JP2006305985A - 感熱プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 プリンタを小型化、及びそのプリント速度を高速化する。
【解決手段】 感熱プリンタのサーマルヘッドの記録紙給紙方向下流側の近傍に光定着器28を配置する。光定着器28の照射エリア内に、記録紙11の側端位置を検出する側端位置検出センサ29を配置する。側端検出センサ29を、記録紙11の側端と当接する当接部材52、記録紙11の側端位置の変化に応じて当接部材52を回動させる回動レバー54等から構成する。当接部材52に、記録紙11の側端を当接させる略凹状の当接面59を形成する。当接面59の記録紙11の記録面と略対面する位置に定着光を照射するLED60,61を設ける。光定着器28と対面する位置に側端位置検出センサ29を配置しても、定着ムラのないカラープリントが得られる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、感熱プリンタに関し、更に詳しくは縁無しプリントを印画可能な感熱プリンタに関するものである。
支持体上に上層から順にイエロー、マゼンタ、シアンの3つの感熱発色層が層設されたカラー感熱記録紙(以下、記録紙と省略する)を用い、フルカラー画像を印画する感熱プリンタが知られている。この感熱プリンタとしては、多数の発熱素子を主走査方向にライン状に配列した発熱素子アレイを有する1個のサーマルヘッドに対して記録紙を往復搬送させながら、その間にイエロー、マゼンタ、シアン画像を順次印画してカラープリントを形成する1ヘッド3パス方式のプリンタが良く知られている。この3パス方式のプリンタは、搬送経路に各色印画用の複数個のサーマルヘッドが配置されている3ヘッド1パス方式のプリンタと比較して、容易に小型化できるという利点がある。
このような3パス方式の感熱プリンタの中には、縁無しプリントを得るために、記録紙の側端に余白を残すことなく記録紙の幅いっぱいに画像を印画するプリンタがある(特許文献1参照)。記録紙の幅には、裁断の精度等により、規定幅との間に誤差がある。そのため、このプリンタでは、記録紙の規定幅よりも発熱素子アレイを長くすると共に、ヘッドの印画方向上流側に記録紙の側端を検出する接触型の側端検出センサを設け、側端に対応する発熱素子の位置を特定している。そして、この結果に基づいて、記録紙を副走査方向に搬送させながら、サーマルヘッドにより各感熱発色層を加熱して3色の縁無し画像を面順次に印画する。記録紙は、各色の画像が印画された部分から順次光定着器に送られる。
光定着器は、記録紙の記録面の全面に定着光を照射して光定着を施す。光定着器は、光源として直管型の蛍光ランプを使用するのが一般的である(特許文献2参照)。この際に、蛍光ランプはその部位によって発光量が異なる。具体的には、蛍光ランプは中央部での発光量が最も多く、両端部に近づくにしたがって発光量が減少する。その結果、記録紙の両端付近への定着光の照射量は中央部に比べて小さいので定着ムラが発生するおそれがある。
そこで、例えば前記特許文献2に記載されているように、記録紙の幅よりも十分に長い蛍光ランプを用いる方法がある。また、直管型の蛍光ランプの代わりに、定着光を照射可能な発光素子(LED)を記録紙の記録エリアよりも広いエリアでマトリクス状に配列させた平面型光定着器を用いる方法がある(特許文献3参照)。これらの方法を用いることで、定着ムラの発生が防止される。
特開2004−168029号公報(第7〜8頁) 特開2001−10091号公報(第5頁) 特開2001−171157号公報(第7〜8頁)
ところで、上述の縁無しプリントが可能な3パス方式の感熱プリンタにおいてもさらなる小型化、及びプリント速度の高速化が求められている。そのため、光定着器をサーマルヘッドの近傍に配置して、両者の間にはほとんど隙間が生じないようにしているのが通常である。
しかしながら、3パス方式の感熱プリンタでは、記録紙ロール等から記録紙をサーマルヘッドに向けて送り出す給紙方向と、印画時に記録紙が搬送される印画方向とが異なっているのが通常である。従って、上述の接触型の側端検出センサなどをサーマルヘッドの印画方向上流側に配置しようとしても、サーマルヘッドと光定着器との間には側端検出センサを配置可能なスペースが無い。そのため、側端検出センサを光定着器と対面する位置、つまり、光定着から照射される定着光の照射エリア内に配置すると、光定着器から照射される定着光が側端検出センサで遮られてしまう。その結果、記録紙の側端部に照射される定着光の量が不足して、定着ムラが発生するおそれがある。
本発明は上記問題を解決するためのものであり、光定着器と対面する位置に側端検出センサを配置した時に定着ムラの発生を抑えることで、サーマルヘッドの近傍への光定着器の配置が可能となり、プリンタの小型化及びプリント速度の高速化が可能になる感熱プリンタを提供することを目的とする。
本発明は、複数の発熱素子が主走査方向に感熱記録紙の幅より長くライン状に配列され、副走査方向に搬送される前記感熱記録紙に縁無し画像を印画するサーマルヘッドと、前記印画済みの前記感熱記録紙に定着光を照射して光定着を施す光定着器とを備える感熱プリンタにおいて、前記光定着器より照射される前記定着光の照射エリア内に配置され、前記サーマルヘッドにより前記縁無し画像の印画を開始する前に、前記感熱記録紙の側端位置を検出する側端検出手段と、前記側端検出手段に設けられ、前記印画済みの前記感熱記録紙の側端部を前記光定着させる補助光定着手段とを備えることを特徴とする。
また、前記側端検出手段は、前記感熱記録紙の両側端にそれぞれ当接される略凹状の当接面を有する当接部材と、前記当接部材を保持し、前記感熱記録紙の側端位置に応じて回動可能な回動レバーと、前記回動レバーの回動量を検出する回動量検出手段と、回動量検出結果に基づき前記側端位置を算出する側端位置算出手段とから構成されることが好ましい。
また、前記補助光定着手段は、前記当接部材に設けられ、前記感熱記録紙の側端部に前記定着光を照射する発光素子であることが好ましい。さらに、前記発光素子は、前記当接面の前記感熱記録紙の記録面と略対面する位置に設けられていることが好ましい。
また、前記補助光定着手段は、前記光定着器より照射される前記定着光を透過可能な素材で形成された前記当接部材であることが好ましい。
本発明の感熱プリンタは、副走査方向に搬送される感熱記録紙に縁無し画像を印画するサーマルヘッドと、前記印画済みの前記感熱記録紙に定着光を照射して光定着を施す光定着器と、前記光定着器より照射される前記定着光の照射エリア内に配置され、前記感熱記録紙の側端位置を検出する側端検出手段と、前記側端検出手段に設けられ、前記印画済みの前記感熱記録紙の側端部を前記光定着させる補助光定着手段とを備えるようにしたので、前記光定着器からの定着光の照射が前記側端検出手段により遮られても、前記記録紙の両側端部に照射される定着光の照射量不足を補うことができる。その結果、前記側端検出手段を前記光定着器の照射エリア内に配置したとしても、濃度ムラのないプリントが得られる。これにより、前記光定着器を前記サーマルヘッドの近傍に配置することができるので、プリンタを小型化し且つプリント速度を高速化することができる。
図1は本発明を実施した1ヘッド3パス方式のカラー感熱プリンタ(以下、単にプリンタという)10の概略図である。このプリンタ10は、カラー感熱記録紙(以下、単に記録紙という)11の幅方向(主走査方向)いっぱいにプリントを行って側端の余白をなくす所謂縁無しプリントが可能なプリンタである。プリンタ10では、長尺の記録紙11をロール状に巻いた記録紙ロール12が記録媒体として使用される。記録紙ロール12はプリンタ10の給紙部にセットされ、その外周には給紙ローラ13が圧接している。
給紙ローラ13は、スッテピングモータ(以下、単にモータという)15によって回転駆動される。この給紙ローラ13は、記録紙ロール12を回転させて記録紙11を引き出して、記録紙11を給紙部から排紙口へと至る搬送経路内に送り込む。そして、プリント終了後には、記録紙11の未記録エリアを記録紙ロール12に巻き戻し、光や湿度の影響を防止する。
記録紙11は、周知のように、支持体上にシアン(C)感熱発色層、マゼンタ(M)感熱発色層、イエロー(Y)感熱発色層が順次層設されている。最上層となるY感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるC感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、Y感熱発色層は、420nmの近紫外線が照射されたときに、発色能力が消失する。M感熱発色層は、Y感熱発色層とC感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、365nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。なお、記録紙11に例えばブラック感熱発色層を設けて4層構造にしてもよい。
搬送経路内には、記録紙11を挟み込んで搬送する搬送ローラ対17が配置されている。この搬送ローラ対17は、モータ15によって回転駆動されるフィードローラ18と、このフィードローラ18に圧接して記録紙11を挟み込むピンチローラ19とからなり、記録紙11を主走査方向と直交する副走査方向、つまり、図中A方向とB方向とに搬送する。
搬送ローラ対17のA方向の下流側には、搬送経路に沿って上流側からサーマルヘッド26及びプラテンローラ27、光定着器28、側端検出センサ29、カッタ30、排紙口31が順に配置されている。サーマルヘッド26及びプラテンローラ27は、記録紙11の搬送経路を挟み込むように配置されている。
サーマルヘッド26は、記録紙11の搬送経路の上方に配置されており、多数の発熱素子を主走査方向に沿ってライン状に配列した発熱素子アレイ26aを備えている。この発熱素子アレイ26aは、記録紙11の幅よりも長く形成されている。これにより、記録紙11の幅が規定幅よりも多少広くても、記録紙11の側端まで印画して縁無しプリントを作成することができる。また、サーマルヘッド26は、図示しないヘッド移動機構により、記録紙11に発熱素子アレイ26aを圧接させて印画を行う圧接位置と、記録紙11から離れてプラテンローラ27との間に隙間を形成する退避位置との間で移動自在とされている。プラテンローラ27は、記録紙11の搬送に応じて従動回転し、記録紙11と発熱素子アレイ26aとの当接状態を安定させる。
発熱素子アレイ26aは、搬送ローラ対17により記録紙11がB方向に搬送される際に、印画する画像の1ライン分の画像データに基づいて発熱される。こうして、記録紙11が搬送ローラ対17により1ライン分ずつ送られる間に、記録紙11の記録エリア内の特定の感熱発色層が1ラインずつ発色されて、主走査方向のライン画像が1ラインずつ順次印画される。
光定着器28は、記録紙11の記録面と対面するように配置されている。本実施形態では、プリンタ10を小型化し且つプリント速度を高速化するために、光定着器28はサーマルヘッド26のA方向下流側の近傍に配置されている。この光定着器28は、直管型のイエロー(Y)定着ランプ34、マゼンタ(M)定着ランプ35、リフレクタ36から構成される。Y定着ランプ34は、発光ピークが420nmの近紫外線を放射して、記録紙11のY感熱発色層を定着する。M定着ランプ35は、365nmの紫外線を放出してM感熱発色層を定着する。なお、光定着器28の光源として直管型の定着ランプ34,35を用いる代わりに、発光素子(LED)をマトリクス状に配置した平面光源を用いるようにしてもよい。
側端検出センサ29は本発明を適用したものであり、詳しくは後述するが、縁無しプリントを印画するために記録紙11の側端位置を検出する。この側端検出センサ29は、記録紙11の両側端にそれぞれ1個ずつ配置されている。この際に本実施形態では、上述したように記録紙11をB方向に搬送しながら印画を行う。そのため、側端検出センサ29はサーマルヘッド26のA方向下流側に配置されている必要があるが、サーマルヘッド26のA方向下流側近傍には光定着器28が配置されているので、サーマルヘッド26と光定着器28との間には側端検出センサ29を設置するスペースがない。従って、本実施形態では側端検出センサ29を光定着器28と対面する位置、つまり、光定着器28から照射される定着光の照射エリア内に配置している。
カッタ30は、C画像の印画が完了した記録紙11を所定のプリントサイズにカットして、カラープリント(図示せず)を形成する。そして、このカラープリントは排紙口31から排出される。
モータ15、サーマルヘッド26、光定着器28、カッタ30等の駆動は統括制御部40により制御される。統括制御部40には、搬送モータ15の駆動を制御するモータドライバ42、サーマルヘッド26の駆動を制御するヘッドドライバ43、光定着器29の駆動を制御するランプドライバ44、カッタ30の駆動を制御するカッタドライバ45、印画する画像の画像データを記憶するフレームメモリ46、ヘッドドライバ43に入力するプリントデータを形成するプリントデータ形成部47、詳しくは後述する側端位置演算部48、各種データが一時的に記憶される作業メモリ49等が接続されている。また、この統括制御部40には、上述の側端検出センサ29が接続されている。
側端検出センサ29は、記録紙11の側端に直接接触してその側端位置を検出する接触型のセンサである。この側端検出センサ29は、図2に示すように、記録紙11の側端に当接する略円柱状の当接部材52と、記録紙11の記録面に垂直な回転軸53を有し、当接部材52を保持する回動レバー54と、回動レバー54と一体に形成された略扇型の回動板55と、この回動板55の先端部に一定のピッチ角度で形成された複数のスリット孔56と、一端が回動板55に固定され、他端が図示しない固定軸に固定されたバネ57と、回動板55の先端部を挟み込むように略コの字型に形成されたエンコーダ58とから構成される。なお、図2では記録紙11の一方の側端に配置された側端検出センサ29しか図示されていないが、他端側のセンサもこれと同構造であるため図示は省略する。
当接部材52には、記録紙11の側端位置を精度良く検出するために、記録紙11の側端と同じ位置で当接するように略凹状の当接面59(図3参照)が形成されている。また、当接部材52は、常に記録紙11の側端に当接するように、回動レバー54及び回動板55を介してバネ57により付勢されている。そして、例えば記録紙11の側端位置が基準位置から図中右方向にずれたら、当接部材52は、回動レバー54及び回動板55と共に回転軸53を中心して図中時計方向に回動される。
エンコーダ58には、図示は省略するが回動板55の先端部を挟み込むように配置されたLEDとCCDとが設けられている。このLEDから照射される光は、回動板55のスリット孔56を通ってCCDで検出される。そして、エンコーダ58は、LEDから照射される光をCCDで検出したときに「1」、それ以外のときに「0」という検出信号を側端位置演算部48(図1参照)に出力する。
側端位置演算部48は、当接部材52と共に回動板55が回動されたときに、検出信号「1」の数をカウントして、エンコーダ58を通過したスリット孔56の数をカウントする。そして、側端位置演算部48は、このカウント数に基づき記録紙11の側端位置のずれ量を算出する。その際に、側端位置演算部48には他端側のエンコーダ58からも同様に0、1、0、1・・・の検出信号が出力される。このとき、例えば前記特許文献1の段落番号0042〜0043に記載のように、両エンコーダ58から出力される信号の位相が90°ずれるように回動板55のスリット孔56の形成位置等を調整しておく。これにより、両エンコーダ58から出力される検出信号を比較することで、当接部材52が時計方向或いは反時計方向のいずれの方向に回転されたが判るので、側端位置演算部48は記録紙11が主走査方向のいずれの方向にずれたかを判別することができる。そして、図1に示すように、この側端位置演算部48で求められた記録紙11のずれ方向、ずれ量は、側端位置データとして作業メモリ49に一時的に記憶される。
フレームメモリ46には、図示しないI/Oポート介して接続されたデジタルカメラ等からRGBの画像データが入力される。そして、統括制御部40は、記録紙11の側端位置データに基づいて、発熱素子アレイ26aの各発熱素子のうち記録紙11の両側端より内側に位置して記録紙11と対面する対面発熱素子列(図示せず)を特定する。
フレームメモリ46に記憶されているRGB画像データは、統括制御部40により制御されるプリントデータ形成部47に適宜読み書きされる。プリントデータ形成部47は、各色画像データに基づいて発熱素子アレイ26aの各発熱素子を駆動するY、M、Cの各色プリントデータを形成する。次いで、プリントデータ形成部47は、記録紙11の側端位置データに基づいて、対面発熱素子列の各発熱素子に対して印画データを作成し、他の発熱素子に対して各感熱発色層を発色させることのない非印画データを作成する。これらの印画データ、非印画データとからなるプリントデータは、ヘッドドライバ43に入力される。
ヘッドドライバ43は、入力されたプリントデータに応じて発熱素子アレイ26aの各発熱素子を発熱させて記録紙11に画像を印画する。このような側端検出センサ29を用いた記録紙11の側端位置の検出は、Y、M、Cの各画像を印画する前に毎回行われる。これにより、記録紙11の幅いっぱいにY、M、C画像が順次印画されて、縁無しのカラープリントが得られる。
この際に、本実施形態ではスペース上の制約から側端検出センサ29が光定着器28の照射エリア内に配置されている。また、記録紙11の両側端は、図3(a),(b)に示すように、側端検出センサ29の当接部材52に形成された上述の当接面59に当接している。そのため、光定着器28から照射された定着光の一部は、凹状の当接面59を形成する当接部材52の壁部52a,52bのうち、光定着器28側の壁部52aによって遮られてしまう。その結果、記録紙11の両側端部11aに照射される定着光の量が不足して、カラープリントに定着ムラが発生してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、凹状の当接面59の記録紙11の記録面と略対面する位置、つまり、当接部材52の壁部52aにY感熱発色層を定着可能な定着光(420nmの近紫外線)を照射可能なY用LED60と、M感熱発色層を定着可能な定着光(365nmの紫外線)を照射可能なM用LED61とを設け、両LED60,61から照射される定着光を用いて記録紙11の両側端部に照射される定着光の量の不足を補う。
両LED60,61は、壁部52aより記録紙11の両側端部11aに向けてそれぞれ定着光を照射する。両LED60,61は、壁部52aにより定着光の照射が遮られる側端部11aの全域に定着光を照射できるように、その形状や設置位置が調整されている。
両LED60,61からの定着光の照射は、光定着器28と同様に統括制御部40に接続されたランプドライバ44により制御される。統括制御部40は、Y画像の印画が終了して、Y画像定着のために記録紙11がA方向に搬送開始されたら、ランプドライバ44を制御して、光定着器28のY定着ランプ34を点灯させると同時にY用LED60を点灯させる。そして、点灯されたY定着ランプ34及びY用LED60は、記録紙11の記録エリア(図示せず)が光定着器28を通過した後に消灯される。なお、記録エリアが光定着器28を通過したか否かは、例えばモータ15に送られる駆動パルス数をカウントして得られた記録紙11の搬送量情報より判別することができる。
次いで、M画像の印画が終了して、M画像定着のために記録紙11がA方向に搬送開始されたら、統括制御部40は、ランプドライバ44を制御してM定着ランプ35を点灯させると同時にM用LED61を点灯させる。そして、点灯されたM定着ランプ35及びM用LED61は、同様に記録紙11の記録エリア(図示せず)が光定着器28を通過した後に消灯される。
このように、光定着器28からの定着光の照射が側端検出センサ29により遮られる記録紙11の両側端部11aに対して、側端検出センサ29の当接部材52に設けられた両LED60,61から定着光を照射するようにしたので、両側端部11aに照射される定着光の量の不足を補うことができる。
次に、本実施形態のプリンタ10の作用について説明する。プリント開始操作がなされると、統括制御部40はモータ15を駆動して給紙ローラ13及びフィードローラ18を回転させる。これにより、記録紙ロール12から記録紙11が引き出される。記録紙ロール12から引き出された記録紙11が搬送ローラ対17に挟持されると、記録紙11は記録紙ロール12から引き出されてA方向に搬送される(図1参照)。
統括制御部40は、モータ15に送られる駆動パルス数をカウントして得られた記録紙11の搬送量情報に基づき、記録紙11の記録エリア(図示せず)がサーマルヘッド26を通過したら退避位置にあるサーマルヘッド26を圧接位置に移動させ、その発熱素子アレイ26aを記録エリア外の余白部に圧接させる。
また、この記録紙11の搬送中に、記録紙11の両側端が側端部検出センサ29の当接部材52に当接して、当接部材52が回動レバー54及び回動板55ともに回動される。この際に、エンコーダ58は、回動板55の先端部に形成されたスリット孔56の通過を検出し、その検出信号を側端位置演算部48に出力する。
側端位置演算部48は、両側端検出センサ29のエンコーダ58から送られてくる検出信号に基づき、記録紙11のずれ方向を判別するとともに、通過したスリット孔56の数をカウントして記録紙11の側端位置のずれ量を算出する。この側端位置演算部48で求められた記録紙11のずれ方向、ずれ量は、側端位置データとして作業メモリ49に一時的に記憶される。そして、この側端位置データに基づいて統括制御部40は、発熱素子アレイ26aの各発熱素子の中で記録紙11と対面する対面発熱素子列(図示せず)を特定する。
プリントデータ形成部44は、フレームメモリ43に記憶された各色画像データに基づき、対面発熱素子列(図示せず)の各発熱素子を所定温度に発熱させるY印画データ等からなるプリントデータ作成して、このデータをヘッドドライバ43に入力する。ヘッドドライバ43は、入力されたプリントデータに応じて各発熱素子を発熱させてY感熱発色層を所望の濃度に発色させる。1ラインの印画が終わると記録紙11が1ライン分搬送され、次のラインの印画が同様にして行われる。こうして、Y画像の印画が完了するまで印画と記録紙11の搬送が繰り返される。
Y画像の印画が終了したら統括制御部40は、サーマルヘッド26を退避位置に移動させるとともに、搬送ローラ対17により記録紙11をA方向に搬送する。また、同時に統括制御部40は、ランプドライバ44を制御して光定着器28のY定着ランプ34と、側端検出センサ29のY用LED60とを点灯させる。Y定着ランプ34及びY用LED60は、記録紙11の記録エリア(図示せず)が光定着器28を通過した時に消灯される。これにより、Y画像が定着される。
Y画像の定着が完了したら、統括制御部38は、搬送ローラ対17により記録紙11をB方向に搬送する。この搬送中に、Y画像印画時と同様にM画像が印画される。このM画像印画においても、Y画像印画時と同様にして側端位置データが求められ、先に求められたデータに上書きされる。そして、プリントデータ形成部44は、M印画データ等からなるプリントデータを形成する。このプリントデータはヘッドドライバ43に入力され、記録紙11の記録エリアにM画像が印画される。
M画像印画終了後、統括制御部40はサーマルヘッド26を退避位置に移動させるとともに、搬送ローラ対17により記録紙11をA方向に搬送させる。また、同時に統括制御部40は、Y画像定着時と同様にランプドライバ44を制御して光定着器28のM定着ランプ35と、側端検出センサ29のM用LED61とを点灯させる。そして、記録紙11の記録エリア(図示せず)が光定着器28を通過した後に、M定着ランプ35及びM用LED61は消灯される。これにより、M画像が定着される。
M画像の定着が完了したら、統括制御部38は、搬送ローラ対17により記録紙11をB方向に搬送して、この搬送中にY及びM画像印画時と同様にC画像を印画する。このC画像印画時も同様にして側端位置データが求められ、先に求められたデータに上書きされる。そして、プリントデータ形成部44は、C印画データ等からなるプリントデータを形成する。このプリントデータはヘッドドライバ43に入力され、記録紙11の記録エリアにC画像が印画される。こうして、記録紙11の記録エリア内に縁無しのカラー画像が形成される。
C画像印画終了後、統括制御部40は、サーマルヘッド26を退避位置に移動させるとともに、搬送ローラ対17により記録紙11をA方向に搬送させる。そして、カッタ30により所定の位置で切り離されて、カラープリント(図示せず)が排紙口31から排出される。その後、記録紙11の先端が搬送ローラ対17の位置まで搬送されて、次の印画処理待機状態になる。そして、一定時間を経過しても次の印画が指示されない場合には、記録紙11を記録紙ロール12に巻き戻した後、プリンタ10の電源がオフされる。
本実施形態では、光定着器28の照射エリア内に側端検出センサ29を配置することで、定着光の照射が遮られる記録紙11の両側端部11aに対して、側端検出センサ29に設けられた両LED60,61から定着光を照射するようにしたので、両側端部11aに照射される定着光の照射量不足を補うことができる。その結果、側端検出センサ29を光定着器28の照射エリア内に配置したとしても、濃度ムラのないカラープリントが得られる。これにより、光定着器28をサーマルヘッド26の近傍に配置することができるので、プリンタ10を小型化し且つプリント速度を高速化することができる。
なお、上記実施形態では、側端検出センサ29の当接部材52に両LED60,61を設けることで、両側端部11aに照射される定着光の照射量不足を補うようにしているが、本発明はこれに限定されるものでない。例えば図4(a),(b)に示すように、LEDを設ける代わりに、側端検出センサ29の当接部材65を定着光が透過可能な素材、例えば紫外透過ガラス等から形成してもよい。この場合には、光定着器28より照射される定着光は当接部材65を透過するので、LEDを設けなくとも記録紙11の両側端部11aが照射量不足になることはない。
また、上記実施形態では、当接部材52にY用LED60とM用LED61との2種類のLEDが設けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、側端検出センサ29がY定着ランプ34と対面する位置に配置されているときは、M定着ランプ35より照射される定着光が当接部材52により遮られる可能性はほとんどない。この場合には、当接部材52にY用LED60のみを設けるようにしてもよい。また、逆に側端検出センサ29がY定着ランプ34と対面する位置に配置されているときは、当接部材52にM用LED61のみを設けるようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、当接部材52にLED60,61がそれぞれ1個ずつしか設けられていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数個ずつ設けられていてもよい。記録紙11の側端位置が変化すると、当接部材52は回転軸53(図2参照)を中心として回動する。そのため、当接部材52が回動しても側端部11aに定着光を照射できるように、例えば両LED60,61を当接部材52の周方向に沿って複数個並べて設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、M画像定着終了後はM用LED61を消灯させたままにしているが、本発明はこれに限定されるものではない。一般に感熱記録紙のY感熱発色層は定着光を照射し過ぎると過定着してM画像の発色が低下するのに対して、M感熱発色層は過定着になってもカラープリントに品質に影響を及ぼさない。従って、C画像印画前やC画像印画後に、記録紙11の記録エリアの通過に合わせてM用LED61を点灯させるようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、側端検出センサ29として接触型のセンサを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、LEDアレイとCCDアレイとを有する光学型の検出センサを用いてもよい。そして、この光学型の検出センサの記録紙の記録面と対面する位置に定着光を照射な可能なLEDを別途設ければよい。この際に、光学型の検出センサは記録紙11の側端がカールしていたり、異物が付着したりしていると正確な位置検出ができないおそれがある。そのため、上記実施形態では接触型のセンサ29を用いて記録紙11の側端位置を検出している。
また、上記実施形態では、両LED60,61を当接部材52の壁部52a内に設けるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、当接面59に記録紙11との当接を妨げないように貼り付けてもよい。
なお、上記実施形態では、1個のサーマルヘッド26に対して記録紙11を3回往復動させて印画を行う3パス方式のカラー感熱プリンタを例に説明したが、複数個のサーマルヘッドに対してカラー感熱記録紙を1回通過させて行う1パス方式のカラー感熱プリンタにも適用してよい。この場合には、M画像印画用のサーマルヘッドの記録紙搬送方向上流側に配置された側端検出センサからY画像定着用の定着光を照射させ、C画像印画用のサーマルヘッドの記録紙搬送方向上流側に配置された側端検出センサからM画像定着用の定着光を照射させるようにすればよい。
本発明を実施したカラー感熱プリンタの概略図である。 カラー感熱プリンタの側端検出センサの概略図である。 (a)は側端検出センサの断面図であり、(b)は(a)を上面から見た上面図である。 (a)は他の実施形態の側端検出センサの断面図であり、(b)は(a)を上面から見た上面図である。
符号の説明
10 カラー感熱プリンタ
11 カラー感熱記録紙
26 サーマルヘッド
28 光定着器
29 側端検出センサ
52 当接部材
59 当接面
60 Y用LED
61 M用LED

Claims (5)

  1. 複数の発熱素子が主走査方向に感熱記録紙の幅より長くライン状に配列され、副走査方向に搬送される前記感熱記録紙に縁無し画像を印画するサーマルヘッドと、前記印画済みの前記感熱記録紙に定着光を照射して光定着を施す光定着器とを備える感熱プリンタにおいて、
    前記光定着器より照射される前記定着光の照射エリア内に配置され、前記サーマルヘッドにより前記縁無し画像の印画を開始する前に、前記感熱記録紙の側端位置を検出する側端検出手段と、
    前記側端検出手段に設けられ、前記印画済みの前記感熱記録紙の側端部を前記光定着させる補助光定着手段とを備えることを特徴とする感熱プリンタ。
  2. 前記側端検出手段は、
    前記感熱記録紙の両側端にそれぞれ当接される略凹状の当接面を有する当接部材と、
    前記当接部材を保持し、前記感熱記録紙の側端位置に応じて回動可能な回動レバーと、
    前記回動レバーの回動量を検出する回動量検出手段と、
    回動量検出結果に基づき前記側端位置を算出する側端位置算出手段とから構成されることを特徴とする請求項1記載の感熱プリンタ。
  3. 前記補助光定着手段は、前記当接部材に設けられ、前記感熱記録紙の側端部に前記定着光を照射する発光素子であることを特徴とする請求項2記載の感熱プリンタ。
  4. 前記発光素子は、前記当接面の前記感熱記録紙の記録面と略対面する位置に設けられていることを特徴とする請求項3記載の感熱プリンタ。
  5. 前記補助光定着手段は、前記光定着器より照射される前記定着光を透過可能な素材で形成された前記当接部材であることを特徴とする請求項2記載の感熱プリンタ。
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