JP2006296955A - 女性用衣類のハンガー - Google Patents

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Abstract

【課題】 女性用衣類のハンガーが所望の強度と耐久性とを備え、衣類の形状を着衣状態に似せて陳列できるようにする。
【解決手段】 本発明の女性用衣類のハンガー10は、吊り下げ用フックと、身体の外形に模して形成された外形フレーム2と、外形フレーム2に対し前方へ突出可能に設けられたバスト部フレーム4とを備えている。バスト部フレーム4は、その端部を外形フレーム2の軸受部5に挿入することにより、回転可能に設けられ、前方に張り出るように掛け渡されたストッパ桟6に当接することにより、回転が停止し使用状態となる。ブロック体1は、吊り下げ用フック11と外形フレーム2とを連結するが、複数に分岐した形状の連結部材3を外形フレーム2に一体的に形成し、この連結部材3を介してブロック体1に連結することで、所望の強度と耐久性とを備える。
【選択図】 図1

Description

女性用の水着やインナーなどの衣類を着衣状態に似せて陳列するハンガーに関する。
購入者が衣類を選択する際に、その形状が着衣状態に似せて陳列されていると着衣状態がイメージできるので好都合である。また、特に、女性用の水着やインナーであった場合は、清潔感を漂わせることが必須の要件となる。特開平9−201262号公報には、人体の胴体正面の輪郭をフレームで平面状に形成してなる陳列のための女性用水着ハンガーが開示されている。このハンガーは、フレームを可撓性材料で形成し、フレームが形成する平面内に胸部の位置で左右方向に軸を配設し、フレーム内向きに凸を成す対称な二つの放物線の帯が、その両端を上下方向に位置させる形でフレームに一体化して設けられているものである。そして、各放物線の頂点からは左右方向フレーム外向きに帯が分岐し、その帯の端部をフレームに当接させると、放物線の帯がフレームを形成する平面から隆起してバストラインが立体的に形成できるものである。
特開2002−136416号公報には、合成樹脂製で形成される水着用のハンガーが開示されている。この水着用ハンガーは、胸の頂部が近接する状態で枠型ボディの側方から内方に向けて折り起こし部材を形成したものである。そして、折り起こし部材は、U字状の端部が薄肉に形成されてその端部を回転させることにより起伏するように構成されている。また、各胸部形成用折り起こし部材のU字状の頂部内側から枠型ボディの側方に向けて延出された支持桿が設けられており、この支持桿の先端の球状掛止部を受け部で受け止めることにより、折り起こし部材の折り起こし状態が保持されるように形成されている。しかし、回転部を合成樹脂製で形成したハンガーであった場合は、繰り返し回転させることによる回転部の劣化は避けられない。吊り下げられる衣服を映えるようにするために、質量感に富んだスチール製ハンガーもあるが、スチール製であった場合でも、その総てをスチール製としたのでは、必ずしも目的が達成できるようなものにはならず、重くなりすぎるという問題点を有する。
特開平9−201262号公報には、 特開2002−136416号公報
女性用衣類のハンガーが所望の強度と耐久性とを備え、衣類の形状を着衣状態に似せて陳列できるようにし、且つ、吊り下げられる衣類を清潔感と高級感に溢れたイメージで陳列できるようにする。
本発明の請求項1の女性用衣類のハンガーは、衣類の形状を着衣状態に似せて保持するハンガーであって、吊り下げ用フックと、身体の外形に模して形成された外形フレームと、該外形フレームに対し前方へ突出可能に設けられたバスト部フレームとを備えていることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記外形フレームのバスト部に前記バスト部フレームの端部を挿入する軸受部を備えていることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記軸受部の下方に前方に張り出るように前記外形フレームに掛け渡されてストッパ桟を設け、前記バスト部フレームが前記ストッパ桟に当接し、回転が停止可能となっていることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記吊り下げ用フックがブロック体を介して前記外形フレームに連結されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、前記外形フレームにおける前記ブロック体側の端部には、前記外形フレームから複数に分岐した形状の連結部が一体的に形成され、前記外形フレームは、前記連結部を介して前記ブロック体に連結されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、前記ブロック体が木製で、前記外形フレームおよび前記バスト部フレームがスチール製であることを特徴とする。
請求項7の発明は、前記外形フレームの下方が摩擦抵抗の大きい樹脂でコーティングされることにより滑り止め処理されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、前記外形フレームのヒップ部には、着丈の浅いショーツを掛止する掛止フックが設けられていることを特徴とする。
請求項9の発明は、2つの凹部を設けた保持部材をさらに備えており、当該保持部材の一方の凹部に前記ストッパ桟が挿入され、他方の凹部に前記バスト部フレームの補助バーが挿入されることにより、前記バスト部フレームの回転が規制されていることを特徴とする。
本発明の女性用衣類のハンガーは、衣類を着衣状態に似せて陳列できる。これにより、購入者は試着等の手間が省けるので、衣類の選択に時間をかけることがなくなる。
外形フレームには軸受部が設けられ、この軸受部にバスト部フレームが回転可能に挿入されることにより、使用時にのみ、バスト部フレームを外形フレームから前方へ回転させて突出させることができる。
外形フレームにストッパ桟を前方に張り出させて掛け渡すことにより、バスト部フレームをストッパ桟に当接させて回転を停止することができる。この回転の停止により、バスト部フレームを前方へ回転させて突出させた使用の状態、もしくは外形フレーム内に収めた収納状態のいずれも達成される。
ブロック体を介して外形フレームが吊り下げ用フックに連結されているので、安定感がある。そして、外形フレームは、複数に分岐させた形状の連結部が一体的に形成されており、この連結部でフレームをブロック体に取付けているので、ブロック体に対してフレームが回り止めされて連結が確実である。
ブロック体を木製とするとともに、外形フレームやバスト部フレームをスチール製とすることにより、下げられる衣類を清潔感と高級感に溢れたイメージで陳列できる。
摩擦抵抗の大きい樹脂で外形フレームの下方をコーティングすることにより、引っ掛けるだけで陳列される衣類が滑り落ち難くなる。
掛止フックを設けることにより、外形フレームの下方において引っ掛けるだけで陳列される着丈の浅いショーツが落下し難くできる。
保持部材は、収納状態であっても使用状態であってもバスト部フレームを安定して保持できる。これにより、収納状態では、輸送中のがたつきが防止でき、且つ、倉庫内に収納した際にはばらつくことがなく、きれいに収納することができる。また、使用状態では、バスト部フレームを安定して保持でき、衣類の陳列を安定させることができる。
図1は、本発明の女性用衣類のハンガーを示した収納状態における正面図であり、図2はその左側面図、図3はその平面図である。図4は図1におけるB部分の拡大図である。図5は回転可能なバスト部フレームを説明する説明図であり、図6は、使用状態における女性用衣類のハンガーを示したものである。図7および図8は、女性用衣類のハンガーの使用状態を示す。図9はブロック体がない他の形態の女性用衣類のハンガーを収納状態で示したものである。図10はバスト部フレームの揺動が抑えられる保持部材を説明する説明図である。
この女性用衣類のハンガー10は、女性用の衣類(特に、水着やインナー)の形状を着衣状態に似せて保持するものである。図1ないし3に示すように、本発明の女性用衣類のハンガー10は、概略吊り下げ用フック11を設けた木製のブロック体1の両側から、外形フレーム2がぶら下げられている。外形フレーム2は、細い円柱形状のスチールを曲げることにより、身体の外形に模して、バスト部2a、ヒップ部2bを左右に張り出させたものである。バスト部2aには、バスト部フレーム4やストッパ桟6が設けられ、ヒップ部2bには掛止フック8が設けられている。そして、木製のブロック体1と外形フレーム2とは、外形フレーム2に固定された連結部材3(連結部)の端部をブロック体1に一部挿入させることにより連結されている。
連結部材3は外形フレーム2と同質の素材を略コの字形状に形成したものであり、外形フレーム2の両端部にその底部が溶接されて取付けられる。これにより、外形フレーム2は、その取付け部において、二つに分岐した連結部材3の端部が内側に向いたものとして形成される。通常木製のブロック体に円柱形状のスチールフレームを挿入して固定する場合には、時間の経過とともに、スチールフレームがブロック体に対して回転して外れ易くなる。しかし、本発明における女性用衣類のハンガー10では、スチールフレームがブロック体に対して回転することがなく固定される。
他方、ブロック体1は、左右両側に外形フレーム2の連結部材3を取付ける平坦な取付け面を有しており、全体的には左右に広がる略凸形状の平板からなる。このようなブロック体1と外形フレーム2との連結は、ブロック体1の取付け面に、連結部材3の端部を挿入して固定される。これにより、外形フレーム2が木製のブロック体1に対して、より確実に回り止めされて連結される。尚、ブロック体1を木製素材として説明したが、合成樹脂や金属等でもよく、特に限定されることはない。
図4は図1におけるB部分の拡大図である。この図4に示されるように、外形フレーム2のバスト部2aには、開口部を内側に向けた円筒形状の軸受部5が設けられ、バスト部フレーム4はその両端部が軸受部5の開口部に差し込まれている。これにより、バスト部フレーム4は回転可能に取付けられている。さらに、バスト部フレーム4にはストッパ桟6と平行に補助バー4bを介して突出させた接触球4aを備え、軸受部5の下には、ストッパ桟6が前方に張り出るように掛け渡されている。
バスト部フレーム4の回転は、ストッパ桟6で止められるようになっている。このことは、図5に示したとおりであり、図5(a)の収納状態から、図5(b)に示すように、バスト部フレーム4を270度回転させて使用状態とする。尚、図5(b)はバスト部フレーム4を前方に突出させた使用の状態であり、図中、二点鎖線で示したバスト部フレーム4は、外形フレーム2の背面側での回転途中を示す。
図6はバスト部フレーム4を外形フレーム2の前方に突出させたハンガー10を示したものであり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は(a)におけるC部分の拡大説明図である。この図6(c)に示すように、使用状態においては、ストッパ桟6と平行に補助バー4bを介して突出させた接触球4aを、ストッパ桟6に対して上方から当接させることにより、バスト部フレーム4の回転が止められて使用状態となる。因みに、ストッパ桟6およびバスト部フレーム4は、外形フレーム2と同サイズの細い円柱形状のスチールを曲げて形成されている。
図6中、A−A線より下方の外形フレーム2(掛止フック8を含む)には、摩擦抵抗の大きいコーティング材が塗布されている。コーティング材はヒップ部2bに掛けられるショーツ等を滑り落ち難くするものであり、エラストマー等の軟質合成樹脂のように、ある程度の弾性と伸縮性とを備えた材質が利用される。
図7は、セパレーツタイプの水着Eを、女性用衣類のハンガー10に掛けた状態を示したものである。このように、女性用衣類のハンガー10は、衣類が上下分離したセパレーツタイプであっても、着衣状態に似せて陳列できる。そして、ショーツEは、摩擦抵抗の大きいコーティング材が塗布されている部分に掛けられているので、滑り落ち難いものとなっている。この形態においては、掛止フック8がなくてもよい。
図8は、特に、ローライズショーツFのような着丈の浅いショーツを、裏側から、掛止フック8に掛けた使用の状態で示したものである。この掛止フック8は、外形フレーム2のヒップ部2bの内側に溶接等により接続させた細い円柱形状のスチールであり、外形フレーム2とほぼ平衡に1cm程度の隙間を有し、下方に向けて開口させたものである。この図8に示されるように、ローライズショーツDは、その上縁が外形フレーム2と掛止フック8の間に挟み込まれることで、外れ難くなる。
図9は、収納状態におけるハンガー20の正面図を示したものである。このハンガー20は、吊り下げ用フック11を直接外形フレーム2に取付けた形態であり、他の構成は上述したハンガー10の構成と同一である。
図10は、図9のD部分を拡大して示したものであり、樹脂パーツ(保持部材)7が収納状態におけるハンガー20のバスト部フレーム4を固定した状態である。この樹脂パーツ7は、所定間隔で平行に並んでいるストッパ桟6とバスト部フレーム4に設けられた補助バー4bのそれぞれの外径で、半円筒形状の凹部を所定の間隔で設けたものである。そして、半円筒形状の凹部には、それぞれ、ストッパ桟6、補助バー4bを嵌め込むことにより、バスト部フレーム4の回転を抑える。これにより、運搬途中のがたつきが防止でき、且つ、倉庫内に収納した際には、ばらつくことがなくきれいに収納することができる。さらに、図11は、樹脂パーツ(保持部材)7を使用状態で使用したことを示すものである。この使用状態は、図6(c)に示したバスト部フレーム4を外形フレーム2の前方に突出させた状態である。これにより、使用状態で衣類の陳列を安定させることができる。
本発明の女性用衣類のハンガーを示した正面図である。 本発明の女性用衣類のハンガーを示した左側面図である。 本発明の女性用衣類のハンガーを示した平面図である。 図1におけるB部分の拡大図である。 (a)はバスト部フレームが外形フレームの背面側に収まっている状態であり、(b)はバスト部フレームを前方に突出させた状態である。 (a)は使用状態における女性用衣類のハンガーを示した正面図であり、(b)は左側面図、(c)は(a)におけるC部分の拡大図である。 女性用衣類のハンガーの使用状態を示したものである。 掛止フックにローライズショーツを引っ掛けた状態を示す。 本発明の女性用衣類のハンガーを示した正面図である。 図9におけるD部分の拡大図である。 使用状態における保持部材を説明する説明図である。
符号の説明
1 ブロック体
2 外形フレーム
2a バスト部
2b ヒップ部
3 連結部材
4 バスト部フレーム
5 軸受部
6 ストッパ桟
7 樹脂パーツ
8 掛止フック
10、20 女性用衣類のハンガー
11 フック

Claims (9)

  1. 衣類の形状を着衣状態に似せて保持するハンガーであって、
    吊り下げ用フックと、身体の外形に模して形成された外形フレームと、該外形フレームに対し前方へ突出可能に設けられたバスト部フレームとを備えていることを特徴とする女性用衣類のハンガー。
  2. 前記外形フレームのバスト部には、前記バスト部フレームの端部を挿入する軸受部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の女性用衣類のハンガー。
  3. 前記軸受部の下方には、前方に張り出るように前記外形フレームに掛け渡されてストッパ桟を設け、
    前記バスト部フレームが前記ストッパ桟に当接し、回転が停止可能となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の女性用衣類のハンガー。
  4. 前記吊り下げ用フックは、ブロック体を介して前記外形フレームに連結されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の女性用衣類のハンガー。
  5. 前記外形フレームにおける前記ブロック体側の端部には、前記外形フレームから複数に分岐した形状の連結部が一体的に形成され、
    前記外形フレームは、前記連結部を介して前記ブロック体に連結されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の女性用衣類のハンガー。
  6. 前記ブロック体が木製で、前記外形フレームおよび前記バスト部フレームがスチール製であることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の女性用衣類のハンガー。
  7. 前記外形フレームの下方は、摩擦抵抗の大きい樹脂でコーティングされることにより滑り止め処理されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の女性用衣類のハンガー。
  8. 前記外形フレームのヒップ部には、着丈の浅いショーツを掛止する掛止フックが設けられていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の女性用衣類のハンガー。
  9. 2つの凹部を設けた保持部材をさらに備えており、当該保持部材の一方の凹部に前記ストッパ桟が挿入され、他方の凹部に前記バスト部フレームの補助バーが挿入されることにより、前記バスト部フレームの回転が規制されていることを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の女性用衣類のハンガー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021058520A (ja) * 2019-10-09 2021-04-15 凸版メディア株式会社 衣服用ハンガー

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