JP6776480B1 - 攪拌ピン、摩擦攪拌接合用工具、および、工作機械 - Google Patents

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Abstract

攪拌ピンは、ピンホルダに保持される基端部と、ショルダ部材に対して第1軸まわりに相対回転可能な攪拌部と、基端部と攪拌部との間に配置され、攪拌部とともに第1軸まわりに回転可能な中間部とを具備する。基端部から攪拌部に向かう方向を第1方向と定義するとき、中間部は、第1部分と、第1部分の第1方向側に配置される第2部分とを備える。第1部分は、第2部分の外表面と比較して第1軸から離れる方向に突出する突出部を備える。また、突出部の第1方向側の面は、摩擦攪拌によって形成される屑材を受け止める環状の受け面を規定する。

Description

本発明は、攪拌ピン、摩擦攪拌接合用工具、および、工作機械に関する。
摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding)が知られている。摩擦攪拌接合では、接合対象物である2つのワークに押し付けられた工具を回転させることにより、当該2つのワークが互いに接合される。より具体的には、工具の回転によって生じる摩擦熱によって金属製ワークが軟化される。軟化した金属は、工具の回転によって、工具の周辺を流動する。工具の周辺を流動する金属が固まることによって、2つのワークが接合される。
関連する技術として、特許文献1には、摩擦攪拌用工具が開示されている。特許文献1に記載の摩擦攪拌用工具は、攪拌プローブ、および、ショルダを備える。また、攪拌プローブには、流動物の流動方向を攪拌プローブの軸方向から径方向に変える流動阻害面が形成されている。流動阻害面によって流動が遮られた流動金属は、円環状の流動物収容部に溜められる。特許文献1に記載の摩擦攪拌用工具では、攪拌プローブが直接回転駆動軸に接続されている。
また、特許文献2には、摩擦攪拌接合用工具が開示されている。特許文献2に記載の摩擦攪拌接合用工具は、攪拌ピンと、第一の面を有するハウジングとを備える。ハウジングには、第一の面に形成された収容穴とハウジングの外部とを連通する排出穴(余剰金属を排出する排出穴)が形成されている。
特開2018−1178号公報 特許第6512727号公報
本発明の目的は、ピンホルダへの屑材の付着を抑制可能な攪拌ピン、摩擦攪拌接合用工具、および、工作機械を提供することである。
いくつかの実施形態における攪拌ピンは、ピンホルダに保持される基端部と、ショルダ部材に対して第1軸まわりに相対回転可能な攪拌部と、前記基端部と前記攪拌部との間に配置され、前記攪拌部とともに前記第1軸まわりに回転可能な中間部とを具備する。前記基端部から前記攪拌部に向かう方向を第1方向と定義するとき、前記中間部は、第1部分と、前記第1部分の前記第1方向側に配置される第2部分とを備える。前記第1部分は、前記第2部分の外表面と比較して前記第1軸から離れる方向に突出する突出部を備える。前記突出部の前記第1方向側の面は、摩擦攪拌によって形成される屑材を受け止める環状の受け面を規定する。
いくつかの実施形態における摩擦攪拌接合用工具は、ワークを押圧可能なショルダ面を有するショルダ部材と、前記ショルダ部材に対して第1軸まわりに相対回転可能な攪拌ピンとを具備する。前記攪拌ピンは、ピンホルダに保持される基端部と、攪拌部と、前記基端部と前記攪拌部との間に配置される中間部とを具備する。前記基端部から前記攪拌部に向かう方向を第1方向と定義するとき、前記中間部は、第1部分と、前記第1部分の前記第1方向側に配置される第2部分とを備える。前記第1部分は、前記第2部分の外表面と比較して前記第1軸から離れる方向に突出する突出部を備える。前記突出部の前記第1方向側の面は、摩擦攪拌によって形成される屑材が前記ピンホルダに付着するのを抑制する環状の受け面を規定する。
いくつかの実施形態における工作機械は、摩擦攪拌接合用工具と、加工対象物であるワークを支持するワーク支持部材と、前記摩擦攪拌接合用工具を支持する工具支持部材と、前記工具支持部材を前記ワーク支持部材に対して相対移動させる第1駆動装置と、攪拌ピンを回転駆動する第2駆動装置と、前記第1駆動装置および前記第2駆動装置を制御する制御装置とを具備する。前記摩擦攪拌接合用工具は、前記ワークを押圧可能なショルダ面を有するショルダ部材と、前記ショルダ部材に対して第1軸まわりに相対回転可能な前記攪拌ピンと、ピンホルダとを具備する。前記攪拌ピンは、前記ピンホルダに保持される基端部と、攪拌部と、前記基端部と前記攪拌部との間に配置される中間部とを具備する。前記基端部から前記攪拌部に向かう方向を第1方向と定義するとき、前記中間部は、第1部分と、前記第1部分の前記第1方向側に配置される第2部分とを備える。前記第1部分は、前記第2部分の外表面と比較して前記第1軸から離れる方向に突出する突出部を備える。前記突出部の前記第1方向側の面は、摩擦攪拌によって形成される屑材が前記ピンホルダに付着するのを抑制する環状の受け面を規定する。
本発明により、ピンホルダへの屑材の付着を抑制可能な攪拌ピン、摩擦攪拌接合用工具、および、工作機械を提供することができる。
図1は、第1の実施形態における摩擦攪拌接合用工具を模式的に示す概略断面図である。 図2は、第1の実施形態における摩擦攪拌接合用工具の一部を拡大して示す概略拡大断面図である。 図3は、第1の実施形態における攪拌ピンを模式的に示す概略断面図である。 図4は、第2の実施形態における摩擦攪拌接合用工具を模式的に示す概略断面図である。 図5は、第2の実施形態における摩擦攪拌接合用工具の一部を拡大して示す概略拡大断面図である。 図6は、第2の実施形態における攪拌ピンを模式的に示す概略断面図である。 図7は、第2の実施形態における攪拌ピンを模式的に示す概略斜視図である。 図8は、第2の実施形態の第1変形例における攪拌ピンを模式的に示す概略斜視図である。 図9は、第2の実施形態の第2変形例における攪拌ピンを模式的に示す概略斜視図である。 図10は、第2の実施形態の第3変形例における攪拌ピンを模式的に示す概略斜視図である。 図11は、第3の実施形態における摩擦攪拌接合用工具の一部を拡大して示す概略拡大断面図である。 図12は、図11のA−A矢視断面図である。 図13は、第4の実施形態における工作機械を模式的に示す概略部分断面図である。 図14は、実施形態の変形例における摩擦攪拌接合用工具を模式的に示す概略断面図である。
以下、図面を参照して、いくつかの実施形態における攪拌ピン3、摩擦攪拌接合用工具100、および、工作機械200について説明する。なお、以下の実施形態の説明において、同一の機能を有する部位、部材については同一の符号を付し、同一の符号が付された部位、部材についての繰り返しとなる説明は省略する。
(方向および用語の定義)
本明細書において、攪拌ピン3の基端部30(または、ショルダ部材7の基端部)から、攪拌ピン3の攪拌部37(または、ショルダ部材7のショルダ面72s)に向かう方向を「第1方向DR1」と定義する。また、第1方向DR1と反対の方向を「第2方向DR2」と定義する。例えば、攪拌ピン3の先端が下方を向くように配置される場合、第1方向DR1は、下方向に対応し、第2方向DR2は、上方向に対応する。
本明細書において、工作機械は、摩擦攪拌接合用工具を取り付け可能な任意の機械を意味する。工作機械は、複数の異なる種類の加工を実行可能な複合加工機(例えば、マシニングセンタ)であってもよい。工作機械は、例えば、金属を、切断、切削、研削、または、接合可能な機械である。
本明細書において、摩擦攪拌によってワークから分離される材料のことを屑材と呼ぶ。摩擦攪拌接合用工具100によって接合されるワークが金属製ワークである場合、本明細書において「ワーク」は「金属製ワーク」に読み替えられ、「屑材」は「金属屑」に読み替えられる。ただし、本明細書における摩擦攪拌接合用工具100が、非金属製ワーク(例えば、樹脂製ワーク)の接合に使用されることは排除されない。
(第1の実施形態)
図1乃至図3を参照して、第1の実施形態における摩擦攪拌接合用工具100A、および、攪拌ピン3Aについて説明する。図1は、第1の実施形態における摩擦攪拌接合用工具100Aを模式的に示す概略断面図である。図2は、第1の実施形態における摩擦攪拌接合用工具100Aの一部を拡大して示す概略拡大断面図である。図3は、第1の実施形態における攪拌ピン3Aを模式的に示す概略断面図である。
第1の実施形態における摩擦攪拌接合用工具100Aは、ショルダ部材7と、攪拌ピン3Aとを具備する。
図1に記載の例では、ショルダ部材7は、接合対象物であるワークを押圧可能なショルダ面72sを有する。ショルダ面72sは、ショルダ部材7の第1方向DR1側の端面である。ショルダ面72sは、攪拌ピン3Aの回転によって軟化された材料(ワークを構成する材料)を平坦にする。図1に記載の例では、ショルダ面72sは、第1方向DR1(換言すれば、後述の第1軸AX)に垂直な面である。
図1に記載の例では、ショルダ部材7は、ショルダ面72sを有する第1部材70と、第2部材76とを含む。第1部材70は、第2部材76に取り付けられる。図1に記載の例では、第1部材70と第2部材76とがネジ結合されている。ショルダ部材7が、第1部材70および第2部材76を含む場合、第2部材76を交換する頻度を、第1部材70を交換する頻度より少なくすることができる。その結果、摩擦攪拌接合用工具100Aを使用する際のランニングコストが低減される。
図1に記載の例では、ショルダ部材7は、2つの部品(70、76)のアセンブリによって構成されている。代替的に、ショルダ部材7は、1つの部品によって構成されてもよく、3つ以上の部品のアセンブリによって構成されてもよい。
図1に記載の例では、ショルダ部材7は、第1方向DR1に沿って延在する内部空間SPを有し、当該内部空間SPに、攪拌ピン3Aの少なくとも一部が配置される。よって、ショルダ部材7は、攪拌ピン3Aの少なくとも一部を収容するハウジング部材としても機能する。図1に記載の例では、ショルダ部材7の内部空間SPに、攪拌ピン3Aの全体が配置されている。
攪拌ピン3Aの攪拌部37は、回転状態でワークに挿入される。攪拌ピン3Aは、プローブと呼ばれることもある。攪拌ピン3Aとワークとの間の摩擦により発生する摩擦熱によりワークを構成する材料(より具体的には、金属材料)が軟化する。軟化された材料は、攪拌ピン3Aの回転によって攪拌される。攪拌された材料が固まることによりワークが接合される。
図1に記載の例では、攪拌ピン3Aは、ショルダ部材7に対して、第1軸AXまわりに相対回転可能である。
図1に記載の例では、攪拌ピン3Aはワークに対して相対回転するが、ショルダ面72sはワークに対して相対回転しない。ショルダ面72sがワークに対して相対回転しない場合、ショルダ面72sがワークに対して相対回転する場合と比較して、摩擦熱が発生する領域を小さくすることができる。その結果、ワークの変形が抑制され、バリの発生が抑制され、良好な接合面を形成することができる。また、ショルダ面72sがワークに対して相対回転しない場合、ワークと回転体(より具体的には、攪拌ピン3A)との間の接触面積が小さくなる。このため、摩擦攪拌接合を実行するに際して、回転体(より具体的には、攪拌ピン3A)をワークに押し付ける力を小さくすることができる。
攪拌ピン3Aは、基端部30と、中間部34と、攪拌部37(換言すれば、先端部)とを備える。
基端部30は、ピンホルダ8に保持される部分である。ピンホルダ8が第1軸AXまわりを回転すると、ピンホルダ8に保持された基端部30は、ショルダ部材7に対して第1軸AXまわりを相対回転する。
攪拌ピン3Aがピンホルダ8に取り付けられるとき、基端部30は、ピンホルダ8の先端8eよりも第2方向DR2側に配置される。
攪拌部37は、ワークに挿入されて、ワークを構成する材料を攪拌する部分である。攪拌部37は、ショルダ面72sよりも第1方向DR1側に突出する。攪拌部37は、ショルダ部材7に対して第1軸AXまわりに相対回転可能である。攪拌部37が第1軸AXまわりを回転することにより、攪拌部37に接触するワークが摩擦攪拌される。
中間部34は、基端部30と攪拌部37との間に配置される部分である。図2に記載の例では、ピンホルダ8の先端8eよりも第1方向DR1側に配置され、ショルダ面72sよりも第2方向DR2側に配置される部分が中間部34である。
中間部34は、攪拌部37とともに第1軸AXまわりに回転可能である。また、中間部34は、基端部30とともに第1軸AXまわりに回転可能である。攪拌部37、中間部34、および、基端部30は、例えば、一体成形された1つの部品によって構成される。
図2に記載の例では、中間部34は、第1部分340と、第1部分340の第1方向DR1側に配置される第2部分344とを備える。
第1部分340は、第2部分344の外表面344tと比較して第1軸AXから離れる方向に突出する突出部341を備える。また、突出部341の第1方向DR1側の面は、摩擦攪拌によって形成される屑材を受け止める環状の受け面341sを規定する。
環状の受け面341sの機能について説明する。
図2に記載の例において、ワークと攪拌部37とが接触した状態で攪拌部37が第1軸AXまわりを回転する場合を想定する。この場合、摩擦攪拌によってワークから分離される材料(換言すれば、屑材)の一部が、ショルダ部材7の先端部72に形成された第1貫通孔部72hを介して、ショルダ部材7内に進入する。ショルダ部材7内に進入した屑材は、環状の受け面341sによって受け止められる。環状の受け面341sによって受け止められた屑材は、環状の受け面341sが第1軸AXまわりを回転することによって生じる遠心力によって、第1軸AXから離れる方向に移動する。
ピンホルダ8に付着した屑材が冷えて固まると、ピンホルダ8と攪拌ピン3Aとが屑材を介して固着する可能性がある。これに対して、第1の実施形態における攪拌ピン3A、および、摩擦攪拌接合用工具100Aでは、屑材が第1軸AXから離れる方向に移動することにより、当該屑材が、ピンホルダ8(特に、ピンホルダ8と攪拌ピン3Aとの間の境界BR)に付着することが抑制される。
第1の実施形態における攪拌ピン3A、および、摩擦攪拌接合用工具100Aでは、ピンホルダ8と攪拌ピン3Aとが、屑材を介して互いに固着することが抑制される。よって、攪拌ピン3Aをピンホルダ8から容易に分離することができる(換言すれば、攪拌ピン3Aを容易に交換することができる。)。また、ピンホルダ8と攪拌ピン3Aとの間に屑材が進入しないため、ピンホルダ8が変形すること(より具体的には、攪拌ピン3Aを受容する第1孔部81hが変形すること)が防止される。
続いて、図1乃至図3を参照して、第1の実施形態において採用可能な任意付加的な構成について説明する。
(環状の受け面341s)
図3に記載の例では、環状の受け面341sの外径は、攪拌ピン3Aの基端部30の外径と等しい。換言すれば、環状の受け面341sの最外縁P1(すなわち、環状の受け面341s上の点のうち、第1軸AXから最も離れている点)が第1軸AXまわりを回転することによって規定される第1仮想円の半径を第1半径D1と定義し、基端部30の最外縁P2(すなわち、基端部30の外周面上の点のうち、第1軸AXから最も離れている点)が第1軸AXまわりを回転することによって規定される第2仮想円の半径を第2半径D2と定義するとき、第1半径D1は、第2半径D2と等しい。また、図3に記載の例では、環状の受け面341sの最外縁P1と第1軸AXとの間の距離が、攪拌ピン3Aの外周面上の任意の点と第1軸AXとの間の距離の最大値と一致する。
図2に例示されるように、攪拌ピン3Aの基端部30がピンホルダ8によって保持される場合、攪拌ピン3Aの基端部30の外面の位置とピンホルダ8の内面の位置とは概ね一致する。このため、環状の受け面341sに受け止められた屑材が、遠心力によって、環状の受け面341sの最外縁P1を超えて第1軸AXから離れる方向に移動することにより、当該屑材が、攪拌ピン3Aの基端部30の外面とピンホルダ8の内面との間に進入することが防止される。
なお、屑材が、攪拌ピン3Aの基端部30の外面とピンホルダ8の内面との間に進入することをより確実に防止する観点から、環状の受け面341sの外径は、攪拌ピン3Aの基端部30の外径よりも大きいことが好ましい(図6を参照。)。換言すれば、上述の第1半径D1は、上述の第2半径D2よりも大きいことが好ましい。
図2に記載の例では、環状の受け面341sは、凸状の湾曲面(換言すれば、第1方向DR1側に凸な湾曲面)を含む。この場合、環状の受け面341sとショルダ部材7(より具体的には、後述の第1内面72b)との間の隙間が小さくなる。よって、屑材が、環状の受け面341sと第1内面72bとの間の隙間に進入することが抑制される。
図2に記載の例では、環状の受け面341sの外側部分3410sは、攪拌部37に向かうにつれて、第1軸AXに近づく方向に傾斜する傾斜面TSを含む。この場合、環状の受け面341sの外側部分3410sと比較して、環状の受け面341sの内側部分3411sが第1方向DR1側に突出する。よって、環状の受け面341sの内側部分3411sとショルダ部材7(より具体的には、第1内面72b)との間の隙間が小さくなる。こうして、屑材が、環状の受け面341sと第1内面72bとの間の隙間に進入することが抑制される。傾斜面TSの断面形状(第1軸AXを含む面における断面形状)は、図2に例示されるように曲線形状であってもよいし、直線形状であってもよい。
(第1部分340および第2部分344)
図3に記載の例において、中間部34の第1部分340は、環状の受け面341sの第1方向DR1側の端P3よりも第2方向DR2側の部分である。図2に例示されるように、攪拌ピン3Aがピンホルダ8に取り付けられるとき、中間部34の第1部分340は、ピンホルダ8の先端8eよりも第1方向DR1側に配置される。こうして、第1部分340に配置された環状の受け面341sは、屑材が、ピンホルダ8に付着することを抑制する。また、第1部分340は、ショルダ部材7の第1内面72bよりも第2方向DR2側に配置される。よって、第1部分340に配置された環状の受け面341sは、ショルダ部材7の内部に進入する屑材を受け止めることができる。
図3に記載の例において、中間部34の第2部分344は、環状の受け面341sの第1方向DR1側の端P3よりも第1方向DR1側の部分である。また、中間部34の第2部分344は、攪拌部37よりも第2方向DR2側の部分である。図2に例示されるように、攪拌ピン3Aの外側にショルダ部材7が配置されるとき、中間部34の第2部分344は、ショルダ面72sと環状の受け面341sとの間に配置される。図2に記載の例では、第2部分344の一部は、ショルダ部材7の第1貫通孔部72hの内部に配置されている。
ショルダ部材7の第1貫通孔部72hを通ってショルダ部材7の内部に進入する屑材は、環状の受け面341sに向かう方向に、第2部分344の外表面344tによってガイドされる。第1軸AXに垂直な断面における第2部分344の外表面344tの形状は、例えば、円形状である。
(攪拌部37)
図3に記載の例では、攪拌部37は、先細り形状(換言すれば、テーパ形状)を有する。攪拌部37の側面の少なくとも一部には、ねじが形成されていてもよい。第1軸AXに垂直な面における攪拌部37の断面形状は、円形状であってもよいし、略多角形形状(例えば、角丸三角形形状)であってもよいし、その他の形状であってもよい。
(基端部30)
図3に記載の例では、攪拌ピン3Aの基端部30は、外周面30tと、基端面30sとを備える。外周面30tは、円弧面状の第1面31tと、平面状の第2面32tとを含んでいてもよい。
図2に記載の例では、第1面31tは、ピンホルダ8の第1孔部81hを規定するピンホルダ8の内周面と相補的な形状を有する。第1軸AXに垂直な断面における第1面31tの形状は、円弧形状である。
基端部30は、第1固定部材83によって押圧される被押圧面を有する。図2に記載の例では、被押圧面は、上述の第2面32tである。第1軸AXに垂直な断面における第2面32tの形状は、直線形状である。
被押圧面(より具体的には、第2面32t)が第1固定部材83に押圧されることにより、攪拌ピン3Aの基端部30は、ピンホルダ8に対して相対移動不能なようにピンホルダ8に固定される。
基端部30は、後述のストッパ部材85によって第1方向DR1に沿う方向における位置が調整される位置調整面GSを有する。図1に記載の例では、位置調整面GSは、基端面30sである。基端面30sは、例えば、平坦面である。ストッパ部材85によって、位置調整面GSの位置が調整されるメカニズムについては、後述される。
(ショルダ部材7)
図2に記載の例ではショルダ部材7は、ショルダ面72sと、第1内面72bとを有する。ショルダ面72sは、ショルダ部材7の第1方向DR1側の面であり、第1内面72bは、環状の受け面341sに対向する面である。
図2に記載の例では、ショルダ部材7の第1内面72bと環状の受け面341sとの間の隙間が微小隙間となるように攪拌ピン3Aの位置を調整可能である。この場合、第1内面72bと環状の受け面341sとの間の隙間に屑材が進入しにくい。
なお、本明細書において、「微小隙間」とは、屑材の進入が実質的に抑制される間隔を意味する。微小隙間(換言すれば、第1内面72bと環状の受け面341sとの間の間隔)は、例えば、2mm以下、1mm以下、あるいは、0.5mm以下である。
図2に記載の例では、ショルダ部材7は、第1貫通孔部72hに加え、ショルダ部材7の内部に進入する屑材をショルダ部材7の外部に排出する第2貫通孔部74hを備える。
図2に記載の例では、第1貫通孔部72hは、ショルダ部材7のショルダ面72sに形成されている。第1貫通孔部72hは、第1方向DR1に沿って延在する。
図2に記載の例では、第2貫通孔部74hは、ショルダ部材7の側面に形成されている。第2貫通孔部74hは、第1方向DR1と交差する方向(例えば、第1方向DR1と直交する方向)に延在する。図2に記載の例では、ショルダ部材7が備える第2貫通孔部74h(換言すれば、屑材を排出するための貫通孔部)の数は、1個である。代替的に、ショルダ部材7が備える第2貫通孔部74hの数は、2個、あるいは、3個以上であってもよい。
ショルダ部材7が第2貫通孔部74hを備える場合、ショルダ部材7の内部に屑材が留まることが抑制される。その結果、攪拌ピン3A、および/または、ピンホルダ8と、屑材(より具体的には、金属屑)との間の摩擦によって、攪拌ピン3A、および/または、ピンホルダ8が磨耗することが抑制される。また、屑材がショルダ部材7の外部に排出される場合、屑材(より具体的には、金属屑)がショルダ部材7の内部で継続的に攪拌されることが抑制される。その結果、攪拌ピン3A、および/または、ピンホルダ8の過熱が抑制される。
以上のとおり、ショルダ部材7が第2貫通孔部74hを備える場合、攪拌ピン3A、および/または、ピンホルダ8の状態が良好に維持される。こうして、攪拌ピン3A、および/または、ピンホルダ8の寿命(耐用期間)を長くすることができる、また、攪拌ピン3A、および/または、ピンホルダ8の状態が良好に維持される場合には、ワークの接合面の品質も良好に維持される。
図2に例示されるように、屑材をショルダ部材7の外部に効率的に排出する観点から、環状の受け面341sの最外縁P1をとおり第1軸AXに垂直な断面CS1が第2貫通孔部74hを横切るように、攪拌ピン3Aの位置を調整可能であることが好ましい。この場合、屑材が環状の受け面341sから受ける遠心力を利用して、当該屑材を、第2貫通孔部74hに誘導することができる。
図2に記載の例では、第2貫通孔部74hの第2方向DR2側の開口OP1が、環状の受け面341sによって実質的に覆われ、第1軸AX側の開口OP2が、攪拌ピン3Aの外周面(344t)によって実質的に覆われている。この場合、第1貫通孔部72hからショルダ部材7の内部に進入した屑材が、円滑に、第2貫通孔部74hに誘導される。
図2に記載の例では、環状の受け面341sの最外縁P1が、第2貫通孔部74hの第2方向DR2側の端P4よりも第1方向DR1側にある。この場合、ショルダ部材7の内部に進入した屑材が、第2貫通孔部74hを超えて第2方向DR2側に移動することが効果的に抑制される。こうして、屑材が第2貫通孔部74hを超えて深く進入することに起因して、ショルダ部材7の内部に屑材が長期間留まることが抑制される。
ショルダ部材7の第1内面72bと環状の受け面341sとの間の隙間が微小隙間となるように環状の受け面341sの位置を調整する観点、あるいは、環状の受け面341sの最外縁P1の位置が、第2貫通孔部74hの第2方向DR2側の端P4よりも第1方向DR1側となるように環状の受け面341sの位置を調整する観点から、摩擦攪拌接合用工具100A(より具体的には、ピンホルダ8)は、第1方向DR1における環状の受け面341sの位置を調整する調整機構G(図1を参照。)を備えることが好ましい。調整機構Gの詳細については、後述される。
(ピンホルダ8)
図1に記載の例では、摩擦攪拌接合用工具100Aは、攪拌ピン3Aとともに第1軸AXまわりに回転可能なピンホルダ8を備える。
ピンホルダ8は、ホルダ本体80と、攪拌ピン3Aの基端部30を受容する第1孔部81hと、攪拌ピン3Aの基端部30をホルダ本体80に固定する第1固定部材83とを備える。
第1孔部81hは、ホルダ本体80に形成され、第1方向DR1に沿って延在する。図1に記載の例では、第1孔部81hは、攪拌ピン3Aの基端部30を受容可能であるとともに、後述のストッパ部材85の先端部を受容可能である。
図1に記載の例では、ホルダ本体80は、第2孔部82hを備える。第2孔部82hは、ホルダ本体80の側壁に形成される。第2孔部82hは、第1孔部81hに連通する。
第2孔部82hには、攪拌ピン3Aの基端部30を固定する第1固定部材83が挿入される。第1固定部材83は、例えば、止めネジである。図2に記載の例では、第1固定部材83は、第2孔部82hに形成された雌ネジ部82aに螺合する雄ネジ部83aを有する。
(調整機構G)
図1に記載の例では、ピンホルダ8は、環状の受け面341sの位置を調整する調整機構Gを備える。調整機構Gは、攪拌ピン3Aの位置調整面GS(より具体的には、基端面30s)に接触するストッパ部材85と、ストッパ部材85の移動をガイドするガイド部86とを備える。
ガイド部86は、例えば、ピンホルダ8(より具体的には、ホルダ本体80)の側壁に形成される第3孔部86hによって構成される。図1に記載の例では、第3孔部86hは、第1孔部81hに連通する。第3孔部86hは、第1孔部81hに対して傾斜するように配置されている。
図1に記載の例では、ガイド部86(より具体的には、第3孔部86h)に沿ってストッパ部材85の位置が調整されることにより、第1方向DR1に沿う方向におけるストッパ部材85(より具体的には、攪拌ピン3Aの位置調整面GSに接触するストッパ面85s)の位置が調整される。第1方向DR1に沿う方向におけるストッパ面85sの位置が調整されることにより、ストッパ面85sに接触するように配置される位置調整面GSの位置が調整される。また、位置調整面GSの位置が調整されることにより、第1方向DR1における環状の受け面341sの位置が調整される。
図1に記載の例では、ストッパ部材85は、第3孔部86hに形成された雌ネジ部86aに螺合する雄ネジ部を有する止めネジである。
図1に記載の例では、ストッパ部材85の位置が調整された後、ストッパ部材85に当接するように攪拌ピン3Aが第1孔部81hに挿入される。その後、攪拌ピン3Aが第1固定部材83によってホルダ本体80に固定される。こうして、攪拌ピン3Aがピンホルダ8に位置決め固定される。
(第2の実施形態)
図4乃至図10を参照して、第2の実施形態における摩擦攪拌接合用工具100B、および、攪拌ピン3Bについて説明する。図4は、第2の実施形態における摩擦攪拌接合用工具100Bを模式的に示す概略断面図である。図5は、第2の実施形態における摩擦攪拌接合用工具100Bの一部を拡大して示す概略拡大断面図である。図6は、第2の実施形態における攪拌ピン3Bを模式的に示す概略断面図である。図7は、第2の実施形態における攪拌ピン3Bを模式的に示す概略斜視図である。図8は、第2の実施形態の第1変形例における攪拌ピン3Bを模式的に示す概略斜視図である。図9は、第2の実施形態の第2変形例における攪拌ピン3Bを模式的に示す概略斜視図である。図10は、第2の実施形態の第3変形例における攪拌ピン3Bを模式的に示す概略斜視図である。
第2の実施形態における攪拌ピン3B(または、摩擦攪拌接合用工具100B)は、環状の受け面341sが、フランジFに形成されている点で、第1の実施形態における攪拌ピン3A(または、摩擦攪拌接合用工具100A)とは異なる。その他の点では、第2の実施形態における攪拌ピン3B(または、摩擦攪拌接合用工具100B)は、第1の実施形態における攪拌ピン3A(または、摩擦攪拌接合用工具100A)と同様である。
第2の実施形態では、フランジFを中心に説明し、第1の実施形態で説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。したがって、第2の実施形態において、明示的に説明をしなかったとしても、第1の実施形態において説明済みの事項を第2の実施形態に適用できることは言うまでもない。
第2の実施形態における攪拌ピン3Bは、ピンホルダ8に保持される基端部30と、中間部34と、攪拌部37(換言すれば、先端部)とを備える。攪拌ピン3Bの基端部30の構造および形状としては、第1の実施形態において説明された基端部30の構造および形状を採用可能であり、攪拌ピン3Bの攪拌部37の構造および形状としては、第1の実施形態において説明された攪拌部37の構造および形状を採用可能である。
図5に示されるように、中間部34は、第1部分340と、第2部分344とを備える。第2部分344の構造および形状としては、第1の実施形態において説明された構造および形状を採用可能である。
第1部分340は、環状の受け面341sの第1方向DR1側の端P3よりも第2方向DR2側に配置される部分である。また、第2部分344は、環状の受け面341sの第1方向DR1側の端P3よりも第1方向DR1側に配置される部分である。
図5に記載の例では、第1部分340は、第2部分344の外表面344tと比較して第1軸AXから離れる方向に突出する突出部341を備える。図5に記載の例では、突出部341は、第1軸AXから離れる方向に突出するフランジFを含む。フランジFは、鍔またはディスクと呼ばれることもある。
図5に記載の例において、フランジFの第1方向DR1側の面は、環状の受け面341sを規定する。環状の受け面341sの形状としては、第1の実施形態において説明された形状を採用可能である。また、ショルダ部材7(より具体的には、第2貫通孔部74h)に対する環状の受け面341sの配置としては、第1の実施形態において説明された配置を採用可能である。
第2の実施形態における攪拌ピン3B(または、摩擦攪拌接合用工具100B)は、環状の受け面341sを備える。よって、第2の実施形態における攪拌ピン3B(または、摩擦攪拌接合用工具100B)は、第1の実施形態における攪拌ピン3A(または、摩擦攪拌接合用工具100A)と同様の効果を奏する。
また、突出部341がフランジFを備える場合、フランジFの第2方向DR2側の面(換言すれば、フランジFの背面342)は、ピンホルダ8の第1方向DR1側の先端8e(あるいは、端面80e)と対向する。よって、フランジFは、ピンホルダ8の第1方向DR1側の先端8eの少なくとも一部を覆うこと(換言すれば、保護すること)が可能である。また、フランジFは、ピンホルダ8の第1方向DR1側の先端8eに、屑材が付着するのを防止することが可能である。
図5に記載の例では、攪拌部37から基端部30に向かう方向にみて(換言すれば、第2方向DR2沿う方向にみて)、攪拌ピン3Bの基端部30の外面とピンホルダ8の内面との間の境界BRが、フランジFによって覆われている。この場合、屑材が、攪拌ピン3Bの基端部30の外面とピンホルダ8の内面との間に進入することが防止される。その結果、ピンホルダ8と攪拌ピン3Bとが、屑材を介して互いに固着することが防止される。よって、攪拌ピン3Bをピンホルダ8から容易に分離することができる(換言すれば、攪拌ピン3Bを容易に交換することができる。)。また、ピンホルダ8と攪拌ピン3Bとの間に屑材が進入しないため、ピンホルダ8が変形すること(より具体的には、攪拌ピン3Bを受容する第1孔部81hが変形すること)が防止される。
また、図6に記載の例では、環状の受け面341sの外径は、攪拌ピン3Bの基端部30の外径よりも大きい。換言すれば、環状の受け面341sの最外縁P1(すなわち、環状の受け面341s上の点のうち、第1軸AXから最も離れている点)が第1軸AXまわりを回転することによって規定される第1仮想円の半径を第1半径D1と定義し、基端部30の最外縁P2(すなわち、基端部30の外周面上の点のうち、第1軸AXから最も離れている点)が第1軸AXまわりを回転することによって規定される第2仮想円の半径を第2半径D2と定義するとき、第1半径D1は、第2半径D2よりも大きい。また、図6に記載の例では、環状の受け面341sの最外縁P1と第1軸AXとの間の距離が、攪拌ピン3Bの外周面上の任意の点と第1軸AXとの間の距離の最大値と一致する。
第1半径D1が、第2半径D2よりも大きい場合、攪拌ピン3Bの基端部30の外面と、ピンホルダ8の内面との境界BRが、環状の受け面341sの背後に隠れることとなる。よって、屑材が、攪拌ピン3Bの基端部30の外面とピンホルダ8の内面との間に進入することが、確実に防止される。
(第1変形例における攪拌ピン3B)
図7に記載の例では、フランジFの外縁形状が円形状である。代替的に、図8に例示されるように、フランジFの外縁形状は、非円形形状(例えば、6角形形状等の多角形形状)であってもよい。
(第2変形例における攪拌ピン3B)
図7および図8に記載の例では、環状の受け面341sが、滑らかな表面によって構成されている。代替的に、環状の受け面341sには、突起、凹み、または、溝が形成されていてもよい。
図9に記載の例では、環状の受け面341sに、複数の突起341dが形成されている。環状の受け面341sに複数の突起341dが形成されている場合、環状の受け面341sと、ショルダ部材7との間に進入した屑材が、複数の突起341dによって、掻き出される。図9に記載に記載の例では、複数の突起341dが、第1軸AXまわりに等角度間隔で配置されている。なお、複数の突起341dの配置は、図9に記載の例に限定されず任意である。
環状の受け面341sに形成される突起341dの形状は、周方向(より具体的には、攪拌ピン3Bの回転方向R1とは反対の方向)に沿って、径方向(換言すれば、第1軸AXに垂直な方向)における幅Wが徐々に拡大する形状であってもよい。代替的に、あるいは、付加的に、環状の受け面341sに形成される突起341dの形状は、周方向(より具体的には、攪拌ピン3Bの回転方向R1とは反対の方向)に沿って、高さ(換言すれば、第1方向DR1への突出高さ)が徐々に大きくなる形状であってもよい。
(第3変形例における攪拌ピン3B)
図10に記載の例では、環状の受け面341sに、溝(より具体的には、螺旋溝341m)が形成されている。螺旋溝341mの形状は、周方向(より具体的には、攪拌ピン3Bの回転方向R1とは反対の方向)に沿って、第1軸AXからの距離が徐々に増加する形状であることが好ましい。この場合、螺旋溝341mが攪拌ピン3Bとともに第1軸AXまわりを回転することにより、螺旋溝341mと接触する屑材が径外方向に移動する。
(第3の実施形態)
図11および図12を参照して、第3の実施形態におけるショルダ部材7C、および、摩擦攪拌接合用工具100Cについて説明する。図11は、第3の実施形態における摩擦攪拌接合用工具100Cの一部を拡大して示す概略拡大断面図である。図12は、図11のA−A矢視断面図である。なお、図11および図12において、攪拌ピン3およびピンホルダ8は、破線で表示されている。
第3の実施形態におけるショルダ部材7C(または、摩擦攪拌接合用工具100C)は、ショルダ部材7の先端部72の形状および構造に特徴を有する。その他の点では、第3の実施形態におけるショルダ部材7C(または、摩擦攪拌接合用工具100C)は、第1の実施形態におけるショルダ部材7(または、摩擦攪拌接合用工具100A)、あるいは、第2の実施形態におけるショルダ部材7(または、摩擦攪拌接合用工具100B)と同様である。
第3の実施形態では、ショルダ部材7Cを中心に説明し、第1の実施形態または第2の実施形態で説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。したがって、第3の実施形態において、明示的に説明をしなかったとしても、第1の実施形態または第2の実施形態において説明済みの事項を第3の実施形態に適用できることは言うまでもない。
ショルダ部材7(より具体的には、ショルダ部材7の先端部72)は、攪拌ピン3が挿通される第1貫通孔部72hを備える。第3の実施形態における攪拌ピン3は、第1の実施形態における攪拌ピン3Aであってもよいし、第2の実施形態における攪拌ピン3Bであってもよいし、その他の攪拌ピンであってもよい。
図11に記載の例では、ショルダ部材7(より具体的には、ショルダ部材7の先端部72)は、屑材受容部720を備える。屑材受容部720は、第1貫通孔部72hよりも基端側(換言すれば、第2方向DR2側)に配置される。
図11に記載の例では、屑材受容部720を規定する壁面720s(より具体的には、屑材受容部720の内周面)と、攪拌ピン3の外周面とによって、屑材を受容するポケットPCが形成されている。
図11に記載の例では、ショルダ部材7(より具体的には、ショルダ部材7の先端部72)は、屑材を排出する第2貫通孔部74hを備える。また、図11に記載の例では、ポケットPCが、当該第2貫通孔部74hと連通している。この場合、ポケットPCに一時的に受容された屑材を、第2貫通孔部74hを介して、ショルダ部材7の外部に排出することができる。
図11に記載の例では、ショルダ部材7が備える第2貫通孔部74h(換言すれば、排出孔部)の数は、1個である。代替的に、ショルダ部材7が備える第2貫通孔部74hの数は、2個以上であってもよい。
図11に記載の例では、ポケットPCの第2方向DR2側の端が、環状の受け面341sによって覆われている。この場合、ポケットPCに進入した屑材が、環状の受け面341sによって、第2貫通孔部74hに円滑に誘導される。また、図11に記載の例では、ポケットPCの第1方向DR1側の端が、ショルダ部材7の先端部72に設けられた内向き突出部72rによって実質的に覆われている。よって、ポケットPCへの屑材の進入が、内向き突出部72rによって抑制される。
図11に記載の例では、屑材受容部720をとおり第1軸AXに垂直な断面CS2が、第2貫通孔部74hを横切るように、屑材受容部720が配置されている。この場合、屑材受容部720に受け入れられた屑材を、遠心力を利用して、円滑に第2貫通孔部74hに移動させることができる。
図12に記載の例では、屑材受容部720の内径D3は、第1貫通孔部72hの内径D4よりも大きい。この場合、第1貫通孔部72hを通ってショルダ部材7内に進入する屑材は、屑材受容部720によって円滑に受け入れられる。
図12に記載の例では、ショルダ部材7の第1内面72b(換言すれば、環状の受け面341sに対向する面、あるいは、第2方向DR2を向く面)は、第1エリア721と、第1エリア721よりも第1方向DR1側に凹んだ第2エリア722とを有する。第1エリア721と第2エリア722とは、傾斜面723を介して接続されていてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、第1エリア721と第2エリア722とは、段差部724を介して接続されていてもよい。図12に記載の例では、第2エリア722の一方側に傾斜面723が配置され、第2エリア722の他方側に段差部724が配置されている。
図12に記載の例では、ショルダ部材7の第1内面72bが、第1エリア721と、第1エリア721よりも第1方向DR1側に凹んだ第2エリア722とを有する。この場合、屑材受容部720の内側の領域(より具体的には、ポケットPC)に進入した屑材が、円滑に、第2エリア722の背部の領域(攪拌部37が下方を向くように配置される場合には、第2エリア722の背部の領域は、第2エリア722の直上の領域に該当する。)に導かれる。
ショルダ部材7の第1内面72bが傾斜面723を備える場合、第1エリア721と環状の受け面341sとの間の微小隙間に進入した屑材を、当該傾斜面723を介して、第2エリア722の背部の領域に円滑に導くことができる。また、第1エリア721と第2エリア722との間に段差部724がある場合、第2エリア722の背部の領域に導かれた屑材が、第1エリア721と環状の受け面341sとの間の微小隙間に進入しにくくなる。
図12に記載の例では、第1軸AXに沿う方向にみて、第1軸AXから第2貫通孔部74hの排出開口EPに向かう角度範囲AR1内に、上述の第2エリア722が配置されている。この場合、第2エリア722の背部の領域に導かれた屑材が、円滑に、第2貫通孔部74hの排出開口EPに向かって移動する。
図12に例示されるように、第1軸AXに沿う方向にみて、第1軸AXから第2貫通孔部74hの排出開口EPに向かう角度範囲AR1内に、上述の傾斜面723が配置されていてもよい。
(第4の実施形態)
図13を参照して、第4の実施形態における工作機械200について説明する。図13は、第4の実施形態における工作機械200を模式的に示す概略部分断面図である。
工作機械200は、摩擦攪拌接合用工具100D、ワーク支持部材201、摩擦攪拌接合用工具100Dを支持する工具支持部材203、工具支持部材203をワーク支持部材201に対して相対移動させる第1駆動装置205、攪拌ピン3を回転駆動する第2駆動装置207、および、制御装置209を具備する。
第4の実施形態における摩擦攪拌接合用工具100Dは、例えば、上述のいずれかの実施形態における摩擦攪拌接合用工具(100A;100B;100C)である。摩擦攪拌接合用工具については、第1の実施形態乃至第3の実施形態において説明済みであるため、摩擦攪拌接合用工具についての繰り返しとなる説明は省略する。
ワーク支持部材201は、加工対象物(より具体的には、接合対象物)であるワークWを支持する。ワーク支持部材201は、例えば、ワークWが固定される支持テーブルである。図13に記載の例では、ワーク支持部材201(支持テーブル)に第1ワークW1および第2ワークW2が支持されている。第1ワークW1と第2ワークW2とは、摩擦攪拌接合用工具100Dによって接合される。第1ワークW1と第2ワークW2とは、摩擦攪拌接合用工具100Dによって、連続的に(換言すれば、線状に)接合されてもよい。代替的に、第1ワークW1と第2ワークW2とは、摩擦攪拌接合用工具100Dによって、スポット接合(換言すれば、点接合)されてもよい。
図13に記載の例では、工作機械200は、ベース202と、ワーク支持部材201をベース202に対して相対移動させる駆動装置205a(例えば、支持テーブル駆動装置)を備える。当該駆動装置205aは、工具支持部材203をワーク支持部材201に対して相対移動させる第1駆動装置205のうちの1つである。
工具支持部材203は、摩擦攪拌接合用工具100Dを支持する。図13に記載の例では、工具支持部材203は、ショルダ部材7が固定されるフレーム203aと、ピンホルダ8に回転力を伝達するシャフト203bとを備える。工具支持部材203は、主軸台と呼ばれることもある。また、シャフト203bは、回転主軸と呼ばれることもある。
図13に記載の例では、工作機械200は、第2ベース204と、工具支持部材203を第2ベース204に対して相対移動させる駆動装置205bを備える。当該駆動装置205bは、工具支持部材203をワーク支持部材201に対して相対移動させる第1駆動装置205のうちの1つである。
第1駆動装置205は、工具支持部材203をワーク支持部材201に対して相対移動させる装置である。図13に記載の例では、第1駆動装置205は、ワーク支持部材201をベース202に対して相対移動させる駆動装置205a、および、工具支持部材203を第2ベース204に対して相対移動させる駆動装置205bを含む。代替的に、第1駆動装置205は、駆動装置205aおよび駆動装置205bのうちの一方のみを備えていてもよい。
図13に記載の例では、駆動装置205aは、ワーク支持部材201を、水平面に沿う方向(換言すれば、XY平面に沿う方向)に移動させる装置である。
図13に記載の例では、駆動装置205bは、工具支持部材203を、3次元的に移動させる装置である。換言すれば、駆動装置205bは、工具支持部材203をX軸に沿う方向に移動させることができ、工具支持部材203をY軸に沿う方向に移動させることができ、工具支持部材203をZ軸に沿う方向に移動させることができる。図13に記載の例では、Z軸は、鉛直方向に沿う方向であり、第1方向DR1に平行な方向である。
第2駆動装置207は、攪拌ピン3を回転駆動する。より具体的には、第2駆動装置207は、シャフト203bと動力伝達可能に接続されており、第2駆動装置207は、シャフト203bおよびピンホルダ8を介して、攪拌ピン3を回転駆動する。
制御装置209は、第1駆動装置205および第2駆動装置207を制御する。図13に記載の例では、制御装置209は、第1駆動装置205を制御する第1駆動装置制御手段209aと、第2駆動装置207を制御する第2駆動装置制御手段209bとを備える。
第1駆動装置205が制御装置209(より具体的には、第1駆動装置制御手段209a)から制御信号を受信すると、第1駆動装置205は、ワーク支持部材201および/または工具支持部材203を移動させる。換言すれば、第1駆動装置205が制御装置209から制御信号を受信すると、第1駆動装置205は、工具支持部材203をワーク支持部材201に対して相対移動させる。
第2駆動装置207が制御装置209(より具体的には、第2駆動装置制御手段209b)から制御信号を受信すると、第2駆動装置207は、攪拌ピン3を第1軸AXまわりに回転させる。より具体的には、第2駆動装置207が制御装置209から制御信号を受信すると、第2駆動装置207は、シャフト203bを回転させる。シャフト203bの回転は、ピンホルダ8を介して攪拌ピン3に伝達される。こうして、攪拌ピン3が第1軸AXまわりを回転する。
図13に記載の例では、制御装置209は、プログラムおよびデータを記憶する記憶装置2091(換言すれば、メモリ)を備える。記憶装置2091に記憶されたプログラムを制御装置209が実行することにより、当該制御装置209は、上述の第1駆動装置制御手段209aおよび/または第2駆動装置制御手段209bとして機能する。
図13に記載の例では、工作機械200は、制御装置209に制御パラメータ等を入力する入力装置208を備える。
工作機械200は、上述のいずれかの実施形態における摩擦攪拌接合用工具100を備える。このため、第4の実施形態における工作機械200が備える摩擦攪拌接合用工具100は、第1の実施形態乃至第3の実施形態における摩擦攪拌接合用工具100と同様の効果を奏する。また、第4の実施形態における工作機械200は、第1駆動装置205、第2駆動装置207、および、制御装置209を備える。このため、工作機械200は、工具支持部材203をワーク支持部材201に対して相対移動させ、かつ、攪拌ピン3を回転させることにより、第1ワークW1と第2ワークW2とを所望の態様にて接合することができる。
また、図13に記載の例では、ショルダ部材7は、回転駆動されないフレーム203aに取り付けられている。この場合、ワークWからショルダ部材7(より具体的には、ショルダ面72s)が受ける力は、フレーム203aによって支持される。よって、工具支持部材203とシャフト203bとの間に介在するベアリングには、大きな軸方向荷重が作用しない。このため、第4の実施形態における工作機械200は、シャフト203bを高速回転させることが可能である。よって、第4の実施形態における工作機械200は、必ずしも、摩擦攪拌接合加工のための専用機械である必要はない。換言すれば、第4の実施形態における工作機械200は、摩擦攪拌接合加工と切削加工との両方を実行可能な複合加工機械であってもよい。この場合、摩擦攪拌接合を行う際には、工具支持部材203に摩擦攪拌接合用工具100を取り付け、切削加工を行う際には、工具支持部材203に切削工具を取り付ければよい。
本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態にも適用可能である。さらに、各実施形態における任意付加的な構成は、適宜省略可能である。
例えば、上述の実施形態では、ショルダ部材7が、第2貫通孔部74h(換言すれば、排出孔部)を備える例について説明された。代替的に、図14に例示されるように、ショルダ部材7に、第2貫通孔部74hが形成されていなくてもよい。
3、3A、3B…攪拌ピン、7、7C…ショルダ部材、8…ピンホルダ、8e…先端、30…基端部、30s…基端面、30t…外周面、31t…第1面、32t…第2面、34…中間部、37…攪拌部、70…第1部材、72…先端部、72b…第1内面、72h…第1貫通孔部、72r…内向き突出部、72s…ショルダ面、74h…第2貫通孔部、76…第2部材、80…ホルダ本体、80e…端面、81h…第1孔部、82a…雌ネジ部、82h…第2孔部、83…第1固定部材、83a…雄ネジ部、85…ストッパ部材、85s…ストッパ面、86…ガイド部、86a…雌ネジ部、86h…第3孔部、100、100A、100B、100C、100D…摩擦攪拌接合用工具、200…工作機械、201…ワーク支持部材、202…ベース、203…工具支持部材、203a…フレーム、203b…シャフト、204…第2ベース、205…第1駆動装置、205a…駆動装置、205b…駆動装置、207…第2駆動装置、208…入力装置、209…制御装置、209a…第1駆動装置制御手段、209b…第2駆動装置制御手段、340…第1部分、341…突出部、341d…突起、341m…螺旋溝、341s…受け面、342…背面、344…第2部分、344t…外表面、720…屑材受容部、720s…壁面、721…第1エリア、722…第2エリア、723…傾斜面、724…段差部、2091…記憶装置、3410s…外側部分、3411s…内側部分、AX…第1軸、BR…境界、EP…排出開口、F…フランジ、G…調整機構、GS…位置調整面、OP1…開口、OP2…開口、SP…内部空間、TS…傾斜面、W…ワーク、W1…第1ワーク、W2…第2ワーク

Claims (8)

  1. ワークを押圧可能なショルダ面を有するショルダ部材と、
    前記ショルダ部材に対して第1軸まわりに相対回転可能な攪拌ピンと
    を具備し、
    前記攪拌ピンは、
    ピンホルダに保持される基端部と、
    攪拌部と、
    前記基端部と前記攪拌部との間に配置される中間部と
    を具備し、
    前記基端部から前記攪拌部に向かう方向を第1方向と定義するとき、前記中間部は、第1部分と、前記第1部分の前記第1方向側に配置される第2部分とを備え、
    前記第1部分は、前記第2部分の外表面と比較して前記第1軸から離れる方向に突出する突出部を備え、
    前記突出部の前記第1方向側の面は、摩擦攪拌によって形成される屑材が前記ピンホルダに付着するのを抑制する環状の受け面を規定し、
    前記第1方向に沿う方向における前記環状の受け面の位置を調整する調整機構を更に具備し、
    前記調整機構は、前記基端部の基端面に接触するストッパ部材を備える
    擦攪拌接合用工具。
  2. 前記調整機構は、前記ストッパ部材の移動をガイドするガイド部を備える
    請求項1に記載の摩擦攪拌接合用工具。
  3. 前記ショルダ部材は、前記環状の受け面と対向する第1内面を備え、
    前記第1内面と前記環状の受け面との間の隙間が微小隙間となるように前記攪拌ピンの位置を調整可能である
    請求項1または2に記載の摩擦攪拌接合用工具。
  4. 前記ショルダ部材は、
    前記ショルダ部材の先端部に形成され、前記攪拌ピンが挿通される第1貫通孔部と、
    前記ショルダ部材の内部に進入する前記屑材を前記ショルダ部材の外部に排出する第2貫通孔部と
    を備える
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の摩擦攪拌接合用工具。
  5. 前記環状の受け面の最外縁をとおり前記第1軸に垂直な断面が前記第2貫通孔部を横切るように、前記攪拌ピンの位置を調整可能である
    請求項に記載の摩擦攪拌接合用工具。
  6. 前記ピンホルダは、
    ホルダ本体と、
    前記ホルダ本体に形成され、前記攪拌ピンの前記基端部を受容する第1孔部と、
    前記攪拌ピンの前記基端部を前記ホルダ本体に固定する第1固定部材と、
    前記ホルダ本体に形成され、前記第1固定部材が挿入される第2孔部と、
    前記ストッパ部材の移動をガイドする前記ガイド部と
    を備える
    請求項2に記載の摩擦攪拌接合用工具。
  7. 摩擦攪拌接合用工具と、
    加工対象物であるワークを支持するワーク支持部材と、
    前記摩擦攪拌接合用工具を支持する工具支持部材と、
    前記工具支持部材を前記ワーク支持部材に対して相対移動させる第1駆動装置と、
    攪拌ピンを回転駆動する第2駆動装置と、
    前記第1駆動装置および前記第2駆動装置を制御する制御装置と
    を具備し、
    前記摩擦攪拌接合用工具は、
    前記ワークを押圧可能なショルダ面を有するショルダ部材と、
    前記ショルダ部材に対して第1軸まわりに相対回転可能な前記攪拌ピンと、
    ピンホルダと
    を具備し、
    前記攪拌ピンは、
    前記ピンホルダに保持される基端部と、
    攪拌部と、
    前記基端部と前記攪拌部との間に配置される中間部と
    を具備し、
    前記基端部から前記攪拌部に向かう方向を第1方向と定義するとき、前記中間部は、第1部分と、前記第1部分の前記第1方向側に配置される第2部分とを備え、
    前記第1部分は、前記第2部分の外表面と比較して前記第1軸から離れる方向に突出する突出部を備え、
    前記突出部の前記第1方向側の面は、摩擦攪拌によって形成される屑材が前記ピンホルダに付着するのを抑制する環状の受け面を規定し、
    前記摩擦攪拌接合用工具は、前記第1方向に沿う方向における前記環状の受け面の位置を調整する調整機構を更に具備し、
    前記調整機構は、前記基端部の基端面に接触するストッパ部材を備える
    作機械。
  8. ピンホルダに保持される基端部と、
    ショルダ部材に対して第1軸まわりに相対回転可能な攪拌部と、
    前記基端部と前記攪拌部との間に配置され、前記攪拌部とともに前記第1軸まわりに回転可能な中間部と
    を具備し、
    前記基端部から前記攪拌部に向かう方向を第1方向と定義するとき、前記中間部は、第1部分と、前記第1部分の前記第1方向側に配置される第2部分とを備え、
    前記第1部分は、前記第2部分の外表面と比較して前記第1軸から離れる方向に突出する突出部を備え、
    前記突出部の前記第1方向側の面は、摩擦攪拌によって形成される屑材を受け止める環状の受け面を規定し、
    前記環状の受け面には、突起、凹み、または、溝が形成されている
    攪拌ピン。
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