JP2006302106A - 車両の警報発生装置およびそれを備える車両 - Google Patents

車両の警報発生装置およびそれを備える車両 Download PDF

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Abstract

【課題】 車両または運転者の異常を車両の周囲に対して検知して事故を未然に防止するための車両の警報発生装置およびそれを搭載した車両を提供する。
【解決手段】 センサ群より車両の走行状態を示す車両状態量および運転者の状態を示す運転者状態量が取得されると(ステップS100)、車両状態量および運転者状態量が第1判定値を超えるときに車両の非定常走行状態が検知される(ステップS150)。また、非定常走行状態が検知されなくても、車両状態量および運転者状態量が第1判定値よりも低く設定された第2の判定値を超えるときには、非定常走行状態の前段階として非定常走行予備段階状態を検知する(ステップS200)。非定常走行予備段階状態の検知時には、非定常走行状態検知時の非定常走行時対応処理(ステップS160)とは異なる態様で、車両外部に対して警報が自動出力される(ステップS210)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両の警報発生装置に関し、より特定的には、車両の周囲の人に対して注意を喚起するための警報発生装置およびそれを搭載した車両に関する。
車両の運転支援技術として、運転者等の監視対象者および周囲の状況を監視して、状況に応じて事故抑止のための適切な処理を行なう事故抑止システムが提案されている(たとえば特許文献1)。
特許文献1に開示された事故抑止システムでは、運転者状況の監視により異常状態を検知した場合に、運転者に対して警告音を発生する。この事故抑止システムは、さらに、状況に応じて、車両の自動的な停止、周辺車両へ方向指示器や音声等による周囲への緊急性の通知、あるいは救急センターへの通報を行なうように構成されている。
また、特許文献2には、運転者から運転に影響を与える情報を収集し、収集された情報から運転の状態を判定して、判定結果に基づいて所定の処理を実行する運転支援装置が開示されている。この運転支援装置では、運転者の状態に応じた運転者の運転支援を行なうとともに、危険性が高くなった場合には周囲に警告することにより危険性を低減することを可能にしている。
特開2000−301963号公報 特開2001−219760号公報
特許文献1に開示された事故抑止システムによれば、車両を自動的に停止させる必要が生じたような非定常走行状態になった場合に初めて運転者が異常状態にあることを周囲に通知している。また、特許文献2に開示された移動体運転支援装置では、運転者の状況に基づいて非定常走行状態を感知した場合には、周囲の車両、周囲の運転者、歩行者、警察官等の人および人が携帯する機器、道路に埋込まれた機器、公共機関などの建造物にある機器に対して、運転者の状況が周囲に通知される。
しかしながら、特許文献1および2に開示された技術では、非定常走行状態の判定レベルが問題となる。すなわち、非定常走行状態を判定する判定値を高く設定すると、周囲への通知が手遅れとなって事故を未然防止する効果が薄れてしまう一方で、判定値を低く設定すると、それほど危険度が高くない状態でも非定常走行状態が検知されてしまい、過度の対応が取られてしまう可能性がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、車両または運転者の異常により安全性の低下をもたらすような走行状態である非定常走行状態に至る前段階で非定常予備段階状態であることを検知して、当該非定常予備段階状態を車両の周囲に対して検知することにより事故を未然に防止するための車両の警報発生装置およびそれを搭載した車両を提供することである。
本発明に従う車両の警報発生装置は、車両状態検知手段と、運転者状態検知手段と、非定常状態検知手段と、非定常予備段階検知手段と、非定常走行時対応手段と、警報出力手段とを備える。車両状態検知手段は、車両の走行状態を検知する。運転者状態検知手段は、車両の運転者の状態を検知する。非定常状態検知手段は、車両状態検知手段によって検知された車両の走行状態を示す車両状態量および運転者状態検知手段によって検知された運転者の状態を示す運転者状態量の少なくとも一方が第1の判定値を超えたときに、該車両の非定常走行状態を検知する。非定常予備段階検知手段は、車両状態量および運転者状態量の少なくとも一方が、第1の判定値よりも低い第2の判定値を超える一方で第1の判定値以下であるときに該車両の非定常走行予備段階状態を検知する。非定常走行時対応手段は、非定常状態検知手段による非定常走行状態の検知時に、所定の非定常走行時対応処理を行なう。警報出力手段は、非定常予備段階検知手段による非定常走行予備段階状態の検知時に、非定常走行時対応処理とは異なる態様で警報音を該車両の外部へ出力する。
上記車両の警報発生装置によれば、運転者の操作ミス、運転者の判断ミス、運転者の体調異常や車両制御系の異常により発生する、安全性の低下をもたらすような走行状態である非定常走行状態となる前段階で非定常走行予備段階状態を検知して、車両周囲に非定常走行時対応処理とは異なる態様(たとえば、比較的穏やかな態様)の警報音で通知できる。これにより、車両の周囲に存在する他の車両あるいは人に対して、自車の存在を認知させる注意喚起を行なえるので、非定常走行状態となった車によって引き起こされるパニックあるいは事故に巻き込まれる危険性を抑制して、事故の未然防止に寄与することができる。
好ましくは、本発明に従う車両の警報発生装置では、非定常走行時対応処理は、非定常走行状態の車外への通知および該車両の強制停止の少なくとも一方を含む。
上記車両の警報発生装置によれば、非定常走行状態の発生時には、周囲を事故に巻き込まないための処置を実行できる。
また、好ましくは、本発明に従う車両の警報発生装置では、非定常状態検知手段および非定常予備段階検知手段は、車両のスピン量に基づいて、非定常走行状態および非定常走行予備段階状態を検出する。あるいは、非定常状態検知手段および非定常予備段階検知手段は、車両状態量または運転者状態量を用いて推定された車両の運転者の緊張状態の度合いに応じて、非定常走行状態および非定常走行予備段階状態を検出する。または、非定常状態検知手段および非定常予備段階検知手段は、車両状態量または運転者状態量を用いて推定された該車両の運転者の不注意状態の度合いに応じて、非定常走行状態および非定常走行予備段階状態を検出する。
上記車両の警報発生装置によれば、車両の非定常走行状態および非定常走行予備段階状態をより的確に検知することができるので、車両の周囲の他車または歩行者が事故に巻き込まれるのを防止できる。
あるいは好ましくは、本発明に従う車両の警報発生装置では、車両には、少なくとも操作スイッチへの操作に応答して第1の警笛を発生する警笛発生手段が搭載され、警報出力手段は、第1の警笛以下の音量であるという第1の条件および第1の警笛とは異なる態様であるという第2の条件の少なくとも一方を満足する第2の警笛として、警報音を出力する。
上記車両の警報発生装置によれば、車両の乗員による操作スイッチへの操作に応答して第1の警笛(たとえば、従来の法定基準を満足する警笛)を発生することができる一方で、非定常走行予備段階状態時には、第2の警笛の発生により車両の存在を認知させることができる。第2の警笛は、第1の警笛の音量以下であるという条件および第1の警笛と異なる態様(たとえば人の聴覚に与える刺激が小さいやさしい音色)であるという条件のうち少なくとも一方の条件を満足するため、車両の周囲の人に対して過度の緊張感を与えることなく非定常走行予備段階にある車両に対する注意喚起を促すことができる。
特にこのような構成では、さらに好ましくは、本発明に従う車両の警報発生装置では、非定常走行時対応手段は、非定常状態検知手段による非定常走行状態の検知時に、警笛発生手段を自動的に作動させることにより非定常走行状態であることを車外へ通知する手段を含む。
上記車両の警報発生装置によれば、第1の警笛(たとえば、従来の法定基準を満足する警笛)を用いることにより、非定常走行状態に見合った態様で周囲に車両の非定常走行状態を通知できる。
また、本発明に従う車両は、駆動力源として搭載される電動機と、請求項1から7のいずれか1項に従う警報出力装置とを備える。さらに、警報出力手段は、車両走行音が所定以下の場合に、第2の警笛として警報音を出力する手段を含む。
上記車両によれば、電動機のみの走行モード等の車両走行音が所定以下の場合に自車の接近を認知させるための警報出力手段を用いて、非定常走行予備段階状態の通知を行なえる。
本発明の車両の警報発生装置およびそれを搭載した車両によれば、車両または運転者の異常により安全性の低下をもたらすような走行状態である非定常走行状態に至る前段階で非定常予備段階状態であることを検知して、当該非定常予備段階状態を車両の周囲に対して通知できるので、事故の未然防止に寄与することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰返さないものとする。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両用警報発生装置である警報装置1000を搭載したハイブリッド自動車(以下、単に車両とも称する)10は、エンジン100と、モータジェネレータ(Motor Generator:以下、MGと略して記載)(1)200と、PCU(Power Control Unit)300と、蓄電装置であるバッテリ400と、MG(2)500と、通信装置650と、表示装置660と、これらの全てに接続されたHV−ECU(Hybrid Vehicle-Electronic Control Unit)600とを含む。
内燃機関であるエンジン100は、燃料と空気との混合気を燃焼させてクランクシャフト(図示せず)を回転させ、駆動力を発生する。エンジン100が発生する駆動力は、動力分割機構700により、2経路に分割される。一方、減速機800を介して車輪900を駆動する経路である。もう一方は、MG(1)200を駆動させて発電する経路である。
MG(1)200は、動力分割機構700により分割されたエンジン100の動力により駆動されることで発電する。MG(1)200により発電された電力は、車両の運転状態や、バッテリ400のSOC(State Of Charge)の状態に応じて使い分けられる。たとえば、通常走行時や急加速時では、MG(1)200により発電された電力はPCU300を介してMG(2)500に供給される。
一方、バッテリ400のSOCが予め定められた値よりも低い場合、MG(1)200により発電された電力は、PCU300のインバータ302により交流電力から直流電力に変換され、コンバータ304により電圧が調整された後、バッテリ400に蓄えられる。
蓄電装置であるバッテリ400は、複数のバッテリセルを一体化したバッテリモジュールを、さらに複数直列に接続して構成された組電池である。なお、蓄電装置としては、バッテリ400の代わりに、キャパシタ(コンデンサ)を用いてもよい。
駆動力源となる「電動機」であるMG(2)500は、三相交流回転電機である。MG(2)500は、バッテリ400に蓄えられた電力およびMG(1)200により発電された電力の少なくとも一方の電力により駆動する。
MG(2)500の駆動力は、減速機800を介して車輪900に伝えられる。これにより、MG(2)500は、エンジン100をアシストして車両を走行させたり、MG(2)500からの駆動力のみにより車両を走行させたりする。
車両の回生制動時には、減速機800を介して車輪900によりMG(2)500が駆動され、MG(2)500が発電機として作動させられる。これによりMG(2)500は、制動エネルギを電力に変換する回生ブレーキとして作動する。MG(2)500により発電された電力は、インバータ302およびコンバータ304を介してバッテリ400に蓄えられる。
HV−ECU600は、CPU(Central Processing Unit)602と、メモリ604とを含む。CPU602は、車両の走行状態や、アクセル開度、ブレーキペダルの踏み量、シフトポジション、バッテリ400のSOC、メモリ604に保存されたマップおよびプログラム等に基づいて演算処理を行なう。これにより、HV−ECU600は、車両が所望の運転状態となるように、車両に搭載された機器類を制御する。
通信装置650は、車両10外の基地局(図示せず)と情報を双方向で通信する。たとえば、通信装置650は、基地局を経由して、通信網から情報を受信する。通信網とは、インターネットであってもよいし、専用の通信回線であってもよいものとする。本実施の形態において、通信装置650は、周知な技術を用いればよいためその詳細は説明しない。表示装置660は、車両室内に設けられ、各種情報を表示する。表示装置660は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)である。
ナビゲーションシステム670は、GPS(Global Positioning System)を利用して車両10の現在位置を検知する。検知された現在位置に対応する信号は、HV−ECU600に送信される。また、ナビゲーションシステム670には、自車の現在位置周辺の地図情報が予め記憶されている。さらに、ナビゲーションシステム670には、ナビゲーションシステム670に設けられた操作部(図示せず)からの入力により登録された地図上の位置、あるいは、予め登録された地図上の位置が記憶されている。
次に、図2を用いて、図1に示した警報装置1000の構成をより詳細に説明する。
図2を参照して、警報装置1000は、車両の走行状態を検出する車両状態センサ40と、車両の運転者の状態を検知する運転者状態センサ50と、ヨーレイトセンサ60と、制御装置1010と、警報出力装置1100とを含む。
車両状態センサ40は、車速センサ41、操舵角センサ42、車輪回転数センサ43、および指示器作動入力センサ44を含む。運転者状態センサ50は、視線センサ51、発汗量センサ52、心拍数センサ53、ハンドル握り力センサ54、まぶたセンサ55、および体温センサ56を含む。
図3に示されるように、運転者状態センサ50は、運転席20の周囲に配置される。視線センサ51は、たとえばバックミラーに取付けられ、運転者の視線をモニタリングする。発汗量センサ52、心拍数センサ53、体温センサ56は、運転者の腕や手首に装着される。ハンドル握り力センサ54は、運転者によって操作されるハンドル(図示せず)に取付けられて、運転者によるハンドルの握り力を検知可能なように取付けられた圧力センサである。まぶたセンサ55は、バックミラー等に取付けられて、運転者の顔の画像を入力することにより、たとえば瞳の上下方向の長さを認識することにより、まぶたの開き具合を監視する。
車両状態センサ40は、運転席20の周囲を始めとして、車両状態を検知するための所定の位置にそれぞれ配置される。たとえば、操舵角センサ42は、ハンドル(図示せず)に取付けられて、ハンドルの回転方向および回転角度を検出する。指示器作動入力センサ44は、運転者によって操作可能な位置に配置された指示器操作レバー(図示せず)に取り付けられて、運転者による指示器作動入力の有無を検知する。
ヨーレイトセンサ60は、車両10の中心軸上に設けられ、車両中心軸に対して左右に首振り振動する力の度合いを示すヨーレイトを検出する。なお、これらの車両状態センサ40、運転者状態センサ50およびヨーレイトセンサ60としては、当業者にとって周知の種々のセンサを任意に採用することができる。
再び図2を参照して、車両状態センサ40およびヨーレイトセンサ60から制御装置1010に対して送出される車両状態量40♯には、ヨーレイトセンサ60によって検知されたヨーレイト量、車速センサ41によって検出された車両速度、操舵角センサ42によって検知されたハンドル操作角である操舵角、車輪回転数センサ43によって検出された駆動輪および非駆動輪のそれぞれの回転数、および指示器作動入力センサ44によって感知されたる手動器作動入力が含まれる。
また、運転者状態センサ50から制御装置1010へ送出される運転者状態量50♯には、視線センサ51によって検出される視線データ、発汗量センサ52により検知された発汗量、心拍数センサ53によって検知された心拍数、ハンドル握り力センサ54によって検出されたハンドルの握り力、まぶたセンサ55によって検知されたまぶたの開き度合い量および体温センサ56によって検知された運転者の体温が含まれる。
制御装置1010は、HV−ECU600と通信可能なように接続される。これにより、制御装置1010が車両状態量40♯および/または運転者状態量50♯に基づいて、運転者の操作ミス、運転者の判断ミス、運転者の体調異常や車両制御系の異常により発生する、安全性の低下をもたらすような走行状態である非定常走行状態を検知した場合には、車両10の強制停止を指示する制御指示をHV−ECU600に対して出力することができる。
警報出力装置1100は、制御装置1010からの制御指示に基づいて、警報1110を出力する。車両10には、警笛発生装置1200がさらに設けられる。警笛発生装置1200は、警笛スイッチ1250の操作に応答して電源1220と接続されるときに警笛1210を発生する。たとえば、警笛1210は、警笛発生装置が電源1220の供給に応答して圧縮空気を供給することによって奏鳴される警笛である。すなわち、警笛1210は、ハイブリッド自動車以外の一般の自動車においても、いわゆる「クラクション」として設けられる法定基準音量以上の音量を有するものである。
警報1110を、警笛1210の音量以下であるという条件、および人の聴覚に与える刺激が小さい音色であるという条件の少なくとも一方の条件を満足するように設定することにより、車両周囲の人に対して、不快感を与えることなく注意喚起を行なえる。
たとえば、駆動用電動機であるMG(2)のみによる走行モード時、または、エンジン回転数が所定回転数以下である運転状態時といった、車両走行音が所定以下の場合には、HV−ECU600から制御装置1010に対して警報1110の出力を指示することにより、車両の周囲の他車あるいは歩行者に対して自車の存在を認知させることができる。
一例を示すと、MG(2)の回転数およびエンジン100の回転数に基づいて、下記(1)式に従って算出される走行音パラメータPSが基準値以下である場合に、警報1110の出力を指示する制御構成とすることができる。
PS=k1・NE1+k2・NE2…(1)
ここで、k1,k2は所定の重み定数であり、NE1はエンジン100の回転数であり、NE2はMG(2)の回転数である。予め実験等により、回転数NE1,NE2と、走行音との関係について適切な定数k1,k2を設定することにより、走行音パラメータPSに基づいて車両走行音を推定することが可能である。
さらに、制御装置1010からの制御指示1150によって制御可能な導通スイッチ1260が警笛スイッチ1250と並列に設けられる。これにより、制御装置1010が非定常走行状態を検知した場合には、制御指示1150の発生によって警笛1210を出力することができる。
次に、図4を用いて、本発明の実施の形態に係る警報装置1000の制御装置1010で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップS100で、制御装置1010は、車両状態センサ40、運転者状態センサ50およびヨーレイトセンサ60から、車両状態量40♯および運転者状態量50♯を取得する。
ステップS110では、制御装置1010は、ステップS100で取得した車両状態量40♯,運転者状態量50♯を第1の判定値と比較する。車両状態量40♯,運転者状態量50♯が第1の判定値を超える場合には(ステップS110におけるYES判定時)、制御装置1010は非定常走行状態を検知する(ステップS150)。
非定常走行状態を検知した場合には、制御装置1010は、ステップS160により所定の非定常走行時対応処理を行なう。たとえば、制御装置1010は、制御指示1150の発生による警笛1210を用いた車外への非定常走行状態の通知および/またはHV−ECU600への車両10の強制停止要求の発生を行なう。
車両状態量40♯,運転者状態量50♯が第1の判定値を超えない場合(ステップS110におけるNO判定時)には、制御装置1010は、ステップS120において、車両状態量40♯および運転者状態量50♯を、第1の判定値よりも低く設定された第2の判定値と比較する。これにより、車両停止や車外への警笛発生までには至らないものの、非定常走行状態の兆候が現れている非定常走行予備段階状態を検知することができる。
車両状態量40♯,運転者状態量50♯に第2の判定値を超えるものが存在する場合(ステップS120におけるYES判定時)には、制御装置1010は、非定常走行予備段階状態を検知する(ステップS200)。
非定常走行予備段階状態の検知時には、制御装置1010は、警報出力装置1100からの警報1110の出力によって、車両の周囲に非定常走行予備段階であることを通知する(ステップS210)。なおこの際には、非定常走行予備段階であることを考慮して、警報1110は、通常時における自車認知のためのメロディや音楽とは異なる態様で、非定常走行予備段階であることを周囲に通知できるような態様とすることが好ましい。たとえば、警報1110の異なる態様にそれぞれ対応する複数のデータを記憶可能な記憶部1050を警報装置1000に設け、制御装置1010によって記憶部1050に記憶された複数のデータを選択的に読出し可能な構成とすることにより、警報1110の態様を変更可能な構成を実現できる。
ステップS120において、車両状態量40♯,運転者状態量50♯が第2の判定値を超えない場合(ステップS120におけるNO判定時)には、制御装置1010は、正常状態を検知する(ステップS250)。
正常状態の検知時には、制御装置1010は、警報出力や非定常走行時対応処理等を実行しない。このため、車両10は通常走行を継続する。
このように、本発明の実施の形態に従う警報発生装置(警報装置1000)によれば、運転者や車両の異常により発生する、安全性の低下をもたらすような走行状態である非定常走行状態となる前段階で非定常走行予備段階状態を検知して、車両周囲に比較的穏やかな態様で通知することができる。これにより、車両の周囲に存在する他の車両あるいは人が、非定常走行予備段階状態となった車によって引き起こされるパニックあるいは事故に巻き込まれる危険性を抑制して、事故の未然防止に寄与することができる。
また、図5に示すように、車両状態量40♯および運転者状態量50♯を適宜組合せることによって非定常走行推定パラメータを算出するパラメータ算出部1300を設けてもよい。パラメータ算出部1300の機能は、たとえば、制御装置1010による演算処理によって実現される。
パラメータ算出部1300によって算出された非定常走行推定パラメータに対しても、非定常走行状態を検知するための第1の判定値および非定常走行予備段階状態を検知するための第2の判定値が設定される。この場合には、制御装置1010は、図4のステップS110およびステップS120において、非定常走行推定パラメータを第1および第2の判定値と比較する。
たとえば、図5に示すように、車輪回転数センサ43によって検出された駆動輪および非駆動輪の回転数差を演算することによって、車両スリップ量を非定常走行推定パラメータとして得ることができる。また、ヨーレイトセンサ60から出力されるヨーレイトに応じて、車両スピン量を非定常走行推定パラメータとして定義できる。
また、車速センサ41、操舵角センサ42、指示器作動入力センサ44、視線センサ51およびまぶたセンサ55からの出力を組合せることによって、運転者の不注意度合いを定量化した非定常走行推定パラメータを定義できる。あるいは、車速センサ41、操舵角センサ42、発汗量センサ52、心拍数センサ53、ハンドル握り力センサ54からの出力を組合せることによって、運転者の緊張度合いを定量化した非定常走行推定パラメータを定義することができる。
これらの非定常走行推定パラメータを用いれば、車両の非定常走行状態および非定常走行予備段階状態をより的確に検知することが可能となり、車両の周囲の他車または歩行者が事故に巻き込まれるのを防止できる。
なお、本実施の形態で説明した構成と本発明の構成との対応関係を説明すると、車両状態センサ40およびヨーレイトセンサ60は、本発明における「車両状態検知手段」に対応し、運転者状態センサ50は本発明での「運転者状態検知手段」に対応し、警報出力装置1110は本発明での「警報出力手段」に対応し、警笛発生装置1200は本発明での「警笛発生手段」に対応する。また、図4のステップS110およびS150が本発明の「非定常状態検知手段」に対応し、ステップS120およびS200は、本発明での「非定常予備段階検知手段」に対応し、ステップS160は本発明での「非定常走行時対応手段」に対応する。
また、上記のように本実施の形態による警報発生装置を従来の警笛とは独立に設ける構成とすれば、走行音が小さい走行モードを有するハイブリッド自動車、電気自動車および燃料電池車等、モータを駆動力源として備える車両への搭載に好適である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る車両の警報発生装置を搭載したハイブリッド自動車の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る車両の警報発生装置の構成を示すブロック図である。 図2に示されたセンサ群の配置を説明する概念図である。 本発明の実施の形態に係る車両の警報発生装置の制御装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 車両状態量および運転者状態量による非定常走行推定パラメータの算出を説明するブロック図である。
符号の説明
10 ハイブリッド自動車(車両)、20 運転席、40 車両状態センサ、40♯ 車両状態量、41 車速センサ、42 操舵角センサ、43 車輪回転数センサ、44 指示器作動入力センサ、50 運転者状態センサ、50♯ 運転者状態量、51 視線センサ、52 発汗量センサ、53 心拍数センサ、54 ハンドル握り力センサ、55 まぶたセンサ、56 体温センサ、60 ヨーレイトセンサ、100 エンジン、302 インバータ、304 コンバータ、400 バッテリ、600 HV−ECU、650 通信装置、655 ダウンロード指示入力、660 表示装置、670 ナビゲーションシステム、675 電源、680 警笛スイッチ、690 警報スイッチ、700 動力分割機構、800 減速機、900 車輪、1000 警報装置、1010 制御装置、1050 記憶部、1100 警報出力装置、1110 警報、1150 制御指示、1200 警笛発生装置、1210 警笛、1220 電源、1250 警笛スイッチ、1260 導通スイッチ、1300 パラメータ算出部。

Claims (8)

  1. 車両の走行状態を検知する車両状態検知手段と、
    車両の運転者の状態を検知する運転者状態検知手段と、
    前記車両状態検知手段によって検知された前記車両の走行状態を示す車両状態量および前記運転者状態検知手段によって検知された前記運転者の状態を示す運転者状態量の少なくとも一方が第1の判定値を超えたときに、該車両の非定常走行状態を検知する非定常状態検知手段と、
    前記車両状態量および前記運転者状態量の少なくとも一方が、前記第1の判定値よりも低い第2の判定値を超える一方で前記第1の判定値以下であるときに該車両の非定常走行予備段階状態を検知する非定常予備段階検知手段と、
    前記非定常状態検知手段による前記非定常走行状態の検知時に、所定の非定常走行時対応処理を行なうための非定常走行時対応手段、
    前記非定常予備段階検知手段による前記非定常走行予備段階状態の検知時に、前記非定常走行時対応処理とは異なる態様で警報音を該車両の外部へ出力する警報出力手段とを備える、車両の警報発生装置。
  2. 前記非定常走行時対応処理は、前記非定常走行状態の車外への通知および該車両の強制停止の少なくとも一方を含む、請求項1記載の車両の警報発生装置。
  3. 前記非定常状態検知手段および前記非定常予備段階検知手段は、該車両のスピン量に基づいて、前記非定常走行状態および前記非定常走行予備段階状態を検出する、請求項1記載の車両の警報発生装置。
  4. 前記非定常状態検知手段および前記非定常予備段階検知手段は、前記車両状態量または前記運転者状態量を用いて推定された該車両の運転者の緊張状態の度合いに応じて、前記非定常走行状態および前記非定常走行予備段階状態を検出する、請求項1記載の車両の警報発生装置。
  5. 前記非定常状態検知手段および前記非定常予備段階検知手段は、前記車両状態量または前記運転者状態量を用いて推定された該車両の運転者の不注意状態の度合いに応じて、前記非定常走行状態および前記非定常走行予備段階状態を検出する、請求項1記載の車両の警報発生装置。
  6. 前記車両には、少なくとも操作スイッチへの操作に応答して第1の警笛を発生する警笛発生手段が搭載され、
    前記警報出力手段は、前記第1の警笛以下の音量であるという第1の条件および前記第1の警笛とは異なる態様であるという第2の条件の少なくとも一方を満足する第2の警笛として、前記警報音を出力する、請求項1から5のいずれか1項に記載の車両の警報発生装置。
  7. 前記非定常走行時対応手段は、
    前記非定常状態検知手段による前記非定常走行状態の検知時に、前記警笛発生手段を自動的に作動させることにより前記非定常走行状態であることを車外へ通知する手段を含む、請求項6記載の車両の警報発生装置。
  8. 駆動力源として搭載された電動機と、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の警報発生装置とを備え、
    前記警報出力手段は、車両走行音が所定以下の場合に、前記第2の警笛として前記警報音を出力する手段を含む、車両。
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