JP2005271320A - ラインプリンタ及びラインプリント方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 整位機構を用いることなく、記録紙の斜行によるジャギーを軽減し、印画品質の向上を図る。
【解決手段】 サーマルヘッドは、記録紙が斜行すると、プリント画像60の最端画素60aに対応する最端発熱素子を順次主走査方向にシフトさせる。最端発熱素子が切り替わる期間内、すなわち、記録紙11の側端縁が1ドット分幅Wh内で、主走査方向に移動する移動量に応じて最端画素の濃度を補正する。コントローラは、CCDラインセンサを用いて、記録紙11の斜行速度を算出する。そして、コントローラは、側端縁が1ドットの幅Wh内で移動中の経過時間を計測して、前記斜行速度に基づいて側端縁の位置を推定し、それに応じて最端画素60aの濃度を補正する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画素に対応する複数の印画素子を主走査方向に複数個配列した印画ヘッドを用いて、副走査方向に搬送される記録紙に対して画像をライン記録するラインプリンタ及びラインプリント方法に関するものである。
デジタルスチルカメラで撮影した画像を手軽にプリントできるようにパーソナルユースのプリンタが各種知られている。こうしたプリンタの1つとして、カラー感熱プリンタがある(例えば、下記特許文献1参照)。このカラー感熱プリンタは、イエロー感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,シアン感熱発色層を備えたカラー感熱記録紙にサーマルヘッドを圧接させ、その状態で、カラー感熱記録紙を搬送しながら、3色の感熱発色層を面順次で発色させてフルカラー画像を形成する。サーマルヘッドは、印画素子である発熱素子を複数個主走査方向に配列した発熱素子アレイを備えており、副走査方向に搬送されるカラー感熱記録紙に対して画像をライン記録する。
下記特許文献1のカラー感熱プリンタでは、カラー感熱記録紙の幅よりも長く形成された発熱素子アレイが備えられており、前記記録紙の幅いっぱいに画像を記録することでプリント画像の周囲に余白の無いいわゆる縁無しプリントが得られるようにしている。しかし、カラー感熱記録紙に接触していない端部に位置する発熱素子を発熱させると、いわゆる空発熱となり、発熱素子の寿命を低下させる要因となるので、このカラー感熱プリンタには、カラー感熱記録紙の側端縁の主走査方向位置を検出するCCDラインセンサを設け、これにより、カラー感熱記録紙の側端縁近傍に対応する最端発熱素子を特定し、それよりも主走査方向外側に位置する発熱素子を発熱させないようにしている。
最端発熱素子は、画像の主走査方向の最側端に位置する最端画素に対応する。この最端発熱素子は、カラー感熱記録紙が適正な姿勢で副走査方向に搬送されている場合には、記録開始から終了までその位置が変化することはないが、カラー感熱記録紙の姿勢が傾いた状態で搬送(斜行)されると、図7に示すように、最端発熱素子が、カラー感熱記録紙101の搬送量に応じて隣接する発熱素子へ順次シフトするため、これに伴って、プリント画像102の最端画素102aもシフトする。これにより、プリント画像102の縁が階段状にギザギザになるといういわゆるジャギーが発生してしまう。
このジャギー抑止対策として、下記特許文献1記載のカラー感熱プリンタでは、搬送路の側端にガイド板を設け、カラー感熱記録紙をこのガイド板に押しつけながら搬送させている。こうしたカラー感熱記録紙の搬送姿勢を適正化する整位機構を設ければ、斜行そのものが防止されるので、ジャギーが発生することはない。
特開2002−205420号公報
しかしながら、上記整位機構は、組み込みに要するスペースやコストの制約から、パーソナルユースのプリンタに採用することは難しく、このため、整位機構を使用しないジャギー抑止対策が要望されていた。
本発明は、整位機構を用いることなく、記録紙の斜行によるジャギーを軽減し、印画品質の向上を図ることを目的とする。
本発明のラインプリンタは、画素に対応する印画素子を主走査方向に複数個配列した印画ヘッドを用いて、副走査方向に搬送される記録紙に対して画像をライン記録するラインプリンタにおいて、前記複数の印画素子のうち、前記画像の主走査方向の最側端に位置する最端画素に対応する最端印画素子を特定するために、前記記録紙の側端縁の主走査方向位置を検出する側端位置検出手段と、前記側端位置検出手段が出力する検出信号に基づいて、前記記録紙が斜行する際に単位時間当たりに前記側端縁が前記主走査方向へ移動する移動量を調べて前記記録紙の斜行速度を算出する斜行速度算出手段と、記録紙の斜行に従って前記最端印画素子が順次隣の印画素子へ切り替わっていく場合に、算出した斜行速度に基づいて、前記側端縁が、1つの最端印画素子の幅内で移動する移動量を推定し、その移動量に応じて前記最端画素の濃度を補正する濃度補正手段とを設けたことを特徴とする。
また、前記最端印画素子が、前記記録紙の側端縁の主走査方向の内側にある印画素子のうち、前記側端縁に最も近い印画素子である場合には、前記濃度補正手段は、前記最端印画素子と前記側端縁との間隔が狭くなるほど、前記最端画素の濃度が低下するように補正することが好ましい。
また、前記最端印画素子が、前記記録紙の側端縁と対面する印画素子である場合には、前記濃度補正手段は、前記側端縁が前記最端印画素子内を通過する際に、前記最端印画素子と前記記録紙とが重なり合う面積が小さくなるほど最端画素の濃度が低下するように補正することが好ましい。
本発明のラインプリント方法は、画素に対応する印画素子を主走査方向に複数個配列した印画ヘッドを用いて、副走査方向に搬送される記録紙に対して画像をライン記録するラインプリント方法において、前記複数の印画素子のうち、前記画像の主走査方向の最側端に位置する最端画素に対応する最端印画素子を特定するために、前記記録紙の側端縁の主走査方向位置を検出し、前記主走査方向位置の検出信号に基づいて、前記記録紙が斜行する際に単位時間当たりに前記側端縁が前記主走査方向へ移動する移動量を調べて前記記録紙の斜行速度を算出し、記録紙の斜行によって前記最端印画素子が順次隣の印画素子へ切り替わっていく場合に、算出した斜行速度に基づいて、前記側端縁が、1つの最端印画素子の幅内で移動する移動量を推定し、その移動量に応じて前記最端画素の濃度を補正することを特徴とする。
前記最端印画素子が、前記記録紙の側端縁の主走査方向の内側にある印画素子のうち、前記側端縁に最も近い印画素子である場合には、前記最端印画素子と前記側端縁との間隔が狭くなるほど前記最端画素の濃度が低下するように補正することが好ましい。
前記最端印画素子が、前記記録紙の側端縁と対面する印画素子である場合には、前記側端縁が前記最端印画素子内を通過する際に、前記最端印画素子と前記記録紙とが重なり合う面積が小さくなるほど最端画素の濃度が低下するように補正することが好ましい。
本発明は、印画ヘッドに主走査方向に配列される複数の印画素子のうち、前記画像の主走査方向の最側端に位置する最端画素に対応する最端印画素子を特定するために、前記記録紙の側端縁の主走査方向位置を検出し、前記側端位置手段が出力する検出信号に基づいて、前記記録紙が斜行する際に単位時間当たりに前記側端縁が前記主走査方向へ移動する移動量を調べて前記記録紙の斜行速度を算出し、記録紙の斜行によって前記最端印画素子が順次隣の印画素子へ切り替わっていく場合に、算出した斜行速度に基づいて、前記側端縁が、1つの最端印画素子の幅内で移動する移動量を推定し、その移動量に応じて前記最端画素の濃度を補正するようにしたから、前記側端縁と前記最端印画素子との相対位置に応じて、前記最端画素の濃度を補正することができる。このため、最端印画素子の切り替えによって生じる階段状のジャギーが目立たなくなる。
また、こうした濃度補正を、記録紙の斜行速度を算出し、その斜行速度に応じて行っているから、整位機構によってジャギーを防止する従来と比較して、コスト及び配置スペースの増加を抑えることができる。また、側端縁が1つの最端印画素子の幅内で移動する移動量を、斜行速度に基づいて測定するので、印画素子の分解能よりも高い分解能を持つ高性能な側端位置検出センサを用いる必要がない。このため、コストアップをさらに抑えることができる。
図1に示すカラー感熱プリンタ10は、メモリーカードやパーソナルコンピュータのハードディスクドライブなどから画像データを取り込んで記録紙11に画像をプリントする。カラー感熱プリンタ10には、長尺の記録紙11をロール状に巻いた記録紙ロール12が装填される。カラー感熱記録紙(以下、単に記録紙という)11は、周知のように、支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層が順次層設したものである。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、イエロー感熱発色層は、発光波長のピークが約420nmの青紫色の可視光であるイエロー定着光が照射されたときに発色能力が消失する。マゼンタ感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、発光波長のピークが約365nmの近紫外線であるマゼンタ定着光が照射されたときに発色能力が消失する。
給紙ローラ13は、記録紙ロール12の外周面と当接して、それを回転させることにより、該ロール12から記録紙11の先端を、搬送路に引き出す。給紙ローラ13の下流側には、キャプスタンローラ14とピンチローラ15とからなる搬送ローラ16が配置されている。ピンチローラ15は、給紙時には、キャプスタンローラ14から離れて該ローラ14との間に隙間が空くようにシフトし、記録紙11が各ローラ14,15の間に進入した後、キャプスタンローラ14に接近して該ローラ14とともに記録紙11をニップする。搬送ローラ16は、記録紙11をニップした状態で送り方向と戻し方向とに搬送する。
給紙ローラ13及び搬送ローラ16は、搬送モータ17により正逆両方向に回転駆動される。搬送モータ17は、モータドライバ18を介してコントローラ21により回転速度及び回転量が制御される。搬送モータ17としては、例えば、与えられたパルス数に応じて回転量が決まるステッピングモータが使用されており、コントローラ21は、搬送モータ17へ与える駆動パルスをカウントすることによって、記録開始位置、カット位置などの記録紙11の位置及びその搬送量を制御する。
搬送ローラ16の下流側には、サーマルヘッド22が配置されている。サーマルヘッド22は、周知のように、多数の発熱素子56a(図2参照)を主走査方向に配列した発熱素子アレイ56を備えており、この発熱素子アレイ56を記録紙11に圧接させた状態で、画素に対応する各発熱素子56aを発熱させ画像データの濃度に応じた熱エネルギーを記録紙11に与える。発熱素子アレイ56は、記録紙11の幅よりも長く形成されており、記録紙11の側端縁まで幅いっぱいに画像を記録できるようにしている。
サーマルヘッド22は、プリントデータ生成部41によって生成されたプリントデータに基づいて駆動される。PCやデジタルカメラから取り込まれた画像データは、各画素毎にR,G,Bの階調値を持っており、フレームメモリ42に書き込まれる。プリントデータ生成部41は、フレームメモリ42から画像データを読み出して、Y,M,Cの各色のプリントデータに変換する他、ガンマ補正などの各種の画像補正処理を施し、処理済みのプリントデータを、再びフレームメモリ42に書き込む。この1画面分のプリントデータは、各色毎に1ラインずつラインメモリ43へ転送される。ヘッド制御部24は、この1ライン分のプリントデータを読み出し、そのデータに基づいてサーマルヘッド22を駆動する。
サーマルヘッド22と対向する位置には、記録紙11を裏面から支持するプラテンローラ23が配置されている。プラテンローラ23は、記録紙11の搬送に応じて従動回転し、記録紙11と発熱素子アレイ56との接触状態を安定させる。サーマルヘッド22は、給紙時に、プラテンローラ23との間に記録紙11を通過させる隙間が空くように、該ローラ23から離れる方向にシフトし、記録紙11がその隙間に進入した後、プラテンローラ23に向かってシフトして、プラテンローラ23とともに記録紙11を圧接する。
このサーマルヘッド22による熱記録は、給紙時に記録エリアをいったんサーマルヘッド22を通過させた後、記録紙11を戻し方向に搬送しながら行われる。戻し方向への搬送を開始してから、記録が開始されるまでの間には、印画が行われない助走期間が設けられており、後述する記録紙11の斜行検出は、この助走期間に行われる。
サーマルヘッド22の送り方向下流側には、光定着器26が配置されている。光定着器26は、イエロー用定着ランプ27,マゼンタ用定着ランプ28,リフレクタ29からなる。イエロー用定着ランプ27は、前記イエロー定着光を放射し、マゼンタ用定着ランプ28は、前記マゼンタ定着光を放射する。コントローラ21は、ランプドライバ31を介して各定着ランプ27,28の点灯や光量を制御する。イエロー及びマゼンタの各色の画像の光定着は、各色の画像の熱記録が終了する毎に、記録紙11を熱記録時とは逆に送り方向に搬送しながら行われる。
光定着器26の下流側には、カッタ32が配置されている。カッタ32は、熱記録及び定着が終了した記録紙11の記録済み部分を所定の長さの1枚のシートに切断する。切断されたシートは排紙口からプリンタ外へ排紙される。記録紙11の未記録部分は、記録紙ロール12へ巻き戻される。
サーマルヘッド22と、光定着器26との間には、先端検出センサ36が設けられている。先端検出センサ36は、記録紙11の先端を検出して、記録紙11が給紙されたことを検出する。先端検出センサ36は、例えば、フォトセンサが使用される。コントローラ21は、先端検出センサ36の検出信号によって搬送モータ17のパルスカウントの開始タイミングを得る。
先端検出センサ36の送り方向下流側には、記録紙11の側端縁の主走査方向位置を検出する側端位置検出センサ37が設けられている。側端位置検出センサ37は、図2に示すように、記録紙11の両側端部と対面する位置にそれぞれ配置されている。側端位置検出センサ37は、センサドライバ38を介して、コントローラ21によって制御される。
この側端位置検出センサ37は、複数のCCD素子51aをライン状に配列したCCDラインセンサである受光部51を備えている。センサ本体には、LEDからなる投光部52が設けられており、受光部51は、投光部52から発光され、記録紙11で反射した反射光を受光する。
CCDラインセンサを構成する全CCD素子51aのうち、記録紙11と対面するCCD素子51a、すなわち、記録紙11の側端縁から主走査方向の内側にあるCCD素子51aは、受光量が大きいため、出力する信号レベルが高い。その反対に記録紙11と対面しないCCD素子51a、すなわち、記録紙11の側端縁から主走査方向の外側にあるCCD素子51aは、受光量が低いため、出力する信号レベルが低い。コントローラ21は、この信号レベルが変化する境界領域のCCD素子51aを特定することにより、記録紙11の側端位置を検出する。この側端位置と、発熱素子アレイ52内の各発熱素子のアドレスとは予め対応が取られており、コントローラ21は、前記側端位置に基づいて、発熱素子56aのうち、最端発熱素子57を特定する。この最端発熱素子57のアドレスデータは、ワークメモリ46に書き込まれる。
ヘッド制御部24は、前記アドレスデータをワークメモリ46から読み出し、そのアドレスデータに基づいて、主走査方向内側に位置し、記録紙11と接触する発熱素子56aを印画に使用する印画素子に設定する。この印画素子の最側端が最端発熱素子57となる。ヘッド制御部24は、ラインメモリ43から読み出したプリントデータに基づいて、前記印画用素子を駆動する。また、最端発熱素子57よりも外側に位置し、記録紙11と接触しない発熱素子56aは、印画に使用しない非印画素子に設定される。記録紙11と接触しない発熱素子56aを発熱させると空発熱となり、発熱素子56aにダメージを与えるので、非印画素子は駆動されない。
図3は、記録紙11が斜め右上方に斜行した場合の濃度補正例を示す説明図である。図3(A)は、記録紙11の左側端を示し、図3(B)は、記録紙11の右側側端を示す。記録紙11に斜行が発生した場合には、記録紙11の副走査方向への送りに応じてその側端縁が主走査方向へ移動する。この移動によって、最端発熱素子57が順次隣接する発熱素子へ切り替わるため、プリント画像60の縁には階段状のジャギーが発生する。最端発熱素子57が、ある位置の発熱素子からその隣の発熱素子へ切り替わるまでの間に、記録紙11は数ライン(例えば、4ライン)進む。プリンタ10では、最端発熱素子57が切り替わる間、すなわち、記録紙11の側端縁が斜行によって1画素分主走査方向へ移動する間に、最端画素60aの濃度を補正することによって、ジャギーを抑制している。
図3(A)に示すように、記録紙11の左側においては、搬送量に応じて最端画素60aの濃度を低下させている。すなわち、最端画素60aと側端縁との距離が近づくに従って、最端画素60aの濃度が低くなるようにしている。例えば、画素の濃度は、画像データの階調に応じて決定されるが、この階調に従って求めた濃度を100%としたとき、前記距離が小さくなるに従って、例えば、1ライン目が100%、2ライン目が75%、3ライン目が50%、4ライン目が25%というように1ライン進む毎に濃度を低下させていく。また、図3(B)に示すように、記録紙11の右側においては、記録紙11の搬送量に応じて、最端画素60aと側端縁との距離が離れていくので、左側とは反対に、1ライン目が25%、2ライン目が50%、3ライン目が75%、4ライン目が100%というように1ライン進む毎に濃度を上昇させていく。このように最端画素60aの濃度を補正することで、ジャギーの尖った部分の濃度が薄くなって目立たなくなる。
こうした濃度補正を行うためには、前記側端縁の移動量を、1つの発熱素子の幅Whよりも小さいオーダーで検出しなければならない。そこで、プリンタ10は、前記側端縁の主走査方向への移動速度(以下、斜行速度という)Vxを算出し、その斜行速度Vxに基づいて推定した前記側端縁の主走査方向位置に応じて、最端画素60aの濃度を補正している。
図4に示すように、コントローラ21は、側端位置検出センサ37からの検出信号に基づいて、斜行速度Vxを算出する。この斜行速度Vxの算出は、記録紙11が給紙された後、印画が開始される前の助走期間中に行われる。記録紙11の側端縁が、1個のCCD素子51aの幅をWc、その幅Wcを移動する時間をTcとすると、斜行速度Vxは、Wc/Tcによって求められる。コントローラ21は、それに接続されたタイマ49によって、記録紙11の側端縁が、幅Wcだけ移動する時間Tcを計測し、その時間Tcに基づいて、記録紙11の斜行速度Vxを求める。
記録紙11が、1画素分主走査方向へ移動する時間、すなわち、斜行によって最端発熱素子57が切り替わる周期Thは、1画素の幅をWhとすれば、Wh/Vxによって求められる。タイマ49は、印画中に、この周期Th内の経過時間tを計測する。ヘッド制御部24は、この経過時間tから側端縁の移動量を推定し、記録紙11の左側端については、図5(A)に示すように、経過時間tが大きくなるに従って、濃度が低下するように最端画素60aの濃度を補正する。記録紙11の右側端については、その反対に、図5(B)に示すように、経過時間tが大きくなるに従って、濃度が上昇するように、最端画素60aの濃度を補正する。
このように、側端縁が1つの発熱素子の幅内において移動する移動量を斜行速度に基づいて測定しているので、発熱素子アレイの分解能よりも高い分解能を持つCCDセンサを用いる必要がない。
以下、上記構成による作用について説明する。プリント指示がなされると、給紙が開始され、記録紙ロール12から引き出された記録紙11が送り方向へ搬送される。記録紙11の先端がサーマルヘッド22を通過して、先端検出センサ36に検出されると、コントローラ21は、駆動パルスのカウントを開始して、所定の停止位置で送り方向の搬送を停止する。その後、記録紙11は戻し方向への搬送が開始される。
記録開始位置がサーマルヘッド22へ達するまでの助走期間に、コントローラ21は、側端位置センサ37からの検出信号に基づいて、記録紙11の側端位置を検出して、最端発熱素子57のアドレスデータをワークメモリ46に書き込む。この側端位置の検出は、印画が終了するまでの間、1ライン分の搬送される毎に行われ、その都度前記アドレスデータは最新のデータに更新される。
また、コントローラ21は、タイマ49を動作させて、記録紙11の斜行速度Vxを算出する。斜行速度Vxが「0」の場合には、斜行がなく適正な姿勢で記録紙11が搬送されていると推定されるので、最端発熱素子57が移動することはない。ヘッド制御部24は、前記アドレスデータに基づいて、最端発熱素子57を含む印画に使用する発熱素子を特定し、イエロー画像の1ライン分のプリントデータに基づいてサーマルヘッド22を駆動する。
斜行速度Vxが「0」でない場合には、記録紙11の斜行が発生しているので、コントローラ21は、その斜行速度Vxに基づいて、最端発熱素子57が切り替わる周期Thを求める。そして、タイマ49に経過時間tを計測させる。ヘッド制御部24は、1ライン記録する毎に、前記経過時間tを読み出してその経過時間tから移動量を推定して最端画素60aの濃度を補正する。
イエロー画像の記録が終了すると、記録紙11を送り方向へ搬送しながらイエロー画像の光定着が行われる。このイエローの光定着後に搬送方向が戻し方向へ逆転されてマゼンタ画像の記録が開始される。この印画前において、上述の手順で記録紙11の側端位置が検出されて、画像の主走査方向の印画位置が調整される。このため、イエロー画像とマゼンタ画像の印画位置がずれることはなく、各色の画像が正確に重ね合わされる。また、記録紙11に斜行が生じている場合には、コントローラ21は、斜行速度Vxを算出し、ヘッドドライバ24は、その斜行速度Vxに応じて最端画素60aの濃度を補正する。
マゼンタ画像の記録が終了すると、記録紙11を送り方向へ搬送しながら、マゼンタの光定着が行われる。このマゼンタの光定着の後、戻し方向へ搬送しながらシアン画像が記録される。このシアン画像の印画に際しても、イエロー及びマゼンタの印画と同様に、記録紙11の側端位置に応じて画像の印画位置が決められ、また、斜行速度Vxに応じて、最端画素60aの濃度補正が行われる。
このように、側端位置検出によって、各色の画像が正確に重ね合わせれるため、レジズレが発生することはない。また、斜行速度Vxに応じて最端画素60aの濃度補正が行われるから、プリント画像の縁のジャギーが抑制される。
上記第1実施形態では、最端画素と記録紙の側端縁との間の距離に応じて最端画素の濃度を補正することによりジャギーを目立たなくする例で説明したが、図6に示すように、本来、プリント画像65の縁と側端縁との間に生じる略三角形状の余白部分を加熱して発色させることでジャギーが目立たなくなるようにしてもよい。第1実施形態では、発熱素子の空発熱を防止するために、最端発熱素子が記録紙11の側端縁よりも内側に位置するように設定していたが、本実施形態では、余白部分を加熱できるように側端縁と対面する発熱素子を最端発熱素子に設定する。これにより、前記余白部分も発色するので、ジャギーが目立たなくなる。
しかし、側端縁と対面する発熱素子を最端発熱素子に設定すると、側端縁が移動するに従って、最端発熱素子と記録紙11との接触面積が小さくなるため、空発熱によるダメージが大きくなるおそれがある。そこで、最端発熱素子と記録紙11との接触面積が小さくなるにしたがって、それによって記録される最端画素65aの濃度を低下するように補正するとよい。この補正は、第1実施形態で補正した手順と同様に、側端縁が1ドット分移動する周期Th内における経過時間tから移動量を推定し、最端画素の濃度を補正する。図6(A)に示すように、記録紙11が右上方に傾いて斜行している場合には、記録紙11の左側端の最端画素は、図6(B)に示すように、経過時間tが長くなるに従って、濃度が低くなるように補正する。なお、図示しないが、記録紙11の右側端の最端画素については、その反対に濃度が高くなるように補正する。
なお、上記実施形態では、本発明を、サーマルヘッドの加熱により自己発色する感熱記録紙を用いたカラー感熱プリンタに適用した例に説明したが、サーマルヘッドでインクシートを加熱し、そのインクを用紙に転写する熱転写型プリンタに適用してもよい。また、サーマルプリンタ以外にも、インクジェットプリンタ、レーザープリンタなど各種のラインプリンタに適用することができる。
カラー感熱プリンタの概略を示す構成図である。 側端位置検出センサの説明図である。 最端画素の濃度補正例の説明図である。 斜行速度検出方法の説明図である。 経過時間と濃度の関係を示すグラフである。 第2実施形態の濃度補正例の説明図である。 プリント画像のジャギーの説明図である。
符号の説明
10 カラー感熱プリンタ
11 カラー感熱記録紙
21 コントローラ
22 サーマルヘッド
24 ヘッド制御部
37 側端位置検出センサ
56 発熱素子アレイ
56a 発熱素子
57 最端発熱素子
60 プリント画像
60a 最端画素

Claims (6)

  1. 画素に対応する印画素子を主走査方向に複数個配列した印画ヘッドを用いて、副走査方向に搬送される記録紙に対して画像をライン記録するラインプリンタにおいて、
    前記複数の印画素子のうち、前記画像の主走査方向の最側端に位置する最端画素に対応する最端印画素子を特定するために、前記記録紙の側端縁の主走査方向位置を検出する側端位置検出手段と、
    前記側端位置検出手段が出力する検出信号に基づいて、前記記録紙が斜行する際に単位時間当たりに前記側端縁が前記主走査方向へ移動する移動量を調べて前記記録紙の斜行速度を算出する斜行速度算出手段と、
    記録紙の斜行に従って前記最端印画素子が順次隣の印画素子へ切り替わっていく場合に、算出した斜行速度に基づいて、前記側端縁が、1つの最端印画素子の幅内で移動する移動量を推定し、その移動量に応じて前記最端画素の濃度を補正する濃度補正手段とを設けたことを特徴とするラインプリンタ。
  2. 前記最端印画素子は、前記記録紙の側端縁の主走査方向の内側にある印画素子のうち、前記側端縁に最も近い印画素子であり、前記濃度補正手段は、前記最端印画素子と前記側端縁との間隔が狭くなるほど、前記最端画素の濃度が低下するように補正することを特徴とする請求項1記載のラインプリンタ。
  3. 前記最端印画素子は、前記記録紙の側端縁と対面する印画素子であり、前記濃度補正手段は、前記側端縁が前記最端印画素子内を通過する際に、前記最端印画素子と前記記録紙とが重なり合う面積が小さくなるほど最端画素の濃度が低下するように補正することを特徴とする請求項1記載のラインプリンタ。
  4. 画素に対応する印画素子を主走査方向に複数個配列した印画ヘッドを用いて、副走査方向に搬送される記録紙に対して画像をライン記録するラインプリント方法において、
    前記複数の印画素子のうち、前記画像の主走査方向の最側端に位置する最端画素に対応する最端印画素子を特定するために、前記記録紙の側端縁の主走査方向位置を検出し、
    前記主走査方向位置の検出信号に基づいて、前記記録紙が斜行する際に単位時間当たりに前記側端縁が前記主走査方向へ移動する移動量を調べて前記記録紙の斜行速度を算出し、
    記録紙の斜行によって前記最端印画素子が順次隣の印画素子へ切り替わっていく場合に、算出した斜行速度に基づいて、前記側端縁が、1つの最端印画素子の幅内で移動する移動量を推定し、その移動量に応じて前記最端画素の濃度を補正することを特徴とするラインプリント方法。
  5. 前記最端印画素子は、前記記録紙の側端縁の主走査方向の内側にある印画素子のうち、前記側端縁に最も近い印画素子であり、前記最端印画素子と前記側端縁との間隔が狭くなるほど前記最端画素の濃度が低下するように補正することを特徴とする請求項4記載のラインプリント方法。
  6. 前記最端印画素子は、前記記録紙の側端縁と対面する印画素子であり、前記側端縁が前記最端印画素子内を通過する際に、前記最端印画素子と前記記録紙とが重なり合う面積が小さくなるほど最端画素の濃度が低下するように補正することを特徴とする請求項4記載のラインプリント方法。
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