JP2006297434A - 摩擦撹拌点接合用回転工具及びそれを用いた摩擦撹拌点接合方法 - Google Patents

摩擦撹拌点接合用回転工具及びそれを用いた摩擦撹拌点接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 プローブとショルダ部材との間の隙間等に入り込む材料の凝着によって惹起される問題を効果的に緩和乃至は回避して、摩擦撹拌点接合操作を円滑に繰返し行ない得るようにした摩擦撹拌点接合用回転工具を提供すること。
【解決手段】 複数の被接合金属部材を重ね合わせ、その重合せ部の一方の側から回転せしめられつつ差し込まれるロッド状のプローブ12と、該プローブの周りに外嵌されて同軸的に位置し、該一方の側の面に回転状態下に当接せしめられるショルダ面を有する円筒状のショルダ部材14とを備えた摩擦撹拌点接合用回転工具10にして、該プローブと該ショルダ部材とが別体に構成されて、別個に軸方向に移動可能とされた複動式構造とされていると共に、該ショルダ部材の内周面と該プローブの外周面との間の隙間が、先端側において狭小間隙22aとされている一方、基部側においては該狭小間隙よりも大なる隙間となる拡大間隙22bとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、摩擦撹拌点接合用回転工具及びそれを用いた摩擦撹拌点接合方法に係り、特に、プローブとショルダ部材とが別体に構成されて、それぞれ、軸回りに回転可能に且つ軸方向に別個に移動可能とされた複動式構造の摩擦撹拌点接合用回転工具と、それを用いて、摩擦撹拌点接合操作を円滑に続行せしめ得るに有効な方法に関するものである。
従来から、自動車の製造工程においては、そのボデー部材や各種部品が、複数の金属板部材を重ね合わせて、それらをリベットや抵抗スポット溶接の如き点接合にて連結して、一体化することにより、製造されてきており、また、そのような点接合による金属板材の連結形式は、鉄道車両を始めとする各種車両や、航空機等の輸送機分野において、また、家電製品、建材等の構造物等の分野においても、広く採用されてきている。
一方、特許文献1等において、接合時の入熱が少なく、軟化や歪みの程度が少ない接合手法として、摩擦熱を利用して、金属部材を接合せしめるようにした摩擦撹拌接合法が提案されるに至り、更に、そのような摩擦撹拌接合手法を採用して、複数の金属板部材の重合せ部位を点接合せしめる技術が検討され、それによって、従来の抵抗スポット溶接やリベットによる接合よりも、継手品質がよく、良好な接合状態が安定して得られるとして、各種の摩擦撹拌点接合方法(Friction Stir Spot Welding)が、提案されている(特許文献2〜4等参照)。
しかしながら、それら提案された各種の摩擦撹拌点接合法は、何れも、基本的には、ロッド形状の工具本体の先端に、ピン形状の硬質プローブを一体的に設けてなる構造のピン型工具(回転工具)を用い、それを高速回転させながら、所定の金属板部材の重合せ部位に差し込み、そして、かかるピン型工具の工具本体の先端部にて構成されるショルダ部を重合せ部位に押圧することにより、それらショルダ部やプローブと重合せ部位との間に摩擦熱を発生させて、材料を塑性流動せしめ、かかるプローブの周りに撹拌領域を形成することによって、そのようなプローブの差し込み部位において、金属板部材の重合せ部位の点接合を行なわしめるようにしたものであるが、そのような点接合操作においては、かかるピン型工具を点接合の終了後に、金属板部材の重合せ部位に形成される撹拌領域(撹拌部)から引き抜くと、そこに、ピン型工具の先端のプローブを含む差し込み部分に対応した形状の凹所(穴)が残り、これが、塗装時における液溜まりの問題を惹起したり、接合されるべき金属板部材の継手強度(結合強度)にも悪影響をもたらす等という問題を内在していた。
このため、本願出願人の一人は、先に、特許文献5において、プローブとショルダ部材とが別体に構成されて、別個に軸方向に移動可能とされた複動式構造の回転工具を用い、接合されるべき金属板部材の重合せ部に対して、それぞれ、回転せしめられたプローブとショルダ部材の差し込み(突き出し)と当接によって、かかる重合せ部に摩擦撹拌領域を形成して、それら複数の金属板部材の接合を図った後、プローブを摩擦撹拌領域から引き抜きつつ、ショルダ部材を前進させて、摩擦撹拌領域の表面を押圧することによって、プローブ穴内に周囲の摩擦撹拌領域の材料を流れ込ませて、かかるプローブ穴を埋め、そして、プローブとショルダ部材のショルダ面とが面一となったところで、回転工具を重合せ部から離脱させるようにした手法を、明らかにした。
しかしながら、そのような複動式の回転工具を用いた摩擦撹拌点接合方法によれば、接合されるべき金属板部材の板厚が種々変化しても、一つの回転工具にて対応することが出来る特徴に加えて、摩擦撹拌領域にて与えられる接合部には、プローブの引き抜き穴が残ることが、効果的に回避され得ることとなるところから、接合強度の低下の問題や塗装時における液溜りの問題等も、有利に解消され得る特徴が発揮され得るのであるが、用いる回転工具が複動式構造であるが故に、プローブとショルダ部材との間には、必然的にクリアランス(隙間)が存在することとなり、そのために、そのようなクリアランスに、摩擦撹拌領域(接合部)を構成する被接合金属板部材の材料が入り込み、凝着する問題があり、そしてそれによって、プローブとショルダ部材との間における、互いに独立した作動(移動)が困難となったり、ひいては、摩擦撹拌点接合操作を繰り返して行なうことが不可能となる問題が、内在している。
なお、本発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある。
特許第2712838号公報 特開2001−321967号公報 特開2001−314983号公報 特開2002−120077号公報 特開2001−259863号公報
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、プローブとショルダ部材との間の隙間等に入り込む材料の凝着によって惹起される問題を効果的に緩和乃至は回避して、摩擦撹拌点接合操作を円滑に繰返し行ない得るようにした摩擦撹拌点接合用回転工具を提供することにあり、また、他の課題とするところは、そのような回転工具を用いた摩擦撹拌点接合操作において、プローブとショルダ部材との間等に入り込んだ材料を、効果的に外部に排出せしめ得る方法を提供することにある。
そして、本発明にあっては、上記した回転工具に係る課題の解決のために、複数の被接合金属部材の各板状部を重ね合わせ、その重合せ部の一方の側から回転せしめられつつ差し込まれるロッド状のプローブと、該プローブの周りに外嵌されて同軸的に位置し、該一方の側の面に回転状態下に当接せしめられるショルダ面を有する円筒状のショルダ部材とを備えた摩擦撹拌点接合用回転工具にして、該プローブと該ショルダ部材とが別体に構成されて、別個に軸方向に移動可能とされた複動式構造とされていると共に、該ショルダ部材の内周面と該プローブの外周面との間の隙間が、先端側において狭小間隙とされている一方、基部側においては該狭小間隙よりも大なる隙間となる拡大間隙とされていることを特徴とする摩擦撹拌点接合用回転工具を、その要旨とするものである。
また、本発明は、複数の被接合金属部材の各板状部を重ね合わせ、その重合せ部の一方の側から回転せしめられつつ差し込まれるロッド状のプローブと、該プローブの周りに外嵌されて同軸的に位置し、該一方の側の面に回転状態下に当接せしめられるショルダ面を有する円筒状のショルダ部材と、該ショルダ部材の外周面に同軸的に外挿され、軸方向に作用せしめられる付勢力によって、先端面が前記重合せ部の一方の側の面に押圧せしめられ得るようになっている円筒状の押圧部材とを備えた摩擦撹拌点接合用回転工具にして、該プローブと該ショルダ部材とが別体に構成されて、別個に軸方向に移動可能とされた複動式構造とされていると共に、前記押圧部材の内周面と該ショルダ部材の外周面との間の隙間、又はそのような隙間と共に、該ショルダ部材の内周面と該プローブの外周面との間の隙間が、それぞれ、先端側において狭小間隙とされている一方、基部側においては該狭小間隙よりも大なる隙間となる拡大間隙とされていることを特徴とする摩擦撹拌点接合用回転工具をも、その要旨とするものである。
さらに、本発明にあっては、上記の摩擦撹拌点接合方法に係る課題を解決するために、上述の如き本発明に従う摩擦撹拌点接合用回転工具を用いて、複数の被接合金属部材の板状部の重合せ部に対して、摩擦撹拌点接合操作を実施した後、前記プローブと前記ショルダ部材とを、繰り返し、軸方向に相対的に抜き差し移動させて、前記重合せ部の摩擦撹拌部から前記隙間に流入して溜まった或いは固着した前記被接合金属部材の材料カスの排出を促進せしめることを特徴とする摩擦撹拌点接合方法を、その要旨としている。
そして、本発明にあっては、また、上述の如き本発明に従う摩擦撹拌点接合用回転工具を用いて、複数の被接合金属部材の板状部の重合せ部に対して、摩擦撹拌点接合操作を実施した後、前記ショルダ部材と前記押圧部材とを、繰り返し、軸方向に相対的に抜き差し移動させて、前記重合せ部の摩擦撹拌部から前記隙間に流入して溜まった或いは固着した前記被接合金属部材の材料カスの排出を促進せしめることを特徴とする摩擦撹拌点接合方法をも、その要旨としている。
加えて、本発明にあっては、上述の如き本発明に従う摩擦撹拌点接合用回転工具を用いて、複数の被接合金属部材の板状部の重合せ部に対して、摩擦撹拌点接合操作を実施した後、前記プローブと前記ショルダ部材及び該ショルダ部材と前記押圧部材を、それぞれ、繰り返し、軸方向に相対的に抜き差し移動させて、前記重合せ部の摩擦撹拌部から前記隙間に流入して溜まった或いは固着した前記被接合金属部材の材料カスの排出を促進せしめることを特徴とする摩擦撹拌点接合方法をも、その要旨とするものである。
従って、かくの如き本発明に係る摩擦撹拌点接合用回転工具にあっては、プローブとショルダ部材とが複動式構造とされ、それらの間に、即ち、プローブの外周面とショルダ部材の内周面との間に、隙間が存在していても、そのような隙間は、先端側において狭小間隙とされる一方、基部側においては、クリアランスの大きな拡大間隙とされていることにより、被接合金属部材の板状部を重ね合わせてなる重合せ部に形成される摩擦撹拌部(接合部)から、塑性流動化された材料が、そのような回転工具のプローブとショルダ部材との間の隙間に流入する際、先端側の狭小間隙の存在によって、かかる材料の流入が抑制されつつ、一旦、入り込んだ材料は、クリアランスの大きな拡大間隙に導かれるようになるところから、それらプローブとショルダ部材との間の隙間に材料が凝着し、そしてそれらを固着せしめることによって惹起されるトラブルは、効果的に抑制乃至は阻止され得るようになるのである。
また、そのような隙間構造の採用による作用・効果は、ショルダ部材の外側に円筒状の押圧部材が外挿される複動式の摩擦撹拌点接合用回転工具において、かかる押圧部材の内周面とショルダ部材の外周面との間に形成される隙間を、狭小間隙と拡大間隙の組み合わせにおいて構成した場合においても、同様に、奏され得るところであり、摩擦撹拌部の塑性流動化された材料は、狭小間隙の存在によって、押圧部材とショルダ部材との間の隙間に流入することが効果的に抑制せしめられつつ、そのような狭小間隙の奥に位置する拡大間隙の存在によって、材料が流入しても、回転工具の基部側に有利に導かれ得て、材料の凝着によって惹起されるトラブルも、効果的に緩和乃至は回避され得ることとなるのである。
さらに、上記した本発明に従う摩擦撹拌点接合法によれば、本発明に従う摩擦撹拌点接合用回転工具を用いた摩擦撹拌点接合操作が実施された後、プローブとショルダ部材及び/又はショルダ部材と押圧部材が、繰返し、軸方向に相対的に抜き差し移動せしめられることにより、被接合金属部材の重合せ部に形成された摩擦撹拌部から、それらプローブとショルダ部材との隙間及び/又はショルダ部材と押圧部材との隙間に流入して溜まった、或いは固着した材料カスの排出が、効果的に促進せしめられることとなるのであり、これによって、摩擦撹拌点接合操作を円滑に行なわしめ、また、そのような摩擦撹拌点接合操作の連続的な繰返し回数をより一層有利に増大せしめ得るのである。
発明の態様
ところで、本発明は、前記した課題又は明細書全体の記載や図面から把握される課題を解決するために、以下に列挙せる如き各種の態様において、好適に実施され得るものであるが、また、以下に記載の各態様は、任意の組み合わせにおいても、採用可能である。なお、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに何等限定されることなく、明細書全体の記載並びに図面に開示の発明思想に基づいて認識され得るものであることが、理解されるべきである。
(1) 複数の被接合金属部材の各板状部を重ね合わせ、その重合せ部の一方の側から回転せしめられつつ差し込まれるロッド状のプローブと、該プローブの周りに外嵌されて同軸的に位置し、該一方の側の面に回転状態下に当接せしめられるショルダ面を有する円筒状のショルダ部材とを備えた摩擦撹拌点接合用回転工具にして、該プローブと該ショルダ部材とが別体に構成されて、別個に軸方向に移動可能とされた複動式構造とされていると共に、該ショルダ部材の内周面と該プローブの外周面との間の隙間が、先端側において狭小間隙とされている一方、基部側においては該狭小間隙よりも大なる隙間となる拡大間隙とされていることを特徴とする摩擦撹拌点接合用回転工具。
(2) 前記ショルダ部材の外周面に、同軸的に、円筒状の押圧部材が外挿され、該押圧部材の軸方向に作用せしめられる付勢力によって、該押圧部材の先端面が前記重合せ部の一方の側の面に押圧せしめられ得るようになっている一方、該押圧部材の内周面と前記ショルダ部材の外周面との間の隙間が、先端側において狭小間隙とされている一方、基部側においては該狭小間隙よりも大なる隙間となる拡大間隙とされていることを特徴とする上記態様(1)に記載の摩擦撹拌点接合用回転工具。
このように、摩擦撹拌点接合用回転工具において、プローブとショルダ部材との間のみならず、ショルダ部材と押圧部材との間にも、隙間が必然的に形成される場合にあっては、それら二つの隙間の何れにも、本発明に従って、狭小間隙と拡大間隙とを組み合わせた構成が採用されることによって、材料固着によるトラブルの発生を有利に回避し、以て、回転工具としての使用寿命を、より一層増大せしめることが出来るのである。
(3) 複数の被接合金属部材の各板状部を重ね合わせ、その重合せ部の一方の側から回転せしめられつつ差し込まれるロッド状のプローブと、該プローブの周りに外嵌されて同軸的に位置し、該一方の側の面に回転状態下に当接せしめられるショルダ面を有する円筒状のショルダ部材と、該ショルダ部材の外周面に同軸的に外挿され、軸方向に作用せしめられる付勢力によって、先端面が前記重合せ部の一方の側の面に押圧せしめられ得るようになっている円筒状の押圧部材とを備えた摩擦撹拌点接合用回転工具にして、該プローブと該ショルダ部材とが別体に構成されて、別個に軸方向に移動可能とされた複動式構造とされていると共に、前記押圧部材の内周面と該ショルダ部材の外周面との間の隙間が、先端側において狭小間隙とされている一方、基部側においては該狭小間隙よりも大なる隙間となる拡大間隙とされていることを特徴とする摩擦撹拌点接合用回転工具。
(4) 前記狭小間隙が、先端より軸方向に0.1〜10mmの長さにおいて、形成されている上記態様(1)乃至(3)の何れか1つに記載の摩擦撹拌点接合用回転工具。
(5) 前記ショルダ部材の前記拡大間隙の形成部位に、筒壁を貫通する排出孔が形成され、前記狭小間隙を通じて入り込んだ前記被接合金属部材の材料カスが、該排出孔を通じて外部に排出され得るようにした上記態様(1)乃至(4)の何れか1つに記載の摩擦撹拌点接合用回転工具。
この態様のように、ショルダ部材の拡大間隙形成部位に排出孔を設けることによって、プローブとの間の隙間に入り込んで、微細な粉状片となった材料カスを、有利に外部に排出することが出来ることとなり、以て、そのような隙間内に材料カスが蓄積されることを効果的に避けることが出来るのである。
(6) 前記押圧部材の前記拡大間隙の形成部位に、筒壁を貫通する排出孔が形成され、前記狭小間隙を通じて入り込んだ前記被接合金属部材の材料カスが、該排出孔を通じて外部に排出され得るようにした上記態様(2)乃至(4)の何れか1つに記載の摩擦撹拌点接合用回転工具。
この態様においても、前記した態様(5)と同様に、押圧部材の拡大間隙形成部位に排出孔を設けることによって、ショルダ部材との間の隙間に入り込んで、微細な粉状片となった材料カスを有利に外部に排出することが出来、以て、そのような隙間内に材料カスが蓄積されることを効果的に避けることが出来る。
(7) 上記態様(1)乃至(6)の何れか1つに記載の摩擦撹拌点接合用回転工具を備えた摩擦撹拌点接合装置。
(8) 上記態様(1)乃至(6)の何れか1つに記載の摩擦撹拌点接合用回転工具を用いて、複数の被接合金属部材の板状部の重合せ部に対して、摩擦撹拌点接合操作を実施した後、前記プローブと前記ショルダ部材とを、繰り返し、軸方向に相対的に抜き差し移動させて、前記重合せ部の摩擦撹拌部から前記隙間に流入して溜まった或いは固着した前記被接合金属部材の材料カスの排出を促進せしめることを特徴とする摩擦撹拌点接合方法。
(9) 上記態様(2)乃至(6)の何れか1つに記載の摩擦撹拌点接合用回転工具を用いて、複数の被接合金属部材の板状部の重合せ部に対して、摩擦撹拌点接合操作を実施した後、前記ショルダ部材と前記押圧部材とを、繰り返し、軸方向に相対的に抜き差し移動させて、前記重合せ部の摩擦撹拌部から前記隙間に流入して溜まった或いは固着した前記被接合金属部材の材料カスの排出を促進せしめることを特徴とする摩擦撹拌点接合方法。
(10) 上記態様(2)乃至(6)の何れか1つに記載の摩擦撹拌点接合用回転工具を用いて、複数の被接合金属部材の板状部の重合せ部に対して、摩擦撹拌点接合操作を実施した後、前記プローブと前記ショルダ部材及び該ショルダ部材と前記押圧部材を、それぞれ、繰り返し、軸方向に相対的に抜き差し移動させて、前記重合せ部の摩擦撹拌部から前記隙間に流入して溜まった或いは固着した前記被接合金属部材の材料カスの排出を促進せしめることを特徴とする摩擦撹拌点接合方法。
(11) 前記摩擦撹拌点接合操作が複数回実施された後、前記抜き差し移動操作が実施される上記態様(8)乃至(10)の何れか1つに記載の摩擦撹拌点接合方法。
このように、複数回の摩擦撹拌点接合操作を行なった後、プローブや押圧部材等の抜き差し移動を繰り返すことによって、材料の凝着によるトラブルの発生を回避しつつ、摩擦撹拌点接合操作を、連続的に、繰返し行なうことが可能となるのである。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1には、本発明に従う摩擦撹拌点接合用回転工具の一例が、概略的に示されている。また、図2には、図1に示される摩擦撹拌点接合用回転工具の先端部が拡大して示されている。それらの図において、摩擦撹拌点接合用の回転工具10は、ロッド状のプローブ12と円筒状のショルダ部材14と同じく円筒状の押圧部材16とが、プローブ12を中心にして、その外側にショルダ部材14を外挿し、更にショルダ部材14の外側に、押圧部材16を外挿せしめてなる形態において、同軸的に配置されてなる構造において、構成されている。
具体的には、プローブ12は、図において下側となる、細長な細径、丸棒状のプローブ先端部12aと、このプローブ先端部12aよりも大径の、基部側(図において上側)の丸棒状のプローブ基部12bとを一体形成してなる構造を有しており、回転工具10の中心に位置するように配置されている。なお、このプローブ12は、従来と同様に、プローブ基部12b側に連結される図示しない回転駆動装置によって、その軸回りに高速回転せしめられ得るようになっていると共に、軸方向に往復移動(突き出し作動及び引き込み作動)が可能とされている。
また、ショルダ部材14にあっても、それは、プローブ先端部12aよりもやや短い長さにおいて軸方向に延びる、小径薄肉円筒形状のショルダ先端部14aと、そのようなショルダ先端部14aよりも大径厚肉円筒形状の、基部側に位置するショルダ基部14bとから、一体的に形成されて、プローブ12に外挿せしめられている。なお、このショルダ部材14も、プローブ12と同様に、図示しない回転駆動機構によって、プローブ12と同期して、或いはプローブ12とは別個に、軸回りに高速回転せしめられ得るようになっていると共に、軸方向に往復移動(突き出し作動+引き込み作動)が可能とされている。また、そのようなショルダ先端部14aの被接合金属部材に当接乃至は押圧される先端面が、ショルダ面14cとされている。そして、かかるショルダ部材14のショルダ先端部14aの、少なくとも被接合金属部材に接する部分は、先のプローブ12におけるプローブ先端部12aの、少なくとも被接合金属部材に接する部分と共に、そのような被接合金属部材(重合せ部)の材質よりも硬い材質の材料にて形成されており、例えば、被接合金属部材がアルミ材の場合にあっては、鋼材にて形成されることとなる。
さらに、押圧部材16は、バリ押え機能を有するものであって、ショルダ部材14のショルダ先端部14aの長さよりもやや短い長さにおいて軸方向に延びる小径薄肉円筒状の押圧先端部16aと、基部側に位置する大径厚肉円筒状の押圧基部16bとから一体形成されてなり、位置固定に設けられた保持筒体18と、押圧基部16bとの間に配設された、圧縮コイルばね20によって、押圧部材16が図1に示される状態から軸方向上方に移動せしめられたときに、下方への所定の付勢力が生ぜしめられ得るようになっている。なお、この押圧部材16は、先のプローブ12やショルダ部材14とは異なり、後述する摩擦撹拌点接合操作中において、回転させられることはなく、静止状態を保持し得るようになっている。
そして、図1に示される如く、かかる押圧部材16の内孔内にショルダ部材14が挿入配置され、更にショルダ部材14の内孔内にプローブ12が挿入配置されることによって、それら三部材(12、14、16)が、同軸的に配設せしめられているのである。
ところで、このような構成の回転工具10においては、プローブ12とショルダ部材14とが、それぞれ別体に構成されて、別個に軸方向に移動可能とされた複動式構造とされているところから、それらプローブ12とショルダ部材14との間、更には、ショルダ部材14と押圧部材16との間には、軸方向への移動や軸回りの回転を許容するために、必然的に僅かなクリアランス(間隙)が形成されることとなるが、そのような僅かな間隙であっても、被接合金属部材の摩擦撹拌部から材料が入り込み、凝着する問題が惹起されるようになるのである。
このため、本発明にあっては、図2に拡大して示されているように、回転工具10の先端部に位置する、プローブ12のプローブ先端部12aの外周面と、ショルダ部材14のショルダ先端部14aの内周面との間の隙間が、先端側において狭小間隙22aとされる一方、基部側においては、狭小間隙22aよりも大なる隙間となる拡大間隙22bとされているのであり、また、ショルダ部材14のショルダ先端部14aの外周面と、押圧部材16の押圧先端部16aの内周面との間の隙間にあっても、その先端側が狭小間隙24aとされている一方、基部側においては、そのような狭小間隙24aよりも大なる隙間となる拡大間隙24bとされているのである。なお、かかるクリアランスの大きな隙間となる2つの拡大間隙22b及び24bは、ここでは、ショルダ部材14のショルダ先端部14aの内周面及び押圧部材16の押圧先端部16aの内周面が、それぞれ、先端側よりも基部側において大径となる段付き面として、形成されていることによって、プローブ12のプローブ先端部12aの外周面との間において、また、ショルダ部材14のショルダ先端部14aの外周面との間において、それぞれ形成されている。また、それら拡大間隙22b、24bは、図1に示される如く、それぞれ、段付き構造において基部側に延び、プローブ基部12bとショルダ基部14bとの間及びショルダ基部14bと押圧基部16bとの間においても、それぞれ形成されている。
従って、このような回転工具10の先端部構造においては、それぞれの狭小間隙22a及び24aを通じて、被接合金属部材に形成される摩擦撹拌部の材料が、プローブ先端部12aとショルダ先端部14aとの間の隙間や、ショルダ先端部14aと押圧先端部16aとの間の隙間に入り込んでも、基部側に位置する大きなクリアランスの拡大間隙22b、24b内に、それぞれ導かれ、そしてそこが材料カスを収容するポケット部となって、かかる入り込んだ材料が排出された形態となるのであって、そのため、プローブ先端部12aの外周面とショルダ先端部14aの内周面とが、入り込んだ材料にて、全周面に亘って固着せしめられることがなく、また同様に、ショルダ先端部14aの外周面と押圧先端部16aの内周面との間も、全面固着が効果的に回避乃至は抑制され得ることとなり、これによって、プローブ12やショルダ部材14の回転作動や往復移動が阻害されるのが、有利に解消乃至は緩和されることとなるのである。また、それぞれの狭小間隙22a、24aにおいて、固着が生じた場合にあっても、それらの狭小間隙22a、24aの軸方向長さを適宜に選定して、固着領域を制御し得るところから、大きな力を要することなく、プローブ12やショルダ部材14を、摩擦撹拌点接合操作中において、回転せしめていることにより、また、プローブ12とショルダ部材14の回転速度を相互に異ならしめることにより、それら狭小間隙22aや24aにおける固着を回避することが可能となるのである。
ここで、かかる狭小間隙22a、24aは、そのクリアランスの大きさに応じて、流入した材料による固着に基づくところのトラブルの発生が回避され得るような軸方向長さにおいて、設けられることとなるが、その軸方向長さ:x、yとしては、一般に、0.1〜10mm、好ましくは1〜8mm程度とされることとなる。この軸方向長さ:x、yが、余りにも短くなると、その形成が困難となるからであり、また、長くなり過ぎた場合にあっては、それら狭小間隙22a、24a内に入り込んだ材料による部材間の固着が惹起されて、作動不良を生じる恐れが高くなるからである。なお、図2において、ショルダ先端部14aの外周面と押圧先端部16aの内周面との間の狭小間隙24aの軸方向長さ:yが、押圧先端部16aの先端の小径部分の軸方向長さとして規定されているが、これは、摩擦撹拌点接合操作時においては、押圧先端部16aの先端面とショルダ先端部14aの先端面となるショルダ面14cとが、面一となるからである。
また、それら狭小間隙22a、24aのクリアランスの大きさとしては、摩擦撹拌部において塑性流動する材料の入り込みが抑制され得るように、可及的に小さな隙間とされることが望ましく、一般に、0.05〜0.5mm程度、好ましくは0.1〜0.4mm程度の大きさの隙間とされていることが望ましい。それら狭小間隙22a、24aのクリアランスを大きくすると、そこに入り込む材料の量が多くなって、固着等のトラブルを惹起しやすくなるからである。
さらに、拡大間隙22b、24bは、それぞれ、狭小間隙22a、24aよりも回転工具10の基部側において、それら狭小間隙22a、24aのクリアランスよりも大きな隙間を与えるように設けられており、これによって、それら狭小間隙22a、24aから入り込む材料を収容し、更に、後述するように、外部に排出するためのポケット部としての機能をも奏せしめるようになっているのであるが、これらの機能を有利に実現せしめる上において、そのクリアランスの大きさとして、有利には、0.5mm以上、好ましくは1mm以上の大きさとされることとなる。なお、ここでは、狭小間隙22a、24aから拡大間隙22b、24bに至る面、ここでは、図1及び図2から明らかな如く、ショルダ先端部14aの内周面及び押圧先端部16aの内周面における小径部位から大径部位に移行する面が傾斜面とされて、狭小間隙22a、24a内に入り込んだ材料が、拡大間隙22b、24b内にスムーズに導かれ得るようになっているのであり、更に図1に示される如く、ショルダ先端部14aからショルダ基部14bに続くテーパ内周面と、押圧先端部16aから押圧基部16bに続くテーパ内周面によって、それぞれ、拡大間隙22b、24bが、回転工具10の基部側へ大径の間隙として、延長せしめられている。
そして、かくの如き構成の回転工具10には、また、ショルダ部材14の拡大間隙22b形成部位や、押圧部材16の拡大間隙24b形成部位には、その筒壁を貫通する所定大きさの排出孔が形成され、狭小間隙22a、24aを通じて入り込んだ摩擦撹拌部の材料によって発生する粉状片からなる材料カスが、そのような排出孔を通じて、外部に排出されるようになっている。ここでは、そのような排出孔として、ショルダ部材14においては、その大径のショルダ基部14bの筒壁を貫通する排出孔26が形成されており、また、押圧部材16に対しては、その大径の押圧基部16bの筒壁を貫通するように排出孔28aが形成され、更に、小径の押圧先端部16aにも、拡大間隙24b形成部位に位置するように、その筒壁を貫通する排出孔28bが、複数形成されている。
このように、ショルダ部材14や押圧部材16に排出孔26;28a、28bが設けられていることによって、それぞれ狭小間隙22a、24aを通じて、入り込む材料は、非回転状態の押圧部材16内において、プローブ12やショルダ部材14が高速回転せしめられることにより、粉状片となって、それぞれの拡大間隙22b、24b内に導かれて、材料カスとして、存在することとなるのであり、そして、この微細な粉状片からなる材料カスが、それぞれの排出孔26;28a、28bを通じて、外部に排出せしめられることとなるのである。なお、それら排出孔26;28a、28bの大きさとしては、その機能を有効に奏せしめるべく、一般に、3mm〜10mm程度の直径を有する貫通孔として形成されることとなる。
ところで、このような本発明に従う回転工具10を用いて、複数の被接合金属部材の板状部の重合せ部に対する摩擦撹拌点接合操作を実施するには、例えば、図3〜図4に示される如き工程に従って、実施されることとなる。
因みに、図3において、裏当て治具30の上には、摩擦撹拌点接合せしめられる被接合金属部材の板状部を構成する2枚の金属板32、34が、上下方向に重ね合わせられた状態で載置され、そして、従来と同様にして、位置固定にクランプされている。なお、それら2枚の金属板32、34は、何れも、摩擦撹拌接合が可能な金属材質のものであって、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金、銅、銅合金、鉄若しくはその合金等からなるものであり、また、それら金属板32、34には、同材質のものや、異なる材質のものが適宜に選択されることとなる。
そして、摩擦撹拌点接合操作のスタート時点においては、図3(a)に示されている如く、金属板32、34の重合せ部の上方に、回転工具10の先端部を位置せしめた状態において、プローブ12(プローブ先端部12a)とショルダ部材14(ショルダ先端部14a)を共に高速回転せしめ、その状態で、回転工具10の先端部を下降させる。そして、押圧部材16(押圧先端部16a)が、その先端面において、上側の金属板32に当接された後、更に、押圧されると、押圧部材16は、圧縮コイルばね20(図1参照)の付勢力に抗して、後退(上昇)し、プローブ12及びショルダ部材14の先端面と面一となって[(b)参照]、その高速回転せしめられるプローブ12及びショルダ部材14の先端面が重合せ部に接触乃至は押し付けられることにより、金属板32の側より摩擦発熱せしめられる。更に、その摩擦発熱により、金属板32が軟化せしめられた状態において、(c)に示される如く、プローブ12が差し込まれ、そして、このプローブ12による摩擦発熱作用が加わって、2枚の金属板32、34に跨る摩擦撹拌部36が形成される一方、ショルダ部材14が後退せしめられて、プローブ12の差し込み(突出)により余剰となった摩擦撹拌部36の材料が、かかるショルダ部材14の後退によって形成される空間にて吸収されるようになっている。このように、ショルダ部材14の外側に押圧部材16を配して、摩擦撹拌部36の外周部となる金属板32の表面を押圧しつつ、材料の吸収をショルダ部材14の後退によって行なうことにより、バリの発生がより一層効果的に行なわれ得るようになっているのである。
次いで、図3(c)の状態から、プローブ12を後退せしめると、図4(a)に示される如く、プローブ12の抜けた穴、所謂プローブ穴38が、そのまま摩擦撹拌部36に残るようになるところから、かかるプローブ12の後退と同時に、或いは後退の後に、ショルダ部材14を前進(下降)させて、ショルダ部材14の先端面のショルダ面14cにて摩擦撹拌部36の上面を押圧して、プローブ穴38内に周囲の摩擦撹拌部36の材料を流れ込ませて、(b)に示される如く、プローブ穴38を埋め、それを消滅させた後、(c)の如く、回転工具10が上方に後退せしめられることにより、重ね合わされた2枚の金属板32、34が、プローブ穴38の存在しない摩擦撹拌部36にて与えられる接合部40により、有効な継手強度を持って、強固に接合せしめられたものとなるのである。
なお、上記した摩擦撹拌点接合方法は、単なる一つの例示に過ぎないものであって、公知の各種の手法に従って、実施され得るものであることは勿論、また、例示の方法の変形例として、図3(b)の工程に代えて、プローブ12のみを突き出し(ショルダ部材14は金属板32に当接することなく、それとの間に所定の空間が形成されている)、プローブ12の当接により、摩擦発熱させて、金属板32を軟化せしめ、そして、図3(c)の如く差し込んで、摩擦撹拌部36を形成するようにすることも可能であり、これによって、ショルダ部材14と押圧部材16との間の固着に基づくところのトラブルの発生を、より一層効果的に防止することが可能である。また、プローブ穴38の穴埋めが完了した図4(b)に示される状態から、回転工具10を、図4(c)の如く引き離す際に、(b)の状態でプローブ12を少し突き出す(図において下降させる)ことにより、ショルダ部材14とワーク(32、34)との間の固着や、押圧部材16とワーク(32,34)との間の固着を上手く剥がしつつ、回転工具10の全体を効果的に離脱せしめることができるのであって、本発明においては、有利に採用される手法である。
そして、このような摩擦撹拌点接合方法において、本発明に従う回転工具10は、有利に用いられて、プローブ12とショルダ部材14との間の隙間や、ショルダ部材14と押圧部材16との間の隙間に材料が入り込んで惹起される問題を、有利に抑制乃至は解消し得るようにしたものであるが、本発明にあっては、そのような摩擦撹拌点接合操作が実施された後、回転工具10におけるプローブ12とショルダ部材14とを、及び/又はショルダ部材14と押圧部材16とを、繰返し、軸方向に相対的に抜き差し移動(往復移動)させて、前記した摩擦撹拌部36からそれらの間の隙間に流入して、溜まった或いは固着した材料カスの排出を促進せしめる操作が、有利に採用されることとなる。
図5には、そのような材料カスの排出促進操作の一工程が示されており、その(a)に示される摩擦撹拌点接合操作の終了した状態の回転工具10において、そのプローブ12が、(b)の如く突き出されたり、また、(c)の如く後退せしめられたりして、それが適数回繰り返されることによって、プローブ12とショルダ部材14との間の隙間に詰まった、或いは凝着した材料(カス)を、効果的に外部に排出せしめることが出来るのである。勿論、ショルダ部材14と押圧部材16との間においても、同様な相対的抜き差し移動によって、それらの隙間に存在する材料(カス)の効果的な排出が実現され得るものであり、更にプローブ12とショルダ部材14との間の相対的な抜き差し作動と、ショルダ部材14と押圧部材16との間の相対的な抜き差し作動を、共に実施するようにすれば、より一層有効な材料(カス)の排出を行なうことが出来ることとなる。
なお、そのようなプローブ12とショルダ部材14との間の相対的な抜き差し移動や、ショルダ部材14と押圧部材16との間の相対的な抜き差し移動は、それぞれ、適宜に設定されたストローク長さにおいて行われ得るものであって、図5(c)に示される如く、プローブ12が、ショルダ部材14内において、その拡大間隙22b内に入り込むまで、後退せしめられる他、狭小間隙22aの長さ(x)の範囲内において、往復移動させられるようにすることも可能であり、更に、そのような抜き差し移動の回数も、目的とする間隙からの材料(カス)の排出に有効な複数回数が、適宜に選定されることとなる。
特に、本発明にあっては、回転工具10を用いて、摩擦撹拌点接合操作(一箇所の接合)を複数回繰り返した後、前記抜き差し移動操作を行なうことが、点接合作業の効率化を図る等の点よりして、推奨され、複数回の摩擦撹拌点接合操作の終了毎に、材料(カス)の排出を行なうようにすれば、摩擦撹拌点接合の連続的な作業性を有利に高め得ることとなる。また、プローブ12やショルダ部材14の回転・駆動部の抵抗が大きくなる等の現象を検知して、上述の如き抜出し移動操作を実施させるようにすることも、可能である。
以上、本発明の代表的な実施形態について詳述してきたが、それは、あくまでも例示に過ぎないものであって、本発明は、そのような実施形態に係る具体的な記述によって、何等限定的に解釈されるものでないことが、理解されるべきである。
例えば、上記の実施形態では、回転工具10は、ショルダ部材14の外側に押圧部材16が外挿されてなる構造を有し、これによって、摩擦撹拌点接合時に置けるバリの発生の抑制に大いに寄与せしめられているが、そのような押圧部材16は、本発明において必須のものではなく、更に、そのような押圧部材は、図6に示される如き構造において設けることも可能である。
すなわち、図6に示される回転工具10の構造においては、押圧部材42が位置固定に設けられた保持部材44に対して、周方向の複数箇所に位置せしめられたステー46によって、軸方向に規制された範囲内において、移動可能に取り付けられると共に、ステー46にて挿通された形態において、圧縮コイルスプリング48が押圧部材42と保持部材44との間に配置されて、押圧部材42に対して、図において下方の付勢力を作用せしめ得るようになっているのである。なお、この図6に示される回転工具10の他の部分の構造は、先に例示のものと同様であるので、同様な部分には同一の符号を付して、詳細な説明は省略することとする。
また、例示の具体例においては、プローブ12とショルダ部材14との間の隙間と共に、ショルダ部材14と押圧部材16との間の隙間にも、本発明が適用されて、それぞれ狭小間隙22a、24aと、拡大間隙22b、24bとの組み合わせからなる隙間構造において構成されているが、それら何れか一方の隙間に対して、本発明を適用することも可能である。
さらに、例示の具体例においては、拡大間隙22b、24bを形成するために、ショルダ部材14の内周面や押圧部材16の内周面が基部側において大径となる段付き面とされているが、これに代えて、或いはこれと共に、プローブ12の外周面やショルダ部材14の外周面に、先端側よりも基部側において小径となる段付き面を形成することによって、狭小間隙に続く拡大間隙が基部側に形成されるようにすることも可能である。
加えて、例示の具体例では、摩擦撹拌点接合されるべき被接合金属部材として、板材である金属板32、34を用いた例において、本発明の説明が為されているが、また、そのような被接合金属部材の形状としては、板材に何等限定されるものではなく、摩擦撹拌点接合操作が施される重合せ部が、それぞれ、板状乃至は面板状である限りにおいて、何れの部材も、採用可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において、実施され得るものであり、また、そのような実施の態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範疇に属するものであることは、言うまでもないところである。
以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、また、言うまでもないところである。
<実施例 1>
先ず、被接合金属部材として、厚さ:1mmの6000系アルミニウム板材(6016−T4)の2枚を準備する一方、図1及び図2に示される複動式構造の回転工具10において、その狭小間隙22a、24aの軸方向長さ:x、yが、それぞれ、5mmとされたものを、準備した。
次いで、それらアルミニウム板材の2枚を重ね合わせ、その下板側に裏当て治具30を当接せしめた状態において、図3及び図4に示される如くして、摩擦撹拌点接合を行なった。具体的には、回転工具10の押圧部材16を上板側から当接せしめた後、プローブ12とショルダ部材14とをそれぞれ高速回転せしめつつ、それらが面一となるように、当接せしめ、次いで、プローブ12を下板の厚さの1/3に達するまで差し込んで、摩擦撹拌部36を形成し、更に、その後、プローブ12を引き抜くときに、ショルダ部材14を前進させて、摩擦撹拌部36を押し込み、プローブ穴38を埋め込み、それが、接合部40の表面に残らないようにして、2枚のアルミニウム板材の接合を行なった。
その結果、押圧部材16がショルダ部材14の外周へのバリの発生を抑えたために、バリの発生のない摩擦撹拌点接合が実現された。また、その接合部40は、0.05mm以下の凹凸状態の表面であって、実質的に平坦な表面と認められるものであり、また、裏面も略平坦で健全なものであった。
そして、そのような摩擦撹拌点接合を続けて、100回繰り返すことからなる、100打点の点接合を行なったところ、回転工具10におけるプローブ12とショルダ部材14との間の隙間に、アルミ(材料)が凝着し、プローブ12を複動する負荷が大きくなって、リミッターが働き、装置が停止した。このため、回転工具10におけるプローブ12とショルダ部材14、及びショルダ部材14と押圧部材16を、図5に示される如くして、それぞれ相対的に軸方向に10mmの範囲で、10回の抜き差し移動(往復移動)を行なった。これにより、アルミのカスは、全て回転工具10の先端及び胴部の穴(26;28a、28b)から排出され、プローブ12とショルダ部材14と押圧部材16とは、第1回目の打点の場合と同様な状態となった。その後、かかる回転工具を用いて、摩擦撹拌点接合を行なったところ、更に、100点の連続打点が可能であった。
<比較例1>
回転工具として、実施例1とは異なり、拡大間隙22b、24bの設けられていない(従って、狭小間隙22a、24bのみのクリアランスとなる)、また、胴部の排出孔26;28a、28bの設けられていない回転工具を用いることの他は、実施例1と同様にして、2枚のアルミニウム板材の重合せ部に対して、摩擦撹拌点接合操作を実施したところ、連続15打点でアルミの凝着が激しく、回転工具の抜き差しの荷重が高くなって、リミッターが働き、装置が停止した。なお、プローブ12とショルダ部材14及びショルダ部材14と押圧部材16とを、それぞれ抜き差ししたが、アルミの凝着が強固であり、そのため、アルミカスを充分に除去することが出来なかった。
本発明に従う摩擦撹拌点接合用回転工具の一例を示す縦断面説明図である。 図1に示される回転工具の先端部を拡大して示す説明図である。 本発明に従う回転工具を用いた摩擦撹拌点接合方法の、前半の工程を示す工程説明図であって、(a)、(b)及び(c)は、それぞれ各工程における一形態を示す説明図である。 図3に続く摩擦撹拌点接合の、後半の工程を示す説明図であって、(a)、(b)及び(c)は、それぞれ、その工程の一形態を示す説明図である。 本発明に従う摩擦撹拌点接合方法に用いられた回転工具における材料カスの排出を促進せしめる工程の一例を示す工程説明図であって、(a)、(b)及び(c)は、それぞれ工程の一形態を示す説明図である。 本発明に従う摩擦撹拌点接合用回転工具の他の一例を示す、図1に対応する縦断面説明図である。
符号の説明
10 回転工具 12 プローブ
12a プローブ先端部 12b プローブ基部
14 ショルダ部材 14a ショルダ先端部
14b ショルダ基部 16 押圧部材
16a 押圧先端部 16b 押圧基部
18 保持筒体 20 圧縮コイルばね
22a 狭小間隙 22b 拡大間隙
24a 狭小間隙 24b 拡大間隙
26、28a、28b 排出孔
30 裏当て治具
32、34 金属板
36 摩擦撹拌部 38 プローブ穴
40 接合部 42 押圧部材
44 保持部材 46 ステー

Claims (11)

  1. 複数の被接合金属部材の各板状部を重ね合わせ、その重合せ部の一方の側から回転せしめられつつ差し込まれるロッド状のプローブと、該プローブの周りに外嵌されて同軸的に位置し、該一方の側の面に回転状態下に当接せしめられるショルダ面を有する円筒状のショルダ部材とを備えた摩擦撹拌点接合用回転工具にして、
    該プローブと該ショルダ部材とが別体に構成されて、別個に軸方向に移動可能とされた複動式構造とされていると共に、該ショルダ部材の内周面と該プローブの外周面との間の隙間が、先端側において狭小間隙とされている一方、基部側においては該狭小間隙よりも大なる隙間となる拡大間隙とされていることを特徴とする摩擦撹拌点接合用回転工具。
  2. 前記ショルダ部材の外周面に、同軸的に、円筒状の押圧部材が外挿され、該押圧部材の軸方向に作用せしめられる付勢力によって、該押圧部材の先端面が前記重合せ部の一方の側の面に押圧せしめられ得るようになっている一方、該押圧部材の内周面と前記ショルダ部材の外周面との間の隙間が、先端側において狭小間隙とされている一方、基部側においては該狭小間隙よりも大なる隙間となる拡大間隙とされていることを特徴とする請求項1に記載の摩擦撹拌点接合用回転工具。
  3. 複数の被接合金属部材の各板状部を重ね合わせ、その重合せ部の一方の側から回転せしめられつつ差し込まれるロッド状のプローブと、該プローブの周りに外嵌されて同軸的に位置し、該一方の側の面に回転状態下に当接せしめられるショルダ面を有する円筒状のショルダ部材と、該ショルダ部材の外周面に同軸的に外挿され、軸方向に作用せしめられる付勢力によって、先端面が前記重合せ部の一方の側の面に押圧せしめられ得るようになっている円筒状の押圧部材とを備えた摩擦撹拌点接合用回転工具にして、
    該プローブと該ショルダ部材とが別体に構成されて、別個に軸方向に移動可能とされた複動式構造とされていると共に、前記押圧部材の内周面と該ショルダ部材の外周面との間の隙間が、先端側において狭小間隙とされている一方、基部側においては該狭小間隙よりも大なる隙間となる拡大間隙とされていることを特徴とする摩擦撹拌点接合用回転工具。
  4. 前記狭小間隙が、先端より軸方向に0.1〜10mmの長さにおいて、形成されている請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の摩擦撹拌点接合用回転工具。
  5. 前記ショルダ部材の前記拡大間隙の形成部位に、筒壁を貫通する排出孔が形成され、前記狭小間隙を通じて入り込んだ前記被接合金属部材の材料カスが、該排出孔を通じて外部に排出され得るようにした請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の摩擦撹拌点接合用回転工具。
  6. 前記押圧部材の前記拡大間隙の形成部位に、筒壁を貫通する排出孔が形成され、前記狭小間隙を通じて入り込んだ前記被接合金属部材の材料カスが、該排出孔を通じて外部に排出され得るようにした請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の摩擦撹拌点接合用回転工具。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の摩擦撹拌点接合用回転工具を備えた摩擦撹拌点接合装置。
  8. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の摩擦撹拌点接合用回転工具を用いて、複数の被接合金属部材の板状部の重合せ部に対して、摩擦撹拌点接合操作を実施した後、前記プローブと前記ショルダ部材とを、繰り返し、軸方向に相対的に抜き差し移動させて、前記重合せ部の摩擦撹拌部から前記隙間に流入して溜まった或いは固着した前記被接合金属部材の材料カスの排出を促進せしめることを特徴とする摩擦撹拌点接合方法。
  9. 請求項2乃至請求項6の何れか1項に記載の摩擦撹拌点接合用回転工具を用いて、複数の被接合金属部材の板状部の重合せ部に対して、摩擦撹拌点接合操作を実施した後、前記ショルダ部材と前記押圧部材とを、繰り返し、軸方向に相対的に抜き差し移動させて、前記重合せ部の摩擦撹拌部から前記隙間に流入して溜まった或いは固着した前記被接合金属部材の材料カスの排出を促進せしめることを特徴とする摩擦撹拌点接合方法。
  10. 請求項2乃至請求項6の何れか1項に記載の摩擦撹拌点接合用回転工具を用いて、複数の被接合金属部材の板状部の重合せ部に対して、摩擦撹拌点接合操作を実施した後、前記プローブと前記ショルダ部材及び該ショルダ部材と前記押圧部材を、それぞれ、繰り返し、軸方向に相対的に抜き差し移動させて、前記重合せ部の摩擦撹拌部から前記隙間に流入して溜まった或いは固着した前記被接合金属部材の材料カスの排出を促進せしめることを特徴とする摩擦撹拌点接合方法。
  11. 前記摩擦撹拌点接合操作が複数回実施された後、前記抜き差し移動操作が実施される請求項8乃至請求項10の何れか1項に記載の摩擦撹拌点接合方法。
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