絶縁膜において存在するため、電荷トラップ準位がある程度存在するのは避けられない。
このようなマスク位置合わせずれを原因とするフローティングゲートに蓄積された電荷(電子)のリークを抑制するために、以下の対策を講じる。なお、フローティングゲートとドレインコンタクトとの間の距離のずれは、マスク位置ずれのみならず、プロセスパラメータの変動によりフローティングゲートのサイズが設計値と異なるなど場合にも生じる。以下の説明においては、特に断らない限り、このようなパラメータ変動によるフローティングゲートとドレインとの間の相対位置のずれまたは距離の変動を、「重ね合わせずれ」または「マスク重ね合わせずれ」と称す。
図10は、この発明の実施の形態1に従う半導体集積回路装置のメモリセルおよび周辺回路のトランジスタの断面構造を概略的に示す図である。メモリセルMCおよび周辺回路の周辺トランジスタPHは、共通の半導体基板20上に形成される。メモリセルMCは、このP型半導体基板20上のNウェル1内に形成され、不純物領域2a−2cと、選択ゲートSGと、フローティングゲートFGとを含む。不純物領域2cに対してドレインコンタクト14が電気的に接続される。このメモリセルMCの構成は、先の図1に示すメモリセルの構造と同じである。
周辺トランジスタPHは、P型半導体基板20上の別の領域に配置されるNウェル22内に形成され、Nウェル22表面に間を置いて形成されるP型不純物領域23aおよび23bと、これらの不純物領域23aおよび23b上の間のNウェル22表面上に形成されるコントロールゲートCGと、不純物領域23bに電気的に接続されるコンタクトCTを含む。
コントロールゲートCGは、ポリシリコンでたとえば構成される第1電極層23と、第1電極層23に接して、たとえばタングステンシリサイドで形成される第2電極層24を含む。コンタクトCTは、不純物領域23bに接触するバリアメタル層27と、このバリアメタル層27により覆われるプラグ26を含む。メモリセルMCのトランジスタSTRおよびFTRと周辺トランジスタPHとは、以下に述べる点を除いて同じ最小設計寸法のルール(設計ルール)に基づいて設計(レイアウト)される。周辺トランジスタPHは、この設計ルール(最小設計寸法)に基づいて、不純物領域23aおよび23bを結ぶ方向に沿ったコントロールゲートCGとコンタクトCTの間の距離が、λに設定される。一方、メモリセルMCにおいては、フローティングゲートFGとドレインコンタクト14の間の不純物領域2bおよび2cに沿った距離λmは、最小設計寸法を規定する設計ルール(最小設計ルール)に基づいて決定される距離λよりも大きくされ、異なる設計ルールに基づいて設定される。好ましくは、このフローティングゲート−ドレインコンタクト間距離λmは、1.2λ以上の大きさに設定される。
マスク重ね合わせずれにより、周辺トランジスタPHにおいてコントロールゲートCGとコンタクトCTとの間の距離が、たとえば0.5λとなっても、コントロールゲートCGとコンタクトCTは層間絶縁膜により電気的に分離されており、短絡は生じない。コントロールゲートCGは、制御信号または固定電圧を伝達するだけであり、情報記憶のために電荷の蓄積は行なわないため、電荷のリークの問題は生じない。
一方、メモリセルMCにおいて、0.5λのマスク重ね合わせ合わせずれが生じても、フローティングゲート−ドレインコンタクト間距離λmは、λm=1.2λに設定された場合、0.7λの距離がある。したがって、図8に示すように、この場合においても、マスク重ね合わせずれは、等価的にAの位置に存在し、安定に電荷を保持することができ、電荷保持特性の劣化を抑制することができる。
したがって、このメモリセルMCにおいてフローティングゲート−ドレインコンタクト間距離λmを、周辺トランジスタPHの設計ルール(最小設計寸法)に基づいて決定されるコントロールゲート−コンタクト間距離λよりも大きい値に設定することにより、マスク重ね合わせずれに対する余裕度を大きくすることができ、安定に電荷を保持することができる。
このフローティングゲート−ドレインコンタクト間距離λmは、マスク位置合わせずれの許容度に基づいて生じうる重ね合わせずれ量の範囲を考慮して、また、周辺トランジスタPHおよびメモリセルMCの最小設計ルールでのコンタクトに対する距離λの値に基づいて設定される。たとえば、フローティングゲート−ドレインコンタクト間距離λmが、1.1λに設定される場合において、マスク重ね合わせずれが、0.5λ生じても、距離λmは、0.6λであり、図8に示す特性曲線から、データ保持特性は保証される。メモリセルMCにおいてフローティングゲート−ドレインコンタクト間距離λmを、周辺トランジスタPHの最小設計寸法(設計ルール)に基づいて設定されるコントロールゲート−コンタクト間距離λよりも大きい値に設定するだけであり、残りのパラメータについては同じ設計ルールが適用されるため、周辺回路およびメモリアレイをほぼ同じ設計ルールに基づいてレイアウトして同一製造工程で形成することができる。
図11は、この発明の実施の形態1に従うメモリセルを含むメモリセルアレイの平面レイアウトを概略的に示す図である。図11において、メモリセルMCがX方向およびY方向に整列して配置される。Y方向に隣接するメモリセルMCの間に、ドレインコンタクト14が配設される。メモリセルMCは、Y方向においてドレインコンタクト14に関して対称な形状に形成される。各ドレインコンタクト14のY方向の両側に、距離λmをもってフローティングゲートFGが、X方向に沿って整列して配置される。フローティングゲートFGのY方向の外側に、X方向に沿って選択ゲートSGが連続的に延在して配設される。選択ゲートSGの間には、Y方向に整列してソースコンタクト30が形成される。ソースコンタクト30は、X方向に連続的に延在して形成される不純物領域(2a)に結合される。X方向に関して、ドレインコンタクト14とソースコンタクト30とが交互に配設される。ソースコンタクト30は、X方向に隣接する2つのメモリセルに対して1つの割合で設けられる。
メモリセルMCは、フローティングゲートFGとドレインコンタクト14の間の不純物領域2cと、フローティングゲートFGと選択ゲートSGの間の不純物領域2bと、選択ゲートSG外部の不純物領域2aを含む。不純物領域2aが近傍のソースコンタクト30と結合される。メモリセルMCの間の糸巻き形状領域(中央の太い矩形領域と両端の細い突出矩形領域とで構成される領域)は、素子分離領域であり、フィールド絶縁膜またはシャロートレンチ分離構造により、X方向に整列するメモリセルが互いに分離される。
この図11に示すレイアウトが、X方向に沿って繰り返し配置され、Y方向については、選択ゲートSGに関して対象となるように、図11に示すレイアウトを選択ゲート線対ごとに折り返して繰返し配置される。
図11に示すように、ドレインコンタクト14が、Y方向に隣接するメモリセルMCにより共有される。したがって、マスク重ね合わせずれが生じた場合、ドレインコンタクト14を共有するメモリセルの一方のメモリセルにおいてフローティングゲートFGとドレインコンタクト14の間の距離が、設計値λmよりも長く、他方のメモリセルのドレインコンタクト14とフローティングゲートFGの間の距離が設計値λmよりも短くなる。フローティングゲートFGとドレインコンタクト14の間の距離が短くなったメモリセルにおいても、ずれ量をBとして、フローティングゲート−ドレインコンタクト間距離λm‐Bは、データ反転が生じない距離に維持され(λmはλよりも大)、ドレインコンタクト14をY方向において隣接するメモリセルの共有するレイアウトにおいても、データ保持特性を確実に保証することができる。
図12は、図11に示すメモリセルアレイのレイアウトに対する上層のメタル配線のレイアウトを概略的に示す図である。図12において、選択ゲートSG上にこれと整列してX方向に延在して選択ゲート線SGLが配設される。Y方向において、ドレインコンタクトと整列して、ビット線BLが配置され、ソースコンタクトと整列してソース線SLが配置される。ビット線BLおよびソース線SLは、第1メタル配線で形成され、選択ゲート線SGLは、上層の第2メタル配線で形成される。これらのメタル配線は、アルミニウムまたは銅を主要材料として形成される。
ソース線SLがY方向に延在して、図11に示すソースコンタクト30と電気的に接続される。選択ゲート線SGLは、所定のピッチで、図11に示す選択ゲートSGと電気的に接続され、選択ゲートSGの電気的抵抗を低減する。ビット線BLが、図11に示すドレインコンタクト14と結合される。ソース線SLおよびビット線BLが交互に配置される。
ソース線SLがY方向に延在し、図11に示すソース拡散層(不純物領域2a)が、X方向に延在している。したがって、メモリセルMCのソースに対しては、ソース線SLにより拡散抵抗を低減し、ソース電位を安定に所定電位レベル(接地電圧レベル)に維持する。
フローティングゲートFGは、フローティング状態にあり、いずれのメタル配線とも接続されない。
図13は、図11および図12に示すメモリセルMCの電気的等価回路を示す図である。図13において、メモリセルMCが行列状に配列される。ワード線(選択ゲート線SGLと選択ゲートSG)がX方向に整列するメモリセルMCの行の選択トランジスタSTRに共通に配設される。各メモリセル行に対応してワード線WLが配設される。Y方向に沿って整列するメモリセルMCの列それぞれに対応してビット線BLが配設される。ビット線BLがフローティングゲートトランジスタSTRのドレインに結合される。2つのビット線当たり1つのソース線SLが設けられ、各ソース線SLがY方向に延在する。X方向に整列するメモリセルMCの行においては、対応の選択トランジスタSTRのソース領域が拡散層SDLにより共通に接続される。この拡散層SDLは、図10に示す不純物領域2aが連続的にX方向に延在して形成され、ソース線SLとの交差部において、交差するソース線SLと接続される。このメモリセルアレイは、Nウェル1内に形成される。まT、ビット線BLと対応のメモリセルのフローティングゲートトランジスタFTRを接続する配線部分がドレインコンタクトに対応する。
この図13に示すメモリセルアレイ配置においてワード線WLが選択され、ワード線WLxが非選択状態であり、ビット線BLが選択状態、ビット線BLxが非選択状態である場合を考える。選択ワード線WLに接続される選択トランジスタSTRがすべてオン状態となり、非選択ワード線WLxに接続される選択トランジスタSTRは非導通状態を維持する。選択ワード線WLと選択ビット線BLの交差部に配置されるメモリセルMCにおいて選択トランジスタSTRおよびフローティングゲートトランジスタFTRが直列に接続され、電流経路が、その記憶データに応じて選択的に形成される。図13に示すメモリセルMCに対してY方向に隣接するメモリセルにおいては、対応のワード線WLxが非選択状態であり、選択トランジスタが非導通状態であり、電流が流れる経路は形成されない。非選択ビット線BLx上に対しては、ソース線SLと同一電位が供給されるため、これらの非選択ビット線BLxと選択ワード線WLの交差部に配置されるメモリセルにおいても、たとえ選択トランジスタSTRがオン状態となっても、電流は流れない。選択ワード線WLと選択ビット線BLの交差部に対応して配置されるメモリセルMCに対してのみ、データの書込および読出を行なうことができる。
図14は、メモリセルと同一製造工程で同一半導体基板上に形成される周辺トランジスタPHの平面レイアウトを概略的に示す図である。平面トランジスタPHは、不純物領域23aおよび23bと、これらの不純物領域23aおよび23bの間に配設されるコントロールゲートCGを含む。
周辺トランジスタPHは、この周辺トランジスタPHが配置される周辺回路の機能により、その接続状況が異なり、不純物領域23aおよび23bに対応して設けられるコンタクトCTaおよびCTbの接続状態は異なる。コントロールゲートCGとコンタクトCTaおよびCTbの距離は、最小設計寸法(設計ルール)に基づいて、λにともに設定される。
図14に示す周辺トランジスタPHのレイアウトにおいては、コンタクトCTaおよびCTbのいずれがソースであるかは、この周辺トランジスタPHの適用用途に応じて適宜定められる。ドレインコンタクトは、PチャネルMOSトランジスタの場合、ソース電位以下の電位が与えられる端子に対応する。したがって、周辺トランジスタPHにおいて、ソース端子およびドレイン端子が固定的に定められ、ソースコンタクトおよびドレインコンタクトに対する距離が異なる場合、メモリセルのフローティングゲートトランジスタのドレインコンタクトに対する距離が、周辺トランジスタPHのドレインコンタクトに対する距離λに基づいて設定される。
コントロールゲートCGは、図11に示す選択ゲートSGと同一製造工程で作成される。選択ゲート線SGLは、メモリアレイのワード線の配線抵抗を低減して信号伝播遅延を提言するためにも受けられており、周辺回路において選択ゲート線と同層の第2メタル配線が、コントロールゲートと常に接続されるとは限らない。
メモリセルとしてシングルゲートトランジスタを用い、周辺トランジスタと同一製造工程で製造する。フローティングゲートトランジスタのドレインコンタクトに対する設計ルールのみを異ならせ残りの設計ルールはすべて同一とする。これにより、メモリセルおよび周辺回路の設計およびレイアウトを効率的に行なうことができ、また製造工程を簡略化することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、プログラム可能なメモリにおいて、メモリセルのフローティングゲートトランジスタとドレインコンタクトの間の距離を、このメモリアレイ周辺回路の周辺トランジスタのコントロールゲートと近接する信号線に対するコンタクトとの距離の、異なる設計ルールに基づいて設定しており、メモリセルのフローティングゲートトランジスタのデータ保持特性を改善することができる。特に、メモリセルのフローティングゲートトランジスタとドレインコンタクトとの距離を、周辺トランジスタのコントロールゲートとコンタクトの間の距離を設計ルールで定められる最小設計寸法に基づいて決定する場合、周辺トランジスタのコントロールゲート−コンタクト間距離よりも長い距離に、フローティングゲートトランジスタとドレインコンタクトの距離を設定することにより、フローティングゲートとドレインとの間の電界を緩和でき、プロセスばらつきによるマスク位置合わせずれまたは寸法のばらつきに起因するマスク重ね合わせずれが生じる場合においても、十分な距離をフローティングゲートとドレインコンタクトの間に確保することができ、データ保持特性の劣化を抑制することができる。
[実施の形態2]
図15は、この発明の実施の形態2に従う半導体集積回路装置の全体の構成を概略的に示す図である。図15において、半導体集積回路装置50は、プロセッサ52と、プロセッサ52の作業領域等として機能するメモリ53と、プロセッサ52の処理に対する時間管理を行なうタイマ54と、バイトストリームとビットストリームとの間の変換を行なう汎用非同期送受信器(UART)55と、電源の管理を行なう電源管理ユニット(PWM)57と、UART55と外部との間でシリアルにデータをビットストリームの形態で転送するシリアルインターフェイス56と、プロセッサ52に対するブートロード用のプログラムおよびフォントなどの固定データを格納するOTPROM60を含む。
メモリ53は、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)またはフラッシュメモリ(EEPROM)で構成される。OTPROM60は、メモリセルのフローティングゲートトランジスタFTRとドレインコンタクトとの間の距離が先の実施の形態1と同様、最小設計ルールと異なるルールに基づいてλmに設定され、半導体集積回路装置50のOTPROM60以外の周辺ユニットのトランジスタ(周辺トランジスタ)は、コントロールゲートとソース/ドレインコンタクトとの距離は、設計ルールの最小設計寸法に基づいて、先の実施の形態1と同様、λに設定される。λm>λである。
図15に示す半導体集積回路装置50は、ワンチップマイクロコンピュータであり、構成要素のトランジスタが上述のルールを除いて最小設計ルールに基づいて構成要素が設計されて同一の製造工程で形成される(メモリ53がDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)およびフラッシュメモリを含む場合においても、メモリセルは、プロセッサ52などの周辺ユニットと同一製造工程で形成される)。
したがって、半導体集積回路装置50において、種々の機能ブロック(マクロ)を同一半導体基板上に同一設計ルールに基づいてレイアウトして製造する場合においても、OTPROM60においては、このフローティングゲートトランジスタFTRのドレインコンタクトに対する距離が、最小設計寸法を規定する設計ルール(最小設計ルール)と異なるルールに基づいて設定されており、この半導体集積回路装置50製造時においてマスク位置合わせずれ、およびトランジスタ各部の寸法のばらつき等が生じても、OTPROM60の信頼性は確保することができる。
以上のように、この発明の実施の形態2に従えば、OTPROMとプロセッサなどの周辺装置が同一半導体基板上に集積化される構成においても、このOTPROM60のフローティングゲートトランジスタのドレインコンタクトとフローティングゲートの距離を、周辺ユニットのトランジスタの最小設計ルール(最小設計寸法を規定する設計ルール)に基づいて設定されるコンタクトに対する距離と異なる値に設定しており、CMOSプロセスで製造することのできる信頼性の高いOTPROMを含む半導体集積回路装置を実現することができる。
[実施の形態3]
図16は、この発明の実施の形態3に従うメモリセルの電気的等価回路を示す図である。図16においては、メモリセルMTとして、フローティングゲートFGFとコントロールゲートCGを有する積層ゲート型トランジスタが用いられる。このフローティングゲートがたトランジスタFGFは、ソースノード(コンタクト)SCおよびドレインノード(コンタクト)DCを有する。メモリセルMTは、フローティングゲートFGFに蓄積される電荷量に応じてしきい値電圧が決定され、記憶データに応じてフローティングゲートの蓄積電荷量を調整する。
図16に示すように、フローティングゲートFGFとコントロールゲートCGが積層される積層ゲート型トランジスタを記憶素子として利用する場合においても、同様、本発明の構成を適用することができる。
すなわち、メモリセルMTは、ソースおよびドレイン領域が、それぞれ、ソースコンタクトSCおよびドレインコンタクトDCを介してソース線およびビット線に結合される。この場合、フローティングゲートFGFとドレインコンタクトDCの距離は、他の周辺トランジスタの最小設計ルールに基づく寸法(λ)よりも大きな距離λmに設定する。周辺トランジスタは、コントロールゲートとソース/ドレインコンタクトの距離は、最小設計ルールに従ってλに設定される。周辺トランジスタとメモリセルMTとが同一製造工程で同一半導体チップ上に製造されるのは、実施の形態1および2と同様である。
積層ゲート型トランジスタをメモリセルとして利用するメモリも、一括消去型PROMおよびOTPROMとして利用することができる。ROMとして利用される場合、プログラム後はデータ読出が行われるだけである。
メモリセルMTが、Nチャネルトランジスタの場合、データ読出時、ソース線を介してソースコンタクトSCが接地電圧レベルに維持される。ドレインコンタクトDCが、ビット線に結合され、このメモリセルMTの選択/非選択に応じて読出電圧または接地電圧が供給される。メモリセルMTにおいては、重ね合わせずれによりフローティングゲートとビット線との間の距離が短くなり、読出時のビット線−フローティングゲート間電界が大きくなることが考えられる。特に、データ読出時において、選択ビット線に正の読出電圧が供給される場合、選択ビット線に接続される非選択メモリセルにおいて、コントロールゲート電圧が接地電圧レベルであり、フローティングゲートからビット線に対して電荷が層間絶縁膜を介してリークすることが考えられる。ドレインコンタクトDCとフローティングゲートFGFとの間の距離をλmに設定することにより、このような読出時の電荷リークを抑制することができる。
フローティングゲートFGFは、電子が注入されると負電位状態にある。この場合、コントロールゲートCGが非選択状態で接地電位に維持されていると、非選択メモリセルにおいてソースコンタクトSCおよびドレインコンタクトDCも接地電圧レベルであり、ドレインコンタクトDCおよび/またはソースコンタクトSCとフローティングゲートFGFとの間で、電荷(電子)のリークが生じ、データ保持特性が劣化する可能性がある。
したがって、ドレインコンタクトDCのみならず、ソースコンタクトSCに対しても、フローティングゲートFGFとの間の距離をλmに設定する。これにより、重ね合わせずれが生じても、フローティングゲートに対するリーク原因となる電界を抑制することができ、データ保持特性を改善することができる。
なお、上述の説明においては、フローティングゲートに電荷を蓄積してデータを保持している。しかしながら、絶縁膜に電荷を蓄積してデータを記憶する不揮発性メモリに対しても、本発明は適用可能である。
この発明に従うプログラム可能なメモリは、OTPROMのみならず、電気的に書込可能なROMに適用することができる(パッケージに紫外線消去窓を設ける)。OTPROMに適用した場合、安価で信頼性の高いROMを実現でき、システムオンチップ(SOC)などに適用することができる。
また、実施の形態1においてはメモリセルのプログラム時および読出時の選択ゲート電圧およびビット線電圧は負電圧であるものの、これらの電圧は正の電圧であってもよく負電源を利用しない正電源のみを利用するシステムのメモリに対しても本発明は適用可能である。
この発明の実施の形態1に従うメモリセルの断面構造を概略的に示す図である。 図1に示すメモリセルの電気的等価回路を示す図である。 図1に示すメモリセルの書込時の印加電圧を示す図である。 図1に示すメモリセルのデータ読出時の印加電圧を示す図である。 図1に示すメモリセルのデータ読出時の印加電圧を示す図である。 この発明の実施の形態1に従うプログラム可能なメモリの全体の構成を概略的に示す図である。 図1に示すメモリセルのフローティングゲートとドレインコンタクトの距離を最小設計ルールに基づいて設定した場合のドレインコンタクトとフローティングゲートとの相対的位置を概略的に示す図である。 図1に示すメモリセルのフローティングゲートとドレインコンタクトの間の距離とメモリセル電流との関係を示す図である。 フローティングゲートとドレインコンタクトの間のリーク経路を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に従うプログラム可能なメモリのメモリセルおよび周辺トランジスタの断面構造を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1おけるメモリセルの平面レイアウトを概略的に示す図である。 図11に示すレイアウトの上層のメタル配線のレイアウトを概略的に示す図である。 図11および図10に示すメモリセルアレイの電気的等価回路を示す図である。 周辺トランジスタの平面レイアウトを概略的に示す図である。 この発明の実施の形態2に従う半導体集積回路装置の全体の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態3に従うメモリセルの電気的等価回路を示す図である。
符号の説明
1 半導体基板領域(Nウェル)、2a,2b,2c 不純物領域、3a,3b 第1電極層、4a,4b 第2電極層、SG 選択ゲート、FG フローティングゲート、STR 選択トランジスタ、FTR フローティングゲートトランジスタ、14 ドレインコンタクト、PH 周辺トランジスタ、CG コントロールゲート、CT コンタクト、20 半導体基板、22 半導体基板領域(Nウェル)、23a,23b 不純物領域、30 ソースコンタクト、50 半導体集積回路装置、52 プロセッサ、53 メモリ、60 OTPROM、MT メモリセル、SC ソースコンタクト、DC ドレインコンタクト。

Claims (8)

  1. 基板領域表面に形成される第1および第2の不純物領域と、前記第1および第2の不純物領域の間の基板領域上に配置される電荷蓄積領域とを含み、前記前記電荷蓄積領域における蓄積電荷量に応じてデータを不揮発的に記憶するメモリセルトランジスタを備えるメモリセルと、
    前記メモリセルトランジスタに対応して配置される第1の導電線、
    前記第1の不純物領域と前記第1の導電線とを電気的に結合する第1のコンタクトと、
    前記メモリセルと同一半導体基板上に前記メモリセルの配置領域と異なる領域に配置され、データ記憶以外の動作に用いられる周辺トランジスタとを備え、前記周辺トランジスタは、前記半導体基板表面に形成される第3および第4の不純物領域と、前記第3および第4の不純物領域の間の半導体基板上に形成され、オン/オフ状態を設定する信号を受ける制御ゲートとを有し、
    前記周辺トランジスタに対応して配置される第2の導電線と、
    前記第3の不純物領域と前記第2の導電線とを電気的に結合する第2のコンタクトとを備え、
    前記第1のコンタクトと前記電荷蓄積領域との間の前記第1および第2の不純物領域を結ぶ方向に沿った距離は、前記周辺トランジスタの前記制御ゲートと前記第2のコンタクトの前記第3および第4の不純物領域を結ぶ方向に沿った距離とは異なる設計ルールで設定される、プログラム可能な不揮発性メモリ。
  2. 前記電荷蓄積領域は、導電性の材料で構成されるフローティングゲートであり、前記フローティングゲートと前記第1のコンタクトとの間の距離が、前記第2のコンタクトと前記制御ゲートとの間の距離よりも大きくされる、請求項1記載のプログラム可能な不揮発性メモリ。
  3. 前記メモリセルは、
    前記第2の不純物領域と第3の導電線との間に配置され、選択信号に従って選択的に導通する選択トランジスタをさらに備え、前記メモリセルトランジスタは、前記選択トランジスタと同一構造の単一ゲートトランジスタで構成される、請求項1記載のプログラム可能な不揮発性メモリ。
  4. 互いに対向して配置され、各々がデータを不揮発的に記憶するメモリセルトランジスタを有する第1および第2のメモリセルと、
    前記第1および第2のメモリセルの間に配置され、第1のコンタクトを介して前記第1および第2のメモリセルのメモリセルトランジスタに共通に結合される第1の導電線と、
    前記第1および第2のメモリセルと同一半導体基板上の異なる領域に配置されかつその制御ゲートに与えられる電圧に応じて導通/非導通状態が設定されてデータ記憶と異なる動作を行なう周辺トランジスタと、
    前記周辺トランジスタに第2のコンタクトを介して結合され、前記周辺トランジスタと信号または電圧を授受する第2の導電線とを備え、
    前記周辺トランジスタの制御ゲートと前記第2のコンタクトとの間の距離と、前記第1および第2のメモリセルのメモリトランジスタと前記第1のコンタクトの間の距離とは、異なる設計ルールに基づいて設定される、半導体集積回路回路。
  5. 前記第1および第2のメモリセルは、データを記憶するメモリ回路ブロック内に形成され、
    前記周辺トランジスタは、前記メモリ回路ブロックと同一半導体基板上に形成され、前記メモリ回路ブロックの記憶データを利用するロジック回路ブロック内に配置される、請求項4記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記第1および第2のメモリセルのメモリセルトランジスタの各々と前記第1のコンタクトの間の距離は、前記周辺トランジスタの制御ゲートと前記第2のコンタクトの間の距離よりも大きく設定される、請求項4または5記載の半導体集積回路装置。
  7. 前記メモリセルトランジスタおよび前記周辺トランジスタは、前記第1および第2のコンタクトに対する距離を除いて同じ最小設計ルールに従って形成される、請求項4記載の半導体集積回路装置。
  8. 前記第1および第2のメモリセルは、各々、対応のメモリセルトランジスタを選択信号に従って互いに別々に配置される共通の機能を有する導電線に結合する選択トランジスタを備え、
    前記メモリセルトランジスタが電荷を蓄積するフローティングを有し、かつ前記選択トランジスタは、前記フローティングゲートと同一製造工程で制御ゲートが形成されて、前記選択信号をその制御ゲートに受けることを除いて、前記メモリセルトランジスタおよび選択トランジスタは、同一構造の単一ゲートトランジスタで構成される、請求項4記載の半導体集積回路装置。
JP2005132461A 2005-04-28 2005-04-28 プログラム可能な不揮発性メモリ Expired - Fee Related JP4619190B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005132461A JP4619190B2 (ja) 2005-04-28 2005-04-28 プログラム可能な不揮発性メモリ
US11/411,935 US7518176B2 (en) 2005-04-28 2006-04-27 Programmable nonvolatile memory and semiconductor integrated circuit device
US12/405,579 US7812389B2 (en) 2005-04-28 2009-03-17 Programmable nonvolatile memory and semiconductor integrated circuit device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005132461A JP4619190B2 (ja) 2005-04-28 2005-04-28 プログラム可能な不揮発性メモリ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006310624A true JP2006310624A (ja) 2006-11-09
JP4619190B2 JP4619190B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=37233618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005132461A Expired - Fee Related JP4619190B2 (ja) 2005-04-28 2005-04-28 プログラム可能な不揮発性メモリ

Country Status (2)

Country Link
US (2) US7518176B2 (ja)
JP (1) JP4619190B2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI288462B (en) * 2006-03-24 2007-10-11 Powerchip Semiconductor Corp One time programmable memory and the manufacturing method thereof
US8247861B2 (en) 2007-07-18 2012-08-21 Infineon Technologies Ag Semiconductor device and method of making same
US8320191B2 (en) 2007-08-30 2012-11-27 Infineon Technologies Ag Memory cell arrangement, method for controlling a memory cell, memory array and electronic device
US8339862B2 (en) * 2007-12-25 2012-12-25 Genusion, Inc. Nonvolatile semiconductor memory device
US20100006924A1 (en) * 2008-07-11 2010-01-14 Ememory Technology Inc. One-time programmable read-only memory
US8819503B2 (en) * 2010-07-02 2014-08-26 Stec, Inc. Apparatus and method for determining an operating condition of a memory cell based on cycle information
US8737141B2 (en) 2010-07-07 2014-05-27 Stec, Inc. Apparatus and method for determining an operating condition of a memory cell based on cycle information
US8737136B2 (en) 2010-07-09 2014-05-27 Stec, Inc. Apparatus and method for determining a read level of a memory cell based on cycle information
US9047955B2 (en) 2011-03-30 2015-06-02 Stec, Inc. Adjusting operating parameters for memory cells based on wordline address and cycle information
US20130020623A1 (en) 2011-07-18 2013-01-24 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Structure and method for single gate non-volatile memory device
CN102543200A (zh) * 2012-02-10 2012-07-04 上海宏力半导体制造有限公司 串联晶体管型一次可编程存储器的读取方法
US9195586B2 (en) 2012-02-23 2015-11-24 Hgst Technologies Santa Ana, Inc. Determining bias information for offsetting operating variations in memory cells based on wordline address
US20140241055A1 (en) * 2013-02-25 2014-08-28 Infineon Technologies Ag Method and System for Reducing the Complexity of Electronically Programmable Nonvolatile Memory
CN105097025A (zh) * 2014-04-24 2015-11-25 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 一种电可擦可编程只读存储器
US20160005749A1 (en) * 2014-07-01 2016-01-07 Qualcomm Incorporated Series ferroelectric negative capacitor for multiple time programmable (mtp) devices
FR3029343B1 (fr) * 2014-11-27 2018-03-30 Stmicroelectronics (Rousset) Sas Dispositif compact de memoire de type electriquement effacable et programmable
US10163494B1 (en) * 2017-05-31 2018-12-25 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Memory device and fabrication method thereof
US11404415B2 (en) * 2019-07-05 2022-08-02 Globalfoundries U.S. Inc. Stacked-gate transistors
JP2021193698A (ja) * 2020-06-08 2021-12-23 セイコーエプソン株式会社 半導体記憶装置及び電子機器
CN115425068A (zh) * 2022-11-04 2022-12-02 广州粤芯半导体技术有限公司 半导体结构及其制备方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000243926A (ja) * 1999-02-24 2000-09-08 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置とその製造方法
JP2002118177A (ja) * 2000-10-11 2002-04-19 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2002299475A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2003031701A (ja) * 2001-07-13 2003-01-31 Mitsubishi Electric Corp 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP2005057111A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Renesas Technology Corp 半導体記憶装置及びその製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3641103B2 (ja) 1997-06-27 2005-04-20 株式会社東芝 不揮発性半導体メモリ装置の製造方法
US6376879B2 (en) * 1998-06-08 2002-04-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device having MISFETs
JP3878361B2 (ja) 1999-06-29 2007-02-07 株式会社東芝 半導体記憶装置及びその製造方法
JP4058232B2 (ja) * 2000-11-29 2008-03-05 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置及びicカード
US6678190B2 (en) * 2002-01-25 2004-01-13 Ememory Technology Inc. Single poly embedded eprom
JP4096687B2 (ja) * 2002-10-09 2008-06-04 株式会社デンソー Eepromおよびその製造方法
US6930348B2 (en) * 2003-06-24 2005-08-16 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Dual bit split gate flash memory
US6965143B2 (en) * 2003-10-10 2005-11-15 Advanced Micro Devices, Inc. Recess channel flash architecture for reduced short channel effect

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000243926A (ja) * 1999-02-24 2000-09-08 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置とその製造方法
JP2002118177A (ja) * 2000-10-11 2002-04-19 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2002299475A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2003031701A (ja) * 2001-07-13 2003-01-31 Mitsubishi Electric Corp 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP2005057111A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Renesas Technology Corp 半導体記憶装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20090179249A1 (en) 2009-07-16
US7518176B2 (en) 2009-04-14
US20060244041A1 (en) 2006-11-02
US7812389B2 (en) 2010-10-12
JP4619190B2 (ja) 2011-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4619190B2 (ja) プログラム可能な不揮発性メモリ
US7505324B2 (en) Semiconductor memory device with a stacked gate including a floating gate and a control gate
US11610630B2 (en) Semiconductor memory device with memory cells each including a charge accumulation layer and a control gate
KR100744139B1 (ko) 단일 게이트 구조를 가지는 eeprom 및 그 동작 방법
US7755941B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device
CN106057810B (zh) 反熔丝存储单元及其阵列
US20050281087A1 (en) Non-volatile semiconductor memory device
US9741729B2 (en) Nonvolatile memory cells, nonvolatile memory cell arrays including the same, and methods of fabricating the same
EP2439746B1 (en) Single polysilicon non-volatile memory
US20080123430A1 (en) Non-volatile memory unit and array
US10783960B2 (en) Non-volatile memory cell and non-volatile cell array
CN107093456B (zh) 单层多晶硅非易失性存储单元
KR20150121399A (ko) 전하 트랩층을 갖는 불휘발성 메모리소자 및 그 제조방법
US7312503B2 (en) Semiconductor memory device including MOS transistors each having a floating gate and a control gate
JP5130571B2 (ja) 半導体装置
US20090027942A1 (en) Semiconductor memory unit and array
US9524788B1 (en) Semiconductor memory device
JPH11145312A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP4398541B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ
US20230200062A1 (en) Semiconductor device
US11302696B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device
KR101128715B1 (ko) 비휘발성 메모리 셀, 그 동작방법 및 그 제조방법
JP2022142225A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2005260253A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080326

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees