JP2005074910A - カラープリンタ - Google Patents

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Sumio Sonoda
純夫 園田
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Abstract

【課題】 レジずれの発生を抑える。
【解決手段】 カラー感熱プリンタに記録紙11の側縁を検出する側縁検出センサ21,22を設ける。レジずれ調整時に、記録紙11にレジずれ調整用のレジスタマーク24を各色毎に印画させる。印画されたレジスタマーク24を側縁検出センサ21,22を用いてを読み取る。側縁検出センサ21,22による読取結果に基づき、システムコントローラ35は、色ずれ量を算出する。算出された色ずれ量が所定の規格から外れている場合には、色ずれ量を補正パルス信号に変換し、この補正パルス信号に基づき搬送モータドライバ36に送る駆動制御信号に補正が加られ、レジずれの発生が抑えられる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、印画時のレジストレーションのずれを防止するカラープリンタに関するものである。
カラープリンタの種類として、カラー感熱記録紙(以下、単に記録紙という)の搬送方向と直交する主走査方向に、複数の発熱素子がライン状に配列されたサーマルヘッドを備え、このサーマルヘッドの発熱素子を記録紙の記録面に接触させた状態で発熱させることにより、記録紙のイエロー、マゼンタ、シアンの各感熱発色層を発色させて画像を印画する感熱型のカラーサーマルプリンタ(カラー感熱プリンタ)がある。また、このカラーサーマルプリンタには、記録紙の幅いっぱいに印画を行って側縁部の余白をなくした縁なし画像をプリントできるものがある。カラーサーマルプリンタで縁なし画像をプリントする場合、記録紙の幅よりもサーマルヘッドの長さを広くする必要がある。また、記録紙に接触していない発熱素子を発熱させると、いわゆる空発熱となり発熱素子の寿命が短くなるため、記録紙の側縁を検出する側縁検出センサを設けて、記録紙に接触していない発熱素子に空発熱を行わせないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、カラーサーマルプリンタにおいて、各色の印画位置が合わない状態で印画が行われると、カラーレジストレーションのずれ(以下、単にレジずれという)が発生する。このレジずれは、記録紙の伸縮による搬送速度の変化、記録紙の搬送系に起因する誤差や、カラーサーマルプリンタが設置されている環境温度、搬送系及びサーマルヘッドの温度などの各種温度条件に起因して発生し、記録品質を悪化させる。そのため、従来のカラーサーマルプリンタでは、各色毎にレジずれの補正を行い印画開始位置を合わせている。
レジずれ補正の方法としては、プリンタ製造時の検査工程にて各色印画開始位置の設定やシートテンションの調整などを行うことでレジずれを調整するようにしている。また、例えば特許文献2に記載されているように、まず、イエロー画像印画時にレジずれ調整用のレジスタマークを記録紙に記録する。次いで、マゼンタ及びシアン画像印画前に、このレジスタマークをレジスタマーク読取センサ等を用いて読み取らせる。そして、読み取られたレジスタマークの位置情報に基づき、マゼンタ及びシアン画像の印画開始位置を合わせることによりレジずれを自動で補正する方法もある。
特開平9−272217号公報 (第2頁) 特開平8−192524号公報 (第3頁)
ところで、上述のプリンタ製造時の検査工程にて行われるようなレジずれ補正は、各種測定機器等が必要であり、さらに、計算も複雑になるため、簡単に行なうことができないという問題がある。特に、サービスマンが客先等でレジずれの調整をする場合に時間がかかってしまうため、短時間でレジずれの調整を完了させることが求められている。また、特許文献2に記載されている方法を用いれば、自動でレジずれを補正することは可能であるが、特に、上述の縁なし画像をプリントするカラーサーマルプリンタには、側縁検出センサの他にレジスタマーク読取センサを記録紙の搬送系路上に設ける必要があるため、搬送経路が長くなりプリンタの小型化が難しくなる。また、部品数が増えるため製造コストが高くなってしまう。
本発明は、上記問題点を解決するものであり、低コストにレジずれの調整を自動化できるようにしたカラープリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のカラープリンタは、搬送部材により搬送される記録紙に、各色毎に印画を順次行ってカラー画像を記録するカラープリンタにおいて、色ずれ調整用のレジスタマークを前記記録紙に記録するマーク記録手段と、前記マーク記録手段により記録された前記レジスタマークを読み取るマーク読取手段と、前記マーク読取手段による読取結果に基づき、各色の色ずれ量を算出する色ずれ量算出手段と、前記色ずれ量算出手段により算出された結果に基づき、各色毎の印画開始位置を合わせるように前記搬送部材を制御する搬送制御手段とを設けたことを特徴とする。また、前記マーク記録手段により、前記レジスタマークを前記記録紙の側縁部に記録するとともに、前記マーク読取手段として、前記記録紙の幅方向に配置され、記録紙の側縁を検出するラインセンサを用いていることが好ましい。
また、本発明のカラープリンタは、搬送部材により搬送される記録紙の側縁を検出するラインセンサを備え、前記記録紙の全範囲にわたって各色毎に印画を順次行って縁なしのカラー画像を記録するカラープリンタにおいて、色ずれ調整用のレジスタマークを前記記録紙の側縁部に記録するマーク記録手段と、前記マーク記録手段により記録された前記レジスタマークを前記ラインセンサを用いて読み取り、各色の色ずれ量を算出する色ずれ量算出手段と、前記色ずれ量算出手段により算出された結果に基づき、各色毎の印画開始位置を合わせるように前記搬送部材を制御する搬送制御手段とを設けたことを特徴とする。また、前記ラインセンサは、前記各色検出用の色フィルタを記録紙の幅方向に有することが好ましい。
本発明のカラープリンタは、搬送部材により搬送される記録紙に、各色毎に印画を順次行ってカラー画像を記録するカラープリンタにおいて、色ずれ調整用のレジスタマークを前記記録紙に記録するマーク記録手段と、前記マーク記録手段により記録された前記レジスタマークを読み取るマーク読取手段と、前記マーク読取手段による読取結果に基づき、各色の色ずれ量を算出する色ずれ量算出手段と、前記色ずれ量算出手段により算出された結果に基づき、各色毎の印画開始位置を合わせるように前記搬送部材を制御する搬送制御手段とを設けたので、各色の印画開始位置を自動的に合わせることが可能となる。その結果、レジずれの発生が抑えられる。
また、本発明のカラープリンタは、搬送部材により搬送される記録紙の側縁を検出するラインセンサを備え、前記記録紙の全範囲にわたって各色毎に印画を順次行って縁なしのカラー画像を記録するカラープリンタにおいて、色ずれ調整用のレジスタマークを前記記録紙の側縁部に記録するマーク記録手段と、前記マーク記録手段により記録された前記レジスタマークを前記ラインセンサを用いて読み取り、各色の色ずれ量を算出する色ずれ量算出手段と、前記色ずれ量算出手段により算出された結果に基づき、各色毎の印画開始位置を合わせるように前記搬送部材を制御する搬送制御手段とを設けたので、新たにレジスタマーク読取センサを設けることなくレジスタマークの読み取りが可能となる。その結果、各色の印画開始位置を自動的に合わせることが可能となり、レジずれの発生が抑えられる。
図1は本発明を実施したカラー感熱プリンタを示す概略図である。このカラー感熱プリンタ10は上述した縁なし画像をプリントするプリンタである。カラー感熱プリンタ10では、記録媒体として長尺の記録紙11が用いられる。この記録紙11は、ロール状に巻かれた記録紙ロール12の形態でカラー感熱プリンタ10にセットされる。
記録紙ロール12の外周面には、給紙ローラ13が当接されている。この給紙ローラ13は、搬送モータ14により駆動される。給紙ローラ13が図中時計方向に回転すると、記録紙ロール12は図中反時計方向に回転され、記録紙11が記録紙ロール12から送り出される。逆に、給紙ローラ13が図中反時計方向に回転されると、記録紙ロール12は図中時計方向に回転され、記録紙11は記録紙ロール12に巻き戻される。
記録紙11は、周知のように支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層が順次層設されている。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、第1の感熱発色層であるイエロー感熱発色層は、波長が約420nmの青紫色の光であるイエロー定着光が照射されたときに発色能力が消失する。第2の感熱発色層であるマゼンタ感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、波長が約365nmの近紫外線であるマゼンタ定着光が照射されたときに発色能力が消失する。
記録紙ロール12の近傍には、記録紙11を挟み込んで搬送する搬送ローラ対16が配置されている。この搬送ローラ対16は、搬送モータ14により回転駆動されるキャプスタンローラ16aと、このキャプスタンローラ16aに圧接するピンチローラ16bとからなり、記録紙11を図中右方の給紙方向と、図中左方の巻戻し方向とに往復搬送する。
本実施形態では、搬送モータ14には、スッテピングモータが用いられている。周知のように、スッテピングモータは、入力されたパルス信号の数に対応した角度だけ回転し、その回転速度はパルス信号の周波数によって決まる。従って、搬送モータ14に印加されるパルス信号の数を制御することにより、記録紙11の搬送距離を調節することができる。
搬送ローラ対16の給紙方向の下流側には、サーマルヘッド18とプラテンローラローラ19とが記録紙11の搬送経路を挟み込むように配置されている。サーマルヘッド18は、記録紙11の搬送経路の上方に配置されており、多数の発熱素子を記録紙11の搬送方向(副走査方向)と直交する主走査方向に沿ってライン状に配列した発熱素子アレイ18aを備えている。
サーマルヘッド18は、記録紙11が搬送ローラ対16によって印画方向に搬送される際に、プラテンローラ19との間で記録紙11を挟み込み、発熱素子アレイ18aを所定の温度に発熱させ、記録紙11の各感熱発色層を発色させる。プラテンローラ19は、記録紙11の搬送に応じて従動回転する。
サーマルヘッド18の給紙方向の下流側には、記録紙11の記録面に対面するように、側縁検出センサ21,22(図2参照)が配置されている。側縁検出センサ21,22は、搬送経路の平面図である図2に示すように、搬送経路の主走査方向中心線Cを挟んで対称に配置されている。側縁検出センサ21,22は、上述したように記録紙11の側縁を検出すると共に、レジずれ調整時には、記録紙11の両側縁部にそれぞれ記録されたレジずれ調整用のレジスタマーク24を検出する。なお、本実施形態では、レジスタマーク24を2個記録したが、これに限らず、1個または3個以上記録してもよい。また、レジスタマーク24を記録する位置は、側縁検出センサ21,22を用いずに新たにレジスタマーク読取用センサを設ける場合には、例えば記録紙11の中央部に記録してもよい。
レジスタマーク24は、ライン形状で、その幅は発熱素子アレイ18aの1ライン分の長さである。また、その長さは、側縁検出センサ21,22の長さに応じた任意の長さでよい。レジずれ調整時には、プリント時の条件に近づけるために、各色毎に所定のテストパターンの印画を行い、同時にその記録エリア11a外にレジスタマーク24を各色毎に記録する。例えば、所定のイエロー用(以下、単にY用という)テストパターン印画時に、Y用レジスタマーク24a(図3参照)を所定の位置に記録し、次いで、Y用レジスタマーク24a記録時と同様にマゼンタ用(以下、単にM用という)及びシアン用(以下、単にC用という)のレジスタマーク24b,24c(図3参照)をY用レジスタマーク24aと同じ位置に順に記録して、各色のレジスタマーク24a,24b,24cが重なるようにする。なお、本実施形態では、記録エリア11a外にレジスタマーク24を記録したが、これに限らず、テストパターンと共に記録エリア11a内に記録してもよい。
図3(a)に示すように、例えばレジずれが発生せずに各色のレジスタマーク24a,24b,24cが完全に重なった場合には、レジスタマーク24は、黒のラインになる。他方、レジずれが発生した場合には、(b)に示すように、各色のレジスタマーク24a,24b,24cの位置がずれ、3色が重なった部分は黒くなるが、Y用レジスタマーク24aとM用レジスタマーク24bとが重なった部分は赤くなる。また、M用レジスタマーク24bとC用レジスタマーク24cとが重なった部分は青くなり、C用レジスタマーク24cとY用レジスタマーク24aとが重なった部分は緑になる。そのため、各レジスタマーク24a,24b,24cの色情報、つまり、色の種類と位置及び濃度を検出することにより、各色の色ずれ量、つまり、レジずれ量を求めることができる。
図4は、図2の側縁検出センサ21を下面から見た概略図である。側縁検出センサ21には、記録紙11の側縁部に検査光を照射するライン状のLED27と、検査光に照明されたレジスタマーク24及び記録紙11の側縁を検出するCCDラインセンサ28とが一つの基板上に平行に配置されている。上述したように、レジスタマーク24の各色の色ずれ量を検出するためには、各レジスタマーク24a,24b,24cの色情報を検出する必要があるが、CCDラインセンサ28単体では、色情報を検出することができない。そのため、CCDラインセンサ28の前面には、レジスタマーク24の記録位置と対応した位置にR(赤),G(緑),B(青)の各色フィルタ30が取り付けられている。この色フィルタ30の長さは、レジスタマーク24の色情報を検出できれば任意の長さでよく、本実施形態では、レジスタマーク24の長さに合わせている。
色フィルタ30には、Rフィルタ30a、Gフィルタ30b、Bフィルタ30cがライン状に配列されている。LED27により照明されたレジスタマーク24は、各色フィルタ30a,30b,30cを介してCCDラインセンサ28の各CCD素子28aに検出される。そのため、各CCD素子28aと、その前面に取り付けられている色フィルタ30の色との対応がわかれば、各レジスタマーク24a,24b,24cの色情報を検出することができる。その結果、各色の色ずれ量が求められる。
本実施形態では、色フィルタ30に、各色フィルタ30a,30b,30cが1個ずつ取り付けられているが、これに限らず、各色フィルタ30a,30b,30cの大きさを小さくして、各CCD素子28a毎に各色フィルタ30a,30b,30cのいずれかを取り付けるようにしてもよい。なお、側縁検出センサ22は、上述の側縁検出センサ21と同じ構成であり、同一部材には同一名称を用いてその説明を省略する。
側縁検出センサ21,22の各CCD素子28aにより検出されたレジスタマーク24の色情報は、図2に示すように、システムコントローラ35に送られる。システムコントローラ35は、図示は省略するが、CPU、ワークROM、ワークRAMなどからなり、プリンタ全体の動作を統括制御する。このシステムコントローラ35には、側縁検出センサ21,22や搬送モータドライバ36の他、図示は省略するが、ヘッドドライバ、操作パネル等が接続されている。システムコントローラ35は、操作パネルからの入力信号により、各ドライバに駆動制御信号を送り、搬送モータ14、サーマルヘッド18等の制御を行う。
システムコントローラ35は、各CCD素子28aから送られた色情報に基づき、各色のレジスタマーク30a,30b,30cの副走査方向位置と、その濃度とを対応させた濃度プロファイルデータを作成する。例えば、上述の図3(a)で説明したように、レジずれが発生せずに各色のレジスタマーク24a,24b,24cが完全に重なった場合には、図5(a)に示すように、その各色の濃度プロファイルデータのピーク位置も重なる。他方、図3(b)で説明したように、レジずれが発生した場合には、図5(b)に示すように、各色の濃度プロファイルデータのピーク位置にずれが生じる。
システムコントローラ35は、作成された各色の濃度プロファイルデータから、各色のピーク位置の色ずれ量を算出する。例えば、M用レジタマーク24bの濃度プロファイルデータのピーク位置を基準位置とすると、Y用レジタマーク24aのピーク位置とM用レジタマーク24bのピーク位置との色ずれ量をdy とし、M用レジタマーク24bのピーク位置とC用レジタマーク24cのピーク位置との色ずれ量をdc とする。なお、色ずれ量の基準位置は、M用レジタマーク24bのピーク位置に限らず、レジタマーク24a,24cのピーク位置を基準位置としてもよい。また、例えば、レジスタマーク24の他に基準位置となる基準位置マークを記録して、この基準位置マークと各色のレジスタマーク24a,24b,24cのピーク位置との距離を求めることにより、色ずれ量を算出してもよい。
システムコントローラ35は、算出された色ずれ量dy ,dc が所定の規格値から外れている場合には、記録紙11の搬送量に色ずれ量dy ,dc だけ補正を加えて、各色の印画開始位置を合わせる。上述したように、記録紙11の搬送量は、搬送モータ14に入力されたパルス信号の数に依存するため、システムコントローラ35は、色ずれ量dy ,dc を補正パルス信号に変換して、この補正パルス信号に基づき搬送モータドライバ36に送る駆動制御信号に補正を加える。次回にプリントするときには、搬送モータドライバ36には、補正された駆動制御信号が送られる。
プリント時には、搬送モータドライバ36は、補正された駆動制御信号に基づいて、搬送モータ18を駆動するパルス信号に、補正パルス信号を加算または減算する。これにより、記録紙11の搬送距離に補正が加えられるため、各色の印画開始位置を合わせることが可能となる。その結果、レジずれの発生を抑えることができる。
図1に示すように、側縁検出センサ21,22の給紙方向の下流側には、記録紙11の記録面に対面するように、光定着器38が配置されている。この光定着器38は、イエロー用定着ランプ39、マゼンタ用定着ランプ40、リフレクタ41等から構成される。イエロー用定着ランプ39は、発光ピークが420nmの近紫外線を放射して、記録紙11のイエロー感熱発色層を定着する。マゼンタ用定着ランプ40は、365nmの紫外線を放出してマゼンタ感熱発色層を定着する。
光定着器38の給紙方向の下流側にはカッタ43と排紙口44とが順に配置されている。カッタ43は長尺の記録紙11を記録エリア毎に切断する。排紙口44からはカッタ43によりシート状に切断された記録紙が排出される。
次に、上記実施形態の作用について図6を用いて説明する。カラー感熱プリンタ10においてレジずれ調整指示がなされると、搬送モータドライバ36は、搬送モータ14を駆動する駆動パルスを発生する。搬送モータ14は、回転を開始し、図1に示すように、給紙ローラ13を図中時計方向に回転させる。記録紙ロール12は、図中反時計方向に回転して記録紙11を搬送経路に向けて送り出す。
記録紙ロール12から送り出された記録紙11が、搬送ローラ対16にニップされると、搬送ローラ対16のキャプスタンローラ16aは、搬送モータ14によって給紙方向に回転され、記録紙11を記録紙ロール12から引き出して給紙方向に搬送する。記録紙11の記録エリア11aの先端がサーマルヘッド18の発熱素子アレイ18aに到達すると、発熱素子アレイ18aを所定のテストパターンに従って発熱させ、記録エリア11a内のイエロー感熱発色層にY用テストパターンを印画し、さらに、記録エリア11a外の所定の位置にY用レジスタマーク24aを印画する。プラテンローラ19は、記録紙11を下方から圧接してサーマルヘッド18との接触状態を安定化させる。印画が完了すると、図示しないシフト機構によりプラテンローラ19を待避位置に移動させる。
また、イエロー画像の印画中に光定着器38のY用定着ランプ39が点灯する。印画済みの記録紙11が搬送ローラ対16により順次搬送され、Y用レジスタマーク24aが光定着器38を通過した時に搬送が停止される。また、同時にY用定着ランプ39を消灯する。これにより、Y用レジスタマーク24aが定着される。Y用レジスタマーク24aの定着が完了すると、システムコントローラ35は、記録紙11を巻き戻し方向に搬送する。その後、上述したY用テストパターン及びY用レジスタマーク24aの印画及び定着と同様に、M用テストパターン及びM用レジスタマーク24bの印画及び定着と、C用テストパターン及びC用レジスタマーク24cの印画とが順に行われる。
C用レジスタマーク24cの印画が完了すると、記録紙11は更に給紙方向に向けて搬送される。同時に、記録紙11に印画された各レジスタマーク24a,24b,24cが、側縁検出センサ21, 22に読み取られ、上述したように、色ずれ量dy ,dc が算出される。その後、記録紙11を更に給紙方向に向けて搬送し、カッタ43によって所定の位置で切り離して、排紙口44から排出する。
システムコントローラ35は、算出された色ずれ量dy ,dc が所定の規格に収まっている場合には、レジずれ調整を終了する。他方、レジずれ量dy ,dc が規格から外れている場合には、システムコントローラ35は、色ずれ量dy ,dc を補正パルス信号に変換して、この補正パルス信号に基づき搬送モータドライバ36に送る駆動制御信号に補正を加える。次いで、再度上記のプリント処理を行い色ずれ量dy ,dc を算出する。システムコントローラ35は、色ずれ量dy ,dc が規格に収まるまで上記プリント処理を繰り返して行い、色ずれ量dy ,dc が規格内に収まったらレジずれ調整を終了する。これにより、各色毎の印画開始位置をあわせることができる。
なお、本実施形態では、各レジスタマーク24a,24b,24cを同じ位置に印画して、レズずれが発生しない場合には、各レジスタマーク24a,24b,24cが重なって黒ラインになるようにしたが、これに限らず、各レジスタマーク24a,24b,24を主走査方向に直列または副走査方向に並列に印画してもよい。また、本実施形態では、レジスタマークをライン状にしたが、これに限らず、任意の形状でよい。
本実施形態では、縁なし画像をプリントするカラー感熱プリンタについて説明したが、本発明は、縁なし画像をプリントする機能を有さない通常のカラー感熱プリンタにも適用可能である。この場合には、側縁検出センサの代わりにレジスタマーク読取センサを設けて、レジスタマークを読み取らせるようにすればよい。
本実施形態では、1個のサーマルヘッドに対してカラー感熱記録紙を3回往復動させて印画を行う3パス方式のカラー感熱プリンタを例に説明したが、複数個のサーマルヘッドに対してカラー感熱記録紙を1回通過させて印画を行う1パス方式のカラー感熱プリンタにも採用してよい。また、本実施形態では、長尺の記録紙を使用し、プリント後に切断してシート状のカラープリントを作成したが、シート状にカットされた記録紙に印画を行うカラー感熱プリンタにも採用することができる。
本発明は、カラー感熱プリンタへの使用に限定されるものではなく、熱転写式、昇華式のサーマルプリンタやインクジェット方式などの各種カラープリンタに実施してもよい。
本発明を実施したカラー感熱プリンタの概略図である。 同カラー感熱プリンタの搬送経路の平面図である。 同カラー感熱プリンタにより印画されたレジスタマークの一例を示す図である。 同カラー感熱プリンタの側縁検出センサを搬送経路の下面からみた概略図である。 各レジスタマークの濃度プロファイルデータの一例を示す図である。 同カラー感熱プリンタのレジずれ調整処理のフローチャートである。
符号の説明
10 カラー感熱プリンタ
11 カラー感熱記録紙
14 搬送モータ
18 サーマルヘッド
21,22 側縁検出センサ
24 レジスタマーク
28 CCDラインセンサ
30 色フィルタ
35 システムコントローラ

Claims (4)

  1. 搬送部材により搬送される記録紙に、各色毎に印画を順次行ってカラー画像を記録するカラープリンタにおいて、
    色ずれ調整用のレジスタマークを前記記録紙に記録するマーク記録手段と、
    前記マーク記録手段により記録された前記レジスタマークを読み取るマーク読取手段と、
    前記マーク読取手段による読取結果に基づき、各色の色ずれ量を算出する色ずれ量算出手段と、
    前記色ずれ量算出手段により算出された結果に基づき、各色毎の印画開始位置を合わせるように前記搬送部材を制御する搬送制御手段とを設けたことを特徴とするカラープリンタ。
  2. 前記マーク記録手段により、前記レジスタマークを前記記録紙の側縁部に記録するとともに、前記マーク読取手段として、前記記録紙の幅方向に配置され、記録紙の側縁を検出するラインセンサを用いていることを特徴とする請求項1記載のカラープリンタ。
  3. 搬送部材により搬送される記録紙の側縁を検出するラインセンサを備え、前記記録紙の全範囲にわたって各色毎に印画を順次行って縁なしのカラー画像を記録するカラープリンタにおいて、
    色ずれ調整用のレジスタマークを前記記録紙の側縁部に記録するマーク記録手段と、
    前記マーク記録手段により記録された前記レジスタマークを前記ラインセンサを用いて読み取り、各色の色ずれ量を算出する色ずれ量算出手段と、
    前記色ずれ量算出手段により算出された結果に基づき、各色毎の印画開始位置を合わせるように前記搬送部材を制御する搬送制御手段とを設けたことを特徴とするカラープリンタ。
  4. 前記ラインセンサは、前記各色検出用の色フィルタを記録紙の幅方向に有することを特徴とする請求項2または請求項3記載のカラープリンタ。
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JP2011167849A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Sinfonia Technology Co Ltd プリンタ
WO2014167875A1 (ja) * 2013-04-08 2014-10-16 住友化学株式会社 レーザー加工装置及び光学表示デバイスの生産システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011167849A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Sinfonia Technology Co Ltd プリンタ
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JP2014217879A (ja) * 2013-04-08 2014-11-20 住友化学株式会社 レーザー加工装置及び光学表示デバイスの生産システム

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