JP2002299475A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002299475A
JP2002299475A JP2001101541A JP2001101541A JP2002299475A JP 2002299475 A JP2002299475 A JP 2002299475A JP 2001101541 A JP2001101541 A JP 2001101541A JP 2001101541 A JP2001101541 A JP 2001101541A JP 2002299475 A JP2002299475 A JP 2002299475A
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forming
insulating film
type impurity
semiconductor device
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JP2001101541A
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Akira Shimizu
暁 清水
Norihisa Arai
範久 新井
Yuji Takeuchi
祐司 竹内
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランジスタの微細化及び高速動作が可能
で、且つ高耐圧な半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体基板上部に所定の間隔をおいて配
置された第1導電型のソース/ドレイン領域と、ソース
/ドレイン領域の間に配置された第2導電型のチャネル
領域と、チャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して配置
されたゲート電極と、ソース領域及びドレイン領域にそ
れぞれ接続された、第1導電型不純物が添加された多結
晶シリコンからなるコンタクトプラグと、ソース/ドレ
イン領域内のコンタクトプラグが接続される部分にそれ
ぞれ配置された第1導電型の高濃度領域とを少なくとも
有する。チャネル領域の第2導電型不純物濃度が、ソー
ス領域及びドレイン領域内のコンタクトプラグが接続さ
れる部分の第2導電型不純物濃度よりも高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲート先造り技術
を用いた半導体装置及びその製造方法に関わり、特に、
不揮発性メモリ装置などのゲート絶縁膜厚の異なるMO
S型トランジスタが同一基板上に複数存在する半導体装
置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOS型半導体装置における高密度化/
低価格化を実現する技術として、ゲート先造り技術があ
る(例えば、T.Ukeda,et.al.,SSDM1996,pp260-262参
照)。このゲート先造り技術は、トランジスタ形成予定
領域にゲート酸化膜及びゲート電極膜を形成し、このゲ
ート電極膜をマスクとして自己整合的に素子分離領域を
形成するものである。素子分離領域は自己整合的に形成
されるため、素子分離領域の占有面積を最小限に抑え、
トランジスタを高密度に配置することができる。
【0003】しかし、素子分離領域の微細化が進む一方
で、トランジスタ自体の微細化を進める上で不可欠とな
るチャネル長の短縮には困難を伴った。即ち、トランジ
スタの微細化にはチャネル長の短縮が必要となることは
周知の事実であり、このチャネル長短縮には、トランジ
スタのチャネル濃度のプロファイル制御が不可欠であ
る。ところが、トランジスタのチャネル制御の為の不純
物を導入した後に、素子分離絶縁膜を形成するための高
温熱処理工程を行う。この高温熱処理により、所望の急
峻なプロファイルを形成していたチャネル不純物が半導
体基板中に深く広がってしまう。
【0004】また、半導体基板の深さ方向へのチャネル
不純物の広がりは、基板バックバイアス効果を増大させ
ることが知られている。基板バックバイアス効果の増大
は、トランジスタのしきい値電圧(Vth)の上昇を招
き、回路の高速動作の障害となる。特に、近年、市場要
求の高まりが著しい電気的に書き込み/消去可能な不揮
発性メモリ装置への適用に際し、基板バックバイアス効
果の増大は、装置の高速動作の障害となるほかに、昇圧
電源回路を肥大化させることになり、ひいてはチップサ
イズを肥大化させてしまう。
【0005】上記のMOS型半導体装置におけるゲート
先造り技術におけるこれらの問題点を解決するための技
術が、本願出願人と同一出願人による先行未公開出願に
より開示されている。これを関連技術として図15乃至
図17を参照して示す。
【0006】(イ)まず、図15(a)に示すように、
p型のシリコン基板(P−Sub.)301の上に、熱
処理によりゲート酸化膜303を成膜する。周知のLP
−CVD法(低圧−化学的気相成長法)によりn型の第
1の多結晶シリコン膜304を堆積する。次に、TEO
S膜を堆積し、その上に素子分離形成予定領域に開口を
有するレジストを形成する(TEOS膜及びレジストは
図示せず)。レジストをマスクとして、TEOS膜及び
第1の多結晶シリコン膜304を選択的に除去する。T
EOS膜をマスクとして、ゲート酸化膜303及びシリ
コン基板301を選択的に除去して、トレンチ(ST
I)を形成する。周知のプラズマCVD法によりシリコ
ン酸化膜を堆積する。高温デンシファイ工程によりCV
D膜を焼き固め、周知の平坦化処理を施す。
【0007】(ロ)次に、図15(b)に示すように、
周知のイオン注入技術を用いて、第1の多結晶シリコン
膜304及びゲート酸化膜303を貫通してシリコン基
板の上部に、ボロン(B)イオンを注入する。注入され
たボロン原子307は、半導体基板の表面付近に、所望
の急峻な濃度プロファイルを形成するチャネル不純物で
ある。 なお、図15(b)にはn型トランジスタのみ
を示したため、イオン注入の際にマスクを使用していな
いが、同一基板上にp型トランジスタが形成される場合
には、当該p型トランジスタに対して所定のイオン注入
用マスクを形成する。
【0008】(ハ)次に、図16(a)に示すように、
周知のLP−CVD法によりn型の第2の多結晶シリコ
ン膜308を堆積する。ゲート電極と同一形状のレジス
ト膜309を形成する。次に、図16(b)に示すよう
に、レジスト膜309をマスクとして2つの多結晶シリ
コン膜(308、304)を選択的に除去してゲート電
極を形成する。周知のサイドウォール型トランジスタの
製法を用いて、LDD構造のソース/ドレイン領域31
0及び側壁絶縁膜313を形成する。層間絶縁膜311
を堆積する。
【0009】(ニ)最後に、図17に示すように、RI
E法を用いて、コンタクトプラグ312がソース/ドレ
イン領域310に接続される部分が表出するコンタクト
ホールを形成する。コンタクトホール内に、高濃度のリ
ン(P)がドープされた多結晶シリコン膜を埋め込み、
コンタクトプラグ312を形成する。そして、熱処理を
施し、コンタクトプラグ312内のリンをソース/ドレ
イン領域310に拡散させて、コンタクトプラグ312
がソース/ドレイン領域310に接続される部分にn型
不純物の高濃度領域314を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の製造方法によれ
ば、素子分離絶縁膜を形成するための高温熱処理工程
(高温デンシファイ工程)などを実施した後に、トラン
ジスタのチャネル制御の為の不純物を導入するため、所
望の急峻な濃度プロファイルを維持することができる。
濃度プロファイルは、基板表面から浅い位置(約0.2
μm)でピークを迎え、その後、半導体基板の不純物濃
度まで急激に減少する。
【0011】ところが、上記の製造方法では、この急峻
なチャネル濃度プロファイルは、ゲート電極下のチャネ
ル領域の他に、ソース/ドレイン領域310にも形成さ
れてしまう。ソース/ドレイン領域310内の高濃度領
域314はコンタクトプラグ312からの不純物拡散に
より形成されるため、基板表面から比較的浅い部分に形
成される。このため、通常のイオン注入で形成された拡
散層に比してpn接合の濃度勾配が厳しく、且つ拡散層
の曲率が小さくなる。従って、高濃度領域(n型)31
4とチャネル制御の不純物プロファイル(p型)との間
で、急峻なpn接合が形成されることになり、トランジ
スタの耐圧劣化の原因となってしまう。
【0012】特に、電気的に書き込み/消去可能な不揮
発性メモリ装置において、電気的にメモリセルトランジ
スタにデータを書き込み/消去する際に必要となる20
V程度の高電圧を扱う高耐圧なトランジスタが必要であ
る。具体的には、外部電源電圧(5V)から書き込み/
消去動作に必要な高圧電源(20V)を造る為の昇圧回
路は、通常30V程度の耐圧を有するトランジスタから
構成される。これらの高耐圧トランジスタにおける耐圧
劣化の影響は深刻である。
【0013】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決するために成されたものであり、その目的は、トラン
ジスタの微細化及び高速動作が可能で、且つ高耐圧な半
導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の特徴は、半導体基板の上部に所定の
間隔をおいて配置された第1導電型のソース領域及びド
レイン領域と、ソース領域とドレイン領域の間に配置さ
れた第2導電型のチャネル領域と、チャネル領域の上に
ゲート絶縁膜を介して配置されたゲート電極と、ソース
領域及びドレイン領域にそれぞれ接続された、第1導電
型不純物が添加された多結晶シリコンからなるコンタク
トプラグと、ソース領域及びドレイン領域内のコンタク
トプラグが接続される部分にそれぞれ配置された第1導
電型の高濃度領域とを少なくとも有する半導体装置であ
り、チャネル領域の第2導電型不純物濃度が、ソース領
域及びドレイン領域内のコンタクトプラグが接続される
部分の第2導電型不純物濃度よりも高いことである。
【0015】本発明の第1の特徴において、チャネル領
域には、半導体基板の表面近傍において最大値を持つ急
峻な第2導電型不純物濃度のプロファイルが形成されて
いることが望ましい。急峻なプロファイルは、ゲート電
極下のチャネル領域に形成されるが、ソース/ドレイン
領域内のコンタクトプラグが接続される部分には形成さ
れていない。従って、ソース/ドレイン領域内の第1導
電型の高濃度領域とチャネル制御の第2導電型不純物濃
度のプロファイルとの間で、急峻なpn接合が形成され
ることがなく、トランジスタの耐圧が向上する。
【0016】なお、第1導電型および第2導電型は互い
に逆の導電型を示し、第1導電型がn型の場合、第2導
電型はp型であり、第1導電型がp型の場合、第2導電
型はn型である。
【0017】本発明の第2の特徴は、(イ)半導体基板
上にMOS型トランジスタのゲート絶縁膜を形成する工
程と、(ロ)ゲート絶縁膜上にゲート電極の一部を構成
する導電膜を形成する工程と、(ハ)MOS型トランジ
スタのソース領域及びドレイン領域と、コンタクトプラ
グとが接続される領域を少なくとも含む領域に、イオン
注入用のマスクを形成する工程と、(ニ)このマスクを
用いて、MOS型トランジスタのチャネルが形成される
チャネル領域を少なくとも含む領域に、第2導電型不純
物イオンを選択的に注入する工程と、(ホ)チャネル領
域の上にゲート電極を形成する工程と、(へ)半導体基
板中に第1導電型不純物を拡散して、ソース領域及びド
レイン領域を形成する工程と、(ト)ソース領域及びド
レイン領域に、第1導電型不純物が添加された多結晶シ
リコンからなるコンタクトプラグを接続する工程と、
(チ)コンタクトプラグ内に添加された第1導電型不純
物を半導体基板へ拡散させて、コンタクトプラグが接続
される高濃度領域を形成する工程とを少なくとも具備す
る半導体装置の製造方法であることである。
【0018】本発明の第3の特徴は、半導体基板上に、
膜厚の異なるゲート絶縁膜を有するMOS型トランジス
タが複数存在する半導体装置の製造方法であって、
(イ)半導体基板上にMOS型トランジスタの第1ゲー
ト絶縁膜を形成する工程と、(ロ)第1ゲート絶縁膜よ
りも膜厚が薄い第2ゲート絶縁膜を形成する工程と、
(ハ)第1ゲート絶縁膜及び第2ゲート絶縁膜の上にM
OS型トランジスタのゲート電極の一部を構成する導電
膜を形成する工程と、(ニ)第1ゲート絶縁膜を有する
MOS型トランジスタと、第2ゲート絶縁膜を有するM
OS型トランジスタとを絶縁分離するための素子分離領
域を形成する工程と、(ホ)第1ゲート絶縁膜を有する
MOS型トランジスタのソース領域及びドレイン領域
と、コンタクトプラグとが接続される領域を少なくとも
含む領域に、イオン注入用のマスクを形成する工程と、
(ヘ)マスクを介して、第1ゲート絶縁膜を有するMO
S型トランジスタのチャネルが形成されるチャネル領域
を少なくとも含む領域に、不純物イオンを選択的に注入
する工程と、(ト)MOS型トランジスタのゲート電極
を形成する工程と、(チ)半導体基板中に不純物を拡散
して、ソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、
(リ)ソース領域及びドレイン領域に、不純物が添加さ
れた多結晶シリコンからなるコンタクトプラグを接続す
る工程と、(ヌ)コンタクトプラグ内に添加された不純
物を半導体基板へ拡散させて、コンタクトプラグが接続
される高濃度領域を形成する工程とを少なくとも具備す
る半導体装置の製造方法であることである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは
類似部分には同一あるいは類似な符号を付している。た
だし、図面は模式的なものであり、層の厚みと幅との関
係、各層の厚みの比率などは現実のものとは異なること
に留意すべきである。また、図面の相互間においても互
いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていること
はもちろんである。なお、本発明の実施の形態において
は、第1導電型はn型、第2導電型はp型をそれぞれ示
す。
【0020】(第1の実施の形態)図1(a)は、本発
明の第1の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断
面図である。図1(a)に示すように、第1の実施の形
態に係る半導体装置は、半導体基板(Si基板)201
の上部に所定の間隔をおいて配置されたn型のソース/
ドレイン領域210と、ソース/ドレイン領域210の
間に配置されたp型のチャネル領域215と、チャネル
領域215の上にゲート酸化膜203を介して配置され
たゲート電極(204、208)と、ソース/ドレイン
領域210にそれぞれ接続された、n型不純物が添加さ
れた多結晶シリコンからなるコンタクトプラグ212
と、ソース/ドレイン領域210内のコンタクトプラグ
212が接続される部分に配置されたn型の高濃度領域
214とを有するMOS型トランジスタである。チャネ
ル領域215のp型不純物濃度は、ソース/ドレイン領
域210内のコンタクトプラグ214が接続される部分
のp型不純物濃度よりも高い。
【0021】チャネル領域215を少なくとも含む領域
には、n型不純物(ボロン)が局所的に添加されたイオ
ン注入領域207が形成されている。イオン注入領域2
07は、MOS型トランジスタのチャネル形成を制御す
るために形成されるものであり、Si基板201の表面
近傍において局所的に高濃度のボロン(B)が添加され
た領域である。
【0022】Si基板(P−Sub.)201は、p型
不純物が添加された単結晶シリコンからなる。Si基板
201の上部に配置されたソース/ドレイン領域210
は、LDD(Lightly Doped Dorain)構造を有し、ゲー
ト電極(204、208)の両脇には側壁(サイドウォ
ール)213が形成されている。MOS型トランジスタ
が形成された素子形成領域の周囲には素子分離領域が形
成され、素子分離領域におけるSi基板201には素子
分離絶縁膜(STI)205が埋め込まれている。ゲー
ト電極(204、208)は、第1ポリシリコン膜20
4及び第2ポリシリコン膜208からなる積層構造を有
する。また、MOS型トランジスタ全体の上には層間絶
縁膜211が形成され、トランジスタ上部に形成予定の
配線層から絶縁分離される。
【0023】図1(b)は、図1(a)に示したMOS
型トランジスタを層間絶縁膜211側から見た平面図で
ある。なお、基板構造を示すため、図1(a)における
層間絶縁膜211及びコンタクトプラグ214の図示を
省略した。図1(b)に示すように、MOS型トランジ
スタが形成された素子形成領域200は、素子分離領域
205により囲まれ、他の半導体素子から絶縁分離され
ている。ゲート電極(204、208)は、素子形成領
域200を2つに分けるように素子形成領域200を縦
断して配置され、ゲート電極(204、208)で2分
割された各領域にソース/ドレイン領域210がそれぞ
れ配置されている。なお、チャネル領域215は、素子
形成領域200とゲート電極(204、208)が重な
った領域に配置される。
【0024】そして、ソース/ドレイン領域210の中
央付近には、コンタクトプラグ212が接続されるn型
の高濃度領域214が配置されている。チャネル領域2
15を少なくとも含む領域にイオン注入領域207が配
置されている。ここでは、イオン注入領域207は、チ
ャネル領域215及びその両側のソース/ドレイン領域
210の一部に形成されいてる。なお、絶縁物により素
子分離を行う場合、素子分離領域205との境界付近の
チャネル領域215には、イオン注入領域207を形成
しないことが望ましい。なぜなら、素子分離領域との当
該境界付近では、リン濃度が他の領域よりも高くなって
おり、またシリコンの端での電界が増加するため、耐圧
が劣化するからである。
【0025】次に、図1(a)及び図1(b)に示した
MOS型トランジスタの製造方法について図2及び図3
の各分図を用いて説明する。
【0026】(イ)まず、図2(a)に示すように、S
i基板201に熱酸化処理を施してp型のSi基板20
1の上に膜厚が10nmのゲート酸化膜203を形成す
る。熱酸化処理は、800℃のドライ雰囲気において行
えばよい。周知のLP−CVD法(低圧−化学的気相成
長法)を用いて、膜厚が50nmの多結晶シリコン膜
(第1ポリシリコン膜)204を堆積する。第1ポリシ
リコン膜204を堆積する際、雰囲気中にリン(P)を
含ませて、第1ポリシリコン膜204にn型不純物をド
ーピングする。
【0027】(ロ)次に、第1ポリシリコン膜204の
上に膜厚が100nmのTEOS膜を堆積する。所定の
リソグラフィ技術を用いて、素子分離形成領域200に
開口を有するレジストを形成する。なお、TEOS膜及
びレジストは図示を省略する。レジストをマスクとして
RIE(反応性イオンエッチング)を行い、TEOS膜
及び第1ポリシリコン膜204を選択的に除去する。そ
して、TEOS膜をマスクとしてRIEを行い、ゲート
酸化膜203及びSi基板201を選択的に除去して、
素子分離領域に深さ0.4μmのトレンチを形成する。
【0028】そして、周知のプラズマCVD法により素
子分離絶縁膜として膜厚1.5μmのシリコン酸化膜2
05を堆積する。シリコン酸化膜205を1050℃、
60秒の高温デンシファイ工程により焼き固め、周知の
CMP(化学的機械的研磨)などの平坦化処理を施す。
この平坦化処理により、トレンチ内に選択的にシリコン
酸化膜(STI)205が埋め込まれる。なお、高温デ
ンシファイ工程は、CVD法により形成されたシリコン
酸化膜(CVD膜)205を素子分離向けの絶縁膜とし
て十分機能させることを目的とした、CVD膜205の
緻密性を向上させるために行う熱処理工程である。ま
た、STI205が形成された領域を除いた領域に堆積
されたTEOS膜は平坦化処理により同時に除去され
る。以上の工程が終了した状態を図2(b)に示す。
【0029】(ハ)次に、図2(c)に示すように、M
OS型トランジスタのソース/ドレイン領域210にコ
ンタクトプラグ212がそれぞれ接続される領域、及び
STI205が形成された領域に、イオン注入用のマス
ク(レジスト)206を形成する。マスクの開口206
aには、MOS型トランジスタのチャネルが形成される
チャネル領域215が少なくとも表出している。
【0030】そして、レジスト206を用いて、チャネ
ル領域215を少なくとも含む領域に、導電膜(第1ポ
リシリコン膜)204及びゲート酸化膜203を貫通し
てSi基板201中にp型不純物イオンを選択的に注入
する。ここでは、p型不純物イオンとしてボロン(B)
イオンを用いる。そして、このときのイオン注入条件
は、例えば、イオンの加速エネルギーが100keV程
度、ドーズ量が5×10 12cm−2程度であることが
望ましい。ボロンイオン207は、主にSi基板201
の表面近傍の浅い位置に注入される。Si基板201の
深さ方向のボロン濃度プロファイルは、図4に示すよう
に、Si基板201の表面から約0.2μmの深さにお
いて濃度の急峻なピークを迎え、その後、Si基板20
1のp型不純物濃度まで急激に減少する。ボロン濃度プ
ロファイルについては詳細に後述する。
【0031】そして、必要に応じて注入されたボロン原
子207を活性化するための熱処理を施す。活性化した
ボロン原子は、MOS型トランジスタのチャネルが形成
されるしきい値電圧などを制御する為のイオン注入領域
207を形成する。なお、第1の実施の形態では、n型
トランジスタのみを示したが、同一基板上にp型トラン
ジスタが同時に形成される場合には、当該p型トランジ
スタに対してもイオン注入用マスク206を形成するこ
とは言うまでもない。レジスト206はイオン注入後に
剥離する。
【0032】(ニ)次に、図3(a)に示すように、L
P−CVD法により膜厚が350nmの多結晶シリコン
膜(第2ポリシリコン膜)208を堆積する。第2ポリ
シリコン膜208を堆積する際、雰囲気中にリン(P)
を含ませて、第2ポリシリコン膜208にn型不純物を
ドーピングする。そして、リソグラフィ法などを用い
て、MOS型トランジスタのチャネル領域215の上に
配置されるゲート電極と同一形状のレジスト209を形
成する。
【0033】(ホ)次に、図3(b)に示すように、レ
ジスト209をマスクとしてRIEを行い、第1ポリシ
リコン膜304及び第2ポリシリコン膜308を選択的
に除去する。ゲート電極(204、208)が形成され
る。周知のサイドウォール型トランジスタの製法を用い
て、LDD構造のソース/ドレイン領域310及び側壁
絶縁膜313を形成する。即ち、まず、ゲート電極(2
04、208)上のレジスト209及びSTI205な
どをマスクとしてリン(P)イオンを選択的に注入す
る。そして、シリコン酸化膜の堆積及び異方性エッチバ
ックにより側壁213を形成し、上記マスクに対して側
壁213を加えてヒ素(As)イオンを再度選択的に注
入する。800℃、30分程度の後酸化処理を施すこと
で、LDD構造のソース/ドレイン領域310及び側壁
絶縁膜313が形成される。そして、Si基板201全
面に層間絶縁膜211を堆積する。
【0034】(へ)最後に、RIE法を用いて、ソース
/ドレイン領域210にコンタクトプラグ212が接続
される部分の層間絶縁膜211を選択的に除去する。コ
ンタクトプラグ212が接続される部分が表出したコン
タクトホールが形成される。そして、プラズマCVD法
により高濃度のリン(P)がドープされたポリシリコン
膜を堆積し、周知のCDEを行い、コンタクトホール内
に埋め込まれたn型高濃度のポリシリコン膜からなるコ
ンタクトプラグ212を形成する。そして、960度程
度の温度で熱処理を施し、コンタクトプラグ212内の
リンをソース/ドレイン領域210に拡散させて、コン
タクトプラグ212がソース/ドレイン領域210に接
続される部分にn型不純物の高濃度領域214を形成す
る。以上の工程を経て、図1(a)及び図1(b)に示
した半導体装置を製造することができる。
【0035】図4は、図1(a)及び図1(b)に示し
た半導体装置において、チャネル制御のために注入され
たボロン(B)の基板深さ方向の濃度プロファイル、及
びn型の高濃度領域214のリン(As)の基板深さ方
向の濃度プロファイルをそれぞれ示す。即ち、図1
(a)のA−A’切断面に沿った断面におけるボロン
(B)の基板深さ方向の濃度プロファイル、B−B’切
断面に沿った断面におけるリン(As)の基板深さ方向
の濃度プロファイルを示す。縦軸はSi基板201内の
ボロンの濃度を示し、横軸はSi基板201の表面から
の深さを示す。
【0036】チャネル制御のために注入されたボロン
(B)は、図2(c)に示した製造工程において、MO
S型トランジスタのチャネルが形成されるチャネル領域
を少なくとも含む領域の、Si基板201の表面近傍の
浅い位置に注入される。図4に示すように、ボロン
(B)の基板深さ方向の濃度プロファイルは、基板表面
から急激に濃度が上昇して基板表面からの深さが約0.
2μmの位置において濃度のピークを迎え、その後、急
激に減少してSi基板201のp型不純物濃度と同じ濃
度となる。
【0037】一方、n型の高濃度領域214のリン(A
s)は、熱処理によりコンタクトプラグ212からソー
ス/ドレイン領域210へ拡散される。図4に示すよう
に、リン(As)の基板深さ方向の濃度プロファイル
も、ボロンのプロファイルと同様に、基板表面から急激
に濃度が上昇してSi基板201の表面近傍において濃
度のピークを迎え、その後、急激に減少してソース/ド
レイン領域210のn型不純物濃度と同じ濃度となる。
【0038】図9に示した従来の製造方法では、チャネ
ル制御用のボロンが高濃度領域214にも注入されるた
め、リン濃度のプロファイルとボロン濃度のプロファイ
ルは、基板表面から浅い位置の高い濃度Aにおいて交差
することになる。従って、高濃度のn型領域とp型領域
が隣接して配置され、急峻なpn接合が形成されてい
た。しかし、第1の実施の形態に係る半導体装置の製造
方法によれば、ソース/ドレイン領域210にコンタク
トプラグ212がそれぞれ接続される領域、即ち高濃度
領域214にはボロンイオンが注入されない。従って、
高濃度領域214の近傍において高濃度のpn接合が形
成されることがなく、十分高い耐圧を確保することがで
きる。
【0039】また、図2(c)に示した製造工程におい
て注入されたボロン(B)207は、その後の主な熱処
理工程として拡散層210形成のための僅かな熱処理
(800℃、30分)に晒されるのみであり、素子分離
絶縁膜(STI)205形成のための高温処理(高温デ
ンシファイ工程)に晒されることがない。従って、ボロ
ン207がSi基板201の奥深くまで拡散してしまう
惧れがなく、チャネル制御のためのボロン濃度のプロフ
ァイルを、図2(c)に示した製造工程において注入さ
れた極めてシャープな状態に維持することができる。基
板の深さ方向に急激にボロン濃度が低下するプロファイ
ルの特徴として、基板バイアス効果を低減することがで
きることが広く知られている(岸野正剛、小柳光政著、
VLSIデバイスの物理、丸善、pp.115−12
1)。この基板バイアス効果の低減により、トランジス
タのしきい値電圧の上昇を最小限に抑えられ、トランジ
スタの高速動作を可能とする。
【0040】更に、Si基板201の表面からおおよそ
0.2μm程度の深さAにボロン濃度のピークを形成す
ることにより、表面濃度(トランジスタのしきい値電
圧)の上昇無しに、パンチスルーの抑制やショートチャ
ネル効果の抑制に効果がある。
【0041】また更に、チャネル制御のためのボロンイ
オンが貫通する第1ポリシリコン膜204の厚さは50
nm程度であり、ボロンイオンの加速エネルギーはせい
ぜい100keV程度である。従って、イオン注入時に
発生するイオン散乱や、チャネリング現象による影響は
無視することができ、トランジスタのしきい値のバラツ
キの少ない、制御性の高いチャネルプロファイルを形成
することができる。
【0042】また更に、高濃度領域214は、コンタク
トプラグ212から拡散されるn型不純物により形成さ
れる。従来、アルミニウム(Al)或いはタングステン
(W)などの金属プラグを使用した場合、コンタクトホ
ール形成後にn型不純物イオンをSi基板201へ注入
し、アニールにより高濃度領域214に相当する領域を
形成していた。アニールの際、流動性の高い層間絶縁膜
211は800〜900℃程度の雰囲気に晒され、コン
タクトホールの曲がりが発生していた。ポリシリコンで
コンタクトプラグを形成することで、コンタクトホール
にプラグが埋め込まれた状態で熱せられるため、コンタ
クトホールの曲がりが発生することがない。
【0043】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態によれば、従来の製造方法では不可能であった急
峻なボロン濃度のプロファイルを、n型の高濃度領域2
14近傍に形成することなく、チャネル領域215に形
成することができる。従って、所望の急峻なチャネルプ
ロファイルによる高速動作が可能なトランジスタの耐圧
を向上させることができる。また、パンチスルーの抑制
やショートチャネル効果の抑制、或いはコンタクトホー
ルの曲がりの抑制等の効果がある。
【0044】なお、第1の実施の形態では、n型トラン
ジスタについて説明したが、p型トランジスタへも適用
可能である。この場合、チャネル制御のためのボロンイ
オンの代わりにリン(P)、ヒ素(As)などのn型不
純物イオンを注入して、その他の導電型の極性も逆にす
ればよい。また、チャネル制御のためのイオン注入を所
定のマスクを用いて行うため、同一基板上に同時に形成
される複数のトランジスタの中で、特定のトランジスタ
に対してのみ、上記製造方法を適用することも可能であ
る。
【0045】また、図1において、イオン注入領域20
7は、チャネル領域215と実質的に同一領域に形成さ
れた場合について示した。しかし、本発明はこれに限定
されることはない。図5(a)及び(b)に示すよう
に、高濃度領域214が配置された領域を除いた素子形
成領域200全体に、イオン注入領域207を形成して
もかまわない。
【0046】更に、第1の実施の形態では、ゲート先造
り技術を用いたMOS型トランジスタの実施形態を示し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。MOS
型トランジスタのソース領域及びドレイン領域と、コン
タクトプラグとが接続される領域を少なくとも含む領域
に、イオン注入用のマスクを形成する工程、及びMOS
型トランジスタのチャネルが形成されるチャネル領域を
少なくとも含む領域に、p型不純物イオンを選択的に注
入する工程を実施した後に、半導体基板上にMOS型ト
ランジスタのゲート絶縁膜を形成する工程、及びゲート
絶縁膜上にゲート電極の一部を構成する導電膜を形成す
る工程を実施しても構わない。
【0047】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、一般的なMOS型トランジスタにおける本発明の実
施態様を示した。本発明の第2の実施の形態では、より
具体的な半導体装置へ適用した事例として、同一基板上
に低電圧系のトランジスタと高電圧系のトランジスタと
が形成された半導体装置について説明する。このような
半導体装置として、電気的書き込み消去可能な不揮発性
半導体メモリ装置(EEPROM)や、EEPROMと
他のメモリセル、ロジックLSIなどとを混載したLS
Iなどがある。ここでは、直列に接続された複数のメモ
リセルを有するNAND型EEPROMを例にとり、第
2の実施の形態について説明する。
【0048】図10は、NAND型EEPROMのチッ
プレイアウトを示す平面図である。図10に示すよう
に、NAND型EEPROMは、データが記録されるメ
モリセルを有するセルアレイCAと、ローデコーダRD
及びセンスアンプSAと、周辺回路PECと、電極パッ
ドPとを有する。
【0049】図11は、セルアレイCA内のメモリセル
のトランジスタ構成を示す断面図である。図11に示す
ように、メモリセルは、半導体基板SS表面のゲート絶
縁膜IFを介して形成された浮遊ゲート電極FGと、そ
の上に更にONO膜IFを介して形成された制御ゲート
電極CGとを有する二層ゲート電極型トランジスタであ
る。データの書き込みや消去は、ソース・ドレイン拡散
層DL間をキャリアが流れる際に生じるホットエレクト
ロンによる浮遊ゲート電極FGへの電子の出し入れによ
り行われる。浮遊ゲート電極FG内の電荷量によって、
二層ゲート電極型トランジスタのしきい値電圧が変動す
る。
【0050】二層ゲート電極型トランジスタに対してデ
ータの書き込みや消去を行うためには、通常10〜20
V程度の高電圧が必要である。一方、インターフェース
やロジック部は、例えば2〜3V程度の低電圧で駆動さ
れる。従って、周辺回路PECには、10〜20Vの高
電圧を扱う高電圧系回路と、2〜3Vの低電圧を扱う低
電圧系回路とが形成されている。そして、NAND型E
EPROMの製造において、これらの回路を構成する低
電圧系トランジスタ及び高電圧系トランジスタを同一基
板上に形成する必要がある。なお、高電圧系回路には、
外部電源(5V)から書き込みや消去のために必要な高
電圧(10〜20V)を形成する為の昇圧回路や、この
高電圧をメモリセルへ印加するための回路などが含まれ
る。
【0051】図12の各分図は、周辺回路PEC内に形
成される低電圧系トランジスタ及び高電圧系トランジス
タ、及びセルアレイCA内に形成されるメモリセルトラ
ンジスタの各構成の一例を示す平面図である。図12
(a)及び(b)は、周辺回路PEC内の低電圧系NM
OS(n型MOSトランジスタ)及び低電圧系PMOS
(p型MOSトランジスタ)の平面形状をそれぞれ示
す。図12(c)は、周辺回路PEC内の高電圧系NM
OSの平面形状を示す。図12(d)は、セルアレイC
A内のメモリセル(メモリセル部)の平面形状を示す。
【0052】図12(a)及び(b)に示すように、低
電圧系NMOS及び低電圧系PMOSでは、高電圧が印
加されることがないため、素子領域EAの外周からコン
タクトC間での距離、コンタクトCからゲート電極GE
までの距離、及びゲートの長さが短く、素子全体が微細
化されて大きな駆動力を得ている。また、チャネル制御
の為に注入される不純物は、素子領域EA全体に導入さ
れている。
【0053】また、メモリセル部では、図12(d)に
示すように、複数の制御ゲート電極CGE及び複数のビ
ット線BLとが縦横方向に格子状に配置されている。制
御ゲート電極CGEの両端には選択ゲート電極SGEが
配置されている。ビット線BLは、ビット線コンタクト
BLCを介して素子領域EAに接続され、ビット線BL
に対して平行に、素子領域EA及び素子分離領域EIA
が交互に形成されている。また、メモリセル部は高い耐
圧を必要としないため、チャネル制御の為に注入される
不純物は、素子領域EA全体に導入されている。
【0054】一方、高電圧系NMOSでは、図12
(c)に示すように、素子領域EAの外周からコンタク
トCまでの距離、コンタクトCからゲート電極GEまで
の距離、及びゲートの長さが長く、十分高い耐圧を確保
している。また、チャネル制御の為に注入されるp型不
純物は、コンタクトCが素子領域EAに接続される部分
を除いた、ゲート電極GE下のチャネル領域を少なくと
も含む領域に導入されている。
【0055】図13は、図12の各分図のD−D’切断
面における断面図を示す。図13(a)及び(b)に示
すように、低電圧系NMOS及び低電圧系PMOSのソ
ース/ドレイン領域DLと金属配線MWとの間は、Al
或いはWなどのメタルコンタクトCにより接続されてい
る。また、低電圧系NMOS及び低電圧系PMOSは、
大きな駆動力を得るために薄いゲート絶縁膜GIFと、
不純物濃度の高いソース/ドレイン領域DLとを有す
る。メタルコンタクトCと高濃度のソース/ドレイン領
域DLとのオーミック接触には、図1に示した高濃度領
域214を必要しない。
【0056】同様に、図13(d)に示すように、モメ
リセル部のソース/ドレイン領域DLとビット線BLと
の間も、Al或いはWなどからなるビット線コンタクト
BLCにより接続されている。金属のコンタクトCと高
濃度のソース/ドレイン領域DLとの接続部分に、高濃
度領域214は形成されていない。
【0057】一方、図13(c)に示すように、高電圧
NMOSのソース/ドレイン領域DLと金属配線MWと
の間は、n型不純物がドープされたポリシリコンコンタ
クトCにより接続されている。高電圧系NMOSは通常
30V程度の耐圧に設計されているため、ゲート絶縁膜
GIFは例えば40nm程度の膜厚で形成されている。
また、トランジスタと半導体基板SSとの間のpn接合
耐圧を向上させるため、ソース/ドレイン領域DLの不
純物濃度は低く、高電圧系NMOSはウェル領域を介さ
ずに半導体基板SS上に直接形成されている。低濃度の
ソース/ドレイン領域DLのポリシリコンコンタクトC
が接続される部分には、両者の良好なオーミック接触を
実現するため、図1に示した高濃度領域214と同様な
n型の高濃度領域HIが形成されている。チャネル制御
の為に導入されたp型不純物により、ゲート電極GEの
下のチャネル領域を少なくとも含む領域にイオン注入領
域CIが形成されている。イオン注入領域CIには、基
板深さ方向にp型不純物の急峻なチャネルプロファイル
が形成されている。イオン注入領域CIは、コンタクト
Cが素子領域EAに接続される部分には形成されていな
い。
【0058】図14は、図12(d)に示したメモリセ
ル部のE−E’切断面に沿った断面図である。図14に
示すように、NAND型EEPROMのメモリセル部
は、図11に示した複数の二層ゲート電極型トランジス
タが直列に接続された構成を有する。即ち、半導体基板
SSの上にゲート絶縁膜GIFを介して浮遊ゲート電極
FGEが形成され、浮遊ゲート電極FGEと制御ゲート
電極CGEの間にONO膜IFが形成されている。二層
ゲート電極型トランジスタの両端には、単層の選択ゲー
ト電極SGEが配置され、選択ゲート電極SGEの外側
に、ビット線コンタクトBLCが配置されている。モメ
リセル部は、駆動力を大きくするために薄いゲート絶縁
膜GIFと、濃度の高いソース/ドレイン領域DLとを
有する。
【0059】次に、図6乃至図9を参照して第2の実施
の形態に係るNAND型EEPROMの製造方法につい
て説明する。
【0060】図6は、製造されたNAND型EEPRO
Mの最終的な構成を示す断面図である。図6に示すよう
に、NAND型EEPROMは、p型のSi基板(P−
Sub.)601の上部に、nウェル603或いはpウ
ェル602が形成された低電圧系領域と、ウェルが形成
されていない高電圧系領域と、セルnウェル630或い
はセルpウェル631が形成されたセル領域とを有す
る。
【0061】低電圧系領域には、周辺回路PECを構成
するトランジスタの内の低電圧系トランジスタが形成さ
れている。具体的には、図12(a)及び(b)に示し
た低電圧系NMOS或いは低電圧系PMOSが形成され
ている。図6において、nウェル603が形成された領
域には、二層ゲート構造(609、615−634、6
35)、及びLDD構造(618、621)を有するp
型MOSトランジスタのゲート長方向の切断面を示して
いる。一方、pウェル602が形成された領域には、二
層ゲート構造(609、615−634、635)を有
するn型MOSトランジスタのゲート幅方向の切断面を
示している。ここで、図6乃至図9は、実際の素子配置
を示した断面図ではなく、素子の構造及びその製造方法
の特徴部分を示すために模式的に示したものである。二
層ゲート構造(609、615−634、635)の製
造プロセスにおける単層ゲート型トランジスタは、浮遊
ゲート電極(609、615)をゲート電極として使用
している為、浮遊ゲート電極(609、615)にゲー
トコンタクト637Aが接続されている。
【0062】高電圧系領域には、周辺回路PECを構成
するトランジスタの内の高電圧系トランジスタが形成さ
れている。具体的には、図12(c)に示した高電圧系
NMOSが形成されている。トランジスタとSi基板6
01との間のpn接合耐圧を向上させるため、ソース/
ドレイン領域(650、651)のn型不純物濃度は低
く、ウェル領域を介さずに半導体基板601上に直接形
成されている。低濃度のソース/ドレイン領域651の
ポリシリコンコンタクト637Bが接続される部分に
は、両者の良好なオーミック接触を実現するため、図1
に示した高濃度領域214と同様なn型の高濃度領域6
53が形成されている。チャネル制御の為に注入された
p型不純物は、ゲート電極(609、615)の下のチ
ャネル領域を少なくとも含む領域に導入されており、イ
オン注入領域640’を形成している。イオン注入領域
640’は、ソース/ドレイン領域(650、651)
のコンタクト637が接続される部分には形成されてい
ない。
【0063】セル領域には、セルアレイCAを構成する
二層ゲート電極型MOSトランジスタが形成されてい
る。具体的には、図12(d)に示したメモリセル部が
形成されている。図6において、セル領域には、二層ゲ
ート構造(609、615−634、635)を有する
n型MOSトランジスタのゲート長方向の切断面、及び
ゲート幅方向の切断面をそれぞれ示す。
【0064】次に、図6に示したNAND型EEPRO
Mの製造方法について図7乃至図9を参照して説明す
る。
【0065】(イ)まず、p型シリコン基板601の低
電圧系領域に、nウェル603及びpウェル602を周
知のイオン注入技術と拡散技術を用いて形成する。同様
に、p型シリコン基板601のセル領域に、セルnウェ
ル630及びセルpウェル631を周知のイオン注入技
術と拡散技術を用いて形成する。具体的には、セルnウ
ェル形成予定領域にリン(P)イオンを加速エネルギ2
MeV、ドーズ量5×1012cm−2、およびリン
(P)イオンを加速エネルギ160KeV、ドーズ量5
×1013cm−2で打ち込む。また、セルpウェル形
成予定領域にボロン(B)イオンを加速エネルギ400
KeV、ドーズ量2×1013cm−2で打ち込む。そ
して、注入された不純物を熱処理により活性化する。
【0066】(ロ)次に、p型シリコン基板601の表
面に酸化膜厚8nmのシリコン酸化膜608と、酸化膜
厚40nmのシリコン酸化膜632をそれぞれ所望の領
域に形成する。具体的には、メモリセルの書き込み/消
去動作のために高電位が加わるトランジスタが形成され
る高電圧系領域には、酸化膜厚40nmのシリコン酸化
膜632を形成する。低電圧系領域およびセル領域に
は、酸化膜厚8nmのシリコン酸化膜608を形成す
る。
【0067】(ハ)次に、周知のLP−CVD法により
厚さ50nmの第1ポリシリコン膜609を堆積すると
同時に、リン(P)をドーピングしておく。次に、第1
の実施の形態で示した方法と同様な方法により、各素子
形成予定領域の間に素子分離絶縁膜610を形成する。
そして、セル領域において、所望の急峻なチャネルプロ
ファイルが形成されるように、第1ポリシリコン膜60
9及びシリコン酸化膜608を貫通して、Si基板60
1中へボロン(B)イオン641を選択的に注入する。
この時、高電圧系領域及び低電圧系領域にはイオン注入
用のマスクを形成しておく。なお、イオン注入の条件
は、加速エネルギ80KeV、ドーズ量1.5×10
13cm−2が適当である。また、ボロンイオン641
はセル領域全体に注入されている。
【0068】同様に、低電圧系領域のnウェル603及
びpウェル602に、ヒ素(As)イオン614及びボ
ロン(B)イオン612をそれぞれ選択的に注入して、
所望の急峻なチャネルプロファイルを形成する。また、
ヒ素(As)イオン614及びボロン(B)イオン61
2は、低電圧系領域のnウェル603及びpウェル60
2全体にそれぞれ注入されている。
【0069】そして、図7に示すように、高電圧系領域
においては、ソース/ドレイン領域にコンタクトプラグ
が接続される領域、低電圧系領域、およびセル領域など
に、イオン注入用のマスク633を形成する。そして、
マスク633を用いて、高電圧NMOSのチャネル領域
を少なくとも含む領域に、半導体基板601中にボロン
(B)イオン640を選択的に注入する。
【0070】(ニ)次に、図8に示すように、マスク6
33を剥離した後、第2ポリシリコン膜615を厚さ1
50nm堆積する。そして、第2ポリシリコン膜615
の一部をエッチング除去して開口615Aを形成する。
【0071】(ホ)次に、厚さ10nmのTEOS膜を
全体に堆積し、周知のLP−CVD法により厚さ10n
mのシリコン窒化膜を堆積し、更に厚さ10nmのTE
OS膜を堆積することで、図9に示すような開口615
Aで素子分離領域610と接する第2のゲート酸化膜と
してONO複合膜633を形成する。次に、厚さ20n
mのリン(P)をドーピングした第3ポリシリコン膜6
34を堆積し、その上に更にWSi膜(タングステンシ
リサイド膜)635を厚さ200nmで堆積する。
【0072】(へ)次に、リソグラフィ法及びRIE法
を用いて、WSi膜635、第3ポリシリコン膜63
4、ONO複合膜633、第2ポリシリコン膜615、
及び第1ポリシリコン膜609を、所望のゲート電極配
線パターンにエッチング加工する。そして、セル領域を
除く、周辺回路を構成するトランジスタのゲート電極端
子形成予定領域にあるWSi膜635及び第3ポリシリ
コン膜634を剥離する。
【0073】(ト)次に、周知のLDD型トランジスタ
形成手法に習い、図6に示すように、低電圧系領域及び
高電圧系領域に、LDD拡散層(618、650)と拡
散層(621、651)とを形成すると同時に側壁61
9を形成する。同様にセル領域に、拡散層652を形成
すると同時に側壁619を形成する。そして、保護膜と
して膜厚600nmのBPSG膜636を形成する。低
電圧系領域及びセル領域のコンタクトホールを形成し、
所望のAl配線637Aを形成する。
【0074】次に、高電圧系領域内の拡散層651上に
コンタクトホールを形成し、コンタクトホール内に、n
型不純物が添加されたポリシリコンを埋め込み、ポリシ
リコンプラグ637Bを形成する。所定の熱処理を加え
て、ポリシリコンプラグ637B内のn型不純物を拡散
層651内に拡散させて、n型の高濃度領域653を形
成する。以上の工程を経て図6に示したNAND型EE
PROMを製造することができる。
【0075】以上説明したように本発明の第2の実施の
形態によれば、ゲート先造りプロセスと整合し、且つ、
基板バイアス効果を重視する半導体装置として、不揮発
性メモリ装置(EEPROM)へ適用することで、高電
圧系回路のチップ専有面積が肥大することなく、動作速
度を高く維持したまま、高電圧系回路を構成するトラン
ジスタの耐圧を向上させることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トランジスタの微細化及び高速動作が可能で、且つ高耐
圧な半導体装置及びその製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係
わるMOS型トランジスタの構成を示す断面図である。
図1(b)は、図1(a)に示したMOS型トランジス
タの平面図である。
【図2】図2(a)乃至図2(c)は、図1に示したM
OS型トランジスタの製造方法を示す主要な工程断面図
である(その1)。
【図3】図3(a)及び図3(b)は、図1に示したM
OS型トランジスタの製造方法を示す主要な工程断面図
である(その2)。
【図4】チャネル制御のためのボロン濃度のプロファイ
ルと、コンタクトプラグ接続のための高濃度領域のリン
濃度のプロファイルを示すグラフである。
【図5】図5(a)は、第1の実施の形態の変形例に係
わるMOS型トランジスタの構成を示す断面図であり、
図5(b)は、図5(a)に示したMOS型トランジス
タの平面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係わるEEPRO
Mの素子構造を示す模式的な断面図である。
【図7】図6に示したEEPROMの製造方法を示す主
要な工程断面図である(その1)。
【図8】図6に示したEEPROMの製造方法を示す主
要な工程断面図である(その2)。
【図9】図6に示したEEPROMの製造方法を示す主
要な工程断面図である(その3)。
【図10】EEPROMのチップレイアウトを示す平面
図である。
【図11】EEPROMのメモリセルを成す二層ゲート
電極型トランジスタの構成を示す断面図である。
【図12】図12(a)及び図12(b)は、周辺回路
内の低電圧系回路を成す低電圧系NMOS及び低電圧系
PMOSの構成を示す平面図である。図12(c)は、
周辺回路内の高電圧系回路を成す高電圧系NMOSの構
成を示す平面図である。図12(d)は、セルアレイを
成すメモリセル部の構成を示す平面図である。
【図13】図13(a)乃至図13(d)は、図12
(a)乃至図12(d)のD−D’切断面に沿った断面
図である。
【図14】図12(d)のE−E’切断面に沿った断面
図である。
【図15】図15(a)及び図15(b)は、従来技術
に係わるMOS型トランジスタの製造方法を示す工程断
面図である(その1)。
【図16】図16(a)及び図16(b)は、従来技術
に係わるMOS型トランジスタの製造方法を示す工程断
面図である(その2)。
【図17】従来技術に係わるMOS型トランジスタの製
造方法を示す工程断面図である(その3)。
【符号の説明】
200 素子形成領域 201、601 Si基板 203、608、632 ゲート酸化膜 204、609 第1ポリシリコン膜 205 素子分離領域(STI) 207 イオン注入領域 208、615 第2ポリシリコン膜 209 レジスト 210 ソース/ドレイン領域 211 層間絶縁膜 212、637B ポリシリコンプラグ 213、619 側壁 214、653 高濃度領域 215 チャネル領域 602、631 pウェル 603、630 nウェル 612’、614’、640’、641’ イオン注
入領域 633 ONO膜 634 第3ポリシリコン膜 635 WSi膜 618、621、650、651、652 拡散層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/10 481 H01L 27/08 102D 29/78 29/78 301H 21/336 301L 29/788 371 29/792 (72)発明者 新井 範久 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 竹内 祐司 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F048 AB01 AC01 BA01 BB06 BB12 BB16 BD04 BE03 BF06 BF16 BG01 BG13 5F083 EP23 EP48 EP76 JA35 JA39 LA12 LA16 LA28 LA29 MA06 MA19 NA01 NA08 PR36 ZA07 5F101 BA07 BA29 BB05 BD14 BD34 BD36 5F140 AA01 AA25 AB03 AC32 BA01 BB13 BC02 BC06 BC17 BE07 BF04 BF32 BG08 BG12 BG28 BG38 BG53 BH15 BH17 BH19 BH49 BJ01 BJ04 BJ27 BK02 BK13 BK16 BK21 BK25 BK30 CB04 CE07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上部に所定の間隔をおいて
    配置された第1導電型のソース領域及びドレイン領域
    と、 前記ソース領域と前記ドレイン領域の間に配置された第
    2導電型のチャネル領域と、 前記チャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して配置され
    たゲート電極と、 前記ソース領域及び前記ドレイン領域にそれぞれ接続さ
    れた、第1導電型不純物が添加された多結晶シリコンか
    らなるコンタクトプラグと、 前記ソース領域及び前記ドレイン領域内の当該コンタク
    トプラグが接続される部分にそれぞれ配置された第1導
    電型の高濃度領域とを有し、 前記チャネル領域の第2導電型不純物濃度が、前記ソー
    ス領域及び前記ドレイン領域内の前記コンタクトプラグ
    が接続される部分の第2導電型不純物濃度よりも高いこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記チャネル領域には、前記半導体基板
    の表面近傍において最大値を持つ急峻な第2導電型不純
    物濃度のプロファイルが形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体装置は、前記半導体基板の表
    面近傍において最大値を持つ急峻な第2導電型不純物濃
    度のプロファイルが形成されているイオン注入領域を更
    に有し、 当該イオン注入領域は、前記チャネル領域と実質的に同
    一領域に形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体装置は、前記半導体基板の表
    面近傍において最大値を持つ急峻な第2導電型不純物濃
    度のプロファイルが形成されているイオン注入領域を更
    に有し、 当該イオン注入領域は、前記高濃度領域が配置された領
    域を除いた素子形成領域全体に形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上にMOS型トランジスタの
    ゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にゲート電極の一部を構成する導電
    膜を形成する工程と、前記MOS型トランジスタのソー
    ス領域及びドレイン領域と、コンタクトプラグとが接続
    される領域を少なくとも含む領域に、イオン注入用のマ
    スクを形成する工程と、 当該マスクを用いて、前記MOS型トランジスタのチャ
    ネルが形成されるチャネル領域を少なくとも含む領域
    に、第2導電型不純物イオンを選択的に注入する工程
    と、 前記チャネル領域の上に前記ゲート電極を形成する工程
    と、 前記半導体基板中に第1導電型不純物を拡散して、前記
    ソース領域及び前記ドレイン領域を形成する工程と、 当該ソース領域及び当該ドレイン領域に、第1導電型不
    純物が添加された多結晶シリコンからなる前記コンタク
    トプラグを接続する工程と、 当該コンタクトプラグ内に添加された第1導電型不純物
    を前記半導体基板へ拡散させて、当該コンタクトプラグ
    が接続される高濃度領域を形成する工程とを具備するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記導電膜を形成する前記工程は、第2
    導電型不純物イオンを選択的に注入する前記工程より後
    に行うことを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 第2導電型不純物イオンを選択的に注入
    する前記工程により、前記チャネル領域には、前記半導
    体基板の表面近傍において最大値を持つ急峻な第2導電
    型不純物濃度のプロファイルが形成されることを特徴と
    する請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 第2導電型不純物イオンを選択的に注入
    する前記工程により形成される、前記半導体基板の表面
    近傍において最大値を持つ急峻な第2導電型不純物濃度
    のプロファイルを有するイオン注入領域は、前記チャネ
    ル領域と実質的に同一領域に形成されることを特徴とす
    る請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 第2導電型不純物イオンを選択的に注入
    する前記工程により形成される、前記半導体基板の表面
    近傍において最大値を持つ急峻な第2導電型不純物濃度
    のプロファイルを有するイオン注入領域は、前記高濃度
    領域が配置された領域を除いた素子形成領域全体に形成
    されることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に、膜厚の異なるゲート
    絶縁膜を有するMOS型トランジスタが複数存在する半
    導体装置の製造方法であって、 前記半導体基板上に前記MOS型トランジスタの第1ゲ
    ート絶縁膜を形成する工程と、 当該第1ゲート絶縁膜よりも膜厚が薄い第2ゲート絶縁
    膜を形成する工程と、 前記第1ゲート絶縁膜及び前記第2ゲート絶縁膜の上に
    前記MOS型トランジスタのゲート電極の一部を構成す
    る導電膜を形成する工程と、 前記第1ゲート絶縁膜を有する前記MOS型トランジス
    タと、前記第2ゲート絶縁膜を有する前記MOS型トラ
    ンジスタとを絶縁分離するための素子分離領域を形成す
    る工程と、 前記第1ゲート絶縁膜を有する前記MOS型トランジス
    タのソース領域及びドレイン領域と、コンタクトプラグ
    とが接続される領域を少なくとも含む領域に、イオン注
    入用のマスクを形成する工程と、 当該マスクを介して、前記第1ゲート絶縁膜を有する前
    記MOS型トランジスタのチャネルが形成されるチャネ
    ル領域を少なくとも含む領域に、不純物イオンを選択的
    に注入する工程と、 前記MOS型トランジスタの前記ゲート電極を形成する
    工程と、 前記半導体基板中に不純物を拡散して、前記ソース領域
    及び前記ドレイン領域を形成する工程と、 当該ソース領域及び当該ドレイン領域に、不純物が添加
    された多結晶シリコンからなる前記コンタクトプラグを
    接続する工程と、 当該コンタクトプラグ内に添加された前記不純物を前記
    半導体基板へ拡散させて、当該コンタクトプラグが接続
    される高濃度領域を形成する工程とを具備することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
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