JP2005329684A - カラープリンタ及びカラープリント方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で、主走査方向のレジずれを改善する。
【解決手段】 カラープリンタは、側端位置検出センサ37によって、発熱素子アレイ52に対する用紙11の主走査方向の位置を検出し、各色の画像の印画位置を決定する。1色目のイエロー画像Yを印画する場合には、基準位置BPを基準に、印画位置Pyを決定する。この印画中に、記録エリア61の中間位置61bが側端位置検出センサ37に達した時点における用紙位置(中間用紙位置)MPyを取得する。2色目のマゼンタ画像Mの印画位置Pmは、この中間用紙位置MPyを基準に決定される。1色目のイエロー印画の際には、用紙11に斜行が発生しやすく、2色目のマゼンタ印画の際には用紙11の斜行が収束する傾向にある。このような場合でも、中間用紙位置MPyを基準にマゼンタ画像Mの印画位置Pmが決定されるので、レジずれが目立たなくなる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、記録エリアに、異なる色の複数の画像を面順次に記録してカラー画像を得るカラープリンタ及びカラープリント方法に関し、更に詳しくは、画素に対応する複数の印画素子をライン状に配列し、主走査方向に沿ったライン画像を記録するライン印画ヘッドを用い、用紙を前記主走査方向と直交する副走査方向へ搬送させながら画像を記録するカラープリンタ及びカラープリント方法に関するものである。
支持体上に、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色に発色する3つの感熱発色層が層設されたカラー感熱記録紙を用い、このカラー感熱記録紙を副走査方向に搬送させながら、サーマルヘッドで各感熱発色層を加熱して発色させることで、各色の画像を面順次に記録して1画面のカラー画像を得るカラー感熱プリンタが知られている。サーマルヘッドは、画素に対応する複数の発熱素子が主走査方向に沿ってライン状に配列されており、画像をライン記録するライン印画ヘッドである。
カラー感熱記録紙は、例えば、最上層から、Y,M,Cの順で各感熱発色層が層設されており、各色の画像は、その順番で面順次に熱記録される。この熱記録は、サーマルヘッドをカラー感熱記録紙に対して圧接した状態で、カラー感熱記録紙を副走査方向に送りながら行われる。サーマルヘッドを所定の長さの記録エリアの全域が通過すると、1色目(Y)の画像が1画面分記録され、2色目(M)を記録する際には、記録エリアを印画方向と反対方向へ搬送して、記録エリアの先頭を、サーマルヘッドを基準として印画方向の上流側まで戻す。そして、再度印画方向へ搬送させながら2色目の印画が行われる。この手順を繰り返して3色目(C)の印画を行うと、3色の画像が重なり合うことで1画面のフルカラー画像が得られる。
こうした3色の画像を重ね合わせてカラー画像を記録する場合、各色の画像の印画位置が適正に重なり合わないと、色ずれ(レジストレーションずれ)が発生して、鮮明なカラー画像を得ることができない。上記カラー感熱プリンタのように、用紙を搬送させながら3色の画像を記録する場合には、印画位置の副走査方向の位置合わせは、ステッピングモータなどを使用して、カラー感熱記録紙の送り量を制御することにより行われる。他方、印画位置の主走査方向の位置は、用紙の側端位置を検出する側端位置検出センサを使用して、サーマルヘッドに対する用紙の相対位置を検出し、検出された用紙位置に基づいて、各色の印画位置が決定される(例えば、下記特許文献1参照)。端部検出センサは、サーマルヘッドの近傍に配置されており、印画方向に搬送されてくる記録エリアの先頭がサーマルヘッド付近に達したときに用紙位置を検出する。この用紙位置の検出は、各色毎に行われ、検出された用紙位置に基づいて、各色の画像が重なるように印画位置の調整がなされる。
特開2003−145823号公報
しかしながら、用紙に斜行が発生した場合には、上記プリンタのように、記録エリアの先頭を基準に各色の印画位置を合わせても、送り量に応じてそのズレが拡大していき、記録エリアの後端では大きくなってしまうという問題が生じる。現実に、1色目(イエロー)の印画時においては用紙の斜行量が大きく、2色目(マゼンタ)の印画時にはその斜行量がイエロー印画時に比較して小さくなることが経験的にわかっており、このように、印画毎に用紙の搬送挙動(斜行状況)が変化すると、イエロー及びマゼンタの各画像は、先頭においては主走査方向の位置が正確に一致するものの、その後端においては大きくずれてしまう。
こうした主走査方向のレジずれの対策としては、用紙の適正な搬送姿勢を確保する整位機構が知られている。この整位機構を設ければ、レジずれの原因となる斜行そのものを防止することによって、レジずれの発生を阻止することができる。しかし、整位機構を設けることは、業務用のプリンタならともかく、パーソナルユースのプリンタでは、コストや配置スペースの制約から現実的ではない。
本発明は、簡単な構成で、主走査方向のレジずれを改善することができるカラープリンタ及びカラープリント方法を提供することを目的とする。
本発明のカラープリンタは、複数の印画素子が主走査方向に沿って配列されたライン印画ヘッドを用い、このライン印画ヘッドに対して用紙を前記主走査方向と直交する副走査方向に沿って往復搬送させながら、前記用紙上に設定された所定の記録エリアに対して異なる色の複数の画像を面順次に記録して1画面のカラー画像を得るカラープリンタにおいて、前記ライン印画ヘッドの近傍に配置され、前記ライン印画ヘッドに対する前記用紙の主走査方向の相対位置を検出する用紙位置検出手段と、この検出された用紙位置に基づいて、各色の画像の主走査方向の印画位置を決定する印画位置決定手段とを備えており、前記印画位置決定手段は、1色目の印画中に、前記記録エリアの副走査方向における中間位置が前記ライン印画ヘッド付近に達したときに前記用紙位置検出手段によって検出される中間用紙位置に応じて、2色目の画像の印画位置を決定することを特徴とする。
前記印画位置決定手段は、1色目の印画終了後、2色目の印画が開始される前に、用紙の搬送状態を調べることにより2色目の印画時の前記中間用紙位置を予測し、その予測値に応じて2色目の画像の印画位置を決定することが好ましい。
前記印画位置決定手段は、ライン印画ヘッドを駆動させることなく用紙を空送りさせて、用紙の搬送状態を調べることが好ましい。
本発明のカラープリント方法は、複数の印画素子が主走査方向に沿って配列されたライン印画ヘッドを用い、このライン印画ヘッドに対して用紙を前記主走査方向と直交する副走査方向に沿って往復搬送させながら、前記用紙上に設定された所定の記録エリアに対して異なる色の複数の画像を面順次に記録して1画面のカラー画像を得るカラープリント方法において、1色目の印画中に、前記記録エリアの副走査方向における中間位置が前記ライン印画ヘッド付近に達したときに、ライン印画ヘッドに対する用紙の主走査方向の相対位置を検出し、検出された用紙位置に応じて、2色目の画像の印画位置を決定することを特徴とする。
本発明は、複数の印画素子が主走査方向に沿って配列されたライン印画ヘッドを用い、このライン印画ヘッドに対して用紙を前記主走査方向と直交する副走査方向に沿って往復搬送させながら、前記用紙上に設定された所定の記録エリアに対して異なる色の複数の画像を面順次に記録して1画面のカラー画像を得る際に、1色目の印画中に、前記記録エリアの副走査方向における中間位置が前記ライン印画ヘッド付近に達したときに、ライン印画ヘッドに対する用紙の主走査方向の相対位置を検出し、検出された用紙位置に応じて、2色目の画像の印画位置を決定するようにしたから、簡単な構成で、主走査方向のレジずれを改善することができる。
図1に示すカラー感熱プリンタ10は、メモリーカードやパーソナルコンピュータのハードディスクドライブなどから画像データを取り込んで記録紙11に画像をプリントする。カラー感熱プリンタ10には、長尺のカラー感熱記録紙11をロール状に巻いた記録紙ロール12が装填される。カラー感熱記録紙(以下、単に用紙という)11は、周知のように、支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層が順次層設したものである。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、イエロー感熱発色層は、発光波長のピークが約420nmの青紫色の可視光であるイエロー定着光が照射されたときに発色能力が消失する。マゼンタ感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、発光波長のピークが約365nmの近紫外線であるマゼンタ定着光が照射されたときに発色能力が消失する。
給紙ローラ13は、記録紙ロール12の外周面と当接して、それを回転させることにより、該ロール12から用紙11の先端を、搬送路に引き出す。給紙ローラ13の下流側には、キャプスタンローラ14とピンチローラ15とからなる搬送ローラ16が配置されている。ピンチローラ15は、給紙時には、キャプスタンローラ14から離れて該ローラ14との間に隙間が空くようにシフトし、用紙11が各ローラ14,15の間に進入した後、キャプスタンローラ14に接近して該ローラ14とともに用紙11をニップする。搬送ローラ16は、用紙11をニップした状態で送り方向と戻し方向とに搬送する。
給紙ローラ13及び搬送ローラ16は、搬送モータ17により正逆両方向に回転駆動される。搬送モータ17は、モータドライバ18を介してコントローラ21により回転速度及び回転量が制御される。搬送モータ17としては、例えば、与えられたパルス数に応じて回転量が決まるステッピングモータが使用されており、コントローラ21は、搬送モータ17へ与える駆動パルスをカウントすることによって、印画開始位置、カット位置などの用紙11の副走査方向の位置及びその搬送量を制御する。
搬送ローラ16の下流側には、サーマルヘッド22が配置されている。サーマルヘッド22は、周知のように、多数の発熱素子56a(図2参照)を主走査方向に配列した発熱素子アレイ56を備えており、この発熱素子アレイ56を用紙11に圧接させた状態で、画素に対応する各発熱素子56aを発熱させ画像データの濃度に応じた熱エネルギーを用紙11に与える。発熱素子アレイ56は、用紙11の幅よりも長く形成されており、用紙11の側端縁まで幅いっぱいに画像を記録できるようにしている。
PCやデジタルカメラから取り込まれた画像データは、フレームメモリ42に書き込まれる。この画像データは、各画素毎にR,G,Bの階調値を持っている。コントローラ21は、この画像データを、Y,M,Cの各色のプリントデータに変換する他、ガンマ補正などの各種の画像補正処理を施し、処理済みのプリントデータを、再びフレームメモリ42に書き込む。この1画面分のプリントデータは、各色毎に1ラインずつラインメモリ43へ転送される。ヘッド制御部24は、この1ライン分のプリントデータを読み出し、そのデータに基づいてサーマルヘッド22を駆動する。
サーマルヘッド22と対向する位置には、用紙11を裏面から支持するプラテンローラ23が配置されている。プラテンローラ23は、用紙11の搬送に応じて従動回転し、用紙11と発熱素子アレイ56との接触状態を安定させる。サーマルヘッド22は、給紙時に、プラテンローラ23との間に用紙11を通過させる隙間が空くように、該ローラ23から離れる方向にシフトし、用紙11がその隙間に進入した後、プラテンローラ23に向かってシフトして、プラテンローラ23とともに用紙11を圧接する。
このサーマルヘッド22による印画は、給紙時に記録エリアがいったんサーマルヘッド22を通過するまで用紙11を送り方向へ搬送した後、搬送方向を逆転させて用紙11を戻し方向に搬送しながら行われる。
サーマルヘッド22の送り方向下流側には、光定着器26が配置されている。光定着器26は、イエロー用定着ランプ27,マゼンタ用定着ランプ28,リフレクタ29からなる。イエロー用定着ランプ27は、前記イエロー定着光を放射し、マゼンタ用定着ランプ28は、前記マゼンタ定着光を放射する。コントローラ21は、ランプドライバ31を介して各定着ランプ27,28の点灯や光量を制御する。イエロー及びマゼンタの各色の画像の光定着は、各色の画像の熱記録が終了する毎に、用紙11を熱記録時とは逆に送り方向に搬送しながら行われる。
光定着器26の下流側には、カッタ32が配置されている。カッタ32は、熱記録及び定着が終了した用紙11の記録済み部分を所定の長さの1枚のシートに切断する。切断されたシートは排紙口からプリンタ外へ排紙される。用紙11の未記録部分は、記録紙ロール12へ巻き戻される。
サーマルヘッド22と、光定着器26との間には、先端検出センサ36が設けられている。先端検出センサ36は、用紙11の先端を検出して、用紙11が給紙されたことを検出する。先端検出センサ36は、例えば、フォトセンサが使用される。コントローラ21は、先端検出センサ36の検出信号によって搬送モータ17のパルスカウントの開始タイミングを得る。
先端検出センサ36の送り方向下流側には、用紙11の側端縁の主走査方向位置を検出する側端位置検出センサ37が設けられている。側端位置検出センサ37は、図2に示すように、用紙11の両側端部と対面する位置にそれぞれ配置されている。側端位置検出センサ37は、センサドライバ38を介して、コントローラ21によって制御される。
この側端位置検出センサ37は、複数のCCD素子51aをライン状に配列したCCDラインセンサである受光部51を備えている。センサ本体には、LEDからなる投光部52が設けられており、受光部51は、投光部52から発光され、用紙11で反射した反射光を受光する。
CCDラインセンサを構成する全CCD素子51aのうち、用紙11と対面するCCD素子51a、すなわち、用紙11の側端縁から主走査方向の内側にあるCCD素子51aは、受光量が大きいため、出力する信号レベルが高い。その反対に用紙11と対面しないCCD素子51a、すなわち、用紙11の側端縁から主走査方向の外側にあるCCD素子51aは、受光量が低いため、出力する信号レベルが低い。コントローラ21は、この信号レベルが変化する境界領域のCCD素子51aを特定することにより、用紙11の側端位置を検出する。
この側端位置検出センサ37が検出する側端位置と、発熱素子アレイ56内の各発熱素子のアドレスとは予め対応が取られており、コントローラ21は、該センサ37で検出された側端位置に基づいて、発熱素子アレイ56に対する用紙11の主走査方向の相対的な位置(以下、単に用紙位置という)を認識して、各色の印画位置を決定する。具体的には、コントローラ21は、検出された両側端位置に基づいて、用紙11の主走査方向の中央Cが、発熱素子アレイ56のどこに位置するかを特定する。そして、用紙11の主走査方向の中央Cが、基準位置BPからどれだけズレているかを求めて、そのオフセット量のデータを、ヘッド制御部24に送る。ヘッド制御部24は、コントローラ21から送信されるオフセット量に応じて、発熱素子アレイ56の駆動範囲Dを特定する。オフセット量が「0」の時は、基準位置BPを中心として、駆動範囲Dが特定され、オフセット量が「0」でない時は、その値分、基準位置BPをオフセットさせて、駆動範囲Dが特定される。
コントローラ21は、各色の画像を印画する直前に、記録エリア(図上ハッチングで示す)61の先頭61aが側端位置検出センサ37に達したときに該センサ37によって検出される用紙位置(先頭用紙位置)を取得する。コントローラ21は、1色目のイエロー画像Yを印画する場合には、前記先頭用紙位置と、基準位置BPとの差(基準位置BPからのオフセット量)を、ヘッド制御部24へ送る。ここで、先頭用紙位置をFPyとすると、イエロー印画時のオフセット量OSyは、次式、
OSy=BP−FPy・・・・(1)
によって求められる。ヘッド制御部24は、オフセット量OSyに基づいて、発熱素子アレイ56の駆動範囲Dを特定する。これにより、イエロー画像Yの印画位置が決定される。
2色目のマゼンタ画像Mの印画位置は、マゼンタ画像Mが、既に記録済みのイエロー画像Yに重なるように、イエロー画像Yの印画位置を基準に決定される。用紙11に斜行が発生しない場合には、従来のように、イエロー画像Yとマゼンタ画像Mとをレジずれを生じさせることなく重ね合わせることができる。すなわち、マゼンタ印画直前に取得される先頭用紙位置をFPmとした場合に、マゼンタ印画時のオフセット量OSm(基準位置BPからの)を、次式、
OSm=OSy+(FPy−FPm)・・・(2)
によって求めれば、イエロー画像Yとマゼンタ画像Mの主走査方向の印画位置を一致させることができる。
しかし、上述したとおり、1色目のイエロー印画の際に用紙11が大きく斜行し、2色目のマゼンタ印画の際には用紙11の斜行が収束するというように、色毎に用紙11の搬送挙動が変化する傾向がある。
図3に示すように、イエロー画像Yを、印画位置Pyに記録する場合に、用紙11に斜行が発生する場合には、先頭用紙位置FPyと、記録エリア61の後端61cがサーマルヘッド22を通過する時点における用紙位置RPyとが、大きく異なるので、イエロー画像Yは、記録エリア61に対して傾いて記録される。なお、この例では、イエロー画像Yのオフセット量OSyが「0」であり、その印画位置Pyが基準位置BPと一致している。そして、上記式(2)に従って、イエロー印画直前に取得された先頭用紙位置FPyを基準に、マゼンタ画像Mのオフセット量OSm(基準位置BPに対するオフセット量)を求めて、マゼンタ画像Mの印画位置を決めると、マゼンタ画像Mの印画位置Pm0は、イエロー画像Yとマゼンタ画像Mのそれぞれの先頭が一致するように決められる。しかし、マゼンタ印画時には、用紙11の斜行が収束するため、マゼンタ画像Mは、記録エリア61に対して傾くことなく適正な姿勢で記録される。このため、記録エリア61の先頭61aにおいては、イエロー画像Yとマゼンタ画像Mの印画位置が一致するものの、後端61cでは、イエロー画像Yの姿勢が傾いている分、各画像Y,Mの差dfが大きくなってしまう。
そこで、本願のプリンタ10では、イエロー印画中に、記録エリア61の副走査方向の中間部61bが側端検出センサ37に達したときの用紙位置(中間用紙位置)MPyを検出して、この中間用紙位置MPyに基づいて、マゼンタ画像Mのオフセット量OSmを求めている。このオフセット量OSmは、次式、
OSm=OSy−[MPy−(FPm+k)]・・・・(3)
によって求められる。
ここで、kは、マゼンタ印画時の用紙11の斜行量の予測値であり、イエロー印画後、マゼンタ印画前に、サーマルヘッド22を駆動させることなく、用紙11を1往復分空送りさせたときの往路(印画方向)で検出される中間用紙位置MPpm1と、復路(送り方向)で検出される中間用紙位置MPpm2との差(MPpm2−MPpm1)から求められる。この予測値kを、マゼンタ印画直前に検出される先頭用紙位置FPmに加算することで、マゼンタ印画時の中間用紙位置MPmが推定される。
マゼンタ印画時の用紙11の姿勢は、イエロー印画を行った後、用紙11を1往復空送りさせた場合と、その後、実際のマゼンタ印画時に用紙11を1往復搬送した場合とでは、ほぼ同じ姿勢を示すという経験則に基づいて行われる。したがって、空送り中の往路の中間用紙位置MPpm1と、復路の中間用紙位置MPpm2との差が「0」であれば、実際のマゼンタ印画時においても、用紙11は斜行がまったくない状態で搬送されると予想され、差が「0」でない場合には、その値に応じた角度の斜行が発生すると予想される。この斜行量を予測することで、マゼンタ印画時の中間用紙位置MPmを推定して、この推定値と、イエロー印画時の中間用紙位置MPyとの差に応じて、マゼンタ印画時のオフセット量OSmを求め、マゼンタ画像Mの印画位置Pm1が決められる。
このマゼンタ画像Mの印画位置Pm1は、イエロー及びマゼンタの各印画時に斜行が発生しない場合には、先頭用紙位置FPyと中間用紙位置MPyとが一致するので、イエロー印画時の先頭用紙位置FPyを基準に決定した印画位置Pm0と一致するが、イエロー印画時に斜行が発生した場合には、両者(FPyとMPy)に差Xが生じるので、印画位置Pm0と印画位置Pm1とが異なる。
なお、シアン印画時の用紙位置と、マゼンタ印画時の用紙位置とは、大きな挙動変化がないことが経験的に知られているので、シアン画像Cの印画位置Pcは、マゼンタ画像の先頭用紙位置FPmを基準に求められる。すなわち、次式、
OSc=OSm−(FPm−FPc)・・・・・(4)
によって、シアン画像Cのオフセット量OScを求めて、印画位置Pcが決定される。ここで、FPcは、シアン印画直前の先頭用紙位置である。
以下、上記構成による作用について、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。プリント指示がなされると、記録紙ロール12から用紙11が引き出されて、搬送路へ給紙される。用紙11は、記録エリア61がサーマルヘッド22を通過するまで送り方向へ搬送される。コントローラ21は、この送り中に、先頭用紙位置FPyを検出し、上記式(1)によって、イエロー画像Yのオフセット量OSyを求めて、イエロー画像Yの印画位置Pyを決定する。この印画位置Pyのデータは、ヘッド制御部24に送られて、発熱素子アレイ56の駆動範囲Dが特定される。そして、用紙11を印画方向へ搬送されて、イエロー画像Yが、決定した印画位置Pyに印画される。
このイエローの印画中に、コントローラ21は、中間用紙位置MPyを取得する。Y印画終了後、用紙11を送り方向へ搬送しながら、Y定着が行われる。Y定着が終了した後、マゼンタ印画を行う前に、用紙11を1往復分空送りさせる。そして、コントローラ21は、この空送り中の往路における中間用紙位置MPpm1を取得するとともに、復路において中間用紙中間用紙位置MPpm2を取得して、これらの差から予測値kを求める。また、この空送りの復路において、マゼンタ印画直前の先頭用紙位置FPmを検出する。
上記式(3)によって、マゼンタ画像Mのオフセット量OSmを求めて、印画位置Pmを決定する。この印画位置Pmは、イエロー印画時の中間用紙位置MPyに基づいて決定されるので、イエロー印画時に用紙11の斜行が発生した場合でも、イエロー画像Yの中間位置と、マゼンタ画像Mの中間位置とが一致するように、印画位置Pmが決められるので、従来と比較して、レジずれが目立たなくなる。
M印画後、用紙11が送り方向へ搬送されて、M定着が行われる。この定着中に、C印画直前の先頭用紙位置FPcが取得される。そして、上記式(4)によって、シアン画像Cのオフセット量OScが求められ、印画位置Pcが決定される。用紙11を印画方向へ搬送しながら、決定した印画位置Pcにシアン画像Cが印画される。マゼンタ印画時と、シアン印画時とでは、用紙11の挙動変化がほとんどないので、レジずれが生じることはない。シアン印画を終了した後、用紙11は送り方向へ搬送されて、記録済み部分がカットされ、カットしたシートが排紙される。
上記実施形態では、1色目のイエロー画像を印画した後、2色目のマゼンタ画像を印画する前に、用紙を1往復分空送りさせて、予測値kを求めているが、空送りさせることなく、例えば、イエロー画像の定着後、記録エリアの先頭がサーマルヘッドに達するまでの助走区間の間に、用紙位置を検出することで、用紙の斜行状態を調べて、予測値kを求めるようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、本発明を、サーマルヘッドの加熱により自己発色する感熱記録紙を用いたカラー感熱プリンタに適用した例に説明したが、サーマルヘッドでインクシートを加熱し、そのインクを用紙に転写する熱転写型プリンタに適用してもよい。また、サーマルプリンタ以外にも、インクジェットプリンタ、レーザープリンタなど各種のラインプリンタに適用することができる。
カラー感熱プリンタの概略を示す構成図である。 側端位置検出センサの説明図である。 マゼンタ画像の印画位置決定方法の説明図である。 プリント手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 カラー感熱プリンタ
11 カラー感熱記録紙
21 コントローラ
22 サーマルヘッド
24 ヘッド制御部
37 側端位置検出センサ
56 発熱素子アレイ
56a 発熱素子

Claims (4)

  1. 複数の印画素子が主走査方向に沿って配列されたライン印画ヘッドを用い、このライン印画ヘッドに対して用紙を前記主走査方向と直交する副走査方向に沿って往復搬送させながら、前記用紙上に設定された所定の記録エリアに対して異なる色の複数の画像を面順次に記録して1画面のカラー画像を得るカラープリンタにおいて、
    前記ライン印画ヘッドの近傍に配置され、前記ライン印画ヘッドに対する前記用紙の主走査方向の相対位置を検出する用紙位置検出手段と、この検出された用紙位置に基づいて、各色の画像の主走査方向の印画位置を決定する印画位置決定手段とを備えており、前記印画位置決定手段は、1色目の印画中に、前記記録エリアの副走査方向における中間位置が前記ライン印画ヘッド付近に達したときに前記用紙位置検出手段によって検出される中間用紙位置に応じて、2色目の画像の印画位置を決定することを特徴とするカラープリンタ。
  2. 前記印画位置決定手段は、1色目の印画終了後、2色目の印画が開始される前に、用紙の搬送状態を調べることにより2色目の印画時の前記中間用紙位置を予測し、その予測値に応じて2色目の画像の印画位置を決定することを特徴とする請求項1記載のカラープリンタ。
  3. 前記印画位置決定手段は、ライン印画ヘッドを駆動させることなく用紙を空送りさせて、用紙の搬送状態を調べることを特徴とする請求項2記載のカラープリンタ。
  4. 複数の印画素子が主走査方向に沿って配列されたライン印画ヘッドを用い、このライン印画ヘッドに対して用紙を前記主走査方向と直交する副走査方向に沿って往復搬送させながら、前記用紙上に設定された所定の記録エリアに対して異なる色の複数の画像を面順次に記録して1画面のカラー画像を得るカラープリント方法において、
    1色目の印画中に、前記記録エリアの副走査方向における中間位置が前記ライン印画ヘッド付近に達したときに、ライン印画ヘッドに対する用紙の主走査方向の相対位置を検出し、検出された用紙位置に応じて、2色目の画像の印画位置を決定することを特徴とするカラープリント方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009078368A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Shinko Electric Co Ltd プリンタ及びプリント位置制御方法
US7782349B2 (en) 2006-05-31 2010-08-24 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Thermal printer and method of controlling the same
JP2016175228A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社Jvcケンウッド 画像形成装置,再転写方式の印刷装置,及び画像形成方法

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