JP2006303060A - ボンディング装置およびボンディングヘッドならびに電子部品のボンディング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒータからボンディングツールへの伝熱性を確保しながら、ボンディングツールを固定配置されたヒータに対して相対回転させることができるボンディング装置およびボンディングヘッドを提供することを目的とする。
【解決手段】電子部品を基板にボンディングするボンディングヘッドにおいて、電子部品に当接して保持するボンディングツール30の回転軸33をヒータを内蔵した加熱ブロック31にΘ軸廻りに回転自在且つ上下動を許容した状態で保持させ、ボンディングツール30と加熱ブロック31とが相互に対向する1対の対向面に、相互に嵌合可能な形状の対をなす凸部および凹部をΘ軸と同心に円環状に形成し、凸部を凹部内に進入させて加熱ブロック31からボンディングツール30へ熱を伝達する。これにより、伝熱性を確保しながらボンディングツール30を固定配置された加熱ブロック31に対して相対回転させることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、基板に半導体チップなどの電子部品をボンディングするボンディング装置およびボンディングヘッドおよび電子部品のボンディング方法に関するものである。
半導体装置の製造工程において、半導体ウェハから個片に切り出された半導体チップはリードフレームなどの基板にボンディングされる。この半導体チップのボンディング作業は、接合用のペーストが塗布された基板に半導体チップをボンディングツールによって押圧することにより行われ、このボンディング過程においては半導体チップはボンディングツールを介して加熱される工法が多い。このため、半導体チップをボンディングするボンディングヘッドは、ボンディングツールを加熱するためのヒータを備えている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に示す例においては、半導体チップのΘ軸方向の位置合わせのために回転自在に設けられたボンディングツールとヒータとを相対回転自在に配設しており、ヒータからボンディングツールへの伝熱を可能としながらヒータを固定配置することが可能となっている。これにより、ヒータへの電気配線を固定配線とすることができ、ボンディングツールを回転させる際に電気配線が連れ廻りすることに伴う不都合が解消されている。
特開平11−168110号公報
ところでボンディング動作においては、ボンディングツールに保持された半導体チップが下降して基板に着地する際に、ボンディングツールには上向きの反力が作用する。半導体チップではこの反力が微小でもチップを破損するおそれがある。このため、ボンディングヘッドにはこの反力を吸収させるためにボンディングツールにクッション機構もしくは半導体チップに積極的にある一定の安定したボンディング接合圧力を負荷する荷重機構を設けることが望ましい。このような機構においてボンディングツールのみを昇降させる構成とすることができれば、半導体チップ破損のない安定したボンディング接合を実現することができる。
しかしながら上述の特許文献例に示すボンディングヘッドでは、ボンディングツールは固定配置されたヒータに対して上下動が禁止された構成となっており、前述のクッション機構を設けようとすれば、ボンディングヘッド本体部全体の昇降を許容させるような構成とする必要があった。このため、ヒータからボンディングツールへの伝熱性を確保しながらヒータとボンディングツールとの相対回転を許容する構成を採用すると、ボンディングヘッドの構造が複雑になるという難点がある。結果として、半導体チップを押圧しているボンディングツール自体の重さが増し、半導体チップに対する微量な押圧による制御が困難になる課題がある。またこの機構の複雑さは、多連ノズルヘッド化への障壁となっており、生産性向上の妨げとなっている。
そこで本発明は、ヒータからボンディングツールへの伝熱性を確保しながら、ボンディングツールを固定配置されたヒータに対して相対回転させることができるボンディング装置およびボンディングヘッドを提供することを目的とする。
本発明のボンディング装置は、部品供給部から電子部品を取り出して基板にボンディングするボンディング装置であって、前記基板を位置決めする基板位置決め部と、前記電子部品をボンディングヘッドによって部品供給部から取り出して前記基板にボンディングするボンディング機構を備え、前記ボンディングヘッドは、前記電子部品と当接して保持するボンディングツールと、前記ボンディングツールを垂直なΘ軸廻りに回転自在且つ上下動を許容した状態で保持するツール保持機構と、前記ボンディングツールをΘ回転させるΘ軸駆動機構と、前記ボンディングツールと対向して設けられ前記ボンディングツールを加熱するためのヒータを内蔵した加熱ブロックとを有し、前記ボンディングツールと前記加熱ブロックとが相互に対向する1対の対向面を介して前記加熱ブロックから前記ボンディングツールへ熱を伝達する。
本発明のボンディングヘッドは、電子部品を基板にボンディングするボンディング装置において、前記電子部品を部品供給部から取り出して前記基板にボンディングするボンディングヘッドであって、前記電子部品と当接して保持するボンディングツールと、前記ボンディングツールを垂直なΘ軸廻りに回転自在且つ上下動を許容した状態で保持するツール保持機構と、前記ボンディングツールをΘ回転させるΘ軸駆動機構と、前記ボンディングツールと対向して設けられ前記ボンディングツールを加熱するためのヒータを内蔵した加熱ブロックとを有し、前記ボンディングツールと前記加熱ブロックとが相互に対向する1対の対向面を介して前記加熱ブロックから前記ボンディングツールへ熱を伝達する。
本発明の電子部品のボンディング方法は、電子部品に当接して保持するボンディングツールと、前記ボンディングツールを垂直なΘ軸廻りに回転自在且つ上下動を許容した状態で保持するツール保持機構と、前記ボンディングツールをΘ回転させるΘ軸駆動機構と、前記ボンディングツールと対向して設けられ前記ボンディングツールを加熱するためのヒータを内蔵した加熱ブロックとを有するボンディングヘッドによって、部品供給部から前記電子部品を取り出して基板にボンディングする電子部品のボンディング方法であって、前記加熱ブロックから前記ボンディングツールへ熱を伝達させてこのボンディングツールを加熱する工程において前記ボンディングツールを前記加熱ブロックに対して相対的に昇降させ、前記ボンディングツールと前記加熱ブロックとを相互に接触させて前記ボンディングツールを接触熱伝導により加熱する第1の加熱工程と、前記ボンディングツールと前記加熱ブロックとを離隔させて前記ボンディングツールを非接触の熱伝達により加熱する第2の加熱工程とを組み合わせて実行する。
本発明によれば、ボンディングツールと加熱ブロックとが相互に対向する1対の対向面を介して、加熱ブロックからボンディングツールへ熱を伝達する構成を採用することにより、簡略な機構でヒータからボンディングツールへの伝熱性を確保しながら、ボンディングツールを固定配置されたヒータに対して相対回転させることができる。
ボンディングツールがヒータなどの重量物と分離、軽量化されているため、半導体チップに破損無き微小な押圧制御することを可能としている。またヒータ線などの配線がボンディングツールのΘ方向回転とチップ押圧方向と分離されているため、コンパクトな機構とすることができ、多連ノズルヘッドが実現できる。結果として、生産性向上の効果が得られる。
次の本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のボンディング装置の平面図、図2は本発明の一実施の形態のボンディング装置の正面図、図3は本発明の一実施の形態のボンディング装置の側面図、図4、図5,図6は本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの構造説明図、図7は本発明の一実施の形態のボンディ
ングヘッドの部分断面図、図8は本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの加熱ブロックに設けられた伝熱フィンの形状説明図、図9は本発明の一実施の形態のボンディングヘッドのボンディングツールに設けられた伝熱フィンの形状説明図、図10は本発明の一実施の形態のボンディングヘッドにおける伝熱機構の説明図、図11、図13,図14,図15は本発明の一実施の形態のボンディング装置による電子部品のボンディング方法の工程説明図、図12は本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの構造説明図、図16、図17,図18は本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの構造説明図である。
まず図1、図2、図3を参照してボンディング装置の全体構造について説明する。図1において基台1上にはX方向(基板搬送方向)に搬送路2が平行に配設されている。搬送路2は電子部品がボンディングされる基板3を搬送する。搬送路2には、基板位置決め部2aが設けられており、搬送路2によって上流側から搬入された基板3は基板位置決め部2aによって保持され位置決めされる。基台1上において搬送路2からY方向に隔てられた位置には、部品供給部4が配設されている。
部品供給部4には、半導体ウェハから個片に分割された状態の複数の半導体チップ6(電子部品)を粘着シートに保持したウェハ治具5が保持されており、ウェハ治具5の下面側にはエジェクタ機構4aが配設されている。エジェクタ機構4aは、ウェハ治具5の下面側からエジェクタピンを突出させることにより、後述するボンディングヘッド9による半導体チップ6のピックアップ時に、半導体チップ6をウェハ治具5から剥離させる機能を有している。また部品供給部4に隣接して、部品格納部7が配設されている。図3に示すように、部品格納部7は、待機中の新たなウェハ治具5を格納棚7a内に複数段に格納する。
基台1の上方には、基板保持位置2a、部品供給部4を移動範囲に含んで、ボンディングヘッドユニット8および撮像ユニット12が、それぞれヘッド移動機構13、カメラ移動機構14によって移動自在に配設されている。なお、図1,図3においては、ヘッド移動機構13、カメラ移動機構14の図示を省略している。
ボンディングヘッドユニット8は、複数(ここでは3つ)のボンディングヘッド9および基板認識カメラ10を備えており、ヘッド移動機構13を駆動することによりそれぞれのボンディングヘッド9によって部品供給部4から半導体チップ6を取り出し、基板保持位置2aに保持された基板3上に半導体チップ6をボンディングする。したがって、ボンディングヘッドユニット8およびヘッド移動機構13は、半導体チップ6をボンディングヘッド9によって部品供給部4から取り出して基板3にボンディングするボンディング機構となっている。
部品供給部4からの半導体チップ6の取り出しに際しては、カメラ移動機構14によって撮像ユニット12を部品供給部4上に移動させて、取り出し対象となる半導体チップ6を撮像ユニット12によって撮像して位置を認識する。そしてボンディングヘッド9による半導体チップ6のピックアップに際しては、この認識結果に基づいてボンディングヘッド9を半導体チップ6に対して位置合わせする。
部品供給部4と搬送路2との間には部品認識ユニット11が配置されており、ボンディングヘッド9によって半導体チップ6を保持したボンディングヘッドユニット8が部品認識ユニット11の上方を移動することにより、ボンディングヘッド9に保持された状態の半導体チップ6の位置が認識される。ボンディングヘッド9によって半導体チップ6を基板3に実装する際には、この部品認識結果と、基板認識カメラ10によって基板3を撮像して認識した基板認識結果とに基づいて、半導体チップ6を基板3に対して位置合わせする。
次に、図4,図5,図6,図7を参照して、ボンディングヘッド9の構造を説明する。図4に示すように、ボンディングヘッド9はボンディング対象の半導体チップ6に当接して保持するボンディングツール30を下端部に備えており、それぞれボンディングヘッドユニット8に内蔵されたヘッド昇降機構によって個別に昇降自在となっている。
ヘッド昇降機構について説明する。逆コ字断面形状の保持フレーム20の立側面にはガイドレール21が垂直に配設されており、ガイドレール21にスライド自在に嵌合したスライダ22は、上部に水平なモータ取付面26aを有する逆L字断面の昇降フレーム26に固着されている。ボンディングヘッド9は、昇降フレーム26に後述する機構要素を配設して構成されている。
昇降フレーム26の側面には水平方向に延出した昇降ブロック25が結合されており、昇降ブロック25に内蔵されたナットには垂直に配設された送りねじ24が螺合している。送りねじ24は保持フレーム20の上部に配設されたヘッド昇降モータ23によって回転駆動され、ヘッド昇降モータ23を駆動することにより昇降フレーム26が昇降し、したがってボンディングヘッド9が基板3に対して昇降する。このボンディングヘッド9の昇降動作により、ボンディングツール30によって吸着保持した半導体チップ6を、基板3において予めペースト15が塗布された接着ベース3aに搭載して熱圧着する。
次にボンディングヘッド9の構造を説明する。図4の側面図に示すように、昇降フレーム26の側面には、水平なモータ取付面26aの下方に位置して、ジョイントブロック35および加熱ブロック31が固着されている。ボンディングツール30は加熱ブロック31の直下に位置しており、ボンディングツール30から垂直上方に延出して設けられた回転軸33は、加熱ブロック31に設けられた軸孔31b(図8参照)に、垂直なΘ軸a廻りに回転自在且つ上下動が許容された状態で挿通している。すなわち、回転軸33および回転軸33をΘ軸a廻りに保持する軸孔31bは、ボンディングツール33を垂直なΘ軸a廻りに回転自在且つ上下動が許容された状態で保持するツール保持機構となっている。
加熱ブロック31にはボンディングツール30を加熱するためのヒータ32が水平方向に挿入されている。ヒータ32は温調装置(図示省略)によって作動し、ヒータ32に電気配線32aを介して通電することにより、ヒータ32が発熱する。ここで、加熱ブロック31は下面をボンディングツール30の上面に近接距離で対向させて位置しており、加熱ブロック31のブロック下面31aとのボンディングツール30のツール上面30cとは相互に対向する1対の対向面となっている。ヒータ32によって加熱された加熱ブロック31からの熱は、この対向面を介してボンディングツール30に伝達される。
これにより、前述のボンディング動作において半導体チップ6がボンディングツール30を介して加熱される。また加熱ブロック31には熱電対38が装着されており、ヒータ32によるボンディングツール30の加熱過程において、熱電対38によって検出された温度検出値を温調装置にフィードバックすることにより、ボンディングツール30の温度が制御される。
モータ取付面26aの上面にはツールΘ軸モータ37が垂直姿勢で配設されており、ツールΘ軸モータ37の回転軸はカップリング39を介して連結部材34に結合されている。ツールΘ軸モータ37を回転駆動することにより、連結部材34を介して回転軸33が回転し、これにより、ボンディングツール30がΘ回転して、半導体チップ6を基板3にボンディングする際のΘ方向の位置合わせが行われる。したがって、ツールΘ軸モータ37、連結部材34および回転軸33は、ボンディングツール30をΘ回転させるΘ軸駆動機構を構成する。
連結部材34は、ジョイントブロック35に設けられたジョイント孔35aに回転自在に嵌合している。ジョイントブロック35には真空吸引源36が接続されており、真空吸引源36を駆動してジョイントブロック35を介して真空吸引することにより、後述する真空吸引回路によって、半導体チップ6をボンディングツール30の下端部に設けられた部品当接部30aに吸着保持することができるようになっている。このとき、連結部材34がジョイントブロック35に回転自在に嵌合した回転ジョイント機構により、連結部材34がどのΘ回転位置にある状態においても、真空吸引が可能となっている。
図7は、ジョイントブロック35のジョイント孔35aに連結部材34が嵌合する部分の詳細構造を示している。昇降フレーム26の側面に固定されたジョイントブロック35は、円筒形状の連結部材34をΘ軸a廻りの回転自在に保持している。連結部材34には軸摺動孔34aがΘ軸aと同心に設けられており、軸摺動孔34aには回転軸33が上下方向の摺動を許容された状態で嵌合している。ここで、回転軸33の上端と軸摺動孔34aの上端面との間には圧縮スプリング41が介在しており、回転軸33には圧縮スプリング41によって常に下向きの付勢力が作用している。
連結部材34の右側面には、ストッパピン40が端部を軸摺動孔34a内に突出させて水平方向に貫入しており、ストッパピン40の端部は回転軸33の外周に設けられたピン溝33bには、ストッパピン40が部分的に嵌合している。ピン溝33bの幅寸法は、ストッパピン40が遊びなく嵌合するように設定され、上下方向の寸法は、ストッパピン40の径寸法よりも遊び代dだけ大きく設定されている。
これにより回転軸33は軸摺動孔34a内において、Θ方向には回転変位が拘束され、上下方向には遊び代dの範囲内で上下方向の摺動が許容される。連結部材34には、前述のようにカップリング39を介して回転が伝達され、連結部材34が回転することにより、回転軸33にはストッパピン40を介して同方向・同回転量の回転が伝達される。
図7は、圧縮スプリング41の付勢力によって回転軸33が押し下げられて、ピン40がピン溝33bの上端部に当接して、回転軸33が下限位置にある状態を示している。そしてボンディングヘッド9が下降する際に、ボンディングツール30が基板3に当接した場合などに回転軸33に上向きの力が作用することにより、回転軸33は圧縮スプリング41の付勢力に抗して上方に変位する。このとき、ピン40がピン溝33bの下端部に当接した状態で回転軸33の上方への変位は上限となる。
上述の機構により、ボンディング動作時における下降過程においてボンディングヘッド9に過剰なボンディング反力が作用するのを防止するクッション作用を果たすことができる。すなわちボンディングツール30に保持された半導体チップ6が基板3に当接した後になおボンディングヘッド9が幾分下降しても、上述のようにボンディングツール30が回転軸33とともに上方に変位することにより、基板3からのボンディングツール30への上向きの反力を吸収することが可能となっている。すなわち本実施の形態においては、ボンディングツール30に上向きの荷重が作用した状態において、ボンディングツール30の上昇を許容して荷重を吸収するクッション機構を備えた構成となっている。
このクッション機構においては、ボンディングツール30と回転軸33のみがヘッド本体部に対してフロート状態となって相対的に昇降する構成を採用していることから、ヘッド本体部全体をフロートさせることによりクッション機構を実現していた従来装置と比較して、フロート部分の質量を大幅に小さくすることができる。これによりボンディング荷重の変動を小さくすることができ、高精細なボンディング荷重制御が実現される。
軸摺動孔34aの上端部近傍には、連結部材34の外面に連通する吸引孔34bが設けられており、吸引孔34bはジョイント孔35aの内周面に設けられた内円周溝35bに常に連通している。さらに内円周溝35bは接続孔35cを介して図4に示す真空吸引源36に接続されている。すなわち、回転軸33に設けられた吸引孔33aは、軸摺動孔34a、吸引孔34b、内円周溝35b、接続孔35cが連通して形成された真空吸引回路を介して真空吸引源36と連通しており、真空吸引源36を駆動することにより、吸引孔33aから真空吸引する。
これにより、ボンディングツール30の下端部の部品当接部30aに開孔した吸着孔30bから真空吸引し、部品当接部30aに半導体チップ6を吸着保持することができる。このとき、連結部材34が如何なるΘ位置にある状態においても吸引孔34bは内円周溝35bと連通することから、ボンディングツール30を任意のΘ位置で回転させた状態においても、吸着孔30bから真空吸引することができるようになっている。
次に図8,図9、図10を参照して、加熱ブロック31からボンディングツール30へ熱を伝達する伝熱機構について説明する。図8(a)、(b)に示すように、加熱ブロック31のブロック下面31aには、円環状の凸部31cがブロック下面31aから突出して軸孔31bと同心に設けられている。凸部31cは加熱ブロック31の熱をボンディングツール30に伝達するための放熱フィンとして機能し、ブロック下面31aにおいて凸部31c以外の部分は、凹部31dを形成している。
また図9(a)、(b)に示すように、ボンディングツール30のツール上面30cには、加熱ブロック31における凹部31dに対応した位置に、凸部30dがツール上面30cから突出して吸着孔30bと同心の円環状に設けられている。凸部30dは凸部31cから放射された熱を受ける受熱フィンとして機能し、ツール上面30cにおいて凸部30d以外の部分は、凹部30eを形成している。すなわち上記構成は、ボンディングツール30と加熱ブロック21とが相互に対向する1対の対向面に、相互に嵌合可能な形状の対をなす凸部および凹部をΘ軸と同心に円環状に形成した形態となっている。
回転軸33を軸孔31bに下方から挿通させてボンディングツール30を加熱ブロック31の下部に装着した状態では、図10(a)に示すように、凸部31cが凹部30e内に、凸部30dが凹部31d内にそれぞれ進入する。このとき、凸部31cと凸部30dとは相互に接触しておらず、それぞれの間にはわずかな隙間が存在している。すなわち、この例では、凸部30d、31cが凹部31d、30e内にそれぞれ進入した状態において、これらの凸部の外周面と凹部の内周面とが非接触状態にある。そして凸部31cの先端部と凹部30eの底面および凸部30dの先端部と凹部31dの底面との間には、図7に示す遊び代dに対応した隙間が確保されており、ボンディングツール30が遊び代dの範囲内で昇降しても、ボンディングツール30が加熱ツール31に当接しないようになっている。
この装着状態でヒータ32に通電して発熱させることにより加熱ブロック31が昇温し、凸部31cから凸部30dへ放射熱が伝達されてボンディングツール30が加熱される。すなわち、固定配置された加熱ブロック31から、Θ軸廻りに回転自在なボンディングツール30に熱が伝達され、加熱ブロック31に内蔵されたヒータ32への電気配線32aを固定配線によって設けることができる。
これにより、加熱装置がボンディングツールとともに回転する従来装置のように、加熱用の電気配線の連れ廻りを許容するための配線余裕を見込む必要がない。このためボンディングツールの周囲のクリアランスを極小に設定することが可能となり、コンパクトなボンディングヘッドが実現されている。この効果は本実施の形態に示すように、複数のボン
ディングヘッドによってマルチヘッドを構成する形態において特に顕著である。
なおツール上面30c、ブロック下面31aの表面に、熱放射率を向上させる特性を有する表面処理を施すことにより、加熱ブロック31からボンディングツール30への熱伝達効率を向上させることができる。さらに、凹部30e、凹部31d内に耐熱性を有し熱伝達率に優れた耐熱グリースなどの粘性体を充填した状態で、ボンディングツール30を装着することにより、加熱ブロック31から粘性体を介して熱を伝達することができ、熱伝達効率を向上させることができる。
また上述例では、凸部30dを凸部31cに接触させることなく、隙間を介して熱を伝達する例を示しているが、図10(b)に示すように、凸部31cが凸部30dに接触するようにしてもよい。これにより、加熱ブロック31からボンディングツール30への熱伝達を接触熱伝導によって行うことができ、熱伝達効率を向上させることができる。この場合には加熱による熱膨張を見込んで、設定温度に昇温した状態で凸部31cの外周面が凸部30dの内周面に低面圧で接触するような寸法設定とする。すなわち、この例では、凸部30d、31cが凹部31d、30e内にそれぞれ進入した状態において、これらの凸部の外周面と凹部の内周面とが接触状態にある。
上記説明したように本実施の形態においては、ボンディングツール30と加熱ブロック31とが相互に対向する1対の対向面に、相互に嵌合可能な形状の対をなす凸部30d、31cおよび凹部31d、30eを、Θ軸と同心に円環状に形成し、凸部30d、31cを凹部31d、30e内にそれぞれ進入させて、凸部30d、31cを介して加熱ブロック31からボンディングツール30へ熱を伝達する構成を採用している。
これにより、簡略な機構でヒータ32からボンディングツール30への伝熱性を確保しながら、ボンディングツール30を固定配置されたヒータに対して任意のΘ角度で相対回転させることができる。すなわち、ボンディングツールのΘ回転時に加熱配線の連れ廻りが伴う従来装置では、許容される回転角度範囲が小角度に限定されていたのに対し、本実施の形態においては任意角度で回転させることができる。
したがって、ボンディングツールのΘ回転を、単にΘ角度位置の微調整のみならず、部品保持角度変換の用途に利用することが可能となる。例えば、部品供給部において電子部品をボンディングツールによって0度方向でピックアップし、その後ボンディングツールをΘ回転させて基板において任意角度方向に搭載することができる。
またボンディングツール30を加熱ブロック31に対して上下動が許容される状態で組み込むことにより、前述のクッション機構を簡略化することが可能となっている。すなわち、ボンディングツールが固定配置されたヒータに対して上下動が禁止され、ボンディングヘッド本体部全体の昇降を許容してクッション機構を実現する構成の従来装置と比較して、コンパクト・簡略な機構のボンディングヘッドが実現されている。
次に、図11を参照して、ボンディングヘッド9によるボンディング動作について説明する。図11(a)は、動作開始時の状態を示しており、この状態ではボンディングツール30は加熱ブロック31とは非接触状態にある。また加熱ブロック31は既に作動状態にあり、ボンディングツール30は加熱ブロック31によって前述のように非接触の熱伝達によって加熱されている。
ボンディング動作が開始されると、図11(b)に示すように、ボンディングヘッド9はツール押付けステージ42の上方に移動し、ここでボンディングヘッド9を下降させることにより、ボンディングツール30の部品当接部30aをツール押付けステージ42の
上面に押しつける。これにより、ボンディングツール30は上方に変位し、ボンディングツール30の凸部30dが加熱ブロック31の凹部31d(または加熱ブロック31の凸部31cが加熱ブロック31の凹部30e)の底面に当接し、ボンディングツール30と加熱ブロック31とが相互に接触した状態となる。
これにより、ボンディングツール30には加熱ブロック31との接触面を介して接触熱伝導によって熱が伝達される。この接触熱伝導による熱伝達は、非接触状態での熱伝達と比較して熱伝達効率に優れていることから、ボンディングツール30の加熱が促進される。そしてこの接触状態を所定時間保持することにより、ボンディングツール30は所望の加熱温度まで加熱される。
この後、ボンディングヘッド9をツール押付けステージ42から上昇させることにより、ボンディングツール30を加熱ブロック31から離隔させる。次いでボンディングヘッド9は部品供給部4に移動し、ここでボンディングヘッド9が図4に示す部品取り出し動作を行うことにより、図11(c)に示すように、部品当接部30aが半導体チップ6に当接してこれを保持する。次いで図11(d)に示すように、ボンディングヘッド9は基板3の上方に移動し、ここで部品搭載動作を行うことにより、ボンディングツール30に保持された半導体チップ6は、基板3の接着ベース3aにボンディングされる。
すなわち、図11に示すボンディング動作は、図1に示すボンディング装置による電子部品のボンディング方法であって、加熱ブロック31からボンディングツール30へ熱を伝達させてこのボンディングツール30を加熱する工程において、ボンディングツール30を加熱ブロック31に対して相対的に昇降させ、ボンディングツール30と加熱ブロック20とを相互に接触させてボンディングツール30を接触熱伝導により加熱する第1の加熱工程と、ボンディングツール30と加熱ブロック31とを離隔させて、ボンディングツール30を非接触の熱伝達により加熱する第2の加熱工程とを組み合わせて実行する形態となっている。図11に示す例では、ボンディングツール30によって部品供給部4の半導体チップ6を保持する前に、第1の加熱工程を実行するようにしている。
なお、図11に示す動作例においては、ツール押付けステージ42にボンディングツール30を押しつけることによってボンディングツール30と加熱ブロック31とを接触させるようにしているが、図12に示すような構成のボンディングヘッド9Aを採用することにより、このようなツール押しつけ動作を行うことなく、ボンディングツール30と加熱ブロック31とを任意のタイミングにて相互に接触させることができる。
図12(a)に示すように、ボンディングヘッド9Aは、図6に示すボンディングヘッド9にツール昇降機構43を付加した構成となっている。すなわち図12(a)において連結部材34にはシリンダ46がロッド46aを下方に向けて配設されており、ロッド46aに結合された昇降部材45は回転軸33に設けられた係止部材44に係合している。図12(b)に示すように、シリンダ46を作動させてロッド46aを没入させることにより、昇降部材45が係止部材44とともに上昇する。これにより回転軸33がボンディングツール30とともに上昇し、ボンディングツール30と加熱ブロック31は相互に接触する。
ツール昇降機構43はボンディングヘッド9の状態に無関係に任意のタイミングで動作可能であることから、ボンディングツール30と加熱ブロック31とを任意のタイミングで接触させることができる。例えば、ボンディングツール30によって、部品供給部4の半導体チップ6を保持する前や、半導体チップ6を保持する際、さらにボンディングツール30によって保持した半導体チップ6を基板3にボンディングする際など、任意のタイミングにおいて上述の第1の加熱工程を実行し、その他のタイミングにおいては非接触の
熱伝達による第2の加熱工程を実行するように、加熱形態を設定することができる。
図13,図14,図15は、このようにツール昇降機構43を備えたボンディングヘッド9Aによるボンディング動作例を示している。図13は、図11と同様にボンディングツール30によって部品供給部4の半導体チップ6を保持する前に第1の加熱工程を実行する形態を、ツール押付けステージ42を用いることなく実行する動作例を示している。
すなわち図13(a)は、動作開始時の状態を示しており、この状態ではボンディングツール30は加熱ブロック31とは非接触状態にある。また加熱ブロック31は既に作動状態にあり、ボンディングツール30は加熱ブロック31によって前述のように非接触の熱伝達によって加熱されている。ボンディング動作が開始されると、図13(b)に示すように、ツール昇降機構43を作動させてボンディングツール30と加熱ブロック31とを相互に接触させる。そしてこの接触状態を所定時間保持することにより、ボンディングツール30には加熱ブロック31との接触面を介して接触熱伝導によって熱が伝達され、ボンディングツール30の加熱が促進される。
この後、ツール昇降機構43によるボンディングツール30の上昇を解除することにより、ボンディングツール30は加熱ブロック31と離隔した状態となる。このとき、ボンディングツール30は上述の加熱促進効果により既に十分な温度まで加熱されている。次いでボンディングヘッド9を部品供給部4に移動させ、ここでボンディングヘッド9に図4に示す部品取り出し動作を行わせることにより、図13(c)に示すように、部品当接部30aが半導体チップ6に当接してこれを保持する。次いで図13(d)に示すように、ボンディングヘッド9は基板3の上方に移動し、ここで部品搭載動作を行うことにより、ボンディングツール30に保持された半導体チップ6は基板3の接着ベース3aにボンディングされる。
図14は、ボンディングツール30によって部品供給部4の半導体チップ6を保持する前から半導体チップ6を保持するまでの間、第1の加熱工程を実行する動作例を示している。図14(a)は、図13(b)に示す状態と同様であり、ツール昇降機構43を作動させることによってボンディングツール30と加熱ブロック31とが相互に接触し、これによりボンディングツール30の加熱が促進される。
この後、図14(b)に示すように、ボンディングツール30と加熱ブロック31とが相互に接触した状態にあってボンディングツール30の加熱を促進したまま、ボンディングヘッド9Aを部品供給部4に移動させる。そしてここでボンディングヘッド9Aに部品取り出し動作を行わせることにより、図14(b)に示すように部品当接部30aは半導体チップ6に当接してこれを保持する。
この後、ボンディングヘッド9Aを上昇させたならば、ツール昇降機構43によるボンディングツール30の上昇を解除し、ボンディングツール30と加熱ブロック31とを離隔させる。次いで図14(c)に示すように、ボンディングヘッド9Aは基板3の上方に移動し、ここで部品搭載動作を行うことにより、ボンディングツール30に保持された半導体チップ6は基板3の接着ベース3aにボンディングされる。
図15は、ボンディングツール30によって部品供給部4の半導体チップ6を保持する前から半導体チップ6を保持するまでの間、および保持した半導体チップ6を基板3にボンディングするまでの間、第1の加熱工程を実行する動作例を示している。図15(a)は、図13(b)に示す状態と同様であり、ツール昇降機構43を作動させることによってボンディングツール30と加熱ブロック31とが相互に接触し、ボンディングツール30の加熱が促進される。
この後、図15(b)に示すように、ボンディングツール30と加熱ブロック31とが相互に接触した状態にあってボンディングツール30の加熱を促進したまま、ボンディングヘッド9Aを部品供給部4に移動させる。そしてここでボンディングヘッド9Aに部品取り出し動作を行わせることにより、部品当接部30aが半導体チップ6に当接してこれを保持する。
この後、ボンディングツール30と加熱ブロック31とが相互に接触した状態のままボンディングヘッド9Aを上昇させる。次いで図14(c)に示すように、ボンディングヘッド9Aは基板3の上方に移動し、ここで部品搭載動作を行うことにより、ボンディングツール30に保持された半導体チップ6は基板3の接着ベース3aにボンディングされる。このように、ボンディングツール30を接触熱伝導により加熱する第1の加熱工程と、ボンディングツール30を非接触熱伝達により加熱する第2の加熱工程とを組み合わせて実行することにより、対象とする半導体チップ6の特性や目標とされる作業タクトタイムに応じて多様な加熱形態を設定することが可能となっている。
なお、ボンディングヘッドにおいてボンディングツールを加熱する方式として、図16,図17,図18のような構成を採用してもよい。図16に示すボンディングヘッド9Bは、図6に示すボンディングヘッド9のボンディングツール30、加熱ブロック31において、ブロック下面31a、ツール上面30cにそれぞれ設けられていた凹部および凸部を除去して、平面形状のブロック下面31a、ツール上面30cを有する加熱ブロック31A、ボンディングツール30Aとしたものである。この構成例では、ブロック下面31a、ツール上面30cを相互に接近させることにより、加熱ブロック31Aからボンディングツール30Aへの熱伝達が行われる。
図17に示すボンディングヘッド9Cは、図6に示すボンディングヘッド9のボンディングツール30、加熱ブロック31の上下位置関係を逆転させたものである。すなわち図17において、回転軸33にはディスク形状のボンディングツール30Bが設けられており、回転軸33の下端部は半導体チップ6に当接して保持する部品当接部30bとなっている。図17(b)に示すように、ボンディングツール30Bの下面側には加熱ブロック31と同様にヒータ32を内蔵した加熱ブロック31Bが配設されており、部品当接部30bは加熱ブロック31Bを貫通して設けられている。
この構成において、加熱ブロック31Bを作動させることにより、加熱ブロック31Bの上面側からボンディングツール30Bに熱が伝達され、この熱が部品当接部30bを介して半導体チップ6に伝達される。もちろんこの構成において、加熱ブロック31Bとボンディングツール30Bの対向面に、図6に示すような凹部および凸部を設けるようにしてもよい。
図18に示すボンディングヘッド9Dは、図6に示すボンディングヘッド9のボンディングツール30、加熱ブロック31の相対配置において、ボンディングツール30を上下から加熱ブロック31によって挟み込むようにしたものである。すなわち図18において、回転軸33には図17と同様のボンディングツール30Bが設けられており、回転軸33の下端部は半導体チップ6に当接して保持する部品当接部30bとなっている。図18(b)に示すように、ボンディングツール30Bの上面側および下面側には、加熱ブロック31と同様にヒータ32を内蔵した加熱ブロック31Bが配設されており、ボンディングツール30Bは2つの加熱ブロック31Bによって上下から挟み込まれている。
この構成において、2つの加熱ブロック31Bを作動させることにより、ボンディングツール30Bには上下両面側から熱が伝達され、この熱が部品当接部30bを介して半導
体チップ6に伝達される。同様にこの構成において、加熱ブロック31Bとボンディングツール30Bの対向面に、図6に示すような凹部および凸部を設けるようにしてもよい。
本発明のボンディング装置およびボンディングヘッドは、簡略な機構でヒータからボンディングツールへの伝熱性を確保しながら、ボンディングツールを固定配置されたヒータに対して相対回転させることができるという利点を有し、電子部品を基板に熱圧着によりボンディングする分野に有用である。
本発明の一実施の形態のボンディング装置の平面図 本発明の一実施の形態のボンディング装置の正面図 本発明の一実施の形態のボンディング装置の側面図 本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの構造説明図 本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの構造説明図 本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの構造説明図 本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの部分断面図 本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの加熱ブロックに設けられた伝熱フィンの形状説明図 本発明の一実施の形態のボンディングヘッドのボンディングツールに設けられた伝熱フィンの形状説明図 本発明の一実施の形態のボンディングヘッドにおける伝熱機構の説明図 本発明の一実施の形態のボンディング装置による電子部品のボンディング方法の工程説明図 本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの構造説明図 本発明の一実施の形態のボンディング装置による電子部品のボンディング方法の工程説明図 本発明の一実施の形態のボンディング装置による電子部品のボンディング方法の工程説明図 本発明の一実施の形態のボンディング装置による電子部品のボンディング方法の工程説明図 本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの構造説明図 本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの構造説明図 本発明の一実施の形態のボンディングヘッドの構造説明図
符号の説明
2 搬送路
3 基板
4 部品供給部
6 半導体チップ
8 ボンディングヘッドユニット
9,9B,9C,9D ボンディングヘッド
30,30A,30B ボンディングツール
30c ツール上面
30d 凸部
30e 凹部
31 加熱ブロック
31a ブロック下面
31c 凸部
31d 凹部
32 ヒータ
33 回転軸
37 ツールΘ軸モータ
41 圧縮スプリング

Claims (20)

  1. 部品供給部から電子部品を取り出して基板にボンディングするボンディング装置であって、前記基板を位置決めする基板位置決め部と、前記電子部品をボンディングヘッドによって部品供給部から取り出して前記基板にボンディングするボンディング機構を備え、
    前記ボンディングヘッドは、前記電子部品と当接して保持するボンディングツールと、前記ボンディングツールを垂直なΘ軸廻りに回転自在且つ上下動を許容した状態で保持するツール保持機構と、前記ボンディングツールをΘ回転させるΘ軸駆動機構と、前記ボンディングツールと対向して設けられ前記ボンディングツールを加熱するためのヒータを内蔵した加熱ブロックとを有し、前記ボンディングツールと前記加熱ブロックとが相互に対向する1対の対向面を介して前記加熱ブロックから前記ボンディングツールへ熱を伝達することを特徴とするボンディング装置。
  2. 前記ツール保持機構は、前記ボンディングツールから上方に延出して設けられた回転軸と、前記加熱ブロックを上下に挿通して設けられ前記回転軸を前記Θ軸廻りに保持する軸孔とを含むことを特徴とする請求項1記載のボンディング装置。
  3. 前記1対の対向面に、相互に嵌合可能な形状の対をなす凸部および凹部を前記Θ軸と同心に円環状に形成し、前記凸部を前記凹部内に進入させることにより、前記加熱ブロックから前記ボンディングツールへ熱を伝達することを特徴とする請求項1または2記載のボンディング装置。
  4. 前記凸部が前記凹部内に進入した状態において、前記凸部の外周面と前記凹部の内周面とが非接触状態にあることを特徴とする請求項3記載のボンディング装置。
  5. 前記凸部が前記凹部内に進入した状態において、前記凸部の外周面と前記凹部の内周面とが接触状態にあることを特徴とする請求項3記載のボンディング装置。
  6. 前記ボンディングツールと前記加熱ブロックとを相互に接触させることにより、前記加熱ブロックから前記ボンディングツールへ熱を伝達することを特徴とする請求項1乃至5記載のボンディング装置。
  7. 前記ボンディングツールを昇降させるツール昇降機構を備え、ボンディングツールを前記ツール昇降機構によって前記加熱ブロックに接触させることを特徴とする請求項6記載のボンディング装置。
  8. 電子部品を基板にボンディングするボンディング装置において、前記電子部品を部品供給部から取り出して前記基板にボンディングするボンディングヘッドであって、
    前記電子部品と当接して保持するボンディングツールと、前記ボンディングツールを垂直なΘ軸廻りに回転自在且つ上下動を許容した状態で保持するツール保持機構と、前記ボンディングツールをΘ回転させるΘ軸駆動機構と、前記ボンディングツールと対向して設けられ前記ボンディングツールを加熱するためのヒータを内蔵した加熱ブロックとを有し、前記ボンディングツールと前記加熱ブロックとが相互に対向する1対の対向面を介して前記加熱ブロックから前記ボンディングツールへ熱を伝達することを特徴とするボンディングヘッド。
  9. 前記ツール保持機構は、前記ボンディングツールから上方に延出して設けられた回転軸と、前記加熱ブロックを上下に挿通して設けられ前記回転軸を前記Θ軸廻りに保持する軸孔とを含むことを特徴とする請求項8記載のボンディングヘッド。
  10. 前記1対の対向面に、相互に嵌合可能な形状の対をなす凸部および凹部を前記Θ軸と同心に円環状に形成し、前記凸部を前記凹部内に進入させることにより、前記加熱ブロックから前記ボンディングツールへ熱を伝達することを特徴とする請求項8または9記載のボンディングヘッド。
  11. 前記凸部が前記凹部内に進入した状態において、前記凸部の外周面と前記凹部の内周面とが非接触状態にあることを特徴とする請求項8記載のボンディングヘッド。
  12. 前記凸部が前記凹部内に進入した状態において、前記凸部の外周面と前記凹部の内周面とが接触状態にあることを特徴とする請求項8記載のボンディングヘッド。
  13. 前記ボンディングツールと前記加熱ブロックとを相互に接触させることにより、前記加熱ブロックから前記ボンディングツールへ熱を伝達することを特徴とする請求項8乃至12記載のボンディングヘッド。
  14. 前記ボンディングツールを昇降させるツール昇降機構を備え、ボンディングツールを前記ツール昇降機構によって前記加熱ブロックに接触させることを特徴とする請求項13記載のボンディングヘッド。
  15. 電子部品に当接して保持するボンディングツールと、前記ボンディングツールを垂直なΘ軸廻りに回転自在且つ上下動を許容した状態で保持するツール保持機構と、前記ボンディングツールをΘ回転させるΘ軸駆動機構と、前記ボンディングツールと対向して設けられ前記ボンディングツールを加熱するためのヒータを内蔵した加熱ブロックとを有するボンディングヘッドによって、部品供給部から前記電子部品を取り出して基板にボンディングする電子部品のボンディング方法であって、
    前記加熱ブロックから前記ボンディングツールへ熱を伝達させてこのボンディングツールを加熱する工程において、前記ボンディングツールを前記加熱ブロックに対して相対的に昇降させ、前記ボンディングツールと前記加熱ブロックとを相互に接触させて前記ボンディングツールを接触熱伝導により加熱する第1の加熱工程と、前記ボンディングツールと前記加熱ブロックとを離隔させて前記ボンディングツールを非接触の熱伝達により加熱する第2の加熱工程とを組み合わせて実行することを特徴とする電子部品のボンディング方法。
  16. 前記ボンディングツールによって前記部品供給部の電子部品を保持する前に、前記第1の加熱工程を実行することを特徴とする請求項15記載の電子部品のボンディング方法。
  17. 前記ボンディングツールによって前記部品供給部の電子部品を保持する際に、前記第1の加熱工程を実行することを特徴とする請求項15記載の電子部品のボンディング方法。
  18. 前記ボンディングツールによって保持した電子部品を前記基板にボンディングする際に、前記第1の加熱工程を実行することを特徴とする請求項15記載の電子部品のボンディング方法。
  19. 前記ボンディングツールによって電子部品を保持する前から電子部品を保持するまでの間、前記第1の加熱工程を実行することを特徴とする請求項15記載の電子部品のボンディング方法。
  20. 前記ボンディングツールによって電子部品を保持した後この電子部品を基板にボンディングするまでの間、および保持した電子部品を基板にボンディングするまでの間、前記第1の加熱工程を実行することを特徴とする請求項15記載の電子部品のボンディング方法

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