JP2004167752A - カラープリンタ及びその濃度補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色味ずれが目立たない主走査方向濃度プロファイル補正を実施する。
【解決手段】各色用のサーマルヘッドを用い各色のベタパターン35〜37を感熱記録材料2に記録する。CCDラインセンサ30により、各色ベタパターン35〜37を測光して、各サーマルヘッドの各発熱素子により記録された各画素毎の反射濃度を測定する。マゼンタベタパターン35と目標濃度との濃度差から、M用サーマルヘッドの各発熱素子毎の濃度補正値を求める。求めた濃度補正値により補正された印画データにより再度、M用ベタパターンを記録し、各発熱素子による画素濃度が全て一定範囲内に入るまで濃度プロファイル補正を行う。補正済みの濃度プロファイルデータを目標値として、他のイエロー、シアンの濃度プロファイル補正を実施する。補正後の濃度プロファイルがほぼ同じ位相になり、色味ずれが目立たなくなる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラープリンタ及びその濃度補正方法に関し、更に詳しくは、複数の記録ヘッドによりカラー画像を記録するカラープリンタ及びその濃度補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラーサーマルプリンタは、熱溶融型、昇華型、直接加熱型(感熱型)などの各種方法のものがある。とくに感熱型のカラーサーマルプリンタ(カラー感熱プリンタ)では、カラー感熱記録紙の記録面にサーマルヘッドの発熱素子を押し当て、カラー感熱記録紙のイエロー、マゼンタ、シアンの各感熱発色層を発色させて画像を記録するものであり、インクリボンなどを用いることがないので、手軽にフルカラー画像の記録が可能であり、しかも廃材が出ないという利点がある。
【0003】
このカラー感熱プリンタのなかには、1個のサーマルヘッドに対してカラー感熱記録紙を3回通過させて熱記録を行う3パス方式や、複数個のサーマルヘッドに対して記録紙を1回通過させて熱記録を行なう1パス方式等がある。1パス方式は、3パス方式に比べてプリント時間が短いため、多数枚を連続してプリントする業務用のカラー感熱プリンタ等に用いられる。
【0004】
1パス方式のカラー感熱プリンタにおいては、各色毎に用意された三つのサーマルヘッドを用いる。サーマルヘッドの各発熱素子は同じ抵抗値を有し同一の電力が印加されたときに同一の発色濃度となるような熱挙動を示すことが理想であるが、実際は各発熱素子毎に抵抗値が異なっていたりする。このため、同一電力を各発熱素子に印加して、各色毎のベタパターンを記録すると、各発熱素子における発熱量が異なるため、主走査方向における各画素の濃度が異なってしまう。
【0005】
したがって、各色毎に、各発熱素子が目標濃度になるように濃度補正を行い、最適な濃度補正値を求めている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、目標濃度になるように各発熱素子毎に所定の電力を印加し、目標濃度0.6のベタパターンをテストプリントする。次に、このベタパターンをスキャナで測定し、各発熱素子による画素毎に濃度を測定する。この測定濃度が0.6±0.02の範囲になるように、各発熱素子毎に濃度補正値を求める。そして、濃度補正値で補正された電力を各発熱素子に印加することで、再度ベタパターンをテストプリントし、このテストパターンをスキャナで測光し、全ての画素(発熱素子)において、測定濃度が0.6±0.02(許容範囲)に入っているか否かを判定し、許容範囲内の場合にはこのときの濃度補正値を確定濃度補正値とする。
【0006】
また、許容範囲内に達していない画素については、この画素を記録した発熱素子の濃度補正値を再度求めて、この濃度補正値に基づき補正した電力を発熱素子に印加することでテストプリントし、この後に、濃度測定、判定、濃度補正値の確定を行い、全ての発熱素子が許容範囲内の印画濃度になるまで濃度補正値を求める。同様にして、他の色のサーマルヘッドについても各発熱素子毎の濃度補正値を求める。このようにして求めた濃度補正値に補正した状態でテストプリントし、このテストプリントを測光して得られる主走査方向濃度プロファイルデータの一例を図6(B)に示す。これら補正終了後の各色濃度プロファイルデータは、目標濃度0.06±0.02の範囲内に収まっている。また、各発熱素子の抵抗値の差異などによって許容範囲内であっても各サーマルヘッドは異なったカーブSY,SM,SCの濃度プロファイルを示している。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−106764号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように各色毎に濃度プロファイルデータが許容範囲内に収まるように濃度補正しても、図6(B)に示すように、異なった位相のカーブSY,SM,SCを示す。このため、これらのイエロー、マゼンタ、シアンの色が混色された部分の同一色エリアにおいて、一部では目標濃度に対して0.6±0.02となるものの、他の部分では0.6±0.02を超えてしまうことがあり、このような許容範囲を超えた部分で色味むらが発生する。例えば、赤などのパターンを記録する場合に、赤の色が一部では黄色味が強くなったり、他の一部ではマゼンタ味が強くなったりする色むらが発生する。このように同じ色に記録しようとするときに、その色の混色割合が異なることによる同一色エリア内の色むらを便宜上、本明細書においては色味むらという。
【0009】
このような色味むらは、目標濃度に対する許容範囲を狭くすることで抑えることは可能であるが、目標濃度に対する許容範囲を狭くすることは、上記の濃度プロファイル補正を何度も行う必要があり、補正に時間がかかるという問題がある。また、このように厳密な補正を行ったとしても、各発熱素子の抵抗値などが変化することもあり、再度の濃度プロファイル補正を行う必要もあり、改善が望まれていた。
【0010】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、比較的少ない回数で濃度プロファイル補正を行うことができ、しかも色味むらの発生を抑えることができるようにしたサーマルプリンタ及びその濃度むら補正方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、主走査方向に複数の記録素子が並べられた記録ヘッドを副走査方向に複数の色分設けて、記録材料を副走査方向に相対移動させて前記各記録ヘッドを用いてカラー画像を記録するカラープリンタにおいて、前記各記録ヘッドを用いて画像を記録したときの主走査方向における濃度の変化を表す主走査方向濃度プロファイルデータを各記録ヘッド毎に取得し、前記一色の主走査方向濃度プロファイルデータに基づきこの濃度プロファイルデータが目標濃度に対する一定範囲内に入るまで濃度補正を行い、濃度補正が完了したときの主走査方向濃度補正値を記憶し、残りの色の記録ヘッドの主走査方向濃度プロファイルデータに基づき、この濃度プロファイルデータが、前記濃度補正が完了したときの濃度プロファイルデータを目標濃度として一定範囲内に入るまで濃度補正を行い、この濃度補正が完了したときの主走査方向濃度補正値を記憶し、前記各色毎の主走査方向濃度補正値に基づき補正してカラー画像を記録することを特徴とする。なお、前記主走査方向濃度プロファイルデータは、一定濃度でのベタパターンを記録し、このベタパターンを測光することにより得ることが好ましい。
【0012】
また、本発明では、主走査方向に複数の発熱素子が並べられたサーマルヘッドを副走査方向にイエロー、マゼンタ、シアンの少なくとも3色分設けて、記録材料を副走査方向に相対移動させて前記各サーマルヘッドを用いてフルカラー画像を記録するカラープリンタにおいて、前記各サーマルヘッドうち、一つのサーマルヘッドを用いて画像を記録したときの主走査方向における濃度の変化を表す主走査方向濃度プロファイルデータに基づき、この濃度プロファイルデータが目標濃度に対する一定範囲内に入るまで濃度補正を行い、濃度補正が完了したときの主走査方向濃度補正値を記憶し、この濃度補正値に基づき各発熱素子の濃度補正を行う第1の濃度補正部と、前記他の色のサーマルヘッドを用いて画像を記録したときの主走査方向濃度プロファイルデータに基づき、この濃度プロファイルデータが、前記第1の濃度補正部における濃度補正値により得られた主走査方向濃度プロファイルデータを目標濃度値として一定範囲内に入るまで濃度補正を行い、この濃度補正が完了したときの主走査方向濃度補正値を記憶し、この濃度補正値に基づき各発熱素子の濃度補正を行う第2の濃度補正部とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を実施したカラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。このプリンタでは、長尺のカラー感熱記録紙2をロール状に巻いた記録紙ロール3が記録媒体として使用される。記録紙ロール3は、カラー感熱プリンタの給紙部にセットされ、外周に給紙ローラ4が圧接する。給紙ローラ4は、記録紙ロール3を回転させてカラー感熱記録紙2を引き出し、給紙部から排紙口へといたる搬送経路内に送り込む。そして、プリント終了後には、カラー感熱記録紙2を記録紙ロール3に巻き戻し、光や湿度の影響を防止する。
【0014】
カラー感熱記録紙2は、周知のように、支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層が順次層設されている。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、イエロー感熱発色層は、420nmの近紫外線が照射されたときに、発色能力が消失する。マゼンタ感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、365nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。カラー感熱記録紙2に、例えばブラック感熱発色層を設けて4層構造にしてもよい。
【0015】
搬送経路内には、給紙方向に沿って上流側からイエロー画像を印画するイエロー印画部6、マゼンタ画像を印画するマゼンタ印画部7、シアン画像を印画するシアン印画部8が配置されている。各印画部6〜8は、CPUや制御プログラムを記憶したROM,制御用の各種データを記憶するEEPROM,動作時に得た各種データを一時的に記憶するRAM,各種ドライバ回路等から構成されたコントローラ9によって制御されている。
【0016】
イエロー印画部6は、イエロー用搬送ローラ対11と、イエロー用サーマルヘッド12と、イエロー用プラテンローラ13と、イエロー用定着ランプ14とからなる。
【0017】
イエロー用搬送ローラ対11は、カラー感熱記録紙2を挟み込んで回転し、カラー感熱記録紙2を給紙方向に搬送する。イエロー用サーマルヘッド12は、給紙方向に搬送中のカラー感熱記録紙2に圧接して発熱し、イエロー感熱発色層にイエロー画像を熱記録する。イエロー用プラテンローラ13は、カラー感熱記録紙2を下方から支持してイエロー用サーマルヘッド12との接触状態を安定化させる。イエロー用定着ランプ14は、発光ピークが420nmの近紫外線を放出し、カラー感熱記録紙2のイエロー感熱発色層を加熱されても発色しないように定着する。
【0018】
マゼンタ印画部7は、イエロー印画部6とほぼ同じ構成であり、マゼンタ用搬送ローラ対17と、マゼンタ用サーマルヘッド18と、マゼンタ用プラテンローラ19と、マゼンタ用定着ランプ20とからなる。なお、マゼンタ用定着ランプ20は、発光ピークが365nmの紫外線を放出してマゼンタ感熱発色層を定着する。
【0019】
シアン印画部8は、シアン用搬送ローラ対23と、シアン用サーマルヘッド24と、シアン用プラテンローラ25とからなる。シアン感熱発色層は、通常の保管状態では発色しない熱感度であるため、光定着性は付与されていない。
【0020】
搬送経路の給紙方向の最下流には、印画済みのカラー感熱記録紙2が排出される排紙口28が設けられている。この排紙口28とシアン印画部8との間にはカッタ29が配置されている。このカッタ29は、長尺のカラー感熱記録紙2を所定の位置でカットしてシート状にする。
【0021】
また、シアン印画部8とカッタ29との間には、濃度プロファイル補正用のCCDラインセンサ30が配置されている。図2(A)に示すように、このCCDラインセンサ30は、カラー感熱記録紙2の記録エリアの幅寸法(主走査方向長さ)よりも長く形成されており、イエロー用検出部31、マゼンタ用検出部32、シアン用検出部33を備えている。各検出部31〜33は、各色検出用のフィルタ(図示せず)と、主走査方向に配列された多数個の受光素子31a〜33aとを備えている。受光素子31a〜33aは、各サーマルヘッド12,18,24の各発熱素子に対応して発熱素子と同数とすることが好ましいが、それ以上であってもよい。
【0022】
このCCDラインセンサ30は、濃度プロファイル補正モードが選択されたときに、シアン、マゼンタ、イエローの各ベタパターン35〜37を測光し、各発熱素子に対応した画素の濃度を測定する。なお、CCDラインセンサ30は、シアン、マゼンタ、イエローの各ベタパターンを測光するため対応するフィルタが設けられた3ライン構成とされているが、各ベタパターンを各発熱素子に対応した画素毎に濃度測定することができるものであればよく、1ラインCCDに対して各色フィルタを選択的に配置可能にしたものなどを用いてもよい。
【0023】
次に、上記実施形態の主走査方向濃度プロファイル補正について、図3〜図5のフローチャートを参照して説明する。カラー感熱プリンタは、主走査方向濃度プロファイル補正モードを備えている。各発熱素子は抵抗値が均一であることが理想であるが、実際は各発熱素子ごとに僅かに異なっており、これを補正するような形で各発熱素子への印加電力が調整され、各発熱素子により記録された画素の濃度がほぼ一定の濃度となるようにされる。これが主走査方向濃度プロファイル補正であり、工場出荷の前や、出荷後のサーマルヘッドの交換などのときに行われる。
【0024】
カラー感熱プリンタが濃度プロファイル補正モードにセットされると、コントローラ9は給紙ローラ4を回転させて、記録紙ロール3からカラー感熱記録紙2を送り出す。これにより、カラー感熱記録紙2は搬送経路内に送り込まれ、イエロー印画部6のイエロー用搬送ローラ対11に挟み込まれる。イエロー用搬送ローラ対11は、カラー感熱記録紙2を印画用の搬送速度で給紙方向に搬送する。カラー感熱記録紙2が予め設定されている印画開始位置に到達すると、イエロー用サーマルヘッド12は、図2(A)に示すように、イエローベタパターン35をカラー感熱記録紙2に印画する。このイエローベタパターン35は、目標発色濃度が光学濃度で0.6になるように、各発熱素子への印加エネルギが調節されて記録される。
【0025】
イエローベタパターン35が記録されたテストパターン記録エリアがイエロー用定着ランプ14を通過する際に、この通過に合わせて定着ランプが発光し、テストパターン記録エリアのイエロー感熱発色層を光定着する。このテストパターン記録エリアがイエロー用定着ランプ14を通過した後は定着ランプ14はオフにされる。
【0026】
次に、テストパターン記録エリアのマゼンタベタパターン36の印画開始位置にマゼンタ用サーマルヘッド18が到達すると、マゼンタ用サーマルヘッド18は、図2(A)に示すように、マゼンタベタパターン36をカラー感熱記録紙2に印画する。このマゼンタベタパターン36は、目標発色濃度が光学濃度で0.6になるように、各発熱素子への印加エネルギが調節されて記録される。次に、このテストパターン記録エリアに対してマゼンタ用定着ランプ20によって、マゼンタ感熱発色層が光定着される。
【0027】
同様にして、テストパターン記録エリアのシアンベタパターン37の印画開始位置にシアン用サーマルヘッド24が到達すると、このサーマルヘッド24によりシアンベタパターン37が記録される。シアンベタパターン37は、目標発色濃度が光学濃度で0.6になるように、各発熱素子への印加エネルギが調節されて記録される。
【0028】
各印画部6〜8でテストパターン記録エリアに記録された各ベタパターン35〜37は、CCDラインセンサ30によって各発熱素子に対応する画素毎に濃度が測定される。これらの濃度データはデータRAMに一時的に記憶される。次に、マゼンタベタパターン36について、その濃度データが目標濃度範囲0.6±0.02に入っているか否かが判定される。目標濃度範囲に入っているときには、このときの印画データ補正値がその画素に対する濃度補正値となる。また、目標濃度範囲外の場合には、実測濃度データから目標濃度0.6を引いた濃度差ΔDが求められ、この濃度差ΔDを解消する補正値が演算されて、この補正値が濃度補正値となる。濃度差ΔDに対する補正値は予め実験などにより求められており、この値が用いられる。
【0029】
次に、この濃度補正値で補正された印画データに基づき、目標濃度0.6となるマゼンタベタパターンが再度印画され、このベタパターンに基づき同様にして、目標濃度範囲内に入っていない画素に対しては再度濃度補正値が求められる。以下、各発熱素子による記録画素が目標濃度範囲0.6±0.02内に入るまで、マゼンタ用サーマルヘッド12に対する濃度プロファイル補正が繰り返される。全ての画素に対して、濃度補正値が求められると、マゼンタ用サーマルヘッド18に対する濃度プロファイル補正を終了し、各発熱素子毎の濃度補正データを記憶する。また、この濃度プロファイル補正が終了した時点でのベタパターンの測光結果から得られたマゼンタ濃度プロファイデータを記憶する。
【0030】
次に、このマゼンタ用サーマルヘッド12に対する濃度プロファイル補正された濃度プロファイルデータを目標濃度値として、先にプリントしたイエローベタパターン35の測光結果に基づき濃度差Δdが求められる。この濃度差Δdに応じて濃度補正値を求めて、この濃度補正値に基づき補正した状態でイエローベタパターンを印画する。そして、得られたイエローベタパターンの測光濃度が、マゼンタ濃度プロファイルデータの対応する発熱素子(主走査方向で同じ位置にあり同じ位置に画素を記録するもの)の濃度データを目標中心値としてその±0.02の範囲内に入っているか否かが判定される。以下、マゼンタ用サーマルヘッド18と同様にして、各発熱素子の画素濃度が上記範囲内に入るように、イエロー用サーマルヘッド12の濃度プロファイル補正を実施する。そして、全ての発熱素子における画素濃度が上記範囲内に入るまで濃度プロファイル補正を繰り返す。全ての発熱素子における画素濃度が上記範囲内に入った時点で、イエロー用サーマルヘッド12の濃度プロファイル補正を終了し、このときの濃度補正値を記憶する。
【0031】
次に、シアン用サーマルヘッド24の濃度プロファイル補正を行う。この場合にも、マゼンタ用サーマルヘッド18に対する濃度プロファイル補正された濃度プロファイルデータを目標中心値としてその±0.02の範囲内に、各発熱素子の画素濃度が入るように、濃度プロファイル補正を繰り返す。全ての発熱素子における画素濃度が上記範囲内に入った時点で、シアン用サーマルヘッド24の濃度プロファイル補正を終了し、このときの濃度補正値を記憶する。
【0032】
カラー感熱記録紙2のテストパターンが印画された記録エリアは、カッター29によって切断されて、排紙口28から排出される。この後、コントローラ9は、給紙ローラ4と各搬送ローラ対11,17,23とを用いて、カラー感熱記録紙2を記録紙ロール3に巻き戻し、濃度プロファイル補正モードが終了する。
【0033】
このように3色のうち1色についてフラット目標値例えば反射濃度で0.6として、濃度プロファイル補正を行い、この濃度プロファイル補正された濃度プロファイルデータを目標濃度として、他の残りの2色について濃度プロファイル補正し、濃度補正値を求めるので、図6(A)に示すように、ほぼ同じような傾向を示す主走査方向濃度プロファイルデータが得られる。したがって、(B)に示す同一目標値とした従来の濃度プロファイル補正したものと比べて、色味むらの発生が少なくなり、これら色味むらを目立たなくすることができる。また、主走査方向濃度プロファイル補正は、特殊な測定機器や調整機器を使用せずに実施することができ、しかも自動で簡単に行うことができる。なお、SMはマゼンタ濃度プロファイルカーブを示し、SY’は本発明方法によるイエロー濃度プロファイルカーブを示し、SC’は同じく本発明方法によるシアン濃度プロファイルカーブを示している。また、SY,SMは一定目標値(反射濃度0.6)とした場合の従来例におけるそれぞれの色の濃度プロファイルカーブを示している。
【0034】
上記実施形態では、基準とする濃度プロファイルデータをマゼンタとしたが、これはマゼンタに限られず、シアンまたはイエローであってよい。
【0035】
上記実施形態では、3色のうち、1色の濃度プロファイル補正された濃度プロファイルデータを目標濃度値として、他の2色を濃度プロファイル補正したが、この他に、順に濃度プロファイル補正を行い、この補正された濃度プロファイルデータを目標濃度値として次の色を濃度プロファイル補正し、次にこの濃度プロファイル補正された色の濃度プロファイルデータを目標濃度値として、残りの色の濃度プロファイル補正を行ってもよい。
【0036】
上記実施形態では、カラー感熱記録材料を用いるカラー感熱プリンタにおける濃度プロファイル補正として説明したが、他の昇華型や熱溶融転写型のカラーサーマルプリンタに本発明を適用してもよい。さらには、インクジェット記録方式のラインプリンタにおける主走査方向濃度プロファイル補正に本発明を適用してもよい。
【0037】
上記実施形態ではベタパターンを記録して主走査方向濃度プロファイル補正を行ったが、記録素子密度よりも受光素子密度が低い測光器を用いる場合には、この測光器の受光素子密度に対応させて隣接する記録素子を間欠的に駆動させた飛びパターンでテストパターンを記録してもよい。例えば、図7に示すように5個飛びで画素40を記録した間欠画素ライン41〜45を副走査方向で5個並べることでテストパターン46を構成することにより、粗い密度の受光素子を持つラインCCDセンサなどの測光器により各発熱素子毎の画素濃度を測定することができる。なお、画素飛び個数は4個に限られず、1個以上であればよく、適宜変更してよい。
【0038】
また、図8に示すように、各色のベタパターン35〜37に対して、主走査方向で移動する受光素子50〜52を有する測光器53を設けて、シフト機構54により主走査方向で移動させて各色のベタパターン35〜37の反射濃度を測光してもよく、このようなテストパターン濃度測光部55の場合にはラインCCDセンサを用いることなく、各発熱素子に対応する画素の濃度が測定可能になる。
【0039】
上記実施形態では、プリンタにラインCCDセンサなどの測光器を設けたが、この測光器は濃度プロファイル補正を行うときのみ取り付けてもよく、この場合にはプリントとしては測光器が不要になり、構成がその分だけ簡単になる。なお、濃度プロファイル補正のための制御モードはそのまま、プログラムROM内に記憶しておくことで、測光器のみを取り付けて、モード選択することにより、簡単に濃度プロファイル補正が可能になる。
【0040】
上記実施形態ではプリンタに濃度プロファイル補正機能を持たせたが、プリンタ側には濃度プロファイル補正機能を持たせることなく、工場出荷時やサーマルヘッドの交換時などに、専用の濃度プロファイル補正機能を有する補正装置を接続して、濃度プロファイル補正を行うようにしてもよい。この場合には、補正装置側に、測光器や濃度プロファイル補正手段を設けて、濃度プロファイル補正を行い、得られた濃度補正値をプリンタ側のデータRAM等に書き込みを行う。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも1つの色の主走査方向濃度プロファイルデータを目標濃度値として他の色の主走査方向濃度プロファイル補正を行うから、全ての色をフラットな濃度目標値として主走査方向濃度プロファイル補正を行う場合に比べて、色味むらの発生を抑えることができ、画質が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。
【図2】主走査方向濃度プロファイル補正モード時のカラー感熱記録紙とCCDラインセンサと各色の主走査方向濃度プロファイルを示す説明図である。
【図3】同カラー感熱プリンタの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】同カラー感熱プリンタの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】同カラー感熱プリンタの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】(A)は本発明による主走査方向濃度プロファイル補正時のイエロー、マゼンタ、シアンの各色の主走査方向濃度プロファイルデータの一例を示す線図であり、(B)は各色の濃度目標値をフラットとして主走査方向濃度プロファイル補正を行う従来のものの主走査方向濃度プロファイルデータの一例を示す線図である。
【図7】他の実施形態におけるテストパターンの一例を示す平面図である。
【図8】他の実施形態におけるテストパターン濃度測光部を示す要部の概略図である。
【符号の説明】
2 カラー感熱記録紙
6 イエロー印画部
7 マゼンタ印画部
8 シアン印画部
9 コントローラ
30 CCDラインセンサ
31〜33 検出部
31a〜33a 受光素子
35〜37 ベタパターン
40 画素
41〜45 画素ライン
46 テストパターン
50〜52 受光素子
53 測光器

Claims (3)

  1. 主走査方向に複数の記録素子が並べられた記録ヘッドを副走査方向に複数の色分設けて、記録材料を副走査方向に相対移動させて前記各記録ヘッドを用いてカラー画像を記録するカラープリンタにおいて、
    前記各記録ヘッドを用いて画像を記録したときの主走査方向における濃度の変化を表す主走査方向濃度プロファイルデータを各記録ヘッド毎に取得し、
    前記一色の主走査方向濃度プロファイルデータに基づきこの濃度プロファイルデータが目標濃度に対する一定範囲内に入るまで濃度補正を行い、濃度補正が完了したときの主走査方向濃度補正値を記憶し、
    残りの色の記録ヘッドの主走査方向濃度プロファイルデータに基づき、この濃度プロファイルデータが、前記濃度補正が完了したときの濃度プロファイルデータを目標濃度として一定範囲内に入るまで濃度補正を行い、この濃度補正が完了したときの主走査方向濃度補正値を記憶し、
    前記各色毎の主走査方向濃度補正値に基づき補正してカラー画像を記録することを特徴とするカラープリンタの濃度補正方法。
  2. 前記主走査方向濃度プロファイルデータは、一定濃度でのベタパターンを記録し、このベタパターンを測光することにより得ることを特徴とする請求項1記載のカラープリンタの濃度補正方法。
  3. 主走査方向に複数の発熱素子が並べられたサーマルヘッドを副走査方向にイエロー、マゼンタ、シアンの少なくとも3色分設けて、記録材料を副走査方向に相対移動させて前記各サーマルヘッドを用いてフルカラー画像を記録するカラープリンタにおいて、
    前記各サーマルヘッドうち、一つのサーマルヘッドを用いて画像を記録したときの主走査方向における濃度の変化を表す主走査方向濃度プロファイルデータに基づき、この濃度プロファイルデータが目標濃度に対する一定範囲内に入るまで濃度補正を行い、濃度補正が完了したときの主走査方向濃度補正値を記憶し、この濃度補正値に基づき各発熱素子の濃度補正を行う第1の濃度補正部と、
    前記他の色のサーマルヘッドを用いて画像を記録したときの主走査方向濃度プロファイルデータに基づき、この濃度プロファイルデータが、前記第1の濃度補正部における濃度補正値により得られた主走査方向濃度プロファイルデータを目標濃度値として一定範囲内に入るまで濃度補正を行い、この濃度補正が完了したときの主走査方向濃度補正値を記憶し、この濃度補正値に基づき各発熱素子の濃度補正を行う第2の濃度補正部とを有することを特徴とするカラープリンタ。
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